JP2001218933A - パチンコ遊技機 - Google Patents

パチンコ遊技機

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JP2001218933A
JP2001218933A JP2000033186A JP2000033186A JP2001218933A JP 2001218933 A JP2001218933 A JP 2001218933A JP 2000033186 A JP2000033186 A JP 2000033186A JP 2000033186 A JP2000033186 A JP 2000033186A JP 2001218933 A JP2001218933 A JP 2001218933A
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special game
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special
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JP2000033186A
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English (en)
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Kishio Sugijima
紀志男 杉島
Keiji Mori
圭史 森
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Sansei R&D Co Ltd
Original Assignee
Sansei R&D Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一機種に複数種類の遊技状況を設定し、趣向
性の高い遊技機を提供すること。 【解決手段】 パチンコ遊技機10に所定の遊技状況の
発生又は条件の成立に基づいて第一特別遊技を実行させ
る第一遊技部と、該遊技状況とは異なる遊技状況の発生
又は条件の成立に基づいて第二特別遊技を実行させる第
二遊技部とを備える。但し、これらの特別遊技は、該遊
技を実行する権利が付与された場合のみ実行されるもの
とし、該権利が付与されない場合は実行されない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパチンコ遊技機に関
し、更に詳しくは、複数の独立した遊技態様を一台の遊
技機で楽しむことができるパチンコ遊技機に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のパチンコ遊技機における
遊技状況は大別して三種類に分類される。このうち、い
わゆる第一種遊技機と称される遊技内容は、遊技盤面上
に発射された遊技球が所定の始動口に入賞すると共に
「当たり」の判定がなされ、この判定に基づいて図柄表
示装置に「当たり図柄」が表示された後に大入賞装置を
開放するものである。そして又、第二種遊技機において
は、所定の始動口への入賞に基づいて入賞装置を開放
し、遊技球が該装置内部に設けられる特定の入賞口に入
賞すれば該装置が特別な様態で開放されるものであり、
更に第三種遊技機においては、始動口へ入賞(或いはゲ
ート通過)し、「当たり」の判定と共に諸条件が成立す
れば大入賞口が開放されるというものである。
【0003】このように、前記遊技機には各々独自の遊
技内容が構成されることから、遊技者は好みの遊技状況
や遊技内容を有する遊技機を選択し、遊技を楽しむこと
になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな遊技機においては、遊技機毎に設定された遊技内容
しか楽しむことができない。つまり第一種遊技機であれ
ば、その遊技状況は第一種遊技機の遊技状況を逸脱する
ものではないことから、遊技者は常に一種類の遊技内容
しか実施できないことになる。そのため、次第に飽きが
くると共に遊技自体にも興趣を感じず遊技意欲が減退し
てしまい、結果として遊技場から足が遠のいてしまうと
いった問題があった。
【0005】本発明の解決しようとする課題は、一台の
遊技機に対しては一種類の設定であった遊技内容を複合
させて備えるパチンコ遊技機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明のパチンコ遊技機は、遊技機に複数種類の遊
技状態が設定されるパチンコ遊技機において、前記遊技
機が少なくとも遊技の当たりはずれを判定する判定手段
と、該判定手段による判定結果を表示する表示手段と、
前記判定結果が当たりであった場合に遊技者にとって有
利な第一特別遊技を実行する第一特別遊技実行手段とを
有する第一遊技部と、遊技者にとって有利な第一状態と
不利な第二状態とに変換可能な入賞手段と所定条件の成
立に起因して前記入賞手段を第一態様でもって第一状態
に変換する変換手段と、所定条件の成立に起因して前記
入賞手段を第二態様でもって第一状態に変換して第二特
別遊技を実行する第二特別遊技実行手段を有する第二遊
技部とを備えることを要旨とするものである。
【0007】上記構成を有するパチンコ遊技機によれ
ば、複数種類の遊技状態が設定される遊技機に、少なく
とも遊技の当たりはずれを判定する判定手段と、該判定
手段による判定結果を表示する表示手段と前記判定結果
が当たりであった場合に遊技者にとって有利な第一特別
遊技を実行する第一特別遊技実行手段とを有する第一遊
技部が備えられ、同時に、遊技者にとって有利な第一状
態と不利な第二状態とに変換可能な入賞手段と所定条件
の成立に起因して前記入賞手段を第一態様でもって第一
状態に変換する変換手段と所定条件の成立に起因して前
記入賞手段を第二態様でもって第一状態に変換して第二
特別遊技を実行する第二特別遊技実行手段を有する第二
遊技部が備えられる。これにより、遊技者は一台の遊技
機で各々独立した二種類の遊技を同時に楽しむことが可
能となり、斬新且つ新たな趣向性を有する遊技機を提供
することになる。
【0008】この第一及び第二遊技部は、請求項2に記
載の発明のように、前記第一遊技部を構成する少なくと
も一部分と前記第二遊技部を構成する少なくとも一部分
とが一体的に構成されるようにすれば、複数の遊技部が
設けられる遊技盤面上においても遊技部材が煩雑化し遊
技領域が複雑になることを防ぐことができる。更に、そ
の製造工程及び組付け等の作業も容易であることから、
製造工程の時間短縮をはかることができる。
【0009】そして請求項3に記載の発明のように、第
一特別遊技実行手段と第二特別遊技実行手段の何れか一
方の実行中においては、他方の実行も可能とする特別遊
技重複実行手段を備えるようにすればよい。これによ
り、遊技者は二回分の特別遊技からの利潤を同時に享受
できることになり、その満足感は高く、遊技に対する興
趣をも一層高めることができる。
【0010】更に請求項4に記載の発明のように、前記
第一特別遊技実行手段と第二特別遊技実行手段の何れか
一方の実行中に他方が実行された場合には、少なくとも
どちらか一方の特別遊技内容を変更する特別遊技内容変
更手段を備えるようにすれば、遊技状況が単調になるこ
となく、遊技者は常に新たな興趣をもちつつ遊技を楽し
むことができる。そして又、前記特別遊技内容変更手段
が実行される契機には多種多様な遊技状況等が設定可能
であることから、該契機に用いる遊技内容及び遊技状況
等を多様化させることができる。
【0011】そして前記第一遊技部は、請求項5に記載
の発明のように、前記第一特別遊技実行手段を実行する
権利を付与するか否かを選択する選択手段を備えると共
に、前記判定手段による判定の結果が当たりであった場
合でも前記選択手段によって権利が付与されなかった場
合には前記第一特別遊技実行手段が実行されないように
すればよい。これにより第一特別遊技実行手段の実行が
確認されることになり、誤作動等といった不具合が未然
に防止でき遊技者の興趣を損なうことがない。又、この
ように権利付与の有無を実行条件とすることによって、
遊技内容を多様化できると共に拡張性の高い遊技機を提
供できる。
【0012】また一方で、請求項6に記載の発明のよう
に、前記第一特別遊技実行手段と第二特別遊技実行手段
の何れか一方の実行中においては、他方の実行を保留と
する特別遊技保留手段を備えるようにしてもよい。これ
により特別遊技実行手段が順次実行されることになり、
遊技者はこれらの特別遊技を順次楽みながら期待感を高
めていくと共に、その利潤を十分に享受することができ
る。そして、このように他方の実行が保留されれば、遊
技内容が複雑な場合等においては遊技状況が煩雑化する
ことなく複数種類の遊技内容を混在させることができ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な一実施の形
態を図面を参照して詳しく説明する。図1は、本実施形
態に係るパチンコ遊技機10の正面図である。パチンコ
遊技機10は額縁状に金枠2が設けられ、その内側領域
には遊技盤11面を覆うように開閉可能なガラス扉3が
設けられる。
【0014】そして前記ガラス扉3の下方位置には球出
口4から排出された賞品球(以下「賞球」という)や、
打球用の遊技球を貯留する上球受け皿5が設けられ、そ
の下方位置には前記上球受け皿5から溢れた球を貯留す
るための下球受け皿6が設けられる。又、前記下球受け
皿6の一端(図中右)方向には遊技球を発射するための
発射レバー7が設けられ、更に該発射レバー7には遊技
球を単発するための単発スイッチ7aが設けられる。こ
の発射レバー7を回動すると、その回動量に応じて打球
の強さが調節されると共に発射電源が投入されるように
構成される。
【0015】また、前記パチンコ遊技機10における上
辺縁から図中右側辺縁にかけては合成樹脂のレンズ体で
構成される枠トップ飾り9が設けられ、その内部には図
示しないランプが複数設けられ、所定の遊技状況に応じ
て点灯点滅するように構成される。更に前記上球受け皿
5の一端には、遊技状況に応じて音楽や音声等を流すス
ピーカ12が設けられ、これによって遊技者の期待感や
興趣が煽られるように構成される。
【0016】また、このパチンコ遊技機10の一側に
は、プリペイドカードによる球の貸し出しを行うプリペ
イドカードユニット13が各遊技機に一台ずつ設置さ
れ、遊技者の操作による金額と同等の遊技球が貸し出さ
れるように構成される。
【0017】図2は、前記遊技盤11面の構成図であ
る。図示するように、遊技盤11面の中央部には複合遊
技装置20が設けられる。複合遊技装置20は、図3に
図示するように最頂部に天入賞口14が設けられ、その
真下位置には第一可変翼22aを備えた第一入賞装置2
2が設けられる。前記第一可変翼22aは所定の遊技状
況の発生に基づいて開閉動作を行うように構成され、こ
の開閉動作時以外には第一入賞装置22内に遊技球が落
入することはない。
【0018】前記第一入賞装置22の真下位置には振分
入賞装置30が設けられ、その正面に設けられる視認窓
31からは、該装置内部で遊技球が転動されていく様子
を視認することができる。前記視認窓31の下方位置に
は特別図柄表示装置32(左図柄表示部32a、中図柄
表示部32b、右図柄表示部32c)が設けられ、所定
の遊技状況の発生を契機に図柄の変動と停止動作が繰返
される。
【0019】そして、前記振分入賞装置30の真下位置
には第二入賞装置50が設けられる。この第二入賞装置
50の左右には一対の第二可変翼50aが設けられ、前
記第一可変翼22aと同様に所定の遊技状況の発生に基
づいて開閉動作を行う。そして、該第二可変翼50aが
開放されている間のみ遊技球が入賞可能なように設定さ
れる。
【0020】また、前記第二入賞装置50の左右上部方
向には入賞球数表示器70及びラウンド表示器71が設
けられる。この入賞球数表示器70には、前記第二入賞
装置50への遊技球の入賞個数が数値表示され、更にラ
ウンド表示器71には、該第二入賞装置50が連続開放
動作を行う際の開放回数、いわゆるラウンド数が数値表
示される。
【0021】このように、複合遊技装置20には多種多
様な装置が備えられ、これらは所定の遊技状況の発生に
基づいて各々別個に作動する。尚、これらの各装置にお
ける詳細な説明については後述する。
【0022】そして、前記複合遊技装置20を中心に本
遊技盤11面左側位置には始動口72が設けられ、ここ
を遊技球が通過すると前記特別図柄表示装置32が変動
を開始する。更に前記始動口72の下方位置には普通入
賞口である左入賞口74が設けられ、ここに遊技球が入
賞すると図示しない賞球払出装置から所定個数の賞品球
(以下「賞球」という)が払出される。
【0023】また、遊技盤11面右側位置には一定周期
で常時回転動作する作動入賞装置80が設けられ、その
円形状の一端部には遊技球を落入させて把持する凹陥部
が設けられる。そして、この作動入賞装置80に遊技球
が入賞すると、それを契機に大入賞装置90が一定時間
開放されることになる。尚、前記作動入賞装置80の構
造及び作動における詳細については後述する。
【0024】前記作動入賞装置80の下方位置には大入
賞装置90が設けられ、その上部に設けられる可変翼9
0aは所定の遊技状況の発生に基づいて開閉動作を行
う。そして、前記大入賞装置90の真下位置にはラウン
ド表示器92が設けられ、該大入賞装置90が連続動作
する際の開放回数、いわゆるラウンド回数が数値表示さ
れる。
【0025】また、遊技盤11面の下方位置には始動入
賞口94、始動入賞口95、始動入賞口95が横列に設
けられ、このうち始動入賞口94,96の何れかに遊技
球が入賞すると、前記複合遊技装置20に設けられる第
二入賞装置50が1回、始動入賞口95に入賞すると該
入賞装置50が2回開放される。
【0026】このように、遊技盤11面には各種の装置
等が設けられるが、他にも図示しない釘部材や遊技球の
流下速度及び落下方向を無作為に変化させるランプ風車
15、風車16等が設けられる。この遊技盤11面の最
下部には球排出口18が設けられ、既述した入賞装置等
に入賞しなかった遊技球はここから遊技盤11面外に排
出される。
【0027】次に、前記複合遊技装置20に設けられる
各装置について順次説明する。図4は、前記第一入賞装
置22の詳細図((a)第一入賞装置22閉鎖状態、
(b)該入賞装置22開放状態)である。前記第一入賞
装置22の内部は、遊技球が通過可能なようにゲート形
状に構成され、ここを通過する遊技球は、図示しない検
知センサで検知される。又、外郭上部には一対の第一可
変翼22aが設けられ、通常時には図4(a)に図示す
るように閉鎖されるが、所定の遊技状況が発生を契機に
図4(b)に図示するように開放され、遊技球の通過が
可能なように構成される。
【0028】図5は、前記振分入賞装置30の詳細図
((a)斜視図、(b)断面図)である。図5(a)に
図示するように、振分入賞装置30の最頂部には球入口
34が設けられ、遊技球はこの球入口34から振分入賞
装置30の内部へと落入するように構成される。そして
既述したように、前記振分入賞装置30の正面位置には
視認窓31が設けられ、ここから該入賞装置30の内部
で転動する遊技球の様子を視認することができる。
【0029】この振分入賞装置30の内部は、前記球入
口34に連接されて球誘導板34a、次いで球進路変更
板34b、球誘導壁34cが振分入賞装置30の内部壁
面に沿って順次連接されて設けられ、更に中央域には平
円板状の球振分板36が設けられる。前記球振分板36
には三カ所の遊技球入賞口(二箇所の普通入賞口37,
37、一箇所の特定入賞口38)が設けられ、前記球入
口34から振分入賞装置30に落入した遊技球は、球誘
導板34a、球進路変更板34b、球誘導壁34cを介
して球振分板36上へと誘導された後、普通入賞口3
7,37又は特定入賞口38の何れかに入賞することに
なる。
【0030】そして、振分入賞装置30の最下奥には球
出口34dが設けられ、前記球振分板36上に設けられ
る特定入賞口38に入賞した遊技球は、この球出口34
dから遊技盤11裏面へと排出される。尚、前記普通入
賞口37,37に入賞した遊技球は、前記球出口34d
とは反対側の位置に設けられる図示しない球出口から遊
技盤11裏面へと排出されるように構成される。
【0031】図6は第二入賞装置50の詳細図((a)
斜視図、(b)断面斜視図)である。第二入賞装置50
には一対の第二可変翼50aが設けられ、所定の遊技状
況の発生に基づいて開閉動作が行われる。又、前記第二
入賞装置50の上部には前記複合遊技装置20の面上に
固着された壁面51が設けられ、図6(a)に図示する
ように、前記第二可変翼50aの閉鎖時には、その最先
端部と壁面51の両端が接触して第二入賞装置50を完
全に閉鎖するように構成される。但し、前記第二可変翼
50aは所定の遊技状況の発生に基づいて開閉動作を行
うことから、この開放中にのみ遊技球の落入が可能とな
る。
【0032】また、前記第二入賞装置50の内部は、上
段に設けられる第一ステージ52と下段に設けられる第
二ステージ53とによって構成され、前記第一ステージ
52は、奥側に向かって緩やかな傾斜を有した平板でも
って構成される。図6(b)に図示するように、この第
一ステージ52の最奥(終端)部分と第二入賞装置50
の内部奥壁面との間には、遊技球が十分通過可能な空間
が設けられ、該第一ステージ52上へ落下した遊技球
は、この空間から第二ステージ53上へ落下するように
構成される。
【0033】一方、前記第二ステージ53は第二入賞装
置50の正面外部(図中手前側)に向かって緩やかな傾
斜を有した平板でもって構成される。この第二ステージ
53と第二入賞装置50の内部壁面との接地部分には傾
斜部54が設けられ、前記第一ステージ52上から落下
してきた遊技球が第二ステージ53上を正面外部に向か
ってスムーズに転動するべく、付勢力を与えるように構
成される。
【0034】また、前記第二ステージ53は正面外部
(図中手前側)に延設され、その終端部分には前板55
が立設される。この延設された部分には二箇所の普通入
賞口56,56と一箇所の特別入賞口57が設けられ、
これらに遊技球が入賞すると所定個数の賞球が払出され
る。但し、特別入賞口57においては、所定個数の賞球
が払出されると共に新たな遊技状況が動作することにな
る。
【0035】更に、前記第二ステージ53の中央付近に
は定速でもって常時回転する球誘導部材58が設けら
れ、その扇形状の弧に相当する一端には屈曲した切欠部
58aが設けられる。この切欠部58aに遊技球が落入
すると、前記遊技球は図7(図3におけるA'-A断面)
(a)に図示するように、屈曲した内部へ納められ、そ
のまま前記球誘導部材58と共に回転する。そして、あ
る程度まで回転すると、図7(b)に図示するように自
由落下運動に基づいて切欠部58aから離れることにな
る。
【0036】ここで前記遊技球が切欠部58aから離れ
る位置は、前記特別入賞口57の延長線上にほぼ相当
し、これによって特別入賞口57への入賞の可能性が増
すことになる。但し、前記球誘導部材58は常時定速回
転していることから、遊技球が第二ステージ53上へ落
下するタイミングによっては、遊技球が該誘導部材58
の中心部58bや斜辺部58cの近傍を通過することに
なる。この場合は遊技球が切欠部58aへ落入する可能
性は低く、又、特別入賞口57への入賞の可能性も低く
なる。
【0037】図8は、前記作動入賞装置80の詳細図で
ある。作動入賞装置80は2個の同心円(外縁部材8
2、回転部材83)にて構成され、その弧に当たる一部
分には遊技球が落入可能な凹陥部81が設けられる。そ
して前記外縁部材82は固定され、内側の回転部材83
のみが常時定速(例えば回転周期10秒間)でもって回
転する。この作動入賞装置80の入賞口80aは前記外
縁部材82上に設けられ、通常は回転部材83に隠され
て視認できないが、該回転部材83の凹陥部81が回転
部材83上を通過した場合にのみ、視認が可能となると
共に遊技球が入賞することになる。
【0038】また、前記凹陥部81の大きさは遊技球1
個分程度であり、その深さは遊技球1個半程度に構成さ
れる。そして、仮に複数個の遊技球が該凹陥部81に連
続して落入した場合には、1個の遊技球が回転部材83
と共に回転している間、他方の遊技球は外縁部材82に
係留される。つまり、図8(a)に図示するように、2
個の遊技球が連続して凹陥部81に落入すると、先に落
入した「先行遊技球B1」は回転部材83の凹陥部81
に収まった状態に位置される。
【0039】そして図8(b)に図示するように、前記
「先行遊技球B1」は回転部材83と共に回転し、入賞
口80aの位置まで至ると入賞する。この間「後続遊技
球B2」は当初の位置に係留されたまま回転部材83が
一回転するのを待つことになる。そして前記回転部材8
3が一回転すると、図8(c)に図示するように「後続
遊技球B2」は回転部材83の凹陥部81に落入し、前
記「先行遊技球B1」と同様に回転部材83と共に回転
した後、入賞口80aに入賞することになる。
【0040】図9は、前記遊技盤11面の裏面に設けら
れる遊技球の通過検出用センサの配置図である。図示す
るように、前記入賞口80aの遊技球通路には作動入賞
口用センサ80bが設けられ、振分入賞装置30に設け
られる特定入賞口38の遊技球通路には特定入賞口用セ
ンサ38a、更に大入賞口90の遊技球通路には大入賞
装置用センサ91が設けられる。尚、これらの遊技球通
路は途中で随時纏められ一つの通路を兼用するように構
成される。
【0041】また、前記複合遊技装置20に設けられる
天入賞口14の遊技球通路には天入賞口用センサ14a
が設けられ、振分入賞装置30に設けられる普通入賞口
37,37の遊技球通路には、普通入賞口用センサ37
aが設けられる。尚、この普通入賞口37,37は、入
賞に伴って発生する遊技状況が同じであることから、そ
の遊技球通路及び普通入賞口用センサ37aは兼用され
る。
【0042】更に、第二入賞装置50に設けられる普通
入賞口56,56の遊技球通路には普通入賞口用センサ
56a,56aが各々設けられ、特別入賞口57の遊技
球通路には特別入賞口用センサ57aが設けられる。
尚、これらの遊技球通路は各々のセンサよりも下流で一
つに纏められる。また前記左入賞口74の遊技球通路に
は左入賞口用センサ74aが設けられ、この遊技球通路
と前記天入賞口14、普通入賞口37,37、更に第二
入賞装置50に設けられる遊技通路は一つに纏められて
構成される。
【0043】また、前記始動入賞口94,95,96の
遊技球通路には各々始動入賞口用センサ94a、95
a、96aが設けられ、これらの入賞口に入賞した遊技
球は、該センサ94a、95a、96aを通過した後に
纏められる。そして、これらの遊技球通路を通過した後
の遊技球及び遊技盤11面に設けられる球排出口18か
ら排出された遊技球は、最下部に設けられる球寄板98
上へと落下され、パチンコ遊技機10外へと抜取られる
ことになる。
【0044】尚、前記各々のセンサに遊技球の通過が検
知されると、該検知に基づいて所定個数の賞球が払出さ
れたり、又、所定の遊技状況が作動されるといったよう
に、新たな遊技状況発生の契機となる。
【0045】図10は、本遊技機10に係る主要な制御
回路を示したブロック図である。本遊技機10には、こ
れまでに既述したような各装置やセンサ等の作動を制御
する回路が複数設けられ、これらの回路を設定制御する
主制御回路100が設けられる。前記主制御回路100
の内部には、各種データを設定制御する中央処理装置
(以下「CPU」という)101a及びデータの読出し
専用メモリ(以下「ROM」という)101b、読出し
書込みメモリ(以下「RAM」という)101cが内蔵
されたマイクロプロセッサ(以下「LSI」という)1
01が設けられ、更に、該LSI101と外部に設けら
れる回路等とを接続してデータの授受を行う入出力回路
102が設けられる。尚、これらのデータ及び制御処理
信号の授受は図中矢印方向にて示している。
【0046】前記主制御回路100には、前記始動口7
2に設けられる始動口用センサ72aが接続されると共
に、既述した左入賞口用センサ74a等といった入賞セ
ンサが接続される。更に、前記大入賞口90の可変翼9
0aを駆動させるソレノイドや入賞球数を計数するカウ
ントセンサ等が接続される中継回路104、遊技盤11
面に設けられるランプ類が接続されるランプ制御回路1
06、遊技状況等に応じて音声等を発するスピーカが接
続される音声制御回路108が各々接続され、データ及
び制御処理信号の授受に基づいた設定制御が行われる。
【0047】更に、賞球や遊技球の払出し等に係る制御
を行う払出制御回路110及びフォト分配回路112が
接続される。前記払出制御回路110には、前記プリペ
イドカードユニット13に係る制御を行うカードユニッ
ト113、そして遊技球の発射装置に係る設定制御を行
う発射制御回路114が接続され、又、前記フォト分配
回路112には遊技球の入賞に基づく賞球の払出し個数
を検知する賞球センサ116が接続される。
【0048】また、この主制御回路100には、特別図
柄表示装置32等の図柄表示に係る設定制御を行う図柄
表示装置120が接続される。前記図柄表示装置120
は、その内部にLSI121及び入力回路122、出力
回路123が内蔵される表示制御回路124、そして液
晶表示器126が設けられ、前記主制御回路100と共
に図柄に係る設定制御が行われ、所定の図柄が表示され
る。尚、本遊技機10においては前記した以外にも制御
回路や装置、センサ等が接続されるが、その図示及び説
明については割愛する。
【0049】次に、本遊技機10における遊技状況を説
明する。本遊技機は、一台の遊技機に複数種類の遊技状
況が設定されるものであり、このうち何れの遊技状況が
実施されるかは、遊技球が入賞する入賞装置等に基づい
て決定されることになる。尚、本遊技機には二種類の遊
技状況(第一遊技と第二遊技)が設定されるものとす
る。
【0050】図11は、第一の実施例における遊技状況
を示したフローチャートである。第一の実施例では、前
記第一遊技に基づいて発生する第一特別遊技と第二遊技
に基づいて発生する第二特別遊技が同時に実行可能な遊
技状況を示す。ここで、遊技球が遊技盤11面に設けら
れる始動口72を通過する(S10、S12「YE
S」)と、これを契機に第一遊技が開始される。
【0051】 そして前記始動口72への遊技
球通過と共に特別図柄表示装置32の各図柄表示部32
a、32b、32cが一定時間変動を開始する(S1
4)。この変動終了後に表示確定された図柄が予め設定
される図柄、いわゆる「当たり図柄」と称される図柄の
表示形態と一致(S16「YES」)すれば、「当た
り」と称される遊技状況が発生し、第一入賞装置22の
第一可変翼22aが一定時間開放(例えば5.6秒間)
される(S18)。
【0052】ここで遊技球が第一入賞装置22に落入す
る(S20)と、該遊技球は第一入賞装置22の内部を
通過して更に振分入賞装置30へと落入する(S2
2)。そして、前記遊技球が振分入賞装置30の内部に
設けられる特定入賞口38に入賞する(S24「YE
S」)と、所定個数の賞球が払出されると共に特別遊技
(以下「第一特別遊技」という)が成立する(S26)
ことになる。
【0053】但し、前記S16において特別図柄表示装
置32に「当たり図柄」が表示されない(S16「N
O」)場合、S20において遊技球が第一入賞装置22
に落入しない場合(S20「NO」)は第一特別遊技は
成立しない。更にS24において遊技球が特定入賞口3
8に入賞せずに普通入賞口37,37に入賞した(S2
8)場合は、所定個数の賞球が払出されるが第一特別遊
技は成立しない。
【0054】一方、S10において発射された遊技球が
前記始動口72を通過せずに始動入賞口94,95,9
6の何れかに入賞する(S12「NO」、S50「YE
S」)と、これを契機に第二遊技が開始されることにな
る。
【0055】そして、前記入賞に基づいて第二入賞装置
50の第二可変翼50aが開放される(S52)が、そ
の開放に関する設定は前記始動入賞口94、96と始動
入賞口95とでは異なる(例えば始動入賞口94,95
では0.35秒間の開放を一回、始動入賞口95では
0.6秒間の開放が二回)。ここで第二入賞装置50に
遊技球が落入し、更に該遊技球が第二入賞口50内部に
設けられる特別入賞口57に入賞する(S54「YE
S」)と、該入賞に基づいて第二遊技における特別遊技
(以下「第二特別遊技」という)が成立する(S5
6)。
【0056】但し、遊技球が前記始動口72及び始動入
賞口94,95,96の何れにも入賞しなかった場合
(S12「NO」、S50「NO」)は、前記第一又は
第二特別遊技の何れも開始されない。又、記述していな
いが、天入賞口14や左入賞口74といった普通入賞口
に遊技球が入賞した場合、更に前記各入賞装置や入賞口
に遊技球が入賞した場合も、所定個数の賞球が払出され
る。
【0057】図12は、図11に示す第一特別遊技(S
26)の遊技状況を示したフローチャートである。第一
特別遊技が開始され(S30)、該特別遊技中に遊技球
が作動入賞装置80の入賞口80aに入賞する(S32
「YES」)と、これを契機に大入賞装置90の可変翼
90aが開放される(S34)。
【0058】この開放中に前記第一特別遊技における所
定の終了条件(例えば、遊技球が9個入賞、又は可変翼
90aが開放されてから9.8秒が経過)が成立する
(S36「YES」)と、大入賞装置90は閉鎖され1
ラウンドが終了する(S38)。但し、前記終了条件が
成立しない間(S36「NO」)は、この開放状態が維
持される。
【0059】そして、前記大入賞装置90の開放と閉鎖
を繰返しながら所定のラウンド数(例えば16回)が順
次消化される(S40「NO」)。この消化中のラウン
ド数は遊技盤11面に設けられるラウンド表示器92に
数字表示され、遊技者に報知される。そして、所定ラウ
ンド数が終了すると第一特別遊技は終了(S40「YE
S」、S42)し、通常の遊技状況に復帰することにな
る。
【0060】図13は、前記第二特別遊技の遊技状況を
示したフローチャートである。第二特別遊技は、前記第
一特別遊技の実行如何によって遊技状況が異なって設定
される。つまり、その成立が第一特別遊技の実行中であ
れば(S60、S62「YES」)、通常の第二特別遊
技の遊技状況に加えて後述する条件が設定される(S
64)。
【0061】但し、前記第一特別遊技が実行されていな
い時に第二特別遊技が成立した場合は前記条件は設定
されない(S62「NO」)。そして第二入賞装置50
が開放され(S66)、所定の終了条件(例えば、0.
8秒間間隔で第二可変翼50aが連続18回開閉動作を
行う、又は普通入賞口56に遊技球が9個入賞する)が
成立するまでの間、この開放が継続される(68「N
O」)。尚、この普通入賞口56への遊技球の入賞個数
は入賞球数表示器70に表示されて遊技者に報知される
が、この表示を第二可変翼50aの開放回数としてもよ
い。
【0062】S68が成立すると、前記第二入賞装置5
0は閉鎖され1ラウンドが終了する(S70)。但し、
ここで所定の継続条件が成立(例えば、特別入賞口57
への入賞)し(S72「YES」)、更に所定ラウンド
数(例えば15回)が終了されていなければ(S7
4)、次ラウンドが設定され前記遊技状況が繰返され
る。
【0063】そして又、S72において継続条件が成立
しなかった場合(S72「NO」)、及びS74におい
て所定ラウンド数が終了された場合(S74「YE
S」)は、第二特別遊技は終了(S76)し通常の遊技
状況に復帰することになる。
【0064】ここで前記条件について説明する。条件
は、前記第二特別遊技に追加される遊技状況であり、
所定の遊技状況が成立(例えば、普通入賞口56へ遊技
球が5個入賞、又は第二入賞装置50の第二可変翼50
aが15回開閉)する(S64a)と、前記第二特別遊
技と平行して動作される。そして、前記成立に基づい
て、球誘導部材58の切欠部58aが第二ステージ53
上流方向に向けて一旦停止される(S64b)。これに
よって第二ステージ53上を転動する遊技球は切欠部5
8aに落入し易くなる。
【0065】そして、前記S68による終了条件が成立
(S68’「YES」)し、前記S70によって第二入
賞装置50が閉鎖される(S70’)と、球誘導部材5
8は再始動される(S64c)。ここで前記誘導部材5
8に落入していた遊技球(又は第二ステージ53を転動
してきた遊技球)が特別入賞口57に入賞すると、前記
S72における継続条件が成立することになる。
【0066】このように、第一特別遊技と第二特別遊技
とは重複して実行可能であり、該第一特別遊技の実行中
に第二特別遊技が成立した場合には、その遊技状況が異
なるように設定される。尚、本実施例においては第二特
別遊技に条件が追加されるものとしたが、これを第一
特別遊技に条件やその他の条件等が追加されるように
設定したり、又、終了条件や継続条件が、第一又は第二
特別遊技の実行如何に応じて変動するように設定しても
よい。
【0067】図14は、前記第一の実施例におけるメイ
ン制御処理を示したフローチャートである。メイン制御
処理は、主制御回路100のCPU101aによって実
行され、遊技開始と共に先ず「乱数作成処理」(S10
0)が実行される。この「乱数作成処理」では、遊技開
始と共に前記特別図柄表示装置32用の「当否判定カウ
ンタ」が一定周期(始値「0」〜終値「249」)のカ
ウントを開始する。そして、前記「当否判定カウンタ」
が作動した後に遊技球が始動口72を通過すると、前記
第一遊技が発生することになる。
【0068】更に「乱数取得処理」(S102)が実行
され、前記「当否判定カウンタ」からは値が一つ選出さ
れ、次いで特別図柄表示装置32の各図柄表示部32
a、32b、32cに表示される図柄を決定する「図柄
表示部用カウンタ」からも値が選出される。この「図柄
表示部用カウンタ」は「当たり用」と「はずれ用」の二
種類が設定され、前記「当否判定カウンタ」からの選出
値が設定値と一致した場合には、当たり用の「図柄表示
部用カウンタ」からの選出値が有効とされ、一致しなか
った場合は、はずれ用の「図柄表示部用カウンタ」から
の選出値が有効とされる。
【0069】そして、前記選出値が「当否判定処理」
(S104)によって「7」であると判定されれば、第
一遊技用の「当たり発生フラグF1」が立てられ、「図
柄決定処理」(S106)が実行される。これにより特
別図柄表示装置32には「当たり図柄」を表示させるこ
とが決定され、同時に各図柄表示部32a、32b、3
2cに表示される図柄には、当たり用の「図柄表示部用
カウンタ」からの選出値に対応する図柄が表示される。
次いで前記「図柄表示部用カウンタ」から選出された値
は全てリセットされ、次回始動口72への遊技球の通過
に備える。
【0070】前記各処理に基づいて特別図柄表示装置3
2に「当たり図柄」が表示されると「入賞装置開放処
理」(S108)が実行され、第一入賞装置22が所定
時間開放される。ここで第一入賞装置22に落入した遊
技球が振分入賞装置30の特定入賞口38に入賞する
と、「第一特別遊技権利判定処理」(S110)が実行
されることになる。
【0071】S110「第一特別遊技権利判定処理」が
実行されると、図15のフローチャートに示すように、
特定入賞口38への入賞に基づいて第一特別遊技用の
「権利発生フラグF2」(以下「フラグF2」という)
が立てられる(S110a「NO」、S110b「YE
S」、S110c)。そして、前記フラグF2の起立に
基づいて「第一特別遊技実行処理」が実行される(S1
12)。
【0072】「第一特別遊技実行処理」は、図16のフ
ローチャートに示すように、前記フラグF2の起立に応
じて第一特別遊技を実行(S112a「YES」、S1
12b「NO」、S112c)し、その終了条件成立と
共に該特別遊技を終了する(S112d「YES」、S
112e)。この終了によってフラグF2には「0」が
入力され(S112f)、その値はリセットされる。
【0073】一方、遊技球が始動入賞口94,95,9
6の何れかに入賞した場合には、第二遊技が発生するこ
とになる。このうち、遊技球が始動入賞口94,96の
何れかに入賞した場合は、図14に示す「入賞装置開放
処理」(S114)が実行される。
【0074】前記「入賞装置開放処理」が実行される
と、図17のフローチャートに示すように、第二可変翼
50aを開閉動作させるための「可変翼開放用フラグF
4」(以下「フラグF4」という)には「1」がセット
される(S114a「YES」、114b「YES」、
S114c)。このフラグF4の起立に応じて第二入賞
装置50が開放され(S114d)、所定時間(例えば
0.35秒間)が経過すると閉鎖される(S114e
「YES」、S114f)。そして前記閉鎖に伴ってフ
ラグF4には「0」が入力され(S114g)リセット
される。
【0075】また一方で、遊技球が始動入賞口95に入
賞した場合には、図14に示す「入賞装置開放処理」
(S116)が実行される。「入賞装置開放処理」
は、図18のフローチャートに示すように、第二入賞装
置50の開放回数等を設定するカウンタC6が初期値
「0」であれば該値に「2」がセットされ(S116a
「YES」、S116b「YES」、S116c「YE
S」、S116d)、更に第二入賞装置50の「可変翼
50a開放用フラグF5」(以下「フラグF5」とい
う)に「1」がセットされる(S116e)。
【0076】そして第二入賞装置50が所定時間開放さ
れた後、閉鎖され(S116g「YES」、S116
h)、前記カウンタC6から「1」がデクリメントされ
る(S116j)。これにより前記カウンタC6が
「0」となれば(S116k「YES」)、前記フラグ
F5に「0」が入力されリセットされる(S116
m)。
【0077】既述したように、遊技球が始動入賞口95
に入賞すると第二入賞装置50は二回開放される。よっ
てS116bにおいてカウンタC6が「0」以外、つま
り「1」であった場合(S116b「NO」)や、S1
16nにおいてフラグF5が「1」であった場合(S1
16n「YES」)は、二回目の第二入賞装置50の開
放となる。このように、前記「入賞装置開放処理」又
は「入賞装置開放処理」の何れかが実行されると、図
14に示す「第二特別遊技権利判定処理」が実行される
(S118)。
【0078】前記「第二特別遊技権利判定処理」が実行
されると、図19のフローチャートに示すように、特別
入賞口57への入賞に基づいて第二特別遊技用の「権利
発生フラグF3」(以下「フラグF3」という)が立て
られる(S118a「NO」、118b「YES」、S
118c)。このフラグF3の起立に基づいて、「第二
特別遊技実行処理」が実行されることになる(S12
0)。
【0079】「第二特別遊技実行処理」は、図20のフ
ローチャートに示すように、前記フラグF3の起立に応
じて第二特別遊技を実行(S120a「YES」、S1
20b「NO」、S120c)し、その終了条件成立に
基づいて特別遊技を終了する(S120d「YES」、
S120e)。この終了によってフラグF3には「0」
が入力され(S112f)、フラグF3はリセットされ
る。
【0080】以上の処理により、第一遊技及び第二遊技
は終了する。そして図14に示す「その他の処理」(S
122)が実行され、遊技状況に応じた処理が実行され
る。又、遊技者によって遊技の中断や終了等が発生した
場合には、メイン制御処理は待機状態に入ることになる
(S124)。
【0081】このように、第一遊技及び第二遊技には各
々特別遊技権利判定処理が設けられ、該処理によってフ
ラグが起立され、更に該起立に基づいて特別遊技が実行
されることになる。
【0082】次に、第二の実施例における遊技状況につ
いて説明する。第二の実施例では、前記第一特別遊技と
第二特別遊技が同時に実行されない場合の遊技状況を示
す。図21は第二の実施例における複合入賞装置20の
正面図である。複合入賞装置20は、前記第一の実施例
における複合入賞装置20(図3参照)と同様に最頂部
には天入賞口14が設けられ、次いで第一入賞装置2
2、振分入賞装置30、第二入賞装置50が順次設けら
れる。尚、これらの入賞口及び各装置の作動については
既述していることから、その説明については割愛する。
【0083】そして、前記振分入賞装置30の左側下方
位置には、第一特別遊技の保留状態を示す第一特別遊技
用保留ランプ(以下「第一保留ランプ」という)130
が設けられる。この第一保留ランプ130は、第一特別
遊技が成立したにも関わらず該遊技が実行されずに保留
状態にある場合に点灯され、第一特別遊技が保留されて
いることを遊技者に報知する。
【0084】また更に、前記複合遊技装置20の右側位
置(ラウンド表示器71の上部位置)には第二特別遊技
の保留状態を示す第二特別遊技用保留ランプ(以下「第
二保留ランプ」という)132が設けられる。そして、
第二特別遊技が成立したにも関わらず該遊技が保留され
ている場合に点灯され、第二特別遊技が保留されている
ことを遊技者に報知する。
【0085】図22及び図23は、第二の実施例におけ
る遊技状況を示したフローチャートである。尚、本実施
例における第一特別遊技及び第二特別遊技が成立するま
での遊技状況は、前記第一の実施例と同様であることか
ら、その説明については割愛する。
【0086】図22は第二の実施例における第一特別遊
技の遊技状況を示したフローチャートである。既述した
ように、特定入賞口38に遊技球が入賞すると第一特別
遊技が成立する(S26’)。但し、この成立時に第二
特別遊技が実行されている場合(S200「YES」)
は、前記第一特別遊技の実行は保留され第一保留ランプ
130が点灯される(S202、S204)。この保留
状態は前記第二特別遊技の実行が終了するまで継続され
(S206「NO」)、該実行が終了されれば前記第一
保留ランプ130は消灯され(S206「YES」、S
208)、第一特別遊技が実行されることになる(S2
10)。
【0087】また、図23は第二の実施例における第二
特別遊技の遊技状況を示したフローチャートである。こ
の第二特別遊技も又、特別入賞口57への遊技球の入賞
に基づいて成立(S56’)し、この成立時に第一特別
遊技が実行されている場合(S220「YES」)は、
その実行は保留され(S222)、第二保留ランプ13
2が点灯される(S224)。この保留状態は、前記第
一特別遊技の実行が終了するまで継続され(S226
「NO」)、該実行が終了されれば第二保留ランプ13
2は消灯され(S228)、第二特別遊技が実行される
(S230)。
【0088】次に、第二の実施例におけるメイン制御処
理について説明する。本実施例におけるメイン制御処理
は、第一の実施例と同様に主制御回路100によって実
行され(図14参照)、その制御処理及び処理内容も第
一の実施例と同様であることから、これらの説明につい
ては割愛する。但し、S112「第一特別遊技実行処
理」及びS120「第二特別遊技実行処理」について
は、そのの制御処理内容が異なることから、該処理内容
について説明する。
【0089】図24は、第二の実施例における「第一特
別遊技実行処理」を示したフローチャートである。「第
一特別遊技実行処理」は、前記「第一特別遊技権利判定
処理」のフラグF2の起立に基づいて実行される(S3
00「YES」)。そして、フラグF2が起立される際
に第二特別遊技が実行中であれば、第一保留ランプ13
0が点灯され(S302「YES」、S304)、第一
特別遊技の実行が保留される。
【0090】但し、S302において第二特別遊技が実
行されていない(S302「NO」、S306「N
O」)場合、又は該特別遊技が終了し第一保留ランプ1
30が消灯された場合(S306「YES」、S30
8)は、前記第一特別遊技が実行される(S310「N
O」、S312)。そして、前記第一特別遊技の終了条
件が成立すると共に該特別遊技は終了(S314「YE
S」、S316)され、フラグF2には「0」が入力さ
れる(S318)。
【0091】図25は、第二の実施例における「第二特
別遊技実行処理」を示したフローチャートである。「第
二特別遊技実行処理」は、前記「第二特別遊技権利判定
処理」のフラグF3の起立に基づいて実行され(S35
0「YES」)、この際に前記第一特別遊技が実行され
ていれば第二保留ランプ132が点灯され(S352
「YES」、S354)、その実行が保留される。
【0092】ここで、S352において第一特別遊技が
実行されていない(S352「NO」、S356「N
O」)場合、又は第一特別遊技が終了して第二保留ラン
プ132が消灯された場合(S356「YES」、S3
58)は、第二特別遊技が実行される(S360「N
O」、S362)。そして、所定の終了条件が成立する
と共に第二特別遊技は終了(S364「YES」、S3
66)され、フラグF3には「0」が入力される(S3
68)。
【0093】このように、第二の実施例においては、第
一特別遊技若しくは第二特別遊技の何れか一方が実行さ
れている間に他方の特別遊技が成立した場合は、その実
行が終了するまで他方は実行されず、保留ランプの点灯
でもって遊技者に特別遊技が保留されていることを報知
する。尚、この報知には音声や図柄等を用いるようにし
てもよい。
【0094】本発明は、上記した実施の形態に何ら限定
されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で
種々の改変が可能である。例えば、設定される遊技状況
の種類やその遊技内容、その制御方法及び構成、特別遊
技実行に伴う権利の付与方法、そして第一及び第二特別
遊技の保留状態を報知する報知方法等は適宜変更可能で
ある。これによって、更に高い効果を得られる遊技機を
提供することが可能となる。
【0095】
【発明の効果】本発明の請求項1に記載のパチンコ遊技
機によれば、所定の遊技状況の発生又は条件の成立すれ
ば、一台の遊技機で第一特別遊技と第二特別遊技、つま
り二機種分の遊技を楽しむことから、斬新でかつてない
趣向性を備えた遊技機を提供することができる。そし
て、これらの遊技は、各々独自の遊技状況の発生(又は
条件の成立)をもって実行されることから、その実行動
作は各々独立して設定されることになる。これによって
遊技内容が多様化するものの複雑化することはなく、遊
技者の興趣を損なうことはない。
【0096】そして、遊技盤面の構成としては、請求項
2に記載の発明のように、遊技盤面に設けられる複合入
賞装置上に第一遊技部(第一遊技)に係る一部の入賞装
置と第二遊技部(第二遊技)に係る一部の入賞装置を備
え、一体的に備えるようにすることによって、遊技盤面
上を効率的に使用することができ、煩雑化しない。又、
取付け等の作業工程においても簡易であることから、作
業効率の向上が見込まれる。
【0097】そして前記第一及び第二特別遊技の実行
は、請求項3に記載の発明のように、所定の遊技状況が
発生(又は条件の成立)すれば、例え前記何れかの特別
遊技が実行中であっても実行されるようにすることによ
って、遊技者は第一特別遊技と第二特別遊技を同時に楽
しむことが可能となり、今までにはない興趣を得られる
と共に一度に多くの賞球が得られるに対する満足感が高
められる。
【0098】また請求項4に記載のように、第一特別遊
技と第二特別遊技の何れか一方が実行中である場合に
は、他方の特別遊技における内容を変更するようにすれ
ば、通常の特別遊技とは違う興趣が得られることにな
る。そして、この内容の変更は容易であると共に多様化
できることから、遊技内容に拡張性を持たせることがで
きる。
【0099】そして、これらの特別遊技の実行には、請
求項5に記載の発明のように、所定入賞口へ遊技球が入
賞することに起因して「当たり」「はずれ」を判定し、
更に、この判定結果に基づいて所定の制御処理が実行さ
れる(つまり権利が付与される)場合のみとすれば、特
別遊技の実行は毎回確認がなされることになり、誤作動
等といったトラブルが回避され遊技者の興趣を損なうこ
とがない。
【0100】また一方で、請求項6に記載の発明のよう
に、第一又は第二特別遊技の何れか一方が既に実行中で
ある場合に他方の特別遊技が成立した場合は実行中の特
別遊技が終了するまで、他方を保留するようにしてもよ
い。これにより、現在の特別遊技が終了しても次特別遊
技が連続して実行されることになり、遊技者の期待感は
徐々に高められ、特別遊技が同時に実行されて得られる
満足感とは又違った満足感が得られることになる。
【0101】
【図面の簡単な説明】
【図1】本遊技機の正面図である。
【図2】遊技盤面正面図である。
【図3】複合入賞装置の拡大図である。
【図4】(a)、(b)第一入賞装置の閉鎖状態と開放
状態を示した正面図である。
【図5】(a)、(b)振分入賞装置の斜視図と断面図
である。
【図6】(a)、(b)第二入賞装置50の斜視図と断
面斜視図である。
【図7】(a)、(b)図2における複合入賞装置の
A’−A断面図である。
【図8】(a)、(b)、(c)作動入賞装置の作動を
示した拡大図である。
【図9】遊技盤裏面に設けられる遊技球の通過検出用セ
ンサの配置図である。
【図10】本遊技機に係る主要な制御回路を示したブロ
ック図である。
【図11】第一の実施例における遊技状況を示したフロ
ーチャートである。
【図12】第一の実施例における第一特別遊技の遊技状
況を示したフローチャートである。
【図13】第一の実施例における第二特別遊技の遊技状
況を示したフローチャートである。
【図14】第一の実施例におけるメイン制御処理を示し
たフローチャートである。
【図15】第一の実施例における第一特別遊技権利判定
処理を示したフローチャートである。
【図16】第一の実施例における第一特別遊技実行処理
を示したフローチャートである。
【図17】第一の実施例における入賞装置開放処理を
示したフローチャートである。
【図18】第一の実施例における入賞装置開放処理を
示したフローチャートである。
【図19】第一の実施例における第二特別遊技権利判定
処理を示したフローチャートである。
【図20】第一の実施例における第二特別遊技実行処理
を示したフローチャートである。
【図21】第二の実施例における複合入賞装置の正面図
である。
【図22】第二の実施例における第一遊技状況を示した
フローチャートである。
【図23】第二の実施例における第二遊技状況を示した
フローチャートである。
【図24】第二の実施例における第一特別遊技実行処理
を示したフローチャートである。
【図25】第二の実施例における第二特別遊技実行処理
を示したフローチャートである。
【符号の説明】
10 パチンコ遊技機 20 複合入賞装置 22 第一入賞装置 30 振分入賞装置 50 第二入賞装置 80 作動入賞装置 90 大入賞装置 100 主制御回路 130 第一特別遊技用保留ランプ(第一保留ランプ) 132 第二特別遊技用保留ランプ(第二保留ランプ)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年9月18日(2000.9.1
8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項6
【補正方法】変更
【補正内容】

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技機に複数種類の遊技状態が設定され
    るパチンコ遊技機において、前記遊技機が少なくとも遊
    技の当たりはずれを判定する判定手段と該判定手段によ
    る判定結果を表示する表示手段と、前記判定結果が当た
    りであった場合に遊技者にとって有利な第一特別遊技を
    実行する第一特別遊技実行手段とを有する第一遊技部
    と、遊技者にとって有利な第一状態と不利な第二状態と
    に変換可能な入賞手段と、所定条件の成立に起因して前
    記入賞手段を第一態様でもって第一状態に変換する変換
    手段と、所定条件の成立に起因して前記入賞手段を第二
    態様でもって第一状態に変換して第二特別遊技を実行す
    る第二特別遊技実行手段を有する第二遊技部とを備える
    ことを特徴とするパチンコ遊技機。
  2. 【請求項2】 前記第一遊技部を構成する少なくとも一
    部分と前記第二遊技部を構成する少なくとも一部分とが
    一体的に構成されることを特徴とする請求項1に記載の
    パチンコ遊技機。
  3. 【請求項3】 前記第一特別遊技実行手段と第二特別遊
    技実行手段の何れか一方の実行中において、他方の実行
    も可能とする特別遊技重複実行手段を備えることを特徴
    とする請求項1乃至2に記載のパチンコ遊技機。
  4. 【請求項4】 前記第一特別遊技実行手段と第二特別遊
    技実行手段の何れか一方の実行中に他方が実行された場
    合には、少なくともどちらか一方の特別遊技内容を変更
    する特別遊技内容変更手段を備えることを特徴とする請
    求項1乃至2に記載のパチンコ遊技機。
  5. 【請求項5】 前記第一遊技部が、前記第一特別遊技実
    行手段を実行する権利を付与するか否かを選択する選択
    手段を備えると共に、前記判定手段による判定の結果が
    当たりであった場合でも前記選択手段によって権利が付
    与されなかった場合には前記第一特別遊技実行手段が実
    行されないことを特徴とする請求項1乃至4に記載のパ
    チンコ遊技機。
  6. 【請求項6】 前記第一特別遊技実行手段と第二特別遊
    技実行手段の何れか一方の実行中においては、他方の実
    行を保留とする特別遊技保留手段を備えることを特徴と
    する請求項1、2及び4,5に記載のパチンコ遊技機。
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