JP2001213645A - 窓用複層ガラス - Google Patents

窓用複層ガラス

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JP2001213645A
JP2001213645A JP2000020874A JP2000020874A JP2001213645A JP 2001213645 A JP2001213645 A JP 2001213645A JP 2000020874 A JP2000020874 A JP 2000020874A JP 2000020874 A JP2000020874 A JP 2000020874A JP 2001213645 A JP2001213645 A JP 2001213645A
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glass plate
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JP2000020874A
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Hidemi Kato
英美 加藤
Yasuto Kinoshita
泰斗 木下
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Nippon Sheet Glass Co Ltd
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Nippon Sheet Glass Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C27/00Joining pieces of glass to pieces of other inorganic material; Joining glass to glass other than by fusing
    • C03C27/06Joining glass to glass by processes other than fusing
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E06DOORS, WINDOWS, SHUTTERS, OR ROLLER BLINDS IN GENERAL; LADDERS
    • E06BFIXED OR MOVABLE CLOSURES FOR OPENINGS IN BUILDINGS, VEHICLES, FENCES OR LIKE ENCLOSURES IN GENERAL, e.g. DOORS, WINDOWS, BLINDS, GATES
    • E06B3/00Window sashes, door leaves, or like elements for closing wall or like openings; Layout of fixed or moving closures, e.g. windows in wall or like openings; Features of rigidly-mounted outer frames relating to the mounting of wing frames
    • E06B3/66Units comprising two or more parallel glass or like panes permanently secured together

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  • Organic Chemistry (AREA)
  • Joining Of Glass To Other Materials (AREA)
  • Securing Of Glass Panes Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 窓ガラスに求められる強度を保持しつつ、総
厚さを抑えることができる窓用複層ガラス構造を提供す
る。 【解決手段】 窓用複層ガラス10は、薄いガラス板1
1と、この薄いガラス板11より強度が高く且つ厚いガ
ラス板12と、を一定の間隔Dを置いて平行に保ち、中
間層13に乾燥した気体を封じ込め、ガラス板11,1
2の周囲を乾燥剤入りスペーサ15及びシール剤16で
塞いだものである。 【効果】 強度を増加するために厚いガラスのさらなる
増厚を図ると、複層ガラスの総厚さが増加する割に、有
効な強度が増えないことになる。そこで、本発明では、
厚いガラス板のさらなる増厚は控えて、代わりに高強度
ガラスを厚いガラス板に適用することにした。これで、
複層ガラスの総厚さを抑えつつ、大きな強度を発生させ
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は窓用複層ガラスの改
良に関する。
【0002】
【従来の技術】2枚のガラス板の一方に対して他方の厚
さを異ならせた形式の複層ガラスは、例えば特開平7
−42451号公報「建築物用複層ガラス」や特公昭
60−4146号公報「遮音光透過性パネル」や特開
平2−289451号公報「車両用防音窓ガラス」が提
案されている。
【0003】上記は、反射性膜を付した外側ガラス板
の板厚に対し内側ガラス板を70%以下の薄板厚にした
ことを特徴とし、一対のガラス板間に封じ込めたガスが
熱膨張するときには、内側ガラス板を大きく撓ませるこ
とにより、外側ガラス板の撓みを抑え、結果的に反射性
膜の撓みを抑えることができ、反射映像歪の問題を解決
することができると言うものである。
【0004】上記は、一方のガラスの単位面積当りの
質量が、他方のそれの1.2倍以上とした複層ガラスで
あり、同じ厚さのガラス板で構成した複層ガラスに比較
して遮音特性が格段に向上すると言うものである。
【0005】上記は、同公報記載の請求項3によれ
ば、厚みが20%以上違う2枚のモノリシック・ガラス
からなる窓ガラスであり、同公報記載の請求項6によれ
ば、厚みが少なくとも40%違う2枚のモノリシック・
ガラスからなる窓ガラスであり、上記と同様に大きな
遮音特性が見込めると言うものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記〜の複層ガラ
スを、一方のガラス板が直接外に面する窓ガラスに適用
した場合には、一方のガラス板には風荷重(又は風圧)
が直接作用する。しかし、上記〜の公報には風荷重
の記載が見当たらない。風荷重は建築基準法で定められ
たものであり、台風の風速より十分に大きな風速から導
いた風圧力である。
【0007】上記は封入ガスの膨張対策、上記,
は遮音性能向上のために複層ガラスを提案しているもの
であるが、いずれも風荷重に耐えるまで板厚を増さなけ
ればならない。そうしないと窓ガラスとしては採用でき
ないからである。板厚を増加した結果、複層ガラス自体
が重くなり窓の施工コストが嵩むと共に、中間空気(ガ
ス)層を含む総厚さが増大し、窓枠の厚さが大きくな
り、建築物に与える影響が大きくなる。そこで、本発明
の目的は窓ガラスに求められる強度を保持しつつ、総厚
さを抑えることができる窓用複層ガラス構造を提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1は、2枚のガラス板を一定の間隔を置いて平
行に配置し、中間層に乾燥した気体を封じ込め前記ガラ
ス板の周囲をスペーサ及びシール材で塞ぎ且つ一方のガ
ラス板を厚いガラス板とし、他方のガラス板を薄いガラ
ス板とした窓用複層ガラスにおいて、厚いガラス板を、
薄いガラス板より強度の高いガラス板で構成したことを
特徴とする。
【0009】詳細は後述するが、複層ガラスにおいては
風荷重を2枚のガラスで分担する。このときに荷重分担
の割合は各々のガラス板の厚さの3乗の比となることが
知られている。このため厚いガラス板の荷重分担は非常
に高くなる。従って、強度を増加するために厚いガラス
のさらなる増厚を図ると、複層ガラスの総厚さが増加す
る割に、有効な強度が増えないことになる。そこで、請
求項1は、厚いガラス板のさらなる増厚は控えて、代わ
りに高強度ガラス、例えば倍強度ガラスや強化ガラスを
厚いガラス板に適用することにした。これで、複層ガラ
スの総厚さを抑えつつ、大きな強度を発生させることが
できる。
【0010】請求項2は、薄いガラス板をフロートガラ
スまたは網入りガラスとし、厚いガラス板を倍強度ガラ
ス又は強化ガラスとしたことを特徴とする。フロートガ
ラス及び網入りガラスに対して倍強度ガラスは約2倍の
強度を有し、又強化ガラスはそれ以上の強度を有する。
そして、フロートガラス、網入りガラス、倍強度ガラス
及び強化ガラスは流通量が多く、入手容易であるから複
層ガラスのコスト上昇を抑えることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見る
ものとする。図1は本発明に係る窓用複層ガラスの部分
斜視図であり、窓用複層ガラス(以下「複層ガラス」と
いう)10は、薄いガラス板11と、この薄いガラス板
11より強度が高く且つ厚いガラス板12と、を一定の
間隔Dを置いて平行に保ち、中間層13に乾燥した気体
を封じ込め、ガラス板11,12の周囲を乾燥剤入りス
ペーサ15及びシール剤16で塞いだものである。
【0012】具体的な一例として、薄いガラス板11を
フロートガラスまたは網入りガラスとしたときは、厚い
ガラス板12を倍強度ガラス又は強化ガラスとする。フ
ロートガラス及び網入りガラスに対して倍強度ガラスは
約2倍の強度を有し、又強化ガラスはそれ以上の強度を
有する。そして、フロートガラス、網入りガラス、倍強
度ガラス及び強化ガラスは流通量が多く、入手容易であ
るから複層ガラスのコスト上昇を抑えることができるか
らである。
【0013】以上の構成からなる複層ガラス10の作用
を次に説明する。図2(a),(b)は本発明の複層ガ
ラスの作用説明図である。(a)において、複層ガラス
10は、模式的に厚さt1の厚いガラス板12と厚さt2
(ただしt2<t1)の薄いガラス板11とを基本要素と
したものである。
【0014】複層ガラスが風圧力Pを受けると、(b)
に示す通り、ガラス板12はδ1、ガラス板11はδ2
け撓むとする。これらの撓みδ1,δ2は風圧カPの分担
風圧力P1,P2がそれぞれガラス板12,11に作用し
たことによって発生したものと考える。撓みは荷重に比
例し、板厚の3乗に反比例することから次式で表せる。
【0015】
【数1】
【0016】ここで、t1,t2はガラス板12,11の
板厚、mは定数である。また、P1,P2は風庄力Pの分
担風圧力であるから次式が成り立つ。
【0017】
【数2】
【0018】また、複層ガラスを構成する2枚のガラス
板の間隔が十分に狭く、ここでの容積変化が無視できる
として、前記δ1,δ2は近似的に等しいと仮定する。
【0019】
【数3】
【0020】従って、前記(式・1),(式・2)及び
(式・3)より次式が得られる。
【0021】
【数4】
【0022】前記(式・4)から、ガラス板12が分担
する風圧力P1とガラス板11が分担する風圧力P2の比
は、各々のガラス板の厚さの3乗の比となることが分か
る。一方、1枚のガラス板の許容風圧力PPは次式で表さ
れることが知られている。
【0023】
【数5】
【0024】ここで、Kはガラス板の強度を表すガラス
品種により異なる定数、Fは安全率、Aはガラス板の面
積、tは板厚である。これを、複層ガラスのガラス板1
2,11それぞれに当てはめると次式となる。
【0025】
【数6】
【0026】ここで、PP1,PP2はガラス板12,11に
負荷される風圧力の許容値である。すなわち、ガラス板
12,11が単独にあった場合の許容風圧力である。ま
た、K1,K2はガラス板12,11の強度を表す定数で
ある。また、安全率F、ガラス板の面積Aはガラス板1
2,11で同じとする。ガラス板12,11が複層ガラ
スとして組み合わされた場合には、複層ガラスに負荷さ
れる総風圧力とガラス板12,11それぞれに負荷され
る分担風圧力との間には(式・4)の関係があるから、
(式・4)と(式・6)から次式が得られる。
【0027】
【数7】
【0028】
【数8】
【0029】ここで、PP’はガラス板12に許容風圧力
PP1が作用するときの複層ガラスの総風圧力、PP”はガ
ラス板11に許容風圧力PP2が作用するときの複層ガラ
スの総風圧力である。複層ガラス全体について考える
と、ガラス板12,11ともに許容風圧力を満たしてい
なければならないから、複層ガラスとしての許容風圧力
PPは(式・7)、(式・8)の値の小さい方を採り、次
式で表せる。
【0030】
【数9】
【0031】以降、(式・7)〜(式・9)を用いて説
明を続ける。まず、ガラス仮12,11を具体的な材質
を指定して許容風圧力を調べる。
【0032】厚いガラス板12は、フロートガラス(比
較例)、倍強度ガラス(実施例)、強化ガラス(実施
例)の3種を検討する。一方、薄いガラス板11は、フ
ロートガラス及び網入りガラス(比較例・実施例)と
し、上記式に数値を代入してPP’、PP”を求める。許容
風圧力の算出では、安全率F、ガラス板の面積Aはガラ
ス板12,11で同じとし、記号のまま扱う。また、ガ
ラス板の強度を表す定数K 1,K2には、それぞれのガラ
ス品種の強度比を考慮し、フロートガラス及び網入りガ
ラスは変数K-0、倍強度ガラスはK0の2倍、強化ガラ
スはK0の3倍を用い、K0は記号のまま扱う。まず、薄
いガラス板11にフロートガラスを用いる場合の例を示
す。
【0033】比較例1: 基本構成:6mmと3mmのガラス板からなる複層ガラ
ス ・厚いガラス板: ガラスの種類 フロートガラス 6mm t1=6 K1=K0 ・薄いガラス板: ガラスの種類 フロートガラス 3mm t2=3 K2=K0
【0034】
【数10】
【0035】PP’、PP”の小さい方を許容風圧力とする
から、この例では、PPは以下のとおりとなる。
【0036】
【数11】
【0037】実施例1: 基本構成:6mmと3mmのガラス板からなる複層ガラ
ス ・厚いガラス板: ガラスの種類 倍強度ガラス 6mm t1=6 K1=2×K0 ・薄いガラス板: ガラスの種類 フロートガラス 3mm t2=3 K2=K0
【0038】
【数12】
【0039】PP’、PP”の小さい方を許容風圧力とする
から、この例では、PPは以下のとおりとなる。
【0040】
【数13】
【0041】実施例2: 基本構成:6mmと3mmのガラス板からなる複層ガラ
ス ・厚いガラス板: ガラスの種類 強化ガラス 6mm t1=6 K1=3×K0 ・薄いガラス板: ガラスの種類 フロートガラス 3mm t2=3 K2=K0
【0042】
【数14】
【0043】PP’、PP”の小さい方を許容風圧力とする
から、この例では、PPは以下のとおりとなる。
【0044】
【数15】
【0045】許容風圧力は、フロートガラス同士を組み
合わせた比較例1では16.875(K0/FA)であ
るが、倍強度ガラスにフロートガラスを組み合わせた実
施例1では33.750(K0/FA)、強化ガラスに
フロートガラスを組み合せた実施例3では47.250
(K0/FA)と大きくなる。
【0046】フロートガラス同士を組み合わせた複層ガ
ラスの許容風圧力を実施例1,2並みに増加する有力な
手法として、厚いガラス板の厚さを増加する手法があ
り、その具体例を次に説明する。
【0047】比較例2: 基本構成:10mmと3mmのガラス板からなる複層ガ
ラス ・厚いガラス板: ガラスの種類 フロートガラス 10mm t1=10 K1=K0 ・薄いガラス板: ガラスの種類 フロートガラス 3mm t2=3 K2=K0
【0048】
【数16】
【0049】PP’、PP”の小さい方を許容風圧力とする
から、この例では、PPは以下のとおりとなる。
【0050】
【数17】
【0051】比較例2ではフロートガラスの板厚を増加
することで、前記実施例1並みの許容風圧力が得られ
た。しかし、前記実施例1は、中間層の間隔を12mm
とすれば、複層ガラスの総厚さは21mm(=6+12
+3)である。これに対して、比較例2の槙層ガラスは
総厚さは25mm(=10+12+3)となる。さらに
はPP”=199.694(K0/FA)のごとく薄いガ
ラス板には極めて大きな許容風圧力が見込めるのに、こ
れを真の許容風圧力とすることができず、全体的に無駄
がある、若しくはバランスが悪いといわざるを得ない。
【0052】比較例3: 基本構成:12mmと3mmのガラス板からなる複層ガ
ラス ・厚いガラス板: ガラスの種類 フロートガラス 12mm t1=12 K1=K0 ・薄いガラス板: ガラスの種類 フロートガラス 3mm t2=3 K2=K0
【0053】
【数18】
【0054】PP’、PP”の小さい方を許容風圧力とする
から、この例では、PPは以下のとおりとなる。
【0055】
【数19】
【0056】比較例3ではフロートガラスの板厚を増加
することで、前記実施例2並みの許容風圧力が得られ
た。しかし、前記実施例2は、中間層の間隔を12mm
とすれば、複層ガラスの総厚さは21mm(=6+12
+3)である。これに対して比較例3の複層ガラスは総
厚さが27mm(=12+12+3)となる。さらに
は、PP”=341.250(K0/FA)のごとく薄い
ガラス板には極めて大きな許容風圧力が見込めるのに、
これを真の許容風圧力とすることができず、全体的に無
駄がある、若しくはバランスが悪いと言わざるを得な
い。なお、フロートガラス板には、規格品の場合、12
mmの次が15mmとなり、15mmを厚いガラス板に
適用すれば、PP=71.820(K0/FA)が得られ
る。次に、薄いガラス板11に網入りガラスを用いる場
合の例を示す。
【0057】比較例4: 基本構成:12mmと6.8mmのガラス板からなる複
層ガラス ・厚いガラス板: ガラスの種類 フロートガラス 12mm t1=12 K1=K0 ・薄いガラス板: ガラスの種類 網入りガラス 6.8mm t2=6.8 K2=K0
【0058】
【数20】
【0059】PP’、PP”の小さい方を許容風圧力とする
から、この例では、PPは以下のとおりとなる。
【0060】
【数21】
【0061】実施例3: 基本構成:12mmと6.8mmのガラス板からなる横
層ガラス ・厚いガラス板: ガラスの種類 倍強度ガラス 12mm t1=12 K1=2×K0 ・薄いガラス板: ガラスの種類 網入りガラス 6.8mm t2=6.8 K2=K0
【0062】
【数22】
【0063】PP’、PP”の小さい方を許容風圧力とする
から、この例では、PPは以下のとおりとなる。
【0064】
【数23】
【0065】許容風圧力は、フロートガラスと網入りガ
ラスを組み合わせた比較例4では56.734(K0
FA)であるが、倍強度ガラスと綱入りガラスを組み合
わせた実施例3では113.468(K0/FA)と大
きくなる。フロートガラスと網入りガラスを組み合わせ
た複層ガラスの許容風圧力を実施例3並に増加する有力
な手法として、フロートガラスの板厚を増加する手法が
あり、その具体例を次に説明する。
【0066】比較例5: 基本権成:19mmと6.8mmのガラス板からなる複
層ガラス ・厚いガラス板: ガラスの種類 フロートガラス 19mm t1=19 K1=K0 ・薄いガラス板: ガラスの種類 綱入りガラス 6.8mm t2=6.8 K2=K0
【0067】
【数24】
【0068】PP’、PP”の小さい方を許容風圧力とする
から、この例では、PPは以下のとおりとなる。
【0069】
【数25】
【0070】比較例5ではフロートガラスの板厚を増加
することで、前記実施例3並の許容風圧力が得られた。
しかし、前記実施例3は、中間層の間隔を12mmとす
れば、複層ガラスの総厚さは30.8mm(=12+1
2+6.8)である。これに対して比較例5の複層ガラ
スは総厚さが37.8mm(=19+12+6.8)と
なる。さらには、PP”=418.864(K0/FA)
のごとく薄いガラスには極めて大きな許容風圧力が見込
めるのに、これを真の許容風圧力とすることができず、
全体的に無駄がある、若しくはバランスが悪いと言わざ
るを得ない。
【0071】以上の比較例1〜5及び実施例1〜3を考
察すると、次のことが言える。 異なる厚さのガラス板で構成した複層ガラスにおい
て、両ガラス板を強度が同程度のもの(フロートガラス
同士、フロートガラスと網入りガラス、倍強度ガラス同
士など)で構成すると、真の許容風圧力は厚いガラス板
で決まる。このことは、複層ガラスの総厚さが大きくな
る割合に真の許容風圧力は増加しないことを意味する。 2枚のガラス板が厚さの3乗の比で風圧力を分担する
ことから、厚いガラス板のさらなる増厚は控える。代わ
りに、高強度ガラスに変えることが有効である。 薄いガラス板は数値Kの小さいもの、厚いガラス板は
数値Kの大きいものを選ぶとよい。
【0072】尚、本発明の複層ガラスを構成するガラス
板の材質は上述した通りに、前記表1を参照の上適宜選
択すればよく、またガラス板の厚さは、薄いガラス板を
3mm、4mm、5mm、6mm、6.8mm、8m
m、10mm、12mm、15mm、19mmの如く規
格値から選ぶか、特別注文品として任意の数値にするか
は自由であり、この薄いガラス板の厚さに適当な寸法を
加えたものを厚いガラス板の厚さとすればよく、2枚の
ガラス板の厚さは格別に規定するものではない。
【0073】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1は、異なる厚さのガラス板で構成した複
層ガラスにおいては、厚いガラス板を薄いガラス板より
高強度ガラスにしたことを特徴とする。すなわち、強度
を増加するために厚いガラスのさらなる増厚を図ると、
複層ガラスの総厚さが増加する割に、有効な強度が増え
ないことになる。そこで、請求項1では、厚いガラス板
のさらなる増厚は控えて、代わりに高強度ガラス、例え
ば倍強度ガラスや強化ガラスを厚いガラス板に適用する
ことにした。これで、複層ガラスの総厚さを抑えつつ、
大きな強度を発生させることができる。厚いガラス板の
さらなる増厚を控えたので、複層ガラスの総重量の増加
を抑えることができ、重量増加に伴なって発生が予想さ
れる施工費用のアップを抑えることができる。
【0074】請求項2は、薄いガラス板をフロートガラ
スまたは網入りガラスとし、厚いガラス板を倍強度ガラ
ス又は強化ガラスとしたことを特徴とし、フロートガラ
ス、網入りガラス、倍強度ガラス及び強化ガラスは流通
量が多く、入手容易であるから複層ガラスのコスト上昇
を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る窓用複層ガラスの部分斜視図
【図2】本発明の複層ガラスの作用説明図
【符号の説明】
10…窓用複層ガラス(複層ガラス)、11…薄いガラ
ス板、12…厚いガラス板、13…中間層、15…スペ
ーサ、16…シール剤。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E016 AA01 AA07 BA06 CA01 CB01 CC02 4G061 AA01 BA01 CB06 CD02 CD22 CD25

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2枚のガラス板を一定の間隔を置いて平
    行に配置し、中間層に乾燥した気体を封じ込め前記ガラ
    ス板の周囲をスペーサ及びシール材で塞ぎ且つ一方のガ
    ラス板を厚いガラス板とし、他方のガラス板を薄いガラ
    ス板とした窓用複層ガラスにおいて、 前記厚いガラス板を、薄いガラス板より強度の高いガラ
    ス板で構成したことを特徴とする窓用複層ガラス。
  2. 【請求項2】 前記薄いガラス板をフロートガラスまた
    は網入りガラスとし、厚いガラス板を倍強度ガラス又は
    強化ガラスとしたことを特徴とする請求項1記載の窓用
    複層ガラス。
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