JP2001226093A - 高所作業車の制御装置 - Google Patents

高所作業車の制御装置

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JP2001226093A
JP2001226093A JP2000032980A JP2000032980A JP2001226093A JP 2001226093 A JP2001226093 A JP 2001226093A JP 2000032980 A JP2000032980 A JP 2000032980A JP 2000032980 A JP2000032980 A JP 2000032980A JP 2001226093 A JP2001226093 A JP 2001226093A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 傾斜地等においても車両を停止状態で完全支
持する。 【解決手段】 下端にローラ18を備えたジャッキ15
を有する高所作業車において、ジャッキにより車両を支
持するときに、車輪を接地させた状態で車両を支持する
走行可能支持と、車輪を浮き上がらせた状態で前記車両
を支持する完全支持とが可能である。ローラ18の下面
に敷かれてその回転を規制する専用ジャッキベース50
が取付可能であり、専用ジャッキベース50が取り付け
られた場合にはジャッキ作動制御装置30は走行可能支
持状態および完全支持状態までの作動を許容するが、専
用ジャッキベース50が取り付けられていない場合には
ジャッキ作動制御装置30は走行可能支持状態までの作
動のみを許容して完全支持状態への作動を規制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トラック車両のよ
うな走行可能な車両上に、例えば旋回、起伏、伸縮作動
が自在なブーム等からなる昇降装置を配設し、この昇降
装置により作業台を昇降移動させるように構成された高
所作業車に関する。
【0002】
【従来の技術】このような高所作業車として、例えば、
昇降装置を構成するブームの旋回、起伏、伸縮作動を行
わせてブームの先端に取り付けられた作業台を所望高所
に移動させ、作業台に搭乗した作業者により高所作業を
行うように構成されたものが一般的に知られている。こ
のようにして高所作業を行う場合、作業台の移動に伴っ
て作業台およびブームから車体に作用する転倒方向モー
メントが変化するため、車両の側部に車両を支持するた
めの複数のジャッキを設け、高所作業時にはこれらジャ
ッキを接地させて車体を安定支持するように構成されて
いる。この高所作業車は一般的に、ジャッキにより車体
を持ち上げ支持するときには走行用車輪が地面から浮き
上がり、車両は静止して走行ができないようになってお
り、ブーム(昇降装置)を車体上に格納した状態でのみ
ジャッキによる支持を解除(ジャッキを格納)して車両
を走行させることができるようになっている。なお、本
明細書においては、このように走行用車輪が地面から離
れて浮き上がるまでジャッキにより車体を持ち上げ支持
することを完全支持と称する。
【0003】ところで、道路に沿って架線の点検・修理
を行う場合や、トンネル内の天井、側壁等の点検・修理
を行う場合等には、上記のようにブームを格納してジャ
ッキを格納しなければ車両を走行移動できないようにし
たのでは、作業効率が低いという問題がある。このた
め、ジャッキの下端に回転自在なローラを取り付け、ロ
ーラを接地させてジャッキによる車両の支持を行うとと
もに、車輪も接地状態にして車輪を駆動して車両を走行
可能とした高所作業車が提案されている。このような高
所作業車を用いれば、ローラを接地してジャッキによる
車両の支持を行った状態でローラの回転によりジャッキ
を路面上で移動させることが可能であるため、作業台を
所望高所に移動させた状態のまま車両を走行させて作業
を行うことができ、作業効率が高い。なお、本明細書に
おいては、ローラを接地させてジャッキによる車両の支
持を行うとともに、車輪も接地状態にして車輪を駆動し
て車両を走行可能となるような支持を走行可能支持と称
する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ここで、走行可能支持
が行えるように下端に回転自在なローラを取り付けてジ
ャッキを構成した場合に、このジャッキを用いて完全支
持を行わせると、接地したローラが回転して車両が移動
するおそれがあるという問題がある。特に、車両が傾斜
地に停車した状態で完全支持を行った場合には、この地
面の傾斜に沿ってローラが回転して車両が移動するおそ
れがあるという問題がある。
【0005】本発明は、このような問題に鑑みたもの
で、走行可能支持および完全支持が可能であるととも
に、傾斜地等における完全支持においても車両を確実に
停止状態で支持できる高所作業車の制御装置を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的達成のた
め、本発明においては、車輪を有して走行可能な車両上
に昇降装置(例えば、実施形態における旋回台4および
ブーム5)を配設し、この昇降装置により作業台を昇降
移動させて高所作業が可能となし、さらに車両の側部に
車両を支持する複数のジャッキを設け、これら複数のジ
ャッキのそれぞれの下端に車両の走行方向に回転可能に
ローラを配設し、ローラを接地させて車両を支持するよ
うに高所作業車が構成される。このような構成の高所作
業車において、ジャッキにより車両を支持するときに、
車輪を接地させた状態で車両を支持する走行可能支持
と、車輪を浮き上がらせた状態で前記車両を支持する完
全支持とが可能であり、ローラの回転を規制するローラ
回転規制手段と、ジャッキの作動を制御するジャッキ作
動制御手段とを備えて制御装置が構成され、ローラ回転
規制手段によりローラの回転が規制されている場合には
ジャッキ作動制御手段は走行可能支持状態および完全支
持状態までの作動を許容するが、ローラ回転規制手段に
よる規制が行われていない場合にはジャッキ作動制御手
段は走行可能支持状態までの作動のみを許容して完全支
持状態への作動を規制する。
【0007】このような構成の高所作業車の制御装置を
用いれば、ローラ回転規制手段によりローラの回転が規
制されていないかぎり完全支持を行うことができない。
すなわち、ローラの回転が規制されている状態でのみ完
全支持が可能であり、たとえ傾斜地で完全支持が行われ
てもローラが回転することがなく、車両を確実に停車保
持した状態で完全支持することができる。
【0008】なお、ローラ回転規制手段を、ローラの下
面に取り付けられて接地するとともにローラを載置させ
て回転させない状態で保持するベース部材(例えば、実
施形態における専用ジャッキベース50)から構成し、
ベース部材の取付を検出するベース取付検出手段を設
け、ベース取付検出手段からの検出信号を受けてジャッ
キ作動制御手段がジャッキの作動を制御するように構成
することができる。この場合には、ベース取付検出手段
によりローラの下面にベース部材が取り付けられている
と検出された場合には、ジャッキ作動制御手段は走行可
能支持状態および完全支持状態までの作動を許容し、一
方、ベース取付検出手段によりローラの下面にベース部
材が取り付けられていないと検出された場合には、ジャ
ッキ作動制御手段は走行可能支持状態までの作動のみを
許容して完全支持状態への作動を規制する。
【0009】また、ローラ回転規制手段を、ローラをロ
ック保持もしくはローラの回転を制動規制するローラ制
動保持手段(例えば、実施形態におけるロックピン50
もしくはブレーキ装置55)から構成し、ローラ制動保
持手段によるローラのロックもしくは制動作動を検出す
る制動保持検出手段(例えば、実施形態におけるピン取
付検出器51もしくはブレーキ作動検出器56)を設
け、制動保持検出手段からの検出信号を受けてジャッキ
作動制御手段がジャッキの作動を制御するように構成す
ることもできる。この場合には、ローラ制動保持手段に
よりローラの回転が規制されていることが制動保持検出
手段により検出された場合には、ジャッキ作動制御手段
は走行可能支持状態および完全支持状態までの作動を許
容し、ローラ制動保持手段によりローラの回転が規制さ
れていないことが制動保持検出手段により検出された場
合には、ジャッキ作動制御手段は走行可能支持状態まで
の作動のみを許容して完全支持状態への作動を規制す
る。
【0010】このようにローラの下面にベース部材を敷
いてローラが回転できない状態でベース部材によりロー
ラを保持した状態で完全支持を行った場合でも、ローラ
制動保持手段によりローラをロック保持もしくは制動保
持した状態でローラを接地させて完全支持を行った場合
でも、ローラは回転することがない。このため、本発明
ではこのような場合にのみ完全支持を許容し、傾斜地な
どにおける完全支持を車両を確実に停車保持した状態で
行えるようにしている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明に係
る好ましい実施形態について説明する。図2〜図6に本
発明に係る制御装置を備えた高所作業車を示している。
この高所作業車は、運転キャビン1と走行用前後輪3
a,3bを有して走行自在となったトラック車両をベー
スとして構成され、後輪3bを駆動して走行可能であ
る。
【0012】この車両の車体2上に旋回モータ(図示せ
ず)により駆動されて水平旋回自在となった旋回台4が
配設され、旋回台4には起伏シリンダ6により起伏自在
となったブーム5が枢結されている。ブーム5は、旋回
台5に枢結された基端ブーム5a内に中間ブーム5bお
よび先端ブーム5cを入れ子式に組み合わされて構成さ
れ、内蔵の伸縮シリンダ(図示せず)により伸縮自在と
なっている。先端ブーム5cの先端部には上下方向に揺
動自在に支持部材7が取り付けられ、この支持部材7の
上に首振り装置8を介して作業台9が水平旋回(首振り
作動)自在に取り付けられている。なお、先端ブーム5
cと支持部材7との間にはレベリング装置(図示せず)
が配設されており、レベリング装置によりブーム5の起
伏に拘わらず作業台9が常に水平に保持される。
【0013】作業台9の上に作業者が搭乗して高所作業
等を行うのであるが、このときに作業者が操作して作業
台9の移動操作を行う行うための操作装置10が作業台
9に設けられている。このため、作業台9に搭乗した作
業者は、操作装置10の操作レバー11などを操作し
て、旋回台4の旋回作動、ブーム5の起伏および伸縮作
動、作業台9の首振り作動等を行わせて作業台9を所望
高所に移動させ、高所作業を行うことができる。
【0014】このようにして高所作業を行うときに、前
後輪3a,3bのみによっては車体2を安定支持するの
が難しいため、車体2の前後左右の四カ所にアウトリガ
ジャッキ15が設けられている。アウトリガジャッキ1
5はそれぞれ、車幅方向に伸縮自在なアウトリガビーム
12のビームポスト13に固設されたアウターボックス
16と、アウターボックス16内に収納されて内蔵のジ
ャッキシリンダ(図示せず)により下方に伸縮自在とな
ったインナーボックス17と、インナーボックス17の
下端に取り付けられて車両進行方向に回転自在なローラ
18とから構成される。高所作業を行うときには、アウ
トリガビーム12のビームポスト13を伸長させて図5
に示すようにアウトリガジャッキ15を車幅方向外側に
張り出したりした上で、ジャッキシリンダによりインナ
ーボックス17を下方に伸長させてローラ18を図示の
ように接地させ、アウトリガジャッキ15により車体2
を安定支持する。
【0015】このアウトリガジャッキ15による車体2
の支持は、図2および図3に示すように、ローラ18が
接地し且つ前後輪3a,3bも接地した状態で行う支持
(走行可能支持)と、図4および図5に示すように、前
後輪3a,3bが完全に浮き上がった状態として行う支
持(完全支持)とがある。このため、各アウトリガジャ
ッキ15にはインナーポスト17の伸長位置を検出する
ジャッキストロークセンサ22が設けられており、この
センサの検出値に基づいてジャッキシリンダの伸縮制御
を行い、走行可能支持を行ったり、完全支持を行ったり
する。但し、完全支持を行うときには、ローラ18の下
に専用ジャッキベース50をおいて支持(ベース支持)
して路面に対する面圧を低下させ、且つ車両を静止状態
で安定支持するようになっている。
【0016】専用ジャッキベース50は、図7に示すよ
うに、矩形状の凹部52を有した矩形板状の部材からな
り、持ち運びのための取っ手53と、先端にプラグ51
aを有した取付検出用ライン51とを有する。凹部52
には前後にテーパ面52aが設けられ、アウトリガジャ
ッキ15のローラ18を凹部52内に受容したときにテ
ーパ面52aによりその回転を阻止して保持するように
なっている。また、凹部52の左右には受け止め板54
a,54bが設けられており、インナーポスト17の下
部に設けられたローラ支持ブラケット19の下端をこれ
ら受け止め板54a,54bにより当接させて受け止め
保持する。
【0017】取付検出用ライン51の先端のプラグ51
aは、図4および図5に示すように、専用ジャッキベー
ス50をローラ18の下側においてベース支持を行うと
きに車体側方のソケット2aに差し込むようになってい
る。ソケット2aには、プラグ51aが差し込まれたこ
とを電気の導通により検出したり、リミットスイッチの
作動により検出して、ベース支持状態となったか否かを
検出するベース取付検出器21が設けられている。
【0018】このようにアウトリガジャッキ15により
車体2を支持する場合、その作動(アウトリガビーム1
2による車幅方向の張り出し作動およびジャッキシリン
ダによるインナーポスト17の下方への張り出し作動)
は、図6に示すように、ブーム5を車体上に格納した状
態でのみ許可するように構成している。このため、ブー
ム5がブーム受け3の上に載置されて格納されたか否か
を検出するブーム格納検出器24が設けられている。ブ
ーム5が作動された状態、すなわち、作業台9が格納位
置から移動された状態においては、アウトリガジャッキ
15の作動を禁止する。
【0019】以上のように構成された高所作業車におい
て、アウトリガジャッキ15により車体2を支持する場
合の作動制御を、図1を参照して説明する。図1にはこ
のような作動制御を行う制御装置構成を示しており、ま
ずこの装置の構成を説明する。この装置は、ベース取付
検出器21、ジャッキストロークセンサ22、ジャッキ
操作装置23およびブーム格納検出器24からの入力信
号を受けて、ジャッキアクチュエータ31、警報ブザー
32および警報表示器33の作動制御を行うジャッキ作
動制御装置30を有して構成される。
【0020】ジャッキ操作装置23は、例えば、車体2
の後端部に設けられており、作業者が操作してアウトリ
ガビーム12の車幅方向伸縮作動と、アウトリガジャッ
キ15の伸縮作動を行なわせるようになっている。上述
のように、アウトリガジャッキ15は走行可能支持と完
全支持とを選択して行うことができるようになってお
り、この設定はインナーポスト17の伸長量すなわちロ
ーラ18の下方移動位置を調整して行われる。このた
め、インナーボスト17の伸長量を検出するジャッキス
トロークセンサ22が各アウトリガジャッキ15に設け
られている。
【0021】ベース取付検出器21は、図4および図5
に示したように、専用ジャッキベース50の取付検出用
ライン51のプラグ51aが車体側方のソケット2aに
差し込まれたか否かを検出してベース支持状態であるか
否かを検出する。ベース取付検出器21による検出信号
と、ジャッキ操作装置23からの操作信号と、ジャッキ
ストロークセンサ22からのストローク検出信号はジャ
ッキ作動制御装置30に送られ、ジャッキアクチュエー
タ29の作動を制御する。ジャッキアクチュエータ29
は、アウトリガビーム12においてアウトリガジャッキ
15が固設されたビームポスト13の車幅方向の張出作
動を行わせるビームシリンダと、インナーポスト17の
下方伸縮作動を行わせるジャッキシリンダとからなる。
【0022】ジャッキ作動制御装置30は、ジャッキ操
作装置23の操作に基づいて、アウトリガジャッキ15
の車幅方向への張出移動を行わせたり、ローラ18を走
行可能支持位置や完全支持位置に移動させたりして、ア
ウトリガジャッキ15により車両を持ち上げ支持させる
制御を行う。但し、この制御はブーム格納検出器24に
よりブーム5が図6に示すように格納されていることが
検出されているときにのみ行われる。ブーム格納検出器
24によりブーム5が未格納状態であることが検出され
ている状態で、ジャッキ操作装置23の操作がなされて
も、ジャッキ作動制御装置30はジャッキアクチュエー
タ31を作動させず、警報ブザー32を鳴らしたり、警
報表示器33により警報表示を行ったりして、ブーム5
が未格納であることを知らせる。
【0023】ブーム5が格納状態であるときには、ジャ
ッキ作動制御装置30はジャッキ操作装置23の操作に
応じてジャッキアクチュエータ31を作動させる。但し
このとき、アウトリガジャッキ15が格納状態である
か、走行可能支持状態であるか、完全支持状態であるか
ということが、ジャッキストロークセンサ22からの検
出信号に基づいて判断される。同時に、ベース取付検出
器21からの検出信号に基づいて、図4および図5に示
すようにローラ18の下に専用ジャッキベース50を敷
いて支持するベース支持状態であるか、図2および図3
に示すようにローラ18が直接接地して支持するローラ
支持状態であるか否かが判断される。
【0024】ベース支持状態であるときには、ジャッキ
作動制御装置30はジャッキ操作装置23の操作による
ジャッキアクチュエータ31の作動をそのまま許容す
る。このため、アウトリガジャッキ15を、図6に示す
格納状態から、図2および図3に示す走行可能支持状態
を経て図4および図5に示す完全支持状態まで作動可能
であり、作動規制は行われない。
【0025】一方、ローラ支持状態であるとき(すなわ
ち、専用ジャッキベース50が用いられていない状態の
とき)には、ジャッキ作動制御装置30はジャッキ操作
装置23の操作に応じてアウトリガジャッキ15を、図
6に示す格納状態から図2および図3に示す走行可能支
持状態まで作動させることは許容するが、アウトリガジ
ャッキ15のインナーポスト17を走行可能支持状態を
越えて下方に伸長させるようなジャッキアクチュエータ
31の作動を規制する。このため、アウトリガジャッキ
15が走行可能支持状態にあるときにジャッキ操作装置
23を操作してインナーポスト17を下方に伸長させよ
うとしても、ジャッキ作動制御装置30はこれを規制し
てジャッキアクチュエータ31を作動させない。これと
同時に、警報ブザー32を鳴らしたり、警報表示器33
によりインナーポスト17を下方に伸長させる作動の規
制を行っていることを表示したりする。
【0026】以上のような構成の高所作業車により高所
作業を行う場合の作動を説明する。高所作業を行うとき
には、図6に示すようにブーム5等が車体2上に格納さ
れた状態で、まずアウトリガジャッキ15による車体2
の支持を行わせる。完全支持を行うときには、アウトリ
ガビーム12によりアウトリガジャッキ15を車幅方向
所望位置まで張出移動させ、次にインナーポスト17を
下方に張り出させ、ローラ18を接地させる。このと
き、ローラ18の下に専用ジャッキベース50をおいて
路面に対する面圧を低下させるとともに支持安定性を大
きくする。
【0027】上述のように専用ジャッキベース50を取
り付けた状態ではジャッキ操作装置23の操作に対して
ジャッキアクチュエータ31の作動はそのまま許容され
るため、インナーポスト17は図2および図3に示す走
行可能支持状態を越えて前後輪3a,3bが完全に路面
から離れるまで伸長作動され、これにより図4および図
5に示すように完全支持状態となり、車体はアウトリガ
ジャッキ15により完全に支持される。
【0028】走行可能支持を行うときには、専用ジャッ
キベース50は用いずローラ18を路面に直接接地させ
る。このときには、インナーポスト17の伸長は前後輪
3a,3bが接地した状態で止められ、図2および図3
に示すような走行可能支持状態となる。この状態では前
後輪3a,3bも接地している(すなわち、車体側重量
が、アウトリガジャッキ15のみならず前後輪3a,3
bにも配分される)ため、後輪3aを駆動して車両を走
行させることが可能である。なお、この状態からインナ
ーポスト17をさらに下方に伸長させる操作を行って
も、上述のようにジャッキアクチュエータ31の作動は
規制される。
【0029】本発明に係る制御装置の第2の実施形態に
ついて以下に説明する。上述の第1の実施形態において
は専用ジャッキベース50を取り付けた場合にのみ完全
支持を行うことができるようにしているが、ローラ支持
を行う場合でも、ローラ18が回転できない状態であれ
ば完全支持を行わせても良い。このため、この実施形態
においては、図8に示すように、ローラ18およびロー
ラ支持ブラケット19にそれぞれピン挿入孔18a,1
9aを形成し、図示のように外側からロックピン60を
挿入してローラ18の回転をロック保持して規制するこ
とができるようにしている。
【0030】ローラ支持ブラケット19にはロックピン
60の挿入取付を検出するピン取付検出器61が設けら
れている。この実施形態においては、図1におけるベー
ス取付検出器21に代えてピン取付検出器61が用いら
れ、ロックピン60が挿入されてローラ18がロック保
持されていることが検出された場合には、アウトリガジ
ャッキ15を格納状態から走行可能支持状態を越えて完
全支持状態まで作動させることが許容される。逆に、ロ
ックピン60が取り付けられておらずローラ18が回転
可能な状態であることが検出された場合には、アウトリ
ガジャッキ15を格納状態から走行可能支持状態まで作
動させることのみを許容し、走行可能支持状態を越えて
完全支持状態まで作動させることが規制される。
【0031】また、図9に示すように、ローラ支持ブラ
ケット19にローラ18の回転を制動するブレーキ装置
65を設けても良い。さらに、ブレーキ装置65の作動
を検出するブレーキ作動検出器66が設けられ、図1に
おけるベース取付検出器21に代えてブレーキ作動検出
器66が用いられる。ブレーキ装置65によりローラ1
8がロック保持されていることが検出された場合には、
アウトリガジャッキ15を格納状態から走行可能支持状
態を越えて完全支持状態まで作動させることが許容され
る。逆に、ブレーキ装置65が作動されておらずローラ
18が回転可能な状態であることが検出された場合に
は、アウトリガジャッキ15を格納状態から走行可能支
持状態まで作動させることのみを許容し、走行可能支持
状態を越えて完全支持状態まで作動させることが規制さ
れる。
【0032】以上においては、ブームの先端に比較的大
型の作業台を取り付けた高所作業車を例にしたが、高所
作業車の形式はこれに限定されるものではなく、種々な
形式のものが適用可能である。また、以上の例におい
て、走行可能支持はアウトリガビームによりアウターポ
ストを車幅方向外側に張り出した状態では行えず、アウ
ターポストが車幅方向に格納された状態でのみ許容され
るように構成することができる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ローラ回転規制手段によりローラの回転が規制されてい
る場合にはジャッキ作動制御手段は走行可能支持状態お
よび完全支持状態までの作動を許容するが、ローラ回転
規制手段による規制が行われていない場合にはジャッキ
作動制御手段は走行可能支持状態までの作動のみを許容
して完全支持状態への作動を規制するように構成されて
おり、ローラ回転規制手段によりローラの回転が規制さ
れていないかぎり完全支持を行うことができない。すな
わち、本発明の制御装置によれば、ローラの回転が規制
されている状態でのみ完全支持が可能であり、たとえ傾
斜地で完全支持が行われてもローラが回転することがな
く、車両を確実に停車保持した状態で完全支持すること
ができる。
【0034】ローラ回転規制手段をベース部材から構成
し、ローラの下面にベース部材が取り付けられている場
合には、ジャッキ作動制御手段は走行可能支持状態およ
び完全支持状態までの作動を許容し、ローラの下面にベ
ース部材が取り付けられていない場合には、ジャッキ作
動制御手段は走行可能支持状態までの作動のみを許容し
て完全支持状態への作動を規制するように構成してもよ
い。
【0035】ローラ回転規制手段を、ローラをロック保
持もしくはローラの回転を制動規制するローラ制動保持
手段から構成し、ローラ制動保持手段によりローラの回
転が規制されている場合には、ジャッキ作動制御手段は
走行可能支持状態および完全支持状態までの作動を許容
し、ローラ制動保持手段によりローラの回転が規制され
ていない場合には、ジャッキ作動制御手段は走行可能支
持状態までの作動のみを許容して完全支持状態への作動
を規制するように構成しても良い。
【0036】上記のようにローラの下面にベース部材を
敷いてローラが回転できない状態でベース部材によりロ
ーラを保持した状態で完全支持を行った場合でも、ロー
ラ制動保持手段によりローラをロック保持もしくは制動
保持した状態でローラを接地させて完全支持を行った場
合でも、ローラは回転することがない。このため、本発
明ではこのような場合にのみ完全支持を許容し、傾斜地
などにおける完全支持を車両を確実に停車保持した状態
で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る高所作業車の制御装置の構成例を
示すブロック図である。
【図2】上記制御装置により作動制御が行われて走行可
能支持状態にある高所作業車の正面図である。
【図3】上記制御装置により作動制御が行われて走行可
能支持状態にある高所作業車の側面図である。
【図4】上記制御装置により作動制御が行われて完全支
持状態にある高所作業車の正面図である。
【図5】上記制御装置により作動制御が行われて完全支
持状態にある高所作業車の側面図である。
【図6】ブームおよびアウトリガジャッキが格納された
状態にある高所作業車の側面図である。
【図7】アウトリガジャッキによりベース支持を行うと
きにジャッキの下端において用いられる専用ジャッキベ
ースとアウトリガジャッキとを示す斜視図である。
【図8】ロックピンによりロック保持してローラの回転
を規制できるようになったアウトリガジャッキの下端部
を示す部分断面正面図である。
【図9】ブレーキ装置により制動してローラの回転を規
制できるようになったアウトリガジャッキの下端部を示
す部分断面正面図である。
【符号の説明】
3a,3b 前後輪 4 旋回台 5 ブーム 9 作業台 15 アウトリガジャッキ 16 アウターポスト 17 インナーポスト 18 ローラ 50 専用ジャッキベース 51 取付検出用ライン 51a プラグ 52 凹部 60 ロックピン 61 ピン取付検出器 65 ブレーキ装置 66 ブレーキ作動検出器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪を有して走行可能な車両と、前記車
    両上に配設された昇降装置と、前記昇降装置に取り付け
    られて前記昇降装置により昇降移動される作業台と、前
    記車両の側部に配設されて前記車両を支持する複数のジ
    ャッキとを備え、前記複数のジャッキのそれぞれの下端
    に前記車両の走行方向に回転可能にローラが配設され、
    前記ローラを接地させて前記複数のジャッキにより前記
    車両を支持するように構成された高所作業車の制御装置
    であって、 前記ジャッキにより前記車両を支持するときに、前記車
    輪を接地させた状態で前記車両を支持する走行可能支持
    と、前記車輪を浮き上がらせた状態で前記車両を支持す
    る完全支持とが可能であり、 前記ローラの回転を規制するローラ回転規制手段と、 前記ジャッキの作動を制御するジャッキ作動制御手段と
    を備え、 前記ローラ回転規制手段により前記ローラの回転が規制
    されている場合には前記ジャッキ作動制御手段は前記走
    行可能支持状態および前記完全支持状態までの作動を許
    容するが、前記ローラ回転規制手段による前記ローラの
    回転規制が行われていない場合には前記ジャッキ作動制
    御手段は前記走行可能支持状態までの作動のみを許容し
    て前記完全支持状態への作動を規制することを特徴とす
    る高所作業車の制御装置。
  2. 【請求項2】 前記ローラ回転規制手段が、前記ローラ
    の下面に取り付けられて接地するとともに前記ローラを
    載置させて回転させない状態で保持するベース部材から
    なり、 前記ベース部材の取付を検出するベース取付検出手段を
    有するとともに、前記ベース取付検出手段からの検出信
    号を受けて前記ジャッキ作動制御手段が前記ジャッキの
    作動を制御し、 前記ベース取付検出手段により前記ローラの下面に前記
    ベース部材が取り付けられていると検出された場合に
    は、前記ジャッキ作動制御手段は前記走行可能支持状態
    および前記完全支持状態までの作動を許容し、 前記ベース取付検出手段により前記ローラの下面に前記
    ベース部材が取り付けられていないと検出された場合に
    は、前記ジャッキ作動制御手段は前記走行可能支持状態
    までの作動のみを許容して前記完全支持状態への作動を
    規制することを特徴とする請求項1に記載の高所作業車
    の制御装置。
  3. 【請求項3】 前記ローラ回転規制手段が、前記ローラ
    をロック保持もしくは前記ローラの回転を制動規制する
    ローラ制動保持手段からなり、 前記ローラ制動保持手段による前記ローラのロックもし
    くは制動作動を検出する制動保持検出手段を有するとと
    もに、前記制動保持検出手段からの検出信号を受けて前
    記ジャッキ作動制御手段が前記ジャッキの作動を制御
    し、 前記ローラ制動保持手段により前記ローラの回転が規制
    されていることが前記制動保持検出手段により検出され
    た場合には、前記ジャッキ作動制御手段は前記走行可能
    支持状態および前記完全支持状態までの作動を許容し、 前記ローラ制動保持手段により前記ローラの回転が規制
    されていないことが前記制動保持検出手段により検出さ
    れた場合には、前記ジャッキ作動制御手段は前記走行可
    能支持状態までの作動のみを許容して前記完全支持状態
    への作動を規制することを特徴とする請求項1に記載の
    高所作業車の制御装置。
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