JP3925709B2 - 自動販売機用補助ロック装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動販売機の扉に設けたロック機構を破壊行為から防護するための補助ロック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動販売機は、一般に商品を収納する本体の一方の前部側縁にヒンジ結合された扉を備え、扉はヒンジ結合された側と反対側において縦方向に延びる扉ロック用のスライダーを有し、このスライダーはスライダーレバーを介してハンドルと連結し、ハンドルを操作することによりスライダーを上下させ、スライダーの上部、中部、下部に設けた係合穴に本体の引掛け具が掛けられることにより扉は閉まった状態を保持し、係合穴から引掛け具を外すことにより扉は開放可能になるようになっている。そしてハンドルに錠機構を内蔵させ、キーを使用して錠機構を施錠又は解錠し得るものである。従って自動販売機の扉前面にはハンドルロック部が露出している。この露出したハンドルロック部を狙い、ピッキングによる不正解錠、バールによる錠やスライダーレバーの破壊等によって扉をこじ開け、自動販売機内の現金を奪取するという犯罪行為が近年多発している。
【0003】
上述のような特にハンドルロック部を狙った犯罪行為を未然に防止する対策は種々提案されている。その一つは、自動販売機の扉の表部の左右方向全長に亘る範囲において且つ上下方向に操作部を覆う幅を有するベース鉄板を設け、このベース鉄板の上に操作部のみを覆う補強鉄板を取り付け、更にこの補強鉄板の上にハンドル及びハンドル錠を覆うカバーを設けたものであり、そのカバーは一方の側縁で補強鉄板にヒンジ結合され、他縁は自動販売機本体の側壁に設けたカバー錠にロックピンにより施錠されるようになっている(特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−230633号公報(第3〜4頁、図4、図6)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述の防護装置においては、ベース鉄板、補強鉄板及びカバーという3重構造を使用しているが、そのハンドル及びハンドル錠を覆うカバーには板材が使用され、そのロックは1点のみであり、更にカバー錠が剥き出しのためバールが入り易く耐える強度が小さいという欠点があり、種々の破壊行為に対して十分対抗し得るものではない。
【0006】
本発明の課題は、従来のハンドルロック部の防護装置の複雑な構造を必要とせず、既存の自動販売機に対してもごく僅かの改造で取り付けることができ、しかも機械的に強固で、荒っぽい破壊行為にも対抗することができ、且つキー穴を無くした補助ロック装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するため、本発明においては、自動販売機本体の側壁に設けた固定カバーと、固定カバーにヒンジ結合され自動販売機の扉のハンドルロック部、ロックスライダーを上下に動かすスライダーレバー及びハンドルロック部に対する補助の錠としての2重錠を覆う可動カバーと、可動カバーと扉との間にあってハンドルロック部、スライダーレバーに対し可動カバーと固定カバーとのヒンジ結合と反対側に設けられ可動カバーをロックするキーレスロック部と、キーレスロック部を遠隔操作する信号の受信部とを備え、外部から操作信号を受信部に入力することにより、可動カバーのロックを操作し得るようにしたものである。
【0008】
キーレスロック部は、ソレノイドにより駆動される少なくとも2本のロッドと、このロッドをそれぞれ挿脱するための少なくとも2つの係合孔とを備えるようにするのが好ましい。ロッドは自動販売機の扉側に設け、係合孔は可動カバー側に設けるのが好ましい。
【0009】
更に、可動カバーと扉との間に自動販売機の電照部の下部を横方向に延びる保護板を挿入し、保護板をプラスチックと鋼板との積層体から構成すると、防護機能を高めることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を図面に示す実施例について説明する。
【0011】
図1において、aは正面図、bは平面図、cは側断面図である。1は自動販売機本体で、その内部には販売すべき商品が収納されている。2は本体1の前面を覆う扉で、その一方の側縁で本体にヒンジ結合され、矢印で示すように開閉可能になっている(図の例では右開き)。扉2にはヒンジ結合された側と反対側の側縁近傍に、縦方向に上下に延びるロックスライダー3を備え、このロックスライダー3はその上部、中部、下部に設けた係合穴に本体の引掛け具が掛けられることにより扉2を本体1にロックするようになっている。4はハンドルロック部で錠機構を内蔵し、施錠状態では扉2内に埋め込まれたような状態にあり操作不能であるが、キーを使用して解錠することによりハンドルが扉前方へ飛び出し、ハンドルを操作可能な状態にすることができる。このハンドルはスライダーレバー5を介してロックスライダー3と連結され、ハンドルを操作することによりロックスライダー3と本体1との間のロック又はロック解除を行うことができる。6はハンドルロック部の錠の他に安全のため更に設ける2重錠で、通常多くの自動販売機に予めそのための取付け用の孔が設けられ、取付けを必要としない場合にはカバーで覆うようになっている。以上の構成は従来の自動販売機に使用されているものと特に変るところはない。
【0012】
本体1の側壁で扉に対するヒンジが設けられた側と反対側の側壁7には、固定カバー8が設けられ、この固定カバー8の前縁には可動カバー9がヒンジ結合10されている。この可動カバー9は扉2の前面において少なくともハンドルロック部4、スライダーレバー5、ロックスライダー3の一部及び2重錠6を覆うだけの大きさを持っており、板金などよりは、むくの鉄材から切り出した材料で例えば30mm厚程度に形成するのが強度上好ましい。11はキーレスロック部で、扉2の前面に取り付けられ、縦方向に若干の距離をおいて横方向に延びる2本のロッド12、13及びこのロッドを左右の方向に動かすソレノイド機構を有する駆動制御部14と、可動カバー9にロッド12、13の端部とそれぞれ対向する位置に設けた2つの係合孔15、16とから形成されている。なお、駆動制御部14は可動カバー9に設けた空所17に入り込んで収容されている。18は可動カバー9の近傍の扉2上に設けられた赤外線受光部で、外部の遠隔操作器から発せられる赤外線を受け、駆動制御部14に送ってソレノイドを駆動してロッド12、13を係合孔15、16に挿入するか、係合孔15、16より引き出す動作を行う。
【0013】
図2は図1に示す補助ロック装置を備えた自動販売機の正面図を示す。201は自動販売機本体、202は左端を本体にヒンジ結合された扉、203は上部電照部で、商品見本204、商品選択釦205が配置されている。206はコイン投入口、207は返却レバー、208は紙幣投入口、209は表示部、210は下部電照部、211は釣銭返却口、212は商品取出口である。コイン投入口206の近傍に本発明による可動カバー213が設けられ、この可動カバー213は本体の右側の側壁に取付けられた固定カバーにヒンジ結合214されている。この可動カバー213は扉202の内部右側に縦方向に設けられたロックスライダーのスライダーレバー、ハンドルロック部を覆うようになっている。215は可動カバー213の横に設けられた赤外線受光部である。
【0014】
次に本発明装置の動作について説明する。
【0015】
自動販売機の扉2が閉められ、ハンドルロック部4のハンドルを回し、スライダーレバー5を介してロックスライダー3を上下に動かし、本体の係合部に差し込み、ハンドルロック部4をキーで施錠することにより自動販売機の扉2はロックされた状態に保持され、キーをハンドルロック部4に差し込まない限り、扉2を開けることはできない。2重錠6が設けられている場合にはハンドルロック部の施錠と共に施錠される。次に可動カバー9を扉2の表面まで回転させ、遠隔操作器を赤外線受光部18に向け赤外線を発すると、受光部18は駆動制御部14に制御信号を送り、ソレノイド機構を作動させ、ロッド12、13を矢印で示すようにそれぞれ係合孔15、16へ向け動かし、係合孔15、16へ挿入して可動カバー9をロックする。扉2を開ける場合には逆の操作をすればよい。即ち、遠隔操作器を赤外線受光部18に向け赤外線を発すると、受光部は駆動制御部14に制御信号を送り、ソレノイド機構によりロッド12、13を逆方向へ作動させ、ロッド12、13を係合孔15、16より引き出し、可動カバー9のロックを解除する。その結果可動カバー9は開くことができる。その上で2重錠6を解錠し、ハンドルロック部4にキーを挿入して回すことによりハンドルが扉表面より飛び出すから、ハンドルを回すことによりスライダーレバー5を介してロックスライダー3は本体1の係合部より解放され、扉2を開くことができる。
【0016】
また上述の例では赤外線を利用した遠隔制御によるものを示したが、受信部に対しては赤外線に限らず電波を使用した無線式の遠隔制御も勿論可能である。
【0017】
上述の例ではキーレスロック部の駆動制御部は扉側に設けたが、その結果ロッドを駆動するソレノイド機構への給電を扉への給電を利用して行うことができ、また受信部の配置の自由度が大となり好都合である。この駆動制御部を可動カバー側に設けることも可能であるが、可動カバーへの給電のための手段を必要とし、また受信部の配置位置が制限される。なお、左開き式の扉の場合には扉と自動販売機本体とのヒンジ部と反対側、即ち左側に固定カバーと可動カバーを設けることになる。また上述の例では受光部を補助ロック装置の直ぐ傍に配置したものを示したが、受光部は扉側の任意の個所に配置することができ、扉上、或いは例えば上部の電照部内に取り付けることもできる。この点は電波を使用した無線式の遠隔制御の場合も同様である。
【0018】
図3は可動カバーと扉との間に更に保護板を挿入した実施例の正面図を示し、図2と同等部分には同符号を付してある。31は保護板で、扉202の外側上に例えばビス止めにより固定され、コイン投入口206、紙幣投入口208、返金レバー207、表示部209、下部電照部210、受光部215を除いて自動販売機前面の上部電照部203の下方を横方向に覆うようになっている。この保護板31の上に可動カバー、可動カバーロックプレート及び固定カバーからなる補助ロック装置32を設ける。保護板はプラスチックと鋼板との積層体から構成するのが有利である。プラスチックとして例えばジシクロペンタジエンを原料とする成形が容易で高強度が得られる石油樹脂系素材(例えば日本ゼオン社製の商品名「ペンタム」)、鋼板としてステンレスを使用すると、成形が容易で、プラスチック板に装飾性を持たせることができ、また保護板全体として粘りが得られ、防盗性も高まる。
【0019】
【発明の効果】
本発明によれば、ハンドルロック部、スライダーレバー及びロックスライダーの一部を本体の側壁及び扉の両者を利用した両持ち型の構造で覆うものであるから、強度が極めて大きく、種々の攻撃手段に対抗することができる。即ち、ハンドルロックを正面から攻撃する、ハンドルロック回りをドリルで穴あけする、扉と本体との隙間からバールを差し込む、ハンドルロックの側方を金切バサミで切り裂く、スライダーレバーを直接攻撃する等の手段に対抗でき、しかも可動カバーの開閉に錠、鍵を使用しないから錠を狙った破壊は不可能であり、補助ロック装置の構造を見ただけで犯意を消沈させ得るものであり、また簡単な構造であるから既存の自動販売機に対しても適用は容易であり、自動販売機に対する防盗効果を一段と高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の、aは正面図、bは一部切欠き平面図、cは側面図である。
【図2】本発明の補助ロック装置を備えた自動販売機の正面図である。
【図3】保護板を使用した本発明の異なる実施例の正面図である。
【符号の説明】
1 自動販売機本体
2 扉
3 ロックスライダー
4 ハンドルロック部
5 スライダーレバー
6 2重錠
7 側壁
8 固定カバー
9 可動カバー
10 ヒンジ結合
11 キーレスロック部
12 ロッド
13 ロッド
14 駆動制御部
15 係合孔
16 係合孔
17 空所
18 受光部
201 自動販売機本体
202 扉
203 上部電照部
204 商品見本
205 選択釦
206 コイン投入口
207 返却レバー
208 紙幣投入口
209 表示部
210 下部電照部
211 釣銭返却口
212 商品取出口
213 可動カバー
214 ヒンジ結合
31 保護板
32 補助ロック装置
Claims (4)
- 自動販売機本体の側壁に設けた固定カバーと、固定カバーにヒンジ結合され自動販売機の扉のハンドルロック部、ロックスライダーを上下に動かすスライダーレバー及びハンドルロック部に対する補助の錠としての2重錠を覆う可動カバーと、可動カバーと扉との間にあってハンドルロック部、スライダーレバーに対し可動カバーと固定カバーとのヒンジ結合と反対側に設けられ可動カバーをロックするキーレスロック部と、キーレスロック部を遠隔操作する信号の受信部とを備え、外部から操作信号を受信部に入力することにより、可動カバーのロック操作をし得るようにしたことを特徴とする自動販売機用補助ロック装置。
- キーレスロック部は、ソレノイド機構により駆動制御される少なくとも2本のロッドを含む駆動制御部と、このロッドの端部に対向して配置され、ロッドをそれぞれ挿脱するための少なくとも2つの係合孔とを備えることを特徴とする請求項1記載の自動販売機用補助ロック装置。
- 駆動制御部を自動販売機の扉側に設け、係合孔を可動カバー側に設けたことを特徴とする請求項2記載の自動販売機用補助ロック装置。
- 可動カバーと扉との間に自動販売機の電照部の下部を横方向に延びる保護板を挿入し、保護板はプラスチックと鋼板との積層体からなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の自動販売機用補助ロック装置。
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JP2002325640A JP3925709B2 (ja) | 2002-11-08 | 2002-11-08 | 自動販売機用補助ロック装置 |
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