JP2001217717A - ディジタル通信システム - Google Patents

ディジタル通信システム

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JP2001217717A
JP2001217717A JP2000021685A JP2000021685A JP2001217717A JP 2001217717 A JP2001217717 A JP 2001217717A JP 2000021685 A JP2000021685 A JP 2000021685A JP 2000021685 A JP2000021685 A JP 2000021685A JP 2001217717 A JP2001217717 A JP 2001217717A
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Kazuaki Maeda
和昭 前田
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Toa Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 受信機において切り換えノイズの発生しない
ディジタル通信システムを提供すること。 【解決手段】 送信機は、アナログ入力信号と所定のレ
ベルとの比較結果に応じて、アナログ入力信号を又はア
ナログ増幅した後のアナログ入力信号をディジタル変換
したディジタル信号に前記比較結果を表すコントロール
・ビットを組み合わせて送信する。受信機は、受信ディ
ジタル信号に含まれるコントロール・ビットに応じて、
受信ディジタル信号又は該受信ディジタル信号をディジ
タル増幅器によって増幅したディジタル信号を選択的に
出力する処理部12、13と、該処理部から出力される
ディジタル信号をアナログ変換するD/Aコンバータ1
5とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、マイクロホンか
ら入力された音声信号等のアナログ信号をディジタル形
式へ変換して送信するディジタル通信システムに関する
ものであって、特に、送信機と受信とのそれぞれに設け
られたアナログ増幅器の増幅率のバラツキに起因する切
り換えノイズを除去することができ、且つ、ビットレー
トを小さくして使用周波数帯域幅を小さくしたディジタ
ル通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】この出願の出願人は、この出願と同日
に、図2〜図4に示す構成のディジタル通信システムに
ついて特許出願した。図2は、この同日出願に係るディ
ジタル通信システムに使用し得る送信機の構成を概略的
に示している。アナログ入力信号が加えられるマイクロ
ホン21の出力はアナログ増幅器22によって増幅され
た後に二分され、その一方は第一のA/Dコンバータ2
3へ、他方はアナログ増幅器24を介して第二のA/D
コンバータ25へそれぞれ印加される。アナログ増幅器
24の増幅率はiデシベル(例えば24dB)であり、
第一のA/Dコンバータ23及び第二のA/Dコンバー
タ25の分解能はjビット(例えば16ビット)であ
る。
【0003】第一のA/Dコンバータ23の出力は、電
力レベル検出器26の入力及び切り換え器27の第一の
固定接点271に接続され、第2のA/Dコンバータ2
5の出力は切り換え器27の第二の固定接点272に接
続される。切り換え器27の可動接点273は送信信号
処理部28に接続され、送信信号処理部28の出力はデ
ィジタル変調器29により変調された後、アンテナから
送信される。第一のA/Dコンバータ23及び第二のA
/Dコンバータ25はそれぞれjビット(例えば16ビ
ット)の分解能を有する。
【0004】電力レベル検出器28は第一のA/Dコン
バータ23の出力電力レベルを検出して切り換え器27
の動作を制御する制御データを出力する。即ち、電力レ
ベル検出器28は、第一のA/Dコンバータ23の出力
電力が所定の電力レベルよりも高いときには切り換え器
27の第一の固定接点271を可動接点273に接続さ
せ、第一のA/Dコンバータ23の出力電力が所定の電
力レベルよりも低くなったときには切り換え器27の第
二の固定接点272を可動接点273に接続させるよう
に、制御データによって切り換え器27の動作を制御す
る。こうして、アナログ入力信号のレベルが所定のレベ
ルよりも小さいときには、アナログ増幅器24で増幅し
てレベルアップされた信号をA/D変換する。
【0005】電力レベル検出器28は、上記のように切
り換え器27の切り換え動作を制御すると共に、送信信
号処理部28に対して、マイクロホン21に加えられた
アナログ入力信号が所定のレベルよりも大きいか小さい
かを示す信号、換言すれば、第一のA/Dコンバータ2
3と第二のA/Dコンバータ25のいずれが選択された
かを示す選択信号を送る。この選択信号に応答して、送
信信号処理部28は第一のA/Dコンバータ23の出力
又は第二のA/Dコンバータ25の出力であるディジタ
ル信号に、上記選択信号に対応したコントロール・ビッ
トを付加するように動作する。
【0006】コントロール・ビットCは、実際に通信径
路上で発生するビット誤りを考慮して信頼性を向上させ
るために、2ビットとすることが望ましい。したがっ
て、例えば、コントロール・ビットCは、電力レベル検
出器26が第一のA/Dコンバータ23の出力を選択す
るため可動接点273を第一の固定接点271と接続さ
せるよう切り換え器27を動作させたときには論理「1
1」であり、逆に、電力レベル検出器26が第二のA/
Dコンバータ25の出力を選択するため可動接点273
を第二の固定接点272と接続させるよう切り換え器2
7を動作させたときには論理「00」である。
【0007】送信信号処理部28においてコントロール
・ビットCが付加された送信ディジタル信号は、ディジ
タル変調器29によって所定のディジタル変調方式にし
たがって変調されて送信アンテナから送信される。
【0008】図3は、上記同日出願に係るディジタル通
信システムに使用し得る受信機の構成の一例を示してい
る。図2の送信機から送信された信号は受信アンテナで
受信されてディジタル復調器31に入力され、送信ディ
ジタル信号に対応する受信ディジタル信号に復調されて
受信信号処理部32に加えられる。受信信号処理部32
は受信ディジタル信号の中のコントロール・ビットCを
検出して切り換え器34(後述する)の動作を制御する
と共に、フレーム部UW,コントロール・ビットC及び
パリティ・ビットPが除去された受信ディジタル信号を
D/Aコンバータ33に加える。これによりD/Aコン
バータ33は図1の送信機のマイクロホン21に加えら
れたアナログ入力信号に対応するアナログ信号を出力し
て切り換え器34に加える。D/Aコンバータ33の分
解能は、送信側のA/Dコンバータ23、25と同じj
ビット(例えば16ビット)である。
【0009】切り換え器34はD/Aコンバータ33の
出力に接続された可動接点341と、第一の固定接点3
42と、−iデシベル(例えば−24dB)の増幅率即
ちiデシベルの減衰率を有するアナログ増幅器35の入
力に接続された第二の固定接点343とを有する。そこ
で、受信信号処理部32は、受信ディジタル信号の中の
コントロール・ビットCが論理「11」であることを検
出したときには、可動接点341を第一の固定接点34
2と接続させ、受信ディジタル信号中のコントロール・
ビットCが論理「00」であることを検出したときに
は、可動接点341を第二の固定接点343と接続させ
るように切り換え器34を制御する制御データを切り換
え器34に対して送る。
【0010】こうして、送信機から送られたコントロー
ル・ビットCに応じて、D/Aコンバータ33から出力
されたアナログ信号は直接に又はアナログ増幅器35を
介してアナログ増幅器36に供給され、そこで更に増幅
されてスピーカ37から出力される。
【0011】以上説明したところから理解されるよう
に、この発明に係るディジタル通信システムにおいて
は、マイクロホン21に加えられるアナログ入力信号の
レベルが所定のレベルよりも大きいか小さいかを電力レ
ベル検出器26で検出する。アナログ入力信号のレベル
が所定のレベルよりも大きいときには、第一のA/Dコ
ンバータ23から出力されるディジタル信号と論理「1
1」のコントロール・ビットCとを含むディジタル信号
が受信側へ送信され、受信側では、受信信号処理部32
がコントロール・ビットCが論理「11」であることを
検出して切り換え器34の可動接点341を第一の固定
接点342と接続させる。
【0012】一方、送信側の電力レベル検出器26がア
ナログ入力信号のレベルが所定のレベルよりも小さいこ
とを検出したときには、増幅率がiデシベルのアナログ
増幅器24によってアナログ入力信号を増幅してレベル
を上げた後で第二のA/Dコンバータ25によってA/
D変換してから送信する。同時に、レベルを上げたアナ
ログ信号をディジタル化して送信したことを示す論理
「00」のコントロール・ビットCを受信側へ送信す
る。受信側では、受信ディジタル信号に含まれるコント
ロール・ビットCが論理「00」であることを受信信号
処理部32で検出し、切り換え器34の可動接点341
を第二の固定接点343と接続させる。これにより、D
/Aコンバータ33から出力されたアナログ信号を増幅
率−iデシベルのアナログ増幅器35で増幅して元のア
ナログ入力信号のレベルに対応するレベルに戻す。
【0013】こうした構成の送信機及び受信機を使用す
ることにより、例えば、分解能が16ビットのA/Dコ
ンバータ及びD/Aコンバータを使用したときには、分
解能が20ビットのA/Dコンバータ及びD/Aコンバ
ータを使用したときと同じ効果を得ることができる。し
たがって、通常の20ビットのコンバータを使用すると
きに占有する広い帯域に比較して、16ビット分の帯域
+コントロール・ビット分の帯域を占有するだけで済む
ので、周波数帯域の効率的利用に極めて有効である。
【0014】図4は、上記同日出願に係るディジタル通
信システムに使用することができる受信機の他の構成を
示している。図4に示す受信機においては、切り換え器
34の可動接点341は受信信号処理部32の出力と接
続され、第一の固定接点342は第一のD/Aコンバー
タ38の入力と接続され、第二の固定接点343は第二
のD/Aコンバータ39の入力と接続される。こうし
て、切り換えをディジタル信号の領域で行う構成とす
る。第一のD/Aコンバータ38の出力は結合器40を
介して、また、第二のD/Aコンバータ39の出力はア
ナログ増幅器35によって増幅された後に結合器40を
経て、それぞれアナログ増幅器36の入力に印加され
る。
【0015】受信信号処理部32は、図2の送信機から
送られたコントロール・ビットCがアナログ入力信号の
レベルが所定のレベルよりも大きくて第一のA/Dコン
バータ23の出力を選択したことを示すとき、可動接点
431を第一の固定接点342と接続するよう切り換え
器34の動作を制御する。そこで、第一のD/Aコンバ
ータ38の出力が結合器40を介してアナログ増幅器3
6に印加される。一方、図2の送信機から送られたコン
トロール・ビットCがアナログ入力信号のレベルが所定
のレベルよりも小さくて第二のA/Dコンバータ25の
出力を選択したことを示すとき、受信信号処理部32は
可動接点431を第二の固定接点343と接続するよう
切り換え器34の動作を制御する。そこで、第二のD/
Aコンバータ39の出力がアナログ増幅器35及び結合
器40を介してアナログ増幅器36に印加される。
【0016】図4の受信機はこのように構成されている
ため、D/Aコンバータ33による遅延に起因するタイ
ミングのずれが原因となってノイズが発生することはな
くなる。その代り、受信機に二つのD/Aコンバータを
使用することが必要になるが、ステレオ方式用のD/A
コンバータを採用してそのLチャンネルとRチャンネル
とを利用することにより、コスト的に不利になることは
実際にはない。
【0017】以上説明した、同日出願に係るディジタル
通信システムにおいては、図2に示す送信機におけるア
ナログ増幅器24の増幅率(iデシベル)と図3及び図
4に示す受信機におけるアナログ増幅器35の減衰率
(iデシベル)とが一致すること、換言すると、送信機
のアナログ増幅器24で増幅した分だけ受信機のアナロ
グ増幅器35で減衰させすることを前提としている。し
かし、実際には、こうした送信機及び受信機のアナログ
増幅器の精度にはばらつきがあり、送信機のアナログ増
幅器の増幅率と受信機のアナログ増幅器の減衰率とが正
確に対応していないため、アナログ入力信号のレベルに
応じてアナログ信号の領域で切り換え器27、34を動
作させる以上、切り換えノイズが発生することは回避で
きない。
【0018】例えば、図2の送信機と図3の受信機とを
考察すると、送信機のアナログ増幅器24の増幅率の方
が受信機のアナログ増幅器35の減衰率よりも大きい場
合には、アナログ増幅器35の出力側即ち図3の径路x
におけるアナログ信号の振幅は正規の値よりも小さくな
る。一方、切り換え器34の第一の固定接点342から
アナログ増幅器36へ到る径路yではこうした問題は生
じないため、径路yでの正規の値が出力される。従っ
て、こうした場合には、径路xと径路yとのアナログ信
号の振幅に差が生じることになる。しかも、こうした振
幅の差は切り換え時に瞬時に発生するため、出力レベル
の急激な変化を生じさせる。図5の(a)はこうした場
合に生じるレベル変化を概略的に示しており、時点tに
受信機の切り換え器34の可動接点341が第二の固定
接点343から第一の固定接点342へ切り換わったと
して、時点tまでは径路xにおけるアナログ信号を、時
点t以後は径路yにおけるアナログ信号を示しており、
時点tにアナログ信号の振幅がmボルトだけ上昇したこ
とを示している。同様に、図5の(b)は、送信機のア
ナログ増幅器24の増幅率の方が受信機のアナログ増幅
器35の減衰率よりも小さい場合にも、切り換え器34
の動作時点tにアナログ信号の振幅にnボルトの変化が
生じて切り換えノイズが発生することを示している。
【0019】こうした切り換えノイズの発生という問題
は、送信機のアナログ増幅器24と受信機のアナログ増
幅器35として増幅率と減衰率が正確に対応したものを
使用することにより解消されるが、これは現実には不可
能であり、増幅率の減衰率とをできるだけ正確に対応さ
せようとすると、精度の高いアナログ増幅器を使用する
必要があるため、必然的に高価なものを採用せざるを得
ない。
【0020】上記の切り換えノイズの発生は、切り換え
にクロスフェード特性を持たせることによって或る程度
は解決される。これは受信信号処理部32でのディジタ
ル信号処理によってソフトウェア的に実現することがで
きる。しかし、FPGA(フィールド・プログラマブル
・ゲート・アレイ)等のハードウェアを用いてクロスフ
ェード特性を実現する場合には、多くの論理演算(積和
演算)が含まれるため、回路規模が極めて大きくなると
いう問題がある。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、ディジタ
ル通信システムの持つ上記の課題を解決するため提案さ
れたものであり、この発明の目的は、精度の低いA/D
コンバータ及びD/Aコンバータを使用しても充分なダ
イナミックレンジを確保することができ、しかも、切り
換えノイズの発生を防止することができるディジタル通
信システムを提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明は、少なくとも一つの送信機
と、該送信機から送信されたディジタル信号を受信する
少なくとも一つの受信機とからなるディジタル通信シス
テムであって、前記送信機が、アナログ入力信号と所定
のレベルとの比較結果に応じて、前記アナログ入力信号
をディジタル変換したディジタル信号と前記アナログ入
力信号をアナログ増幅した後にディジタル変換したディ
ジタル信号とのうちのいずれか一方と、前記比較結果を
表すコントロール・ビットとを含む送信信号を送出し、
前記受信機が、受信されたディジタル信号に含まれる前
記コントロール・ビットに応じて、前記の受信されたデ
ィジタル信号をアナログ信号へ変換した信号又は前記の
受信されたディジタル信号をディジタル増幅した後にア
ナログ信号へ変換した信号を出力することを特徴とする
ディジタル通信システム、を提供する。
【0023】また、請求項2記載の発明は、少なくとも
一つの送信機と、該送信機から送信されたディジタル信
号を受信する少なくとも一つの受信機とからなるディジ
タル通信システムであって、前記送信機が、アナログ信
号を入力するための入力手段と、前記アナログ信号をデ
ィジタル化した信号を出力する第一のA/D変換部と、
前記アナログ信号をアナログ増幅器によって増幅した後
にディジタル化した信号を出力する第二のA/D変換部
と、前記アナログ信号のレベルが所定のレベルよりも大
きいときには前記第一のA/D変換部の出力を選択し、
前記アナログ信号のレベルが前記所定のレベルよりも小
さくなったときには前記第二のA/D変換部の出力を選
択する選択部と、前記選択部によって選択された前記第
一のA/D変換部又は前記第二のA/D変換部から出力
されるディジタル信号に、前記第一のA/D変換部の出
力と前記第二のA/D変換部の出力のいずれが選択され
たかを示すコントロール・ビットを組み合わせた送信信
号を出力するための送信出力部と、を備えてなり、前記
受信機が、受信されたディジタル信号に含まれる前記コ
ントロール・ビットに応じて、前記の受信されたディジ
タル信号と該受信されたディジタル信号をディジタル増
幅器によって増幅されたディジタル信号とのうちのいず
れかを選択的に出力する処理部と、前記処理部から出力
されるディジタル信号をアナログ変換したアナログ信号
を出力する受信出力部と、を備えており、前記アナログ
増幅器の増幅率がiデシベルであり、前記ディジタル増
幅器の減衰率がiデシベルである(ただしi>0)こと
を特徴とするディジタル通信システム、を提供する。
【0024】前記選択部は、前記第一のA/D変換部の
出力レベル又は前記第二のA/D変換部の出力レベルの
少なくともどちらか一方を検出し、該出力レベルが前記
所定のレベルよりも小さくなったことを検出して前記第
二のA/D変換部の出力を選択させると共に、前記第二
のA/D変換部の出力が選択されたことを前記送信出力
部に知らせる検出器を備えることができる。
【0025】前記処理部は、前記コントロール・ビット
が前記第二のA/D変換部が選択されたことを示すと
き、前記受信されたディジタル信号を前記ディジタル増
幅器に供給することができる。
【0026】この発明に係るディジタル通信システム
は、ワイヤレスマイクロホン等のディジタル無線通信シ
ステムとして実現することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】この発明に係るディジタル通信シ
ステムは、図2に構成の一例を示した送信機と図1に構
成の一例を示す受信機とにより実現される。図2に示す
送信機の構成と動作については既に説明したので、ここ
で重複して説明しないこととし、以下、図1の受信機の
構成と図2の送信機からの信号を受信したときの動作に
ついて詳細に説明する。
【0028】図2の送信機から送信された信号は受信ア
ンテナで受信されてディジタル復調器11に入力され、
送信ディジタル信号に対応する受信ディジタル信号に復
調されて受信信号処理部12に加えられる。受信信号処
理部12は、切り換え器13の動作を制御するため受信
ディジタル信号の中のコントロール・ビットCを取り出
すと共に、受信ディジタル信号に含まれるフレーム信号
やパリティ・ビットを除去したディジタル信号を出力す
る。
【0029】受信信号処理部12の出力は切り換え器1
3の可動接点131に接続される。切り換え器13の第
一の固定接点132はD/Aコンバータ15の入力に接
続され、切り換え器13の第二の固定接点133はディ
ジタル増幅器14の入力に接続される。D/Aコンバー
タ15は印加されたディジタル信号を送信機のマイクロ
ホン21に加えられたアナログ入力信号に対応するアナ
ログ信号へ変換し、これをアナログ増幅器16に加え
る。アナログ増幅器16によって増幅されたアナログ信
号はスピーカ17から出力される。
【0030】図1の受信機におけるディジタル増幅器1
4の増幅率は−iデシベル、即ち減衰率はiデシベルで
あり、したがって、送信機のアナログ増幅器24の増幅
率の受信機のディジタル増幅器14の減衰率とは同じ値
である。D/Aコンバータ15の分解能は、送信側のA
/Dコンバータ23、25よりも精度の高いkビット
(例えば20ビット)である。これは、送信機において
既にダイナミックレンジが拡張されているため、その拡
張された分だけ、受信機のD/Aコンバータ15の精度
を高める必要がある。
【0031】受信信号処理部12は、受信ディジタル信
号の中のコントロール・ビットCが論理「11」である
ことを検出したときには、可動接点131を第一の固定
接点132と接続させ、受信ディジタル信号中のコント
ロール・ビットCが論理「00」であることを検出した
ときには、可動接点131を第二の固定接点133と接
続させるように切り換え器13を制御する制御データを
切り換え器13に対して送る。
【0032】こうして、送信機から送られたコントロー
ル・ビットCに応じて、受信信号処理部12から出力さ
れたディジタル信号は直接に又はディジタル増幅器14
を介してD/Aコンバータ15に供給され、そこでアナ
ログ信号へ変換される。
【0033】以上説明したところから理解されるよう
に、この発明に係るディジタル通信システムにおいて
は、マイクロホン21に加えられるアナログ入力信号の
レベルが所定のレベルよりも大きいか小さいかを電力レ
ベル検出器26で検出する。アナログ入力信号のレベル
が所定のレベルよりも大きいときには、第一のA/Dコ
ンバータ23から出力されるディジタル信号と論理「1
1」のコントロール・ビットCとを含むディジタル信号
が受信側へ送信され、受信側では、受信信号処理部12
がコントロール・ビットCが論理「11」であることを
検出して切り換え器13の可動接点131を第一の固定
接点132と接続させる。
【0034】一方、送信側の電力レベル検出器26がア
ナログ入力信号のレベルが所定のレベルよりも小さいこ
とを検出したときには、増幅率がiデシベルのアナログ
増幅器24によってアナログ入力信号を増幅してレベル
を上げた後で第二のA/Dコンバータ25によってA/
D変換してから送信する。同時に、レベルを上げたアナ
ログ信号をディジタル化して送信したことを示す論理
「00」のコントロール・ビットCを受信側へ送信す
る。受信側では、受信ディジタル信号に含まれるコント
ロール・ビットCが論理「00」であることを受信信号
処理部12で検出し、切り換え器13の可動接点131
を第二の固定接点133と接続させる。これにより、受
信信号処理部12から出力されたディジタル信号を減衰
率iデシベルのディジタル増幅器14で減衰させてから
D/Aコンバータ15によって元のアナログ信号へ変換
する。
【0035】こうした構成の送信機及び受信機を使用す
ることにより、この発明のディジタル通信システムにお
いては、受信機での切り換えをディジタル領域で行うよ
うにしたので、受信機のディジタル増幅器14の減衰率
にばらつきが生じることがない。しかも、例えば、送信
機におけるA/Dコンバータ及びD/Aコンバータは受
信機のD/Aコンバータよりも精度の低いものを使用す
るので、システム全体としてはコストが低減される。し
かも、通信径路においては、jビット分の帯域+コント
ロール・ビット分の帯域を占有するだけで済むので、j
ビットのA/Dコンバータ及びD/Aコンバータを使用
したときに近いビットレートで通信を行うことができ、
占有する周波数帯域を狭くすることができるので、より
多くのチャンネルを確保することが可能である。
【0036】以上、この発明に係るディジタル通信シス
テムの一つの実施の形態を説明したが、この発明はこの
実施の形態に限定されるものではなく、例えば、以下の
ような修正が可能である。
【0037】(1)A/Dコンバータ23、25及びD
/Aコンバータ15の分解能は、A/Dコンバータ2
3、25の分解能の方がD/Aコンバータ14の分解能
よりも低いならば、任意の値に設定することができる。
【0038】(2)アナログ増幅器24の増幅率及びデ
ィジタル増幅器14の減衰率は、同じ値である限り、任
意の値に設定してよい。
【0039】(3)アナログ入力信号のレベルが所定の
レベルよりも大きいか、小さいかを判定するのは、図2
に示す実施の形態においては、A/D変換が行われた後
のディジタル信号のレベルを用いているが、これに限ら
ず、A/D変換前のアナログ信号のレベルと所定のレベ
ルとの比較を行うようにしてもよい。
【0040】(4)アナログ入力信号のレベルが所定の
レベルよりも大きいことと及び小さいことを示すコント
ロール・ビットを送出する代わりに、アナログ入力信号
のレベルが所定のレベルよりも小さくなったときにのみ
コントロール・ビットを送出するようにしてもよい。
【0041】(5)この発明に係るディジタル通信シス
テムにおいては、送信機において送信ディジタル信号の
レベルが比較される所定のレベルは一つの値である必要
はない。例えば、送信ディジタル信号が或るレベルの付
近を上下するような場合には、頻繁に切り換えが行われ
る。これを防止するため、切り換えレベルにヒステリシ
スを持たせることができる。例えば、図2において、切
り換え器27の可動接点273が第一の固定接点271
から第二の固定接点272へ切り換わる際の第一のレベ
ルと、可動接点273が第二の固定接点272から第一
の固定接点271へ切り換わる際の第二のレベルとを別
個の値に設定することにより、送信ディジタル信号の変
動による頻繁な切り換えを防止することができる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したところから明らかなとお
り、この発明は、受信機での切り換えをディジタル信号
の領域で行うようにしたので、切り換えノイズが発生す
る個を防止することができ、また、送信機に精度の低い
A/Dコンバータ及びD/Aコンバータを使用しても充
分なダイナミックレンジを確保することができるので、
狭い周波数帯域を使用すれば足り、しかも、システム全
体としてコストを低減することができるという格別の効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るディジタル通信システムにおい
て使用することができる受信機の一実施形態の構成を概
略的に示す図である。
【図2】同日出願に係るディジタル通信システムに使用
する送信機の構成を概略的に示す図である。
【図3】図1の送信機と組み合わされて使用することが
できる受信機の構成を概略的に示す図である。
【図4】図1の送信機と組み合わせて使用することがで
きる受信機の他の構成を概略的に示す図である。
【図5】(a)及び(b)は、図3に示す受信機におけ
る切り換えノイズの発生を説明するための図である。
【符号の説明】
11:復調器、 12:受信信号処理部、 13:
切り換え器、 14:ディジタル増幅器、 15:
D/Aコンバータ、 21:マイクロホン、23、2
5:A/Dコンバータ、 24:アナログ増幅器、
26:電力レベル検出器、 27:切り換え器、
28:送信信号処理部、 29:変調器、 3
1:復調器、 32:受信信号処理部、 33:D
/Aコンバータ、 34:切り換え器、 35:ア
ナログ増幅器、 C:コントロール・ビット。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一つの送信機と、該送信機か
    ら送信されたディジタル信号を受信する少なくとも一つ
    の受信機とからなるディジタル通信システムであって、 前記送信機が、アナログ入力信号と所定のレベルとの比
    較結果に応じて、前記アナログ入力信号をディジタル変
    換したディジタル信号と前記アナログ入力信号をアナロ
    グ増幅した後にディジタル変換したディジタル信号との
    うちのいずれか一方と、前記比較結果を表すコントロー
    ル・ビットとを含む送信信号を送出し、 前記受信機が、受信されたディジタル信号に含まれる前
    記コントロール・ビットに応じて、前記の受信されたデ
    ィジタル信号をアナログ信号へ変換した信号又は前記の
    受信されたディジタル信号をディジタル増幅した後にア
    ナログ信号へ変換した信号を出力することを特徴とする
    ディジタル通信システム。
  2. 【請求項2】 少なくとも一つの送信機と、該送信機か
    ら送信されたディジタル信号を受信する少なくとも一つ
    の受信機とからなるディジタル通信システムであって、 前記送信機が、 アナログ信号を入力するための入力手段と、 前記アナログ信号をディジタル化した信号を出力する第
    一のA/D変換部と、 前記アナログ信号をアナログ増幅器によって増幅した後
    にディジタル化した信号を出力する第二のA/D変換部
    と、 前記アナログ信号のレベルが所定のレベルよりも大きい
    ときには前記第一のA/D変換部の出力を選択し、前記
    アナログ信号のレベルが前記所定のレベルよりも小さく
    なったときには前記第二のA/D変換部の出力を選択す
    る選択部と、 前記選択部によって選択された前記第一のA/D変換部
    又は前記第二のA/D変換部から出力されるディジタル
    信号に、前記第一のA/D変換部の出力と前記第二のA
    /D変換部の出力のいずれが選択されたかを示すコント
    ロール・ビットを組み合わせた送信信号を出力するため
    の送信出力部と、を備えてなり、 前記受信機が、 受信されたディジタル信号に含まれる前記コントロール
    ・ビットに応じて、前記の受信されたディジタル信号と
    該受信されたディジタル信号をディジタル増幅器によっ
    て増幅されたディジタル信号とのうちのいずれかを選択
    的に出力する処理部と、 前記処理部から出力されるディジタル信号をアナログ変
    換したアナログ信号を出力する受信出力部と、を備えて
    おり、 前記アナログ増幅器の増幅率がiデシベルであり、前記
    ディジタル増幅器の減衰率がiデシベルである(ただ
    し、i>0)ことを特徴とするディジタル通信システ
    ム。
  3. 【請求項3】 前記選択部が、前記第一のA/D変換部
    の出力レベル又は前記第二のA/D変換部の出力レベル
    の少なくともどちらか一方を検出し、該出力レベルが前
    記所定のレベルよりも小さくなったことを検出して前記
    第二のA/D変換部の出力を選択させると共に、前記第
    二のA/D変換部の出力が選択されたことを前記送信出
    力部に知らせる検出器を備えることを特徴とする請求項
    2記載のディジタル通信システム。
  4. 【請求項4】 前記処理部が、前記コントロール・ビッ
    トが前記第二のA/D変換部が選択されたことを示すと
    き、前記受信されたディジタル信号を前記ディジタル増
    幅器に供給することを特徴とする請求項2又は3に記載
    のディジタル通信システム。
  5. 【請求項5】 ディジタル無線通信システムであること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のディ
    ジタル通信システム。
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