JP2000278533A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP2000278533A
JP2000278533A JP11084844A JP8484499A JP2000278533A JP 2000278533 A JP2000278533 A JP 2000278533A JP 11084844 A JP11084844 A JP 11084844A JP 8484499 A JP8484499 A JP 8484499A JP 2000278533 A JP2000278533 A JP 2000278533A
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JP11084844A
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Shuji Maruta
修二 丸田
Eiichiro Kawasaki
栄一郎 川崎
Jirou Gotou
自朗 後藤
Tatsuji Hirakawa
達司 平川
Yoichi Kawabuchi
洋一 河渕
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Minolta Co Ltd
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コピーを原稿としてさらにコピーしていく場
合における再現画像の劣化を防止すること。 【解決手段】 画像再現情報生成部280は、オリジナ
ル原稿の画像データを複数の領域に分割し、各分割領域
ごとに濃度情報を分析して、その再現条件に関する情報
(再現情報)を生成する。画像再現情報埋め込み部26
0は、第2データ処理部240で処理された画像データ
に対し、上記再現情報を、該当する領域内に透かし情報
として埋め込んでいき、埋め込まれ画像データに基づき
プリンタ制御部400により画像形成が実行される。こ
のコピーされたものをさらに原稿としてコピーする際に
は、画像再現情報抽出部230において、当該原稿の画
像データに埋め込まれた再現情報を抽出し、CPU29
0は、当該抽出された再現情報に基づき第2データ処理
部240を制御し、オリジナル原稿に近い色合いとなる
ようにデータ処理を実行させる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、再現画像の画質が
劣化しないように画像データを処理する画像処理装置に
関する。 【0002】 【従来の技術】従来、複写機を用いて出力した画像を再
度原稿としてコピーを行う(以後、複写機の出力画像を
再度原稿としてコピーすることを「孫コピー」とい
う。)と、再現画像の質が最初の原稿に比べて劣化する
という問題があった。この画像劣化の傾向は、特にカラ
ー画像のコピーの場合に顕著である。カラー複写機は、
原稿から読み取った赤(R)、緑(G)、青(B)の画
像データを色再現のためのシアン(C)、マゼンタ
(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の濃度データ
に変換し、このデータに基づきプリンタ部で記録シート
上に画像を形成するように構成されるが、イメージリー
ダ部における原稿の読取り精度やプリンタ部における各
色のトナーの発色再現性のばらつき、さらにはデータ処
理系における電気ノイズなどの諸要因によって、再現画
像の質が原稿よりもどうしても劣化してしまう。特に人
間の目は、色彩の変化については敏感であり、少しでも
カラー画像の色合いなどが変化しておれば、画像が劣化
したとみなされる。 【0003】これを避けるため、従来は、例えば、原稿
を読み取って得られたR,G,Bの3色の濃度データに
ついて、その明度変化からエッジ部と濃度平坦部を判別
し、MTF補正(空間周波数補正)部においてエッジ部
の画像データに対して所定のエッジ強調処理を施してよ
り鮮明に画像が再現されるようにし、濃度変化の少ない
濃度平坦部の画像データについては、所定のスムージン
グ処理を行って画像をより滑らかになるようにしてい
る。また、色補正を施し、再現される画像の色あいが当
該読み取った原稿の色合いにできるだけ近付くように画
像処理している。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の方法による画像処理を実行しても、コピーである以
上原稿に対して多少なりとも画質が劣化することは免れ
ず、劣化した原稿の画像情報に基づいて上述のような処
理を施しても、孫コピーの代を重ねるごとに画質がさら
に劣化することはやはり避け得なかった。特に、最初の
原稿が写真や絵画など画質が重視されるものにあって
は、当該原稿に比べ孫コピーの画質の劣化が大変目に付
くことになる。 【0005】本発明は、上述のような問題に鑑みてなさ
れたものであって、特に孫コピーの代を重ねても画質が
劣化しないように画像データを処理することが可能な画
像処理装置を提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、画像データの濃度情報を分析して、その
再現条件に関する情報を生成する再現情報生成手段と、
前記再現条件に関する情報を前記画像データに付与する
再現情報付与手段と、前記再現条件に関する情報が付与
された画像データを出力するデータ出力手段とを備える
ことを特徴としている。 【0007】また、本発明は、前記再現情報生成手段
が、前記画像データを所定の大きさの領域ごとに分割す
る領域分割手段を備えており、分割されたそれぞれの領
域における再現条件に関する情報を生成すると共に、前
記再現条件付与手段は、前記画像データに対し、前記各
領域に関連付けて前記再現条件に関する情報を付与する
ようにしている。 【0008】ここで、前記再現情報付与手段は、分割さ
れた各領域に含まれる画像の性質に応じて異なった種類
の再現条件に関する情報を当該領域に関連付けて付与す
るようにすることもできる。この場合、前記異なった種
類の再現条件に関する情報には、当該領域における画像
が、文字画像であるか写真画像であるかを示す情報を含
むようにしてもよいし、また、その画像の画質に関する
情報を含むようにしてもよい。ここで「画質に関する情
報」とは、色合いに関する情報やシャープネスの度合い
に関する情報を含む概念である。 【0009】また、前記データ出力手段が、第1の出力
モードと第2の出力モードを備えている場合には、前記
領域分割手段は、前記出力モードに応じて分割する領域
の大きさを変更するようにしてもよい。ここで、前記第
1の出力モードは画像形成手段により画像を形成させる
モードであると共に前記第2の出力モードは通信回線を
介して外部の端末に画像データを電子情報として送信す
るモードであり、前記領域分割手段は、第1の出力モー
ドの場合の方が第2の出力モードの場合よりも分割する
領域が大きくなるように変更する。 【0010】また、前記データ出力手段が、第1の出力
モードと第2の出力モードを備えている場合に、前記再
現条件付与手段は、前記出力モードに応じて前記画像デ
ータに対し前記各領域に関連付けて付与する前記再現条
件に関する情報の量を変更するようにしてもよい。ここ
で、前記第1の出力モードは画像形成手段により画像を
形成させるモードであると共に前記第2の出力モードは
通信回線を介して外部の端末に画像データを電子情報と
して送信するモードであり、前記領域分割手段は、第1
の出力モードの場合の再現条件に関する情報の量が、第
2の出力モードの場合の再現条件に関する情報の量より
も少なくなるように変更する。 【0011】以上において、前記再現条件付与手段は、
前記再現条件に関する情報を電子透かし情報に変換し
て、前記画像データに埋め込むことを特徴とする。ま
た、前記再現条件付与手段は、前記再現条件に関する情
報を、前記画像データによる画像再現領域外の画像デー
タとして付与するようにしてもよい。また、本発明は、
画像データに付与された当該画像データの再現条件に関
する情報を検出する再現情報検出手段と、前記再現条件
に関する情報に基づいて前記画像データを処理するデー
タ処理手段と、前記処理された画像データを出力するデ
ータ出力手段とを備えたことを特徴としている。 【0012】上記再現情報検出手段は、前記画像データ
を所定の大きさの領域ごとに分割する領域分割手段を備
えており、分割されたそれぞれの領域において前記再現
条件に関する情報を検出し、前記データ処理手段は、当
該領域の画像データに対し、その領域に対応する再現条
件に関する情報に基づいてデータ処理を実行することを
特徴とする。 【0013】画像データの入力モードとして、第1の入
力モードと第2の入力モードを備える場合には、前記領
域分割手段は、前記入力モードに応じて分割する領域の
大きさを変更するようにしてもよい。ここで、上記第1
の入力モードは原稿を画像読取手段で読み取って取得さ
れた画像データが入力されるモードであると共に、前記
第2の入力モードは外部の端末から電子情報として送信
されてきた画像データが入力されるモードであり、前記
領域分割手段は、第1の入力モードの場合の方が第2の
入力モードの場合よりも分割する領域が大きくなるよう
に変更する。 【0014】また、前記領域分割手段は、入力された画
像データの密度に応じて分割する領域の大きさを変更す
るようにしてもよい。以上の画像処理装置において、前
記データ出力手段から出力された画像データに基づき画
像を形成する画像形成手段を備えるようにしてもよい
し、また、原稿の画像情報を読み取ってその画像データ
を取得する画像読取手段を備えるようにしてもよい。 【0015】 【発明の実施の形態】以下、本発明に係る画像処理装置
の実施の形態を、デジタル式のフルカラー複写機(以
下、単に「カラー複写機」という。)に適用した場合に
ついて説明する。 (1)カラー複写機全体の構成 図1は、本発明に係るカラー複写機1の全体の構成を示
す図である。 【0016】同図に示すように、このカラー複写機1
は、大きく分けて、自動原稿搬送装置(以下、単に「A
DF」という場合もある。)10と、イメージリーダ部
30と、プリンタ部50とから構成される。自動原稿搬
送装置10は、原稿を自動的にイメージリーダ部30の
原稿読取位置に送る装置であって、原稿給紙トレイ11
に載置された原稿は、給紙ローラ12、捌きローラ1
3、捌きパッド14により1枚ずつ分離されてガイド1
5に沿って下方に送られ、さらにレジストローラ16お
よび搬送ベルト17によって、プラテンガラス31上に
設定された所定の原稿読取位置まで搬送される。 【0017】原稿読取位置に搬送された原稿は、イメー
ジリーダ部30のスキャナ32によりスキャンされた
後、再び、搬送ベルト17により図の右方向に送られ、
排紙ローラ18を経て原稿排紙トレイ19上に排出され
る。この原稿の裏面もスキャンする場合には、切換爪2
0により原稿の搬送路を反転ローラ21方向に切り換
え、当該反転ローラ21により原稿を反転させて再びプ
ラテンガラス31方向へ移送し、さらに搬送ベルト17
によりプラテンガラス31の上記原稿読取基準位置まで
搬送する。 【0018】そして、当該原稿の裏面がスキャンされる
と、搬送ベルト17が駆動して原稿が図の右方向に搬送
され、上述の排紙動作によって原稿排紙トレイ19上に
排出されると共に、原稿給紙トレイ11に載置された次
の原稿が原稿読取位置まで送られるようになっている。
イメージリーダ部30に設けられたスキャナ32は、原
稿を照射する露光ランプ33と、当該原稿からの反射光
を集光するロッドレンズアレー34と、集光された光を
電気信号に変換する密着型のCCDカラーイメージセン
サ(以下、単に「CCDセンサ」という。)35を備え
ている。 【0019】原稿読み取り時にスキャナ32は、モータ
36により図示しない駆動機構を介して矢印の方向に移
動され、透明なプラテンガラス31上に載置された原稿
をスキャンし、CCDセンサ35により光電変換されて
赤(R)、緑(G)、青(B)の画像信号を得る。これ
により得られたR、G、Bの画像信号は、制御部100
におけるメイン制御部200(図2)において、後述す
る処理を受けて、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエ
ロー(Y)、ブラック(K)の各階調データに変換され
る。 【0020】これらの階調データは、制御部100内の
プリンタ制御部400(図2)において、感光体ドラム
及び現像特性等の画像再現特性に応じた補正(γ補正)
やディザ処理が施されて、レーザーダイオードを内蔵す
るプリントヘッド部51によって、各色成分ごとに感光
体ドラム52表面が露光される。感光体ドラム52は、
上記露光を受ける前にクリーナ53で感光体表面の残留
トナーを除去され、さらにイレーサランプ54に照射さ
れて除電された後、帯電チャージャ55により一様に帯
電されており、このように一様に帯電した状態で露光を
受けると、感光体ドラム52表面の感光体に静電潜像が
形成される。 【0021】C、M、Y、Kの各色のトナー現像器56
M〜56Kを備えたトナー現像部56は、感光体ドラム
52の回転に同期して図示しない昇降装置により上下駆
動され、上記トナー現像器56M〜56Kのうち上記静
電潜像が形成された色成分のものが選択され、当該昇降
装置により現像位置に移動され、感光体ドラム52表面
上の静電潜像を現像する。 【0022】一方、転写ドラム57には、各用紙カセッ
ト71,72から必要なサイズの記録シート(図示せ
ず)が選択されて供給され、この記録シートの先端が、
転写ドラム57上のチャッキング機構58により把持さ
れると共に、吸着用チャージャ59によって静電的に吸
着されて、位置ずれが生じない状態で巻き取られてお
り、上記感光体ドラム52上のトナー像は、転写チャー
ジャ60による転写電界を受けて上記転写ドラム57上
に巻き取られた記録シートに転写される。 【0023】上述のようなプリント過程は、C、M、
Y、Kの各色について繰り返して行われ、全ての色につ
いてプリントが終了すると、分離爪61を作動させて、
記録シートを転写ドラム57の表面から分離させる。記
録シート上に転写されたトナー像は、非常に剥がれやす
い状態であるので、定着装置62において加熱しながら
押圧することによりトナーを紙面に溶融定着させ、その
後排紙トレー63上に排出する。 【0024】なお、イメージリーダ部30の前面の操作
しやすい位置には、図1の点線で示すように操作パネル
80が設けられており、コピー枚数を入力するテンキー
やコピー開始を指示するコピーキーなどのほか、操作者
にメッセージを通知するための液晶表示部などを備え
る。この液晶表示部の前面にはタッチパネルが積層され
ており、画面に表示されたボタンの部分を押下すること
により必要なコピーモードの指定が可能なようになって
いる。 【0025】次に、上記カラー複写機1における制御部
100の構成を図2のブロック図により説明する。この
制御部100は、メイン制御部200、原稿読取制御部
300、プリンタ制御部400および通信制御部500
とからなる。メイン制御部200は、CCDセンサ35
により得られた原稿の画像データの補正処理のほか、原
稿読取制御部300、プリンタ制御部400および通信
制御部500における制御のタイミングなどを指示す
る。 【0026】原稿読取制御部300は、原稿読み取り時
における自動原稿搬送装置10およびイメージリーダ部
30の各動作を制御する。プリンタ制御部400は、プ
リンタ部50の動作を制御するものであって、上記メイ
ン制御部200から出力された画像データに基づいて、
プリンタヘッド部51の出力を制御し、また、用紙カセ
ット71、72からの給紙動作、感光体ドラム52や転
写ドラム57の回転動作、トナー現像部56の上下動、
各チャージャへの電圧の印加などの各動作を同期をとり
ながら統一的に制御し、画像形成を実行させる。 【0027】通信制御部500は、ネットワークなどの
通信回線を介して接続されたパーソナルコンピュータな
どの端末装置との通信を制御する。各制御部は、内部に
CPUやROMを備えており、ROMに格納された制御
プログラムに基づき、それぞれの制御を実行する。 (2)メイン制御部200の構成 次に、上記メイン制御部200の構成を、図3〜図6の
ブロック図に基づいて説明する。 【0028】図3に示すようにメイン制御部200は、
主に第1データ処理部210、画像再現情報抽出部23
0、第2データ処理部240、画像再現情報埋め込み部
260、画像再現情報生成部280およびCPU290
などからなる。このCPU290には、操作パネル80
から設定されたコピーモードを一時保存したり、プログ
ラム実行時におけるワークエリアとなるRAM291、
メイン制御部200における制御プログラムや各種の制
御パラメータの初期値を格納するROM292が接続さ
れる。 【0029】第1データ処理部210は、A/D変換部
211、シェーディング補正部212および濃度変換部
213を備える。スキャナ32のCCDセンサ35によ
り光電変換された画像信号は、A/D変換部211で、
R,G,Bの多値デジタル画像データに変換され、次段
のシェーディング補正部212で露光ランプの照度ムラ
やCCDセンサ35自身の感度ムラによる出力のムラを
補正する公知のシェーディング補正が施される。 【0030】シェーディング補正後の画像データは、ま
だ原稿の反射率データであるため、濃度変換部213に
より実際の濃度データに変換した後、R、G、Bの色成
分ごとに1ページ分の画像データが、第1フレームメモ
リ220に一旦書き込まれる。画像再現情報抽出部23
0は、上記第1フレームメモリ220に格納された画像
データから、その画像の領域ごとに当該領域に属する画
素の画像データ(以下、画素ごとの画像データ(濃度デ
ータ)を、単に「画素データ」という場合もある。)を
読み出して、その領域に関する再現情報を抽出するもの
である。 【0031】この再現情報は、予め原稿画像に電子透か
し情報として付与された原稿再現のための条件に関する
情報であり、本実施の形態においては、当該再現情報と
して画像のベタ部分の色合いに関する情報が埋め込まれ
ている場合について説明する。図4は、上記画像再現情
報抽出部230の内部構成を示すブロック図である。同
図に示すように、画像再現情報抽出部230は、領域分
割部231、ブロック読出し部232、再現情報取り出
し部233、逆変換部234を備える。 【0032】まず、領域分割部231は、第1フレーム
メモリ220に格納された原稿1ページ分の画像データ
を所定のサイズの領域に分割する。ブロック読出し部2
32は、当該分割された領域に含まれる画素データを画
素ブロック単位で読み込んでいく。このブロックは透か
し情報を埋め込む単位となる画素ブロックであり、例え
ば、100×100画素を1個のブロックとする。 【0033】図7は、上記領域分割部231により実行
される領域分割の例を示す図である。本例では原画像に
対して、水平方向にA〜Sの19分割、垂直方向に1〜
12までの12分割している。以下、例えば垂直方向に
「3」、水平方向に「C」の位置にある分割領域を単に
領域(3,C)と表す。ブロック読出し部232は、図
7の、領域(1,A)から領域(12,S)に至るま
で、順次その中に含まれる画素ブロックを読み出して再
現情報取り出し部232に転送する。再現情報取り出し
部233は、各画素ブロックに透かし情報として埋め込
まれた再現情報を取り出して逆変換部234に送る。透
かし情報は、逆変換部234で逆変換されて元の再現情
報に復元される。 【0034】なお、以上の再現情報取出処理は、基本的
には、後述する画像再現情報埋め込み部260における
再現情報埋込処理の逆の処理を行うことにより実行され
る公知の処理である。上述したように本実施の形態で
は、再現情報として、ベタ部分の色合いに関する情報
(色合い情報)が埋め込まれている。この色合い情報
は、ベタ部分の再現されるべき色合いをC、M、Y、K
の濃度比として示すものである。 【0035】復元された再現情報は、CPU290に送
られ、領域を特定する識別情報(例えば、上記(1、
A)、以下「領域情報」という。)に関連付けられて一
旦RAM291内に格納される。一方、再現情報を取り
除かれた画像データは、第2データ処理部240に出力
される。 【0036】第2データ処理部240は、色補正部24
1とMTF補正部242を備える。色補正部242は、
R、G、Bの濃度データを、CPU290から与えられ
たパラメータに基づき、再現色のC、M、Y、Kの濃度
データに変換する。具体的には、R,G,Bの濃度デー
タに基づいて、各濃度データの共通の濃度値のうち所定
割合p1のものを黒の濃度データKとする墨加刷処理
(BP処理)を行う一方、各色の濃度データから当該黒
の濃度データKのうち所定割合p2のものを差し引く下
色除去処理(UCR処理)を行う。また、マスキング係
数Mを用いて、UCR処理後のR、G、Bの各色の濃度
データに線形補正を加え、再現色の濃度データC,M,
Yを得る(マスキング処理)。 【0037】このようにして生成された再現色のC,
M,YおよびKの濃度データは、MTF(空間周波数)
補正部242に出力されて、MTF補正を加えられる。
MTF補正部242は、色補正部241から出力された
画像データについて、CPU290により指定されたM
TF補正条件に基づき、適正な2次元フィルターを選択
して、公知のエッジ強調処理もしくは平滑化処理を行
う。 【0038】特に、CPU290は、上記色補正部24
1に対し、画素ブロックごとのベタ部分の画素のC、
M、Y、Kの濃度比が、対応する領域について抽出され
た色合い情報と等しくなるように制御する。この制御方
法として、上記BP処理やUCR処理における上記割合
p1、p2やマスキング係数Mなどのパラメータを変更
するか、もしくは、それらパラメータは初期設定のまま
で、出力されたC、M、Y、Kの濃度比を上記色合い情
報に合うように再調整するようにしてもよい。 【0039】また、色合い情報の埋め込まれていなかっ
た領域の画素については、初期設定されたパラメータに
したがって、そのまま色補正した後にMTF補正を実行
する。なお、分割領域のサイズが大きい場合には、1つ
の分割領域内にベタ部分とベタでない部分が混在する場
合が考えられる。この場合には、当該領域内のベタ部分
の画素データに対してのみ上記色合い情報に基づく色補
正制御が実行されることになる。 【0040】そのため、次の2つのような処理が有効で
ある。 コピー原稿のベタ部分の色合いが劣化しているといっ
ても、オリジナル原稿に対して極端に色合いが変化する
ことはないと考えられるので、まず、当該領域内の各画
素データを、初期設定されたパラメータに基づき色補正
して一旦C、M、Y、Kの濃度を求め、その濃度比が当
該領域に付された色合い情報に示す濃度比と近いものを
ベタ部分の画素データと認識して、当該画素データの濃
度比が色合い情報と一致するように補正する。 【0041】色補正する前の各画素のR、G、B(あ
るいは、初期設定されたパラメータにより色補正した後
のC、M、Y、K)の濃度データをそれぞれ比較し、そ
れらがほぼ等しい画素データが連続して、N×N画素よ
り大きなまとまりとなっている場合に、当該部分をベタ
部分と判断し、その画素のC、M、Y、Kが上記色合い
情報と一致するように補正する。 【0042】上記との方法を組み合わせて処理する
ようにしてもよい。すなわち、まずによりベタ部分の
画素を検出し、次に、その画素のC、M、Y、Kの濃度
比が抽出された色合い情報に近い場合に、当該色合い情
報により補正するようにしてもよい。この方法によれ
ば、一つの分割領域内に色合いの異なる2以上のベタ部
分があっても対応できる。 【0043】このようにして、第2データ処理部240
において、ベタ部分の色合いを原画通りに維持するのに
必要な補正を受けた画像データは、第2フレームメモリ
250内に格納され、次段の画像再現情報埋め込み部2
60により、上記画像再現情報抽出部230で取り出し
た再現情報を、再度同じ分割領域の画素ブロックに埋め
込む処理を実行する。 【0044】図5は、この画像再現情報埋め込み部26
0の構成を示すブロック図である。まず、領域分割部2
61により第2フレームメモリ250から画像データを
図7と同じ領域に分割し、ブロック読出し部262は上
記分割領域内の画素データを画素ブロック単位で読み出
す。一方、CPU290を介して当該分割領域に関連付
けられてRAM291内に格納されていた再現情報を読
み出して変換部264に送り、変換部264は当該再現
情報を埋め込みに適した形に変換して透かし情報を形成
し、再現情報埋め込み部262に出力する。 【0045】再現情報埋め込み部262は、読み出され
た当該領域内の1つまたは複数の画素ブロックに、対応
する透かし情報を埋め込んだ後、画像メモリ270に出
力してページ毎に格納させる。このように、ある情報を
変換して画像データに透かし情報として埋め込む手法
は、画素などの標本値に処理を施して埋め込む方法や画
像データを周波数変換し、その特定の周波数成分に埋め
込む方法など様々提案されており、いずれの方法を採用
しても構わない。 【0046】なお、この際、再現情報を抽出したのと同
じ画素ブロックに対して同じ透かし情報を埋め込むのが
望ましいであろう。通常、オリジナル原稿に画像データ
に再現情報を埋め込む場所は、目立たない最適な場所に
決定されているからである。この場合には、再現情報が
抽出された分割領域のみならず、再現情報が埋め込まれ
ていた画素ブロックを特定する情報(例えば、そのメモ
リ上のアドレス)を、当該再現情報に関連付けてRAM
291に格納しておけばよい。CPU290はRAM2
91の画素ブロックの情報を参照し、ブロック読出し部
262で読み出された画素ブロックに埋め込むべき情報
を読み出して、これを変換部264に送る。 【0047】画像メモリ270に格納された画像データ
は、予め操作者により操作パネル80から設定された指
示に基づき、プリンタ制御部400の制御による画像形
成に供され、あるいは通信制御部500の制御を受けネ
ットワークなどの通信回線を介して外部のパーソナルコ
ンピュータなどの画像編集装置もしくは記憶装置など
(以下、単に「外部端末」という)に送信される。 【0048】一方、画像再現情報抽出部230において
全ての分割領域について再現情報が取り出されなかった
場合には、その旨の報告がCPU290に送られる。C
PU290はこれにより、読み取った原稿が、オリジナ
ルの原稿であると判断し、画像再現情報生成部280に
指示して、原稿の濃度データを分割領域ごとに分析して
再現情報を生成するように指示する。 【0049】図6は、画像再現情報生成部280の構成
を示すブロック図である。画像再現情報生成部280
は、領域分割部281、濃度データ分析部282、再現
情報生成部283を備え、濃度データ分析部282はさ
らにベタ部分検出部2821と濃度比取得部2822を
備える。第1フレームメモリ220に格納されたR、
G、B各色の画像データは、領域分割部281で図7に
示すような画像領域に分割されると共に、当該分割領域
ごとに画素データが読み出され、濃度データ分析部28
2に送られる。 【0050】濃度データ分析部282のベタ部分検出部
2821は、上述したのと同様にして当該分割領域内に
おけるベタ部分の有無を検出する。すなわち、画素ブロ
ックに含まれる濃度データを水平方向と垂直方向にサー
チし、R、G、Bの全てについて、連続して同じ濃度デ
ータを有する画素が、N×N以上ある場合に、当該部分
をベタ部分であると判断し、その範囲をアドレスを用い
て濃度比取得部2822に知らせる。ここで、Nは、分
割領域がM×M画素の大きさであるとすれば、N≦Mで
あって、人間の視覚によりベタ部分であると認識できる
程度の大きさに設定される。また、完全に同じ濃度デー
タといっても、人目でベタ部分と認識できる程度の誤差
は許容されるであろう。 【0051】濃度比取得部2822は、ベタ部分検出部
2821で検出されたベタ部分の画素について、その
R、G、Bの濃度データをC、M、Y、Kの各再現色の
濃度データに一旦変換し、その濃度比を色合い情報とし
て、再現情報生成部283に送る。この際の各再現色へ
の変換は上記色補正部241と同じ構成の色補正部によ
って行われるが、そのときの変換のパラメータは初期設
定時のパラメータ、すなわち、イメージリーダ部30で
読み込まれた原稿をできるだけ忠実に再現するために予
め決定されたパラメータが当該色補正部に設定されてい
る。 【0052】再現情報生成部283は、当該色合い情報
と分割領域を特定する情報を関連付けて再現情報として
CPU290に送り、CPU290は、この再現情報を
RAM291内に一時的に保存する。なお、この色合い
情報を、R、G、Bの濃度データの比として求めるよう
にすれば、わざわざ色補正してC、M、Y、Kの濃度を
求める手間が省ける。このように色合い情報がR,G,
Bの濃度比で表される場合には、画像データを色補正部
241で色補正する前に、まず当該R、G、Bの濃度デ
ータを上記色合い情報に一致するように補正し、その
後、色補正部241で再現色の濃度データに変換する処
理を行う。この際、色補正部241のパラメータは初期
設定の値となる。 【0053】一方、原稿の画像データは、第2データ処
理部240により色補正やMTF補正を実行された後、
一旦第2フレームメモリ250に保存される。そして、
画像再現情報埋め込み部260の領域分割部261によ
り領域分割された後、ブロック読出し部262により画
素ブロック単位でデータを読み出すと共に、変換部26
4は、CPU290を介してRAM291から読み出さ
れた再現情報を埋め込みに適した透かし情報に変換して
再現情報埋め込み部263に出力する。 【0054】再現情報埋め込み部263は、分割領域ご
とにその内部の画素ブロックに上記透かし情報を埋め込
む。この際、透かし情報のデータ量が、当該領域に埋め
込むことができるデータ量より少ない場合には、できる
だけ画像の冗長部分(透かし情報の埋め込みが視認しに
くい部分)の画素ブロックを選択して埋め込む方が望ま
しい。冗長部分の画素ブロックの選択方法は、後述の実
施の形態2における場合と同様なので、ここでの説明は
省略する。 【0055】画像再現情報埋め込み部260で再現情報
が埋め込まれた画像データは、画像再現情報埋め込み部
260に格納され、操作者の設定したモードにしたがっ
て、画像形成に供され、もしくは外部端末に送信され
る。 (3)画像信号処理における制御動作 図8は、以上のメイン制御部200による画像信号処理
の流れを大まかに示すフローチャートである。 【0056】まず、イメージリーダ部30で読み込まれ
た原稿の画像データは、第1データ処理部210におい
て、シェーディング補正や濃度変換などの処理(第1の
データ処理)を施された後(ステップS1)、第1フレ
ームメモリ220内に格納される。画像再現情報抽出部
230は、第1フレームメモリ220に格納された画像
データを所定の大きさの画像領域に分割し、各領域ごと
に画素ブロックを読み出して、透かし情報として埋め込
まれた再現情報を抽出し、これを復元してCPU290
に送出すると共に(ステップS2)、再現情報が取り出
された画像データを第2データ処理部240に送る。こ
の際、CPU290は、当該再現情報をその抽出された
領域と画素ブロックに関連づけてRAM291に格納す
る。 【0057】第2データ処理部240で画像データを処
理する際に、CPU290は、RAM291からその画
像データの属する領域について関連付けて格納されてい
る再現情報を読み出し、それに基づき、第2データ処理
部240での処理内容を制御する(ステップS5)。一
方、ステップS3において、全ての分割領域から再現情
報が抽出されなかった場合には、当該原稿を、オリジナ
ル原稿とみなして、画像再現情報生成部280において
各分割領域における濃度データを分析して当該分割領域
ごとに再現情報を生成し(ステップS4)、その情報を
CPU290に送出する。CPU290は、再現情報を
当該分割領域に関連付けてRAM291に保存する。 【0058】この場合、次のステップS5において行わ
れるデータ処理は、上記ステップS4で得られた再現情
報に基づいて処理されてもよいし、オリジナル原稿なの
で、初期設定されていたパラメータに基づきデータ処理
を実行してもよい。ステップS6で、ステップS5にお
いて第2のデータ処理を施された画像データに対し、画
像再現情報埋め込み部260により再現情報を透かし情
報に変換して埋め込む処理を実行する。この埋め込み処
理は、RAM291内に分割領域に関連付けて保存され
ている再現情報を当該分割領域内の画素ブロックに埋め
込む処理である。 【0059】再現情報が埋め込まれた画像データは、画
像メモリ270に格納される(ステップS7)。その
後、複写機全体の動作を示すメインルーチン(不図示)
にリターンし、当該画像データに基づき記録シートへ画
像を形成し、あるいは通信回線を介して外部端末へ送信
される。なお、本実施の形態では、ステップS3におい
て、全ての分割領域において再現情報が埋め込まれてい
ない場合に、当該原稿がオリジナル原稿であると判定し
たが、画像再現情報埋め込み部260において再現情報
を埋め込む際に、画像再現情報抽出部230で最初に読
み込む画素ブロックに再現情報埋め込んでいる旨を示す
情報を埋め込んでおけば、その情報の有無ですぐにオリ
ジナル原稿か否かが判定でき、判定時間が短くすること
ができる。当該情報を埋め込む位置は、図7で言えば、
領域(1、A)の一番左上の画素ブロックとすればよい
が、原稿の天地が逆になってプラテンガラス31に載置
される場合も考えれば、領域(12、S)の一番最後の
画素ブロックにも埋め込んでおく方が望ましい。 【0060】また、本実施の形態では、ステップS3に
おいて、全ての分割領域において再現情報が埋め込まれ
ていないと判定された場合に、自動的にステップS4に
移って、再現情報を生成し、ステップS6で当該生成さ
れた再現情報を画像データに埋め込むようにしている
が、ステップS3で「Yes」と判定されたときに、操
作パネル80の表示部に「再現情報を生成しますか」も
しくは「再現情報を埋込ますか」というメッセージを表
示させて、再現情報の生成・埋込の実行の選択を操作者
の判断に委ねるようにしてもよい。 【0061】再現情報を画像データに埋め込むと、それ
が人目に付かない程度であっても埋め込まない場合に比
して多少は画像劣化が生じる筈なので、当該オリジナル
原稿について操作者が特に孫コピーする意思がない場合
にまで、再現情報を埋め込む必要性はないからである。 <実施の形態2>上記実施の形態1においては、各画素
ブロックのベタ部分の再現情報を透かし情報として、対
応する分割領域内の画素ブロックに埋め込むようにして
いるが、当該分割領域内の画像が、埋め込みに適してい
ない場合がある。例えば、分割領域内の画像が、濃度の
薄い無地の画像である場合には、その部分に再現情報を
示す何らかの色情報を付して画像を形成することは、人
目につきやすく、却って画像劣化を印象付けてしまう。
このような場合には、当該分割領域の再現情報を他の分
割領域の冗長部分に埋め込むようにすればよい。この冗
長部分は、透かし情報の埋め込みが視認しにくい部分を
意味し、一般に濃度の高い部分や、輝度の変化が激しい
部分(エッジ部分)がそれに該当する。 【0062】図7で言えば、背景となる領域(6,B)
の画像が白の無地である場合には、その再現情報を、比
較的濃度の高い領域(6,F)の冗長部分に埋め込むよ
うにすればよい。この場合、埋め込み場所として選ばれ
た領域(6,F)には、領域(6,B)の色合い情報と
共に、当該領域を特定する領域情報が関連付けられて再
現情報として埋め込まれることになる。 【0063】本実施の形態2では、上記のような再現情
報の抽出・埋込・生成の処理内容が実施の形態1と異な
るだけであり、カラー複写機全体の構成や制御部の構成
は、実施の形態1とほぼ同じであるので、以下本実施の
形態特有の構成についてのみ説明する。まず、メイン制
御部200の画像再現情報抽出部230(図3,図4参
照)における再現情報抽出処理について述べる。 【0064】領域分割部231は、第1フレームメモリ
220に格納されている画像データを領域(1,A)か
ら領域(12,S)まで分割し、ブロック読出し部23
2は当該領域順に内部の画素データを画素ブロック単位
で読み出して再現情報取り出し部233に転送する。再
現情報取り出し部233は、各画素ブロックに埋め込ま
れた色合い情報およびその色合い情報が関連付けられる
領域情報を抽出して、逆変換部234に送り、ここで逆
変換されて元の色合い情報と領域情報に復元される。 【0065】復元された色合い情報と領域情報は、その
埋め込み場所である画素ブロックを特定する情報(埋込
画素ブロック情報)とそれぞれ関連付けられてCPU2
90に送られ、一旦RAM291内に格納される。一
方、画像再現情報抽出部230で色合い情報と領域情報
を取り除かれた画像データは、第2データ処理部240
の色補正部241に出力される。 【0066】CPU290は、上記色補正部241に対
し、RAM291から対応する領域の色合い情報を読み
出し、当該画素ブロックにおけるベタ部分の画素のC、
M、Y、Kの濃度比が、当該色合い情報とほぼ等しくな
るように制御し、その後MTF補正部242にてMTF
補正を実行する。なお、対応する色合い情報の埋め込ま
れていなかった分割領域内の画素データに対しては、そ
のまま初期設定時の色補正およびMTF補正を行う。 【0067】このようにして、第2データ処理部240
において、再現画像の画質を維持するのに必要な補正を
受けた画像データは、第2フレームメモリ250内に格
納され、次段の画像再現情報埋め込み部260(図5)
により、画像再現情報抽出部230で取り出した再現情
報を、再度同じ画素ブロックに埋め込む処理を実行す
る。 【0068】まず、領域分割部261は、第2フレーム
メモリ250の画像データを領域分割部231と同じサ
イズの領域に分割し、ブロック読出し部262は、当該
分割領域ごとに画素ブロック単位で画像データを読み出
して、再現情報埋め込み部263に送り出す。一方、C
PU290は、RAM291に格納された埋込画素ブロ
ック情報をサーチし、ブロック読出し部261で読み出
された画素ブロックに再現情報が埋め込まれていた場合
には、その再現情報をRAM291から読み出して、変
換部264で透かし情報に変換し、再現情報埋め込み部
262により当該画素ブロックに埋め込む。 【0069】画像データは、再現情報を埋め込まれた
後、画像メモリ270に出力され、ページ毎に格納され
る。画像メモリ270内の画像データは、予め操作者に
より操作パネル80から設定された指示に基づき、プリ
ンタ制御部400の画像形成に供され、あるいは通信制
御部500を介して外部端末に送信される。 【0070】一方、画像再現情報抽出部230において
全ての分割領域について再現情報が取り出されなかった
場合には、その旨の報告がCPU290に送られる。C
PU290はこれにより、読み取った原稿がオリジナル
原稿であると判断し、画像再現情報生成部288(実施
の形態1における画像再現情報生成部280(図3)に
相当)に指示して原稿の濃度データを分割領域ごとに分
析して再現情報を生成するように指示する。 【0071】この画像再現情報生成部288は、図9に
示すように構成されている。なお、ここでは、再現情報
を埋め込むための冗長部分がエッジ部である場合の構成
について説明する。画像再現情報生成部288は、図6
で示した領域分割部281、濃度データ分析部282、
再現情報生成部283の外に、埋込ブロック割当処理部
284を備えている。この埋込ブロック割当処理部28
4は、HVC変換部2841、エッジ部判定部284
2、埋込可能ブロック特定部2843および埋込ブロッ
ク割当部2844からなる。 【0072】まず、HVC変換部2841は、公知の変
換式により、画素ごとに、そのR、G、Bの濃度データ
を、HVC空間における色領域信号の色相角(H*)、
明度(V)、彩度(C*)の各データ値に変換してい
く。エッジ部判定部2842は、上記H*、V、C*の
領域信号のうちのV(明度)信号に基づき、次のように
してエッジ部を検出する。 【0073】すなわち、注目画素の明度(V)値につい
て、公知のラプラシアンフィルタを用いて、注目画素と
その周辺画素の明度のデータについてフィルタ処理を行
って、その出力をラプラシアンデータΔVとする。通
常、画像のエッジ部においてはラプラシアンデータΔV
の値が大きいことが知られており、エッジ部判定部28
42は、ラプラシアンデータΔVが所定の閾値h1より
大きいときに当該注目画素が、画像のエッジ部の領域に
属するものであると判定する。 【0074】なお、上記ラプラシアンフィルターの代わ
りに一次微分フィルターにより、水平成分と垂直成分の
それぞれの明度の微分値を得て、これを平均したものが
所定の閾値h2を超えた場合にエッジ部分であると判断
してもよい。埋込可能ブロック特定部2843は、上記
エッジ部判定部2842によりエッジ部分であると判定
された画素を含む画素ブロックを電子透かし情報の埋込
可能ブロックとして特定し、埋込ブロック割当部284
4は、当該埋込可能ブロックの内から、濃度データ分析
部282で得られた各分割領域における色合い情報を埋
め込む画素ブロックを順に割当てていき、再現情報生成
部283は、分割領域とその分割領域における色合い情
報および当該色合い情報などを埋め込む画素ブロックの
情報(埋込画素ブロック情報)の3者を関連付けて1組
の再現情報とし、CPU290に送り出す。 【0075】CPU290は、当該再現情報をRAM2
91内に一旦格納する。一方、原稿の画像データは、第
2データ処理部240により色補正やMTF補正を実行
された後、一旦第2フレームメモリ250に保存され
る。そして、画像再現情報埋め込み部260のブロック
読出し部261により第2フレームメモリ250から分
割領域ごとに画素ブロック単位で読み出す。CPU29
0はRAM291から当該画素ブロックに関連付けられ
ている色合い情報があれば、その領域情報と共に読み出
して画像再現情報埋め込み部260の変換部264に送
り、ここで透かし情報に変換されて、再現情報埋め込み
部262で当該画素ブロックに埋め込まれる。 【0076】再現情報埋め込み部262で、再現情報を
埋め込まれた画像データは、画像メモリ270にページ
毎に格納される。操作者から指定されているモードに従
って、画像メモリ270に格納された画像データに基づ
きプリンタ制御部400により記録シート上へのプリン
ト動作が実行され、あるいは当該画像データが通信制御
部500を介して他の端末に送信される。 【0077】<変形例>以上、本発明を実施の形態に基
づいて説明してきたが、本発明は、上述の実施の形態に
限定されないのは勿論であり、以下のような変形例が考
えられる。 (1)他の再現情報の例 上記実施の形態においては、再現情報として、べた部分
の色合い情報を例にして説明したが、そのほか次のよう
な情報を再現情報とすることも可能である。 【0078】シャープネス情報 画面のシャープさを示す情報である。この情報は、例え
ば、分割領域ごとに画素データをHVC変換して、その
明度信号Vをラプラシアン変換することにより、その画
像のエッジ度を求めて、これをシャープネス情報として
当該分割領域に関連付けて画像データに埋め込んでお
く。再生時には、当該シャープネス情報を抽出し、これ
に基づきMTF補正部242を制御し対応する2次元フ
ィルターを選択させ、該当する分割領域に属する画素デ
ータに対し当該2次元フィルターによりMTF補正を実
行させる。 【0079】肌色度合い情報 人の肌の色合いに関する情報である。基本的には上記色
合い情報に含まれるべきものであるが、特に人物写真を
オリジナル原稿とする孫コピーでは、人の肌の色の劣化
が一番目を引きやすく、当該コピーが商用のポスターな
どに使用される場合には商品価値さえ損なってしまうお
それがある。 【0080】そこで、まず、分割領域ごとに画素データ
をHVC変換して得られた色相角H*の値から、肌色の
色相角の範囲内にあるものを検出して、当該画素のR、
G、Bの濃度値(もしくは、C、M、Y、Kに変換した
後の各色の濃度値)か、それらの色の濃度比を肌色度合
い情報として取得し、その画素が含まれる分割領域の画
素ブロックに埋め込んでおく。再現時には当該肌色度合
い情報に一致するように色補正部241を制御すること
により、つねに原画の肌色の色合いに近い色合いで再現
することができる。 【0081】白地情報 白地を読み取って得られたC、M、Y、Kの濃度値は、
いずれも非常に低いため、これにより白地であると判断
できる。記録シートは、白地の場合がほとんどなので、
通常の画像形成装置においては、C、M、Y、Kによる
印字は行わないように制御している。したがって、この
場合には、C、M、Y、Kの色合い情報をわざわざ埋め
込む必要性はなく、「白地」である旨の情報を再現情報
として埋め込むようにすればよい。この情報はせいぜい
2ビット程度の情報量で示すことができるので、画像デ
ータ全体に対して、埋め込むべき情報の総量を少なくす
ることができる。 【0082】原稿種類情報 当該原稿が、カラー原稿かモノクロ原稿か絵画や写真の
みの原稿(以下、「絵画原稿」という。)か文字のみの
原稿(以下、「文字原稿」という。)など当該原稿の種
類に関する情報(以下、「原稿種類情報」という。)を
透かし情報として埋め込んでおくことも有用である。 【0083】特に、読み取った原稿がカラー原稿である
か白黒のみのモノクロ原稿であるかの判定は、従来は、
例えば、原稿1ページ分の画像データを、HVC変換し
て、その彩度(C*)の値の高いデータが全データの何
パーセントを占めるかに基づいて実行され、モノクロ原
稿と判定された場合には、ブラックのトナーのみで画像
形成することにより、高価なカラートナーの消費を防止
するようにしている(自動カラー選択機能(ACS機
能))。しかし、この方法によれば、原稿がオリジナル
原稿であるかコピー原稿であるかに関わらず、常に全デ
ータをHVC変換する必要があるので、判定に時間がか
かる。 【0084】そこで、最初にオリジナル原稿をコピーす
る際に、上記ACS機能により判定された結果を、当該
コピーの透かし情報として埋め込んでおけば、孫コピー
を実行する際に当該透かし情報を読み取ることによりカ
ラー原稿かモノクロ原稿かの判断を即座に行える。ま
た、文字原稿か絵画原稿を特定する透かし情報をコピー
原稿に付与しておけば、MTF補正の処理が一様に実行
することも可能となり、画素ブロックごとにシャープネ
ス情報を付する必要もなくなる。すなわち、文字原稿で
あれば、エッジ強調の効果の大きな2次元フィルターを
選択し、絵画原稿であれば、滑らかに階調表現できるよ
うにスムーズィングフィルターを使用するようにすれば
よい。 【0085】したがって、オリジナル原稿をコピーする
際に、当該オリジナル原稿が文字原稿か絵画原稿かを判
断して、判断結果を示す透かし情報を原稿画像に付して
画像形成すればよい。この際における原稿種類の判断
は、次の変形例(2)の図10で説明する内容を適用す
ることにより容易に行える。 装置情報 当該再現情報を埋め込んだ画像形成装置を特定する識別
子(装置ID)を装置情報として他の再現情報と合わせ
てコピー原稿に埋め込むようにしてもよい。この装置I
Dは個々の装置ごと、もしくは機種ごとに付与される。 【0086】特に、他の再現情報が色合い情報である場
合、機種ごとや、製品のばらつきによって各色のトナー
画像の再現性に差があるため、同一の色合い情報に基づ
きながら異なる色合いの画像が再現される場合がある。
このような場合には、却って画像劣化を引き起こすの
で、当該色合い情報による制御を放棄して、従来通り原
稿画像の画像データのみに基づいて再現する方が望まし
い。 【0087】したがって、再現情報を埋め込む際にその
装置IDも合わせて透かし情報として埋め込んでおき、
これを複写する際に、当該装置IDが当該複写する装置
のトナー再現特性と異なる装置であると判断された場合
いは、再現情報の抽出をせずに、そのまま複写動作を実
行するようにしておけばよい。なお、、の再現情報
のような原稿全体について情報は、できるだけ速やかに
判別できるように、最初に読み出す分割領域の画素ブロ
ックに埋め込んでおく方が望ましく、上述したように、
領域(1,A)および領域(12,S)に埋め込んでお
けばよい。 【0088】以上のような再現情報のうち、どのような
再現情報を付するかは、必要に応じて操作者が操作パネ
ル80から自由に選択できるようにすれば、便利であろ
う。また、再現情報を外部の画像編集端末、例えば、画
像編集機能を有するパーソナルコンピュータにより付与
して、その画像データを通信制御部500を介して受信
するように構成することも可能であろう。 【0089】(2)各分割領域に関連付けられる再現情
報の変更 上記実施の形態においては、画素ブロックごとの再現情
報として、ベタ部分の色合い情報を例にして説明した
が、当該分割領域における画像の性質により、分割領域
ごとに関連付ける再現情報の種類を変えてもよい。この
場合、複数の再現情報のうち当該分割領域特有の再現情
報が選択される。 【0090】例えば、図7で言えば、領域(4,K)に
は文字画像が、領域(8,J)には、絵画画像が含まれ
るので、領域(4,K)については、当該分割領域の画
像が文字画像であることを示す情報を埋込み、領域
(8,J)については、そのベタ部分の色合い情報を埋
め込むようにすればよい。CPU290は、文字画像の
分割領域内の画素データについては、MTF補正部24
2を制御してエッジ部がより強調されるように処理し、
絵画画像の画素ブロックについては、当該色合い情報に
基づいてベタ部分が原画に近い色合いとなるように色補
正部241を制御する。このように各分割領域に含まれ
る画像や濃度情報などの特性に応じて、当該分割領域に
関連付けて埋め込むべき再現情報を異ならせて最適なも
のを関連付けることにより、埋め込む情報をできるだけ
少なくしながらも、オリジナル原稿に近い再現性のよい
画像形成を実行できる。 【0091】図10に、この変形例を実施するための画
像再現情報生成部289の構成の一例を示す。この画像
再現情報生成部289は、図6の画像再現情報生成部2
80に代わるものであり、図6と同一符号を付したもの
は同じ要素であることを示す。領域分割部281により
フレームメモリ220から分割領域ごとに画素データが
読み込まれて、画像種類判定部285に送られて、当該
分割領域にどような種類の画像が表示されているかが判
定される。ここでは、当該分割の画像が、文字画像か、
写真画像であるかを判定する。ここで文字画像は線画像
を含むものとし、写真画像は上記絵画画像も含むものと
する。 【0092】画像データに基づきこのような判定を行う
技術自体は公知であり、従来から様々な方法が提案され
ているが、その一例として次のようなものを挙げること
ができる。すなわち、文字画像においては、エッジ部が
必ずあること、線幅は一定の範囲内にあること、その線
を挟む両側の部分の色(地の色)は、同じ色であること
などにより特定できる。従って、例えば、当該画素ブロ
ック内の画素データをHVC変換して、その明度値Vに
対し、水平もしくは垂直方向に一次微分フィルター処理
を実行し、微分値が急激に上昇した場合にこれを第1エ
ッジ部と判定し、さらに水平方向(もしくは垂直方向)
に進んで、微分値が急激に下がったときに、これを第2
エッジ部として、第1のエッジ部と第2のエッジ部との
画素平面上での距離を算出し、これが所定範囲内にあ
り、かつ、第1エッジ部に至るまでの色成分の濃度と第
2エッジ部以降の色成分の濃度を比較してこれがほぼ一
致しておれば、それは文字画像であると判定する。ま
た、上記文字画像であると判定されず、明度値Vの一次
微分値の変化が緩やかな場合には写真画像と扱うように
すればよい。 【0093】なお、設定された分割領域の大きさが、線
画像における線幅よりも小さい場合もあり得るので、ま
ず画像全体についてサーチして画素ごとに文字画像部と
写真画像部を区別し、その後、当該画素の属する分割領
域の画像種類を特定するという手法を採用してもよい。
このように、必ずしも各分割領域が、同じ種類の再現情
報を有する必要はなく、分割領域ごとに、その領域に表
現されている画像の性質に応じた再現情報を付するよう
にすれば、情報量を最小限にしながら再現性のよい画像
を形成できるので大変合理的である。 【0094】なお、本変形例では、最初に分割領域内の
画像の内容を分析してから、その領域特有の再現情報を
生成するようにしたが、一旦機械的に全ての分割領域に
ついて複数の再現情報を生成しておき、再現情報を埋め
込む段階で、その領域の画像再現に必要な再現情報を選
択するようにしてもよい。 (3)分割領域のサイズの変更 (3−1)出力モードに応じたサイズ変更 上記各実施の形態では、再現情報抽出の対象となる分割
領域のサイズは一定として扱った。この分割領域のサイ
ズを小さくすればするほど、きめ細かいデータ処理が可
能となって再現性がよくなることはいうまでもないが、
それだけ情報量が多くなり、画像データ内に密に埋め込
まなければならなくなる。 【0095】特に現在のデジタル式複写機においては、
イメージリーダによる読取り解像度(dpi)よりもプ
リンタ部における画像形成の解像度の方が優れており、
イメージリーダによる読取り解像度以上に細かい密度で
情報を埋め込んでも、イメージリーダでそれを読取るこ
とはできないので、再現情報を埋め込む意味がなくなっ
てしまう。 【0096】一方、通信回線などを介して外部端末に画
像データを送信して、当該端末のCRTなどに画像表示
させたり、ハードディスクなどの記録装置に電子情報の
まま格納させる場合には、読取り解像度の問題が生じな
いので、再現情報の埋込みが可能な範囲で分割領域のサ
イズを小さくすることが可能となる。したがって、画像
データの出力先(アプリケーション)に応じて、分割す
る領域のサイズを変更できるようにしておけば、便利で
ある。 【0097】まず、操作者は、オリジナル原稿を読ませ
る前に、操作パネル80から自装置でコピーするか(コ
ピーモード)、通信回線を介して外部端末に出力するか
(送信モード)を選択し、スタートボタンを押す。CP
U290は、コピーモードが指定されているときは、画
像再現情報生成部280の領域分割部281(図6)に
対して、第1のサイズの領域に分割するように指示し、
当該サイズの分割領域ごとに画像データを読み出して、
上述した方法で再現情報を生成し、画像再現情報埋め込
み部260も同じく第1のサイズの分割領域の画素ブロ
ック内に当該再現情報を埋め込んでいく。 【0098】また、外部端末への送信モードが指定され
ていた場合には、CPU290は、画像再現情報生成部
280の領域分割部281に対し、上記第1のサイズよ
りも小さな第2のサイズの領域に分割するように指示
し、当該サイズの分割領域ごとに画像データを読み出し
て、上述した方法で再現情報を生成し、画像再現情報埋
め込み部260も同じく第2のサイズの分割領域の画素
ブロック内に当該再現情報を埋め込んでいく。 【0099】なお、上述した通り、第1のサイズの分割
領域は、当該領域内の画素ブロックに所定の再現情報を
埋め込んでも、イメージリーダの有する解像度で読み取
ることができる以上の大きさに設定され、具体的には、
当該イメージリーダの解像度と埋め込むべきデータ量と
の関係で、妥当な大きさが決定される。また、実際には
コピー時に、画像の形成位置が記録シートに対しずれる
こともあり、これを原稿として孫コピーする際に、再現
情報を適用すべきが領域がずれてしまうおそれがある。
したがって、そのような誤差も考慮した精度で分割領域
のサイズや再現情報を埋め込む画素ブロックの位置を決
定する方が望ましい。 【0100】これに対し、読み込んだ画像を外部端末に
送信する場合には、原稿位置ずれなどの誤差を考慮する
ことなく高精度に再現情報を抽出できる。 (3−2)画像データの入力モードに応じたサイズ変更 上述のように、出力モードに応じて分割領域のサイズを
変更する場合には、画像再現情報抽出部230において
当該画像データから再現情報を抽出する場合にも、当該
画像データの入力モードに応じて分割領域のサイズを変
えることになる。 【0101】すなわち、画像データが、イメージリーダ
部30で読み取った場合には、上記第1のサイズの領域
に分割され、通信制御部500を介して外部端末から受
信した場合には、第1のサイズよりも小さな第2のサイ
ズの領域に分割される。 (3−3)画像データの密度に応じたサイズ変更 他方、入力された画像データの密度に応じて、同じサイ
ズの分割領域に含まれる画素数が異なるので、画像デー
タの密度に応じて分割領域のサイズを変更するようにし
てもよい。すなわち、画像データの密度が高ければ、分
割領域のサイズを小さくしても、その領域内に再現情報
を埋め込むために必要な画素数が確保される。一方、密
度が小さければ、その領域内で再現情報を埋め込むため
の画素数を確保するため当該分割領域のサイズも大きく
することになる。 【0102】これに対応し、画像再現情報抽出部230
においても、入力された画像データの密度に応じて分割
領域のサイズを変更した上で、再現情報を抽出する。 (4) 埋め込む情報量の変更 上記変形例(3−1)では、出力モードに応じて分割領
域のサイズを変更したが、当該サイズの変更と合わせ
て、もしくはサイズ変更に代えて、一つの分割領域内に
埋め込む再現情報の量を変更させるようにしてもよい。 【0103】すなわち、送信モードが設定されて、外部
端末などに画像データを送信する場合には、比較的多く
の情報を埋め込んでも抽出可能なので、上記変形例
(1)で説明した再現情報のうち複数の情報を埋め込む
ことように設定し、コピーモードが設定されている場合
には、上記情報量よりも少ない情報量、例えば、色合い
情報、白地情報のみを該当する領域内の画素ブロックに
埋め込むようにすればよい。 【0104】(5) 再現情報の形成位置 上記各実施の形態においては、再現する画像内に再現情
報を埋め込むようにしたが、対象となる画像の周囲に余
白がある場合には、その余白部分に再現情報を付与する
ようにしてもよいし、再現情報が大量の場合において、
画像内に埋め込むと画像劣化が視認できるような場合に
は、記録シートの第2面(裏面)に当該再現情報を付与
するようにしてもよい。 【0105】後者の場合には、図1のプリンタ部50
に、第1面に画像形成された記録シートを反転させて再
度転写ドラム57に給紙するためのシート反転ユニット
を設けておき、第1面に通常の画像を形成した後、反転
させてその第2面に再現情報を印字する。そして、この
コピー原稿を複写する際には、自動原稿搬送装置10で
プラテンガラス31に送って、まず第1面の原稿画像を
読取り、その後、切換爪20および反転ローラ21によ
り原稿を反転させて、再度プラテンガラス31に送り、
その第2面にプリントされた再現情報を読み取るように
すればよい。この際、コピー原稿の第1面に、第2面に
再現情報がプリントされている旨を示す情報を埋め込ん
でおき、第1面の読み込み後、当該情報に基づき第2面
の読取り動作を実行させるようにしておけばよい。 【0106】なお、本変形例のように再現画像の余白や
裏面に再現情報をプリントする場合には、イエローなど
のできるだけ目立たない色を使用する方が望ましい。 (6) 上記実施の形態においては、本発明の係る画像
処理装置をカラー複写機に適用した例について述べた
が、モノクロ専用の複写機であってもよいし、その他の
画像形成装置、例えば、ファクシミリ装置など、画像デ
ータを処理する必要があるもの全てに適用可能である。 【0107】 【発明の効果】以上説明してきたように、本発明にかか
る画像処理装置によれば、画像データの濃度情報を分析
して、その再現条件に関する情報を生成する再現情報生
成手段と、前記再現条件に関する情報を前記画像データ
に付与する再現情報付与手段と、前記再現条件に関する
情報が付与された画像データを出力するデータ出力手段
とを備えているので、当該付与された再現条件に関する
情報に基づいて、画像データを処理することにより再現
性の優れた画像を得ることができる。 【0108】また、本発明によれば、上記再現情報生成
手段が、画像データを所定の大きさの領域ごとに分割す
る領域分割手段を備えており、分割されたそれぞれの領
域における再現条件に関する情報を生成すると共に、上
記再現条件付与手段は、画像データに対し前記各領域に
関連付けて前記再現条件に関する情報を付与するように
している。このように画像データを複数の画像領域に分
けて、それぞれの領域における再現条件に関する情報を
生成して画像データに付与しておけば、当該画像データ
に基づき画像を再現する際に、各再現条件に基づき領域
ごとに処理できるので、より精度よく原画像を再現する
ことが可能となる。 【0109】また、本発明にかかる画像処理装置は、画
像データに付与された当該画像データの再現条件に関す
る情報を検出する再現情報検出手段と、前記再現条件に
関する情報に基づいて前記画像データを処理するデータ
処理手段と、前記処理された画像データを出力するデー
タ出力手段とを備えており、これにより再現情報が付さ
れた画像データから的確に再現条件に関する情報を検出
し、当該再現条件に従って画像データを処理することが
できる。このように処理された画像データに基づき画像
を形成することにより、再現性のよい画像を得ることが
できる。 【0110】また、本発明によれば、上記再現情報検出
手段が、画像データを所定の大きさの領域ごとに分割す
る領域分割手段を備えており、分割されたそれぞれの領
域において再現条件に関する情報を検出し、上記データ
処理手段は、当該領域の画像データに対し、その領域に
対応する再現条件に関する情報に基づいてデータ処理を
実行するようにしている。このようにすることにより、
画像データの分割領域に付されていた再現条件に関する
情報を効率よく検出できると共に、画像データをその分
割領域ごとに対応する再現条件により処理することによ
り、より精度よく原画像を再現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係る画像処理装置が適用されるカラー
複写機の全体の構成を示す図である。 【図2】上記カラー複写機における制御部のブロック図
である。 【図3】上記制御部におけるメイン制御部のブロック図
である。 【図4】上記メイン制御部における画像再現情報抽出部
のブロック図である。 【図5】上記メイン制御部における画像再現情報埋め込
み部のブロック図である。 【図6】上記メイン制御部における画像再現情報生成部
のブロック図である。 【図7】メモリ上の画像データを複数の領域に分割した
ときの様子を模式的に示す図である。 【図8】上記メイン制御部における画像信号処理の制御
動作を示すフローチャートである。 【図9】画像再現情報生成部の変形例における構成を示
すブロック図である。 【図10】画像再現情報生成部の別の変形例における構
成を示すブロック図である。 【符号の説明】 10 自動原稿搬送装置 30 イメージリーダ部 50 プリンタ部 100 制御部 200 メイン制御部 210 第1データ処理部 230 画像再現情報抽出部 231、261、281 領域分割部 232、262 ブロック読出し部 233 再現情報取り出し部 234 逆変換部 240 第2データ処理部 260 画像再現情報埋め込み部 263 再現情報埋め込み部 264 変換部 280、288,289 画像再現情報生成部 282 濃度データ分析部 283 再現情報生成部 284 埋込ブロック割当処理部 285 画像種類判別部 300 原稿読取制御部 400 プリンタ制御部 500 通信制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 後藤 自朗 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 平川 達司 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 河渕 洋一 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 Fターム(参考) 5B057 AA11 BA02 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB08 CB12 CB16 CC02 CE08 CE09 CH18 DC22 5C077 LL01 MP06 MP08 PP21 PP23 PP28 PP41 PP45 PP57 PP68 PQ08 PQ30 TT06

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 画像データの濃度情報を分析して、その
    再現条件に関する情報を生成する再現情報生成手段と、 前記再現条件に関する情報を前記画像データに付与する
    再現情報付与手段と、 前記再現条件に関する情報が付与された画像データを出
    力するデータ出力手段と、 を備えることを特徴とする画像処理装置。 【請求項2】 前記再現情報生成手段は、前記画像デー
    タを所定の大きさの領域ごとに分割する領域分割手段を
    備えており、分割されたそれぞれの領域における再現条
    件に関する情報を生成すると共に、前記再現条件付与手
    段は、前記画像データに対し、前記各領域に関連付けて
    前記再現条件に関する情報を付与することを特徴とする
    請求項1記載の画像処理装置。 【請求項3】 前記再現情報付与手段は、分割された各
    領域に含まれる画像の性質に応じて異なった種類の再現
    条件に関する情報を当該領域に関連付けて付与すること
    を特徴とする請求項2記載の画像処理装置。 【請求項4】 前記異なった種類の再現条件に関する情
    報には、当該領域における画像が、文字画像であるか写
    真画像であるかを示す情報を含むことを特徴とする請求
    項3記載の画像処理装置。 【請求項5】 前記異なった種類の再現条件に関する情
    報には、当該領域における画像の画質に関する情報を含
    むことを特徴とする請求項3記載の画像処理装置。 【請求項6】 前記データ出力手段は、第1の出力モー
    ドと第2の出力モードを備え、前記領域分割手段は、前
    記出力モードに応じて分割する領域の大きさを変更する
    ことを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。 【請求項7】 前記第1の出力モードは画像形成手段に
    より画像を形成させるモードであると共に、前記第2の
    出力モードは通信回線を介して外部の端末に画像データ
    を電子情報として送信するモードであり、 前記領域分割手段は、第1の出力モードの場合の方が第
    2の出力モードの場合よりも分割する領域が大きくなる
    ように変更することを特徴とする請求項6記載の画像処
    理装置。 【請求項8】 前記データ出力手段は、第1の出力モー
    ドと第2の出力モードを備え、前記再現条件付与手段
    は、前記出力モードに応じて前記画像データに対し前記
    各領域に関連付けて付与する前記再現条件に関する情報
    の量を変更することを特徴とする請求項2記載の画像処
    理装置。 【請求項9】 前記第1の出力モードは画像形成手段に
    より画像を形成させるモードであると共に、前記第2の
    出力モードは通信回線を介して外部の端末に画像データ
    を電子情報として送信するモードであり、 前記領域分割手段は、第1の出力モードの場合の再現条
    件に関する情報の量が、第2の出力モードの場合の再現
    条件に関する情報の量よりも少なくなるように変更する
    ことを特徴とする請求項8記載の画像処理装置。 【請求項10】 前記再現条件付与手段は、前記再現条
    件に関する情報を電子透かし情報に変換して、前記画像
    データに埋め込むことを特徴とする請求項1から9のい
    ずれかに記載の画像処理装置。 【請求項12】 前記再現条件付与手段は、前記再現条
    件に関する情報を、前記画像データによる画像再現領域
    外の画像データとして付与することを特徴とする請求項
    1から9のいずれかに記載の画像処理装置。 【請求項13】 画像データに付与された当該画像デー
    タの再現条件に関する情報を検出する再現情報検出手段
    と、 前記再現条件に関する情報に基づいて前記画像データを
    処理するデータ処理手段と、 前記処理された画像データを出力するデータ出力手段
    と、 を備えたことを特徴とする画像処理装置。 【請求項14】 前記再現情報検出手段は、前記画像デ
    ータを所定の大きさの領域ごとに分割する領域分割手段
    を備えており、分割されたそれぞれの領域において前記
    再現条件に関する情報を検出し、前記データ処理手段
    は、当該領域の画像データに対し、その領域に対応する
    再現条件に関する情報に基づいてデータ処理を実行する
    ことを特徴とする請求項13記載の画像処理装置。 【請求項15】 画像データの入力モードとして、第1
    の入力モードと第2の入力モードを備え、前記領域分割
    手段は、前記入力モードに応じて分割する領域の大きさ
    を変更することを特徴とする請求項14記載の画像処理
    装置。 【請求項16】 前記第1の入力モードは原稿を画像読
    取手段で読み取って取得された画像データが入力される
    モードであると共に、前記第2の入力モードは外部の端
    末から電子情報として送信されてきた画像データが入力
    されるモードであり、前記領域分割手段は、第1の入力
    モードの場合の方が第2の入力モードの場合よりも分割
    する領域が大きくなるように変更することを特徴とする
    請求項15記載の画像処理装置。 【請求項17】 前記領域分割手段は、入力された画像
    データの密度に応じて分割する領域の大きさを変更する
    ことを特徴とする請求項2または14記載の画像処理装
    置。 【請求項18】 前記データ出力手段から出力された画
    像データに基づき画像を形成する画像形成手段を備える
    ことを特徴とする請求項1ないし17のいずれかに記載
    の画像処理装置。 【請求項19】 原稿の画像情報を読み取ってその画像
    データを取得する画像読取手段を備えることを特徴とす
    る請求項1ないし18のいずれかに記載の画像処理装
    置。
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