JP2001222973A - 低圧水銀蒸気放電ランプおよびこれを用いた照明装置 - Google Patents

低圧水銀蒸気放電ランプおよびこれを用いた照明装置

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JP2001222973A
JP2001222973A JP2000092536A JP2000092536A JP2001222973A JP 2001222973 A JP2001222973 A JP 2001222973A JP 2000092536 A JP2000092536 A JP 2000092536A JP 2000092536 A JP2000092536 A JP 2000092536A JP 2001222973 A JP2001222973 A JP 2001222973A
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pressure mercury
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mercury vapor
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Takashi Yorifuji
孝 依藤
Nobuhiro Tamura
暢宏 田村
Takeo Yasuda
丈夫 安田
Yuichiro Takahara
雄一郎 高原
Naoyuki Toda
尚之 戸田
Seiichi Futagami
誓一 二神
Kiyoshi Nishimura
潔 西村
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Toshiba Lighting and Technology Corp
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Toshiba Lighting and Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電極の活性化のために加熱分解処理が不要であ
りながら良好な電子放射特性を有し、しかも残留CO
による種々の問題がない低圧水銀蒸気放電ランプおよび
これを用いた照明装置を提供する。 【解決手段】透光性放電容器1の両端に封装する一対の
電極3,3少なくとも一方を、アルカリ土類元素および
遷移金属元素の複合酸窒化物、好適にはBaTaO
の半導体セラミックスを主体とする1次粒子の平均粒径
10μm以下の電子放射性物質3bを導電性基体3aに
担持させてなる電極3とし、透光性放電容器1に水銀お
よび希ガスを含むイオン化媒体を封入してなる。導電性
基体は、タングステンのコイルフィラメントや筒状部を
備えた構造にすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蛍光ランプなどの
低圧水銀蒸気放電ランプおよびこれを用いた照明装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】蛍光ランプは、高いランプ効率と長寿命
とを併せて有する光源であるために、一般照明用途は元
より液晶バックライト用などの産業応用分野においても
多用されている。
【0003】従来の蛍光ランプは、電極構造が熱陰極形
および冷陰極形に大別される。熱陰極形は、細長い透光
性放電容器の両端に一対の酸化物の電子放射性物質を被
着してなるフィラメント電極を封装している。そして、
その大部分は、少なくとも始動時にフィラメント電極を
点灯回路により通電加熱して熱電子を放出できるような
熱陰極始動熱陰極点灯形として用いている。このため、
点灯回路には、フィラメント加熱回路を付加しているも
のが多い。しかし、熱陰極形であってもインスタントス
タートによって始動してから放電による自己発熱により
熱電子を放出するようにした冷陰極始動熱陰極点灯形と
して用いることも、また必要に応じて採用されている。
【0004】一方、冷陰極形は、Niなどの易電子放射
性金属からなるスリーブまたは板体を用いて電極が構成
されている。また、上記冷陰極の表面に炭酸塩形電子放
射性物質を塗布して、始動後熱陰極点灯を行うようにし
たものもある。
【0005】ところで、上記従来の電子放射性物質は、
Baを含むアルカリ土類金属の酸化物からなる。また、
これに遷移金属の一部たとえばZrの酸化物を混合した
ものがよく用いられている。この電子放射性物質をフィ
ラメント電極に被着させるには、上記金属の炭酸塩をバ
インダーおよび溶剤に分散してなる塗布液を調整し、こ
の塗布液をタングステンコイルからなるフィラメント電
極に塗布し、さらに放電ランプの製造過程において、真
空または不活性ガス雰囲気内で上記炭酸塩およびバイン
ダーを加熱分解する。すなわち、この加熱分解工程によ
って電子放射物質は活性化される。以下、この従来の電
子放射性物質を炭酸塩形電子放射性物質という。
【0006】そうして、上記した従来の炭酸塩形電子放
射性物質を被着した熱陰極は、電極表面から放電空間に
必要数の電子を放出するための陰極降下電圧が11V程
度で、液晶バックライト用などで用いられている冷陰極
を備えた放電ランプの陰極降下電圧が100〜200V
程度の範囲であることに比較すると格段に低く、このた
め発光に寄与しない陰極損失が少なくて、したがって高
いランプ効率が得られるという利点がある。
【0007】ところが、炭酸塩形電子放射性物質を活性
化するためには、前記炭酸塩を800〜1200℃程度
に加熱して分解を行うが、その際に発生した二酸化炭素
COを透光性放電容器の外部へ完全に排出させる必要
がある。
【0008】COが透光性放電容器内に残留すると、
このCOは分子性のガスで低いエネルギー準位の振動
・回転励起を起こすため、水銀Hgの励起が妨げられて
発光効率が著しく低下したり、放電ランプの絶縁破壊を
起こして、始動電圧が上昇したりして、蛍光ランプが不
点になることがある。
【0009】また、COは、放電空間内でCOとOと
に解離し、余ったOがHgと結合してHgOを生成す
る。このHgOは、透光性放電容器の内面に付着してし
まい、放電に寄与しないので、いわゆる消費水銀となっ
て水銀を消費する。
【0010】さらに、HgOは、透光性放電容器の内面
に付着して黒化を生じ、外観を阻害するとともに、光束
低下をもたらす。
【0011】さらにまた、COの残留により、陽光柱
が揺れるいわゆるスネーキング現象など放電が不安定に
なりやすい。
【0012】以上のように、透光性放電容器の内部にC
が残留するのは、前記炭酸化物が未分解ないし分解
不十分であるからであり、これによって蛍光ランプに上
述のような致命的な欠陥を与えることになる。蛍光ラン
プの排気および電子放射性物質の分解工程をライティン
グ工程と称するが、上述の事情から製造者はこのライテ
ィング工程に慎重を極めている。その結果、蛍光ランプ
の製造時間が長くなり、生産スピード向上のネックにな
っている。
【0013】また、ランプ製造機械もライティング工程
に関する部分を必要とするため、その分大形化を免れな
い。
【0014】そこで、加熱分解工程を不要にした電子放
射物質の出現が望まれるところ、特開平10−4086
2号公報には、これに応えるべく、組成式XYO(た
だし、式中Xはアルカリ土類金属の少なくともいずれか
一種、YはIII〜VI族の遷移金属の少なくともいずれか
一種)で示される複合酸化物を主体とし、かつ表面をT
aCで被覆している粒状エミッタが開示されている。
(従来技術1) また、WO97/24749号公報には、電子放射物質
としてBaTaなどの物質を用いることが記載
されている。(従来技術2)
【発明が解決しようとする課題】従来技術1において
は、加熱分解処理が不要で、しかも良好な電極を得るこ
とができるが、平均粒径0.2〜1.5μmの酸化物粒
子の表面にTaC層を均一に、しかも量産レベルで形成
するのにやや難点がある。
【0015】また、従来技術2においては、BaTa
などの電子放射物質は、従来の酸化物の電子放射
性物質に比較すると、電子放射特性が悪いという問題が
ある。
【0016】本発明は、電極の活性化のために加熱分解
処理が不要でありながら、良好な電子放射特性を有し、
しかも残留COによる種々の問題がない低圧水銀蒸気
放電ランプおよびこれを用いた照明装置を提供すること
を目的とする。
【0017】
【課題を達成するための手段】請求項1の発明の低圧水
銀蒸気放電ランプは、細長い透光性放電容器と;アルカ
リ土類元素および遷移金属元素の複合酸窒化物の半導体
セラミックスを主体とする平均粒径10μm以下の電子
放射性物質および電子放射性物質を担持する導電性基体
を備え、透光性放電容器の両端に封装された一対の電極
と;透光性放電容器の内部に封入されたイオン化媒体
と;を具備していることを特徴としている。
【0018】本発明および以下の各発明において、特に
指定しない限り用語の定義および技術的意味は次によ
る。
【0019】<低圧水銀蒸気放電ランプについて>低圧
水銀蒸気放電ランプは、低圧水銀蒸気放電を行う放電ラ
ンプである。そして、低圧水銀蒸気放電によって主とし
て波長254nmの紫外線が放電空間から放射されるの
で、この紫外線をそのまま透光性放電容器の外部へ導出
して利用するように構成してもよいし、また紫外線を蛍
光体層に照射して、これを励起することにより、さらに
波長の長い紫外線、可視光または赤外線に波長変換して
利用することができる。
【0020】そうして、前者には殺菌ランプがある。ま
た、後者のうち波長の相対的に長い紫外線を得るものに
はブラックライトおよびケミカルランプ、可視光を得る
ものには一般に称されるところの蛍光ランプ、さらに赤
外線を得るものには赤外線蛍光ランプなどがある。
【0021】したがって、本発明において、「低圧水銀
蒸気放電ランプ」とは、上記の各ランプを包含する概念
であることを意味する。
【0022】なお、本発明においては、実用的な面から
放電形態を低圧水銀放電としているが、本発明において
用いる電子放射性物質は、低圧希ガス放電や高圧放電金
属蒸気放電に適用できることはいうまでもないので、周
知構造の希ガス放電ランプや高圧放電ランプを構成する
こともできる。
【0023】(透光性放電容器について)透光性放電容
器は、バルブの両端をたとえば端板などを用いて封止す
るか、または用いないで直接封止することにより形成さ
れる。端板を用いて封止する場合、端板の部分は、一般
的にはステムによって構成される。ステムを用いる場
合、フレアステム、ビードステムおよびボタンステムな
どの既知のステム構造を採用することができる。また、
直接封止する場合は、ピンチシールなどを採用すること
ができる。
【0024】バルブは、直管、湾曲管または屈曲管の形
状であることを許容する。
【0025】また、バルブは、直管、湾曲管または屈曲
管の複数個を接続管によって1本の放電路が形成される
ように連結してなる構造であることを許容する。
【0026】さらに、バルブの管径および透光性放電容
器の管軸、換言すれば放電路に沿った長さは制限されな
い。しかし、一般的には透光性放電容器の管径は40m
m以下、また管軸に沿った長さは2400mm以下であ
る。比較的管壁負荷の小さい一般照明用の蛍光ランプの
場合、管径25〜38mmで、管軸に沿った長さ300
〜2400mmである。また、高周波点灯専用形蛍光ラ
ンプの場合、管径15〜25.5mm、管軸に沿った長
さ500〜2400mmである。さらに、コンパクト形
蛍光ランプの場合、管径25mm以下、たとえば12〜
22mm、管軸に沿った長さ2400mm以下、たとえ
ば200〜2300mmである。さらにまた、電球形蛍
光ランプの場合、管径13mm以下、たとえば8〜11
mm、管軸に沿った長さ500mm以下、たとえば40
0〜500mmである。また、液晶バックライトや車載
用など従来主として冷陰極が用いられている蛍光ランプ
の場合には、主として管径10mm以下で1mm程度ま
での透光性放電容器が用いられる。
【0027】次に、透光性放電容器の材質は、気密性、
加工性および耐熱性を備えていれば特に制限されない
が、一般的にはこの種蛍光ランプに用いられている軟質
ガラスが好適である。軟質ガラスには、鉛ガラスやソー
ダライムガラスがあるが、そのいずれでもよい。環境対
応としては、ソーダライムガラスが望ましい。しかし、
加工性などの点から、ソーダライムガラスと鉛ガラスを
併用することができる。たとえば、最もガラスの使用量
の多いバルブの部分をソーダライムガラスで形成し、ス
テムの部分を鉛ガラスで形成することができる。
【0028】さらに、要すれば、硬質ガラス、半硬質ガ
ラス、石英ガラスなど軟質ガラス以外のガラスを用いる
ことができる。また、ガラス以外のたとえば透光性の多
結晶または単結晶のセラミックスを用いて透光性放電容
器を構成することを除外するものではない。
【0029】次に、透光性放電容器の形状について説明
する。
【0030】透光性放電容器は、直管形および環形のい
ずれであってもよい。さらに要すれば、U字状、半円
状、U字状部分を2〜4個直列に接続するとともに適当
な配置にした形状など種々の形状であることを許容す
る。
【0031】<一対の電極について>透光性放電容器の
両端には一対の電極が封装されている。
【0032】一対の電極のうち少なくとも一方の電極
は、以下説明する電子放射性物質およびこれを担持する
導電性基体を含んで構成されている。
【0033】(電子放射性物質について)少なくとも一
方の電極における電子放射性物質(以下、「本発明電子
放射性物質」という。)は、アルカリ土類元素および遷
移金属元素の複合酸窒化物の半導体セラミックスを主体
とする1次粒子の平均粒径が10μm以下の微粒状に形
成されている。
【0034】アルカリ土類元素は、Ba、Ca、Srお
よびMgのグループから選択された一種または複数種で
あり、好適にはBaまたはBaおよびその他のアルカリ
土類元素の併用である。一方、遷移金属は、Ta、T
i、Al、Zr、Y、W、Sr、Ce、NbおよびLa
のグループから選択された一種または複数種であり、好
適にはTaである。そうして、アルカリ土類元素および
遷移金属元素は、複合酸窒化物を形成している。上記物
質の複合酸窒化物の中では、一般式(A)(T
1−x、Zr)(O2+y、N1−y)、ただし、
A=Ba、SrまたはCa、x=0〜0.5、y=0〜
0.94が電子放射性物質として好適である。なお、遷
移金属としてTaの他にZrが含まれていると、電子放
射性物質の抵抗率が大きくなる。
【0035】また、本発明電子放射性物質は、1次粒子
の平均粒径が10μm以下の微粒状をなしているが、好
適には10nm〜10μmである。電子放射性物質の1
次粒子の平均粒径が10μm以下であると、表面状態が
電子放出に適してくることにより、仕事函数が小さくな
るので、始動電圧が低下する。特に、電子放射性物質の
1次粒子の平均粒径が10〜500nmであると、少な
いグロー放電電力でもグロー・アーク転移が行われるの
で、電子放射性物質の消耗が少なくなる。なお、電子放
射性物質の1次粒子の平均粒径が10nm未満になる
と、製造の困難性が高くなるとともに、HO、O
どの吸着が生じやすくなるため、電子放射性物質の塗布
液を調整して電子放射性物質を導電性基体に担持させる
際に、電子放射性物質中に溶剤の残留が発生しやすくな
るので、注意しなければならない。また、1次粒子の平
均粒径が500nmを超えると、少ないグロー放電電力
でグロー・アーク転移が行われる効果が得られにくくな
るが、仕事函数が小さくなることによる良好な始動性は
得られる。さらに、始動電圧を低下させるためであれ
ば、1次粒子の平均粒径が0.3〜10μmの範囲が好
適である。しかし、1次粒子の平均粒径が10μmを超
えると、始動電圧が上昇するので、不可である。
【0036】さらに、本発明電子放射性物質は、有色の
ものが多く、したがって赤外線放射率(エミシビティ)
が大きい。このため、上記電子放射性物質を担持してい
る電極の近傍に補助アマルガムを配設すると、補助アマ
ルガムが本発明電子放射性物質から放射される赤外線に
より加熱され、昇温速度が早くなる。そして、補助アマ
ルガムからの水銀放出が促進されるので、早期に水銀蒸
気圧が上昇して光束立ち上がりが早くなる。これに対し
て、炭酸塩形電子放射性物質はほぼ白色のものが多く、
上述の効果は得られない。
【0037】次に、本発明電子放射性物質を導電性基体
に担持させる方法について説明する。
【0038】まず、導電性基体について説明する。
【0039】本発明電子放射性物質をコイルフィラメン
トに被着させるには、たとえばバインダーおよび溶剤中
に本発明電子放射物質を分散させた塗布液を調整して、
これをコイルフィラメントに塗布し、500゜C程度に
加熱してバインダーを分解させればよい。そうすれば、
本発明電子放射性物質が導電性基体の表面に被着して担
持される。なお、コイルフィラメントがタングステンで
形成されているときは、不活性ガス雰囲気で過熱するの
が望ましい。
【0040】なお、バインダーの加熱分解は、上記のよ
うに、高々500℃程度の加熱でよいので、従来の80
0〜1200℃の加熱分解に比べれば極めて容易であ
り、バインダー成分からのCOの放出が殆どないた
め、排気に影響することがない。
【0041】また、バインダーを用いないで本発明電子
放射性物質を水などの直接溶剤に分散させた含浸液を調
整し、導電性基体をこの含浸液に浸漬して、本発明電子
放射性物質を導電性基体に含浸させ、自然乾燥によって
本発明電子放射性物質を付着させ電極を形成してもよ
い。
【0042】(導電性基体について)「導電性基体」と
は、適度な導電性を備えていて、本発明電子放射性物質
を担持する部材であればどのような材料によって構成さ
れていてもよい。しかし、Ta、Wなどの遷移金属から
なるものが好適である。
【0043】導電性基体の形状および構造は、本発明電
子放射性物質を担持できればどのようなものでもよい
が、本発明電子放射性物質が微粒状であることから、炭
酸塩形電子放射性物質におけるのと同様にタングステン
のコイルフィラメント状をなしていることにより、通電
加熱を行えるので、好都合である。この場合に、コイル
フィラメントは、従来から低圧水銀蒸気放電ランプにお
いて用いられているものを流用することができる。ま
た、筒状をなす部分を備えた導電性基体を用いることが
できる。さらに、導電性金属からなる多孔質体を主体と
する導電性基体を用いて、本発明電子放射性物質を多孔
質体に充填することにより担持させることもできる。
【0044】そうして、導電性基体は、本発明電子放射
性物質を担持するとともに、必要に応じて透光性放電容
器の両端に封着された導入線に接続して支持される。
【0045】さらに、電極の配設について説明する。
【0046】透光性放電容器の端部に電極を配設するに
は、フレアシール、ビードシール、ボタンシール、ピン
チシールなどの常法にしたがって透光性放電容器に封装
すればよい。
【0047】次に、他方の電極について説明する。
【0048】交流点灯する形式の低圧水銀蒸気放電ラン
プの場合、一般的には他方の電極についても電子放射性
物質を備えた電極を用いることにより、本発明透光性放
電容器に対して電極配置を対称構造に構成するのがよ
い。
【0049】しかし、交流点灯形式の低圧水銀蒸気放電
ランプであっても、後述するように一方の電極にのみ本
発明電子放射性物質を備えた電極を用いることにより、
他方の電極には従来の炭酸塩形電子放射性物質を用いた
としても効果的な場合がある。たとえば、水銀放出構体
を一方の電極に近接して配設する場合、当該一方の電極
には本発明電子放射性物質を用い、他方の電極には炭酸
塩形電子放射性物質を用いることができる。また、透光
性放電容器に連通する排気管を透光性放電容器の一端側
に偏った位置、たとえば一端に配設して透光性放電容器
の内部を排気するように構成した一般的な排気構造にお
いて、排気管から遠い方の電極には、本発明電子放射性
物質を用い、他方の電極には炭酸塩形電子放射性物質を
用いることができる。なお、これらの態様における詳細
については後述する。
【0050】また、直流点灯形の低圧水銀蒸気放電ラン
プの場合には、陰極となる電極にのみ本発明電子放射性
物質を用いればよい。陽極となる電極には電子放射性物
質を担持させる必要はない。
【0051】<イオン化媒体について>透光性放電容器
に封入するイオン化媒体は、低圧水銀蒸気放電を行わせ
るために、Hgおよび100〜1000Pa程度の希ガ
スを封入する。Hgは、純水銀を滴下したり、カプセル
に収納して導入するなどにより、直接透光性放電容器に
封入してもよいし、TiHg合金などのアマルガムか
らなるいわゆる水銀ゲッターまたはBi−In−Hg、
Bi−Sn−In−HgまたはBi−Pb−Sn−Hg
などのアマルガムの形で封入することができる。
【0052】希ガスとしては、Ar、Ne、Kr、Xe
などの一種または複数種を用いることができる。
【0053】<その他の構成について> 1 蛍光体層について 透光性放電容器の内面側に所望により蛍光体層を配設す
ることができる。蛍光体層は、放電によって発生した紫
外線を波長変換して所望波長域の紫外線、可視光または
赤外線を得るために用いる。この場合、用いる蛍光体の
種類は限定されない。一般照明用の可視光を得る場合、
3波長発光形蛍光体は、短波長たとえば波長185nm
の紫外線に対する耐性、耐熱特性および負荷特性などに
優れたものを得ることができるとともに、演色性に優れ
ているので、好適である。なお、蛍光体層が「透光性放
電容器の内面側に配設されている」とは、蛍光体層は透
光性放電容器の内面に直接形成されていてもよいし、保
護膜、反射膜などを介して透光性放電容器に対して間接
的に形成してもよいことを意味している。 2 補助アマルガムについて 補助アマルガムは、点灯時の光束立ち上がり特性を良好
にするために、点灯初期に透光性放電容器内に水銀蒸気
を供給するもので、水銀を放出しやすいアマルガムが好
適である。また、補助アマルガムは、透光性放電容器内
の所望の位置に配設することができるが、好適には本発
明電子放射性物質を担持したタングステンのコイルフィ
ラメントを備える電極の近傍に配設される。補助アマル
ガムとしては、In−Hg、Au−Hgなどを用いるこ
とができる。
【0054】また、補助アマルガムは、ステンレス鋼な
どの板状またはメッシュ状の基体にアマルガム形成金属
を鍍金するなどにより、消灯後に透光性放電容器内に残
留する水銀蒸気を吸着してアマルガムを形成することが
できる。
【0055】さらに、補助アマルガムを本発明電子放射
性物質を担持した電極の近傍に配設した構成を採用する
場合、電極の内部導入線に固着することができるが、要
すれば電極とは独立して配設することができる。
【0056】そうして、低圧水銀蒸気放電ランプの始動
時に、電極のタングステンのフィラメントが通電加熱さ
れると、補助アマルガムは、電極からの輻射熱によって
加熱されて温度上昇することにより、水銀蒸気を放出す
る。このため、補助アマルガムを配設すると、低圧水銀
蒸気放電ランプの光束立ち上がりをスピードアップする
ことができる。特に本発明電子放射性物質は、前述した
ように有色であるため、赤外線放射率が大きいから、本
発明電子放射性物質を備えた電極の近傍に補助アマルガ
ムを配設することにより、炭酸塩形電子放射性物質の場
合より光束立ち上がりを早くすることが可能になる。
【0057】<本発明の作用について>本発明において
は、一対の電極の少なくとも一方にアルカリ土類元素お
よび遷移金属元素の複合酸窒化物の半導体セラミックス
を主体とする平均粒径10μm以下の微粒子からんる本
発明電子放射性物質を用いることにより、製造時にライ
ティングと称する排気・電極通電加熱によるアルカリ土
類金属の炭酸塩の分解処理を行わなくてよいので、炭酸
塩の未分解または分解不良によって透光性放電容器内に
COが残留するようなことがない。このため、以下に
示すように問題が発生しにくいとともに、顕著な効果を
奏する。 1 COが残留することによって低いエネルギー準位
の振動や回転励起が生じて、Hgの励起が阻害され、こ
れに伴い発光効率が著しく低下したり、低圧水銀蒸気放
電ランプが絶縁破壊を生じて始動電圧が上昇したりし
て、不点に至るような問題がない。 2 COが放電空間内でCOとOとに解離し、余った
OがHgと結合してHgOを形成し、透光性放電容器の
内面に付着するようなことがない。このため、HgOが
黒化を生じて外観が阻害されたり、光束の低減が生じた
りするようないことがない。 3 HgOが形成されると、発光に寄与するHgが消費
されてしまうため、消費される分を見込んで予めHgを
多めに封入する必要がない。換言すれば、Hgの封入量
を低減することができる。 4 電子放射性物質の加熱分解処理が不要のため、低圧
水銀蒸気放電ランプの製造時間が短縮され、生産スピー
ドを向上することができる。 5 電子放射性物質の加熱分解処理が不要のため、工程
数の低減により、製造機械の小形化が可能になる。 6 電子放射性物質からCOを放出する虞が少ないの
で、インスタントスタートを行っても問題が生じにく
い。このため、フィラメント予熱を行わないか、暗黒特
性改善に必要な程度に一方の導電性基体たとえばフィラ
メントコイルをわずかに予熱するだけにすることができ
るから、点灯回路の構成を簡単にして、点灯回路の小形
化も可能になる。 7 電子放射性物質の1次粒子の平均粒径が10〜50
0nm、好適には10〜300nmであると、グロー・
アーク転移が少ないグロー放電電力で行われるので、電
子放射性物質の蒸発やスパッタによる消耗が少なくなる
とともに、アーク放電状態での電子の放出性を示す陰極
降下電圧も低下する。 8 点灯回路をして始動時に低圧水銀蒸気放電ランプの
一対の電極間への投入電力を大きくして、本発明電子放
射性物質の温度を高めることにより、グロー・アーク転
移時間を短縮することができる。
【0058】また、本発明においては、殺菌ランプのよ
うに透光性放電容器の内面側に蛍光体層を配設しない構
造の低圧水銀蒸気放電ランプの場合に、特に効果的であ
る。すなわち、蛍光ランプの場合には、電子放射性物質
の分解により発生したCO が透光性放電容器内に多少
残留したとしても、蛍光体層がゲッターとして作用して
これを吸着するので、問題は少ない。これに対して、本
発明では、炭酸塩の分解を用いなくてよいので、蛍光体
層を備えていない殺菌ランプのような低圧水銀蒸気放電
ランプの場合に、残留COの問題が少ない。
【0059】請求項2の発明の低圧水銀蒸気放電ランプ
は、請求項1記載の低圧水銀蒸気放電ランプにおいて、
電子放射性物質は、そのアルカリ土類元素がBaを含ん
でいることを特徴としている。
【0060】本発明は、アルカリ土類元素の中でも好適
な元素としてBaを規定している。なお、アルカリ土類
元素は、Baを含んでいればよく、したがってBaだけ
でもよいし、Baに加えて他のアルカリ土類元素、好適
にはSrまたはCaを含んでいてもよい。
【0061】そうして、本発明においては、良好な電子
放射特性を有する低圧水銀蒸気放電ランプを提供するこ
とができる。
【0062】請求項3の発明の低圧水銀蒸気放電ランプ
は、請求項1または2記載の低圧水銀蒸気放電ランプに
おいて、電子放射性物質は、その遷移金属元素がTa、
Ti、Al、Zr、Y、W、Ce、Nb、V、Sc、D
y、Ho、Hf、Cr、MoおよびLaのグループから
選択された一種または複数種であることを特徴としてい
る。
【0063】本発明は、遷移金属元素のうち効果的な元
素を規定している。
【0064】そうして、本発明においては、良好な電子
放射特性を有する低圧水銀蒸気放電ランプを提供するこ
とができる。
【0065】請求項4の発明の低圧水銀蒸気放電ランプ
は、請求項1ないし3のいずれか一記載の低圧水銀蒸気
放電ランプにおいて、導電性基体は、タングステンのコ
イルフィラメントであることを特徴としている。
【0066】本発明は、電極の導電性基体の効果的な構
成を規定している。
【0067】すなわち、導電性基体がタングステンのコ
イルフィラメントであることにより、電極の予熱が容易
である。タングステンのコイルフィラメントとしては、
ダブルコイルフィラメント、トリプルコイルフィラメン
トまたはスティックコイルフィラメントなどを用いるこ
とができる。
【0068】また、電子放射性物質が平均粒径10μm
以下であるから、所期の低い始動電圧を得ることができ
る。もちろん、上記の平均粒径であれば、コイルフィラ
メントによる担持に問題はない。
【0069】さらに、従来の酸化物の電子放射性物質を
用いる場合と同様な方法によって導電性基体に担持させ
ることができるから、従来の製造設備をそのまま、また
は1部手直しして流用することができる。
【0070】そうして、本発明は、管径10mm以上の
透光性放電容器を備える低圧水銀蒸気放電ランプに対し
て特に好適である。
【0071】請求項5の発明の低圧水銀蒸気放電ランプ
は、請求項4記載の低圧水銀蒸気放電ランプにおいて、
タングステンのコイルフィラメントは、コイル部および
コイル部の両端から両側へ延在する一対のレグ部を備
え、透光性放電容器内に離間対向して延在する一対の内
部導入線間にレグ部で継線されており;電子放射性物質
は、少なくとも一対の内部導入線に挟まれている部分の
ほぼ全体にわたって担持されている;ことを特徴として
いる。
【0072】本発明は、電子放射性物質の担持量を増加
して長寿命化を図った低圧水銀蒸気放電ランプを提供す
るものである。
【0073】すなわち、従来の炭酸塩形電子放射物質の
場合は、コイル部にのみ電子放射性物質を塗布するのが
一般的である。レグ部まで炭酸塩を塗布すると、分解時
にレグ部の熱が内部導入線に伝熱するため、レグ部の温
度上昇が不足するので、電子放射性物質の未分解ないし
分解不良が生じやすくなるからである。このため、タン
グステンフィラメントへ電子放射性物質の担持量に制限
があり、担持量を増加して長寿命化を図ることが困難で
あった。
【0074】これに対して、本発明においては、炭酸塩
を用いなくてもよいため、上述したような炭酸塩の分解
に伴う問題がないので、レグ部への本発明電子放射性物
質の担持が可能である。しかも、これにより本発明電子
放射性物質の担持量を増加して長寿命化を図ることがで
きる。
【0075】一方、本発明電子放射性物質は、炭酸塩形
電子放射性物質に比較して熱容量が大きい。そのため、
タングステンコイルフィラメントのレグ部に本発明電子
放射性物質を塗布しない部分を設けると、以下の問題を
生じやすい。すなわち、低圧水銀蒸気放電ランプの始動
に先立ってフィラメント予熱を行うと、本発明電子放射
性物質を担持している部分と担持していない部分との間
の温度差が大きくなる。このため、本発明電子放射性物
質を担持している部分大きい割に、本発明電子放射性物
質を担持していない部分の温度上昇が少ない。そこで、
所要の熱電子放射を得るために、本発明電子放射性物質
の温度を上げようとすると、レグ部の温度が過昇に陥
り、最悪の場合にはタングステンフィラメントがレグ部
で断線しやすい。また、予熱しない場合であっても、電
子放射性物質担持部とレグ部との境界部にアークスポッ
トが形成されると、レグ部の温度が極端に高くなり、や
はりタングステンフィラメントがレグ部で断線する可能
性がある。以上のような異常状態になると、本発明電子
放射性物質が残っているにもかかわらず低圧水銀蒸気放
電ランプは寿命となってしまう。
【0076】これに対して、本発明においては、タング
ステンフィラメントのレグ部にも本発明電子放射性物質
を担持させるので、上述した問題はない。
【0077】なお、本発明において「少なくとも一対の
内部導入線に挟まれている部分」としているのは、要す
れば一対の内部導入線から外側へ突出するレグ部にも電
子放射性物質を担持させることを意味する。
【0078】そうして、本発明においては、低圧水銀蒸
気放電ランプを点灯すると、タングステンフィラメント
のコイル部中央部に最初にアークスポットが形成され、
寿命の進展に伴ってアークスポット形成位置にける本発
明電子放射性物質が消耗されると、アークスポット形成
位置が順次レグ部へと移動していく。そして、レグ部に
おいては、内部導入線より外側に位置する部分にもアー
クスポットは形成される。請求項6の発明の低圧水銀蒸
気放電ランプは、請求項1ないし3のいずれか一記載の
低圧水銀蒸気放電ランプにおいて、導電性基体は、筒状
をなす部分を備えており;電子放射性物質は、導電性基
体の筒状をなす部分の内壁に沿って担持されている;こ
とを特徴としている。
【0079】<導電性基体について>導電性基体は、好
ましくはNi、Fe、Ta、WおよびMoのグループか
ら選択された一種の金属または複数種からなる合金を用
いる。これらの金属は、還元性が良好であるから、遊離
Baなどを増加しやすいので、熱電子放出量を多くする
ことができるとともに、導電性、加工性および耐火性な
どを備えている。そして、導電性基体は、筒状をなす部
分を備えている。この筒状の部分は、金属板をプレス成
形または箆絞り成形し、金属線を螺旋状に巻回し、また
は鋳造するなどによって形成することができる。
【0080】また、導電性基体を透光性放電容器の内部
の所望の位置において、筒状の部分が放電空間に対向し
て開口するようにして電極に支持するために、導電性基
体の背面側に導電性支持体を配設することができる。
【0081】さらに、筒状部分を備えた導電性基体の筒
状部分の内部に多重コイルフィラメントを配設して、多
重コイルフィラメントに本発明電子放射性物質を担持さ
せる構成を採用することもできる。
【0082】さらにまた、導電性基体の筒状の部分の内
部のほぼ中心軸に沿って導電性突起体を配設することが
できる。
【0083】<電子放射性物質について>本発明電子放
射性物質は、導電性基体の筒状をなす部分の内部に中空
の部分が形成されているように、導電性基体の筒状をな
す部分の内壁に沿って担持されている。したがって、本
発明電子放射性物質は、導電性基体の筒状の内面の全周
にわたっているところの筒状に担持されることができ
る。しかし、要すれば、内面の全周にわたって形成され
ていないために、本発明電子放射性物質の間から導電性
基体の筒状の内面が一部露出しているようになっていて
もよい。
【0084】<本発明の作用について>本発明電子放射
性物質は、従来から放電電流が数10〜数100mAの
低圧水銀蒸気放電ランプに多用されている炭酸塩形電子
放射性物質に比較すると、2次電子放出係数が小さい。
【0085】ところで、低圧水銀蒸気放電ランプの始動
時すなわちグロー放電期間中においては、放電に必要な
電子の殆どをイオン衝突による2次電子によって賄って
いるため、本発明電子放射性物質は、グロー放電中の陰
極降下電圧が炭酸塩形電子放射性物質に比較すると高
い。たとえば、一般照明用の蛍光ランプの場合、炭酸塩
形電子放射性物質を用いると、グロー放電中の陰極降下
電圧が約200V程度であるのに対して、本発明電子放
射性物質を用いると、約300V程度になる。このた
め、始動時にはスパッタリングによる電子放射性物質の
消耗が早くなる傾向がある。なお、いったんグロー放電
からアーク放電へ移行すれば、放電に必要な電子は電子
放射性物質から放出される熱電子によって賄われるた
め、2次電子放出係数にはほぼ無関係になり、陰極降下
電圧は低くなる。このときの陰極降下電圧は、本発明電
子放射性物質を用いると11〜14V程度であり、炭酸
塩形電子放射性物質を用いると11V程度であって、両
者はさほど差がない。一般に電子放射性物質を担持した
電極を用いる低圧水銀蒸気放電ランプにおいては、その
寿命が電子放射性物質の消耗具合で決まるので、頻繁な
点滅の繰り返しに対して短寿命になりやすい。
【0086】そこで、本発明においては、上述した構成
を備えていることにより、導電性基体の筒状部分がホロ
ーカソードの作用を奏するため、グロー放電中の陰極降
下電圧が低下する。そのため、スッパタリングが軽減す
る。このため、本発明電子放射性物質のスパッタリング
による水銀化合物たとえばBa―Hg化合物の形成を少
なくして点灯中の水銀消耗を低減し、長寿命の低圧水銀
蒸気放電ランプを得ることができる。
【0087】また、金属コイルによって導電性基体の筒
状をなした部分を形成した場合には、本発明電子放射性
物質の保持力が大きくなる。そして、導電性基体の熱伝
導率を小さくすることができるので、熱陰極を実現しや
すくなる。
【0088】さらに、筒状部分を備えた導電性基体の筒
状部分の内部に、本発明電子放射性物質を担持したタン
グステンの多重コイルフィラメントを配設することによ
り、本発明電子放射性物質の保持力を大きくして多くの
本発明電子放射性物質を担持させて長寿命の「低圧水銀
蒸気放電ランプを得ることができる。
【0089】さらにまた、導電性基体の筒状の部分の内
部のほぼ中心軸に沿って導電性突起体を配設した構成に
おいては、始動時に導電性突起に電界が集中するので、
スパッタリングの影響が少なくなる。また、導電性突起
に電界が集中することにより、周辺の電子放射性物質の
温度上昇が促進されグロー・アーク転移時間も短縮され
る。したがって、始動時間も短縮する。
【0090】さらにまた、本発明は、管径10mm以下
の細管の透光性放電容器を備えた低圧水銀蒸気放電ラン
プに好適である。
【0091】請求項7の発明の低圧水銀蒸気放電ランプ
は、請求項1ないし3のいずれか一記載の低圧水銀蒸気
放電ランプにおいて、導電性基体は、導電性金属からな
る多孔質体を主体として構成されており;電子放射性物
質は、導電性基体の多孔質体内に充填されることにより
担持されている;ことを特徴としている。
【0092】本発明は、管径10mm以下のような細管
の透光性放電容器を備えた低圧水銀蒸気放電ランプに好
適な電極構造を規定している。
【0093】すなわち、従来この種の透光性放電容器を
備えた低圧水銀蒸気放電ランプを熱陰極形に構成する場
合には、炭酸塩形電子放射性物質を担持したタングステ
ンフィラメントを金属円筒スリーブで包囲した電極構造
を採用している。そして、Ba炭酸塩などを分解するに
は、金属スリーブを高周波電磁界の印加により加熱して
いる。しかしながら、金属スリーブが細いために、分解
により発生したCO が金属スリーブから外部へ良好に
放出されにくい。また、直接電子放射性物質を加熱でき
ないために、未分解部分が生じやすいという問題があ
る。
【0094】これに対して、本発明においては、導電性
基体が導電性金属からなる多孔質体を主体として構成さ
れているために、本発明電子放射性物質の担持が簡単に
なる。多孔質体は、金属粉末を焼結したり、金属体を陽
極酸化したりして、容易に形成することができる。ま
た、本発明電子放射性物質を多孔質体内に充填によって
担持させるには、たとえば本発明電子放射性物質を溶剤
およびバインダー中に分散させた塗布液を調整して、そ
の塗布液中に多孔質体をディップし、約500℃程度に
加熱することにより、乾燥し、バインダーが分解して多
孔質体内に本発明電子放射性物質が充填された電極を得
ることができる。
【0095】そうして、本発明においては、炭酸塩の分
解を要しないから、COの残留の問題が少ない。ま
た、任意の小形サイズの電極を得ることが容易であるか
ら、細管の低圧水銀蒸気放電ランプに適用することがで
きる。しかも、従来は主として冷陰極で対応していた細
管の低圧水銀蒸気放電ランプを熱陰極化して、全光束を
大幅に増加させることができる。
【0096】請求項8の発明の低圧水銀蒸気放電ランプ
は、請求項1ないし7のいずれか一記載の低圧水銀蒸気
放電ランプにおいて、一対の電極の一方に近接して配設
されている水銀放出構体を具備しており;少なくとも一
方の電極は、アルカリ土類元素および遷移金属元素の複
合酸窒化物の半導体セラミックスを主体とする1次粒子
の平均粒径が10μm以下の電子放射物質および電子放
射性物質を担持する導電性基体を備えている;ことを特
徴としている。
【0097】本発明は、いわゆるジェメディスと称され
るTiHgなどの水銀放出構体を用いて透光性放電容
器内に水銀を定量封入する場合に好適な構成を規定して
いる。
【0098】すなわち、この種の水銀放出構体から水銀
を放出させるには、高周波電磁界を外部から水銀放出構
体に作用させて加熱する。この水銀放出の工程は、一般
に排気工程終了後に行われるものであり、炭酸塩形電子
放射性物質の分解・活性化を排気工程中に行う場合のよ
うに水銀によるポンピングアクションを利用することが
できない。なお、希ガスによるポンピングアクションな
ら行うことができるが、水銀によるポンピングアクショ
ンほどの効果はなく、COが残留しやすい傾向にあ
る。
【0099】これに対して、本発明においては、炭酸塩
の分解を行う必要がないために、COの発生が本質的
に少なく、しかもその排出が容易である。なお、水銀放
出構体を配設しない方の電極には、炭酸塩形電子放出物
質を担持した構成を採用することができる。しかし、一
対の電極を本発明電子放射性物質を担持した電極により
構成することができるのはいうまでもない。
【0100】水銀放出構体は、電極と、これに対向する
透光性放電容器との間に介在するように配設されるシー
ルドリングのたとえば外周部位に配設することができ
る。
【0101】請求項9の発明の低圧水銀蒸気放電ランプ
は、請求項1ないし7のいずれか一記載の低圧水銀蒸気
放電ランプにおいて、透光性放電容器は、その内部に連
通する排気管を備えており;一対の電極は、少なくとも
排気管から遠い方の電極がアルカリ土類元素および遷移
金属元素の複合酸窒化物の半導体セラミックスを主体と
する1次粒子の平均粒径が10μm以下の電子放射物質
および電子放射性物質を担持する導電性基体を備えてい
る;ことを特徴としている。
【0102】炭酸塩形電子放射性物質を担持させた電極
においては、炭酸塩を分解する際に電極から放出される
COを完全に排出する必要がある。
【0103】ところが、透光性放電容器の排気管から相
対的に遠隔している方の電極から放出されるCOは、
排出しにくい。特に放電路が非直線で、しかも1箇所以
上に曲成部や連結部を備えているたとえば電球形蛍光ラ
ンプ、コンパクト形蛍光ランプなどや、透光性放電容器
の管径が小さい低圧水銀蒸気放電ランプにおいては、排
気コンダクタンスが小さいため、排気管から遠隔してい
る電極から分解によって放出されたCOが透光性放電
容器の内部に残留しやすい。
【0104】本発明においては、排気管から相対的に遠
隔している電極には炭酸塩形電子放射性物質を用いない
ので、上述した問題が生じない。これに対して、排気管
に相対的に近接している方の電極には、炭酸塩形電子放
射性物質を担持した構成を採用することができる。しか
し、一対の電極を本発明電子放射性物質を担持した電極
構造を採用することができる。
【0105】請求項10の発明の低圧水銀蒸気放電ラン
プは、請求項1ないし9のいずれか一記載の低圧水銀蒸
気放電ランプにおいて、電子放射性物質は、1次粒子の
平均粒径が10〜500nmであることを特徴としてい
る。
【0106】本発明においては、電子放射性物質の1次
粒子の平均粒径が上記の範囲であると、少ないグロー放
電電力でもグロー・アーク転移が行われるので、電子放
射性物質の消耗が少なくなる。
【0107】請求項11の発明の照明装置は、照明装置
本体と;照明装置本体に支持された請求項1ないし10
のいずれか一記載の低圧水銀蒸気放電ランプと;を具備
していることを特徴としている。
【0108】本発明において、「照明装置」とは、低圧
水銀蒸気放電ランプの発光を何らかの目的で用いるあら
ゆる装置を含む広い概念である。照明装置を例示すれ
ば、照明器具、バックライト装置、表示装置、信号灯装
置、殺菌装置、化学反応装置などである。
【0109】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0110】図1は、本発明の低圧水銀蒸気放電ランプ
の第1の実施形態としての環形蛍光ランプを示す正面図
である。
【0111】図2は、同じく拡大要部断面図である。
【0112】図3は、同じく管端部をさらに拡大して示
す拡大要部側面断面図である。
【0113】各図において、1は透光性放電容器、2は
蛍光体層、3は電極、4は口金である。
【0114】<透光性放電容器1について>透光性放電
容器1は、細長い管1aおよび一対のフレアステム1b
からなり、両端の封止部を形成している端部1cが成形
されてベンディングの際の掴み部を形成している。
【0115】細長い管1aは、ソーダライムガラスから
なり、管径29mm、環外径225mm、環内径167
mmのほぼ環状をなしている。
【0116】一対のフレアステム1bは、鉛ガラスから
なり、それぞれ排気管1b1およびフレア1b2を備
え、一対の内部導入線5および外部導入線6を封着して
いる。
【0117】排気管1b1は、基端がチップオフされて
いるとともに、先端が透光性放電容器1内に連通してい
る。
【0118】フレア1b2は、細長い管1aの両端に封
止されて気密な透光性放電容器1を形成する。
【0119】内部導入線4および外部導入線5は、フレ
アステム1bの内部でジュメット線を介して接続し、フ
レアステム1bに対して気密性を維持している。
【0120】<蛍光体層2について>蛍光体層2は、3
波長発光形蛍光体からなり、透光性放電容器1の内面側
に形成されている。3波長蛍光体は、青色発光用がBa
MgAl1627:Eu、緑色発光用がLaPO
CeTb、赤色発光用がY:Euである。
【0121】<電極3について>電極3は、導電性基体
3aおよび電子放射性物質3bを備えている。導電性基
体3aは、タングステンのダブルコイルフィラメントか
らなり、中央部にコイル部3a1と、コイル部3a1の
両端から横方向に延在する一対のレグ部3a2とを含ん
でいる。そして、一対のレグ部3a2を一対の内部導入
線5の先端部がピンチすることによって、導電性基体3
aを内部導入線5に継線している。
【0122】電子放射性物質3bは、BaおよびTaの
複合酸窒化物で、化学式がBaTaONの半導体セラ
ミックスに5重量%のZrOを混合してなる後述する
ように微粒状をなしている。そして、従来と同様に導電
性基体3bのコイル部3b1に担持させている。
【0123】<口金4について>口金4は、透光性放電
容器1の環の開放端に閉じた円環を形成するように跨座
している。
【0124】また、口金4は、口金本体4aおよび口金
ピン4bを備えている。口金本体4aは、二つ割りの合
成樹脂成形品からなり、図示しないビスによって透光性
放電容器1の管端部を挟持した状態で互いに固定されて
いる。口金ピン4bは、口金本体4aの一方に植立され
ているとともに、口金本体4aの内部で外部導入線が所
要に接続している。
【0125】<試作品の測定結果について>平均粒径が
異なる電子放射性物質の電極を備えた本実施形態の蛍光
ランプを試作して、従来の酸化物の電子放射性物質を備
えた比較例とともに始動電圧および寿命特性を測定した
結果について説明する。なお、比較例は、Ba、Srお
よびCaの炭酸塩に5重量%のZrO2を混合した電子
放射性物質材料を2重コイルフィラメントに被着して、
ライティング工程で通電加熱分解した以外は、本発明の
実施形態と同一仕様の蛍光ランプである。表1は、試作
ランプの始動電圧の測定結果を示す。
【0126】
【表1】 平均粒度(μm) 0.1 0.3 1 5 10 15 始動電圧(V)158 160 160 162 162 172 これに対して、比較例は、始動電圧が160〜164V
であった。
【0127】表1から理解できるように、本発明(平均
粒径0.3〜10μm)によれば、始動電圧が160V
程度と低く、しかも安定していて、ばらつきも少ない。
【0128】これに対して、従来技術であるところの比
較例は、始動電圧は本発明とほぼ同等であったが、ある
程度のばらつきが認められた。これは蛍光ランプの製造
過程で電子放射性物質材料の炭酸塩を加熱分解させるた
め、製造条件のばらつきにより生じるものと推定され
る。
【0129】表2は、上記試作品の点灯5000時間に
おける光束維持率の測定結果を示す。
【0130】
【表2】 平均粒度(μm) 0.1 0.3 1 5 10 光束維持率(%) 89 94 94 95 95 これに対して、比較例は、90〜92%であった。
【0131】表2から理解できるように、本発明によれ
ば、光束維持率が94%以上であり、良好な光束維持率
を示すことが分かる。
【0132】図4は、本発明の低圧水銀蒸気放電ランプ
の第2の実施形態としての環形蛍光ランプの管端部を示
す要部側面断面図である。
【0133】図において、図3と同一部分については同
一符号を付して説明は省略する。本実施形態は、電極3
が異なる。すなわち、タングステンのコイルフィラメン
トからなる導電性基体3aのレグ部3a2の一対の内部
導入線5、5に挟まれている部分の全体に本発明電子放
射性物質3bを担持させることにより、その担持量を多
くしている。
【0134】図5は、本発明の低圧水銀蒸気放電ランプ
の第3の実施形態としての環形蛍光ランプの管端部を示
す要部側面断面図である。
【0135】図において、図4と同一部分については同
一符号を付して説明は省略する。本実施形態は、電極3
の本発明電子放射性物質3bを担持させている部分が異
なる。すなわち、タングステンのコイルフィラメントか
らなる導電性基体3aのレグ部3a2の一対の内部導入
線5、5に挟まれている部分の全体および内部導入線
5、5から外部に突出している部分にも電子放射性物質
3bを担持させることにより、その担持量を図5の実施
形態におけるよりさらに多くしている。
【0136】図6は、本発明の低圧水銀蒸気放電ランプ
の第4の実施形態における電極を示す中央断面正面図で
ある。
【0137】図において、図3と同一部分については同
一符号を付して説明は省略する。本実施形態は、電極3
が異なる。
【0138】すなわち、導電性基体3aは、Ni板をプ
レス成形によりカップ状に形成した筒状部3a3を備え
ている。なお、筒状部3a3は、その内径が2.4m
m、外径が2.5mm、全長が4mmである。
【0139】また、本発明電子放射性物質3bは、導電
性基体3aの筒状部3a3の内壁に沿って担持され、そ
の結果筒状部3a3の内部に中空部3cが形成されてい
る。
【0140】なお、7は支持線で、直径0.2mmのN
i線からなり、導電性基体3aの筒状部3a3の底面に
溶接されている。
【0141】そうして、電極3は、その導電性基体3a
の筒状部3a3がホローカソードの作用を行う。
【0142】図7は、本発明の低圧水銀蒸気放電ランプ
の第5の実施形態における電極を示す中央断面正面図で
ある。
【0143】図において、図6と同一部分については同
一符号を付して説明は省略する。本実施形態は、導電性
基体3aが異なる。
【0144】すなわち、導電性基体3aは、カップ状に
形成した筒状部3a3と、その内部に同心状態に配設さ
れているタングステンの多重コイルフィラメント3dと
で構成されている。そして、筒状部3a3と多重コイル
フィラメント3dとは、多重コイルフィラメント3dの
端部3d1を、筒状部3a1の底部を貫通して内部に突
出した支持線7の先端に、溶接することによって互いに
所定の位置になるように固定されている。なお、支持線
7と筒状部3a3とは、筒状部3a3の底部に形成した
爪部3a31に溶接されている。また、多重コイルフィ
ラメント3dは、図面では詳細を省略しているが、ダブ
ルコイルフィラメントである。
【0145】これに対して、本発明電子放射性物質3b
は、その塗布液にディップされることにより、多重コイ
ルフィラメント3dの内部および内外の表面に担持され
ている。
【0146】図8は、本発明の低圧水銀蒸気放電ランプ
の第6の実施形態における電極を示す中央断面正面図で
ある。
【0147】図において、図7と同一部分については同
一符号を付して説明は省略する。本実施形態は、導電性
基体3aが異なる。
【0148】すなわち、導電性基体3aは、タングステ
ンのコイルフィラメントによって構成されている。ルコ
イルフィラメントは、直径0.3mmのタングステン線
からなるシングルコイルであり、コイルピッチは約0.
3mm、コイル内径は2.1mm、外径は2.7mm、
コイル部の全長は4mmである。
【0149】本発明電子放射性物質3bは、その塗布液
を導電性基体3aの内面側にのみ塗布により担持されて
いる。
【0150】支持線7は、導電性基体3aを構成してい
るコイルフィラメントのレグ部によって形成されてい
る。
【0151】図9は、本発明の低圧水銀蒸気放電ランプ
の第7の実施形態における電極を示す中央断面正面図で
ある。
【0152】図において、図6と同一部分については同
一符号を付して説明は省略する。本実施形態は、主とし
て突起8を備えている点が異なる。
【0153】すなわち、導電性基体3aは、Ni板をプ
レス成形により逆円錐形状のカップ状に形成した筒状部
3a3を備えている。
【0154】本発明電子放射性物質3bは、導電性基体
3aの筒状部3a3の内壁に沿って担持され、その結果
筒状部3a1の内部に逆円錐形状の中空部3cが形成さ
れている。
【0155】突起8は、支持線7を延長してこれと一体
に形成され、筒状部3a1の中空部3c内にほぼ同心状
に突出しているが、先端が筒状部3a1の開口端の内部
に位置している。図10は、本発明の低圧水銀蒸気放電
ランプの第8の実施形態としての細管の直管形蛍光ラン
プを示す要部縦断面図である。
【0156】図において、図3と同一部分については同
一符号を付して説明は省略する。本実施形態は、主とし
て電極3が異なる。
【0157】すなわち、電極3は、導電性基体が多孔質
体3dによって構成され、直径2mm、長さ5mmであ
る。そして、本発明電子放射性物質が多孔質体3d内に
充填されている。多孔質体3dは、Alからなり、空孔
比が80%以上である。電子放射性物質3bは、その塗
布液中に多孔質体3dをディップすることによって多孔
質体3d内に含浸により充填されている。
【0158】一方、透光性放電容器1は、管径4mm、
管長300mmである。
【0159】蛍光体層2は、以下の3波長発光形蛍光体
からなる。BaMgAl16 :Eu、LaPO
:Ce、Tb、Y:Eu イオン化媒体は、希ガスがNe−Ar混合ガス10kP
aおよび水銀である。
【0160】そうして、得られた蛍光ランプを点灯周波
数40kHz、1kV(実効値)の高周波電圧を電極
3、3間に印加して点灯させ、約20mAのランプ電流
を流した。電圧印加後、直ちにグロー放電からアーク放
電へ転移し、以後安定して点灯した。
【0161】図11は、本発明の低圧水銀蒸気放電ラン
プの第9の実施形態としての直管形蛍光ランプを示す要
部縦断面図である。
【0162】図において、図3と同一部分については同
一符号を付して説明は省略する。本実施形態は、水銀放
出構体9を備えている点で異なる。
【0163】すなわち、水銀放出構体9は、水銀放出合
金9a、シールドリング9およびアンカー線9cからな
る。水銀放出合金9aは、TiHgからなる。シール
ドリング9bは、フィラメント電極3を周囲に離間した
状態で包囲するように配設されている。アンカー線9c
は、基端がフレアステム1bに植立され、先端でシール
ドリング9bを支持している。
【0164】フィラメント電極3は、図3に示す実施形
態と同じ構造であって、したがってフィラメントコイル
からなる導電性基体3aに本発明電子放射性物質3bを
担持している。
【0165】そうして、水銀放出合金9aは、高周波電
磁界を作用させて加熱することにより、水銀を放出す
る。
【0166】図12は、本発明の低圧水銀蒸気放電ラン
プの第10の実施形態としての直管形蛍光ランプを示す
一部切欠縦断面図である。
【0167】図において、図3と同一部分については同
一符号を付して説明は省略する。本実施形態は、排気管
1b1から離間している方の電極3に本発明電子放射性
物質3bを担持させ、接近している方の電極3‘に炭酸
塩形電子放射性物質3eを担持させている点で異なる。
なお、電極3‘側のフレアステム1bに配設している細
管1b3は、透光性放電容器1内を排気する以前に予め
封止してある。
【0168】図13は、本発明の低圧水銀蒸気放電ラン
プの第11の実施形態としての電球形蛍光ランプにおけ
る発光管を展開状態にして示す一部切欠縦断面図であ
る。
【0169】図において、図3と同一部分については同
一符号を付して説明は省略する。本実施形態は、透光性
放電容器1が屈曲した1本の放電路を形成しているとと
もに、主アマルガム10Aおよび補助アマルガム10B
を備えている点で主として異なる。
【0170】すなわち、透光性放電容器1は、3本のU
字状のガラス管1d1、1d2、1d3を連結管1eに
より直列に連結して形成されている。各ガラス管1d
1、1d2、1d3は、それぞれ両端をピンチシールに
よって封止しているが、ガラス管1d2の一方の端部に
は排気管1b1が配設されている。連結管1eは、吹き
破り法によって形成している。また、透光性放電容器1
の両端には、一対の電極3、3が配設されている。
【0171】一対の電極3、3は、ともに図3に示すの
と同様に本発明電子放射性物質を担持している。また、
電極3は、ビードマウント形に構成されている。
【0172】主アマルガム10Aは、排気管1b1内に
収納されている。
【0173】補助アマルガム10Bは、その一対が一方
の電極3の近傍と、ガラス管1d2の排気管1b1が配
設されていない方のピンチシール部の近傍とに分散して
配設されている。
【0174】図14は、本発明の低圧水銀蒸気放電ラン
プの第12の実施形態としての直管形殺菌ランプを示す
要部縦断面図である。
【0175】図において、図3と同一部分については同
一符号を付して説明は省略する。本実施形態は、透光性
放電容器1が紫外線透過性ガラスからなるとともに、蛍
光体層を備えてない点で異なる。
【0176】すなわち、透光性放電容器1の両端には本
発明電子放射性物質3bを担持した一対の電極3が封装
されているの。そうして、低圧水銀蒸気放電によって発
生した波長254nmの紫外線が透光性放電容器1を透
過して外部に導出されるので、紫外線を照射することに
より、殺菌を行うことができる。
【0177】図15は、本発明の照明装置の一実施形態
としてのコードペンダント形照明器具を示す断面図であ
る。
【0178】図において、11は照明器具本体、12
A,12Bは低圧水銀蒸気放電ランプとしての蛍光ラン
プである。
【0179】照明器具本体11は、器具ケース11a、
ペンダントコード11b、引掛シーリングキャップ11
cおよびセード11dを備えている。
【0180】器具ケース11aは、下面が膨出してその
外面が反射面に形成され、内部にインバータを含む点灯
回路11a1、コネクタ11a2、スイッチユニット1
1a3および常夜灯11a4を収納している。
【0181】また、器具ケース11aは、外部周縁にラ
ンプホルダ11a5を備えている。上面にコード吊下・
収納装置11a6が配設されている。
【0182】ペンダントコード11bは、下端部が器具
ケース11aのコード吊下・収納装置11a6内に引き
込まれて、コネクタ11a2に接続されている。また、
ペンダントコード11bの上端は、引掛シーリングキャ
ップ11cに接続されている。そして、ペンダントコー
ド11bおよび引掛シーリングキャップ11cを介して
照明器具は天井から吊り下げられて使用される。
【0183】照明器具の吊り下げ長さは、ペンダントコ
ード11bの余剰部をコード吊下・収納装置11a6内
に収納することにより、所望の吊下高さに設定すること
ができる。
【0184】引掛シーリングキャップ11cは、天井に
予め配設され、かつ電源に接続された引掛シーリングボ
ディにワンタッチで着脱されて照明器具を機械的および
電気的に接続することができる。
【0185】蛍光ランプ12Aは、FCL30形であ
り、12Bは、FCL32形である。
【0186】これらの蛍光ランプ12A、12Bは、図
1ないし図3に示す蛍光ランプと同様な構成であり、ラ
ンプホルダ11a5に支持されるとともに、図示しない
ランプソケットを口金ピンに装着されて、点灯回路に接
続されている。
【0187】セード11dは、透光性合成樹脂からな
り、笠形をなし、上端がコード吊下・収納装置11a6
の周囲において係止して器具ケース11aに支持されて
いる。そして、蛍光ランプ12A,12Bによる発熱で
温度上昇したセード11dの内部の空気が通気孔11d
1を通じて照明器具外に排出されることにより、室内空
気の熱対流によって冷却されるように構成されている。
【0188】
【発明の効果】請求項1ないし9の各発明によれば、ア
ルカリ土類元素および遷移金属元素の複合酸窒化物の半
導体セラミックスを主体とする1次粒子の平均粒径10
μm以下の微粒子からなる電子放射性物質(本発明電子
放射性物質)を導電性基体に担持させてなる電極を透光
性放電容器の両端に封装される一対の電極の少なくとも
一方に配設するとともに、透光性放電容器に水銀および
希ガスを含むイオン化媒体を封入してなることにより、
本発明電子放射性物質を担持してなる電極についてはラ
ンプの製造時にライティングと称する排気・電極通電加
熱による電子放射物質の炭酸塩の分解処理を行わなくて
よいので、炭酸塩の未分解または分解不良により、透光
性放電容器内にCOが残留して発光効率が低下し、始
動電圧が上昇して不点に至る、HgOが形成されて黒化
となり外観が阻害されたり光束が低下する、Hgが消費
される、といった不具合が生じにくく、またライティン
グ工程不要により生産スピードが向上するとともに製造
機械を小形化でき、電子放射性物質材料の加熱分解が不
要であるから工程数の低減により製造機械の小形化が可
能になり、CO放出がないから所要によりインスタン
トスタートを行って回路構成を簡素化して点灯回路を小
形化も可能な低圧水銀蒸気放電ランプを提供することが
できる。
【0189】請求項2の発明によれば、加えて電子放射
性物質のアルカリ土類元素がBaを含んでいることによ
り、良好な電子放特性を有する低圧水銀蒸気放電ランプ
を提供することができる。
【0190】請求項3の発明によれば、加えて電子放射
性物質の遷移金属元素がTa、Ti、Al、Zr、Y、
W、Ce、Nb、V、Sc、Dy、Ho、Hf、Cr、
MoおよびLaのグループから選択された一種または複
数種であることにより、良好な電子放射特性を有する低
圧水銀蒸気放電ランプを提供することができる。
【0191】請求項4の発明によれば、加えて導電性基
体がタングステンのコイルフィラメントであることによ
り、電極の予熱が容易であるとともに、従来の製造設備
をそのまま、または1部手直しするなどで流用して製造
することが可能な低圧水銀蒸気放電ランプを提供するこ
とができる。
【0192】請求項5の発明によれば、加えて導電性基
体であるタングステンのフィラメントコイルの少なくと
も一対の内部導入線に挟まれているコイル部およびレグ
部のほぼ全体にわたって本発明電子放射性物質を担持し
ていることにより、本発明電子放射性物質の担持量を増
加して長寿命化を図るとともに、フィラメントの断線を
防止する低圧水銀蒸気放電ランプを提供することができ
る。
【0193】請求項6の発明によれば、加えて導電性基
体が筒状をなす部分を備えていて、本発明電子放射性物
質が筒状部の内壁に沿って担持されていることにより、
導電性基体がホローカソードの作用をしてグロー放電中
の陰極降下電圧が低下し、これによりスパッタリングが
軽減して、水銀消耗を低減し、長寿命な低圧水銀蒸気放
電ランプを提供することができる。
【0194】請求項7の発明によれば、加えて導電性基
体が導電性金属の多孔質体を主体として構成されてお
り、本発明電子放射性物質が多孔質体内に充填されてい
ることにより、電極の小形化を図り、透光性放電容器が
細管であっても熱陰極化した低圧水銀蒸気放電ランプを
提供することができる。
【0195】請求項8の発明によれば、加えて一対の電
極の一方に近接して配設された水銀放出構体を備え、少
なくとも一方の電極に本発明電子放射性物質を担持させ
ていることにより、透光性放電容器内にCOが残留し
にくい低圧水銀蒸気放電ランプを提供することができ
る。
【0196】請求項9の発明によれば、加えて少なくと
も透光性放電容器内に連通する排気管から離間している
方の電極に本発明電子放射性物質を担持させていること
により、透光性放電容器内にCOが残留しにくい低圧
水銀蒸気放電ランプを提供することができる。
【0197】請求項10の発明によれば、電子放射性物
質の1次粒子の平均粒径が10〜500nmであること
により、少ないグロー放電電力でもグロー・アーク転移
が行われて、電子放射性物質の消耗が少なくなる低圧水
銀蒸気放電ランプを提供することができる。
【0198】請求項11の発明によれば、請求項1ない
し10の効果を有する照明装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の低圧水銀蒸気放電ランプの一実施形態
としての蛍光ランプ示す正面図
【図2】同じく拡大要部正面断面開図
【図3】同じく管端部をさらに拡大して示す拡大要部側
面断面図
【図4】本発明の低圧水銀蒸気放電ランプの第2の実施
形態としての環形蛍光ランプの管端部を示す要部側面断
面図
【図5】本発明の低圧水銀蒸気放電ランプの第3の実施
形態としての環形蛍光ランプの管端部を示す要部側面断
面図
【図6】本発明の低圧水銀蒸気放電ランプの第4の実施
形態における電極を示す中央断面正面図
【図7】本発明の低圧水銀蒸気放電ランプの第5の実施
形態における電極を示す中央断面正面図
【図8】本発明の低圧水銀蒸気放電ランプの第6の実施
形態における電極を示す中央断面正面図
【図9】本発明の低圧水銀蒸気放電ランプの第7の実施
形態における電極を示す中央断面正面図
【図10】本発明の低圧水銀蒸気放電ランプの第8の実
施形態としての細管の直管形蛍光ランプを示す要部縦断
面図
【図11】本発明の低圧水銀蒸気放電ランプの第9の実
施形態としての直管形蛍光ランプを示す要部縦断面図
【図12】本発明の低圧水銀蒸気放電ランプの第10の
実施形態としての直管形蛍光ランプを示す一部切欠縦断
面図
【図13】本発明の低圧水銀蒸気放電ランプの第11の
実施形態としての電球形蛍光ランプにおける発光管を展
開状態にして示す一部切欠縦断面図
【図14】本発明の低圧水銀蒸気放電ランプの第12の
実施形態としての直管形殺菌ランプを示す要部縦断面図
【図15】本発明の照明装置の一実施形態としてのコー
ドペンダント形照明器具を示す断面図
【符号の説明】
1…透光性放電容器 1a…細長い管 1b…フレアステム 1b1…排気管 1b2…フレア 2…蛍光体層 3…電極 3a…導電性基体 3a1…コイル部 3a2…レグ部 3b…電子放射性物質 5…内部導入線 6…外部導入線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安田 丈夫 東京都品川区東品川四丁目3番1号東芝ラ イテック株式会社内 (72)発明者 高原 雄一郎 東京都品川区東品川四丁目3番1号東芝ラ イテック株式会社内 (72)発明者 戸田 尚之 東京都品川区東品川四丁目3番1号東芝ラ イテック株式会社内 (72)発明者 二神 誓一 東京都品川区東品川四丁目3番1号東芝ラ イテック株式会社内 (72)発明者 西村 潔 東京都品川区東品川四丁目3番1号東芝ラ イテック株式会社内 Fターム(参考) 5C015 AA01 AA04 AA05 BB07 CC01 CC06 CC07 CC08 CC09 CC11 CC15 CC18 CC19 EE01 EE08 UU02 UU03 UU04

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】細長い透光性放電容器と;少なくとも一方
    はアルカリ土類元素および遷移金属元素の複合酸窒化物
    の半導体セラミックスを主体とする1次粒子の平均粒径
    が10μm以下の電子放射性物質および電子放射性物質
    を担持する導電性基体を備え、透光性放電容器の両端に
    封装された一対の電極と;透光性放電容器の内部に封入
    されたイオン化媒体と;を具備していることを特徴とす
    る低圧水銀蒸気放電ランプ。
  2. 【請求項2】電子放射性物質は、そのアルカリ土類元素
    がBaを含んでいることを特徴とする請求項1記載の低
    圧水銀蒸気放電ランプ。
  3. 【請求項3】電子放射性物質は、その遷移金属元素がT
    a、Ti、Al、Zr、Y、W、Ce、Nb、V、S
    c、Dy、Ho、Hf、Cr、MoおよびLaのグルー
    プから選択された一種または複数種であることを特徴と
    する請求項1または2記載の低圧水銀蒸気放電ランプ。
  4. 【請求項4】導電性基体は、タングステンのコイルフィ
    ラメントであることを特徴とする請求項1ないし3のい
    ずれか一記載の低圧水銀蒸気放電ランプ。
  5. 【請求項5】タングステンのコイルフィラメントは、コ
    イル部およびコイル部の両端から両側へ延在する一対の
    レグ部を備え、透光性放電容器内に離間対向して延在す
    る一対の内部導入線間にレグ部で継線されており;電子
    放射性物質は、少なくとも一対の内部導入線に挟まれて
    いる部分のほぼ全体にわたって担持されている;ことを
    特徴とする請求項4記載の低圧水銀蒸気放電ランプ。
  6. 【請求項6】導電性基体は、筒状をなす部分を備えてお
    り;電子放射性物質は、導電性基体の筒状をなす部分の
    内壁に沿って担持されている;ことを特徴とする請求項
    1ないし3のいずれか一記載の低圧水銀蒸気放電ラン
    プ。
  7. 【請求項7】導電性基体は、導電性金属からなる多孔質
    体を主体として構成されており;電子放射性物質は、導
    電性基体の多孔質体内に充填されることにより担持され
    ている;ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか
    一記載の低圧水銀蒸気放電ランプ。
  8. 【請求項8】一対の電極の一方に近接して配設されてい
    る水銀放出構体を具備しており;少なくとも一方の電極
    は、アルカリ土類元素および遷移金属元素の複合酸窒化
    物の半導体セラミックスを主体とする1次粒子の平均粒
    径が10μm以下の電子放射物質および電子放射性物質
    を担持する導電性基体を備えている;ことを特徴とする
    請求項1ないし7のいずれか一記載の低圧水銀蒸気放電
    ランプ。
  9. 【請求項9】透光性放電容器は、その内部に連通する排
    気管を備えており;一対の電極は、少なくとも排気管か
    ら遠い方の電極がアルカリ土類元素および遷移金属元素
    の複合酸窒化物の半導体セラミックスを主体とする1次
    粒子の平均粒径が10μm以下の電子放射物質および電
    子放射性物質を担持する導電性基体を備えている;こと
    を特徴とする請求項1ないし7のいずれか一記載の低圧
    水銀蒸気放電ランプ。
  10. 【請求項10】電子放射性物質は、1次粒子の平均粒径
    が10〜500nmであることを特徴とする請求項1な
    いし9のいずれか一記載の低圧水銀蒸気放電ランプ。
  11. 【請求項11】照明装置本体と;照明装置本体に支持さ
    れた請求項1ないし10のいずれか一記載の低圧水銀蒸
    気放電ランプと;を具備していることを特徴とする照明
    装置。
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