JP3605314B2 - 携帯電話端末装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話端末装置に関するものであり、特にその無線部内の高周波部の減衰器(アッテネータ)の構成に係る。
【0002】
【従来の技術】
CDMA方式(例えば、IS−95)においては、携帯電話端末装置と基地局の距離の変化にかかわらず、携帯電話端末装置から基地局に届く電波の強度を一定にする必要がある。そのため、携帯電話端末装置の送信部で利得制御が行われる。
【0003】
図13には基地局と携帯電話端末装置との位置関係を模式的に示している。図13において、一つの基地局BSのセル範囲CLは半径数十km程度、例えば半径30km程度の大きさである。この基地局BSのセル範囲CL内には、基地局BSとの距離または地形などの通信条件が同一でない多数台の携帯電話端末装置TH,THが存在する。そして、多数台の携帯電話端末装置TH,THは、基地局BSとの距離または通信条件を刻々と変化させながら、基地局BSとの間で同時に通信を行っている。
【0004】
この場合に、基地局BSのセル範囲CLにおいて、基地局BSから最も近い場所と最も離れた場所とで、携帯電話端末装置から基地局に届く電波の強度を同一にするためには、セル範囲CLの大きさから、携帯電話端末装置の送信部における利得制御幅が70dB程度以上必要であり、かつ±1dB Linearityの高い直線性が必要である。これは、遠近問題といわれる。
【0005】
もしも、携帯電話端末装置の送信部における利得制御が良好に行われないと、携帯電話端末装置と基地局の距離の減少に伴い、基地局に届く電波の強度が増大することになるため、隣接チャンネルへの漏洩電力が増大し、その結果、符号誤り率が増大して通話品質が低下することになる。図14において、実線A〜Aは基地局における各チャンネル毎の受信電波の強度を示し、破線BはチャンネルAのインターモジュレーション歪特性を示している。この図14は、チャンネルA,Aの受信電波の強度が破線Bで示すチャンネルAの歪み成分に埋もれてしまい、チャンネルAに隣接したチャンネルA,Aからは正しいデータを復元できなくなることを示している。
【0006】
携帯電話端末装置の送信部における利得制御は、キャリア信号と雑音とのレベルの比(C/N)が大きい状態を維持するためには、できるだけキャリア信号レベルの高い高周波部で行うことが望ましい。その理由は、高周波部はキャリア信号レベルがバックグラウンドの雑音のレベルにくらべて格段に高く、高周波部で利得を下げても、キャリア信号と雑音レベルの差が大きい状態が保たれるからである。逆に、中間周波部は、キャリア信号レベルが低く、中間周波部で利得を下げてしまうと、キャリア信号レベルとグラウンド雑音のレベルとの差がごく小さい状態になってしまい、この中間周波部のキャリア信号レベルとノイズレベルの差がそのまま高周波部に現れるためである。
【0007】
ところが、高周波部において単独で70dB以上の範囲にわたる利得制御を±1dB Linearityの直線性で行うことができるような減衰器が存在しなかった。そこで、従来は、70dB以上の範囲にわたる利得制御を±1dB Linearityの直線性で行うために、携帯電話端末装置の無線部の送信部において、高周波部で利得をステップ制御し、中間周波部で利得を連続制御していた。このように、高周波部における利得制御量と中間周波部とにおける利得制御量とを併用することで、70dB以上の範囲において、±1dB Linearityの直線性をもって利得制御を行うことが可能となる。
【0008】
そして、携帯電話端末装置における利得制御は、以下のようにして行われる。すなわち、携帯電話端末装置では、携帯電話端末装置における受信信号の強度から、基地局での受信信号の強度を一定値にするために必要な送信電力の目標値を設定し、この目標値と実際の送信電力とを比較することで、送信電力を目標値に追従させるようなフィードバック制御ループを形成し、送信電力が目標値に一致するように利得制御が実行される。
【0009】
つぎに、図15を用いて、従来の携帯電話端末装置の構成および動作について説明する。この携帯電話端末装置は、図15に示すように、マイコン・ロジック部等で構成され、音声信号を処理するベースバンド部100と、ベースバンド部100で処理された音声信号を入力として基地局との間で通信を行う無線部200とからなる。
【0010】
無線部200は、基地局への送信信号を生成する送信部210と、基地局からの送信信号を受信する受信部220とからなる。
【0011】
送信部210は、ベースバンド部100から与えられる音声信号の変調および周波数変換のための混合を行う中間周波部230と、中間周波部230から出力される高周波信号を増幅してデュープレクサ310を介してアンテナ300へ供給する高周波部240とからなる。
【0012】
中間周波部230は、変調器231と、変調器231の出力信号を可変利得で増幅する可変利得中間周波増幅器232と、可変利得中間周波増幅器232を高周波に変換するためのミキサ233とからなる。上記の可変利得中間周波増幅器232は、バイポーラトランジスタを用いて構成されることが多い。この可変利得中間周波増幅器232は、±1dB Linearityの直線性をもって40dB程度の範囲にわたって利得が可変できる。この場合、利得は、連続的に変化する利得制御電圧によって40dB程度の範囲にわたって連続制御される。
【0013】
高周波部240は、中間周波部230から出力される高周波信号を可変利得で増幅する可変利得高周波増幅器241と、可変利得高周波増幅器241の出力を電力増幅する電力増幅器242とからなる。この可変利得高周波増幅器241は±3dB Linearityの直線性をもって30dB程度の範囲にわたって利得が可変である。この場合、利得は、離散的な値をとる利得制御電圧によって数段階、例えば3段階にステップ状に制御される。
【0014】
可変利得高周波増幅器241は、前置増幅器(中電力増幅器)243と、前置増幅器243と縦続接続されて電力増幅器(高電力増幅器)242へ入力される高周波信号の振幅を可変する減衰器244とからなる。減衰器244は、減衰量を±3dB Linearityの直線性をもって30dB程度の範囲にわたって変化させる機能を有する。ただし、上記したように、離散的な利得制御電圧が与えられることで、その利得は、ステップ状に変化することになる。
【0015】
ベースバンド部100は、制御部110を含む。制御部110は、受信部220による受信信号の信号強度を検出するとともに、電力増幅器242の出力レベルを検出し、受信信号の信号強度に対応して電力増幅器242の出力レベルの目標値を設定し、電力増幅器242の出力レベルと電力増幅器242の出力レベルの目標値とを比較し、その比較結果に応じた利得制御電圧Vcaを減衰器244に加えるとともに、同じく上記比較結果に応じた利得制御電圧Vcbを可変利得中間周波増幅器232に加えることにより、電力増幅器242の出力レベルが電力増幅器242の出力レベルの目標値に一致するように減衰器244の利得と可変利得中間周波増幅器232の利得を追従制御する。この場合、上記したように、減衰器244の利得がステップ制御され、可変利得中間周波増幅器232の利得が連続制御されることになる。
【0016】
以上のような携帯電話端末装置では可変利得高周波増幅器241による利得制御と可変利得中間周波増幅器232による利得制御の併用によって、±1dB Linearityの直線性での70dB以上の範囲にわたる利得制御を実現している。IS−95の規格では、ミキサ233の入力段は200MHz帯で動作し、ミキサ233の出力段は837MHz帯で動作する。そして、携帯電話端末装置が最大出力を発生する状態での各部の信号レベルは、電力増幅器242の出力端で+30dBm(ただし、0dBm=1mW)、可変利得高周波増幅器241の出力端で+5dBm、ミキサ233の出力端で−20dBm、可変利得中間周波増幅器232の出力端で−25dBmとなっている。
【0017】
ここで、可変利得高周波増幅器241で30dBの範囲の利得制御を行い、可変利得中間周波増幅器232で40dBの範囲の利得制御を行うものとすると、可変利得中間周波増幅器232の出力端における信号レベルは−25dBm〜−65dBmの範囲で変化する。また、ミキサ233の出力端における信号レベルは−20dBm〜−60dBmの範囲で変化する。また、可変利得高周波増幅器241の出力端における信号レベルは+5dBm〜−65dBmの範囲で変化する。電力増幅器242の出力端における信号レベルは、+30dBm〜−40dBmの範囲で変化する。
【0018】
つぎに、減衰器244の具体的な構成および動作を図16から図18を参照しながら説明する。
【0019】
図16は減衰器244の構成を示す回路図である。このような減衰器244により、利得のステップ制御を行っている。この減衰器は、図16に示すように、入力側の並列可変抵抗となる電界効果トランジスタ1と、コンデンサ2,3,10,11と、抵抗5,7,13と、直列(シリーズ)可変抵抗となる電界効果トランジスタ6と、出力側の並列(シャント)可変抵抗となる電界効果トランジスタ9とで構成されている。そして、この減衰器には、利得制御電圧Vcaを印加するための利得制御電圧印加端子4と、電源電圧VDDを印加するソース電圧印加端子8と、GND電位(基準電位)を印加するゲート電圧印加端子12と、高周波信号の信号入力部としての入力端子14と、高周波信号の信号出力部としての出力端子15とが設けられている。上記の入力端子14は図15のミキサ233の出力端に接続され、出力端子15は前置増幅器243の入力端に接続される。ここで、各コンデンサ2,3,10,11は直流電圧の印加を阻止し、各抵抗7,5,1は高周波信号の侵入を阻止する役割をそれぞれ果たしている。
【0020】
図17は減衰器の利得制御の特性図である。
【0021】
以上のような構成の減衰器について、その動作を説明する。なお、携帯電話端末装置ではリチウム電池等により3.0V程度までの電圧で駆動される。また、電界効果トランジスタのしきい値電圧は可変抵抗が抵抗値制御動作を開始するバイアスを示すものであり、直列可変抵抗および並列可変抵抗のための電界効果トランジスタ6,1,9のしきい値電圧は全て等しいものを用いる。電界効果トランジスタ6のソース電圧印加端子8と電界効果トランジスタ1,9のゲート電圧印加端子12にそれぞれ電圧を印加しておく。
【0022】
利得制御電圧印加端子4に利得制御電圧Vcaとして0〜1.1Vの電圧を印加した場合(図17:利得制御電圧範囲(a))においては、電界効果トランジスタ6の抵抗値RON(T−FET)は最大値、電界効果トランジスタ1,9の抵抗値RON(S−FET)は最小値を示すため、入力端子14から入力された信号は減衰し利得の増大はなく、出力端子15からの出力信号POUT は最小となる。
【0023】
利得制御電圧印加端子4に1.1Vを超えて電圧を印加した場合(図17:利得制御電圧範囲(b))においては、電界効果トランジスタ1,9の抵抗値RON(S−FET)は最小値を示したままで電界効果トランジスタ6の抵抗値RON(T−FET)は減少し始めるため、出力信号POUTは増大する。通常、電界効果トランジスタによる可変抵抗の抵抗値制御動作範囲電圧は0.2〜0.3V程度であり、利得制御電圧印加端子4に1.4Vの電圧が印加されるまで、利得は直線的に18dB増大する。
【0024】
利得制御電圧印加端子4に1.4Vの電圧が印加されると(図17:利得制御電圧範囲(c))、減少していた電界効果トランジスタ6の抵抗値RON(T−FET)は最小値を示し、最小値を示していた電界効果トランジスタ1,9の抵抗値RON(S−FET)は増加し始めるため、出力信号POUT は増大する。利得制御電圧印加端子4に1.7Vの電圧が印加されるまでは、利得は利得制御電圧1.1〜1.4Vの範囲(b)とは異なった感度で直線的に12dB増大する。
【0025】
利得制御電圧印加端子4に1.7Vの電圧を印加した場合(図17:利得制御電圧範囲(d))においては、電界効果トランジスタ6の抵抗値RON(T−FET)は最小値を示したままで電界効果トランジスタ1,9の抵抗値RON(S−FET)は最大値を示すため、出力信号POUT は最大となる。この時点でこの増幅器の有する利得制御幅は30dBとなる。利得制御電圧印加端子4に1.7V以上の電圧を印加しても電界効果トランジスタ6の抵抗値RON(T−FET)は最小値、電界効果トランジスタ1,9の抵抗値RON(S−FET)は最大値を示すので、出力信号POUT は最大のままである。
【0026】
そして、このような利得制御特性を有する減衰器においては、図18に示すように、利得制御電圧Vcaとして、例えば3種類の値VCL,VCM,VCHを選択的に加えることにより、出力レベルを3段階にステップ状に切り替えるようにしている。
【0027】
一方、可変利得中間周波増幅器232では、図19に示すように、利得制御電圧Vcbを変化させることにより出力レベルを連続的に変化させるようにしている。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このように70dBを超える範囲の利得制御を、高周波部におけるステップ制御と中間周波部における連続制御との組合せで行うと、ステップ制御のモード切り替え時において、連続制御のための利得制御電圧とステップ制御のための制御電圧とを同時に変更することになるため、減衰器244や可変利得中間周波増幅器232の特性のばらつきによって、モード切り替えの前後で利得に差異が生じる場合がある。このような場合において、理想的な条件で、携帯電話端末装置が一定速度で基地局から遠ざかりながら通信を行っている状況を考えると、図20に示すように、携帯電話端末装置の出力POUT は、通常は利得制御機能によって直線的に増大していくはずが、フィードバック制御の時間遅れなどによる追従動作の遅れと、モード切り替え時の出力レベルの不連続性とによって、ステップ制御のモード切り替えの時点で一時的に携帯電話端末装置の出力POUT が直線上から外れることになる。この場合、基地局側での受信信号の強度が規定値から外れ、隣接チャンネルとのレベル差が生じ、この時点で音声が乱れたりし、音声品質の劣化を招くという問題があった。上記の問題は理想的な条件で携帯電話端末装置を移動している場合について説明しているが、現実の移動時の条件は、ビルの陰に入って受信信号の強度が急に低下する場合など、もっと悪いため、基地局側での受信信号の強度が規定値から外れるという問題は頻発すると考えられ、さらに音声品質が劣化するものと考えられる。
【0029】
また、ベースバンド部100における制御部110で可変利得高周波増幅器241と可変利得中間周波増幅器231とを制御するための2種類の利得制御電圧Vca,Vcbの設定が必要で制御部110の制御が複雑となる。
【0030】
また、高周波部240に可変利得高周波増幅器241が必要であるだけでなく、中間周波部230にも可変利得中間周波増幅器231が必要であるため、回路構成が複雑となり、スペースが大きくなってしまい、その結果携帯電話端末装置全体も大きいものとなるという問題があった。
【0031】
したがって、本発明の目的は、高品質の通話が可能な携帯電話端末装置を提供することである。
【0032】
また、本発明の他の目的は、利得制御を簡略化できる携帯電話端末装置を提供することである。
【0033】
また、本発明のさらに他の目的は、省スペースを実現し、小型化を実現することができる携帯電話端末装置を提供することである。
【0034】
【課題を解決するための手段】
本発明の携帯電話端末装置は、音声信号を処理するベースバンド部と、ベースバンド部で処理された音声信号を入力として基地局との間で通信を行う無線部とからなる。無線部は基地局への送信信号を生成する送信部と、基地局からの送信信号を受信する受信部とからなる。送信部はベースバンド部から与えられる音声信号の変調および周波数変換のための混合を行う中間周波部と、中間周波部から出力される高周波信号を増幅してアンテナへ供給する高周波部とからなる。高周波部は中間周波部から出力される高周波信号の振幅を制御する利得制御器と、利得制御器の出力を電力増幅する電力増幅器とからなる。
【0039】
ベースバンド部は制御部を含み、制御部は、受信部による受信信号の信号強度を検出するとともに、電力増幅器の出力レベルを検出し、受信信号の信号強度に対応して電力増幅器の出力レベルの目標値を設定し、電力増幅器の出力レベルと電力増幅器の出力レベルの目標値とを比較し、その比較結果に応じた利得制御電圧を利得制御器に加えることにより、電力増幅器の出力レベルが電力増幅器の出力レベルの目標値に一致するように利得制御器の利得を追従制御している。
【0040】
そして、利得制御器が高周波信号の信号入力部と信号出力部とを接続する信号ライン中に挿入した例えば電界効果トランジスタからなる少なくとも2個以上の直列の可変抵抗と、信号入力部および信号出力部と接地ラインとの間の各々に接続された例えば電界効果トランジスタからなる並列の可変抵抗とで構成されている。
【0041】
この構成によれば、利得制御器において、減衰器として、多段接続した少なくとも2個以上の電界効果トランジスタによる直列可変抵抗を有し、さらに並列の可変抵抗を有するものを用い、この多段接続した少なくとも2個以上の電界効果トランジスタによる直列可変抵抗の動作を、直線利得制御動作範囲分だけシフトし直列可変抵抗の線形動作範囲をそれぞれ足しあわせ、かつ並列可変抵抗の線形動作範囲と直列可変抵抗の線形動作範囲とを実質的に連続させ、各モードの切り替えを1種類の利得制御電圧のみで行うため、利得の差違をなくし制御電圧に対するリニアな利得制御動作を70dB以上の広範囲にわたって極めて高精度に行うことが可能である。
【0042】
その結果、上記のような利得制御器を用いて構成した携帯電話端末装置は、ステップ状の利得切り替えに伴う問題が解消し、高品質の通話が可能となる。また、高周波部における利得制御のみを行うだけでよく、利得制御を簡略化できる。さらに、中間周波部での可変利得中間周波増幅器を省くことが可能となり、省スペースを実現し、小型化を実現することができる。
【0043】
多段接続した少なくとも2個以上の電界効果トランジスタによる直列可変抵抗の動作を直線利得制御動作範囲分だけシフトする構成として、直列接続した少なくとも2個以上の電界効果トランジスタの各ソースに異なった基準電圧を印加する構成がある。このような構成では、1種類の利得制御電圧で利得制御を行うため、極めて高精度な利得制御が可能である。また、利得制御動作電圧の設定を自由に変えることが可能である。
【0044】
もう一つの構成として直列接続した少なくとも2個以上の電界効果トランジスタの各ゲートに異なった利得制御電圧を印加する構成がある。このような構成では、直列可変抵抗のための少なくとも2個以上の電界効果トランジスタの各ソース電極に同じ基準電圧を印加しているため、基準電圧の変動に対しても精度良く直線的な利得制御が可能である。また、利得制御動作電圧の設定を自由に変えることが可能である。なお、上記の構成では、2個以上の電界効果トランジスタの各ゲートに異なった利得制御電圧を印加する構成になっているが、単に電圧値が一定量シフトしているだけであるので、利得制御電圧として実質的に1種類と見なすことができる。
【0045】
さらにその他の構成として、直列接続した少なくとも2個以上の電界効果トランジスタに異なったしきい値電圧を有する電界効果トランジスタを採用する構成がある。このような構成では、1種類の利得制御電圧で利得制御を行うため、極めて高精度な利得制御が可能である。また、直列可変抵抗のための少なくとも2個以上の電界効果トランジスタの各ソース電極に同じ基準電圧を印加しているため基準電圧の変動に対しても精度良く直線的な利得制御が可能である。さらに、電圧印加を削減することができるため、回路構成の簡略化が可能となる。
【0046】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施の形態を図1から図6に基づいて説明する。
【0047】
図1に本発明の第1の実施の形態における携帯電話端末装置のブロック図を示し、図1を用いて第1の実施の形態における携帯電話端末装置の構成および動作について説明する。この携帯電話端末装置は、図1に示すように、マイコン・ロジック部などで構成され、音声信号を処理するベースバンド部101と、ベースバンド部101で処理された音声信号を入力として基地局との間で通信を行う無線部201とからなる。
【0048】
無線部201は、基地局への送信信号を生成する送信部250と、基地局からの送信信号を受信する受信部220とからなる。
【0049】
送信部250は、ベースバンド部101から与えられる音声信号の変調および周波数変換のための混合を行う中間周波部260と、中間周波部260から出力される高周波信号を増幅してデュープレクサ310を介してアンテナ300へ供給する高周波部270とからなる。
【0050】
中間周波部260は、変調器231と、変調器231の出力信号を高周波に変換するためのミキサ233とからなり、可変利得中間周波増幅器は省かれている。
【0051】
高周波部270は、中間周波部260から出力される高周波信号の振幅を制御する利得制御器271と、利得制御器271の出力を電力増幅する電力増幅器242とからなる。この利得制御器271は±1dB Linearityの直線性をもって70dB以上の範囲にわたって利得が可変である。この場合、利得は連続的に変化する利得制御電圧によって70dB以上の範囲にわたって連続制御される。
【0052】
利得制御器271は、前置増幅器(中電力増幅器)243と、前置増幅器243と縦続接続されて電力増幅器(高電力増幅器)242へ入力される高周波信号の振幅を可変する減衰器274とからなる。減衰器274は、±1dB Linearityの直線性をもって70dB以上の範囲にわたって利得を可変するために、減衰量を±1dB Linearityの直線性をもって70dB以上の範囲にわたって変化させる機能を有する。なお、この実施の形態では、前置増幅器243と電力増幅器242の2段の増幅器で電力増幅を行っているが、1段の増幅器で電力増幅を行ってもよい。
【0053】
ベースバンド部101は、マイコン・ロジック等からなる制御部120を含む。制御部120は、受信部220による受信信号の信号強度を検出するとともに、電力増幅器242の出力レベルを検出し、受信信号の信号強度に対応して電力増幅器242の出力レベルの目標値を設定し、電力増幅器242の出力レベルと電力増幅器242の出力レベルの目標値とを比較し、その比較結果に応じた利得制御電圧Vを減衰器274に加えることにより、電力増幅器242の出力レベルが電力増幅器242の出力レベルの目標値に一致するように減衰器274の利得を追従制御する。この場合、上記したように、減衰器274の利得が70dB以上の範囲にわたって連続制御されることになる。
【0054】
この携帯電話端末装置では、上記のように利得制御器271による利得制御のみによって、±1dB Linearityの直線性での70dB以上の範囲にわたる利得制御を実現している。IS−95の規格では、ミキサ233の入力段は200MHz帯で動作し、ミキサ233の出力段は837MHz帯で動作する。そして、携帯電話端末装置が最大出力を発生する状態での各部の信号レベルは、電力増幅器242の出力端で+30dBm(ただし、0dBm=1mW)、利得制御器271の出力端で+5dBm、ミキサ233の出力端で−20dBm、変調器231の出力端で−25dBmとなっている。
【0055】
ここで、利得制御器271で70dBの範囲の利得制御を行うものとすると、変調器231の出力端における信号レベルは−25dBmで一定である。また、ミキサ233の出力端における信号レベルは−20dBmで一定である。また、利得制御器271の出力端における信号レベルは+5dBm〜−65dBmの範囲で変化する。電力増幅器242の出力端における信号レベルは、+30dBm〜−40dBmの範囲で変化する。
【0056】
つぎに、減衰器274の具体的な構成および動作を図2から図6を参照しながら説明する。
【0057】
図2は減衰器(半導体集積回路装置)274の構成を示す概略ブロック図であり、図3は減衰器274の具体的な構成を示す回路図である。この減衰器274は、1個の半導体基板(GaAs)に集積したものである。なお、このような構成はシリコン基板でも集積が可能であり、特にシリコンで構成した場合マイコン・ロジック部も同時に集積が可能である。
【0058】
このような減衰器により、利得がリニアに変化する領域を用いて利得の連続制御を行うことで、直列の可変抵抗が1個の場合に比べて、広範囲にわたってリニアリティに優れた利得制御を実現することができる。その結果、中間周波部における増幅器の利得制御と組み合わせなくても単独で広範囲にわたってリニアリティに優れた利得制御を実現することが可能となる。直列の可変抵抗の個数を多くすることにより、さらに広範囲にわたってリニアリティに優れた利得制御を実現することも可能となる。
【0059】
この減衰器は、図2および図3に示すように、信号入力部である入力端子34と信号出力部である出力端子35とを接続する少なくとも2個以上の直列(シリーズ)の可変抵抗51,52よりなる信号ライン55を有し、入力端子34および出力端子35と接地ライン57との間の各々に並列(シャント)の可変抵抗53,54が接続されている。接地ライン57は基本電位部であるグラウンドGNDに接続されている。利得制御ライン56は、可変抵抗51,52,53,54に接続されている。この減衰器では、基準電圧印加部となる基準電圧印加端子23,27,31,33が可変抵抗51,52,53,54の各々に接続され、基準電圧印加端子23,27,31,33の各々に基準電圧Vref1,Vref2,Vref3,Vref4が与えられる。また、利得制御電圧印加部となる利得制御電圧印加端子19が可変抵抗51,52,53,54の各々に利得制御ライン56を介して接続されている。なお、並列の可変抵抗53,54に対しては、共通の基準電圧を与える構成であってもよい。この点は、以下の各実施の形態でも同様である。
【0060】
上記の可変抵抗51,52,53,54は、それぞれ少なくとも電界効果トランジスタ21,25,16,28のゲートに抵抗22,26,20,32を接続したものからなる。入力側の直列の可変抵抗51を構成する電界効果トランジスタ21のドレインが入力端子34に接続され、ソースがコンデンサ24の一端に接続されている。出力側の直列の可変抵抗52を構成する電界効果トランジスタ25のドレインがコンデンサ24の他端に接続され、ソースが出力端子35に接続されている。また、入力側の並列の可変抵抗53を構成する電界効果トランジスタ16のドレインがコンデンサ17を介して入力端子34に接続され、ソースがコンデンサ18および接地ライン57を介してグラウンドGNDに接続されている。また、出力側の並列の可変抵抗54を構成する電界効果トランジスタ28のドレインがコンデンサ29を介して出力端子35に接続され、ソースがコンデンサ30および接地ライン57を介してグラウンドGNDに接続されている。
【0061】
さらに、可変抵抗51を構成する電界効果トランジスタ21のゲートが抵抗22および利得制御ライン56を介して利得制御電圧印加端子19に接続され、可変抵抗52を構成する電界効果トランジスタ25のゲートが抵抗26および利得制御ライン56を介して利得制御電圧印加端子19に接続され、可変抵抗53を構成する電界効果トランジスタ16のソースが利得制御ライン56を介して利得制御電圧印加端子19に接続され、可変抵抗54を構成する電界効果トランジスタ28のソースが利得制御ライン56を介して利得制御電圧印加端子19に接続されている。
【0062】
また、可変抵抗51,52をそれぞれ構成する電界効果トランジスタ21,25のソースには基準電圧印加端子23,27から基準電圧Vref1,Vref2が印加され、可変抵抗53,54をそれぞれ構成する電界効果トランジスタ16,28のゲートには基準電圧印加端子31,33から、それぞれ抵抗20,32を介して基準電圧Vref3,Vref4が印加されている。
【0063】
ここで、各コンデンサ17,18,24,29,30は直流電圧の印加を阻止し、各抵抗20,22,26,32は高周波信号の侵入を阻止する役割をそれぞれ果たしている。
【0064】
上記の抵抗20,22,26,32は高周波信号の侵入を阻止するために、例えば以下のように下限値と上限値が設定される。まず、下限値は1kΩである。その設定理由は、アイソレーションとして20dB以上ないと高周波信号が侵入し、ロスが増大するなど、制御特性に影響するからであり、上記の値に設定するとアイソレーションとして20dB以上が得られる。
【0065】
また、上限値は100kΩである。その設定理由は、電界効果トランジスタのゲート・リーク電流が例えば1μA流れた場合に、電界効果トランジスタのゲートに挿入される抵抗の抵抗値を100kΩとした場合に、その抵抗の電圧降下VDROP
DROP=1×10−6×100×10=0.1(V)
となり、抵抗値が100kΩを超えると、制御電圧のずれが0.1Vを超え、利得制御特性に無視できない影響を及ぼすことになるからである。
【0066】
以上のような構成の減衰器について、その動作を説明する。携帯端末ではリチウム電池等により3.0V程度までの電圧で駆動される。また、電界効果トランジスタのしきい値電圧は可変抵抗が抵抗値制御動作を開始するバイアスを示すものであり、直列の可変抵抗51,52および並列の可変抵抗53,54のための電界効果トランジスタのしきい値電圧は全て等しいものを用いる。この例では、−0.7Vとしている。
【0067】
直列の可変抵抗51,52の基準電圧印加端子23,27にそれぞれ異なった基準電圧Vref1,Vref2を印加し、また並列の可変抵抗53,54の基準電圧印加端子31,33に同一の基準電圧Vref3,Vref4を印加しておく。直列の可変抵抗51,52の基準電圧印加端子23,27に印加する基準電圧Vref1,Vref2は、入力側の基準電圧印加端子23に印加する基準電圧Vref1の方が出力側の基準電圧印加端子27に印加する基準電圧Vref2に比べ、直線利得制御動作を行う利得制御電圧範囲(0.2〜0.3V)相当だけ高いものとする。
【0068】
上記の各基準電圧Vref1,Vref2,Vref3,Vref4は、直列の可変抵抗51,52と並列の可変抵抗53,54による直線利得制御動作範囲が実質的に連続していると見なせる状態に設定すればよい。以下の実施の形態でも同様である。
【0069】
ここで、電界効果トランジスタにより形成される可変抵抗は、ゲート・ソース間電圧VGSが電界効果トランジスタのしきい値電圧Vthよりも小さくなったときに(VGS≦Vth)に完全にオフ状態になり、抵抗値は最大になる。また、各電界効果トランジスタのゲート・ソース間電圧VGSはゲート電圧VGとソース電圧VSの差(VG−VS)で表され、利得制御電圧Vc1と基準電圧Vref1,Vref2,Vref3,Vref4との組合せで抵抗値が変化することになる。そのため、基準電圧Vref1,Vref2,Vref3,Vref4の設定値を変えれば、可変抵抗における抵抗値制御できる利得制御電圧Vc1の範囲を制御することが可能となる。
【0070】
利得制御電圧Vc1に対して、直列の可変抵抗51,52と並列の可変抵抗53,54が各々分担する利得制御電圧Vc1の範囲は、直列の可変抵抗52が低電圧側とし、直列の可変抵抗51が中間電圧側とし、並列の可変抵抗53,54が高電圧側としているが、その順序は逆であってもよく、任意に設定することが可能である。例えば、直列の可変抵抗52が中間電圧側とし、直列の可変抵抗51が低電圧側とし、並列の可変抵抗53,54が高電圧側としてもよい。また、並列の可変抵抗53,54が低電圧側で、直列の可変抵抗52が中間電圧側とし、直列の可変抵抗51が高電圧側としてもよい。また、並列の可変抵抗53,54が低電圧側で、直列の可変抵抗51が中間電圧側とし、直列の可変抵抗52が高電圧側としてもよい。
【0071】
以上のように、利得の連続制御を行う場合において、直列の可変抵抗51の基準電圧Vref1と、直列の可変抵抗52の基準電圧Vref2と、並列の可変抵抗53,54の基準電圧Vref3,Vref4をそれぞれ適切に設定することにより、直列の可変抵抗51,52と並列の可変抵抗53,54の抵抗値制御動作範囲をスムーズに連続するように接続し、一つの利得制御電圧で70dB以上の広範囲にわたって直線的に優れた利得制御を行うことが可能である。
【0072】
図4は図3に示した減衰器の利得制御電圧Vc1に対する利得制御の特性図である。以下、図4を参照して、図3の減衰器の動作を説明する。
【0073】
ここで、電界効果トランジスタのしきい値電圧Vthがすべて−0.7Vであるとすると、基準電圧Vref1は1.9Vに設定され、基準電圧Vref2は1.6Vに設定され、基準電圧Vref3,Vref4はともに1.1Vに設定される。
【0074】
利得制御電圧印加端子19に0〜0.9Vの電圧を印加した場合(図4:利得制御電圧範囲(a))には、直列の可変抵抗51,52の抵抗値RON(T−FET21),RON(T−FET25)は最大値、並列の可変抵抗53,54の抵抗値RON(S−FET16,28)は最小値を示すため、入力端子34から入力された信号は減衰し利得の増大はなく、出力端子35で出力信号の大きさPOUT が最小となる。
【0075】
利得制御電圧印加端子19に0.9Vを超えて電圧を印加した場合(図4:利得制御電圧範囲(b))には、並列の可変抵抗53,54の抵抗値RON(S−FET16,28)は最小値を、入力側の直列の可変抵抗51の抵抗値RON(T−FET21)は最大値をそれぞれ示したままで出力側の直列の可変抵抗52の抵抗値RON(T−FET25)は減少し始めるため、出力信号の大きさPOUT は増大する。通常、電界効果トランジスタによる可変抵抗が直線利得制御動作を行う利得制御電圧範囲は0.2〜0.3V程度であり、利得制御電圧印加端子19に1.2Vの電圧が印加されるまで、利得は直線的に24dB増大する。
【0076】
利得制御電圧印加端子19に1.2Vの電圧が印加されると(図4:利得制御電圧範囲(c))、減少していた出力側の直列の可変抵抗52の抵抗値RON(T−FET25)は最小値を示し、最大値を示していた入力側の直列の可変抵抗51の抵抗値RON(T−FET21)は減少し始めるため、感度を同様にして出力信号の大きさPOUT は増大する。利得制御電圧印加端子19に1.5Vの電圧が印加されるまで、利得は直線的に24dB増大する。ここで、並列の可変抵抗53,54の抵抗値RON(S−FET16,28)は最小値をそれぞれ示したままである。
【0077】
利得制御電圧印加端子19に1.5Vの電圧が印加されると(図4:利得制御電圧範囲(d))、減少していた入力側の直列の可変抵抗51の抵抗値RON(T−FET21)は出力側の直列の可変抵抗52の抵抗値RON(T−FET25)と同様に最小値を示し、最小値を示していた並列の可変抵抗53,54の抵抗値RON(S−FET16,28)は増加し始めるため、出力信号の大きさPOUT は0.9〜1.5Vまでの電圧範囲とは異なった感度で直線的に23dB増大する。
【0078】
利得制御電圧印加端子19に1.8Vの電圧を印加した場合(図4:利得制御電圧範囲(e))には、直列の可変抵抗51,52の抵抗値RON(T−FET21),RON(T−FET25)は最小値を示したままで並列の可変抵抗53,54の抵抗値RON(S−FET16,28)は最大値を示すため、出力信号の大きさPOUT は最大となる。この時点でこの減衰器の有する利得制御幅は71dBとなる。利得制御電圧印加端子19に1.8V以上の電圧を印加しても直列の可変抵抗51,52の抵抗値RON(T−FET21),RON(T−FET25)は最小値、並列の可変抵抗53,54の抵抗値RON(S−FET16,28)は最大値を示すので、出力信号の大きさPOUT は最大のままである。
【0079】
以上のように、この実施の形態によれば、減衰器において、電界効果トランジスタによる直列の可変抵抗51,52をコンデンサ24を介して多段に接続する構成を採用し、直列の可変抵抗51,52の動作を直線利得制御動作範囲分だけシフトすることにより、直列の可変抵抗51,52の線形動作範囲をそれぞれ足しあわせることができるため、制御電圧に対する利得制御量を広範囲にわたってリニアにすることが可能である。この直列の可変抵抗51,52の直線利得制御動作範囲分だけのシフトは外部のマイコンから基準電圧を調整することで可能である。
【0080】
したがって、携帯電話端末装置の高周波部において、一つの半導体装置で70dB以上の利得制御をフラットネス±1dBの線形性で行うことが可能となる。その結果、従来例のようなステップ的な制御電圧の切り替えが必要なくなるので、図20に示したような、制御ステップの切り替えに伴って発生する電力増幅器の出力レベルの目標値からの一時的な外れを回避することができ、携帯電話端末装置における利得制御の高精度化が容易となる。また、利得制御電圧の設定が1種類でよいので、制御部120の回路構成の簡略化が可能である。また、中間周波部260における可変利得中間周波増幅器を省くことができ、省スペース化を達成し、携帯電話端末装置の小型化を進めることができる。
【0081】
また、CDMA方式では各信号に符号を付け、同じ時間、同じ周波数上でこれらを取り扱うため、デバイスの歪み特性が極めて重要になる。特にこの実施の形態のように、電界効果トランジスタによる直列の可変抵抗51,52の直線利得制御動作範囲分だけのシフト動作において、出力側の直列の可変抵抗52を入力側の直列の可変抵抗51より利得制御電圧Vc1に対して先行動作させることにより、入力側の直列の可変抵抗51と出力側の直列の可変抵抗52および並列の可変抵抗53,54の歪み特性の各劣化ポイントを分散させることができ、劣化した歪み電力の重畳をなくすことができるため、並列の可変抵抗53,54との動作の併用で歪み特性の劣化を阻止することが可能である。図5に示すように、同様の構成で直列の可変抵抗51,52を同時に動作させる場合に比べ、歪み特性は900kHz離調の場合の隣接チャンネル漏洩電力(ACP900kHz)で約4dBc程度の低歪み動作が可能である。
【0082】
なお、上記実施の形態では、電界効果トランジスタによる直列の可変抵抗51,52のシフト動作において、出力側の直列の可変抵抗52を入力側の直列の可変抵抗51より利得制御電圧Vc1に対して先行動作させたが、逆に入力側の直列の可変抵抗51を先行動作させても同様の特性を得ることが可能である。このことによりマイコン・ロジック部による制御電圧の設定の自由度が大きくなる。
【0083】
また、上記実施の形態では入力側の直列の可変抵抗51の基準電圧印加端子23と出力側の直列の可変抵抗52の基準電圧印加端子27および並列の可変抵抗53,54の基準電圧印加端子31,33をそれぞれ設けたが、図6に示すようにバイアス抵抗38,39,40により基準電圧印加を行ってもよい。この場合、基準電圧印加端子は一つしか用いないため、回路の簡略化が可能である。バイアス抵抗38,39,40は高周波信号の侵入を阻止する役割をそれぞれ果たしている。上記のバイアス抵抗38,39,40は高周波信号の侵入を阻止するために、5kΩ程度以上100kΩ以下の抵抗値に設定されている。
【0084】
バイアス抵抗38,39,40が5kΩ程度以上100kΩ以下の抵抗値に設定されていることの理由について、以下に説明する。
【0085】
まず、下限値が5kΩ程度であることについては以下のとおりである。バイアス抵抗38と電界効果トランジスタ25は並列に接続されており、電界効果トランジスタ25の可変抵抗値で利得制御される。今、バイアス抵抗38が5kΩより小さい場合、電界効果トランジスタ25の抵抗値を大きくしても、バイアス抵抗38と電界効果トランジスタ25の並列回路の両端子間の抵抗としては5kΩ程度で、それより大きくならないため、利得制御幅が小さくなり、高精度に利得制御できない。つまり、高周波信号の侵入を阻止できない。また、バイアス抵抗39,40も小さい値だと高周波信号がグラウンドへパスするため、5kΩ以上(アイソレーション40dB以上)必要である。また、基準電圧Vref1が3Vの場合、各バイアス抵抗38,39,40に流れる電流は、
I=3V/15kΩ=200μA
以上となり、電力消費が大きくなってしまう。
【0086】
一方、上限値が100kΩであることについては以下のとおりである。基準電圧Vref1が3Vの場合、各バイアス抵抗38,39,40に流れる電流は、
I=3V/300kΩ=10μA
である。今、バイアス抵抗38の両端の電圧は、
V=10μA×100kΩ=1V
である。このとき、電界効果トランジスタのリーク電流が1μA流れ込んだとすると、1μA×100kΩ=0.1Vのバイアス変動が生じてしまい、利得制御特性がずれて、精度よく利得制御を行えない。
【0087】
さらに、上記実施の形態では直列の可変抵抗51,52のための電界効果トランジスタの各ソース電極に異なる電圧が印加できるように、それぞれに基準電圧印加端子23,27を施したが、代わりに図7および図8に示すように、直列の可変抵抗51,52のための電界効果トランジスタの各ゲートに直線利得制御動作範囲分だけ異なる利得制御電圧Vc1,Vc2が印加できるように、それぞれ利得制御電圧印加部42,19を設けてもよい(第2の実施の形態)。なお、図7および図8において、58は第1利得制御ライン、59は第2利得制御ラインである。
【0088】
この場合、利得制御電圧印加部42には利得制御電圧印加部19より、直線利得制御動作範囲分だけ高い電圧差で利得制御電圧Vc1,Vc2を印加すればよく、従来の別個の利得制御デバイスを複数用いた場合のように複雑な電圧設定を不要とする。また、直列の可変抵抗51,52のための電界効果トランジスタ21,25の各ソース電極に同じ基準電圧Vref1を印加しているため基準電圧Vref1の変動に対しても精度良く直線的な利得制御が可能である。基準電圧印加端子23と直列の可変抵抗51,52のための電界効果トランジスタ21,25の各ソース電極間に接続された抵抗41は高周波信号ブロックの役割を果たすものであり、5kΩ程度以上100kΩ以下の抵抗値に設定されている。
【0089】
抵抗41が5kΩ程度以上100kΩ以下の抵抗値に設定されていることの理由について、以下に説明する。
【0090】
まず、下限値が5kΩ程度であることについては以下のとおりである。抵抗41と電界効果トランジスタ25は並列に接続されており、電界効果トランジスタ25の可変抵抗値で利得制御される。今、抵抗41が5kΩより小さい場合、電界効果トランジスタ25の抵抗値を大きくしても、抵抗41と電界効果トランジスタ25の並列回路の両端子間の抵抗としては5kΩ程度で、それより大きくならないため、利得制御幅が小さくなり、高精度に利得制御できない。つまり、高周波信号の侵入を阻止できない。
【0091】
一方、上限値が100kΩであることについては以下のとおりである。電界効果トランジスタのリーク電流が流れ込んだ場合(1μA程度)、抵抗41の両端の電位差は
V=1μA×100kΩ=0.1V
を超えることとなり、バイアス変化が生じ、精度良く利得制御を行えなくなる。
【0092】
同様に、図9に示すように、直列の可変抵抗51,52のための電界効果トランジスタ21,25の各ゲートに直線利得制御動作範囲分だけ異なる電圧が印加できるように、それぞれバイアス抵抗36,37を設けてもよい。この場合、利得制御電圧Vc1を一つ用いるだけなので、マイコン・ロジックの設定が簡略化され、また直列の可変抵抗51,52のための電界効果トランジスタ21,25の各ソース電極に同じ基準電圧を印加しているため、基準電圧の変動に対しても精度良く直線的な利得制御が可能である。また、基準電圧に関しても、バイアス抵抗41,39,40により基準電圧印加を行ってもよい。この場合、基準電圧印加端子は一つしか用いないため、回路の簡略化が可能である。バイアス抵抗41,39,40は高周波信号の侵入を阻止する役割をそれぞれ果たしている。上記のバイアス抵抗41,39,40は高周波信号の侵入を阻止するために5kΩ程度以上100kΩ以下の抵抗値に設定している。上記の抵抗値範囲の設定理由は、図6に関して説明したのと同じである。
【0093】
また同様に、上記第2の実施の形態では、直列の可変抵抗51,52のための電界効果トランジスタ21,25の各ソース電極に異なる電圧を印加できるように、それぞれに基準電圧印加端子23,27を施したが、図10および図11に示すように、直列の可変抵抗51,52のための各電界効果トランジスタ21,25に対して、同基準電圧および同利得制御電圧を印加し、各電界効果トランジスタ21,25に直線利得制御動作を行う利得制御電圧範囲相当だけ異なるしきい値電圧の電界効果トランジスタを用いてシフト動作を行わせてもよい(第5の実施の形態)。この場合、プロセス工程数が多くなる反面、図10および図11に示すような回路構成となり、電圧印加端子を削減することができ簡略化が可能となる。また、直列の可変抵抗51,52のための電界効果トランジスタ21,25の各ソース電極に同じ基準電圧を印加しているため、基準電圧の変動に対しても精度良く直線的な利得制御が可能である。基準電圧印加端子23と直列の可変抵抗51,52のための電界効果トランジスタ21,25の各ソース電極間に接続された抵抗41は高周波信号の侵入を阻止する役割をそれぞれ果たしている。
【0094】
さらに、図12に示すように、基準電圧においてバイアス抵抗41,39,40により基準電圧印加を行ってもよい。この場合、基準電圧印加端子は一つしか用いないため、回路の簡略化がさらに可能である。バイアス抵抗41,39,40は基準電圧のバイアス抵抗および高周波信号の侵入を阻止する役割をそれぞれ果たしている。
【0095】
なお、上記実施の形態では、電界効果トランジスタによる入力側の直列の可変抵抗51と出力側の直列の可変抵抗52の2個の可変抵抗を多段接続した構成を用いたが、それ以上の複数個の可変抵抗を多段接続してもよく、直列多段接続する可変抵抗の数を多くすればする程、直列の可変抵抗の線形動作範囲をそれぞれ足しあわせることができるため、制御電圧に対するリニアな信号制御範囲の拡大が可能である。
【0096】
また、上記実施の形態では、各可変抵抗51,52,53,54のための各電界効果トランジスタ21,25,16,28のドレイン−ソース電極間には並列に何も接続せずに用いたが、各電界効果トランジスタ21,25,16,28の固有の抵抗値のバラツキを抑制するためおよび、可変抵抗範囲を制御するために、電界効果トランジスタ21,25,16,28のドレイン−ソース電極間に並列に抵抗等を接続して用いてもよい。このことにより各可変抵抗のもつ抵抗値制御量が安定し、極めて高精度な利得制御が可能となる。
【0097】
また、上記実施の形態では、各可変抵抗51,52,53,54のための各電界効果トランジスタ21,25,16,28のゲートの本数をそれぞれ一本で構成しているが、それ以上の複数本のゲート(マルチゲートタイプ)を用いてもよく、用いるゲートの本数を多くすればする程、利得制御幅が広くなり、また高い入力信号であっても歪み特性の劣化を抑えた利得制御が可能となる。
【0098】
また、可変抵抗51,52,53,54を構成する電界効果トランジスタ21,25,16,28がすべてシングルゲート型である場合において、各電界効果トランジスタ21,25,16,28のゲート幅は同一に設定する必要はないが、同一にした場合には、2個の並列の可変抵抗53,54の合成の抵抗値制御特性と直列の各可変抵抗51,52の各々の抵抗値制御特性とを合致させることが可能であり、利得制御の直線性を極めて良好とすることができる。
【0099】
さらに、上記実施の形態では、各可変抵抗51,52,53,54のために各電界効果トランジスタ21,25,16,28を用いた場合を示したが、本発明はこれに限ることなく、たとえばダイオード等の素子であってもよい。
【0100】
なお、これらの減衰器は、CDMA方式だけでなく、様々な移動体通信方式(PDC,GSM,PCS,Wideband−CDMA,DCS,PHSなど)に用いることができる。
【0101】
【発明の効果】
本発明の携帯電話端末装置によれば、減衰器として、多段接続した少なくとも2個以上の電界効果トランジスタによる直列可変抵抗を有し、さらに並列の可変抵抗を有するものを用い、この減衰器において、多段接続した少なくとも2個以上の電界効果トランジスタによる直列可変抵抗の動作を、直線利得制御動作範囲分だけシフトし直列可変抵抗の線形動作範囲をそれぞれ足しあわせ、かつ並列可変抵抗の線形動作範囲と直列可変抵抗の線形動作範囲とを実質的に連続させ、各モードの切り替えを1種類の利得制御電圧のみで行うことにより、利得の差違をなくし制御電圧に対するリニアな利得制御動作を70dB以上の広範囲にわたって極めて高精度に行うことが可能である。
【0103】
その結果、上記のような減衰器を用いて構成した携帯電話端末装置は、ステップ状の利得切り替えに伴う問題が解消し、高品質の通話が可能となる。また、高周波部における利得制御のみを行うだけでよく、利得制御を簡略化できる。さらに、中間周波部での可変利得中間周波増幅器を省くことが可能となり、省スペースを実現し、小型化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における携帯電話端末装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の携帯電話端末装置における減衰器の構成を示すブロック図である。
【図3】図2の減衰器の具体的な構成を示す回路図である。
【図4】図3の減衰器における利得制御電圧に対する利得制御の特性図である。
【図5】図3の減衰器における利得制御電圧に対する900kHz隣接チャンネル漏洩電力の特性図である。
【図6】図3において、各可変抵抗に基準電圧を印加できるように、それぞれにバイアス抵抗38,39,40を設けた減衰器の具体的な構成を示す回路図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態の携帯電話端末装置における減衰器の構成を示すブロック図である。
【図8】図7の減衰器の具体的な構成を示す回路図である。
【図9】図8において、直列可変抵抗のための電界効果トランジスタ21,25の各制御電極に異なる電圧が印加できるように、バイアス抵抗36,37を設け、さらに各可変抵抗に基準電圧を印加できるように、それぞれにバイアス抵抗41,39,40を設けた減衰器の具体的な構成を示す回路図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態の携帯電話端末装置における減衰器の構成を示すブロック図である。
【図11】図10の減衰器の具体的な構成を示す回路図である。
【図12】図10において、各可変抵抗に基準電圧を印加できるように、それぞれにバイアス抵抗41,39,40を設けた減衰器の具体的な構成を示す回路図である。
【図13】基地局と携帯電話端末装置の位置関係を示す模式図である。
【図14】基地局における各チャンネル毎の受信信号の強度を示す説明図である。
【図15】従来の携帯電話端末装置の構成を示すブロック図である。
【図16】図15の携帯電話端末装置に用いられる減衰器の構成を示す回路図である。
【図17】図16の減衰器における利得制御電圧に対する利得制御の特性図である。
【図18】利得制御電圧に対する利得制御器の出力レベルの特性図である。
【図19】利得制御電圧に対する可変利得中間周波増幅器の出力レベルの特性図である。
【図20】従来例の問題を説明するための説明図である。
【符号の説明】
16 電界効果トランジスタ
17 コンデンサ
18 コンデンサ
19 利得制御電圧入力端子
20 抵抗
21 電界効果トランジスタ
22 抵抗
23 基準電圧印加端子
24 コンデンサ
25 電界効果トランジスタ
26 抵抗
27 基準電圧印加端子
28 電界効果トランジスタ
29 コンデンサ
30 コンデンサ
31 基準電圧印加端子
32 抵抗
33 基準電圧印加端子
34 入力端子
35 出力端子
36 抵抗
37 抵抗
38 抵抗
39 抵抗
40 抵抗
41 抵抗
51 可変抵抗
52 可変抵抗
53 可変抵抗
54 可変抵抗
101 ベースバンド部
120 制御部
201 無線部
220 受信部
231 変調器
233 ミキサ
242 電力増幅器
243 前置増幅器
250 送信部
260 中間周波部
270 高周波部
271 利得制御器
274 減衰器
51〜54 可変抵抗

Claims (18)

  1. 音声信号を処理するベースバンド部(101)と、前記ベースバンド部(101)で処理された音声信号を入力として基地局との間で通信を行う無線部(201)とからなり、前記無線部(201)が前記基地局への送信信号を生成する送信部(250)と、前記基地局からの送信信号を受信する受信部(220)とからなり、前記送信部(250)が前記ベースバンド部(101)から与えられる音声信号の変調および周波数変換のための混合を行う中間周波部(260)と、前記中間周波部(260)から出力される高周波信号を増幅してアンテナへ供給する高周波部(270)とからなり、前記高周波部(270)が前記中間周波部(260)から出力される高周波信号の振幅を制御する利得制御器(271)と、前記利得制御器(271)の出力を電力増幅する電力増幅器(242)とからなり、
    前記ベースバンド部(101)が制御部を含み、前記制御部が、前記受信部(220)による受信信号の信号強度を検出するとともに、前記電力増幅器(242)の出力レベルを検出し、前記受信信号の信号強度に対応して前記電力増幅器(242)の出力レベルの目標値を設定し、前記電力増幅器(242)の出力レベルと前記電力増幅器(242)の出力レベルの目標値とを比較し、その比較結果に応じた利得制御電圧を前記利得制御器(271)に加えることにより、前記電力増幅器(242)の出力レベルが前記電力増幅器(242)の出力レベルの目標値に一致するように前記利得制御器(271)の利得を追従制御し、
    前記利得制御器(271)が高周波信号の信号入力部(34)と信号出力部(35)とを接続する少なくとも2個以上の直列の可変抵抗(51),(52)よりなる信号ライン(55)と、前記信号入力部(34)および前記信号出力部(35)と接地ライン(57)との間の各々に接続された並列の可変抵抗(53),(54)と、前記可変抵抗(51),(52),(53),(54)に接続された利得制御ライン(56)と、前記可変抵抗(51),(52),(53),(54)の各々に接続された基準電圧印加部(23),(27),(31),(33)と、前記可変抵抗(51),(52),(53),(54)の各々に前記利得制御ライン(56)を介して接続されて前記利得制御電圧が加えられる利得制御電圧印加部(19)とで構成されていることを特徴とする携帯電話端末装置。
  2. 前記可変抵抗(51),(52),(53),(54)が少なくとも電界効果トランジスタ(21),(25),(16),(28)のゲートに抵抗(22),(26),(20),(32)が接続された構成で、前記可変抵抗(51),(52)の各々の前記電界効果トランジスタ(21),(25)のゲートが前記抵抗(22),(26)と前記利得制御ライン(56)を介して前記利得制御電圧印加部(19)に接続され、前記可変抵抗(53),(54)の各々の前記電界効果トランジスタ(16),(28)のゲートが前記抵抗(20),(32)を介してそれぞれ前記基準電圧印加部(31),(33)に接続され、前記可変抵抗(51),(52)の各々の前記電界効果トランジスタ(21),(25)のソースに前記基準電圧印加部(23),(27)がそれぞれ接続され、前記可変抵抗(51),(52)間が容量(24)を介して直列接続され、前記可変抵抗(53),(54)の各々の前記電界効果トランジスタ(16),(28)のソースが前記利得制御ライン(56)を介して前記利得制御電圧印加部(19)に接続され、前記可変抵抗(53),(54)の各々の前記電界効果トランジスタ(16),(28)のドレインが容量(17),(29)を介して前記信号入力部(34)および前記信号出力部(35)にそれぞれ接続され、前記可変抵抗(53),(54)の各々の前記電界効果トランジスタ(16),(28)のソースが容量(18),(30)と前記接地ライン(57)を介して基本電位部(GND)に接続された請求項1記載の携帯電話端末装置。
  3. 前記基準電圧印加部(27)に印加される電圧よりも前記基準電圧印加部(23)に印加される電圧の方が高い請求項1記載の携帯電話端末装置。
  4. 前記基準電圧印加部(27)に印加される電圧よりも前記基準電圧印加部(23)に印加される電圧の方が前記可変抵抗(52)が直線利得制御動作を行う利得制御電圧範囲に相当する値だけ高い請求項1記載の携帯電話端末装置。
  5. 前記基準電圧印加部(31) , (33)に印加される電圧値が、前記可変抵抗(51),(52)が直線利得制御動作を行う利得制御電圧範囲に前記可変抵抗(53),(54)が直線利得制御動作を行う利得制御電圧範囲が連続するように設定されている請求項1記載の携帯電話端末装置。
  6. 前記可変抵抗(51),(52),(53),(54)が少なくとも電界効果トランジスタ(21),(25),(16),(28)のゲートに抵抗(22),(26),(20),(32)が接続された構成で、前記可変抵抗(51),(52)の各々の前記電界効果トランジスタ(21),(25)のゲートが前記抵抗(22),(26)と前記利得制御ライン(56)を介して前記利得制御電圧印加部(19)に接続され、前記可変抵抗(53),(54)の各々の前記電界効果トランジスタ(16),(28)のゲートが前記抵抗(20),(32)を介して共通接続され、前記可変抵抗(51),(52)の各々の前記電界効果トランジスタ(21),(25)のソース間に抵抗(38)が挿入接続され、前記可変抵抗(52)の前記電界効果トランジスタ(25)のソースと前記可変抵抗(53),(54)の各々の前記電界効果トランジスタ(16),(28)のゲートに前記抵抗(20),(32)を介して接続される部分(61)との間に抵抗(39)が挿入接続され、前記可変抵抗(53),(54)の各々の前記電界効果トランジスタ(16),(28)のゲートに前記抵抗(20),(32)を介して接続される前記部分(61)と基本電位部(GND)との間に抵抗(40)が挿入接続され、前記可変抵抗(51)の前記電界効果トランジスタ(21)のソースに前記基準電圧印加部(23)が接続され、前記可変抵抗(51),(52)間が容量(24)を介して直列接続され、前記可変抵抗(53),(54)の各々の前記電界効果トランジスタ(16),(28)のソースが前記利得制御ライン(56)を介して前記利得制御電圧印加部(19)に接続され、前記可変抵抗(53),(54)の各々の前記電界効果トランジスタ(16),(28)のドレインが容量(17),(29)を介して前記信号入力部(34)および前記信号出力部(35)にそれぞれ接続され、前記可変抵抗(53),(54)の各々の前記電界効果トランジスタ(16),(28)のソースが容量(18),(30)と前記接地ライン(57)を介して基本電位部(GND)に接続された請求項1記載の携帯電話端末装置。
  7. 音声信号を処理するベースバンド部(101)と、前記ベースバンド部(101)で処理された音声信号を入力として基地局との間で通信を行う無線部(201)とからなり、前記無線部(201)が前記基地局への送信信号を生成する送信部(250)と、前記基地局からの送信信号を受信する受信部(220)とからなり、前記送信部(250)が前記ベースバンド部(101)から与えられる音声信号の変調および周波数変換のための混合を行う中間周波部(260)と、前記中間周波部(260)から出力される高周波信号を増幅してアンテナへ供給する高周波部(270)とからなり、前記高周波部(270)が前記中間周波部(260)から出力される高周波信号の振幅を制御する利得制御器(271)と、前記利得制御器(271)の出力を電力増幅する電力増幅器(242)とからなり、
    前記ベースバンド部(101)が制御部を含み、前記制御部が、前記受信部(220)による受信信号の信号強度を検出するとともに、前記電力増幅器(242)の出力レベルを検出し、前記受信信号の信号強度に対応して前記電力増幅器(242)の出力レベルの目標値を設定し、前記電力増幅器(242)の出力レベルと前記電力増幅器(242)の出力レベルの目標値とを比較し、その比較結果に応じた第1および第2の利得制御電圧を前記利得制御器(271)に加えることにより、前記電力増幅器(242)の出力レベルが前記電力増幅器(242)の出力レベルの目標値に一致するように前記利得制御器(271)の利得を追従制御し、
    前記利得制御器(271)が高周波信号の信号入力部(34)と信号出力部(35)とを接続する少なくとも2個以上の直列の可変抵抗(51),(52)よりなる信号ライン (55)と、前記信号入力部(34)および前記信号出力部(35)と接地ライン(57)との間の各々に接続された並列の可変抵抗(53),(54)と、前記可変抵抗(51)に接続された第1利得制御ライン(58)と、前記可変抵抗(51)に前記第1利得制御ライン(58)を介して接続されて前記第1の利得制御電圧が加えられる利得制御電圧印加部(42)と、前記可変抵抗(52),(53),(54)に接続された第2利得制御ライン(59)と、前記可変抵抗(52),(53),(54)に前記第2利得制御ライン(59)を介して接続されて前記第2の利得制御電圧が加えられる利得制御電圧印加部(19)と、前記可変抵抗(51),(52)に接続された基準電圧印加部(23)と、前記可変抵抗(53),(54)の各々に接続された基準電圧印加部(31),(33)とで構成されていることを特徴とする携帯電話端末装置。
  8. 前記可変抵抗(51),(52),(53),(54)が少なくとも電界効果トランジスタ(21),(25),(16),(28)のゲートに抵抗(22),(26),(20),(32)が接続された構成で、前記可変抵抗(51)の前記電界効果トランジスタ(21)のゲートが前記抵抗(22)と前記第1利得制御ライン(58)を介して前記利得制御電圧印加部(42)に接続され、前記可変抵抗(52)の前記電界効果トランジスタ(25)のゲートが前記抵抗(26)と前記第2利得制御ライン(59)を介して前記利得制御電圧印加部(19)に接続され、前記可変抵抗(53),(54)の各々の前記電界効果トランジスタ(16),(28)のゲートが前記抵抗(20),(32)を介してそれぞれ前記基準電圧印加部(31),(33)に接続され、前記可変抵抗(51),(52)の各々の前記電界効果トランジスタ(21),(25)のソース間に抵抗(41)が挿入接続され、前記可変抵抗(52)のソースに前記基準電圧印加部(23)が接続され、前記可変抵抗(51),(52)間が容量(24)を介して直列接続され、前記可変抵抗(53),(54)の各々の前記電界効果トランジスタ(16),(28)のソースが前記第2利得制御ライン(59)を介して前記利得制御電圧印加部(19)に接続され、前記可変抵抗(53),(54)の各々の前記電界効果トランジスタ(16),(28)のドレインが容量(17),(29)を介して前記信号入力部(34)および前記信号出力部(35)にそれぞれ接続され、前記可変抵抗(53),(54)の各々の前記電界効果トランジスタ(16),(28)のソースが容量(18),(30)と前記接地ライン(57)を介して基本電位部(GND)に接続された請求項7記載の携帯電話端末装置。
  9. 前記利得制御電圧印加部(42)に印加される電圧よりも前記利得制御電圧印加部(19)に印加される電圧の方が高い請求項7記載の携帯電話端末装置。
  10. 前記利得制御電圧印加部(42)に印加される電圧よりも前記利得制御電圧印加部(19)に印加される電圧の方が前記可変抵抗(52)が直線利得制御動作を行う利得制御電圧範囲に相当する値だけ高い請求項7記載の携帯電話端末装置。
  11. 前記基準電圧印加部(31),(33)に印加される電圧値が、前記可変抵抗(51),(52)が直線利得制御動作を行う利得制御電圧範囲に前記可変抵抗(53),(54)が直線利得制御動作を行う利得制御電圧範囲が連続するように設定されている請求項7記載の携帯電話端末装置。
  12. 前記可変抵抗(51),(52),(53),(54)が少なくとも電界効果トランジスタ(21),(25),(16),(28)のゲートに抵抗(22),(26),(20),(32)が接続された構成で、前記可変抵抗(51)の前記電界効果トランジスタ(21)のゲートが前記抵抗(22)と前記第1利得制御ライン(58)を介して前記利得制御電圧印加部(42)に接続され、前記可変抵抗(52)の前記電界効果トランジスタ(25)のゲートが前記抵抗(26)と前記第2利得制御ライン(59)を介して前記利得制御電圧印加部(19)に接続され、前記可変抵抗(53),(54)の各々の前記電界効果トランジスタ(16),(28)のゲートが前記抵抗(20),(32)を介して共通接続され、前記可変抵抗(51),(52)の各々の前記電界効果トランジスタ(21),(25)のソース間に抵抗(41)が挿入接続され、前記可変抵抗(52)の前記電界効果トランジスタ(25)のソースと前記可変抵抗(53), (54)の各々の前記電界効果トランジスタ(16),(28)のゲートに前記抵抗(20),(32)を介して接続される部分(61)との間に抵抗(39)が挿入接続され、前記可変抵抗(53),(54)の各々の前記電界効果トランジスタ(16),(28)のゲートに前記抵抗(20),(32)を介して接続される前記部分(61)と基本電位部(GND)との間に抵抗(40)が挿入接続され、前記可変抵抗(52)の前記電界効果トランジスタ(25)のソースに前記基準電圧印加部(23)が接続され、前記可変抵抗(51),(52)間が容量(24)を介して直列接続され、前記可変抵抗(53),(54)の各々の前記電界効果トランジスタ(16),(28)のソースが前記第2利得制御ライン(59)を介して前記利得制御電圧印加部(19)に接続され、前記可変抵抗(53),(54)の各々の前記電界効果トランジスタ(16),(28)のドレインが容量(17),(29)を介して前記信号入力部(34)および前記信号出力部(35)にそれぞれ接続され、前記可変抵抗(53),(54)の各々の前記電界効果トランジスタ(16),(28)のソースが容量(18),(30)と前記接地ライン(57)を介して基本電位部(GND)に接続された請求項7記載の携帯電話端末装置。
  13. 音声信号を処理するベースバンド部(101)と、前記ベースバンド部(101)で処理された音声信号を入力として基地局との間で通信を行う無線部(201)とからなり、前記無線部(201)が前記基地局への送信信号を生成する送信部(250)と、前記基地局からの送信信号を受信する受信部(220)とからなり、前記送信部(250)が前記ベースバンド部(101)から与えられる音声信号の変調および周波数変換のための混合を行う中間周波部(260)と、前記中間周波部(260)から出力される高周波信号を増幅してアンテナへ供給する高周波部(270)とからなり、前記高周波部(270)が前記中間周波部(260)から出力される高周波信号の振幅を制御する利得制御器(271)と、前記利得制御器(271)の出力を電力増幅する電力増幅器(242)とからなり、
    前記ベースバンド部(101)が制御部を含み、前記制御部が、前記受信部(220)による受信信号の信号強度を検出するとともに、前記電力増幅器(242)の出力レベルを検出し、前記受信信号の信号強度に対応して前記電力増幅器(242)の出力レベルの目標値を設定し、前記電力増幅器(242)の出力レベルと前記電力増幅器(242)の出力レベルの目標値とを比較し、その比較結果に応じた利得制御電圧を前記利得制御器(271)に加えることにより、前記電力増幅器(242)の出力レベルが前記電力増幅器(242)の出力レベルの目標値に一致するように前記利得制御器(271)の利得を追従制御し、
    前記利得制御器(271)が高周波信号の信号入力部(34)と信号出力部(35)とを接続する少なくとも2個以上の直列の可変抵抗(51),(52)よりなる信号ライン(55)と、前記信号入力部(34)および前記信号出力部(35)と接地ライン(57)との間の各々に接続された並列の可変抵抗(53),(54)と、前記可変抵抗(51),(52),(53),(54)を接続する利得制御ライン(56)と、前記可変抵抗(51),(52),(53),(54)に前記利得制御ライン(56)を介して接続されて前記利得制御電圧が加えられる利得制御電圧印加部(19)と、前記可変抵抗(51),(52)に接続された基準電圧印加部(23)と、前記可変抵抗(53),(54)の各々に接続された基準電圧印加部(31),(33)とで構成されていることを特徴とする携帯電話端末装置。
  14. 前記可変抵抗(51),(52),(53),(54)が少なくとも電界効果トランジスタ(21),(25),(16),(28)のゲートに抵抗(22),(26),(20),(32)が接続された構成で、前記可変抵抗(51),(52)の各々の前記電界効果トランジスタ(21),(25)のゲートが前記抵抗(22),(26)と前記利得制御ライン(56)を介して前記利得制御電圧印加部(19)に接続され、前記可変抵抗(53),(54)の各々の前記電界効果トランジスタ(16),(28)のゲートが前記抵抗(20),(32)を介してそれぞれ前記基準電圧印加部(31),(33)に接続され、前記可変抵抗(51),(52)の各々の前記電界効果トラ ンジスタ(21),(25)のソース間に抵抗(41)が挿入接続され、前記可変抵抗(52)のソースに前記基準電圧印加部(23)が接続され、前記可変抵抗(51),(52)間が容量(24)を介して直列接続され、前記可変抵抗(53),(54)の各々の前記電界効果トランジスタ(16),(28)のソースが前記利得制御ライン(56)を介して前記利得制御電圧印加部(19)に接続され、前記可変抵抗(53),(54)の各々の前記電界効果トランジスタ(16),(28)のドレインが容量(17),(29)を介して前記信号入力部(34)および信号出力部(35)に接続され、前記可変抵抗(53),(54)の各々の前記電界効果トランジスタ(16),(28)のソースが容量(18),(30)と前記接地ライン(57)を介して基本電位部(GND)に接続された請求項13記載の携帯電話端末装置。
  15. 前記可変抵抗(52)の前記電界効果トランジスタ(25)のしきい値電圧より前記可変抵抗(51)の前記電界効果トランジスタ(21)のしきい値電圧の方が高い請求項13記載の携帯電話端末装置。
  16. 前記可変抵抗(52)の前記電界効果トランジスタ(25)のしきい値電圧より前記可変抵抗(51)の前記電界効果トランジスタ(21)のしきい値電圧の方が前記可変抵抗(52)が直線利得制御動作を行う利得制御電圧範囲に相当する値だけ高い請求項13記載の携帯電話端末装置。
  17. 前記基準電圧印加部(31),(33)に印加される電圧値が、前記可変抵抗(51),(52)が直線利得制御動作を行う利得制御電圧範囲に前記可変抵抗(53),(54)が直線利得制御動作を行う利得制御電圧範囲が連続するように設定されている請求項13記載の携帯電話端末装置。
  18. 前記可変抵抗(51),(52),(53),(54)が少なくとも電界効果トランジスタ(21),(25),(16),(28)のゲートに抵抗(22),(26),(20),(32)が接続された構成で、前記可変抵抗(51),(52)の各々の前記電界効果トランジスタ(21),(25)のゲートが前記抵抗(22),(26)と前記利得制御ライン(56)を介して前記利得制御電圧印加部(19)に接続され、前記可変抵抗(53),(54)の各々の前記電界効果トランジスタ(16),(28)のゲートが前記抵抗(20),(32)を介して共通接続され、前記可変抵抗(51),(52)の各々の前記電界効果トランジスタ(21),(25)のソース間に抵抗(41)が挿入接続され、前記可変抵抗(52)の前記電界効果トランジスタ(25)のソースと前記可変抵抗(53),(54)の各々の前記電界効果トランジスタ(16),(28)のゲートに前記抵抗(20),(32)を介して接続される部分(61)との間に抵抗(39)が挿入接続され、前記可変抵抗(53),(54)の各々の前記電界効果トランジスタ(16),(28)のゲートに前記抵抗(20),(32)を介して接続される前記部分(61)と基本電位部(GND)との間に抵抗(40)が挿入接続され、前記可変抵抗(52)の前記電界効果トランジスタ(25)のソースに前記基準電圧印加部(23)が接続され、前記可変抵抗(51),(52)間が容量(24)を介して直列接続され、前記可変抵抗(53),(54)の各々の前記電界効果トランジスタ(16),(28)のソースが前記利得制御ライン(56)を介して前記利得制御電圧印加部(19)に接続され、前記可変抵抗(53),(54)の各々の前記電界効果トランジスタ(16),(28)のドレインが容量(17),(29)を介して前記信号入力部(34)および信号出力部(35)に接続され、前記可変抵抗(53),(54)の各々の前記電界効果トランジスタ(16),(28)のソースが容量(18),(30)と前記接地ライン(57)を介して基本電位部(GND)に接続された請求項13記載の携帯電話端末装置。
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