JP2001224772A5 - - Google Patents
Download PDFInfo
- Publication number
- JP2001224772A5 JP2001224772A5 JP2000039283A JP2000039283A JP2001224772A5 JP 2001224772 A5 JP2001224772 A5 JP 2001224772A5 JP 2000039283 A JP2000039283 A JP 2000039283A JP 2000039283 A JP2000039283 A JP 2000039283A JP 2001224772 A5 JP2001224772 A5 JP 2001224772A5
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- game
- ball
- winning
- state
- cycle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 75
- 238000000034 method Methods 0.000 description 20
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 10
- 238000003780 insertion Methods 0.000 description 9
- 230000033228 biological regulation Effects 0.000 description 8
- 238000005034 decoration Methods 0.000 description 8
- 230000001939 inductive effect Effects 0.000 description 8
- 238000007689 inspection Methods 0.000 description 8
- 238000011144 upstream manufacturing Methods 0.000 description 8
- 239000011521 glass Substances 0.000 description 5
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 230000002708 enhancing Effects 0.000 description 2
- 230000002093 peripheral Effects 0.000 description 2
- 238000003825 pressing Methods 0.000 description 2
- 230000000630 rising Effects 0.000 description 2
- 230000000007 visual effect Effects 0.000 description 2
- 210000001624 Hip Anatomy 0.000 description 1
- 210000000282 Nails Anatomy 0.000 description 1
- 230000003213 activating Effects 0.000 description 1
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 1
- 230000000903 blocking Effects 0.000 description 1
- 230000003828 downregulation Effects 0.000 description 1
- 230000000452 restraining Effects 0.000 description 1
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
Description
【発明の名称】弾球遊技機
【特許請求の範囲】
【請求項1】 遊技領域に、少なくとも、遊技者にとって不利な第1状態と遊技者にとって有利な第2状態とに変換可能な変動入賞装置と、遊技球が入賞可能な始動入賞領域と、を設け、
上記変動入賞装置は、
特定領域と通常領域とを有し、内部に入賞した遊技球を上記特定領域もしくは上記通常領域の何れかに振り分け可能とし、
上記特定領域に振り分けられた遊技球を流下させる特定球通過路と、
上記特定球通過路の下流側に設けられて、上記特定領域に振り分けられて特定領域を流下する遊技球を検出する特定入賞球検出手段と、
内部へ入賞した全ての遊技球を検出する入賞球検出手段と、
上記特定球通過路に設けられて、下流側の上記特定入賞球検出手段へ遊技球が到達することを規制する球通過規制状態と、上記特定入賞球検出手段へ遊技球を案内誘導する球誘導状態とに変換可能な入賞球誘導手段と、
を備えるものとし、
上記始動入賞領域へ遊技球が入賞することを必要条件として、上記変動入賞装置を予め定めた第1の規定に基づく上記第2状態に変換駆動させる補助遊技を行い、この補助遊技において上記変動入賞装置へ入賞した遊技球が上記特定領域に振り分けられて特定入賞球検出手段により検出されることを条件として特別遊技を発生させ、
上記特別遊技にて、上記変動入賞装置を予め定めた第2の規制に基づく上記第2状態に変換駆動させるサイクル遊技を行い、このサイクル遊技中に上記入賞球検出手段で検出した入賞球を計数し、この計数した入賞球数が所定の上限数に達してから所定の待機時間が経過する第1終了条件もしくはサイクル遊技の開始から所定時間が経過する第2終了条件が達成される前に、上記特定入賞球検出手段が上記特定球通過路を流下する遊技球を検出することで、サイクル遊技更新条件が達成されると、その時点で一旦サイクル遊技を終了し、所定のサイクル遊技更新待機時間が経過した後に再びサイクル遊技を開始させ、一方、上記サイクル遊技更新条件が達成されないまま、上記第1終了条件または上記第2終了条件、もしくは特別遊技起生後に特定入賞球検出手段が検出した遊技球数が所定上限数に達する第3終了条件の何れかが達成されると、当該特別遊技を終了させるようにした弾球遊技機において、
上記変動入賞装置は、
上記特定球通過路の上流側に設けられ、該特定球通過路にほぼ直交するようにスライド移動可能な球保持部材を、上記特定球通過路へ突出させることにより、該特定球通過路内に遊技球を貯留可能な球通過規制状態を生ぜしめ、上記球保持部材を上記特定球通過路から退去させることにより、該特定球通過路内に貯留された遊技球を上記特定入賞球検出手段へ案内誘導する球誘導状態を生ぜしめる入賞球誘導手段と、
上記特定球通過路における上記球保持部材の配設位置よりも下流側に開設され、外部と連通する球挿入部と、
を備えるものとし、
上記球保持部材が上記球通過規制状態においても、上記挿入部を介して外部から特定球通過路内へ挿入した遊技球が上記特定入賞球検出手段に検出され得るようにしたことを特徴とする弾球遊技機。
【請求項2】上記変動入賞装置に設ける入賞球誘導手段の上記球保持部材は、当該変動入賞装置が第2状態となっている際には上記通過規制状態に、また、当該変動入賞装置が第1状態に復帰してから所定時間経過した際には上記球誘導状態に、各々変換制御するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技領域に、少なくとも、遊技者にとって不利な第1状態と遊技者にとって有利な第2状態とに変換可能な変動入賞装置と、遊技球が入賞可能な始動入賞領域と、を設け、上記変動入賞装置は、特定領域と通常領域とを有し、内部に入賞した遊技球を上記特定領域もしくは上記通常領域の何れかに振り分け可能とし、上記特定領域に振り分けられた遊技球を流下させる特定球通過路と、上記特定球通過路の下流側に設けられて、上記特定領域に振り分けられて特定領域を流下する遊技球を検出する特定入賞球検出手段と、内部へ入賞した全ての遊技球を検出する入賞球検出手段と、変動入賞装置内の特定領域へ至った入賞球のみを検出する特定入賞球検出手段と、上記特定球通過路に設けられて、下流側の上記特定入賞球検出手段へ遊技球が到達することを規制する球通過規制状態と、上記特定入賞球検出手段へ遊技球を案内誘導する球誘導状態とに変換可能な入賞球誘導手段と、を備えるものとし、上記始動入賞領域へ遊技球が入賞することを必要条件として、上記変動入賞装置を予め定めた第1の規定に基づく上記第2状態に変換駆動させる補助遊技を行い、この補助遊技において上記変動入賞装置へ入賞した遊技球が上記特定領域に振り分けられて特定入賞球検出手段により検出されることを条件として特別遊技を発生させ、上記特別遊技にて、上記変動入賞装置を予め定めた第2の規制に基づく上記第2状態に変換駆動させるサイクル遊技を行い、このサイクル遊技中に上記入賞球検出手段で検出した入賞球を計数し、この計数した入賞球数が所定の上限数に達してから所定の待機時間が経過する第1終了条件もしくはサイクル遊技の開始から所定時間が経過する第2終了条件が達成される前に、上記特定入賞球検出手段が上記特定球通過路を流下する遊技球を検出することで、サイクル遊技更新条件が達成されると、その時点で一旦サイクル遊技を終了し、所定のサイクル遊技更新待機時間が経過した後に再びサイクル遊技を開始させ、一方、上記サイクル遊技更新条件が達成されないまま、上記第1終了条件または上記第2終了条件、もしくは特別遊技起生後に特定入賞球検出手段が検出した遊技球数が所定上限数に達する第3終了条件の何れかが達成されると、当該特別遊技を終了させるようにした弾球遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、小球を遊技媒体として用いたパチンコ遊技を行えるパチンコ機等の弾球遊技機は、種々の遊技装置等が設けられた遊技盤の遊技領域へ遊技店から借り受けた遊技球を弾発し、所定の入賞領域に入賞することで所定数の賞球が賞遊技価値として遊技者に与えられ、また、特別な入賞口等への球入賞に基づいて各種遊技装置が作動して、異なる遊技状態に変換したりするものである。
【0003】
上記のように、弾球遊技機の遊技内容は多岐に渡っているが、その中で、いわゆる第2種の遊技機として知られている弾球遊技機は、遊技領域に設けた始動入賞領域へ遊技球が入賞することを必要条件として、遊技者にとって不利な第1状態(例えば、開閉部材が内部への入賞領域を閉ざした状態)と遊技者にとって有利な第2状態(例えば、開閉部材が開いて内部への入賞領域が開放された状態)とに変換可能な変動入賞装置を予め定めた第1の規定(例えば、0.8秒だけ開閉部材を開く)に基づく第2状態に変換駆動させる補助遊技を行い、この補助遊技において変動入賞装置へ入賞した遊技球が特定領域に至ると特別遊技を起生する遊技内容となっている。
【0004】
そして、第2種の弾球遊技機の特別遊技においては、特別遊技の起生から所定のサイクル遊技開始待機時間(例えば、5秒)が経過した後に、変動入賞装置を予め定めた第2の規定(例えば、開閉部材の開閉動作を0.8秒毎に繰り返す)に基づく第2状態に変換駆動させるサイクル遊技を行い、このサイクル遊技中に変動入賞装置へ入賞した入賞球を基本計数手段が計数し、基本計数手段の計数した計数値が所定の上限数(例えば、10個)に達してから所定の待機時間(例えば、3秒)が経過する第1終了条件もしくはサイクル遊技の開始から所定時間(例えば、30秒)が経過する第2終了条件が達成される前に、変動入賞装置へ入賞した遊技球が特定領域へ至るとサイクル遊技更新条件が満たされ、その時点で一旦サイクル遊技を終了し、所定のサイクル遊技更新待機時間(例えば、5秒)が経過した後に再びサイクル遊技を開始させる。一方、サイクル遊技更新条件が満たされないまま、第1終了条件もしくは第2終了条件の何れかが達成されると、そのままサイクル遊技は更新されず、特別遊技も終了してしまう。
【0005】
また、変動入賞装置には、特定領域に振り分けられた遊技球を流下させる特定球通過路に設けられて、下流側の上記特定入賞球検出手段(継続センサ)へ遊技球が到達することを規制する球通過規制状態と、上記特定入賞球検出手段へ遊技球を案内誘導する球誘導状態とに変換可能な入賞球誘導手段を備えるものもある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような入賞球誘導手段を備える第2種の弾球遊技機において、特別遊技が起生された場合やサイクル遊技が更新される場合、入賞球誘導手段が球通過規制状態になっていると、入賞球誘導手段が球誘導状態に変換されなければ、特定入賞球検出手段へ遊技球が到達できないため、継続センサの検査を工場等で行う場合、入賞球誘導手段が球誘導状態に変換されるのを待たなければならず、ロスタイムが生じ、弾球遊技機の検査を効率的に行うことができないという問題があった。
【0007】
そこで、本発明は、入賞球誘導手段が球誘導状態に変換されるまでに生ずる検査上のロスタイムを抑制できるようにした弾球遊技機の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、遊技領域に、少なくとも、遊技者にとって不利な第1状態と遊技者にとって有利な第2状態とに変換可能な変動入賞装置と、遊技球が入賞可能な始動入賞領域と、を設け、上記変動入賞装置は、特定領域と通常領域とを有し、内部に入賞した遊技球を上記特定領域もしくは上記通常領域の何れかに振り分け可能とし、上記特定領域に振り分けられた遊技球を流下させる特定球通過路と、上記特定球通過路の下流側に設けられて、上記特定領域に振り分けられて特定領域を流下する遊技球を検出する特定入賞球検出手段と、内部へ入賞した全ての遊技球を検出する入賞球検出手段と、上記特定球通過路に設けられて、下流側の上記特定入賞球検出手段へ遊技球が到達することを規制する球通過規制状態と、上記特定入賞球検出手段へ遊技球を案内誘導する球誘導状態とに変換可能な入賞球誘導手段と、を備えるものとし、上記始動入賞領域へ遊技球が入賞することを必要条件として、上記変動入賞装置を予め定めた第1の規定に基づく上記第2状態に変換駆動させる補助遊技を行い、この補助遊技において上記変動入賞装置へ入賞した遊技球が上記特定領域に振り分けられて特定入賞球検出手段により検出されることを条件として特別遊技を発生させ、上記特別遊技にて、上記変動入賞装置を予め定めた第2の規制に基づく上記第2状態に変換駆動させるサイクル遊技を行い、このサイクル遊技中に上記入賞球検出手段で検出した入賞球を計数し、この計数した入賞球数が所定の上限数に達してから所定の待機時間が経過する第1終了条件もしくはサイクル遊技の開始から所定時間が経過する第2終了条件が達成される前に、上記特定入賞球検出手段が上記特定球通過路を流下する遊技球を検出することで、サイクル遊技更新条件が達成されると、その時点で一旦サイクル遊技を終了し、所定のサイクル遊技更新待機時間が経過した後に再びサイクル遊技を開始させ、一方、上記サイクル遊技更新条件が達成されないまま、上記第1終了条件または上記第2終了条件、もしくは特別遊技起生後に特定入賞球検出手段が検出した遊技球数が所定上限数に達する第3終了条件の何れかが達成されると、当該特別遊技を終了させるようにした弾球遊技機において、上記変動入賞装置は、上記特定球通過路の上流側に設けられ、該特定球通過路にほぼ直交するようにスライド移動可能な球保持部材を、上記特定球通過路へ突出させることにより、該特定球通過路内に遊技球を貯留可能な球通過規制状態を生ぜしめ、上記球保持部材を上記特定球通過路から退 去させることにより、該特定球通過路内に貯留された遊技球を上記特定入賞球検出手段へ案内誘導する球誘導状態を生ぜしめる入賞球誘導手段と、上記特定球通過路における上記球保持部材の配設位置よりも下流側に開設され、外部と連通する球挿入部と、を備えるものとし、上記球保持部材が上記球通過規制状態においても、上記挿入部を介して外部から特定球通過路内へ挿入した遊技球が上記特定入賞球検出手段に検出され得るようにしたことを特徴とする。
【0009】
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載の弾球遊技機において、上記変動入賞装置に設ける入賞球誘導手段の上記保持部材は、当該変動入賞装置が第2状態となっている際には上記通過規制状態に、また、当該変動入賞装置が第1状態に復帰してから所定時間経過した際には上記球誘導状態に、各々変換制御するようにしたことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る弾球遊技機の実施形態を、添付図面に基づき詳細に説明する。
【0011】
遊技媒体としての遊技球を弾発する弾球遊技を行える弾球遊技機1は、図1に示すように、中空箱枠状の機枠の前面側へ額縁状の前面枠を回動可能に設けることで構成してある。更に、上記前面枠には透明なガラスが配設されるガラス枠2および遊技球を貯留する球皿が配設される前面パネル3を回動可能に設けてある。また、ガラス枠2の前面には四角枠状の装飾部材4を配していあると共に、該装飾部材4の開口からガラスが臨む構造である。なお、装飾部材4の適所には、賞球の排出状態を示す賞球排出表示LED4a、賞球排出路内に遊技球が溢れたオーバーフロー状態や賞球排出用に供給される補給球が不足した状態を報知する遊技機状態表示LED4b、装飾効果を高めるための装飾表示LED4c等が設けてある。
【0012】
上記ガラス枠2の後方には、ガイドレール5で囲まれた遊技部6を有する遊技盤7を配設してある(図2参照)。上記遊技盤7は弾球遊技の主体となるもので、ロータリーソレノイド等の電気的駆動源によって弾発された遊技球が上記ガイドレール5に沿って遊技部6内へ到達すると、遊技釘に当たったり風車によって流下方向を変えられたりして流下して行き、遊技部6内に設けた入賞領域たる各種入賞口8…の何れかに入賞すると、各入賞口8…毎に設けた入賞センサ(図示省略)によって各入賞球が検出され、この検出信号に基づいて入賞(遊技価値付与状態の発生)に対する遊技価値としての賞球(賞遊技価値)が遊技者に与えられ、入賞口8…の何れにも入賞しなかった球は、アウト口9より外れ球として回収される。
【0013】
なお、遊技者が付与される賞遊技価値は賞球に限定されるものではない。例えば、封入球式の弾球遊技機(遊技者が実際の球を取り扱うことなく、機内に封入された遊技球を循環させて弾球遊技を行えるようにした弾球遊技機)においては、仮想的な球数データを追加するような形態で遊技価値の付与動作が行われることとなる。
【0014】
上記遊技部6のほぼ中央部には、比較的大型の遊技装置(センター役物)である変動入賞装置10が設けてあり、この変動入賞装置10は左右一対の開閉部材11,11が直立して遊技球を受け入れない状態(遊技者にとって不利な第1状態)から開閉部材11,11が左右に開成することで遊技球を受け入れ易い状態(遊技者にとって有利な第2状態)に変換する。また、変動入賞装置10の適宜下方には、変動入賞装置10を用いて行う補助遊技(後に詳述)の開始条件となる入賞領域として機能する第1始動口12aと第2始動口12bとを設けてある。なお、図面に示す第1,第2始動口12a,12bは、遊技盤7の裏面側へ遊技球を導く入賞口タイプのものとしたが、これに限らず、ゲート状の通過領域を遊技球が通過入賞して更に遊技部6の盤面を流下してゆくタイプの入賞ゲートを用いても良い。
【0015】
上記変動入賞装置10の詳細は、図3に示すように、左右一対の開閉部材11,11が左右に開成することで遊技球が入賞可能となる入賞室10aを上部に備え、この入賞室10aに入った遊技球は入賞室後方のカウントスイッチ13によって検出された後、下方の振分室10bへ落下し、この振分室10bを前面側へ流下し、最終的には、特定領域14もしくは通常領域15,15の何れかに振り分けられ、特定領域14に振り分けられた遊技球は特定入賞検出手段(図示省略)によって検出されるものとしてある。また、変動入賞装置10の前面側上部には種々の情報表示が可能な表示部16を設け、変動入賞装置10の後部には開閉部材11,11を開閉するための駆動源である開閉部材ソレノイド17を設けてある。
【0016】
また、変動入賞装置10の特定領域14に振り分けられた入賞球が特定入賞球検出手段たる継続スイッチ19へ至る特定球通過路として例示する特定入賞球流路18の概略構造は図4に示すようなもので、特定入賞球流路18の適宜下流側には特定入賞球検出手段としての継続スイッチ19を臨ませてあり、特定領域14に振り分けられた入賞球はこの特定入賞球流路18を流下した後に継続スイッチ19により検出されるのである。
【0017】
一方、特定入賞球流路18の適宜上流側には、遊技球の流路にほぼ直交するようにスライド移動可能で遊技球を特定入賞球流路18内に保持可能な球保持部材としての遮蔽部材20を設けてある。この遮蔽部材20を特定入賞球流路18に突出させれば遊技球の流下を阻止する状態となり、貯留解除ソレノイド21を励磁させることで遮蔽部材20を特定入賞球流路18から退去させれば遊技球の流下が可能な状態となる。すなわち、この変動入賞装置10においては、特定領域14に至った入賞球を特定入賞球流路18内で停留可能な部位延在する遮蔽部材20と、該遮蔽部材20が特定入賞球流路18に突出する状態と特定入賞球流路から退去した状態とに変換駆動させる貯留解除ソレノイド21とにより、「遊技球が特定入賞球検出手段へ到達することを規制する球通過規制状態と、遊技球を特定入賞球検出手段へ案内誘導する球誘導状態とに変換可能な入賞球誘導手段」としての機能を実現するのである。なお、入賞球誘導手段の状態変換制御の具体的なタイミング等は後に詳述する。
【0018】
さらに、変動入賞装置10の外部から特定入賞球流路18における遮蔽部材20の配設位置よりも下流側に連通する球挿入口22を開設し、遮蔽部材20が特定入賞球流路18内に延出している球通過規制状態においても、球挿入口22から遊技球を特定入賞球流路18へ直接挿入すれば、特定入賞球流路18を流下して継続スイッチ19により検出されることとなる。この球挿入口22は通常の遊技で使用するものではなく、弾球遊技機1の検査時等に利用するものである。
【0019】
ここで、検査時に適した入賞球誘導手段の他の例を以下に説明する。図5に示すのは、円弧状の球受け凹部20aを形成した遮蔽部材20′で、この球受け凹部20aに遊技球が安定良く嵌まり込むものとしてあり、この球受け凹部20aに嵌まり込んだ遊技球を更に押し込むと、その押圧力によって遮蔽部材20′が特定入賞球流路18から退去してゆき、継続センサ19へ向けて落とし込むことができる。なお、貯留解除ソレノイド21のプランジャに押圧力を与えるコイルスプリングは、変動入賞装置10内の流下してきた遊技球が球受け凹部20aに嵌まり込んだときの流下勢で遮蔽部材20′が特定入賞球流路18から退去することのないようにバネ弾性を設定しておく。更に、遮蔽部材20′には球誘導切欠部20bも形成し、これによって入賞球をスムースに球受け凹部20aへ向けて誘導できるようにしてある。斯くすれば、球挿通口22を設ける必要がないという利点がある。
【0020】
なお、上記変動入賞装置10においては、入賞した全ての遊技球をカウントスイッチ13によって直ぐに検出する配置構成としているが、これに限定されるものではなく、例えば、特定領域14および通常領域15,15へ振り分けられた後に入賞球として検出するようにしても良いし、或いは、特定領域14へ振り分けられた遊技球を検出する特定入賞検出手段の検出球数と通常領域15,15へ振り分けられた遊技球を検出する一般入賞検出手段の検出数とを合計して変動入賞装置10への入賞球数を演算する構成としても良い。
【0021】
また、変動入賞装置に設ける入賞球誘導手段も、遮蔽部材20,20′や貯留解除ソレノイド21等により構成する場合に限らない。例えば、図6に示す変動入賞装置10′においては、振分室10bの床面10cから特定領域14に遊技球が流下する部位に球保持部材23を位置させることにより、遊技球Aが左右の通常領域15,15へ到達するように弾いたり遊技球Aが球保持部材23の上流側面に保持させたりする球流下規制状態を生ぜしめ、この球保持部材23を特定領域14の上流側から左右方向へ移動させることにより、床面10cの中央部を特定領域14へ流下する遊技球の流れを阻害せず、また球保持部材23に当たった遊技球が弾かれて特定領域へ向かう入賞球誘導状態を生ぜしめる。この時、特定領域14の左右両端に合わせて振分室10bの床面10c上に誘導突起24,24を設けることにより、球流下規制状態の時には特定領域14へ遊技球が到達することを一層効果的に抑制できると共に、入賞球誘導状態の時には特定領域14へ遊技球が一層誘導され易くなる。
【0022】
また、図7に示す変動入賞装置10″の入賞球誘導手段は、左右一対の弧状ガイド部材25a,25bの内周壁に沿って回転する回転体26の外周適所に遊技球Aが1個だけ嵌まり込む程度の球受け凹部26aを形成し、弧状ガイド部材25aの上流側端部と弧状ガイド部材25bの上流側端部との間に生じた間隙である誘導球貯留領域27に止まった遊技球が回転体26の回転に伴って球受け凹部26aに嵌まり込み、更に回転体26の回転に伴って弧状ガイド部材25aの下流側端部と弧状ガイド部材25bの下流側端部との間に生じた間隙である誘導球開放領域28へ至ると、球受け凹部26aから開放されてそのまま下流側へ流下し、特定領域14へ到達する構成としてある。
【0023】
すなわち、変動入賞装置10″においては、特定領域14の上流側には弧状ガイド部材25a,25bや回転体26が位置することで、普通に床面10cを流下する遊技球が特定領域14へ到達する可能性は殆どないことから、床面10c上に形成した弧状ガイド部材25a,25bおよび回転体26の存在自体により球流下規制状態を生ぜしめ、また、振分室10bの床面10c上を流下して誘導球貯留領域27に貯留された遊技球を球受け凹部26aに受け入れて誘導球開放領域28へ移送することで、球受け部26aに受け入れられていた遊技球をほぼ確実に特定領域14へ到達させ得ることから、回転体26の球受け凹部26aに受け入れた遊技球を誘導球開放領域28へ移送することにより入賞球誘導状態を生ぜしめるのである。
【0024】
上記のような盤面構成の弾球遊技機1における遊技の流れを簡単に説明すると、球供給皿から遊技球を入れ、操作ハンドルを適宜回動させると遊技球が弾発されて遊技部6内へ入って行き、遊技部6内を流下して行く過程で、何れかの入賞口8に入賞すれば、当該入賞に基づく賞球が排出され、何れの入賞口8…にも入賞しなかった球はアウト口9から回収される。また、遊技部6内の第1始動口12aもしくは第2始動口12bの何れかに入賞すると、変動入賞装置10が比較的短時間だけ第2状態に変換される補助遊技を行う。そして、この補助遊技で変動入賞装置10へ入賞した遊技球が特定領域14へ至ると、変動入賞装置10が繰り返し第2状態に変換される特別遊技が行われ、所定の終了条件が達成されて特別遊技が終了すると、通常遊技に戻るのである。
【0025】
このような遊技制御を統括的に行う遊技制御装置29は、弾球遊技機1の裏面側適所に設けてあり、その他に、遊技制御装置29からの指令を受けて各種遊技装置等を制御する排出制御装置30,賞球排出表示LED4a,遊技機状態表示LED4b,装飾表示LED4c等の装飾表示器31等への表示制御を行う装飾制御装置32,スピーカ33への音声出力を制御する音制御装置34等と、各種の制御装置や遊技装置等へ電源を供給する電源供給装置35を設けてある。
【0026】
遊技制御装置29は、図8に示すように、弾球遊技に必要な各種の遊技装置(変動入賞装置10等)の動作制御を行うワンチップマイコンからなる遊技用マイクロコンピュータ36と、水晶の発信周波数を分周して所定時間幅のクロックを生成して遊技用マイクロコンピュータ36等へ供給する発振器37と、各種センサ等からの検出信号を受ける入力インターフェース38と、各種の電気装置や制御装置へ指令信号等を出力するための出力インターフェース39とを含む。なお、遊技用マイクロコンピュータ36は、CPU36a,ROM36b,RAM36cを内蔵したアミューズチップ用のICとしてワンチップに集積されたものである。
【0027】
上記入力インターフェース38には、賞球排出装置から実際に排出された賞球を1個宛て検出する賞球排出確認センサ40からの排出球確認信号、第1始動口12aへの入賞球を検出する第1始動スイッチ41aからの第1始動入賞球検出信号、第2始動口12bへの入賞球を検出する第2始動スイッチ41bからの第2始動入賞球検出信号、変動入賞装置10内への全入賞球を検出する入賞球検出手段たるカウントスイッチ13からの入賞球検出信号、変動入賞装置内の特定領域14に至った入賞球のみを検出する特定入賞球検出手段たる継続スイッチ19からの特定入賞球検出信号等が入力される。
【0028】
上記出力インターフェース39からは、外部へ出力するためのポートである信号出力端子42へ外部送信用の種々の信号を出力し、変動入賞装置10の電気的駆動源である開閉部材ソレノイド17,貯留解除ソレノイド21,排出制御装置30,装飾制御装置32,音制御装置34等へ各々適宜な指令信号等を出力する。なお、上記信号出力端子42は、少なくとも、特賞開始受付状態(後に詳述)の間だけON信号を出力する端子を含むものである。また、装飾制御装置32は、遊技制御装置29が起生した特別遊技の遊技進行状況を遊技者に報せるための情報であるラウンド数およびカウント数(後に詳述)を受けると、これらをラウンド数表示器43,カウント数表示器44へ表示させる制御を行うものとしてある。これらラウンド数表示器43やカウント数表示器44は遊技者の視認可能な部位であれば、特に配設位置は限定されないが、本実施例においては、補助遊技および特別遊技で使用される変動入賞装置10の上に設けた表示部16をラウンド数表示器43とカウント数表示器44に充てることで、遊技中の遊技者の注意を効果的に喚起できるものとしてある。
【0029】
上記のような遊技制御装置29を備える弾球遊技機1の具体的な遊技の流れを図9〜図15に基づいて詳細に説明する。
【0030】
図9に示すのは、本実施形態に係る弾球遊技機1による遊技内容を遊技状態の移り変わりとして示した状態遷移図であり、図10に示すのは、状態遷移の契機となる各種検出器の検出出力等を時系列に示したタイムチャートである。
【0031】
先ず、電源投入によって正常に起動すると通常遊技を行える状態((1)待機状態)となり、遊技者は弾発遊技を行う。そして、第1始動口12aもしくは第2始動口12bに遊技球が入賞すると、これらの始動入賞球を第1,第2始動スイッチ41a,41bが検出して補助遊技が開始されるのである。
【0032】
補助遊技が開始されると、変動入賞装置10が予め定めた第1の規定に基づく第2状態に変換され((2)初期開閉状態)、その間に変動入賞装置10へ入賞した球はカウントスイッチ13により検出される。この初期開閉状態中に変動入賞装置10へ入賞して特定領域14へ至った遊技球が無い場合には、初期開閉状態終了直前に変動入賞装置10へ入賞した遊技球が未だ特定領域14もしくは通常領域15に振り分けられていない可能性を考慮して所定時間だけ待機状態((3)特賞開始受付状態)となる。そして、特賞開始受付状態が終了する迄に特定領域14へ至った遊技球があり、これを継続スイッチ19が検出すると特別遊技が起生されるのである。
【0033】
図10においては、待機状態から第2始動口12bに遊技球が入賞して初期開閉状態へ移行する例を示しており、第2始動スイッチ41bの遊技球検出によって開閉部材ソレノイド17が2回駆動され、変動入賞装置10への入賞球がカウントスイッチ13により検出されたものの継続スイッチ19の検出出力の無いまま初期開閉状態が終了したので、特賞開始受付状態となり、この特賞開始受付状態で継続スイッチ19が特定領域14へ至った遊技球を検出した場合である。この継続スイッチ19の検出出力によって補助遊技は終了し、直ちに特別遊技へと移行するのである。
【0034】
なお、特賞開始受付状態においても継続スイッチ19による検出出力がなかった場合には、特賞開始受付状態の終了(補助遊技の終了)によって待機状態(通常遊技)へ戻ることとなる。初期開閉状態中に継続スイッチ19の検出出力があった場合には、特賞開始受付状態に移行することなく、そのまま特別遊技へ移行する。また、補助遊技において変動入賞装置10を第2状態に変換する第1の規定は、後述する第2の規定(特別遊技の各サイクル遊技において変動入賞装置を第2状態に変換する規定)よりも変動入賞装置10への入賞球が十分に少なくなるような態様であれば特に限定されるものではないが、本実施形態においては、第1始動口12aへの球入賞による補助遊技では0.8秒だけ開閉部材11,11を開いて閉じる動作を第1の規定とし、第2始動口12bへの球入賞による補助遊技では開閉部材11,11を0.8秒開いて0.8秒閉じて再び0.8秒開く動作を第1の規定とした。
【0035】
ここで、貯留解除ソレノイド17の動作を含めた補助遊技の具体的な進行制御例を図11(a)に基づき説明する。先ず、通常遊技状態において、例えば第2始動スイッチ41bの検出出力に基づいて初期開閉状態となり、変動入賞装置10の開閉部材11,11が2回開いて閉じる。この間に継続スイッチ19の検出出力がなければ、未だ特別遊技起生条件が達成されていないので、特賞開始受付状態となる。なお、特賞開始受付状態になってから第1始動スイッチ41aもしくは第2始動スイッチ41bの検出出力があっても、これを無効とし、始動入賞に基づく初期開閉状態には移行しないものとしてある。
【0036】
そして、特賞開始受付状態となってから所定時間(例えば、3秒)が経過すると、貯留解除ソレノイド21をオンにして入賞球誘導手段を球誘導状態に変換させる。したがって、遮蔽部材20上で流下を阻止されていた遊技球は特定入賞球流路18を流下して継続スイッチ19に検出され、特別遊技起生条件が達成される。しかし、貯留解除ソレノイド21をオンにしてから遮蔽部材20に保持されていた入賞球が継続スイッチ19へ到達するのに必要十分な時間(例えば、2秒)が経過しても、継続スイッチ19からの検出出力がない場合には、貯留解除ソレノイド21をオフにして待機状態に戻る。
【0037】
なお、特賞開始受付状態中に検出された始動入賞球を無効とせずに、始動入賞球に基づいて初期開閉状態へ移行させる制御を行っても良い。このような制御の一例を図11(b)に基づき説明する。この例においては、初期開閉状態になってから予め定めた所定時間が経過するまで変動入賞装置10の可動部材11,11の開閉動作を待機させ、その後に開閉部材11,11を2回開いて初期開閉状態を終了し、特賞開始受付状態に移行する。この特徴開始受付状態中に第1始動スイッチ41aもしくは第2始動スイッチ41bの検出出力があると、初期開閉状態に移行し、貯留解除ソレノイド21の動作がキャンセルされる。第1,第2始動スイッチ41a,41bの検出出力がない場合には、上述した例と同様に、貯留解除ソレノイド21の駆動制御を行い、継続スイッチ19からの検出出力があれば特別遊技へ、継続スイッチ19からの検出出力がないまま2秒が経過したら貯留解除ソレノイド21をオフにして待機状態に戻る。
【0038】
また、図11(c)に示す如く、第1,第2始動スイッチ41a,41bの検出出力により初期開閉状態になってから実際に変動入賞装置10の開閉部材11,11が開くまでの所定時間t1を、貯留解除ソレノイド21が作動して遮蔽部材20によって貯留されていた入賞球が継続スイッチ19に検出されるまでに要する必要十分な時間t2よりも長く設定しておくことが望ましい。
【0039】
このような設定(t1>t2)にしておけば、特賞開始受付状態で貯留解除ソレノイド21が作動した後(もしくは貯留解除ソレノイド21の作動とほぼ同時)に第1,第2始動スイッチ41a,41bの検出出力があった場合、貯留解除ソレノイド21をオフにするt2が経過する前に継続スイッチ19の検出出力があれば、第1,第2始動スイッチ41a,41bの検出出力は実質的に無効となって開閉部材11,11が作動することなく自然に特別遊技へ移行する。
【0040】
一方、貯留解除ソレノイド21をオフにするt2が経過する前に継続スイッチ19の検出出力が無ければ、第1,第2始動スイッチ41a,41bの検出出力からt2経過後に、通常の初期開閉状態と同様に開閉部材11,11の開閉動作が行われるので、特別遊技起生条件が達成されなかった上に折角の始動入賞も無効にされてしまうといった不満を解消できる。
【0041】
特別遊技の開始に当たっては、先ず、第2の規定に基づき変動入賞装置10を第2状態に変換駆動させるサイクル遊技を行う前のウエイトタイムとして所定時間(例えば5秒)だけ待機し((4)特賞開始待機状態)、その間にもカウントスイッチ13や継続スイッチ19の検出出力があれば、これらをカウントしてゆく。そして、所定時間が経過するとサイクル遊技が実行される。
【0042】
図10においては、特賞開始待機状態中に2個の入賞球がカウントスイッチ13により検出され、更に特定領域14に振り分けられた遊技球が継続スイッチ19によって検出された場合を示す。
【0043】
サイクル遊技においては、変動入賞装置10を第2の規定(例えば、0.8秒間の開放と0.8秒間の閉止を交互に繰り返す動作)に基づく第2状態に変換駆動し((5)特賞開閉状態)、この特賞開閉状態中に変動入賞装置10へ入賞して特定領域14へ至った遊技球が無い場合には、特賞開閉状態終了直前に変動入賞装置10へ入賞した遊技球が未だ特定領域14もしくは通常領域15に振り分けられていない可能性を考慮して所定時間だけ待機状態((6)特賞継続受付状態)となる。そして、特賞継続受付状態が終了する迄に特定領域14へ至った遊技球があり、これを継続スイッチ19が検出すると、所定時間の待機状態((7)特賞継続待機状態)を経て再び特賞開閉状態となる。すなわち、サイクル遊技が更新されるのである。
【0044】
なお、従来の第2種の遊技内容の弾球遊技機では、サイクル遊技の開始から変動入賞装置10のカウントスイッチ13が検出した入賞球の数が所定の上限数(例えば、10個)に達してから所定の待機時間(5秒)が経過することをサイクル遊技終了の第1条件、サイクル遊技の開始から所定時間(例えば、30秒+5秒)が経過することをサイクル遊技終了の第2条件に設定されており、これら第1終了条件ももしくは第2終了条件の何れか最先の終了条件が達成されると、サイクル遊技の更新は行われず、したがって、サイクル遊技の束からなる特別遊技自体も終了となる。
【0045】
すなわち、本実施形態に係る弾球遊技機1においては、遊技制御装置29が、「上記始動入賞領域へ遊技球が入賞することを必要条件として、変動入賞装置を予め定めた第1の規定に基づき第2状態に変換駆動させる補助遊技を行う補助遊技制御手段」、「上記補助遊技制御手段による第1の規定よりも遊技者にとって有利な第2の規定に基づき変動入賞装置を第2状態に変換駆動させるサイクル遊技を行うサイクル遊技制御手段」、「上記サイクル遊技制御手段による変動入賞装置の駆動制御が開始された後に入賞球検出手段が検出した入賞球を計数する基本計数手段」、「上記基本計数手段が計数した入賞球数が所定の上限数に達してから所定の待機時間が経過する第1終了条件もしくは上記サイクル遊技制御手段による変動入賞装置の駆動制御開始から所定時間が経過する第2終了条件が達成される前に、特定入賞球検出手段が特定領域へ至った入賞球を検出することをサイクル遊技更新条件として、上記サイクル遊技制御手段によるサイクル遊技を新たなサイクル遊技に更新させるサイクル遊技更新制御手段」、「上記補助遊技制御手段による補助遊技において変動入賞装置へ入賞した遊技球が特定入賞球検出手段により検出されることを条件として特別遊技を起生し、該特別遊技の起生から所定のサイクル遊技開始待機時間が経過した後にサイクル遊技制御手段によるサイクル遊技を開始させ、サイクル遊技の第1終了条件の達成もしくは第2終了条件の達成の何れか最先の終了条件が達成されたことに基づいて特別遊技を終了させる特別遊技制御手段」としての機能を備えているのである。
【0046】
なお、サイクル遊技制御手段による変動入賞装置の駆動制御開始から所定時間が経過する第2終了条件を判定するための所定時間の計時方法としては、変動入賞装置の駆動開始からの経過時間をタイマにより計時する方法のほか、変動入賞装置の開閉タイミングの時間を予め定めておき、この変動入賞装置の開閉動作回数を監視することで所定時間を計時する方法もある。
【0047】
また、サイクル遊技が延々と継続され続けると、特別遊技における遊技者の獲得する利益が増大する反面、遊技店側の不利益が著しく増大してしまうので、特別遊技の起生後に継続スイッチ19により検出された特定入賞球が所定数(例えば7個)に達することを第3終了条件として付加する。これにより、最初のサイクル遊技の後に最大7回までしかサイクル遊技が行われないこととなり、最大でも8回目のサイクル遊技で特別遊技が終了するのである。斯くするために、最後(最終ラウンド)のサイクル遊技((8)最終ラウンド特賞開閉状態)では、特定領域14へ振り分けられた遊技球を継続スイッチ19が検出しても、その時点でサイクル遊技を終了させて次回のサイクル遊技へ更新させることなく、最後のサイクル遊技開始からカウントスイッチ13が検出した入賞球が所定数(例えば10個)に達するか、第2の規定に基づく変動入賞装置10の第2状態変換動作(例えば、30秒を要する動作)が終了した時点で特別遊技を終了させ、通常遊技((1)待機状態)へ復帰する。
【0048】
すなわち、本実施形態に係る弾球遊技機1においては、遊技制御装置29によって機能実現される特別遊技制御手段は、「特別遊技の起生後に特定入賞球検出手段により検出された特定入賞球が所定数に達することを第3終了条件とし、第3終了条件が達成された特定入賞球により更新されたサイクル遊技においては、サイクル遊技更新制御手段によるサイクル遊技の更新制御を不能動化し、基本計数手段が計数した入賞球数が所定の上限数に達するか、もしくは上記サイクル遊技制御手段による変動入賞装置の駆動制御開始から所定時間が経過するか、何れか最先の条件が達成された時点で特別遊技を終了させる機能」を有するものとしてある。
【0049】
而して、本発明に係る弾球遊技機1の技術的特徴の一つは、上述した如く、補助遊技の特賞開始受付状態における貯留解除ソレノイド21の動作制御に存する。すなわち、本実施形態に係る弾球遊技機1の遊技制御装置29は、「上記補助遊技制御手段が変動入賞装置の第2状態変換制御を終えて、変動入賞装置を第1状態に復帰させてから所定時間が経過することに基づき、入賞球誘導手段を球誘導状態に変換させる入賞球誘導制御手段」を備えることにより、補助遊技制御手段による変動入賞装置の第2状態変換制御が終わって所定時間が経過するまで、入賞球誘導制御手段が入賞球誘導手段を球通過規制状態に保持し、その後に入賞球誘導手段を球誘導状態に変換させるので、補助遊技中に変動入賞装置へ入賞した入賞球が入賞球誘導手段により特定入賞球検出手段へ案内誘導されて特別遊技起生条件が達成される迄には殆どの入賞球が入賞球検出手段により検出されることとなり、特別遊技起生条件が達成された後に入賞球検出手段が入賞球を検出する可能性は極めて少なくなる。
【0050】
また、本発明に係る弾球遊技機1の技術的特徴の他の一つは、特別遊技における特賞開始待機状態と、その後に行われる最初の特賞開閉状態の制御に存する。すなわち、図10のタイムチャートに示すように、補助遊技から特別遊技へ移行して特徴開始待機状態になると、この間にカウントスイッチ13により検出された入賞球を予備計数手段により計数(カウント数=2)しておき、特徴開始待機状態が終了した後に行う特賞開閉状態においては、第1終了条件における変動入賞装置10への入賞上限数を計数する基本計数手段が予備計数手段の計数結果を初期値(予備計数手段により2個の入賞球が検出された場合には、初期値を“2”)として計数を開始することにより、特賞開始待機状態の後に行う最初の特賞開閉状態では、予備計数手段と基本計数手段との合計が規定数に達した時点(初期値が“2”の場合は、新たに8個の入賞球がカウントスイッチ13に検出された時点)で開閉部材ソレノイド17をオフにして特賞継続受付状態に移行する。
【0051】
斯くするために、本実施形態に係る弾球遊技機1の遊技制御装置29は、「特別遊技制御手段によって特別遊技が起生されてからサイクル遊技制御手段によるサイクル遊技の開始が規制されているサイクル遊技開始待機時間に、変動入賞装置の入賞球検出手段により検出された入賞球を計数する予備計数手段」と「上記予備計数手段による入賞球の計数が行われた場合には、上記サイクル遊技開始待機時間の経過後に行う最初のサイクル遊技における第1終了条件を、上記予備計数手段による計数値と基本計数手段による計数値との和が所定の上限数に達してから所定の待機時間が経過することに変更する第1終了条件変更制御手段」としての機能を含むものとしてある。
【0052】
従って、サイクル遊技開始待機時間に予備計数手段が変動入賞装置の入賞球検出手段により検出された入賞球を計数した場合、特別遊技が起生されてから最初に行われるサイクル遊技における第1終了条件が、第1終了条件変更制御手段によって、予備計数手段による計数値と基本計数手段による計数値との和が所定の上限数に達してから所定の待機時間が経過することに変更されることとなり、予備計数手段による計数が行われるサイクル遊技開始待機時間に入賞球検出手段が検出する遊技球の数を増やしておけば、サイクル遊技開始待機時間の経過後に行われる最初のサイクル遊技で第1終了条件を素早く達成させることができるので、サイクル遊技開始待機時間による検査上のロスタイムを抑制することが可能となる。
【0053】
これにより、検査を目的として起生させた特別遊技においては、サイクル遊技を更新させる度にサイクル遊技開始待機時間が過ぎるまでの時間を無為に費やすことが無くなり、作業効率を向上させることが可能になると共に、実際の遊技においては、補助遊技が行われて特別遊技起生条件が達成された後のサイクル遊技開始待機時間中に予備計数手段によって入賞球が検出される可能性を極めて低く抑えることが可能となり、サイクル遊技更新条件が達成される前にサイクル遊技における第1終了条件が達成されて遊技者の不利益となることを防止できる。
【0054】
一方、サイクル遊技開始待機時間に予備計数手段が変動入賞装置の入賞球検出手段により検出された入賞球を計数しなかった場合には、第1終了条件変更制御手段によって第1終了条件が変更されることはないので、従前通り、サイクル遊技開始待機時間が経過した後に最初のサイクル遊技が開始されてから入賞球検出手段により検出された遊技球のみがカウントされて、第1終了条件の判定に供される。
【0055】
なお、予備計数手段による計数結果を遊技者に可視表示するための予備入賞球表示手段(例えば、変動入賞装置10の表示部16)を設け、「サイクル遊技開始待機時間における変動入賞装置への入賞球数として予備計数手段による計数結果を予備入賞球表示手段に表示させる予備入賞球表示制御手段」としての機能を遊技制御装置29に含ませるものとすれば、サイクル遊技開始待機時間における予備計数手段の計数結果がサイクル遊技開始待機時間経過後に行われる最初のサイクル遊技の第1終了条件に影響していることを遊技者に報せることができるので、遊技者は予備計数結果表示手段の表示から最初のサイクル遊技に対する効果的な遊技戦略を以て臨むことが可能となる。
【0056】
また、特賞開閉状態における基本計数手段の初期値を変更せずに、基本計数手段による計数可能な上限数から予備計数手段の計数結果を減じた数を変更上限数として、最初のサイクル遊技における第1終了条件をサイクル遊技更新制御手段と特別遊技制御手段とに判断させるようにすれば、変更上限数を演算するために、予備計数手段による計数値と、基本計数手段による計数値とを個別に算出することとなるので、これらの計数値を求めるために特別な演算を別途行う必要がなく、そのまま各計数値をサンプリングして遊技機の開発等にフィードバックさせることができる。この変更上限数を可視表示するための変更上限数表示手段(例えば、変動入賞装置10の表示部16)を設け、「サイクル遊技開始待機時間における変動入賞装置への入賞に応じて変更された最初のサイクル遊技における第1終了条件の変更上限数を上限数表示手段に表示させる変更上限数表示制御手段」としての機能を遊技制御装置29に含ませるものとすれば、サイクル遊技開始待機時間における予備計数手段の計数結果がサイクル遊技開始待機時間経過後に行われる最初のサイクル遊技の第1終了条件に影響して、通常時のサイクル遊技における第1終了条件の入賞上限数と異なることを遊技者に報せることができるので、遊技者は変更上限数表示手段の表示から最初のサイクル遊技に対する効果的な遊技戦略を以て臨むことが可能となる。
【0057】
更に、サイクル遊技開始待機時間である特賞開始待機状態中に継続スイッチ19の検出出力があっても、この特定入賞球を特別遊技制御手段が判定する第3判定条件(特別遊技の起生後に特定入賞球検出手段により検出された特定入賞球が所定数に達すること)の判定対象から除外するようにしても良い。斯くすれば、サイクル遊技制御手段による変動入賞装置の第2状態変換が行われることなくサイクル遊技が終了してしまうことを防止できるので、有限であるサイクル遊技の更新回数が無為に減ぜられて、遊技者が著しい不利益を受けることを効果的に抑止できる。
【0058】
なお、特別遊技における最初のサイクル遊技でサイクル遊技更新条件が達成され、次回のサイクル遊技が開始されるまでの待機時間である特賞継続待機状態中にも予備計数手段による計数を行うものとし、特賞継続待機状態中にカウントスイッチ13による入賞球検出が行われた場合には、予備計数手段の計数結果を踏まえて、特賞継続待機状態後のサイクル遊技の第1終了条件を変更する(予備計数手段の計数値を基本計数手段の初期値とするか、もしくは基本計数手段による計数可能な上限数から予備計数手段の計数結果を減じた数を変更上限数とする)ようにしても良い。
【0059】
また、サイクル遊技開始待機時間である特賞開始待機状態中やサイクル遊技更新待機時間である特賞継続待機時状態中に継続スイッチ19の検出出力があっても、この特定入賞球を特別遊技制御手段が判定する第3判定条件(特別遊技の起生後に特定入賞球検出手段により検出された特定入賞球が所定数に達すること)の判定対象から除外するようにしても良い。斯くすれば、サイクル遊技制御手段による変動入賞装置の第2状態変換が行われることなくサイクル遊技が終了してしまうことを防止できるので、有限であるサイクル遊技の更新回数が無為に減ぜられて、遊技者が著しい不利益を受けることを効果的に抑止できる。
【0060】
次に、上述したような特別遊技の処理の流れを、図12〜図15のフローチャートに基づいて説明する。
【0061】
補助遊技から特別遊技へ移行した際に開始される特賞開始待機状態処理においては、先ず、変動入賞装置10を強制的に第1状態に戻すために、開閉部材ソレノイド17への通電を遮断し(ステップS1−1)、サイクル遊技の実行回数であるラウンド数を“1”に設定し(ステップS1−2)、カウントスイッチ13からの検出信号を計数するカウンタのカウント数を“0”にし(ステップS1−3)、制御タイマを特賞開始待機状態の継続時間(例えば、5秒)に設定する(ステップS1−4)。
【0062】
続いて、カウントスイッチ13からの検出出力の有無を判定し(ステップS1−5)、検出出力があればカウント数に“+1”を加算する(ステップS1−6)。そして、カウント数とラウンド数の表示を更新し(ステップS1−7)、制御タイマを更新し(ステップS1−8)、その制御タイマがタイムアップしたか否かを判定し(ステップS1−9)、未だタイムアップしていなければ、再びステップS1−5に戻ってカウントスイッチ13からの検出出力の有無判定を行う。上記の処理をくり返すうちに、ステップS1−9で制御タイマがタイムアップすると、特賞開始待機状態の継続時間が経過したこととなり、特賞開始待機状態処理を終了して特賞開始状態処理へ移行する。
【0063】
上記のようにして特賞開始状態処理へ移行すると、制御タイマをサイクル遊技の第2終了条件に含まれる所定時間(例えば、特賞継続受付状態の5秒を除いた30秒)に設定し(ステップS2−1)、開閉タイマを開閉部材11,11の開閉時間(例えば、0.8秒)に設定し(ステップS2−3)、カウント数およびラウンド数の表示を更新する(ステップS2−4)。
【0064】
続いて、継続スイッチ19が特定入賞球を検出したか否かを判定し(ステップS2−5)、もしも継続スイッチ19からの検出出力があった場合には、その時点で当該ラウンドのサイクル遊技を終了させ、後続のサイクル遊技を待つために特賞継続待機状態処理へ移行する。一方、継続スイッチ19からの検出出力がなかった場合には、カウントスイッチ13からの検出出力の有無を判定し(ステップS2−6)、カウントスイッチ13からの検出出力があった場合には、変動入賞装置10への入賞球を計数するカウンタのカウント数に“+1”を加算する(ステップS2−7)。なお、上述した特賞開始待機状態処理において既にカウント数がアップされていた場合には、そのカウント数が引き継がれることとなり、そのカウント数に更に加算されて行く。
【0065】
そして、カウンタのカウント数が第1終了条件として設定された最大値以上であるか否かを判定し(ステップS2−8)、最大値以上であった場合には、特賞継続受付状態処理へ移行し、この特賞継続受付状態中に継続スイッチ19からの検出出力があれば再度サイクル遊技が行われることとなり、逆に特賞継続受付状態中に継続スイッチ19からの検出出力がなければ、特別遊技が終了する。なお、非常に稀なケースではあるが、特賞開始待機状態中にカウントスイッチ13からの検出出力が最大値に達しているか若しくは越えていることも想定できるので、上記ステップS2−8の判断時に、カウンタのカウント数が最大値を越えているケースについても判定することとした。
【0066】
上記ステップS2−8で未だカウンタのカウント数が最大値未満であると判定された場合には、制御タイマを更新し(ステップS2−9)、その制御タイマがタイムアップしたか否かを判定し(ステップS2−10)、制御タイマがタイムアップしていれば特賞継続受付状態処理へ移行する。また、上記ステップS2−10で未だ制御タイマがタイムアップしていないと判定された場合には、開閉タイマを更新し(ステップS2−11)、その開閉タイマがタイムアップしたか否かを判定し(ステップS2−12)、開閉タイマがタイムアップしていれば、開閉タイマを改めて設定し(ステップS2−13)、開閉部材ソレノイド17への出力を反転させる(ステップS2−14)。すなわち、開閉タイマの計時時間だけ開閉部材11,11が開いた後は、開閉タイマの計時時間だけ開閉部材11,11が閉じるという0.8秒づつの開閉動作が繰り返されるのである。
【0067】
上記ステップS2−12において開閉タイマが未だタイムアップしていなかった場合、もしくは、開閉タイマタイムアップに基づく開閉タイマのリセットと開閉部材ソレノイド17の反転動作が終了した後、再びステップS2−4へ戻って、カウント数とランド数を更新して同様の処理を繰り返すことにより、サイクル遊技が実行されるのである。
【0068】
上述した特賞開閉状態処理のステップS2−8においてカウントスイッチ13からの検出出力をカウントしたカウント数が最大値以上となって第1終了条件が達成されるか、もしくはステップS2−10において制御タイマがタイムアップして第2終了条件が達成された場合に移行する特賞継続受付状態処理では、開閉部材ソレノイド17をオフにして変動入賞装置10を第1状態に変換し(ステップS3−1)、貯留解除ソレノイド21の励磁を開始する迄の待機時間を計時す解除タイマを所定時間(例えば、3秒)にセットし(ステップS3−2)、特賞継続受付状態を保持する所定時間(例えば、5秒)を制御タイマにセットする(ステップS3−3)。
【0069】
続いて、ステップS3−2でセットした解除タイマがタイムアップしたか否かを判定し(ステップS3−4)、未だ解除タイマがタイムアップしていなければ解除タイマを更新する(ステップS3−5)。一方、ステップS3−4において解除タイマがタイムアップしていると判定した場合には、貯留解除ソレノイド21をオンにして(ステップS3−6)、特定入賞球流路18を遊技球が流下可能な状態に変換する。
【0070】
そして、継続スイッチ19が球を検出したか否かを判定し(ステップS3−7)、未だ継続スイッチ19が特定入賞球を検出していない場合には制御タイマを更新する(ステップS3−8)。一方、ステップS3−7において継続スイッチ19が特定入賞球を検出していた場合には、サイクル遊技更新条件が達成されたので、貯留解除ソレノイド21をオフにして(ステップS3−9)、特賞継続待機状態処理へ移行する。
【0071】
なお、上記ステップS3−7において継続スイッチ19が特定入賞球を検出していなかった場合には、制御タイマがタイムアップしたか否かを判定し(ステップS3−10)、制御タイマが未だタイムアップしていなかった場合には、再びステップS3−4からの処理を繰り返し、その結果、制御タイマがタイムアップした場合には、貯留解除ソレノイド21をオフにして(ステップS3−11)、待機状態処理へ移行する(通常遊技に復帰する)。
【0072】
すなわち、特賞継続受付状態処理において、上述した特賞開始受付状態と同様な貯留解除ソレノイド21の動作制御を行うのである。従って、変動入賞装置10が第1状態に復帰してから所定時間が経過すると貯留解除ソレノイド21がオンとなり、特定領域14に到達した入賞球(遮蔽部材20上に貯留されていた遊技球)は特定入賞球流路を流下することが許容され、継続スイッチ19により検出されることとなるので、貯留解除ソレノイド21がオフの間はサイクル遊技更新条件が達成されることなくカウントスイッチ13による規定数までの入賞球検出が行われ、貯留解除ソレノイド21がオンになると極めて高い確率でサイクル遊技更新条件が達成されることから、遊技者にとっては各サイクル遊技での獲得利益量(賞球量)が保証された状態で、最終ラウンドのサイクルまで順調に継続更新させることが可能となる。
【0073】
なお、弾球遊技を実際に行うと様々な不確定要素が影響することから、必ずしも1ランドのサイクル遊技中にカウントスイッチ13が上限数(例えば、10個)の遊技球を検出するとは限らず、規定数に満たないまま第2終了条件(例えば、サイクル遊技開始から30秒経過)が達成されて特賞継続受付状態に移行する可能性があり、このまま入賞球誘導手段が作動しないとサイクル遊技更新条件は達成されないので遊技者に不利となる。また、カウントスイッチ13の検出した遊技球が第1終了条件の規定数に達した場合であっても、特賞継続受付状態に移行して変動入賞装置10の開閉部材11,11が閉じた時(後続の遊技球が変動入賞装置へ入賞不能となった時)に、運悪く変動入賞装置10内に入賞球が全く残っていないと、たとえ入賞球誘導手段が球誘導状態に変換されたとしても、サイクル遊技更新条件が達成されることはないので遊技者に不利である。
【0074】
そこで、入賞球誘導手段が球通過規制状態の間は実質的に継続スイッチ19による入賞球検出が不可能な構造を採用した場合には、例えば、第1終了条件として設定されている球数よりも適宜少ない遊技球が検出されることに基づいて入賞球誘導手段を球誘導状態に変換(規定数の球が検出された時点で直ぐに変換させる場合だけでなく、規定数の球が検出されてから適宜なウェイトタイムが経過した時点で変換させる場合を含む)させたり、サイクル遊技の開始から所定時間の経過により入賞球誘導手段を球誘導状態に変換させたり、或いは、これらの条件を組み合わせて最先の条件が達成された時に入賞球誘導手段を球誘導状態に変換させるようにしても良い。
【0075】
上記のような特賞受付待機処理でサイクル遊技更新条件が達成されるか、もしくは特賞開閉状態処理中にサイクル遊技更新条件が達成されて行われる特賞継続待機状態処理においては、先ず、未だ変動入賞装置10の開閉部材11,11が開いた特賞開閉状態処理から特賞継続待機状態処理へ移行した場合を考慮して開閉部材ソレノイド17がオン状態であればオフにし(ステップS4−1)、特別遊技におけるサイクル遊技の実行回数であるラウンド数を計数するカウンタに“1”を加算してラウンド数を更新し(ステップS4−2)、各サイクル遊技における第1終了条件を判定するためのカウント数を計数するカウンタのカウント値を“0”にし(ステップS4−3)、特賞継続待機状態を保持する所定時間(例えば、5秒)を制御タイマにセットする(ステップS4−4)。
【0076】
そして、カウントスイッチ13が入賞球を検出したか否かを判定し(ステップS4−5)、検出されていた場合にはカウント数に“1”を加算してカウンタを更新し(ステップS4−6)、上記のようにして更新されたカウント数とサイクル遊技のラウンド数を表示し(ステップS4−7)、次のサイクル遊技のラウンド数や予備計数手段による計数結果から第1終了条件が変更されているかどうかを遊技者に視覚的に報知する。
【0077】
続いて、制御タイマを更新し(ステップS4−8)、制御タイマがタイムアップしたか否かを判定し(ステップS4−9)、未だ制御タイマがタイムアップしていなかった場合には上述したステップS4−5〜ステップS4−8の処理を繰り返し、その後ステップS4−9で制御タイマがタイムアップしたと判定した場合には、ラウンド数が予め定めた最大値(例えば、8)に等しいか否かを判定する(ステップS4−10)。すなわち、ラウンド数が未だ最大値に達していない場合には、更なるサイクル遊技の更新が可能なように上述した特賞開閉状態処理へ移行し、一方、ラウンド数が最大値に達していた場合には、第3終了条件が達成されたことに基づいて、最終ラウンドのサイクル遊技を行うべく最終ラウンド特賞開閉状態処理へ移行する。
【0078】
なお、第3終了条件の達成に基づいて行われる最終ラウンド特賞開閉状態処理(例えば、8回目のサイクル遊技)に際しては、上述した特賞開閉状態処理において、ステップS2−5の継続スイッチ19の検出出力判定を行わないと共に、ステップS2−8の「カウント数≧最大値」の真判定とステップS2−10の「制御タイマタイムアップ」の真判定に基づいて、待機状態処理(通常遊技)へ復帰するように制御する。斯くして、サイクル更新されることなく、変動入賞装置10への入賞球が10個に達するか、もしくは変動入賞装置10の開閉動作開始から30秒経過することによって、通常の遊技状態に戻るのである。
【0079】
上述した実施形態では、第1,第2始動口12a,12bへの遊技球入賞に伴って、即座に変動入賞装置10の開閉部材11,11が作動するものとしたが、これに限らず、例えば、始動口への入賞(始動スイッチによる遊技球の検出タイミング)から、ある一定の開閉部材作動待機時間(例えば、3秒)を経過した後に、開閉部材が作動するように構成しても良い。このような構成を採用して、始動口への入賞による開閉部材の作動タイミングを遅延させれば、遊技者の緊張感や期待感を効果的に高めることができ、一層興趣に富んだ遊技機となる。
【0080】
また、上記のように始動口への入賞後に開閉部材作動待機時間を設ける構成した場合、開閉部材作動待機時間中に特定領域へ遊技球が到達したことを継続スイッチが検出すると、その時点から特別遊技を起生するようにしても良い。すなわち、始動口への入賞に伴って開閉部材作動待機時間を発生させ、この開閉部材作動待機時間がタイムアップする前に特定遊技領域へ遊技球が到達した場合には、補助遊技中に開閉部材が全く作動することなくサイクル遊技開始待機時間へ移行する(特別遊技状態が起生される)のである。このような制御を採用すれば、始動口への入賞後に設けた開閉部材作動待機時間によるロスタイムの影響を無くして、工場での検査時等に、継続センサの検査やカウントスイッチの検査等を素早く行うことが可能となる。
【0081】
更に、上述した実施形態では、補助遊技中に変動入賞装置10への入賞球が特定領域14へ到達することで起生される特別遊技において、サイクル遊技が最大7回まで更新可能なものと定めたが、サイクル遊技の最大継続回数を可変するようにしても良い。例えば、特別遊技が発生するタイミング(継続スイッチの遊技球検出タイミング)に合わせて、最高何回のサイクル更新を可能にするかを抽選(ランダムに決定)することで、特別遊技が起生される毎にサイクル遊技の最大継続回数に変化を与えて、遊技上の興趣を高めるのである。
【0082】
また、サイクル遊技の最大継続回数の具体的な決定手順の例としては、特別遊技の起生を決する継続スイッチの遊技球検出タイミングで乱数を抽出し、この乱数に応じて「2回」「4回」「7回」の何れかに決定する。そして、この継続回数の決定を視覚的なゲームとして遊技者に見せるように、複数の識別情報(英数字や○,△,□等の記号)を可変表示可能な可変表示装置を用いて可変表示ゲームを行い、その可変表示ゲームの停止結果態様に応じた継続回数に決定されたことを遊技者に印象付けるのである。なお、3種類の継続回数における各々の選択確率を均等にする必要は無く、継続回数の大きいものほど確率を低くしても良いし、継続回数の種類を4種類以上としても良いし、2種類のみとしても良い。
【0083】
上記したサイクル遊技の最大継続回数を決定する可変表示ゲームを行うための可変表示装置は、予備計数手段による計数結果の表示を行う表示装置と兼用することも可能である。しかしながら、サイクル遊技の最大継続回数は遊技者の獲得利益(特別遊技において遊技者が得る賞球数)に大きく関わる情報であるから、予備計数手段による計数結果の表示よりも、決定されたサイクル遊技の最大継続回数を優先して表示することが望ましい。
【0084】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1および請求項2に係る弾球遊技機によれば、入賞球誘導手段の球保持部材を特定球通過路へ突出させて、特定球通過路内に遊技球を貯留可能な球通過規制状態においても、球挿入部を介して外部から特定球通過路内へ挿入した遊技球が上記特定入賞球検出手段に検出されるので、入賞球誘導手段が球通過規制状態から球誘導状態へ変換されるのを待つことなく、特別遊技の発生条件を達成することができ、特定入賞球検出手段の検査を行う際のロスタイムを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】遊技機の正面図である。
【図2】遊技盤の正面図である。
【図3】変動入賞装置の前面側斜視図である。
【図4】変動入賞装置における入賞球誘導手段を含む特定領域の概略縦断面図である。
【図5】(a)入賞球誘導手段における球保持部材の他の例を示す斜視図である。
(b)他の例の球保持部材で構成した入賞球誘導手段を含む特定領域の概略縦断面図である。
【図6】他の入賞球誘導手段を備える変動入賞装置の腰部概略斜視図である。
【図7】他の入賞球誘導手段を備える変動入賞装置の腰部概略斜視図である。
【図8】遊技制御装置の入出力における概略機能ブロック図である。
【図9】遊技状態の変化態様を示す状態遷移図である。
【図10】通常遊技から補助遊技と特別遊技を経て再び通常遊技へ戻る具体例を示すタイムチャートである。
【図11】(a)〜(c)は、貯留解除ソレノイドの動作を含めた補助遊技の進行制御例を示すタイムチャートである。
【図12】特賞待機状態における遊技制御装置の処理を示すフローチャートである。
【図13】特賞開閉状態における遊技制御装置の処理を示すフローチャートである。
【図14】特賞継続受付状態における遊技制御装置の処理を示すフローチャートである。
【図15】特賞継続待機状態における遊技制御装置の処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 遊技機
6 遊技部
10 変動入賞装置
12a 第1始動口
12b 第2始動口
13 カウントスイッチ
14 特定領域
15 通常領域
16 表示部
19 継続スイッチ
29 遊技制御装置
【特許請求の範囲】
【請求項1】 遊技領域に、少なくとも、遊技者にとって不利な第1状態と遊技者にとって有利な第2状態とに変換可能な変動入賞装置と、遊技球が入賞可能な始動入賞領域と、を設け、
上記変動入賞装置は、
特定領域と通常領域とを有し、内部に入賞した遊技球を上記特定領域もしくは上記通常領域の何れかに振り分け可能とし、
上記特定領域に振り分けられた遊技球を流下させる特定球通過路と、
上記特定球通過路の下流側に設けられて、上記特定領域に振り分けられて特定領域を流下する遊技球を検出する特定入賞球検出手段と、
内部へ入賞した全ての遊技球を検出する入賞球検出手段と、
上記特定球通過路に設けられて、下流側の上記特定入賞球検出手段へ遊技球が到達することを規制する球通過規制状態と、上記特定入賞球検出手段へ遊技球を案内誘導する球誘導状態とに変換可能な入賞球誘導手段と、
を備えるものとし、
上記始動入賞領域へ遊技球が入賞することを必要条件として、上記変動入賞装置を予め定めた第1の規定に基づく上記第2状態に変換駆動させる補助遊技を行い、この補助遊技において上記変動入賞装置へ入賞した遊技球が上記特定領域に振り分けられて特定入賞球検出手段により検出されることを条件として特別遊技を発生させ、
上記特別遊技にて、上記変動入賞装置を予め定めた第2の規制に基づく上記第2状態に変換駆動させるサイクル遊技を行い、このサイクル遊技中に上記入賞球検出手段で検出した入賞球を計数し、この計数した入賞球数が所定の上限数に達してから所定の待機時間が経過する第1終了条件もしくはサイクル遊技の開始から所定時間が経過する第2終了条件が達成される前に、上記特定入賞球検出手段が上記特定球通過路を流下する遊技球を検出することで、サイクル遊技更新条件が達成されると、その時点で一旦サイクル遊技を終了し、所定のサイクル遊技更新待機時間が経過した後に再びサイクル遊技を開始させ、一方、上記サイクル遊技更新条件が達成されないまま、上記第1終了条件または上記第2終了条件、もしくは特別遊技起生後に特定入賞球検出手段が検出した遊技球数が所定上限数に達する第3終了条件の何れかが達成されると、当該特別遊技を終了させるようにした弾球遊技機において、
上記変動入賞装置は、
上記特定球通過路の上流側に設けられ、該特定球通過路にほぼ直交するようにスライド移動可能な球保持部材を、上記特定球通過路へ突出させることにより、該特定球通過路内に遊技球を貯留可能な球通過規制状態を生ぜしめ、上記球保持部材を上記特定球通過路から退去させることにより、該特定球通過路内に貯留された遊技球を上記特定入賞球検出手段へ案内誘導する球誘導状態を生ぜしめる入賞球誘導手段と、
上記特定球通過路における上記球保持部材の配設位置よりも下流側に開設され、外部と連通する球挿入部と、
を備えるものとし、
上記球保持部材が上記球通過規制状態においても、上記挿入部を介して外部から特定球通過路内へ挿入した遊技球が上記特定入賞球検出手段に検出され得るようにしたことを特徴とする弾球遊技機。
【請求項2】上記変動入賞装置に設ける入賞球誘導手段の上記球保持部材は、当該変動入賞装置が第2状態となっている際には上記通過規制状態に、また、当該変動入賞装置が第1状態に復帰してから所定時間経過した際には上記球誘導状態に、各々変換制御するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技領域に、少なくとも、遊技者にとって不利な第1状態と遊技者にとって有利な第2状態とに変換可能な変動入賞装置と、遊技球が入賞可能な始動入賞領域と、を設け、上記変動入賞装置は、特定領域と通常領域とを有し、内部に入賞した遊技球を上記特定領域もしくは上記通常領域の何れかに振り分け可能とし、上記特定領域に振り分けられた遊技球を流下させる特定球通過路と、上記特定球通過路の下流側に設けられて、上記特定領域に振り分けられて特定領域を流下する遊技球を検出する特定入賞球検出手段と、内部へ入賞した全ての遊技球を検出する入賞球検出手段と、変動入賞装置内の特定領域へ至った入賞球のみを検出する特定入賞球検出手段と、上記特定球通過路に設けられて、下流側の上記特定入賞球検出手段へ遊技球が到達することを規制する球通過規制状態と、上記特定入賞球検出手段へ遊技球を案内誘導する球誘導状態とに変換可能な入賞球誘導手段と、を備えるものとし、上記始動入賞領域へ遊技球が入賞することを必要条件として、上記変動入賞装置を予め定めた第1の規定に基づく上記第2状態に変換駆動させる補助遊技を行い、この補助遊技において上記変動入賞装置へ入賞した遊技球が上記特定領域に振り分けられて特定入賞球検出手段により検出されることを条件として特別遊技を発生させ、上記特別遊技にて、上記変動入賞装置を予め定めた第2の規制に基づく上記第2状態に変換駆動させるサイクル遊技を行い、このサイクル遊技中に上記入賞球検出手段で検出した入賞球を計数し、この計数した入賞球数が所定の上限数に達してから所定の待機時間が経過する第1終了条件もしくはサイクル遊技の開始から所定時間が経過する第2終了条件が達成される前に、上記特定入賞球検出手段が上記特定球通過路を流下する遊技球を検出することで、サイクル遊技更新条件が達成されると、その時点で一旦サイクル遊技を終了し、所定のサイクル遊技更新待機時間が経過した後に再びサイクル遊技を開始させ、一方、上記サイクル遊技更新条件が達成されないまま、上記第1終了条件または上記第2終了条件、もしくは特別遊技起生後に特定入賞球検出手段が検出した遊技球数が所定上限数に達する第3終了条件の何れかが達成されると、当該特別遊技を終了させるようにした弾球遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、小球を遊技媒体として用いたパチンコ遊技を行えるパチンコ機等の弾球遊技機は、種々の遊技装置等が設けられた遊技盤の遊技領域へ遊技店から借り受けた遊技球を弾発し、所定の入賞領域に入賞することで所定数の賞球が賞遊技価値として遊技者に与えられ、また、特別な入賞口等への球入賞に基づいて各種遊技装置が作動して、異なる遊技状態に変換したりするものである。
【0003】
上記のように、弾球遊技機の遊技内容は多岐に渡っているが、その中で、いわゆる第2種の遊技機として知られている弾球遊技機は、遊技領域に設けた始動入賞領域へ遊技球が入賞することを必要条件として、遊技者にとって不利な第1状態(例えば、開閉部材が内部への入賞領域を閉ざした状態)と遊技者にとって有利な第2状態(例えば、開閉部材が開いて内部への入賞領域が開放された状態)とに変換可能な変動入賞装置を予め定めた第1の規定(例えば、0.8秒だけ開閉部材を開く)に基づく第2状態に変換駆動させる補助遊技を行い、この補助遊技において変動入賞装置へ入賞した遊技球が特定領域に至ると特別遊技を起生する遊技内容となっている。
【0004】
そして、第2種の弾球遊技機の特別遊技においては、特別遊技の起生から所定のサイクル遊技開始待機時間(例えば、5秒)が経過した後に、変動入賞装置を予め定めた第2の規定(例えば、開閉部材の開閉動作を0.8秒毎に繰り返す)に基づく第2状態に変換駆動させるサイクル遊技を行い、このサイクル遊技中に変動入賞装置へ入賞した入賞球を基本計数手段が計数し、基本計数手段の計数した計数値が所定の上限数(例えば、10個)に達してから所定の待機時間(例えば、3秒)が経過する第1終了条件もしくはサイクル遊技の開始から所定時間(例えば、30秒)が経過する第2終了条件が達成される前に、変動入賞装置へ入賞した遊技球が特定領域へ至るとサイクル遊技更新条件が満たされ、その時点で一旦サイクル遊技を終了し、所定のサイクル遊技更新待機時間(例えば、5秒)が経過した後に再びサイクル遊技を開始させる。一方、サイクル遊技更新条件が満たされないまま、第1終了条件もしくは第2終了条件の何れかが達成されると、そのままサイクル遊技は更新されず、特別遊技も終了してしまう。
【0005】
また、変動入賞装置には、特定領域に振り分けられた遊技球を流下させる特定球通過路に設けられて、下流側の上記特定入賞球検出手段(継続センサ)へ遊技球が到達することを規制する球通過規制状態と、上記特定入賞球検出手段へ遊技球を案内誘導する球誘導状態とに変換可能な入賞球誘導手段を備えるものもある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような入賞球誘導手段を備える第2種の弾球遊技機において、特別遊技が起生された場合やサイクル遊技が更新される場合、入賞球誘導手段が球通過規制状態になっていると、入賞球誘導手段が球誘導状態に変換されなければ、特定入賞球検出手段へ遊技球が到達できないため、継続センサの検査を工場等で行う場合、入賞球誘導手段が球誘導状態に変換されるのを待たなければならず、ロスタイムが生じ、弾球遊技機の検査を効率的に行うことができないという問題があった。
【0007】
そこで、本発明は、入賞球誘導手段が球誘導状態に変換されるまでに生ずる検査上のロスタイムを抑制できるようにした弾球遊技機の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、遊技領域に、少なくとも、遊技者にとって不利な第1状態と遊技者にとって有利な第2状態とに変換可能な変動入賞装置と、遊技球が入賞可能な始動入賞領域と、を設け、上記変動入賞装置は、特定領域と通常領域とを有し、内部に入賞した遊技球を上記特定領域もしくは上記通常領域の何れかに振り分け可能とし、上記特定領域に振り分けられた遊技球を流下させる特定球通過路と、上記特定球通過路の下流側に設けられて、上記特定領域に振り分けられて特定領域を流下する遊技球を検出する特定入賞球検出手段と、内部へ入賞した全ての遊技球を検出する入賞球検出手段と、上記特定球通過路に設けられて、下流側の上記特定入賞球検出手段へ遊技球が到達することを規制する球通過規制状態と、上記特定入賞球検出手段へ遊技球を案内誘導する球誘導状態とに変換可能な入賞球誘導手段と、を備えるものとし、上記始動入賞領域へ遊技球が入賞することを必要条件として、上記変動入賞装置を予め定めた第1の規定に基づく上記第2状態に変換駆動させる補助遊技を行い、この補助遊技において上記変動入賞装置へ入賞した遊技球が上記特定領域に振り分けられて特定入賞球検出手段により検出されることを条件として特別遊技を発生させ、上記特別遊技にて、上記変動入賞装置を予め定めた第2の規制に基づく上記第2状態に変換駆動させるサイクル遊技を行い、このサイクル遊技中に上記入賞球検出手段で検出した入賞球を計数し、この計数した入賞球数が所定の上限数に達してから所定の待機時間が経過する第1終了条件もしくはサイクル遊技の開始から所定時間が経過する第2終了条件が達成される前に、上記特定入賞球検出手段が上記特定球通過路を流下する遊技球を検出することで、サイクル遊技更新条件が達成されると、その時点で一旦サイクル遊技を終了し、所定のサイクル遊技更新待機時間が経過した後に再びサイクル遊技を開始させ、一方、上記サイクル遊技更新条件が達成されないまま、上記第1終了条件または上記第2終了条件、もしくは特別遊技起生後に特定入賞球検出手段が検出した遊技球数が所定上限数に達する第3終了条件の何れかが達成されると、当該特別遊技を終了させるようにした弾球遊技機において、上記変動入賞装置は、上記特定球通過路の上流側に設けられ、該特定球通過路にほぼ直交するようにスライド移動可能な球保持部材を、上記特定球通過路へ突出させることにより、該特定球通過路内に遊技球を貯留可能な球通過規制状態を生ぜしめ、上記球保持部材を上記特定球通過路から退 去させることにより、該特定球通過路内に貯留された遊技球を上記特定入賞球検出手段へ案内誘導する球誘導状態を生ぜしめる入賞球誘導手段と、上記特定球通過路における上記球保持部材の配設位置よりも下流側に開設され、外部と連通する球挿入部と、を備えるものとし、上記球保持部材が上記球通過規制状態においても、上記挿入部を介して外部から特定球通過路内へ挿入した遊技球が上記特定入賞球検出手段に検出され得るようにしたことを特徴とする。
【0009】
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載の弾球遊技機において、上記変動入賞装置に設ける入賞球誘導手段の上記保持部材は、当該変動入賞装置が第2状態となっている際には上記通過規制状態に、また、当該変動入賞装置が第1状態に復帰してから所定時間経過した際には上記球誘導状態に、各々変換制御するようにしたことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る弾球遊技機の実施形態を、添付図面に基づき詳細に説明する。
【0011】
遊技媒体としての遊技球を弾発する弾球遊技を行える弾球遊技機1は、図1に示すように、中空箱枠状の機枠の前面側へ額縁状の前面枠を回動可能に設けることで構成してある。更に、上記前面枠には透明なガラスが配設されるガラス枠2および遊技球を貯留する球皿が配設される前面パネル3を回動可能に設けてある。また、ガラス枠2の前面には四角枠状の装飾部材4を配していあると共に、該装飾部材4の開口からガラスが臨む構造である。なお、装飾部材4の適所には、賞球の排出状態を示す賞球排出表示LED4a、賞球排出路内に遊技球が溢れたオーバーフロー状態や賞球排出用に供給される補給球が不足した状態を報知する遊技機状態表示LED4b、装飾効果を高めるための装飾表示LED4c等が設けてある。
【0012】
上記ガラス枠2の後方には、ガイドレール5で囲まれた遊技部6を有する遊技盤7を配設してある(図2参照)。上記遊技盤7は弾球遊技の主体となるもので、ロータリーソレノイド等の電気的駆動源によって弾発された遊技球が上記ガイドレール5に沿って遊技部6内へ到達すると、遊技釘に当たったり風車によって流下方向を変えられたりして流下して行き、遊技部6内に設けた入賞領域たる各種入賞口8…の何れかに入賞すると、各入賞口8…毎に設けた入賞センサ(図示省略)によって各入賞球が検出され、この検出信号に基づいて入賞(遊技価値付与状態の発生)に対する遊技価値としての賞球(賞遊技価値)が遊技者に与えられ、入賞口8…の何れにも入賞しなかった球は、アウト口9より外れ球として回収される。
【0013】
なお、遊技者が付与される賞遊技価値は賞球に限定されるものではない。例えば、封入球式の弾球遊技機(遊技者が実際の球を取り扱うことなく、機内に封入された遊技球を循環させて弾球遊技を行えるようにした弾球遊技機)においては、仮想的な球数データを追加するような形態で遊技価値の付与動作が行われることとなる。
【0014】
上記遊技部6のほぼ中央部には、比較的大型の遊技装置(センター役物)である変動入賞装置10が設けてあり、この変動入賞装置10は左右一対の開閉部材11,11が直立して遊技球を受け入れない状態(遊技者にとって不利な第1状態)から開閉部材11,11が左右に開成することで遊技球を受け入れ易い状態(遊技者にとって有利な第2状態)に変換する。また、変動入賞装置10の適宜下方には、変動入賞装置10を用いて行う補助遊技(後に詳述)の開始条件となる入賞領域として機能する第1始動口12aと第2始動口12bとを設けてある。なお、図面に示す第1,第2始動口12a,12bは、遊技盤7の裏面側へ遊技球を導く入賞口タイプのものとしたが、これに限らず、ゲート状の通過領域を遊技球が通過入賞して更に遊技部6の盤面を流下してゆくタイプの入賞ゲートを用いても良い。
【0015】
上記変動入賞装置10の詳細は、図3に示すように、左右一対の開閉部材11,11が左右に開成することで遊技球が入賞可能となる入賞室10aを上部に備え、この入賞室10aに入った遊技球は入賞室後方のカウントスイッチ13によって検出された後、下方の振分室10bへ落下し、この振分室10bを前面側へ流下し、最終的には、特定領域14もしくは通常領域15,15の何れかに振り分けられ、特定領域14に振り分けられた遊技球は特定入賞検出手段(図示省略)によって検出されるものとしてある。また、変動入賞装置10の前面側上部には種々の情報表示が可能な表示部16を設け、変動入賞装置10の後部には開閉部材11,11を開閉するための駆動源である開閉部材ソレノイド17を設けてある。
【0016】
また、変動入賞装置10の特定領域14に振り分けられた入賞球が特定入賞球検出手段たる継続スイッチ19へ至る特定球通過路として例示する特定入賞球流路18の概略構造は図4に示すようなもので、特定入賞球流路18の適宜下流側には特定入賞球検出手段としての継続スイッチ19を臨ませてあり、特定領域14に振り分けられた入賞球はこの特定入賞球流路18を流下した後に継続スイッチ19により検出されるのである。
【0017】
一方、特定入賞球流路18の適宜上流側には、遊技球の流路にほぼ直交するようにスライド移動可能で遊技球を特定入賞球流路18内に保持可能な球保持部材としての遮蔽部材20を設けてある。この遮蔽部材20を特定入賞球流路18に突出させれば遊技球の流下を阻止する状態となり、貯留解除ソレノイド21を励磁させることで遮蔽部材20を特定入賞球流路18から退去させれば遊技球の流下が可能な状態となる。すなわち、この変動入賞装置10においては、特定領域14に至った入賞球を特定入賞球流路18内で停留可能な部位延在する遮蔽部材20と、該遮蔽部材20が特定入賞球流路18に突出する状態と特定入賞球流路から退去した状態とに変換駆動させる貯留解除ソレノイド21とにより、「遊技球が特定入賞球検出手段へ到達することを規制する球通過規制状態と、遊技球を特定入賞球検出手段へ案内誘導する球誘導状態とに変換可能な入賞球誘導手段」としての機能を実現するのである。なお、入賞球誘導手段の状態変換制御の具体的なタイミング等は後に詳述する。
【0018】
さらに、変動入賞装置10の外部から特定入賞球流路18における遮蔽部材20の配設位置よりも下流側に連通する球挿入口22を開設し、遮蔽部材20が特定入賞球流路18内に延出している球通過規制状態においても、球挿入口22から遊技球を特定入賞球流路18へ直接挿入すれば、特定入賞球流路18を流下して継続スイッチ19により検出されることとなる。この球挿入口22は通常の遊技で使用するものではなく、弾球遊技機1の検査時等に利用するものである。
【0019】
ここで、検査時に適した入賞球誘導手段の他の例を以下に説明する。図5に示すのは、円弧状の球受け凹部20aを形成した遮蔽部材20′で、この球受け凹部20aに遊技球が安定良く嵌まり込むものとしてあり、この球受け凹部20aに嵌まり込んだ遊技球を更に押し込むと、その押圧力によって遮蔽部材20′が特定入賞球流路18から退去してゆき、継続センサ19へ向けて落とし込むことができる。なお、貯留解除ソレノイド21のプランジャに押圧力を与えるコイルスプリングは、変動入賞装置10内の流下してきた遊技球が球受け凹部20aに嵌まり込んだときの流下勢で遮蔽部材20′が特定入賞球流路18から退去することのないようにバネ弾性を設定しておく。更に、遮蔽部材20′には球誘導切欠部20bも形成し、これによって入賞球をスムースに球受け凹部20aへ向けて誘導できるようにしてある。斯くすれば、球挿通口22を設ける必要がないという利点がある。
【0020】
なお、上記変動入賞装置10においては、入賞した全ての遊技球をカウントスイッチ13によって直ぐに検出する配置構成としているが、これに限定されるものではなく、例えば、特定領域14および通常領域15,15へ振り分けられた後に入賞球として検出するようにしても良いし、或いは、特定領域14へ振り分けられた遊技球を検出する特定入賞検出手段の検出球数と通常領域15,15へ振り分けられた遊技球を検出する一般入賞検出手段の検出数とを合計して変動入賞装置10への入賞球数を演算する構成としても良い。
【0021】
また、変動入賞装置に設ける入賞球誘導手段も、遮蔽部材20,20′や貯留解除ソレノイド21等により構成する場合に限らない。例えば、図6に示す変動入賞装置10′においては、振分室10bの床面10cから特定領域14に遊技球が流下する部位に球保持部材23を位置させることにより、遊技球Aが左右の通常領域15,15へ到達するように弾いたり遊技球Aが球保持部材23の上流側面に保持させたりする球流下規制状態を生ぜしめ、この球保持部材23を特定領域14の上流側から左右方向へ移動させることにより、床面10cの中央部を特定領域14へ流下する遊技球の流れを阻害せず、また球保持部材23に当たった遊技球が弾かれて特定領域へ向かう入賞球誘導状態を生ぜしめる。この時、特定領域14の左右両端に合わせて振分室10bの床面10c上に誘導突起24,24を設けることにより、球流下規制状態の時には特定領域14へ遊技球が到達することを一層効果的に抑制できると共に、入賞球誘導状態の時には特定領域14へ遊技球が一層誘導され易くなる。
【0022】
また、図7に示す変動入賞装置10″の入賞球誘導手段は、左右一対の弧状ガイド部材25a,25bの内周壁に沿って回転する回転体26の外周適所に遊技球Aが1個だけ嵌まり込む程度の球受け凹部26aを形成し、弧状ガイド部材25aの上流側端部と弧状ガイド部材25bの上流側端部との間に生じた間隙である誘導球貯留領域27に止まった遊技球が回転体26の回転に伴って球受け凹部26aに嵌まり込み、更に回転体26の回転に伴って弧状ガイド部材25aの下流側端部と弧状ガイド部材25bの下流側端部との間に生じた間隙である誘導球開放領域28へ至ると、球受け凹部26aから開放されてそのまま下流側へ流下し、特定領域14へ到達する構成としてある。
【0023】
すなわち、変動入賞装置10″においては、特定領域14の上流側には弧状ガイド部材25a,25bや回転体26が位置することで、普通に床面10cを流下する遊技球が特定領域14へ到達する可能性は殆どないことから、床面10c上に形成した弧状ガイド部材25a,25bおよび回転体26の存在自体により球流下規制状態を生ぜしめ、また、振分室10bの床面10c上を流下して誘導球貯留領域27に貯留された遊技球を球受け凹部26aに受け入れて誘導球開放領域28へ移送することで、球受け部26aに受け入れられていた遊技球をほぼ確実に特定領域14へ到達させ得ることから、回転体26の球受け凹部26aに受け入れた遊技球を誘導球開放領域28へ移送することにより入賞球誘導状態を生ぜしめるのである。
【0024】
上記のような盤面構成の弾球遊技機1における遊技の流れを簡単に説明すると、球供給皿から遊技球を入れ、操作ハンドルを適宜回動させると遊技球が弾発されて遊技部6内へ入って行き、遊技部6内を流下して行く過程で、何れかの入賞口8に入賞すれば、当該入賞に基づく賞球が排出され、何れの入賞口8…にも入賞しなかった球はアウト口9から回収される。また、遊技部6内の第1始動口12aもしくは第2始動口12bの何れかに入賞すると、変動入賞装置10が比較的短時間だけ第2状態に変換される補助遊技を行う。そして、この補助遊技で変動入賞装置10へ入賞した遊技球が特定領域14へ至ると、変動入賞装置10が繰り返し第2状態に変換される特別遊技が行われ、所定の終了条件が達成されて特別遊技が終了すると、通常遊技に戻るのである。
【0025】
このような遊技制御を統括的に行う遊技制御装置29は、弾球遊技機1の裏面側適所に設けてあり、その他に、遊技制御装置29からの指令を受けて各種遊技装置等を制御する排出制御装置30,賞球排出表示LED4a,遊技機状態表示LED4b,装飾表示LED4c等の装飾表示器31等への表示制御を行う装飾制御装置32,スピーカ33への音声出力を制御する音制御装置34等と、各種の制御装置や遊技装置等へ電源を供給する電源供給装置35を設けてある。
【0026】
遊技制御装置29は、図8に示すように、弾球遊技に必要な各種の遊技装置(変動入賞装置10等)の動作制御を行うワンチップマイコンからなる遊技用マイクロコンピュータ36と、水晶の発信周波数を分周して所定時間幅のクロックを生成して遊技用マイクロコンピュータ36等へ供給する発振器37と、各種センサ等からの検出信号を受ける入力インターフェース38と、各種の電気装置や制御装置へ指令信号等を出力するための出力インターフェース39とを含む。なお、遊技用マイクロコンピュータ36は、CPU36a,ROM36b,RAM36cを内蔵したアミューズチップ用のICとしてワンチップに集積されたものである。
【0027】
上記入力インターフェース38には、賞球排出装置から実際に排出された賞球を1個宛て検出する賞球排出確認センサ40からの排出球確認信号、第1始動口12aへの入賞球を検出する第1始動スイッチ41aからの第1始動入賞球検出信号、第2始動口12bへの入賞球を検出する第2始動スイッチ41bからの第2始動入賞球検出信号、変動入賞装置10内への全入賞球を検出する入賞球検出手段たるカウントスイッチ13からの入賞球検出信号、変動入賞装置内の特定領域14に至った入賞球のみを検出する特定入賞球検出手段たる継続スイッチ19からの特定入賞球検出信号等が入力される。
【0028】
上記出力インターフェース39からは、外部へ出力するためのポートである信号出力端子42へ外部送信用の種々の信号を出力し、変動入賞装置10の電気的駆動源である開閉部材ソレノイド17,貯留解除ソレノイド21,排出制御装置30,装飾制御装置32,音制御装置34等へ各々適宜な指令信号等を出力する。なお、上記信号出力端子42は、少なくとも、特賞開始受付状態(後に詳述)の間だけON信号を出力する端子を含むものである。また、装飾制御装置32は、遊技制御装置29が起生した特別遊技の遊技進行状況を遊技者に報せるための情報であるラウンド数およびカウント数(後に詳述)を受けると、これらをラウンド数表示器43,カウント数表示器44へ表示させる制御を行うものとしてある。これらラウンド数表示器43やカウント数表示器44は遊技者の視認可能な部位であれば、特に配設位置は限定されないが、本実施例においては、補助遊技および特別遊技で使用される変動入賞装置10の上に設けた表示部16をラウンド数表示器43とカウント数表示器44に充てることで、遊技中の遊技者の注意を効果的に喚起できるものとしてある。
【0029】
上記のような遊技制御装置29を備える弾球遊技機1の具体的な遊技の流れを図9〜図15に基づいて詳細に説明する。
【0030】
図9に示すのは、本実施形態に係る弾球遊技機1による遊技内容を遊技状態の移り変わりとして示した状態遷移図であり、図10に示すのは、状態遷移の契機となる各種検出器の検出出力等を時系列に示したタイムチャートである。
【0031】
先ず、電源投入によって正常に起動すると通常遊技を行える状態((1)待機状態)となり、遊技者は弾発遊技を行う。そして、第1始動口12aもしくは第2始動口12bに遊技球が入賞すると、これらの始動入賞球を第1,第2始動スイッチ41a,41bが検出して補助遊技が開始されるのである。
【0032】
補助遊技が開始されると、変動入賞装置10が予め定めた第1の規定に基づく第2状態に変換され((2)初期開閉状態)、その間に変動入賞装置10へ入賞した球はカウントスイッチ13により検出される。この初期開閉状態中に変動入賞装置10へ入賞して特定領域14へ至った遊技球が無い場合には、初期開閉状態終了直前に変動入賞装置10へ入賞した遊技球が未だ特定領域14もしくは通常領域15に振り分けられていない可能性を考慮して所定時間だけ待機状態((3)特賞開始受付状態)となる。そして、特賞開始受付状態が終了する迄に特定領域14へ至った遊技球があり、これを継続スイッチ19が検出すると特別遊技が起生されるのである。
【0033】
図10においては、待機状態から第2始動口12bに遊技球が入賞して初期開閉状態へ移行する例を示しており、第2始動スイッチ41bの遊技球検出によって開閉部材ソレノイド17が2回駆動され、変動入賞装置10への入賞球がカウントスイッチ13により検出されたものの継続スイッチ19の検出出力の無いまま初期開閉状態が終了したので、特賞開始受付状態となり、この特賞開始受付状態で継続スイッチ19が特定領域14へ至った遊技球を検出した場合である。この継続スイッチ19の検出出力によって補助遊技は終了し、直ちに特別遊技へと移行するのである。
【0034】
なお、特賞開始受付状態においても継続スイッチ19による検出出力がなかった場合には、特賞開始受付状態の終了(補助遊技の終了)によって待機状態(通常遊技)へ戻ることとなる。初期開閉状態中に継続スイッチ19の検出出力があった場合には、特賞開始受付状態に移行することなく、そのまま特別遊技へ移行する。また、補助遊技において変動入賞装置10を第2状態に変換する第1の規定は、後述する第2の規定(特別遊技の各サイクル遊技において変動入賞装置を第2状態に変換する規定)よりも変動入賞装置10への入賞球が十分に少なくなるような態様であれば特に限定されるものではないが、本実施形態においては、第1始動口12aへの球入賞による補助遊技では0.8秒だけ開閉部材11,11を開いて閉じる動作を第1の規定とし、第2始動口12bへの球入賞による補助遊技では開閉部材11,11を0.8秒開いて0.8秒閉じて再び0.8秒開く動作を第1の規定とした。
【0035】
ここで、貯留解除ソレノイド17の動作を含めた補助遊技の具体的な進行制御例を図11(a)に基づき説明する。先ず、通常遊技状態において、例えば第2始動スイッチ41bの検出出力に基づいて初期開閉状態となり、変動入賞装置10の開閉部材11,11が2回開いて閉じる。この間に継続スイッチ19の検出出力がなければ、未だ特別遊技起生条件が達成されていないので、特賞開始受付状態となる。なお、特賞開始受付状態になってから第1始動スイッチ41aもしくは第2始動スイッチ41bの検出出力があっても、これを無効とし、始動入賞に基づく初期開閉状態には移行しないものとしてある。
【0036】
そして、特賞開始受付状態となってから所定時間(例えば、3秒)が経過すると、貯留解除ソレノイド21をオンにして入賞球誘導手段を球誘導状態に変換させる。したがって、遮蔽部材20上で流下を阻止されていた遊技球は特定入賞球流路18を流下して継続スイッチ19に検出され、特別遊技起生条件が達成される。しかし、貯留解除ソレノイド21をオンにしてから遮蔽部材20に保持されていた入賞球が継続スイッチ19へ到達するのに必要十分な時間(例えば、2秒)が経過しても、継続スイッチ19からの検出出力がない場合には、貯留解除ソレノイド21をオフにして待機状態に戻る。
【0037】
なお、特賞開始受付状態中に検出された始動入賞球を無効とせずに、始動入賞球に基づいて初期開閉状態へ移行させる制御を行っても良い。このような制御の一例を図11(b)に基づき説明する。この例においては、初期開閉状態になってから予め定めた所定時間が経過するまで変動入賞装置10の可動部材11,11の開閉動作を待機させ、その後に開閉部材11,11を2回開いて初期開閉状態を終了し、特賞開始受付状態に移行する。この特徴開始受付状態中に第1始動スイッチ41aもしくは第2始動スイッチ41bの検出出力があると、初期開閉状態に移行し、貯留解除ソレノイド21の動作がキャンセルされる。第1,第2始動スイッチ41a,41bの検出出力がない場合には、上述した例と同様に、貯留解除ソレノイド21の駆動制御を行い、継続スイッチ19からの検出出力があれば特別遊技へ、継続スイッチ19からの検出出力がないまま2秒が経過したら貯留解除ソレノイド21をオフにして待機状態に戻る。
【0038】
また、図11(c)に示す如く、第1,第2始動スイッチ41a,41bの検出出力により初期開閉状態になってから実際に変動入賞装置10の開閉部材11,11が開くまでの所定時間t1を、貯留解除ソレノイド21が作動して遮蔽部材20によって貯留されていた入賞球が継続スイッチ19に検出されるまでに要する必要十分な時間t2よりも長く設定しておくことが望ましい。
【0039】
このような設定(t1>t2)にしておけば、特賞開始受付状態で貯留解除ソレノイド21が作動した後(もしくは貯留解除ソレノイド21の作動とほぼ同時)に第1,第2始動スイッチ41a,41bの検出出力があった場合、貯留解除ソレノイド21をオフにするt2が経過する前に継続スイッチ19の検出出力があれば、第1,第2始動スイッチ41a,41bの検出出力は実質的に無効となって開閉部材11,11が作動することなく自然に特別遊技へ移行する。
【0040】
一方、貯留解除ソレノイド21をオフにするt2が経過する前に継続スイッチ19の検出出力が無ければ、第1,第2始動スイッチ41a,41bの検出出力からt2経過後に、通常の初期開閉状態と同様に開閉部材11,11の開閉動作が行われるので、特別遊技起生条件が達成されなかった上に折角の始動入賞も無効にされてしまうといった不満を解消できる。
【0041】
特別遊技の開始に当たっては、先ず、第2の規定に基づき変動入賞装置10を第2状態に変換駆動させるサイクル遊技を行う前のウエイトタイムとして所定時間(例えば5秒)だけ待機し((4)特賞開始待機状態)、その間にもカウントスイッチ13や継続スイッチ19の検出出力があれば、これらをカウントしてゆく。そして、所定時間が経過するとサイクル遊技が実行される。
【0042】
図10においては、特賞開始待機状態中に2個の入賞球がカウントスイッチ13により検出され、更に特定領域14に振り分けられた遊技球が継続スイッチ19によって検出された場合を示す。
【0043】
サイクル遊技においては、変動入賞装置10を第2の規定(例えば、0.8秒間の開放と0.8秒間の閉止を交互に繰り返す動作)に基づく第2状態に変換駆動し((5)特賞開閉状態)、この特賞開閉状態中に変動入賞装置10へ入賞して特定領域14へ至った遊技球が無い場合には、特賞開閉状態終了直前に変動入賞装置10へ入賞した遊技球が未だ特定領域14もしくは通常領域15に振り分けられていない可能性を考慮して所定時間だけ待機状態((6)特賞継続受付状態)となる。そして、特賞継続受付状態が終了する迄に特定領域14へ至った遊技球があり、これを継続スイッチ19が検出すると、所定時間の待機状態((7)特賞継続待機状態)を経て再び特賞開閉状態となる。すなわち、サイクル遊技が更新されるのである。
【0044】
なお、従来の第2種の遊技内容の弾球遊技機では、サイクル遊技の開始から変動入賞装置10のカウントスイッチ13が検出した入賞球の数が所定の上限数(例えば、10個)に達してから所定の待機時間(5秒)が経過することをサイクル遊技終了の第1条件、サイクル遊技の開始から所定時間(例えば、30秒+5秒)が経過することをサイクル遊技終了の第2条件に設定されており、これら第1終了条件ももしくは第2終了条件の何れか最先の終了条件が達成されると、サイクル遊技の更新は行われず、したがって、サイクル遊技の束からなる特別遊技自体も終了となる。
【0045】
すなわち、本実施形態に係る弾球遊技機1においては、遊技制御装置29が、「上記始動入賞領域へ遊技球が入賞することを必要条件として、変動入賞装置を予め定めた第1の規定に基づき第2状態に変換駆動させる補助遊技を行う補助遊技制御手段」、「上記補助遊技制御手段による第1の規定よりも遊技者にとって有利な第2の規定に基づき変動入賞装置を第2状態に変換駆動させるサイクル遊技を行うサイクル遊技制御手段」、「上記サイクル遊技制御手段による変動入賞装置の駆動制御が開始された後に入賞球検出手段が検出した入賞球を計数する基本計数手段」、「上記基本計数手段が計数した入賞球数が所定の上限数に達してから所定の待機時間が経過する第1終了条件もしくは上記サイクル遊技制御手段による変動入賞装置の駆動制御開始から所定時間が経過する第2終了条件が達成される前に、特定入賞球検出手段が特定領域へ至った入賞球を検出することをサイクル遊技更新条件として、上記サイクル遊技制御手段によるサイクル遊技を新たなサイクル遊技に更新させるサイクル遊技更新制御手段」、「上記補助遊技制御手段による補助遊技において変動入賞装置へ入賞した遊技球が特定入賞球検出手段により検出されることを条件として特別遊技を起生し、該特別遊技の起生から所定のサイクル遊技開始待機時間が経過した後にサイクル遊技制御手段によるサイクル遊技を開始させ、サイクル遊技の第1終了条件の達成もしくは第2終了条件の達成の何れか最先の終了条件が達成されたことに基づいて特別遊技を終了させる特別遊技制御手段」としての機能を備えているのである。
【0046】
なお、サイクル遊技制御手段による変動入賞装置の駆動制御開始から所定時間が経過する第2終了条件を判定するための所定時間の計時方法としては、変動入賞装置の駆動開始からの経過時間をタイマにより計時する方法のほか、変動入賞装置の開閉タイミングの時間を予め定めておき、この変動入賞装置の開閉動作回数を監視することで所定時間を計時する方法もある。
【0047】
また、サイクル遊技が延々と継続され続けると、特別遊技における遊技者の獲得する利益が増大する反面、遊技店側の不利益が著しく増大してしまうので、特別遊技の起生後に継続スイッチ19により検出された特定入賞球が所定数(例えば7個)に達することを第3終了条件として付加する。これにより、最初のサイクル遊技の後に最大7回までしかサイクル遊技が行われないこととなり、最大でも8回目のサイクル遊技で特別遊技が終了するのである。斯くするために、最後(最終ラウンド)のサイクル遊技((8)最終ラウンド特賞開閉状態)では、特定領域14へ振り分けられた遊技球を継続スイッチ19が検出しても、その時点でサイクル遊技を終了させて次回のサイクル遊技へ更新させることなく、最後のサイクル遊技開始からカウントスイッチ13が検出した入賞球が所定数(例えば10個)に達するか、第2の規定に基づく変動入賞装置10の第2状態変換動作(例えば、30秒を要する動作)が終了した時点で特別遊技を終了させ、通常遊技((1)待機状態)へ復帰する。
【0048】
すなわち、本実施形態に係る弾球遊技機1においては、遊技制御装置29によって機能実現される特別遊技制御手段は、「特別遊技の起生後に特定入賞球検出手段により検出された特定入賞球が所定数に達することを第3終了条件とし、第3終了条件が達成された特定入賞球により更新されたサイクル遊技においては、サイクル遊技更新制御手段によるサイクル遊技の更新制御を不能動化し、基本計数手段が計数した入賞球数が所定の上限数に達するか、もしくは上記サイクル遊技制御手段による変動入賞装置の駆動制御開始から所定時間が経過するか、何れか最先の条件が達成された時点で特別遊技を終了させる機能」を有するものとしてある。
【0049】
而して、本発明に係る弾球遊技機1の技術的特徴の一つは、上述した如く、補助遊技の特賞開始受付状態における貯留解除ソレノイド21の動作制御に存する。すなわち、本実施形態に係る弾球遊技機1の遊技制御装置29は、「上記補助遊技制御手段が変動入賞装置の第2状態変換制御を終えて、変動入賞装置を第1状態に復帰させてから所定時間が経過することに基づき、入賞球誘導手段を球誘導状態に変換させる入賞球誘導制御手段」を備えることにより、補助遊技制御手段による変動入賞装置の第2状態変換制御が終わって所定時間が経過するまで、入賞球誘導制御手段が入賞球誘導手段を球通過規制状態に保持し、その後に入賞球誘導手段を球誘導状態に変換させるので、補助遊技中に変動入賞装置へ入賞した入賞球が入賞球誘導手段により特定入賞球検出手段へ案内誘導されて特別遊技起生条件が達成される迄には殆どの入賞球が入賞球検出手段により検出されることとなり、特別遊技起生条件が達成された後に入賞球検出手段が入賞球を検出する可能性は極めて少なくなる。
【0050】
また、本発明に係る弾球遊技機1の技術的特徴の他の一つは、特別遊技における特賞開始待機状態と、その後に行われる最初の特賞開閉状態の制御に存する。すなわち、図10のタイムチャートに示すように、補助遊技から特別遊技へ移行して特徴開始待機状態になると、この間にカウントスイッチ13により検出された入賞球を予備計数手段により計数(カウント数=2)しておき、特徴開始待機状態が終了した後に行う特賞開閉状態においては、第1終了条件における変動入賞装置10への入賞上限数を計数する基本計数手段が予備計数手段の計数結果を初期値(予備計数手段により2個の入賞球が検出された場合には、初期値を“2”)として計数を開始することにより、特賞開始待機状態の後に行う最初の特賞開閉状態では、予備計数手段と基本計数手段との合計が規定数に達した時点(初期値が“2”の場合は、新たに8個の入賞球がカウントスイッチ13に検出された時点)で開閉部材ソレノイド17をオフにして特賞継続受付状態に移行する。
【0051】
斯くするために、本実施形態に係る弾球遊技機1の遊技制御装置29は、「特別遊技制御手段によって特別遊技が起生されてからサイクル遊技制御手段によるサイクル遊技の開始が規制されているサイクル遊技開始待機時間に、変動入賞装置の入賞球検出手段により検出された入賞球を計数する予備計数手段」と「上記予備計数手段による入賞球の計数が行われた場合には、上記サイクル遊技開始待機時間の経過後に行う最初のサイクル遊技における第1終了条件を、上記予備計数手段による計数値と基本計数手段による計数値との和が所定の上限数に達してから所定の待機時間が経過することに変更する第1終了条件変更制御手段」としての機能を含むものとしてある。
【0052】
従って、サイクル遊技開始待機時間に予備計数手段が変動入賞装置の入賞球検出手段により検出された入賞球を計数した場合、特別遊技が起生されてから最初に行われるサイクル遊技における第1終了条件が、第1終了条件変更制御手段によって、予備計数手段による計数値と基本計数手段による計数値との和が所定の上限数に達してから所定の待機時間が経過することに変更されることとなり、予備計数手段による計数が行われるサイクル遊技開始待機時間に入賞球検出手段が検出する遊技球の数を増やしておけば、サイクル遊技開始待機時間の経過後に行われる最初のサイクル遊技で第1終了条件を素早く達成させることができるので、サイクル遊技開始待機時間による検査上のロスタイムを抑制することが可能となる。
【0053】
これにより、検査を目的として起生させた特別遊技においては、サイクル遊技を更新させる度にサイクル遊技開始待機時間が過ぎるまでの時間を無為に費やすことが無くなり、作業効率を向上させることが可能になると共に、実際の遊技においては、補助遊技が行われて特別遊技起生条件が達成された後のサイクル遊技開始待機時間中に予備計数手段によって入賞球が検出される可能性を極めて低く抑えることが可能となり、サイクル遊技更新条件が達成される前にサイクル遊技における第1終了条件が達成されて遊技者の不利益となることを防止できる。
【0054】
一方、サイクル遊技開始待機時間に予備計数手段が変動入賞装置の入賞球検出手段により検出された入賞球を計数しなかった場合には、第1終了条件変更制御手段によって第1終了条件が変更されることはないので、従前通り、サイクル遊技開始待機時間が経過した後に最初のサイクル遊技が開始されてから入賞球検出手段により検出された遊技球のみがカウントされて、第1終了条件の判定に供される。
【0055】
なお、予備計数手段による計数結果を遊技者に可視表示するための予備入賞球表示手段(例えば、変動入賞装置10の表示部16)を設け、「サイクル遊技開始待機時間における変動入賞装置への入賞球数として予備計数手段による計数結果を予備入賞球表示手段に表示させる予備入賞球表示制御手段」としての機能を遊技制御装置29に含ませるものとすれば、サイクル遊技開始待機時間における予備計数手段の計数結果がサイクル遊技開始待機時間経過後に行われる最初のサイクル遊技の第1終了条件に影響していることを遊技者に報せることができるので、遊技者は予備計数結果表示手段の表示から最初のサイクル遊技に対する効果的な遊技戦略を以て臨むことが可能となる。
【0056】
また、特賞開閉状態における基本計数手段の初期値を変更せずに、基本計数手段による計数可能な上限数から予備計数手段の計数結果を減じた数を変更上限数として、最初のサイクル遊技における第1終了条件をサイクル遊技更新制御手段と特別遊技制御手段とに判断させるようにすれば、変更上限数を演算するために、予備計数手段による計数値と、基本計数手段による計数値とを個別に算出することとなるので、これらの計数値を求めるために特別な演算を別途行う必要がなく、そのまま各計数値をサンプリングして遊技機の開発等にフィードバックさせることができる。この変更上限数を可視表示するための変更上限数表示手段(例えば、変動入賞装置10の表示部16)を設け、「サイクル遊技開始待機時間における変動入賞装置への入賞に応じて変更された最初のサイクル遊技における第1終了条件の変更上限数を上限数表示手段に表示させる変更上限数表示制御手段」としての機能を遊技制御装置29に含ませるものとすれば、サイクル遊技開始待機時間における予備計数手段の計数結果がサイクル遊技開始待機時間経過後に行われる最初のサイクル遊技の第1終了条件に影響して、通常時のサイクル遊技における第1終了条件の入賞上限数と異なることを遊技者に報せることができるので、遊技者は変更上限数表示手段の表示から最初のサイクル遊技に対する効果的な遊技戦略を以て臨むことが可能となる。
【0057】
更に、サイクル遊技開始待機時間である特賞開始待機状態中に継続スイッチ19の検出出力があっても、この特定入賞球を特別遊技制御手段が判定する第3判定条件(特別遊技の起生後に特定入賞球検出手段により検出された特定入賞球が所定数に達すること)の判定対象から除外するようにしても良い。斯くすれば、サイクル遊技制御手段による変動入賞装置の第2状態変換が行われることなくサイクル遊技が終了してしまうことを防止できるので、有限であるサイクル遊技の更新回数が無為に減ぜられて、遊技者が著しい不利益を受けることを効果的に抑止できる。
【0058】
なお、特別遊技における最初のサイクル遊技でサイクル遊技更新条件が達成され、次回のサイクル遊技が開始されるまでの待機時間である特賞継続待機状態中にも予備計数手段による計数を行うものとし、特賞継続待機状態中にカウントスイッチ13による入賞球検出が行われた場合には、予備計数手段の計数結果を踏まえて、特賞継続待機状態後のサイクル遊技の第1終了条件を変更する(予備計数手段の計数値を基本計数手段の初期値とするか、もしくは基本計数手段による計数可能な上限数から予備計数手段の計数結果を減じた数を変更上限数とする)ようにしても良い。
【0059】
また、サイクル遊技開始待機時間である特賞開始待機状態中やサイクル遊技更新待機時間である特賞継続待機時状態中に継続スイッチ19の検出出力があっても、この特定入賞球を特別遊技制御手段が判定する第3判定条件(特別遊技の起生後に特定入賞球検出手段により検出された特定入賞球が所定数に達すること)の判定対象から除外するようにしても良い。斯くすれば、サイクル遊技制御手段による変動入賞装置の第2状態変換が行われることなくサイクル遊技が終了してしまうことを防止できるので、有限であるサイクル遊技の更新回数が無為に減ぜられて、遊技者が著しい不利益を受けることを効果的に抑止できる。
【0060】
次に、上述したような特別遊技の処理の流れを、図12〜図15のフローチャートに基づいて説明する。
【0061】
補助遊技から特別遊技へ移行した際に開始される特賞開始待機状態処理においては、先ず、変動入賞装置10を強制的に第1状態に戻すために、開閉部材ソレノイド17への通電を遮断し(ステップS1−1)、サイクル遊技の実行回数であるラウンド数を“1”に設定し(ステップS1−2)、カウントスイッチ13からの検出信号を計数するカウンタのカウント数を“0”にし(ステップS1−3)、制御タイマを特賞開始待機状態の継続時間(例えば、5秒)に設定する(ステップS1−4)。
【0062】
続いて、カウントスイッチ13からの検出出力の有無を判定し(ステップS1−5)、検出出力があればカウント数に“+1”を加算する(ステップS1−6)。そして、カウント数とラウンド数の表示を更新し(ステップS1−7)、制御タイマを更新し(ステップS1−8)、その制御タイマがタイムアップしたか否かを判定し(ステップS1−9)、未だタイムアップしていなければ、再びステップS1−5に戻ってカウントスイッチ13からの検出出力の有無判定を行う。上記の処理をくり返すうちに、ステップS1−9で制御タイマがタイムアップすると、特賞開始待機状態の継続時間が経過したこととなり、特賞開始待機状態処理を終了して特賞開始状態処理へ移行する。
【0063】
上記のようにして特賞開始状態処理へ移行すると、制御タイマをサイクル遊技の第2終了条件に含まれる所定時間(例えば、特賞継続受付状態の5秒を除いた30秒)に設定し(ステップS2−1)、開閉タイマを開閉部材11,11の開閉時間(例えば、0.8秒)に設定し(ステップS2−3)、カウント数およびラウンド数の表示を更新する(ステップS2−4)。
【0064】
続いて、継続スイッチ19が特定入賞球を検出したか否かを判定し(ステップS2−5)、もしも継続スイッチ19からの検出出力があった場合には、その時点で当該ラウンドのサイクル遊技を終了させ、後続のサイクル遊技を待つために特賞継続待機状態処理へ移行する。一方、継続スイッチ19からの検出出力がなかった場合には、カウントスイッチ13からの検出出力の有無を判定し(ステップS2−6)、カウントスイッチ13からの検出出力があった場合には、変動入賞装置10への入賞球を計数するカウンタのカウント数に“+1”を加算する(ステップS2−7)。なお、上述した特賞開始待機状態処理において既にカウント数がアップされていた場合には、そのカウント数が引き継がれることとなり、そのカウント数に更に加算されて行く。
【0065】
そして、カウンタのカウント数が第1終了条件として設定された最大値以上であるか否かを判定し(ステップS2−8)、最大値以上であった場合には、特賞継続受付状態処理へ移行し、この特賞継続受付状態中に継続スイッチ19からの検出出力があれば再度サイクル遊技が行われることとなり、逆に特賞継続受付状態中に継続スイッチ19からの検出出力がなければ、特別遊技が終了する。なお、非常に稀なケースではあるが、特賞開始待機状態中にカウントスイッチ13からの検出出力が最大値に達しているか若しくは越えていることも想定できるので、上記ステップS2−8の判断時に、カウンタのカウント数が最大値を越えているケースについても判定することとした。
【0066】
上記ステップS2−8で未だカウンタのカウント数が最大値未満であると判定された場合には、制御タイマを更新し(ステップS2−9)、その制御タイマがタイムアップしたか否かを判定し(ステップS2−10)、制御タイマがタイムアップしていれば特賞継続受付状態処理へ移行する。また、上記ステップS2−10で未だ制御タイマがタイムアップしていないと判定された場合には、開閉タイマを更新し(ステップS2−11)、その開閉タイマがタイムアップしたか否かを判定し(ステップS2−12)、開閉タイマがタイムアップしていれば、開閉タイマを改めて設定し(ステップS2−13)、開閉部材ソレノイド17への出力を反転させる(ステップS2−14)。すなわち、開閉タイマの計時時間だけ開閉部材11,11が開いた後は、開閉タイマの計時時間だけ開閉部材11,11が閉じるという0.8秒づつの開閉動作が繰り返されるのである。
【0067】
上記ステップS2−12において開閉タイマが未だタイムアップしていなかった場合、もしくは、開閉タイマタイムアップに基づく開閉タイマのリセットと開閉部材ソレノイド17の反転動作が終了した後、再びステップS2−4へ戻って、カウント数とランド数を更新して同様の処理を繰り返すことにより、サイクル遊技が実行されるのである。
【0068】
上述した特賞開閉状態処理のステップS2−8においてカウントスイッチ13からの検出出力をカウントしたカウント数が最大値以上となって第1終了条件が達成されるか、もしくはステップS2−10において制御タイマがタイムアップして第2終了条件が達成された場合に移行する特賞継続受付状態処理では、開閉部材ソレノイド17をオフにして変動入賞装置10を第1状態に変換し(ステップS3−1)、貯留解除ソレノイド21の励磁を開始する迄の待機時間を計時す解除タイマを所定時間(例えば、3秒)にセットし(ステップS3−2)、特賞継続受付状態を保持する所定時間(例えば、5秒)を制御タイマにセットする(ステップS3−3)。
【0069】
続いて、ステップS3−2でセットした解除タイマがタイムアップしたか否かを判定し(ステップS3−4)、未だ解除タイマがタイムアップしていなければ解除タイマを更新する(ステップS3−5)。一方、ステップS3−4において解除タイマがタイムアップしていると判定した場合には、貯留解除ソレノイド21をオンにして(ステップS3−6)、特定入賞球流路18を遊技球が流下可能な状態に変換する。
【0070】
そして、継続スイッチ19が球を検出したか否かを判定し(ステップS3−7)、未だ継続スイッチ19が特定入賞球を検出していない場合には制御タイマを更新する(ステップS3−8)。一方、ステップS3−7において継続スイッチ19が特定入賞球を検出していた場合には、サイクル遊技更新条件が達成されたので、貯留解除ソレノイド21をオフにして(ステップS3−9)、特賞継続待機状態処理へ移行する。
【0071】
なお、上記ステップS3−7において継続スイッチ19が特定入賞球を検出していなかった場合には、制御タイマがタイムアップしたか否かを判定し(ステップS3−10)、制御タイマが未だタイムアップしていなかった場合には、再びステップS3−4からの処理を繰り返し、その結果、制御タイマがタイムアップした場合には、貯留解除ソレノイド21をオフにして(ステップS3−11)、待機状態処理へ移行する(通常遊技に復帰する)。
【0072】
すなわち、特賞継続受付状態処理において、上述した特賞開始受付状態と同様な貯留解除ソレノイド21の動作制御を行うのである。従って、変動入賞装置10が第1状態に復帰してから所定時間が経過すると貯留解除ソレノイド21がオンとなり、特定領域14に到達した入賞球(遮蔽部材20上に貯留されていた遊技球)は特定入賞球流路を流下することが許容され、継続スイッチ19により検出されることとなるので、貯留解除ソレノイド21がオフの間はサイクル遊技更新条件が達成されることなくカウントスイッチ13による規定数までの入賞球検出が行われ、貯留解除ソレノイド21がオンになると極めて高い確率でサイクル遊技更新条件が達成されることから、遊技者にとっては各サイクル遊技での獲得利益量(賞球量)が保証された状態で、最終ラウンドのサイクルまで順調に継続更新させることが可能となる。
【0073】
なお、弾球遊技を実際に行うと様々な不確定要素が影響することから、必ずしも1ランドのサイクル遊技中にカウントスイッチ13が上限数(例えば、10個)の遊技球を検出するとは限らず、規定数に満たないまま第2終了条件(例えば、サイクル遊技開始から30秒経過)が達成されて特賞継続受付状態に移行する可能性があり、このまま入賞球誘導手段が作動しないとサイクル遊技更新条件は達成されないので遊技者に不利となる。また、カウントスイッチ13の検出した遊技球が第1終了条件の規定数に達した場合であっても、特賞継続受付状態に移行して変動入賞装置10の開閉部材11,11が閉じた時(後続の遊技球が変動入賞装置へ入賞不能となった時)に、運悪く変動入賞装置10内に入賞球が全く残っていないと、たとえ入賞球誘導手段が球誘導状態に変換されたとしても、サイクル遊技更新条件が達成されることはないので遊技者に不利である。
【0074】
そこで、入賞球誘導手段が球通過規制状態の間は実質的に継続スイッチ19による入賞球検出が不可能な構造を採用した場合には、例えば、第1終了条件として設定されている球数よりも適宜少ない遊技球が検出されることに基づいて入賞球誘導手段を球誘導状態に変換(規定数の球が検出された時点で直ぐに変換させる場合だけでなく、規定数の球が検出されてから適宜なウェイトタイムが経過した時点で変換させる場合を含む)させたり、サイクル遊技の開始から所定時間の経過により入賞球誘導手段を球誘導状態に変換させたり、或いは、これらの条件を組み合わせて最先の条件が達成された時に入賞球誘導手段を球誘導状態に変換させるようにしても良い。
【0075】
上記のような特賞受付待機処理でサイクル遊技更新条件が達成されるか、もしくは特賞開閉状態処理中にサイクル遊技更新条件が達成されて行われる特賞継続待機状態処理においては、先ず、未だ変動入賞装置10の開閉部材11,11が開いた特賞開閉状態処理から特賞継続待機状態処理へ移行した場合を考慮して開閉部材ソレノイド17がオン状態であればオフにし(ステップS4−1)、特別遊技におけるサイクル遊技の実行回数であるラウンド数を計数するカウンタに“1”を加算してラウンド数を更新し(ステップS4−2)、各サイクル遊技における第1終了条件を判定するためのカウント数を計数するカウンタのカウント値を“0”にし(ステップS4−3)、特賞継続待機状態を保持する所定時間(例えば、5秒)を制御タイマにセットする(ステップS4−4)。
【0076】
そして、カウントスイッチ13が入賞球を検出したか否かを判定し(ステップS4−5)、検出されていた場合にはカウント数に“1”を加算してカウンタを更新し(ステップS4−6)、上記のようにして更新されたカウント数とサイクル遊技のラウンド数を表示し(ステップS4−7)、次のサイクル遊技のラウンド数や予備計数手段による計数結果から第1終了条件が変更されているかどうかを遊技者に視覚的に報知する。
【0077】
続いて、制御タイマを更新し(ステップS4−8)、制御タイマがタイムアップしたか否かを判定し(ステップS4−9)、未だ制御タイマがタイムアップしていなかった場合には上述したステップS4−5〜ステップS4−8の処理を繰り返し、その後ステップS4−9で制御タイマがタイムアップしたと判定した場合には、ラウンド数が予め定めた最大値(例えば、8)に等しいか否かを判定する(ステップS4−10)。すなわち、ラウンド数が未だ最大値に達していない場合には、更なるサイクル遊技の更新が可能なように上述した特賞開閉状態処理へ移行し、一方、ラウンド数が最大値に達していた場合には、第3終了条件が達成されたことに基づいて、最終ラウンドのサイクル遊技を行うべく最終ラウンド特賞開閉状態処理へ移行する。
【0078】
なお、第3終了条件の達成に基づいて行われる最終ラウンド特賞開閉状態処理(例えば、8回目のサイクル遊技)に際しては、上述した特賞開閉状態処理において、ステップS2−5の継続スイッチ19の検出出力判定を行わないと共に、ステップS2−8の「カウント数≧最大値」の真判定とステップS2−10の「制御タイマタイムアップ」の真判定に基づいて、待機状態処理(通常遊技)へ復帰するように制御する。斯くして、サイクル更新されることなく、変動入賞装置10への入賞球が10個に達するか、もしくは変動入賞装置10の開閉動作開始から30秒経過することによって、通常の遊技状態に戻るのである。
【0079】
上述した実施形態では、第1,第2始動口12a,12bへの遊技球入賞に伴って、即座に変動入賞装置10の開閉部材11,11が作動するものとしたが、これに限らず、例えば、始動口への入賞(始動スイッチによる遊技球の検出タイミング)から、ある一定の開閉部材作動待機時間(例えば、3秒)を経過した後に、開閉部材が作動するように構成しても良い。このような構成を採用して、始動口への入賞による開閉部材の作動タイミングを遅延させれば、遊技者の緊張感や期待感を効果的に高めることができ、一層興趣に富んだ遊技機となる。
【0080】
また、上記のように始動口への入賞後に開閉部材作動待機時間を設ける構成した場合、開閉部材作動待機時間中に特定領域へ遊技球が到達したことを継続スイッチが検出すると、その時点から特別遊技を起生するようにしても良い。すなわち、始動口への入賞に伴って開閉部材作動待機時間を発生させ、この開閉部材作動待機時間がタイムアップする前に特定遊技領域へ遊技球が到達した場合には、補助遊技中に開閉部材が全く作動することなくサイクル遊技開始待機時間へ移行する(特別遊技状態が起生される)のである。このような制御を採用すれば、始動口への入賞後に設けた開閉部材作動待機時間によるロスタイムの影響を無くして、工場での検査時等に、継続センサの検査やカウントスイッチの検査等を素早く行うことが可能となる。
【0081】
更に、上述した実施形態では、補助遊技中に変動入賞装置10への入賞球が特定領域14へ到達することで起生される特別遊技において、サイクル遊技が最大7回まで更新可能なものと定めたが、サイクル遊技の最大継続回数を可変するようにしても良い。例えば、特別遊技が発生するタイミング(継続スイッチの遊技球検出タイミング)に合わせて、最高何回のサイクル更新を可能にするかを抽選(ランダムに決定)することで、特別遊技が起生される毎にサイクル遊技の最大継続回数に変化を与えて、遊技上の興趣を高めるのである。
【0082】
また、サイクル遊技の最大継続回数の具体的な決定手順の例としては、特別遊技の起生を決する継続スイッチの遊技球検出タイミングで乱数を抽出し、この乱数に応じて「2回」「4回」「7回」の何れかに決定する。そして、この継続回数の決定を視覚的なゲームとして遊技者に見せるように、複数の識別情報(英数字や○,△,□等の記号)を可変表示可能な可変表示装置を用いて可変表示ゲームを行い、その可変表示ゲームの停止結果態様に応じた継続回数に決定されたことを遊技者に印象付けるのである。なお、3種類の継続回数における各々の選択確率を均等にする必要は無く、継続回数の大きいものほど確率を低くしても良いし、継続回数の種類を4種類以上としても良いし、2種類のみとしても良い。
【0083】
上記したサイクル遊技の最大継続回数を決定する可変表示ゲームを行うための可変表示装置は、予備計数手段による計数結果の表示を行う表示装置と兼用することも可能である。しかしながら、サイクル遊技の最大継続回数は遊技者の獲得利益(特別遊技において遊技者が得る賞球数)に大きく関わる情報であるから、予備計数手段による計数結果の表示よりも、決定されたサイクル遊技の最大継続回数を優先して表示することが望ましい。
【0084】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1および請求項2に係る弾球遊技機によれば、入賞球誘導手段の球保持部材を特定球通過路へ突出させて、特定球通過路内に遊技球を貯留可能な球通過規制状態においても、球挿入部を介して外部から特定球通過路内へ挿入した遊技球が上記特定入賞球検出手段に検出されるので、入賞球誘導手段が球通過規制状態から球誘導状態へ変換されるのを待つことなく、特別遊技の発生条件を達成することができ、特定入賞球検出手段の検査を行う際のロスタイムを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】遊技機の正面図である。
【図2】遊技盤の正面図である。
【図3】変動入賞装置の前面側斜視図である。
【図4】変動入賞装置における入賞球誘導手段を含む特定領域の概略縦断面図である。
【図5】(a)入賞球誘導手段における球保持部材の他の例を示す斜視図である。
(b)他の例の球保持部材で構成した入賞球誘導手段を含む特定領域の概略縦断面図である。
【図6】他の入賞球誘導手段を備える変動入賞装置の腰部概略斜視図である。
【図7】他の入賞球誘導手段を備える変動入賞装置の腰部概略斜視図である。
【図8】遊技制御装置の入出力における概略機能ブロック図である。
【図9】遊技状態の変化態様を示す状態遷移図である。
【図10】通常遊技から補助遊技と特別遊技を経て再び通常遊技へ戻る具体例を示すタイムチャートである。
【図11】(a)〜(c)は、貯留解除ソレノイドの動作を含めた補助遊技の進行制御例を示すタイムチャートである。
【図12】特賞待機状態における遊技制御装置の処理を示すフローチャートである。
【図13】特賞開閉状態における遊技制御装置の処理を示すフローチャートである。
【図14】特賞継続受付状態における遊技制御装置の処理を示すフローチャートである。
【図15】特賞継続待機状態における遊技制御装置の処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 遊技機
6 遊技部
10 変動入賞装置
12a 第1始動口
12b 第2始動口
13 カウントスイッチ
14 特定領域
15 通常領域
16 表示部
19 継続スイッチ
29 遊技制御装置
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000039283A JP2001224772A (ja) | 2000-02-17 | 2000-02-17 | 弾球遊技機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000039283A JP2001224772A (ja) | 2000-02-17 | 2000-02-17 | 弾球遊技機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001224772A JP2001224772A (ja) | 2001-08-21 |
JP2001224772A5 true JP2001224772A5 (ja) | 2004-11-11 |
Family
ID=18562870
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000039283A Pending JP2001224772A (ja) | 2000-02-17 | 2000-02-17 | 弾球遊技機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001224772A (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AU2009200300B2 (en) | 2008-01-29 | 2012-03-15 | Aristocrat Technologies Australia Pty Limited | A gaming system and a method of managing usage of gaming machines |
JP5953010B2 (ja) * | 2011-06-16 | 2016-07-13 | 京楽産業.株式会社 | パチンコ遊技機 |
JP6458227B2 (ja) * | 2015-01-29 | 2019-01-30 | 株式会社高尾 | 弾球遊技機 |
-
2000
- 2000-02-17 JP JP2000039283A patent/JP2001224772A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5155928B2 (ja) | 遊技機 | |
JP2003299795A (ja) | パチンコ遊技機 | |
JP2003310861A (ja) | 遊技機及びプログラム及び記憶媒体 | |
JP2004254744A (ja) | 遊技機 | |
US20060244211A1 (en) | Gaming machine | |
JP4329050B2 (ja) | 遊技機 | |
JP6039939B2 (ja) | パチンコ機 | |
JP2004248759A (ja) | 弾球遊技機 | |
JP5378910B2 (ja) | パチンコ機 | |
JPH052340B2 (ja) | ||
JP2001224772A5 (ja) | ||
JP2001231947A5 (ja) | ||
JP2001224772A (ja) | 弾球遊技機 | |
JP4040297B2 (ja) | 遊技機 | |
JP2001204916A (ja) | 弾球遊技機 | |
JP3660433B2 (ja) | 弾球遊技機 | |
JP2001231947A (ja) | 弾球遊技機 | |
JP2004016293A (ja) | パチンコ遊技機 | |
JP4627591B2 (ja) | 遊技機及び遊技機の遊技方法 | |
JP3877304B2 (ja) | パチンコ遊技機 | |
JP2000189575A (ja) | 弾球遊技機 | |
JP3543010B2 (ja) | 遊技機 | |
JP4015333B2 (ja) | 遊技機 | |
JP2004275305A (ja) | 遊技機 | |
JP4335637B2 (ja) | 弾球遊技機 |