JP2005326608A - 液晶表示装置 - Google Patents

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Shingo Makimura
真悟 牧村
Yuichi Nakano
祐一 中野
Hidetaka Kita
英高 北
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Abstract

【課題】回路素子の動作不良を招くことなく二次反射光の発生を確実に防止でき、これによって表示品質が良好で輝度が高い投射型表示が可能となる液晶表示装置を提供する。
【解決手段】TFT13およびこれに接続された画素電極15が設けられた第1基板3と、第1基板13における画素電極15の上方に対向配置された第2基板4と、第1基板3と第2基板4との間に狭持された液晶層5とを備えると共に、液晶層5を透過した光が第1基板3側から表示光として射出される液晶パネル1を有する液晶表示装置において、第1基板3側には、TFT13を覆う第2遮光膜29とTFT13に接続された配線パターン27とが設けられ、第2遮光膜29および配線パターン27における表示光の射出側の面が同程度の光反射率を有して構成されていることを特徴としている。
【選択図】図3

Description

本発明は、液晶表示装置に関し、特にはデータープロジェクターあるいはリアプロジェクションTVなどに代表される投射型の液晶表示装置に好適な液晶表示装置の構造に関する。
投射型の液晶表示装置は、水銀ランプなどの光源を有し、液晶パネルで構成されたライトバルブによって画像制御を行い、その画像情報を拡大投影する表示装置である。このような液晶表示装置に設けられる液晶パネル(液晶ライトバルブ)は、1対の透明基板間に液晶層を狭持してなる。このうちの一方の基板は、いわゆるTFT基板であり、透明導電膜からなる画素電極、これに接続された薄膜トランジスタ(thin film transistor:TFT)、TFTに接続された配線、さらには光照射によるTFTの誤動作を防止するための複数層の遮光膜が設けられている。またもう一方の基板は、TFT基板に対向配置されたいわゆる対向基板であり、対向電極やブラックマトリックス等の遮光膜が設けられている。
上記の液晶表示装置においては、このような構成の液晶パネルに対して対向基板側から投影光が入射されることになる。対向基板側から液晶パネルに入射した光(以下、入射光とする)は、画像情報にしたがって画素ごとに光量が調整されて当該液晶パネルから射出され、液晶表示装置の光学部品を通過してスクリーンなどに拡大投影される。
ところで、このような構成の液晶表示装置においては、液晶パネルにおける対向基板側に設けた遮光膜の構成を、光源側:アルミニウム層、液層層側:クロム層(クロム酸化物またはクロム化合物からなる)の2層構造とする構成が提案されている。これにより、光源から照射される強い入射光の不要部を光源側に設けた遮光膜のアルミニウム層で反射し、遮光膜の光吸収による発熱で液晶層が劣化することを防止している。また、液晶パネルを通過して射出された光(以下、射出光とする)が、液晶表示装置の光学部品の表面反射などによって反射されて液晶パネルに再入射した場合、この戻り光を液晶層側に設けたクロム層で吸収することにより、この戻り光が再び液晶層側に反射して迷光となることを防止している(以上、下記特許文献1参照)
また、上述した液晶パネルにおける表示領域の周囲(すなわち周辺領域)には、各種の周辺回路が配置されており、これらの周辺回路を構成する配線パターンはアルミニウムのような導電性の良好な材料を用いて構成されている。このため、上述した液晶パネルへの戻り光がアルミニウム等の配線パターンで反射されて2次反射光となり、再び液晶パネルから射出されて液晶表示装置の光学部品を通過してスクリーン上に投影されると、画像表示領域の周辺に額縁状に黒浮きする領域を生じさせてしまう。これは官能的な表示品質の低下と認識される。これを防止するために、液晶パネルが収容される額縁状の外枠(筐体)と液晶パネル中央の表示領域との隙間に相当するTFT基板側の部位を低反射膜で覆い、周辺領域への戻り光の入射を防止する構成が提案されている(以上、下記特許文献2参照)。
特開2003−131591号公報 特開2003−140129号公報
しかしながら、液晶パネルが収容される外枠(筐体)と表示領域との隙間に相当するTFT基板側の部位を低反射膜で覆う構成には、次のような課題があった。すなわち、この低反射膜は、光源側に配置されるTFT基板において配線パターンなどが形成される層よりも下層(すなわち射出側)に設ける必要がある。このため、この低反射膜を有機材料で形成すると、その後に行われる回路形成のプロセス温度が制限されることになる。したがって、この低反射膜は、導電性材料を用いて形成されることになる。ところが、大面積の低反射膜を導電性材料で構成した場合、低反射膜に近接して配置されたトランジスタ特性が、低反射膜からの電界の影響によって劣化したり、低反射膜が配線パターンと対向する部分においては寄生的な容量が形成されて素子の誤動差を招く要因となる。
また、TFT基板の表示領域に設けられた複数層の遮光膜は、上述したように光照射による画素電極駆動用のTFTの誤動作を防止するためのものであるが、これらの遮光膜の一部は配線パターンとしても用いられる。このため、これらの遮光膜における表示用の光の射出側に向かう面は、アルミニウム等の高反射率材料で構成されている場合がある。このような場合、この高反射率材料の面で上述した戻り光が反射し、その2次反射光がスクリーン上に映し出されると、表示品質が低下する。
特に、以上のように2次反射光を発生させる高反射率材料として2種類の材料が用いられており、これらの反射率に差がある場合、この2次反射光の光量に差が出るため、スクリーン上には配線パターンが写し出され、著しい表示品質の低下として認識される。
そこで本発明は、回路素子の動作不良を招くことなく迷光や二次反射光による黒浮きや配線パターンの写りこみの発生を確実に防止でき、これによって表示品質が良好で輝度が高い投射型表示が可能となる液晶表示装置を提供することを目的とする。
このような目的を達成するための本発明の液晶表示装置は、トランジスタおよびこれに接続された画素電極が設けられた第1基板と、この第1基板における画素電極の上方に対向配置された第2基板と、これらの第1基板と第2基板との間に狭持された液晶層とを備え、液晶層を透過した光が第1基板または第2基板側から表示光として射出される液晶パネルを有している。そして特に、第1基板側に、上記のトランジスタを覆う遮光膜と、このトランジスタに接続された配線パターンとが設けられ、これらの遮光膜および配線パターンにおいての表示光の射出側の面が、同程度の光反射率を有して構成されていることを特徴としている。
このような構成の液晶表示装置では、第1基板上に形成された遮光膜と配線パターンとにおいての表示光を射出する側の面が、同程度の光反射率を有して構成されていることにより、これらの面での反射光によって遮光膜および配線パターンのパターン像が表示されることはない。このため、液晶パネルの第1基板側から射出された表示光が、戻り光として再び第1基板側からに液晶パネルに入射し、さらに遮光膜や配線パターンで2次反射した場合に、遮光膜や配線パターンのパターン像が表示光にまざって表示されることが抑えられる。
以上説明したように本発明の液晶表示装置によれば、遮光膜や配線パターンにおいての戻り光の2次反射によるパターン像が表示光にまざることが防止される。このため、表示光の強度を高めた場合であっても、表示画像に対する遮光膜や配線パターンの写り込みを確実に防止できる。したがって、投射型の液晶表示装置においての輝度の向上と表示品質の向上を図ることが可能になる。
次に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
<要部構成>
図1には、本発明の液晶表示装置の一例を示す要部断面図として液晶パネル部分の断面図を示す。この図に示すように、本実施形態の液晶パネル1は、投射型の液晶表示装置のライトバルブとして好適に用いられるものであり、対向配置された第1基板3と第2基板4との間に液晶層5を狭持してなる。
このうち第1基板3は、合成石英などの光透過性の絶縁基板を用いて構成され、その中央部を表示領域3aとし、この表示領域3aの液晶層5に向かう面上にTFTを配列形成してなる、いわゆるTFT基板として構成されている。また、第2基板4は、合成石英などの光透過性の絶縁基板を用いて構成され、液晶層5に向かう面上に対向電極を配置してなる、いわゆる対向基板として構成されている。そして、液晶層5は、第1基板3と第2基板4の周縁部間に設けられた封止剤6によって、第1基板3と第2基板4との間に充填封止されている。
図2には、このような液晶パネル1における第1基板(TFT基板)3側の回路図を示す。この図に示すように、第1基板3の中央部に配置された表示領域3aには、複数の走査線11と信号線12とが行列状に配置されている。そして、走査線11と信号線12との各交差部に、TFT13、TFT13に接続された補助容量素子14および画素電極15が設けられている。そして、表示領域3a周囲の周辺領域3bには、各走査線11が接続された垂直転送回路16、各信号線12が接続された水平転送回路17およびプリチャージ回路18、さらにはレベル変換回路19などの周辺回路が配置されている。尚、これらの周辺回路は、配線パターンや、配線パターンの一部を用いたり配線パターンによって接続されたTFTや容量素子によって構成されている。
次に、このような構成の液晶パネル1のさらに詳しい構成を図3に基づいて説明する。尚、図3(A)は、図1における表示領域3aのA部の拡大図であり、図3(B)には、図1における周辺領域3bのB部の拡大図も合わせて示した。
これらの図に示すように、第1基板3上には、第1遮光膜21が設けられている。この第1遮光膜21は、第1基板3側から入射する光によって、当該第1基板3上に形成されたTFT13が誤動作することを防止するための膜であり、TFT13の形成部に対応してTFT13を覆う形状にパターン形成されている。この第1遮光膜21は、以降の工程での熱処理に対する耐性を考慮し、タングステンシリサイド(WSi)などのシリサイド膜や、Ti、TiN、またはTiONなどの低反射率材料膜を用いて構成され、例えば200nmの膜厚を有している。尚、低反射率材料とは、反射率50%以下の材料であることとする。
そして、この第1遮光膜21を覆う状態で、酸化シリコン(SiO2)等からなる第1層間絶縁膜22がCVD法によって設けられ、この層間絶縁膜22上に、図2を用いて説明したTFT13が設けられている。このTFT13は、第1層間絶縁膜22上に形成された半導体材料層23と、この半導体材料層23を覆うゲート絶縁膜24と、このゲート絶縁膜24上に設けられたゲート配線25とで構成されている。
ここで、半導体材料層23は、非晶質シリコンや多結晶シリコンなどの半導体材料からなり、ゲート配線25の両脇下部に相当する部分にはイオンインプラテーション法によりホウ素(B),リン(P),ヒ素(As)などの不純物が導入されてソース/ドレインが構成されている。また、ゲート絶縁膜24は、例えば80nm程度の膜厚の酸化シリコン膜からなる。そして、ゲート電極25は、リン(P)等の不純物を添加したシリコンまたは、タングステンシリサイド(WSi)などのシリサイド化合物からなる。
尚、ここでの図示は省略したが、半導体材料層23は、TFT13だけではなく、図2を用いて説明した補助容量素子14の下部電極としてもパターン形成されて用いられる。また、ゲート配線25は、図2を用いて説明した走査線11の一部として構成され、さらにこのゲート配線25と同一層で補助容量素子14の上部電極がパターン形成されている。
さらに、このTFT13を覆う状態で、酸化シリコンなどからなる第2層間絶縁膜26が600nmの膜厚で設けられている。この第2層間絶縁膜26には、ドライエッチング法によって接続孔26aが設けられている。そして、第2層間絶縁膜26上には、この接続孔26aを介してTFT13に接続された配線パターン27が設けられている。この配線パターン27の一部は、図2を用いて説明した信号線12として形成されている。本実施形態においては、配線パターン27の膜構成が後述するような特徴を有している。
そして、この配線パターン27を覆う状態で、表面平坦な第3層間絶縁膜28が設けられている。この第3層間絶縁膜28は、プラズマCVD法などの平坦化特性の良好な成膜方法により酸化シリコン膜を形成した後、この表面をCMP法などの平滑化処理を行うことにより得られる。
この表面平坦な第3層間絶縁膜28上には、対向基板4側から入射する光によってTFT13が誤動作することを防止するための第2遮光膜29が設けられている。この第2遮光膜29は、図示したように、第3層間絶縁膜28に設けられた接続孔28aを介して配線パターン27に接続された中継用の配線パターンとして用いられ、さらには周辺回路を構成する配線パターンとしても用いられている。また、この第2遮光膜29は、図2を用いて説明した補助容量素子14に接続されても良く、さらには表示領域においては素子に接続されておらず周辺領域において配線パターンとして用いられている構成であっても良い。本実施形態においては、このような配線パターンとして用いられる第2遮光膜29の膜構成も、上述した配線パターン27と同様に後述するような特徴を有している。
そして、この第2遮光膜29上を覆う第4層間絶縁膜30上における表示領域3aには、透明導電性材料からなる画素電極15がアレイ状にパターン形成されている。これらの画素電極15は、第4層間絶縁膜30に形成された接続孔30aを介して中継用の配線パターンを兼ねた第2遮光膜29に接続され、これを介してTFT13に接続されている。
さらに、この画素電極15を覆う状態で、第1基板3の液晶層5に向かう面に配向膜31が設けられている。
一方、第2基板4の液晶層5に向かう面には、アルミニウムのような高反射率材料層41aとその上部の低反射率材料層41bとの積層構造からなる第3遮光膜41が設けられている。この第3遮光膜41は、第1基板3側に設けられた画素電極15間の全て、または一部に対応させたブラックマトリックスとしてパターン形成されていることとする。またこの第3遮光膜41は、第1基板3の表示領域3a周辺部分に対応する一定領域も遮光するように設けられている。
また、このような第3遮光膜41が設けられた第2基板4の液晶層5に向かう面には、第3遮光膜41を覆う状態で、透明導電性材料からなる対向電極42が設けられ、さらに対向電極42を覆う状態で、配向膜43が設けられている。
さてここで、本実施形態では、以上説明した液晶パネル1の構成において、配線パターン27、および配線パターンとしても用いられる第2遮光膜29が、次のような積層構造となっていることが特徴的である。すなわち、図4の要部断面図に示すように、配線パターン27および第2遮光膜29は、低反射率材料層a,a’間に高導電率材料層bを狭持した積層膜で構成されているのである。
これらの配線パターン27および第2遮光膜29の積層構造が、全て同一構成である必要はない。ただし、低反射率材料層a,a’のうち、下層の第1基板3側(すなわち表示光Hの射出側)の低反射率材料層aは、同様程度の反射率を備えた材料、好ましくは同一材料からなることとする。これにより、配線パターン27と第2遮光膜29とにおける表示光Hの射出側の面を、同程度の反射率として構成する。また、低反射率材料層aは、反射率50%以下の範囲で、第1遮光膜21や第3遮光膜41の低反射材料層41b、さらにはTFT13を構成するゲート電極25や半導体材料層23と同程度の反射率を有する材料からなることとする。例えば、低反射率材料層aは、第1遮光膜21や第3遮光膜41の低反射材料層41bの反射率に対して±10ポイントの反射率であることとし、この±10ポイントの中に、低反射率材料層a、第1遮光膜21、第3遮光膜41の低反射材料層41b、さらにはゲート電極25や半導体材料層23の反射率が納まる構成であることとする。また例えば、第1遮光膜21や第3遮光膜41の低反射材料層41bの反射率が40%である場合、低反射率材料層aの反射率は30%〜50%であることする。
具体的な配線パターン27および第2遮光膜29の構成としては、タングステンシリサイド(WSi)からなる低反射率材料層a,a’間にアルミニウム(Al)からなる高導電率材料層bを狭持してなる構成を例示できる。また、低反射率材料層a,a’としては、タングステンシリサイドの他に、WSi、Ti、TiN、TiONなどの金属あるいはシリサイド化合物を用いても良い。また、高導電率材料層bとしては、アルミニウムの他に銅(Cu)を用いても良い。尚、配線パターン27は、TFT13を構成する半導体材料層23に接続されているため、この接続部での良好なコンタクトを図ることを主眼として、接続側の低反射率材料層aの材質が選択される。
ここで、上述した積層構造を構成する低反射率材料層a,a'と高導電率材料層bとは、低反射率材料層a,a'によって高導電率材料層bで光反射の影響を排除できる程度に低反射率材料層a,a'の膜厚が設定されている。また、高導電率材料層bは、このような積層構造で構成される配線パターン27、および第2遮光膜29を用いて構成される接続用の配線パターンに必要とされる導電性が得られる程度の膜厚が設定されていることとする。
図5には、一例として、アルミニウム上にタングステンシリサイド膜を形成した場合のタングステンシリサイド表面での反射率を示す。この図に示すように、アルミニウム上のタングステンシリサイド膜が10μm以上であれば、下地のアルミニウムでの光反射の影響が抑えられることが分かる。このため、タングステンシリサイド(WSi)からなる低反射率材料層a,a'間にアルミニウム(Al)からなる高導電率材料層bを狭持してなる構成である場合には、タングステンシリサイド(WSi)からなる低反射率材料層aの膜厚を10μm以上の膜厚に設定することが好ましい。
また、特に導電性が要求される配線パターン27は、合計の膜厚が400〜800nm程度に設定されることとする。
<全体構成>
次に、以上のような構成の液晶パネル1を用いて構成される投射型の液晶表示装置の全体構成を図6に基づいて説明する。
この図に示す投射型の液晶表示装置100は、いわゆる液晶プロジェクタであり、光源101からの光を赤色(R)、青色(B)、緑色(G)の3原色に分離し、それぞれの色に対して液晶パネルをライトバルブとして1枚ずつ用いてカラー画像表示を行なう、いわゆる3板方式のプロジェクタである。この液晶プロジェクタ100において、3原色にそれぞれ対応して上記構成の液晶パネル1が配置される。
この液晶プロジェクタ100は、光hを発する光源101と、光源101からの光hの出射側に配置されるUV/IRカットフィルタ102および第1マイクロレンズアレイ103と、第1マイクロレンズアレイ103から射出した光hを反射し、出射光の光路を90・変更するミラー104が配置されている。このミラー104で反射された光hの光路には、第2マイクロレンズアレイ105、PS合成素子106、コンデンサレンズ107が順に配置されている。そして、コンデンサレンズ107を通過した光hの光路には、光hを色毎に分離する2枚のダイクロイックミラー108、分光された光の光路を変更する3枚のミラー109、さらにはリレーレンズ110が配置され、光hが3色にそれぞれ分離される構成となっている。
そして、分離された各色の光の光路には、それぞれフィールドレンズ111と、2枚の偏光板112間に狭持された液晶パネル1が配置され、これを通過した各光の光路が交わる位置には、これら3つの色光を合成する機能を有したクロスプリズム113が設置されている。このクロスプリズム113では入射した3色の光を合成して出射し、この射出側にはクロスプリズム113での合成光を、スクリーンに向けて投射するための投射レンズ114が配置されている。
以上のような液晶プロジェクタ(液晶表示装置)100においては、各液晶パネル1に対して光源101からの強力な光hが入射される。つまり、図1,3を用いて説明した液晶パネル1に対して、第2基板4側から強力な光hが入射し、液晶層5を透過した光が第1基板3側から表示光Hとして射出されることになる。この際、本実施形態のように構成された液晶パネル1においては、第1基板3側の配線パターン27および第2遮光膜29が、図4を用いて説明したように、低反射率材料層a,a’間に高導電率材料層bを狭持した積層膜として構成されている。これにより、配線パターン27および中継用の配線パターンとしても用いられている第2遮光膜29における導電性を良好に保ちつつ、これらの配線パターン27および第2遮光膜29の表面での光の反射が防止される。
このため、液晶パネル1内に余分な遮光膜を設けることなく、配線パターン27や配線用の第2遮光膜29の液晶層5側表面での光反射によって迷光が発生することが防止され、さらにこれらの射出側表面での戻り光h’の2次反射を防止することができる。
これにより、液晶パネル1内に余分な遮光膜を設けることによる回路素子の動作不良の発生を防止しつつ、液晶パネル1内の配線パターンにおいての2次反射や迷光の発生を防止できる。したがって、投射型の液晶表示装置において、スクリーン上への配線パターンの写り込みや、特に遮光が困難であった表示領域周辺の黒浮きを防止でき、表示品質の向上を図ることが可能になる。
特に、本実施形態においては、配線パターン27および第2遮光膜29の第1基板3側の低反射材料層を同程度の反射率、さらに好ましくは第1遮光膜21やTFT13の構成層と同程度の反射率としている。このため、第1基板1側から平面視した場合に露見する材料部分が、同程度の低反射率に抑えられる。したがって、さらに強い光を液晶パネル1に入射させた場合であっても、これらの材料部分で2次反射した光が、スクリーン上にパターンとして写し出されることを確実に防止できる。したがって、投射型の液晶表示装置におけるさらになる光量の増加を図ることが可能になり、より明るい表示が可能となる。
尚、以上説明した実施形態において、図3を用いて説明した液晶パネル1の第2遮光膜29に高い導電性が要求されない場合、この第2遮光膜29は、低反射材料層の単層構造であってもよい。この場合、第2遮光膜29は、配線パターン27の第1基板3側を構成する低反射材料層(a)と同程度の遮光性(反射率)を有する材料で構成されることが好ましい。またこの場合、TFT13に対する遮光を十分に行える程度の膜厚、例えばTi単層ならば200nm以上の膜厚とすることが望ましい。これにより、上述した実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、以上説明した構成では、図3を用いて説明した液晶パネル1の第1遮光膜21が、単なる遮光膜として用いられている場合を説明した。しかしながら、第1遮光膜21がゲート電極25と接続された走査線として用いられる場合には、この第1遮光膜21の層構成も、図4を用いて説明した配線パターン27および第2遮光膜29と同様の構成とすることが好ましい。このようにすることで、第1遮光膜21の走査線としての導電性を確保でき、また、上述と同様の表示特性を得ることが可能である。
さらに、本実施形態においては、図3を用いて説明した液晶パネル1の第2基板4側に第3遮光膜41が設けられている構成を説明した。しかしながら、本発明は、第2基板4に第3遮光膜41が設けられていない構成の液晶パネルであっても、配線パターン27および第2遮光膜29の膜構成を上述したようにすることにより、同様の効果を得ることができる。
実施形態の液晶表示装置における液晶パネルの断面図である。 実施形態の液晶パネルにおける第1基板側の回路構成図である。 図1におけるA部およびB部の拡大断面模式図である。 本実施形態の要部の拡大断面図である。 Al上のWSiの膜厚に対するWSi表面での反射率を示すグラフである。 実施形態の液晶表示装置の全体構成を示す図である。
符号の説明
1…液晶パネル、3…第1基板、4…第2基板、5…液晶層、13…TFT(トランジスタ)、15…画素電極、21…第1遮光膜、27…配線パターン、29…第2遮光膜(配線パターン)、41…第3遮光膜、41a…高反射率材料層、41b…低反射率材料層、a…低反射率材料層、b…高導電率材料層、h…光、H…表示光、100…液晶表示装置、101…光源

Claims (8)

  1. トランジスタおよびこれに接続された画素電極が設けられた第1基板と、当該第1基板における画素電極の上方に対向配置された第2基板と、当該第1基板と第2基板との間に狭持された液晶層とを備えると共に、当該液晶層を透過した光が当該第1基板または第2基板側から表示光として射出される液晶パネルを有する液晶表示装置において、
    前記第1基板側には、前記トランジスタを覆う遮光膜と当該トランジスタに接続された配線パターンとが設けられ、
    前記遮光膜および配線パターンにおける前記表示光の射出側の面が同程度の光反射率を有して構成されている
    ことを特徴とする液晶表示装置。
  2. 請求項1記載の液晶表示装置において、
    前記遮光膜および配線パターンにおける前記表示光の射出側の面は、さらに前記トランジスタを構成する材料層における当該表示光の射出側の面と同程度の光反射率を有して構成されている
    ことを特徴とする液晶表示装置。
  3. 請求項1記載の液晶表示装置において、
    前記遮光膜は、低反射率材料層間に高導電率材料層を狭持した積層膜で構成されている
    ことを特徴とする液晶表示装置。
  4. 請求項3記載の液晶表示装置において、
    前記遮光膜は、タングステンシリサイドからなる低反射率材料層間にアルミニウムからなる高導電率材料層を狭持してなる
    ことを特徴とする液晶表示装置。
  5. 請求項3記載の液晶表示装置において、
    前記遮光膜は、配線パターンとして構成されている
    ことを特徴とする液晶表示装置。
  6. 請求項1記載の液晶表示装置において、
    前記第1基板および第2基板は、透明絶縁材料からなり、
    前記第2基板側には、当該第2基板に向けて光を照射する光源が設けられ、当該光源から照射された光が前記第1基板側から表示光として射出される
    ことを特徴とする液晶表示装置。
  7. 請求項6記載の液晶表示装置において、
    前記第2基板には、遮光膜が設けられ、当該遮光膜における前記表示光の射出側の面は、前記第1基板側に設けられた遮光膜における前記表示光の射出側の面と同程度の光反射率を有して構成されている
    ことを特徴とする液晶表示装置。
  8. 請求項7記載の液晶表示装置において、
    前記第2基板側に設けられた遮光膜は、高反射率材料と、当該高反射率材料層における前記第1基板側に積層された低反射率材料層との積層膜からなる
    ことを特徴とする液晶表示装置。

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