JP2001223898A - 画像読取装置および画像形成装置 - Google Patents

画像読取装置および画像形成装置

Info

Publication number
JP2001223898A
JP2001223898A JP2000032997A JP2000032997A JP2001223898A JP 2001223898 A JP2001223898 A JP 2001223898A JP 2000032997 A JP2000032997 A JP 2000032997A JP 2000032997 A JP2000032997 A JP 2000032997A JP 2001223898 A JP2001223898 A JP 2001223898A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
image data
frequency
maximum point
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000032997A
Other languages
English (en)
Inventor
Takahisa Yoshigae
貴久 吉ケ江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2000032997A priority Critical patent/JP2001223898A/ja
Publication of JP2001223898A publication Critical patent/JP2001223898A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 地肌部分を適正に除去した良好な読取画像を
得る。 【解決手段】 画像読み取り時には、光電変換素子によ
り読み取られた白基準データに基づきシェーディング補
正処理されて記憶装置25に記憶された原稿画像データ
から検出した最も低濃度側の極大点に対応する画像濃度
を地肌濃度とした地肌除去処理をシェーディング補正処
理後の画像データに対して行うようにした。これによっ
て、既に記憶されたシェーディング補正処理後の画像デ
ータに基づいて取得した地肌濃度に応じた地肌除去処理
を行うことが可能になるので、プリスキャンの必要がな
く、例えば、光源の光量分布のばらつき等に影響されず
に、地肌部分を適正に除去した良好な読取画像を得るこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像読取装置およ
び画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】イメージスキャナ、複写機等に搭載され
る画像読取装置では、例えば、新聞や着色用紙等のよう
に地肌部分が着色された原稿を読み取る機会も多くあ
る。地肌部分が着色された原稿を読み取る場合、白色の
原稿と同様な読み取りを行うと、地肌部分の色が再現さ
れた不鮮明な画像となってしまうことがある。
【0003】このため、地肌部分が着色されている原稿
を読み取る場合の対策として、地肌部分の色を消去ある
いは目立たなくするような処理(以降、地肌除去処理と
する)を行うようにした技術が開示されている。
【0004】例えば、原稿画像の端部等、一部の原稿画
像データの濃度分布から決定した地肌濃度レベル(しき
い値)に基づいて、地肌濃度レベル決定のための処理時
間を短縮した地肌除去処理を行うようにした画像読取装
置がある。
【0005】また、この他にも、例えば、特開平6−3
11364号公報、特開平8−307721号公報、特
開平9−200527号公報、特開平9−247456
号公報あるいは特開平10−257325号公報に開示
されている技術を用いて地肌除去処理を行うようにした
画像読取装置がある。
【0006】特に、特開平6−311364号公報に
は、原稿を読取位置に搬送する際に読み取った原稿画像
データに基づいて決定した地肌濃度レベル(しきい値)を
用いて地肌除去処理を行うようにした技術が開示されて
いる。同公報に開示された技術によれば、原稿搬送時に
読み取った画像データに基づいて地肌濃度レベルを決定
することにより改めてプリスキャンを行うことなく処理
速度を速くすることが可能になる。
【0007】特開平8−307721号公報には、地肌
部分(背景)と記載内容とを区別するために作成したヒス
トグラムに基づいて原稿画像データの濃度変換処理を自
動で行い、濃度変換処理で使用したヒストグラムを出力
するようにした技術が開示されている。同公報に開示さ
れた技術によれば、ヒストグラムを出力することにより
操作者に対して濃度変換処理の状況を案内することが可
能になる。また、同公報に開示された技術によれば、出
力したヒストグラムにより操作者に対して濃度変更時の
目安を案内することが可能になる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の技術
を用いて地肌除去処理を行った場合、地肌濃度レベルを
決定する際の基礎となる原稿画像データのサンプリング
方法や、サンプリングされる原稿画像データの原稿画像
を読み取る際における抽出時期等に起因する不具合か
ら、良好な地肌除去処理を行うことができない。
【0009】特に、特開平6−311364号公報に開
示された技術では、全ての原稿画像データに基づいて地
肌濃度レベルを決定するため、地肌除去処理にかかるデ
ータ量が膨大となり、処理に時間がかかる。また、地肌
濃度レベルは、プリスキャンで読み取った原稿画像デー
タに基づいて決定されるため、例えば光源の光量分布の
ばらつき等に影響されやすく、信頼性が低い。
【0010】また、特開平8−307721号公報に開
示された技術では、ヒストグラムを出力することにより
操作者に対して濃度変換処理の状況を案内することが可
能になるが、ヒストグラムに基づいて画像濃度を変更し
たとしてもその画像濃度は原稿全体で変更されるため、
例えば、全体の画像濃度が薄いときに高濃度側へ変更す
ると地肌部分の画像濃度も高くなってしまう。
【0011】本発明は、地肌部分を適正に除去した良好
な読取画像を得ることができる画像読取装置および画像
形成装置を得ることを目的とする。
【0012】本発明は、地肌除去処理を迅速に行うこと
ができる画像読取装置および画像形成装置を得ることを
目的とする。
【0013】本発明は、地肌部分に模様が形成されてい
る場合等、原稿の地肌濃度に幅がある場合においても最
適な地肌レベルを選択し、良好な読取画像を得ることが
できる画像読取装置および画像形成装置を得ることを目
的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の画
像読取装置は、画像読み取り用の光電変換素子を備え、
画像を読み取る際には前記光電変換素子により読み取っ
た白基準板の白基準データに基づいて読み取った原稿画
像データのシェーディング補正処理を行う画像読取装置
において、前記シェーディング補正処理後の前記原稿画
像データを一時記憶する記憶装置と、前記記憶装置に記
憶された前記原稿画像データから抽出した少なくとも1
ライン分の前記原稿画像データに基づいて所定画像濃度
における前記原稿画像データの出現度数を取得する度数
取得手段と、前記度数取得手段により取得された前記出
現度数から前記出現度数が極大となる極大点を検出する
極大点検出手段と、前記極大点検出手段により検出され
る前記極大点のうち最も低濃度側の前記極大点に対応す
る前記画像濃度を地肌濃度として前記記憶装置に記憶さ
れた前記原稿画像データに対して地肌除去処理を行う地
肌除去処理手段と、を設けた。
【0015】したがって、画像読み取り時には、光電変
換素子により読み取られた白基準板の白基準データに基
づきシェーディング補正処理されて記憶装置に記憶され
た原稿画像データから抽出された少なくとも1ライン分
の原稿画像データに基づいて、度数取得手段により取得
された出現度数から極大点検出手段により検出された極
大点のうち最も低濃度側の極大点が検出され、この極大
点に対応する画像濃度を地肌濃度とした地肌除去処理が
地肌除去処理手段によって記憶装置に記憶されたシェー
ディング補正処理後の原稿画像データに対して行われ
る。これによって、既に記憶されたシェーディング補正
処理後の原稿画像データに基づいて取得した地肌濃度に
応じた地肌除去処理を行うことが可能になる。
【0016】請求項2記載の画像読取装置は、画像読み
取り用の光電変換素子を備え、画像を読み取る際には前
記光電変換素子により読み取った白基準板の白基準デー
タに基づいて読み取った原稿画像データのシェーディン
グ補正処理を行う画像読取装置において、前記シェーデ
ィング補正処理後の前記原稿画像データを一時記憶する
記憶装置と、前記記憶装置に記憶された前記原稿画像デ
ータから抽出した少なくとも1ライン分の前記原稿画像
データに基づいて所定画像濃度における前記原稿画像デ
ータの出現度数を取得する度数取得手段と、前記度数取
得手段により取得された前記出現度数から前記出現度数
が極大となる極大点を検出する極大点検出手段と、前記
極大点検出手段により検出される前記極大点のうち前記
出現度数が最も高い前記極大点に対応する前記画像濃度
を地肌濃度として前記記憶装置に記憶された前記原稿画
像データに対して地肌除去処理を行う地肌除去処理手段
と、を設けた。
【0017】したがって、画像読み取り時には、光電変
換素子により読み取られた白基準板の白基準データに基
づきシェーディング補正処理されて記憶装置に記憶され
た原稿画像データから抽出された少なくとも1ライン分
の原稿画像データに基づいて、度数取得手段により取得
された出現度数から極大点検出手段により検出された極
大点のうち最も出現度数が高い極大点が検出され、この
極大点に対応する画像濃度を地肌濃度とした地肌除去処
理が地肌除去処理手段によって記憶装置に記憶されたシ
ェーディング補正処理後の原稿画像データに対して行わ
れる。これによって、既に記憶されたシェーディング補
正処理後の原稿画像データに基づいて取得した地肌濃度
に応じた地肌除去処理を行うことが可能になる。
【0018】請求項3記載の発明の画像読取装置は、請
求項2記載の画像読取装置において、前記地肌除去処理
手段は、前記極大点検出手段により検出される前記極大
点のうち所定の前記画像濃度範囲内で前記出現度数が最
も高い前記極大点に対応する前記画像濃度を地肌濃度と
する。
【0019】したがって、地肌除去処理では、所定画像
濃度範囲内で最も出現度数が高い極大点に対応する画像
濃度が地肌濃度とされる。所定の画像濃度範囲は、例え
ば、低濃度側(高階調度側)の任意の範囲に設定すること
が可能である。これによって、限定された所定の画像濃
度範囲内だけに関して極大点の検出を行うことで極大点
の検出における処理速度を速くすることが可能になる。
【0020】請求項4記載の発明は、請求項1、2また
は3記載の画像読取装置において、前記度数取得手段は
複数ライン分の前記原稿画像データおよび主走査方向の
複数の位置でそれぞれ副走査方向に連続する前記原稿画
像データに基づいて連続する前記原稿画像データを一単
位とした単位毎に前記出現度数を取得し、前記極大点検
出手段は前記度数取得手段により取得された前記出現度
数から前記極大点を前記単位毎に検出し、前記地肌除去
処理手段は前記極大点検出手段により検出された前記極
大点に対応する前記画像濃度の平均値を前記地肌濃度と
する。
【0021】したがって、シェーディング補正処理後の
原稿画像データの濃度分布が広範囲に亘って検証された
結果の平均値が地肌濃度とされる。これによって、原稿
画像データの抽出位置による濃度分布の偏りのない良好
な地肌濃度を得ることが可能になる。
【0022】請求項5記載の発明の画像読取装置は、画
像読み取り用の光電変換素子を備え、画像を読み取る際
には前記光電変換素子により読み取った白基準板の白基
準データに基づいて読み取った原稿画像データのシェー
ディング補正処理を行う画像読取装置において、所定の
情報を表示する表示部と、前記シェーディング補正処理
後の前記原稿画像データを一時記憶する記憶装置と、前
記記憶装置に記憶された前記原稿画像データから抽出し
た少なくとも1ライン分の前記原稿画像データに基づい
て各画像濃度における前記原稿画像データの出現度数を
取得する度数取得手段と、前記度数取得手段により取得
された前記出現度数から前記出現度数が極大となる極大
点を検出する極大点検出手段と、前記極大点検出手段に
より検出された前記極大点のうち前記出現度数が予め設
定された値より大きい極大点が複数あるか否かを判断す
る判断手段と、前記判断手段により前記出現度数が予め
設定された値より大きい前記極大点が複数あると判断し
た場合には、当該極大点に関する情報を前記表示部に表
示させる表示手段と、前記表示手段により前記表示部上
に表示された前記極大点に関する情報の選択指示を受け
付ける選択受付手段と、前記選択受付手段により選択指
示を受け付けた前記極大点に関する情報に対応する前記
画像濃度を地肌濃度として前記記憶装置に記憶された前
記原稿画像データに対して地肌除去処理を行う地肌除去
処理手段と、を設けた。
【0023】したがって、画像読み取り時には、光電変
換素子により読み取られた白基準板の白基準データに基
づきシェーディング補正処理されて記憶装置に記憶され
た原稿画像データから抽出された少なくとも1ライン分
の原稿画像データに基づいて、度数取得手段により取得
された出現度数から極大点検出手段により検出された極
大点のうち出現度数が予め設定された値より大きい極大
点が複数あると判断手段により判断された場合には、当
該極大点に関する情報が表示手段により表示部に表示さ
れる。そして、選択受付手段により選択指示を受け付け
た極大点に関する情報に対応する画像濃度を地肌濃度と
した地肌除去処理が地肌除去処理手段によって記憶装置
に記憶されたシェーディング補正処理後の原稿画像デー
タに対して行われる。これによって、例えば、地肌部分
に模様が形成された原稿画像等、所定の出現度数より大
きい極大点を複数有すると推測される原稿画像に対して
適宜地肌濃度を設定することが可能になり、既に記憶さ
れたシェーディング補正処理後の原稿画像データに対し
て、原稿画像に適した良好な地肌除去処理を行うことが
可能になる。
【0024】請求項6記載の発明は、請求項5記載の画
像読取装置において、前記判断手段は、所定の前記画像
濃度範囲内で前記出現度数が予め設定された値より大き
い前記極大点が複数あるか否かを判断する。
【0025】したがって、判断手段により判断される複
数の極大点の有無の判断は、所定の画像濃度範囲内に限
定して行われる。所定の画像濃度範囲は、例えば、低濃
度側(高階調度側)の任意の範囲に設定することが可能で
ある。これによって、限定された画像濃度範囲内だけに
関して判断を行うことで処理速度を速くすることが可能
になる。
【0026】請求項7記載の発明は、請求項5または6
記載の画像読取装置において、前記度数取得手段は複数
ライン分の前記原稿画像データおよび主走査方向の複数
の位置でそれぞれ副走査方向に連続する前記原稿画像デ
ータに基づいて連続する前記原稿画像データを一単位と
した単位毎に前記出現度数を取得し、前記極大点検出手
段は前記度数取得手段により取得された前記出現度数か
ら前記極大点を前記単位毎に検出し、前記判断手段は所
定条件における複数の前記極大点の有無を前記単位毎に
判断する。
【0027】したがって、広範囲に亘って検出されたシ
ェーディング補正処理後の原稿画像データの濃度分布に
基づいて地肌濃度が得られる。これによって、原稿画像
データの抽出位置による濃度分布の偏りのない良好な地
肌濃度を得ることが可能になる。
【0028】請求項8記載の発明は、請求項1ないし7
いずれか一記載の画像読取装置において、前記地肌除去
処理手段によって実行する前記地肌除去処理を、前記シ
ェーディング補正処理と共通の演算部分で実行する。
【0029】したがって、地肌除去処理とシェーディン
グ補正処理とが共通の演算部分で実行される。これによ
って、演算部分の共通化による部品点数の削減を図るこ
とが可能になる。
【0030】請求項9記載の発明の画像形成装置は、請
求項1ないし8のいずれか一に記載の画像読取装置を備
え、前記画像読取装置で読み取った画像を記録材に形成
する。
【0031】したがって、請求項1ないし8のいずれか
一に記載の画像読取装置により読み取った画像が記録材
に形成される。これによって、地肌除去処理が良好に行
われた画像を記録材に形成することが可能になる。
【0032】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態を図1
ないし図5に基づいて説明する。本実施の形態は、画像
読取装置として、イメージスキャナへの適用例を示すも
のである。
【0033】図1は、第1の実施の形態のイメージスキ
ャナを概略的に示す模式図である。イメージスキャナ1
は、ケーシング2と、ケーシング2の上面に設けられて
ブックモードにおいて原稿(図示せず)が予め載置される
原稿読取台3と、ケーシング2の上部に設けられた自動
給紙装置4とからなる。ここで、ブックモードとは、原
稿読取台3上に載置された状態の原稿を読み取る動作モ
ードである。原稿読取台3の一端側には、シェーディン
グ補正処理用の白基準板5が設けられている。
【0034】ケーシング2には、各種のキーを備えるキ
ーボード(図示せず)と、所定の情報を表示する表示部と
してのディスプレイ(図示せず)とを有する操作パネル6
が設けられている。キーボードには、押し下げられるこ
とにより原稿画像読み取りの実行指示を宣言するスター
トキー、ディスプレイに表示された情報から所定の情報
を任意に選択させるカーソルキー、カーソルキーが押し
下げられることにより選択された情報の確定の実行指示
を宣言するエンターキー(ともに図示せず)等の各種のキ
ーが設けられている。原稿読取台3の上部には、一端が
ケーシング2から離反する方向へ回動自在に取り付けら
れた原稿押さえ板7が設けられている。
【0035】ケーシング2の内部には、光源8およびミ
ラー9を備えて原稿読取台3に沿って走行可能な第1走
行体10と、ミラー11、12を備えて原稿読取台3に
沿って走行可能な第2走行体13と、レンズ14と、複
数のCCD(Charge CoupledDevice)15が1次元配列さ
れた光電変換素子としてのラインセンサ16と、第1お
よび第2走行体10、13を駆動するステッピングモー
タ17とからなる露光走査光学系18が設けられてい
る。第1および第2走行体10、13、は、図1中右側
から左側へ向かって2:1の速度比で走行する。
【0036】自動給紙装置4には、ADF(Automatic D
ocument Feeder)ユニット19と原稿台20とが設けら
れている。この原稿台20には、ADFモードで原稿を
読み取る際に、原稿が載置される。ADFユニット19
の内には、ステッピングモータ(図示せず)によって駆動
される一対の分離ローラ21および複数対の搬送ローラ
22が設けられている。ここで、ADFモードとは、自
動給紙装置4により原稿を自動給紙し、自動給紙された
原稿が所定位置にある露光走査光学系18上を通過する
際にその原稿画像を読み取る動作モードである。
【0037】次に、図2を参照してイメージスキャナ1
の制御系の構成および作用について説明する。図2は、
イメージスキャナ1の制御系23を作用的に示すブロッ
ク図である。特に図示しないが、イメージスキャナ1の
制御系23は、イメージスキャナ1の各部を集中的に駆
動制御するCPUと、各種制御プログラム等の固定的デ
ータを予め格納するROMと、可変的なデータを書き換
え自在に格納するRAMとにより構成されるマイコンを
内蔵しており、このマイコンがイメージスキャナ1の各
部を駆動制御する。
【0038】原稿からの反射光が入射されるCCD15
では、入射された原稿画像からの反射光をこの光の強度
に応じた電圧値を持つアナログ画像データに変換する。
変換されたアナログ画像データは、A/D(Analog/Dig
ital)コンバータ24に出力される。
【0039】A/Dコンバータ24では、入力されたア
ナログ画像データを多値のデジタル値に変換し、変換し
たデジタル画像データを記憶装置としてのフレームメモ
リ25に出力する。フレームメモリ25では、A/Dコ
ンバータ24から出力されたデジタル画像データを一時
記憶する。
【0040】一般的に、原稿画像の読み取り時において
は、例えば、ラインセンサ16のCCD15の欠陥や光
源8からの光量分布のばらつき等に起因する入力画像の
濃度ムラが生じるため(図3(a)参照)、この入力画像の
濃度ムラを補うためにシェーディング補正処理と称され
る濃度補正処理が読み取った原稿画像データに対して行
われる(図3(b)参照)。
【0041】ここで、フレームメモリ25に一時記憶さ
れたデジタル画像データが、白基準板5を読み取ったデ
ジタル画像データである場合には、フレームメモリ25
に記憶された白基準板5のデジタル画像データから複数
ライン分のデジタル画像データを抽出し、それらの平均
値を白基準データWnとしてラインバッファ26に記憶
する。本実施の形態では、複数ライン分のデジタル画像
データの平均値を白基準データWnとしてラインバッフ
ァ26に記憶するようにしているが、これに限るもので
はなく、1ライン分のデータを白基準データWnとして
ラインバッファ26に記憶してもよい。
【0042】一方、フレームメモリ25に記憶されたデ
ジタル画像データが、原稿画像を読み取った原稿画像デ
ータである場合には、ラインバッファ26に記憶された
白基準データWnに基づいて、演算部27の演算処理部
28において以下の演算処理を行うことによりシェーデ
ィング補正処理を実行する。
【0043】原稿画像の読み取りに際して、読み取った
原稿画像データの主走査方向の1ライン分の原稿画像デ
ータをXn、副走査方向の原稿画像データのフルスケー
ルをFSとするとシェーディング補正処理後の原稿画像
データDnは次式により表わされる。 Dn=Xn/Wn×FS=Xn×(FS/Wn) ・・・
【0044】式において(FS/Wn)で示されるゲイ
ン値は、FSの値が固定でありWnの値が取り得る値が
ラインセンサ16のCCD15による原稿画像データの
分解能から決まる範囲内の値となることから、Wnの値
のみに依存する。
【0045】ところで、演算部27には、予測される白
基準データWnの各値に対応させて予め算出されたゲイ
ン値(FS/Wn)を格納するゲイン値テーブル29が設
けられている。このため、ラインバッファ26に記憶さ
れた白基準データWnに対応するゲイン値(FS/Wn)
をゲイン値テーブル29より取得し、演算処理部28で
取得したゲイン値(FS/Wn)をフレームメモリ25に
記憶されている画像データに乗算する演算処理を行うだ
けでシェーディング補正処理を容易に実現することがで
きる。これによって、処理速度の向上を図ることができ
る。
【0046】演算処理部28において式に示すような
演算処理を行うことによりシェーディング補正処理され
た原稿画像データは、演算部27からフレームメモリ2
5に出力される。フレームメモリ25では、既に記憶さ
れているシェーディング補正処理以前の原稿画像データ
を入力された原稿画像データに更新して記憶する。
【0047】度数分布処理部30では、フレームメモリ
25に更新記憶された原稿画像データから複数ライン分
の原稿画像データ(図4中x参照)および主走査方向の複
数の位置でそれぞれ副走査方向に連続する原稿画像デー
タ(図4中y参照)を抽出し、図5に示すように、画像濃
度を横軸にとり、各画像濃度における原稿画像データの
出現度数を縦軸にとって表わされる特性値グラフg、g
・・・を連続する原稿画像データを一単位とした単位毎に
作成する。ここに、度数取得手段としての機能が実行さ
れる。
【0048】なお、図4に例示した、特性値グラフ作成
のための原稿画像データの抽出位置は、Gで示した原稿
画像の枠内で、主走査方向の原稿画像データおよび副走
査方向に連続する原稿画像データともに予め規定された
抽出位置でもよいし、予め規定された本数分をランダム
に選択することにより決定したの抽出位置でもよい。い
ずれにせよ度数分布処理部30で作成される特性値グラ
フは、シェーディング補正処理後の原稿画像データに基
づいて作成されるため、作成された特性値グラフの濃度
分布は、光源8の光量分布のばらつき等に影響されない
原稿画像本来の濃度分布に近いものとなる。また、抽出
した全ての原稿画像データに関して特性値グラフg、g
・・・を作成すると膨大なデータ量となるが、本実施の形
態のイメージスキャナ1では、複数ライン分の原稿画像
データおよび主走査方向の複数の位置で副走査方向に連
続する原稿画像データを抽出し、抽出した原稿画像デー
タに基づいて連続する原稿画像データを一単位とした単
位毎に特性値グラフg、g・・・を作成するため、データ
量を少なくして処理速度を速くすることができる。さら
に、抽出した原稿画像データに基づいて作成される特性
値グラフg、g・・・が複数あるため、抽出された原稿画
像データの濃度分布の偏り等を防止することができる。
【0049】極大点検出部31では、度数分布処理部3
0で作成した複数の特性値グラフg、g・・・のそれぞれ
から出現度数が極大となる極大点m、m・・・を検出し、
検出した極大点m、m・・・を地肌濃度取得部32へ出力
する。ここに、極大点検出手段としての機能が実行され
る。
【0050】なお、極大点m、m・・・の検出方法はこれ
に限るものではなく、例えば、各ライン毎に検出される
最も画像濃度が低い位置(階調度が高い)における極大点
を検出する方法、あるいは、予め設定した所定の画像濃
度範囲内において最も出現度数の高い極大点を検出する
方法等でもよい。また、このときの所定の画像濃度範囲
を、例えば、階調度240から255の範囲に設定して
予め極大点m、m・・・の検出における検出範囲を狭くす
ることで、処理速度の向上を図ることができる。これら
の極大点m、m・・・の検出方法は、前述したROMに予
め格納されるプログラムにより設定されている。
【0051】地肌濃度取得部32では、入力された複数
の極大点m、m・・・にそれぞれ対応する特性値グラフ
g、g・・・から、入力された複数の極大点m、m・・・にそ
れぞれ対応する画像濃度を取得し、取得した画像濃度の
平均値を算出して、算出した画像濃度の平均値を地肌濃
度としてゲイン値テーブル29に出力する。ゲイン値テ
ーブル29では、出力された地肌濃度をゲイン値テーブ
ル29内に確保された地肌データメモリ(図示せず)に一
時記憶する。地肌データメモリに格納された地肌濃度
は、演算処理部28に出力される。
【0052】本実施の形態では、地肌濃度取得部32か
ら演算処理部28に出力する地肌濃度をゲイン値テーブ
ル29を介して出力しているが、これに限るものではな
く、地肌濃度取得部32から演算処理部28へ直接出力
してもよい。
【0053】演算処理部28では、出力された地肌濃度
に基づいて以下の演算処理を行うことにより、フレーム
メモリ25に記憶されているシェーディング補正処理後
の画像データの地肌濃度除去処理を行う。ここに、地肌
除去処理手段としての機能が実行される。
【0054】ここで、検出した地肌濃度をAとすると、
地肌除去処理後の画像データDn2は、以下の演算処理
により取得される。 Dn2=Dn/A×FS=Dn×(FS/A) ・・・
【0055】ただし、式によれば、FSよりもDn2
が大きくなってしまう可能性が考慮されるが、この場合
は全てDn2をFSとするものとする。
【0056】これによって、シェーディング補正処理後
の原稿画像データを用いて光源8の光量分布のばらつき
等に影響されない良好な地肌除去処理を行った読取画像
を得ることができる。また、フレームメモリ25の中の
シェーディング補正処理後の原稿画像データに対して地
肌除去処理を行うため、プリスキャンの必要がなく、処
理速度を速くすることができる。
【0057】地肌除去処理後の原稿画像データは、フィ
ルタ処理等を行った後で、例えば、印字部(図示せず)等
の次工程へ出力される。
【0058】本実施の形態では、シェーディング補正処
理に関する演算と、地肌除去処理に関する演算とが同一
の演算処理部28で行われているため、処理ブロックの
共通化が図られる。これによって、構成回路数の削減が
可能になり、イメージスキャナ1のコストパフォーマン
スを向上させることができる。
【0059】また、本実施の形態では、各画像濃度にお
ける出現度数を特性値グラフの形態で示したが、これに
限るものではなく、各画像濃度を複数分けた各区間を底
辺とし、当該区間に属する出現度数に比例する面積をも
つ柱を並べた図形で示されるヒストグラムの形態で示し
てもよい。
【0060】次に、本発明の第2の実施の形態のイメー
ジスキャナについて図6および図7に基づいて説明す
る。第2の実施の形態では、極大点検出部31における
極大点m、m・・・の検出基準が第1の実施の形態と異な
っており、例えば、地肌部分に模様が形成された原稿画
像の読み取りにおいて、図6に示すように、所定の基準
に基づいて検出した極大点n、n・・・が1ライン分の原
稿画像データ中に複数存在する場合にも対応可能である
点が第1の実施の形態と大きく異なる点である。なお、
第1の実施の形態と同一部分は同一符号で示し、説明も
省略する。
【0061】図7は、第2の実施の形態のイメージスキ
ャナの制御系を作用的に示すブロック図である。
【0062】第2の実施の形態のイメージスキャナ1の
極大点検出部31では、度数分布処理部30で作成した
複数の特性値グラフg、g・・・のそれぞれから極大点を
検出する際に、予め設定された値としての所定出現度数
より大きい極大点n、n・・・をすべて検出し、検出した
極大点n、n・・・を地肌濃度取得部32に出力する。こ
の所定出現度数は、既定値として前述したROMに予め
格納されている。
【0063】なお、極大点n、n・・・の検出方法はこれ
に限るものではなく、例えば、1ライン分の原稿画像デ
ータ毎に検出される所定の画像濃度範囲内で所定出現度
数より大きい極大点を検出する方法等によって極大点を
検出してもよい。所定濃度範囲は、読み取る原稿画像に
応じて、例えば、階調度200から255の範囲に設定
して予め極大点の検出における検出範囲を狭くすること
で処理速度の向上を図ることができる。これらの極大点
の検出方法は、前述したROMに予め格納されるプログ
ラムにより設定されている。
【0064】第2の実施の形態の地肌濃度取得部32に
は、判断部34が設けられている。判断部34では、極
大点検出部31で検出された所定出現度数の極大点n、
n・・・の数を検証する。ここに、判断手段としての機能
が実行される。
【0065】判断部34では、入力された極大点n、n
・・・が1ライン分の原稿画像データ毎に単数である場合
には、検出された極大点n、n・・・を地肌濃度取得部3
2に設けられた単数処理部35に出力し、以降第1の実
施と同様の処理を実行する。
【0066】一方、判断部34で所定出現度数以上の極
大点n、n・・・が1ライン分の原稿画像データ毎に複数
検出された場合には、検出された極大点n、n・・・を地
肌濃度取得部32に設けられた複数処理部36に出力す
る。
【0067】複数処理部36では、入力された極大点
n、n・・・に関する情報をディスプレイに表示する。こ
こに、表示手段としての機能が実行される。極大点n、
n・・・に関する情報とは、例えば、当該極大点に対応す
る出現度数や画像濃度等の情報である。本実施の形態で
は、極大点n、n・・・が複数検出された時点で、極大点
n、n・・・に関する情報をディスプレイに自動的に表示
するようにしているが、これに限るものではなく、例え
ば、極大点n、n・・・が1ライン分の原稿画像データ毎
に複数検出された時点でこれに対応する処理を続行する
か否かをマニュアル操作によって設定させるようにして
もよい。
【0068】そして、操作者によるカーソルキーの操作
により指定された極大点に関する情報が選択(決定)され
た状態でエンターキーが押し下げられると、選択(決定)
された極大点に対応する画像濃度を地肌濃度として地肌
除去処理を行う。ここに、選択受付手段としての機能が
実行される。
【0069】本実施の形態では、ディスプレイに表示さ
れた原稿画像データの濃度分布に応じて、操作者が任意
に地肌濃度を選択することができ、例えば、地肌部分に
模様が形成された原稿画像を読み取る場合にも、操作者
はディスプレイに表示された極大点に関する情報を参考
にしながら当該原稿の読み取りに際して最も適している
と判断した画像濃度を選択することで、選択された任意
の画像濃度を地肌濃度とした地肌除去処理を行うことが
できる。これにより、地肌部分に模様が形成されている
場合等、原稿の地肌濃度に幅がある場合においても最適
な地肌レベルを選択し、良好な読取画像を得ることがで
きる。
【0070】次に、本発明の第3の実施の形態について
図8に基づいて説明する。第3の実施の形態では、画像
形成装置としてデジタル複写機への適用例を示してい
る。
【0071】図8は、第3の実施の形態のデジタル複写
機を概略的に示す模式図である。デジタル複写機37
は、第1または第2の実施の形態で説明したイメージス
キャナ1と、イメージスキャナ1の下方に設けられたプ
リンタ38とにより構成されている。
【0072】プリンタ38のハウジング39の内部に
は、記録材としての用紙Pを積層するトレイ40から電
子写真方式の画像形成部41、定着器42を経由して排
紙スタッカ部43へ至る用紙搬送路44が形成されてい
る。画像形成部41のほぼ中央に設けられた感光体45
の周囲には、感光体45の表面を一様に帯電させる帯電
器46、イメージスキャナ1で読み取った原稿の画像を
感光体45上に露光する露光器47、露光されることに
より感光体45の表面に形成された潜像にトナーを付着
させることで顕像化する現像器48、用紙搬送路44中
を搬送されてきた用紙Pに顕像を転写する転写器49等
により形成されている。
【0073】このような構成において、イメージスキャ
ナ1で読み取った原稿の画像は、画像形成部41によ
り、用紙搬送路44中をタイミング調整されて搬送され
てきた用紙P上にトナー像として形成され、定着器42
により定着される。
【0074】これによって、第3の実施の形態のデジタ
ル複写機37によれば、第1および第2の実施の形態で
説明したイメージスキャナ1により読み取った原稿の画
像を、画像形成部41により用紙P上に形成することに
より、地肌除去処理が適正に行われた良好な画像を形成
することができる。
【0075】
【発明の効果】請求項1記載の発明の画像読取装置によ
れば、既に記憶されたシェーディング補正処理後の原稿
画像データに基づいて取得した地肌濃度に応じて地肌除
去処理を行うことが可能になるので、プリスキャンの必
要がなく、例えば、光源の光量分布のばらつき等に影響
されずに、地肌部分を適正に除去した良好な読取画像を
得ることができる。
【0076】請求項2記載の画像読取装置によれば、既
に記憶されたシェーディング補正処理後の原稿画像デー
タに基づいて取得した地肌濃度に応じて地肌除去処理を
行うことが可能になるので、プリスキャンの必要がな
く、例えば、光源の光量分布のばらつき等に影響されず
に、地肌部分を適正に除去した良好な読取画像を得るこ
とができる。
【0077】請求項3記載の発明の画像読取装置によれ
ば、請求項1記載の画像読取装置において、最も出現度
数が高い極大点を検出する際の検出範囲を限定すること
により極大点の検出における処理速度を速くして、地肌
除去処理を迅速に行うことができる。
【0078】請求項4記載の発明によれば、請求項1、
2または3記載の画像読取装置において、原稿画像デー
タの抽出位置による偏りのない良好な地肌濃度を得るこ
とが可能になるので、地肌部分を適正に除去した良好な
読取画像を得ることができる。
【0079】請求項5記載の発明の画像読取装置によれ
ば、予め設定された値より出現度数の大きい極大点を複
数有すると推測される原稿画像に対して適宜地肌濃度を
設定することが可能になり、既に記憶されたシェーディ
ング補正処理後の原稿画像データに対して、原稿画像に
適した良好な地肌除去処理を行うことが可能になるの
で、プリスキャンの必要がなく、例えば、地肌部分に模
様が形成された原稿画像のように複数の極大点を有する
と推測される原稿画像を読み取る場合にも、最適な地肌
濃度を選択し、地肌部分を適正に除去した良好な読取画
像を得ることができる。
【0080】請求項6記載の発明の画像読取装置によれ
ば、例えば、所定の画像濃度範囲を複数の出現度数の極
大点を有すると推測される範囲に限定することにより極
大点の検出における処理速度を速くすることが可能にな
るので、例えば、地肌部分に模様が形成された原稿画像
等のように複数の極大点を有すると推測される原稿画像
を読み取る場合にも地肌除去処理を迅速に行うことがで
きる。
【0081】請求項7記載の発明によれば、請求項5ま
たは6記載の画像読取装置において、原稿画像データの
抽出位置による偏りのない良好な地肌除去処理を行うこ
とが可能になるので、地肌部分を適正に除去した良好な
読取画像を得ることができる。
【0082】請求項8記載の発明によれば、請求項1な
いし6いずれか一記載の画像読取装置において、演算部
分の共通化による部品点数の削減を図ることが可能にな
るので、装置のコストパフォーマンスの向上を図ること
ができる。
【0083】請求項9記載の発明の画像形成装置によれ
ば、地肌除去処理が良好に行われた画像を記録材に形成
することが可能になるので、地肌部分が適正に除去され
た良好な再現画像を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のイメージスキャナ
を概略的に示す模式図である。
【図2】イメージスキャナの制御系を作用的に示すブロ
ック図である。
【図3】(a)はシェーディング補正処理前の原稿画像デ
ータを示すグラフであり、(b)はシェーディング補正処
理後の原稿画像データを示すグラフである。
【図4】原稿画像データの抽出位置の一例を示す説明図
である。
【図5】第1の実施の形態の原稿画像読み取りに際し
て、各濃度における原稿画像データの出現度数を示す特
性値グラフである。
【図6】本発明の第2の実施の形態の原稿画像読み取り
に際して、各濃度における原稿画像データの出現度数を
示す特性値グラフである。
【図7】第2の実施の形態のイメージスキャナの制御系
を作用的に示すブロック図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態のデジタル複写機を
概略的に示す模式図である。
【符号の説明】
1 画像読取装置(イメージスキャナ) 5 白基準板 16 光電変換素子(ラインセンサ) 25 記憶装置(フレームメモリ) 37 画像形成装置(デジタル複写機) P 記録材(用紙)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像読み取り用の光電変換素子を備え、
    画像を読み取る際には前記光電変換素子により読み取っ
    た白基準板の白基準データに基づいて読み取った原稿画
    像データのシェーディング補正処理を行う画像読取装置
    において、 前記シェーディング補正処理後の前記原稿画像データを
    一時記憶する記憶装置と、 前記記憶装置に記憶された前記原稿画像データから抽出
    した少なくとも1ライン分の前記原稿画像データに基づ
    いて各画像濃度における前記原稿画像データの出現度数
    を取得する度数取得手段と、 前記度数取得手段により取得された前記出現度数から前
    記出現度数が極大となる極大点を検出する極大点検出手
    段と、 前記極大点検出手段により検出される前記極大点のうち
    最も低濃度側の前記極大点に対応する前記画像濃度を地
    肌濃度として前記記憶装置に記憶された前記原稿画像デ
    ータに対して地肌除去処理を行う地肌除去処理手段と、
    を設けたことを特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 画像読み取り用の光電変換素子を備え、
    画像を読み取る際には前記光電変換素子により読み取っ
    た白基準板の白基準データに基づいて読み取った原稿画
    像データのシェーディング補正処理を行う画像読取装置
    において、 前記シェーディング補正処理後の前記原稿画像データを
    一時記憶する記憶装置と、 前記記憶装置に記憶された前記原稿画像データから抽出
    した少なくとも1ライン分の前記原稿画像データに基づ
    いて各画像濃度における前記原稿画像データの出現度数
    を取得する度数取得手段と、 前記度数取得手段により取得された前記出現度数から前
    記出現度数が極大となる極大点を検出する極大点検出手
    段と、 前記極大点検出手段により検出される前記極大点のうち
    前記出現度数が最も高い前記極大点に対応する前記画像
    濃度を地肌濃度として前記記憶装置に記憶された前記原
    稿画像データに対して地肌除去処理を行う地肌除去処理
    手段と、を設けたことを特徴とする画像読取装置。
  3. 【請求項3】 前記地肌除去処理手段は、前記極大点検
    出手段により検出される前記極大点のうち所定の前記画
    像濃度範囲内で前記出現度数が最も高い前記極大点に対
    応する前記画像濃度を地肌濃度とすることを特徴とする
    請求項2記載の画像読取装置。
  4. 【請求項4】 前記度数取得手段は複数ライン分の前記
    原稿画像データおよび主走査方向の複数の位置でそれぞ
    れ副走査方向に連続する前記原稿画像データに基づいて
    連続する前記原稿画像データを一単位とした単位毎に前
    記出現度数を取得し、前記極大点検出手段は前記度数取
    得手段により取得された前記出現度数から前記極大点を
    前記単位毎に検出し、前記地肌除去処理手段は前記極大
    点検出手段により検出された前記極大点に対応する前記
    画像濃度の平均値を前記地肌濃度とする請求項1、2ま
    たは3記載の画像読取装置。
  5. 【請求項5】 画像読み取り用の光電変換素子を備え、
    画像を読み取る際には前記光電変換素子により読み取っ
    た白基準板の白基準データに基づいて読み取った原稿画
    像データのシェーディング補正処理を行う画像読取装置
    において、 所定の情報を表示する表示部と、 前記シェーディング補正処理後の前記原稿画像データを
    一時記憶する記憶装置と、 前記記憶装置に記憶された前記原稿画像データから抽出
    した少なくとも1ライン分の前記原稿画像データに基づ
    いて各画像濃度における前記原稿画像データの出現度数
    を取得する度数取得手段と、 前記度数取得手段により取得された前記出現度数から前
    記出現度数が極大となる極大点を検出する極大点検出手
    段と、 前記極大点検出手段により検出された前記極大点のうち
    前記出現度数が予め設定された値より大きい極大点が複
    数あるか否かを判断する判断手段と、 前記判断手段により前記出現度数が予め設定された値よ
    り大きい前記極大点が複数あると判断した場合には、当
    該極大点に関する情報を前記表示部に表示させる表示手
    段と、 前記表示手段により前記表示部上に表示された前記極大
    点に関する情報の選択指示を受け付ける選択受付手段
    と、 前記選択受付手段により選択指示を受け付けた前記極大
    点に関する情報に対応する前記画像濃度を地肌濃度とし
    て前記記憶装置に記憶された前記原稿画像データに対し
    て地肌除去処理を行う地肌除去処理手段と、を設けたこ
    とを特徴とする画像読取装置。
  6. 【請求項6】 前記判断手段は、所定の前記画像濃度範
    囲内で前記出現度数が予め設定された値より大きい前記
    極大点が複数あるか否かを判断することを特徴とする請
    求項5記載の画像読取装置。
  7. 【請求項7】 前記度数取得手段は複数ライン分の前記
    原稿画像データおよび主走査方向の複数の位置でそれぞ
    れ副走査方向に連続する前記原稿画像データに基づいて
    連続する前記原稿画像データを一単位とした単位毎に前
    記出現度数を取得し、前記極大点検出手段は前記度数取
    得手段により取得された前記出現度数から前記極大点を
    前記単位毎に検出し、前記判断手段は所定条件における
    複数の前記極大点の有無を前記単位毎に判断することを
    特徴とする請求項5または6記載の画像読取装置。
  8. 【請求項8】 前記地肌除去処理手段によって実行する
    前記地肌除去処理を、前記シェーディング補正処理と共
    通の演算部分で実行することを特徴とする請求項1ない
    し7いずれか一記載の画像読取装置。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし8のいずれか一に記載の
    画像読取装置を備え、前記画像読取装置で読み取った画
    像を記録材に形成することを特徴とする画像形成装置。
JP2000032997A 2000-02-10 2000-02-10 画像読取装置および画像形成装置 Pending JP2001223898A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000032997A JP2001223898A (ja) 2000-02-10 2000-02-10 画像読取装置および画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000032997A JP2001223898A (ja) 2000-02-10 2000-02-10 画像読取装置および画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001223898A true JP2001223898A (ja) 2001-08-17

Family

ID=18557542

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000032997A Pending JP2001223898A (ja) 2000-02-10 2000-02-10 画像読取装置および画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001223898A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007111316A (ja) * 2005-10-21 2007-05-10 Toshiba Corp 3次元超音波診断装置及びそのレベル調整方法
JP2009284407A (ja) * 2008-05-26 2009-12-03 Fuji Xerox Co Ltd 地肌除去装置およびプログラムおよび画像形成装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007111316A (ja) * 2005-10-21 2007-05-10 Toshiba Corp 3次元超音波診断装置及びそのレベル調整方法
JP2009284407A (ja) * 2008-05-26 2009-12-03 Fuji Xerox Co Ltd 地肌除去装置およびプログラムおよび画像形成装置
JP4692575B2 (ja) * 2008-05-26 2011-06-01 富士ゼロックス株式会社 地肌除去装置およびプログラムおよび画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6313924B2 (en) Image forming apparatus and method of correcting the characteristic of each body by printing reference pattern in the machine and reading the printed pattern again
JPH08101603A (ja) 画像形成装置
JP2002185767A (ja) 画像処理装置及び方法
JP3449490B2 (ja) 画像読取り装置
JP2001223898A (ja) 画像読取装置および画像形成装置
JP3453197B2 (ja) 原稿サイズ検知装置
JP2000278533A (ja) 画像処理装置
JP2965906B2 (ja) 画像形成装置
JP3267681B2 (ja) 画像処理装置
JPH0969935A (ja) 画像形成装置
JP2011259008A (ja) 画像読取装置、画像処理装置、画像読取方法およびプログラム
JP4162369B2 (ja) 画像読取装置、画像形成装置および画像データ処理方法
JPH07336503A (ja) デジタル複写機
JP3974236B2 (ja) 画像処理装置および方法
JP4549194B2 (ja) シートスルー原稿読取り装置および画像形成装置
JP3934385B2 (ja) 画像処理装置、画像読取装置及び画像形成装置
JP4035489B2 (ja) 地肌除去装置、地肌除去方法、地肌除去プログラム及び記録媒体
JP3293271B2 (ja) デジタル複写機
JP3976494B2 (ja) 画像読取装置及び画像形成装置
JP2719473B2 (ja) 画像形成装置
JP2004236000A (ja) 原稿読取装置
JPH0758938A (ja) 画像編集装置
JPH06245052A (ja) 画像処理装置
JPH11146193A (ja) 画像形成装置及びその管理システム
JPH11261823A (ja) 画像処理装置