JP2001225570A - 通帳処理装置における通帳表紙めくり方法 - Google Patents

通帳処理装置における通帳表紙めくり方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表紙めくりを確実に行ない、2枚めくりを有
効に防止する。 【解決手段】 めくり動作を、突き上げ部材の突き上げ
位置上昇後の前半めくり動作と、突き上げ部材の突き上
げ位置からの復帰後の後半めくり動作とに分けて行い、
前半めくり動作においては、めくりローラを通帳の表紙
がめくりローラに乗り上がる直前まで回転させて一旦停
止し、後半めくり動作においては、めくりローラを通帳
の表紙がめくりローラに完全に乗り上がるまで回転させ
るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通帳処理装置にお
ける通帳の表紙をめくる方法、とくに表紙をめくる際に
突き上げ部材により通帳をめくりローラに押し付けるべ
く突き上げるようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、通帳処理装置は、通帳に取引デ
ータを印字する印字機構を有するほか、閉じた状態で挿
入された通帳の表紙をめくり、あるいは、取引データが
通帳の次頁に及ぶ場合に改頁するために通帳の中紙をめ
くる頁めくり機構を有しており、その頁めくり機構に
は、通帳の表紙又は中紙の腰が強い場合にも確実にめく
られるようにするため、通帳をめくりローラに向けて突
き上げる通帳突き上げ手段及びめくりローラの回転時に
通帳が押されて後退しないように通帳を押える通帳押え
手段を備えている。
【0003】従来の通帳突き上げ手段は、閉じられた通
帳が所定のめくり位置まで搬送されて停止された時、突
き上げ部材を突き上げ位置に上昇させた後、めくりロー
ラを回転して表紙が湾曲され、かつ、跳ね上がってめく
りローラに完全に乗り上げた後に、突き上げ部材を突き
上げ位置に上昇される前の位置に下降復帰させるように
制御していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、通帳の表紙
は、その材質により腰の強さや中紙に対する摩擦力が種
々異なる場合がある。表紙又は中紙の腰が弱く、めくり
ローラの表紙又は中紙に対する摩擦力が大きい場合は、
表紙めくりの際に、通帳が終始突き上げ部材により突き
上げられているため、めくりローラが回転する時に、表
紙に中紙が付着して2枚が同時にめくられる2枚めくり
がされることがある。このような2枚めくりを防止する
方法として、突き上げ部材の突き上げ量を調整すること
が考えられるが、上述のように表紙の腰の強さは様々で
あるので、突き上げ量の微妙な調整は非常に困難である
ばかりでなく、調整機構及び制御機構の付加が必要にな
り、構成及び制御も複雑になる。
【0005】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
であり、その課題は、複雑な付加構成を要することな
く、既存の通帳突き上げ手段をそのまま利用して、表紙
めくりを確実に行うとともに,2枚めくりを有効に防止
することができる表紙めくり方法を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、閉じられた通帳を搬送面の上側に設けら
れためくりローラに対応する所定位置に停止し、かつ、
前記搬送面の下側に設けてある突き上げ部材により前記
通帳をそれが前記めくりローラに押圧されるように突き
上げた状態で前記めくりローラを所定方向に所定角度回
転した後、前記通帳を所定方向に搬送することにより、
前記通帳の表紙をめくる頁めくり機構を備えた通帳処理
装置において、前記めくりローラのめくり動作を、前記
突き上げ部材を突き上げ位置に上昇させた後に行う前半
めくり動作と、前記突き上げ部材を突き上げ位置に上昇
させる前の位置に復帰させた後に行う後半めくり動作と
に分けて行い、前記前半めくり動作においては、前記め
くりローラを前記通帳の表紙が前記めくりローラに乗り
上がる直前まで回転させ、前記後半めくり動作において
は、前記めくりローラを前記通帳の表紙が前記めくりロ
ーラに完全に乗り上がるまで回転させることを特徴とし
ている。上記構成により、閉じた通帳が所定のめくり位
置まで搬送されて停止されると、突き上げ部材が突き上
げ位置に上昇された後、前半のめくり動作において、め
くりローラが所定方向に所定角度回転されて、通帳の表
紙が湾曲されるが、めくりローラに乗り上がる直前でめ
くりローラの回転が停止される。その時点で突き上げ部
材が突き上げ位置に上昇される前の位置に復帰される。
表紙に中紙が付着している場合は、突き上げ部材の下降
により中紙と表紙の密着性が解消又は軽減されるので、
中紙が表紙から分離して平坦状に復帰する。また、一旦
停止されるため、後半のめくり動作において、めくりロ
ーラが回転し始める時に、めくりローラと表紙の間に静
摩擦が働くため、表紙が確実にめくられる。従って、め
くりローラが再び所定方向に回転される時は、めくりロ
ーラに乗り上がる直前の状態の表紙がめくりローラに完
全に乗り上がる。その後は、通帳を所定方向に搬送する
ことにより、表紙が反転されて表紙めくりが完了する。
【0007】本発明方法においては、前半めくり動作に
おいて、回転し始めためくりローラをそのめくり部材が
通帳に接触する所定角度(x1)まで回転した後、その
回転を瞬時停止し、再び同一方向に所定角度(x2)回
転した後、引続き逆方向に所定角度(y1)回転するこ
とすることが望ましい。こうすることにより、前半めく
り動作の際に、めくり部材と通帳の間に静摩擦が働くの
で、めくりローラの表紙に対する捕捉力が増大され、表
紙を確実にめくることができる。
【0008】また、本発明方法においては、後半めくり
動作において、めくりローラを所定方向に所定角度(y
1)回転した後、前記めくりローラの所定角度(y1)
の逆方向回転と一方向回転を少なくとも1回行うことこ
とが望ましい。こうすることにより、万一、後半めくり
動作の際にめくりローラに乗り上がった表紙に中紙が付
着している場合は、その中紙がめくりローラの逆転と正
転により揺さぶられて、表紙から確実に分離することが
できる。
【0009】さらに好ましくは、前半めくり動作におい
て、めくりローラを所定方向に所定角度(x1)回転し
た後、その回転を瞬時停止し、再び同一方向に所定角度
(x2)回転した後、引続き逆方向に所定角度(y1)
回転し、かつ、後半めくり動作において、めくりローラ
を所定方向に所定角度(y1)回転した後、前記めくり
ローラの所定角度(y1)の逆方向回転と一方向回転を
少なくとも1回行うことが望ましい。こうすることによ
り、前半めくり動作において確実にめくられ、後半めく
り動作においては、表紙に付着することがある中紙の分
離作用が行われるので、2枚めくりが確実に防止され
る。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明について、図面に基
づいて詳細に説明する。図1は通帳処理装置の頁めくり
機構と、これに付属する可動ガイド移動手段、通帳押え
手段及び通帳突き上げ手段が備えられている要部の側面
図、図2は可動ガイド移動手段の構成を概略的に示すブ
ロック図、図3は通帳押え手段及び通帳突き上げ手段の
構成の一例を概略的に示すブロック図、図4は主として
制御部の構成を示すブロック図、図5は頁めくり機構の
本発明方法による表紙めくり動作を図解的に示す説明
図、図6は同じく本発明方法による表紙めくり動作の基
本動作の流れを説明するフローチャート、図7は図6の
ルーチンXの前半めくり動作を説明するフローチャー
ト、図8は図6のルーチンYの後半めくり動作を説明す
るフローチャートである。
【0011】図1には通帳処理装置の印字機構が省略さ
れている。図1において、fr1,pr1;fr2,p
r2〜fr4,pr4は送りローラ及び押えローラであ
り、正転と逆転が可能なステッピングモータを用いる搬
送モータM1とともに搬送機構Aを構成する。送りロー
ラfr1,fr2,〜fr4には搬送モータM1から伝
動ベルト(不図示)を介して回転力が与えられる。搬送
モータM1は、図4に示され、後述されるように、制御
部16の搬送モータ制御手段162により制御される。
押えローラpr1,pr3,pr4は一例としてレバー
aとコイルばねbなどの付勢手段により常時送りローラ
fr1,fr3,fr4の方向に付勢されている。しか
し、回転中心をめくりローラ1と共通にする送りローラ
fr2に対設されている押えローラpr2は、後述され
るように、通帳押え手段Dにより昇降自在に支持されて
いる。
【0012】頁めくり機構Bは、正転と逆転が可能なス
テッピングモータを用いるめくりモータM2と、そのモ
ータM2により回転されるめくりローラ1とを有してい
る。めくりローラ1は、その外周面の一部に送りローラ
fr2の外周面よりも半径方向に突出するゴムなどの摩
擦係数の大きい材料で作られためくり部材2を有してい
る。また、めくりローラ1は、送りローラfr2の駆動
軸に回転自在に巻装されたスリーブ(図示省略)に固着
されていて、そのスリーブにめくりモータM2の回転力
が伝達されるようにしてある。そして、めくりモータM
2は、図4に示され、後述されるように、制御部16の
めくりモータ制御手段163により回転方向及び回転角
度を制御される。
【0013】図1において、3,4は搬送面の上下に平
行状態で配置された搬送ガイドである。搬送面よりも上
側の送りローラfr2とfr3の間及び送りローラfr
1とfr2の間の空間は正めくり領域と逆めくり領域を
形成しており、各めくり領域における搬送面よりも上側
に、前部可動搬送ガイド5a及び後部可動搬送ガイド5
bがそれぞれ送りローラfr1,fr3の回転軸を中心
に回動自在に備えられている。可動搬送ガイド5a,5
bは、可動搬送ガイド移動手段Cにより通帳を搬送面に
沿って案内する案内位置と、図1に鎖線で示されている
ように、各めくり領域を上方に開放する開放位置との間
を回動可能に支持されている。
【0014】可動搬送ガイド移動手段Cの一例を図1及
び図2に基づいて概略的に説明すると、正転及び逆転が
可能なステッピングモータを用いるガイドモータM3に
一つのセクタギヤ6が結合され、そのセクタギヤの互い
に反対側に第1ギヤ列7aと第2ギヤ列7bが配置され
ていて、第1ギヤ列7aの終端ギヤ(不図示)には前部
可動搬送ガイド5aの回動中心に結合された歯車(不図
示)が、また、第2ギヤ列7bの終端ギヤ(不図示)に
は後部可動搬送ガイド5bの回動中心に結合された歯車
(不図示)がそれぞれ噛み合わされている。ガイドモー
タM3は、制御部16のガイドモータ制御手段165に
より回転方向(正転又は逆転)を制御される。そして、
ガイドモータM3を介してセクタギヤ6を所定角度まで
正転すると、そのセクタギヤ6が第1ギヤ列7aの始端
ギヤ(不図示)と噛み合って前部可動搬送ガイド5aの
みが回動されて開放位置に移動され、また、そのガイド
モータM3を逆転すると、前部可動搬送ガイド5aが案
内位置に復帰される。セクタギヤ6を初期位置まで復帰
させた後、さらにガイドモータM3を介してセクタギヤ
6を所定角度まで逆転すると、そのセクタギヤ6が第2
ギヤ列7bの始端ギヤ(不図示)と噛み合って後部可動
搬送ガイド5bのみが回動されて開放位置に移動され
る。さらにガイドモータM3を正転してセクタギヤ6を
初期位置まで復帰させると、両可動搬送ガイド5a,5
bが案内位置に復帰するようになっている。
【0015】図1において、めくりローラ1の下側に
は、めくりローラが回転されて通帳めくり動作を行う時
のめくり作用が確実に行われるように補助する機構とし
て、めくり領域に停止されている通帳をめくりローラ1
に向けて押える通帳押え手段Dが設けてあり、また、両
めくり領域の搬送面よりも下側には、表紙めくりの際
に、通帳がめくりローラ1に強く押圧されるように上方
に突き上げる通帳突き上げ手段Eが備えられている。通
帳押え手段Dと通帳突き上げ手段Eの構成をできる限り
簡素にした実施例を図3の概略図に基づいて説明する
と、カムモータM4に回転されるセクタギヤ8の回転軸
にカム9を接続するとともに、そのカム9により揺動さ
れるレバー10に前記押えローラpr2を結合し、同じ
くカム9により揺動されるリンク11に通帳押え板12
を結合することにより、セクタギヤ8が一方向に所定角
度(θ1)まで回転されるときは、カム9及びレバー1
0を介して押えローラpr2が送りローラfr2から下
方に離間されるとともに、カム9及びリンク11を介し
て通帳押え板12がめくりローラ1に向けて上昇され、
また、セクタギヤ8が他方向に所定角度(−θ1)まで
回転されるときは、押えローラpr2が送りローラfr
2に向けて上昇され、かつ、通帳押え板12がめくりロ
ーラ1から下方に離間されるようになっている。カムモ
ータM4の回転は制御部16のカムモータ制御手段16
4により制御される。
【0016】また、セクタギヤ8の互いに反対側には、
第1ギヤ列13aと第2ギヤ列13bが配置され、各ギ
ヤ列の終端ギヤ(不図示)にはそれぞれラック14a,
14bが噛み合わされ、各ラックに上端部にコロを有す
る前部突き上げ部材15aと後部突き上げ部材15bが
取付けられている。そして、カムモータM4を介してセ
クタギヤ8が一方向にθ1を越える所定角度(θ2)ま
で回転されるときは、第1ギヤ列13aの始端ギヤ(不
図示)がセクタギヤ8に噛み合って回転され、ラック1
4aを介して前部突き上げ部材15aが図1に点線で示
すように搬送面を若干上方に越えた突き上げ位置まで上
昇される。また、セクタギヤ8が反対方向に回転されて
初期角度まで復帰すると、前部突き上げ部材15aが突
き上げ位置に上昇される前の退避位置まで戻され、セク
タギヤ8がさらに反対方向にθ1を越える所定角度(−
θ2)まで回転されるときは、第2ギヤ列13bの始端
ギヤ(不図示)がセクタギヤ8に噛み合って回転され、
ラック14bを介して後部突き上げ部材15bが図1に
点線で示すように搬送面を若干上方に越えた突き上げ位
置まで上昇される。セクタギヤ8が再び一方向に初期角
度まで回転されると、押えローラpr2、通帳押え板1
2及び両突き上げ部材15a,15bが初期位置に復旧
されるようになっている。
【0017】なお、可動搬送ガイド5a,5bを選択的
に開放又は閉鎖するには、上記共通のモータM3を用い
るものに限らず、それぞれ独立の駆動体を用いるように
しても良い。また、上には押えローラpr2の送りロー
ラfr2に対する通帳押え手段D及び通帳突き上げ手段
Eを、共通の駆動体M4により動作させる一例を説明し
たが、通帳押え手段Dと突き上げ手段Eを動作させるに
は、各別の駆動体を用い、両者の上昇と下降が互いに反
対になるように駆動するようにしても良い。
【0018】図4に例すように、制御部16には、印字
制御のためのプログラムのほか、頁めくりのためのプロ
グラム、すなわち、所定の順序で各モータM1〜M4の
正転の開始及び停止と逆転の開始及び停止とを行うため
のシーケンスを記憶しているROM17と、ワーキング
メモリであるRAM18とが接続されている。
【0019】制御部16は、図示されていない印字ヘッ
ドを介して通帳に対する印字を行うための印字制御手段
(不図示)のほか、前記シーケンスを管理するシーケン
ス管理手段161と、シーケンス管理に基づいてそれぞ
れのモータM1〜M4を制御するための搬送モータ制御
手段162、めくりモータ制御手段163、ガイドモー
タ制御手段164、及びカムモータ制御手段165を有
している。なお、図1には図面の簡明化のため省略して
あるが、それぞれの所要位置に通帳の位置検出やめくり
ローラの回転角度を確認するためのセンサが設けてあ
り、それらのセンサからの検知信号に基づいて、制御部
16がシーケンス管理手段161によりプログラムを逐
次実行させるようになっている。
【0020】続いて、上記構成を用いる場合の、本発明
方法による表紙めくり動作を図5ないし図8の図面を参
照しながら説明する。通帳Nが搬送機構Aの通帳挿入口
に挿入されたことを検知すると(図6のS1において
Y。Sはステップの略。以下、同じ。)、搬送モータM
1の正転により搬送ローラfr1,pr1〜fr4,p
r4による搬送が開始されて、通帳が吸引される(S
2)。その通帳が所定のめくり位置(例えば、表紙正め
くりの場合は図1の右側のめくり領域)に到達したこと
が検知されると(S3においてY)、搬送が停止される
(図5(a))。続いて、ガイドモータM3が所定方向
に回転され、後部可動搬送ガイド5bが開放位置に上昇
されて、めくり領域が開放される(S5)(図5
(b))とともに、カムモータM4が所定方向に回転さ
れて、それまで送りローラfr2方向に付勢されていた
押えローラpr2が送りローラfr2から下方に離間さ
れ(図5(b))、かつ、それまで退避位置に下降され
ていた通帳押え板12が搬送ガイド4とほぼ同一面まで
上昇される(S6)(図5(b))。
【0021】後部可動搬送ガイド5bが開放位置に上昇
されてめくり領域が上方に開放され、また、押えローラ
pr2が下降されて、通帳は搬送ローラfr2,pr2
による挟持力から解放されるので、表紙がめくられ易く
なる。カムモータM4がさらに所定方向に回転されて、
後部突き上げ部材15bが突き上げ位置に上昇される
(S7)(図5(b))。これにより、停止されている
通帳Nがめくりローラ2と搬送ローラfr3,pr3と
の中間部において突き上げられて、上方に凸面となるよ
うに湾曲され、通帳の表紙がめくりローラ2に良く密着
される。
【0022】本発明方法においては、突き上げ部材15
a又は15bを突き上げ位置に上昇させた後に、めくり
ローラ2を所定方向に回転してめくり動作を行うが、め
くりローラの所定角度の回転後にそのめくりローラの回
転を中止し、突き上げ部材を突き上げ位置に上昇する前
の位置に復帰させた後、再びめくりローラを所定角度ま
で回転するようにしている。すなわち、表紙めくり動作
を、突き上げ部材の上昇後に行う前半めくり動作(S
8)と突き上げ部材の復帰(S9)後に行う後半めくり
動作(S10)に二分している。
【0023】そして、前半めくり動作(S8)では、図
5(b)に示すように、表紙fpがめくりローラ2に乗
り上がる直前の状態になるまで、めくりローラ2を所定
方向に所定角度回転して停止し、後半めくり動作(S1
0)では、図5(c)に示すように、めくりローラ2に
乗り上がる直前の状態で停止されていた表紙がめくりロ
ーラ2に完全に乗り上がるまでめくりローラ2をさらに
同一方向に回転して停止する(図5(c))ようにして
いる。
【0024】そして、表紙fpがめくりローラ2に完全
に乗り上げた後に、カムモータM4を反対方向に所定角
度回転して押えローラpr2を上昇復帰させ(図5
(e))て通帳を搬送ローラfr2,pr2の間に挟持
し(S11)、搬送機構Aの搬送ローラを所定方向に回
転して通帳Nを排出する方向、すなわち、通帳の綴じ目
が送りローラfr32押えローラpr2の間を通過する
方向(図5では左方向)に搬送する(S12)。これに
より、表紙fpが反転される(図5(e))。さらに、
搬送される通帳が基準位置まで排出されたことを検知さ
れると(S13においてY)、搬送が停止される(S1
4)。最後に、ガイドモータM3を反対方向に所定角度
回転して、後部可動搬送ガイド5bを案内位置に復帰さ
せると、表紙正めくりのための制御が終了される。
【0025】上には前半めくり動作と後半めくり動作の
最小限の動作を説明したが、好ましい実施例では、図6
の前半めくりルーチンXにおいて、めくりローラ2の回
転を図7に示すような態様で制御している。すなわち、
めくりローラの正転開始のためにめくりモータM2を起
動開始(S81)させてから回転角度が所定ステップ
(x1)に達した時にめくりモータM2の回転を停止し
(82)、例えば、0.2秒間程度の瞬時待機(S8
3)をした後、再びめくりローラの正転開始のためにめ
くりモータM2を起動開始(S84)させてから、回転
角度が所定ステップ(x2)に達した時にモータM1の
回転を停止する(S85)。S83での瞬時待機により
静摩擦が得られるため、動摩擦と異なって通帳捕捉力が
増大されるので、次のS84の回転再開時に通帳が確実
にめくられる。続いて、めくりモータM2を逆転させ
(S86)、y1ステップまでめくりローラを逆転させ
たのち、めくりモータM2の逆転を停止する(S8
7)。
【0026】めくりローラの正転開始時に、図5(b)
に点線で示すように、湾曲する表紙fpに中紙ppが付
着している場合は、表紙のめくりローラ2に対する接触
摩擦よりも表紙の中紙に対する接触摩擦の方が小さいの
で、上記めくりローラの最初の正転後の瞬時待機(S8
4)により、付着している中紙ppが表紙fpから滑っ
て下方に離間し易くなる。とくに中紙の腰が強い場合
は、表紙から離間して、当初の平坦な状態に復帰する可
能性が高い。また、瞬時待機後にめくりローラ2の所定
ステップ(x2)の正転(S84)と所定ステップy1
の逆転(S86,S87)とを行うことにより、めくり
動作の中のいわば「しごき」が行われるため、表紙に付
着されている中紙がある場合は、その中紙がより確実に
表紙から分離される効果が得られる。
【0027】この発明においては、さらに好ましくは、
後半めくり動作Yにおいて、すなわち、突き上げ部材1
5bの下降後において、表紙のめくりローラ乗り上げの
ための所定ステップ(y1)の正転(S101,10
2)のほかに、所定ステップ(y1)の逆転と正転を少
なくとも1回(S103,S104;S105,S10
6)、好ましくは複数回行う。これにより、表紙に追随
してめくりローラ2に乗り上げようとしている中紙が、
逆転されるめくりローラから力を受けて湾曲している状
態から平坦状態に復帰する効果が得られる。従って、そ
の後のプロセス(図5(e))において通帳が、綴じ目
がめくりローラ2と通帳押え板12の間を通過する方
向、すなわち、図5の例では排出方向に搬送される時
に、望み通りに表紙のみが反転される。
【0028】図5及び図5〜7図は、通帳の表紙の正め
くり、すなわち、図5において右側から左側にめくる場
合について示しているが、表紙の逆めくり、すなわち、
図5において左側から右側にめくる場合は、通帳は左側
のめくり領域に綴じ目側が搬送ローラfr1,pr2に
挟持され、綴じ目と反対側が搬送ローラfr2,pr2
に挟持される位置で停止され、前部可動搬送ガイド5a
が開放位置に上昇され、前部突き上げ部材14aが突き
上げ位置に上昇されて、めくりローラ2が時計方向に回
転される。表紙のめくりローラ乗り上げ後は、通帳が吸
引方向(右方向)に搬送される。換言すると、通帳の停
止位置、開放される可動搬送ガイド、突き上げ位置に上
昇される突き上げ部材、及びめくりローラと送りローラ
の回転方向が、図5と左右対称形となる。
【0029】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば、表紙が
めくりローラに乗り上がる直前でめくりローラの回転を
停止して、通帳突き上げ部材を下降させ、その後にめく
りローラを再び回転させて表紙をめくりローラに乗り上
げさせるようにしたので、表紙に中紙が付着している場
合は、通帳突き上げ部材の下降により中紙が表紙から分
離して搬送面側に復帰するため、2枚めくりが防止され
る。
【0030】通帳突き上げ部材を突き上げ位置に上昇さ
せた後に行われる前半めくり動作において、めくりロー
ラのめくり部材が通帳に接触する状態になるまでの回転
後に瞬時待機し、回転を再開させるようにした場合は、
めくり部材と通帳の間に静摩擦が働くため、回転再開時
に確実に表紙又は中紙がめくらせる効果が得られる。
【0031】また、通帳突き上げ部材を突き上げ位置に
上昇させる前の位置に復帰させた後に行われる後半めく
り動作において、めくりローラを一定角度の回転後に一
定角度の逆転と正転を少なくとも1回行う場合は、表紙
に強く付着している中紙も確実に表紙から分離して搬送
面に復帰させることができ、2枚めくりはさらに確実に
防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】頁めくり機構と、これに付属する通帳押え手
段、通帳突き上げ手段及び可動搬送ガイド移動手段を示
す側面図。
【図2】可動搬送ガイド移動手段の構成を概略的に示す
ブロック図。
【図3】通帳押え手段及び通帳突き上げ手段の構成の一
例を概略的に示すブロック図。
【図4】主として制御系統を示すブロック図。
【図5】頁めくり機構の本発明方法による表紙めくり動
作を図解的に示す説明図。
【図6】同じく本発明方法による表紙めくり動作の基本
動作の流れを説明するフローチャート。
【図7】図6の前半めくり動作のルーチンXを説明する
フローチャート。
【図8】図6の後半めくり動作のルーチンYを説明する
フローチャート。
【符号の説明】
A 搬送機構 M1 搬送モータ fr1,pr2;fr2,pr2〜fr4,pr4
搬送ローラ pr2 押えローラ fr2 送りローラ B 頁めくり機構 M2 めくりモータ 1 めくりローラ 2 めくり部材 C 可動搬送ガイド移動手段 M3 ガイドモータ 5a,5b 可動搬送ガイド D 通帳押え手段 E 通帳突き上げ手段 M4 カムモータ 12 通帳押え板 15a,15b 突き上げ部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 陽一 岩手県花巻市城内4番3号 株式会社新興 製作所内 Fターム(参考) 3E040 AA07 BA16 EA10 FK05 FL10 5B055 DD06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 閉じられた通帳を搬送面の上側に設けら
    れためくりローラに対応する所定位置に停止し、かつ、
    前記搬送面の下側に設けてある突き上げ部材により前記
    通帳をそれが前記めくりローラに押圧されるように突き
    上げた状態で前記めくりローラを所定方向に所定角度回
    転した後、前記通帳を所定方向に搬送することにより、
    前記通帳の表紙をめくる頁めくり機構を備えた通帳処理
    装置において、 前記めくりローラのめくり動作を、前記突き上げ部材を
    突き上げ位置に上昇させた後に行う前半めくり動作と、
    前記突き上げ部材を突き上げ位置に上昇させる前の位置
    に復帰させた後に行う後半めくり動作とに分けて行い、
    前記前半めくり動作においては、前記めくりローラを前
    記通帳の表紙が前記めくりローラに乗り上がる直前まで
    回転させ、前記後半めくり動作においては、前記めくり
    ローラを前記通帳の表紙が前記めくりローラに完全に乗
    り上がるまで回転させることを特徴とする通帳処理装置
    における通帳表紙めくり方法。
  2. 【請求項2】 前半めくり動作において、めくりローラ
    を所定方向に所定角度(x1)回転した後、その回転を
    瞬時停止し、再び同一方向に所定角度(x2)回転した
    後、引続き逆方向に所定角度(y1)回転することを特
    徴とする請求項1に記載された通帳処理装置における通
    帳表紙めくり方法。
  3. 【請求項3】 後半めくり動作において、めくりローラ
    を所定方向に所定角度(y1)回転した後、前記めくり
    ローラの所定角度(y1)の逆方向回転と一方向回転を
    少なくとも1回行うことを特徴とする請求項1に記載さ
    れた通帳処理装置における通帳表紙めくり方法。
  4. 【請求項4】 前半めくり動作において、めくりローラ
    を所定方向に所定角度(x1)回転した後、その回転を
    瞬時停止し、再び同一方向に所定角度(x2)回転した
    後、引続き逆方向に所定角度(y1)回転し、かつ、後
    半めくり動作において、めくりローラを所定方向に所定
    角度(y1)回転した後、前記めくりローラの所定角度
    (y1)の逆方向回転と一方向回転を少なくとも1回行
    うことを特徴とする請求項1に記載された通帳処理装置
    における通帳表紙めくり方法。
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