JPH11114547A - 汚染土の生物的浄化方法および浄化装置 - Google Patents

汚染土の生物的浄化方法および浄化装置

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Publication number
JPH11114547A
JPH11114547A JP9280641A JP28064197A JPH11114547A JP H11114547 A JPH11114547 A JP H11114547A JP 9280641 A JP9280641 A JP 9280641A JP 28064197 A JP28064197 A JP 28064197A JP H11114547 A JPH11114547 A JP H11114547A
Authority
JP
Japan
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contaminated soil
recess
slurry
polluted soil
water
Prior art date
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Pending
Application number
JP9280641A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirokazu Tsuji
博和 辻
Yoji Ishikawa
洋二 石川
Mizuyo Yomoto
瑞世 四本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Obayashi Corp
Original Assignee
Obayashi Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 浄化効率の向上。 【解決手段】 浄化装置は、地盤10中に凹所12を掘
削形成し、この凹所12の内面に遮水シート14を覆設
している。遮水シート14が覆設された凹所12内に
は、酸素を供給するための給気管16が、その底部側に
複数設けられている。油や有機塩素化合物などの有害物
質を含む汚染土は、遮水シート14が覆設された凹所1
2内に投入して、所定期間この凹所12内に貯留し、コ
ンプレッサ18を介して、給気管16から酸素を供給し
て、生物的に処理される。この場合、汚染土は、凹所1
2内に投入する前に、適当な混合機を使用して、水と混
合してスラリー状汚染土20を作成し、このスラリー状
汚染土20が凹所12内に投入される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、汚染土の生物的
浄化方法および浄化装置に関し、特に、この種の浄化方
式における汚染土の処理を促進する技術に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】工場跡地などで基礎工事を行う場合、燃
料油や機械油,原油が掘削土砂に混入した、いわゆる油
汚染土が発生することがある。また、化学工場の跡地な
では、油以外に、例えば、有機塩素系の化合物で汚染さ
れた土砂が排出されることもある。
【0003】このような有害物質を含んだ汚染土は、そ
のまま放置すると、油の臭いが周辺に拡散したり、ある
いは、雨水によって有害物質が地下水に混入するなど、
周辺環境に悪影響を及ぼす。
【0004】そこで、このような汚染土は、何らかの処
理を施すことにより無害化しており、このような汚染土
の浄化処理方法として、近時、細菌などの微生物を利用
した生物的浄化方法が注目されている。
【0005】生物的浄化方法は、自然状態よりも効率よ
く汚染物質の分解を行わせることができ、新たな薬剤を
使用しないので安全であり、かつ、安価で処理できると
いう長所がある。
【0006】このような生物的浄化方法には、汚染土を
機械で耕運し、汚染土の上部から散水する畑方式,高さ
が1.5m程度の汚染土の畝を作り、この畝を定期的に
切返す畝切り方式,予め畝の下に給気管と給水管とを設
置しておき、汚染土の畝に酸素および水を供給する強制
通気方式などが提案,実用化されている。
【0007】しかしながら、このような従来の生物的浄
化方法には、以下に説明する技術的な課題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、前述した3
方式では、いずれも汚染土を固相の状態で処理するの
で、微生物の分布が不均一になるとともに、その流動性
がなく、微生物と有害物質とが、近接していないので、
浄化に時間がかかるという問題があった。
【0009】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたものであって、その目的とするところは、浄
化効率が向上する汚染土の生物的浄化方法および浄化装
置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、油や有機塩素化合物などの有害物質を含
む汚染土の生物的浄化方法において、前記汚染土と水と
を混合してスラリー状汚染土を作成し、このスラリー状
汚染土を貯留して、前記スラリー状汚染土に酸素を供給
するようにした。また、本発明は、地盤中に掘削された
凹所と、この凹所の内面に覆設された遮水シートと、前
記凹所内に設置された給気管とを備え、前記遮水シート
で覆設された凹所内に、油や有機塩素化合物などの有害
物質を含む汚染土と水とを混合したスラリー状汚染土を
貯留し、前記給気管を介して、前記スラリー状汚染土に
酸素を供給するようにした。このように構成した浄化方
法および浄化装置によれば、汚染土と水とを混合してス
ラリー状汚染土を作成するので、有害物質を分解する微
生物などを均一に分散させることができるとともに、作
成されたスラリー状汚染土は、流動性を有しているの
で、酸素を供給することなどにより流動させると、酸素
をスラリー汚染土に十分に供給することができる。ま
た、スラリー状汚染土が流動性を有しているので、流動
させることにより、有害物質と微生物などとを近接させ
ることができ、有害物質の分解を促進することが可能に
なる。さらに、十分な酸素存在下では、含水率の高い方
が、微生物の生存範囲が広くなり、微生物数が顕著に増
加するが、本発明の浄化方法および浄化装置では、汚染
土と水とを混合してスラリー状汚染土を作成するので、
このような条件を満足する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について、添付図面に基づいて詳細に説明する。図1
は、本発明にかかる汚染土の生物的浄化方法および浄化
装置の一実施例を示している。
【0012】同図に示した浄化装置は、地盤10中に凹
所12を掘削形成し、この凹所12の内面に遮水シート
14を覆設している。遮水シート14が覆設された凹所
12内には、酸素を供給するための給気管16が、その
底部側に複数設けられている。
【0013】各給気管16は、多数の貫通孔が設けられ
た多孔管であって、相互に連通接続されていて、その一
端には、コンプレッサ18が接続されている。油や有機
塩素化合物などの有害物質を含む汚染土は、浄化装置の
近傍に運ばれ、遮水シート14が覆設された凹所12内
に投入して、所定期間この凹所12内に貯留し、コンプ
レッサ18を駆動して、給気管16から酸素を供給し
て、生物的に処理される。
【0014】この場合、汚染土は、凹所12内に投入す
る前に、適当な混合機を使用して、水と混合してスラリ
ー状汚染土20とされ、このスラリー状汚染土20が凹
所12内に投入される。
【0015】このように構成した浄化方法および浄化装
置によれば、汚染土と水とを混合してスラリー状汚染土
20を作成するので、有害物質を分解する微生物などを
均一に分散させることができるとともに、作成されたス
ラリー状汚染土20は、流動性を有しているので、給気
管16を介して、酸素を供給することになどにより流動
させると、酸素をスラリー汚染土20に十分に供給する
ことができる。
【0016】また、スラリー状汚染土20が流動性を有
しているので、流動させることにより、有害物質と微生
物などとを近接させることができ、有害物質の分解を促
進することが可能になり、浄化効率を大幅に向上させる
ことができる。
【0017】さらに、十分な酸素存在下では、含水率の
高い方が、微生物の生存範囲が広くなり、微生物数が増
加するが、本発明の浄化方法および浄化装置では、汚染
土と水とを混合してスラリー状汚染土20を作成するの
で、このような条件を満足しており、このことからも汚
染土の浄化効率が向上する。
【0018】なお、本発明の生物的浄化方法および浄化
装置では、例えば、凹所12内に収容されたスラリー状
汚染土20を攪拌手段により流動させることもできる。
【0019】
【発明の効果】以上、実施例で詳細に説明したように、
本発明にかかる汚染土の生物的浄化方法および浄化装置
によれば、浄化効率を大幅に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる汚染土の生物的浄化装置の一実
施例を示す説明図である。
【符号の説明】
10 地盤 12 凹所 14 遮水シート 16 給気管 18 コンプレッサ 20 スラリー状汚染土

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油や有機塩素化合物などの有害物質を含
    む汚染土の生物的浄化方法において、 前記汚染土と水とを混合してスラリー状汚染土を作成
    し、このスラリー状汚染土を貯留して、前記スラリー状
    汚染土に酸素を供給することを特徴とする汚染土の生物
    的浄化方法。
  2. 【請求項2】 地盤中に掘削された凹所と、この凹所の
    内面に覆設された遮水シートと、前記凹所内に設置され
    た給気管とを備え、 前記遮水シートで覆設された凹所内に、油や有機塩素化
    合物などの有害物質を含む汚染土と水とを混合したスラ
    リー状汚染土を貯留し、前記給気管を介して、前記スラ
    リー状汚染土に酸素を供給することを特徴とする汚染土
    の生物的浄化装置。
JP9280641A 1997-10-14 1997-10-14 汚染土の生物的浄化方法および浄化装置 Pending JPH11114547A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040015906A (ko) * 2002-08-14 2004-02-21 삼성에버랜드 주식회사 토양의 생물학적 정화를 위한 토양온도 상승 및유지방법과 그 시설
JP2004097962A (ja) * 2002-09-10 2004-04-02 Nippon Steel Corp 汚染土壌の浄化方法
KR100439742B1 (ko) * 2000-11-29 2004-07-12 주식회사 드림바이오스 토양 공극의 미세공기압 자동조절 방식에 의한 유류 및유기물 오염토양의 지상 고층야적식 정화방법 및 그 장치

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