JP2001219569A - インクキャリア - Google Patents

インクキャリア

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JP2001219569A
JP2001219569A JP2000028988A JP2000028988A JP2001219569A JP 2001219569 A JP2001219569 A JP 2001219569A JP 2000028988 A JP2000028988 A JP 2000028988A JP 2000028988 A JP2000028988 A JP 2000028988A JP 2001219569 A JP2001219569 A JP 2001219569A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクカートリッジをインクキャリアに固定
するための弾性力の調整を容易にする。 【解決手段】 インクジェットプリンタのインクキャリ
ア2にはインクカートリッジが装着される。インクキャ
リア2は、キャリア本体2aと支持部27a,27bと
フック部22とを備えている。キャリア本体2aはイン
クカートリッジが装着される装着面21を有する。支持
部27a,27bは装着面21に設けられいる。フック
部22は装着面21に一体にかつ支持部27a,27b
と間隔を空けて設けられている。フック部22は、弾性
変形した状態でインクカートリッジを支持部27a,2
7bに付勢することで、インクカートリッジをキャリア
本体2aに固定するためのものである。壁部51は、装
着面21においてフック部22の支持部27a,27b
と反対側に設けられ、フック部22との間にばねを配置
可能な隙間50を確保している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットプ
リンタに用いられるインクキャリアに関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンタは、インクカー
トリッジが記録紙の紙送り方向と垂直方向に往復運動す
るとともにインクを吐出し、記録紙上に印刷する装置で
ある。インクカートリッジは、紙送り方向と垂直方向に
延びるガイドシャフトに軸方向移動自在に取り付けられ
たインクキャリアに固定されている。そして、インクカ
ートリッジは、インクキャリアとともにガイドシャフト
軸方向に移動するようになっている。
【0003】インク切れ等の不具合が生じた場合はイン
クカートリッジを交換する必要があるので、インクカー
トリッジはインクキャリアに対して取り外し可能に固定
されている必要がある。その種の固定手段を示すものと
して、特開平9−267486号公報及び特開平9−3
23429号公報等に示されたものが提案されている。
これらの装置においては、インクカートリッジは、板ば
ねの弾性変形を利用して、インクキャリアに脱着可能に
装着されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記公報に示されたイ
ンクキャリアでは、インクカートリッジの脱着は板ばね
を弾性変形させることにより行われるので、脱着の操作
性がよい。しかし、板ばね単体によってインクカートリ
ッジをインクキャリアに固定しているため、インクカー
トリッジを付勢する弾性力の調整が困難である。たとえ
ば、板ばねの弾性力が大きい場合はインクカートリッジ
の脱着操作性が悪くなり、また板ばねの弾性力が小さい
場合はインクカートリッジがインクキャリアから脱落し
やすくなってしまうが、いったんインクキャリアに固定
された板ばねを交換したりすることは大変困難である。
【0005】また、板ばねというインクキャリアと別体
の部材を用いることで、部品点数が多くなってしまう。
本発明の課題は、インクカートリッジをインクキャリア
に固定するための弾性力の調整を容易にすることにあ
る。本発明の他の課題は、インクカートリッジをインク
キャリアに固定するための構造の部品点数を減らすこと
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のインク
ジェットプリンタのインクキャリアにはインクカートリ
ッジが装着される。インクキャリアは、記録紙の紙送り
方向と垂直方向に延びるガイドシャフトに往復運動可能
に取り付けられる。インクキャリアはキャリア本体と支
持部と付勢部とを備えている。キャリア本体はインクカ
ートリッジが装着される装着面を有する。支持部は装着
面に設けられいる。付勢部は装着面に一体にかつ支持部
と間隔を空けて設けられている。付勢部は、弾性変形し
た状態でインクカートリッジを支持部に付勢すること
で、インクカートリッジをキャリア本体に固定するため
のものである。インクキャリアは壁部をさらに備えてい
る。壁部は、装着面において付勢部の支持部と反対側に
設けられ、付勢部との間にばねを配置可能な隙間を確保
している。
【0007】このようなインクキャリアでは、付勢部の
支持部と反対側にばねを配置可能な隙間が確保されてい
るため、インクカートリッジの一部を付勢する部材とし
て付勢部にばねを加えることができる。この結果、ばね
の使用・不使用又は使用する場合にばねの種類を適宜選
択することで、インクカートリッジ作用する弾性力を容
易に調整できる。
【0008】請求項2に記載のインクキャリアでは、請
求項1において、付勢部は、装着面から突出して形成さ
れる突起部と、突起部先端から支持部側に延びる爪部と
から構成されることを特徴とする。このようなインクキ
ャリアでは、爪部がインクカートリッジの一部に係合す
ることで、インクカートリッジがインクキャリアから脱
落しにくくなっている。
【0009】請求項3に記載のインクキャリアは、請求
項1又は2において、ばねをさらに備えていることを特
徴とする。ばねは、壁部と付勢部との間で弾性変形され
た状態で配置されることにより、付勢部に弾性力を与え
ている。請求項4に記載のインクキャリアは、請求項1
〜3のいずれかにおいて、付勢部はばねの一端を保持す
るための第1ばね保持部を壁部側に有しており、壁部は
ばねの他端を保持するための第2ばね保持部を付勢部側
に有していることを特徴とする。
【0010】このようなインクキャリアでは、ばねが隙
間に装着された場合に、ばねが脱落しにくい。請求項5
に記載のインクキャリアは、請求項1〜4のいずれかに
おいて、カバー部材をさらに備えていることを特徴とす
る。カバー部材は、インクキャリアの装着面側に取付け
られ隙間を覆っている。
【0011】このようなインクキャリアでは、ばねが隙
間に装着された場合に、ばねが脱落しにくい。請求項6
に記載のインクキャリアは、インクカートリッジが装着
され、記録紙の紙送り方向と垂直方向に延びるガイドシ
ャフトに往復運動可能に取り付けられるインクジェット
プリンタのインクキャリアであって、キャリア本体と支
持部と付勢部とを備えている。キャリア本体は記インク
カートリッジが装着される装着面を有する。支持部は装
着面に設けられている。付勢部は装着面に支持部と間隔
を空けて設けられている。付勢部は、弾性変形した状態
でインクカートリッジを支持部に付勢することで、イン
クカートリッジをキャリア本体に固定するためのもので
ある。付勢部は装着面に一体に形成されていることを特
徴とする。
【0012】このようなインクキャリアでは、付勢部が
装着面に一体に形成されているため、インクキャリアに
インクカートリッジを固定するための構造の部品点数が
少なくなる。請求項7に記載のインクキャリアでは、請
求項6において、付勢部は、装着面から突出して形成さ
れる突起部と、突起部の先端から支持部側に延びる爪部
とから構成されていることを特徴とする。
【0013】このようなインクキャリアでは、爪部がイ
ンクカートリッジの一部に係合することで、インクカー
トリッジがインクキャリアから脱落しにくくなってい
る。
【0014】
【発明の実施の形態】第1実施形態 〔インクジェットプリンタ〕インクジェットプリンタ1
は、図1に示すように、インクカートリッジ3及びキャ
リアクレードル4が装着されたインクキャリア2と、ガ
イドシャフト9と、プーリー10,11及びプーリーベ
ルト12と、レール13とを備えている。
【0015】同図に示すように、記録紙は給紙口14か
ら給紙され、インクカートリッジ3下部に設けられたイ
ンク吐出部32に対向する位置に紙送りされ、インクジ
ェットプリンタ前面より矢印方向に排出される。ガイド
シャフト9は記録紙の紙送り方向に対して垂直に延びて
いる。プーリー10,11及びプーリーベルト12は、
後述するインクキャリア2をガイドシャフト9に沿って
往復運動させるための機構である。そして、インクキャ
リア2はプーリーベルト12に固定されており、プーリ
ー10が図示しない駆動手段で回転され、プーリーベル
ト12がプーリー11を介して回転させられることで、
インクキャリア2がガイドシャフト9に沿って往復運動
する。レール13は、ガイドシャフト9の上方にガイド
シャフト9と平行に設けられている。
【0016】インクキャリア2の前面には、インクカー
トリッジ3がインク吐出部32を下方に向けて装着され
る。インクカートリッジ3をインクキャリア2に装着す
る手段及び方法については後述する。インクキャリア2
の後面の上部にはレールフック7が一体成型され、後面
の中央部にはプーリーベルト12への固定部(図示せ
ず)が一体成型され、後面の下部にはベアリングハウジ
ング5が装着されている。レールフック7はレール13
に軸方向に移動自在に装着されている。ベアリングハウ
ジング5には、1対のベアリング6が挿入され、このベ
アリング6にガイドシャフト9が貫通している。このよ
うにして、インクキャリア2はガイドシャフト9の軸方
向に移動自在となっている。
【0017】このようなインクジェットプリンタ1にお
いては、インクカートリッジ3は、インクキャリア2と
共にガイドシャフト9に沿って走査され、インク吐出部
32に対向する記録紙上の行に文字又は画像が印刷され
る。1行分の印刷が終了すると、記録紙が所定の量だけ
紙送りされ、その後に、再び停止した記録紙に対して次
の行の文字又は画像が印刷される。このような動作を繰
り返すことによって、記録紙全体に対して印刷が行われ
る。 〔インクキャリア〕図2は本発明の一実施形態を採用し
たインクキャリア2及びキャリアクレードル4の斜視図
である。図3はインクカートリッジ3の斜視図である。
【0018】インクキャリア2は上下方向に延びる平板
状の樹脂成型品である。インクキャリアの概ね平板状部
分をキャリア本体2aとする。キャリア本体2aの後面
下部にはベアリングハウジング5が設けられており、キ
ャリア本体2aの前面はインクカートリッジ3が装着さ
れる装着面21となっている。装着面21の上縁には上
壁21aが形成され、側縁には側壁21b,21cが形
成されている。上壁21a及び側壁21b,21cは他
の部分より突出した壁部である。側壁21bの外側には
係止用突起25a,26aが上端部付近と下端部付近に
それぞれ形成されている。また、側壁21bの外側には
図示しないが係止用突起25b,26bが上端部付近と
下端部付近にそれぞれ形成されている。係止用突起25
a,26a,25b,26bは、キャリアクレードル4
を係止するためのものである。インクキャリア2の装着
面21の下部には、図示しないフレキシブルプリント基
板(FPC)が設けられている。
【0019】次に、弾性力発生部52について説明す
る。弾性力発生部52は、インクカートリッジ3をイン
クキャリア2に固定するための弾性力を発生させる機構
であり、この実施形態では主にフック部22(付勢部)
とばね部材30とから構成されている。フック部22は
装着面21の上部に設けられている。より具体的には、
フック部22は、上壁21aから下方に所定間隔離れた
位置で、かつ、装着面21の側方向中間に形成されてい
る。フック部22は、装着面21から一体に形成されて
おり、インクキャリア2の上下方向に弾性変形可能であ
る。フック部22は、装着面21から突出する板状の突
起部22aと、突起部22aの先端から連続して下方に
向かって形成される爪22bとからなる。突起部22a
の高さは上壁21a及び側壁21b,21cと同等であ
る。突起部22aの上面には、上方に向かって突出する
突起形状の第1ばね保持部23が形成されている。第1
ばね保持部23は、ばね部材30(後述)の一端を保持
するためのものである。爪22bの外側面22c(装着
面21と反対側の面)は傾斜面となっており、内側面2
2dは垂直面となっている。なお、自由状態において
は、フック部22は図7に示すように装着面21からや
や斜め下方に向かって延びている。また、装着面21に
おいて、フック部22の根元部分の上下に対応する部分
にはそれぞれ孔71,72が形成されている。すなわち
フック部22の根元部分はその左右両端のみによってキ
ャリア本体2aに連結されており、そのためフック部2
2がたわみやすくなっている。
【0020】上壁21aにおいてフック部22と対向す
る部分を壁部51とする。壁部51は上壁21aの側方
向中間に位置している。壁部51とフック部22との間
には隙間50が形成されている。壁部51の下面には、
下方に突出した突起形状の第2ばね保持部24が設けら
れている。ばね部材30は隙間50に配置されるコイル
スプリングである。ここでばね部材30は上下方向に延
びており、下端がフック部22の上面に当接し、上端が
壁部51の下面に当接している。ばね部材30は、隙間
50内でに上下方向に圧縮されて配置されている。ばね
部材30の両端内にはそれぞれ第1ばね保持部23及び
第2ばね保持部24が挿入されている。これによりばね
部材30の両端は移動しにくくなっており、ばね部材3
0が隙間50から脱落しにくい。
【0021】また、この実施形態では、フック部22及
び隙間50の両側方に上壁21aから連続している壁部
28a,28bが設けられている。装着面21には上側
当接部38と下側当接部39とが形成されている。両当
接部38,39は装着面21から突出し側壁21b,2
1c間に延びている。両当接部38,39は側壁21
b,21cより低く形成されている。上側当接部38は
フック部22の下方に近接して配置されている。
【0022】キャリア本体2aの側壁21b,21cの
下端において互いに対向する面には、互いに接近するよ
うに突出する支持部27a,27bが形成されている。
支持部27a,27bは装着面21から離れて形成され
ている。キャリアクレードル4は、樹脂成型品であり、
装着面21に平行な板状のカバー部41と、カバー部4
1の両端から下方に延び、インクキャリアの側面に配置
される保持部42a,42bと、保持部42a,42b
からカバー部41に垂直に形成される板状の側方カバー
部43a,43bとを備える。保持部42a,42bの
上端部には、前述した係止用突起25a,25bを係止
される係止孔44a,44bが形成されており、下端部
には前述した係止用突起26a,26bに係止される係
止孔45a,45b(45bは図示せず)が形成されて
いる。
【0023】インクカートリッジ3は、図3に示すよう
に、カートリッジ本体31と、インク吐出部32とを備
えている。カートリッジ本体31はインクが蓄えられる
部分である。インク吐出部32は、記録紙にインクを吐
出する部分であり、カートリッジ本体31の下部に突出
して配置される。カートリッジ本体31の上面の一つの
縁(インクキャリア2側の縁)には係合部34が形成さ
れている。係合部34は当該縁に沿って所定長さ延びて
いる。係合部34は断面が概ね三角形状であり、面取り
状に傾斜した外側面34aと、垂直方向に延びる内側面
34bとを有している。なお、係合部の位置は上面の縁
よりさらに内側でもよいし、さらに係合部は突起ではな
く凹部であってもよい。
【0024】インク吐出部32はカートリッジ本体31
に比べて側方向の幅が短くなっている。このため、イン
ク吐出部32の側面37a,37bはカートリッジ本体
31の側面より凹んでおり、それによりカートリッジ本
体31に下端面36a,36bが形成されている。側面
37a,37bの一端(装着面21側の端)には、係止
突起35a,35b(35bは図示せず)が形成されて
いる。係止突起35a,35bのインクキャリア2と反
対側の面は、当接面35cと、当接面35cの下端から
インクキャリア2側に近づく傾斜面35dとから構成さ
れている。
【0025】次に、インクカートリッジ3がインクキャ
リア2に装着された状態での各部分の係合状態を説明す
る。図4はインクカートリッジ3及びキャリアクレード
ル4が装着されたインクキャリア2の斜視図、図5はイ
ンクカートリッジ3の下部における係止状態の断面図、
図6はインクカートリッジ3の上部における係止状態の
断面図である。
【0026】図6において、インクカートリッジ3の装
着面21側の面は上側当接部38の当接面38a及び下
側当接部39の当接面39aに当接し支持されている。
なお、両当接部を設けずにインクカートリッジ3を装着
面21に直接当接させる構造にしてもよい。フック部2
2はインクカートリッジ3の係合部34に係合してい
る。具体的には、突起22bの内側面22dは係合部3
4の内側面34bに当接している。また、フック部22
は、装着面21に対して垂直になっており、インクカー
トリッジ3の上部によって上方に弾性変形された状態に
なっている。言い換えると、フック部22はインクカー
トリッジ3の上部、特にその装着面21側縁部に対して
下方に弾性力F1を作用させている。さらに、ばね部材
30は、フック部22に対して下方に弾性力F2を作用
させている。この結果、インクカートリッジ3には弾性
力F1,F2の合計が作用しており、インクカートリッ
ジ3は支持部27a,27bに強く押し付けられてい
る。つまり、インクカートリッジ3はフック部22と支
持部27a,27bの間で挟み付けられている。このよ
うにして、インクカートリッジ3が、インクキャリア2
に対して上下方向に位置決めされている。
【0027】また、フック部22の爪22bが係合部3
4に係合し、具体的には爪22bの内側面22dが係合
部34の内側面34bに当接しているため、インクカー
トリッジ3の上部が装着面21から離れる方向に離脱し
にくくなっている。なお、必要に応じてインクカートリ
ッジ3はインクキャリア2から取り外す必要もあるの
で、弾性力F1,F2の合計は、インクジェットプリン
タ1の動作中にはインクカートリッジ3の脱落が生じな
い程度でかつ使用者による取り外しは可能となるように
設定されている必要がある。
【0028】インクカートリッジ3の下部の係合状態を
図5に示す。カートリッジ本体31の下端面36a,3
6bは支持部27a,27bの上面に当接している。ま
た、側面37a,37bは支持部27a,27bに対し
て側方向内側から当接している。また、係合突起35
a,35bの当接面35cは支持部27a,27bの装
着面21側面に当接しており、支持部27a,27bは
インクカートリッジ3の下部、特にその装着面21側縁
部に対して上方に力F3を作用させている。以上の係合
により、インクカートリッジ3の下部が装着面21から
離れず、また、側方向に移動不能になっている。
【0029】以上に述べたインクキャリア2では、フッ
ク部22の上面と反対側にばねを配置可能な隙間50が
確保されているため、インクカートリッジ3の一部を付
勢する部材としてばね部材30を加えることができる。
この結果、ばねの使用・不使用又は使用する場合にばね
の種類を適宜選択することで、インクカートリッジ作用
する弾性力を容易に調整できる。
【0030】より具体的には、フック部22の弾性力F
1にばらつきがあることを見越してあらかじめ小さめに
設定している場合は、各製品に対してばね定数の異なる
ばね部材30を用いることで各製品ごとに全体の弾性力
を適当な値にすることができる。さらに、図9に示すよ
うに基本的にはばね部材を使用せずフック部22のみに
よって弾性力発生部52を構成するとともにフック部2
2の弾性力F1を大きめに設定している場合は、弾性力
が不足した場合にのみ補充的にばね部材30を付加する
こともできる。さらには、フック部22を構成する樹脂
材料によってフック部22のみでは十分な弾性力を発生
できない場合は、ばね部材30を必ず配置することで十
分に大きな弾性力を確実に発生するようにしてもよい。
【0031】以下、図面を用いてインクカートリッジ3
のインクキャリア2への装着を説明する。インクキャリ
ア2にインクカートリッジ3を装着する場合は、先にキ
ャリアクレードル4をインクキャリア2に装着する。具
体的には、図4に示すように、係止孔44a,44b及
び45a,45bを係止用突起25a,25b及び26
a,26bにそれぞれ係止させる。このときカバー部4
1が、ばね部材30が配置された隙間50を覆うため、
それ以降はばね部材30が脱落するのを防止できる。
【0032】次に、インクカートリッジ3をインクキャ
リア2に装着する。初めにインクカートリッジ3の係止
突起35a,35bをインクキャリア2の支持部27
a,27bに係合させる。より具体的には、係止突起3
5a,35bを支持部27a,27bと装着面21との
間の隙間に挿入し、その状態から、係止突起35a,3
5bと支持部27a,27bとの当接部分を回動中心と
してインクカートリッジ3の上部を装着面21に近づけ
ていく。すると、図7に示すように、インクカートリッ
ジ3の係合部34がフック部22の先端に当接する。さ
らにインクカートリッジ3の上部を装着面21に近づけ
ていくと、図8に示すようにフック部22が弾性変形し
ていく。さらにインクカートリッジ3をインクキャリア
2に押し込んでいくと、やがて図6に示すように、フッ
ク部22の爪22bがインクカートリッジ3の係合部3
4に係合する。このとき、インクカートリッジ3の側壁
は上側当接部38及び下側当接部39に当接している。
【0033】以上の係合動作は、互いに傾斜面である外
側面34a,22c同士が当接しながら行われるため、
比較的スムーズに行われる。本発明の別の効果として
は、フック部22がキャリア本体2aと一体に形成され
た部分であるため、弾性力発生部52の部品点数が従来
に比べて少なくなり、全体のコストが低くなることがあ
る。この効果は、図9のようにばね部材を用いない場合
に最も顕著であるが、ばね部材を用いた場合でも部品点
数を最小限にすることができるという点で優れている。 〔変形例〕ばね部材の種類は前記実施形態に限定されな
い。また、フック部22の弾性力F1とばね部材30の
弾性力F2の大きさは同じ又は異なるように設定でき
る。
【0034】フック部22との間でインクカートリッジ
3を挟み付けるための支持部は、支持部27a,27b
に限定されない。インクキャリア2の下部にある他の構
造を支持部としてもよい。第2実施形態 ばね部材30をフック部22の上面に保持するための構
造について他の実施形態を説明する。図10及び図11
に示す構造では、フック部22の突起部22aの上面に
は、ばね部材30の下端の周囲を囲むような凸部61が
形成されている。凸部61は装着面21と反対側が開い
たコの字型である。これによりばね部材30の下端はフ
ック部22の上面から外れにくくなっている。また、壁
部51の下面にも同様な凸部62が形成されており、ば
ね部材30の上端が移動しにくくなっている。
【0035】以上のばね部材保持構造では、第1実施形
態に比べて、ばね部材30を隙間50内に取付け又は取
り外しする際のばね部材30の変形の度合いが少なくな
る。すなわちばね部材30の脱着が容易になる。第3実施形態 ばね部材30をフック部22の上面に保持するための構
造について他の実施形態を説明する。図12及び図13
に示す構造では、フック部22の突起部22aの上面に
は凹部67が形成されている。凹部67は装着面21と
反対側が開き、奥側が半円形状になっている。このた
め、ばね部材30の下端の周囲を囲むような壁面69が
形成されている。この壁面69によってばね部材30の
下端はフック部22の上面上から外れにくくなってい
る。また、壁部51の下面にも同様な凹部68が形成さ
れており、ばね部材30の上端が移動しにくくなってい
る。
【0036】以上のばね部材保持構造では、第1実施形
態に比べて、ばね部材30を隙間50内に取付け又は取
り外しする際のばね部材30の変形の度合いが少なくな
る。すなわちばね部材30の脱着が容易になる。
【0037】
【発明の効果】本発明に係るインクキャリアでは、付勢
部の支持部と反対側にばねを配置可能な隙間が確保され
ているため、ばねの使用・不使用又は使用する場合にば
ねの種類を適宜選択することで、インクカートリッジ作
用する弾性力を容易に調整できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインクキャリアが採用されたイン
クジェットプリンタの斜視図。
【図2】本発明に係るインクキャリア及びキャリアクレ
ードルの斜視図。
【図3】本発明の実施形態に採用されたインクカートリ
ッジの斜視図。
【図4】インクカートリッジ及びキャリアクレードルを
装着したインクキャリアの斜視図。
【図5】インクカートリッジ下部の係止状態断面図。
【図6】インクカートリッジ上部の係止状態断面図。
【図7】インクカートリッジ上部の係止動作を示す断面
図。
【図8】インクカートリッジ上部の係止動作を示す断面
図。
【図9】インクカートリッジ上部の係止状態断面図。
【図10】第2実施形態における、インクカートリッジ
上部の係止状態断面図。
【図11】図10のXI−XI断面図。
【図12】第3実施形態における、インクカートリッジ
上部の係止状態断面図。
【図13】図10のXIII−XIII断面図。
【符号の説明】
1 インクジェットプリンタ 2 インクキャリア 3 インクカートリッジ 4 キャリアクレードル 21 装着面 21a 上壁 21b,21c 側壁 22 フック部 22a 突起部 22b 爪 23 第1ばね保持部 24 第2ばね保持部 27a,27b 支持部 34 係合部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インクカートリッジが装着され、記録紙の
    紙送り方向と垂直方向に延びるガイドシャフトに往復運
    動可能に取り付けられるインクジェットプリンタのイン
    クキャリアであって、 前記インクカートリッジが装着される装着面を有するキ
    ャリア本体と、 前記装着面に設けられた支持部と、 前記装着面に一体にかつ前記支持部と間隔を空けて設け
    られ、弾性変形した状態で前記インクカートリッジを前
    記支持部に付勢することで、前記インクカートリッジを
    前記キャリア本体に固定するための付勢部とを備え、 前記装着面において前記付勢部の前記支持部と反対側に
    設けられ、前記付勢部との間にばねを配置可能な隙間を
    確保している壁部をさらに備えていることを特徴とす
    る、インクキャリア。
  2. 【請求項2】前記付勢部は、前記装着面から突出して形
    成される突起部と、前記突起部の先端から前記支持部側
    に延びる爪部とから構成されることを特徴とする、請求
    項1に記載のインクキャリア。
  3. 【請求項3】前記壁部と前記付勢部との間で弾性変形さ
    れた状態で配置されることにより、前記付勢部に弾性力
    を与えているばねをさらに備えていることを特徴とす
    る、請求項1又は2に記載のインクキャリア。
  4. 【請求項4】前記付勢部は前記ばねの一端を保持するた
    めの第1ばね保持部を前記壁部側に有しており、前記壁
    部は前記ばねの他端を保持するための第2ばね保持部を
    前記付勢部側に有していることを特徴とする、請求項1
    〜3のいずれかに記載のインクキャリア。
  5. 【請求項5】前記インクキャリアの前記装着面側に取付
    けられ前記隙間を覆うカバー部材をさらに備えているこ
    とを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載のイン
    クキャリア。
  6. 【請求項6】インクカートリッジが装着され、記録紙の
    紙送り方向と垂直方向に延びるガイドシャフトに往復運
    動可能に取り付けられるインクジェットプリンタのイン
    クキャリアであって、 前記インクカートリッジが装着される装着面を有するキ
    ャリア本体と、 前記装着面に設けられた支持部と、 前記装着面に前記支持部と間隔を空けて設けられ、弾性
    変形した状態で前記インクカートリッジを前記支持部に
    付勢することで、前記インクカートリッジを前記キャリ
    ア本体に固定するための付勢部とを備え、 前記付勢部は前記装着面に一体に形成されていることを
    特徴とする、インクキャリア。
  7. 【請求項7】前記付勢部は、前記装着面から突出して形
    成される突起部と、前記突起部の先端から前記支持部側
    に延びる爪部とから構成されることを特徴とする、請求
    項6に記載のインクキャリア。
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