JP2001225727A - 車輌用灯具の洗浄装置 - Google Patents

車輌用灯具の洗浄装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車輌のウィンドゥシールドの洗浄を行う際に
灯具の点灯後における最初の所定回数内の洗浄時にのみ
連動して灯具の洗浄が行われるように制御して洗浄液の
消費量を抑える。 【解決手段】 洗浄装置1は、車輌用灯具が点灯してい
る場合に、ウィンドゥ・ウォッシャー4により車輌のウ
ィンドゥシールドの洗浄動作を指令する指令手段2に連
動して、車輌用灯具を洗浄する。但し、車輌用灯具が点
灯された時点の後、指令手段2からのウィンドゥシール
ドの洗浄動作を行う旨の指令信号を、予め決められた回
数以内に受けたときには、当該信号に連動して車輌用灯
具の洗浄がランプ・ウォッシャー7により行われるが、
当該回数を越えた場合には車輌用灯具の点灯期間中に指
令手段2によるウィンドゥシールドの洗浄動作の指令が
あっても車輌用灯具の洗浄が行われない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車輌のウィンドゥ
シールドの洗浄に連動して灯具の洗浄を行うように構成
された車輌用灯具の洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車輌のウィンドゥシールド(フロントガ
ラス等。)に洗浄液を噴射してワイパーで汚れを落とす
ための装置(ウィンドゥ・ウォッシャー)と同様に、車
輌用灯具を構成するレンズ部材の汚れをウォッシャータ
ンクに貯えた洗浄液を使って洗浄する装置としてヘッド
ランプウォッシャー(あるいはヘッドランプクリーナ
ー)が知られている。
【0003】レンズ部材の汚れは光量の低下による視認
性の悪化をもたらすばかりでなく、メタルハライドラン
プ等の放電灯を使ったヘッドランプでは、従来の電球を
使ったランプに比べて明るい光が得られるため、汚れに
よって光が不規則に照射されることに起因するグレアが
問題となる(対向車や周囲車輌等への眩惑光を照射する
虞がある。)。
【0004】ところで、車輌の運転中に運転者は灯具に
付着した汚れを直接視認することができないので、例え
ば、ウィンドゥ・ウォッシャーの作動に連動したタイミ
ングをもって灯具の洗浄装置を動作させる方式が採られ
ており、これによって灯具の洗浄を行うべきか否かの選
択を、ウィンドゥシールドの洗浄を行うべきか否かの選
択に転嫁している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
装置にあっては、ウィンドゥシールドの洗浄に連動して
常に灯具の洗浄が行われてしまうため、洗浄液の消費が
多くなってしまうという問題がある。
【0006】例えば、共通の指示スイッチによってウィ
ンドゥ・ウォッシャーを作動させてウィンドゥシールド
の洗浄を行い、かつこれと同時に灯具の洗浄装置を動作
させる場合においては、灯具が既に洗浄されていてその
汚れが綺麗に落ちているにもかかわらず、ウィンドゥシ
ールドの汚れをとるだけのためにウィンドゥ・ウォッシ
ャーを作動させると、その度に灯具の洗浄が不必要に行
われて洗浄液が無駄に消費されてしまうことになる。車
輌において洗浄液を貯えておくためのタンク容量は、他
の部品(エンジンやその付属部品等)の占有体積や配置
スペースによって制限されるため、これをいくらでも大
きくすることができないという理由により、結局は洗浄
液をタンクに補充する手間が頻繁にかかってしまうこと
になる。
【0007】そこで、本発明は、車輌のウィンドゥシー
ルドの洗浄を行う際には灯具の点灯後における最初の所
定回数の洗浄にのみ連動して灯具の洗浄が行われるよう
に制御して洗浄液の消費量を抑えることを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した課題を
解決するために、車輌用灯具が点灯している場合に、車
輌のウィンドゥシールドの洗浄装置を動作させる指令手
段に連動して、車輌用灯具を洗浄するように動作する車
輌用灯具の洗浄装置であって、車輌用灯具が点灯された
時点の後、指令手段からの洗浄動作を行う旨の指令信号
を、予め決められた回数以内に受けたときには、当該信
号に連動して車輌用灯具の洗浄が行われ、当該回数を越
えた場合には車輌用灯具の点灯期間中に指令手段による
洗浄動作の指令があっても車輌用灯具の洗浄が行われな
いように構成したものである。
【0009】従って、本発明によれば、車輌用灯具の点
灯期間中において、ウィンドゥシールドの洗浄動作に連
動した車輌用灯具の洗浄動作が、許容回数を越えて行わ
れることがないので、洗浄液の消費量を抑えることがで
きる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明の基本構成を示すも
のである。
【0011】洗浄装置1は、ウィンドゥシールドの洗浄
装置と、車輌用灯具の洗浄装置とを備えており、前者
は、指令手段2、駆動部3、ウィンドゥ・ウォッシャー
4を有し、後者は、指示手段5と、駆動部6、ランプ・
ウォッシャー7、点消灯状態検出手段8を有している。
【0012】この洗浄装置1では、指令スイッチを含む
指令手段2から駆動部3に送出される指令信号によって
ウィンドゥ・ウォッシャー4を作動させるか否かが規定
され、駆動部3によりポンプモータ等の動作制御が行わ
れるが、車輌用灯具が点灯している場合には、指令手段
2から駆動部6にも指令信号が送出され、これによっ
て、ウィンドゥシールドの洗浄動作に連動して、車輌用
灯具のレンズ洗浄を行うことができるように構成されて
いる。
【0013】但し、灯具の点灯中において、指令手段2
からの指令信号に対して常に連動して灯具の洗浄が行わ
れると上記の問題が生じるので、連動回数(連動の許容
回数)が制限されており、所定回数を越えて両洗浄動作
が連動しないように構成されている。つまり、車輌用灯
具が点灯された時点の後に、指令手段2からの洗浄動作
を行う旨の指令信号を駆動部6が受けた場合において、
その指令信号を、予め決められた回数(許容回数)以内
に受けたときには、当該信号に連動して車輌用灯具の洗
浄を行うが、当該回数を越えた場合には車輌用灯具の点
灯期間中に指令手段2による洗浄動作の指令を駆動部6
が受けても車輌用灯具の洗浄を行うことはない。例え
ば、許容回数を1回に規定すると、灯具の点灯後に指令
手段2から最初の指令信号を駆動部6が受けたときにだ
けウィンドゥ・ウォッシャー4による洗浄動作に連動し
てランプ・ウォッシャー7による洗浄動作が行われる
が、さらにその後に駆動部6が指令信号を指令手段2か
ら受けても当該信号は無視され、ウィンドゥ・ウォッシ
ャー4による洗浄動作だけが行われる。
【0014】そのためには、駆動部6内に指令信号に対
する保持手段6aが設けられており、該保持手段には、
車輌用灯具の点灯又は消灯状態を示す信号が点消灯状態
検出手段(あるいは点消灯指示の検出手段)8から送ら
れて来る。
【0015】点消灯状態検出手段8は、灯具の点消灯状
態の如何を把握して、その結果を示す信号(これを「S
8」と記す。)を保持手段6aに通知するために設けら
れており、以下の何れかに示す役割をもっている。
【0016】(i)灯具に対する点灯指示又は消灯指示
に応じた信号S8を保持手段6aに送出すること(i
i)灯具が点灯しているか又は消灯しているかを検出
し、検出信号S8を保持手段6aに送出すること。
【0017】先ず、(i)については、灯具の点灯スイ
ッチが設けられている場合においてそのオン/オフ状態
から容易に判別することができ、また、自動点灯装置
(例えば、周囲環境の外光照度を検出する照度センサを
有し、車輌周囲の明るさに応じて灯具の点消灯を制御す
る装置等。)を具備する場合には、当該装置からの制御
信号として取得することができる。
【0018】また、(ii)については、灯具の光源に
係る電流や発光量等を検出して、その検出値をコンパレ
ータ等の比較手段により所定の閾値と比べることで、灯
具が点灯しているか否かを判定することができる。
【0019】上記の保持手段6aは、点消灯状態検出手
段8からの信号S8によって車輌用灯具が点灯している
と判断され、かつ指令手段2からの洗浄動作を行う旨の
指令信号を、予め決められた許容回数以内に受けたとき
に車輌用灯具の洗浄を許可する信号を生成してランプ・
ウォッシャー7に送出するとともに、許容回数に達した
ときの指令信号を保持する。つまり、この信号保持によ
り、その後における指令手段2からの洗浄動作の指令信
号は、許容回数を越える指令信号として無視されること
になる。そして、点消灯状態検出手段8からの信号S8
により車輌用灯具が消灯されたことが判断されたとき
に、指令信号に対する保持が解除される。
【0020】尚、車輌用灯具の点灯を要件とする理由
は、消灯時にも洗浄動作について連動させた場合に洗浄
液の消費が多くなってしまうことに依る。
【0021】また、指令信号に対する保持の解除要件
(洗浄動作の非連動の解除要件)としては、例えば、解
除のためのリセット手段として手動式スイッチを積極的
に設ける方法と、灯具の消灯時点を検出して自動リセッ
トを行う方法とが挙げられるが、後者のように灯具の消
灯時点で自動解除する方が簡単であり、解除の目的にも
適っている。
【0022】但し、灯具が点灯したままの状態で、上記
の信号保持がなされた後では、指令手段2からの指令信
号が保持手段6aにおいて無視され、当該指令信号によ
り灯具の洗浄を行うことができなくなるので、そのため
には、車輌用灯具の洗浄動作を、車輌のウィンドゥシー
ルドの洗浄動作とは独立して行うための指示手段5を、
ウィンドゥシールドの洗浄動作のための指令手段2とは
別個に設けることが好ましい。つまり、指示手段5から
駆動部6に送出される指示信号により、駆動部6はポン
プモータ等を強制的に作動させ、ランプ・ウォッシャー
7による洗浄動作が行われる(その際には、保持手段6
aの状態(信号保持/非保持)には何等拘束されずに、
ランプ・ウォッシャー7の動作・不動作を制御でき
る。)。
【0023】しかして、本発明では、車輌用灯具の点灯
中におけるウィンドゥ・ウォッシャー4とランプ・ウォ
ッシャー7の連動回数を制限することにより、洗浄液を
節約することができる。
【0024】
【実施例】図2乃至図4は本発明に係る実施の一例を示
すものである。
【0025】図2は車輌における各構成部の配置を概略
的に示したものであり、洗浄液の収容タンク9からポン
プ10を経た後、ノズル(フロント・ウィンドゥシール
ドに対する噴射ノズル)11に至る配管経路を有するウ
ィンドゥ・ウォッシャー12と、収容タンク9からポン
プ13を経てノズル(ヘッドランプ14の前面レンズに
対する噴射ノズル)15に至る配管経路を有するランプ
・ウォッシャー16が設けられている。
【0026】尚、図中の「WW−SW」はウィンドゥ・
ウォッシャー12の動作指示のためのスイッチ(上記指
令手段2に対応する。)を示し、「HLC−SW」はラ
ンプ・ウォッシャー16の動作指示のためのスイッチ
(上記指示手段5に対応する。)を示しており、これら
のスイッチによる信号は、収容タンク9に付設された回
路部17に送出される。
【0027】図3は回路部の構成例を示したものであ
る。
【0028】バッテリーBの正極端子は、図示しないヒ
ューズを介してスイッチ(IG−SW)に接続されてお
り、該スイッチは図示しないヒューズを経て回路端子
「Ta」に接続されている。
【0029】また、リレー「RLY1」を構成するコイ
ル「RC1」及びa接点「Sa1」の一端は、バッテリ
ーBの正極端子と回路端子「Tb」とを結ぶラインに接
続されており、コイルRC1の他端がスイッチWW−S
Wを介して接地されている。そして、a接点Sa1の他
端がウィンドゥ・ウォッシャー用のポンプモータ「WW
−motor」に接続されている。
【0030】回路端子「Tc」にはランプ・ウォッシャ
ー用のポンプモータ「HLC−motor」が接続さ
れ、回路端子「Td」は上記スイッチ「HLC−SW」
を介して接地されている。
【0031】そして、回路端子「Te」は、ランプの点
灯又は消灯を指示するためのスイッチ(HL−SW)を
介して接地され、回路端子「Tf」はスイッチWW−S
Wを介して接地されている。
【0032】以上の外付け部品に対して回路部内では回
路端子TaにコンデンサC1が接続され、その端子電圧
がダイオードD1を介してPNPトランジスタQ1のエ
ミッタに供給される。
【0033】該トランジスタQ1のベース−エミッタ間
にはコンデンサC2、抵抗R2が互いに並列接続された
状態で付設されており、また、トランジスタQ1のコレ
クタはリレーRLY2のコイルRC2を介して接地され
ている。
【0034】このリレーRLY2のa接点Sa2は、そ
の一端が回路端子Tbに接続されるとともに他端が回路
端子「Tc」に接続されており、また、コイルRC2に
対しては逆電圧防止用にダイオードD2が付設されてい
る。
【0035】トランジスタQ1への制御信号は、後述す
るIC1からエミッタ接地のNPNトランジスタQ2を
介して供給されるように、該トランジスタQ2のコレク
タが抵抗R1を介してトランジスタQ1のベースに接続
されている。尚、R4はトランジスタQ2のベース−エ
ミッタ間に介挿された抵抗である。
【0036】抵抗R2の後段には電源安定化用の回路と
して、ベース接地とされたNPNトランジスタQ6、抵
抗R3、ツェナーダイオードZDが配置されている。つ
まり、トランジスタQ6のコレクタが抵抗R2の一端に
接続され、ベースがツェナーダイオードZDを介して接
地されており、エミッタからコンデンサC4を経て電源
端子「Va」に得られる電圧が、後述するIC1、IC
2等の電源電圧として用いられる。
【0037】IC1はタイマー部を構成するものであ
り、リトリガ動作、リセット動作の可能な単安定マルチ
バイブレータICを2回路分有している(4538相当
品)。尚、2つの回路の一方はスイッチHLC−SWの
オン信号により作動する回路(以下、「第1の回路」と
いう。)、他方はスイッチWW−SWに係る最初のオン
信号により作動する回路(以下、「第2の回路」とい
う。)である。
【0038】IC1では、端子「1A」や「2A」への
トリガ入力を受けて所定のパルス幅をもった信号が出力
端子「1Q」、「2Q」から得られ、その際の単安定パ
ルス幅は、端子「T1」、「T2」に対して外付けされ
る抵抗R8とコンデンサC7による時定数で決定される
(抵抗8とコンデンサC7との接続点が端子T2に接続
されている。)。尚、抵抗R8に対して並列接続された
ダイオードD3は、そのカソードが電源端子Vaに接続
され、そのアノードが抵抗8とコンデンサC7との間に
接続されている。
【0039】出力端子1QはダイオードD4のアノード
に接続され、また、出力端子2QはダイオードD5のア
ノードに接続されており、これらのダイオードのカソー
ドがともにコンデンサC3を介して接地されるととも
に、抵抗R15を介してトランジスタQ2のベースに接
続されている。
【0040】「VDD」はIC1の電源端子であって上
記電源端子Vaに接続され、これにはコンデンサC6が
付設されている。また、「CD」は電源端子Vaに接続
された抵抗R7と、該抵抗に対して直列接続されて接地
されたコンデンサC5との接続点に接続されることで、
H(ハイ)レベル信号が供給される(「CD」にL(ロ
ー)レベル信号を供給することで、2回路のうちの一方
だけを使用できる構成となっているが、本回路では両方
の回路を使用している。)。尚、「Vss」は接地端子
である。
【0041】IC1の端子「1A」への入力信号は、回
路端子TdからダイオードD6や、PNPトランジスタ
Q5を介して供給される。即ち、回路端子Tdにはコン
デンサC10が接続されるとともに、ダイオードD6の
カソードが接続され、該ダイオードD6のアノードが抵
抗R17を介してトランジスタQ5のベースに接続され
ている。尚、トランジスタQ5のエミッタは電源端子V
aに接続され、ベース−エミッタ間にはコンデンサC8
と抵抗R16がそれぞれ介挿されており、抵抗R18を
介して接地されたコレクタの出力が端子「1A」に送出
される。
【0042】回路端子「Te」については、図示するよ
うにコンデンサC11が付設されており、ダイオードD
7のカソードが接続されている。そして、該ダイオード
D7のアノードは抵抗R6を介してPNPトランジスタ
Q3のベースに接続されている。
【0043】トランジスタQ3及びその付設素子からな
る回路は、後述するIC2やトランジスタQ4への電源
電圧の供給を制御するために設けられており、トランジ
スタQ3のエミッタが上記電源端子Vaに接続され、コ
レクタがIC2の電源端子及びトランジスタQ4のエミ
ッタに接続されている。
【0044】IC2はラッチ部(上記保持手段6aに相
当する。)を構成しており、2入力NAND(否定論理
積)シュミット・トリガ回路を4回路分内蔵している
(74HC132相当品)。そして、これらの4回路に
ついては、それぞれNOT(論理否定)ゲートとして機
能するように2つの入力端子同士を接続して1入力端子
とし、各ゲートを直列に接続している。
【0045】尚、図示した各端子の意味は下記の通りで
ある。
【0046】・「IN」 =初段のNOTゲートへの入
力端子 ・「OUT」=最終段のNOTゲートの出力端子(IC
1の端子「2A」に接続される。) ・「O3」 =3段目のNOTゲートの出力端子(ある
いは最終段のNOTゲートへの入力端子) ・「Vcc」=電源端子 ・「GND」=接地端子。
【0047】トランジスタQ4は、IC2とともにラッ
チ部を構成しており、そのベースが抵抗R11を介して
ダイオードD8のアノードに接続され、該ダイオードD
8のカソードが回路端子「Tf」に接続されている。
尚、この端子TfにはコンデンサC12が付設されてい
る。
【0048】トランジスタQ4のベース−エミッタ間に
はコンデンサC9、抵抗R12がそれぞれ介挿されてお
り、上記したようにエミッタがトランジスタQ3のコレ
クタに接続されている。そして、抵抗R13を介して接
地されたコレクタの出力はIC2の入力端子「IN」に
供給されるようになっている。
【0049】トランジスタQ4のベースとIC2の端子
「O3」とを結ぶライン上には抵抗R14とダイオード
D9が設けられているが、これは信号保持のために必要
とされる。
【0050】図4は回路動作について説明するためにタ
イムチャート図である。尚、図中に示す各信号の意味は
下記の通りである。
【0051】・信号「S_IG」=スイッチIG−SW
の状態を示し、「ON」が閉状態、「OFF」が開状態
を示す ・信号「S_HL」=スイッチHL−SWの状態を示
し、「ON」がランプの点灯指示、「OFF」が消灯指
示を示す ・信号「S_WW」=スイッチWW−SWの状態を示
し、「ON」がスイッチの投入(閉状態)、「OFF」
がスイッチの遮断(開状態)を示す ・信号「S_CS」=スイッチHLC−SWの状態を示
し、「ON」がスイッチの投入(閉状態)、「OFF」
がスイッチの遮断(開状態)を示す ・信号「S_HLC」=ランプ・ウォッシャーの動作/
不動作状態を示し、「ON」が動作状態、「OFF」が
不動作状態を示す ・信号「S_IC2o」=IC2の出力端子「OUT」
の信号レベルを示し、「H」がHレベル、「L」がLレ
ベルを示す。
【0052】また、図中に示す時刻「ti」(i=1〜
4)の意味は下記の通りである。
【0053】・「t1」=信号S_IGの立ち上がり時
点 ・「t2」=信号S_HLの立ち上がり時点 ・「t3」=信号S_WWの最初の立ち上がり時点 ・「t4」=信号S_CSの立ち上がり時点。
【0054】先ず、スイッチIG−SWをオンすること
により、IC1への電源供給が行われるとともに、IC
2や各モータへの電源供給を行うための準備が整う。
【0055】そして、HL−SWをオン状態にすると、
回路端子「Te」がLレベルとなり、トランジスタQ3
がオン状態となるので、IC2やトランジスタQ4への
電源供給が行われる。
【0056】図4には、その後、スイッチWW−SWを
何回かに亘って投入してからスイッチHLC−SWを操
作した様子が示されており、信号S_WWのオン期間中
には当該スイッチの閉成によりリレーRLY1のコイル
RC1が励磁されてa接点Sa1が閉じられ、ポンプモ
ータWW−motorが作動する。
【0057】これに対してランプ・ウォッシャー16が
連動するのは、スイッチHL−SWを投入してから最初
にスイッチWW−SWを操作したときのみである。これ
は、スイッチWW−SWの1回目の操作により当該スイ
ッチが閉成されると、ダイオードD8の導通によりトラ
ンジスタQ4がオン状態となり、IC2の端子「IN」
にはHレベル信号が供給され、これが4段のNOTゲー
トを経て端子「OUT」からIC1の端子「2A」に供
給される。これによって、所定幅のパルスが端子「2
Q」からダイオードD5を介してトランジスタQ2に供
給されるため、ある一定時間、トランジスタQ2、Q1
がオン状態となってRLY2の励磁によりそのa接点S
a2が閉じられてHLC−motorが作動する。
【0058】ところで、トランジスタQ4のオン状態に
おいて、IC2の端子「O3」からダイオードD9、抵
抗R14を介してトランジスタQ4のベースにフィード
バックされる信号(Lレベル信号)によってラッチ機能
が実現される。つまり、ダイオードD9の導通によりト
ランジスタQ4が強制的にオン状態となることで、信号
が自己保持されるので、その後に、スイッチWW−SW
を何度操作しても、スイッチIG−SWを開いてリセッ
トした後に、IG−SW、HL−SWを入れてからスイ
ッチWW−SWを再投入しない限りタイマー部の第2の
回路は動作しない(この間、IC1の端子「2A」には
Hレベル信号が供給されるので、端子「2Q」の出力は
Lレベルのままである。)。
【0059】尚、スイッチHL−SWを開いた場合に
は、ダイオードD7の非導通によりトランジスタQ3が
オフ状態となり、IC2やトランジスタQ4への電源供
給が行われないので、タイマー部の第2の回路は不動作
となる。
【0060】また、スイッチHLC−SWを操作した場
合には、当該スイッチを閉じたときにダイオードD6の
導通によりトランジスタQ5がオン状態となって、IC
1の端子「1A」にHレベル信号が供給されるのでタイ
マー部の第1の回路が動作する。つまり、端子「1Q」
のHレベル信号がダイオードD4を介してトランジスタ
Q2に送られるので、トランジスタQ1のオンによりリ
レーRLY2が励磁される。これとは逆に、スイッチH
LC−SWを開いたときには、ダイオードD6の非導通
によりトランジスタQ5がオフ状態となり、IC1の端
子「1A」にLレベル信号が供給されるのでタイマー部
の第1の回路は不動作となる。このように、スイッチI
G−SWを閉じている間は、スイッチHLC−SWのオ
ン/オフによりポンプモータHLC−motorの動作
/不動作の如何を直接的に指示することができる。
【0061】以上に説明した回路では、(ウィンド・ウ
ォッシャー)スイッチWW−SWが最初に操作されたと
きからランプ・ウォッシャー16が作動するので、ラン
プの洗浄を早期に行うことができる(例えば、スイッチ
WW−SWが所定回数操作されたときにはじめてランプ
・ウォッシャーが作動する構成では、当該回数に達する
までランプ洗浄が開始されないので、スイッチWW−S
Wを最初に操作しただけでは所期の目的を直ちに達成で
きないことになる。)。
【0062】尚、本実施例では、スイッチHL−SWの
オン/オフ状態に応じてラッチ部への電源供給の有無を
制御したが、HL−SWのオン/オフ状態に応じてタイ
マー部への電源供給の有無を制御する等、各種の実施形
態が可能である。
【0063】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、請求項1に係る発明によれば、車輌用灯具の点灯中
において、ウィンドゥシールドの洗浄動作に連動した車
輌用灯具の洗浄動作が、許容回数を越えて行われること
がないので、洗浄液の消費量を抑えることができ、よっ
て、タンクに洗浄液を頻繁に補充する手間から解放され
る。また、指令手段からの洗浄動作を行う旨の指令信号
を受けたときに、その回数が許容回数以内であれば灯具
の洗浄動作が行われるので、所定回数の指令信号を待っ
てから灯具の洗浄動作を行う構成に比して動作の遅れが
ないので、迅速な洗浄の実現に好適である。
【0064】請求項2に係る発明によれば、車輌のウィ
ンドゥシールドの洗浄動作との連動に拘束されることな
く、車輌用灯具の洗浄動作を指示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成を示す概念的な説明図であ
る。
【図2】図3及び図4とともに本発明に係る実施の一例
を示すものであり、本図は車輌における各部の配置を示
す概略図である。
【図3】回路構成例を示す図である。
【図4】動作説明のためのタイムチャート図である。
【符号の説明】
1……洗浄装置、2…指令手段、5…指示手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輌用灯具が点灯している場合に、車輌
    のウィンドゥシールドの洗浄装置を動作させる指令手段
    に連動して、車輌用灯具を洗浄するように動作する車輌
    用灯具の洗浄装置であって、 車輌用灯具が点灯された時点の後、上記指令手段からの
    洗浄動作を行う旨の指令信号を、予め決められた回数以
    内に受けたときには、当該信号に連動して車輌用灯具の
    洗浄が行われ、当該回数を越えた場合には車輌用灯具の
    点灯期間中に上記指令手段による洗浄動作の指令があっ
    ても車輌用灯具の洗浄が行われないようにしたことを特
    徴とする車輌用灯具の洗浄装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の車輌用灯具の洗浄装置
    において、 車輌用灯具の洗浄動作を、車輌のウィンドゥシールドの
    洗浄動作とは独立に行うための指示手段を、ウィンドゥ
    シールドの洗浄動作のための指令手段とは別個に設けた
    ことを特徴とする車輌用灯具の洗浄装置。
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