JP2001221378A - 積層チューブ - Google Patents

積層チューブ

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JP2001221378A
JP2001221378A JP2000033082A JP2000033082A JP2001221378A JP 2001221378 A JP2001221378 A JP 2001221378A JP 2000033082 A JP2000033082 A JP 2000033082A JP 2000033082 A JP2000033082 A JP 2000033082A JP 2001221378 A JP2001221378 A JP 2001221378A
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vulcanized
rubber
laminated
tube
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English (en)
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Katsuhiko Sugiura
克彦 杉浦
Nobukatsu Wakabayashi
信克 若林
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Mitsubishi Engineering Plastics Corp
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Mitsubishi Engineering Plastics Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガソリン及びガソホール透過度が低く、柔軟
性と耐衝撃性に優れた燃料配管用の積層チューブ又はホ
ースを提供する。 【解決手段】 加硫ゴムを内層とし熱可塑性ポリエステ
ル系樹脂を外層とする少なくとも2層が積層されている
積層チューブ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、積層チューブに関
し、詳しくはゴムとポリエステル樹脂からなる積層チュ
ーブに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用燃料配管に用いられるホース材
もしくはチューブ材としては、例えば耐油性、耐ガソリ
ン性に優れるニトリルゴム(NBRと略称)またはNB
Rとポリ塩化ビニルの混合系ゴムが成形加硫されて使用
されている。またポリアミド樹脂のうち比較的柔軟性が
優れるポリアミド11(PA11と略称)やポリアミド
12(PA12と略称)も使用される。こうしたPA1
1やPA12は柔軟性が不足しているので可塑剤を添加
し、いわゆる可塑ナイロンとして柔軟化して使用するの
が一般的である。
【0003】近年、自動車からの燃料等の蒸散規制が強
化され、燃料ガス排出低減のため燃料タンクおよびタン
クまわりの部品の対策検討が行われている。また排気ガ
スのクリーン化の要求が高まり、燃料としてガソリンに
メタノールやエタノールを混合した燃料(以下ガソホー
ルと略称)やアルコール燃料が使用されるようになって
きている。しかし、NBRはガソリンやガソホールの透
過度が必ずしも低くなく満足できる材質とは言えない。
【0004】ガソリンやガソホールの透過が低い自動車
用燃料配管用のチューブとしては、例えば、特開平4−
140586号公報には、ポリアミド樹脂と水素添加ニ
トリルゴムとの主成分とする組成物からなる層を有する
積層された燃料配管用樹脂チューブが開示されており、
特開平7−299854号公報には、ポリエステルバリ
ア層とポリアミドプロテクト層を有する多層ポリマーホ
ース又はチューブが開示されているが、未だ柔軟性とハ
イバリア性を満足する燃料配管用チューブの開発に至っ
ていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ガソ
リン及びガソホール透過度が低く、柔軟性と耐衝撃性に
優れた燃料配管用の積層チューブ又はホースを提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の問題を
解決するためになされたものであり、その要旨は、加硫
ブタジエン系ゴムを内層とし熱可塑性ポリエステル系樹
脂を外層とする少なくとも2層が積層されていることを
特徴とする積層チューブに存する。
【0007】以下、本発明につき詳細に説明する。本発
明における加硫ゴムとしては、ポリブタジエン、ポリイ
ソプレン、ブタジエン共重合体等生ゴムに硫黄その他の
加硫剤を加え、又は加えないで加熱あるいはその他の方
法でゴム分子間に強固な結合を生じているゴムであり、
例えば、加硫ブタジエン系ゴム、加硫イソプレン系ゴム
が挙げられる。加硫ゴムは、ゴム成分以外に樹脂、硫黄
系加硫剤、酸化物系架橋剤、金属酸化物や脂肪酸等の加
硫促進剤、酸化防止剤、オゾン劣化防止剤、カーボンブ
ラック系等補強剤、充填剤、可塑剤、粘着性付与剤、着
色剤、難燃剤等を適宜配合し、素練り、混練り後、押出
成形し、加硫して得られる。
【0008】加硫ゴムとしては、好ましくは、加硫ブタ
ジエン系ゴムが挙げられる。ブタジエン系ゴムとして
は、ポリブタジエン、ブタジエンとスチレンの共重合体
(SBR)、ブタジエンとアクリロニトリルの共重合体
(NBR)などが挙げられる。加硫ブタジエン系ゴムと
しては、好ましくは、加硫ニトリルゴムが挙げられる。
加硫ニトリルゴムを内層に用いることで、積層チューブ
又は積層ホースの部材間を結束バンドで締め付け固定す
る場合により信頼性の高い結合が得られる。
【0009】ニトリルゴムのアクリロニトリル含有率
は、好ましくは15重量%以上であり、より好ましくは
25以上である。ニトリルゴムとしては、好ましくは、
30〜35重量%の中高ニトリルタイプや36〜49重
量%の高ニトリルタイプが挙げられる。ニトリルゴムの
物性としては硬さがJISA型硬度計で30〜100、
引張強さが0.5〜3.0MPa、引張伸び率が100
から800%程度のものが好ましい。
【0010】本発明におけるポリエステル系樹脂として
は、ポリテトラメチレンテレフタレート系樹脂、ポリエ
チレンテレフタレート系樹脂が挙げられ、好ましくは、
ポリテトラメチレンテレフタレート系樹脂が挙げられ
る。ポリテトラメチレンテレフタレート系樹脂として
は、テレフタル酸もしくはそのエステル誘導体を主成分
とするジカルボン酸成分とテトラメチレングリコールを
主成分とするジオール成分とを反応してなるポリテトラ
メチレンテレフタレート系樹脂である。
【0011】ポリテトラメチレンテレフタレート系樹脂
の具体例としては、テレフタル酸とテトラメチレングリ
コールまたはジメチルテレフタレートとテトラメチレン
グリコールを縮合して得られるポリテトラメチレンテレ
フタレート樹脂、テレフタル酸およびそのエステル誘導
体以外のジカルボン酸やテトラメチレングリコール以外
のグリコールを共重合した共重合ポリテトラメチレンテ
レフタレート樹脂が挙げられる。ポリテトラメチレンテ
レフタレート系樹脂の溶液粘度〔η〕は、テトラクロル
エタンとフェノールの重量比50/50である溶媒を用
い30℃での測定で、好ましくは0.7〜2.0であ
り、より好ましくは0.8〜1.5である。
【0012】ポリテトラメチレンテレフタレート樹脂の
融点は、DSC法昇温速度20℃/minで測定したと
きの融解ピーク温度の測定で、好ましくは222〜22
7℃である。ポリテトラメチレンテレフタレート樹脂の
曲げ弾性率は、ASTM法1/4”厚み試験片で測定
で、好ましくは2.2〜2.7GPaである。
【0013】テレフタル酸およびそのエステル誘導体以
外のジカルボン酸やテトラメチレングリコール以外のグ
リコールを共重合した共重合ポリテトラメチレンテレフ
タレート樹脂において、ジカルボン酸およびそのエステ
ル誘導体成分中テレフタル酸成分およびそのエステル誘
導体が、好ましくは70モル%以上であり、より好まし
くは90モル%以上であり、グリコール中のテトラメチ
レングリコールの割合は、好ましくは70モル%以上で
あり、より好ましくは90モル%以上である。
【0014】テレフタル酸以外のジカルボン酸として
は、芳香族ジカルボン酸、脂肪族ジカルボン酸および脂
環族ジカルボン酸が挙げられる。テレフタル酸以外の芳
香族ジカルボン酸としては、イソフタル酸、フタル酸、
2,6-ナフタレンジカルボン酸、1,5−ナフタレン
ジカルボン酸、ビス(4,4′−カルボキシフェニル)
メタン、アントラセンジカルボン酸、4,4′−ジフェ
ニルエーテルジカルボン酸、およびこれらのエステル誘
導体が挙げられる。脂肪族ジカルボン酸としては、アジ
ピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、ダイマー酸等およ
びこれらのエステル誘導体等が挙げられる。脂環族ジカ
ルボン酸として、1,4シクロヘキサンジカルボン酸、
4,4′−ジシクロヘキシルジカルボン酸およびこれら
のエステル誘導体等が挙げられる。
【0015】テトラメチレングリコール以外のグリコー
ルとしては、エチレングリコール、トリメチレングリコ
ール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、
1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオー
ル、ネオペンチルグリコール、デカメチレングリコー
ル、1,4−シクロヘキサンジメタノール、4,4′−
ジシクロヘキシルヒドロキシメタン、4,4′−ジシク
ロヘキシルヒドロキシプロパン、ビスフェノールAエチ
レンオキシド付加ジオール、ポリエチレンオキシドグリ
コール、ポリプロピレンオキシドグリコール、ポリテト
ラメチレンオキシドグリコール等が挙げられ、また、グ
リセリン、トリメチロールプロパン等のトリオールなど
も挙げられ、更にこれらの混合系も挙げられる。
【0016】上記共重合成分のうち非対称性化学構造成
分や分子量の大きい共重合成分の使用量がが多いと結晶
性が低下しやすく、耐熱性が低下し、燃料透過度が大き
くなりやすい。共重合成分としては、好ましくは、イソ
フタル酸、ナフタレンジカルボン酸類およびそれらのエ
ステル誘導体、1,4シクロヘキサンジメタノール、ポ
リテトラメチレンオキシドグリコールなどが挙げられ
る。数平均分子量300から5000程度のポリテトラ
メチレンオキシドグリコールは柔軟性を付与する共重合
成分として有効である。
【0017】共重合ポリテトラメチレンテレフタレート
樹脂の融点は、DSC法昇温速度20℃/minで測定
したときの融解ピーク温度の測定で、好ましくは200
〜230℃程度である。共重合ポリテトラメチレンテレ
フタレート樹脂の曲げ弾性率は、ASTM法1/4”厚
み試験片で測定で、好ましくは0.3〜2.7GPa程
度であり、より好ましくは1.0〜2.5GPa程度で
ある。
【0018】本発明におけるポリテトラメチレンテレフ
タレート系樹脂は、当業者によく知られた従来の重縮合
法により製造することができる。例えば、ポリテトラメ
チレンテレフタレート樹脂の製造方法としては、テレフ
タル酸ジメチルエステルにテトラメチレングリコールを
所定量の割合で混合して、錫、チタン、亜鉛、マンガ
ン、ゲルマニウム等のアルコラート、塩化物または酸化
物のような触媒存在下、約150〜250℃で加熱反応
させ、エステル交換反応でメタノールを留出させる。つ
いで3mmHg以下の減圧度にて、200〜280℃で
加熱重縮合させポリエステルエーテルを得ることができ
る。この重合反応から抜き出しの任意の工程で熱安定剤
等を添加することもできる。
【0019】さらに、上記のごとく溶融重縮合して得ら
れたポリテトラメチレンテレフタレート樹脂ペレットを
不活性ガス気流下、融点以下 170〜210℃の高温
で加熱処理するか、加熱減圧処理するいわゆる固相重合
法によりさらに分子量を高めたポリテトラメチレンテレ
フタレート樹脂とすることもできる。
【0020】ポリテトラメチレンテレフタレート系樹脂
は、成形に先立ち核剤、滑剤、離型剤、潤滑剤、着色
剤、熱安定剤、酸化安定剤、光安定剤、紫外線吸収剤、
充填剤等各種助剤を必用に応じて添加することができ
る。その添加の形態は直添、マスターバッチ添加、練り
混み添加等、当業者によく知られた方法で行うことがで
きる。
【0021】添加剤の具体例としては、微粉タルク、微
粉シリカ、微粉カオリン、長鎖有機酸塩等の核剤、ステ
アリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム等の滑
剤、長鎖脂肪酸エステル類やポリエチレンワックス類の
ような離型剤もしくは潤滑剤、カーボンブラック、酸化
チタン他の着色剤、ヒンダートフェノール系酸化防止
剤、チオエーーテル系熱安定剤、フォスファイト系熱安
定剤、ヒンダートアミン系光安定剤、トリアジン系紫外
線吸収剤、炭酸カルシウム、タルク、マイカ、シリカ、
ガラス等無機粒子、ワラストナイト、珪酸マグネシウ
ム、チタン酸カリウム等のウイスカー、ガラス繊維、炭
素繊維等のチョップストランド、あるいはガラスフレー
ク等各種充填材が挙げられる。添加剤の添加量は、ポリ
テトラメチレンテレフタレート系樹脂に対して0.01
〜10重量%程度である。
【0022】本発明の積層チューブは、内層と外層との
少なくとも2層からなり、内層は加硫ゴムから形成さ
れ、外層は熱可塑性ポリエステル系樹脂から形成されて
いる。加硫ゴムからなる内層は、ゴム成分にゴム成分以
外の添加剤を適宜配合し、素練り、混練り後、押出成形
し、加硫してチューブ状に形成される。内層のみからな
るチューブ状成形品の形状は、直管、異径管、屈曲管、
3次元的曲管等必用に応じて成形賦形される。
【0023】本発明の積層チューブは、通常、加硫ゴム
からなる内層に熱可塑性ポリエステル系樹脂からなる外
層を積層することにより形成することができる。内層と
外層とを積層する方法としては、各種の管外面被覆法が
適用でき、好ましくは、溶融樹脂押出被覆法やテープ巻
き方法が挙げられる。本発明の積層チューブを製造する
には、熱可塑性ポリエステル系樹脂を溶融混練し、円筒
状に押出して、加硫ゴムからなるチューブ外面に被覆す
る方法、回転しながら走行する加硫ゴムからなるチュー
ブ外面に帯状に押出した熱可塑性ポリエステル系樹脂か
らなる外層を螺旋状に重ね合わせて巻き付け融着させる
方法が好ましい。
【0024】熱可塑性ポリエステル系樹脂の押出は押出
機シリンダー温度を樹脂の融点より10〜50℃程度高
くし溶融し、クロスヘッドダイもしくはTダイから押出
し加硫ゴムからなるチューブに被覆後冷却する。この方
法は長尺ものの連続生産に適している。またあらかじめ
熱可塑性ポリエステル系樹脂を製膜してテープとしたも
のを巻きつけるテープ巻き方法により本発明の積層チュ
ーブ法を製造することもできる。この方法は直管および
曲管に適用できる。
【0025】上記の方法で得られる積層管は必要に応じ
て補強層を形成することもできる。補強層は積層管の外
層の上に更に形成することができ、例えば、クロロプレ
ンゴムもしくはクロロスルホン化ポリエチレン等の樹脂
又はゴムを被覆することが好ましい。
【0026】本発明の積層チューブにおける内層と外層
の厚み比は、好ましくは1/0.001〜1/0.3で
ある。外層厚みが小さすぎると燃料バリア性が低下し、
外層厚みが厚すぎると柔軟性が低下する。積層チューブ
における内層と外層の厚み比は、より好ましくは1/
0.005〜1/0.2であり、最も好ましくは1/
0.01〜1/0.1である。本発明の積層チューブの
厚みは、1〜3mm程度であり、好ましくは1.5〜
2.5mmである。
【0027】本発明の積層チューブのガソリンおよびア
ルコール燃料透過度は、60℃での測定で、好ましくは
400g/mm・m・Day以下であり、従来のNB
R製ホースの燃料透過度が3000〜4500g/mm
・m・Day程度であるのに対し顕著に優れている。
【0028】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実施
例に限定されるものではない。実施例、比較例で用いた
測定方法は以下のとおりである。
【0029】(1)燃料透過度(g/m・24hr
s):燃料透過度は模擬ガソリン、アルコール添加模擬
ガソリンにより測定した。積層チューブを切断し、以下
に示した燃料を空間容量の半分量を充填し両端をホース
内径に合わせた円筒状アルミニウムブロックを用いホー
ス締め具で固定密閉した。これを60℃の温度下に保持
して経時的に重量減を定量し、表面積当たり、24時間
当たりの透過度として求めた。 燃料A(模擬ガソリン):イソオクタン/トルエン=1
/1(容量) 燃料B(アルコール添加模擬ガソリン):模擬ガソリン
に15容量%のメチルアルコールを混合。
【0030】(2)低温衝撃試験:JISK 7126
に準じて−20℃、−40℃の低温衝撃試験をおこない
破壊の有無を試験した。衝撃荷重は外層ポリテトラメチ
レンテレフタレート側から当てた。試験片の破壊が無い
場合を○、破壊がある場合を×とした。
【0031】実施例、比較例で用いた原料は以下のとお
りである。 (3)加硫ニトリルゴム:ニトリル含有量35%のNB
Rを用い、酸化亜鉛5、ステアリン酸1、FEFカーボ
ン40、テトラメチルチウラムスルフィド3.5、2,
2−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノ
ール0.3を配合し混練後、155℃で45分加硫した
A硬度71、引張強さ205kg/cm、伸び率61
0%の加硫ニトリルゴム。
【0032】(4)ポリテトラメチレンテレフタレート
系樹脂−1:テレフタール酸ジメチルとテトラメチレン
グリコールから重合した〔η〕1.2、融点225℃、
曲げ弾性率2.42GPa のPBT(以下、「PBT
1」とも称する。) (5)ポリテトラメチレンテレフタレート系樹脂−2:
テレフタール酸ジメチルとテトラメチレングリコールと
平均分子量1000のポリテトラメチレンオキシドグリ
コールから重合したポリテトラメチレンオキシドセグメ
ント含有量5重量%で〔η〕1.30、融点223℃、
曲げ弾性率1.50GPa の共重合ポリテトラメチレ
ンテレフタレート樹脂(以下、「PBT2」とも称す
る。)
【0033】〔実施例1〕内径20mm外径24mmの
加硫ニトリルゴムチューブにPBT−1をL/D=25
の1軸押出機を用いて、溶融ゾーンシリンダー温度26
0℃にし、ダイ温度240℃の丸ダイで押出被覆し、8
0℃引き取りダイで冷却し、内層が加硫ニトリルゴムで
外層がPBT−1であり、外層の厚み50μmの積層チ
ューブを得た。評価結果を表−1に示す。
【0034】〔実施例2〕実施例1において、外層の厚
みを100μmにする以外は実施例1と同様にして積層
チューブを得た。評価結果を表−1に示す。 〔実施例3〕実施例1において、外層の厚みを200μ
mにする以外は実施例1と同様にして積層チューブを得
た。評価結果を表−1に示す。
【0035】〔実施例4〕実施例3において、外層をP
BT−1からPBT−2に代える以外は実施例3と同様
にして積層チューブを得た。評価結果を表−1に示す。 〔比較例1〕実施例1で用いたと同じ内径20mm外径
24mmの加硫ニトリルゴムチューブを用いて同様な評
価を行った。評価結果を表−1に示す。
【0036】
【表1】
【0037】
【発明の効果】本発明の積層チューブは、ガソリンやア
ルコール混合ガソリン等の燃料透過度が非常に小さく、
耐衝撃性に優れ、且つ柔軟性や耐熱性に優れており、比
較的安価なチューブあるいはホースとして各種の燃料配
管用途に用いることができ、特に自動車の燃料タンク以
降エンジンにいたる燃料ホース、フィラーホース、エバ
ポレーションホースなど配管用チューブとして、自動車
蒸散規制に十分に対応でき極めて有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 若林 信克 神奈川県平塚市東八幡5丁目6番2号 三 菱エンジニアリングプラスチックス株式会 社技術センター内 Fターム(参考) 3H111 AA02 BA13 BA15 BA34 CB03 CB29 DA09 DB08 DB19 4F100 AK27A AK27J AK29A AK29J AK41B AK41K AK42B AN02A BA02 DA11 EH20 EJ06A GB32 JB16B JD05 JK10 JK17 YY00A

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加硫ゴムを内層とし熱可塑性ポリエステ
    ル系樹脂を外層とする少なくとも2層が積層されている
    ことを特徴とする積層チューブ。
  2. 【請求項2】 加硫ゴムが、加硫ブタジエン系ゴムであ
    ることを特徴とする請求項1に記載の積層チューブ。
  3. 【請求項3】 加硫ブタジエン系ゴムが、加硫ニトリル
    ゴムであることを特徴とする請求項2に記載の積層チュ
    ーブ。
  4. 【請求項4】 加硫ニトリルゴムのアクリロニトリル含
    有率が、15重量%以上の加硫ニトリルゴムであること
    を特徴とする請求項3に記載の積層チューブ。
  5. 【請求項5】 熱可塑性ポリエステル系樹脂が、テレフ
    タル酸もしくはそのエステル誘導体を主成分とするジカ
    ルボン酸成分とテトラメチレングリコールを主成分とす
    るジオール成分とを反応してなるポリテトラメチレンテ
    レフタレート系樹脂であることを特徴とする請求項1な
    いし4のいずれかに記載の積層チューブ。
  6. 【請求項6】 内層と外層の厚み比が1/0.002〜
    1/0.2であることを特徴とする請求項1ないし5の
    いずれかに記載の積層チューブ。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかに記載の積
    層チューブを自動車の燃料輸送ラインのチューブもしく
    はホースに用いることを特徴とする燃料配管用積層チュ
    ーブ。
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JP2011508096A (ja) * 2007-12-21 2011-03-10 ハネウェル・インターナショナル・インコーポレーテッド ニトリルゴムバインダーを基材とする耐環境性の弾道複合材料

Cited By (2)

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JP2011508096A (ja) * 2007-12-21 2011-03-10 ハネウェル・インターナショナル・インコーポレーテッド ニトリルゴムバインダーを基材とする耐環境性の弾道複合材料
KR101569803B1 (ko) * 2007-12-21 2015-11-19 허니웰 인터내셔널 인코포레이티드 니트릴 고무 바인더에 기초한 내환경성 탄도 복합체

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