JP2001223180A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JP2001223180A JP2001007146A JP2001007146A JP2001223180A JP 2001223180 A JP2001223180 A JP 2001223180A JP 2001007146 A JP2001007146 A JP 2001007146A JP 2001007146 A JP2001007146 A JP 2001007146A JP 2001223180 A JP2001223180 A JP 2001223180A
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英生 三浦
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正恭 鈴樹
Shinji Nishihara
晋治 西原
Shuji Ikeda
修二 池田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】コンタクトホール内部の、シリコンとチタンシ
リサイド膜との接続界面に断線が生じることなく、低抵
抗のコンタクトを有する半導体装置およびその製造方法
を提供する。 【解決手段】電気配線用金属13と半導体素子が形成さ
れた単結晶シリコン基板1あるいは多結晶シリコン10
が絶縁膜中に形成されたコンタクトホール5の内部ある
いは底部においてチタンシリサイド膜6を介して接続さ
れている半導体装置において、チタンシリサイド膜厚を
20nm以上75nm以下とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置およびそ
の製造方法に関し、とくに半導体基板上に堆積された絶
縁膜に形成されたコンタクトホール内部におけるシリサ
イドコンタクト構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体装置の高集積化、微細化に
ともなって、高速動作のために金属配線と半導体接続部
分のコンタクト抵抗の低減が望まれている。
【0003】シリコン基板表面と金属配線とを電気的に
接続するコンタクト部の抵抗を低減させる従来技術とし
ては、例えば、特開平07−78821号公報(以下、
公知例という)に、シリコン基板上と積層金属配線との
間にチタンシリサイド膜を形成したものが記載されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、チタンシリサ
イド膜は膜厚が厚いほど、また、コンタクトホールの穴
径が小さいほど剥離しやすく、半導体装置の高集積化、
微細化の支障になっている。
【0005】シリコンと金属との界面にシリサイド膜を
形成することによって低いコンタクト抵抗を得るために
は、形成されるチタンシリサイド(特にTiSi2:ダ
イシリサイド)の膜厚がある程度必要である。しかし、
チタンシリサイドは、チタン膜を堆積させたシリコンを
熱処理することによって形成されるため、膜の体積変化
によって膜内部に応力が発生する。
【0006】そして、この膜内部の応力によりチタンシ
リサイド膜とシリコンとの界面近傍の界面に発生する応
力が高くなる。この界面に発生する平均応力は、コンタ
クトホールの穴径が小さいほど、また、チタンシリサイ
ド層の膜厚が厚い程高くなり、チタンシリサイド膜の剥
離の原因になっていることを実験及び解析により解明し
た。
【0007】本発明の目的は、コンタクトホールにおけ
るシリコンとチタンシリサイド膜との接続界面におい
て、チタンシリサイド膜が剥離しない半導体装置を提供
することにある。
【0008】本発明の他の目的は、コンタクトホールに
おけるシリコンとチタンシリサイド膜との接続界面にお
いて、チタンシリサイド膜が剥離しない半導体装置の製
造方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、絶縁膜に
設けたコンタクトホールの内部でシリコンと電気配線用
金属とがチタンシリサイド膜を介して接続されている半
導体装置において、前記チタンシリサイド膜の膜厚を2
0〜75nmとすることにより達成される。
【0010】また、上記の他の目的は、シリコン基板上
に絶縁膜を設け、この絶縁膜にコンタクトホールを開
き、このコンタクトホールの内部で前記シリコン基板に
接するようにチタン膜を堆積させた後、前記チタン膜と
前記シリコンとを熱処理して、前記チタン膜の膜厚8〜
30nmをシリサイド反応させることにより達成され
る。
【0011】本発明によれば、コンタクトホールにおけ
るシリコンとチタンシリサイド膜との接続界面におい
て、チタンシリサイド膜が剥離しない半導体装置が提供
される。また、コンタクトホールにおけるシリコンとチ
タンシリサイド膜との接続界面において、チタンシリサ
イド膜が剥離しない半導体装置の製造方法が提供され
る。
【0012】ここで、チタン膜とは、チタン以外の成分
を含有した金属膜も含んでいる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図を参照して説明する。
【0014】まず、本発明における第1の実施形態であ
る半導体装置のコンタクト構造断面図及びその製造方法
をそれぞれ図1、7に示す。
【0015】本実施形態の半導体装置のコンタクト構造
は、図1に示すように、シリコン基板1と、このシリコ
ン基板1表面に形成された絶縁膜4とを備え、絶縁膜に
設けたコンタクトホールの内部でシリコン基板1に設け
た素子形成領域3と電気配線用金属13とがチタンシリ
サイド膜6を介して接続されたものである。
【0016】この半導体装置のコンタクト構造断面は、
図7に示す製造方法により製造される。すなわち、 (1)シリコン基板1上に素子分離領域2、および素子
形成領域3を形成する。
【0017】(2)素子形成領域3に素子を形成した後
に、シリコン基板1上面に絶縁膜4を形成する。そし
て、絶縁膜4にコンタクトホール5を設ける。
【0018】(3)絶縁膜4上面、コンタクトホール5
内部の絶縁膜4側壁、およびコンタクトホール5底面の
素子形成領域3上面に接するように、チタン膜7を8n
m以上堆積する。
【0019】(4)チタン膜7を8nm以上堆積したシ
リコン基板1を熱処理することにより、チタン膜7と素
子形成領域3のシリコンとをシリサイド反応させ、界面
にチタンシリサイド膜6を形成する。
【0020】このとき、チタン膜7の膜厚8〜30nm
がシリサイド反応するように熱処理条件を設定する。
【0021】なお、理由は後で述べるが、シリサイド反
応をさせるためには、熱処理温度は少なくとも650℃
以上でることが必要であり、さらに800℃以上である
ことが好ましい。また、この温度は、シリコンに導入さ
れている不純物の拡散を防止させるために1000℃以
下であることが好ましい。
【0022】チタン膜7の膜厚の8〜30nmをシリサ
イド反応させることによりチタンシリサイド膜6の膜厚
は20〜75nmとなる。これは、理論的に、チタン膜
厚1に対して、厚さ約2.3のシリコンが消費され、膜
厚約2.5のチタンシリサイドが形成されるからであ
る。
【0023】次に図14乃至図17を参照して、本実施
形態の半導体装置のコンタクト構造の作用効果を説明す
る。
【0024】図14シリサイド反応によるシリコン界面
変化のメカニズムを示す模式図である。図14に示すよ
うに、シリコン21上にチタン膜22を堆積させ、熱処
理により、前記シリコン21とチタン膜22とを反応さ
せ、チタンシリサイド膜6を形成した場合、理論的に、
チタン膜厚1に対して、厚さ約2.3のシリコンが消費
され、膜厚約2.5のチタンシリサイドが形成される。
したがって、シリコン21とチタン22とのシリサイド
反応による体積変化(体積収縮)及び密度変化により、
形成されるチタンシリサイド膜とシリコン基板との界面
24の位置は、絶縁膜とシリコン基板との界面23の位
置に比べ2.3(反応に消費したチタンとの膜厚比)だ
けシリコン側に低くなる。
【0025】また、このシリサイド反応による体積変化
(体積収縮)及び密度変化により、チタンシリサイド膜
の内部には応力が発生する。
【0026】図15はシリサイド反応にともなう膜内部
の応力を示すグラフである。なお、応力値は実験におけ
る測定値である。
【0027】図15から解るように熱処理温度が550
℃以上で膜の内部応力が急激に増加する。これは、55
0℃以上でシリサイド反応によるものであり、膜内部に
は最大で1000MPaの引張り応力が発生することが
実験的に明らかである。
【0028】また、図16は、図15より求められた発
生応力の最大値1000MPaと、コンタクト構造を考
慮し、有限要素法によって、チタンシリサイドとシリコ
ンとの界面に発生する平均応力(せん断応力)を解析し
た結果である。図16から解るように、穴径が一定の場
合、チタンシリサイド膜の膜厚増加に伴い界面に発生す
る平均応力は増加し、また、チタンシリサイド膜の膜厚
が一定の場合には、コンタクトホールの小径化に伴い界
面に発生する平均応力は増加する。
【0029】ここで得られた解析結果と不良発生の実験
データとの対比から、断線が発生する臨界応力は280
MPaと決定される。チタンシリサイド膜の剥離を生じ
させないためには、界面に発生する平均応力を断線臨界
応力値以下になるように設計することが不可欠である。
すなわち、チタンシリサイドの膜厚を75nm以下にす
れば、コンタクトホールの穴径に関わらず界面に発生す
る平均応力を断線臨界応力値以下にすることができる。
なお、コンタクトホールの孔径が0.4μmより大きい
場合は、チタンシリサイドの膜厚を75nm以下にしな
くても界面に発生する平均応力を断線臨界応力値以下す
ることができるが、コンタクトホールの穴径が0.4μ
m以下の場合、チタンシリサイドの膜厚が75nmより
厚くなると、チタンシリサイド膜が剥離する可能性があ
る。したがって、穴径が0.4μm以下のコンタクトホ
ールにおいては、チタンシリサイド膜の剥離を防止する
ため、チタンシリサイド膜の膜厚を75nm以下にする
必要がある。
【0030】図17は、以上の結果を検証するため、穴
径0.4μmのコンタクトを試作し、断線不良率(チタ
ンシリサイド膜の剥離)とチタンシリサイド膜の膜厚と
の関係を検討した結果を示している。チタンシリサイド
膜厚が75nmまでは、不良が発生しないが、チタンシ
リサイド膜厚が75nmを超えると不良は急激に増加す
ることが明らかである。このことからも、コンタクト内
部において、チタン膜7とシリコンとのシリサイド反応
によりチタンシリサイド膜6を形成する場合、シリコン
とチタンシリサイド膜との界面における、チタンシリサ
イド膜の断線不良を防止するためには、チタンシリサイ
ド膜厚を75nm以下にしなければならないことが解
る。
【0031】さて、チタンシリサイド膜のコンタクト抵
抗は実験によりチタンシリサイド膜の膜厚が20nm以
下で上昇することが確認されているため、チタンシリサ
イド膜の膜厚は20nm以上とする必要がある。
【0032】つまり、低コンタクト抵抗、かつ、剥離が
生じることの無い、安定なコンタクトを形成するために
は、チタンシリサイド膜厚が20〜75nmでなければ
ならない。
【0033】本実施形態では、図1に示すように、シリ
サイド反応に使用されなかったチタン膜7が窒化チタン
膜とチタンシリサイド膜との間に存在している。
【0034】このように、窒化チタン膜とチタンシリサ
イド膜との間にチタン膜7を存在させると、窒化チタン
膜とチタンシリサイド膜とを直接積層するよりも、窒化
チタン膜の膜内応力が低減され、窒化チタン膜の剥離強
度を高めることができる。
【0035】なお、窒化チタン膜とチタンシリサイド膜
との間にチタン層7を存在させるためには、チタン層7
の膜厚をシリサイド反応させる膜厚以上とし、熱処理時
に熱処理温度及び熱処理時間を制御してチタンシリサイ
ド膜の膜厚が20〜75nmとなるように制御する必要
がある。
【0036】図1に示した本実施形態の半導体装置のコ
ンタクト構造断面図では、コンタクトホール5内部にお
いて、コンタクトホール底面の素子形成領域3と電気配
線用金属膜13との境界に、チタンシリサイド膜6が形
成されている。チタンシリサイド膜6の上面には、電気
配線用金属膜13として、チタン膜7、窒化チタン膜
8、タングステン膜9が積層されている。また、絶縁膜
4上面にはチタン膜7、窒化チタン膜8、タングステン
膜9が積層されている。
【0037】しかし、チタン膜7は必ずしも存在する必
要はなく、直接窒化チタン膜8が接していても構わな
い。また、窒化チタン膜8および、タングステン膜9は
これに限定されるものではなく、電気配線用金属膜13
としては、たとえば、金属チタン、窒化チタン、タング
ステンのほかにアルミニウム合金、モリブデンシリサイ
ド、タングステンシリサイド、あるいはこれら複数の材
料からなる積層構造からなるものがある。さらに他の導
電性膜、絶縁膜であってもよい。また、異種材料の積層
構造でなくともよい。
【0038】次に、本発明における第2の実施形態であ
る半導体装置のコンタクト構造断面図及びその製造方法
をそれぞれ図2、8に示す。
【0039】図2は本実施形態である半導体装置のコン
タクト構造断面図、図8はその半導体装置の製造工程の
一部を示す横断面図である。
【0040】この半導体装置のコンタクト構造断面は図
8に示す製造方法により製造される。すなわち、 (1)シリコン基板1上に素子分離領域2、および素子
形成領域3を形成する。
【0041】(2)素子形成領域3に素子を形成した後
に、その上面に絶縁膜4を形成する。そして、絶縁膜4
にコンタクトホール5を形成する。
【0042】(3)絶縁膜4上面、コンタクトホール5
内部の絶縁膜側壁、およびコンタクトホール5底面の素
子形成領域3上面に接するように、チタン膜7を8〜3
0nm堆積する。
【0043】(4)チタン膜7を8〜30nm堆積した
シリコン基板1を熱処理することにより、チタン膜7と
素子形成領域3のシリコンとをシリサイド反応させ、界
面にチタンシリサイド膜6を形成する。
【0044】なお、シリサイド反応をさせるためには、
熱処理温度は少なくとも650℃以上でることが必要で
あり、さらに800℃以上であることが好ましい。ま
た、この温度は、シリコンに導入されている不純物の拡
散を防止させるために1000℃以下であることが好ま
しい。
【0045】本実施形態では、図8に示すように、チタ
ン膜7の全てがチタンシリサイド膜となっている。
【0046】このように、チタン膜7の全てをシリサイ
ド反応させる場合は、チタンシリサイド膜の膜厚は、チ
タン膜7の膜厚により決定されるため、チタンシリサイ
ド膜の膜厚制御を容易に行うことができる。
【0047】なお、この場合、窒化チタン膜とチタンシ
リサイド膜とが直接積層されるため、窒化チタン膜とチ
タンシリサイド膜との間にチタン膜7が存在する場合に
較べて窒化チタン膜の膜内応力が高まる。
【0048】本発明における第3の実施形態である半導
体装置のコンタクト構造断面図及びその製造方法をそれ
ぞれ図3、9に示す。
【0049】本実施形態の半導体装置のコンタクト構造
断面は図9に示す製造方法により製造される。すなわ
ち、 (1)シリコン基板1上に素子分離領域2、および素子
形成領域3を形成する。前記素子形成領域3に素子を形
成した後に、その上面に絶縁膜4が形成されている。こ
の絶縁膜は例えば酸化シリコンからなる。絶縁膜には、
素子形成領域との導通を得るため、穴径が0.4μm以
下のコンタクトホール5が形成される。
【0050】(2)絶縁膜4上面、コンタクトホール5
内部の絶縁膜側壁およびコンタクトホール底面の素子形
成領域3上面に接するように、例えばCVD(Chem
ical Vapor Deposition;化学気
相成長法)により多結晶シリコン膜10が堆積され、コ
ンタクトホール5内部は前記多結晶シリコン10によっ
て埋められる。その後、絶縁膜4上面に堆積した多結晶
シリコン膜はエッチングなどによって除去される。
【0051】(3)絶縁膜4上面、コンタクトホール5
内部の絶縁膜側壁およびコンタクトホール底面の多結晶
シリコン膜10上面に接するように、チタン膜7を8n
m以上堆積する。
【0052】(4)その後、熱処理によってチタン膜7
と多結晶シリコン膜10とのシリサイド反応により、界
面にチタンシリサイド膜6が形成される。このとき反応
させるチタン膜7の膜厚は8〜30nmである。これに
よって、熱処理により形成されるチタンシリサイド膜6
の膜厚は、20〜75nmとなる。なお、シリサイドを
形成するための熱処理温度は、少なくとも650℃以上
であり、800℃以上であることが好ましい。また、こ
の温度は、シリコンに導入されている不純物の拡散を防
止させるために1000℃以下であることが好ましい。
【0053】本実施形態では、上記(2)の示したよう
に、絶縁膜4上面およびコンタクトホール5内部の絶縁
膜側壁、コンタクトホール底面の素子形成領域3上面に
接するように、多結晶シリコン膜10を堆積させるとい
う工程が必要になるが、コンタクトホール5内部が多結
晶シリコン10によって埋められることにより、コンタ
クトホール5の深さが浅くなり、次工程である、チタン
膜7の堆積が容易になる。
【0054】コンタクトホールの小径化に伴いコンタク
トホールのアスペクト比(深さ/直径)は増加する傾向
にあり、従来から用いられてきたスパッタリング法で
は、コンタクトホールの側面と底面に十分な厚さの配線
用金属を被覆させることが困難になる。
【0055】しかし、段差被覆性に優れたCVD技術に
よってコンタクトホール内に多結晶シリコンを埋め込
み、コンタクトホールの深さを浅くすることにより、容
易にチタン膜をコンタクトホールの側面と底面に8nm
以上堆積させることができる。
【0056】また、本実施形態では、図3に示すよう
に、シリサイド反応に使用されなかったチタン膜7が窒
化チタン膜とチタンシリサイド膜との間に存在してい
る。
【0057】このように、窒化チタン膜とチタンシリサ
イド膜との間にチタン膜7が存在させる、窒化チタン膜
とチタンシリサイド膜とを直接積層するよりも、窒化チ
タン膜の膜内応力が低減され、窒化チタン膜の剥離強度
を高めることができる。
【0058】なお、窒化チタン膜とチタンシリサイド膜
との間にチタン層7を存在させるためには、チタン層7
の膜厚をシリサイド反応させる膜厚以上とし、熱処理時
に熱処理温度及び熱処理時間を制御してチタンシリサイ
ド膜の膜厚が20〜75nmとなるように制御する必要
がある。
【0059】本実施形態の半導体装置は、コンタクトホ
ール内部において、シリコン基板1に直接堆積した多結
晶シリコン10と電気配線用金属膜13との界面にチタ
ンシリサイド膜6が形成されている。チタンシリサイド
膜の上面には、電気配線用金属膜13として、チタン膜
7、窒化チタン膜8、タングステン膜9が積層されてい
る。また、前記絶縁膜4上面にはチタン膜7、窒化チタ
ン膜8、タングステン膜9が積層されている。チタン膜
7は必ずしも残留している必要はなく、絶縁膜4上に直
接窒化チタン膜8が接していても構わない。また、前記
窒化チタン膜8および、前記タングステン膜9はこれに
限定されるものではなく、第一の実施例に示したように
他の導電性膜、絶縁膜であってもよい。また、異種材料
の積層構造でなくともよい。
【0060】本発明における第4の実施形態である半導
体装置のコンタクト構造断面図及びその製造方法をそれ
ぞれ図4、10に示す。
【0061】本実施形態の半導体装置のコンタクト構造
は、図10に示す製造方法により製造される。すなわ
ち、 (1)シリコン基板1上に素子分離領域2、および素子
形成領域3を形成する。前記素子形成領域3に素子を形
成した後に、その上面に絶縁膜4が形成されている。こ
の絶縁膜は例えば酸化シリコンからなる。絶縁膜には、
素子形成領域との導通を得るため、コンタクトホール5
が形成される。
【0062】(2)絶縁膜4上面およびコンタクトホー
ル5内部の絶縁膜側壁、コンタクトホール底面の素子形
成領域3上面に接するように、例えばCVD(Chem
ical Vapor Deposition;化学気
相成長法)により多結晶シリコン膜10が堆積され、コ
ンタクトホール5内部は前記多結晶シリコン10によっ
て埋められる。その後、絶縁膜4上面に堆積した多結晶
シリコン膜はエッチングなどによって除去される。
【0063】(3)絶縁膜4上面、コンタクトホール5
内部の絶縁膜側壁、およびコンタクトホール5底面の素
子形成領域3上面に接するように、チタン膜7を8〜3
0nm堆積する。
【0064】(4)チタン膜7を8〜30nm堆積した
シリコン基板1を熱処理することにより、チタン膜7と
素子形成領域3のシリコンとをシリサイド反応させ、界
面にチタンシリサイド膜6を形成する。
【0065】なお、シリサイドを形成するための熱処理
温度は、少なくとも650℃以上であり、800℃以上
であることが好ましい。また、この温度は、シリコンに
導入されている不純物の拡散を防止させるために100
0℃以下であることが好ましい。
【0066】本実施形態では、上記(2)の示したよう
に、絶縁膜4上面およびコンタクトホール5内部の絶縁
膜側壁、コンタクトホール底面の素子形成領域3上面に
接するように、多結晶シリコン膜10を堆積させるとい
う工程が必要になるが、コンタクトホール5内部が多結
晶シリコン10によって埋められることにより、コンタ
クトホール5の深さが浅くなり、次工程である、チタン
膜7の堆積が容易になる。
【0067】コンタクトホールの小径化に伴いコンタク
トホールのアスペクト比(深さ/直径)は増加する傾向
にあり、従来から用いられてきたスパッタリング法で
は、コンタクトホールの側面と底面に十分な厚さの配線
用金属を被覆させることが困難になる。
【0068】しかし、段差被覆性に優れたCVD技術に
よってコンタクトホール内に多結晶シリコンを埋め込
み、コンタクトホールの深さを浅くすることにより、容
易にチタン膜をコンタクトホールの側面と底面に8nm
以上堆積させることができる。
【0069】また、本実施形態では、図4に示すよう
に、チタン膜7の全てがチタンシリサイド膜となってい
る。
【0070】このように、チタン膜7の全てをシリサイ
ド反応させる場合は、チタンシリサイド膜の膜厚は、チ
タン膜7の膜厚により決定されるため、チタンシリサイ
ド膜の膜厚制御を容易に行うことができる。
【0071】なお、この場合、窒化チタン膜とチタンシ
リサイド膜とが直接積層されるため、窒化チタン膜とチ
タンシリサイド膜との間にチタン膜7が存在する場合に
較べて窒化チタン膜の膜内応力が高まる。
【0072】本実施形態の半導体装置のコンタクト部
は、コンタクトホール5内部において、シリコン基板1
に直接堆積した多結晶シリコン10と電気配線用金属膜
13との界面にチタンシリサイド膜6が形成されてい
る。前記チタンシリサイド膜の上面には、電気配線用金
属膜13として、窒化チタン膜8、タングステン膜9が
積層されている。また、前記絶縁膜4上面にはチタン膜
7、窒化チタン膜8、タングステン膜9が積層されてい
る。チタン膜7は必ずしも残留している必要はなく、絶
縁膜4上に直接窒化チタン膜8が接していても構わな
い。また、前記窒化チタン膜8および、前記タングステ
ン膜9はこれに限定されるものではなく、他の導電性
膜、絶縁膜であってもよい。また、異種材料の積層構造
でなくともよい。
【0073】本発明における第5の実施形態であるMO
S(Metal Oxide Semiconduct
or)トランジスタのゲート電極コンダクト構造断面図
及びその製造方法をそれぞれ図5、12に示す。
【0074】本実施形態の半導体装置のコンタクト構造
は図12に示す製造方法により製造される。すなわち、 (1)シリコン基板1上の素子形成領域3に約15nm
の厚さのシリコン酸化膜11を形成する。前記シリコン
酸化膜11上にCVD(Chemical Vapor
Deposition;化学気相成長法)により多結
晶シリコン膜を形成し、フォトリソグラフィー法でレジ
ストパターンを形成し、それをマスクにしてドライエッ
チング法により多結晶シリコン膜とシリコン酸化膜をパ
ターン化して多結晶シリコンゲート電極12を形成す
る。
【0075】(2)シリコン基板1上面およびゲート電
極12上面一面に絶縁膜4を堆積し、ゲート電極12と
の導通をとるためにゲート電極に達するようにコンタク
トホール5が開孔される。
【0076】(3)前記絶縁膜4上面、および、前記コ
ンタクトホール5内部においてゲート電極12と接する
ようにチタン膜7が堆積される。
【0077】(4)その後、熱処理によってチタン膜7
とゲート電極12のシリコンとのシリサイド反応によ
り、界面にチタンシリサイド膜6が形成される。このと
き反応させるチタン膜7の膜厚は8〜30nmである。
なお、シリサイドを形成するための熱処理温度は、少な
くとも650℃以上であり、800℃以上であることが
好ましい。また、この温度は、シリコンに導入されてい
る不純物の拡散を防止させるために1000℃以下であ
ることが好ましい。
【0078】本実施形態では、図5に示すように、シリ
サイド反応に使用されなかったチタン膜7が窒化チタン
膜とチタンシリサイド膜との間に存在している。
【0079】このように、窒化チタン膜とチタンシリサ
イド膜との間にチタン膜7を存在させると、窒化チタン
膜とチタンシリサイド膜とを直接積層するよりも、窒化
チタン膜の膜内応力が低減され、窒化チタン膜の剥離強
度を高めることができる。
【0080】なお、窒化チタン膜とチタンシリサイド膜
との間にチタン層7を存在させるためには、チタン層7
の膜厚をシリサイド反応させる膜厚以上とし、熱処理時
に熱処理温度及び熱処理時間を制御してチタンシリサイ
ド膜の膜厚が20〜75nmとなるように制御する必要
がある。
【0081】本実施形態の半導体装置のコンタクト部
は、コンタクトホール5内部において、電気配線用金属
膜13と多結晶シリコンからなるゲート電極12との界
面にチタンシリサイド膜6が形成されている。図5およ
び図12では、チタンシリサイド膜6の上面に電気配線
用金属膜13として未反応のチタン膜7、窒化チタン8
が積層されている場合を示した。しかし、ゲート電極1
2上面に8〜30nmのチタン膜7を堆積し、前記チタ
ン膜すべてを消費するようにチタンシリサイド膜6を形
成し、チタンシリサイド膜6上面にチタン膜7が残留し
ていなくてもよい。また、絶縁膜4上に直接窒化チタン
膜8が接していても構わない。前記窒化チタン膜8はこ
れに限定されるものではなく、他の導電性膜、絶縁膜で
あってもよい。また、異種材料の積層構造でなくともよ
い。
【0082】本発明における第6の実施形態であるMO
Sトランジスタのゲート電極コンタクト構造断面図及び
その製造方法をそれぞれ図6、13に示す。
【0083】本実施形態の半導体装置のコンタクト構造
は、図13に示す製造方法により製造される。すなわ
ち、 (1)シリコン基板1上の素子形成領域3に約15nm
の厚さのシリコン酸化膜11を形成する。前記シリコン
酸化膜11上にCVD(Chemical Vapor
Deposition;化学気相成長法)により多結
晶シリコン膜を形成し、フォトリソグラフィー法でレジ
ストパターンを形成し、それをマスクにしてドライエッ
チング法により多結晶シリコン膜とシリコン酸化膜をパ
ターン化して多結晶シリコンゲート電極12を形成す
る。
【0084】(2)シリコン基板1上面およびゲート電
極12上面一面に絶縁膜4を堆積し、ゲート電極12と
の導通をとるためにゲート電極に達するようにコンタク
トホール5が開孔される。絶縁膜4上面およびコンタク
トホール5内部の絶縁膜側壁、コンタクトホール底面の
ゲート電極12上面に接するように、例えばCVDによ
り多結晶シリコン膜10が堆積され、コンタクトホール
5内部は前記多結晶シリコン10によって埋められる。
その後、絶縁膜4上面に堆積した多結晶シリコン膜はエ
ッチングなどによって除去される。
【0085】(3)前記絶縁膜4上面、および、多結晶
シリコン膜10上面一面にチタン膜7が堆積される。
【0086】(4)その後、熱処理によってチタン膜7
と多結晶シリコン10とのシリサイド反応により、界面
にチタンシリサイド膜6が形成される。このとき反応さ
せるチタン膜7の膜厚は8〜30nmである。なお、シ
リサイドを形成するための熱処理温度は、少なくとも6
50℃以上であり、800℃以上であることが好まし
い。また、この温度は、シリコンに導入されている不純
物の拡散を防止させるために1000℃以下であること
が好ましい。
【0087】本実施形態では、上記(2)の示したよう
に、絶縁膜4上面およびコンタクトホール5内部の絶縁
膜側壁、コンタクトホール底面の素子形成領域3上面に
接するように、多結晶シリコン膜10を堆積させるとい
う工程が必要になるが、コンタクトホール5内部が多結
晶シリコン10によって埋められることにより、コンタ
クトホール5の深さが浅くなり、次工程である、チタン
膜7の堆積が容易になる。
【0088】コンタクトホールの小径化に伴いコンタク
トホールのアスペクト比(深さ/直径)は増加する傾向
にあり、従来から用いられてきたスパッタリング法で
は、コンタクトホールの側面と底面に十分な厚さの配線
用金属を被覆させることが困難になる。
【0089】しかし、段差被覆性に優れたCVD技術に
よってコンタクトホール内に多結晶シリコンを埋め込
み、コンタクトホールの深さを浅くすることにより、容
易にチタン膜をコンタクトホールの側面と底面に8nm
以上堆積させることができる。
【0090】また、本実施形態では、図3に示すよう
に、シリサイド反応に使用されなかったチタン膜7が窒
化チタン膜とチタンシリサイド膜との間に存在してい
る。
【0091】このように、窒化チタン膜とチタンシリサ
イド膜との間にチタン膜7が存在する場合、窒化チタン
膜とチタンシリサイド膜とを直接積層するよりも、窒化
チタン膜の膜内応力が低減され、窒化チタン膜の剥離強
度を高めることができる。
【0092】なお、窒化チタン膜とチタンシリサイド膜
との間にチタン層7を存在させるためには、チタン層7
の膜厚をシリサイド反応させる膜厚以上とし、熱処理時
に熱処理温度及び熱処理時間を制御してチタンシリサイ
ド膜の膜厚が20〜75nmとなるように制御する必要
がある。
【0093】本実施形態の半導体装置のコンタクト部
は、コンタクトホール5内部において、ゲート電極12
に接するように埋め込まれた多結晶シリコン10と電気
配線用金属膜13との界面にチタンシリサイド膜6が形
成されている。図6および図13では、チタンシリサイ
ド膜6の上面に電気配線用金属膜13として、未反応の
チタン膜7、窒化チタン膜8が積層している場合を示し
た。しかし、ゲート電極12上面に8〜30nmのチタ
ン膜7を堆積し、前記チタン膜すべてを消費するように
チタンシリサイド膜6を形成し、チタンシリサイド膜6
上面にチタン膜7が残留していなくてもよい。また、絶
縁膜4上に直接窒化チタン膜8が接していても構わな
い。前記窒化チタン膜8はこれに限定されるものではな
く、第一の実施例に示したように、他の導電性膜、絶縁
膜であってもよい。また、異種材料の積層構造でなくと
もよい。前記チタンシリサイド膜6の膜厚は、20〜7
5nmである。
【0094】以上の全ての実施形態における製造工程に
おいて、チタンシリサイド膜の形成は、単結晶シリコン
基板1あるいは多結晶シリコン10に接するようにチタ
ン膜7を堆積する工程の後、熱処理によりチタンシリサ
イド膜6を形成する工程がある場合について説明した。
しかし、各実施形態において説明した製造工程はこれに
限定されるものではなく、図11に示すような製造工程
であってもよい。すなわち、 (1)シリコン基板1上に素子分離領域2、および素子
形成領域3を形成する。
【0095】(2)前記素子形成領域3に素子を形成し
た後に、その上面に絶縁膜4が形成されている。この絶
縁膜は例えば酸化シリコンからなる。絶縁膜には、素子
形成領域との導通を得るため、コンタクトホール5が形
成される。
【0096】(3)絶縁膜4上面およびコンタクトホー
ル5内部の絶縁膜側壁、コンタクトホール底面の素子形
成領域3上面に接するように、チタン膜7が堆積され
る。さらに前記チタン膜7の上面に窒化チタン膜8、タ
ングステン膜9を積層させる。前記窒化チタン膜8およ
び、前記タングステン膜9はこれに限定されるものでは
なく、他の導電性膜、絶縁膜であってもよい。
【0097】(4)その後、熱処理によってチタン膜7
と素子形成領域3のシリコンとのシリサイド反応によ
り、界面にチタンシリサイド膜6が形成される。このと
き反応させるチタン膜7の膜厚は8〜30nmである。
これによって、熱処理により形成されるチタンシリサイ
ド膜6の膜厚は、20〜75nmとなる。なお、シリサ
イドを形成するための熱処理温度は、少なくとも650
℃以上であり、800℃以上であることが好ましい。ま
た、この温度は、シリコンに導入されている不純物の拡
散を防止させるために1000℃以下であることが好ま
しい。
【0098】形成するチタンシリサイド膜6の膜厚を2
0〜75nmとすることにより、シリコンとチタンとの
接触抵抗値が低減でき、かつ、シリコンとチタンシリサ
イド膜との界面に発生する界面に発生する平均応力を断
線発生臨界応力値以下にすることができ、チタンシリサ
イド膜の剥離が生じない良好なコンタクトとなる。
【0099】図11では、チタンシリサイド膜6の上面
に電気配線用金属膜13として、未反応のチタン膜7、
窒化チタン膜8、タングステン膜9が積層している場合
を示した。しかし、シリコン基板1上の素子形成領域3
に接するように8〜30nmのチタン膜7を堆積し、前
記チタン膜すべてを消費するようにチタンシリサイド膜
6を形成し、チタンシリサイド膜6上面にチタン膜7が
残留していなくてもよい。また、絶縁膜4上に直接窒化
チタン膜8が接していても構わない。前記窒化チタン膜
8、タングステン膜9はこれに限定されるものではな
く、他の導電性膜、絶縁膜であってもよい。また、異種
材料の積層構造でなくともよい。前記チタンシリサイド
膜6の膜厚は、20〜75nmである。
【0100】
【発明の効果】本発明によれば、絶縁膜に設けたコンタ
クトホールの内部でシリコンと電気配線用金属とがチタ
ンシリサイド膜を介して接続されている半導体装置にお
いて、前記チタンシリサイド膜の膜厚が20nm以上7
5nm以下とすることにより、シリコンと金属配線との
接触抵抗を低減でき、シリコンとチタンシリサイドとの
界面において断線の生じる心配のない、良好なコンタク
トを形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における第1の実施形態である半導体装
置のコンタクト構造を示す断面図である。
【図2】本発明における第2の実施形態である半導体装
置のコンタクト構造を示す断面図である。
【図3】本発明における第3の実施形態である半導体装
置のコンタクト構造を示す断面図である。
【図4】本発明における第4の実施形態である半導体装
置のコンタクト構造を示す断面図である。
【図5】本発明における第5の実施形態であるMOSト
ランジスタのゲート電極コンタクト構造を示す断面図で
ある。
【図6】本発明における第6の実施例であるMOSトラ
ンジスタのゲート電極コンタクト構造を示す断面図であ
る。
【図7】本発明における第1の実施形態である半導体装
置の製造工程の一部を示す断面図である。
【図8】本発明における第2の実施形態である半導体装
置の製造工程の一部を示す断面図である。
【図9】本発明における第3の実施形態である半導体装
置の製造工程の一部を示す断面図である。
【図10】本発明における第4の実施形態である半導体
装置の製造工程の一部を示す断面図である。
【図11】本発明における第5の実施形態である半導体
装置の製造工程の一部を示す断面図である。
【図12】本発明における第6の実施形態であるMOS
トランジスタの製造工程の一部を示す断面図である。
【図13】本発明における第7の実施形態であるMOS
トランジスタの製造工程の一部を示す断面図である。
【図14】シリサイド反応によるシリコン界面変化のメ
カニズムを示す模式図である。
【図15】シリサイド反応にともなう膜内部の応力を示
すグラフである。
【図16】シリコン膜とチタンシリサイド膜の界面に発
生する平均応力とチタン膜厚およびコンタクトホール穴
径との関係を示すグラフである。
【図17】コンタクトホール穴径0.4μmの場合にお
ける、断線不良率(チタンシリサイド膜剥離)とチタン
シリサイド膜厚の関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1…シリコン基板、2…素子分離領域、3…素子形成領
域、4…絶縁膜、5…コンタクトホール、6…チタンシ
リサイド膜、7…チタン膜、8…窒化チタン膜、9…タ
ングステン膜、10…多結晶シリコン、11…シリコン
酸化膜、12…ゲート電極、13…電気配線用金属膜、
21…シリコン、22…チタン膜、23…初期のシリコ
ン/チタン界面、24…チタンシリサイド/シリコン界
面。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴樹 正恭 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内 (72)発明者 西原 晋治 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内 (72)発明者 池田 修二 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁膜に設けたコンタクトホールの内部で
    シリコンと電気配線用金属とがチタンシリサイド膜を介
    して接続されている半導体装置において、前記チタンシ
    リサイド膜の膜厚が20nm以上75nm以下であるこ
    とを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】シリコン基板上の絶縁膜に設けたコンタク
    トホールの内部で前記シリコン基板と電気配線用金属と
    がチタンシリサイド膜を介して接続されている半導体装
    置において、前記チタンシリサイド膜の膜厚が20nm
    以上75nm以下であることを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】シリコン基板上の絶縁膜に設けたコンタク
    トホールの内部で前記シリコン基板と電気配線用金属と
    がチタンシリサイド膜を介して接続されている半導体装
    置において、前記シリコン基板と前記絶縁膜の界面と、
    前記シリコン基板とチタンシリサイドの界面との面間距
    離が、18nm以上69nm以下であることを特徴とす
    る半導体装置。
  4. 【請求項4】シリコン基板上の絶縁膜に設けたコンタク
    トホールの内部で前記シリコン基板の上に堆積させた多
    結晶シリコンと電気配線用金属とがチタンシリサイド膜
    を介して接続されている半導体装置において、前記チタ
    ンシリサイド膜の膜厚が20nm以上75nm以下であ
    ることを特徴とする半導体装置。
  5. 【請求項5】単結晶シリコン基板と、この単結晶シリコ
    ン基板に形成されたゲート電極が多結晶シリコンである
    MOSトランジスタと、前記単結晶シリコン基板の前記
    MOSトランジスタが形成された面に形成された絶縁膜
    とを備え、前記絶縁膜に設けたコンタクトホールの内部
    で前記ゲート電極と電気配線用金属とがチタンシリサイ
    ド膜を介して接続されている半導体装置において、前記
    チタンシリサイド膜の膜厚が20nm以上75nm以下
    であることを特徴とする半導体装置。
  6. 【請求項6】前記電気配線用金属の前記チタンシリサイ
    ド膜と接する面がチタンであることを特徴とする請求項
    1乃至5のいずれか記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】前記コンタクトホールの穴径が0.4μm
    以下であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか
    記載の半導体装置。
  8. 【請求項8】シリコン基板上に絶縁膜を設け、この絶縁
    膜にコンタクトホールを開き、このコンタクトホールの
    内部で前記シリコン基板に接するようにチタン膜を堆積
    させた後、前記チタン膜と前記シリコンとを熱処理し
    て、前記チタン膜の膜厚8nm以上30nm以下をシリ
    サイド反応させることを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  9. 【請求項9】シリコン基板上に絶縁膜を設け、この絶縁
    膜にコンタクトホールを開き、このコンタクトホール内
    部に多結晶シリコンを埋め込み、このコンタクトホール
    の内部で前記多結晶シリコンに接するようにチタン膜を
    堆積させた後、前記チタン膜と前記シリコンとを熱処理
    して、前記チタン膜の膜厚8nm以上30nm以下をシ
    リサイド反応させることを特徴とする半導体装置の製造
    方法。
  10. 【請求項10】シリコン基板上に絶縁膜を設け、この絶
    縁膜にコンタクトホールを開き、このコンタクトホール
    の内部で前記シリコン基板に接するようにチタン膜を膜
    厚8nm以上30nm以下堆積させた後、前記チタン膜
    と前記シリコンとを熱処理して、前記チタン膜の全てを
    シリサイド反応させることを特徴とする半導体装置の製
    造方法。
  11. 【請求項11】前記コンタクトホールの穴径が0.4μ
    m以下であることを特徴とする請求項7乃至9のいずれ
    か記載の半導体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】チタンシリサイド膜を形成する熱処理温
    度が、650℃以上であることを特徴とする請求項7乃
    至10のいずれか記載の半導体装置の製造方法。
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