JP2001220398A - 烏骨鶏加水分解卵白 - Google Patents

烏骨鶏加水分解卵白

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JP2001220398A
JP2001220398A JP2000030655A JP2000030655A JP2001220398A JP 2001220398 A JP2001220398 A JP 2001220398A JP 2000030655 A JP2000030655 A JP 2000030655A JP 2000030655 A JP2000030655 A JP 2000030655A JP 2001220398 A JP2001220398 A JP 2001220398A
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egg white
hydrolyzed
chicken
acid
oil
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JP2000030655A
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Katsutoshi Hirose
克利 広瀬
Naonori Hirata
直則 平田
Hisashi Kai
尚志 賀井
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KNC Laboratories Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課 題】 烏骨鶏卵の卵白の価値ある利用技術を提
供する。 【解決手段】 烏骨鶏卵の卵白を加水分解して分子量約
50〜10,000のオリゴペプチド乃至低分子ペプチ
ドを製造する。化粧品、医薬、食品として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は化粧品、医薬、食用
として有用な烏骨鶏加水分解卵白に関する。
【0002】
【従来の技術】烏骨鶏という耳なれない鶏は原産地が中
国といわれ、4500年の昔から生息しているとされ、
絹のように柔らかい羽毛によって覆われた体と皮膚、
肉、舌そして内臓、骨に至るまで暗黒色であり、珍鶏と
して知られているが、日本には400年前に渡来した。
昭和17年には種の保存のために、天然記念物に指定さ
れている。年間を通じて、数十個の卵しか生まないこ
と、出生率が低いことから生育が難しく、非常に希少価
値が高い鶏とされている。烏骨鶏の卵黄は、生命に重要
な基礎成分であるレシチン、老化を防止するビタミン
E、脳や血管の栄養素として大切な必須アミノ酸、さら
にはリノール酸やオレイン酸(不飽和脂肪酸)などの物
質を含み、健康維持の補助食品として有用な烏骨鶏卵油
の製造原料として利用されている。しかしながら、烏骨
鶏卵の卵黄以外の卵白は価値が少ないものとされてき
た。特に、卵白は一般には、例えばアトピーなどアレル
ギー症状の原因物質とされ有害視される場合もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、かかる
烏骨鶏卵の卵白についても、卵黄同様の高い機能を有す
ると考え、該卵白から有用乃至価値ある産品を生み出す
ために、種々検討した。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、烏骨鶏卵
の卵白をたとえばタンパク質分解酵素、酸又はアルカリ
などの加水分解剤と反応させることによって、分子量約
50〜10,000のオリゴペプチド又は低分子ペプチ
ドを含有する新規な部分加水分解物を創製することに成
功した。ついで、このようにして製造した加水分解卵白
の新規用途について種々検討した結果、加水分解卵白を
含有する組成物が、たとえば化粧品、食品、人または動
物のための医薬として有用であることを知見した。該組
成物を人体の皮膚に適用すると、(1)しみがなくなる
もしくはうすくなる、(2)皮膚が美白化される、
(3)アトピーに対する予防又は治療効果がある、
(4)皮膚の傷のなおりが早くなる、(5)肌にうるお
いがでる(透明感がでる)など予想外の種々新知見を得
た。また、烏骨鶏の加水分解卵白は、卵アレルギー反応
をおこす人にも適応性がある。
【0005】すなわち本発明は、(1)烏骨鶏加水分解
卵白を含有することを特徴とする組成物、(2)烏骨鶏
加水分解卵白が烏骨鶏卵白を部分加水分解して得られる
分子量約50〜10,000程度のオリゴペプチド乃至
低分子ペプチドであることを特徴とする前記(1)記載
の組成物、(3)部分加水分解をタンパク質分解酵素の
存在下で行なうことを特徴とする前記(2)記載の加水
分解卵白、(4)タンパク質分解酵素がフィシン、ブロ
メライン又はパパインであることを特徴とする前記
(3)記載の組成物、(5)烏骨鶏加水分解卵白、
(6)烏骨鶏卵白をタンパク質分解酵素又は酸又はアル
カリで加水分解し、分子量約50〜10,000程度の
オリゴペプチド又は低分子ペプチドを生成させることを
特徴とする加水分解卵白の製造方法、(7)タンパク質
分解酵素がフィシン、ブロメライン又はパパインである
ことを特徴とする前記(6)記載の製造方法、(8)前
記(1)記載の組成物又は前記(5)記載の加水分解卵
白を含有することを特徴とする食品、および(9)前記
(1)記載の組成物又は前記(5)記載の加水分解卵白
を含有することを特徴とする医薬、に関する。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明における烏骨鶏の加水分解
卵白(以下単に加水分解卵白と称することもある)は、
烏骨鶏の卵白を部分加水分解することによって得られる
分子量約50〜10,000程度、好ましくは約70〜
5,000程度、最も好ましくは約100〜3,500
程度のオリゴペプチド乃至低分子ペプチドで、通常は分
子量が異なるオリゴペプチド乃至は低分子ペプチドの混
合物である。本発明の烏骨鶏の加水分解卵白は、卵白を
たとえばタンパク分解酵素、酸(塩酸等)又はアルカリ
(カセイソーダ等)などのタンパク分解剤と接触させる
ことによって行われ、かかる加水分解反応は従来知られ
ている自体公知の方法に従って行われてよい。
【0007】タンパク分解酵素としては、タンパク質を
分解する酵素であればどのようなものでもよく、具体的
には例えばトリプシン、プラスミン、カリクレイン、ト
ロンビン、第Xa因子、アクロシン、エンテロペプチダ
ーゼ、ウロキナーゼ、コクナーゼ、プレモノフェノール
モノオキシゲナーゼ活性化酵素、E. coliプロテアーゼI
I、キモトリプシンA、キモトリプシンB、キモトリプ
シンC、MeiridiumプロテイナーゼA、E. coliプロテア
ーゼI、カテプシンG、エラスターゼ、α−リティクプ
ロテアーゼ、サーモマイコリン、プロテイナーゼK、St
reptomyces griseusプロテアーゼ3、Staphylococcalプ
ロテイナーゼ、Tenebrio α−プロテイナーゼ、Arthrob
acterセリンプロテイナーゼ、好熱性Streptomycesアル
カリプロテイナーゼ、Alternariaエンドペプチダーゼ、
Candida lipolylicaアルカリプロテイナーゼ、スプチリ
シン、マウス顎下腺プロテアーゼ、その他の微生物セリ
ンプロテアーゼ、ヘビ毒トロンビン様酵素などのセリン
プロテアーゼ、例えばカテプシンB、パパイン、フィ
シン、プロメライン、キモパパイン、Clostridium hist
olylicumプロテイナーゼB、Streptococcalプロテイナ
ーゼ、カテプシンL、酵母プロテイナーゼB、発芽トウ
モロコシの胚乳中のプロテアーゼ、カテプシンS、PZ
−ペプチダーゼなどのチオールプロテアーゼ、例えばペ
プシンA,B,C、カテプシンD、レニン、キモシン、
酵母プロテイナーゼA、カテプシンE、ペニシロペプシ
ン、その他の微生物カルボキシルプロテアーゼなどのカ
ルボキシルプロテアーゼ、例えばコラゲナーゼ、Sepia
officinalisプロテアーゼ、腎中性エンドペプチダー
ゼ、ヘビ毒プロテイナーゼ、Bacillus subtilisおよびB
acillus thermoproteolyticusプロテアーゼ、A. Myxoba
cter AL−1プロテアーゼII、B. Armilliaria melleaプ
ロテアーゼ、その他の微生物金属プロテアーゼ、ウニの
孵化酵素などの金属プロテアーゼ、例えばその他の細胞
内プロテアーゼ、Bacillus sphaericusプロテアーゼ、R
ussell’s viper venom第X因子活性化酵素、Echis car
inalus venomプロトロンビン活性化酵素、post−prolin
e cleaving enzyme、セミニンなどのその他のエンドペ
プチダーゼ、例えばロイシンアミノペプチダーゼ、part
iculateアミノペプチダーゼ、アミノペプチダーゼB、
小腸表面アミノプペチダーゼ、酵母アミノペプチダーゼ
I、Aspergillusアミノペプチダーゼ、アミノアシルプ
ロリンアミノペプチダーゼ、Bacillus stearothermophi
lusアミノペプチダーゼ、Clostridium histolyticumア
ミノペプチダーゼ、Aeromonasアミノペプチダーゼ、Str
eptomyces griseusアミノペプチダーゼ、Trilirachium
album LimberアミノペプチダーゼK、アシルアミノ酸遊
離酵素、ピロリドニルペプチダーゼなどのアミノペプチ
ダーゼ、例えばカルボキシペプチダーゼC、カルボキシ
ペプチダーゼA、カルボキシペプチダーゼB、ファセオ
ライン、カルボキシペプチダーゼY、Aspergillus酸性
カルボキシペプチダーゼ、プロリンカルボキシペプチダ
ーゼ(アンギオテンシナーゼC)、カテプシンA、カテ
プシンB、カルボキシペプチダーゼN、ペニシロカル
ボキシペプチダーゼ、Streptomyces griseus Kカルボ
キシペプチダーゼ、発芽オオムギカルボキシペプチダー
ゼ、ワタ種子カルボキシペプチダーゼ、カルボキシペプ
チダーゼPなどのカルボキシペプチダーゼ、例えばアン
ギオチンシン−I変換酵素、E. coliジペプチジルカル
ボキシペプチダーゼ、カテプシンC(ジベブチジルアミ
ノペプチダーゼI)、X−プロリル−ジベブチジルアミ
ノペプチダーゼ、ジベブチジルアミノペプチダーゼII、
ジベブチジルアミノペプチダーゼIIIなどのジベブチジ
ルペプチダーゼなどが挙げられる。
【0008】特に好ましくはフィシン、プロメライン、
ペプシン、パラペプシンI、パラペプシンII、パパイ
ン、トリプシン、キモトリプシン、プラスミン、オリエ
ンダーゼ、ニューラーゼ、プロチンA、デナプシン、プ
ロテアーゼ、キモシン、レンニン、パンクレアチン、エ
ラスターゼ、カルボキシペチダーゼ、アミノペプチダー
ゼその他の酸性プロテアーゼ、アルカリプロテアーゼな
どのプロテアーゼなどが挙げられる。
【0009】反応温度は約25〜80℃、好ましくは約
40〜70℃程度である。反応媒体は、反応を阻害しな
いものであればどのようなものでもよく、各種緩衝液か
ら、適宜に選択するのがよく、そのような緩衝液として
は、リン酸緩衝液が挙げられる。酵素活性阻害の回復に
は2−メルカプトエタノールの他、同じくチオール基を
持つL−システイン、またキレート剤であるエチレンジ
アミン四酢酸(EDTA)等も効果が高い。またこれら
を併用して用いても良い。反応時間は一概は云えない
が、反応液を各種クロマトグラフィー(例えばゲル濾過
クロマトグラフィー)で追跡することによって容易に決
定できるが、通常は1分〜数時間で反応は終了する。反
応終了後、通常はタンパク質分解酵素を加熱により失活
させる。加熱温度は約70〜100℃程度である。又、
加水分解反応は、自体公知の他の手段、例えば塩酸など
の酸分解、水酸化ナトリウムなどの塩基分解に従って行
われてもよいことはもちろんである。
【0010】このようにして得られる加水分解卵白は所
望により、例えば3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル
トリメチルアンモニウム化剤と反応させて、対応する4
化トリメチルアンモニウム誘導体など、本発明の精神に
反しない限り、化学修飾されてもよい。加水分解反応終
了後、反応生成物をそのまま食品、医薬、化粧品の原料
として使用してもよいが反応液から分子量約50〜1
0,000程度のオリゴペプチド乃至低分子ペプチドを
精製・分取してもよい。そのための手段としては、各種
クロマトグラフィー(例えば、液体クロマトグラフィ
ー、ゲル濾過クロマトグラフィー)、電気泳動、濃縮、
抽出、結晶化など公知の手段を適宜に選択すればよい。
通常は、加水分解卵白は淡黄色〜黄色の粉末として得ら
れる。
【0011】上記のようにして得られる加水分解卵白
は、そのままあるいは好ましくはこれを各種の賦形剤乃
至添加剤に配合して、化粧品、医薬、食品等とすること
ができる。そのための方法は、従来充分に当該技術分野
で確立されているので、本発明においてもそれに従って
よい。例えば化粧品を代表例にして、以下詳述する。化
粧品は、化粧水、クリーム、乳液、ローション、ジェ
ル、パック、エッセンス、シャンプー、ヘアリンス、軟
膏、スプレー、リップステイック、口紅、ほほ紅等、液
状、固状、気体状のいかなる剤型であってもよい。
【0012】化粧品に用いられる賦形剤乃至添加剤用の
基礎的な成分としては、例えばアボガド油、アーモンド
油、オリブ油、カカオ脂、硬化パーム油、タートル油、
ヒマシ油、ミンク油、木ロウ、ラノリン、卵黄油、ミツ
ロウ、カルナウバロウ、キャンデキラロウ、ホホバ油、
牛脂、ゴマ油、小麦胚芽油、シアバター、ローズヒップ
油等の油脂/ロウ;例えばリノール酸エチル、ミリスチ
ン酸エチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸
イソプロピル、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラウリン
酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸セ
チル、ミリスチン酸オクチルドデシル、オレイン酸デシ
ル、オレイン酸オクチルドデシル、ジメチルオクタン酸
ヘキシルデシル、イソオクタン酸セチル、パルミチン酸
セチル、イソオクタン酸セチル、トリミリスチン酸グル
セリン、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセル、ジオ
レイン酸プロピレングリコール、トリイソステアリン酸
グルセリン、トリイソオクタン酸グルセリン、乳酸セチ
ル、乳酸ミリスチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ステ
アリン酸コレステリル、イソステアリン酸コレステリ
ル、12−ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ジカ
プリン酸ネオペンチルグリコール、テトライソステアリ
ン酸ペンタエリスリット、イソノナン酸イソトリデシル
等のエステル油;例えばメチルポリシロキサン、メチル
フェニルポリシロキサン等のシリコーン油;例えばステ
アリン酸、パルミチン酸、ラノリン脂肪酸、ミリスチン
酸、オレイン酸、イソステアリン酸、ラウリン酸、リノ
ール酸、オキシステアリン酸等の高級脂肪酸;例えばセ
タノール、ステアリルアルコール、コレステロール、ラ
ノリンアルコール、ラウリルアルコール、セトステアリ
ルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルア
ルコール、オクチルドデカノール、ベヘニルアルコール
等の高級アルコール;例えばスクワラン、流動パラフィ
ン、α−オレフィンアリゴマー、ワセリン、固形パラフ
ィン、セレシン、マイクロクリスタリンワックス等の炭
化水素などの油性成分; 例えば精製水等の水分;例え
ばグリセリン、1,3−ブチレングリコール、プロピレ
ングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレン
グリコール、ソルビトール、マルチトール、dl−ピロ
リドンカルボン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、ヒアル
ロン酸ナトリウム等の保湿剤;例えばエタノール等のア
ルコールなどの親水性成分; 例えばグリセリン脂肪酸
エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ソル
ビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリグ
リセリン脂肪酸エステル、POEアルキルエーテル、P
OEソルビタンアルキルエーテル、POE脂肪酸エステ
ル、POEソルビタン脂肪酸エステル、POE硬化ヒマ
シ油、ジメチルシロキサン・メチル(POE)シロキサ
ン・メチル(POP)シロキサン共重合体等の非イオン
型;例えば脂肪酸石鹸、高級アルコール硫酸エステル
塩、N−アシルグルタミン酸塩、POEアルキルエーテ
ルリン酸塩等の陰イオン型などの界面活性剤; 例えば
メチルパラペン、エチルパラベン、ブチルパラベン等の
抗菌剤;例えばカルボキシビニルポリマー、キサンタン
ガム、クインスシードガム、ペクチン、ビーガム、アル
ギン酸塩、セルロース誘導体等の増粘剤;例えばブチル
ヒドロキシトルエン(BHT)、ブチルヒドロキシアニ
ソール(BHA)、dl−α−トコフェロール等の酸化
防止剤;色素・香料等などが挙げられる。
【0013】特に化粧水に使用される成分としては、例
えば精製水等の水分;例えばエタノール、イソプロパノ
ール等のアルコール;例えばグリセリン、1,3−ブチ
レングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレン
グリコール、ポリエチレングリコール、ソルビトール、
マルチトール、dl−ピロリドンカルボン酸ナトリウム、
ヒアルロン酸ナトリウム等の保湿剤などの水性成分;
例えばエステル油(乳酸セチル、乳酸ミリスチル等)、
植物油等の柔軟剤/エモリエント; 例えばPOP−P
OEアルキルエーテル、ポリグリセリン脂肪酸エステ
ル、POEアルキルエーテル、POEソルビタン脂肪酸
エステル、POE硬化ヒマシ油等の非イオン型界面活性
剤; 例えばパラフェノールスルホン酸亜鉛、タンニン
酸等の収れん剤; 例えばクエン酸/クエン酸ナトリウ
ム、乳酸/乳酸ナトリウム等の緩衝剤; 例えばメチル
パラベン等の抗菌剤;例えばカルボキシビニルポリマ
ー、キサンタンガム、クインスシードガム、ペクチン、
ビーガム、アルギン酸塩、セルロース誘導体等の増粘
剤;例えばグリチルリチン酸ジカリウム、アラントイン
等の消炎剤;例えばブチルヒドロキシトルエン(BH
T)、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)、dl−α
−トコフェロール等の酸化防止剤;例えば色素・香料・
キレート剤などが挙げられる。
【0014】特に乳液、クリームに使用される成分とし
ては、例えばアボガド油、アーモンド油、オリーブ油、
カカオ脂、硬化パーム油、(タートル油)、ラノリン、
ミツロウ、ホホバ油、ゴマ油、小麦胚芽油、シオバター
等の油脂/ロウ;例えばリノール酸エチル、ミリスチン
酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ラノリン
脂肪酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン
酸ミリスチル、ミリスチン酸セチル、ミリスチン酸オク
チルドデシル、オレイン酸デシル、オレイン酸オクチル
ドデシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、イソオ
クタン酸セチル、パルミチン酸セチル、イソオクタン酸
セチル、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセル、トリ
イソステアリン酸グリセリン、乳酸セチル、乳酸ミリス
チル、リンゴ酸ジイソステアリル、ステアリン酸コレス
テリル、イソステアリン酸コレステリル、12−ヒドロ
キシステアリン酸コレステリル、ジカプリン酸ネオペン
チルグリコール、テトライソステアリン酸ペンタエリス
リット、イソノナン酸イソトリデシル等のエステル油;
例えばメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロ
キサン等のシリコーン油;例えばステアリン酸、パルミ
チン酸、ラノリン脂肪酸、オレイン酸、イソステアリン
酸、リノール酸、オキシステアリン酸等の高級脂肪酸;
例えばセタノール、ステアリルアルコール、コレステロ
ール、ラノリンアルコール、セトステアリルアルコー
ル、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、
オクチルドデカノール、ベヘニルアルコール等の高級ア
ルコール;例えばスクワラン、流動パラフィン、α−オ
レフィンオリゴマー、ワセリン、固形パラフィン、セレ
シン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素など
の油性成分; 例えば精製水等の水;例えばグリセリ
ン、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコー
ル、ソルビトール、マルチトール、dl−ピロリドンカル
ボン酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム等の保湿
剤;例えばエタノール等のアルコールなどの親水性成
分; 例えばグリセリン脂肪酸エステル、プロピレング
リコール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、
POEアルキルエーテル、POE脂肪酸エステル、PO
Eソルビタン脂肪酸エステル、POE硬化ヒマシ油、ジ
メチルシロキサン・メチル(POE)シロキサン・メチ
ル(POP)シロキサン共重合体等の非イオン型界面活
性剤;例えば脂肪酸石鹸、高級アルコール硫酸エステル
塩、POEアルキルエーテルリン酸塩等の陰イオン型界
面活性剤; 例えばメチルパラベン、エチルパラベン、
ブチルパラベン等の抗菌剤;例えばカルボキシビニルポ
リマー、キサンタンガム、クインスシードガム、ペクチ
ン、ビーガム、アルギン酸塩、セルロース誘導体等の増
粘剤;例えばブチルヒドロキシトルエン(BHT)、ブ
チルヒドロキシアニソール(BHA)、dl−α−トコフェ
ロール等の酸化防止剤;例えば色素・香料等などが挙げ
られる。
【0015】化粧水は通常は透明な液状化粧品で、クリ
ーム、乳液は、モイスチャークリーム・乳液、栄養クリ
ーム、乳液、エモリエントクリーム・乳液、下地クリー
ム・乳液、クレンジングクリーム・乳液、UVケアクリ
ーム・乳液などとしてよい。医薬品を製造する場合、本
発明の加水分解卵白を例えば賦形剤、添加剤(以下製剤
担体ともいう)に配合して、粉剤、液剤、軟膏等医薬製
剤にすることができる。そのためには、自体公知の手段
に従ってよい。
【0016】本発明の加水分解卵白を有効成分とする医
薬製剤は、通常該加水分解卵白と共に、無毒性製剤担体
を用いて一般的な医薬製剤組成物の形態とされ実用され
る。該製剤担体としては製剤の使用形態に応じて、通常
使用される充填剤、増量剤、結合剤、付湿剤、崩壊剤、
表面活性剤、滑沢剤等の希釈剤乃至賦形剤を例示でき、
之等は得られる製剤の投与単位形態に応じて適宜選択使
用される。上記医薬製剤の投与単位形態としては、各種
の形態が治療目的に応じて選択できる。
【0017】製剤担体として例えば乳糖、白糖、塩化ナ
トリウム、ブドウ糖、尿素、デンプン、炭酸カルシウ
ム、カオリン、結晶セルロース、ケイ酸、リン酸カリウ
ム、水、エタノール、プロパノール、単シロップ、ブド
ウ糖液、デンプン液、ゼラチン溶液、カルボキシメチル
セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセ
ルロース、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセ
ルロースナトリウム、カルボキシメチルセルロースカル
シウム、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、乾燥
デンプン、アルギン酸ナトリウム、カンテン末、ラミナ
ラン末、炭酸水素ナトリウム、炭酸カルシウム剤、ポリ
オキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類、ラウリル
硫酸ナトリウム、ステアリン酸モノグリセリド、白糖、
ステアリン、カカオバター、水素添加油、第4級アンモ
ニウム塩基、ラウリル硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸、
ヒアルロン酸ナトリウム、グリセリン、デンプン、乳
糖、カオリン、ベントナイト、コロイド状ケイ酸、精製
タルク、ステアリン酸塩、ホウ酸末、ポリエチレングリ
コール等を使用できる。
【0018】製剤担体として例えばブドウ糖、乳糖、デ
ンプン、カカオ脂、硬化植物油、カオリン、タルク、ア
ラビアゴム末、トラガント末、ゼラチン、エタノール、
ラミナラン、カナテナも使用できる。
【0019】坐剤の形態に成形するに際しては、製剤担
体として例えばポリエチレングリコール、カカオ脂、高
級アルコール、高級アルコールのエステル類、ゼラチ
ン、半合成グリセライド等を使用できる。
【0020】本発明の医薬は、好ましくは外用剤であっ
て、好ましくは軟こう、クリーム剤、ローション、液
剤、エアゾール等である。そのための好ましい製剤担体
として例えばワセリン、パラフィン、スクワレン等の炭
化水素類、例えばワックス、ミツロウ、ラノリン等のロ
ウ類、たとえば綿実油、オリーブ油等の油脂類、モノラ
ウリン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリン等の
脂肪酸グリセリンエステル、例えば酢酸エチル、ポリオ
キシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、アジピン酸ジ
イソプロピル等のエステル類、例えばエタノール、ブタ
ノール、イソプロピルアルコール、マクロゴール、プロ
ピレングリコール、ラウリルアルコール、ステアリルア
ルコール等のアルコール類、例えばメチルセルロース、
プロピルセルロース等のセルロース類、例えばアラビア
ゴム、カラギーキン等の天然ゴム、例えば澱粉ゼラチン
等の水溶性高分子、グリセリン、ジエチレングリコール
等の多価アルコール類、例えばジメチルエーテル、LP
G、ジエチルエーテル等の噴射剤、例えばツイーン80
等の界面活性剤、精製水、通常の溶解補助剤、緩衝剤を
挙げることができる。なお、上記化粧品を外用の医薬製
剤として用いてもよい。
【0021】更に、上記各種形態の医薬製剤中には、必
要に応じて着色剤、保存剤、香料、風味剤、甘味剤等や
他の医薬品を含有させることもできる。
【0022】本発明の加水分解卵白をそのまま又はこれ
を所望により、例えば澱粉等他の成分と混合して例えば
パン、麺類等食品とすることができる。良好な消化しや
すいタンパク質を含む食品として有用である。澱粉とし
ては、小麦粉、バレイショ澱粉、などが挙げられる。自
体公知の手段に従ってよい。
【0023】
【実施例】〔製造実施例1〕室温下、1,000mLフ
ラスコに烏骨鶏卵白300g、0.1Mリン酸緩衝液
(pH6.5)300gを仕込む。続いてフィシン3g
を仕込む。これを45〜50℃で攪拌し、タンパク質加
水分解を行う。反応終点はゲル濾過クロマトグラフィー
で分析することにより原料消失を確認した。反応終了
後、70〜75℃に昇温して酵素を失活させた。放冷
後、酵素残渣を濾過し、濾液を減圧濃縮することによ
り、淡黄色〜黄色の烏骨鶏加水分解卵白の粉末を41g
得た。
【0024】〔製造実施例2〕室温下、2,000mL
フラスコに烏骨鶏卵白530g、精製水530gを仕込
む。続いてブロメライン5g、2−メルカプトエタノー
ル1.5gを仕込む。1M−HClでpH5.0に調整
後、これを50〜55℃で攪拌し、タンパク質加水分解
を行う。反応終点はゲル濾過クロマトグラフィーで分析
することにより原料消失を確認した。反応終了後、80
〜90℃に昇温して酵素を失活させた。放冷後、酵素残
渣を濾過し、濾液を減圧濃縮することにより、淡黄色〜
黄色の烏骨鶏加水分解卵白の粉末を82g得た。
【0025】〔製造実施例3〕室温下、2,000mL
フラスコに烏骨鶏卵白620g、0.1Mリン酸緩衝液
(pH7.5)620gを仕込む。続いてパパイン12
g、L−システイン3gを仕込む。これを60〜65℃
で攪拌し、タンパク質加水分解を行う。反応終点はゲル
濾過クロマトグラフィーで分析することにより原料消失
を確認した。反応終了後、90〜95℃で昇温して酵素
を失活させた。放冷後、酵素残渣を濾過し、濾液を減圧
濃縮することにより、淡黄色〜黄色の烏骨鶏加水分解卵
白の粉末を93g得た。
【0026】下記処方中、「適量」とは、全体で100
重量%になる割合を意味する。 〔処方実施例1〕 乳液状美容液(重量%) (1)ラノリン 0.5、(2)スクワラン 3.5、
(3)ステアリン酸2.0、(4)セタノール 0.
5、(5)イソオクタン酸セチル 3.0、(6)ポリ
オキシエチレンソルビタン(20)モノステアレート
1.0、(7)モノステアリン酸グリセリン 0.5、
(8)製造実施例1で得た烏骨鶏卵白加水分解物 1.
0、(9)1,3−ブチレングリコール 2.0、(1
0)ヒアルロン酸ナトリウム 0.05、(11)パラ
オキシ安息香酸メチル 0.25及び(12)精製水
適量。
【0027】〔処方実施例2〕 乳液(重量%) (1)ラノリン 0.5、(2)スクワラン 3.5、
(3)イソステアリン酸 2.0、(4)ステアリルア
ルコール 0.5、(5)トリ−2−エチルヘキサン酸
グリセリン 3.0、(6)ポリオキシエチレンソルビ
タン(20)モノステアレート 1.0、(7)セスキ
オレイン酸ソルビタン 0.5、(8)製造実施例1で
得た烏骨鶏卵白加水分解物 0.6、(9)1,3−ブ
チレングリコール 2.0、(10)パラオキシ安息香
酸メチル 0.25 及び(11)精製水 適量。
【0028】 〔処方実施例3〕 W/O型クリーム(重量%) (1)オリーブ油 12.0、(2)ラノリン 3.
0、(3)マイクロクリスタリンワックス 3.0、
(4)ワセリン 5.0、(5)スクワラン 9.0、
(6)トリオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン
(20)1.0、(7)セスキオレイン酸ソルビタン
3.0、(8)製造実施例3で得た烏骨鶏卵白加水分解
物 0.6、(9)1,3−ブチレングリコール 2.
0、(10)パラオキシ安息香酸メチル 0.25 及
び(11)精製水 適量。
【0029】 〔処方実施例4〕 O/W型クリーム(重量%) (1)硬化ヤシ油 6.0、(2)ステアリン酸 3.
0、(3)セタノール4.0、(4)ワセリン 2.
0、(5)スクワラン 8.0、(6)ジカプリン酸ネ
オペンチルグリコール 4.0、(7)モノステアリン
酸ポリオキシエチレンソルビタン(20)2.3、
(8)親油型モノステアリン酸グリセリン1.7、
(9)ステアロイル−N−メチルタウリンナトリウム
1.0、(10)製造実施例1で得た烏骨鶏卵白加水分
解物 0.6、(11)1,3−ブチレングリコール
2.0、(12)パラオキシ安息香酸メチル 0.25
及び(13)精製水 適量。
【0030】〔処方実施例5〕 柔軟化粧水(重量%) (1)製造実施例3で得た烏骨鶏卵白加水分解物 0.
6、(2)ジプロピレングリコール 4.0、(3)グ
リセリン 4.0、(4)オレイルアルコール0.2、
(5)エタノール 8.0、(6)ポリオキシエチレン
イソセチルエーテル(20)1.0、(7)パラオキシ
安息香酸メチル 0.25 及び(8)精製水 適量。
【0031】〔処方実施例6〕 収斂化粧水(重量%) (1)製造実施例1で得た烏骨鶏卵白加水分解物 0.
6、(2)ジプロピレングリコール 3.0、(3)ポ
リエチレングリコール(400)1.0、(4)パラフ
ェノールスルホン酸亜鉛 0.2、(5)クエン酸
0.1、(6)エタノール 15.0、(7)ポリオキ
シエチレン硬化ヒマシ油(60)1.0、(8)パラオ
キシ安息香酸メチル 0.25 及び(9)精製水 適
量。
【0032】 〔処方実施例7〕 ふき取り用化粧水(重量%) (1)製造実施例1で得た烏骨鶏卵白加水分解物 0.
6、(2)1,3−ブチレングリコール 7.0、
(3)ポリエチレングリコール(400)3.0、
(4)エタノール 16.0、(5)ポリオキシエチレ
ン硬化ヒマシ油(60)1.0、(6)ポリオキシエチ
レンポリオキシプロピレンデシルテトラデシルエーテル
1.0、(7)パラオキシ安息香酸メチル 0.25
及び(8)精製水 適量。
【0033】 〔処方実施例8〕 マッサージクリーム(重量%) (1)流動パラフィン 38.0、(2)ワセリン
8.0、(3)リンゴ酸ジイソステアリル 6.0、
(4)ステアリン酸 4.0、(5)セタノール2.
0、(6)モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビ
タン(20)2.1、(7)モノステアリン酸ソルビタ
ン 1.9、(8)L−アルギニン 0.5、(9)製
造実施例3で得た烏骨鶏卵白加水分解物 1.0、(1
0)1,3−ブチレングリコール 2.0、(11)パ
ラオキシ安息香酸メチル 0.25及び(12)精製水
適量。
【0034】〔処方実施例9〕 美容液(重量%) (1)製造実施例2で得た烏骨鶏卵白加水分解物 1.
0、(2)1,3−ブチレングリコール 2.0、
(3)ヒアルロン酸ナトリウム 0.05、(4)エタ
ノール 3.0、(5)キサンタンガム 0.3、
(6)パラオキシ安息香酸メチル 0.25 及び
(7)精製水 適量。
【0035】〔処方実施例10〕 パック1(重量%) (1)ポリビニルアルコール 14.0、(2)製造実
施例3で得た烏骨鶏卵白加水分解物 0.6、(3)グ
リセリン 3.0、(4)1,3−ブチレングリコール
2.0、(5)カルボキシメチルセルロースナトリウ
ム 3.0、(6)キサンタンガム 1.0、(7)ポ
リオキシエチレン硬化ヒマシ油(50)0.5、(8)
エタノール 8.0、(9)パラオキシ安息香酸メチル
0.25 及び(10)精製水 適量。
【0036】〔処方実施例11〕 パック2(重量%) (1)カオリン 14.0、(2)タルク 6.0、
(3)ベントナイト 2.0、(4)カルボキシメチル
セルロースナトリウム 3.0、(5)キサンタンガム
1.0、(6)ポリオキシエチレンイソセチルエーテ
ル(20)0.5、(7)製造実施例2で得た烏骨鶏卵
白加水分解物 0.6、(8)グリセリン12.0、
(9)ポリエチレングリコール(400)10.0、
(10)エタノール 7.0、(11)パラオキシ安息
香酸メチル 0.25 及び(12)精製水 適量。
【0037】 〔処方実施例12〕 クリーム状美容液(重量%) (1)ミツロウ 3.0、(2)ステアリン酸 4.
5、(3)ベヘニルアルコール 3.0、(4)流動パ
ラフィン(軽質)7.0、(5)スクワラン 10.
0、(6)パラフィンワックス 3.0、(7)トリイ
ソステアリン酸グリセリン 10.0、(8)モノステ
アリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20)1.
0、(9)テトラオレイン酸ポリオキシエチレン(4
0)ソルビタン1.5、(10)モノステアリン酸グリ
セリン 1.0、(11)ホウ砂 0.2、(12)製
造実施例2で得た烏骨鶏卵白加水分解物 1.0、(1
3)1,3−ブチレングリコール 2.0、(14)パ
ラオキシ安息香酸メチル 0.25 及び(15)精製
水 適量。
【0038】 〔処方実施例13〕 カラミンローション1(重量%)
(1)スクワラン 8.0、(2)卵黄油 1.0、
(3)テトラオレイン酸ポリオキシエチレン(20)ソ
ルビタン0.2、(4)製造実施例3で得た烏骨鶏卵白
加水分解物 0.6、(5)プロピレングリコール
3.0、(6)1,3−ブチレングリコール 2.0、
(7)エタノール 10.0、(8)パラオキシ安息香
酸メチル 0.25 及び(9)精製水 適量。
【0039】 〔処方実施例14〕 カラミンローション2(重量%)
(1)酸化鉄(ベンガラ) 0.15、(2)酸化亜鉛
0.5、(3)カオリン 1.0、(4)セリサイト
1.0、(5)製造実施例2で得た烏骨鶏卵白加水分
解物 0.6、(6)グリセリン 4.0、(7)エタ
ノール 14.0、(8)フェノール 0.05、
(9)d−カンフル 0.15、(10)パラオキシ安
息香酸メチル 0.25 及び(11)精製水 適量。
【0040】 〔試験例1〕 肌荒れ改善効果・美白効果等試験 試験方法 肌荒れや乾燥肌等に悩む女性50名、及び
シミ・ソバカスや肌のくすみ等に悩む女性30名を対象
に、試験を実施した。烏骨鶏卵白加水分解物を含有する
本発明品(処方実施例9)を、及び、対照品として以下
に示す処方のものを、朝晩洗顔後に2週間塗布し、その
使用感及び効果の有無を以下の基準に従って評価しても
らった。 〔対照品処方〕(重量%) (1)1,3−ブチレングリコール 2.0、(2)ヒ
アルロン酸ナトリウム0.05、(3)エタノール
3.0、(4)キサンタンガム 0.3、(5)パラオ
キシ安息香酸メチル 0.25 及び(6)精製水 適
量。ただし、処方中、「適量」とは、全体で100重量
%になる割合を意味する。
【0041】〔試験結果〕 表1に肌荒れ改善効果・美
白効果等試験結果を示す。考察 本発明品を2週間塗
布した被試験者は、表1に示すとおり、肌荒れ改善効果
に関して9割以上、美白効果に関して8割以上が効果あ
りとの評価となった。この結果から明らかなように、本
発明の基礎化粧品は、肌荒れの改善、肌の回復促進や美
白において、著しい効果が立証された。なお、試験期間
を通じて副作用は全く認められず、安全性が高いことも
認められた。
【0042】
【表1】
【0043】〔試験例2〕平均体重321gのSD雄性
ラット8匹を供試した。背部皮膚にパンチ創傷をつけ
た。その後4匹については一週間にわたって処方実施例
9の製剤で局所塗布処理したところ4匹の創傷平均縮小
率が82%であった。残り4匹は無処理であったが、創
傷平均縮小率は48%であった。
【0044】〔試験例3〕フランスパンを製造した。 (配合) フランスパン用小麦粉 100 重量部 食塩 2 重量部 インスタント・ドライイースト 0.8 重量部 ショートニング 1 重量部 製造実施例2で得た烏骨鶏加水分解卵白 0.5 重量部 水 62 重量部 麦芽(粉) 0.15重量部 グァーガム 0.1 重量部 乳化剤(グリセリン脂肪酸エステル) 0.08重量部 L−アスコルビン酸 28ppm (工程) ミキシング:(縦型ミキサー)低速7分 油脂(バター
15重量部)添加中低速2分 捏上生地温度: 24〜26℃ フロアータイム:60分 ベンチタイム: 30分 成 型: バゲットモルダー使用 空気透過性あるいは水分吸湿性のあるシートを3枚重ね
て生地の上下を被う ドーコンディショナー: 設定温度 2℃ 加湿間隔 8分 加湿時間 0.2秒 保管時間 12〜18時間(2℃) ホイロ温度 18℃ ホイロ時間 3.5〜4.0時間(18℃) 焼 成: 温度 190〜200℃ 時 間 30〜35分
【0045】
【発明の効果】本発明の烏骨鶏加水分解卵白は、上記し
たように化粧品、医薬品、食品として優れた作用効果を
奏する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A23L 1/32 A23L 1/32 B 4H045 A61K 35/54 A61K 35/54 C07K 1/12 C07K 1/12 // A21D 2/24 A21D 2/24 A61K 7/00 A61K 7/00 K X 7/48 7/48 A61P 17/00 A61P 17/00 (72)発明者 賀井 尚志 兵庫県神崎郡市川町西川辺字内田527番 神戸天然物化学株式会社内 Fターム(参考) 4B018 LB01 MD20 MD22 ME07 MF10 MF11 MF12 4B032 DB03 DK21 DK49 DL20 4B042 AC04 AD40 AE01 AG07 AH11 AP24 AP27 4C083 AA071 AA072 AA082 AA122 AB152 AB212 AB232 AB432 AB442 AC012 AC022 AC072 AC082 AC102 AC122 AC132 AC182 AC242 AC302 AC352 AC392 AC402 AC422 AC432 AC442 AC472 AC482 AC582 AC662 AC792 AD042 AD112 AD272 AD332 AD352 AD411 AD412 AD512 AD532 CC04 CC05 CC07 CC23 DD32 DD33 EE12 4C087 AA01 AA02 BB61 CA23 MA17 MA28 MA63 NA14 ZA89 ZB13 4H045 AA10 AA20 AA30 CA40 EA01 EA15 EA20 FA16 FA70

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 烏骨鶏加水分解卵白を含有することを特
    徴とする組成物。
  2. 【請求項2】 烏骨鶏加水分解卵白が烏骨鶏卵白を部分
    加水分解して得られる分子量約50〜10,000程度
    のオリゴペプチド乃至低分子ペプチドであることを特徴
    とする請求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】 部分加水分解をタンパク質分解酵素の存
    在下で行なうことを特徴とする請求項2記載の加水分解
    卵白。
  4. 【請求項4】 タンパク質分解酵素がフィシン、ブロメ
    ライン又はパパインであることを特徴とする請求項3記
    載の組成物。
  5. 【請求項5】 烏骨鶏加水分解卵白。
  6. 【請求項6】 烏骨鶏卵白をタンパク質分解酵素又は酸
    又はアルカリで加水分解し、分子量約50〜10,00
    0程度のオリゴペプチド又は低分子ペプチドを生成させ
    ることを特徴とする加水分解卵白の製造方法。
  7. 【請求項7】 タンパク質分解酵素がフィシン、ブロメ
    ライン又はパパインであることを特徴とする請求項6記
    載の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の組成物又は請求項5記載
    の加水分解卵白を含有することを特徴とする食品。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の組成物又は請求項5記載
    の加水分解卵白を含有することを特徴とする医薬。
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