JPH073013B2 - 土木工事用多重織シ−ト - Google Patents

土木工事用多重織シ−ト

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JPH073013B2
JPH073013B2 JP63101472A JP10147288A JPH073013B2 JP H073013 B2 JPH073013 B2 JP H073013B2 JP 63101472 A JP63101472 A JP 63101472A JP 10147288 A JP10147288 A JP 10147288A JP H073013 B2 JPH073013 B2 JP H073013B2
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義延 宮田
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宮田産業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 イ.発明の目的 〔産業上の利用分野〕 この発明は、盛土工事、護岸工事、崖崩れ防止工事等の
水に関連した防災土木工事に使用する多重織シートに関
するものである。
〔従来の技術〕
水に関連する防災土木工事、例えば、河川増水による氾
濫防止工事として、従来、単なる盛土による築堤、堤防
法面への芝生の張り付け、石積みあるいは各種護岸用コ
ンクリート製品による法面防災工事、金網被覆やモルタ
ル吹き付け等による崩壊防止工事等多種多様のものが知
られている。
〔発明が解決しようとする課題〕
水による災害は、一時的に流出する大量の水や長期にわ
たって浸透滞留した水が堤防や山腹等の排水能力を越え
たとき、あるいはその土壌の保水能力を越えたとき等に
発生している。しかるに従来の水に関連する防災土木工
事は、水の浸透防止技術や堤防の盛土強化やパイル打ち
込み等による決壊防止技術、あるいは堤防や山腹等の法
面に対する各種コンクリート材による強化工事等、その
ほとんどが水の力に対して力によって防止しようとする
技術に終始している。
この発明は、水の力に対して力をもって対抗する従来の
技術思想から脱却し、水の流圧や浸透圧を軽減し、土壌
の下圧、側圧に対する耐久強度を与えて下圧、側圧を軽
減し、更に通水能力と保水能力とを備えた、水災害を防
止し得る土木工事用多重織シートを提供することを目的
としている。
ロ.発明の構成 〔課題を解決するための手段〕 上記目的を達成するために、この発明の土木工事用多重
織シートは、多重に配列された糸群と、非接結糸中に接
結糸が少なくとも2本単位で混在する一重に配列された
糸群とが交錯する多重組織であって、上記非接結糸が多
重に配列された糸群のいずれか一群とのみ、互いに位置
をずらし数本飛び越して浮き、沈みすると共に、上記各
接結糸が多重に配列された各糸群相互に空隙層を形成し
つつ位置を数本ずらして接結し、糸ずれによって織り目
が大きく広がりやすい組織点の少ない個所が各所に点在
するものである。
〔作用〕
上記のように構成された土木工事用多重織シートにおい
ては、水に関連した防災土木工事に使用するときに、各
所に点在する組織点の少ない個所では容易に糸ずれが生
じて織り目が大きく広がり、通排水がよくなると共に、
そのときの糸の寄り集まりによってその部分の強度も保
持される。
また、特に空隙層を占める接結糸を構成する織り糸の保
水性により、そこに進入する泥粒の固結が防止されると
共に通水性が保持される。
更に、一方の面から水が浸透するときには、その水は、
大小の織り目から分散されて接結糸の占める各空隙層に
先ず進入し、その層間隔を押し広げて水の層となり、他
方の面の大小の織り目から通水される。
急速な浸透水圧がかかるときには、その水圧は前記空隙
層中の水の層に一様に伝わる。その際、各空隙層の厚さ
は浸透水量によって自由に増減し、増大時にはシートに
付着した泥土が払い落とされる。
〔実施例〕
第1図ないし第3図を参照し、この発明の土木工事用多
重織シートの実施例について説明する。
ここで説明するものは、上緯糸Y1と下緯糸Y2が所定の間
隔Hで二重に配列され、これに一重の経糸Z1〜Z12が交
錯する緯二重織物であるが、経糸が二重に配列され、こ
れに一重の緯糸が交錯する経二重織物を採用しても、全
く同様の作用効果を奏するものを得ることができる。
第1番経糸Z1は、第2図(A)に示すように、上緯糸Y1
のみと3本おきに浮き、沈みを繰り返している。即ち、
1、2、3緯糸の上に浮き、4、5、6緯糸の下に沈む
パターンを繰り返している。従って、下緯糸Y2とは組織
(経糸と緯糸の交錯)していない。
第2番経糸Z2は、第2図(B)に示すように、上緯糸Y1
とは組織せず、下緯糸Y2のみと3本おきに沈み、浮きを
繰り返している。即ち、1、2、3緯糸の下に沈み、
4、5、6緯糸の上に浮くパターンを繰り返している。
第1番経糸Z1とは、浮き、沈みの位置が全く逆である。
第3番経糸Z3は、第2図(C)に示すように、上緯糸Y1
のみと組織し、2緯糸の上に浮き、3、4緯糸の下に沈
むパターンを繰り返し、下緯糸Y2とは組織していない。
第4番経糸Z4は、第2図(D)に示すように、下緯糸Y2
とのみ組織し、2緯糸の下に沈み、3、4緯糸の上に浮
くパターンを繰り返し、上緯糸Y1とは組織していない。
第3番経糸Z3とは、浮き、沈みの位置が全く逆である。
第5番経糸Z5は、表裏を接結する糸であり、第2図
(E)に示すように、下緯糸Y2の1緯糸の下に沈み、2
緯糸の上に浮き、3緯糸の下に沈み、3本飛び越して上
緯糸Y1の7緯糸の上に浮き、8緯糸の下に沈み、9緯糸
の上に浮き、3本飛び越して下緯糸Y2と結節するパター
ンを繰り返している。
第6番経糸Z6も、接結糸であり、第2図(F)に示すよ
うに、第5番経糸Z5と逆の浮き、沈み、飛び越しパター
ンを繰り返している。
第7番経糸Z7は、第2図(G)に示すように、第2番経
糸Z2と全く同じである。
第8番経糸Z8は、第2図(H)に示すように、第1番経
糸Z1と全く同じである。
第9番経糸Z9は、第2図(I)に示すように、第3番経
糸Z3と全く同じである。
第10番経糸Z10は、第2図(J)に示すように、第4番
経糸Z4と全く同じである。
第11番経糸Z11及び第12番経糸Z12は、第2図(K)、
(L)に示すように、第5番経糸Z5及び第6番経糸Z6と
同様であるが、浮き、沈み、飛び越しの位置が3本ずれ
ている。
このように本実施例は、第1番経糸Z1ないし第12番経糸
Z12の浮き、沈みを1つのサイクルとして順次繰り返す
構成となっている。そして、組織点の少ない個所におい
て、容易に糸ずれが生じて大きく広がり得る織り目13が
各所に多数点在している。
なお、シートの目的とする通水性、柔軟性及び強度(1
平方センチメートル当りの上下圧及び側圧に対する耐久
性)に応じて糸の種類及び太さを自由に選択し得ること
はもちろん、1サイクルの経糸及び接結糸の数、各経糸
の浮き、沈み、飛び越し数も自由に変更可能であり、各
経糸の配列順を変更することも可能である。また、シー
トの要求強度によっては、緯糸を三重、四重等に配列す
ることもできる。また、このシートは築堤その他の盛土
の際の補強材料、土砂崩れ防止のための法面保護工事材
料等の単材として使用し得ることはもちろんであるが、
従来の工法と併用することにより、一層の防災効果を高
めることができる。
蛇足ながら、この発明のシートは織物であるので、ニッ
トによるシートのように部分的に伸びて各糸の強度を一
義的に定め得ないようなことはなく、強度計算が楽であ
る。
ハ.発明の効果 この発明は、以上説明したように構成されているので、
以下に記載するような効果を奏する。
即ち、水に関連した防災土木工事の材料として使用する
ときに、浮き、沈みの違いによる各糸の強度の微妙な違
い及び接結糸の存在や数本飛び越しによる浮き、沈みに
よる特有の柔軟性により、土圧、水圧等の側圧、上下圧
を緩和することができる。
また、各所に点在する組織点の少ない個所では容易に糸
ずれが生じて織り目が大きく広がるので、土壌中の水の
通過、排出を効率的に行うことができ、糸ずれによる糸
の寄り集まりによってその部分の強度も保持される。
特に空隙層を形成する接結糸を構成する織り糸が保水性
を有していることにより、そこに進入する泥粒の固結が
防がれ、通水性を保持することができる。
更に、水が一方の面から浸透する場合には、その水は、
大小の織り目から分散されて接結糸の占める各空隙層に
先ず進入し、その層間隔が押し広げられて水の層が形成
され、他方の面の大小の織り目から通水される。
急速な浸透水圧がかかる場合でも、その水圧は前記空隙
層中の水の層に一様に伝わり、部分的な水圧によるシー
トの破断を防ぐことができる。
しかも織物各層は少ない接結点で一体化されており、各
空隙層の厚さは浸透水量によって自由に増減するので、
破断するようなことはない。そして、各空隙層の厚さが
水圧で増大するときにシートに付着した泥土が払い落と
されるので、目詰まりすることもない。
【図面の簡単な説明】
各図はいずれもこの発明の土木工事用多重織シートの実
施例を示すものであり、第1図は平面図、第2図(A)
〜第2図(L)はそれぞれ第1番目経糸〜第12番目経糸
の上緯糸、下緯糸に対する浮き、沈み状態を示す縦断面
図、第3図(A)〜第3図(L)はそれぞれ上下の第1
緯糸〜第12緯糸の各経糸に対する位置関係を示す横断面
図である。 Y1……上緯糸、Y2……下緯糸、Z1〜Z12……第1番経糸
〜第12番経糸(その内Z5、Z6、Z11、Z12は接結糸)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多重に配列された糸群と、非接結糸中に接
    結糸が少なくとも2本単位で混在する一重に配列された
    糸群とが交錯する多重組織であって、上記非接結糸が多
    重に配列された糸群のいずれか一群とのみ、互いに位置
    をずらし数本飛び越して浮き、沈みすると共に、上記各
    接結糸が多重に配列された各糸群相互に空隙層を形成し
    つつ位置を数本ずらして接結し、糸ずれによって織り目
    が大きく広がりやすい組織点の少ない個所が各所に点在
    する土木工事用多重織シート。
JP63101472A 1988-04-26 1988-04-26 土木工事用多重織シ−ト Expired - Fee Related JPH073013B2 (ja)

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