JP2001222001A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JP2001222001A
JP2001222001A JP2000030021A JP2000030021A JP2001222001A JP 2001222001 A JP2001222001 A JP 2001222001A JP 2000030021 A JP2000030021 A JP 2000030021A JP 2000030021 A JP2000030021 A JP 2000030021A JP 2001222001 A JP2001222001 A JP 2001222001A
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film
liquid crystal
metal
reflectance
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JP2000030021A
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English (en)
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Kazuhiko Yamanaka
一彦 山中
Takehisa Kato
剛久 加藤
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶表示装置において、金属配線表面での多
重反射光の影響による画素トランジスタのリーク電流を
抑制すると共に、液晶パネルの温度上昇や配線抵抗を低
減して、投影映像の画質の劣化を防止する。 【解決手段】 画素トランジスタ18及び金属配線2
3、26が形成された駆動素子基板3と、共通透明電極
膜8及びブラックマトリクス膜7が形成された対向基板
1との間に液晶層2を封入してなる液晶パネルにおい
て、ブラックマトリクス膜7を、波長380〜680n
mでの光反射率が40%以上である光入射側の金属膜5
と、波長380〜680nmでの光反射率が40%以下
である光出射側の金属膜6とで構成し、金属配線23、
26を金属膜21、24と低反射率金属膜22、25で
構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置およ
びそれを用いた投射型映像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、投射型の画像表示装置として、ア
クティブマトリクス駆動方式の液晶パネルを使用した液
晶表示装置が開発されている。アクティブマトリクス駆
動方式の液晶表示装置にあっては、画素スイッチング用
の画素トランジスタに直接光が入射してリーク電流が流
れ、それにより画質が劣化することを防止するために、
液晶層を挟んで、画素トランジスタが形成される駆動素
子基板の反対側に配置される対向基板に、ブラックマト
リクスと呼ばれるクロム膜あるいはアルミニウム膜等で
形成した遮光膜が形成されている。この遮光膜は、画素
トランジスタと重なるように形成され、対向基板側から
入射される光が直接画素トランジスタに照射されないよ
うになっている。
【0003】一方、光によるリーク電流は、対向基板側
からの入射光のみならず、液晶パネルの裏面側に配置さ
れた遮光板等で反射した光が、画素トランジスタに照射
されることが原因で流れることがある。このため、画素
トランジスタの下層側にも遮光膜(以下、裏面遮光膜と
呼ぶ)を設け、画素トランジスタに光が届いて画素トラ
ンジスタにリーク電流が流れないような構成および方法
が、特開平3−52611号公報や特開平10−301
100号公報等で提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、光によ
るリーク電流は、対向基板側からの入射光や、裏面側か
らの反射光のみならず、駆動素子基板の信号線やドレイ
ン配線等の金属配線膜、裏面遮光膜、およびブラックマ
トリクス膜等の金属膜で多重反射された光が、画素トラ
ンジスタに照射されることが原因で流れることがある。
【0005】ここで、図4に示す従来の液晶表示装置の
断面図を参照して、多重反射光の経路について説明す
る。
【0006】液晶表示装置は、対向基板1と駆動素子基
板3の隙間に液晶層2が封入された液晶パネルと、その
入射側と出射側に配置された偏光板とにより構成され
る。対向基板1は、透明基板4にブラックマトリクス膜
101を形成した後、共通透明電極膜8がブラックマト
リクス膜101を覆うように透明基板4上に形成され
て、構成されている。
【0007】駆動素子基板3は次のように構成されてい
る。まず、石英基板10に裏面遮光膜11が形成され、
この裏面遮光膜11を有する石英基板10上に第1の層
間絶縁膜12が形成されている。この第1の層間絶縁膜
12に画素トランジスタ18を形成し、この画素トラン
ジスタ18を覆うように第2の層間絶縁膜20を形成
し、画素トランジスタ18に通じる信号線102、およ
びドレイン配線103を形成する。この信号線102お
よびドレイン配線103が形成された第2の層間絶縁膜
20上に平坦化膜である第3の層間絶縁膜27を形成す
る。また、第3の層間絶縁膜27上には、透明電極膜2
8が形成される。したがって、上記画素トランジスタ1
8は、ブラックマトリクス膜101と裏面遮光膜11に
よって挟まれた状態で形成されている。
【0008】ここで、ブラックマトリクス膜101は、
クロムもしくはアルミニウムで形成され、信号線102
およびドレイン配線103はアルミニウム等の低抵抗金
属で形成される。
【0009】上記液晶表示装置を透過する入射光34
は、各画素における液晶層2で所定の偏光方向に偏光さ
れることにより画像を形成することになり、映像に寄与
しない入射光32は、ブラックマトリクス膜101によ
り反射されることになる。
【0010】一方、画素トランジスタ18へ到達する多
重反射光の原因となる光としては次の二つが考えられ
る。それは、 信号線102もしくはドレイン配線103表面に照
射され、信号線102もしくはドレイン配線103とブ
ラックマトリクス膜101の間を多重反射する入射光3
1と、 石英基板10の表面もしくは出射側偏光板等で反射
し、信号線102もしくはドレイン配線103と裏面遮
光膜11の間を多重反射する反射光33である。
【0011】入射光31は、液晶パネルに照射される光
が完全な平行光ではなく約10度程度の角度分布を持っ
た光であることから発生する。つまり、例えば、ブラッ
クマトリクス膜101から信号線102やドレイン配線
103などの金属配線までの距離が6μmであるとする
と、ブラックマトリクス膜101の端を透過する入射光
31が金属配線に照射されないためには、ブラックマト
リクス膜101の大きさが金属配線よりも約1μm大き
くなければならない。しかし、これは液晶パネルの画素
開口部の面積を減少させ、液晶表示装置の透過率を著し
く低下させることになるため非実現的である。
【0012】また、図5に示すように、ブラックマトリ
クス膜101に用いられるクロムは入射光のおよそ50
%を反射し、信号線102およびドレイン配線103に
用いられるアルミニウムは入射光の90%を反射する。
このため、ブラックマトリクス膜101で反射されず信
号線102およびドレイン配線103である金属配線膜
に到達した入射光31は、この金属配線膜の表面とブラ
ックマトリクス膜101の表面との間を多重反射するこ
とになる。特に、トランジスタ部分やコンタクト部分の
上部の金属配線膜は表面に凹凸を有するため、この部分
に到達した光はさまざまな角度に乱反射されることにな
る。これらの光は液晶パネル内で迷光となり、乱反射と
多重反射を繰り返し、結果として一部の光は画素トラン
ジスタに到達することになり、光によるリーク電流が発
生するため、画質の低下を招くことになる。
【0013】一方、反射光33も、入射光31と同様
に、石英基板10の表面および出射側光学系で反射され
る光がある角度分布を持っていることから発生する。つ
まり、反射光33のうち、裏面遮光膜11で遮光されず
信号線102やドレイン配線103の金属配線膜の出射
側表面に到達した光が、裏面遮光膜11と金属配線膜と
の間で多重反射し、画素トランジスタ18に到達するこ
とになる。
【0014】このような入射光および反射光の多重反射
を防止する方法の一つとして、ブラックマトリクス膜1
01、信号線102、およびドレイン配線103を低反
射金属で形成し、光の反射を防止する方法が考えられ
る。例えば、ブラックマトリクス膜101に関しては、
酸化クロム等の金属で形成することが考えられ、信号線
102およびドレイン配線103等の金属配線に関して
は、タングステンシリサイド等の金属で形成することが
考えられる。
【0015】しかしその場合、まずブラックマトリクス
膜101に関していえば、例えば従来反射率約50%程
度であったクロムから反射率約15%程度の酸化クロム
(図5を参照)に変えた場合、従来約50%程度の光が
吸収されていたものが、約85%程度の光が吸収される
ことになり、液晶表示装置の温度上昇による画質の劣化
が問題になる。また、金属配線膜に関していえば、従来
のアルミニウムからタングステンシリサイドに変更する
と配線抵抗が増加し、それに伴う画質の劣化が問題にな
る。
【0016】そこで、本発明の目的は、液晶表示装置お
よびそれを用いた投射型表示装置において、液晶表示装
置の温度上昇や配線抵抗の増加に伴う画質の劣化が生じ
ることなく、信号線およびドレイン配線に到達した光が
多重反射するのを低減させ、これら多重反射光の影響に
よる画素トランジスタのリーク電流を抑制し、画素トラ
ンジスタの特性の安定化を図ることができる技術を提供
することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る第1の液晶表示装置は、画素トランジ
スタおよび該画素トランジスタに接続される金属配線が
形成された駆動素子基板と、共通透明電極およびブラッ
クマトリクス膜が形成された対向基板との間に液晶層を
封入してなる液晶パネルを有する液晶表示装置であっ
て、前記ブラックマトリクス膜は、波長380nmから
680nmの範囲で40%以上の光反射率を有する光入
射側の金属膜と、波長380nmから680nmの範囲
で40%以下の光反射率を有する光出射側の金属膜とか
らなる多層金属膜で構成されていることを特徴とする。
【0018】前記第1の液晶表示装置において、前記金
属配線は少なくとも3層の多層金属膜から構成され、前
記多層金属膜のうち光入射側および光出射側の少なくと
も1つの金属膜が、波長380nmから680nmの範
囲で40%以下の光反射率を有する低反射金属遮光膜か
らなることが好ましい。
【0019】また、上記目的を達成するため、本発明に
係る第2の液晶表示装置は、画素トランジスタおよび該
画素トランジスタに接続される金属配線が形成されてい
る駆動素子基板と、共通透明電極およびブラックマトリ
クス膜が形成された対向基板との間に液晶層を封入して
なる液晶パネルを有する液晶表示装置であって、前記金
属配線は多層金属膜から構成され、前記多層金属膜のう
ち光入射側の金属膜が、波長380nmから680nm
の範囲で40%以下の光反射率を有する低反射金属遮光
膜からなることを特徴とする。
【0020】さらに、上記目的を達成するため、本発明
に係る第3の液晶表示装置は、画素トランジスタおよび
該画素トランジスタに接続される金属配線が形成された
駆動素子基板と、共通透明電極およびブラックマトリク
ス膜が形成された対向基板との間に液晶層を封入してな
る液晶パネルを有する液晶表示装置であって、前記金属
配線は多層金属膜から構成され、前記多層金属膜のうち
光出射側の金属膜が、波長380nmから680nmの
範囲で40%以下の光反射率を有する低反射金属遮光膜
からなることを特徴とする。
【0021】前記第2および第3の液晶表示装置におい
て、前記ブラックマトリクス膜は、波長380nmから
680nmの範囲で40%以上の光反射率を有する光入
射側の金属膜と、波長380nmから680nmの範囲
で40%以下の光反射率を有する光出射側の金属膜とか
らなる多層金属膜で構成されていることが好ましい。
【0022】また、前記第1から第3の液晶表示装置に
おいて、前記ブラックマトリクス膜における前記光出射
側の金属膜は、波長380nmから600nmの範囲で
20%以下の光反射率を有することが好ましい。
【0023】これらの構成によれば、ブラックマトリク
ス膜表面での反射率が従来の1/2以下、金属配線表面
での反射率が従来の1/2以下になる。このため、ブラ
ックマトリクス膜や金属配線表面で反射した光が画素ト
ランジスタのチャネル領域に届いても十分に小さいた
め、リーク電流が発生しない。
【0024】さらに、ブラックマトリクス膜の光入射側
の金属は従来と同様の高反射率を示すため、液晶表示装
置の温度が従来に比較して高くなることはなく、また、
金属配線においては従来に比較して抵抗値が高くなるこ
とがないため、それに伴う画質の劣化も生じない。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。
【0026】(第1の実施形態)図1は、本発明の第1
の実施形態に係る液晶表示装置の構成を模式的に示す部
分断面図である。
【0027】図1において、液晶表示装置は、駆動素子
基板3と対向基板1との間に液晶層2を封入して構成さ
れている。対向基板1にはブラックマトリクス膜7が形
成され、ブラックマトリクス膜7は、光入射側の金属膜
である高反射率金属膜5と光出射側の金属膜である低反
射率金属膜6の2層構造になった多層金属膜(以下、多
層ブラックマトリクス膜7と称する。)で構成されてい
る。この多層ブラックマトリクス膜7の作製方法として
は、透明基板4上に高反射率金属膜5、低反射率金属膜
6の順で蒸着形成し、エッチングにより所定の領域に多
層ブラックマトリクス膜7の形状を形成する。
【0028】高反射率金属膜5は、図5に示すように、
波長380nmから680nmの範囲で光反射率が40
%以上の金属であるアルミニウムもしくはクロム等で形
成され、また、低反射率金属膜6は、波長380nmか
ら680nmの範囲で光反射率が40%以下の金属であ
る、例えばタングステンシリサイド等で形成される。
【0029】ここで、波長を380nmから680nm
の範囲に限定するのは、液晶表示装置で使用される光の
波長がこの範囲内にあり、他の波長の光は液晶表示装置
にとって温度上昇等の問題の原因にならないためであ
る。
【0030】また、画素トランジスタ18の光リークに
寄与する光の波長が380nmから600nmの範囲に
あれば、図5に示すように、波長380nmから600
nmの範囲で光反射率が20%以下の金属である酸化ク
ロムを低反射率金属膜6に使用してもよい。
【0031】この多層ブラックマトリクス膜7を形成し
た後、共通透明電極8を多層ブラックマトリクス膜7と
透明基板4上に形成することにより、対向基板1が構成
される。
【0032】一方、駆動素子基板3は次のように構成さ
れている。まず、石英基板10上に、裏面遮光膜11を
形成し、この裏面遮光膜11を有する石英基板10上に
第1の層間絶縁膜12を形成する。この第1の層間絶縁
膜12上に画素トランジスタ18と容量線19が形成さ
れる。
【0033】画素トランジスタ18は、ソース領域1
3、チャネル領域14、ドレイン領域15、ゲート酸化
膜16、ゲート線17を有する。画素トランジスタ18
を形成した後、画素トランジスタ18上に、第2の層間
絶縁膜20を形成し、画素トランジスタ18のソース領
域13、ドレイン領域15に通じるように第2の層間絶
縁膜にエッチングによりコンタクトホールを形成する。
その後、金属膜21、24、続いて低反射率金属膜2
2、25をコンタクトホールおよび第2の層間絶縁膜上
に形成し、エッチングにより信号線23、ドレイン配線
26を形成する。
【0034】ここで、金属膜21、24には、アルミニ
ウム等の低抵抗金属を用い、低反射率金属膜22、25
には、波長380nmから680nmの範囲で反射率が
40%以下である酸化クロム、チタン、チタンナイトラ
イド、タングステン、タングステンシリサイド等の金属
を用いる。
【0035】信号線23およびドレイン配線26を形成
した後、この信号線23およびドレイン配線26を有す
る第2の層間絶縁膜20上に、平坦化膜である第3の層
間絶縁膜27を形成する。そして、この第3の層間絶縁
膜27上に透明電極膜28を形成することにより、駆動
素子基板3を構成する。
【0036】本実施形態に係る液晶表示装置によれば、
波長380nmから600nmの範囲で、多層ブラック
マトリクス7表面での反射率が従来の1/2以下とな
り、信号線23およびドレイン配線26の金属配線表面
での反射率が従来の1/2以下となる。このため、多層
ブラックマトリクス膜7や信号線23やドレイン配線2
6の金属配線表面で反射した光は従来の1/4以下とな
り、その光が画素トランジスタ18のチャネル領域14
に届いても十分に小さいため、リーク電流が発生するこ
とはない。
【0037】また、ブラックマトリクス膜7の入射光側
は従来の高反射率金属であり、入射光を余分に吸収する
ことがないため、液晶表示装置の温度が従来よりも高く
なることがない。
【0038】また、信号線23とドレイン配線26をア
ルミニウム等の低抵抗金属と低反射率金属の2層構造と
することにより、配線の抵抗が高くなることなく、光反
射率を低減させることができる。
【0039】さらに、上記の液晶パネルにおいて、画素
トランジスタ18への多重反射光が十分に小さい場合、
ブラックマトリクス膜7と金属配線23、26表面のい
ずれか一方のみに低反射率金属膜を形成してもよい。
【0040】(第2の実施形態)図2は、本発明の第2
の実施形態に係る液晶表示装置の構成を模式的に示す部
分断面図である。なお、第1の実施形態では、画素トラ
ンジスタ18の信号線23とドレイン配線26の光入射
側にそれぞれ低反射率金属膜22、25を形成したのに
対して、本実施形態では、その光出射側にそれぞれ低反
射率金属膜を形成する。
【0041】図2において、駆動素子基板3は次のよう
に構成されている。まず、石英基板10上に、裏面遮光
膜11が形成され、この裏面遮光膜11を有する石英基
板10上に第1の層間絶縁膜12が形成されている。こ
の第1の層間絶縁膜12上に画素トランジスタ18と容
量線19が形成される。画素トランジスタ18を形成し
た後、画素トランジスタ18上に、第2の層間絶縁膜2
0を形成し、画素トランジスタ18のソース領域13、
ドレイン領域15に通じるように第2の層間絶縁膜20
にエッチングによりコンタクトホールを形成する。
【0042】その後、低反射金属膜42、45、続いて
金属膜41、44をコンタクトホールおよび第2の層間
絶縁膜上に形成し、エッチングにより信号線43、ドレ
イン配線46を形成する。
【0043】ここで、低反射金属膜42、45には、図
5に示すように、波長380nmから680nmの範囲
で反射率が40%以下である酸化クロム、チタン、チタ
ンナイトライド、タングステン、タングステンシリサイ
ド等の金属を用い、金属膜41、44には、アルミニウ
ム等の低抵抗金属を用いる。
【0044】信号線43およびドレイン配線46を形成
した後、この信号線43およびドレイン配線46を有す
る第2の層間絶縁膜20上に、平坦化膜である第3の層
間絶縁膜27を形成する。そして、この第3の層間絶縁
膜27上に透明電極膜28を形成することにより、駆動
素子基板3を構成する。
【0045】本実施形態に係る液晶表示装置によれば、
波長380nmから680nmの範囲において、信号線
43およびドレイン配線46の光出射側での反射率が従
来の少なくとも1/2以下となる。このため、液晶表示
装置の石英基板10面および出射側光学系で反射した光
が、信号線43やドレイン配線46の金属配線表面およ
び裏面遮光膜11で多重反射して、画素トランジスタ1
8のチャネル領域14に届いても十分に小さいため、リ
ーク電流が発生することはない。
【0046】また、対向基板1のブラックマトリクス膜
7を、ブラックマトリクス膜7の光入射側の金属膜であ
る高反射率金属膜5と光出射側の金属膜である低反射率
金属膜6の2層構造を有する多層ブラックマトリクス膜
7とすることにより、同時にブラックマトリクス膜7と
金属配線43、46表面での多重反射光も低減できる。
【0047】さらに、多層ブラックマトリクス膜7の低
反射率金属膜6に、酸化クロムを用いることにより、ブ
ラックマトリクス膜7と金属配線43、46表面での多
重反射光を少なくとも従来の1/2にできるため、迷光
による画質の劣化を低減することができる。
【0048】(第3の実施形態)図3は、本発明の第3
の実施形態に係る液晶表示装置の構成を模式的に示す部
分断面図である。なお、第1および第2の実施形態で
は、それぞれ、画素トランジスタの金属配線膜を、光入
射側の低反射率金属膜22、25と低抵抗金属膜21、
24、および低抵抗金属膜41、44と光出射側の低反
射率金属膜42、45からなる2層構造としたのに対し
て、本実施形態では、低反射率金属膜、低抵抗金属膜、
および低反射率金属膜からなる3層構造とする。
【0049】図3において、駆動素子基板3は次のよう
に構成されている。まず、石英基板10上に、裏面遮光
膜11が形成され、この裏面遮光膜11を有する石英基
板10上に第1の層間絶縁膜12が形成されている。こ
の第1の層間絶縁膜12上に画素トランジスタ18と容
量線19が形成される。画素トランジスタ18を形成し
た後、画素トランジスタ18上に、第2の層間絶縁膜2
0を形成し、画素トランジスタ18のソース領域13、
ドレイン領域15に通じるように、第2の層間絶縁膜2
0にエッチングによりコンタクトホールを形成する。
【0050】その後、金属膜51、55をそれぞれ低反
射率金属膜50、52および54、56によりサンドイ
ッチして3層構造にしたものをコンタクトホールおよび
第2の層間絶縁膜20上に形成し、エッチングにより信
号線53、ドレイン配線57を形成する。
【0051】ここで、低反射率金属膜50、52、5
4、56には、波長380nmから680nmの範囲で
反射率が40%以下である酸化クロム、チタン、チタン
ナイトライド、タングステン、タングステンシリサイド
等の金属を用い、金属膜51、55には、アルミニウム
等の低抵抗金属を用いる。
【0052】信号線53およびドレイン配線57を形成
した後、この信号線53およびドレイン配線57を有す
る第2の層間絶縁膜20上に、平坦化膜である第3の層
間絶縁膜27を形成する。そして、この第3の層間絶縁
膜27上に透明電極膜28を形成することにより、駆動
素子基板3を構成する。
【0053】本実施形態に係る液晶表示装置によれば、
波長380nmから680nmの範囲において、信号線
53およびドレイン配線57の光出射側および光入射側
の反射率が少なくとも従来の1/2以下となる。このた
め、液晶表示装置の石英基板10面および出射側光学系
で反射し、金属配線膜と裏面遮光膜11で多重反射する
光を従来の1/2以下にし、かつブラックマトリクス膜
7と金属配線膜53、57とでの多重反射光を従来の1
/2以下にすることができるので、迷光が画素トランジ
スタ18のチャネル領域14に届いて、それにより発生
するリーク電流を低減することができる。
【0054】さらに、多層ブラックマトリクス膜7の低
反射率金属6に、酸化クロムを用いることにより、波長
380nmから600nmの範囲で、多層ブラックマト
リクス膜7、信号線53、およびドレイン配線57の表
面で多重反射する光を従来の少なくとも1/4以下にす
ることができ、液晶表示装置の画質の劣化を防止するこ
とができる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
最良の形態として、液晶表示装置のブラックマトリクス
膜の光出射側に、波長380nmから600nmの範囲
で光反射率が20%以下の低反射率金属膜を形成し、金
属配線膜の光入射側および光出射側に、波長380nm
から680nmの範囲で反射率が40%以下の低反射率
金属遮光膜を形成することで、入射光の乱反射による液
晶パネル内の多重反射を従来の1/4以下に低減するこ
とができ、投影映像の画質の低下を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態に係る液晶表示装置
の構成を模式的に示す部分断面図
【図2】 本発明の第2の実施形態に係る液晶表示装置
の構成を模式的に示す部分断面図
【図3】 本発明の第3の実施形態に係る液晶表示装置
の構成を模式的に示す部分断面図
【図4】 従来の液晶表示装置の構成を模式的に示す部
分断面図
【図5】 金属に応じた波長に対する反射率の特性図
【符号の説明】
1 対向基板 2 液晶層 3 駆動素子基板 4 透明基板 5 高反射率金属膜 6 低反射率金属膜 7 多層ブラックマトリクス膜 8 共通透明電極膜 10 石英基板 11 裏面遮光膜 12 第1の層間絶縁膜 13 ソース領域 14 チャネル領域 15 ドレイン領域 16 ゲート酸化膜 17 ゲート線 18 画素トランジスタ 19 容量線 20 第2の層間絶縁膜 21 信号線23の金属膜 22 信号線23の低反射率金属膜 23 信号線 24 ドレイン配線26の金属膜 25 ドレイン配線26低反射率金属膜 26 ドレイン配線 27 第3の層間絶縁膜 28 透明電極膜 31、32、34 入射光 33 反射光 41 信号線43の金属膜 42 信号線43の低反射率金属膜 43 信号線 44 ドレイン配線46の金属膜 45 ドレイン配線46の低反射率金属膜 46 ドレイン配線 50 信号線53の低反射率金属膜 51 信号線53の金属膜 52 信号線53の低反射率金属膜 53 信号線 54 ドレイン配線57の低反射率金属膜 55 ドレイン配線57の金属膜 56 ドレイン配線57の低反射率金属膜 57 ドレイン配線 101 ブラックマトリクス膜 102 信号線 103 ドレイン配線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H091 FA35Y FA37Y FB06 FB08 FC02 FC26 FD04 FD12 FD23 GA03 GA13 HA07 KA10 LA03 2H092 JA25 JA29 JA38 JA42 JA44 JA46 JB13 JB23 JB32 JB33 JB38 JB52 KA16 KA18 NA22 NA25 NA29 PA09 QA07 5F110 AA06 AA21 BB01 CC02 DD03 DD11 HL01 HL03 HL04 HL09 HL11 HL12 HM18 HM19 NN03 NN72 QQ19 5G435 AA01 BB12 CC09 HH03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画素トランジスタおよび該画素トランジ
    スタに接続される金属配線が形成された駆動素子基板
    と、共通透明電極およびブラックマトリクス膜が形成さ
    れた対向基板との間に液晶層を封入してなる液晶パネル
    を有する液晶表示装置において、 前記ブラックマトリクス膜は、波長380nmから68
    0nmの範囲で40%以上の光反射率を有する光入射側
    の金属膜と、波長380nmから680nmの範囲で4
    0%以下の光反射率を有する光出射側の金属膜とからな
    る多層金属膜で構成されていることを特徴とする液晶表
    示装置。
  2. 【請求項2】 前記金属配線は少なくとも3層の多層金
    属膜から構成され、前記多層金属膜のうち光入射側およ
    び光出射側の少なくとも1つの金属膜が、波長380n
    mから680nmの範囲で40%以下の光反射率を有す
    る低反射率金属遮光膜からなる請求項1記載の液晶表示
    装置。
  3. 【請求項3】 画素トランジスタおよび該画素トランジ
    スタに接続される金属配線が形成されている駆動素子基
    板と、共通透明電極およびブラックマトリクス膜が形成
    された対向基板との間に液晶層を封入してなる液晶パネ
    ルを有する液晶表示装置において、 前記金属配線は多層金属膜から構成され、前記多層金属
    膜のうち光入射側の金属膜が、波長380nmから68
    0nmの範囲で40%以下の光反射率を有する低反射率
    金属遮光膜からなることを特徴とする液晶表示装置。
  4. 【請求項4】 画素トランジスタおよび該画素トランジ
    スタに接続される金属配線が形成された駆動素子基板
    と、共通透明電極およびブラックマトリクス膜が形成さ
    れた対向基板との間に液晶層を封入してなる液晶パネル
    を有する液晶表示装置において、 前記金属配線は多層金属膜から構成され、前記多層金属
    膜のうち光出射側の金属膜が、波長380nmから68
    0nmの範囲で40%以下の光反射率を有する低反射率
    金属遮光膜からなることを特徴とする液晶表示装置。
  5. 【請求項5】 前記ブラックマトリクス膜は、波長38
    0nmから680nmの範囲で40%以上の光反射率を
    有する光入射側の金属膜と、波長380nmから680
    nmの範囲で40%以下の光反射率を有する光出射側の
    金属膜とからなる多層金属膜で構成されている請求項3
    または4記載の液晶表示装置。
  6. 【請求項6】 前記ブラックマトリクス膜における光出
    射側の金属膜は、波長380nmから600nmの範囲
    で20%以下の光反射率を有する請求項1から5のいず
    れか一項記載の液晶表示装置。
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