JP2001225690A - 車両部品の組付構造 - Google Patents

車両部品の組付構造

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JP2001225690A JP2000040903A JP2000040903A JP2001225690A JP 2001225690 A JP2001225690 A JP 2001225690A JP 2000040903 A JP2000040903 A JP 2000040903A JP 2000040903 A JP2000040903 A JP 2000040903A JP 2001225690 A JP2001225690 A JP 2001225690A
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裕 永井
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彰 安積
Chiharu Totani
千春 戸谷
Hiroyuki Tajima
博幸 田嶌
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Abstract

(57)【要約】 【課題】工具を用いずとも組付け及び取り外しが容易で
あり、かつ車両部品を強固に固定できる組付構造とす
る。 【解決手段】カバー2は係止孔201に係合することで
車体パネル200に固定され、頭部12がカバー2の先
端と係合することでピン1はカバー2内を軸方向後方へ
移動するのが規制され、軸部11が車両部品100に保
持固定されるとともに車両部品100がカバー2の後端
部と係合している。カバー2にピン1を圧入した状態で
係止孔201に圧入するだけでワンタッチで固定でき、
交換時にはカバー2をさらに係止孔201内へ圧入する
ことでカバー2の拡径変形が可能となるのでピン1をカ
バー2から抜くことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アシストグリッ
プ、コンソール、ピラーガーニッシュなどの車両内装部
品あるいはワイヤハーネスなどの車両部品を車体パネル
に固定した組付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばアシストグリップ、コンソールな
どの車両内装部品あるいはワイヤハーネスなどの車両部
品を車体に固定する手段としては、ビス、ボルトあるい
はクリップなど種々の手段が採用されている。中でもク
リップは、車体に設けられた係止孔に圧入するだけで車
両部品を車体に固定できるので組付工数を低減すること
ができ、多くの部品の固定に用いられている。
【0003】このクリップとしては、車両部品に保持さ
れた元部と、元部から延びる軸部と、軸部から延びる略
くの字状の複数の脚部とからなるものが広く用いられて
いる。このクリップの場合には、車体パネルの係止孔に
挿入する際に係止孔から作用する力によって脚部が縮径
する方向に弾性変形することで係止孔を通過し、係止孔
を通過後に脚部が弾性反力によって拡径し車体パネルの
裏面側表面と係合することで抜け止めが達成される。し
たがってクリップを係止孔に嵌合する方向へ押圧するだ
けで、車両部品を車体パネルにワンタッチで固定するこ
とができる。
【0004】ところが車両部品を交換する場合など車両
部品を車体から取り外す場合には、大きな力で引張るこ
とによってクリップを破壊せざるを得ず、そのために大
きな力が必要となって交換に要する工数が大きいという
問題がある。そこで工具を用いることにより車体パネル
から外すことができる2ピースクリップなども開発され
ているが、従来の2ピースクリップなどでは組付時にも
工具が必要となるなど、作業性の面で好ましいものとは
いえなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような事
情に鑑みてなされたものであり、工具を用いずとも組付
け及び取り外しが容易であり、かつ車両部品を強固に固
定できる組付構造とすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の車両部品の組付構造の特徴は、車体パネルに設けら
れた係止孔に車両部品から突出するクリップが係合して
保持されてなる車両部品の組付構造であって、該クリッ
プは略筒状のカバーと、該カバー内に配置されたピンと
よりなり、カバーは径方向に分断されて先端開口が拡径
及び縮径可能に弾性変形可能に構成され、先端から後端
に向かって徐々に外径が大きくなる第1テーパー部と、
第1テーパー部の後端に形成された厚肉の第1凹溝と、
第1凹溝の後端に形成され後端に向かって徐々に外径が
大きくなる第2テーパー部と、第2テーパー部の後端に
形成された薄肉の第2凹溝とを有し、ピンは軸部と、軸
部の先端に形成され軸部及びカバーの先端開口の内径よ
り径が大きな頭部とよりなり、カバーは第1凹溝が車体
パネルの係止孔に係合することで車体パネルに拡径不能
に保持固定され、ピンは頭部がカバーに圧入されること
でカバーの先端開口より突出して先端開口に係合しかつ
軸部が車両部品に直接又は間接的に保持固定されるとと
もに車両部品がカバーの後端部と係合することでカバー
内における軸方向の移動が規制され、車両部品を取り外
す際には、カバーをさらに係止孔内へ向かって押圧する
ことで縮径により第2テーパー部が係止孔を通過し第2
凹溝が係止孔と係合してカバーの拡径変形が可能となる
ように構成されたことことにある。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の組付構造では、カバーは
第1凹溝が車体パネルの係止孔に係合することで車体パ
ネルに固定され、係止孔により拡径方向のカバーの変形
が規制されている。
【0008】一方、ピンは頭部がカバーの先端部より突
出し、頭部の外径はカバーの先端開口の内径より大き
い。したがって頭部がカバーの先端と係合することで、
ピンはカバー内を軸方向後方へ移動するのが規制されて
いる。またピンは軸部が車両部品に直接又は間接的に保
持固定されるとともに、車両部品がカバーの後端部と係
合している。したがって車両部品は、ピン及びカバーを
介して車体パネルに強固に固定されている。
【0009】この組付構造を形成するには、先ずカバー
を車両部品から外した状態で、ピンを頭部からカバーに
圧入する。これによりカバーは拡径方向へ弾性変形しな
がら頭部の通過を許容し、頭部がカバーの先端部から突
出すると、カバーは弾性反力により縮径して元の形状に
戻る。その状態でカバーを車体パネルの係止孔に圧入す
ると、第1テーパー部が係止孔を通過する際にカバーは
縮径方向へ弾性変形しながら係止孔を通過し、第1凹溝
の位置で弾性反力により拡径して第1凹溝が係止孔と係
合することでカバーが車体パネルに固定される。ピンが
車両部品に直接的に固定されている場合には、車両部品
がカバーの後端部と係合し車両部品の組付が完了する。
またピンが車両部品に固定されていない場合には、ピン
の頭部をカバーの先端部と係合させた状態でピンの軸部
を間接的に車両部品に保持固定し、車両部品がカバーの
後端部と係合することで車両部品の組付が完了する。
【0010】ピンの軸部は、間接的に車両部品に保持固
定されることが望ましい。このようにすればピンを車両
部品とは別に移動させることが可能となり、頭部がカバ
ーの先端部と干渉しない状態としてカバーを車体パネル
の係止孔に圧入することができるので、カバーの変形量
を最小限に抑えることができ、カバーをより小型化する
ことができる。そしてピンを間接的に車両部品に保持固
定するには、ピンを車両部品とカバーとで挟持するよう
にして固定してもよいし、車両部品に係合部を形成して
おきその係合部が軸部と係合するように構成することも
できる。
【0011】上記組付構造を解除して車両部品を車体パ
ネルから取り外す場合には、ピンをさらに前方へ押圧す
る。すると第2テーパー部が係止孔によって押圧される
ことでカバーが縮径して係止孔内を移動し、第2凹溝の
位置で弾性反力により拡径して第2凹溝が係止孔と係合
する。その状態でピンをカバーから引き抜くように後方
へ引張ると、第2凹溝は薄肉であるため、カバーは第2
凹溝の位置で折れ曲がるように変形して拡径し、これに
より頭部のカバー内の移動が許容され、ピンをカバーか
ら引き抜くことで車両部品を車体パネルから取り外すこ
とができる。このとき、頭部の下面を軸部から略円錐台
状に連続するテーパー面としておけば、引き抜きに要す
る力を低減することができ車両部品の取り外しが一層容
易となる。
【0012】またピンの軸部が間接的に車両部品に保持
固定された構成としておけば、軸部と車両部品との係合
を解除することでピンをさらに前方へ移動させることが
きわめて容易となり、引き抜き時のカバーの弾性変形も
容易となる。したがってカバーが縮径して係止孔内を移
動するのに要する力を低減することができ、車両部品の
取り外しが一層容易となる。
【0013】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。
【0014】(実施例1)図1に本実施例の組付構造の
要部断面図を示す。この組付構造では、ピラーガーニッ
シュ100を車体パネル200の係止孔201に組付け
ている。
【0015】ピラーガーニッシュ100には部分的に厚
肉の組付座101が形成され、組付座101には金属製
のピン1の元部10が埋設固定されている。ピン1は軸
部11と、軸部11の先端に形成され軸部11より径の
大きな頭部12と、軸部11の頭部12と反対側端部に
形成されたフランジ状の元部10からなり、頭部12の
下面には軸部11から略円錐台状に連続するテーパー面
13が形成されている。
【0016】そしてピン1の周囲には、樹脂製のカバー
2が同軸的に配置されている。このカバー2は一端にフ
ランジ部20を有し、フランジ部20が組付座101に
当接している。そして径方向に分断されて先端開口が拡
径及び縮径可能に弾性変形可能に構成され、先端からフ
ランジ部20側に向かって徐々に外径が大きくなる第1
テーパー部21と、第1テーパー部21のフランジ部2
0側に隣接して周方向に延びる略リング状の第1凹溝2
2と、第1凹溝22からフランジ部20側に向かって徐
々に外径が大きくなる第2テーパー部23と、第2テー
パー部23のフランジ部20側に隣接して周方向に延び
る略リング状の第2凹溝24とから構成されている。そ
してカバー2には、第1テーパー部21の先端から第2
凹溝24の中間部まで、図示しない複数(この実施例で
は4本)のスリットが軸方向に平行に形成されている。
また第2凹溝24の肉厚は、第1凹溝22より薄く構成
され、第1テーパー部21の内径は第2凹溝24の部分
の内径より小さくなっている。
【0017】ピン1は、頭部12が第1テーパー部21
の先端から突出し、テーパー面13が第1テーパー部2
1の先端開口と係合している。また元部10の外径は第
2凹溝24の内径とほぼ同一であり、軸部11の外径は
第1テーパー部21の内径より小さくなっている。
【0018】すなわちこの組付構造では、カバー2が車
体パネル200に固定され、頭部12と組付座101が
カバー2の両端に係合することでピン1がカバー2に固
定され、ピン1はピラーガーニッシュ100に固定され
ている。またカバー2の元部10には組付座101が当
接している。したがってピラーガーニッシュ100は、
ピン1及びカバー2を介して車体パネル200に固定さ
れている。
【0019】この組付構造を形成するには、先ずピン1
の元部10が埋設されたピラーガーニッシュ100をイ
ンサート成形により形成する。次に、別に形成されたカ
バー2を用意し、ピン2の頭部12をフランジ部20側
からカバー2に圧入する。頭部12の圧入により第1テ
ーパー部21は拡径する方向に弾性変形し、頭部12が
第1テーパー部21の先端開口から出ると弾性反力によ
って第1テーパー部21は元の形状に戻る。これにより
頭部12と組付座101がカバー2の両端に係合し、カ
バー2がピラーガーニッシュ100に保持固定される。
【0020】ピラーガーニッシュ100はこの状態で自
動車の組付ラインに供給され、作業者は図2に示すよう
に車体パネル200の係止孔201にピン1及びカバー
2を圧入する。係止孔201の径は第1凹溝22の外径
とほぼ同一となっているので、圧入の際に第1テーパー
部21は係止孔201の周縁部から押圧され、その力に
より第2凹溝24の部分が主として弾性変形して第1テ
ーパー部21が縮径する。これにより第1テーパー部2
1が係止孔201を通過し、第1凹溝22が係止孔20
1の位置となったときに弾性反力によって第1テーパー
部21が元の形状となり、第1凹溝22が係止孔201
と係合した図1の状態で組付作業が完了する。
【0021】すなわち作業者は、ピラーガーニッシュ1
00の組付座101を係止孔201に向かって押圧する
だけのワンタッチで、工具を不要としてピラーガーニッ
シュ100を車体パネル200に組付けることができ、
組付作業がきわめて容易である。
【0022】そして交換などにより、組付られたピラー
ガーニッシュ100を取り外す場合には、作業者はピラ
ーガーニッシュ100の組付座101を係止孔101に
向かってさらに押圧する。すると図3に示すように、第
2テーパー部23が係止孔201の周縁部から押圧さ
れ、その力により第2凹溝24の部分が主として弾性変
形することで第2テーパー部23が縮径して係止孔20
1を通過する。すると第2テーパー部23は弾性反力に
より拡径し、第2凹溝24が係止孔201と係合する。
【0023】その状態で作業者は組付座101を車体パ
ネル200から離れる方向へ引張ると、図4に示すよう
にテーパー面13の案内によって第1テーパー部21が
拡径し、頭部12がテーパー部21内に徐々に没入す
る。そしてついには第2凹溝24の部分で折れ曲がるこ
とによって第1テーパー部21は大きく拡径し、頭部1
2が第1テーパー部21を通過する。これにより頭部1
2を第1テーパー部12から引き抜くことができ、ピラ
ーガーニッシュ100を取り外すことができる。カバー
2はその後係止孔201から取り除かれ、新品のカバー
2と交換される。
【0024】すなわち作業者は、ピラーガーニッシュ1
00の組付座101を係止孔101に向かってさらに押
圧し、次いで引張るだけの作業によりピラーガーニッシ
ュ100を車体パネル200から取り外すことができ、
工具などを用いることなくきわめて容易に作業を行うこ
とができる。
【0025】なお本実施例ではピン1として金属製のも
のを用いているが、樹脂製のものを用いることもでき
る。さらにピン1を樹脂製としてピラーガーニッシュ1
00と一体形成したものを用いることもできる。
【0026】(実施例2)図5に第2の実施例の組付構
造を示す。この組付構造では、アシストグリップを車体
パネル200の係止孔201に組付けている。グリップ
本体300は、軸301に揺動自在に枢支されている。
また軸301には略筒状をなす樹脂製の外筒部3が固定
されている。そして外筒部3には実施例1と同様に車体
パネル200に固定されたカバー2の一端が保持固定さ
れ、カバー2にはピン1が保持固定されている。そして
外筒部3には蓋部材4が開閉可能に係合保持され、ピン
1及びカバー2が表出しないようにして意匠性が高めら
れている。なお車体パネル200表面には内装材202
が固定され、内装材202には係止孔201の位置に貫
通孔が形成されている。
【0027】本実施例の組付構造では、ピン1はフラン
ジ状の元部10がグリップ本体300に埋設されていな
いこと以外は実施例1と同様の形状をなし、元部10の
端面には溝14が形成されている。また元部10の軸部
11側表面には、カバー2の端部と係合する係合凹部1
5が2ヶ所、互いに180度離れた位置にそれぞれ設け
られている。
【0028】カバー2には、それぞれ実施例1と同一形
状の第1テーパー部21、第1凹溝22、第2テーパー
部23及び第2凹溝24が形成され、図6に示すよう
に、後端面には係合凹部15と係合するとともに、外筒
部3の厚肉部30とも係合する2個の係合凸部25が互
いに180度離れた位置にそれぞれ設けられている。
【0029】外筒部3は略筒状をなし、その一端が軸3
01に固定されている。そしてその内周表面には、図7
に示すように、第2凹溝24の外径とほぼ同一の内径を
もつ一対の厚肉部30が互いに180度離れた位置にそ
れぞれ設けられている。また外筒部3の開口には、一端
に外筒部3の外周部と係止可能な爪部40をもち、他端
が揺動自在で外筒部3の開口を開閉可能な蓋部材4が設
けられている。蓋部材4の裏面側には、三角形状のリブ
41が突出している。
【0030】本実施例の組付構造では、ピン1の元部1
0の係合凹部15にカバー2の係合凸部25がそれぞれ
係合し、かつ頭部12が第1テーパー部21の先端開口
と係合することで、ピン1とカバー2の軸方向の相対移
動と回転方向の相対移動がともに規制されている。また
蓋部材4が外筒部3の開口を閉じることでリブ41がピ
ン1の元部10の端面と当接し、リブ41によってピン
1が外筒部3の後端から出る方向の移動が規制されてい
る。さらに、カバー2の係合凸部25が外筒部3の厚肉
部30とそれぞれ係合することで、カバー2が外筒部3
に入る方向の移動が規制されている。したがって軸30
1は、外筒部3を介して車体パネル200に強固に固定
されている。
【0031】この組付構造を形成するには、実施例1と
同様にしてカバー2にピン1を圧入するとともに、係合
凹部15とカバー2の係合凸部25とを係合させる。次
にグリップ本体300を回動させた状態で蓋部材4を開
いて、表出する外筒部3の開口にピン1が圧入されたカ
バー2を挿入し、カバー2の係合凸部25と外筒部3の
厚肉部30とがそれぞれ係合した位置とする。その状態
で蓋部材4を閉じると、蓋部材4の裏面側に形成されて
いるリブ41がピン1の元部10の端面に当接し、これ
によりピン1及びカバー2は浮き上がるのが防止され外
筒部3からの移動が規制される。
【0032】グリップ本体300はこの状態で自動車の
組付ラインに供給され、作業者は軸301を持って車体
パネル200の係止孔201にピン1及びカバー2を挿
入すれば、実施例1と同様にグリップ本体300を車体
パネル200にワンタッチで固定することができる。
【0033】そして交換などにより、組付られたグリッ
プ本体300を取り外す場合には、作業者はグリップ本
体300を回動させた状態で蓋部材4を開いて、溝14
にドライバーなどを係合させピン1を90度回動させ
る。すると係合凹部15と係合凸部25の係合によりカ
バー2もピン1の回動とともに回動し、係合凸部25と
外筒部3の厚肉部30との係合が解除されるため、カバ
ー2の外筒部3内の移動が可能となり外筒部3及びグリ
ップ本体300をカバー2から外すことができる。その
状態で作業者はピン1及びカバー2を係止孔101に向
かってさらに押圧する。すると実施例1と同様の作用に
よって第2凹溝24が係止孔201と係合し、その状態
でピン1を引き抜くことにより実施例1と同様にカバー
2が変形し、ピン1を車体パネル100から取り外すこ
とができる。カバー2はその後係止孔201から取り除
かれ、新品のカバー2と交換される。
【0034】(実施例3)図8に示す本実施例の組付構
造では、カバー2は内周表面が全長にわたってほぼ同一
内径とされたこと以外は実施例1と同様の形状に形成さ
れている。また外筒部3は実施例2とほぼ同様とされ、
一対の厚肉部30が互いに180度離れた位置にそれぞ
れ設けられている。そしてピン1は、図9に示すように
フランジ状の元部10が一部切り欠かれ、互いに平行で
軸方向に平行な平行面17が形成されている。一対の平
行面17の距離は一対の厚肉部30どうしの間隔より僅
かに小さくなっている。
【0035】すなわちピン1は、外筒部3内で90度回
動する毎に元部10が厚肉部30と係合する位置と、平
行面17が厚肉部30表面と平行な位置でピン1が外筒
部3をさらに奥方へ移動可能な位置とに切り替えられる
ようになっている。図8に示す固定状態では、元部10
が厚肉部30と係合する位置とされている。
【0036】本実施例の組付構造では、ピン1の元部1
0が厚肉部30と係合し、かつ頭部12が第1テーパー
部21の先端開口と係合し、さらにリブ41が元部10
の端面に当接していることで、ピン1とカバー2はとも
に外筒部3に対する相対移動が規制されている。したが
って軸301は、外筒部3を介して車体パネル200に
強固に固定されている。
【0037】この組付構造からグリップ本体300及び
軸301を取り外す場合には、図10に示すように、グ
リップ本体300を回動させて蓋部材4を揺動させ、ピ
ン1を表出させる。次にピン1を90度回動させて元部
10と厚肉部30との係合を解除し、平行面17が厚肉
部30表面と平行な位置で、グリップ本体300を外筒
部3とともにカバー2から取り外すことができる。
【0038】そしてピン1を押圧すると、元部10がカ
バー2内を先端側へ移動して頭部12が第1テーパー部
21の先端開口から離れ、元部10がカバー2の端部を
軸方向に押圧する。このとき頭部12と第1テーパー部
21の先端開口との干渉が生じないため、第1テーパー
部21は容易に弾性変形して縮径し、第2テーパー部2
3が係止孔201を通過して第2凹溝24が係止孔20
1と係合する。その後実施例1と同様の作用によってピ
ン1をカバー2から引き抜くことができる。
【0039】
【発明の効果】すなわち本発明の車両部品の組付構造に
よれば、作業者が作業しにくいような場所であっても、
車体パネルにワンタッチで組み付けることができ、組付
工程の工数を大幅に低減することができる。また取り外
しも容易であるので、交換に要する工数も低減できる。
【0040】さらにカバーとピンの形状を調節すること
で、組付時の挿入荷重と交換時などの取り外し荷重とを
独立して任意に調節することができ、種々の車両部品に
適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の組付構造の断面図である。
【図2】本発明の一実施例の組付構造において、クリッ
プを組み付ける前の状態で示す断面図である。
【図3】本発明の一実施例の組付構造において、交換作
業の初期段階の状態を示す断面図である。
【図4】本発明の一実施例の組付構造において、交換作
業の後期段階の状態を示す断面図である。
【図5】本発明の第2の実施例の組付構造の断面図であ
る。
【図6】本発明の第2の実施例の組付構造に用いたカバ
ーの要部斜視図である。
【図7】本発明の第2の実施例の組付構造に用いた外筒
部の断面図である。
【図8】本発明の第3の実施例の組付構造の断面図であ
る。
【図9】本発明の第3の実施例の組付構造に用いたピン
の要部斜視図である。
【図10】本発明の第3の実施例の組付構造において、
交換作業の初期段階の状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1:ピン 2:カバー
3:外筒部 12:頭部 21:第1テーパー部
22:第1凹溝 23:第2ダーパー部 24:第2凹溝 2
01:係止孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16B 5/06 F16B 5/06 Q 19/00 19/00 M (72)発明者 安積 彰 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 戸谷 千春 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 田嶌 博幸 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 Fターム(参考) 3B088 CA06 DA06 DA08 3D022 CA07 CB01 CC18 CD05 3D023 BA01 BB09 BC01 BD08 BE03 BE36 3J001 FA02 HA02 JC03 JD24 JD33 KA19 KB01 3J036 AA02 AA05 CA04 DB05 FA03

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体パネルに設けられた係止孔に車両部
    品から突出するクリップが係合して保持されてなる車両
    部品の組付構造であって、該クリップは略筒状のカバー
    と、該カバー内に配置されたピンとよりなり、 該カバーは径方向に分断されて先端開口が拡径及び縮径
    可能に弾性変形可能に構成され、先端から後端に向かっ
    て徐々に外径が大きくなる第1テーパー部と、該第1テ
    ーパー部の後端に形成された厚肉の第1凹溝と、該第1
    凹溝の後端に形成され後端に向かって徐々に外径が大き
    くなる第2テーパー部と、該第2テーパー部の後端に形
    成された薄肉の第2凹溝とを有し、 該ピンは軸部と、該軸部の先端に形成され該軸部及び該
    カバーの該先端開口の内径より径が大きな頭部とよりな
    り、 該カバーは該第1凹溝が車体パネルの係止孔に係合する
    ことで該車体パネルに拡径不能に保持固定され、該ピン
    は該頭部が該カバーに圧入されることで該カバーの該先
    端開口より突出して該先端開口に係合しかつ該軸部が該
    車両部品に直接又は間接的に保持固定されるとともに該
    車両部品が該カバーの後端部と係合することで該ピンの
    該カバー内における軸方向の移動が規制され、 該車両部品を取り外す際には、該カバーをさらに該係止
    孔内へ向かって押圧することで縮径により該第2テーパ
    ー部が該係止孔を通過し該第2凹溝が該係止孔と係合し
    て該カバーの拡径変形が可能となるように構成されたこ
    とを特徴とする車両部品の組付構造。
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