JP2001226851A - 多層構造体 - Google Patents
多層構造体Info
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- JP2001226851A JP2001226851A JP2000029186A JP2000029186A JP2001226851A JP 2001226851 A JP2001226851 A JP 2001226851A JP 2000029186 A JP2000029186 A JP 2000029186A JP 2000029186 A JP2000029186 A JP 2000029186A JP 2001226851 A JP2001226851 A JP 2001226851A
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- Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
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Abstract
し、これら複数の層空間には機能に対応した内容物を挿
入すべく構成することにより、挿入された内容物に応じ
て複数機能または複合機能を確保することができる多層
構造体の提供を目的とする。 【解決手段】少なくとも3層の織物1,2,3と、対向
する織物1,2,3を部分的に連結する接結糸または一
重織部5,7とで、上記少なくとも3層の織物間(1,
2間、2,3間)に複数の層空間6,8を形成し、上記
複数の層空間6,8には機能に対応した内容物を挿入す
べく構成した多層構造であることを特徴とする。
Description
連結して層状と成したような多層構造体に関する。
上側の織物とからなる二層織物を形成すると共に、下側
の織物と上側の織物とを接結糸または一重織部で連結
し、下側の織物と上側の織物との間の層間に内容物を挿
注入すべく構成したものがあるが、この構造では単一の
層間が形成されるのみであるから、単機能が確保される
に過ぎず、複数機能または複合機能を得ることができな
い問題点があった。
も3層の織物間に複数の層空間を形成し、これら複数の
層空間には機能に対応した内容物を挿入すべく構成する
ことにより、挿入された内容物に応じて複数機能または
複合機能を確保することができる多層構造体の提供を目
的とする。
は、少なくとも3層の織物と、対向する織物を部分的に
連結する接結糸または一重織部とで、上記少なくとも3
層の織物間に複数の層空間を形成し、上記複数の層空間
には機能に対応した内容物を挿入すべく構成したもので
ある。
重織部で連結して各層間の一体化が図れ、かつ複数の層
空間が形成されるので、これら層空間内部に使用目的に
対応した機能を発揮する内容物を挿入(注入、充填を含
む)することができる。したがって、内容物に応じた複
数機能または複合機能を確保することができる。
なくとも3層の織物のうち少なくとも一層の織物を、メ
ッシュ構造体と成したものである。上記構成により、メ
ッシュ構造体の網目(目合部分)から物質、成分等の移動
を許容することができる。
なくとも3層の織物のうち最表面の一層をメッシュ構造
体と成したものである。上記構成により、最表面のメッ
シュ構造体の網目(目合部分)から物質、成分等の移動を
許容することができる。
述する。図面は多層構造体を示し、図1、図2において
1は第1織物、2は第2織物、3は第3織物である。
エステル長繊維(1000De/205F)糸を用い、2重織部
4と1重織部5とで構成し、2重織部4はタテ方向の長
さL1、ヨコ方向の長さL2を共に約15cmとし、織物
1,2間に形成される層空間6(内容物挿入用の空間)を
内容物挿入後の直径に演算した場合に、その値が約9.
5cmになるように設定している。
aの幅L3を約3cmに設定して、四辺を囲繞し、中央部
5bは層内外の部分連通が許容されるように、すだれ織
(メッシュ部)としている。また、その組織は平織とし、
密度は20本/2.54cmに設定している。
(500De/96F)糸を用い、組織を摸紗織とすることで、
この第3層織物3をメッシュ構造体に設定している。こ
のメッシュ構造体の目合(網目)は例えば2mm角目に設定
されている。
結は、部分的に1重織(1重織部7参照)と成すことで両
者2,3を連結している。この1重織部7は例えば5cm
角に設定され、第2層織物2の2重織部4中央において
所定間隔毎に形成される。このように第2層織物2と第
3層織物3とを接結することで、これら織物2,3間に
は層空間8(内容物挿入用の空間)が形成される。
糸は素材繊度および織物密度が異なるので、2ビーム送
り出し装置(但し、複数の素材でタテ糸を構成する場合
には2ビーム以上)を用い、ヨコ糸も素材繊度および織
物密度が異なるので、2色供給装置(但し、複数の素材
でヨコ糸を構成する場合には2色以上の多色供給装置)
を用いる。なお、上述の例示した素材および繊度、密度
等の数値は一例であって、これに限定されるものではな
い。また各層間の間隔は一重織部5,7の配置調整によ
り任意に設定することができる。
は、3層の織物1,2,3と、対向する織物1,2およ
び織物2,3を部分的に連結する一重織部5,7とで、
上記3層の織物間(つまり織物1,2間および織物2,
3間)に複数の層空間6,8を形成し、上記複数の層空
間6,8には機能に対応した内容物を挿入すべく構成し
たものである。
び織物2,3間を一重織部5,7で連結して各層間の一
体化が図れ、かつ複数の層空間6,8が形成されるの
で、これら層空間6,8内部に使用目的に対応した機能
を発揮する内容物を挿入(注入、充填を含む)することが
できる。したがって、内容物に応じた複数機能または複
合機能を確保することができる。
なくとも一層の織物3を、メッシュ構造体(摸紗織され
た第3層織物参照)と成したものである。このため、メ
ッシュ構造体の網目(目合部分)から物質、成分等の移動
を許容することができる。
最表面の一層(第3層織物3参照)をメッシュ構造体と成
したものである。このため、最表面のメッシュ構造体
(摸紗織された第3層織物3参照)の網目(目合部分)から
物質、成分等の移動を許容することができる。
6,8の内部に挿入、注入または充填される内容物(異
種の内容物)を例示すると、次の[表1]の如くなる。
臭、脱色、精製性能を有する活性炭(active carbon)な
どの活性浄化材を、層空間6にコンクリートまたはモル
タルを充填すると、これら異種内容物により浄化機能と
河川法面の保護機能とを確保することができるので河川
等の水の浄化および法面保護に用いることができる。
等の充填が可能な遮水ポリマーを、層空間6にベントナ
イト(bentonite、火山灰の変質作用で形成される粘土状
物質)を充填すると、これらの異種の内容物により遮水
機能および基盤機能を確保することができるので、廃棄
物処理分場でのライニング用として用いることができ
る。
8に植生基盤材(土壌、種子等を含む客土材)を、層空間
6に建設残土を充填すると、植生による緑化機能および
リサイクル機能を確保することができる。
層空間8に断熱性および吸音性に優れる発泡ウレタン
を、層空間6にクッション性に優れる発泡スチロール
(密度5〜70kg/m2程度)を充填すると、これら異種の
内容物により防音および緩衝機能を確保することができ
るので、岩盤の落下からの保護を図るロックシェット等
として用いることができる。
空間6に砂を充填すると、ろ過率が異なる内容物によっ
てろ過機能(フィルタ機能)を確保することができるの
で、例えば浄水場の水ろ過用に用いることができる。
基盤材(客土材)を、層空間6に低比重(例えば比重=
0.02)の発泡スチロールを充填すると、植生による
緑化機能および浮力確保機能を得することができる。
空間8に植生基盤材(土壌、植物の種子や根などを含む
客土材)を、層空間6にコンクリートまたはモルタルを
充填すると、植生による緑化機能および護岸機能を確保
することができる。
土材)を充填した場合、芝等の植物の根の部分は1重織
部5のすだれ織部(中央部5b参照)の間隙から地面中に
成長し、茎部、葉部はメッシュ構造体に形成された第3
層織物3の目合を介して多層構造体の外方(上方)へ成長
する。
的に対応して吸音材、断熱材、保水材、ろ過助剤その他
の各種の内容物を任意に選定して挿入、注入または充填
することができる。図3、図4は多層構造体の他の実施
例を示し、同図において11は第1層織物、12は第2
層織物、13は第3層織物である。
2はポリエステル長繊維(1000De/250F)糸を用い、
組織は平織に設定し、密度はタテ方向、ヨコ方向共に2
0本/2.54cmに設定している。
を接結糸14で連結して、これらの各織物11,12間
に層空間15(内容物挿入用の空間)を形成している。こ
こで、上述の接結糸14としては例えばポリエステルト
ワイン(250De×48本)を用い、接結糸14の配列は
間隔L4=6cmとし、この接結糸14を第1層織物11
に対して長さL5=10cm組織させた後に、長さL6=
22cm浮織し、その後、第2層織物12に対して長ささ
L7=10cm組織させる構成を図3に示すように千鳥配
置にして、全体の強度向上を図ったものである。
その前後のヨコ糸密度を他部に対して多く成して補強部
16を形成している。さらに上述の第3層織物13はポ
リエステル長繊維(500De/96F)糸を用い、組織を摸紗
織とすることで、この第3層織物13をメッシュ構造体
に設定している。このメッシュ構造体の目合(網目)は例
えば2mm角目に設定されている。
の接結は、部分的に1重織(1重織部17参照)と成すこ
とで両者12,13を連結している。この1重織部17
は例えば3cm角に設定され、ヨコ方向にあっては図4に
示す如く第2織物12の接結糸配列部位の中央部におい
て接結糸配列1っ飛び毎(つまりヨコ方向に2本の接結
糸14,14を隔てる毎)に設定し、タテ方向にあって
は所定間隔たとえば9cm毎に形成される。このように第
2層織物12と第3層織物13とを接結することで、こ
れら織物2,3間には層空間18(内容物挿入用の空間)
が形成される。
るタテ糸は素材繊度および織物密度が異なるうえ、接結
糸14を用いるので、タテ方向にあっては3ビーム送り
出し装置(但し、複数の素材でタテ糸を構成する場合に
は4ビーム以上)を用い、ヨコ方向にあってはヨコ糸の
素材繊度および織物密度が異なるので、2色供給装置
(但し、複数の素材でヨコ糸を構成する場合には2色以
上の多色供給装置)を用いる。なお、上述の例示した素
材および繊度、密度等の数値は一例であって、これに限
定されるものではない。また各層間の間隔は接結糸14
の浮織長の調整または一重織部17の配置調整により任
意に設定することができる。
は、3層の織物11,12,13と、対向する織物1
1,12および織物12,13を部分的に連結する接結
糸14または一重織部17とで、上記3層の織物間(つ
まり織物11,12間および織物12,13間)に複数
の層空間15,18を形成し、上記複数の層空間15,
18には機能に対応した内容物を挿入すべく構成したも
のである。
および織物12,13間を接結糸14または一重織部1
7で連結して各層間の一体化が図れ、かつ複数の層空間
15,18が形成されるので、これら層空間15,18
内部に使用目的に対応した機能を発揮する内容物を挿入
(注入、充填を含む)することができる。したがって、内
容物に応じた複数機能または複合機能を確保することが
できる。
うち少なくとも一層の織物13を、メッシュ構造体(摸
紗織された第3層織物参照)と成したものである。この
ため、メッシュ構造体の網目(目合部分)から物質、成分
等の移動を許容することができる。
のうち最表面の一層(第3層織物13参照)をメッシュ構
造体と成したものである。このため、最表面のメッシュ
構造体(摸紗織された第3層織物13参照)の網目(目合
部分)から物質、成分等の移動を許容することができ
る。
5,18の内部に挿入、注入または充填される内容物に
ついては先の実施例と同様である。図5は多層構造体の
さらに他の実施例を示し、この実施例では第1層織物2
1と、第2層織物22と、第3層織物23と、ポリエス
テル長繊維(500De/96F)糸による摸紗織にてメッシュ
構造体に設定された第4層織物24とで合計4層構造に
成すと共に、これらの各層間には層空間25,26,2
7(内容物挿入用の空間)を形成したものである。
22,23はポリエステル長繊維(1000De/250F)糸
を用い、組織は平織に設定し、密度はタテ方向、ヨコ方
向に20本/2.54cmに設定している。
2とをポリエステルトワイン(250De×48本)の接結
糸28を用いて図3、図4と同様に接続し、第2層織物
22と第3層織物23とをポリエステルトワイン(25
0De×48本)の接結糸29を用いて同様に接結してい
る。
の接結は、部分的に1重織(1重織部30参照)と成すこ
とで、これら両織物23,24を連結し、上述の接結糸
28,29と1重部30とで合計4層の組織物21,2
2,23,24の一体化を図っている。この場合タテ方
向にあっては複数ビーム送り出し装置を用い、ヨコ方向
にあっては多色供給装置を用いて製造することができ
る。
造に成すと、合計3層の層空間25,26,27が形成
されるので、これら各層間隔25〜27の内部に使用目
的に応じた内容物(異種の内容物)を挿入、注入または充
填して、各種工業、農水産業、土木その他の産業用資材
として広範囲に用いることができる。たとえば層空間2
7に植生基盤材、層空間26に保水材、層空間25にコ
ンクリートまたはモルタルを挿入、注入、充填してもよ
い。
を形成し、これら複数の層空間には機能に対応した内容
物が挿入できるように構成したので、挿入された内容物
に応じて複数機能または複合機能を確保することができ
る。
図。
す斜視図。
図。
Claims (3)
- 【請求項1】少なくとも3層の織物と、対向する織物を
部分的に連結する接結糸または一重織部とで、上記少な
くとも3層の織物間に複数の層空間を形成し、上記複数
の層空間には機能に対応した内容物を挿入すべく構成し
た多層構造体。 - 【請求項2】上記少なくとも3層の織物のうち少なくと
も一層の織物を、メッシュ構造体と成した請求項1記載
の多層構造体。 - 【請求項3】上記少なくとも3層の織物のうち最表面の
一層をメッシュ構造体と成した請求項1記載の多層構造
体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000029186A JP3662462B2 (ja) | 2000-02-07 | 2000-02-07 | 多層構造体 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2000029186A JP3662462B2 (ja) | 2000-02-07 | 2000-02-07 | 多層構造体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001226851A true JP2001226851A (ja) | 2001-08-21 |
JP3662462B2 JP3662462B2 (ja) | 2005-06-22 |
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ID=18554483
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000029186A Expired - Lifetime JP3662462B2 (ja) | 2000-02-07 | 2000-02-07 | 多層構造体 |
Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JP3662462B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009221617A (ja) * | 2008-03-13 | 2009-10-01 | Yoko Mieno | 複層織物組織 |
JP2014070477A (ja) * | 2012-10-02 | 2014-04-21 | Taiyo Kogyo Corp | 耐震耐越流堤体構造 |
-
2000
- 2000-02-07 JP JP2000029186A patent/JP3662462B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009221617A (ja) * | 2008-03-13 | 2009-10-01 | Yoko Mieno | 複層織物組織 |
JP2014070477A (ja) * | 2012-10-02 | 2014-04-21 | Taiyo Kogyo Corp | 耐震耐越流堤体構造 |
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