JP2004115438A - 抗老化用組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】生体内コラーゲンタンパク質合成活性を飛躍的に高めることができる生体コラーゲン合成促進剤と異常タンパク質の生体内蓄積を原因とする疾病の予防及び治療に有効である異常タンパク質除去剤とを含有することを特徴とする、抗老化用組成物、特に、皮膚のターンオーバーを促進させ皮膚の老化防止効果(皮膚柔軟化効果、皮膚のはりの改善効果、皮膚のしわの改善、皮膚のくすみの改善効果等)に優れた抗老化用組成物を提供すること。
【解決手段】コラーゲン及び/またはゼラチンの分解物を含有する事を特徴とする生体コラーゲン合成促進剤とプロテアソーム活性促進作用を有するものを含有することを特徴とする異常タンパク質除去剤を含有する、抗老化用組成物。
【選択図】    なし

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、生体コラーゲン合成促進剤と異常タンパク質除去剤とを含有することを特徴とする、抗老化用組成物、特に、皮膚のターンオーバーを促進させ皮膚の老化防止効果に優れた抗老化用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】コラーゲンは、生体内タンパク質の約1/3を占め、血管や皮膚、骨に多く存在し、細胞の足場としてこれら組織の形成、構築に重要な役割を果たしている。コラーゲンは、消化酵素でほとんど分解されないため栄養価の低いタンパク質と考えられていたが、コラーゲンを摂取することによる新陳代謝促進(例えば、特許文献1参照。)や、関節症治療用薬剤としての利用(例えば、特許文献2参照。)等が報告されており、有効性が見直されている。更にこのコラーゲンタンパク質は加齢とともに減少することから血管の脆弱化や皮膚の弾力性・柔軟性の減少の一因と考えられている。近年、コラーゲンタンパク質もしくはその加水分解物の経口摂取による皮膚の新陳代謝促進に関する特許(例えば、特許文献3参照。)も開示され、主に美容向け健康食品が多数販売されている。
【0003】
コラーゲンタンパク質もしくはその加水分解物の経口摂取により生体のコラーゲンタンパク質生合成を促進させ、生体コラーゲンの新陳代謝を高める場合、0.5〜40gの摂取が必要とされており(例えば、特許文献4参照。)、イタリアにおいては一日当たり2−6gの摂取を推奨している。しかしながら数gのコラーゲンタンパク質摂取は臭いや凝固性の点から通常の食品として摂取することは困難である。このような課題を解決するものとして、コラーゲン及び/またはゼラチンの分解物であって平均分子量が400以下のものを含有する事を特徴とする生体コラーゲン合成促進剤(例えば、特許文献5参照。)が見出されている。
【0004】
一方、異常タンパク質は年齢とともに増加し、生体内に蓄積した異常タンパク質がアルツハイマー病、糖尿病、白内障、動脈硬化症、皮膚におけるしわなどの多くの疾病に関与することが明らかになってきた(例えば、非特許文献1参照。)。現在では、生体内における異常タンパク質の蓄積に起因する疾病の予防および改善が大きな課題となっているが、従来、異常タンパク質の蓄積防御に関しては、タンパク質の酸化修飾を防御する研究がなされてきた。すなわち、酸化ストレスにより生体内に発生した活性酸素を抗酸化物質の摂取により消去し、タンパク質の酸化を抑制するという試みである。代表的な抗酸化物質としては、トコフェロール類、カロテノイド類およびフラボノイド類などがある。
【0005】
しかしながら、抗酸化物質の摂取は、生体内で発生する活性酸素の消去には関与するが、既に蓄積している異常タンパク質の除去には全く関与しない。したがって、老化に伴って生体内に蓄積した異常タンパク質が関与する種々の疾病の予防および改善には異常タンパク質の除去が必須となる。生体内の異常タンパク質を除去する酵素として、プロテアソームが知られている。プロテアソームは複雑な分子構成をした巨大な多成分複合体であり、近年その生体内における生理機能の研究が注目されている。プロテアソームは、タンパク質が立体構造を形成する過程で正常な折り畳みや分子集合に支障をきたした異常タンパク質の除去を行い、タンパク質の品質管理の役割を担うとともに、紫外線や酸化ストレスなどにより、変異や障害を受けたタンパク質を除去することにより、ストレス応答にも密接に関係している(例えば、非特許文献2参照。)。このように、プロテアソームは異常タンパク質を除去することにより、細胞の恒常性を維持、監視する中心的役割を担う分子である。
【0006】
以上のようなことから、生体内のプロテアソーム活性を促進し、種々の疾病を予防および改善する組成物が開発されている。例えば、マンネンタケの抽出物を含むプロテアソーム活性促進剤(例えば、特許文献6参照。)、特定のペプチド化合物を含むプロテアソーム作用増強剤(例えば、特許文献7参照。)およびプロテアソーム活性促進作用をもつ大豆サポニンを含む異常タンパク質除去剤(特願2001−186180)およびプロテアソーム活性促進作用をもつケールおよび/またはその抽出物を含む異常タンパク質除去剤(特願2002−255449)が開発されている。
【0007】
しかし、生体コラーゲン合成促進剤及び異常タンパク質除去剤いずれも抗老化メカニズムの一部分に着目した機能改善であるため、老化防止効果として未だ十分とはいえない。
【0008】
【特許文献1】
特開平7−278012号公報
【特許文献2】
特開昭63−39821号公報
【特許文献3】
特開平1−278012号公報
【特許文献4】
特開平7−278012号公報
【特許文献5】
特開平11−315461号公報
【特許文献6】
特開2002−29996号公報
【特許文献7】
国際公開番第00/04042号パンフレット
【非特許文献1】
堀内 正公著「バイオクリニカ」11巻、第5号、1996年、p.16−17
【非特許文献2】
岩井 一宏著「蛋白質 核酸 酵素」第44巻、第6号、1999年、p.759−765
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このような背景にあって、本発明の目的は、生体内コラーゲンタンパク質合成活性を飛躍的に高めることができる生体コラーゲン合成促進剤と異常タンパク質の生体内蓄積を原因とする疾病の予防及び治療に有効である異常タンパク質除去剤とを含有することを特徴とする、抗老化用組成物、特に、皮膚のターンオーバーを促進させ皮膚の老化防止効果(皮膚柔軟化効果、皮膚のはりの改善効果、皮膚のしわの改善、皮膚のくすみの改善効果等)に優れた抗老化用組成物を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記諸目的を解決すべく鋭意検討した結果、コラーゲン及び/またはゼラチンの分解物であって平均分子量が400以下のものを含有する事を特徴とする生体コラーゲン合成促進剤とプロテアソーム活性促進作用を有するものを含有することを特徴とする異常タンパク質除去剤を併用することによって上記目的を達成されることを知り、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
【0011】
すなわち、本発明は、
1. 生体コラーゲン合成促進剤と異常タンパク質除去剤とを含有することを特徴とする抗老化用組成物、
2. 生体コラーゲン合成促進剤が、コラーゲン及び/またはゼラチンの分解物であって分子量が400以下のものを含有する分解物である1記載の抗老化用組成物、
3. 生体コラーゲン合成促進剤が、N末端にグリシンを含むトリペプチドを含有することを特徴とするペプチド混合物である、1記載の抗老化用組成物、
4.生体コラーゲン合成促進剤が、グリシル−プロリル−ヒドロキシプロリンであることを特徴とする1記載の抗老化用組成物、
5. 生体コラーゲン合成促進剤が、アミノ酸配列にグリシル−プロリル−ヒドロキシプロリンを含有するペプチドである1記載の抗老化用組成物、
6. 異常タンパク質除去剤が、プロテアソーム活性促進作用を有する物質である1〜5のいずれか記載の抗老化用組成物、
7.異常タンパク質除去剤が、大豆由来のサポニンである1〜5のいずれか記載の抗老化用組成物、
8.異常タンパク質除去剤が、ケールおよび/またはその抽出物である1〜5のいずれか記載の抗老化用組成物、
9.さらに、抗酸化剤を含有する、1〜8のいずれか記載の抗老化用組成物、
に関する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を詳述する。
生体コラーゲン合成促進剤は、生体のコラーゲンタンパク質の生合成を促進する作用を有するものであり、例えば、TIG103ヒト皮膚正常細胞において、プロコラーゲンα1(I)の発現を誘導する作用を測定することにより、その作用を有無を確認できる。
【0013】
生体コラーゲン合成促進剤として、具体的には、コラーゲンやゼラチンの分解により得られるペプチド混合物が挙げられ、好ましいものは、分子量400以下のペプチドである。
【0014】
本発明のコラーゲン及び/またはゼラチンの分解物を得るのに原料として使用するコラーゲンは、牛や豚や魚などの動物の皮膚、骨及び腱などの結合組織から抽出したもの、もしくはコラーゲンを熱変性したゼラチンなど全てのものが使用可能である。これら原料重量の2〜40倍程度、好ましくは5〜10倍程度の水で加熱溶解し、コラーゲン及び/またはゼラチン溶液を調製する。尚、使用する水は水道水、純水、蒸留水など何れでも良い。
【0015】
コラーゲン及び/またはゼラチンの分解物を得るための、これらの加水分解は、タンパク分解酵素のような酵素を使用して行うことができる。加水分解物の調製に用いる酵素としては、特に限定されるものではなく、トリプシン、キモトリプシン、ズブチリシン、エラスターゼ、プロリン特異性プロテアーゼ、ストレプトコッカス属の微生物が産生するプロテアーゼ、パパイン、ペプシン、サーモリシン等が利用できる。また、エキソペプチターゼとしてカルボキシぺプチターゼY、アスペルギルス属の産生するプロテアーゼ、ストレプトミセス属に微生物が産生するプロテアーゼ、リゾープス属の微生物が産生するプロテアーゼ、乳酸菌が産生するプロテアーゼ等が利用できるが、好ましくは、クロストリジューム属、ストレプトミセス属などの細菌、放線菌あるいは真菌由来のコラゲナーゼが良い。また、遺伝子組み替え技術により他の菌体に産生させたもので、類似の基質特異性を有する酵素であっても問題なく、これらの微生物により醗酵させることも可能である。更に複数の酵素を混合して使用しても良い。
【0016】
加水分解に使用する酵素量は、原料に対し重量比0.01%〜10%程度、好ましくは1%程度が良く、温度条件は室温〜55℃、好ましくは37℃〜40℃、反応時間は1〜24時間、好ましくは1〜4時間処理する。また、pH条件は酵素添加前に最適pHに調整する。コラゲナーゼの場合、pH6〜8が適当である。加水分解終了後加熱して酵素を失活させ、冷却後必要に応じて濾過、脱塩、濃縮、乾燥を行うと良い。
【0017】
分子量別に分離することにより、本発明で使用する平均分子量のポリペプチドであるコラーゲン、ゼラチンの分解物を得ることができる。分子量別の分離は、好ましくはゲル濾過法により行うことができる。分子量の検出波長は210〜290nm、好ましくは210〜220nmのUV波長を用いて求めことができる。
【0018】
コラーゲン及び/またはゼラチンの分解物として、分子量が400以下のものを含有する事を特徴とするポリペプチドを用いる。より好ましくは、平均分子量が200〜300付近のものを高含有する事を特徴とするポリペプチドが好ましい。
【0019】
分子量が400以下のもの、より好ましくは、平均分子量が200〜300付近のものを高含有する事を特徴とするポリペプチドは、アミノ酸の分子量が100前後であることから、トリペプチドを高含有する事を特徴とするポリペプチドに相当する。
【0020】
分子量が400以下のコラーゲン及び/またはゼラチンの分解物は精製したものでもよいが、精製しなくても差し支えない。例えば他のコラーゲン及び/またはゼラチンの分解物等の混合物でもよい。
【0021】
コラーゲンの分解物は、既に市販されている。これらの酵素的に加水分解されたコラーゲンの多くは、分子量の分布範囲が2,000〜80,000である。これらの加水分解物は水に対する分散性の向上を目的とするものであって、生体内でのコラーゲン合成促進活性の向上を目的としたものではない。これに対して本発明のコラーゲン及び/またはゼラチンの分解物は、特定の有効成分として分子量で約400以下のペプチドを含むことを特徴とし、その加水分解処理により、生体内でのコラーゲン合成促進活性を飛躍的に向上させることができる。
【0022】
本発明における生体コラーゲン合成促進剤は、好ましくは、N末端にグリシンを含むトリペプチドを含有するポリペプチド混合物であり、特に好ましくはアミノ酸配列が、グリシル−プロリル−ヒドロキシプロリンであるトリペプチドある。また、N末端にグリシンを含むトリペプチドとしては、液相法、固相法に代表されるペプチドの化学合成法により合成されたペプチドであっても問題ない。好ましくは、アミノ酸配列に、グリシル−プロリル−ヒドロキシプロリンを含むものである。
【0023】
トリペプチドは3個のアミノ酸がペプチド結合によって結合したものの総称であり、トリペプチドの形として生体内で機能性を発揮する物質としては例えばグルタチオン(5−L−グルタミル−L−システイニルグリシン)が挙げられ、解毒作用・抗酸化作用を持つことが知られている(生化学辞典、第2版、1984年、396頁)。
【0024】
コラーゲンのアミノ酸配列はアミノ酸残基3つ目ごとにグリシン(Gly)が存在し、Gly −X−Yの繰り返しで構成されることが特徴であり、Xにはプロリン、Yにはヒドロキシプロリンが位置することが多い(坂倉 照好、細胞外マトリックス、1995年、28頁)。
【0025】
異常タンパク質除去剤は、年齢とともに増加し、生体内に蓄積される、酸化又は糖化又はアルデヒド修飾を受けたタンパク質である、異常タンパク質を生体より除去する作用を有しているものを使用でき、例えば、生体内における異常タンパク質の指標の一つとして知られている、カルボニル化タンパク質を測定することにより(治療学、第32巻、第4号、1998年、58〜61頁)、その作用を有無を確認できる。
【0026】
異常タンパク質除去剤としては、プロテアソーム活性化作用を有する物質を使用することができる。プロテアソーム活性は、プロテアソームのタンパク質分解活性及びペプチド分解活性である。
【0027】
このような成分は、特に限定されるものではないが、好適なものとして大豆由来のサポニン類およびケールおよび/またはその抽出物が例示される。
【0028】
大豆由来のサポニンは、大豆種子中の種皮、子葉、胚軸又は大豆植物体の葉、茎、根等に広く分布する。構造的にはグリチルリチンと類似の構造であるが、トリテルペノイド骨格に2個〜5個の糖から成る糖鎖を持つ。
【0029】
本発明で使用されるケール(Brassica oleracea var.acephala DC.)は、アブラナ科の植物でもともと南ヨーロッパ原産の野菜であり、キャベツの原種といわれている。本発明においては、キッチンケール、マローケール、ブッシュケール、ツリーケール、コラードおよび緑葉カンランなどの種々のケールを用いることができる。本発明におけるケールは、通常食用として供されている葉または茎、花、根などのすべての部位が適用できる。栽培方法や栽培地も特に限定されるものでもない。
【0030】
本発明に用いるケールおよびその抽出物としては、ケール乾燥粉末、ケールの細片化物およびその乾燥粉末、ケールの搾汁およびその乾燥粉末、ケールの抽出物およびその乾燥粉末などが挙げられる。ケールの抽出物には、水またはアルコール、エーテル、アセトンなどの有機溶媒により抽出した粗抽出物、および粗抽出物を分配、カラムクロマトなどの各種クロマトグラフィーなどで段階的に精製して得られた抽出物画分などが含まれる。これらは単独で用いても良く、2種以上混合して用いても良い。
【0031】
本発明の組成物は、生体コラーゲン合成促進剤および異常タンパク質除去剤とともに、抗酸化剤を含有させることができる。抗酸化作用を示す化合物は、特に限定されるものではないが、例えば各種ビタミン類、各種ポリフェノール類およびそれらを含有する天然成分などが上げられる。
【0032】
抗酸化剤としては、トコトリエノールのようなビタミン類、補酵素Q10のような補酵素類、サンザシおよびその抽出物のような生薬およびハーブ類などを使用することができる。
【0033】
生体コラーゲン合成促進剤と異常タンパク質除去剤を含む本発明の組成物は、経口用の食品、非経口用の化粧料、経口用あるいは非経口用の医薬として製造することができる。
【0034】
食品としては、生体コラーゲン合成促進剤と異常タンパク質除去剤を直接、または種々の栄養成分を添加して使用できる。例えば、澱粉、乳糖、麦芽糖、植物油脂粉末、カカオ脂末、ステアリン酸などの適当な助剤を添加した後、慣用の手段を用いて、食用に適した形態、例えば、顆粒状、粒状、錠剤、カプセル、ペーストなどに成形して健康補助食品、保健機能食品などとして、食用に供してもよく、また種々の食品、例えば、ハム、ソーセージなどの食肉加工食品、かまぼこ、ちくわなどの水産加工食品、パン、菓子、バター、粉乳、発酵乳製品に添加して使用してもよく、水、果汁、牛乳、清涼飲料などの飲料に添加して使用してもよい。
【0035】
化粧料としては、生体コラーゲン合成促進剤と異常タンパク質除去剤を直接または小麦胚芽油あるいはオリーブ油などに添加して、化粧料成分として使用し、化粧料を製造することができる。
【0036】
医薬としての適用方法は、経口投与または非経口投与のいずれも採用することができる。投与に際しては、有効成分を経口投与、直腸内投与、注射などの投与方法に適した固体または液体の医薬用無毒性担体と混合して、慣用の医薬製剤の形態で投与することができる。
【0037】
非経口適用の組成物は、例えば水溶液、油剤、乳液、懸濁液等の液剤、ゲル、クリーム等の半固形剤、粉末、顆粒、カプセル、マイクロカプセル、固形等の固形剤の形態で適用可能である。従来から公知の方法でこれらの形態に調製し、ローション剤、乳剤、ゲル剤、クリーム剤、軟膏、硬膏、ハップ剤、エアゾール剤、坐剤、注射剤、粉末剤等の種々の剤型とすることができる。これらを身体に塗布、貼付、噴霧等により適用することができる。特にこれら剤型の中で、ローション剤、乳剤、クリーム剤、軟膏剤、硬膏剤、ハップ剤、エアゾール剤等が皮膚外用剤に適している。化粧料としては、化粧水、乳液、クリーム、パック等の皮膚化粧料、メイクアップベースローション、メイクアップクリーム、乳液状又はクリーム状あるいは軟膏型のファンデーション、口紅、アイカラー、チークカラーといったメイクアップ化粧料、ハンドクリーム、レッグクリーム、ボディローション等の身体用化粧料等とすることができる。
【0038】
生体コラーゲン合成促進剤の有効投与量は、患者の年齢、体重、症状、患者の程度、投与経路、投与スケジュール、製剤形態などにより、適宜決定することができる。1日に数回に分けて投与してもよい。
【0039】
異常タンパク質除去剤の有効投与量は、患者の年齢、体重、症状、患者の程度、投与経路、投与スケジュール、製剤形態などにより、適宜決定することができる。例えば、生体コラーゲン合成促進剤がトリペプチドである場合は、経口投与の場合、通常成人換算で0.03〜3g/体重kg、異常タンパク質除去剤が大豆由来のサポニンである場合、経口投与では、通常成人換算で 0.01〜9g/体重kg、異常タンパク質除去剤がケールおよび/またはその抽出物である場合、経口投与では、通常成人換算で 乾燥重量として0.1g/体重kg以上の範囲で適宜調整して、一日一回または数回に分けて投与することができる。
【0040】
また、抗酸化剤の本発明の組成物への有効投与量は、患者の年齢、体重、症状、患者の程度、投与経路、投与スケジュール、製剤形態などにより、適宜決定することができる。例えば、抗酸化剤がサンザシである場合は、経口投与の場合、通常成人換算で乾燥重量として0.01〜20g/体重kgの範囲で適宜調整して、一日一回または数回に分けて投与することができる。
【0041】
生体コラーゲン合成促進剤と異常タンパク質除去剤の本発明の組成物への有効配合量は、成分の調製法、製剤の形態などにより、適宜選択、決定され、特に限定されないが、例えば、生体コラーゲン合成促進剤がトリペプチドである場合は、0.001質量%以上、異常タンパク質除去剤が大豆由来のサポニンである場合は、0.1〜99.5質量%、異常タンパク質除去剤がケールおよび/またはその抽出物である場合は、乾燥重量として0.001〜60質量%が適当である。
【0042】
また、抗酸化剤の本発明の組成物への有効配合量は、成分の調製法、製剤の形態などにより、適宜選択、決定され、特に限定されないが、例えば、抗酸化剤がサンザシである場合は、乾燥重量として0.001〜60質量%が適当である。
【0043】
本発明の組成物には、適用形態に応じて、適宜、植物油のような油脂類、高級脂肪酸、高級アルコール、シリコーン、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活性剤、防腐剤、糖類、金属イオン封鎖剤、水溶性高分子のような高分子、増粘剤、粉体成分、紫外線吸収剤、紫外線遮断剤、保湿剤、香料、pH調整剤等を含有させることができる。ビタミン類、皮膚賦活剤、血行促進剤、活性酸素消去剤、抗炎症剤、美白剤、殺菌剤等の他の薬効成分、生理活性成分を含有させることもできる。
【0044】
油脂類としては、例えば、ツバキ油、月見草油、マカデミアナッツ油、オリーブ油、ナタネ油、トウモロコシ油、ゴマ油、ホホバ油、胚芽油、小麦胚芽油、トリオクタン酸グリセリン、等の液体油脂、カカオ脂、ヤシ油、硬化ヤシ油、パーム油、パーム核油、モクロウ、モクロウ核油、硬化油、硬化ヒマシ油等の固体油脂、ミツロウ、キャンデリラロウ、綿ロウ、ヌカロウ、ラノリン、酢酸ラノリン、液状ラノリン、サトウキビロウ等のロウ類が挙げられる。
【0045】
炭化水素類としては、例えば、流動パラフィン、スクワレン、スクワラン、マイクロクリスタリンワックス等が挙げられる。
【0046】
高級脂肪酸として、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、ドコサヘキサエン酸(DHA)、エイコサペンタエン酸(EPA)等が挙げられる。
【0047】
高級アルコールとして、例えば、ラウリルアルコール、ステアリルアルコール、セチルアルコール、セトステアリルアルコール等の直鎖アルコール、モノステアリルグリセリンエーテル、ラノリンアルコール、コレステロール、フィトステロール、オクチルドデカノール等の分枝鎖アルコール等が挙げられる。
【0048】
シリコーンとして、例えば、鎖状ポリシロキサンのジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン等、環状ポリシロキサンのデカメチルシクロペンタシロキサン等が挙げられる。
【0049】
アニオン界面活性剤として、例えば、ラウリン酸ナトリウム等の脂肪酸塩、ラウリル硫酸ナトリウム等の高級アルキル硫酸エステル塩、POEラウリル硫酸トリエタノールアミン等のアルキルエーテル硫酸エステル塩、N−アシルサルコシン酸、スルホコハク酸塩、N−アシルアミノ酸塩等が挙げられる。
【0050】
カチオン界面活性剤として、例えば、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム等のアルキルトリメチルアンモニウム塩、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム等が挙げられる。
【0051】
両性界面活性剤として、例えば、アルキルベタイン、アミドベタイン等のベタイン系界面活性剤等が挙げられる。
【0052】
非イオン界面活性剤として、例えば、ソルビタンモノオレエート等のソルビタン脂肪酸エステル類、硬化ヒマシ油誘導体が挙げられる。
【0053】
防腐剤として、例えば、メチルパラベン、エチルパラベン等を挙げることができる。
金属イオン封鎖剤として、例えばエチレンジアミン四酢酸二ナトリウム、エデト酸、エデト酸ナトリウム塩等のエデト酸塩を挙げることができる。
【0054】
高分子として、例えば、アラビアゴム、トラガカントガム、ガラクタン、グアーガム、カラギーナン、ペクチン、寒天、クインスシード、デキストラン、プルラン、カルボキシメチルデンプン、コラーゲン、カゼイン、ゼラチン、メチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム(CMC)、アルギン酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー(CARBOPOL等)等のビニル系高分子、等を挙げることができる。
【0055】
増粘剤として、例えば、カラギーナン、トラガカントガム、クインスシード、カゼイン、デキストリン、ゼラチン、CMC、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシビニルポリマー、グアーガム、キサンタンガム、ベントナイト等を挙げることができる。
【0056】
粉末成分としては、例えば、タルク、カオリン、雲母、シリカ、ゼオライト、ポリエチレン粉末、ポリスチレン粉末、セルロース粉末、無機白色顔料、無機赤色系顔料、酸化チタンコーテッドマイカ、酸化チタンコーテッドタルク、着色酸化チタンコーテッドマイカ等のパール顔料、赤色201号、赤色202号等の有機顔料を挙げることができる。
【0057】
紫外線吸収剤としては、例えば、パラアミノ安息香酸、サリチル酸フェニル、パラメトキシケイ皮酸イソプロピル、パラメトキシケイ皮酸オクチル、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、等を挙げることができる。
【0058】
紫外線遮断剤として、例えば、酸化チタン、タルク、カルミン、ベントナイト、カオリン、酸化亜鉛等を挙げることができる。
【0059】
保湿剤として、例えば、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,2−ペンタンジオール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、キシリトール、マルチトール、マルトース、ソルビトール、ブドウ糖、果糖、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、ピロリドンカルボン酸、シクロデキストリン等が挙げられる。
【0060】
薬効成分としては、例えば、ビタミンA油、レチノール等のビタミンA類、リボフラビン等のビタミンB類、ピリドキシン塩酸塩等のB類、L−アスコルビン酸、L−アスコルビン酸リン酸エステル、L−アスコルビン酸モノパルミチン酸エステル、L−アスコルビン酸ジパルミチン酸エステル、L−アスコルビン酸−2−グルコシド等のビタミンC類、パントテン酸カルシウム等のパントテン酸類、ビタミンD、コレカルシフェロール等のビタミンD類;α−トコフェロール、酢酸トコフェロール、ニコチン酸DL−α−トコフェロール等のビタミンE類等のビタミン類を挙げることができる。
【0061】
プラセンタエキス、グルタチオン、ユキノシタ抽出物等の美白剤、ローヤルゼリー、ブナノキエキス等の皮膚賦活剤、カプサイシン、ジンゲロン、カンタリスチンキ、イクタモール、カフェイン、タンニン酸、γ−オリザノール等の血行促進剤、グリチルリチン酸誘導体、グリチルレチン酸誘導体、アズレン等の消炎剤、アルギニン、セリン、ロイシン、トリプトファン等のアミノ酸類、常在菌コントロール剤のマルトースショ糖縮合物、塩化リゾチーム等を挙げることができる。
【0062】
さらに、カミツレエキス、パセリエキス、ブナノキエキス、ワイン酵母エキス、グレープフルーツエキス、スイカズラエキス、コメエキス、ブドウエキス、ホップエキス、コメヌカエキス、ビワエキス、オウバクエキス、ヨクイニンエキス、センブリエキス、メリロートエキス、バーチエキス、カンゾウエキス、シャクヤクエキス、サボンソウエキス、ヘチマエキス、トウガラシエキス、レモンエキス、ゲンチアナエキス、シソエキス、アロエエキス、ローズマリーエキス、セージエキス、タイムエキス、茶エキス、海藻エキス、キューカンバーエキス、チョウジエキス、ニンジンエキス、マロニエエキス、ハマメリスエキス、クワエキス等の各種抽出物を挙げることができる。
【0063】
本発明の組成物は、老化予防および老化防止用化粧料または健康食品、アンチエイジング化粧料または美容食品、サビ予防およびサビ防止化粧料または健康食品として有用である。
【0064】
本発明の抗老化用組成物は、哺乳動物に対して、優れた作用を示し、且つ安全生が高い。
【0065】
【実施例】以下に実施例を挙げて具体的に説明するが、これに限定されるものではない。
[製造例1]コラゲナーゼ消化分解物
コラーゲン蛋白として、豚真皮より調製したゼラチン30gを蒸留水300mlに加温溶解した。コラゲナーゼタイプI(Worthington Biochemical Corp製)300mgを加え、アンモニア水にてpH7.5に調製した後37℃で1時間放置した。反応終了後、反応液を100℃で3分間加熱し、酵素を失活させ、次いで0.45μmのフィルターで滅菌濾過した。
【0066】
この濾液を蒸留水で平衡化したセファデックス LH−20(ファルマシア社製)によるゲル濾過を行い、6分画しそれぞれを凍結乾燥した。それぞれの画分のピークはスーパーデックス ぺプチド HR10/30(ファルマシア社製)を用いて、0.3M NaClを含む0.1Mリン酸ナトリウム緩衝液(pH7.2)溶出液を用いて平均分子量を求めたところ、試験試料はそれぞれ、10000、2500、1300、1030、490、300であった。これらのうち10000及び300の画分について、実施例1、比較例1−5の試験に用いた。
【0067】
[製造例2]大豆サポニン
大豆サポニンは、常盤植物化学研究所社製食品用原料「大豆抽出物I(大豆サポニン85%以上含有)」を、実施例1、比較例1−5の試験に用いた。
【0068】
[製造例3]ケールの抽出
ケールの葉を90℃で乾燥させた後、粉砕した。その粉砕物4kgを電熱式水浴機で加熱還流しながら、99.5%エタノール(和光純薬工業)20Lを用いて抽出を行い、乾燥物質としてケール抽出物80gを得た。
【0069】
以下に処方例を示す。
[処方例1]錠剤の製造
製造例1で得たゼラチン分解物中、平均分子量300の画分および製造例2で得た大豆抽出物I(大豆サポニン85%以上含有)を用いて常法に従って、下記組成の錠剤を製造した。
(組   成)                (配合;質量%)
ゼラチン分解物(平均分子量300)         22
大豆抽出物I(大豆サポニン85%以上含有)     20
乳糖                        36
コーンスターチ                   20
グァーガム                      1.0
L−アスコルビン酸                  1.0
【0070】
[処方例2]ジュースの製造
製造例1で得たゼラチン分解物中、平均分子量300の画分および大豆抽出物I(大豆サポニン85%以上含有)を用いて常法に従って、下記組成のジュースを製造した。
(組   成)                (配合;質量%)
果糖ブトウ糖液糖                   5.00
クエン酸                      10.4
L−アスコルビン酸                  0.20
香料                         0.02
色素                         0.10
ゼラチン分解物(平均分子量300)          1.00
大豆抽出物I(大豆サポニン85%以上含有)      1.00
水                         82.28
【0071】
[処方例3]クリームの製造
製造例1で得たゼラチン分解物中、平均分子量300の画分および大豆抽出物I(大豆サポニン85%以上含有)を用いて常法に従って、下記の処方(単位は質量%)により、クリームを製造した。
(1)ステアリルアルコール            6.0
(2)ステアリン酸                2.0
(3)水添ラノリン                4.0
(4)スクワラン                 9.0
(5)オクチルドデカノール           10.0
(6)POE(25)セチルアルコールエーテル   3.0
(7)モノステアリン酸グリセリン         2.0
(8)ゼラチン分解物(平均分子量300)     1.00
(9)大豆抽出物I(大豆サポニン85%以上含有) 1.00
(10)防腐剤                    適量
(11)香料                     適量
(12)1,3ブチレングリコール          6.0
(13)PEG 1500              4.0
(14)精製水                    残余
上記成分(1)〜(11)を80℃に加熱溶解し油相とする。成分(12)〜(14)を70℃に加熱溶解し水相とする。油相に水相を徐々に加え乳化し、攪拌しながら40℃まで冷却し、さらに30℃まで攪拌冷却してクリームを得た。
【0072】
<試験方法>
コラーゲン産生促進作用の測定
[線維芽細胞の培養]
コラーゲン産生促進作用測定用の細胞はTIG103ヒト皮膚正常細胞(財団法人ヒューマンサイエンス振興財団)を用いた。細胞は、牛胎児血清を10%(容量/容量)の濃度で含む培地{EMEM(大日本製薬株式会社製)}を用いて、37℃−5%COインキュベーターにて培養し、増殖させた。細胞に薬剤を処理する場合は、血清の影響を最小限に抑えるために血清を0.5%(容量/容量)の濃度で含む培地を使用した。
【0073】
[コラゲナーゼ消化分解物のコラーゲン産生促進作用の測定]
コラーゲン産生促進作用の測定は、無添加の対照群、コラゲナーゼ消化分解物のうち10000または300の画分添加群の3群間で行った。被験物質は最終濃度10μg/mlとなるよう添加し、添加24時間後にmRNAをIsogenTM(ニッポンジーン)を用いて抽出し、32Pで標識したヒトタイプIコラーゲンおよびβアクチンのcDNAプローブにてノーザンブロットを行い、プロコラーゲンα1(I)の発現を解析した。その結果、プロコラーゲンα1(I)の発現は対照群と比較して被験物質添加により誘導が認められた。特に、300の画分にコラーゲン産生促進作用が強く認められる。
【0074】
異常タンパク質除去作用の測定
[肝細胞の培養]
プロテアソーム活性測定用の細胞は株化したラット肝細胞(Clone 9)を用いた。細胞は、牛胎児血清を10%(容量/容量)の濃度で含む培地{F−12K Nutrient Mixture(Kaighn’s Modification)(GIBCO−BRL)}を用いて、37℃−5%COインキュベーターにて培養し、増殖させた。細胞に薬剤を処理する場合は、血清の影響を最小限に抑えるために血清を0.5%(容量/容量)の濃度で含む培地を使用した。
【0075】
[大豆サポニンおよびケール抽出物の異常タンパク質除去作用の測定]
正常ラット肝細胞(Clone 9 cells)培養液に大豆サポニンまたはケール抽出物をそれぞれ0,1,10,100μg/mlを添加、培養後、酸化ストレスとして硫酸鉄を作用させた後、細胞を破砕して得られた上清について解析を行う。タンパク質量の測定は、以下のとおりの方法で行える。本方法は、酸化障害によりカルボニル化されたタンパク質のカルボキシル末端をカルボニル基に特異的に結合するジニトロフェニルヒドラジン(DNPH)を用いて標識後、DNPHに特異的に結合する抗DNPH抗体を用いて、カルボニル化タンパク質を検出する方法である。
【0076】
サンプル中のタンパク質を公知の方法(Nakamura,et al.,Journal of biochemistry,Vol.199,p768−774,1996)によりDNPH化する。DNPH化したタンパク質をSDS−PAGEにより分離し、タンパク質転写装置を用いてポリフッ化ビニリデン膜に転写する。転写後の膜をブロッキング溶液(3%のスキムミルクを含むPBS)に浸し、室温で2時間ブロッキングする。洗浄液{0.1%のBSAおよび0.05%のポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラウレートを含むPBS}で洗浄後、一次抗体溶液(洗浄液で1mg/mlに調製したDNPHに対する抗体)に浸し、室温で2時間反応させる。洗浄後、[125I]−プロテインA溶液に浸し、室温で2時間反応させる。洗浄後、イメージングプレートで感光させ、画像解析を行う。
【0077】
試験試料に代えて生理食塩水のみを添加した群のカルボニル化タンパク質量を対照とした。
大豆サポニン及びケール抽出物を投与した群では、対照群と比較してカルボニル化タンパク質の生成量が低下する。このことにより、異常タンパク質除去効果を有することがわかる。
【0078】
プロテアソーム活性促進作用の測定
[肝細胞の培養]
プロテアソーム活性測定用の細胞は株化したラット肝細胞(Clone 9)を用いた。細胞は、牛胎児血清を10%(容量/容量)の濃度で含む培地{F−12K Nutrient Mixture(Kaighn’s Modification)(GIBCO−BRL)}を用いて、37℃−5%COインキュベーターにて培養し、増殖させた。細胞に薬剤を処理する場合は、血清の影響を最小限に抑えるために血清を0.5%(容量/容量)の濃度で含む培地を使用した。
【0079】
[大豆サポニンおよびケール抽出物のプロテアソーム活性促進作用の測定]
細胞を24穴プレートに5×10個/ウェルで播種し、24時間培養した。ケール抽出物を最終濃度が0.1、1.0、10.0、100.0μg/mlとなるように添加し、24時間培養後、公知の方法(Hayashi,et al.,Mechanisms of aging and development,Vol.102,p55−66,1998)により細胞から抽出したプロテアソーム溶液を試料として用いた。大豆サポニンについても同様の方法により試料を調製した。
【0080】
トリプシン様プロテアソーム活性を測定するための基質として、t−ブチルオキシカルボニル−L−ロイシル−L−アルギニル−L−アルギニン 4−メチル―クマリル―7−アミド
(ペプチド研究所)を用い、キモトリプシン様プロテアソーム活性を測定するための基質として、サクシニル−L−ロイシル−L−ロイシル−L−バリル−L−チロシン 4−メチル―クマリル―7−アミド
(ペプチド研究所)を用いた。0.1Mトリス緩衝液(pH8.0)で調製した100μMの基質溶液10.5μlに、50mMトリス緩衝液(pH7.5)で調製したプロテアソーム溶液39.5μlを加えて、37℃、1時間反応させた。遊離した7−アミノ−4−メチルクマリンの蛍光強度を励起波長(Ex)380nm、吸収波長(Em)440nmで測定した。大豆サポニンおよびケール抽出物は、トリプシン様プロテアソーム活性およびキモトリプシン様プロテアソーム活性のいずれにおいても濃度依存的にプロテアソーム活性を促進した。
【0081】
実施例1、比較例1〜5
表1に示す処方により生体コラーゲン合成促進剤としてコラーゲン分解物(平均分子量10000および300)、異常タンパク質除去剤として大豆サポニンからなる原料を混合し、ゼラチン及びグリセリンを混合したカプセル基剤中に充填し、軟カプセルを得た。
【0082】
【表1】
Figure 2004115438
【0083】
官能テスト(美肌効果試験)
荒れ肌、小皺、乾燥肌等を訴える女性被験者(35〜50才)60人を実施例、比較例ごと各10名の計6群に分け、試料を1日2回(朝・夕)連続2ヶ月間摂取させた後、皮膚の柔軟性、はり、しわの改善について評価した。結果は、各項目に対して「皮膚の柔軟性が向上した」「皮膚のはりが改善された」「皮膚のしわが改善された」「皮膚のくすみが改善された」と回答した人数で示した。効果の判定は次のように表示した。
Figure 2004115438
10人のパネラーの判定スコアを合計し、有効性を評価した。
【0084】
【表2】
Figure 2004115438
【0085】
その結果、表に示すようにコラーゲン分解物(平均分子量300)および大豆サポニンを含む実施例1では皮膚の柔軟性・はり・しわ・くすみの4項目全てにおいてきわめて良好な改善効果を示した。コラーゲン分解物(平均分子量10000および300)、大豆単独の比較例1,2,3、またコラーゲン分解物(平均分子量1000)および大豆サポニンを含む比較例4,コラーゲン分解物(平均分子量10000および300)および大豆サポニンをを含む比較例5は人によって良好な改善効果を示しているが、全体的な改善には至っていない。
【0086】
このように生体コラーゲン合成促進剤と異常タンパク質除去剤を併用することにより、それぞれ単独で使用した場合よりも顕著に皮膚に対する有効性が確認できた。生体コラーゲン合成促進剤の摂取により皮膚中のコラーゲン量を増加させるとともに、異常タンパク質除去剤の摂取により、変性したコラーゲンを速やかに除去できることから、加齢とともにターンオーバーが遅くなると考えられているコラーゲンのターンオーバー促進に繋がり、すなわち皮膚の老化防止効果が飛躍的に高まると考えられる。
【0087】
【発明の効果】
生体内コラーゲンタンパク質合成活性を飛躍的に高めることができる生体コラーゲン合成促進剤と異常タンパク質の生体内蓄積を原因とする疾病の予防及び治療に有効である異常タンパク質除去剤とを含有することをにより、皮膚のターンオーバーを促進させ皮膚の老化防止効果(皮膚柔軟化効果、皮膚のはりの改善効果、皮膚のしわの改善、皮膚のくすみの改善効果等)に有用である。

Claims (9)

  1. 生体コラーゲン合成促進剤と異常タンパク質除去剤とを含有することを特徴とする抗老化用組成物。
  2. 生体コラーゲン合成促進剤が、コラーゲン及び/またはゼラチンの分解物であって分子量が400以下のものを含有する分解物である、請求項1記載の抗老化用組成物。
  3. 生体コラーゲン合成促進剤が、N末端にグリシンを含むトリペプチドを含有するペプチド混合物である、請求項1記載の抗老化用組成物。
  4. 生体コラーゲン合成促進剤が、グリシル−プロリル−ヒドロキシプロリンであることを特徴とする請求項1記載の抗老化用組成物。
  5. 生体コラーゲン合成促進剤が、アミノ酸配列にグリシル−プロリル−ヒドロキシプロリンを含有するペプチドである、請求項1記載の抗老化用組成物。
  6. 異常タンパク質除去剤が、プロテアソーム活性促進作用を有する物質である、請求項1〜5のいずれか記載の抗老化用組成物。
  7. 異常タンパク質除去剤が、大豆由来のサポニンである、請求項1〜5のいずれか記載の抗老化用組成物。
  8. 異常タンパク質除去剤が、ケールおよび/またはその抽出物である、請求項1〜5のいずれか記載の抗老化用組成物。
  9. さらに、抗酸化剤を含有する、請求項1〜8のいずれか記載の抗老化用組成物。
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