JP2001215181A - 顕微鏡観察用の高分子支持体 - Google Patents

顕微鏡観察用の高分子支持体

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JP2001215181A
JP2001215181A JP2000024012A JP2000024012A JP2001215181A JP 2001215181 A JP2001215181 A JP 2001215181A JP 2000024012 A JP2000024012 A JP 2000024012A JP 2000024012 A JP2000024012 A JP 2000024012A JP 2001215181 A JP2001215181 A JP 2001215181A
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JP2000024012A
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Riyouichi Nemori
良一 根守
Masayoshi Yamamoto
正義 山本
Narikazu Hashimoto
斉和 橋本
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Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スライドガラスに替えて取り扱いの安全性及
び保存性が改善された顕微鏡観察用の材料を提供する。 【解決手段】 生体試料又は細胞をその表面に接着さ
せ、生体試料又は細胞を染色した後、顕微鏡観察を行う
ために用いる、吸水性の低い薄膜状の高分子支持体。例
えば、主成分はポリエチレンテレフタレート又はポリエ
チレンナフタレート、膜厚は50μm〜300μmであ
り、好ましくは片側又は両側の表面が親水化処理され、
導電性の薄膜が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生物学的研究ある
いは病理検査で汎用される生体組織又は細胞の顕微鏡観
察に用いるための高分子支持体及び該高分子支持体を用
いた顕微鏡観察の方法に関する。
【0002】
【従来の技術】生体試料や細胞検体の観察は、従来、検
体をスライドガラスに接着させ、目的に合わせた染色操
作を行った後に顕微鏡下で観察することにより行われて
いた。スライドガラスは平面性に優れており、光学的性
質にも優れているが、割れやすく、分厚くかさばるう
え、重いといった問題点があった。具体的には、スライ
ドガラスは本質的に割れやすいため貴重な試料を破損す
る可能性があり、また厚みが約1mm、重さが約4.7
7gあるため、多量の標本を保存する際には広い場所と
重さに耐える丈夫な容器や棚が必要であった。また、取
り扱い中の破損による怪我の危険もあり、安全上にも懸
念点があった。さらに、スライドガラス上の標本を封入
するために一般にカバーガラスが用いられているが、カ
バーガラスは薄いため取扱中に破損する危険性が高いと
いう問題もあった。これらの欠点は、貴重な標本や大量
の標本を保存する際には大きな問題点となり、また取り
扱いの安全上の問題ともなっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、生体
試料又は細胞検体の顕微鏡観察において、従来行われて
きたスライドグラスを用いる方法の欠点を解決すること
にある。すなわち、本発明の課題は、スライドグラスに
替えて、破損の危険が少なく上記の欠点を有しない顕微
鏡観察用の材料を提供することにある。本発明の別の課
題は、上記の特徴を有する材料を用いて顕微鏡観察を行
う方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の課題
を解決すべく研究を行った結果、吸水性の低い薄膜状の
高分子支持体に対して種々の生体試料又は細胞を接着さ
せ、目的に合わせた染色操作を行うと、顕微鏡下で良好
に観察を行うことができ、かつ標本として良好に保存で
きることを見いだした。さらに、上記の高分子支持体に
導電性の表面処理又は親水化処理を施すことにより、さ
らに良好な観察が可能になることを見いだした。本発明
はこれらの知見を基にして完成されたものである。
【0005】すなわち、本発明は、生体試料又は細胞を
その表面に接着させ、生体試料又は細胞を染色した後、
顕微鏡観察を行うために用いる、吸水性の低い薄膜状の
高分子支持体を提供するものである。この発明の好まし
い態様によれば、ポリエチレンテレフタレート又はポリ
エチレンナフタレートを主成分とする上記高分子支持
体、及び膜厚が50μm〜300μmである上記の高分
子支持体が提供される。
【0006】さらに好ましい態様によれば、片側又は両
側の表面が親水化処理された上記高分子支持体;片側又
は両側の表面に導電性の薄膜が設けられた上記高分子支
持体;生体試料がヒトを含む哺乳類動物から分離・採取
された生体試料である上記高分子支持体;生体試料が凍
結切片、パラフィン包埋切片等の組織切片であるか、又
は穿刺吸引検体、尿沈渣、血液、喀痰、若しくは粘膜等
の細胞である上記高分子支持体;細胞が培養された細胞
である上記高分子支持体;染色がヘマトキシリンエオシ
ン染色、ギムザ染色、パパニコロウ染色等の病理検査で
用いられる染色法、免疫染色法、又はin situハイブリ
ダイゼーションにより行われる上記高分子支持体が提供
される。上記高分子支持体の特に好ましい態様では、高
分子支持体上の片側の表面に導電性の薄膜が設置されて
おり、反対側の表面が未処理であるか、又は親水化処理
されている。
【0007】別の観点からは、上記の高分子支持体を用
いて生体試料又は細胞の顕微鏡観察を行う方法が提供さ
れる。さらに別の観点からは、生体試料又は細胞を接着
させ、生体試料又は細胞を染色した後、顕微鏡観察を行
うための吸水性の低い薄膜状の高分子支持体の使用が提
供される。
【0008】
【発明の実施の形態】
【0009】本明細書において用いられる「吸水性の低
い高分子支持体」という用語は、一般的には、38℃の
温水に20分間浸漬したときの含水率が6%以下の高分
子支持体を意味しており、さらに好ましくは上記定義に
従う含水率が1%以下の高分子支持体を意味する。ま
た、吸水性の低い高分子支持体のうち、ヤング率が縦横
平均で200〜1000kg/mm2の高分子支持体がさ
らに好ましく、350〜800kg/mm2の高分子支持
体が最も好ましい。吸水性の低い高分子支持体としては
薄膜状に成型されたものを用いることができ、その膜厚
は50μm以上、300μm以下が好ましく、より好ま
しくは100μm 以上、200μm 以下である。本
発明の高分子支持体の縦及び横の長さは特に限定されな
いが、通常の顕微鏡観察に用いられるスライドグラスの
大きさに調製されることが望ましい。また、本発明の高
分子支持体は顕微鏡観察に適するように実質的に無色
で、かつ透明又は半透明であることが望ましい。
【0010】吸水性の低い高分子支持体としては、例え
ば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタ
レート、アタクティックポリスチレン、シンジオタクテ
ィックポリスチレン、ポリカーボネート、トリアセチル
セルロース、ポリメチルメタクリレート、ポリスルフォ
ン、ポリアリレートなどから選ばれる1又は2種以上の
高分子を主成分とする支持体を挙げることができ、特に
好ましいのはポリエチレンテレフタレート及びポリエチ
レンナフタレートである。これらの平均分子量(Mw)
は5千以上100万以下が好ましく、1万以上30万以
下がより好ましい。
【0011】上記高分子支持体の片側又は両側の表面は
親水化処理されていてもよい。本明細書において用いら
れる「親水化処理」という用語には、グロー処理、コロ
ナ処理、紫外線処理、火焔処理、又は高周波処理等の1
又は2以上の操作により高分子支持体の表面を親水性に
する処理のほか、必要によりこれらの表面処理を施した
後、親水性の物質を塗布することによって親水性薄膜を
形成する方法などが包含される。親水化処理としては2
以上の処理を組み合わせて用いてもよい。ポリエステル
系高分子支持体のグロー処理、コロナ処理、紫外線処
理、火焔処理の方法については特開平9−34042号
公報に詳細に記載されており、その記載を本明細書の開
示として含める。
【0012】塗布によって親水性薄膜を形成する場合に
は、例えば、塩化ビニル、塩化ビニリデン、ブタジエ
ン、スチレン、メタクリル酸、アクリル酸、イタコン
酸、無水マレイン酸等から選ばれるモノマーの1種又は
2種以上を重合させて得られる重合体又は共重合体、ポ
リエチレンイミン、エポキシ樹脂、グラフト化ゼラチ
ン、又はニトロセルロースなどの重合体を塗布すること
が好ましい。これらの手段については、E.H. Immergut,
"Polymer Handbook", 187−231、InterscienseP
ub. New York, 1966などに詳細に説明されている。
親水性の薄膜は1層又は多層のいずれでもよい。
【0013】親水性薄膜の塗布方法は特に限定されず、
当業者に利用可能ないなかる方法を用いてもよい。例え
ば、ディップコート法、エアーナイフコート法、カーテ
ンコート法、ローラーコート法、ワイヤーバーコート
法、グラビアコート法、あるいは米国特許第26812
94号明細書記載のホッパーを使用するエクストルージ
ョンコート法、又は米国特許第2761418号、同3
508947号、同2761791号の各明細書に記載
の多層同時塗布方法を用いることができる。本発明にお
いてはグロー放電、コロナ放電、紫外線照射等の表面処
理単独で用いることもでき、さらに塗布による親水性薄
膜の形成を組み合わせて用いることもできる。
【0014】高分子支持体の片側又は両側の表面には導
電性の層が設けられていてもよい。導電性の層は1層又
は多層のいずれでもよく、通常、導電性帯電防止剤を含
む層として形成される。導電性帯電防止剤としては、例
えば、金属酸化物やイオン性化合物などを挙げることが
できる。好ましく用いられる導電性の帯電防止剤は、導
電性金属酸化物及びその誘導体,導電性金属,炭素繊
維,π共役系高分子(ポリアリーレンビニレン等)など
であり、これらのうち結晶性の金属酸化物粒子がさらに
好ましい。
【0015】導電性金属酸化物粒子の特に好ましい例と
しては、ZnO、TiO2 、SnO2、Al2 3 、I
23 、SiO2 、MgO、BaO、MoO3、V2
5 の中から選ばれた少なくとも1種の結晶性の金属酸化
物又はこれらの複合酸化物の微粒子を挙げることができ
る。これらのうち、最も好ましくはSnO2を主成分と
し酸化アンチモン約5〜20%含有させた、及び/又は
さらに他成分(例えば酸化珪素、ホウ素、リンなど)を
含有させた導電性金属酸化物粒子である。
【0016】これらの導電性の結晶性酸化物又はその複
合酸化物の微粒子は、その体積抵抗率が、例えば107
Ω/cm以下、より好ましくは106Ω/cm以下、さ
らに好ましくは105 Ω/cm以下である。この範囲以
上では、十分な帯電防止性を得ることができない場合が
ある。また、その粒子サイズは0.002〜0.7μ
m、特に0.005〜0.3μmであることが望まし
い。これらの結晶性の金属酸化物又はそれらの複合酸化
物の微粒子については、例えば、特開昭56−1434
30号公報に記載されている。
【0017】導電性金属酸化物はバインダ−を含まない
塗布液を用いて塗布することができる。この場合、好ま
しい塗布量は1g/m2以下であり、より好ましくは
0.001〜0.5g/m2、さらに好ましくは0.0
05〜0.3g/m2、特に好ましくは、0.01〜
0.3g/m2である。バインダーを含まない塗布液を
用いて導電性の層を形成した場合には、さらにその上に
バインダーを塗布することが好ましい。
【0018】また、導電性金属酸化物はバインダーと共
に塗布されることがさらに好ましい。この場合、導電性
金属酸化物の好ましい塗布量は1g/m2以下であり、
より好ましくは0.001〜0.5g/m2、さらに好
ましくは0.005〜0.5g/m2、特に好ましくは
0.01〜0.3g/m2である。バインダーの塗布量
は0.001〜2g/m2が好ましく、より好ましくは
0.005〜1g/m2、更に好ましくは0.01〜
0.5g/m2である。金属酸化物とバインダーとの重
量比は1000/1〜1/1000が好ましく、より好
ましくは500/1〜1/500、さらに好ましくは2
50/1〜1/250である。なお、これらの金属酸化
物は球形状のものや繊維状のものを適宜混合して使用し
てもよい。
【0019】また、イオン性の導電性ポリマ−又はラテ
ックスを導電性の層形成に用いてもよい。用いられるイ
オン性の導電性ポリマーの種類は特に限定されず、アニ
オン性、カチオン性、ベタイン性、及びノニオン性のい
ずれでもよいが、好ましくはアニオン性又はカチオン性
の導電性ポリマーを用いることができる。より好ましい
のはアニオン性であるスルホン酸系、カルボン酸系、リ
ン酸系ポリマー又はラテックスであり、3級アミン系、
4級アンモニウム系、ホスホニウム系ポリマー又はラテ
ックスも好ましい。これらの導電性ポリマーとしては、
例えば、特開昭48−22017号公報、特公昭46−
24159号公報、特開昭51−30725号公報、特
開昭51−129216号公報、特開昭55−9594
2号公報、特公昭52−25251号公報、特開昭51
−29923号公報、特公昭60−48024号公報に
記載のアニオン系ポリマー又はラテックス、特開昭48
−91165号公報、特開昭49−121523号公
報、特公昭49−24582号公報、特公昭57−18
176号公報、同57−56059号公報、同58−5
6856号公報、米国特許4118231号明細書など
に記載のカチオン系ポリマー又はラテックスを挙げるこ
とができる。
【0020】これらの導電性を有するポリマー又はラテ
ックスはバインダーを含まない塗布液を用いて塗布して
もよいが、その場合には、さらにその上にバインダーを
塗布することが好ましい。これらの導電性を有するポリ
マー又はラテックスはバインダーと共塗布してもよい。
導電性を有するポリマー又はテラックスの含有量は0.
005〜5g/m2であり、好ましくは0.01〜3g
/m2、より好ましくは0.02〜1g/m2である。バ
インダーは0.005〜5g/m2であり、好ましく
は、0.01〜3g/m2、特に好ましくは0.01〜
2g/m2である。導電性ポリマー又はラテックスとバ
インダーの比は、重量比で100/1〜10/100あ
り、好ましいのは95/5〜15/85であり、特に好
ましいのは90/10〜20/80である。
【0021】本発明の高分子支持体を用いた顕微鏡観察
方法は、例えば、組織切片などの生体試料を上記高分子
支持体に貼付するか、あるいは細胞を分散液試料として
上記高分子支持体上に滴下あるいは塗り付けることによ
って支持体と試料とを接着させた後、必要に応じてアル
コールあるいはホルマリンによる固定化処理を行い、染
色操作を行った後、顕微鏡観察することにより行うこと
ができる。染色法は特に限定されないが、例えば、ヘマ
トキシリン・エオシン染色、ギムザ染色、パパニコロウ
染色などの色素を用いた病理検査で通常用いられる染色
法、特異的抗体を用いた免疫染色法で蛍光標識あるいは
金コロイド標識などの手段により目的抗原を可視化する
方法、オリゴ核酸プローブを用いたin situハイブリダ
イゼーションで蛍光標識などの手段により目的の核酸を
可視化する方法などを好ましく用いることができる。ま
た、標本を封入するためには、カバーガラスの代わりに
高分子支持体を用いることができる。例えば、サクラ精
機(株)のカバーエイドフィルムTMを用いて標本を封入
することができる。
【0022】本明細書において用いられる「顕微鏡観
察」という用語は、生物学的な研究、あるいは病気の原
因を特定ないし推定するために生体試料を用いて行われ
るあらゆる観察方法を包含しており、いかなる意味にお
いても限定的に解釈してはならないが、好ましくは、生
体外に分離・採取された生体試料又は生体外に排泄され
た生体試料(例えば、正常な臓器、組織切片又は細胞、
癌組織切片、破壊性病変組織切片など)を用いて、生体
試料中に含まれる組織、細胞、たんぱく質、核酸、糖
鎖、脂質などの生体物質の観察を行うことを意味してい
る。また、顕微鏡観察には、顕微鏡を用いたあらゆる観
察が包含され、例えば、光学顕微鏡、偏光顕微鏡、位相
差顕微鏡、暗視野顕微鏡、蛍光顕微鏡、レーザー走査顕
微鏡、共焦点顕微鏡などを用いた観察が包含される。
【0023】生体試料の種類は特に限定されないが、例
えば、ヒトを含む哺乳動物から分離・採取した生体試
料、又は実験動物から分離・採取した生体試料などを用
いることができる。例えば、病理組織として、肺癌、胃
癌、食道癌、大腸癌、乳癌、子宮癌、卵巣癌、甲状腺
癌、肝臓癌、口腔癌、前立腺癌、腎臓癌、膀胱癌などの
癌組織から手術や組織検査などにより分離・採取した癌
組織、リンパ節、歯周病組織、リウマチ性関節炎の滑膜
や骨組織などの組織から手術や組織検査などにより分離
・採取した組織、歯肉溝滲出液、破壊性病変組織に含ま
れる液(例えばリウマチ性病変の関節液または歯槽膿漏
組織抽出液)、胸水、腹水、脳脊髄液、乳腺異常分泌
液、卵巣内貯留液、喀痰などを用いることができるが、
生体試料はこれらに限定されることはない。
【0024】試料が組織の場合には、例えば、液体窒素
で急速凍結した試料から凍結切片作成装置を用いて厚さ
1〜10μm、好ましくは4〜6μmの切片を調製し、
この切片を高分子支持体に貼付することによって試料と
高分子支持体とを接着させることができる。穿刺吸引に
より採取した組織検体についても、コンパウンドと共に
液体窒素で急速凍結し、同様に切片を作製して用いるこ
とができる。また、穿刺吸引により採取した組織検体に
ついて細胞診を行う場合には、吸引した検体を高分子支
持体の上に吐出して分散状態で試料と高分子支持体とを
接着させることができる。さらに、組織検体の場合は、
採取した組織の水分を軽く拭った後、高分子支持体の上
に貼付することにより試料を高分子支持体に接着するこ
とができる。もっとも、上記の接着方法は例示のための
ものであり、本発明はこれらの接着方法を用いるものに
限定されることはない。また、「接着」という用語は最
も広義に解釈する必要がある。例えば、試料の一部が高
分子支持体に接着している場合などを含み、いかなる意
味においても限定的に解釈してはならない。
【0025】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに具体的に
説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例に限定され
ることはない。 例1:ポリエチレンテレフタレート(PET)支持体の
製造 テレフタル酸とエチレングリコ−ルを用い、常法に従い
IV=0.66(フェノ−ル/テトラクロルエタン=6
/4(重量比)中25℃で測定)のPETを得た。これを
ペレット化した後130℃で4時間乾燥した後、300
℃で溶融後T型ダイから押し出したあと急冷し、熱固定
後の膜厚が175μmになるような厚みの未延伸支持体
を作成した。これを、周速の異なるロールを用い3.3
倍に縦延伸し、ついでテンターで4.5倍に横延伸し
た、この時の温度はそれぞれ、110℃、130℃であ
った。この後、240℃で20秒間熱固定後これと同じ
温度で横方向に4%緩和した。この後テンターのチャッ
ク部をスリットした。このようにして得たPET支持体
を、これ以降、未処理のPET支持体と呼ぶ。未処理の
PET支持体をスライドガラスとほぼ同サイズ(76×
26mm)に加工したところ、その重量は0.46gでス
ライドガラスの十分の一であった。
【0026】例2:ポリエチレンナフタレート(PE
N)支持体の製造 ナフタレン−2,6−ジカルボン酸ジメチルとエチレン
グリコ−ルを用い、常法に従いIV=0.58(フェノ
−ル/テトラクロルエタン=6/4(重量比)中25℃で
測定)のPENを得た。これをペレット化した後150
℃で4時間乾燥した後、320℃で溶融後T型ダイから
押し出したあと急冷し、熱固定後の膜厚が150μmに
なるような厚みの未延伸支持体を作成した。これを、周
速の異なるロールを用い2.8倍に縦延伸し、ついでテ
ンターで3.7倍に横延伸した、この時の温度はそれぞ
れ、140℃、150℃であった。この後、250℃で
20秒間熱固定後これと同じ温度で横方向に4%緩和し
た。この後テンターのチャック部をスリットした。この
ようにして得たPEN支持体を、これ以降、未処理のP
EN支持体と呼ぶ。
【0027】例3:PET支持体の親水化処理 (a) コロナ処理 未処理のPET支持体の両面にコロナ処理(ピラー社製
ソリッドステートコロナ処理機6KVAモデルを用い、
支持体の両面を室温下において20m/分で処理)を実
施した。この時の電流、電圧の読み取り値から、支持体
には0.375kV・A・分/m2 の処理がなされてお
り、この時の処理周波数は9.6kHz、電極と誘電体
ロ−ルのギャップクリアランスは1.6mmであった。
この上に下記層を塗設した。このようにして得たPET
支持体を、これ以降、コロナ処理PET支持体と呼ぶ。
【0028】(b)親水性薄膜の塗布 (第一層)コロナ処理PET支持体の片面に下記組成の
水分散ラテックスをワイヤーバーを用いて乾燥膜厚が
0.3μmとなるよう塗布し120℃で2分間乾燥し
た。 ブタジエン−スチレン共重合ラテックス 13ml (固形分43%、ブタジエン/スチレン重量比=32/68) 2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−S−トリアジンナトリウム塩 8%水溶液 7ml ラウリルベンゼンスルホン酸ナトリウム 1%水溶液 1.6ml コロイダルシリカ 平均粒径0.1μm のものを55mg 蒸留水 80ml
【0029】(第二層)下記組成の水溶液をワイヤーバ
ーを用いて乾燥膜厚が0.14μmとなるように塗布
し、185℃で3分間乾燥した。 ゼラチン 0.9g メチルセルロース 0.1g (メトローズSM15 置換度1.79〜1.83) 酢酸(濃度99%) 0.02ml 蒸留水 99ml このようにして得たPET支持体を、これ以降、親水化
処理PET支持体と呼ぶ。
【0030】例4:PET支持体の導電性付与 親水化処理PET支持体の片面(親水性薄膜を塗布した
側)に、下記組成の導電性素材を含むアクリルラテック
ス水分散液を、乾燥膜厚が0.2μmになるように塗布
し180℃で30秒乾燥し、表面電気抵抗が106Ωの
支持体を作成した。 アクリル樹脂水分散液 2.0重量部 (ジュリマ−ET410、固形分20重量%、日本純薬(株)製) 酸化スズ−酸化アンチモン水分散物 18.1重量部 (平均粒径0.1μm 、17重量%) ポリオキシエチレンフェニルエ−テル 0.1重量部 コロイダルシリカ(平均粒径0.1μm) 0.5重量部 これに蒸留水を加えて100重量部となるように調製し
た。このようにして得たPET支持体を、これ以降、導
電性処理PET支持体と呼ぶ。
【0031】例5:PEN支持体の親水化処理 (a) グロー処理 断面が直径2cmの円柱状の棒状電極を10cm間隔に
4本絶縁板上に固定した。この電極板を真空タンク内に
固定し、この電極面から15cm離れ、電極面に正対す
るように、未処理のPEN支持体を2秒間の表面処理が
行われるように走行させた。支持体が電極を通過する直
前に、支持体が直径50cmの温度コントローラー付き
加熱ロールに3/4周接触するように加熱ロールを配置
し、さらに加熱ロールと電極ゾーンの間の支持体面に熱
電対温度計を接触させることにより支持体面温度を11
5℃にコントロールした。
【0032】真空槽内の圧力は26.6Pa、雰囲気気体
中のH2O分圧は75%で行った。放電周波数は30K
Hz、処理強度は300mJ/cm2で行った。真空グロ
ー放電電極は特願平5−147864号明細書記載の方
法に従った。放電処理後のPEN支持体が巻き取られる
前に表面温度が30℃になるように、直径50cmの温
度コントローラー付き冷却ロールに接触させ巻き取っ
た。このようにして得たPEN支持体を、これ以降、グ
ロー処理PEN支持体と呼ぶ。
【0033】例6: PEN支持体の導電性付与 塩化第2スズ水和物230重量部と三塩化アンチモン2
3重量部をエタノール3000重量部に溶解し均一溶液
を得た。この溶液に1N水酸化ナトリウム水溶液を前記
溶液がpH3になるまで滴下し、コロイド状酸化第2スズ
と酸化アンチモンの共沈澱物を得た。得られた共沈澱を
50℃に24時間放置し、赤褐色のコロイド状沈澱を得
た。赤褐色コロイド状沈澱を遠心分離により分離し、過
剰なイオンを除くため沈澱に水を加え遠心分離によって
水洗した。この操作を3回繰り返し過剰イオンを除去し
た。
【0034】過剰イオンを除去したコロイド状沈澱20
0重量部を水1500重量部に再分散し、500℃に加
熱した焼成炉に噴霧し、青みがかった平均粒径0.00
5μmの酸化第二スズ一酸化アンチモン複合物の微粒子
を得た。この微粒子粉末の抵抗率は25Ω/cmであっ
た。上記微粉末40重量部と水60重量部の混合液をp
H7.0に調製し、撹はん機で粗分散の後横型サンドミ
ル(ダイノミル、Willy A.Backfen AG製)で滞留時間
が30分になるまで分散して、一次粒子が一部凝集して
2次凝集体として0.05μmになる分散液を調製し
た。
【0035】下記処方の液を乾燥膜厚が0.3μmにな
るようにグロー処理PEN支持体の片面に塗布し、11
0℃で30秒間乾燥した。 上記導電性微粒子分散液(SnO2/Sb22、0.15μm)100重量部 ゼラチン(Ca++を100ppm含有した石灰処理ゼラチン) 10重量部 水 270重量部 メタノール 600重量部 レゾルシン 20重量部 ノニオン系界面活性剤 (特公平3−27099号公報に記載の ノニオン系界面活性剤 I−13) 0.1重量部 このようにして得たPET支持体を、これ以降、導電性
処理PEN支持体と呼ぶ。
【0036】例7:未処理のPET及びPEN支持体を
用いた凍結切片の顕微鏡観察 外科手術により摘出し凍結した乳癌検体を、凍結切片作
製装置を用いて−25℃で厚さ4μに薄切し適切なサイ
ズに切断した未処理のPET及びPEN支持体に接着さ
せた。凍結切片を接着させたPET及びPEN支持体
を、常法によりヘマトキシリン・エオシン染色を行っ
た。乾燥後、組織切片を覆うようにカバーエイドフィル
ム(サクラ精機製)をキシレンを用いて貼り付け乳癌切
片を封入した。この標本をプラスチック製のマウントに
保持し、光学顕微鏡を用いて観察すると、スライドガラ
スを用いて行った場合と同様に、乳癌組織の細胞核及び
細胞質が染色されて観察された。
【0037】例8:導電性処理PET及びPEN支持体
を用いたパラフィン包埋切片の顕微鏡観察 解剖により取り出したラットの腎臓を常法にしたがって
ホルマリンで固定し、パラフィンに包埋した。ミクロト
ームを用いてこの包埋ブロックから0.5μmの厚さの
切片を作製し、適切なサイズに切断した導電性処理PE
T及びPEN支持体に接着させた。切片を接着させたP
ET及びPEN支持体を、常法により脱パラフィン操作
を行った後、ヘマトキシリン・エオシン染色を行った。
乾燥後、組織切片を覆うようにカバーエイドフィルム
(サクラ精機製)をキシレンを用いて貼り付け腎臓切片
を封入した。この標本をプラスチック製のマウントに保
持し、光学顕微鏡を用いて観察すると、スライドガラス
を用いて行った場合と同様に、腎臓組織の細胞核及び細
胞質が染色されて観察された。
【0038】例9:コロナ処理PET支持体を用いた細
胞検体の顕微鏡観察 乳癌の穿刺吸引により採取した検体を、適切なサイズに
切断したコロナ処理PET支持体上に注射針より吐出さ
せ、その上からもう一枚の支持体をかぶせて軽くこすり
あわせることで細胞を分散状態で接着させた。細胞を接
着させたコロナ処理PET支持体を常法によりギムザ染
色した。乾燥後、支持体上に分散した細胞検体を覆うよ
うにカバーエイドフィルム(サクラ精機製)をキシレン
を用いて貼り付け乳癌細胞を封入した。この標本をプラ
スチック製のマウントに保持し、光学顕微鏡を用いて観
察すると、スライドガラスを用いて行った場合と同様
に、乳癌の細胞が染色されて観察された。
【0039】例10:未処理のPET及びPEN支持体
を用いた凍結切片の免疫染色 外科手術により摘出し凍結した乳癌検体を、凍結切片作
製装置を用いてー25℃で厚さ4μmに薄切し適切なサ
イズに切断した未処理のPET及びPEN支持体に接着
させた。PBSで洗浄し、1%過酸化水素メタノール溶
液に10分間浸漬した後、PBSで洗浄し、10%正常
ウサギ血清に30分間浸漬した。余分な水分を拭き取っ
た後、抗サイトケラチン19マウスモノクローナル抗体
のPBS溶液を乳癌切片上に滴下し、4℃で一晩反応さ
せた。 PBSで洗浄後余分な水分を拭き取り、ビオチ
ン標識抗マウスIgG抗体のPBS溶液を滴下した。1
0分間3回の洗浄の後金コロイド標識された抗マウスI
gGヤギ抗体と60分間ずつ液を新しく換えて2回反応
させ、PBSで洗浄後蒸留水で洗浄し、支持体上で切片
を2%グルタルアルデヒドで10分間固定した。蒸留水
で洗浄した後、アマシャム社のIntenSETM M Silver Enh
ancement Kitを用いてアルミホイル遮光下で10分間反
応させ、蒸留水で洗浄した。乾燥後、支持体上に接着さ
せた乳癌切片を覆うようにカバーエイドフィルム(サク
ラ精機製)をキシレンを用いて貼り付け、乳癌細胞を封
入した。この標本をプラスチック製のマウントに保持
し、光学顕微鏡を用いて観察すると、サイトケラチン1
9の存在を示す黒色の発色が観察できた。
【0040】
【発明の効果】本発明により提供される高分子支持体
は、吸水性が小さいため生体試料との接触によっても寸
度変化が小さく、適度な膜厚に設定されているため軽く
てかさばらないという特徴を有しており、取り扱いの安
全性及び保存性が大幅に改善されている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋本 斉和 神奈川県南足柄市中沼210番地 富士写真 フイルム株式会社足柄研究所内 Fターム(参考) 2H052 AD14 AD25

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生体試料又は細胞をその表面に接着さ
    せ、生体試料又は細胞を染色した後、顕微鏡観察を行う
    ために用いる、吸水性の低い薄膜状の高分子支持体。
  2. 【請求項2】 主成分がポリエチレンテレフタレート
    又はポリエチレンナフタレートである請求項1に記載の
    高分子支持体。
  3. 【請求項3】 膜厚が50μm〜300μmである請求
    項1又は2に記載の高分子支持体。
  4. 【請求項4】 片側又は両側の表面が親水化処理された
    請求項1ないし3のいずれか1項に記載の高分子支持
    体。
  5. 【請求項5】 片側又は両側の表面に導電性の薄膜が設
    けられた請求項1ないし4のいずれか1項に記載の高分
    子支持体。
  6. 【請求項6】 生体試料がヒトを含む哺乳類動物から分
    離・採取された生体試料である請求項1ないし5のいず
    れか1項に記載の高分子支持体。
  7. 【請求項7】 生体試料が組織切片であるか、又は穿刺
    吸引検体、尿沈渣、血液、喀痰、若しくは粘膜の細胞で
    ある請求項6に記載の高分子支持体。
  8. 【請求項8】 細胞が培養された細胞である請求項1な
    いし5のいずれか1項に記載の高分子支持体。
  9. 【請求項9】 染色が病理検査で用いられる染色法、免
    疫染色法、又はin situハイブリダイゼーションにより
    行われる請求項1ないし8のいずれか1項に記載の高分
    子支持体。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし8のいずれか1項に記
    載の高分子支持体を用いて生体試料又は細胞の顕微鏡観
    察を行う方法。
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