JPH11166218A - 複合布製型枠 - Google Patents
複合布製型枠Info
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- JPH11166218A JPH11166218A JP33598397A JP33598397A JPH11166218A JP H11166218 A JPH11166218 A JP H11166218A JP 33598397 A JP33598397 A JP 33598397A JP 33598397 A JP33598397 A JP 33598397A JP H11166218 A JPH11166218 A JP H11166218A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】布製型枠工法により水路や河川等の護岸工事を
行う場合に、水際より下位部分にはコンクリート等で全
面被覆した頑強な護岸層を、また水際より上位部分には
コンクリート層等で護岸しつつ植物の生育が可能な護岸
層を、同時打設により形成することができる複合布製型
枠を提供する。 【解決手段】(1) 複数の島状の一層布帛部を二層布帛に
所定の間隔で形成した第1の袋状部と、二層布帛の上層
布および下層布を部分的に結接糸で接続してなる第2の
袋状部とを有する複合布製型枠。(2) 前記一層布帛部の
一部または全部を開口部とした複合布製型枠。(3) 第1
の袋状部と第2の袋状部が長手方向に直角に接合され、
かつ打設硬固後の両袋状部の巾方向の長さが略同一にな
るように上記接合部の第1の袋状部または第2の袋状部
にギャザーを設けた前記記載の複合布製型枠。
行う場合に、水際より下位部分にはコンクリート等で全
面被覆した頑強な護岸層を、また水際より上位部分には
コンクリート層等で護岸しつつ植物の生育が可能な護岸
層を、同時打設により形成することができる複合布製型
枠を提供する。 【解決手段】(1) 複数の島状の一層布帛部を二層布帛に
所定の間隔で形成した第1の袋状部と、二層布帛の上層
布および下層布を部分的に結接糸で接続してなる第2の
袋状部とを有する複合布製型枠。(2) 前記一層布帛部の
一部または全部を開口部とした複合布製型枠。(3) 第1
の袋状部と第2の袋状部が長手方向に直角に接合され、
かつ打設硬固後の両袋状部の巾方向の長さが略同一にな
るように上記接合部の第1の袋状部または第2の袋状部
にギャザーを設けた前記記載の複合布製型枠。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複合布製型枠に関
し、さらに詳しくは河川または水路等の護岸や土地造成
時の頑強な法面形成等を目的とする布製型枠工法に有用
な複合布製型枠に関するものである。
し、さらに詳しくは河川または水路等の護岸や土地造成
時の頑強な法面形成等を目的とする布製型枠工法に有用
な複合布製型枠に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より河川などの護岸工事には、コス
ト面、工期の短縮化等の合理性に加え、水中でも簡単に
打設できる点から布製型枠工法が採用されている。この
工法は、あらかじめ用意された二層布帛部からなる布製
型枠を例えば河川の岸辺や水底等に敷設してコンクリー
トやモルタルを注入して硬固させる方法である(例えば
特開昭61−179337号公報、特開平7−2076
70号公報等)。しかし、このような布製型枠を用いる
と、打設面の全面がコンクリート面となり、河川の水際
より上位部分の打設面には植物等が育成することができ
ないため、近年の自然環境保護または美的感覚の高まり
の中で、このような状況は望ましくないとの指摘を受け
るようになっている。
ト面、工期の短縮化等の合理性に加え、水中でも簡単に
打設できる点から布製型枠工法が採用されている。この
工法は、あらかじめ用意された二層布帛部からなる布製
型枠を例えば河川の岸辺や水底等に敷設してコンクリー
トやモルタルを注入して硬固させる方法である(例えば
特開昭61−179337号公報、特開平7−2076
70号公報等)。しかし、このような布製型枠を用いる
と、打設面の全面がコンクリート面となり、河川の水際
より上位部分の打設面には植物等が育成することができ
ないため、近年の自然環境保護または美的感覚の高まり
の中で、このような状況は望ましくないとの指摘を受け
るようになっている。
【0003】このような問題を解決する方法として、近
年、複数の開口部を有する植生用布製型枠が開発されて
いる(例えば、特開平8−49239号公報)。このよ
うな植生用布製型枠を用いると、打設後、水際より上位
部分の開口部に入客土して植生することができるため、
工事後の河川の岸辺等をより自然に近い状態に戻すこと
ができるという利点がある。しかし、この型枠による打
設後の水際より下位部分では、開口部があることが災い
して水流による洗出し現象や吸出し現象が起こり、頑強
な護岸が達成できないという問題があった。
年、複数の開口部を有する植生用布製型枠が開発されて
いる(例えば、特開平8−49239号公報)。このよ
うな植生用布製型枠を用いると、打設後、水際より上位
部分の開口部に入客土して植生することができるため、
工事後の河川の岸辺等をより自然に近い状態に戻すこと
ができるという利点がある。しかし、この型枠による打
設後の水際より下位部分では、開口部があることが災い
して水流による洗出し現象や吸出し現象が起こり、頑強
な護岸が達成できないという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の問題を解決し、布製型枠工法により水路や河川等の
護岸工事を行う場合に、水際より下位部分にはコンクリ
ート等で全面被覆した頑強な護岸層を、また水際より上
位部分にはコンクリート層等で護岸しつつ植物の生育が
可能な護岸層を、同時打設により形成することができる
複合布製型枠を提供するものである。
術の問題を解決し、布製型枠工法により水路や河川等の
護岸工事を行う場合に、水際より下位部分にはコンクリ
ート等で全面被覆した頑強な護岸層を、また水際より上
位部分にはコンクリート層等で護岸しつつ植物の生育が
可能な護岸層を、同時打設により形成することができる
複合布製型枠を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
に鑑み、鋭意検討した結果、打設硬固後に全面がコンク
リート面となる袋状部と植生用の袋状部とを有する複合
布製型枠を用いることにより、上記課題を達成できるこ
とを見いだし本発明に到達した。すなわち、本発明で特
許請求される発明は以下のとおりである。
に鑑み、鋭意検討した結果、打設硬固後に全面がコンク
リート面となる袋状部と植生用の袋状部とを有する複合
布製型枠を用いることにより、上記課題を達成できるこ
とを見いだし本発明に到達した。すなわち、本発明で特
許請求される発明は以下のとおりである。
【0006】(1)複数の島状の一層布帛部を二層布帛
に所定の間隔で形成した第1の袋状部と、二層布帛の上
層布および下層布を部分的に結接糸で接続してなる第2
の袋状部とを有する複合布製型枠。 (2)前記一層布帛部の一部または全部を開口部とした
ことを特徴とする(1)に記載の複合布製型枠。 (3)第1の袋状部の長手方向に対して第2の袋状部を
平行または直角に接合したことを特徴とする(1)また
は(2)に記載の複合布製型枠。 (4)第1の袋状部の一層布帛が一重織り、第1の袋状
部および第2の袋状部の二層布帛が二重織りであること
を特徴とする(1)ないし(3)のいずれかに記載のの
複合布製型枠。 (5)第1の袋状部と第2の袋状部は一体製織されてい
ることを特徴とする(1)ないし(4)のいずれかに記
載の複合布製型枠。 (6)第1の袋状部と第2の袋状部は袋状部内が連通す
るように縫合されていることを特徴とする(1)ないし
(5)のいずれかに記載の複合布製型枠。 (7)第1の袋状部と第2の袋状部が長手方向に直角に
接合され、かつ打設硬固後の両袋状部の巾方向の長さが
略同一になるように上記接合部の第1の袋状部または第
2の袋状部にギャザーを設けたことを特徴とする(1)
ないし(6)のいずれかに記載の複合布製型枠。
に所定の間隔で形成した第1の袋状部と、二層布帛の上
層布および下層布を部分的に結接糸で接続してなる第2
の袋状部とを有する複合布製型枠。 (2)前記一層布帛部の一部または全部を開口部とした
ことを特徴とする(1)に記載の複合布製型枠。 (3)第1の袋状部の長手方向に対して第2の袋状部を
平行または直角に接合したことを特徴とする(1)また
は(2)に記載の複合布製型枠。 (4)第1の袋状部の一層布帛が一重織り、第1の袋状
部および第2の袋状部の二層布帛が二重織りであること
を特徴とする(1)ないし(3)のいずれかに記載のの
複合布製型枠。 (5)第1の袋状部と第2の袋状部は一体製織されてい
ることを特徴とする(1)ないし(4)のいずれかに記
載の複合布製型枠。 (6)第1の袋状部と第2の袋状部は袋状部内が連通す
るように縫合されていることを特徴とする(1)ないし
(5)のいずれかに記載の複合布製型枠。 (7)第1の袋状部と第2の袋状部が長手方向に直角に
接合され、かつ打設硬固後の両袋状部の巾方向の長さが
略同一になるように上記接合部の第1の袋状部または第
2の袋状部にギャザーを設けたことを特徴とする(1)
ないし(6)のいずれかに記載の複合布製型枠。
【0007】本発明の複合布製型枠を用いることによ
り、 打設現場では、従来と同様の方法でモルタルやコ
ンクリート等を同時打設することができ、また打設後に
は、第2の袋状部による全面コンクリート層と、第1の
袋状部による客土入積可能部分(複数の島状の一層布帛
部)を有するコンクリート層を形成することができる。
従って、あらかじめ、水際より上位部が第1の袋状部で
形成されるようにした複合布製型枠を用いることによ
り、上記客土入積可能部分に開口部を設けて客土し草木
の種子や苗を植えつけて植生することができるため、工
事後の岸辺等をより自然に近い状態に戻すことが可能で
ある。
り、 打設現場では、従来と同様の方法でモルタルやコ
ンクリート等を同時打設することができ、また打設後に
は、第2の袋状部による全面コンクリート層と、第1の
袋状部による客土入積可能部分(複数の島状の一層布帛
部)を有するコンクリート層を形成することができる。
従って、あらかじめ、水際より上位部が第1の袋状部で
形成されるようにした複合布製型枠を用いることによ
り、上記客土入積可能部分に開口部を設けて客土し草木
の種子や苗を植えつけて植生することができるため、工
事後の岸辺等をより自然に近い状態に戻すことが可能で
ある。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面により詳細に
説明する。図1は、本発明の一実施例を示す複合布製型
枠の正面図である。この複合布製型枠1は、複数の島状
の一層布帛部4を二層布帛5に所定の間隔で形成した第
1の袋状部2と、二層布帛で形成された第2の袋状部3
とを有し、これは接合部6でそれぞれの各袋状部内が連
通するように接合されている。
説明する。図1は、本発明の一実施例を示す複合布製型
枠の正面図である。この複合布製型枠1は、複数の島状
の一層布帛部4を二層布帛5に所定の間隔で形成した第
1の袋状部2と、二層布帛で形成された第2の袋状部3
とを有し、これは接合部6でそれぞれの各袋状部内が連
通するように接合されている。
【0009】図2は上記第1の袋状部2の説明図であ
り、(A) にはモルタル打設後の第1の袋状部2の部分断
面斜視図、(B) にはその断面説明図を示した。図2にお
いて、第1の袋状部2は、複数の島状の一層布帛部4を
所定の間隔で形成した二層布帛5からなる。該二層布帛
5は上層布と下層布で構成され、通常二重織りで製織さ
れる。該二層布帛5の空隙にはモルタルやコンクリート
等が打設される。一層布帛部4は通常一重織りで製織さ
れ、上記二層布帛5に所定間隔で島状に複数形成され
る。該複数の島状の一層布帛部4の一部または全部には
任意の形状の開口部8が設けられ、該開口部8への施工
後の入客土により植生空間が形成される。該開口部8は
通常製織後に任意の形状に切断されて設けられるが、施
工現場でコンクリート等を打設した後に設けてもよい。
島状の一層布帛部4の大きさ、数および配置には特に制
限はなく、施工現場等に応じて適宜選定される。
り、(A) にはモルタル打設後の第1の袋状部2の部分断
面斜視図、(B) にはその断面説明図を示した。図2にお
いて、第1の袋状部2は、複数の島状の一層布帛部4を
所定の間隔で形成した二層布帛5からなる。該二層布帛
5は上層布と下層布で構成され、通常二重織りで製織さ
れる。該二層布帛5の空隙にはモルタルやコンクリート
等が打設される。一層布帛部4は通常一重織りで製織さ
れ、上記二層布帛5に所定間隔で島状に複数形成され
る。該複数の島状の一層布帛部4の一部または全部には
任意の形状の開口部8が設けられ、該開口部8への施工
後の入客土により植生空間が形成される。該開口部8は
通常製織後に任意の形状に切断されて設けられるが、施
工現場でコンクリート等を打設した後に設けてもよい。
島状の一層布帛部4の大きさ、数および配置には特に制
限はなく、施工現場等に応じて適宜選定される。
【0010】図3は上記第2の袋状部3の説明図であ
り、(A) にはモルタル打設後の第2の袋状部3の部分断
面斜視図、(B) にはその断面説明図、(C) には結接糸1
2による接続点の説明図を示した。図3において、第2
の袋状部3は二層布帛で構成され、下層布10、上層布
11およびこれらを接続する結接糸12からなり、通常
は二重織りで製織して得られる。下層布10および上層
布11で形成される空隙にはモルタルやコンクリート等
が打設される。結接糸12は、打設後のコンクリート等
の厚さを一定にする役割を有し、その接続長さは護岸工
事の目的に応じて適宜設定される。結接糸12は(C) に
示したように特定の間隔で部分的に設けられていればよ
いが、その間隔が狭い方がより平面的な打設面が得られ
る。
り、(A) にはモルタル打設後の第2の袋状部3の部分断
面斜視図、(B) にはその断面説明図、(C) には結接糸1
2による接続点の説明図を示した。図3において、第2
の袋状部3は二層布帛で構成され、下層布10、上層布
11およびこれらを接続する結接糸12からなり、通常
は二重織りで製織して得られる。下層布10および上層
布11で形成される空隙にはモルタルやコンクリート等
が打設される。結接糸12は、打設後のコンクリート等
の厚さを一定にする役割を有し、その接続長さは護岸工
事の目的に応じて適宜設定される。結接糸12は(C) に
示したように特定の間隔で部分的に設けられていればよ
いが、その間隔が狭い方がより平面的な打設面が得られ
る。
【0011】第1の袋状部2および第2の袋状部3は、
電子ジャカード装置を内蔵したレピア織機、その他公知
の織機、例えばドビー、タペット、機械的ジャカード、
ジェット織機等により製織することができる。これらの
布帛に用いられる糸には特に制限はなく、例えば、ナイ
ロン6、ナイロン66フィラメント糸、ポリエステルフ
ィラメント糸、ポリエステル紡績糸等が用いられる。ま
たこれらの布帛の織り方、糸の太さ、織り密度等にも特
に限定されず、例えば、太さ840デニールの糸を織密
度23本/インチで平織組織とした布帛が用いられる。
電子ジャカード装置を内蔵したレピア織機、その他公知
の織機、例えばドビー、タペット、機械的ジャカード、
ジェット織機等により製織することができる。これらの
布帛に用いられる糸には特に制限はなく、例えば、ナイ
ロン6、ナイロン66フィラメント糸、ポリエステルフ
ィラメント糸、ポリエステル紡績糸等が用いられる。ま
たこれらの布帛の織り方、糸の太さ、織り密度等にも特
に限定されず、例えば、太さ840デニールの糸を織密
度23本/インチで平織組織とした布帛が用いられる。
【0012】本発明の複合布製型枠1は、上記第1の袋
状部2と第2の袋状部3を接合して得られる。この接合
は製織時に一体的に織成することにより、または各袋状
部を別々に製織した後、これらの袋状部内が連通するよ
うに縫合することにより行うことができる。一般に打設
規模は現場により異なり、複合布製型枠の経方向と横方
向の寸法または第1の袋状部と第2の袋状部の面積も異
なるため、あらかじめ別々に製織した第1の袋状部と第
2の袋状部を、打設現場に合わせた設計寸法で縫合する
のが好ましい。
状部2と第2の袋状部3を接合して得られる。この接合
は製織時に一体的に織成することにより、または各袋状
部を別々に製織した後、これらの袋状部内が連通するよ
うに縫合することにより行うことができる。一般に打設
規模は現場により異なり、複合布製型枠の経方向と横方
向の寸法または第1の袋状部と第2の袋状部の面積も異
なるため、あらかじめ別々に製織した第1の袋状部と第
2の袋状部を、打設現場に合わせた設計寸法で縫合する
のが好ましい。
【0013】第1の袋状部2と第2の袋状部3は、施工
現場に応じ、長さ方向に対して平行または直角に接合す
ることができる。図4は、本発明の他の複合布製型枠の
正面図である。(A) は第1の袋状部2と第2の袋状部3
を長さ方向に対して平行に接合した例であり、第2の袋
状部3同士が巾方向に接合され、その両側に第1の袋状
部2同士が接合された布帛がさらに接合されている。
(B) は第1の袋状部2と第2の袋状部3を長さ方向に対
して直角に接合した例であり、第1の袋状部2同士が巾
方向に複数接合された布帛と、第2の袋状部3同士が巾
方向に複数接合された布帛とが長さ方向に直角に接合さ
れている。図中の14はモルタル注入口であり、ここか
らモルタルやコンクリート等が第1の袋状部2および第
2の袋状部3の上層布と下層布で形成される空隙に同時
打設される。
現場に応じ、長さ方向に対して平行または直角に接合す
ることができる。図4は、本発明の他の複合布製型枠の
正面図である。(A) は第1の袋状部2と第2の袋状部3
を長さ方向に対して平行に接合した例であり、第2の袋
状部3同士が巾方向に接合され、その両側に第1の袋状
部2同士が接合された布帛がさらに接合されている。
(B) は第1の袋状部2と第2の袋状部3を長さ方向に対
して直角に接合した例であり、第1の袋状部2同士が巾
方向に複数接合された布帛と、第2の袋状部3同士が巾
方向に複数接合された布帛とが長さ方向に直角に接合さ
れている。図中の14はモルタル注入口であり、ここか
らモルタルやコンクリート等が第1の袋状部2および第
2の袋状部3の上層布と下層布で形成される空隙に同時
打設される。
【0014】第1の袋状部2と第2の袋状部3の打設硬
固後のコンクリート等の層厚は同じであってもよいが、
通常は第2の袋状部3が水際より下位部に設けられ、頑
強性が要求されるため、打設硬固体後の第2の袋状部3
の層厚が第1の袋状部2の層厚より厚くするのが好まし
い。このような層厚の調整はそれぞれの袋状部の製織時
に行うことができる。一般的には、打設後の第1の袋状
部2の層厚は50〜150mm程度、第2の袋状部3は1
00〜200mm程度に調整される。
固後のコンクリート等の層厚は同じであってもよいが、
通常は第2の袋状部3が水際より下位部に設けられ、頑
強性が要求されるため、打設硬固体後の第2の袋状部3
の層厚が第1の袋状部2の層厚より厚くするのが好まし
い。このような層厚の調整はそれぞれの袋状部の製織時
に行うことができる。一般的には、打設後の第1の袋状
部2の層厚は50〜150mm程度、第2の袋状部3は1
00〜200mm程度に調整される。
【0015】本発明において、第1の袋状部と第2の袋
状部を長手方向に直角に接合する場合には、打設硬固後
のこれらの袋状部の巾方向の長さが略同一になるよう
に、接合部において第1の袋状部または第2の袋状部に
ギャザーを設けることが好ましい。通常、第1の袋状部
2および第2の袋状部3にコンクリートやモルタルを打
設して硬固させた後の寸法は、原反の寸法より短くな
る。この施工縮みが第1の袋状部2と第2の袋状部3と
で異なる場合にそれぞれの袋上部を同じ巾で接合する
と、打設硬固後にこれらの袋状部の施工縮み差により長
手方向および巾方向に寸法差が生じる場合がある。
状部を長手方向に直角に接合する場合には、打設硬固後
のこれらの袋状部の巾方向の長さが略同一になるよう
に、接合部において第1の袋状部または第2の袋状部に
ギャザーを設けることが好ましい。通常、第1の袋状部
2および第2の袋状部3にコンクリートやモルタルを打
設して硬固させた後の寸法は、原反の寸法より短くな
る。この施工縮みが第1の袋状部2と第2の袋状部3と
で異なる場合にそれぞれの袋上部を同じ巾で接合する
と、打設硬固後にこれらの袋状部の施工縮み差により長
手方向および巾方向に寸法差が生じる場合がある。
【0016】施工縮み率(%)は、下記式で算出され、
使用原糸や織物規格で決まり、商品ごとに異なる値を有
する。 施工縮み率(%)=〔{(原反寸法)−(施工後寸
法)}/(原反寸法)〕 ×100 施工法面に対して直行方向(一般的には巾方向)の施工
縮みは、原反がもつ固有の巾方向施工縮みに規制され
る。従って、打設に際しては、この縮み量を考慮した巾
の布製型枠が用いられる。例えば施工縮みが10%、施
工巾が100mである場合には、布製型枠の巾は110
mとする。一方、本発明のように2種類の原反が複合さ
れた布製型枠を用いて打設すると、両者の巾方向に縮み
量に差が生じ、打設硬固後に寸法差が生じる場合があ
る。従って、このような場合には、縮み量の多い原反の
袋状部に巾方向にギャザーを設けて接合し、打設後の巾
方向の寸法差を少なくするのが好ましい。一般的には第
1の袋状部2の縮み量が大きく、この第1の袋状部にギ
ャザーが設けられる。
使用原糸や織物規格で決まり、商品ごとに異なる値を有
する。 施工縮み率(%)=〔{(原反寸法)−(施工後寸
法)}/(原反寸法)〕 ×100 施工法面に対して直行方向(一般的には巾方向)の施工
縮みは、原反がもつ固有の巾方向施工縮みに規制され
る。従って、打設に際しては、この縮み量を考慮した巾
の布製型枠が用いられる。例えば施工縮みが10%、施
工巾が100mである場合には、布製型枠の巾は110
mとする。一方、本発明のように2種類の原反が複合さ
れた布製型枠を用いて打設すると、両者の巾方向に縮み
量に差が生じ、打設硬固後に寸法差が生じる場合があ
る。従って、このような場合には、縮み量の多い原反の
袋状部に巾方向にギャザーを設けて接合し、打設後の巾
方向の寸法差を少なくするのが好ましい。一般的には第
1の袋状部2の縮み量が大きく、この第1の袋状部にギ
ャザーが設けられる。
【0017】施工法面に対して平行方向(一般には長さ
方向)の施工縮みは、施工時の操作により、例えば、コ
ンクリート等の布製型枠への打設時に、布製型枠を仮吊
りするためのチェンブロックによる布製型枠の供給速度
を調節することにより是正することがことができる。
方向)の施工縮みは、施工時の操作により、例えば、コ
ンクリート等の布製型枠への打設時に、布製型枠を仮吊
りするためのチェンブロックによる布製型枠の供給速度
を調節することにより是正することがことができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳しく説明す
る。 実施例1 第1の袋状部2の布製型枠と第2の袋状部3の布製型枠
を別々に、表1に示した織物設計に基づいて製織した。
る。 実施例1 第1の袋状部2の布製型枠と第2の袋状部3の布製型枠
を別々に、表1に示した織物設計に基づいて製織した。
【0019】
【表1】
【0020】まず、経糸用としてナイロン66、フィラ
メント糸840 D/140fにS−100 T/m の撚り
を入れ、この糸を総経糸数2800本になるように整経
し、電子ジャカード装置のついたレピア織機に仕掛け
た。筬は38羽/10cmの密度のものを用い地織組部で4
本/羽引込みとし、織上巾を174cmとした。緯糸はナ
イロン66フィラメント糸840 D/140f無撚糸を
用い、打込本数を45本/吋とした。織り組織は1/1
の平織りである。
メント糸840 D/140fにS−100 T/m の撚り
を入れ、この糸を総経糸数2800本になるように整経
し、電子ジャカード装置のついたレピア織機に仕掛け
た。筬は38羽/10cmの密度のものを用い地織組部で4
本/羽引込みとし、織上巾を174cmとした。緯糸はナ
イロン66フィラメント糸840 D/140f無撚糸を
用い、打込本数を45本/吋とした。織り組織は1/1
の平織りである。
【0021】第2の袋状部3の製織は、別ビームで準備
した840 D×2本撚糸(S−100 T/m )を全巾5
cmごとに2本づつ34カ所計68本を結接糸として織り
込んだ。結接糸は上層布と下層布を接続するが、上層布
にあった結接糸は接続点で下層布へ移り、同時に下層布
にあった結接糸は上層布に移る。この接続点は、長さ方
向で10cmごとに設け、経、横に千鳥状に設けた。上層
布と下層布の間隙(接続長さ)は20mmとした。
した840 D×2本撚糸(S−100 T/m )を全巾5
cmごとに2本づつ34カ所計68本を結接糸として織り
込んだ。結接糸は上層布と下層布を接続するが、上層布
にあった結接糸は接続点で下層布へ移り、同時に下層布
にあった結接糸は上層布に移る。この接続点は、長さ方
向で10cmごとに設け、経、横に千鳥状に設けた。上層
布と下層布の間隙(接続長さ)は20mmとした。
【0022】第1の袋状部2の製織は、第2の袋状部3
の製織状態から結接糸を除いてそのまま利用し、電子ジ
ャカードのフロッピーを第1の袋状部用のフロッピーに
交換して行った。この第1の袋状部2の一層布帛部(一
重織り部)4は80mm直径の丸形とし、その配置は経、
緯とも336mmを周期とする千鳥状とした。また一層布
帛部4の開口部8は60mm直径の丸形にヒーターカット
して形成した。織り上がった2種の布製型枠を長手方向
に平行に縫製し、図4(A) に示す複合布製型枠を得た。
すなわち、複合布製型枠の長さは50mとし、第2の袋
状部3を巾方向に原反2巾を縫製して3.4mとし、そ
の両側に第1の袋状部2をそれぞれ巾方向に原反2巾
(3.4m)を縫合し、全巾10.2mとし、さらにモ
ルタル注入口14を第2の袋状部3の上部に縫製した。
の製織状態から結接糸を除いてそのまま利用し、電子ジ
ャカードのフロッピーを第1の袋状部用のフロッピーに
交換して行った。この第1の袋状部2の一層布帛部(一
重織り部)4は80mm直径の丸形とし、その配置は経、
緯とも336mmを周期とする千鳥状とした。また一層布
帛部4の開口部8は60mm直径の丸形にヒーターカット
して形成した。織り上がった2種の布製型枠を長手方向
に平行に縫製し、図4(A) に示す複合布製型枠を得た。
すなわち、複合布製型枠の長さは50mとし、第2の袋
状部3を巾方向に原反2巾を縫製して3.4mとし、そ
の両側に第1の袋状部2をそれぞれ巾方向に原反2巾
(3.4m)を縫合し、全巾10.2mとし、さらにモ
ルタル注入口14を第2の袋状部3の上部に縫製した。
【0023】得られた複合布製型枠を用いて山間部の水
路護岸工事を実施した。図5は、この時の護岸工事の状
況説明図であり、(A) に工事終了直後の状況を、(B) に
工事終了数か月後の状況を示した。図5において、複合
布製型枠を中央部の第2の袋状部3が水流領域20の底
部になるように敷設し、モルタル注入口からモルタルを
注入打設した。打設は一般的な条件、すなわち、複合布
製型枠をチェンブロックで仮設させ、モルタル比1:2
(セメント600kg、細管材1200kg、水360kg)
でモルタルをミキサー車からポンプ車へ移し、パイプホ
ースから注入口に圧送して打設した。
路護岸工事を実施した。図5は、この時の護岸工事の状
況説明図であり、(A) に工事終了直後の状況を、(B) に
工事終了数か月後の状況を示した。図5において、複合
布製型枠を中央部の第2の袋状部3が水流領域20の底
部になるように敷設し、モルタル注入口からモルタルを
注入打設した。打設は一般的な条件、すなわち、複合布
製型枠をチェンブロックで仮設させ、モルタル比1:2
(セメント600kg、細管材1200kg、水360kg)
でモルタルをミキサー車からポンプ車へ移し、パイプホ
ースから注入口に圧送して打設した。
【0024】モルタル層の平均的な厚さは5cm程であっ
た。水際線21より下位部は全てモルタル層で覆われ、
水際線21より上位部にはモルタル層で保護され、かつ
植生も可能な法面が得られた。打設硬固後、打設表面を
水洗いし、水際より上部のモルタル層の開口部に客土を
入積するとともに草の種子をまいて工事を終了した。こ
の工事終了後の数か月後には水際線21より上部に植物
の新芽22が出ており、自然に近い状況に戻っていた。
た。水際線21より下位部は全てモルタル層で覆われ、
水際線21より上位部にはモルタル層で保護され、かつ
植生も可能な法面が得られた。打設硬固後、打設表面を
水洗いし、水際より上部のモルタル層の開口部に客土を
入積するとともに草の種子をまいて工事を終了した。こ
の工事終了後の数か月後には水際線21より上部に植物
の新芽22が出ており、自然に近い状況に戻っていた。
【0025】実施例2 実施例1で得られた第1の袋状部および第2の袋状部か
らなる2種類の各布製型枠を、図4(B) に示すように、
それぞれ長手方向に直角に縫製して複合布製型枠を得
た。長さは各5mで計10mとし、巾は原反1.7mを
30巾つないで51mとした。モルタル注入口は第1の
袋状部の上方に2ケ所縫製時に設けた。得られた複合布
製型枠を用いて河川の護岸工事を実施した。図6は、こ
の時の河川護岸工事の状況説明図である。この護岸工事
では、河底24を掘り下げて打設工事を行い、打設硬固
後に元の河底24に戻す工事を行った。打設工事は、複
合布製型枠の第1の袋状部2を土堤(法面)23に、第
2の袋状部3を水流領域20の底部となるように敷設し
て実施例1と同様の方法で第1の袋状部2に設けた注入
口からモルタルを打設し硬固した。その後、水際線21
より上部のモルタル層の表面を水洗し、その開口部に客
土入積、草や種子まきの植生工事を施した。
らなる2種類の各布製型枠を、図4(B) に示すように、
それぞれ長手方向に直角に縫製して複合布製型枠を得
た。長さは各5mで計10mとし、巾は原反1.7mを
30巾つないで51mとした。モルタル注入口は第1の
袋状部の上方に2ケ所縫製時に設けた。得られた複合布
製型枠を用いて河川の護岸工事を実施した。図6は、こ
の時の河川護岸工事の状況説明図である。この護岸工事
では、河底24を掘り下げて打設工事を行い、打設硬固
後に元の河底24に戻す工事を行った。打設工事は、複
合布製型枠の第1の袋状部2を土堤(法面)23に、第
2の袋状部3を水流領域20の底部となるように敷設し
て実施例1と同様の方法で第1の袋状部2に設けた注入
口からモルタルを打設し硬固した。その後、水際線21
より上部のモルタル層の表面を水洗し、その開口部に客
土入積、草や種子まきの植生工事を施した。
【0026】実施例3 第1の袋状部と第2の袋状部を製織時に機上で同時に織
成りして複合布製型枠を得た。織の方は実施例1と同様
とし、総経糸本数2800本の半分の1480本を第2
の袋状部とし、他を第1の袋状部として同時に織成り
し、織上巾の半巾(87cm)をそれぞれの袋状部とし
た。使用経糸の種類、密度および本数、さらに緯糸の種
類、密度も実施例1と同様にし、第1の袋状部と第2の
袋状部の織機上での複合化は前もって準備した電子ジャ
カード用フロッピーの交換のみで簡単に実施することが
できた。織巾1巾、長さ10mの複合布製型枠を用いて
実施例2と同様の方法で河川の護岸工事を実施し、水際
線より下位部には頑強な護岸層を、上位部には植生領域
を有する護岸層を形成することができた。 実施例4 実施例2において、第1の袋状部と第2の袋状部を製織
時に長手方向に直角にそれぞれ5mづつ同時織成りして
得た複合布製型枠を用いた以外が実施例2と同様の方法
で河川の護岸工事を実施し、水際線より下位部には頑強
な護岸層を、上位部には植生領域を有する護岸層を形成
することができた。 実施例5 実施例1で得られた第1の袋状部の布製型枠の巾方向の
施工縮みは10%、第2の袋状部布製型枠の巾方向の施
工縮みは6%であったため、実施例1で得られた打設硬
固後の第1の袋状部と第2の袋状部の巾方向の長さは、
それぞれ9.1mおよび9.6mであり、巾差が約50
cm生じていることがわかった。そこで、施工縮みの少な
い第2の袋状部の全布を9.6mとし、それに縫合する
第1の袋状部の全布を10.2mとし、両者を縫合する
時に第2の袋状部100cmに対し第1の袋状部を106
cmの比で全巾に概略均等にギァザー入れて縫製した。得
られた複合布製型枠を実施例1と同様の方法で打設工事
を行ったが、打設硬固後の巾方向に差が生じないことが
確認された。
成りして複合布製型枠を得た。織の方は実施例1と同様
とし、総経糸本数2800本の半分の1480本を第2
の袋状部とし、他を第1の袋状部として同時に織成り
し、織上巾の半巾(87cm)をそれぞれの袋状部とし
た。使用経糸の種類、密度および本数、さらに緯糸の種
類、密度も実施例1と同様にし、第1の袋状部と第2の
袋状部の織機上での複合化は前もって準備した電子ジャ
カード用フロッピーの交換のみで簡単に実施することが
できた。織巾1巾、長さ10mの複合布製型枠を用いて
実施例2と同様の方法で河川の護岸工事を実施し、水際
線より下位部には頑強な護岸層を、上位部には植生領域
を有する護岸層を形成することができた。 実施例4 実施例2において、第1の袋状部と第2の袋状部を製織
時に長手方向に直角にそれぞれ5mづつ同時織成りして
得た複合布製型枠を用いた以外が実施例2と同様の方法
で河川の護岸工事を実施し、水際線より下位部には頑強
な護岸層を、上位部には植生領域を有する護岸層を形成
することができた。 実施例5 実施例1で得られた第1の袋状部の布製型枠の巾方向の
施工縮みは10%、第2の袋状部布製型枠の巾方向の施
工縮みは6%であったため、実施例1で得られた打設硬
固後の第1の袋状部と第2の袋状部の巾方向の長さは、
それぞれ9.1mおよび9.6mであり、巾差が約50
cm生じていることがわかった。そこで、施工縮みの少な
い第2の袋状部の全布を9.6mとし、それに縫合する
第1の袋状部の全布を10.2mとし、両者を縫合する
時に第2の袋状部100cmに対し第1の袋状部を106
cmの比で全巾に概略均等にギァザー入れて縫製した。得
られた複合布製型枠を実施例1と同様の方法で打設工事
を行ったが、打設硬固後の巾方向に差が生じないことが
確認された。
【発明の効果】本発明の第1の袋状部と第2の袋状部を
有する複合布製型枠を用いて水路や河川岸等の護岸工事
を行うことにより、水際より下位部には第2の袋状部に
よりモルタルやコンクリートで全面を被覆して水流、水
圧から地表を頑強に保護することができ、また水際より
上位部には第1の袋状部によりモルタルやコンクリート
層で地表を保護するとともに複数の島状の一層布帛部に
設けた開口部に草木を植生することにより、より自然環
境にマッチした保護層を得ることができる。またこれら
の異なる保護層を同時打設により形成することができる
ため、施工コストの低減を図ることができる。また施工
縮みの異なる布製型枠を縫製によって複合布製型枠を得
る場合、施工縮み差を考慮して施工縮みの大きい方を縮
み差分に等しい量だけ寸法を増して略均等にギァザー縫
製することにより、打設硬固後の寸法差をなくすことが
できるため、打設施工が容易になる。
有する複合布製型枠を用いて水路や河川岸等の護岸工事
を行うことにより、水際より下位部には第2の袋状部に
よりモルタルやコンクリートで全面を被覆して水流、水
圧から地表を頑強に保護することができ、また水際より
上位部には第1の袋状部によりモルタルやコンクリート
層で地表を保護するとともに複数の島状の一層布帛部に
設けた開口部に草木を植生することにより、より自然環
境にマッチした保護層を得ることができる。またこれら
の異なる保護層を同時打設により形成することができる
ため、施工コストの低減を図ることができる。また施工
縮みの異なる布製型枠を縫製によって複合布製型枠を得
る場合、施工縮み差を考慮して施工縮みの大きい方を縮
み差分に等しい量だけ寸法を増して略均等にギァザー縫
製することにより、打設硬固後の寸法差をなくすことが
できるため、打設施工が容易になる。
【図1】本発明の一実施例を示す複合布製型枠の正面図
である。
である。
【図2】本発明における第1の袋状部の説明図であり、
(A) は打設後の第1の袋状部の部分断面斜視図である。
(A) は打設後の第1の袋状部の部分断面斜視図である。
【図3】本発明における第2の袋状部の説明図であり、
(A) は打設後の第2の袋状部の部分断面斜視図、(B) は
断面説明図である。
(A) は打設後の第2の袋状部の部分断面斜視図、(B) は
断面説明図である。
【図4】本発明の他の複合布製型枠の正面図である。
【図5】本発明の複合布製型枠を用いた水路護岸工事の
状況説明図であり、(A) は施工直後の状況、(B) は施工
数か月後の状況を示す。
状況説明図であり、(A) は施工直後の状況、(B) は施工
数か月後の状況を示す。
【図6】本発明の複合布製型枠を用いた河川護岸工事の
状況説明図である。
状況説明図である。
1…複合布製型枠、2…第1の袋状部、3…第2の袋状
部、4…一層布帛部、5…二層布帛、6…接合部、7…
モルタル、8…開口部、10…下層布、11…上層布、
12…結接糸、13…結接糸による接続点、14…モル
タル注入口、21…水流領域、21…水際線、22…植
物の新芽、23…土堤、24…河底。
部、4…一層布帛部、5…二層布帛、6…接合部、7…
モルタル、8…開口部、10…下層布、11…上層布、
12…結接糸、13…結接糸による接続点、14…モル
タル注入口、21…水流領域、21…水際線、22…植
物の新芽、23…土堤、24…河底。
Claims (7)
- 【請求項1】 複数の島状の一層布帛部を二層布帛に所
定の間隔で形成した第1の袋状部と、二層布帛の上層布
および下層布を部分的に結接糸で接続してなる第2の袋
状部とを有する複合布製型枠。 - 【請求項2】 前記一層布帛部の一部または全部を開口
部としたことを特徴とする請求項1記載の複合布製型
枠。 - 【請求項3】 第1の袋状部の長手方向に対して第2の
袋状部を平行または直角に接合したことを特徴とする請
求項1または2記載の複合布製型枠。 - 【請求項4】 第1の袋状部の一層布帛が一重織り、第
1の袋状部および第2の袋状部の二層布帛が二重織りで
あることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記
載の複合布製型枠。 - 【請求項5】 第1の袋状部と第2の袋状部は一体製織
されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれ
かに記載の複合布製型枠。 - 【請求項6】 第1の袋状部と第2の袋状部は各袋状部
内が連通するように縫合されていることを特徴とする請
求項1ないし5のいずれかに記載の複合布製型枠。 - 【請求項7】 第1の袋状部と第2の袋状部が長手方向
に直角に接合され、かつ打設硬固後の両袋状部の巾方向
の長さが略同一になるように上記接合部の第1の袋状部
または第2の袋状部にギャザーを設けたことを特徴とす
る請求項1ないし6のいずれかに記載の複合布製型枠。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33598397A JPH11166218A (ja) | 1997-12-05 | 1997-12-05 | 複合布製型枠 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33598397A JPH11166218A (ja) | 1997-12-05 | 1997-12-05 | 複合布製型枠 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11166218A true JPH11166218A (ja) | 1999-06-22 |
Family
ID=18294492
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33598397A Withdrawn JPH11166218A (ja) | 1997-12-05 | 1997-12-05 | 複合布製型枠 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11166218A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101949144A (zh) * | 2010-09-29 | 2011-01-19 | 无锡申湖织造有限公司 | 生态植草型模袋 |
JP2011106096A (ja) * | 2009-11-12 | 2011-06-02 | Maeda Kosen Co Ltd | 繊維製型枠 |
JP2014177814A (ja) * | 2013-03-14 | 2014-09-25 | Toyobo Co Ltd | 布製型枠、及び法面保護方法 |
JP2017227036A (ja) * | 2016-06-22 | 2017-12-28 | 旭化成アドバンス株式会社 | 布製型枠およびそれを用いた法面保護工、法面保護工法 |
JP2018105100A (ja) * | 2016-12-28 | 2018-07-05 | 旭化成アドバンス株式会社 | 布製型枠 |
JP2019190093A (ja) * | 2018-04-24 | 2019-10-31 | 旭化成アドバンス株式会社 | 布製型枠、法面保護構造体および法面保護工法 |
-
1997
- 1997-12-05 JP JP33598397A patent/JPH11166218A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011106096A (ja) * | 2009-11-12 | 2011-06-02 | Maeda Kosen Co Ltd | 繊維製型枠 |
CN101949144A (zh) * | 2010-09-29 | 2011-01-19 | 无锡申湖织造有限公司 | 生态植草型模袋 |
JP2014177814A (ja) * | 2013-03-14 | 2014-09-25 | Toyobo Co Ltd | 布製型枠、及び法面保護方法 |
JP2017227036A (ja) * | 2016-06-22 | 2017-12-28 | 旭化成アドバンス株式会社 | 布製型枠およびそれを用いた法面保護工、法面保護工法 |
JP2018105100A (ja) * | 2016-12-28 | 2018-07-05 | 旭化成アドバンス株式会社 | 布製型枠 |
JP2019190093A (ja) * | 2018-04-24 | 2019-10-31 | 旭化成アドバンス株式会社 | 布製型枠、法面保護構造体および法面保護工法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20050428 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050802 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Effective date: 20050916 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 |