JP2001217653A - 高周波増幅回路およびそれを用いた移動体通信端末 - Google Patents

高周波増幅回路およびそれを用いた移動体通信端末

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JP2001217653A JP2000354363A JP2000354363A JP2001217653A JP 2001217653 A JP2001217653 A JP 2001217653A JP 2000354363 A JP2000354363 A JP 2000354363A JP 2000354363 A JP2000354363 A JP 2000354363A JP 2001217653 A JP2001217653 A JP 2001217653A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低出力時の歪を増大を回避するための回路規
模の増大を生じることなく、低出力時の動作電流を減少
させることができる携帯電話端末用の高周波増幅回路を
提供する。 【解決手段】 信号入力端子1に増幅器3の入力端子を
接続し、増幅器3の出力端子に切替スイッチ5の共通端
子を接続し、切替スイッチ5の一方の切替端子に増幅器
7の入力端子を接続し、増幅器7の出力端子に切替スイ
ッチ9の一方の切替端子を接続し、切替スイッチ5の他
方の切替端子に切替スイッチ9の他方の切替端子を接続
し、信号出力端子10に切替スイッチ9の共通端子を接
続する。そして、切替スイッチ5,9を連動して一方の
切替端子側と他方の切替端子側とに切り替え、切替スイ
ッチ5,9の一方の切替端子側への切替動作に連動して
増幅器7へ電源電圧を印加し、切替スイッチ5,9の他
方の切替端子側への切替動作に連動して増幅器7への電
源電圧を遮断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話端末等の
移動体通信端末の送信部の高周波回路部に設けられて高
周波信号を増幅する高周波増幅回路および、それを用い
た移動体通信端末に関するものである。特に、制御電圧
により、利得制御を行い、また利得制御に連動して動作
電流を制御する高周波増幅回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、移動体通信分野では、通信方式と
してCDMA(Code Division Multiple Access )方式
が世界標準となりつつある。このような通信方式では、
通話品質を確保するために、通話時の符号誤り率の増加
を防ぐ必要があり、携帯電話端末と基地局の距離に対応
した高精度な出力調整が必要不可欠である。
【0003】ここで、CDMA方式に対応した携帯電話
端末に使用される利得制御機能を内蔵した高周波増幅回
路にも、リニアリティに優れた利得制御が強く要望され
ている。また、CDMA方式では携帯電話端末から基地
局間でデータのやり取りを常時行う必要があるため、携
帯電話端末の通話時間を延長するためには、高周波回路
ブロックの電流の削減が重要視されている。
【0004】以下、無線部の中の特に送信部において利
得制御を行う、CDMA方式に対応した従来の代表的な
携帯電話端末について説明する。
【0005】図6は従来の代表的な携帯電話端末の無線
部の構成を示すブロック図である。図6において、携帯
電話端末の無線部は、送信部200、受信部300、シ
ンセサイザ部400、共用器部500からなる。
【0006】送信部200は、中間周波数(例えば60
0MHz)の変調信号入力(中間周波数変調信号)を送
信周波数(W−CDMA方式の場合には、約1.9GH
z)に変換するアップコンバータ201、アップコンバ
ータ201の出力信号(1mW以下)を最大10mW程
度まで増幅する可変利得の高周波増幅回路202、高周
波増幅回路202の出力信号(10mW以下)を最大1
W程度まで増幅する固定利得の高出力高周波増幅回路2
03、高出力高周波増幅回路203の出力を電波として
送信するための共用器部500へ供給するアイソレータ
204で構成されている。
【0007】受信部300は、共用器部500で受信さ
れた受信信号を高周波増幅し、この受信信号とシンセサ
イザ部400から供給される局部発振信号とを混合する
フロントエンドIC301、フロントエンドIC301
の出力信号から中間周波数信号を抽出するバンドパスフ
ィルタ302で構成されている。
【0008】シンセサイザ部400は、温度制御水晶発
振器(TCXO)401、フェーズロックドループ(P
LL)回路402、電圧制御発振器(VCO)403で
構成されている。
【0009】共用器部500はアンテナ501、デュプ
レクサ502で構成されている。
【0010】図7は、図6に示したCDMA方式の携帯
電話端末の無線部における送信部200と共用器部50
0に該当する部分のブロック図を示す。アイソレータに
ついては図示を省略している。
【0011】図7において、信号入力端子101には音
声等が変調された中間周波数変調信号が入力される。ア
ップコンバータ103は、信号入力端子101からの中
間周波数変調信号と、発振器102からの局部発振信号
とが入力され、中間周波数を送信周波数に変換する。具
体的には、アップコンバータ103では、中間周波数の
信号(中間周波数変調信号)を利得制御増幅器111で
増幅し、利得制御増幅器111の出力信号と発振器10
2からの局部発振信号とをミキサ112で混合すること
により、中間周波数を送信周波数に変換する。
【0012】ここで、ミキサ112に入力される、中間
周波数変調信号の周波数をfif、発振器102の局部発
振周波数をflo、送信信号の周波数をfc とすると、送
信信号の周波数は、 fc =flo±fif の関係になり、ミキサ112より周波数fc として出力
される。なお、中間周波数および送信信号周波数は前述
したものが例としてあげられる。
【0013】高周波増幅回路104は、利得制御機能を
内蔵し、送信周波数の信号を最大10mW程度まで増幅
する。高出力高周波増幅回路105は、高周波増幅回路
104の出力信号(送信周波数の信号)をさらに最大1
W程度まで増幅する増幅回路である。
【0014】デュプレクサ106は、高出力高周波増幅
回路105から出力される送信信号をアンテナ107へ
送り、アンテナ107で受信した受信信号を信号出力端
子108へ送る機能を有する。具体的には、デュプレク
サ106は、信号を端子106a→端子106bの方向
は通過させ、端子106b→端子106aの方向は阻止
し、端子106b→端子106cの方向は通過させ、端
子106c→端子106bの方向は阻止し、端子106
a→端子106cの方向は阻止し、端子106c→端子
106aの方向は阻止する機能を持つ。
【0015】ここで、CDMA方式の携帯電話端末の動
作について説明する。信号入力端子101より入力され
た中間周波数変調信号は、アップコンバータ103に内
蔵された利得制御増幅器111により増幅され、発振器
102とアップコンバータ103に内蔵されたミキサ1
12により、所定の送信周波数の送信信号へ周波数変換
される。その送信信号は高周波増幅回路104により1
0mW程度まで増幅され、高出力高周波増幅回路105
によりさらに最大1W程度まで増幅される。
【0016】そして、端子106aよりデュプレクサ1
06に入った送信信号は、端子106bより出て、アン
テナ107へ送られ、アンテナ107より送信電波とし
て出力される。また、アンテナ107で受信された受信
信号は、端子106bよりデュプレクサ106に入り、
端子106cから出て、信号出力端子108へ送られ
る。
【0017】以上のような図7の構成にて、利得制御
は、アップコンバータ103に内蔵された利得制御増幅
器111と、高周波増幅回路104の利得制御機能を用
いて実現してきた。具体的には、アップコンバータ10
3内の利得制御増幅器111でリニアリティの高い利得
制御を行い、高周波増幅回路104で2ステップ程度の
段階的な利得制御を行う。
【0018】つぎに、図7に示された利得制御機能を有
する高周波増幅回路104の具体的な構成を図8を参照
しながら説明する。この高周波増幅回路104は、図8
に示すように、信号入力端子121から入力された高周
波信号がインピーダンス変換を行うインピーダンス整合
回路122を介して増幅器123に加えられ、この増幅
器123で増幅される。増幅器123の出力信号は、イ
ンピーダンス整合回路124を介してアッテネータ12
5に加えられ、アッテネータ125で制御端子125a
に加えられる制御電圧に応じた減衰量で減衰する。アッ
テネータ125の出力信号は、インピーダンス整合回路
126を介して増幅器127に加えられ、この増幅器1
27で増幅される。増幅器127の出力信号は、インピ
ーダンス整合回路128を介して信号出力端子129へ
送られる。
【0019】上記したように、図8の利得制御機能を内
蔵した高周波増幅回路104では、制御電圧によってア
ッテネータ125の減衰量を例えば2ステップに調整す
ることにより、利得制御を行っている。
【0020】図9(a)は、上述した図8の高周波増幅
回路104における制御電圧と出力電力の関係を示し、
図9(b)は同高周波増幅回路104における制御電圧
と高周波増幅回路104に電圧Vddの電源から供給され
る動作電流の関係を示したグラフである。ただし、高周
波増幅回路104に入力される電力は一定にしている。
【0021】高周波増幅回路104の制御電圧の範囲を
図中のようにa,b,cのように定義すると、図9
(a)に示される高周波増幅回路104の制御電圧と高
周波増幅回路104の出力電力との関係においては、制
御電圧がa,cの範囲では、出力電力は制御電圧の変化
に対して一定である。また、制御電圧がbの範囲では、
入力される制御電圧の変化に対応して出力電力が変化し
ている。
【0022】ところが、図9(b)に示される高周波増
幅回路104の制御電圧と高周波増幅回路104の動作
電流の関係においては、制御電圧がa,b,cのいずれ
の範囲の場合も高周波増幅回路104の動作電流は変化
していない。
【0023】結局、この高周波増幅回路104では、制
御電圧により出力電力を大小に制御しても、その動作電
流はほとんど変化していない。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】一般的に増幅回路で
は、大きな出力電力を得ようとすれば、増幅回路の動作
電流は大きくなる。図9において、制御電圧がa,cの
範囲で、出力電力と動作電流の関係を考えてみると、制
御電圧がaの範囲では、制御電圧がcの範囲の出力電力
より高周波増幅回路104の出力電力は小さい。そのた
め、制御電圧がaの範囲では、動作電圧がcの範囲より
動作電流を削減できると考えられる。
【0025】しかしながら、上述した従来の高周波増幅
回路104では、制御電圧がaの範囲の動作電流を、動
作電圧がcの範囲の動作電流より少なくはしていない。
その理由は以下に述べる通りである。
【0026】増幅器127は、例えば電界効果トランジ
スタ(以下、FETと略す)で構成する。この場合、F
ETのゲート電極に印加するゲート電圧(以下、バイア
スと記す)を変化させて、ソース・ドレイン間の電流
(以下、動作電流と記す)を制御する。
【0027】高周波増幅回路104において、アッテネ
ータ125の減衰量を大きくして出力電力を小さくした
ときに、アッテネータ125の後段にある増幅器127
のバイアスを変化させれば、出力電力を小さくしたとき
に増幅器127の動作電流を少なくでき、高周波増幅回
路104の動作電流を少なくできる。
【0028】ところが、増幅器127のバイアスを変化
させて増幅器127の動作電流を少なくすると、増幅器
127の歪が増大することになる。増幅器127の歪を
増大させることなくバイアスを変化させるには、バイア
ス回路の構成が複雑となり、高周波増幅回路104の回
路規模が大幅に増大し、集積回路化する場合に実装面積
が大きくなるという問題が生じる。実装面積の増大は携
帯電話端末の小型軽量化の流れに反し、好ましくない。
そのため、低出力時にも動作電流を減少させない回路構
成が採用されていた。
【0029】しかしながら、CDMA方式の携帯電話端
末の場合、現在のデジタル携帯電話で主として用いられ
るTDMA(Time Division Multiple Access)方式の
携帯電話端末とは異なり、通話中連続的に基地局との間
で通信を行う必要があるため、消費電力が大きくなる傾
向にある。そのため、限られた容量のバッテリで、より
長時間の使用を可能とするためには、実使用時の大部分
を占める低出力時に動作電流を減少させることが好まし
い。しかも、それを小型軽量化の流れに反することなく
実現することが要求される。
【0030】したがって、本発明の目的は、低出力時の
歪を増大を回避するための回路規模の増大を生じること
なく、低出力時の動作電流を減少させることができる高
周波増幅回路およびそれを用いた移動体通信端末を提供
することである。
【0031】
【課題を解決するための手段】本発明による第1の高周
波増幅回路は、信号入力端子および信号出力端子と、信
号入力端子に接続された入力端子から信号入力して出力
端子から増幅信号を出力する第1の増幅器と、第1の増
幅器の出力端子に共通端子が接続された第1の切替スイ
ッチと、第1の切替スイッチの一方の切替端子に入力端
子が接続され該入力端子から信号入力し出力端子から動
作電流を増幅信号として出力する第2の増幅器と、信号
出力端子に共通端子が接続され第2の増幅器の出力端子
に一方の切替端子が接続され第1の切替スイッチの他方
の切替端子に他方の切替端子が接続された第2の切替ス
イッチとを備えている。
【0032】そして、第1のモードでは、第1の切替ス
イッチおよび第2の切替スイッチの各々は一方の切替端
子側への切替動作を行い、第2の増幅器に所定の電源電
圧を印加することにより第2の増幅器から増幅信号を出
力し、第2のモードでは、第1の切替スイッチおよび第
2の切替スイッチの各々は他方の切替端子側への切替動
作を行い、第2の増幅器には電源電圧の供給を停止ある
いは遮断することにより動作電流を流さないようにして
いる。
【0033】この構成によれば、第1および第2の切替
スイッチを一方の切替端子側へ切り替えたときには、信
号入力端子に入力された高周波信号は第1の増幅器で増
幅された後さらに第2の増幅器で増幅され、その後信号
出力端子より高出力の高周波信号として出力される。
【0034】一方、第1および第2の切替スイッチを他
方の切替端子側へ切り替えたときには、信号入力端子に
入力された高周波信号は第1の増幅器で増幅された後第
2の増幅器は通らずにバイパスされ、信号出力端子より
低出力の高周波信号として出力される。このとき、第2
の増幅器への電源電圧は供給が停止あるいは遮断されて
いるので、第2の増幅器には動作電流は流れない。その
結果、低出力時の動作電流を減少させることができる。
また、第2の増幅器をバイパスすることで低出力動作を
させるので、第2の増幅器の歪の問題を考慮してバイア
ス回路を複雑化する場合のような回路規模の大幅な増大
は生じない。
【0035】また、電源供給が停止あるいは遮断されて
出力インピーダンスが動作時とは異なる値に変化した第
2の増幅器は、第1および第2の切替スイッチによって
信号入力端子から信号出力端子へ到る信号経路からは完
全に切り離されるので、信号出力端子の部分で第2の増
幅器が原因となるインピーダンス不整合が生じることは
なく、したがってインピーダンス不整合による異常発振
等の不安定な動作は起こらず、安定な増幅動作を実現す
ることができる。
【0036】上記構成において、制御電圧に応答して、
一方の切替端子側あるいは他方の切替端子側へ切り替わ
るように第1および第2の切替スイッチを構成し、制御
電圧を第2の増幅器へ電源電圧として供給するようにし
てもよい。
【0037】この構成によれば、制御電圧の入力端子と
第2の増幅器の電源電圧の入力端子とを共用できるの
で、端子数を削減することが可能となる。
【0038】また、第1および第2の切替スイッチは各
々、例えば共通端子にドレイン端子あるいはソース端子
の一方が接続され、一方の切替端子にドレイン端子ある
いはソース端子の他方が接続された第1の電界効果トラ
ンジスタと、共通端子にドレイン端子あるいはソース端
子の一方が接続され、他方の切替端子にドレイン端子あ
るいはソース端子の他方が接続された第2の電界効果ト
ランジスタとを有し、第1の電界効果トランジスタはゲ
ート端子に制御電圧が加えられるとともに、ソース端子
に基準電圧が加えられ、第2の電界効果トランジスタは
ゲート端子に基準電圧が加えられるとともに、ソース端
子に制御電圧が加えられるようになっている。
【0039】この構成によれば、第1および第2の電界
効果トランジスタのオンオフを切り替えるための制御電
圧と基準電圧とを、第1および第2の電界効果トランジ
スタで共通にすることができ、端子数を削減することが
できる。
【0040】また、基準電圧は第1の増幅器の電源電圧
を入力とする内部基準電圧作成回路で作成するようにし
てもよい。
【0041】この構成によれば、基準電圧の入力端子を
別に設ける必要がないので、端子数を削減することが可
能となる。
【0042】また、第1の電界効果トランジスタのソー
ス端子に加える基準電圧を、第1および第2の電界効果
トランジスタのしきい値電圧に相当する値だけ第2の電
界効果トランジスタのゲート端子に加える基準電圧より
高く設定することも可能である。
【0043】この構成によれば、第1および第2の電界
効果トランジスタがオンオフの中間の状態となる電圧範
囲を重ならせることができるので、第1および第2の電
界効果トランジスタをオンオフさせるための制御電圧の
設定範囲を広くすることができる。
【0044】本発明による第2の高周波増幅回路は、信
号入力端子および信号出力端子と、信号入力端子に接続
された入力端子から信号入力して出力端子から増幅信号
を出力する第1の増幅器と、第1の増幅器の出力端子に
一方の端子が接続された第1のスイッチと、第1のスイ
ッチの他方の端子に入力端子が接続され該入力端子から
信号入力し出力端子から動作電流を増幅信号としてを出
力する第2の増幅器と、第2の増幅器の出力端子に一方
の端子が接続され信号出力端子に他方の端子が接続され
た第2のスイッチと、第1の増幅器の出力端子に一方の
端子が接続され信号出力端子に他方の端子が接続された
第3のスイッチとを備えている。
【0045】そして、第1のモードでは、第1のスイッ
チおよび第2のスイッチの各々は導通させるとともに第
3のスイッチは開放させ、第2の増幅器に所定の電源電
圧を印加することにより第2の増幅器から増幅信号を出
力し、第2のモードでは、第1のスイッチおよび第2の
スイッチの各々は開放させるとともに第3のスイッチを
導通させ、第2の増幅器には電源電圧の供給を停止ある
いは遮断することにより動作電流を流さないようにして
いる。
【0046】この構成によれば、第1および第2のスイ
ッチを導通させ、第3のスイッチを開放したときには、
信号入力端子に入力された高周波信号は第1の増幅器で
増幅された後さらに第2の増幅器で増幅され、その後信
号出力端子より高出力の高周波信号として出力される。
【0047】一方、第1および第2のスイッチを開放
し、第3のスイッチを導通させたときには、信号入力端
子に入力された高周波信号は第1の増幅器で増幅された
後第2の増幅器は通らずにバイパスされ、信号出力端子
より低出力の高周波信号として出力される。このとき、
第2の増幅器への電源電圧は供給が停止あるいは遮断さ
れているので、第2の増幅器には動作電流は流れない。
その結果、低出力時の動作電流を減少させることができ
る。また、第2の増幅器をバイパスすることで低出力動
作をさせるので、第2の増幅器の歪の問題を考慮してバ
イアス回路を複雑化する場合のような回路規模の大幅な
増大は生じない。
【0048】また、電源供給が停止あるいは遮断されて
出力インピーダンスが動作時とは異なる値に変化した第
2の増幅器は、第1および第2のスイッチによって信号
入力端子から信号出力端子へ到る信号経路からは完全に
切り離されるので、信号出力端子の部分で第2の増幅器
が原因となるインピーダンス不整合が生じることはな
く、したがってインピーダンス不整合による異常発振等
の不安定な動作は起こらず、安定な増幅動作を実現する
ことができる。
【0049】上記構成において、制御電圧に応答して、
第1および第2のスイッチが導通したときには第3のス
イッチが開放し、第1および第2のスイッチが開放した
ときには第3のスイッチが導通し、制御電圧を第2の増
幅器へ電源電圧として供給するようにしてもよい。
【0050】この構成によれば、制御電圧の入力端子と
第2の増幅器の電源電圧の入力端子とを共用できるの
で、端子数を削減することが可能となる。
【0051】また、第1および第2のスイッチは各々、
例えば一端にドレイン端子あるいはソース端子の一方が
接続され、他端にドレイン端子あるいはソース端子の他
方が接続された第1の電界効果トランジスタを有し、第
3のスイッチは、一端にドレイン端子あるいはソース端
子の一方が接続され、他端にドレイン端子あるいはソー
ス端子の他方が接続された第2の電界効果トランジスタ
を有し、第1の電界効果トランジスタはゲート端子に制
御電圧が加えられるとともに、ソース端子に基準電圧が
加えられ、第2の電界効果トランジスタはゲート端子に
基準電圧が加えられるとともに、ソース端子に制御電圧
が加えられるようになっている。
【0052】この構成によれば、第1および第2の電界
効果トランジスタのオンオフを切り替えるための制御電
圧と基準電圧とを、第1および第2の電界効果トランジ
スタで共通にすることができ、端子数を削減することが
できる。
【0053】また、基準電圧は第1の増幅器の電源電圧
を入力とする内部基準電圧作成回路で作成するようにし
てもよい。
【0054】この構成によれば、基準電圧の入力端子を
別に設ける必要がないので、端子数を削減することが可
能となる。
【0055】また、第1の電界効果トランジスタのソー
ス端子に加える基準電圧を、第2の電界効果トランジス
タのゲート端子に加える基準電圧より、第1および第2
の電界効果トランジスタのしきい値電圧に相当する値だ
け高く設定することも可能である。
【0056】この構成によれば、第1および第2の電界
効果トランジスタがオンオフの中間の状態となる電圧範
囲を重ならせることができるので、第1および第2の電
界効果トランジスタをオンオフさせるための制御電圧の
設定範囲を広くすることができる。
【0057】上記第3のスイッチは、第1の増幅器の出
力端子と信号出力端子との間に複数個が直列接続された
状態で設けられていてもよい。
【0058】この構成によれば、第3のスイッチの両端
子間のアイソレーションを、第3のスイッチが1個の場
合に比べて向上させることができる。その結果、第1の
増幅器の出力端子と信号出力端子との間、すなわち第1
のスイッチの一方の端子と信号出力端子との間のアイソ
レーションを向上させることができ、第2の増幅器の異
常発振等の不安定動作を回避することができる。
【0059】本発明による第1の移動体通信端末は、送
信部に該送信部から出力される出力電力を制御するため
の利得制御機能を備えた高周波増幅回路を有する移動体
通信端末であり、高周波増幅回路が本発明の第1の高周
波増幅回路と同じ構成になっている。
【0060】この構成によれば、本発明の第1の高周波
増幅回路と同様の作用を有する。本発明による第2の移
動体通信端末は、送信部に該送信部から出力される出力
電力を制御するための利得制御機能を備えた高周波増幅
回路を有する移動体通信端末であり、高周波増幅回路が
本発明の第2の高周波増幅回路と同じ構成となってい
る。
【0061】この構成によれば、本発明の第2の高周波
増幅回路と同様の作用を有する。
【0062】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の高周
波増幅回路およびそれを用いた携帯電話端末について図
面を参照しながら説明する。
【0063】〔第1の実施の形態〕図1は、本発明の第
1の実施の形態における高周波増幅回路の構成を示すブ
ロック図である。図1の高周波増幅回路は、図7に示し
た従来の携帯電話端末の送信部のブロック図において、
該送信部から出力される出力電力を制御するための利得
制御機能を内蔵した高周波増幅回路104に対応してい
る。すなわち、本発明の実施の形態の携帯電話端末で
は、図7に示した従来の携携帯電話端末の送信部におい
て、高周波増幅回路104に代えて図1の高周波増幅回
路を用いている。
【0064】以下、図1の高周波増幅回路について詳し
く説明する。図1において、信号入力端子1には、イン
ピーダンス変換を行うインピーダンス整合回路2の入力
端子が接続されている。インピーダンス整合回路2の出
力端子には、第1の増幅器3の入力端子が接続されてい
る。第1の増幅器3の出力端子には、インピーダンス整
合回路4の入力端子が接続されている。
【0065】インピーダンス整合回路4の出力端子に
は、第1の切替スイッチ5の共通端子5aが接続されて
いる。第1の切替スイッチ5の一方の切替端子5bには
インピーダンス整合回路6の入力端子が接続されてい
る。インピーダンス整合回路6の出力端子には、第2の
増幅器7の入力端子が接続されている。第2の増幅器7
の出力端子には、インピーダンス整合回路8の入力端子
が接続されている。
【0066】インピーダンス整合回路8の出力端子に
は、第2の切替スイッチ9の一方の切替端子9bが接続
されている。第2の切替スイッチ9の他方の切替端子9
cには、第1の切替スイッチ5の他方の切替端子5cが
接続されている。第2の切替スイッチ9の共通端子9a
には、信号出力端子10が接続されている。
【0067】電源電圧Vdd1 が印加される電源端子11
には、第1の増幅器3の電源端子が接続されている。電
源電圧Vdd2 が印加される電源端子12には、第2の増
幅器7の電源端子が接続されている。制御電圧Vc が印
加される制御端子13は、第1の切替スイッチ5の制御
端子5dと、第2の切替スイッチ9の制御端子9dとに
それぞれ接続されている。基準電圧Vref が印加される
基準電圧端子14は、第1の切替スイッチ5の基準電圧
端子5eと、第2の切替スイッチ9の基準電圧端子9e
とにそれぞれ接続されている。GND(グラウンド)端
子15は、第1の増幅器3の接地端子に接続されてい
る。GND端子16は、第2の増幅器7の接地端子に接
続されている。
【0068】ここで、第2の増幅器7としては、例え
ば、電界効果トランジスタ(以下、FETと記す)が用
いられ、第2の増幅器7の入力端子、電源端子、および
接地端子は、それぞれFETのゲート電極、ドレイン電
極、ソース電極に対応する。第2の増幅器7であるFE
Tの信号の増幅作用は、FETのゲート端子に電圧信号
を入力し、ソースとドレイン間に流れる動作電流を出力
信号として取り出すことにより実現している。FETの
動作電流の制御は、ゲートとソース間の電位の変化や、
ドレインとソース間の電位の変化により実現している。
また、第2の増幅器7としては、例えばバイポーラトラ
ンジスタを用いてもよい。先の説明でのゲート、ドレイ
ン、ソース電極をそれぞれベース、コレクタ、エミッタ
電極に置き換えて考えることができる。
【0069】以下の説明では、第2の増幅器7としては
FETを考える。そして、電源端子12に印加される電
源電圧Vdd2 は、制御電圧Vc に連動して変化させる。
制御電圧Vc を第1の電圧に制御して第1および第2の
切替スイッチ5,9が一方の切替端子5b,9b側に切
り替えられたときには、第2の増幅器7が信号増幅を行
い第2の増幅器7に動作電流が流れるような電源電圧V
dd2 に設定される。制御電圧Vc を第2の電圧に制御し
て第1および第2の切替スイッチ5,9が他方の切替端
子5c,9c側に切り替えられたときには、第2の増幅
器7が信号増幅を行わず第2の増幅器7に動作電流が流
れないような電源電圧Vdd2 に設定(例えば接地端子に
印加される接地電位の0Vに設定して電源供給を停
止)、あるいは電源電圧Vdd2から切り離し(遮断)
を行う。
【0070】つぎに、上記図1の回路の動作について簡
単に説明する。制御電圧Vc と基準電圧Vref の関係を
所定の状態に設定することによって、第1および第2の
切替スイッチ5,9を一方の切替端子5b,9b側へ切
り替えたときには、信号入力端子1に入力された高周波
信号は、インピーダンス整合回路2を通り、第1の増幅
器3で増幅された後、インピーダンス整合回路4,第1
の切替スイッチ5およびインピーダンス整合回路6を通
り、さらに第2の増幅器7で増幅され、その後、インピ
ーダンス整合回路8および第2の切替スイッチ9を通
り、信号出力端子10より高出力の高周波信号として出
力される。
【0071】一方、第1および第2の切替スイッチ5,
9を他方の切替端子5c,9c側へ切り替えたときに
は、信号入力端子1に入力された高周波信号は、インピ
ーダンス整合回路2を通り、第1の増幅器3で増幅され
た後、インピーダンス整合回路4および第1の切替スイ
ッチ5を通り、第2の増幅器7は通らずにバイパスさ
れ、第2の切替スイッチ9を通り、信号出力端子10よ
り低出力の高周波信号として出力される。
【0072】このとき、第2の増幅器7への電源電圧V
dd2 は接地電位の0Vに設定あるいは遮断されているの
で、第2の増幅器7には動作電流は流れない。その結
果、低出力時の動作電流を減少させることができる。ま
た、第2の増幅器7をバイパスすることで低出力動作を
させるので、第2の増幅器7の歪の問題を考慮してバイ
アス回路を複雑化する場合のような回路規模の大幅な増
大は生じない。
【0073】また、電源供給が停止あるいは遮断されて
出力インピーダンスが動作時とは異なる値に変化した第
2の増幅器7は、第1および第2の切替スイッチ5,9
によって信号入力端子1から信号出力端子10へ到る信
号経路からは完全に切り離されるので、信号出力端子1
0の部分で第2の高周波増幅器7が原因となるインピー
ダンス不整合が生じることはなく、したがってインピー
ダンス不整合による異常発振等の不安定な動作は起こら
ず、安定な増幅動作を実現することができる。
【0074】図2に、図1の第1および第2の切替スイ
ッチ5,9の具体的な回路構成を示す。この例では、第
1および第2の切替スイッチ5,9は同じ回路構成とな
っている。図2において、一方の切替端子22(切替端
子5b,9bに対応する)には、キャパシタ25の一端
が接続されている。キャパシタ25の他端には、抵抗2
9の一端および電界効果トランジスタ26のソース端子
が接続されている。電界効果トランジスタ26のソース
端子およびドレイン端子間には、抵抗27が接続されて
いる。電界効果トランジスタ26のゲート端子には、抵
抗30の一端が接続されている。電界効果トランジスタ
26のドレイン端子には、キャパシタ28の一端が接続
されている。キャパシタ28の他端には、共通端子21
(共通端子5a,9aに対応する)が接続されている。
【0075】他方の切替端子23(切替端子5c,9c
に対応する)には、キャパシタ34の一端が接続されて
いる。キャパシタ34の他端には、抵抗35の一端およ
び電界効果トランジスタ32のソース端子が接続されて
いる。電界効果トランジスタ32のソース端子およびド
レイン端子間には、抵抗33が接続されている。電界効
果トランジスタ32のゲート端子には、抵抗36の一端
が接続されている。電界効果トランジスタ32のドレイ
ン端子には、キャパシタ31の一端が接続されている。
キャパシタ31の他端には、共通端子21が接続されて
いる。
【0076】基準電圧端子39(基準電圧端子5e,9
eに対応する)には、抵抗29の他端および抵抗36の
他端がそれぞれ接続されている。制御端子40(制御端
子5d,9dに対応する)には、抵抗30の他端および
抵抗35の他端がそれぞれ接続されている。
【0077】なお、電界効果トランジスタ26,32
は、ソース端子およびドレイン端子の位置が逆になって
いてもよい。
【0078】以上のように構成されたこの実施の形態の
高周波増幅回路について、以下にその動作を説明する。
【0079】図1における第1および第2の切替スイッ
チ5,9について説明すると、図2の回路は、基準電圧
端子39と制御端子40との電圧値により、スイッチ動
作をする。上述したように、図1の第1の切替スイッチ
5の共通端子5a、一方の切替端子5b、他方の切替端
子5cはそれぞれ図2の共通端子21、一方の切替端子
22、他方の切替端子23に対応している。また、図1
の第2の切替スイッチ9の共通端子9a、一方の切替端
子9b、他方の切替端子9cはそれぞれ図2の共通端子
21、一方の切替端子22、他方の切替端子23に対応
している。また、図1の第1および第2の切替スイッチ
5,9の基準電圧端子5d,9dは、図2の基準電圧端
子39に対応し、第1および第2の切替スイッチ5,9
の制御端子5e,9eは、図2の制御端子40に対応し
ている。
【0080】図2の回路構成でスイッチ動作を行わせる
場合、制御端子40および基準電圧端子39に印加する
電圧と、共通端子21と一方の切替端子22および他方
の切替端子23の間の導通/開放の関係はつぎのように
なる。
【0081】Vc <Vref −|Vp | :共通端子21
−切替端子22間 開放 Vc >Vref :共通端子21−切替端子22間 導通 Vc <Vref :共通端子21−切替端子23間 導通 Vc >Vref +|Vp | :共通端子21−切替端子2
3間 開放 ただし、Vp は電界効果トランジスタ26,32のしき
い値電圧である。
【0082】なお、制御電圧Vc が基準電圧Vref に対
して Vref −|Vp |≦Vc ≦Vref の関係にあるときは、共通端子21−切替端子22間が
導通と開放の中間の状態になっている。また、 Vref ≦Vc ≦Vref +|Vp | の関係にあるときは、共通端子21−切替端子23間が
導通と開放の中間の状態になっている。
【0083】図2の回路構成のように、基準電圧端子3
9と制御端子40を電界効果トランジスタ26,32の
ゲート端子とソース端子にそれぞれ対称的に接続するこ
とにより、複数の制御端子を設けることなく、各々の切
替スイッチ5,9における複数(2つ)の経路の選択を
一つの制御端子により容易に実現でき、制御端子の数を
減少させることができる。
【0084】また、図2において、電界効果トランジス
タ26および電界効果トランジスタ32のソース端子お
よびドレイン端子間がそれぞれ、抵抗27、抵抗33で
接続され、ほぼ同電位になっているため、電界効果トラ
ンジスタ26および電界効果トランジスタ32のソース
端子にそれぞれ接続されている抵抗29および抵抗35
は、電界効果トランジスタ26および電界効果トランジ
スタ32のドレイン端子側に接続してもよい。これによ
り、回路のレイアウトの自由度が向上する。
【0085】つぎに、図1の回路での高周波増幅回路の
利得制御について説明する。一例として、電源端子11
および電源端子12に加える電源電圧Vdd1 ,Vdd2
3Vに設定し、制御端子13に加える制御電圧Vc を3
V、基準電圧端子14に加える基準電圧Vref を1.5
Vに設定したとする。また、電界効果トランジスタ2
6,32のしきい値電圧Vp を−0.6Vとする。
【0086】このとき、第1の切替スイッチ5の制御端
子5dおよび第2の切替スイッチ9の制御端子9dに
は、制御端子13より3Vの制御電圧Vc が供給され、
第1の切替スイッチ5の基準電圧端子5eおよび第2の
切替スイッチ9の基準電圧端子9eには、基準電圧端子
14より1.5Vの基準電圧Vref が供給される。この
とき、Vc >Vref の関係が成り立ち、第1の切替スイ
ッチの共通端子5aと切替端子5bとの間、第2の切替
スイッチ9の共通端子9aと切替端子9bとの間が導通
する。また、Vc >Vref +|Vp |の関係が成り立
ち、第1の切替スイッチの共通端子5aと切替端子5c
との間、第2の切替スイッチの共通端子9aと切替端子
9cとの間が開放する。
【0087】この状態のとき、高周波増幅回路に入力さ
れた信号は、信号入力端子1よりインピーダンス整合回
路2に入力され第1の増幅器3、インピーダンス整合回
路4、第1の切替スイッチ5の共通端子5a−切替端子
5b間を順次通過し、さらにインピーダンス整合回路
6、第2の増幅器7、インピーダンス整合回路8、第2
の切替スイッチ9の切替端子9b−共通端子9a間を順
次通過して、信号出力端子10より出力される。
【0088】ここで、インピーダンス整合回路2の入力
端子より、インピーダンス整合回路2、第1の増幅器
3、インピーダンス整合回路4の出力までの回路の利得
をG1、インピーダンス整合回路6、第2の増幅器7、
インピーダンス整合回路8の出力端子までの回路の利得
をG2 、第1の切替スイッチ5の共通端子5a−切替端
子5b間、共通端子5a−切替端子5c間、第2の切替
スイッチ9の共通端子9a−切替端子9b間、共通端子
9a−切替端子9c間の信号ロスをそれぞれLとする。
【0089】この場合、図1の高周波増幅回路の利得P
1 は、つぎの式のようになる。
【0090】PG1 =G1 +G2 −2L・・・(1) つぎに、電源端子11に加える電源電圧Vdd1 を3V,
電源端子12に加える電源電圧Vdd2 を0Vに設定し、
制御端子13に加える制御電圧を0V、基準電圧端子1
4に加える基準電圧を1.5Vに設定したとする。
【0091】このとき、第1の切替スイッチ5の制御端
子5dおよび第2の切替スイッチ9の制御端子9dに
は、制御端子13より0Vの制御電圧Vc が供給され、
第1の切替スイッチ5の基準電圧端子5eおよび第2の
切替スイッチ9の基準電圧端子9eには、基準電圧端子
14より1.5Vの基準電圧Vref が供給される。この
とき、Vc <Vref の関係が成り立ち、第1の切替スイ
ッチの共通端子5aと切替端子5cとの間、第2の切替
スイッチ9の共通端子9aと切替端子9cとの間が導通
する。また、Vc <Vref −|Vp |の関係が成り立
ち、第1の切替スイッチの共通端子5aと切替端子5b
との間、第2の切替スイッチの共通端子9aと切替端子
9bとの間が開放する。
【0092】この状態のとき、高周波増幅回路に入力さ
れた信号は、信号入力端子1よりインピーダンス整合回
路2に入力され第1の増幅器3、インピーダンス整合回
路4、第1の切替スイッチ5の共通端子5a−切替端子
5c間を順次通過し、さらに第2の切替スイッチ9の切
替端子端子9c−共通端子9a間を通過して、信号出力
端子10より出力される。
【0093】この場合、図1の高周波増幅回路の利得P
2 は、つぎの式のようになる。
【0094】 PG2 =G1 −2L ・・・(2) 図1の高周波増幅回路は、制御端子13に印加する制御
電圧Vc を切り替えることで、式(1)および式(2)
より明らかなように、利得をG2 だけ変化させることが
できる。
【0095】さらに、制御端子13に加える制御電圧V
c を0Vに設定することと連動して、第2の増幅器7の
電源端子12に加える電源電圧Vdd2 を0Vに設定ある
いは遮断することにより、第2の増幅器7の動作電流を
零にすることができる。
【0096】つまり、制御端子13に加える制御電圧V
c の切替と、第2の増幅器7の電源端子12への電源電
圧Vdd2 の印加とを連動させることにより、利得を減衰
させたときの動作電流を低減することができる。なお、
上記で説明したように、制御電圧Vc が0Vのとき、第
2の増幅器7をバイパスする側に第1および第2の切替
スイッチ5,9を切り替える場合には、上記制御端子1
3と電源端子12とを共通接続すればよく、この場合に
端子数を削減することができる。
【0097】このとき、第2の増幅器7は、第1および
第2の切替スイッチ5,9により、信号経路から切断さ
れており、第2の増幅器7がオフ状態となり第2の増幅
器7の出力インピーダンスが50Ωからずれてしまって
も、第1の増幅器3や信号出力端子10に接続される素
子には影響を及ぼさず、安定な増幅動作を実現すること
ができる。
【0098】また、第1の増幅器3に給電するための電
源端子11に加えられる電源電圧V dd1 を基に基準電圧
ref を作成する基準電圧作成回路を設ければ、基準電
圧端子14を省くことができ、端子数を削減することが
できる。
【0099】さらに、この高周波増幅回路で増幅回路内
部の増幅器の利得と出力電力を上昇させることにより、
図7の従来の携帯電話端末の送信部のブロック図の利得
制御機能を内蔵した高周波増幅回路104と高出力高周
波増幅回路105の役割を1つの高周波増幅回路で実現
できる。
【0100】また、第1の電界効果トランジスタ26の
ソース端子に加える基準電圧を、第1および第2の電界
効果トランジスタ26,32のしきい値電圧に相当する
値だけ第2の電界効果トランジスタ32のゲート端子に
加える基準電圧より高く設定することも可能である。
【0101】例えば、上記のしきい値電圧が−0.6V
であるときには、第1の電界効果トランジスタ26のソ
ース端子に加える基準電圧Vref1を1.8Vとし、第2
の電界効果トランジスタ32のゲート端子に加える基準
電圧Vref2を1.2Vとすると、第1および第2の電界
効果トランジスタ26,32がオンオフの中間の状態と
なる電圧範囲を重ならせることができる。つまり、第1
の電界効果トランジスタ26のオンが確定する電圧と第
2の電界効果トランジスタ32のオフが確定する電圧と
を同じ電圧にすることができ、第1の電界効果トランジ
スタ26のオフが確定する電圧と第2の電界効果トラン
ジスタ32のオンが確定する電圧とを同じ電圧にするこ
とができる。
【0102】制御電圧は、第1および第2の電界効果ト
ランジスタ26,32がオンオフの中間の状態となる電
圧範囲を避けて設定することが必要であるが、上記のよ
うにすると、第1および第2の電界効果トランジスタ2
6,32へ加える基準電圧が同じ値である場合に比べ
て、第1および第2の電界効果トランジスタ26,32
をオンオフさせるための制御電圧の設定範囲を広くする
ことができる。
【0103】先に説明したように同一の基準電圧を用い
ると、基準電圧が1.5Vの場合、制御電圧Vc の上側
の値は2.1Vを超える値に設定する必要があり、制御
電圧Vc の下側の値は0.9V未満の値に設定する必要
があったが、上記のように基準電圧を一方は1.8V、
他方は1.2Vとすると、制御電圧Vc の上側の値は
1.8Vを超える値でよく、制御電圧Vc の下側の値は
1.2V未満の値に設定すればよくなる。
【0104】なお、実験の結果では、高周波増幅回路の
入力電力を−20dBmとしたとき、制御電圧により、
出力電力が10dBm,0dBmというように、高周波
増幅回路の利得を10dB程度可変できた。このとき高
周波増幅回路の動作電流は出力電力10dBmの時40
mA、出力電力0dBmの時15mAとなり、出力電力
に応じて制御できた。また、高周波増幅回路の出力端子
のインピーダンスも出力電力10dBm、出力電力0d
Bm、いずれの場合も電圧定在波比で2以下であり、信
号出力端子のインピーダンスも50Ωからずれていなか
った。
【0105】〔第2の実施の形態〕図3は、本発明の第
2の実施の形態における高周波増幅回路の構成を示すブ
ロック図である。図3の高周波増幅回路は、図7に示し
た従来の携帯電話端末の送信部のブロック図において、
該送信部から出力される出力電力を制御するための利得
制御機能を内蔵した高周波増幅回路104に対応してい
る。すなわち、本発明の実施の形態の携帯電話端末で
は、図7に示した従来の携携帯電話端末の送信部におい
て、高周波増幅回路104に代えて図3の高周波増幅回
路を用いている。
【0106】以下、図3の高周波増幅回路について詳し
く説明する。図3において、信号入力端子41には、イ
ンピーダンス変換を行うインピーダンス整合回路42の
入力端子が接続されている。インピーダンス整合回路4
2の出力端子には、第1の増幅器43の入力端子が接続
されている。第1の増幅器43の出力端子には、インピ
ーダンス整合回路44の入力端子が接続されている。
【0107】インピーダンス整合回路44の出力端子に
は、第1のスイッチ45の一方の端子45aと第3のス
イッチ50の一方の端子50aが接続されている。第1
のスイッチ45の他方の端子45bには、インピーダン
ス整合回路46の入力端子が接続されている。第3のス
イッチ50の他方の端子50bには、信号出力端子51
が接続されている。
【0108】インピーダンス整合回路46の出力端子に
は、第2の増幅器47の入力端子が接続されている。第
2の増幅器47の出力端子には、インピーダンス整合回
路48の入力端子が接続されている。
【0109】インピーダンス整合回路48の出力端子に
は、第2のスイッチ49の一方の端子49aが接続され
ている。第2のスイッチ49の他方の端子49bには、
信号出力端子51が接続されている。
【0110】電源電圧Vdd1 が印加される電源端子52
には、第1の増幅器43の電源端子が接続されている。
電源電圧Vdd2 が印加される電源端子53には、第2の
増幅器47の電源端子が接続されている。制御電圧Vc
が印加される制御端子54は、第1のスイッチ45の制
御端子45c、第2のスイッチ49の制御端子49c,
第3のスイッチ50の制御端子50cにそれぞれ接続さ
れている。基準電圧V ref が印加される基準電圧端子5
5は、第1のスイッチ45の基準電圧端子45d、第2
のスイッチ49の基準電圧端子49d、第3のスイッチ
50の基準電圧端子50dにそれぞれ接続されている。
GND端子56は、第1の増幅器43の接地端子に接続
されている。GND端子57は、第2の増幅器47の接
地端子に接続されている。
【0111】ここで、第2の増幅器47としては、例え
ば、電界効果トランジスタ(以下、FETと記す)が用
いられ、第2の増幅器47の入力端子、電源端子、およ
び接地端子は、それぞれFETのゲート電極、ドレイン
電極、ソース電極に対応する。第2の増幅器47である
FETの信号の増幅作用は、FETのゲート端子に電圧
信号を入力し、ソースとドレイン間に流れる動作電流を
出力信号として取り出すことにより実現している。FE
Tの動作電流の制御は、ゲートとソース間の電位の変化
や、ドレインとソース間の電位の変化により実現してい
る。また、第2の増幅器47としては、例えばバイポー
ラトランジスタを用いてもよい。先の説明でのゲート、
ドレイン、ソース電極をそれぞれベース、コレクタ、エ
ミッタ電極に置き換えて考えることができる。
【0112】以下の説明では、第2の増幅器47として
はFETを考える。そして、電源端子53に印加される
電源電圧Vdd2 は、制御電圧Vc に連動して変化させ
る。制御電圧Vcを第1の電圧に制御して第1および第
2のスイッチ45,49が導通したときには、第2の増
幅器47が信号増幅を行い第2の増幅器47に動作電流
が流れるような電源電圧Vdd2 に設定される。制御電圧
c を第2の電圧に制御して第1および第2のスイッチ
45,49が遮断したときには、第2の増幅器47が信
号増幅を行わず第2の増幅器47に動作電流が流れない
ような電源電圧V dd2 に設定(例えば接地端子に印加さ
れる接地電位の0Vに設定して電源供給を停止)、ある
いは電源電圧Vdd2 から切り離し(遮断)を行う。
【0113】つぎに、上記図3の回路の動作について簡
単に説明する。制御電圧Vc と基準電圧Vref の関係を
所定の状態に設定することによって、第1および第2の
スイッチ45,49を導通させ、第3のスイッチ50を
開放させたときには、信号入力端子41に入力された高
周波信号は、インピーダンス整合回路42を通り、第1
の増幅器43で増幅された後、インピーダンス整合回路
44、第1のスイッチ45、インピーダンス整合回路4
6を通り、さらに第2の増幅器47で増幅され、その後
インピーダンス整合回路48、第2のスイッチ49を通
り、信号出力端子51より高出力の高周波信号として出
力される。
【0114】一方、第1および第2のスイッチ45,4
9を開放させ、第3のスイッチ50を導通させたときに
は、信号入力端子41に入力された高周波信号は、イン
ピーダンス整合回路42を通り、第1の増幅器43で増
幅された後、インピーダンス整合回路44、第3のスイ
ッチ50を通り、インピーダンス整合回路46、第2の
増幅器47、インピーダンス整合回路48は通らずにバ
イパスされ、信号出力端子51より低出力の高周波信号
として出力される。このとき、第2の増幅器47への電
源電圧Vdd2 は0Vに設定あるいは遮断されているの
で、第2の増幅器47には動作電流は流れない。その結
果、低出力時の動作電流を減少させることができる。ま
た、第2の増幅器47をバイパスすることで低出力動作
をさせるので、第2の増幅器47の歪の問題を考慮して
バイアス回路を複雑化する場合のような回路規模の大幅
な増大は生じない。
【0115】また、電源供給が停止あるいは遮断されて
出力インピーダンスが動作時とは異なる値に変化した第
2の増幅器47は、第1および第2のスイッチ45,4
9によって信号入力端子41から信号出力端子51へ到
る信号経路からは完全に切り離されるので、信号出力端
子51の部分で第2の高周波増幅器47が原因となるイ
ンピーダンス不整合が生じることはなく、したがってイ
ンピーダンス不整合による異常発振等の不安定な動作は
起こらず、安定な増幅動作を実現することができる。
【0116】図4に、図3の第1および第2のスイッチ
45,49の具体的な回路構成を示す。この例では、第
1および第2のスイッチ45,49は同じ回路構成とな
っている。図4において、一方の端子61(一方の端子
45a,49aに対応する)には、キャパシタ62の一
端が接続されている。キャパシタ62の他端には、抵抗
67の一端および電界効果トランジスタ63のソース端
子が接続されている。電界効果トランジスタ63のソー
ス端子およびドレイン端子間には、抵抗66が接続され
ている。電界効果トランジスタ63のゲート端子には、
抵抗68の一端が接続されている。電界効果トランジス
タ63のドレイン端子には、キャパシタ64の一端が接
続され、キャパシタ64の他端には、他方の端子65
(他方の端子45b,49bに対応する)が接続されて
いる。
【0117】基準電圧端子69(基準電圧端子45c,
49cに対応する)には、抵抗67の他端が接続されて
いる。制御端子70(制御端子45d,49dに対応す
る)には、抵抗68の他端が接続されている。
【0118】図5に、図3の第3のスイッチ50の具体
的な回路構成を示す。図5において、一方の端子71
(一方の端子50aに対応する)には、キャパシタ72
の一端が接続されている。キャパシタ72の他端には、
抵抗77の一端および電界効果トランジスタ73のソー
ス端子が接続されている。電界効果トランジスタ73の
ソース端子およびドレイン端子間には、抵抗76が接続
されている。電界効果トランジスタ73のゲート端子に
は、抵抗78の一端が接続されている。電界効果トラン
ジスタ73のドレイン端子には、キャパシタ74の一端
が接続され、キャパシタ74の他端には、他方の端子7
5(他方の端子50bに対応する)が接続されている。
【0119】基準電圧端子79(基準電圧端子50cに
対応する)には、抵抗77の他端が接続されている。制
御端子80(制御端子50dに対応する)には、抵抗7
8の他端が接続されている。
【0120】なお、上記の電界効果トランジスタ63,
73はソース端子、ドレイン端子の位置が逆であっても
よい。以上のように構成されたこの実施の形態の高周波
増幅回路について、以下にその動作を説明する。
【0121】まず、図3における第1および第2のスイ
ッチ45,49について説明すると、図4の回路は、基
準電圧端子69と制御端子70の電圧値により、スイッ
チ動作する。上述したように、図3の第1のスイッチ4
5の各端子45a,45bはそれぞれ図4の端子61,
65に対応し、同様にスイッチ49の各端子49a,4
9bはそれぞれ図4の端子61,65に対応している。
【0122】図4の回路構成でスイッチ動作を行わせる
場合、制御端子70および基準電圧端子69に印加する
電圧と、端子61と端子65の間の導通/開放の関係は
つぎのようになる。
【0123】Vc <Vref −|Vp | :端子61−端
子65間 開放 Vc >Vref :端子61−端子65間 導通 ただし、Vp は電界効果トランジスタ63のしきい値と
する。
【0124】なお、制御電圧Vc が基準電圧Vref に対
して Vref −|Vp |≦Vc ≦Vref の関係にあるときは、端子61−端子65間が導通と開
放の中間の状態になっている。
【0125】つぎに、図3における第3のスイッチ50
について説明すると、図5の回路は、基準電圧端子80
と制御端子79の電圧値により、スイッチ動作する。上
述したように、図3の第3のスイッチ50の各端子50
a,50bはそれぞれ図5の端子71,75に対応して
いる。
【0126】図5の回路構成でスイッチ動作を行わせる
場合、制御端子79、基準電圧端子80に印加する電圧
と、端子71と端子75の間の導通/開放の関係はつぎ
のようになる。
【0127】Vc >Vref +|Vp | :端子71−端
子75間 開放 Vc <Vref :端子71−端子75間 導通 ただし、Vp は電界効果トランジスタ73のしきい値と
する。
【0128】なお、制御電圧Vc が基準電圧Vref に対
して Vref ≦Vc ≦Vref +|Vp | の関係にあるときは、端子71−端子75間が導通と開
放の中間の状態になっている。
【0129】図4の回路構成のように、基準電圧端子6
9と制御端子70を電界効果トランジスタ63のソース
端子とゲート端子に接続する一方、図5の回路構成のよ
うに、基準電圧端子80と制御端子79を電界効果トラ
ンジスタ63のゲート端子とソース端子に接続するとい
うように、それぞれ対称的に接続することにより、複数
の制御端子を設けることなく、各スイッチ45,49,
50における導通開放の切替を一つの制御端子により容
易に実現でき、制御端子の数を減少させることができ
る。
【0130】また、図4において、電界効果トランジス
タ63のソース端子およびドレイン端子間が抵抗66に
より接続され、ほぼ同電位になっているため、抵抗67
は電界効果トランジスタ63のドレイン端子に接続して
もよい。これにより、回路のレイアウトの自由度が向上
する。これは、図5の回路についても同様である。
【0131】図4と図5の回路構成は、制御電圧と基準
電圧端子を入れ替えた構成となっている。この構成によ
り、スイッチ45,49の論理を反転したものがスイッ
チ50の論理となるので、スイッチ45,49,50の
制御回路の簡素化が図れる。
【0132】つぎに、図3の回路での高周波増幅回路の
利得制御について説明する。一例として、電源端子52
および電源端子53に加える電源電圧Vdd1 ,Vdd2
3Vに設定し、制御端子54に加える制御電圧Vc を3
V、基準電圧端子55に加える基準電圧Vref を1.5
Vに設定したとする。また、電界効果トランジスタ6
3,73のしきい値を−0.6Vとする。
【0133】このとき、第1のスイッチ45の制御端子
45c、第2のスイッチ49の制御端子49c、および
第3のスイッチ50の制御端子50cには、制御端子5
4より3Vの制御電圧Vc が供給され、第1のスイッチ
45の基準電圧端子45d、第2のスイッチ49の基準
電圧端子49d、および第3のスイッチ50の基準電圧
端子50dには、基準電圧端子55より1.5Vの基準
電圧Vref が供給される。このとき、Vc >Vref の関
係が成り立ち、第1のスイッチ45の端子45aと端子
45bとの間、第2のスイッチ49の端子49aと端子
49bとの間が導通する。また、Vc >Vref +|Vp
|の関係より、第3のスイッチ50の端子50aと端子
50bとの間が開放する。この状態のとき、高周波増幅
回路に入力された信号は、信号入力端子41よりインピ
ーダンス整合回路42に入力され第1の増幅器43、イ
ンピーダンス整合回路44、第1のスイッチ45の端子
45a−端子45b間を順次通過し、さらにインピーダ
ンス整合回路46、第2の増幅器47、インピーダンス
整合回路48、第2のスイッチ49の端子49a−端子
49b間を順次通過して、信号出力端子51より出力さ
れる。
【0134】ここで、インピーダンス整合回路42の入
力端子より、インピーダンス整合回路42、第1の増幅
器43、インピーダンス整合回路44の出力端子までの
回路の利得をG3 、インピーダンス整合回路46、第2
の増幅器47、インピーダンス整合回路48の出力端子
までの回路の利得をG4 、第1のスイッチ45の端子4
5a−端子45b間、第2のスイッチ49の端子49a
−端子49b間、第3のスイッチ50の端子50a−端
子50b間のロスをそれぞれL2 とする。
【0135】この場合、図3の高周波増幅回路の利得P
3 は、つぎの式のようになる。
【0136】 PG3 =G3 +G4 −2L2 ・・・ (3) つぎに、電源端子52に加える電源電圧Vdd1 を3V、
電源端子53に加える電源電圧Vdd2 を0Vに設定し、
制御端子54に加える制御電圧Vc を0V、基準電圧端
子55に加える基準電圧Vref を1.5Vに設定したと
する。電界効果トランジスタ63,73のしきい値を−
0.6Vとする。
【0137】このとき、第1のスイッチ45の制御端子
45c、第2のスイッチ49の制御端子49c、第3の
スイッチ50の制御端子50cには、制御端子54より
0Vの制御電圧Vc が供給され、第1のスイッチ45の
基準電圧端子45d、第2のスイッチ49の基準電圧端
子49d、第3のスイッチ50の基準電圧端子50dに
は、基準電圧端子55より1.5Vの基準電圧Vref
供給され、Vc <Vre f の関係が成り立ち、第3のスイ
ッチ50の端子50aと端子50bとの間が導通し、V
c <Vref −|Vp |の関係より第1のスイッチ45の
端子45aと端子45bとの間、第2のスイッチ49の
端子49aと端子49bとの間が開放する。この状態の
とき、高周波増幅回路に入力された信号は、信号入力端
子41よりインピーダンス整合回路42に入力され第1
の増幅器43、インピーダンス整合回路44、第3のス
イッチ50の端子50a−端子50bを順次通過し、信
号出力端子42より出力される。
【0138】この場合、図3の高周波増幅回路の利得P
4 は、つぎの式のようになる。
【0139】 PG4 =G3 −L2 ・・・(4) 図3の高周波増幅回路は、制御端子54に印加する制御
電圧Vc を切り替えることにより、式(3)および式
(4)より明らかなように、利得をG4 −L2 変化させ
ることができる。
【0140】さらに、制御端子54に加える制御電圧V
c を0Vに設定することと連動して第2の増幅器47の
電源端子53に加える電源電圧Vdd2 を0Vに設定ある
いは遮断することにより、第2の増幅器47の動作電流
を零にすることができる。
【0141】つまり、制御端子54に加える制御電圧V
c の切替と、第2の増幅器47の電源端子53への電源
電圧Vdd2 の印加とを連動させることにより、利得を減
衰させたときの動作電流を低減することができる。な
お、上記で説明したように、制御電圧Vc が0Vのと
き、第2の増幅器47をバイパスする側に第1、第2お
よび第3のスイッチ45,49,50を切り替える場合
には、上記制御端子54と電源端子53とを共通接続す
ればよく、この場合に端子数を削減することができる。
【0142】このとき、第2の増幅器47は、第1およ
び第2のスイッチ45,49により、信号経路から切断
されており、第2の増幅器47がオフ状態となり第2の
増幅器47の出力インピーダンスが50Ωからずれてし
まっても、第1の増幅器43や信号出力端子51に接続
される素子には影響を及ぼさず、安定な増幅動作を実現
することができる。
【0143】また、この図3、図4および図5に示した
構成では、スイッチ45,49,50を構成する電界効
果トランジスタの個数が3個でよくなり、図1および図
2に示した回路に比べて、スイッチ構成を簡略化でき
る。
【0144】また、第1の増幅器43に給電するための
電源端子52に加えられる電源電圧Vdd1 を基に基準電
圧Vref を作成する基準電圧作成回路を設ければ、基準
電圧端子55を省くことができ、端子数を削減すること
ができる。
【0145】さらに、この高周波増幅回路で増幅回路内
部の増幅器の利得と出力電力を上昇させることにより、
図7の従来の携帯電話端末の送信部のブロック図の利得
制御機能を内蔵した高周波増幅回路104、高出力高周
波増幅回路105を役割を1つの高周波増幅回路で実現
できる。
【0146】また、第1の電界効果トランジスタ63の
ソース端子に加える基準電圧を、第1および第2の電界
効果トランジスタ63,73のしきい値電圧に相当する
値だけ第2の電界効果トランジスタ73のゲート端子に
加える基準電圧より高く設定することも可能である。
【0147】例えば、上記のしきい値電圧が−0.6V
であるときには、第1の電界効果トランジスタ63のソ
ース端子に加える基準電圧Vref1を1.8Vとし、第2
の電界効果トランジスタ73のゲート端子に加える基準
電圧Vref2を1.2Vとすると、第1および第2の電界
効果トランジスタ63,73がオンオフの中間の状態と
なる電圧範囲を重ならせることができる。つまり、第1
の電界効果トランジスタ63のオンが確定する電圧と第
2の電界効果トランジスタ73のオフが確定する電圧と
を同じ電圧にすることができ、第1の電界効果トランジ
スタ63のオフが確定する電圧と第2の電界効果トラン
ジスタ73のオンが確定する電圧とを同じ電圧にするこ
とができる。
【0148】制御電圧は、第1および第2の電界効果ト
ランジスタ63,73がオンオフの中間の状態となる電
圧範囲を避けて設定することが必要であるが、上記のよ
うにすると、第1および第2の電界効果トランジスタ6
3,73へ加える基準電圧が同じ値である場合に比べ
て、第1および第2の電界効果トランジスタ63,73
をオンオフさせるための制御電圧の設定範囲を広くする
ことができる。
【0149】先に説明したように同一の基準電圧を用い
ると、基準電圧が1.5Vの場合、制御電圧Vc の上側
の値は2.1Vを超える値に設定する必要があり、制御
電圧Vc の下側の値は0.9V未満の値に設定する必要
があったが、上記のように基準電圧を一方は1.8V、
他方は1.2Vとすると、制御電圧Vc の上側の値は
1.8Vを超える値でよく、制御電圧Vc の下側の値は
1.2V未満の値に設定すればよくなる。
【0150】なお、実験の結果では、高周波増幅回路の
入力電力を−20dBmとしたとき、制御電圧により、
出力電力が10dBm,0dBmというように、高周波
増幅回路の利得を10dB程度可変できた。このとき高
周波増幅回路の動作電流は出力電力10dBmの時40
mA、出力電力0dBmの時15mAとなり、出力電力
に応じて制御できた。また、高周波増幅回路の出力端子
のインピーダンスも出力電力10dBm、出力電力0d
Bm、いずれの場合も電圧定在波比で2以下であり、信
号出力端子のインピーダンスも50Ωからずれていなか
った。
【0151】〔第3の実施の形態〕つぎに、図3の回路
において、制御電圧Vc と基準電圧Vref の関係を所定
の状態に設定することによって、第1および第2のスイ
ッチ45,49を導通させ、第3のスイッチ50を開放
させる。これによって、信号入力端子41に入力された
高周波信号が、インピーダンス整合回路42を通り、第
1の増幅器43で増幅された後、インピーダンス整合回
路44、第1のスイッチ45、インピーダンス整合回路
46を通り、さらに第2の増幅器47で増幅され、その
後インピーダンス整合回路48、第2のスイッチ49を
通り、信号出力端子51より高出力の高周波信号として
出力される。このとき、スイッチ50の端子間のアイソ
レーション(遮断特性)が十分確保されていない場合、
出力信号の一部がスイッチ50を通過し、スイッチ45
の端子45aに入力されることになる。
【0152】つまり、信号出力端子51より高出力の高
周波信号として出力された信号が、スイッチ50を通過
し、スイッチ45の端子45aに入力され、整合回路4
6を通過し、第2の増幅器47に入力される信号ループ
が形成されるため、増幅器の異常発振等の不安定動作が
起こりやすくなる。
【0153】例えば、スイッチ50の端子間のアイソレ
ーションが、15dB程度で、信号出力端子51から1
0dBm程度の信号が出力された場合、スイッチ50を
通過し、スイッチ45の端子45aに−5dBm程度の
信号が入力されることになる。
【0154】ところで、第2の増幅器47の利得を10
dBとして、出力端子51から10dBm程度の信号が
出力された場合、第2の増幅器47の入力端子には、0
dBm程度の信号が入力される。この時、各スイッチの
導通時の通過損失および整合回路の通過損失は無視でき
る。つまり、スイッチ50を通過してスイッチ45の端
子45aに入力される信号が、信号入力端子41から加
えられて第2の増幅器47に入力される信号と同程度に
なることになる。
【0155】上記のような不安定動作を回避するために
は、スイッチ45の端子45aと信号出力端子51との
間のアイソレーションを向上させる必要がある。
【0156】図10は、図4の回路構成において、スイ
ッチ47と信号出力端子51との間のアイソレーション
を向上させた本発明の第3の実施の形態の高周波増幅回
路の回路構成を示す。
【0157】以下、図10の高周波増幅回路について、
詳しく説明する。図10において、信号入力端子41に
は、インピーダンス変換を行うインピーダンス整合回路
42の入力端子が接続されている。インピーダンス整合
回路42の出力端子には、第1の増幅器43の入力端子
が接続されている。第1の増幅器43の出力端子には、
インピーダンス整合回路44の入力端子が接続されてい
る。
【0158】インピーダンス整合回路44の出力端子に
は、第1のスイッチ45の一方の端子45aと第3のス
イッチ50の一方の端子50aが接続されている。第1
のスイッチ45の他方の端子45bには、インピーダン
ス整合回路46の入力端子が接続されている。第3のス
イッチ50の他方の端子50bには、第4のスイッチ5
8の一方の端子58aが接続されている。第4のスイッ
チ58の他方の端子58bには、信号出力端子51が接
続されている。
【0159】インピーダンス整合回路46の出力端子に
は、第2の増幅器47の入力端子が接続されている。第
2の増幅器47の出力端子には、インピーダンス整合回
路48の入力端子が接続されている。
【0160】インピーダンス整合回路48の出力端子に
は、第2のスイッチ49の一方の端子49aが接続され
ている。第2のスイッチ49の他方の端子49bには、
信号出力端子51が接続されている。
【0161】電源電圧Vdd1 が印加される電源端子52
には、第1の増幅器43の電源端子が接続されている。
電源電圧Vdd2 が印加される電源端子53には、第2の
増幅器47の電源端子が接続されている。制御電圧Vc
が印加される制御端子54は、第1のスイッチ45の制
御端子45c、第2のスイッチ49の制御端子49c,
第3のスイッチ50の制御端子50c、第4のスイッチ
58の制御端子58cにそれぞれ接続されている。基準
電圧Vref が印加される基準電圧端子55は、第1のス
イッチ45の基準電圧端子45d、第2のスイッチ49
の基準電圧端子49d、第3のスイッチ50の基準電圧
端子50d、第4のスイッチ58の基準電圧端子58d
にそれぞれ接続されている。GND端子56は、第1の
増幅器43の接地端子に接続されている。GND端子5
7は、第2の増幅器47の接地端子に接続されている。
【0162】上記したように、図10の回路構成では、
スイッチ47の端子47aと信号出力端子51との間に
スイッチ50とスイッチ58とを直列に挿入した構成を
とっている。
【0163】例えば、スイッチ50およびスイッチ58
のアイソレーションが、それぞれ15dB程度であると
すると、スイッチ45の端子45aと信号出力端子51
との間のアイソレーションは、30dB程度になる。し
たがって、信号出力端子51から10dBm程度の信号
が出力された場合、スイッチ45の端子45aに入力さ
れる信号は、−20dBmとなる。
【0164】ところで、第2の増幅器47の利得を10
dBとして、出力端子51から10dB程度の信号が出
力された場合、第2の増幅器47の入力端子には、0d
Bm程度の信号が入力される。この時、各スイッチの導
通時の通過損失および整合回路の通過損失は無視でき
る。
【0165】この場合、信号出力端子51からスイッチ
58およびスイッチ50を通過し、スイッチ45の端子
45aに入力される信号は、第1の増幅器43で増幅さ
れ、整合回路44、スイッチ45、整合回路46を通過
した信号に比べて十分小さいため、第2の増幅器47の
異常発振等の不安定動作を引き起こさない。
【0166】なお、上記図10の構成では、2個(複
数)のスイッチング素子50,58を直列に挿入接続し
た構成を示しているが、3個以上(複数)のスイッチを
直列に挿入接続してもよい。この場合、直列数が増える
と、アイソレーションがさらに良好となる。
【0167】
【発明の効果】本発明の第1の高周波増幅回路によれ
ば、第2の増幅器の入力側と出力側とに第1および第2
の切替スイッチをそれぞれ設け、高出力時には第1の増
幅器の出力信号を第2の増幅器に通して信号出力端子へ
送り、低出力時には第1の増幅器の出力信号を第2の増
幅器をバイパスして信号出力端子へ送るようにし、かつ
第2の増幅器への電源電圧を供給停止あるいは遮断する
ようにしたので、低出力時の歪を増大を回避するための
回路規模の増大を生じることなく、低出力時の動作電流
を減少させることができる。しかも、第2の増幅器は、
第1および第2の切替スイッチによって信号入力端子か
ら信号出力端子へ到る信号経路からは完全に切り離され
るので、信号出力端子の部分で第2の増幅器が原因とな
るインピーダンス不整合が生じることはなく、したがっ
てインピーダンス不整合による異常発振等の不安定な動
作は起こらず、安定な増幅動作を実現することができ
る。
【0168】また、制御電圧に応答して、一方の切替端
子側あるいは他方の切替端子側へ切り替わるように第1
および第2の切替スイッチを構成し、制御電圧を第2の
増幅器へ電源電圧として供給すれば、制御電圧の入力端
子と第2の増幅器の電源電圧の入力端子とを共用できる
ので、端子数を削減することができる。
【0169】また、第1および第2の切替スイッチを、
各々2個の電界効果トランジスタで構成すれば、第1お
よび第2の電界効果トランジスタのオンオフを切り替え
るための制御電圧と基準電圧とを、第1および第2の電
界効果トランジスタで共通にすることができ、端子数を
削減することができる。
【0170】また、基準電圧は第1の増幅器の電源電圧
を入力とする内部基準電圧作成回路で作成すれば、基準
電圧の入力端子を別に設ける必要がないので、端子数を
削減することが可能となる。
【0171】また、第1の電界効果トランジスタのソー
ス端子に加える基準電圧を、第1および第2の電界効果
トランジスタのしきい値電圧に相当する値だけ第2の電
界効果トランジスタのゲート端子に加える基準電圧より
高く設定すれば、第1および第2の電界効果トランジス
タがオンオフの中間の状態となる電圧範囲を重ならせる
ことができるので、第1および第2の電界効果トランジ
スタをオンオフさせるための制御電圧の設定範囲を広く
することができる。
【0172】本発明の第2の高周波増幅回路によれば、
第2の増幅器の入力側と出力側とをそれらの前段回路と
後段回路からそれぞれ切り離すための第1および第2の
スイッチをそれぞれ設けるとともに、第2の増幅器の入
力側と出力側とを短絡するための第3のスイッチを設
け、高出力時には第1の増幅器の出力信号を第2の増幅
器に通して信号出力端子へ送り、低出力時には第1の増
幅器の出力信号を第2の増幅器をバイパスして信号出力
端子へ送るようにし、かつ第2の増幅器への電源電圧を
供給停止あるいは遮断するようにしたので、低出力時の
歪を増大を回避するための回路規模の増大を生じること
なく、低出力時の動作電流を減少させることができる。
しかも、第2の増幅器は、第1および第2のスイッチに
よって信号入力端子から信号出力端子へ到る信号経路か
らは完全に切り離されるので、信号出力端子の部分で第
2の増幅器が原因となるインピーダンス不整合が生じる
ことはなく、したがってインピーダンス不整合による異
常発振等の不安定な動作は起こらず、安定な増幅動作を
実現することができる。
【0173】また、制御電圧に応答して、第1および第
2のスイッチが導通したときには第3のスイッチが開放
し、第1および第2のスイッチが開放したときには第3
のスイッチが導通し、制御電圧を第2の増幅器へ電源電
圧として供給すれば、制御電圧の入力端子と第2の増幅
器の電源電圧の入力端子とを共用できるので、端子数を
削減することができる。
【0174】また、第1、第2および第3のスイッチ
を、各々電界効果トランジスタで構成すれば、電界効果
トランジスタのオンオフを切り替えるための制御電圧と
基準電圧とを、各電界効果トランジスタで共通にするこ
とができ、端子数を削減することができる。
【0175】また、基準電圧は第1の増幅器の電源電圧
を入力とする内部基準電圧作成回路で作成すれば、基準
電圧の入力端子を別に設ける必要がないので、端子数を
削減することが可能となる。
【0176】また、第1の電界効果トランジスタのソー
ス端子に加える基準電圧を、第1および第2の電界効果
トランジスタのしきい値電圧に相当する値だけ第2の電
界効果トランジスタのゲート端子に加える基準電圧より
高く設定すれば、第1および第2の電界効果トランジス
タがオンオフの中間の状態となる電圧範囲を重ならせる
ことができるので、第1および第2の電界効果トランジ
スタをオンオフさせるための制御電圧の設定範囲を広く
することができる。
【0177】また、上記第3のスイッチを、第1の増幅
器の出力端子と信号出力端子との間に複数個が直列接続
された状態で設ければ、第3のスイッチの両端子間のア
イソレーションを、第3のスイッチが1個の場合に比べ
て向上させることができる。その結果、第1の増幅器の
出力端子と信号出力端子との間、すなわち第1のスイッ
チの一方の端子と信号出力端子との間のアイソレーショ
ンを向上させることができ、第2の増幅器の異常発振等
の不安定動作を回避することができる。
【0178】本発明の第1の移動体通信端末によれば、
上記した本発明の第1の高周波増幅回路を有するため、
それと同様の効果を有する。
【0179】本発明の第2の移動体通信端末によれば、
上記した本発明の第2の高周波増幅回路を有するため、
それと同様の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の高周波増幅回路の
構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の高周波増幅回路に
おける第1および第2の切替スイッチの構成を示す回路
図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態の高周波増幅回路の
構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態の高周波増幅回路に
おける第1および第2のスイッチの構成を示す回路図で
ある。
【図5】本発明の第2の実施の形態の高周波増幅回路に
おける第3のスイッチの構成を示す回路図である。
【図6】従来の携帯電話端末の無線部の構成を示すブロ
ック図である。
【図7】従来の携帯電話端末の無線部中の送信部および
共用器部の構成を示すブロック図である。
【図8】従来の利得制御機能を内蔵した高周波増幅回路
の構成を示すブロック図である。
【図9】従来の利得制御機能を内蔵した高周波増幅回路
における制御電圧と出力電力および動作電流の関係を示
すグラフである。
【図10】本発明の第3の実施の形態の高周波増幅回路
の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 信号入力端子 2 インピーダンス整合回路 3 第1の増幅器 4 インピーダンス整合回路 5 第1のスイッチ 6 インピーダンス整合回路 7 第2の増幅器 8 インピーダンス整合回路 9 第2のスイッチ 10 信号出力端子 11 電源端子 12 電源端子 13 制御端子 14 基準電圧端子 15 GND端子 16 GND端子 21 共通端子 22 切替端子 23 切替端子 25 キャパシタ 26 電界効果トランジスタ 27 抵抗 28 キャパシタ 29 抵抗 30 抵抗 31 キャパシタ 32 電界効果トランジスタ 33 抵抗 34 キャパシタ 35 抵抗 36 抵抗 39 基準電圧端子 40 制御端子 41 信号入力端子 42 インピーダンス整合回路 43 第1の増幅器 44 インピーダンス整合回路 45 第1のスイッチ 46 インピーダンス整合回路 47 第2の増幅器 48 インピーダンス整合回路 49 第2のスイッチ 50 第3のスイッチ 51 信号出力端子 52 電源端子 53 電源端子 54 制御端子 55 基準電圧端子 56 GND端子 57 GND端子 58 第4のスイッチ 61 端子 62 キャパシタ 63 電界効果トランジスタ 64 キャパシタ 65 端子 66 抵抗 67 抵抗 68 抵抗 69 基準電圧端子 70 制御端子 71 端子 72 キャパシタ 73 電界効果トランジスタ 74 キャパシタ 75 端子 76 抵抗 77 抵抗 78 抵抗 79 制御端子 80 基準電圧端子 101 信号入力端子 102 発振器 103 アップコンバータ 104 高周波増幅回路 105 高出力高周波増幅回路 106 デュプレクサ 107 アンテナ 108 信号出力端子 111 利得制御増幅器 112 ミキサ 121 信号入力端子 122 インピーダンス整合回路 123 増幅器 124 インピーダンス整合回路 125 アッテネータ 126 インピーダンス整合回路 127 増幅器 128 インピーダンス整合回路 129 信号出力端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H03K 17/00 H03K 17/00 E H04B 1/04 H04B 1/04 E P 1/40 1/40 (72)発明者 本吉 要 大阪府高槻市幸町1番1号 松下電子工業 株式会社内 (72)発明者 多良 勝司 大阪府高槻市幸町1番1号 松下電子工業 株式会社内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号入力端子および信号出力端子と、 前記信号入力端子に接続された入力端子から信号入力し
    て出力端子から増幅信号を出力する第1の増幅器と、 前記第1の増幅器の出力端子に共通端子が接続された第
    1の切替スイッチと、 前記第1の切替スイッチの一方の切替端子に入力端子が
    接続され該入力端子から信号入力し出力端子から動作電
    流を増幅信号として出力する第2の増幅器と、 前記信号出力端子に共通端子が接続され前記第2の増幅
    器の出力端子に一方の切替端子が接続され前記第1の切
    替スイッチの他方の切替端子に他方の切替端子が接続さ
    れた第2の切替スイッチとを備え、 第1のモードでは、前記第1の切替スイッチおよび前記
    第2の切替スイッチの各々は一方の切替端子側への切替
    動作を行い、前記第2の増幅器に所定の電源電圧を印加
    することにより前記第2の増幅器から増幅信号を出力
    し、 第2のモードでは、前記第1の切替スイッチおよび前記
    第2の切替スイッチの各々は他方の切替端子側への切替
    動作を行い、前記第2の増幅器には電源電圧の供給を停
    止あるいは遮断することにより動作電流を流さないよう
    にしたことを特徴とする高周波増幅回路。
  2. 【請求項2】 制御電圧に応答して、一方の切替端子側
    あるいは他方の切替端子側へ切り替わるように第1およ
    び第2の切替スイッチを構成し、前記制御電圧を第2の
    増幅器へ電源電圧として供給するようにしたことを特徴
    とする請求項1記載の高周波増幅回路。
  3. 【請求項3】 第1および第2の切替スイッチは各々、
    共通端子にドレイン端子あるいはソース端子の一方が接
    続され、一方の切替端子にドレイン端子あるいはソース
    端子の他方が接続された第1の電界効果トランジスタ
    と、前記共通端子にドレイン端子あるいはソース端子の
    一方が接続され、他方の切替端子にドレイン端子あるい
    はソース端子の他方が接続された第2の電界効果トラン
    ジスタとを有し、前記第1の電界効果トランジスタはゲ
    ート端子に制御電圧が加えられるとともに、ソース端子
    に基準電圧が加えられ、前記第2の電界効果トランジス
    タはゲート端子に前記基準電圧が加えられるとともに、
    ソース端子に前記制御電圧が加えられることを特徴とす
    る請求項1または2記載の高周波増幅回路。
  4. 【請求項4】 基準電圧は第1の増幅器の電源電圧を入
    力とする内部基準電圧作成回路で作成するようにしたこ
    とを特徴とする請求項3記載の高周波増幅回路。
  5. 【請求項5】 第1の電界効果トランジスタのソース端
    子に加える基準電圧を、第2の電界効果トランジスタの
    ゲート端子に加える基準電圧より前記第1および第2の
    電界効果トランジスタのしきい値電圧に相当する値だけ
    高く設定したことを特徴とする請求項3記載の高周波増
    幅回路。
  6. 【請求項6】 信号入力端子および信号出力端子と、 前記信号入力端子に接続された入力端子から信号入力し
    て出力端子から増幅信号を出力する第1の増幅器と、 前記第1の増幅器の出力端子に一方の端子が接続された
    第1のスイッチと、 前記第1のスイッチの他方の端子に入力端子が接続され
    該入力端子から信号入力し出力端子から動作電流を増幅
    信号として出力する第2の増幅器と、 前記第2の増幅器の出力端子に一方の端子が接続され前
    記信号出力端子に他方の端子が接続された第2のスイッ
    チと、 前記第1の増幅器の出力端子に一方の端子が接続され前
    記信号出力端子に他方の端子が接続された第3のスイッ
    チとを備え、 第1のモードでは、前記第1のスイッチおよび前記第2
    のスイッチの各々は導通させるとともに前記第3のスイ
    ッチは開放させ、前記第2の増幅器に所定の電源電圧を
    印加することにより前記第2の増幅器から増幅信号を出
    力し、 第2のモードでは、前記第1のスイッチおよび前記第2
    のスイッチの各々は開放させるとともに第3のスイッチ
    を導通させ、前記第2の増幅器には電源電圧の供給を停
    止あるいは遮断することにより動作電流を流さないよう
    にしたことを特徴とする高周波増幅回路。
  7. 【請求項7】 制御電圧に応答して、第1および第2の
    スイッチが導通したときには第3のスイッチが開放し、
    前記第1および第2のスイッチが開放したときには前記
    第3のスイッチが導通し、前記制御電圧を第2の増幅器
    へ電源電圧として供給するようにしたことを特徴とする
    請求項6記載の高周波増幅回路。
  8. 【請求項8】 第1および第2のスイッチは各々、一端
    にドレイン端子あるいはソース端子の一方が接続され、
    他端にドレイン端子あるいはソース端子の他方が接続さ
    れた第1の電界効果トランジスタを有し、第3のスイッ
    チは、一端にドレイン端子あるいはソース端子の一方が
    接続され、他端にドレイン端子あるいはソース端子の他
    方が接続された第2の電界効果トランジスタを有し、前
    記第1の電界効果トランジスタはゲート端子に制御電圧
    が加えられるとともに、ソース端子に基準電圧が加えら
    れ、前記第2の電界効果トランジスタはゲート端子に前
    記基準電圧が加えられるとともに、ソース端子に前記制
    御電圧が加えられることを特徴とする請求項6または7
    記載の高周波増幅回路。
  9. 【請求項9】 基準電圧は第1の増幅器の電源電圧を入
    力とする内部基準電圧作成回路で作成するようにしたこ
    とを特徴とする請求項8記載の高周波増幅回路。
  10. 【請求項10】 第1の電界効果トランジスタのソース
    端子に加える基準電圧を、第2の電界効果トランジスタ
    のゲート端子に加える基準電圧より、前記第1および第
    2の電界効果トランジスタのしきい値電圧に相当する値
    だけ高く設定したことを特徴とする請求項8記載の高周
    波増幅回路。
  11. 【請求項11】 第3のスイッチは、第1の増幅器の出
    力端子と信号出力端子との間に複数個が直列接続された
    状態で設けられている請求項6または7記載の高周波増
    幅回路。
  12. 【請求項12】 送信部に該送信部から出力される出力
    電力を制御するための利得制御機能を備えた高周波増幅
    回路を有する移動体通信端末であって、 前記高周波増幅回路が、信号入力端子および信号出力端
    子と、 前記信号入力端子に接続された入力端子から信号入力し
    て出力端子から増幅信号を出力する第1の増幅器と、 前記第1の増幅器の出力端子に共通端子が接続された第
    1の切替スイッチと、 前記第1の切替スイッチの一方の切替端子に入力端子が
    接続され該入力端子から信号入力し出力端子から動作電
    流を増幅信号として出力する第2の増幅器と、 前記信号出力端子に共通端子が接続され前記第2の増幅
    器の出力端子に一方の切替端子が接続され前記第1の切
    替スイッチの他方の切替端子に他方の切替端子が接続さ
    れた第2の切替スイッチとを備え、 第1のモードでは、前記第1の切替スイッチおよび前記
    第2の切替スイッチの各々は一方の切替端子側への切替
    動作を行い、前記第2の増幅器に所定の電源電圧を印加
    することにより前記第2の増幅器から増幅信号を出力
    し、 第2のモードでは、前記第1の切替スイッチおよび前記
    第2の切替スイッチの各々は他方の切替端子側への切替
    動作を行い、前記第2の増幅器には電源電圧の供給を停
    止あるいは遮断することにより動作電流を流さないよう
    にしたことを特徴とする移動体通信端末。
  13. 【請求項13】 送信部に該送信部から出力される出力
    電力を制御するための利得制御機能を備えた高周波増幅
    回路を有する移動体通信端末であって、 前記高周波増幅回路が、信号入力端子および信号出力端
    子と、 前記信号入力端子に接続された入力端子から信号入力し
    て出力端子から増幅信号を出力する第1の増幅器と、 前記第1の増幅器の出力端子に一方の端子が接続された
    第1のスイッチと、 前記第1のスイッチの他方の端子に入力端子が接続され
    該入力端子から信号入力し出力端子から動作電流を増幅
    信号として出力する第2の増幅器と、 前記第2の増幅器の出力端子に一方の端子が接続され前
    記信号出力端子に他方の端子が接続された第2のスイッ
    チと、 前記第1の増幅器の出力端子に一方の端子が接続され前
    記信号出力端子に他方の端子が接続された第3のスイッ
    チとを備え、 第1のモードでは、前記第1のスイッチおよび前記第2
    のスイッチの各々は導通させるとともに前記第3のスイ
    ッチは開放させ、前記第2の増幅器に所定の電源電圧を
    印加することにより前記第2の増幅器から増幅信号を出
    力し、 第2のモードでは、前記第1のスイッチおよび前記第2
    のスイッチの各々は開放させるとともに第3のスイッチ
    を導通させ、前記第2の増幅器には電源電圧の供給を停
    止あるいは遮断することにより動作電流を流さないよう
    にしたことを特徴とする移動体通信端末。
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