JP2001226558A - 制振性に優れたポリオキシメチレン樹脂組成物とその成形体 - Google Patents

制振性に優れたポリオキシメチレン樹脂組成物とその成形体

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JP2001226558A JP2000034868A JP2000034868A JP2001226558A JP 2001226558 A JP2001226558 A JP 2001226558A JP 2000034868 A JP2000034868 A JP 2000034868A JP 2000034868 A JP2000034868 A JP 2000034868A JP 2001226558 A JP2001226558 A JP 2001226558A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好な摩擦磨耗特性と高度な制振性能を同時
に満足するポリオキシメチレン樹脂組成物およびその成
形体を提供する。 【解決手段】 (A)ポリオキシメチレン樹脂100重
量部に、(B)−30℃〜+50℃に粘弾性測定により
得られるtanδの主分散ピークの温度を有する、数平
均分子量10000〜500000である熱可塑性エラ
ストマー1〜100重量部と、(C)潤滑剤を0〜10
重量部を配合してなることを特徴とするポリオキシメチ
レン樹脂組成物とその成形体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリオキシメチレ
ン樹脂に、優れた摩擦磨耗特性と極めて高度な制振性能
を同時に付与した樹脂組成物を提供するものである。該
樹脂組成物材料は、精密機器、OA機器、自動車分野に
おける防振性摺動部品材料などの用途に好適に使用され
る。尚、ここで言う制振性とは、例えば、厚さ3.0m
m×幅13mm×長さ175mmのダンベル成形品を用
い、片方の端部を固定し、その固定端の根元をインパル
スハンマーで打撃した際の放射音を測定したものであ
り、ハンマーの加振力信号とマイクロホンの音圧信号と
の周波数応答関数を求めたものである。共振ピークと反
共振ピークとの音圧レベルの差が小さいものほど制振特
性に優れると言える。この成形品形状については特に限
定されるものではなく、実質的に制振性機能を有するも
のは本発明にいう成形品に含まれる。また、本明細書
中、制振性とは、上記の如き評価方法における音圧ピー
ク差と定義する。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリオキシメチレン樹脂は、機械
的特性および耐熱特性に優れたエンジニアリング樹脂と
して各種の機構部品をはじめ、OA機器などに広く用い
られている。特に、優れた摩擦磨耗特性をもつことから
プリンターなどの歯車の素材として好適に使用されてき
た。しかし、近年の機器の高精度化、高機能化に伴い、
機器の発生する振動・騒音の低減が重要な課題となり、
素材樹脂としてもより高度な制振性能が要求されるよう
になってきた。一般に、制振材としては、ゴム系または
熱可塑性エラストマー系のもの、或いは、金属板と金属
板との間に樹脂系またはゴム系材料を挟んだものなどが
用いられてきた。だが、前者では、発熱による部品の高
温条件下に対する耐熱性、或いは、対金属、対樹脂との
摩擦磨耗特性、また或いは、インク等の薬物との接触に
対する耐薬品性等に問題があり、また後者においては成
形加工上問題がある。
【0003】また、特開平8−165405号公報に
は、ホルムアルデヒドを、ある特定のビニル芳香族化合
物のブロック共重合体の存在下で重合した重合体組成物
が、特開平10−60224号公報には、ポリオキシメ
チレン樹脂と官能基を有するスチレン系樹脂との混合物
が開示されているが、いずれの従来技術も耐衝撃性の改
良を目的としたものであり、本発明を示唆するものでは
ない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の従来
技術の実情に鑑みてなされたものであり、ポリオキシメ
チレン樹脂の優れた摩擦磨耗特性を損なうことなく、非
常に高度な制振性能が付与されたポリオキシメチレン樹
脂組成物、およびその組成物を成形してなるポリオキシ
メチレン樹脂成形部品、特にギヤ、カム、スライダー、
レバー、アーム、クラッチ、関節、軸、軸受け、キース
テム、キートップ、シャッター、リール等の機構部品を
提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ポリオキ
シメチレン樹脂本来の特性を可能な限り犠牲にすること
なく、上記の問題が解決され、制振性能を満足しうるポ
リオキシメチレン樹脂組成物を提供すべく、鋭意検討を
重ねた結果、ポリオキシメチレン樹脂に、ある特定の熱
可塑性エラストマー、必要に応じて潤滑剤とを併用添加
した組成物が、良好な摩擦磨耗特性と高度な制振性能を
有することを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】即ち、本発明は、(A)ポリオキシメチレ
ン樹脂100重量部に対し、(B)−30℃〜+50℃
に粘弾性測定により得られるtanδの主分散ピークの
温度を有する、数平均分子量10000〜500000
である熱可塑性エラストマー1〜100重量部、(C)
潤滑剤を0〜10重量部添加してなることを特徴とする
ポリオキシメチレン樹脂組成物、および該樹脂組成物を
成形してなる高度な制振性能を有する成形品、特にギ
ヤ、カム、スライダー、レバー、アーム、クラッチ、関
節、軸、軸受け、キーステム、キートップ、シャッタ
ー、リール等の機構部品に関するものである。
【0007】
【本発明の実施の形態】以下に詳細に説明してゆく。本
発明において(A)成分として用いられるポリオキシメ
チレン樹脂は、ホルムアルデヒド、その3量体であるト
リオキサンまたは4量体テトラオキサンなどの環状オリ
ゴマーを重合し、オキシメチレン単位を100〜80モ
ル%含有するものであり、その他0〜20モル%の成分
として、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、
1、3ージオキソラン、グリコールのホルマール、ジグ
リコールのホルマールなどの環状エーテル、及び/又は
ヒドロキシル基、カルボキシル基、アミノ基、エステル
基、アルコキシ基を有する重合体であり、それらを共重
合及び/又はブロック共重合させて得られたポリオキシ
メチレン共重合体である。上記ポリオキシメチレン共重
合体の分子量を調節するには、種々の方法があるが、例
えば水、アルコール(例えばメタノール)、酸(例えば
蟻酸)等を連鎖移動させてもよいし、ヒドロキシル基、
カルボキシル基、アミノ基、エステル基、アルコキシ基
をふくむ重合体を連鎖移動させてもよい。また、必要に
応じてメチラールといったホルマールを同時に添加して
もよい。
【0008】好ましいポリオキシメチレン樹脂として
は、オキシメチレン基を主たる繰り返し単位とし、炭素
数2以上のオキシアルキレン基をオキシメチレンユニッ
トに対して、0.1〜5モル%、より好ましくは0.2
〜3モル%を含有するポリオキシメチレン共重合体であ
る。中でも特に好ましいポリオキシメチレン樹脂として
は、下記[式1]で表される数平均分子量10、000
〜500、000であるポリオキシメチレンブロック共
重合体である。
【0009】
【化3】 (式中、A以外(以下Bブロックという)は、m=2〜
98モル%、n=2〜98モル%、m+n=100モル
%であり、mはnに対してランダムあるいはブロックで
存在し、数平均分子量500〜10、000である両末
端をヒドロキシアルキル化された水素添加液状ポリブタ
ジエン残基。但し、Bブロックはヨウ素価20g−I2
/100g以下の不飽和結合をもつものであってもよ
い。k=2〜6から選ばれる整数であり、2つのkは各
々同一であっても異なっていてもよい。Rは水素、アル
キル基、置換アルキル基、アリール基、置換アリール基
より選ばれ各々同一であっても異なっていてもよい。A
は、以下の[式2]で表されるポリオキシメチレン共重
合体残基。
【0010】
【化4】 (R1 は水素、アルキル基、置換アルキル基、アリール
基、置換アリール基より選ばれ各々同一であっても異な
っていてもよい。jは2〜6から選ばれる整数である。
x=95〜99.9モル%、y=5〜0.1モル%、x
+y=100モル%、yはxに対してランダムに存在す
る。)[式1]中、2つのAブロックの平均の数平均分
子量5、000〜250、000である。)
【0011】重合触媒としては、ルイス酸、プロトン酸
及びそのエステル又は無水物等のカチオン活性触媒が好
ましい。ルイス酸としては、例えば、ホウ酸、スズ、チ
タン、リン、ヒ素及びアンチモンのハロゲン化物が挙げ
られ、具体的には三フッ化ホウ素、四塩化スズ、四塩化
チタン、五フッ化リン、五塩化リン、五フッ化アンチモ
ン及びその錯化合物又は塩が挙げられる。また、プロト
ン酸、そのエステルまたは無水物の具体例としては、パ
ークロル酸、トリフルオロメタンスルホン酸、パークロ
ル酸−3級ブチルエステル、アセチルパークロラート、
トリメチルオキソニウムヘキサフルオロホスフェート等
が挙げられる。中でも、三フッ化ホウ素;三フッ化ホウ
素水和物;及び酸素原子又は硫黄原子を含む有機化合物
と三フッ化ホウ素との配位錯化合物が好ましく、具体的
には、三フッ化ホウ素ジエチルエーテル、三フッ化ホウ
素ジ−n−ブチルエーテルを好適例として挙げることが
できる、これら重合触媒の使用量はトリオキサンと環状
エーテル及び/又は環状ホルマールの合計量1モルに対
し1×10-6モル〜1×10-3モルが好ましく、5×1
-6モル〜1×10-4モルが更に好ましい。
【0012】重合方法としては、特に制限はないが、例
えば、塊状重合を挙げることができ、この塊状重合はバ
ッチ式、連続式いずれであってもよい。この塊状重合
は、溶融状態にあるモノマーを用い、重合の進行ととも
に固体塊状のポリマーを得ることが一般的である。
【0013】重合されたポリオキシメチレン共重合体中
の重合触媒の失活は、前記の重合反応によって得られた
ポリオキシメチレン共重合体を、アンモニア、トリエチ
ルアミン、トリ−n−ブチルアミン等のアミン類、又は
アルカリ金属もしくはアルカリ土類金属の水酸化物、無
機酸塩、有機酸塩等の触媒中和失活剤の少なくとも一種
を含む水溶液又は有機溶剤溶液中に投入し、スラリー状
態で一般的には数分〜数時間攪拌することにより行われ
る。触媒中和失活後のスラリーはろ過、洗浄により、未
反応モノマーや触媒中和失活剤、触媒中和失活塩が除去
された後、乾燥される。
【0014】また、アンモニア、トリエチルアミン等の
蒸気とポリオキシメチレン共重合体とを接触させて重合
触媒を失活させる方法や、ヒンダードアミン類、トリフ
ェニルホスフィン及び水酸化カルシウム等のうちの少な
くとも一種とポリオキシメチレン共重合体とを混合機で
接触させて触媒を失活させる方法も用いることができ
る。
【0015】次に、重合触媒失活後のポリオキシメチレ
ン共重合体の末端安定化処理について述べる。不安定末
端部の分解除去方法としては、例えば、ベント付き単軸
スクリュー式押出機やベント付き2軸スクリュー式押出
機等を用いて、アンモニアや、トリエチルアミン、トリ
ブチルアミン等の脂肪族アミン、水酸化カルシウムに代
表されるアルカリ金属またはアルカリ土類金属の水酸化
物・無機弱酸塩・有機弱酸塩等の不安定末端部を分解す
ることのできる塩基性物質の存在下に、ポリオキシメチ
レン共重合体を溶融し、不安定末端部を分解除去するこ
とができる。中でも特に好ましいものは、下記[式3]
で表される少なくとも一種の第4級アンモニウム化合物
を用いて、熱的に不安定な末端を処理する方法であり、
上記方法で安定化させたポリオキシメチレン共重合体中
には、殆ど不安定な末端部が残っていない。
【0016】[式3] [R2 3 4 5 + n n- (式中、R2 、R3 、R4 、R5 は、各々独立して、炭
素数1〜30の非置換アルキル基または置換アルキル
基;炭素数6〜20のアリール基;炭素数1〜30の非
置換アルキル基または置換アルキル基が少なくとも1個
の炭素数6〜20のアリール基で置換されたアラルキル
基;又は炭素数6〜20のアリール基が少なくとも1個
の炭素数1〜30の非置換アルキル基または置換アルキ
ル基で置換されたアルキルアリール基を表し、非置換ア
ルキル基または置換アルキル基は直鎖状、分岐状、また
は環状である。上記非置換アルキル基、アリール基、ア
ラルキル基、アルキルアリール基は水素原子がハロゲン
で置換されてもよい。nは1〜3の整数を表す。Xは水
酸基、又は炭素数1〜20のカルボン酸、水素酸、オキ
ソ酸無機チオ酸もしくは炭素数1〜20の有機チオ酸の
酸残基を表す。)
【0017】上記第4級アンモニウム塩の化合物につい
ては、具体的には、テトラメチルアンモニウム、テトラ
エチルアンモニウム、テトラプロピルアンモニウム、テ
トラ−n−ブチルアンモニウム、セチルトリメチルアン
モニウム、テトラデシルトリメチルアンモニウム、1,
6−ヘキサメチレンビス(トリメチルアンモニウム)、
デカメチレン−ビス−(トリメチルアンモニウム)、ト
リメチル−3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルアンモ
ニウム、トリメチル(2−ヒドロキシエチル)アンモニ
ウム、トリエチル(2−ヒドロキシエチル)アンモニウ
ム、トリプロピル(2−ヒドロキシエチル)アンモニウ
ム、トリ−n−ブチル(2−ヒドロキシエチル)アンモ
ニウム、トリメチルベンジルアンモニウム、トリエチル
ベンジルアンモニウム、トリプロピルベンジルアンモニ
ウム、トリ−n−ブチルベンジルアンモニウム、トリメ
チルフェニルアンモニウム、トリエチルフェニルアンモ
ニウム、トリメチル−2−オキシエチルアンモニウム、
モノメチルトリヒドロキシエチルアンモニウム、モノエ
チルトリヒドロキシエチルアンモニウム、オクダデシル
トリ(2−ヒドロキシエチル)アンモニウム、テトラキ
ス(ヒドロキシエチル)アンモニウム等の、水酸化物;
アジ化水素などのハロゲン化以外の水素酸塩;硫酸、硝
酸、燐酸、炭酸、ホウ酸、塩素酸、よう素酸、珪酸、過
塩素酸、亜塩素酸、次亜塩素酸、クロロ硫酸、アミド硫
酸、二硫酸、トリポリ燐酸などのオキソ酸塩;チオ硫酸
などのチオ酸塩;蟻酸、酢酸、プロピオン酸、ブタン
酸、イソ酪酸、ペンタン酸、カプロン酸、カプリル酸、
カプリン酸、安息香酸、シュウ酸などのカルボン酸塩等
が挙げられる。中でも、水酸化物(OH- )、硫酸(H
SO4 - 、SO4 2- )、炭酸(HCO3 - 、C
3 2- )、ホウ酸(B(OH)4 -)、カルボン酸の塩
が好ましい。カルボン酸の内、蟻酸、酢酸、プロピオン
酸が特に好ましい。これら第4級アンモニウム化合物
は、単独で用いてもよいし、また2種以上を組み合わせ
て用いてもよい。第4級アンモニウム化合物の添加量
は、ポリオキシメチレン共重合体に対して、下記式
(4)で表わされる第4級アンモニウム化合物由来の窒
素の量に換算して、0.05〜50重量ppmである。
【0018】P×14/Q (4) (式中、Pは第4級アンモニウム化合物のポリオキシメ
チレン共重合体に対する濃度(重量ppm)を表わし、
14は窒素の原子量であり、Qは第4級アンモニウム化
合物の分子量を表わす。) 次に、(B)成分である熱可塑性エラストマーについて
説明する。本発明でいう熱可塑性エラストマーとは、ポ
リオレフィン系エラストマー、スチレン系エラストマ
ー、ポリエステル系エラストマー、ポリアミド系エラス
トマー、及びポリウレタン系エラストマーより選ばれた
1種以上であり、ランダム、ブロック、グラフトなどの
共重合の形態、側鎖や分岐の有無とその程度、共重合組
成の割合、水素添加の有無など特に制限はないが、粘弾
性測定により得られるtanδの主分散ピークの温度が
−30℃〜+50℃、より好ましくは−20〜+40℃
以下であることが必要である。tanδの主分散ピーク
の温度が−30℃未満であっても、+50℃を超えても
充分な制振性能は得られない。更に熱可塑性エラストマ
ーの分子量についても、10000〜500000の数
平均分子量が必要であり、上記範囲外では、高度な制振
性能を得ることはできない。特に好ましいのは、室温で
ある23℃で、tanδの数値が0.2以上であること
を同時に満足するものである。さらに好ましくは、窒素
気流中、10℃/minの昇温速度で、熱天秤を用いた
熱分解による重量減少を測定した時、350℃で75%
以上の重量保持率を持つものである。また、熱可塑性エ
ラストマーの中でも好ましいものは、下記で示されるス
チレン系単量体と、スチレン系単量体と共重合しうる単
量体との共重合体である。スチレン系単量体とは、例え
ば、スチレン、α―メチルスチレン、2,4−ジメチル
スチレン、p―メチルスチレン、t―ブチルスチレン、
クロロメチルスチレン、エチルスチレンなどの芳香族ビ
ニル単量体を含むものであり、中でもスチレンが好まし
い。また、スチレン系単量体と共重合しうる単量体と
は、共重合性不飽和単量体の他、エラストマーなども含
まれ、共重合体性単量体としては、例えば(メタ)アク
リロニトリル、(メタ)アクリル酸エステル、マレイミ
ド系単量体、ジエンモノマー(例えば、ブタジエン、イ
ソプレンなど)、オレフィン(例えば、エチレン、プロ
ピレン、ブテンなど)などが例示できる。エラストマー
には、例えば、ポリブタジエン、ポリイソプレン、エチ
レンープロピレンゴム、アクリルゴム、塩素化ポリエチ
レンなどのハロゲン化ポリオレフィンなどが例示でき、
水素添加物であっても良い。
【0019】熱可塑性エラストマーとして特に好ましい
ものとしては、数平均分子量2500以上のビニル芳香
族モノマーから成るブロック(a)と、イソプレンもし
くはイソプレンーブタジエンからなり、3,4結合及び
1,2結合のビニル結合含有量が20%以上、好ましく
は40%以上であるブロック(b)より構成されるスチ
レン系エラストマーであり、更に、2つ以上の(a)成
分から構成されるスチレン系エラストマーが好ましい。
上記熱可塑性エラストマーを、(A)成分であるポリオ
キシメチレン樹脂100重量部に対し、1〜100重量
部、好ましくは5〜80重量部、より好ましくは10〜
60重量部添加すると目的の性能を発揮できる。1重量
部未満であっても、100重量部を超えても良好な摩擦
磨耗特性と制振性能の両方を同時に満足することはでき
ない。
【0020】(A),(B)以外の成分として、ポリオ
レフィン系樹脂を同時に、(A)及び(B)成分のトー
タル100重量部に対して、0.1〜100重量部、好
ましくは1〜60重量部、より好ましくは5〜50重量
部併用しても構わない。ポリオレフィン系樹脂として
は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチ
レン、ポリイソブチレン等のオレフィン系モノマーの単
独重合体や、エチレンープロピレン共重合体、エチレン
ーブテン共重合体、エチレンーオクテン共重合体等のα
―オレフィン系重合体が挙げられ、マレイン酸、ナジツ
ク酸などの不飽和カルボン酸またはその酸無水物で変性
されていても良い。
【0021】次に、本発明のポリオキシメチレン樹脂組
成物に、更に添加することのできる添加剤について述べ
る。前記(A)及び(B)成分のトータル100重量部
に対して、更に炭素数12〜22のジ脂肪酸カルシウム
の中から選ばれる2種以上を0.01〜0.2重量部の
範囲で配合すると本願における要求事項に更に適する組
成物が得られる。前記以外の添加剤も所望に応じて添加
することができる。例えば、酸化防止剤、ヒンダードア
ミン、ポリアミド、メラミン、メラミン誘導体、ポリー
βーアラニン共重合体、紫外線吸収剤、ガラスファイバ
ー、タルク、ウオラストナイト、ハイドロタルサイトな
どの無機フィラー、導電性カーボンブラック、顔料、結
晶核剤、潤滑剤、離型剤、帯電防止剤などである。特に
酸化防止剤については、トリエチレングリコールービス
[3ー(3ーtーブチルー5ーメチルー4ーヒドロキシ
フェニル)プロピオネート]を0.1〜1.0重量部の
範囲内で添加するのが好ましい。
【0022】(C)成分である潤滑剤については、シリ
コーン化合物、及び/又は数平均分子量が100〜50
00のアルキレングリコール系共重合体、及び液状エチ
レンーα―オレフィンランダム共重合体の中から選ばれ
る1種以上であり、その添加量は、0〜10重量部であ
り、好ましくは0.1〜10重量部であり、より好まし
くは1〜5重量部である。
【0023】
【実施例】以下、実施例を用いて、詳細に本発明を説明
する。なお、実施例中の各測定値は以下の方法により求
めた。粘弾性測定により得られるtanδの主分散ピー
クの温度及び数値は、レオバイブロン(オリエンテック
社製)により粘弾性スペクトルを測定することにより求
めた。ミクロ構造は、NMRスペクトルを測定し、4.
8ppm,5.8ppmの3.4結合、1.2結合のピ
ークと、5.3ppmの1.4結合のピークの比から、
3.4結合、1.2結合の含有量を算出した。
【0024】制振性については、無響音室にて、厚さ
3.0mm×幅13mm×長さ175mmのダンベル射
出成形品を用い、片方の端部を固定し、その固定端の根
元をインパルスハンマーで打撃した際の放射音を測定し
たものであり、小野測器社製の音響解析システムによ
り、ハンマーの加振力信号とマイクロホンの音圧信号と
の周波数応答関数を求めたものである。第2共振ピーク
と第2反共振ピークとの音圧レベルの差を計測し、その
数値が小さいものほど制振特性に優れると言える。
【0025】摩擦磨耗特性については、ピッチ円直径6
0mmのギヤを成形し、23℃、50%RHで24時間
放置した後、東芝社製歯車耐久試験測定器を用い、駆動
側に市販の一般ポリアセタール樹脂コポリマーであるテ
ナック−C4520製のギヤをセットし、従動側に評価
サンプルをセットし、ピッチ円上の回転速度を0.5m
/s,トルクを4.5kgf−cmに設定し、96時
間、23℃、50%RH雰囲気で連続運転を行った。こ
のときの駆動側と従動側ギヤ両方の重量減(mg)を磨
耗量とし、摩擦磨耗特性とした。この値が低いほど摩擦
磨耗特性は優れる。また、ギヤの形状については、ピッ
チ円直径60mm、モジュール1、歯数60、圧力角2
0度、歯巾5mm、ウェッブ肉厚2mm、ねじれ角0
度、重量約10gの平歯車。
【0026】[使用成分の内容] A.ポリオキシメチレン樹脂 A−1:攪拌翼つき5リッタージャケット式重合槽を6
0℃に調整し、重合触媒に1.0×10-4mol/Lの
テトラブチルアンモニウムアセテートを、連鎖移動剤と
して5.0×10-3mol/LのC1837O(CH2
2 O)40H(ステアリルアルコールへのエチレンオキ
シド付加物)を含有するトルエンを5L/hrで供給
し、事実上無水であるホルムアルデヒドを35モル/h
rで連続供給し重合を行う。得られた重合体を濾過した
後、25wt%のスラリー濃度になるように無水酢酸を
供給し、145℃で2時間エステル化を行う。これを濾
過、アセトンで洗浄した後、120℃で乾燥し、ポリオ
キシメチレンブロックポリマーを得た。このブロックポ
リマー100重量部に対し、2,2‘―メチレンービス
ー(4―メチルー6―t―ブチルフェノール)を0.2
5重量部添加した後、ベント付き2軸スクリュー式押出
機に供給した。押出機にて溶融混練した後、押出機ダイ
ス部よりストランドとして押し出されペレタイズされ
た。
【0027】A−2;熱媒を通すことのできるジャケッ
ト付き2軸のパドル型連続重合機を80℃に調整し、水
+蟻酸=4ppmであるトリオキサンを40モル/hr
で、同時に環状ホルマールとして1、3−ジオキソラン
を0.7モル/hrで重合機に供給し、重合触媒として
シクロヘキサンに溶解させた三フッ化ホウ素ジーnーブ
チルエーテラートをトリオキサン1モルに対し5×10
ー5モルになるように、また連鎖移動剤としてメチラール
[(CH3 O)2 CH2 ]をトリオキサン1モルに対し
2×10ー3モルになるように連続的にフィードし重合を
行った。重合機から排出されたポリマーをトリエチルア
ミン1%水溶液中に投入し重合触媒の失活を完全に行っ
た後、そのポリマーを濾過、洗浄し、濾過洗浄後の粗ポ
リオキシメチレン共重合体1重量部に対し、第4級アン
モニウム化合物として、トリエチル(2ーヒドロキシエ
チル)アンモニウム蟻酸塩を前記式(4)を用いて、窒
素の量に換算して20重量ppmになるよう添加し、均
一に混合した後120℃で乾燥した。
【0028】次に、上記乾燥粗ポリオキシメチレン共重
合体100重量部に対し、酸化防止剤としてトリエチレ
ングリコールービス[3ー(3ーtーブチルー5ーメチ
ルー4ーヒドロキシフェニル)プロピオネート]を0.
3重量部、ステアリン酸カルシウム0.02重量部とベ
ヘン酸カルシウム0.02重量部を添加し、ベント付き
2軸スクリュー式押出機に供給した。押出機中の溶融し
ているポリオキシメチレン共重合体に必要に応じて水及
び/又はトリエチルアミンを添加し、押出機の設定温度
200℃、押出機における滞留時間5分で不安定末端部
の分解を行った。不安定末端部の分解されたポリオキシ
メチレン共重合体はベント真空度20Torrの条件下
に脱揮され、押出機ダイス部よりストランドとして押し
出されペレタイズされた。
【0029】A−3;熱媒を通すことのできるジャケッ
ト付き2軸のパドル型連続重合機を80℃に調整し、水
+蟻酸=4ppmであるトリオキサンを40モル/hr
で、同時に環状ホルマールとして1、3ージオキソラン
を2モル/hrで重合機に供給し、重合触媒としてシク
ロヘキサンに溶解下させた三フッ化ホウ素ジーnーブチ
ルエーテラートをトリオキサン1モルに対し5×10ー5
モルになるように、また連鎖移動剤として、下記式
(5)の両末端ヒドロキシル基水素添加ポリブタジエン
(Mn=2330)をトリオキサン1モルに対し1×1
ー3モルになるように連続的にフィードし重合を行っ
た。上記以外は実施例1と同様な操作を行い、ポリオキ
シメチレン共重合体を得た。
【0030】
【化5】 B.熱可塑性エラストマー B−1:スチレンービニルポリイソプレンースチレン共
重合体(商品名「ハイブラーVS―1」、クラレ(株)
社製。tanδピーク温度=20℃) B−2:スチレンー水素添加ビニルポリイソプレンース
チレン共重合体(商品名「ハイブラーHVS―3」、ク
ラレ(株)社製。tanδピーク温度=−5℃) B−3:スチレンーポリエチレン・ブチレンースチレン
共重合体(商品名「タフテックH1041」、旭化成工
業(株)社製。tanδピーク温度=−50℃) B−4:ポリスチレン(商品名「G8702」、旭化成
工業(株)社製。tanδピーク温度=100℃)
【0031】
【実施例1】ポリオキシメチレン樹脂としてA−1を1
00重量部、熱可塑性エラストマーとしてB−1を20
重量部をヘンシェルミキサーでブレンドし、ベント付き
2軸スクリュー式押出機にて押出し混練を行った。押し
出された樹脂はストランドカッターでペレットとした。
上記ペレットは80℃で3時間乾燥した後、射出成形機
を用い、目的の形状に成形し、制振性と摩擦磨耗特性を
測定した。その結果を表1に示す。
【0032】
【実施例2〜8】表1に示す条件で、ポリオキシメチレ
ン樹脂と熱可塑性エラストマーを配合、ヘンシェルミキ
サーでブレンドした後、実施例と同様な操作を行い、制
振性と摩擦磨耗特性を測定した。その結果を表1に示
す。
【比較例1〜3】表2に示す条件で、ポリオキシメチレ
ン樹脂と熱可塑性エラストマーを配合、ヘンシェルミキ
サーでブレンドした後、実施例と同様な操作を行い、制
振性と摩擦磨耗特性を測定した。その結果を表2に示
す。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】
【発明の効果】ポリオキシメチレン共重合体にある特定
の熱可塑性エラストマー、必要に応じて潤滑剤とを併用
添加することを特徴とする本発明の組成物は、良好な摩
擦磨耗特性と高度な制振性能を同時に満足し、特に防振
性摺動部材料として使用でき、特に歯車の材料として精
密機器、OA機器、自動車分野などに有効である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) //(C08L 59/00 (C08L 59/00 21:00 21:00 83:04 83:04 71:02 71:02 23:08) 23:08) Fターム(参考) 3J030 AC10 BC01 4J002 BB053 BB15X BC02X BC05X BC06X BP01X BP03W CB00W CF03X CH023 CK02X CL00X CP033 GM00 GM02

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)ポリオキシメチレン樹脂100重
    量部に対し、(B)−30℃〜+50℃に粘弾性測定に
    より得られるtanδの主分散ピークの温度を有する、
    数平均分子量10000〜500000である熱可塑性
    エラストマー1〜100重量部、(C)潤滑剤を0〜1
    0重量部添加してなることを特徴とするポリオキシメチ
    レン樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の(B)の熱可塑性エラス
    トマーが、23℃での粘弾性測定により得られるtan
    δの数値が0.2以上であることを特徴とする請求項1
    記載のポリオキシメチレン樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の(A)のポリオキシメチ
    レン樹脂が、オキシメチレン基を主たる繰り返し単位と
    し、炭素数2以上のオキシアルキレン基をオキシメチレ
    ンユニットに対して、0.1〜5モル%を含有するポリ
    オキシメチレン共重合体であることを特徴とする請求項
    1又は請求項2記載のポリオキシメチレン樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の(B)の熱可塑性エラス
    トマーが、スチレン系エラストマーであることを特徴と
    する請求項1〜3のいずれかに記載のポリオキシメチレ
    ン樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のスチレン系エラストマー
    が、数平均分子量2500以上のビニル芳香族モノマー
    から成るブロック(a)と、イソプレンもしくはイソプ
    レンーブタジエンからなり、3,4結合及び1,2結合
    含有量が20%以上であるブロック(b)より構成され
    ることを特徴とする請求項4記載のポリオキシメチレン
    樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のスチレン系エラストマー
    が、2つ以上のブロック(a)成分より構成されること
    を特徴とする請求項5記載のポリオキシメチレン樹脂組
    成物。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の(A)のポリオキシメチ
    レン樹脂が、少なくとも1個以上のヒドロキシル基、カ
    ルボキシル基、アミノ基、エステル基、アルコキシ基の
    いずれかを有する、数平均分子量400以上の重合体を
    連鎖移動させて得られたポリオキシメチレンブロック共
    重合体であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか
    に記載のポリオキシメチレン樹脂組成物。
  8. 【請求項8】 請求項7記載のポリオキシメチレンブロ
    ック共重合体が、下記[式1]で表される数平均分子量
    10000〜500000のポリオキシメチレンブロッ
    ク共重合体であることを特徴とする請求項7記載のポリ
    オキシメチレン樹脂組成物。 【化1】 (式中、A以外(以下Bブロックという)は、m=2〜
    98モル%、n=2〜98モル%、m+n=100モル
    %であり、mはnに対してランダムあるいはブロックで
    存在し、数平均分子量500〜10、000である両末
    端をヒドロキシアルキル化された水素添加液状ポリブタ
    ジエン残基。但し、Bブロックはヨウ素価20g−I2
    /100g以下の不飽和結合をもつものであってもよ
    い。k=2〜6から選ばれる整数であり、2つのkは各
    々同一であっても異なっていてもよい。Rは水素、アル
    キル基、置換アルキル基、アリール基、置換アリール基
    より選ばれ各々同一であっても異なっていてもよい。A
    は、以下の[式2]で表されるポリオキシメチレン共重
    合体残基。 【化2】 (R1 は水素、アルキル基、置換アルキル基、アリール
    基、置換アリール基より選ばれ各々同一であっても異な
    っていてもよい。jは2〜6から選ばれる整数である。
    x=95〜99.9モル%、y=5〜0.1モル%、x
    +y=100モル%、yはxに対してランダムに存在す
    る。)[式1]中、2つのAブロックの平均の数平均分
    子量5、000〜250、000である。)
  9. 【請求項9】 請求項1記載の(A)ポリオキシメチレ
    ン樹脂が、下記[式3]で表される少なくとも一種の第
    4級アンモニウム化合物を用いて、熱的に不安定な末端
    を処理して安定化させたものであることを特徴とする請
    求項1〜8のいずれかに記載のポリオキシメチレン樹脂
    組成物。 [式3] [R2 3 4 5 + n n- (式中、R2 、R3 、R4 、R5 は、各々独立して、炭
    素数1〜30の非置換アルキル基または置換アルキル
    基;炭素数6〜20のアリール基;炭素数1〜30の非
    置換アルキル基または置換アルキル基が少なくとも1個
    の炭素数6〜20のアリール基で置換されたアラルキル
    基;又は炭素数6〜20のアリール基が少なくとも1個
    の炭素数1〜30の非置換アルキル基または置換アルキ
    ル基で置換されたアルキルアリール基を表し、非置換ア
    ルキル基または置換アルキル基は直鎖状、分岐状、また
    は環状である。上記非置換アルキル基、アリール基、ア
    ラルキル基、アルキルアリール基は水素原子がハロゲン
    で置換されてもよい。nは1〜3の整数を表す。Xは水
    酸基、又は炭素数1〜20のカルボン酸、水素酸、オキ
    ソ酸無機チオ酸もしくは炭素数1〜20の有機チオ酸の
    酸残基を表す。)
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれかに記載の樹脂
    組成物を射出成形または押出成形を行い、必要に応じて
    切削加工して得た部品。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の部品が機構部品、ア
    ウトサート成形の樹脂部品、シャーシ、トレー及び側板
    等からなる群から選ばれた少なくとも1種である請求項
    10記載のポリオキシメチレン樹脂組成物の部品。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の機構部品が、ギヤ、
    カム、スライダー、レバー、アーム、クラッチ、関節、
    軸、軸受け、キーステム、キートップ、シャッター、リ
    ール等からなる群から選ばれた少なくとも1種である請
    求項11記載のポリオキシメチレン樹脂組成物の部品。
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