JP2001220377A - 4−(トリブロモメチルスルホニル)ベンゾフェノンおよびその製造方法 - Google Patents
4−(トリブロモメチルスルホニル)ベンゾフェノンおよびその製造方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】水銀灯のスペクトルを有効に利用でき、ラジカ
ル発生効率の良い光重合開始剤として有用な新規化合物
およびその製造方法を提供する。 【解決手段】下記式(1); で表される4−(トリブロモメチルスルホニル)ベンゾ
フェノンおよび下記一般式(2); (式中、Mは水素原子またはアルカリ金属原子を示
す。)で表される4−(ベンゾイル)フェニルチオ酢酸
またはその塩を酸化および臭素化することを特徴とする
前記式(1)で表される4−(トリブロモメチルスルホ
ニル)ベンゾフェノンの製造方法。
ル発生効率の良い光重合開始剤として有用な新規化合物
およびその製造方法を提供する。 【解決手段】下記式(1); で表される4−(トリブロモメチルスルホニル)ベンゾ
フェノンおよび下記一般式(2); (式中、Mは水素原子またはアルカリ金属原子を示
す。)で表される4−(ベンゾイル)フェニルチオ酢酸
またはその塩を酸化および臭素化することを特徴とする
前記式(1)で表される4−(トリブロモメチルスルホ
ニル)ベンゾフェノンの製造方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、4−(トリブロモ
メチルスルホニル)ベンゾフェノンおよびその製造方法
に関する。さらに詳しくは光照射によりラジカルを発生
する能力を有する新規な含硫黄化合物である4−(トリ
ブロモメチルスルホニル)ベンゾフェノンおよびその製
造方法に関する。
メチルスルホニル)ベンゾフェノンおよびその製造方法
に関する。さらに詳しくは光照射によりラジカルを発生
する能力を有する新規な含硫黄化合物である4−(トリ
ブロモメチルスルホニル)ベンゾフェノンおよびその製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光重合開始剤として、分子内にハ
ロゲンを有する化合物、例えば四塩化炭素、四臭化炭
素、ヘキサクロロエタン、α、α、α−トリクロロトル
エン、o−ニトロ−α、α、α−トリブロモアセトフェ
ノン、o−ニトロベンゼンスルフェニルクロライド、ヘ
キサブロモジメチルスルホキシド、トリクロロメチルフ
ェニルスルホン、トリブロモメチルフェニルスルホン、
トリブロモメチル−p−ニトロフェニルスルホンおよび
テトラブロモジメチルスルホン等が知られている。中で
も、(トリハロゲノメチル)フェニルスルホン類は、光
照射によりラジカルを生じるため重合反応の開始剤とし
て有用であり、またハロゲン化銀写真のカブリ防止剤と
しても有用な化合物である。さらに、微生物に対する抗
菌剤としても重要な化合物である。
ロゲンを有する化合物、例えば四塩化炭素、四臭化炭
素、ヘキサクロロエタン、α、α、α−トリクロロトル
エン、o−ニトロ−α、α、α−トリブロモアセトフェ
ノン、o−ニトロベンゼンスルフェニルクロライド、ヘ
キサブロモジメチルスルホキシド、トリクロロメチルフ
ェニルスルホン、トリブロモメチルフェニルスルホン、
トリブロモメチル−p−ニトロフェニルスルホンおよび
テトラブロモジメチルスルホン等が知られている。中で
も、(トリハロゲノメチル)フェニルスルホン類は、光
照射によりラジカルを生じるため重合反応の開始剤とし
て有用であり、またハロゲン化銀写真のカブリ防止剤と
しても有用な化合物である。さらに、微生物に対する抗
菌剤としても重要な化合物である。
【0003】しかしながら、これらの化合物においては
光重合開始剤として用いる場合、水銀灯のスペクトル範
囲内に有効吸収が無いため増感剤と併せて用いる必要が
あったり、また光は吸収するがラジカルの発生効率が悪
かったりする等の問題点を有している。
光重合開始剤として用いる場合、水銀灯のスペクトル範
囲内に有効吸収が無いため増感剤と併せて用いる必要が
あったり、また光は吸収するがラジカルの発生効率が悪
かったりする等の問題点を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、水銀
灯のスペクトルを有効に利用でき、ラジカル発生効率の
良い光重合開始剤として有用な新規化合物およびその製
造方法を提供することにある。
灯のスペクトルを有効に利用でき、ラジカル発生効率の
良い光重合開始剤として有用な新規化合物およびその製
造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは水銀灯のス
ペクトルを有効に利用できる化合物を開発すべく、ベン
ゼン環、ナフタレン環やビナフチルのように複数の芳香
環より構成された芳香環化合物、ピリジンやチオフェン
のような複素環化合物等を基本骨格とする種々のトリハ
ロゲノ化合物を合成した。そして得られた化合物の紫外
線吸収を調べた結果、4−(トリブロモメチルスルホニ
ル)ベンゾフェノンが上記の課題を解決する優れた化合
物であることを見出した。
ペクトルを有効に利用できる化合物を開発すべく、ベン
ゼン環、ナフタレン環やビナフチルのように複数の芳香
環より構成された芳香環化合物、ピリジンやチオフェン
のような複素環化合物等を基本骨格とする種々のトリハ
ロゲノ化合物を合成した。そして得られた化合物の紫外
線吸収を調べた結果、4−(トリブロモメチルスルホニ
ル)ベンゾフェノンが上記の課題を解決する優れた化合
物であることを見出した。
【0006】すなわち、本発明は、下記式(1);
【0007】
【化7】
【0008】で表される4−(トリブロモメチルスルホ
ニル)ベンゾフェノンおよび下記一般式(2);
ニル)ベンゾフェノンおよび下記一般式(2);
【0009】
【化8】 (式中、Mは水素原子またはアルカリ金属原子を示
す。)
す。)
【0010】で表される4−(ベンゾイル)フェニルチ
オ酢酸またはその塩を酸化および臭素化することを特徴
とする前記式(1)で表される4−(トリブロモメチル
スルホニル)ベンゾフェノンの製造方法に関する。
オ酢酸またはその塩を酸化および臭素化することを特徴
とする前記式(1)で表される4−(トリブロモメチル
スルホニル)ベンゾフェノンの製造方法に関する。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の4−(トリブロモメチル
スルホニル)ベンゾフェノンは、下記式(1);
スルホニル)ベンゾフェノンは、下記式(1);
【0012】
【化9】
【0013】で表される化合物である。4−(トリブロ
モメチルスルホニル)ベンゾフェノンは、紫外部極大吸
収波長が250nmにあり、水銀灯の254nmの光を
有効に利用することができる。
モメチルスルホニル)ベンゾフェノンは、紫外部極大吸
収波長が250nmにあり、水銀灯の254nmの光を
有効に利用することができる。
【0014】前記4−(トリブロモメチルスルホニル)
ベンゾフェノンの製造方法としては、特に限定されず、
例えば下記一般式(2);
ベンゾフェノンの製造方法としては、特に限定されず、
例えば下記一般式(2);
【0015】
【化10】 (式中、Mは水素原子またはアルカリ金属原子を示
す。)
す。)
【0016】で表される4−(ベンゾイル)フェニルチ
オ酢酸またはその塩(以下、4−(ベンゾイル)フェニ
ルチオ酢酸という)を酸化および臭素化して4−(トリ
ブロモメチルスルホニル)ベンゾフェノンとする方法等
が挙げられる。
オ酢酸またはその塩(以下、4−(ベンゾイル)フェニ
ルチオ酢酸という)を酸化および臭素化して4−(トリ
ブロモメチルスルホニル)ベンゾフェノンとする方法等
が挙げられる。
【0017】ここで、前記一般式(2)で表される4−
(ベンゾイル)フェニルチオ酢酸の具体例としては、4
−(ベンゾイル)フェニルチオ酢酸、4−(ベンゾイ
ル)フェニルチオ酢酸リチウム、4−(ベンゾイル)フ
ェニルチオ酢酸カリウムおよび4−(ベンゾイル)フェ
ニルチオ酢酸ナトリウム等が挙げられる。中でも、4−
(ベンゾイル)フェニルチオ酢酸が好適に用いられる。
(ベンゾイル)フェニルチオ酢酸の具体例としては、4
−(ベンゾイル)フェニルチオ酢酸、4−(ベンゾイ
ル)フェニルチオ酢酸リチウム、4−(ベンゾイル)フ
ェニルチオ酢酸カリウムおよび4−(ベンゾイル)フェ
ニルチオ酢酸ナトリウム等が挙げられる。中でも、4−
(ベンゾイル)フェニルチオ酢酸が好適に用いられる。
【0018】前記4−(ベンゾイル)フェニルチオ酢酸
を酸化および臭素化する方法としては、(A)塩基と水
の存在下に臭素を用いて酸化および臭素化を同時に行う
方法、(B)次亜臭素酸塩を用いて酸化および臭素化を
同時に行う方法等が挙げられる。
を酸化および臭素化する方法としては、(A)塩基と水
の存在下に臭素を用いて酸化および臭素化を同時に行う
方法、(B)次亜臭素酸塩を用いて酸化および臭素化を
同時に行う方法等が挙げられる。
【0019】前記(A)塩基と水の存在下に臭素を用い
て酸化および臭素化を同時に行う方法において用いられ
る臭素の使用量は、4−(ベンゾイル)フェニルチオ酢
酸1モル対して、5〜20モル、好ましくは6〜15モ
ルである。臭素の使用量が5モル未満の場合、反応が完
結しにくく、20モルを越える場合、使用量に見合う効
果がなく経済的に不利である。
て酸化および臭素化を同時に行う方法において用いられ
る臭素の使用量は、4−(ベンゾイル)フェニルチオ酢
酸1モル対して、5〜20モル、好ましくは6〜15モ
ルである。臭素の使用量が5モル未満の場合、反応が完
結しにくく、20モルを越える場合、使用量に見合う効
果がなく経済的に不利である。
【0020】前記塩基としては、特に限定されないが、
水酸化リチウム、水酸化ナトリウムおよび水酸化カリウ
ム等のアルカリ金属水酸化物等が挙げられる。中でも水
酸化ナトリウムが好適に用いられる。塩基の使用量は、
臭素1モル対して、通常2〜8モル、好ましくは2.1
〜5モルである。塩基の使用量が2モル未満の場合、反
応が完結しにくく、8モルを越える場合、使用量に見合
う効果がなく経済的に不利である。
水酸化リチウム、水酸化ナトリウムおよび水酸化カリウ
ム等のアルカリ金属水酸化物等が挙げられる。中でも水
酸化ナトリウムが好適に用いられる。塩基の使用量は、
臭素1モル対して、通常2〜8モル、好ましくは2.1
〜5モルである。塩基の使用量が2モル未満の場合、反
応が完結しにくく、8モルを越える場合、使用量に見合
う効果がなく経済的に不利である。
【0021】前記水の量は、特に限定されないが、前記
塩基1モルに対して40〜800gが適量である。
塩基1モルに対して40〜800gが適量である。
【0022】前記(B)次亜臭素酸塩を用いて酸化およ
び臭素化を同時に行う方法において用いられる次亜臭素
酸塩としては、特に限定されないが、次亜臭素酸ナトリ
ウム、次亜臭素酸カリウム等の次亜臭素酸のアルカリ金
属塩等が挙げられる。中でも、次亜臭素酸ナトリウムが
好適に用いられる。
び臭素化を同時に行う方法において用いられる次亜臭素
酸塩としては、特に限定されないが、次亜臭素酸ナトリ
ウム、次亜臭素酸カリウム等の次亜臭素酸のアルカリ金
属塩等が挙げられる。中でも、次亜臭素酸ナトリウムが
好適に用いられる。
【0023】前記次亜臭素酸塩の使用量は、4−(ベン
ゾイル)フェニルチオ酢酸1モル対して、5〜20モ
ル、好ましくは6〜15モルである。次亜臭素酸塩の使
用量が5モル未満の場合、反応が完結しにくく、20モ
ルを越える場合、使用量に見合う効果がなく経済的に不
利である。
ゾイル)フェニルチオ酢酸1モル対して、5〜20モ
ル、好ましくは6〜15モルである。次亜臭素酸塩の使
用量が5モル未満の場合、反応が完結しにくく、20モ
ルを越える場合、使用量に見合う効果がなく経済的に不
利である。
【0024】前記次亜臭素酸塩の濃度は、特に限定され
ないが、工業的には10〜30重量%のものが有利に使
用できる。
ないが、工業的には10〜30重量%のものが有利に使
用できる。
【0025】前記(A)および(B)の方法における反
応温度は、通常5〜80℃、好ましくは30〜75℃で
ある。反応温度が5℃未満の場合、反応速度が遅く、反
応に長時間を要し、80℃を越える場合、反応速度は早
くなるが、副反応生成物も増加する。反応時間は、反応
温度により異なるが、通常5〜20時間である。
応温度は、通常5〜80℃、好ましくは30〜75℃で
ある。反応温度が5℃未満の場合、反応速度が遅く、反
応に長時間を要し、80℃を越える場合、反応速度は早
くなるが、副反応生成物も増加する。反応時間は、反応
温度により異なるが、通常5〜20時間である。
【0026】前記(A)および(B)の方法において
は、通常、反応は不均一系で進行するため相間移動触媒
を添加して反応を円滑に進行させることができる。前記
相間移動触媒としては、特に限定されないが、テトラブ
チルアンモニウムクロライド、テトラブチルアンモニウ
ムブロマイド等の第4級アンモニウム塩、テトラブチル
ホスホニウムクロライド、テトラブチルホスホニウムブ
ロマイド等の第4級ホスホニウム塩等が好適に用いられ
る。その使用量は、4−(ベンゾイル)フェニルチオ酢
酸に対して、通常0.1〜50重量%である。
は、通常、反応は不均一系で進行するため相間移動触媒
を添加して反応を円滑に進行させることができる。前記
相間移動触媒としては、特に限定されないが、テトラブ
チルアンモニウムクロライド、テトラブチルアンモニウ
ムブロマイド等の第4級アンモニウム塩、テトラブチル
ホスホニウムクロライド、テトラブチルホスホニウムブ
ロマイド等の第4級ホスホニウム塩等が好適に用いられ
る。その使用量は、4−(ベンゾイル)フェニルチオ酢
酸に対して、通常0.1〜50重量%である。
【0027】前記(A)および(B)の方法において
は、原料である4−(ベンゾイル)フェニルチオ酢酸お
よび生成物である4−(トリブロモメチルスルホニル)
ベンゾフェノンが水不溶性であるため、反応は固−液の
不均一2相系で行われる。したがって、反応終了後に、
通常のろ過操作のみで容易に4−(トリブロモメチルス
ルホニル)ベンゾフェノンを単離することができる。ま
た、モノクロロベンゼン、ジクロロベンゼン等の有機溶
媒を用いて、液−液の不均一2相系で行うこともでき
る。その際、反応終了後に、通常の分液操作で有機層を
得、得られた有機層を冷却することにより4−(トリブ
ロモメチルスルホニル)ベンゾフェノンを析出させて単
離することができる。前記有機溶媒の使用量は、4−
(ベンゾイル)フェニルチオ酢酸1モルに対して、50
0〜2000gが適量である。
は、原料である4−(ベンゾイル)フェニルチオ酢酸お
よび生成物である4−(トリブロモメチルスルホニル)
ベンゾフェノンが水不溶性であるため、反応は固−液の
不均一2相系で行われる。したがって、反応終了後に、
通常のろ過操作のみで容易に4−(トリブロモメチルス
ルホニル)ベンゾフェノンを単離することができる。ま
た、モノクロロベンゼン、ジクロロベンゼン等の有機溶
媒を用いて、液−液の不均一2相系で行うこともでき
る。その際、反応終了後に、通常の分液操作で有機層を
得、得られた有機層を冷却することにより4−(トリブ
ロモメチルスルホニル)ベンゾフェノンを析出させて単
離することができる。前記有機溶媒の使用量は、4−
(ベンゾイル)フェニルチオ酢酸1モルに対して、50
0〜2000gが適量である。
【0028】前記一般式(2)で表される4−(ベンゾ
イル)フェニルチオ酢酸の製造方法としては、例えば下
記一般式(3);
イル)フェニルチオ酢酸の製造方法としては、例えば下
記一般式(3);
【0029】
【化11】 (式中、Xはハロゲン原子を表す。)
【0030】で表される4−ハロゲン化ベンゾフェノン
とチオグリコール酸を有機溶媒中、塩基の存在下に反応
させる方法等が挙げられる。
とチオグリコール酸を有機溶媒中、塩基の存在下に反応
させる方法等が挙げられる。
【0031】ここで、前記一般式(3)で表される4−
ハロゲン化ベンゾフェノンは、例えば、モノハロゲノベ
ンゼンとベンゾイルクロライドをルイス酸触媒下で反応
させる公知の方法により製造することができる。前記4
−ハロゲン化ベンゾフェノンの具体例としては、例えば
4−フルオロベンゾフェノン、4−クロロベンゾフェノ
ン、4−ブロモベンゾフェノンおよび4−イオドベンゾ
フェノン等が挙げられる。中でも、4−クロロベンゾフ
ェノンが好適に用いられる。
ハロゲン化ベンゾフェノンは、例えば、モノハロゲノベ
ンゼンとベンゾイルクロライドをルイス酸触媒下で反応
させる公知の方法により製造することができる。前記4
−ハロゲン化ベンゾフェノンの具体例としては、例えば
4−フルオロベンゾフェノン、4−クロロベンゾフェノ
ン、4−ブロモベンゾフェノンおよび4−イオドベンゾ
フェノン等が挙げられる。中でも、4−クロロベンゾフ
ェノンが好適に用いられる。
【0032】前記4−ハロゲン化ベンゾフェノンとチオ
グリコール酸との反応に用いられる有機溶媒としては、
特に限定されないが、エチレングリコール、スルホラン
およびN,N−ジメチルホルムアミド等が挙げられる。
中でもエチレングリコールが好適に用いられる。有機溶
媒の使用量は、4−ハロゲン化ベンゾフェノン1モルに
対して、100〜3000g、好ましくは300〜15
00gである。有機溶媒の使用量が100g未満の場
合、反応が円滑に進行しにくく、3000gを越える場
合、容積効率が悪化し経済的でない。
グリコール酸との反応に用いられる有機溶媒としては、
特に限定されないが、エチレングリコール、スルホラン
およびN,N−ジメチルホルムアミド等が挙げられる。
中でもエチレングリコールが好適に用いられる。有機溶
媒の使用量は、4−ハロゲン化ベンゾフェノン1モルに
対して、100〜3000g、好ましくは300〜15
00gである。有機溶媒の使用量が100g未満の場
合、反応が円滑に進行しにくく、3000gを越える場
合、容積効率が悪化し経済的でない。
【0033】前記反応において用いられる塩基として
は、特に限定されないが、水酸化リチウム、水酸化ナト
リウムおよび水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物
等が挙げられる。中でも水酸化カリウムが好適に用いら
れる。塩基の使用量は、4−ハロゲン化ベンゾフェノン
1モルに対して、2〜6モル、好ましくは2〜3モルで
ある。塩基の使用量が2モル未満の場合、未反応の4−
ハロゲン化ベンゾフェノンが多くなり収率が低下し、使
用量が6モルを越える場合、それに見合う効果が得られ
ず経済的に不利である。
は、特に限定されないが、水酸化リチウム、水酸化ナト
リウムおよび水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物
等が挙げられる。中でも水酸化カリウムが好適に用いら
れる。塩基の使用量は、4−ハロゲン化ベンゾフェノン
1モルに対して、2〜6モル、好ましくは2〜3モルで
ある。塩基の使用量が2モル未満の場合、未反応の4−
ハロゲン化ベンゾフェノンが多くなり収率が低下し、使
用量が6モルを越える場合、それに見合う効果が得られ
ず経済的に不利である。
【0034】前記反応において用いられるチオグリコー
ル酸の使用量は、4−ハロゲン化ベンゾフェノン1モル
に対して、1〜1.5モル、好ましくは1.1〜1.3
モルである。チオグリコール酸の使用量が1モル未満の
場合、反応が完結しにくく、1.5モルを越える場合、
使用量に見合う効果がなく経済的でない。
ル酸の使用量は、4−ハロゲン化ベンゾフェノン1モル
に対して、1〜1.5モル、好ましくは1.1〜1.3
モルである。チオグリコール酸の使用量が1モル未満の
場合、反応が完結しにくく、1.5モルを越える場合、
使用量に見合う効果がなく経済的でない。
【0035】反応温度は、通常80〜160℃、好まし
くは90〜140℃である。反応温度が80℃未満の場
合、反応速度が遅く、反応に長時間を要し、160℃を
越える場合、反応速度は速くなるが、副生成物が増加し
収率が低下する。反応時間は、反応温度により異なるが
通常2〜15時間である。
くは90〜140℃である。反応温度が80℃未満の場
合、反応速度が遅く、反応に長時間を要し、160℃を
越える場合、反応速度は速くなるが、副生成物が増加し
収率が低下する。反応時間は、反応温度により異なるが
通常2〜15時間である。
【0036】なお、前記反応においては、4−ハロゲン
化ベンゾフェノンと塩基からなる反応液にチオグリコー
ル酸を滴下しても良いし、また4−ハロゲン化ベンゾフ
ェノンにチオグリコール酸と塩基からなる混合液を滴下
しても良い。
化ベンゾフェノンと塩基からなる反応液にチオグリコー
ル酸を滴下しても良いし、また4−ハロゲン化ベンゾフ
ェノンにチオグリコール酸と塩基からなる混合液を滴下
しても良い。
【0037】反応終了後、反応液に塩酸、硫酸等の酸を
添加してpH1〜3に調整し、水を添加することにより
結晶を析出させる。析出した結晶を濾過することによ
り、4−(ベンゾイル)フェニルチオ酢酸を単離するこ
とができる。また、反応液をそのまま濃縮することによ
り4−(ベンゾイル)フェニルチオ酢酸リチウム、4−
(ベンゾイル)フェニルチオ酢酸カリウムおよび4−
(ベンゾイル)フェニルチオ酢酸ナトリウム等の4−
(ベンゾイル)フェニルチオ酢酸塩を単離することがで
きる。
添加してpH1〜3に調整し、水を添加することにより
結晶を析出させる。析出した結晶を濾過することによ
り、4−(ベンゾイル)フェニルチオ酢酸を単離するこ
とができる。また、反応液をそのまま濃縮することによ
り4−(ベンゾイル)フェニルチオ酢酸リチウム、4−
(ベンゾイル)フェニルチオ酢酸カリウムおよび4−
(ベンゾイル)フェニルチオ酢酸ナトリウム等の4−
(ベンゾイル)フェニルチオ酢酸塩を単離することがで
きる。
【0038】
【実施例】以下、実施例によって本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はこれらの実施例により何ら制約を受
けるものではない。
明するが、本発明はこれらの実施例により何ら制約を受
けるものではない。
【0039】実施例1 攪拌機、温度計、冷却器および滴下ロートを備えた0.
5dm3容の4つ口フラスコに4−クロロベンゾフェノ
ン21.6g(0.1モル)、エチレングリコール10
0gおよび水酸化カリウム14.6g(0.26モル)
を仕込み、60〜70℃で2時間を要してチオグリコー
ル酸11.1g(0.12モル)を滴下し、滴下後、1
25〜135℃で3時間反応させた。
5dm3容の4つ口フラスコに4−クロロベンゾフェノ
ン21.6g(0.1モル)、エチレングリコール10
0gおよび水酸化カリウム14.6g(0.26モル)
を仕込み、60〜70℃で2時間を要してチオグリコー
ル酸11.1g(0.12モル)を滴下し、滴下後、1
25〜135℃で3時間反応させた。
【0040】反応終了後、得られた反応液を室温まで冷
却した後、水200gおよび反応液のpHが1になるま
で希塩酸を添加して結晶を析出させた。得られた結晶を
濾過、水洗、乾燥して4−(ベンゾイル)フェニルチオ
酢酸26.8g(0.095モル)を得た。4−クロロ
ベンゾフェノンに対する収率は95%であった。
却した後、水200gおよび反応液のpHが1になるま
で希塩酸を添加して結晶を析出させた。得られた結晶を
濾過、水洗、乾燥して4−(ベンゾイル)フェニルチオ
酢酸26.8g(0.095モル)を得た。4−クロロ
ベンゾフェノンに対する収率は95%であった。
【0041】実施例2 攪拌機、温度計、冷却器および滴下ロートを備えた0.
5dm3容の4つ口フラスコに4−クロロベンゾフェノ
ン21.6g(0.1モル)、エチレングリコール12
0gを仕込み、80〜90℃で2時間を要してチオグリ
コール酸10.1g(0.11モル)と30重量%水酸
化カリウム水溶液43g(0.23モル)の混合液を滴
下し、滴下後、90〜100℃で6時間反応させた。
5dm3容の4つ口フラスコに4−クロロベンゾフェノ
ン21.6g(0.1モル)、エチレングリコール12
0gを仕込み、80〜90℃で2時間を要してチオグリ
コール酸10.1g(0.11モル)と30重量%水酸
化カリウム水溶液43g(0.23モル)の混合液を滴
下し、滴下後、90〜100℃で6時間反応させた。
【0042】反応終了後、得られた反応液を室温まで冷
却した後、水100gおよび反応液のpHが1になるま
で希塩酸を添加して結晶を析出させた。得られた結晶を
濾過、水洗、乾燥して4−(ベンゾイル)フェニルチオ
酢酸25.9g(0.092モル)を得た。4−クロロ
ベンゾフェノンに対する収率は92%であった。
却した後、水100gおよび反応液のpHが1になるま
で希塩酸を添加して結晶を析出させた。得られた結晶を
濾過、水洗、乾燥して4−(ベンゾイル)フェニルチオ
酢酸25.9g(0.092モル)を得た。4−クロロ
ベンゾフェノンに対する収率は92%であった。
【0043】実施例3 攪拌機、温度計、冷却器および滴下ロートを備えた1d
m3容の4つ口フラスコに実施例1の方法で得られた4
−(ベンゾイル)フェニルチオ酢酸26.8g(0.0
95モル)、テトラブチルアンモニウムブロマイド1.
0g、水酸化ナトリウム120g(3モル)および水3
50gを仕込み、50〜60℃で3時間を要して臭素1
59.8g(1.0モル)を滴下し、滴下後、60〜6
5℃で3時間反応させた。
m3容の4つ口フラスコに実施例1の方法で得られた4
−(ベンゾイル)フェニルチオ酢酸26.8g(0.0
95モル)、テトラブチルアンモニウムブロマイド1.
0g、水酸化ナトリウム120g(3モル)および水3
50gを仕込み、50〜60℃で3時間を要して臭素1
59.8g(1.0モル)を滴下し、滴下後、60〜6
5℃で3時間反応させた。
【0044】反応終了後、析出した生成物を室温で濾
過、洗浄、乾燥して4−(トリブロモメチルスルホニ
ル)ベンゾフェノン42.2g(0.085モル)を得
た。4−(ベンゾイル)フェニルチオ酢酸に対する収率
は89.5%であった。
過、洗浄、乾燥して4−(トリブロモメチルスルホニ
ル)ベンゾフェノン42.2g(0.085モル)を得
た。4−(ベンゾイル)フェニルチオ酢酸に対する収率
は89.5%であった。
【0045】得られた4−(トリブロモメチルスルホニ
ル)ベンゾフェノンは、以下の物性を有することから同
定することができた。 融点:170.4〜170.9℃1 H−NMRδ(CDCl3)=7.52〜8.44(9
H,m) MS(m/e)=494、496、498、500(M
+)、 元素分析値:C 33.80%,H 1.86%,Br
48.10% (計算値 C 33.83%,H 1.83%,Br
48.23%) 紫外部極大吸収 250nm
ル)ベンゾフェノンは、以下の物性を有することから同
定することができた。 融点:170.4〜170.9℃1 H−NMRδ(CDCl3)=7.52〜8.44(9
H,m) MS(m/e)=494、496、498、500(M
+)、 元素分析値:C 33.80%,H 1.86%,Br
48.10% (計算値 C 33.83%,H 1.83%,Br
48.23%) 紫外部極大吸収 250nm
【0046】実施例4 攪拌機、温度計および冷却器を備えた1dm3容の4つ
口フラスコに20%次亜臭素酸ナトリウム水溶液47
5.6g(0.8モル)とテトラブチルアンモニウムブ
ロマイド1.5gを仕込み、30〜35℃で2時間を要
して実施例1の方法で得られた4−(ベンゾイル)フェ
ニルチオ酢酸26.8g(0.095モル)を添加し、
添加後、30〜35℃で8時間反応させた。
口フラスコに20%次亜臭素酸ナトリウム水溶液47
5.6g(0.8モル)とテトラブチルアンモニウムブ
ロマイド1.5gを仕込み、30〜35℃で2時間を要
して実施例1の方法で得られた4−(ベンゾイル)フェ
ニルチオ酢酸26.8g(0.095モル)を添加し、
添加後、30〜35℃で8時間反応させた。
【0047】反応終了後、析出した生成物を室温で濾
過、洗浄して湿潤結晶55gを得た。得られた湿潤結晶
をモノクロロベンゼンで再結晶し4−(トリブロモメチ
ルスルホニル)ベンゾフェノン40.8g(0.082
モル)を得た。4−(ベンゾイル)フェニルチオ酢酸に
対する収率は86.3%であった。得られた4−(トリ
ブロモメチルスルホニル)ベンゾフェノンの融点は17
0.5〜170.8℃であった。
過、洗浄して湿潤結晶55gを得た。得られた湿潤結晶
をモノクロロベンゼンで再結晶し4−(トリブロモメチ
ルスルホニル)ベンゾフェノン40.8g(0.082
モル)を得た。4−(ベンゾイル)フェニルチオ酢酸に
対する収率は86.3%であった。得られた4−(トリ
ブロモメチルスルホニル)ベンゾフェノンの融点は17
0.5〜170.8℃であった。
【0048】実施例5 攪拌機、温度計、冷却器および滴下ロートを備えた0.
5dm3容の4つ口フラスコに実施例1の方法で得られ
た4−(ベンゾイル)フェニルチオ酢酸26.8g
(0.095モル)、モノクロロベンゼン100g、水
酸化ナトリウム60g(1.5モル)および水140g
を仕込み、60〜70℃で3時間を要して臭素95.9
g(0.6モル)を滴下し、滴下後、65〜75℃で2
時間反応させた。
5dm3容の4つ口フラスコに実施例1の方法で得られ
た4−(ベンゾイル)フェニルチオ酢酸26.8g
(0.095モル)、モノクロロベンゼン100g、水
酸化ナトリウム60g(1.5モル)および水140g
を仕込み、60〜70℃で3時間を要して臭素95.9
g(0.6モル)を滴下し、滴下後、65〜75℃で2
時間反応させた。
【0049】反応終了後、75℃で反応液を分液して有
機層を得、得られた有機層を冷却し、析出した生成物を
濾過、洗浄、乾燥して、4−(トリブロモメチルスルホ
ニル)ベンゾフェノン40.3g(0.081モル)を
得た。4−(ベンゾイル)フェニルチオ酢酸に対する収
率は85.3%であった。得られた4−(トリブロモメ
チルスルホニル)ベンゾフェノンの融点は170.2〜
170.9℃であった。
機層を得、得られた有機層を冷却し、析出した生成物を
濾過、洗浄、乾燥して、4−(トリブロモメチルスルホ
ニル)ベンゾフェノン40.3g(0.081モル)を
得た。4−(ベンゾイル)フェニルチオ酢酸に対する収
率は85.3%であった。得られた4−(トリブロモメ
チルスルホニル)ベンゾフェノンの融点は170.2〜
170.9℃であった。
【0050】実施例6 攪拌機、温度計、冷却器および滴下ロートを備えた0.
5dm3容の4つ口フラスコに実施例2の方法で得られ
た4−(ベンゾイル)フェニルチオ酢酸25.9g
(0.092モル)とモノクロロベンゼン100gを仕
込み、50〜60℃で4時間を要して27%次亜臭素酸
ナトリウム水溶液308.3g(0.7モル)を滴下
し、滴下後、60〜70℃で3時間反応させた。
5dm3容の4つ口フラスコに実施例2の方法で得られ
た4−(ベンゾイル)フェニルチオ酢酸25.9g
(0.092モル)とモノクロロベンゼン100gを仕
込み、50〜60℃で4時間を要して27%次亜臭素酸
ナトリウム水溶液308.3g(0.7モル)を滴下
し、滴下後、60〜70℃で3時間反応させた。
【0051】反応終了後、75℃で反応液を分液して有
機層を得、得られた有機層を冷却し、析出した生成物を
濾過、洗浄、乾燥して、4−(トリブロモメチルスルホ
ニル)ベンゾフェノン39.8g(0.080モル)を
得た。4−(ベンゾイル)フェニルチオ酢酸に対する収
率は87.0%であった。得られた4−(トリブロモメ
チルスルホニル)ベンゾフェノンの融点は170.3〜
170.8℃であった。
機層を得、得られた有機層を冷却し、析出した生成物を
濾過、洗浄、乾燥して、4−(トリブロモメチルスルホ
ニル)ベンゾフェノン39.8g(0.080モル)を
得た。4−(ベンゾイル)フェニルチオ酢酸に対する収
率は87.0%であった。得られた4−(トリブロモメ
チルスルホニル)ベンゾフェノンの融点は170.3〜
170.8℃であった。
【0052】
【発明の効果】本発明によると、水銀灯のスペクトルを
有効に利用でき、ラジカル発生効率の良い光重合開始剤
として有用な4−(トリブロモメチルスルホニル)ベン
ゾフェノンおよびその製造方法を提供することができ
る。
有効に利用でき、ラジカル発生効率の良い光重合開始剤
として有用な4−(トリブロモメチルスルホニル)ベン
ゾフェノンおよびその製造方法を提供することができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08F 2/50 C08F 2/50 Fターム(参考) 4H006 AA01 AA02 AB40 AB49 AC30 AC62 BA02 BA28 BA29 BA69 BA92 BB10 BB14 BD70 BE36 BE53 TA02 TA04 TB54 TC25 4H039 CA53 CA80 CC60 CD10 CD90 4J011 SA23 UA01
Claims (11)
- 【請求項1】下記式(1); 【化1】 で表される4−(トリブロモメチルスルホニル)ベンゾ
フェノン。 - 【請求項2】下記一般式(2); 【化2】 (式中、Mは水素原子またはアルカリ金属原子を示
す。)で表される4−(ベンゾイル)フェニルチオ酢酸
またはその塩を酸化および臭素化することを特徴とする
4−(トリブロモメチルスルホニル)ベンゾフェノンの
製造方法。 - 【請求項3】塩基と水の存在下に臭素を用いて酸化およ
び臭素化することを特徴とする請求項2記載の4−(ト
リブロモメチルスルホニル)ベンゾフェノンの製造方
法。 - 【請求項4】塩基が、アルカリ金属水酸化物である請求
項3記載の4−(トリブロモメチルスルホニル)ベンゾ
フェノンの製造方法。 - 【請求項5】次亜臭素酸塩を用いて酸化および臭素化す
ることを特徴とする請求項2記載の4−(トリブロモメ
チルスルホニル)ベンゾフェノンの製造方法。 - 【請求項6】次亜臭素酸塩が、次亜臭素酸ナトリウムで
ある請求項5記載の4−(トリブロモメチルスルホニ
ル)ベンゾフェノンの製造方法。 - 【請求項7】下記一般式(3); 【化3】 (式中、Xはハロゲン原子を表す。)で表される4−ハ
ロゲン化ベンゾフェノンとチオグリコール酸を有機溶媒
中、塩基の存在下に反応させることを特徴とする下記一
般式(2); 【化4】 (式中、Mは水素原子またはアルカリ金属原子を示
す。)で表される4−(ベンゾイル)フェニルチオ酢酸
またはその塩の製造方法。 - 【請求項8】4−ハロゲン化ベンゾフェノンが4−クロ
ロベンゾフェノンである請求項7記載の4−(ベンゾイ
ル)フェニルチオ酢酸またはその塩の製造方法。 - 【請求項9】有機溶媒が、エチレングリコールである請
求項7記載の4−(ベンゾイル)フェニルチオ酢酸また
はその塩の製造方法。 - 【請求項10】塩基が、アルカリ金属水酸化物である請
求項7記載の4−(ベンゾイル)フェニルチオ酢酸また
はその塩の製造方法。 - 【請求項11】下記一般式(3); 【化5】 (式中、Xはハロゲン原子を表す。)で表される4−ハ
ロゲン化ベンゾフェノンとチオグリコール酸を有機溶媒
中、塩基の存在下に反応させて下記一般式(2); 【化6】 (式中、Mは水素原子またはアルカリ金属原子を示
す。)で表される4−(ベンゾイル)フェニルチオ酢酸
またはその塩となし、引き続き酸化および臭素化するこ
とを特徴とする4−(トリブロモメチルスルホニル)ベ
ンゾフェノンの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000030133A JP2001220377A (ja) | 2000-02-08 | 2000-02-08 | 4−(トリブロモメチルスルホニル)ベンゾフェノンおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000030133A JP2001220377A (ja) | 2000-02-08 | 2000-02-08 | 4−(トリブロモメチルスルホニル)ベンゾフェノンおよびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001220377A true JP2001220377A (ja) | 2001-08-14 |
Family
ID=18555186
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000030133A Withdrawn JP2001220377A (ja) | 2000-02-08 | 2000-02-08 | 4−(トリブロモメチルスルホニル)ベンゾフェノンおよびその製造方法 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001220377A (ja) |
-
2000
- 2000-02-08 JP JP2000030133A patent/JP2001220377A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070131 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20090213 |