JP2001219157A - 汚染土壌修復方法及び装置 - Google Patents

汚染土壌修復方法及び装置

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JP2001219157A
JP2001219157A JP2000033908A JP2000033908A JP2001219157A JP 2001219157 A JP2001219157 A JP 2001219157A JP 2000033908 A JP2000033908 A JP 2000033908A JP 2000033908 A JP2000033908 A JP 2000033908A JP 2001219157 A JP2001219157 A JP 2001219157A
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soil
bacteria
stirring
ground
shaft
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JP2000033908A
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Taro Watanabe
太郎 渡辺
Tamotsu Kurimoto
保 栗本
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Tone KK
Original Assignee
Tone KK
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  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】バクテリアを土壌中に均一に分散させると共
に、バクテリアを汚染土壌中に限定的に散布できるよう
にして、必要個所のみの土壌を浄化修復できるようにす
る。 【解決手段】 撹拌翼11を有する掘削撹拌装置1を地
盤中に貫入させ、汚染度に応じて掘削撹拌軸10の先端
から汚染物を分解するバクテリアスラリー、または、粉
体を土壌中に注入し、上下動させながら撹拌翼11によ
ってバクテリアと土壌を混合し、土壌中に浄化コラム2
を形成する。浄化コラムをオーバーラップさせ、くまな
く汚染領域を浄化修復する。また、掘削撹拌軸10を地
中に傾斜貫入させることにより、構造物下部の土壌の浄
化修復が可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶剤や重金属など
の汚染物質で汚染された土壌をバクテリアによって浄化
し、汚染土壌を修復する方法及びそれに使用する装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】工場廃水や有機溶媒等の廃棄物が土壌中
に漏洩し、土壌汚染を引き起している。汚染物質は、石
油等の炭化水素、ベンゼン、トルエン、及びキシレン
(BTX)等の溶剤、トリクロロエチレン等の有機塩素
化合物など多種にわたり、石油精製所、半導体工場など
多くの工場跡地に汚染が散見される。土壌汚染は、工場
跡地などの土地の再利用を妨げるばかりでなく、汚染物
質が地下水によって拡散するという危険性があり、土壌
汚染の拡大防止及び修復が求められている。
【0003】汚染土壌を効率的に修復する方法として、
バクテリアの生分解反応を利用し、原位置において浄化
する方法がある。この方法は、汚染物質を原位置で浄化
するので低コストで高効率な技術として期待されてい
る。
【0004】バクテリアは、土壌中の栄養を得て増殖す
るとはいえ、基本的にその周囲しか汚染物質を分解でき
ないので、バクテリアを汚染土壌中にまんべんなく散布
する必要があり、一般的には、汚染物質を分解するバク
テリアと栄養分を加えた水を混合し、混合水を汚染土壌
の表面から散布し、土中にバクテリアを浸透させ、一定
期間毎にバックホー等の掘削機で土壌を掘り起こし、再
度バクテリア混合水を散布し、バクテリアと汚染土壌を
撹拌混合するという方法が採られていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】土壌汚染の形態、すな
わち汚染物質の分布状態は様々であり、図5(1)に示
すように、不透水層の上部が一様に汚染されていたり、
また、図5(2)に示すように、不透水層上部に汚染領
域の塊(プリューム)が形成されたりしており、一様に
バクテリアを散布したのでは除去効率が低く、不経済な
ものとなる。
【0006】そこで、本発明は、バクテリアを汚染土壌
中に限定的に散布できるようにし、必要個所のみの土壌
を浄化修復できるようにするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】撹拌翼を有する掘削機を
地盤中に貫入させ、汚染物を分解するバクテリアを地盤
中に注入し、撹拌翼によってバクテリアと土壌を混合
し、浄化コラムを形成するものである。さらに、浄化コ
ラムをオーバーラップさせることにより汚染領域全体を
浄化修復するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は、掘削撹拌装置の実施例の
正面図、図2は、システムの概念図、図3は、掘削撹拌
装置の他の実施例である。
【0009】図1に示す掘削撹拌装置1は、地盤改良に
使用される掘削撹拌装置であり、移動可能なベースマシ
ン100にリーダ101が設けられ、このリーダ101
に上下動可能に駆動装置102が取り付けられている。
中空の掘削撹拌軸10は、駆動装置102のドライブロ
ッドに連結されて回転駆動力が伝達されるもので、下端
部には折り畳み可能な撹拌翼11が設けてある。スイベ
ルを掘削撹拌軸の頭部に取り付けることにより、撹拌軸
を通してバクテリアと水の混合物や地盤改良剤が土壌に
送り込むことが可能である。
【0010】図2に示されるように、土壌修復工事をお
こなうためのシステムは、土壌の汚染物を分解する特定
のバクテリアを保管するバクテリアタンク40、バクテ
リアを地中に注入、散布する際の媒体となる水を貯留す
る水タンク30、ポンプ31、水とバクテリアの混合物
(以下、バクテリアスラリーという)を均一に分散され
た状態に保持しながら栄養分を補給する培養タンク3
2、このバクテリアスラリーを掘削撹拌軸10に圧送す
る注入ポンプ33から構成されている。コンプレッサー
34は、バクテリアを粉体のまま地中に散布する場合
や、土壌に注入したバクテリアに酸素を供給するのに使
用する。また、撹拌翼11に付着した泥土等を清掃する
際に圧縮空気を供給する。さらに、システムを稼働させ
るための電力を供給する発電機、及び、これらの装置を
操作・制御する操作盤が必要である。
【0011】培養タンク32には、内部をバクテリアの
繁殖に適した温度、及び、PHに保つための加温装置、
PH調整装置が装備されており、内部の状態をセンサで
検知して最適状態を保つことができるようになってお
り、操作盤で温度及びPHを設定する。
【0012】バクテリアは、バクテリアタンク40に培
養液と共に保管されており、操作盤から指示された量が
培養タンク32に送られる。また、水タンク30からは
水が培養タンク32に送られ、バクテリアと混合され、
設定した濃度のバクテリアスラリーが作成される。バク
テリアスラリーは培養タンク32で撹拌されながら最適
温度、最適PHに保持される。
【0013】バクテリアスラリーは、注入ポンプ33で
掘削撹拌軸10に送られ、頭部に設けられたウォータス
イベルを介して中空部を通り、先端部から地中に注入さ
れる。
【0014】図3に示すように、浄化コラムの施工は、
バクテリアスラリーを土壌の汚染度合いに応じて注入
し、除去効率を上げて経済性を高めるため、予め、コア
ボーリング等の土壌サンプリング装置を使用して土壌試
料を採取し、プリュームの存在等、汚染の分布を確認し
ておく。掘削撹拌軸10をセットし、撹拌翼11を折り
畳んだ状態で掘削して地中に貫入し、汚染個所で撹拌翼
11を拡げ、地表に形成される穴を小さくする。予め観
測して得た汚染データに基づき、撹拌翼11がプリュー
ム等の汚染領域に到達したら、撹拌翼11を拡げて撹拌
域を拡大し、注入ポンプ33を作動させて先端及び先端
付近からバクテリアスラリーを地中に注入し、掘削撹拌
軸10を上下動させながら撹拌翼11で周囲の土壌と均
一に混合されるように撹拌し、浄化コラム2を形成す
る。浄化コラム2の形成後、バクテリアの処理時間に応
じ、同装置を用いて栄養液と酸素を補給すると浄化が効
果的におこなわれる。
【0015】バクテリアを粉体の状態で土壌に注入する
場合には、圧縮空気で粉体のバクテリアを掘削撹拌軸ま
で搬送し、そのまま土壌中に散布する。この作業を繰り
返し、浄化コラム2をオーバーラップさせ、汚染土壌領
域全体を浄化修復する。
【0016】汚染領域に構造物が建造されており、掘削
撹拌軸10をその直上に設置できない場合には、掘削撹
拌軸を傾斜させて地中に貫入し、同様に修復作業をおこ
なう。また、図4に示すように、構造物の床版に穴をあ
け、そこを通して掘削撹拌軸を地中に貫入してバクテリ
アを土壌中に注入する。構造物の近くにピットを形成
し、曲線推進装置を発進して構造物下部や、推進装置の
先端からバクテリアスラリーや粉体を土壌中に注入し、
掘削撹拌装置が到達できない領域の土壌でも浄化処理す
ることができる。
【0017】
【発明の効果】本発明の工法は、汚染物質を分解するバ
クテリアを汚染領域のみに限定的に注入散布することが
可能であり、バクテリアを効率的に汚染土壌と混合する
ことができる。また、浄化コラムをオーバーラップさせ
ているので、汚染土壌をくまなく浄化することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】掘削撹拌装置の正面図。
【図2】土壌修復のシステム図。
【図3】土壌修復の工程図。
【図4】構造物下部の土壌修復の概念図。
【図5】汚染の分布状態の説明図。
【符号の説明】
1 掘削撹拌装置 2 浄化コラム 10 掘削撹拌軸 11 撹拌翼 30 水タンク 31 ポンプ 32 培養タンク 33 注入ポンプ 34 コンプレッサー 40 バクテリアタンク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2D040 AA00 AB03 AC00 BA02 BA08 BB03 BD05 CA10 CB01 CB03 DB07 EA17 EA21 EB04 FA00 GA01 4D004 AA41 AB05 AB06 AC07 CA04 CA15 CA18 CA50 CB11 CB27 CB42 CB50 CC07

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撹拌翼を有する掘削機を地盤中に貫入さ
    せ、汚染物を分解するバクテリアを土壌に注入混合して
    土壌中に浄化コラムを形成する汚染土壌修復方法。
  2. 【請求項2】請求項1において、浄化コラムをオーバー
    ラップさせる汚染土壌修復方法。
  3. 【請求項3】折り畳み可能な撹拌翼を有する掘削撹拌装
    置の撹拌翼または掘削撹拌軸にバクテリアスラリーまた
    は粉体の注入装置を設けた汚染土壌修復装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002192142A (ja) * 2000-12-27 2002-07-10 Fudo Constr Co Ltd 汚染地盤の浄化方法
JP2002248457A (ja) * 2001-02-27 2002-09-03 Matsumura Gumi Corp 土壌処理方法及び装置
CN117900255A (zh) * 2024-03-19 2024-04-19 中国科学院南京土壤研究所 一种滨海湿地污染土壤修复装置

Cited By (4)

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CN117900255B (zh) * 2024-03-19 2024-05-24 中国科学院南京土壤研究所 一种滨海湿地污染土壤修复装置

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