JP2001220951A - 建具の自動開閉装置 - Google Patents

建具の自動開閉装置

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JP2001220951A
JP2001220951A JP2000029406A JP2000029406A JP2001220951A JP 2001220951 A JP2001220951 A JP 2001220951A JP 2000029406 A JP2000029406 A JP 2000029406A JP 2000029406 A JP2000029406 A JP 2000029406A JP 2001220951 A JP2001220951 A JP 2001220951A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建具の取り付け及び取り外しが容易で施工性
に優れた建具の自動開閉装置を提供する。 【解決手段】 鴨居1の溝2に建具21を嵌めて取り付
けると、固定子ユニット23は永久磁石27の磁力が吸
着板5やコイル14の鉄芯に作用して吸引され、建具2
1の装着溝22内で浮上して、ケース26の磁石装入部
24の両側に取り付けたローラ29が鴨居1の溝2の溝
底面4に当接する。これにより、固定子ユニット23と
可動子ユニット11間の間隔が略一定に保持される。ま
た、固定子ユニット53を建具41から分離するととも
に、建具41と固定子ユニット53の連結をマグネット
キャッチャ43及び55の係合歯44と56を係合させ
て行うものであり、鴨居1の溝2内に配置された固定子
ユニット53に対して、建具41を該溝2に嵌めて摺動
させて近づけるだけで、自動的に連結することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建具の自動開閉装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動ドア装置は、特開平8−23254
2号公報及び特開平10−243626号公報に開示さ
れている。何れもリニアモータをドアエンジンとして、
ドアを吊持するハンガのローラを走行自在に支持するハ
ンガレールに組み込んだものである。何れの場合も、ハ
ンガレール部分を塞ぐ無目カバーを取り付けて自動ドア
の体裁を整える必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、自動ドア装置
のメンテナンスには無目カバーを取り外す必要があり面
倒である。その他、自動ドア装置の取り付け及び取り外
しには、専門業者による特殊な工事が必要となる。本発
明は上記した問題点を解決するためになされたもので、
建具の取り付け及び取り外しが容易で施工性に優れた建
具の自動開閉装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの請求項1に記載の建具の自動開閉装置は、鴨居の溝
に沿って移動可能な建具の上端面に、可動子として鉄心
入りコイルを用いたコイル可動型リニアモータの固定子
を配設するとともに、該固定子に対して相対移動可能な
可動子を鴨居の溝底面に固定してなる建具の自動開閉装
置であって、前記固定子を建具の上端面より所定量浮上
可能に構成し、かつ該固定子にはその左右両側に、前記
可動子の鉄心入りコイルと固定子側永久磁石間に発生す
る磁気吸引力により固定子が浮上したとき、鴨居の溝底
面に当接して固定子と可動子間のギャップを一定に保持
する転動ローラを配設したことを特徴とする。
【0005】また、請求項2に記載の建具の自動開閉装
置は、鴨居の溝に沿って移動可能な建具の上端面に、可
動子として鉄心入りコイルを用いたコイル可動型リニア
モータの固定子を配設するとともに、該固定子に対して
相対移動可能な可動子を鴨居の溝底面に固定してなる建
具の自動開閉装置であって、前記固定子を建具から分離
し、かつ該固定子にはその左右両側に、前記可動子の鉄
心入りコイルと固定子側永久磁石間に発生する磁気吸引
力により固定子が浮上したとき、鴨居の溝底面に当接し
て固定子と可動子間のギャップを一定に保持する転動ロ
ーラを配設し、さらに、固定子と建具とは、それぞれ係
合歯を有し、該係合歯が係合しない位置では反発し、係
合する位置では吸引し合う一対のマグネットキャッチャ
を介して接離自在に構成したことを特徴とする。
【0006】請求項3に記載の建具の自動開閉装置は、
請求項1又は請求項2に記載の構成において、鴨居の溝
底面の前記可動子が位置しない部分に、強磁性体からな
る吸着板を固定したことを特徴とする。
【0007】
【作用及び発明の効果】請求項1に記載の建具の自動開
閉装置は、固定子を建具の上端面より所定量浮上可能に
構成し、かつ該固定子にはその左右両側に、可動子の鉄
心入りコイルと固定子側永久磁石間に発生する磁気吸引
力により固定子が浮上したとき、鴨居の溝底面に当接し
て固定子と可動子間のギャップを一定に保持する転動ロ
ーラを配設したものであるから、鴨居の溝に取付孔を形
成して可動子を固定し、建具の上端面に装着溝を形成し
て固定子を装着するという追加加工を行うだけで、既存
の手動開閉建具を自動化できる。可動子と固定子が分離
しているから、建具の取り付け及び取り外しは特殊な工
具等を用いることなく簡単にできる。また、可動子と固
定子間は、鴨居の溝の溝底面に当接して転動するローラ
により略一定の間隔に保持されるから、建具の開閉を一
定の推力でスムーズに行うことができる。
【0008】請求項2に記載の建具の自動開閉装置は、
固定子を建具から分離し、かつ該固定子にはその左右両
側に、可動子の鉄心入りコイルと固定子側永久磁石間に
発生する磁気吸引力により固定子が浮上したとき、鴨居
の溝底面に当接して固定子と可動子間のギャップを一定
に保持する転動ローラを配設し、さらに、固定子と建具
とは、それぞれ係合歯を有し、該係合歯が係合しない位
置では反発し、係合する位置では吸引し合う一対のマグ
ネットキャッチャを介して接離自在に構成したものであ
り、鴨居の溝内に配置された固定子に対して、建具を該
溝に嵌めて摺動させて近づけるだけで、自動的に連結す
ることができる。また、建具と固定子を分離できるか
ら、建具の取り付け及び取り外しは特殊な工具等を用い
ることなく簡単にできる。また、可動子と固定子間は、
鴨居の溝底面に当接して転動するローラにより略一定の
間隔に保持されるから、建具の開閉を一定の推力でスム
ーズに行うことができる。
【0009】請求項3に記載の建具の自動開閉装置は、
鴨居の溝底面の可動子が位置しない部分に、強磁性体か
らなる吸着板を固定したから、常時固定子がローラを鴨
居の溝底面に当接した状態に保持される。従って、建具
の取り付けの際に可動子と固定子間の位置調整が不要と
なる。
【0010】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)本発明の第1実
施形態を添付図面を参照して説明する。図1は鴨居1及
び該鴨居1に固定されるコイル可動型リニアモータの可
動子ユニット11の分解斜視図、図2は組み付け状態の
断面図、図3は図2に於けるA−A線断面図、図4は建
具21及び該建具21に配設される固定子ユニット23
の分解斜視図である。鴨居1は、中央下面に全長に亘っ
て溝2が形成されている。該溝2の長手方向の略中央に
は、後述する可動子ユニット11の取付孔3が穿設され
ている。そして、溝2の溝底面4には、取付孔3が位置
しない部分に複数の凹部6が形成され、該王部6に長尺
の鉄板(強磁性体)からなる吸着板5が嵌め込まれてい
る。
【0011】一側の側面を開放したケース12内に装着
される可動子ユニット11は、図2及び図3に示すよう
に、ヨークを兼ねた装着板13に鉄芯入りのコイル14
を複数個縦列させ、その中央に3個の磁気センサ15を
配置したもので、該装着板13がケース12内に締着ね
じ16により固定されている。そして、コイル14及び
磁気センサ15の下端部は、ケース11の底面に設けた
開口17内に位置している。さらに、ケース12内には
図示しないコントローラが装着されている。そして、こ
のケース12は、鴨居1の取付孔3に下方から嵌め込ん
で締着ねじにより固定されている。
【0012】建具21の上端面には図2〜図4に示すよ
うに、装着溝22が全長に亘って形成されている。該装
着溝22には固定子ユニット23が装着される。固定子
ユニット23のケース26はアルミの押し出し成形品で
あって、磁石装入部24及びストッパブロック装入部2
5が一体成形されている。磁石装入部24には、厚み方
向に着磁され、隣り合うものどうしで極性を互いに異な
らせて配列した複数の永久磁石27が鉄製のヨーク28
とともに装入されている。磁石装入部24の両端部の左
右両側には、鴨居1の溝底面4に当接して転動するロー
ラ29が取り付けられている。
【0013】上記ケース26のストッパブロック装入部
25には、固定プレート30に固定したストッパブロッ
ク31が装入される。ストッパブロック31の高さ寸法
は、ストッパブロック装入部25の高さ寸法よりも小さ
く形成されている。従って、固定プレート30を建具2
1の装着溝22の両端に固定することにより、固定子ユ
ニット23が上記高さ寸法の差だけ上下動可能な状態
で、建具21の装着溝22内に装着される。尚、固定プ
レート30に固定されるストッパブロック31の固定孔
の位置を上下方向に偏心させるとともに、ストッパブロ
ック31を上下反転させることで、固定子ユニット23
の上下動する位置を上下方向で調整できる。また、固定
プレート30とストッパブロック31は、一体成形して
もよい。
【0014】上記第1実施形態の建具の自動開閉装置
は、鴨居1の溝2に建具21を嵌めて取り付けると、固
定子ユニット23は永久磁石27の磁力が吸着板5やコ
イル14の鉄芯に作用して吸引され、建具21の装着溝
22内で浮上して、ケース26の磁石装入部24の両側
に取り付けたローラ29が鴨居1の溝2の溝底面4に当
接する。これにより、固定子ユニット23と可動子ユニ
ット11間の間隔が略一定に保持される。そして、図示
しない開閉スイッチを操作すると、コントローラが磁気
センサ15の検出するコイル14と永久磁石27との相
対位置に基づいて、可動子ユニット11の各コイル14
への通電方向をタイミングよく切換える。これにより、
各コイル14の鉄芯に永久磁石27の極性に対して吸引
・反発の極性が生じ、所定方向の力が可動子ユニット1
1と固定子ユニット23間に作用し、溝2内を摺動する
建具21を自動開閉する。
【0015】上記したように、鴨居1の溝2に取付孔3
を形成して可動子ユニット11を固定し、建具21の上
端面に装着溝22を形成して永久磁石27を装入した固
定子ユニット23を装着するという追加加工を行うだけ
で、既存の手動開閉建具を自動化できる。可動子ユニッ
ト11と固定子ユニット23が分離しているから、建具
21の取り付け及び取り外しは特殊な工具等を用いるこ
となく簡単にできる。また、可動子ユニット11と固定
子ユニット23間は、鴨居1の溝2の溝底面4に当接し
て転動するローラ29により略一定の間隔に保持される
から、建具21の開閉を一定の推力でスムーズに行うこ
とができる。さらに、鴨居1の溝底面4の可動子ユニッ
ト11が位置しない部分に、強磁性体からなる吸着板5
を固定したから、常時固定子ユニット23がローラ29
を鴨居1の溝底面4に当接した状態に保持される。従っ
て、建具21の取り付けの際に可動子ユニット11と固
定子ユニット23間の位置調整が不要となる。
【0016】(第2実施形態)第2実施形態に係る建具
の自動開閉装置は、建具41及び建具41の上端面に配
設される固定子の形態が、上記第1実施形態のものと異
なり他の構成は同一である。従って、同一構成部分は第
1実施形態で用いた符号を付して詳細な説明を省略す
る。図5〜図7に示すように、本実施形態では、固定子
ユニット53は建具41から分離されており、建具41
の上端面の略中央に穿設した装着穴42に、マグネット
キャッチャ43が係合歯44を上向きにして装着されて
いる。装着穴42は、マグネットキャッチャ43が少な
くともその係合歯44の歯高寸法以上上下動できる深さ
に穿設されている。そして、該装着穴42には、押え板
45を締着してマグネットキャッチャ43が外れ落ちな
いようにしている。
【0017】また、固定子ユニット53のケース52
は、アルミの押し出し成形品であって磁石装入部54の
両端部の左右両側には、鴨居1の溝2の溝底面4に当接
して転動するローラ59が取り付けられている。磁石装
入部54には、厚み方向に着磁され、隣り合うものどう
しで極性を互いに異ならせて配列した複数の永久磁石2
7が鉄製のヨーク28とともに装入されている。固定子
ユニット53の下面の略中央には、マグネットキャッチ
ャ55が係合歯56を下向きにして固定されている。マ
グネットキャッチャ43及び55は、それぞれ係合歯4
4と56が係合しない位置では反発し、係合する位置で
は吸引し合う極性に着磁されている。
【0018】上記固定子ユニット53は、その永久磁石
27の磁力が吸着板5やコイル14の鉄芯に作用して吸
引され、ケース52の磁石装入部54の両側に取り付け
たローラ59が鴨居1の溝2の溝底面4に当接してい
る。この固定子ユニット53に対して、鴨居1の溝2に
嵌めた建具41を摺動させて近づけるとマグネットキャ
ッチャ43と55が接近する。該マグネットキャッチャ
43及び55は、それぞれ係合歯44と56が係合しな
い位置では反発するから、マグネットキャッチャ43は
装着穴42内に落ち込んでいる。そして、係合歯44と
56が上下で対向する係合可能な位置まで移動すると、
該マグネットキャッチャ43及び55は吸引し合って、
該マグネットキャッチャ43が浮上し係合歯44と56
が係合する。これにより、建具41と固定子ユニット5
3が連結され、第1実施形態の場合と同様に建具41を
自動開閉することができる。
【0019】上記したように第2実施形態の建具の自動
開閉装置は、固定子ユニット53を建具41から分離す
るとともに、建具41と固定子ユニット53の連結をマ
グネットキャッチャ43及び55の係合歯44と56を
係合させて行うものであり、鴨居1の溝2内に配置され
た固定子ユニット53に対して、建具41を該溝2に嵌
めて摺動させて近づけるだけで、自動的に連結すること
ができる。また、建具41と固定子ユニット53を分離
できるから、建具41の取り付け及び取り外しは特殊な
工具等を用いることなく簡単にできる。また、可動子ユ
ニット11と固定子ユニット53間は、鴨居1の溝底面
4に当接して転動するローラ59により略一定の間隔に
保持されるから、建具41の開閉を一定の推力でスムー
ズに行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る鴨居及び該鴨居に固定され
る可動子ユニットの分解斜視図である。
【図2】同、組み付け状態の断面図である。
【図3】図2に於けるA−A線断面図である。
【図4】建具及び該建具に配設される固定子ユニットの
分解斜視図である。
【図5】第2実施形態に係る組み付け状態の断面図であ
る。
【図6】図5に於けるB−B線断面図である。
【図7】建具及び該建具に配設される固定子ユニットの
分解斜視図である。
【符号の説明】
1...鴨居 2...溝 3...取付孔 5...吸着板 11...可動子ユニット 21、41...建具 22...装着溝 23、53...固定子ユニット 26...ケース 29、59...ローラ 30...固定プレート 31...ストッパプレート 42...装着穴 43、55...マグネットキャッチャ 44、56...係合歯

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鴨居の溝に沿って移動可能な建具の上端
    面に、可動子として鉄心入りコイルを用いたコイル可動
    型リニアモータの固定子を配設するとともに、該固定子
    に対して相対移動可能な可動子を鴨居の溝底面に固定し
    てなる建具の自動開閉装置であって、前記固定子を建具
    の上端面より所定量浮上可能に構成し、かつ該固定子に
    はその左右両側に、前記可動子の鉄心入りコイルと固定
    子側永久磁石間に発生する磁気吸引力により固定子が浮
    上したとき、鴨居の溝底面に当接して固定子と可動子間
    のギャップを一定に保持する転動ローラを配設したこと
    を特徴とする建具の自動開閉装置。
  2. 【請求項2】 鴨居の溝に沿って移動可能な建具の上端
    面に、可動子として鉄心入りコイルを用いたコイル可動
    型リニアモータの固定子を配設するとともに、該固定子
    に対して相対移動可能な可動子を鴨居の溝底面に固定し
    てなる建具の自動開閉装置であって、前記固定子を建具
    から分離し、かつ該固定子にはその左右両側に、前記可
    動子の鉄心入りコイルと固定子側永久磁石間に発生する
    磁気吸引力により固定子が浮上したとき、鴨居の溝底面
    に当接して固定子と可動子間のギャップを一定に保持す
    る転動ローラを配設し、さらに、固定子と建具とは、そ
    れぞれ係合歯を有し、該係合歯が係合しない位置では反
    発し、係合する位置では吸引し合う一対のマグネットキ
    ャッチャを介して接離自在に構成したことを特徴とする
    建具の自動開閉装置。
  3. 【請求項3】 鴨居の溝底面の前記可動子が位置しない
    部分に、強磁性体からなる吸着板を固定したことを特徴
    とする請求項1又は請求項2に記載の建具の自動開閉装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101884785B1 (ko) * 2018-01-05 2018-08-02 방호근 자동문 구동장치
KR101891538B1 (ko) * 2017-10-31 2018-08-28 (주)리츠엔 리니어 모터 구조체 및 이를 포함하는 자동문용 구동 어셈블리

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