JP2001220513A - 熱可塑性エラストマー組成物 - Google Patents

熱可塑性エラストマー組成物

Info

Publication number
JP2001220513A
JP2001220513A JP2000030068A JP2000030068A JP2001220513A JP 2001220513 A JP2001220513 A JP 2001220513A JP 2000030068 A JP2000030068 A JP 2000030068A JP 2000030068 A JP2000030068 A JP 2000030068A JP 2001220513 A JP2001220513 A JP 2001220513A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
copolymer
olefin
component
thermoplastic elastomer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000030068A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3700515B2 (ja
Inventor
Gakuji Shin
学治 進
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Chemical Corp filed Critical Mitsubishi Chemical Corp
Priority to JP2000030068A priority Critical patent/JP3700515B2/ja
Publication of JP2001220513A publication Critical patent/JP2001220513A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3700515B2 publication Critical patent/JP3700515B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 柔軟性、成形性、機械的強度及び熱融着強度
に優れ、ヘーズ(曇価)が70%以下半透明性で、ブリ
ードの少ない熱可塑性エラストマー組成物。 【解決手段】 (イ) A−(B−A)n又は(A−
B)nで表される、重量平均分子量が10万〜45万の
ブロック共重合体の水素添加物 :20〜80重量
%(Aはビニル芳香族炭化水素単位からなる重合体ブロ
ック、Bは共役ジエン単位からなる重合体ブロックであ
り、nは1〜5) (ロ)炭化水素系ゴム用軟化剤
:80〜20重量%((イ)と(ロ)の合計量を10
0重量%とし、(ハ)(ニ)の含有量は、(イ)と
(ロ)の合計量を100重量部とした場合の値) (ハ)結晶性プロピレン系重合体部と、非結晶性プロピ
レン−α−オレフィン共重合体部よりなるブロック共重
合体:10〜300重量部 (ニ)示差走査熱量計による最大融解ピーク温度が13
5℃以下のエチレン−α−オレフィン共重合体

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱可塑性エラストマー組
成物に関し、特に柔軟性、機械的強度、熱融着強度およ
び成形加工性に優れ、かつ軟化剤のブリードの少ない熱
可塑性エラストマー組成物に関するものである。この組
成物は食品用途、衣料・履物等の日用雑貨用途、玩具・
運動用具用途、デスクマットなどの文具用途、自動車内
外装用途、土木シート、防水シートなどの土木・建築用
途、AV・家電機器用途、OA・事務機器用途、テキス
タイル用途、各種カテーテル、ガスケット、キャップ類
等の医療用機器用途、紙オムツ・生理用品等の衛生用
品、化学・鉱工業用資材、包装輸送用資材、農・畜・水
産資材等の広い分野で利用可能である。
【0002】
【従来の技術】近年、ゴム的な軟質材料であって加硫工
程を必要とせず、熱可塑性樹脂と同様な成形加工性を有
する熱可塑性エラストマーが、自動車部品、家電部品、
電線被覆、医療用部品、雑貨、履物等の分野で広く用い
られている。このような熱可塑性エラストマーの中で、
ビニル芳香族化合物−共役ジエン化合物ブロック共重合
体の水素添加物(以下「水添ブロック共重合体」と略記
する)を用いたエラストマー組成物に関し、いくつかの
提案がなされている。例えば特願昭50−14742号
公報、特開昭52−65551号公報、特開昭58−2
06644号公報には、水添ブロック共重合体に炭化水
素油及びオレフィン系重合体を配合したエラストマー状
組成物が開示されている。
【0003】更に、特開平11−21543号公報に
は、結晶性プロピレン系重合体部と、非結晶性プロピレ
ン−α−オレフィン共重合体部とからなるプロピレン系
ブロック共重合体を用い、特定の水添ブロック共重合体
および鉱物油系ゴム用軟化剤を配合した熱可塑性エラス
トマー組成物が柔軟で強度、異形押出成形性に優れ、熱
融着性が改良される旨の提案がなされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
の従来技術により得られる熱可塑性エラストマー組成物
を更に改良し、その優れた柔軟性、成形性等の物性を損
なうことなく、機械的強度や熱融着強度に優れるととも
に、ヘーズ(曇価)が70%以下のように半透明性で、
かつ軟化剤のブリードの少ない熱可塑性エラストマー組
成物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の課題
を解決するために種々の研究を重ねた結果、特定のビニ
ル芳香族炭化水素ブロックと共役ジエンブロックとから
なる水添ブロック共重合体と炭化水素系ゴム用軟化剤と
に、特定のプロピレン系ブロック共重合体及び特定のエ
チレン−α−オレフィン共重合体を配合してなる組成物
が、柔軟性、機械的強度、耐候性、成形性に優れ、半透
明で、軟化剤のブリードも少なく、かつ熱融着強度が優
れていることを見出して、本発明を完成するに至ったも
のである。
【0006】すなわち、本発明の要旨は、下記の成分
(イ)、(ロ)、(ハ)及び(ニ)の四成分を含有する
熱可塑性エラストマー組成物、に存している。 (イ)一般式 A−(B−A)n又は(A−B)nで表
される、重量平均分子量が10万〜45万のブロック共
重合体の水素添加物 :20〜80重量%(但し、
式中Aはビニル芳香族炭化水素単位からなる重合体ブロ
ック、Bは共役ジエン単位からなる重合体ブロックであ
り、nは1〜5の整数である) (ロ)炭化水素系ゴム用軟化剤
:80〜20重量%(但し、(イ)成分と(ロ)成分
の合計量を100重量%とし、かつ以下の(ハ)成分、
(ニ)成分の含有量は、(イ)成分と(ロ)成分の合計
量を100重量部とした場合の値を示す) (ハ)結晶性プロピレン系重合体部と、非結晶性プロピ
レン−α−オレフィン共重合体部とからなり、かつ全共
重合体中の前記非結晶性プロピレン−α−オレフィン共
重合体部の割合が30〜90重量%のプロピレン系ブロ
ック共重合体:10〜300重量部 (ニ)示差走査熱量計(DSC)による最大融解ピーク
温度が135℃以下のエチレン−α−オレフィン共重合
体 :10〜200重量部 本発明の他の要旨は、(イ)成分のブロック共重合体が
スチレン−ブタジエンブロック共重合体、スチレン−イ
ソプレンブロック共重合体及びスチレン−ブタジエン/
イソプレンブロック共重合体からなる群から選ばれる少
なくとも1種のブロック共重合体である前記の熱可塑性
エラストマー組成物及び(ハ)成分中の非結晶性プロピ
レン−α−オレフィン共重合体部のプロピレン含有量が
5〜90重量%である前記の熱可塑性エラストマー組成
物にも存しており、また本発明の別の要旨は、(ニ)成
分のエチレン−α−オレフィン共重合体を構成するα−
オレフィンの炭素原子数が4〜20である上記の熱可塑
性エラストマー組成物及び(ニ)成分のエチレン−α−
オレフィン共重合体のDSCによる最大融解ピーク温度
が95℃以下であり、かつエチレン−α−オレフィン共
重合体を構成するα−オレフィンがブテン−1、ヘキセ
ン−1、オクテン−1からなる群から選ばれる少なくと
も1種のα−オレフィンである上記の熱可塑性エラスト
マー組成物にも存している。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成を詳細に説明
する。本発明の組成物において(イ)成分として用いら
れる水添ブロック共重合体は、一般式 A−(B−A)
n又は(A−B)nで表される、重量平均分子量が10
万〜45万のブロック共重合体の水素添加物(但し、式
中Aはビニル芳香族炭化水素単位からなる重合体ブロッ
ク、Bは共役ジエン単位からなる重合体ブロックであ
り、nは1〜5の整数である)である。
【0008】この(イ)成分の水添ブロック共重合体の
重量平均分子量は、10万〜45万の範囲内にあること
が必要である。より好ましい重量平均分子量は15万〜
40万、更に好ましくは20万〜35万である。重量平
均分子量が10万未満では、得られる熱可塑性エラスト
マー組成物の機械的強度、熱融着強度が劣り、45万を
超えると溶融時の粘度が高くなって成形加工性が劣る。
【0009】なお、本発明で言う「重量平均分子量」
は、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)により次の
条件で測定したポリスチレン換算の重量平均分子量であ
る。このブロック共重合体の式(1)、(2)における
nの値は1〜5の整数である。nが5を超えるようなも
のは製造が煩雑となり経済的でなく、かつ5を超えるこ
とによる効果の顕著な向上は得られない。なお、nが1
未満ではブロック共重合体にはならない。
【0010】この重合体ブロック(A)を構成する単量
体のビニル芳香族炭化水素としては、スチレン、α−メ
チルスチレン、o−,m−及びp−メチルスチレン、
1,3−ジメチルスチレン、ビニルナフタレン、ビニル
アントラセン等が挙げられ、中でもスチレン、α−メチ
ルスチレンが好ましく用いられる。重合体ブロック
(B)を構成する共役ジエン単量体としてはブタジエン
又はイソプレンが好ましく、また両者の混合物でもよ
い。重合体ブロック(B)がブタジエンのみから構成さ
れる場合には、このブロックのミクロ構造中の1,2−
付加構造が20〜50%であるものが水素添加後のエラ
ストマーとしての性質を保持する上で好ましい。より好
ましい1,2−付加構造の割合は35〜45%である。
【0011】また、水添ブロック共重合体の分子構造
は、直鎖状、分岐状、放射状あるいはこれらの任意の組
合せのいずれであってもよい。重合体ブロック(A)の
前記共重合体中に占める割合は10〜50重量%、好ま
しくは15〜45重量%、更に好ましくは20〜40重
量%である。重合体ブロック(A)が10重量%未満の
場合には、得られる熱可塑性エラストマーの機械的強
度、耐熱性が劣る傾向となり、一方、重合体ブロック
(A)の含有量が50重量%を超える場合には、柔軟性
およびゴム弾性に劣るとともに(ロ)成分の軟化剤のブ
リードが悪化しやすくなる。
【0012】本発明に用いるブロック共重合体の製造方
法としては、上記の構造・物性が得られるものであれば
どのような製造方法を用いてもよい。例えば、特公昭4
0−23798号公報に記載された方法により、リチウ
ム触媒等を用いて不活性溶媒中でブロック重合を行うこ
とによって得ることができる。また、これらのブロック
共重合体の水素添加処理は、例えば特公昭42−870
4号公報、特公昭43−6636号公報、あるいは特開
昭59−133203号公報および特開昭60−790
05号公報に記載された方法により、不活性溶媒中で水
素添加触媒の存在下で行うことができる。この水素添加
処理においては、重合体ブロック(B)中のオレフィン
性二重結合の少なくとも50%、好ましくは80%以上
が水素添加され、かつ重合体ブロック(A)中の芳香族
不飽和結合の25%以下のみが水素添加されるようにし
て行うのが好ましい。
【0013】このような水素添加されたブロック共重合
体の市販品としては、「KRATON−G」(シェル・
ケミカル社)、「セプトン」(株式会社クラレ)、「タ
フテック」(旭化成株式会社)等の商品が例示できる。
本発明で(ロ)成分として用いられる炭化水素系ゴム用
軟化剤としては、パラフィン系、ナフテン系、芳香族系
の鉱物油系炭化水素、及び低分子量ポリブテン、低分子
量ポリブタジエン等の合成樹脂系炭化水素等が挙げられ
るが、中でも鉱物油系炭化水素が好ましく、重量平均分
子量で300〜2,000、特には500〜1,500
の分子量のものが好ましい。
【0014】鉱物油系軟化剤は、一般に芳香族炭化水
素、ナフテン系炭化水素、及びパラフィン系炭化水素の
混合物で、パラフィン系炭化水素の炭素原子数が全炭素
原子中の50%以上を占めるものがパラフィン系オイル
と呼ばれ、一方、ナフテン系炭化水素の炭素原子数が3
0〜45%のものがナフテン系オイルと、芳香族系炭化
水素の炭素原子数が35%以上のもの芳香族系オイルと
呼ばれている。これらの中で本発明に用いる炭化水素系
ゴム用軟化剤としてはパラフィン系オイルが好ましい。
【0015】本発明に用いる炭化水素系ゴム用軟化剤と
しては、40℃動粘度が20〜800cst(センチス
トークス)、好ましくは50〜600cst、流動度が
0〜−40℃、好ましくは0〜−30℃、及び引火点
(COC法)が200〜400℃、好ましくは250〜
350℃のものが好適である。本発明で(ハ)成分とし
て用いられるプロピレン系ブロック共重合体は、結晶性
プロピレン系重合体部と、非結晶性プロピレン−α−オ
レフィン共重合体部から構成される。結晶性プロピレン
系重合体としては、プロピレンの単独重合体又はプロピ
レンと他の少量のα−オレフィンとのランダム共重合体
などが例示できる。一方、非結晶性プロピレン−α−オ
レフィン共重合体としては、プロピレンと他のα−オレ
フィンとの非結晶性ランダム共重合体が挙げられる。
【0016】上記の他のα−オレフィンとしては、炭素
原子数2又は4〜12のものが好ましく、具体例として
は、エチレン、1−ブテン、3−メチル−1−ブテン、
3−メチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテ
ン、4,4−ジメチル−1−ペンテン、ビニルシクロペ
ンタン、ビニルシクロヘキサン等が挙げられる。これら
のα−オレフィンは1種類を用いても、2種類以上を混
合して用いてもよい。
【0017】また、このα−オレフィンに加えて1,4
−ヘキサジエン、5−メチル−1,5−ヘキサジエン、
1,4−オクタジエン、シクロヘキサジエン、シクロオ
クタジエン、ジシクロペンタジエン、5−メチレン−2
−ノルボルネン、5−エチリデン−2−ノルボルネン、
5−ブチリデン−2−ノルボルネン、5−イソプロペニ
ル−2−ノルボルネン等の非共役ジエンを共重合した三
元又は四元以上の共重合体も使用することができる。
【0018】また、プロピレン系ブロック共重合体中に
占める非結晶性プロピレン−α−オレフィン共重合体部
の割合は30〜90重量%であることが必要である。よ
り好ましい割合は、40〜80重量%である。非結晶性
プロピレン−α−オレフィン共重合体部の割合が30重
量%未満では製品の柔軟性が劣るとともに熱融着強度も
悪化する。また、90重量%を超える場合には成形性が
悪化する。
【0019】なお本発明でいう非結晶性プロピレン−α
−オレフィン共重合体部の割合は、プロピレン系ブロッ
ク共重合体1gを油浴中のキシレン300ミリリットル
に入れ、キシレンの沸点である140℃にて攪拌下で溶
解し、1時間経過後、攪拌を続けながら1時間以内に1
00℃まで降温し急冷用油浴槽に移して攪拌下に23±
2℃まで急冷して重合体を析出させ、20分間以上放置
して得られる析出物を濾紙で自然濾過し、濾液をエバポ
レーターを用いて蒸発乾固し、更に120℃で2時間減
圧乾燥した後、常温まで放冷してその重量を測定するこ
とにより求めることができる。
【0020】更に、本発明に用いるプロピレン系ブロッ
ク共重合体としては非結晶性プロピレン−α−オレフィ
ン共重合体部のプロピレン含量(以下「Fp」と略記す
ることがある)が5〜90重量%であることが好まし
く、10〜85重量%であることがより好ましい。な
お、非結晶性プロピレン−α−オレフィン共重合体部の
Fpは、上記の非結晶性プロピレン−α−オレフィン共
重合体部の割合を測定する際に得られるキシレン可溶分
の重合体について、赤外分光法により求めた。
【0021】更に、本発明の(C)成分として用いるプ
ロピレン系ブロック共重合体としては、示差走査熱量計
(以下「DSC」と記す)を用いて測定される主吸熱ピ
ーク温度(以下「Tmp」と記す)が120〜170℃
であることが望ましい。Tmpが120℃未満では得ら
れる熱可塑性エラストマーにベタツキが生じやすくなる
とともに耐熱性が劣る傾向となる。一方、Tmpが17
0℃を超えると組成によっては熱融着性が悪化する。な
お、Tmpは、示差走査熱量計(DSC)を用いて、試
料を250℃に昇温して融解した後、降温速度20℃/
分で−30℃まで冷却して5分間保持した後、昇温速度
20℃/分で250℃まで昇温したときに得られる吸熱
ピーク曲線の主吸熱ピークを示す温度として求めること
ができる。
【0022】本発明において使用するプロピレン系ブロ
ック共重合体の製造方法は特に限定はされず、例えば、
トリエチルアルミニウム等の有機アルミニウム化合物
と、チタン原子、マグネシウム原子、ハロゲン原子、及
びt−ブチル−メチル−ジエトキシシラン等の有機硅素
化合物等の電子供与性化合物を必須とする固体成分とか
らなる触媒を用いて、第一段の重合でプロピレン、又は
プロピレンと炭素原子数2〜12程度の他のα−オレフ
ィンを供給して、前記触媒の存在下に、プロピレン単独
重合体、又は、プロピレン−α−オレフィン共重合体か
らなる結晶性プロピレン系重合体ブロックを製造し、引
き続き、第二段以降で、プロピレンと炭素原子数2〜1
2程度の他のα−オレフィンを供給して、前記触媒の存
在下に、プロピレン−α−オレフィン共重合体からなる
非結晶性プロピレン−α−オレフィン共重合体ブロック
を製造することによりなされる。
【0023】なお重合は、回分式、連続式、半回分式の
いずれによって行ってもよく、第一段の重合は気相又は
溶液中、好ましくは気相中で実施し、また第二段以降の
重合は気相中で実施するのが好ましい。このプロピレン
系ブロック共重合体のメルトフローレートは、JIS
K7210に準拠して230℃、21.18N(2.1
6kg荷重)で測定した値として、0.01〜100g
/10分であることが好ましく、0.1〜60g/10
分であることが更に好ましい。メルトフローレートが前
記の範囲未満では、熱可塑性エラストマー組成物の成形
加工性が劣る傾向となり、一方、前記範囲を超過した場
合は、十分な機械的強度を得ることが困難な傾向とな
る。
【0024】本発明で(ニ)成分として用いられるエチ
レン−α−オレフィン共重合体はエチレンとα−オレフ
ィンとを主成分とする共重合体である。エチレンと共重
合されるα−オレフィンとしては、炭素原子数が4〜2
0、好ましくは4〜12のα−オレフィンから選ばれる
1種又は2種以上の混合物が好適であり、直鎖のものも
分岐鎖のものも使用できる。α−オレフィンの具体例と
してはブテン−1、ヘキセン−1、4−メチルペンテン
−1、オクテン−1、デセン−1等が挙げられ、特にブ
テン−1、ヘキセン−1、オクテン−1が好ましい。
【0025】このエチレン−α−オレフィン共重合体の
密度は0.86〜0.91g/cm 3、好ましくは0.
87〜0.905g/cm3、更に好ましくは0.87
5〜0.90g/cm3であるのが好適である。密度が
0.86g/cm3未満では、得られる熱可塑性エラス
トマー組成物の強度が低下し熱融着強度の改良効果が得
られ難く、また、密度が0.91g/cm3を超えると
柔軟性が低下するので好ましくない。
【0026】また、この(ニ)成分のエチレン−α−オ
レフィン共重合体としては、前記(ハ)成分と同様にし
て測定したメルトフローレート(MFR)が1〜40g
/10分、好ましくは1.5〜30g/10分、更に好
ましくは2〜20g/10分のものを使用するのが好適
である。メルトフローレートが1g/10分未満では得
られる熱可塑性エラストマー組成物からのブリードが問
題となりやすく、また40g/10分を超えて高い場合
は熱融着強度の改良効果が不十分となりやすい。
【0027】このエチレン−α−オレフィン共重合体の
示差走査熱量計(DSC)による最大融解ピーク温度は
135℃以下、好ましくは115℃以下、更に好ましく
は95℃以下である。このピーク温度が135℃を超え
ると、柔軟性が失われる傾向となるため好ましくない。
なお、示差走査熱量計(DSC)による最大融解ピーク
温度の測定は、試料を170℃に昇温して5分間保持し
融解させた後、降温速度10℃/分で−10℃まで冷却
して1分間保持し、昇温速度10℃/分で170℃まで
昇温して測定したときに得られる吸熱ピーク曲線に基づ
いて行った。
【0028】上記のエチレン−α−オレフィン共重合体
は、例えば、気相流動床法、溶液法、スラリー法や高圧
重合法等によって製造することができる。また、この重
合に際しては、少量のジエン成分、例えば、ジクロロペ
ンタジエン、エチリデンノルボルネン等を共重合させて
もよい。重合触媒としては、ハロゲン化チタンの様なチ
タン化合物、バナジウム化合物、アルキルアルミニウム
・マグネシウム錯体、アルキルアルコキシアルミニウム
・マグネシウム錯体の様な有機アルミニウム・マグネシ
ウム錯体や、アルキルアルミニウム或いはアルキルアル
ミニウムクロリド等の有機金属化合物との組み合わせに
よる、いわゆるチーグラー型触媒、又は国際公表公報W
O 91/04257号明細書等に記載されているよう
なメタロセン触媒を挙げることができる。なお、このメ
タロセン触媒と称せられる触媒としては、アルモキサン
を含まないものでもよいが、好ましくはメタロセン化合
物とアルモキサンとを組み合わせた触媒(いわゆるカミ
ンスキー系触媒)を用いるのがよい。
【0029】本発明の熱可塑性エラストマーを構成する
各成分の配合割合は、(イ)成分と(ロ)成分の合計量
を100重量%として、(イ)成分が20〜80重量
%、好ましくは25〜70重量%、更に好ましくは30
〜60重量%である。(イ)成分の量が20重量%未満
では、得られる熱可塑性エラストマーのゴム弾性が劣
り、軟化剤のブリード性が悪化する。一方(イ)成分の
量が80重量%を超えるものは柔軟性および成形加工性
が劣る傾向となる。
【0030】(ハ)成分の配合量は、(イ)成分と
(ロ)成分との合計量を100重量部とした時に10〜
300重量部、好ましくは12〜200重量部、更に好
ましくは15〜100重量部である。この配合量が10
重量部未満では得られる熱可塑性エラストマー組成物の
成形加工性が劣り、300重量部を超えて配合した場合
は、熱可塑性エラストマーの柔軟性が失われる傾向とな
る。
【0031】(ニ)成分の配合量は、(イ)成分と
(ロ)成分の合計量100重量部あたり10〜200重
量部、好ましくは15〜180重量部、更に好ましくは
20〜150重量部である。この配合量が10重量部未
満の場合は得られる熱可塑性エラストマー組成物の機械
的強度、熱融着性の改良効果が少なくなり、一方200
重量部を超えて配合した場合は、熱可塑性エラストマー
組成物の柔軟性が失われると同時に軟化剤のブリード性
が悪化する傾向となる。
【0032】本発明の熱可塑性エラストマー組成物に
は、上記の必須成分に加えて、本発明の効果を損なわな
い範囲で各種目的に応じ他の任意の成分を配合すること
ができる。このような成分として用いられるものとして
は、例えば、充填剤、酸化防止剤、熱安定剤、光安定
剤、紫外線吸収剤、中和剤、滑剤、防曇剤、アンチブロ
ッキング剤、スリップ剤、分散剤、着色剤、難燃剤、帯
電防止剤、導電性付与剤、架橋剤、架橋助剤、金属不活
性化剤、分子量調整剤、防菌剤、防黴材、蛍光増白剤等
の各種添加物、上記必須成分以外の熱可塑性樹脂、上記
必須成分以外のエラストマー等を挙げることができ、こ
れらの中から任意のものを単独でまたは併用して用いる
ことができる。
【0033】上記の必須成分以外の熱可塑性樹脂として
は、例えば、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン
・アクリル酸共重合体、エチレン・メタクリル酸共重合
体、エチレン・アクリル酸エステル共重合体、エチレン
・メタクリル酸エステル共重合体のようなエチレン−
(メタ)アクリル化合物共重合体、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリブテン−1、及びポリ4−メチルペン
テン−1等のポリオレフィン樹脂、ポリフェニレンエー
テル系樹脂、ナイロン6、ナイロン66等のポリアミド
系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテ
レフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリオキシメチ
レンホモポリマー、ポリオキシメチレンコポリマー等の
ポリオキシメチレン系樹脂、ポリメチルメタクリレート
系樹脂等を挙げることができる。
【0034】またエラストマーとしては、例えばエチレ
ン・プロピレン共重合ゴム(EPM)、エチレン・プロ
ピレン・非共役ジエン共重合ゴム(EPDM)、エチレ
ン・ブテン共重合ゴム(EBM)、エチレン・オクテン
共重合ゴム(EOM)、エチレン・プロピレン・ブテン
共重合ゴム等のエチレン系エラストマー、スチレン・ブ
タジエン共重合体ゴム、スチレン・イソプレン共重合体
ゴム等のスチレン系エラストマー、ポリブタジエン等を
挙げることができる。
【0035】更に、充填剤としては、ガラス繊維、中空
ガラス球、炭素繊維、タルク、炭酸カルシウム、マイ
カ、チタン酸カリウム繊維、シリカ、二酸化チタン、カ
ーボンブラック等を挙げることができる。本発明の熱可
塑性エラストマー組成物は、例えば上記の(イ)成分〜
(ニ)成分を所定の配合割合の範囲内で、必要に応じて
その他の添加物とともに、機械的に溶融混練する方法に
よって製造することができる。ここで用いることができ
る溶融混練機としてはブラベンダープラストグラフ、バ
ンバリーミキサー、ニーダーブレンダー、ロールミル、
単軸又は二軸等の多軸混練押出機等を挙げることができ
る。混練温度は、通常100〜300℃、好ましくは1
20〜280℃の温度範囲である。混練時間は通常5秒
〜30分、好ましくは10秒〜20分である。
【0036】混練に際しては、各成分を一括して混練し
ても、また任意の成分を混練した後、他の残りの成分を
添加して混練する多段分割混練法を用いても良い。上記
のようにして得られた熱可塑性エラストマー組成物は、
例えば射出成形(インサート成形法、二色成形法、サン
ドイッチ成形法、ガスインジェクション成形法等)、押
出成形法、インフレーション成形法、Tダイフィルム成
形法、ラミネート成形法、ブロー成形法、中空成形法、
圧縮成形法、カレンダー成形法等の成形法により種々の
成形品に加工することができる。このようにして得られ
た成形品は、自動車部品・家電部品等の工業部品、食品
包装材、医療機器部品、什器部品、日用雑貨品等に用い
ることができる。
【0037】
【実施例】以下、実施例を用いて本発明を更に具体的に
説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の
実施例によって限定されるものではない。 <評価方法>測定試料の調製 所定の配合(表4)にて混合された組成物100重量部
に対して、フェノール系酸化防止剤(商品名「イルガノ
ックス1010」、チバ・スペシャリティ・ケミカルズ
株式会社製)0.05重量部を添加した上で、L/D=
33、シリンダー径45mmの二軸押出機を用いて温度
220℃にて溶融混練して熱可塑性エラストマー組成物
のペレットを得た。
【0038】このペレットをインラインスクリュータイ
プ射出成形機(東芝機械(株)製射出成形機:IS13
0G)を用いて、射出圧力500kg/cm2 、射出温
度220℃、金型温度30℃の条件で成形し、120m
m×80mm×2mm厚のシートを作成し、このシート
を用いて下記の測定を行った。 (1)密度 JIS−K7112に準拠し、水中置換法にて測定し
た。 (2)メルトフローレート(MFR) JIS−K7210の表1、条件14に従い、温度23
0℃、荷重2.16kgの条件で測定した。 (3)DSC測定 (i)主吸熱ピーク温度(Tmp)((ハ)成分) 示差走査熱量計(DSC測定装置、セイコー電子工業
(株)製)を用いて、試料を250℃に昇温して融解さ
せ、降温速度20℃/分で−30℃まで冷却して5分間
保持した後、昇温速度20℃/分で250℃まで昇温し
たときに得られる吸熱ピーク曲線から求めた。 (ii)最大融解ピーク温度((ニ)成分) (i)と同じ装置を用いて試料を170℃に昇温して5
分間保持し融解させた後、降温速度10℃/分で−10
℃まで冷却して1分間保持し、その後昇温温度10℃/
分で170℃まで昇温して測定したときに得られる吸熱
ピーク曲線から求めた。
【0039】(4)柔軟性 JIS−K6253に準拠し、JIS−A硬度を測定し
た。 (5)機械的強度(引張強度) 3号ダンベルで打ち抜いた試料片を用いて、JIS−K
6251に準拠し、引張速度500mm/分の条件で引
張破断点強度(MPa)及び破断点伸び(%)を測定し
た。 (6)熱融着性 上記で得られた射出成形シートを長さ90mm、幅10
mmに打ち抜き、カッターナイフを用いて中心を切断す
る。切断面を温度250℃の鉄板に5秒間接触させ、直
ちに端面同士を圧着して熱融着させた。この試料を23
℃で48時間静置後、チャック間隔40mm、引張速度
500mm/分の条件で引張試験を行い、熱融着強度
(MPa)を測定した。 (7)透明性 JIS−K7105に準拠し、ヘーズ(曇価)(%)を
測定した。 (8)軟化剤のブリード 射出成形シートを80℃で1週間ギヤオーブン中に静置
した後の表面のブリードの有無を目視にて評価した。 (9)成形加工性 上記の成形条件で得られた射出成形シートにおいて、シ
ョートショットが無く、かつゲート近傍でのデラミやフ
ローマーク等の著しい外観不良が無い場合、成形加工性
を良好とした。
【0040】<配合成分>実施例および比較例で用いた
各配合成分は次の通りである。(イ)成分 (イ)成分として用いたビニル芳香族炭化水素・共役ジ
エンブロック共重合体の水素添加物(イ−1)〜(イ−
4)のブロック構造、重合体ブロック(A)及び(B)
を構成する単量体、重量平均分子量、重合体ブロック
(A)の含有量は表1に示す通りである。
【0041】
【表1】 注1)単量体(A)、(B):重合体ブロック(A)、(B)を構成する単量体 2)Mw :重量平均分子量 3)(A)含有量 :共重合体中の重合体ブロック(A)の含有量(ロ)成分 (ロ)成分の炭化水素系ゴム用軟化剤としては、下記の
物性を有するパラフィン系オイルを使用した。
【0042】 品 名 :「PW380」(出光興産社製) 40℃動粘度:381.6cst 流動度 :−15℃ 引火点 :300℃(ハ)成分 (ハ)成分として用いたプロピレン系ブロック共重合体
(ハ−1)〜(ハ−6)のメルトフローレート(MF
R)、結晶性プロピレン系重合体部のタイプ(ホモ/ラ
ンダム)、非結晶性プロピレン−α−オレフィン共重合
体部の割合、非結晶性プロピレン−α−オレフィン共重
合体部のプロピレン含量(Fp)及びα−オレフィンの
種類、主吸熱ピーク温度(Tmp)を表2に示す。
【0043】
【表2】 注1)PP部:結晶性プロピレン系重合体部のタイプ
(ホモ/ランダム) 2)含有量:非結晶性プロピレン−α−オレフィン共重
合体部の割合 3)PPY含量:非結晶性プロピレン−α−オレフィン
共重合体部のプロピレン含量(Fp) 4)Tmp:主吸熱ピーク温度(ニ)成分 (ニ)成分として用いたエチレン−α−オレフィン共重
合体のα−オレフィンの種類、メルトフローレート(M
FR)、密度、最大融解ピーク温度(Tm)を表3に示
す。
【0044】
【表3】 注1)Tm :示差走査熱量計による最大融解ピーク温
その他の成分 上記(イ)〜(ニ)の必須成分に加えて、本実施例11
では、組成物に無機充填材として炭酸カルシウム(「ユ
カライトA−1」三菱化学株式会社製)を添加した。<
実施例1〜11及び比較例1〜8>表4、5にそれぞれ
の組成物の配合及び上記に従って測定した成形品の柔軟
性、機械的強度、熱融着強度、異形押出成形性等をまと
めて示す。
【0045】<結果の評価>実施例と比較例とを対比す
ることにより、以下の諸点が判明する。 (1)(ニ)成分を欠く比較例1は、破断点強度、熱融
着強度及びヘーズが劣っている。 (2)(ニ)成分を過剰に含む比較例2は、硬度が高く
なり過ぎており、またブリードも劣る。 (3)(ロ)成分の含有量が不足している比較例3で
は、成形ができなかった。 (4)(ロ)成分の含有量が過剰な比較例4では、熱融
着強度が低下するとともに、ブリードも成形加工性も悪
化した。 (5)(ハ)成分を欠く比較例5は、熱融着強度、ブリ
ード、成形加工性のいずれもが劣っている。 (6)(ハ)成分が過剰な比較例6は、硬度が高くなっ
て、ヘーズやブリードも悪化している。 (7)(イ)成分の重量平均分子量が本発明の範囲より
も低く外れている比較例7は、熱融着強度が劣ってい
る。 (8)(イ)成分の重量平均分子量が本発明の範囲より
も低く外れており、かつ(ハ)成分中の非結晶性プロピ
レン−α−オレフィン共重合体部の割合が不足している
比較例8は、破断点強度、熱融着強度、及びヘーズが劣
っている。
【0046】以上より、本発明の特定の構成によっての
み、硬度、引張破断点強度、熱融着強度、ヘーズ、成形
加工性及びブリードの全ての面で良好な結果が得られる
ことが判明した。
【0047】
【表4】
【0048】
【表5】
【0049】
【発明の効果】本発明の熱可塑性エラストマー組成物
は、成形加工性に優れると共に、柔軟性、強度、熱融着
強度に優れ、かつ透明性も良好で、軟化剤のブリードも
少ない成型品を与えることができる。この熱可塑性エラ
ストマー組成物は、食品用途、日用雑貨用途、玩具・運
動用具用途、文具用途、自動車内外装用途、土木・建築
用途、家電機器用途、事務機器用途、医療用機器用途、
衛生用品、化学・鉱工業用資材、包装輸送用資材、農・
畜・水産資材等の種々の用途に使用可能である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の成分(イ)、(ロ)、(ハ)及び
    (ニ)の四成分を含有する熱可塑性エラストマー組成
    物。 (イ)一般式 A−(B−A)n又は(A−B)nで表
    される、重量平均分子量が10万〜45万のブロック共
    重合体の水素添加物 :20〜80重量%(但し、
    式中Aはビニル芳香族炭化水素単位からなる重合体ブロ
    ック、Bは共役ジエン単位からなる重合体ブロックであ
    り、nは1〜5の整数である) (ロ)炭化水素系ゴム用軟化剤
    :80〜20重量%(但し、(イ)成分と(ロ)成分
    の合計量を100重量%とし、かつ以下の(ハ)成分、
    (ニ)成分の含有量は、(イ)成分と(ロ)成分の合計
    量を100重量部とした場合の値を示す) (ハ)結晶性プロピレン系重合体部と、非結晶性プロピ
    レン−α−オレフィン共重合体部とからなり、かつ全共
    重合体中の前記非結晶性プロピレン−α−オレフィン共
    重合体部の割合が30〜90重量%のプロピレン系ブロ
    ック共重合体:10〜300重量部 (ニ)示差走査熱量計(DSC)による最大融解ピーク
    温度が135℃以下のエチレン−α−オレフィン共重合
    体 :10〜200重量部
  2. 【請求項2】 (イ)成分のブロック共重合体がスチレ
    ン−ブタジエンブロック共重合体、スチレン−イソプレ
    ンブロック共重合体及びスチレン−ブタジエン/イソプ
    レンブロック共重合体からなる群から選ばれる少なくと
    も1種のブロック共重合体である請求項1に記載の熱可
    塑性エラストマー組成物。
  3. 【請求項3】 (ハ)成分中の非結晶性プロピレン−α
    −オレフィン共重合体部のプロピレン含有量が5〜90
    重量%である請求項1又は2に記載の熱可塑性エラスト
    マー組成物。
  4. 【請求項4】 (ニ)成分のエチレン−α−オレフィン
    共重合体を構成するα−オレフィンの炭素原子数が4〜
    20である請求項1〜3いずれか1項に記載の熱可塑性
    エラストマー組成物。
  5. 【請求項5】 (ニ)成分のエチレン−α−オレフィン
    共重合体のDSCによる最大融解ピーク温度が95℃以
    下であり、かつエチレン−α−オレフィン共重合体を構
    成するα−オレフィンがブテン−1、ヘキセン−1、オ
    クテン−1からなる群から選ばれる少なくとも1種のα
    −オレフィンである請求項1〜4のいずれか1項に記載
    の熱可塑性エラストマー組成物。
JP2000030068A 2000-02-08 2000-02-08 熱可塑性エラストマー組成物 Expired - Lifetime JP3700515B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000030068A JP3700515B2 (ja) 2000-02-08 2000-02-08 熱可塑性エラストマー組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000030068A JP3700515B2 (ja) 2000-02-08 2000-02-08 熱可塑性エラストマー組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001220513A true JP2001220513A (ja) 2001-08-14
JP3700515B2 JP3700515B2 (ja) 2005-09-28

Family

ID=18555131

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000030068A Expired - Lifetime JP3700515B2 (ja) 2000-02-08 2000-02-08 熱可塑性エラストマー組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3700515B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005014442A (ja) * 2003-06-26 2005-01-20 Mitsubishi Chemicals Corp 積層体、およびそれを用いた積層成形体の製造方法
JP2005330400A (ja) * 2004-05-20 2005-12-02 Riken Technos Corp 熱可塑性樹脂組成物
JP2006137896A (ja) * 2004-11-15 2006-06-01 Kuraray Co Ltd ガスケット用樹脂組成物およびそれを用いた医療用器具
JP2009298837A (ja) * 2008-06-10 2009-12-24 Aron Kasei Co Ltd エラストマー組成物

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2415832B1 (en) 2009-03-30 2017-02-15 Mitsui Chemicals, Inc. Thermoplastic resin composition

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005014442A (ja) * 2003-06-26 2005-01-20 Mitsubishi Chemicals Corp 積層体、およびそれを用いた積層成形体の製造方法
JP2005330400A (ja) * 2004-05-20 2005-12-02 Riken Technos Corp 熱可塑性樹脂組成物
JP4558378B2 (ja) * 2004-05-20 2010-10-06 リケンテクノス株式会社 熱可塑性樹脂組成物
JP2006137896A (ja) * 2004-11-15 2006-06-01 Kuraray Co Ltd ガスケット用樹脂組成物およびそれを用いた医療用器具
JP4528094B2 (ja) * 2004-11-15 2010-08-18 株式会社クラレ ガスケット用樹脂組成物およびそれを用いた医療用器具
JP2009298837A (ja) * 2008-06-10 2009-12-24 Aron Kasei Co Ltd エラストマー組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP3700515B2 (ja) 2005-09-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101354323B1 (ko) 열가소성 수지 조성물
JP4233119B2 (ja) 軟弾性の熱可塑性ポリオレフィン組成物
KR100785839B1 (ko) 수지 조성물 및 그것으로 이루어지는 성형체
JP2014193969A (ja) 熱可塑性エラストマー組成物
JP3702704B2 (ja) 熱可塑性エラストマー組成物
JP3503352B2 (ja) 熱可塑性エラストマー組成物
JP3700515B2 (ja) 熱可塑性エラストマー組成物
JP2000103934A (ja) 熱可塑性エラストマー組成物
JP3503339B2 (ja) 熱可塑性エラストマー組成物
JPH07149999A (ja) 熱可塑性エラストマー組成物及びその射出成形体
JP6518052B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JP3938850B2 (ja) 熱可塑性エラストマー組成物
JP3536556B2 (ja) 熱可塑性エラストマー組成物
JP2000129053A (ja) ポリプロピレン樹脂組成物およびその無延伸フィルム
JP2000327846A (ja) 熱可塑性エラストマー組成物
KR20210066449A (ko) 폴리올레핀계 수지 조성물 및 이로부터 제조된 의료용 호스
JPH1045966A (ja) オレフィン系熱可塑性樹脂組成物
JP3394605B2 (ja) フィルム成形用スチレン系熱可塑性エラストマー組成物
JP2002327098A (ja) 熱可塑性エラストマー組成物
JP2004331685A (ja) スチレン系熱可塑性エラストマー組成物
JP3476159B2 (ja) 樹脂組成物
JP3849150B2 (ja) 電子線改質エチレン・α−オレフィン系共重合体エラストマーおよびポリプロピレン系樹脂組成物
JP2018035267A (ja) 熱可塑性エラストマー組成物
JP2500391B2 (ja) 柔軟で耐熱性の優れたエラストマ―組成物
JP2018035268A (ja) 熱可塑性エラストマー組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041129

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050621

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050704

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 3700515

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080722

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090722

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090722

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100722

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100722

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110722

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120722

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130722

Year of fee payment: 8

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term