JP2001222621A - 保守支援端末装置、保守管理装置および保守支援方法 - Google Patents

保守支援端末装置、保守管理装置および保守支援方法

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JP2001222621A
JP2001222621A JP2000035150A JP2000035150A JP2001222621A JP 2001222621 A JP2001222621 A JP 2001222621A JP 2000035150 A JP2000035150 A JP 2000035150A JP 2000035150 A JP2000035150 A JP 2000035150A JP 2001222621 A JP2001222621 A JP 2001222621A
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Masahiro Maeeda
昌弘 前枝
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、保守支援端末装置と保守管理装置
とに関し、所望の設備の監視が安価に、かつ効率的に達
成されることを目的とする。 【解決手段】 設備の順列あるいは組み合わせについ
て、保守を行うべき担当者の識別子と、保守の項目の識
別子と、この保守が行われるべき日程が予め登録された
作業計画記憶手段と、保守に供される情報の設定と確認
とにかかわるマンマシンインタフェースをとるマンマシ
ンインタフェース手段と、作業計画記憶手段に登録され
た日程で示される期間に、その日程と共に登録された識
別子で示される担当者がマンマシンインタフェース手段
にアクセスする場合に限って、その手段と、保守が可能
な状態に設備の順列あるいは組み合わせを設定する保守
管理装置との間に形成された通信リンクとを介してこの
保守管理装置と連係し、保守の実現に供されるべき情報
の設定と確認とを行う制御手段とを備えて構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所望の設備の保守
を支援する監視系において、その保守が行われるべき条
件の正規性の確認とこの保守にかかわる情報の引き渡し
に供される保守支援端末装置と、この保守支援端末装置
と連係して所定の処理を行う保守管理装置と、これらの
保守支援端末装置および保守支援装置に適用された保守
支援方法とに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電気通信工学および情報処理工学
が高度に進展し、これらの工学に基づく技術がビル管理
システムその他の多くの監視・制御系に積極的に適用さ
れることによって、多様な設備の保守および運用が安価
に、かつ確度高く行われている。
【0003】図10は、ビル管理システムの構成例を示
す図である。図において、中央監視システム60と保守
管理システム70とは、LAN80を介して接続され
る。中央監視システム60は、以下に列記する要素から
構成される。 ・ LAN80にノードとして接続されたヒューマンイ
ンタフェースステーション(HIS)(以下、単に「H
IS」という。)61 ・ HIS61と共にノードとしてLAN80に接続さ
れた分散処理サーバ (DPS)(以下、単に「DP
S」という。)62-1、62-2 ・ HIS61に付加された表示装置(CRT)63、
キーボード(KB)64およびマウス65 なお、分散処理サーバ62-1、62-2の特定の入出力ポ
ートには、それぞれリモートステーション(RS)(以
下、単に「RS」という。)66-1、66-2が接続され
る。リモートステーション66-1には監視の対象である
電力サブシステム67が接続され、かつリモートステー
ション66-2には監視の対象である空調サブシステム6
8と防災サブシステム69とが接続される。
【0004】保守管理システム70は、以下に列記する
要素から構成される。 ・ LAN80にノードとして接続されたインフォメー
ション・サーバ(ISV)(以下、単に「ISV」とい
う。)71 ・ ISVHIS71に付加された表示装置(CRT)
72、キーボード(KB)73およびマウス74 このような構成のビル管理システムでは、中央監視シス
テム60に備えられたDPS62-1は、RS66-1を介
して電力サブシステム67の各部の状態を示すステータ
ス情報を収集し、かつLAN80を介してHIS61お
よびISV71宛に、これらのステータス情報を通知す
る。
【0005】また、DPS62-2は、RS66-2を介し
て空調サブシステム68および防災サブシステム69の
各部の状態を示すステータス情報を収集し、かつLAN
80を介してHIS61およびISV71宛に、これら
のステータス情報を通知する。
【0006】HIS61は、このようにして通知された
ステータス情報を中央監視システム60において行われ
るべき業務に適応した形式の情報に変換し、かつCRT
63を介してこれらの情報を表示し、あるいは所定のロ
グ情報として蓄積する。保守管理システム70では、I
SV71は、同様にして通知されたステータス情報を保
守管理システムにおいて行われる業務に適応した形式の
情報に変換し、CRT72を介してこれらの情報を表示
し、あるいは所定のログ情報として蓄積する。
【0007】また、ISV71の主記憶あるいは外部記
憶には、図11に示す作業計画テーブル71A、図12
に示す点検台帳71B、図13に示す保守情報テーブル
71Cおよび図14に示す保守データレジスタ71Dが
配置される。作業計画テーブル71Aは、図11に示す
ように、下記のフィールドからなるレコードの集合とし
て構成される。
【0008】・ 保守が行われるべき日時を示す「日
程」フィールド ・ その保守を担当すべき保守業者あるいは担当者を示
す「担当者」フィールド ・ この「担当者フィールド」の値で示される保守業者
あるいは担当者が上記の「日程」フィールドの値で示さ
れる日時に行うべき保守の項目を個別に示す「項目」フ
ィールド 点検台帳71Bは、図12に示すように、下記のフィー
ルドからなるレコードの集合として構成される。
【0009】・ 作業計画テーブル71Aの「項目」フ
ィールドとの間にリレーションが形成された「項目」フ
ィールド ・ この「項目」フィールドの値に個別に対応し、かつ
保守の対象となるべき設備の組み合わせあるいは順列を
示す「対象設備」フィールド ・ その「対象設備」フィールドの値で示される設備の
組み合わせあるいは順列について保守が行われる期間に
亘って「正規の警報として識別されること」、「始動」
および「稼働」がそれぞれ規制されるべき設備の組み合
わせを示す「規制警報」、「規制始動」、「規制稼働」
フィールド 保守情報テーブル71Cは、図13に示すように、下記
のフィールドからなるレコードの集合として構成され
る。
【0010】・ 作業計画テーブル71Aの「項目」フ
ィールドとの間にリレーションが形成された「項目」フ
ィールド ・ この「項目」フィールドの値に個別に対応し、かつ
保守の対象となるべき設備の組み合わせあるいは順列に
関連すると共に、その保守の過程で参照され、あるいは
更新されるべき情報の識別子の集合を示す「保守情報」
フィールド 保守データレジスタ71Dは、図14に示すように、下
記のフィールドからなるレコードの集合として構成され
る。
【0011】・ 作業計画テーブル71Aの「項目」フ
ィールドとの間にリレーションが形成された「項目」フ
ィールド ・ その「項目」フィールドの値に個別に対応し、かつ
保守の対象となるべき設備についてその保守の過程で計
測され、あるいは取得された情報が格納されるべき「保
守データ」フィールド また、従来例では、保守業者は、担当すべき保守につい
て、その保守を行うべき日時を示す日程と、この保守業
者に予め付与されたユニークな業者識別子およびこれら
の保守の対象となるべき装置が組み合わせや順列として
記載された作業計画書を作成し(図15(1))、かつ保守
管理システム70を運用する企業体や部門(以下、単に
「保守管理部門」という。)にその作業計画書を提出す
る(図15(2))。
【0012】保守管理部門は、このような作業計画書の
内容を所定の基準に基づいて吟味し、その作業計画書の
内容に基づく保守が許容されるべき場合には、その旨を
保守業者に通知する(図15(3))。さらに、保守管理部
門は、図10〜図14に網掛けを付して示すように、作
業計画テーブル71Aの全てのフィールド、点検台帳7
1Bの「項目」フィールドおよび「対象設備」フィール
ド、保守情報テーブル71Cおよび保守データレジスタ
71Dの「項目」フィールドに、上述した作業計画書に
記載された対応する事項を登録する。
【0013】また、保守管理部門は、作業計画書に記載
された日時に先行して、監視の対象となるべき電力サブ
システム67、空調サブシステム68および防災サブシ
ステム69の構成とこれらのサブシステムの運用の形態
との双方に整合し、その作業計画書に記載された保守に
際して適用されるべき情報を生成する。さらに、保守管
理部門は、点検台帳71Bの「規制警報」フィールド、
「規制始動」フィールドおよび「規制稼働」フィールド
と、保守情報テーブル71Cの「保守情報」フィールド
と、保守データレジスタ71Dの「保守データ」フィー
ルドとに、これらの情報を予め格納する(図15(4))。
【0014】保守業者は、先に提出した作業計画書に記
載された日時に、電力サブシステム67、空調サブシス
テム68および防災サブシステム69の内、保守の対象
となるべき個々のサブシステムが設置されたサイトに赴
き、例えば、内線を介して中央監視システム60の担当
者に下記の事項を通知することによって、保守作業を開
始する(図15(5))。
【0015】・ 保守業者の識別子 ・ 作業計画書に記載され、かつ保守の対象となるべき
項目(保守管理部門との間で事前に行われた調整の過程
で更新されたものを含む。) 中央監視システム60を介して監視作業を行う担当者
(以下、単に「監視担当者」という。)は、このような
通知を確認すると、キーボード64を介してHIS61
に所定のコマンド(以下、「保守開始コマンド」とい
う。)を与える(図15(6))。
【0016】HIS61は、LAN80を介してISV
71にこの「保守開始コマンド」を転送する(図15
(7))。ISV71は、その「保守開始コマンド」を識別
すると、作業計画テーブル71Aに先行して登録された
全ての「項目」フィールドの値に対応して、点検台帳7
1Bに登録されたレコードのフィールドの内、「規制警
報」フィールド、「規制始動」フィールドおよび「規制
稼働」フィールドの値を抽出する。
【0017】さらに、ISV71は、保守の過程では、
電力サブシステム67、空調サブシステム68および防
災サブシステム69の構成要素の内、これらの「規制警
報」フィールド、「規制始動」フィールドおよび「規制
稼働」フィールドの値にそれぞれ対応する構成要素につ
いては、検出された警報の無効化、始動の規制、稼働の
規制を実現する処理を行う(図15(8))。
【0018】すなわち、保守作業に応じてその保守作業
の過程で発生した警報による無用な混乱と、この保守作
業が行われている期間に始動し、あるいは稼働した場合
に発生し得る無用な混乱と事故とが回避される。また、
保守情報テーブル71Cの「保守情報」フィールドの内
容については、保守管理部門あるいは監視担当者は、保
守作業の開始に先行して、あるいはその保守作業の過程
でこの保守業者が発する要求に応じて、適宜その保守業
者に提供する。
【0019】さらに、保守業者は、作業計画書に記載さ
れた全ての項目について保守作業を完了すると、内線等
を介して監視担当者にその旨を通知する(図15(9))。
監視担当者は、このような通知を確認すると、キーボー
ド64を介してHIS61に「規制解除コマンド」を与
える(図15(10)) 。HIS61は、LAN80を介し
てISV71にこの「規制解除コマンド」を転送する
(図15(11)) 。
【0020】ISV71は、その「規制解除コマンド」
を識別すると、作業計画テーブル71Aに先行して登録
された全ての「項目」フィールドの値に対応して、点検
台帳71Bに登録されたレコードのフィールドの内、
「規制警報」フィールド、「規制始動」フィールドおよ
び「規制稼働」フィールドの値を抽出する。
【0021】さらに、ISV71は、保守の過程では、
電力サブシステム67、空調サブシステム68および防
災サブシステム69の構成要素の内、これらの「規制警
報」フィールド、「規制始動」フィールドおよび「規制
稼働」フィールドにそれぞれ対応する構成要素のみにつ
いて、検出された警報の無効化、始動の規制、稼働の規
制を解除する(図15(12)) 。
【0022】監視担当者は、これらの規制の解除が完了
したことを識別すると、その旨を口頭で保守業者に通知
する(図15(13)) 。また、保守業者は、この通知を確
認した時点で一連の保守作業が完了したことを識別し
(図15(14)) 、この保守作業の過程で収集された保守
情報を含む作業報告書を保守管理部門に提出する(図1
5(15)) 。
【0023】保守管理部門は、保守データをキーボード
73、マウス74その他を介して保守データレジスタ7
1Dの「保守データ」フィールドに、この作業報告書に
記載された事項を記録する(図15(16)) 。さらに、こ
のようにして保守データレジスタ71Dに記録された保
守データは、ISV71、あるいはそのISV71とL
AN80を介して連係するHIS61によって適宜参照
され、電力サブシステム67、空調サブシステム68お
よび防災サブシステム69の保守や監視にかかわる業務
の過程で適宜参照される。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来例では、保守作業は保守業者と監視担当者との間にお
ける口頭連絡による連係の下で進められ、この保守作業
の過程で行われるべき警報の無効化、始動の規制および
稼働の規制と、保守データレジスタ71Dに対する保守
データの記録とは、共に監視担当者の手動操作により実
現される。
【0025】したがって、保守作業が行われる期間には
監視担当者は、上述したように保守業者と連係するため
に拘束され、このような期間に緊急の事態が発生した場
合には、保守作業が予定の期間内に完了せず、あるいは
その緊急の事態に対する対処にも支障が生じる可能性が
あった。また、保守業者によって行われる保守作業が完
了した後であっても、監視担当者が作業報告書に記載さ
れた保守データを保守情報テーブルに登録するために、
多くの工数が必要である。
【0026】さらに、保守作業の過程では、その保守の
対象となったサブシステムが冗長に構成されている場合
には、現用のサブシステムが予備のサブシステムによっ
て代替され、あるいはそのサブシステムの構成要素であ
る何らかのパッケージ等が交換され得る。しかし、何れ
のサブシステムについても、一般に、一旦保守が完了し
ても、正常な稼働状況が定常的に維持される状態となる
までは、初期故障その他に起因して、警報が出力される
可能性が高い。
【0027】したがって、監視担当者はこのような警報
が出力された場合に速やかに開始されるべき保守作業に
際して保守業者と連係できる体勢を維持しなければなら
ないために、多くのコストを要した。本発明は、保守作
業の作業環境と信頼性とが低下することなく、所望の設
備の監視が安価に達成される保守支援端末装置、保守管
理装置および保守支援方法を提供することを目的とす
る。
【0028】
【課題を解決するための手段】図1は、請求項1〜4、
11に記載の発明の原理ブロック図である。請求項1に
記載の発明は、設備10-1〜10-Nの順列あるいは組み
合わせについて、保守を行うべき担当者の識別子とその
保守の項目の識別子とに併せて、この保守が行われるべ
き日程が予め登録された作業計画記憶手段11と、保守
の実現に供されるべき情報の設定と確認とにかかわるマ
ンマシンインタフェースをとるマンマシンインタフェー
ス手段12と、作業計画記憶手段11に登録された日程
で示される期間に、その日程と共にこの作業計画記憶手
段11に登録された識別子で示される担当者がマンマシ
ンインタフェース手段12にアクセスする場合に限っ
て、そのマンマシンインタフェース手段12と、保守が
可能な状態に設備10-1〜10-Nの順列あるいは組み合
わせを設定する保守管理装置13との間に形成された通
信リンクとを介して、この保守管理装置13と連係し、
その保守の実現に供されるべき情報の設定と確認とを行
う制御手段14とを備えたことを特徴とする。
【0029】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の保守支援端末装置において、保守管理装置13によっ
て配信され、かつ保守に適用されるべき保守情報を記憶
する保守情報記憶手段15を備え、制御手段14は、保
守情報記憶手段15に記憶された保守情報を保守の実現
に供されるべき情報の設定と確認との双方あるいは何れ
か一方の過程で適用することを特徴とする。
【0030】請求項3に記載の発明は、請求項2におい
て、制御手段14は、保守情報記憶手段15に記憶され
た保守情報をマンマシンインタフェース手段12を介し
て出力することを特徴とする。請求項4に記載の発明
は、請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載の保守
支援端末装置において、作業計画記憶手段11に登録さ
れた項目の内、保守の過程でマンマシンインタフェース
手段12を介して何らかのデータが設定された項目とそ
のデータとの組み合わせを収集するデータ収集手段16
を備え、制御手段14は、通信リンクを介して保守管理
装置13宛にデータ収集手段16によって収集された項
目とデータとの組み合わせを通知することを特徴とす
る。
【0031】図2は、請求項5〜10に記載の発明の原
理ブロック図である。請求項5に記載の発明は、設備2
0-1〜20-Nの順列あるいは組み合わせについて、保守
を行うべき担当者の識別子とその保守の項目の識別子と
に併せて、この保守がおこなわれるべき日程が予め登録
された作業計画記憶手段21と、作業計画記憶手段21
に登録された日程で示される期間に、その日程と共にこ
の作業計画記憶手段21に登録された識別子で示される
担当者によって操作され、かつ保守にかかわる情報の設
定と確認との双方あるいは何れか一方に供される保守支
援端末装置22との間に通信リンクを形成し、その通信
リンクを介してこの保守支援端末装置22と連係するこ
とによって、その保守が可能な状態に設備20-1〜20
-Nの順列あるいは組み合わせを設定する制御手段23と
を備えたことを特徴とする。
【0032】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の保守管理装置において、作業計画記憶手段21に登録
され得る設備20-1〜20-Nの順列あるいは組み合わせ
の内、障害の発生の識別と始動と稼働との全てあるいは
一部からなる集合と、その集合が保守の過程で規制され
るべき順列あるいは組み合わせとが予め登録された規制
対象記憶手段24を備え、制御手段23は、保守の過程
で、その保守が可能な状態に設定された設備20-1〜2
0-Nの順列あるいは組み合わせに対応して規制対象記憶
手段24に記憶された集合の要素を規制することを特徴
とする。
【0033】請求項7に記載の発明は、請求項5または
請求項6に記載の保守管理装置において、作業計画記憶
手段21に登録され得る設備20-1〜20-Nの順列ある
いは組み合わせに対応し、これらの順列あるいは組み合
わせの保守に適用されるべき保守情報が予め登録された
保守情報記憶手段25を備え、制御手段23は、通信リ
ンクを介して保守支援端末装置22宛に、保守情報記憶
手段25に登録された保守情報の内、保守が行われるべ
き順列あるいは組み合わせに対応して登録された保守情
報を通知することを特徴とする。
【0034】請求項8に記載の発明は、請求項5ないし
請求項7の何れか1項に記載の保守管理装置において、
制御手段23は、作業計画記憶手段21に登録された全
ての項目について、個別に対応する保守が可能な状態に
設備20-1〜20-Nの順列あるいは組み合わせを設定す
る処理を完了したときに、これらの設備20-1〜20-N
の内、特定の設備の稼働状況を所定の期間に亘って監視
し、その監視の結果に応じてこれらの順列あるいは組み
合わせの全てあるいは一部にかかわる保守を再試行する
ことを特徴とする。
【0035】請求項9に記載の発明は、請求項5ないし
請求項8の何れか1項に記載の保守管理装置において、
作業計画記憶手段21に登録された個々の項目について
保守支援端末装置22によって保守の過程で収集され、
かつ通信リンクを介して通知された項目およびデータを
蓄積するデータ蓄積手段26を備え、制御手段23は、
データ蓄積手段26に蓄積された項目およびデータを設
備20-1〜20-Nの保守と運用との双方あるいは何れか
一方に適用することを特徴とする。
【0036】請求項10に記載の発明は、請求項5ない
し請求項9の何れか1項に記載の保守管理装置におい
て、設備20-1〜20-Nの監視あるいはその監視の支援
を行う監視系27に、作業計画記憶手段21に登録され
た個々の項目にかかわる保守の経過とその保守の過程で
得られた情報とを通知する監視情報配信手段28を備
え、制御手段23は、監視系27と連係して設備20-1
〜20-Nの順列あるいは組み合わせを保守が可能な状態
に設定することを特徴とする。
【0037】請求項11に記載の発明は、設備10-1〜
10-Nの順列あるいは組み合わせについて、保守を行う
べき担当者の識別子とその保守の項目の識別子とに併せ
て、この保守が行われるべき日程が予め登録され、保守
の実現に要する情報の設定と確認とに供されるマンマシ
ンインタフェース手段12に対して、登録された日程で
示される期間にその日程と共に登録された識別子で示さ
れる担当者がアクセスする場合に限って、そのマンマシ
ンインタフェース手段12と、この保守が可能な状態に
設備の順列あるいは組み合わせを設定する保守管理装置
13との間に形成された通信リンクとを介して、この保
守管理装置13と連係し、その保守の実現に供されるべ
き情報の設定と確認と許容することを特徴とする。
【0038】請求項1に記載の発明にかかわる保守支援
端末装置では、作業記憶手段11には、設備10-1〜1
0-Nの順列あるいは組み合わせについて、保守を行うべ
き担当者の識別子とその保守の項目の識別子とに併せ
て、この保守が行われるべき日程が予め登録される。マ
ンマシンインタフェース手段12は、上述した保守の実
現に供されるべき情報の設定と確認とにかかわるマンマ
シンインタフェースをとる。制御手段14は、作業計画
記憶手段11に登録された日程で示される期間に、その
日程と共にこの作業計画記憶手段11に登録された識別
子で示される担当者がマンマシンインタフェース手段1
2にアクセスする場合に限って、そのマンマシンインタ
フェース手段12と、保守が可能な状態に設備10-1〜
10-Nの順列あるいは組み合わせを設定する保守管理装
置13との間に形成された通信リンクとを介してこの保
守管理装置13と連係し、その保守の実現に供されるべ
き情報の設定と確認とを行う。
【0039】すなわち、作業計画記憶手段11に登録さ
れた担当者の識別子と項目の識別子とが適正である限
り、その担当者は、これらの項目に適応した形態で保守
管理装置13を稼働させることによって、設備10-1〜
10-Nについて所望の項目にかかわる保守を円滑に進め
ることができる。したがって、保守管理装置13を介し
て保守を行う要員がこのような保守の過程で担当者と連
係しなければならなかった従来例に比べて、保守の信頼
性の向上とコストの削減とが図られる。
【0040】請求項2に記載の発明にかかわる保守支援
端末装置では、請求項1に記載の保守支援端末装置にお
いて、保守情報記憶手段15は、保守管理装置13によ
って配信され、かつ保守に適用されるべき保守情報を記
憶する。制御手段14は、このようにして記憶された保
守情報を保守の実現に供されるべき情報の設定と確認と
の双方あるいは何れか一方の過程で適用する。
【0041】すなわち、所望の保守に適用されるべき保
守情報は、その保守の開始に際して一括して与えられ
る。したがって、保守管理装置13はこのような保守の
過程であっても本来の処理を続行することができ、この
保守管理装置13を介して保守を行う要員は本来の業務
を中断することなく行うことができる。
【0042】請求項3に記載の発明にかかわる保守支援
端末装置では、請求項2に記載の保守支援端末装置にお
いて、制御手段14は、保守情報記憶手段15に記憶さ
れた保守情報をマンマシンインタフェース手段12を介
して出力する。すなわち、保守の過程では、保守管理装
置13によって行われるべき本来の処理が中断され、あ
るいは保守管理装置13を介して保守を行う要員の負荷
が増加することなく、その保守の過程で担当者によって
適宜確認され、あるいは参照されるべき保守情報が的確
に与えられる。
【0043】したがって、保守の効率が向上し、かつコ
ストの削減が図られる。請求項4に記載の発明にかかわ
る保守支援端末装置では、請求項1ないし請求項3の何
れか1項に記載の保守支援端末装置において、データ収
集手段16は、作業計画記憶手段11に登録された項目
の内、対応する保守の過程でマンマシンインタフェース
手段12を介して何らかのデータが設定された項目とそ
のデータとの組み合わせを収集する。制御手段14は、
通信リンクを介して保守管理装置13宛にデータ収集手
段16によって収集された項目とデータとの組み合わせ
を通知する。
【0044】すなわち、保守の過程で担当者によって設
定されたデータは、保守管理装置13宛に自動的に転送
される。したがって、このようなデータが人手を介して
保守管理装置に与えられていた従来例に比べて、保守の
信頼性と効率とが高められる。請求項5に記載の発明に
かかわる保守管理装置では、作業計画記憶手段21に
は、設備20-1〜20-Nの順列あるいは組み合わせにつ
いて、保守を行うべき担当者の識別子とその保守の項目
の識別子とに併せて、この保守がおこなわれるべき日程
が予め登録される。
【0045】制御手段23は、作業計画記憶手段21に
登録された日程で示される期間に、その日程と共にこの
作業計画記憶手段21に登録された識別子で示される担
当者によって操作され、かつ上述した保守にかかわる情
報の設定と確認との双方あるいは何れか一方に供される
保守支援端末装置22との間に通信リンクを形成すると
共に、その通信リンクを介してこの保守支援端末装置2
2と連係することによって、この保守が可能な状態に設
備20-1〜20-Nの順列あるいは組み合わせを設定す
る。
【0046】すなわち、作業計画記憶手段21に登録さ
れた担当者の識別子と項目の識別とが適正である限り、
上述した担当者は、これらの項目に適応した形態で本発
明にかかわる保守管理装置を運用することによって、設
備20-1〜20-Nの所望の項目にかかわる保守を円滑に
進めることができる。したがって、この保守管理装置を
介して保守を行う要員がこのような保守の過程で担当者
と連係しなければならなかった従来例に比べて、保守の
効率および信頼性の向上とコストの削減とが図られる。
【0047】請求項6に記載の発明にかかわる保守管理
装置では、請求項5に記載の保守管理装置において、規
制対象記憶手段24には、作業計画記憶手段21に登録
され得る設備20-1〜20-Nの順列あるいは組み合わせ
の内、障害の発生の識別と始動と稼働との全てあるいは
一部からなる集合と、その集合が保守の過程で規制され
るべき順列あるいは組み合わせとが予め登録される。
【0048】制御手段23は、この保守の過程で、その
保守が可能な状態に設定された設備20-1〜20-Nの順
列あるいは組み合わせに対応して規制対象記憶手段24
に記憶された集合の要素を規制する。すなわち、上述し
たように規制対象記憶手段24に登録された組み合わせ
と集合とが適正である限り、保守の過程でその保守の作
業に起因して発生し得る障害が有効な障害として識別さ
れることと、事故や障害の発生要因となり得る設備の稼
働と始動とが自動的に確度高く規制される。
【0049】したがって、このような規制が人手を介し
て行われていた従来例に比べて、円滑に、かつ確度高く
保守作業が進められる。請求項7に記載の発明にかかわ
る保守管理装置では、請求項5または請求項6に記載の
保守管理装置において、保守情報記憶手段25には、作
業計画記憶手段21に登録され得る設備20-1〜20-N
の順列あるいは組み合わせに対応し、これらの順列ある
いは組み合わせの保守に適用されるべき保守情報が予め
登録される。
【0050】制御手段23は、通信リンクを介して保守
支援端末装置22宛に、保守情報記憶手段25に登録さ
れた保守情報の内、保守が行われるべき順列あるいは組
み合わせに対応した保守情報を通知する。すなわち、所
望の保守の遂行に必要な保守情報は、その保守の開始に
先行して一括して保守支援端末装置22に与えられる。
【0051】したがって、本発明にかかわる保守管理装
置はこのような保守の過程であっても本来の処理を続行
することができ、この保守管理装置を介して保守を行う
要員は本来の業務を中断することなく行うことができ
る。請求項8に記載の発明にかかわる保守管理装置で
は、請求項5ないし請求項7の何れか1項に記載の保守
管理装置において、制御手段23は、作業計画記憶手段
21に登録された全ての項目について、個別に対応する
保守が可能な状態に設備20-1〜20-Nの順列あるいは
組み合わせを設定する処理を完了したときに、これらの
設備20-1〜20-Nの内、特定の設備の稼働状況を所定
の期間に亘って監視し、その監視の結果に応じてこれら
の順列あるいは組み合わせの全てあるいは一部にかかわ
る保守を再試行する。
【0052】すなわち、保守の過程で行われた作業に起
因してその保守の完了後に何らかの警報が発せられ、あ
るいは障害が発生した場合には、関連する項目にかかわ
る保守の再試行が保守支援端末装置22を介して担当者
が行う作業として確度高く行われる。
【0053】したがって、上述した担当者と保守要員と
が連係することによってこのような保守の再試行が行わ
れていた従来例に比べて、作業の効率化と信頼性の向上
とが図られる。請求項9に記載の発明にかかわる保守管
理装置では、請求項5ないし請求項8の何れか1項に記
載の保守管理装置において、データ蓄積手段26は、作
業計画記憶手段21に登録された個々の項目について保
守支援端末装置22によって保守の過程で収集され、か
つ通信リンクを介して通知された項目およびデータを蓄
積する。
【0054】制御手段23は、このようにデータ蓄積手
段26に蓄積された項目およびデータを設備20-1〜2
0-Nの保守と運用との双方あるいは何れか一方に適用す
る。すなわち、保守の過程で担当者によって設定された
データは、自動的に本発明にかかわる保守管理装置に与
えられる。したがって、このようなデータが人手を介し
て与えられていた従来例に比べて、保守の信頼性と効率
とが高められる。
【0055】請求項10に記載の発明にかかわる保守管
理装置では、請求項5ないし請求項9の何れか1項に記
載の保守管理装置において、監視情報配信手段28は、
設備20-1〜20-Nの監視あるいはその監視の支援を行
う監視系27に、作業計画記憶手段21に登録された個
々の項目にかかわる保守の経過とその保守の過程で得ら
れた情報とを通知する。
【0056】制御手段23は、上述した監視系27と連
係して設備20-1〜20-Nの順列あるいは組み合わせを
保守が可能な状態に設定する。したがって、設備20-1
〜20-Nの保守と稼働状況の監視とにかかわる業務の分
担の形態に柔軟に適応しつつ、その保守の効率と信頼性
とが高く維持される。請求項11に記載の保守支援方法
では、設備10-1〜10-Nの順列あるいは組み合わせに
ついて、保守を行うべき担当者の識別子とその保守の項
目の識別子とに併せて、この保守が行われるべき日程が
予め登録される。
【0057】また、保守の実現に要する情報の設定と確
認とに供されるマンマシンインタフェース手段12に対
して、登録された日程で示される期間にその日程と共に
登録された識別子で示される担当者がアクセスする場合
に限って、そのマンマシンインタフェース手段12と、
この保守が可能な状態に上述した設備の順列あるいは組
み合わせを設定する保守管理装置13との間に形成され
た通信リンクとを介して、この保守管理装置13と連係
し、その保守の実現に供されるべき情報の設定と確認と
許容する。
【0058】すなわち、予め登録された担当者の識別子
と項目の識別子とが適正である限り、その担当者は、こ
れらの項目に適応した形態で保守管理装置13を稼働さ
せることによって、設備について所望の項目にかかわる
保守を円滑に進めることができる。したがって、保守管
理装置13を介して保守を行う要員がこのような保守の
過程で担当者と連係しなければならなかった従来例に比
べて、保守の信頼性の向上とコストの削減とが図られ
る。
【0059】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施形態について詳細に説明する。図3は、本発明の第一
ないし第五の実施形態を示す図である。図において、図
10に示すものと機能および構成が同じものについて
は、同じ符号を付与して示し、ここでは、その説明を省
略する。
【0060】本実施形態と図10に示す従来例との構成
の相違点は、中央監視システム60に代えて中央監視シ
ステム30が備えられ、保守管理システム70に代えて
保守管理システム40が備えられた点にある。また、中
央監視システム30と中央監視システム60との構成の
相違点は、HIS61に代えてヒューマンインタフェー
スステーション(HIS)(以下、単に「HIS」とい
う。)31が備えられた点にある。
【0061】さらに、保守管理システム40と保守管理
システム70との構成の相違点は、ISV71に代えて
インフォメーションサーバ(ISV)(以下、単に「I
SV」という。)41が備えられ、そのISV41の特
定の通信ポートにLAN42が接続された点にある。ま
た、LAN42には、無線インタフェース装置43がノ
ードとして配置され、その無線インタフェース装置43
とLAN42とを介してISV41にアクセスすること
が可能な携帯端末50が備えられる。
【0062】図4は、本発明の第一ないし第四の実施形
態の動作を説明する図である。図において、従来例と同
様にして行われる作業や処理については、図15に示す
番号と同じ番号で表記し、以下では、その詳細な説明を
省略することとする。図5は、本発明の第一の実施形態
における携帯端末の動作フローチャートである。
【0063】図6は、本発明の第一の実施形態における
ISVの動作フローチャートである。以下、図3〜図6
および図11〜図14を参照して本発明の第一の実施形
態の動作を説明する。なお、本実施形態は、請求項1、
5、10、11に記載の発明に対応する。
【0064】保守管理システム40では、ISV41の
主記憶あるいは外部記憶には、図11に示す作業計画テ
ーブル71A、図12に示す点検台帳71B、図13に
示す保守情報テーブル71Cおよび図14に示す保守デ
ータレジスタ71Dが配置される。なお、これらの作業
計画テーブル71A、点検台帳71B、保守情報テーブ
ル71Cおよび保守データレジスタ71Dの構成につい
ては、従来例と同じであるので、ここでは、その説明を
省略する。
【0065】また、保守管理部門は、従来例と同様に保
守業者によって作成された(図3(1))作業計画書が保守
管理部門に提出される(図3(2))と、この作業計画書の
内容を所定の基準に基づいて吟味し(図3(3))、その作
業計画書の内容に基づく保守が許容される場合には、そ
の旨を保守業者に通知する。なお、作業計画書に記載さ
れるべき項目は、従来例と同様に、下記の通りであると
仮定する。
【0066】 ・ 保守業者に予め付与されたユニークな業者識別子 ・ 担当すべき設備の保守を行うべき日時を示す日程 ・ 保守の対象となるべき設備の組み合わせや順列 ISV41は、保守管理部門がキーボード73等を介し
て与える指示に応じて、図10〜図14に網掛けを付し
て示すように、作業計画テーブル71Aの全てのフィー
ルド、点検台帳71Bの「項目」フィールドおよび「対
象設備」フィールド、保守情報テーブル71Cおよび保
守データレジスタ71Dの「項目」フィールドに、上述
した作業計画書に記載された対応する事項を登録する。
【0067】また、ISV41は、保守管理部門が与え
る指示に応じて、監視の対象となるべき電力サブシステ
ム67、空調サブシステム68および防災サブシステム
69の構成とこれらのサブシステムの運用の形態とに整
合し、その作業計画書に記載された保守の過程で適用さ
れるべき情報を生成する(図3(4))。さらに、ISV4
1は、例えば、LAN42および無線インタフェース装
置43を介して携帯端末50に、このようにして内容が
確定した作業計画テーブル71A、点検台帳71B、保
守情報テーブル71Cおよび保守データレジスタ71D
の内容に併せて、上述した作業計画書に付与されたユニ
ークな「保守作業識別子」を保守管理部門が与える指示
に応じて配信する。
【0068】携帯端末50は、内蔵された主記憶の特定
の記憶領域に、これらの内容および「保守作業識別子」
を所定の形式で格納する。なお、以下では、このように
携帯端末に格納された情報の集合からなる作業計画テー
ブル、点検台帳、保守情報テーブルおよび保守データレ
ジスタについては、簡単のため、ISV41の主記憶に
同様に格納された作業計画テーブル71A、点検台帳7
1B、保守情報テーブル71Cおよび保守データレジス
タ71Dの符号「71A」〜「71D」にそれぞれ対応
する符号「50A」〜「50D」を付加して表記するこ
ととする。
【0069】さらに、保守管理部門は、上述した作業計
画書に基づいて行われる保守作業の開始に先行して、そ
の作業計画書を提出した保守業者にこの携帯端末50を
貸与する。保守業者は、この作業計画書に記載された日
時に、電力サブシステム67、空調サブシステム68お
よび防災サブシステム69の内、保守の対象となるべき
サブシステムが設置されたサイトに赴き、かつ携帯端末
50を操作することによって、無線インタフェース装置
43およびLAN42を介して「ISV41に対するロ
グイン」を試行する。
【0070】このようなログインの過程では、携帯端末
50は、保守業者によって入力された「保守作業識別
子」(ここでは、簡単のため、保守管理部門によって保
守業者に通知されていたと仮定する。)と、先行して主
記憶の特定の記憶領域に格納された「保守作業識別子」
とを照合する(図5(1))。さらに、携帯端末50は、両
者が一致した場合に限って、ISV41宛にその「保守
作業識別子」と、既述の作業計画テーブル50A、点検
台帳50Bおよび保守情報テーブル50Cの内容とを含
む「認証要求」を送出する(図4(a)、図5(2))。
【0071】ISV41は、この「認証要求」を識別す
ると、下記の3つの判別(1)〜(3)を行い(図4(b)、図6
(1))、これらの判別の結果が全て真である場合に限っ
て、LAN42および無線インタフェース装置43を介
して携帯端末50宛に、該当する保守作業の開始が許容
されることを意味する「保守開始許可」を送出する(図
4(c)、図6(2))。
【0072】(1) 「認証要求」に含まれる「保守作業識
別子」が先行して主記憶の特定の記憶領域に格納された
「保守作業識別子」に一致するか否かの判別 (2) 作業計画テーブル50A、点検台帳50Bおよび保
守情報テーブル50Cの内容と、作業計画テーブル71
A、点検台帳71Bおよび保守情報テーブル71Cの内
容とが何れも一致するか否かの判別 (3) その時点の日時が作業計画テーブル50Aの「日
程」フィールドに記載された日時等の時間帯に該当する
か否かの判別 また、ISV41は、これらの判別(1)〜(3)の内、判別
(1)、(2)の結果が真であり、かつ判別(3) の結果が偽で
ある場合には、上述した「保守開始許可」の送出に先行
して、LAN42および無線インタフェース装置43を
介して携帯端末50宛に、「作業計画書に掲載された保
守作業が行われるべき時間まで待機すべきこと」を意味
する「保守開始保留要求」を送出する(図6(3))。
【0073】携帯端末50は、この「保守開始保留要
求」を受信した場合には、その旨を表示する(図5(3))
ことによって保守業者に「保守作業の開始の保留」を促
す(図4(d))。しかし、上述した「保守開始許可」を
受信した場合には、携帯端末50は、その旨を表示する
(図5(4))ことによって、その保守作業者に「既述のロ
グインが完了し、かつ保守作業の開始が許容される」こ
とを通知する(図4(e))。
【0074】さらに、携帯端末50は、上述したログイ
ンが完了した後に、保守作業の開始に要する所定の操作
が保守業者によって行われると、予めソフトウエアとし
て組み込まれた保守作業支援タスクを起動し(図6
(5))、かつ無線インタフェース装置43およびLAN4
2を介してISV41宛に、このタスクによって行われ
る処理の手順に基づいて、保守作業が開始されたことを
意味する「保守開始通知」を送出する(図4(f)、図6
(6))。
【0075】すなわち、本実施形態では、従来、監視担
当者によって手動によって行われていた保守業者の認証
は、保守作業の開始に先行してその保守業者に貸与され
た携帯端末50とISV41とが所定の手順に基づいて
上述した対話を行うことによって、自動的に、かつ作業
計画書に記載された内容との厳格な照合の下で行われ
る。
【0076】したがって、本実施形態によれば、監視担
当者および保守管理部門は、保守業者によって保守作業
が行われる過程でその保守業者と連係することなく、本
来の業務を円滑に行うことができる。図7は、本発明の
第二および第三の実施形態における携帯端末の動作フロ
ーチャートである。
【0077】図8は、本発明の第二ないし第五の実施形
態におけるISVの動作フローチャートである。以下、
図3、図4、図7、図8および図11〜図14を参照し
て本発明の第二の実施形態の動作を説明する。なお、本
実施形態は、請求項2、3、7に記載の発明に対応す
る。
【0078】本実施形態の特徴は、保守作業の過程にお
いて携帯端末50とISV41とが連係することによっ
て行われる下記の処理の手順にある。保守作業の過程で
は、携帯端末50は、保守業者が操作表示部を介して何
らかの要求が与える度に作業計画テーブル50Aおよび
点検台帳50Bの内容を適宜参照する(図7(1))ことに
よって、その要求に応じて保守が行われるべき項目、日
程および対象設備(組み合わせあるいは順列として与え
られる。)が作業計画書に記載されたものに該当するか
否かを判別し(図7(2))、その判別の結果が真である場
合に限って、この要求に適合した保守作業の開始あるい
は続行に要する所定の処理を行う(図7(3))。
【0079】なお、このような保守作業の開始や続行に
要する処理の手順については、本願発明の特徴ではな
く、かつ多様な公知の技術の適用の下で実現が可能であ
るので、ここでは、その説明を省略する。さらに、保守
作業の過程では、携帯端末50は、上述した要求に応じ
て行われるべき保守の項目に対応して予め保守情報テー
ブル50Cに登録された保守情報を適宜参照する(図7
(4))。
【0080】しかし、保守情報テーブル50Cに登録さ
れた保守情報が下記の何れかの要因に応じて不足し、あ
るいは更新されるべき場合には、携帯端末50は、IS
V41に所望の保守情報の配信の要求を意味する「保守
情報配信要求」を送出する(図4(g)、図7(5))。 ・ 保守作業の対象である項目の内、特定の項目の保守
の順序の変更 ・ ISV41あるいはHIS31によって行われた所
定の処理による保守情報の変更 ・ 保守情報が生成された時点移行における設備の構成
の変更 さらに、携帯端末50は、ISV41によって配信され
た(図4(h)、図8(1))保守情報を保守情報テーブル50
Cに格納し(図7(6))、かつ後続する保守作業を実現す
る処理の過程で適宜参照する。
【0081】このように本実施形態によれば、保守作業
は、監視要員や保守管理部門が保守業者に連係して作業
を行うことなく、携帯端末50とISV41およびHI
S31とが連係することによって円滑に、かつ効率的に
進められる。また、このような保守作業の過程でこれら
の携帯端末50とISV41およびHIS31との間で
引き渡されるべき情報は、必要な最小限度の情報に限定
される。
【0082】したがって、中央監視システム30と保守
管理システム40とでは、本来的に行われるべき監視業
務と保守管理業務とにかかわる作業環境と効率とが高く
維持される。以下、図3、図4、図7、図8および図1
1〜図14を参照して本発明の第三の実施形態の動作を
説明する。
【0083】なお、本実施形態は、請求項4、9に記載
の発明に対応する。本実施形態の特徴は、保守作業の過
程で携帯端末50が行う下記の処理と、その保守作業が
全ての項目について一通り完了したときにその携帯端末
50とISV41とが連係して行う下記の処理の手順に
ある。保守作業の過程では、保守業者は、その保守作業
の過程で個々の項目について収集された計測値や判定
(確認)の結果(以下、「収集情報」という。)を携帯
端末50の操作部を介してこの携帯端末50に与える。
【0084】携帯端末50は、保守データレジスタ50
Dのレコードの内、該当する項目に対応したレコード
に、このようにして与えられた収集情報を格納する(図
7(7))。さらに、保守業者は、作業計画書に記載された
全ての項目にかかわる保守作業を完了すると、携帯端末
50の操作部に対してその旨を意味する所定の操作を行
う。
【0085】携帯端末50は、このような操作が行われ
たことを識別すると、保守データレジスタ50Dのレコ
ードの内、「保守データ」フィールドに有効な保守デー
タが格納されている何らかのレコードがある場合に限っ
て、保守業者識別子を含む「保守終了通知」を生成す
る。さらに、携帯端末50は、無線インタフェース装置
43およびLAN42を介してISV41宛に、この
「保守終了通知」を送出する(図4(i)、図7(8))。
【0086】ISV41は、その「保守終了通知」を識
別すると、その旨を意味する「保守終了識別通知」を生
成し(図4(j))、かつLAN42および無線インタフェ
ース装置43を介して携帯端末50宛に、この「保守終
了識別通知」を送出する(図4(k)、図8(2))。携帯端末
50は、この「保守終了識別通知」を識別すると、保守
データレジスタ50Dのレコードの内、有効な全てのレ
コードの内容を含む「保守データ通知」を生成し、無線
インタフェース装置43およびLAN42を介してIS
V41宛に、その「保守データ通知」を送出する(図4
(m)、図7(9))。
【0087】ISV41は、この「保守データ通知」に
含まれる全ての情報を保守データレジスタ71Dの形式
に適合した情報に変換し、かつその保守データレジスタ
71Dの対応するレコードに一括して格納する(図4
(n)、図8(3))。さらに、このようにして保守データレジ
スタ71Dに記録された保守データは、従来例と同様
に、ISV71、あるいはそのISV71とLAN80
を介して連係するHIS61によって適宜参照され、電
力サブシステム67、空調サブシステム68および防災
サブシステム69の保守や監視にかかわる業務に供され
る。
【0088】すなわち、保守作業の過程で個々の項目に
ついて得られた計測値等は、携帯端末50に順次蓄積さ
れ、かつ保守作業が終了したときに自動的に一括してI
SV71にアップロードされると共に、保守データレジ
スタ71Dに格納される。したがって、本実施形態によ
れば、従来例に比べて迅速に、かつ確度高く保守管理業
務や監視業務に対する保守作業の結果の適用が可能とな
る。
【0089】以下、図3、図4、図8および図11〜図
14を参照して本発明の第四の実施形態の動作を説明す
る。なお、本実施形態は、請求項6に記載の発明に対応
する。本実施形態の特徴は、保守作業の開始と終了とに
先行して携帯端末50、ISV41およびHIS31が
連係して行う下記の処理の手順にある。
【0090】ISV41は、保守業者によって作成され
た作業計画書の内容に基づいて保守管理部門が与える全
ての「項目」と、これらの「項目」に対応した「対象設
備」とに併せて、電力サブシステム67、空調サブシス
テム68および防災サブシステム69の構成に適応した
値に、点検台帳71Bの個々のレコードに含まれる「規
制警報」フィールド、「規制始動」フィールドおよび
「規制稼働」フィールドの各値を設定する。
【0091】また、ISV41は、保守作業の過程で
は、携帯端末50によって既述の「保守開始通知」が与
えられる(図4(A))と、LAN80を介してHIS31
宛に、その旨に併せて上述した「規制警報」フィール
ド、「規制始動」フィールドおよび「規制稼働」フィー
ルドの値の全てを含む「規制要求」を送出する(図4
(B)、図8(4))。
【0092】HIS31は、この「規制要求」を識別す
ると、以下の事項を示す表示情報を表示装置63に出力
し、かつLAN80を介してISV41宛に、その「規
制要求」に対する応答を意味する「規制要求応答」を送
出する(図4(C))。 ・ 保守作業が開始されたこと ・ その保守作業の過程では、上述した「規制警報」フ
ィールド、「規制始動」フィールドおよび「規制稼働」
フィールドの各値に対応した規制が行われることISV
41は、既述の「保守情報配信要求」が端末50から与
えられても、このような「規制要求応答」が与えられる
時点まで、その「保守情報配信要求」に対する応答であ
る「保守情報」の送出(図4(h))を保留する(図8
(5))。
【0093】さらに、ISV41は、保守の過程では、
電力サブシステム67、空調サブシステム68および防
災サブシステム69の構成要素の内、保守の対象となる
「項目」に対応した点検台帳71Bのレコードに含まれ
る「規制警報」フィールド、「規制始動」フィールドお
よび「規制稼働」フィールドで示される構成要素につい
て、それぞれ検出された警報の無効化と、始動の規制
と、稼働の規制とを行う(図4(D)、図8(6))。
【0094】また、ISV41は、携帯端末50によっ
て送出された既述の「保守終了通知」を識別する(図4
(j))と、LAN80を介してHIS31宛に、その旨を
意味する「規制解除要求」を送出する(図4(E)、図8
(7))。
【0095】HIS31は、この「規制解除要求」を識
別すると、上述した「規制要求」に応じて表示装置63
に出力された表示情報を削除し、かつLAN80を介し
てISV41宛に、その「規制解除要求」に対する応答
を意味する「規制解除応答」を送出する(図4(F))。I
SV41は、その「規制解除応答」を識別すると、作業
計画テーブル71Aに先行して登録された全ての「項
目」フィールドの値に対応して、点検台帳71Bに登録
されたレコードのフィールドの内、「規制警報」フィー
ルド、「規制始動」フィールドおよび「規制稼働」フィ
ールドの値を抽出する。
【0096】さらに、ISV41は、電力サブシステム
67、空調サブシステム68および防災サブシステム6
9の構成要素の内、これらの「規制警報」フィールド、
「規制始動」フィールドおよび「規制稼働」フィールド
にそれぞれ対応する構成要素について、検出された警報
の無効化、始動の規制、稼働の規制を解除する(図4
(G)、図8(8))。
【0097】したがって、本実施形態によれば、保守作
業の過程で発生した警報に起因する無用な混乱の発生
と、この保守作業が行われている期間に何らかの設備が
始動し、あるいは稼働したことに起因する事故とが自動
的に回避される。以下、図3、図4、図8および図11
〜図14を参照して本発明の第五の実施形態の動作を説
明する。
【0098】なお、本実施形態は、請求項8に記載の発
明に対応する。本実施形態と既述の第四の実施形態との
相違点は、保守作業の終了に際して携帯端末50、IS
V41およびHIS31が連係して行う下記の処理の手
順にある。ISV41の主記憶あるいは外部記憶には、
図9に示すように、下記のフィールドからなるレコード
の集合として構成される保守後監視テーブル41Aが配
置される。
【0099】・ 作業計画テーブル72Aの「項目」フ
ィールドとの間にリレーションが形成された「項目」フ
ィールド ・ この「項目」フィールドの値に個別に対応した保守
が完了した後に、所定の期間に亘ってステータスが監視
されるべき設備の組み合わせを示す「保守後監視項目」
フィールド ・ その「保守後監視項目」フィールドの値で示される
組み合わせの設備によって与えられるステータスについ
て、「これらの設備の保守が再試行されるべきこと」を
意味するか否かの判定の基準が予め登録された「監視基
準」フィールド ISV41は、HIS31によって送出された既述の
「規制解除応答」を識別すると、LAN80を介してH
IS31宛に、上述した保守後監視テーブル41Aに登
録された有効なレコードの内容を含み、これらのレコー
ドに含まれる個別の項目について後述する保守後監視が
行われるべきことを意味する「保守後監視要求」を送出
する(図4(H)、図8(9))。
【0100】HIS31は、この「保守後監視要求」を
識別すると、『電力サブシステム67、空調サブシステ
ム68および防災サブシステム69の構成要素の内、そ
の「保守後監視要求」に含まれる個々の「保守後監視項
目」で示される構成要素について、所定の期間に亘って
引き続き監視が行われるが、その監視の結果は正式な監
視業務の対象から除外されるべき「保守後監視モー
ド」』に移行したことを示す表示情報を表示装置63に
出力する。
【0101】ISV41は、上述した所定の期間に亘っ
て、保守後監視テーブル41Aの「保守後監視項目」に
対応する対象設備の組み合わせあるいは順列の状態を所
定の頻度で監視し(図8(10))、その状態が対応する「監
視基準」フィールドの値を満たすか否かを判別する(図
8(11)) 。さらに、ISV41は、これらの判別の全て
の結果が偽である限り待ち受け、さらにHIS31によ
って自立的に、あるいはキーボード64を介して与えら
れる指示に応じて発せられる(図4(I))ことによって、
「保守後監視モード」から脱却すべきことを意味する
「保守後監視完了通知」を識別する時点まで、携帯端末
50宛に既述の「保守終了識別通知」を送出する処理
(図4(k))を保留する。
【0102】しかし、ISV41は、何れかの「保守後
監視項目」について上述した判別の結果が真である場合
には、図4に二点鎖線の矢印で示すように、携帯端末5
0宛には、「保守終了識別通知」に代えて既述の「保守
開始許可」を送出し(図4(c)、図8(12)) 、かつその携
帯端末50およびHIS31と既述の通りに連係する
(図4(d) 〜(i)、(A)〜(H)) ことによって、保守作業の
再試行を実現する。
【0103】すなわち、保守作業の過程で変更された系
構成あるいは交換されたパッケージの初期故障その他に
起因して、その保守作業の終了後の一定の期間内に生じ
る各部の稼働状態の擾乱、障害その他の事象は、監視要
員、保守管理部門の作業に支障が生じることなく自動的
に監視され、このような事象に関連する項目や設備の保
守作業の再試行が保守業者によって確度高く行われる。
【0104】したがって、本実施形態によれば、このよ
うな事象の発生が監視業務や保守管理業務に波及するこ
とが確度高く回避される。なお、上述した各実施形態で
は、携帯端末50は、無線インタフェース装置43との
間に形成される無線伝送路とLAN42とを介して所定
の情報を送受することによって、ISV41と連係して
いる。
【0105】しかし、携帯端末50は、このような無線
伝送路を介してLAN42にアクセスせず、例えば、そ
のLAN42にノードとして直接アクセスし、あるいは
ISV41が有する所定の通信ポートを介してそのIS
V41に直接アクセスしてもよい。また、上述した各実
施形態では、携帯端末50とISV41との間における
全ての情報の引き渡しにこのような無線伝送路とLAN
42とが共用されている。
【0106】しかし、これらの無線伝送路やLAN42
は、携帯端末50とISV41との間で引き渡されるべ
き情報の種類、その情報が引き渡される時点その他に応
じて固定で、あるいは動的に割り付けられた異なる通信
リンクで代替されてもよい。さらに、上述した各実施形
態では、監視と保守とにかかわる処理がそれぞれ中央監
視システム30と保守管理システム40とによって行わ
れる分散処理系に、本発明が適用されている。
【0107】しかし、本発明は、保守にかかわる作業や
業務の支援を行う機器やシステムであれば、このような
分散処理系に限定されず、同様にして適用が可能であ
る。
【0108】
【発明の効果】上述したように請求項1、5、11に記
載の発明では、保守管理装置を介して保守を行う要員が
このような保守の過程で担当者と連係しなければならな
かった従来例に比べて、保守の信頼性の向上とコストの
削減とが図られる。
【0109】また、請求項2に記載の発明では、保守管
理装置は保守の過程であっても本来の処理を続行するこ
とができ、この保守管理装置を介して保守を行う要員は
本来の業務を中断することなく行うことができる。さら
に、請求項3に記載の発明では、保守の効率が向上し、
かつコストの削減が図られる。
【0110】また、請求項4、9に記載の発明では、保
守の過程で担当者によって設定されたデータが人手を介
して保守管理装置に与えられていた従来例に比べて、保
守の信頼性と効率とが高められる。さらに、請求項5に
記載の発明では、保守管理装置を介して保守を行う要員
がこのような保守の過程で担当者と連係しなければなら
なかった従来例に比べて、保守の効率および信頼性の向
上とコストの削減とが図られる。
【0111】また、請求項6に記載の発明では、従来例
に比べて、円滑に、かつ確度高く保守作業が進められ
る。さらに、請求項7に記載の発明では、本発明にかか
わる保守管理装置はこのような保守の過程であっても本
来の処理を続行することができ、この保守管理装置を介
して保守を行う要員は本来の業務を中断することなく行
うことができる。
【0112】また、請求項8に記載の発明では、上述し
た担当者と保守要員とが連係することによって保守の再
試行が行われていた従来例に比べて、作業の効率化と信
頼性の向上とが図られる。さらに、請求項10に記載の
発明では、設備の保守と稼働状況の監視とにかかわる業
務の分担の形態に柔軟に適応しつつ、その保守の効率と
信頼性とが高く維持される。
【0113】したがって、これらの発明が適用された監
視系では、監視対象となる装置の多様な構成と運用形態
とに対する柔軟な適応が可能となり、かつ信頼性の低下
や作業環境の低下が伴うことなく、ランニングコストの
削減が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1〜4、11に記載の発明の原理ブロッ
ク図である。
【図2】請求項5〜10に記載の発明の原理ブロック図
である。
【図3】本発明の第一ないし第五の実施形態を示す図で
ある。
【図4】本発明の第一ないし第四の実施形態の動作を説
明する図である。
【図5】本発明の第一の実施形態における携帯端末の動
作フローチャートである。
【図6】本発明の第一の実施形態におけるISVの動作
フローチャートである。
【図7】本発明の第二および第三の実施形態における携
帯端末の動作フローチャートである。
【図8】本発明の第二ないし第五の実施形態におけるI
SVの動作フローチャートである。
【図9】保守後監視テーブルの構成を示す図である。
【図10】ビル管理システムの構成例を示す図である。
【図11】作業計画テーブルの構成を示す図である。
【図12】点検台帳の構成を示す図である。
【図13】保守情報テーブルの構成を示す図である。
【図14】保守データレジスタの構成を示す図である。
【図15】従来例における保守作業の工程を示す図であ
る。
【符号の説明】
10,20 設備 11,21 作業計画記憶手段 12 マンマシンインタフェース手段 13 保守管理装置 14,23 制御手段 15 保守情報記憶手段 16 データ収集手段 22 保守支援端末装置 24 規制対象記憶手段 25 保守情報記憶手段 26 データ蓄積手段 27 監視系 28 監視情報配信手段 30,60 中央監視システム 31,61 ヒューマンインタフェースステーション
(HIS) 40,70 保守管理システム 41,71 インフォメーションサーバ(ISV) 41A 保守後監視テーブル 42,80 LAN 43 無線インタフェース装置(TR) 50 携帯端末 50A,71A 作業計画テーブル 50B,71B 点検台帳 50C,71C 保守情報テーブル 50D,71D 保守データレジスタ 62 分散処理プロセッサ(DPS) 63,72 表示装置(CRT) 64,73 キーボード(KB) 65,74 マウス 66 リモートステーション(RS) 67 電力サブシステム 68 空調サブシステム 69 防災サブシステム

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 設備の順列あるいは組み合わせについ
    て、保守を行うべき担当者の識別子とその保守の項目の
    識別子とに併せて、この保守が行われるべき日程が予め
    登録された作業計画記憶手段と、 前記保守の実現に供されるべき情報の設定と確認とにか
    かわるマンマシンインタフェースをとるマンマシンイン
    タフェース手段と、 前記作業計画記憶手段に登録された日程で示される期間
    に、その日程と共にこの作業計画記憶手段に登録された
    識別子で示される担当者が前記マンマシンインタフェー
    ス手段にアクセスする場合に限って、そのマンマシンイ
    ンタフェース手段と、前記保守が可能な状態に前記設備
    の順列あるいは組み合わせを設定する保守管理装置との
    間に形成された通信リンクとを介して、この保守管理装
    置と連係し、その保守の実現に供されるべき情報の設定
    と確認とを行う制御手段とを備えたことを特徴とする保
    守支援端末装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の保守支援端末装置にお
    いて、 保守管理装置によって配信され、かつ保守に適用される
    べき保守情報を記憶する保守情報記憶手段を備え、 制御手段は、 前記保守情報記憶手段に記憶された保守情報を前記保守
    の実現に供されるべき情報の設定と確認との双方あるい
    は何れか一方の過程で適用することを特徴とする保守支
    援端末装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 制御手段は、 保守情報記憶手段に記憶された保守情報をマンマシンイ
    ンタフェース手段を介して出力することを特徴とする保
    守支援端末装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3の何れか1項に
    記載の保守支援端末装置において、 作業計画記憶手段に登録された項目の内、保守の過程で
    マンマシンインタフェース手段を介して何らかのデータ
    が設定された項目とそのデータとの組み合わせを収集す
    るデータ収集手段を備え、 制御手段は、 通信リンクを介して保守管理装置宛に前記データ収集手
    段によって収集された項目とデータとの組み合わせを通
    知することを特徴とする保守支援端末装置。
  5. 【請求項5】 設備の順列あるいは組み合わせについ
    て、保守を行うべき担当者の識別子とその保守の項目の
    識別子とに併せて、この保守がおこなわれるべき日程が
    予め登録された作業計画記憶手段と、 前記作業計画記憶手段登録された日程で示される期間
    に、その日程と共にこの作業計画記憶手段に登録された
    識別子で示される担当者によって操作され、かつ前記保
    守にかかわる情報の設定と確認との双方あるいは何れか
    一方に供される保守支援端末装置との間に通信リンクを
    形成し、その通信リンクを介してこの保守支援端末装置
    と連係することによって、その保守が可能な状態に前記
    設備の順列あるいは組み合わせを設定する制御手段とを
    備えたことを特徴とする保守管理装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の保守管理装置におい
    て、 作業計画記憶手段に登録され得る設備の順列あるいは組
    み合わせの内、障害の発生の識別と始動と稼働との全て
    あるいは一部からなる集合と、その集合が保守の過程で
    規制されるべき順列あるいは組み合わせとが予め登録さ
    れた規制対象記憶手段を備え、 制御手段は、 前記保守の過程で、その保守が可能な状態に設定された
    設備の順列あるいは組み合わせに対応して前記規制対象
    記憶手段に記憶された集合の要素を規制することを特徴
    とする保守管理装置。
  7. 【請求項7】 請求項5または請求項6に記載の保守管
    理装置において、 作業計画記憶手段に登録され得る設備の順列あるいは組
    み合わせに対応し、これらの順列あるいは組み合わせの
    保守に適用されるべき保守情報が予め登録された保守情
    報記憶手段を備え、 制御手段は、 通信リンクを介して保守支援端末装置宛に、前記保守情
    報記憶手段に登録された保守情報の内、保守が行われる
    べき順列あるいは組み合わせに対応して登録された保守
    情報を通知することを特徴とする保守管理装置。
  8. 【請求項8】 請求項5ないし請求項7の何れか1項に
    記載の保守管理装置において、 制御手段は、 作業計画記憶手段に登録された全ての項目について、個
    別に対応する保守が可能な状態に設備の順列あるいは組
    み合わせを設定する処理を完了したときに、これらの設
    備の内、特定の設備の稼働状況を所定の期間に亘って監
    視し、その監視の結果に応じてこれらの順列あるいは組
    み合わせの全てあるいは一部にかかわる保守を再試行す
    ることを特徴とする保守管理装置。
  9. 【請求項9】 請求項5ないし請求項8の何れか1項に
    記載の保守管理装置において、 作業計画記憶手段に登録された個々の項目について保守
    支援端末装置によって保守の過程で収集され、かつ通信
    リンクを介して通知された項目およびデータを蓄積する
    データ蓄積手段を備え、 制御手段は、 前記データ蓄積手段に蓄積された項目およびデータを設
    備の保守と運用との双方あるいは何れか一方に適用する
    ことを特徴とする保守管理装置。
  10. 【請求項10】 請求項5ないし請求項9の何れか1項
    に記載の保守管理装置において、 設備の監視あるいはその監視の支援を行う監視系に、作
    業計画記憶手段に登録された個々の項目にかかわる保守
    の経過とその保守の過程で得られた情報とを通知する監
    視情報配信手段を備え、 制御手段は、 前記監視系と連係して前記設備の順列あるいは組み合わ
    せを保守が可能な状態に設定することを特徴とする保守
    管理装置。
  11. 【請求項11】 設備の順列あるいは組み合わせについ
    て、保守を行うべき担当者の識別子とその保守の項目の
    識別子とに併せて、この保守が行われるべき日程が予め
    登録され、 前記保守の実現に要する情報の設定と確認とに供される
    マンマシンインタフェース手段に対して、前記登録され
    た日程で示される期間にその日程と共に登録された識別
    子で示される担当者がアクセスする場合に限って、その
    マンマシンインタフェース手段と、この保守が可能な状
    態に前記設備の順列あるいは組み合わせを設定する保守
    管理装置との間に形成された通信リンクとを介して、こ
    の保守管理装置と連係し、その保守の実現に供されるべ
    き情報の設定と確認と許容することを特徴とする保守支
    援方法。
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