JP2001213225A - 車両用灯具 - Google Patents

車両用灯具

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JP2001213225A
JP2001213225A JP2000023793A JP2000023793A JP2001213225A JP 2001213225 A JP2001213225 A JP 2001213225A JP 2000023793 A JP2000023793 A JP 2000023793A JP 2000023793 A JP2000023793 A JP 2000023793A JP 2001213225 A JP2001213225 A JP 2001213225A
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lens
vehicle
collision
outer peripheral
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Kenji Otani
健二 大谷
Taro Maeda
多朗 前田
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60QARRANGEMENT OF SIGNALLING OR LIGHTING DEVICES, THE MOUNTING OR SUPPORTING THEREOF OR CIRCUITS THEREFOR, FOR VEHICLES IN GENERAL
    • B60Q1/00Arrangement of optical signalling or lighting devices, the mounting or supporting thereof or circuits therefor
    • B60Q1/02Arrangement of optical signalling or lighting devices, the mounting or supporting thereof or circuits therefor the devices being primarily intended to illuminate the way ahead or to illuminate other areas of way or environments
    • B60Q1/04Arrangement of optical signalling or lighting devices, the mounting or supporting thereof or circuits therefor the devices being primarily intended to illuminate the way ahead or to illuminate other areas of way or environments the devices being headlights
    • B60Q1/0491Shock absorbing devices therefor

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Lighting Device Outwards From Vehicle And Optical Signal (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】車両用灯具の衝突時の障害物に対する衝撃緩和
を図る為の構造を簡単化し、車両用灯具に対する車両の
設置スペースを極力小さくし、組立ての際の作業負荷を
軽減することができる車両用灯具を提供する。 【解決手段】車両前端部に配設されたレンズ2、このレ
ンズ2の後端の外周部を支持するとともに車体に固定さ
れたハウジング3とを備え、障害物との衝突時に、レン
ズ2をハウジング3の車体への取付部に対して相対的に
後退可能とする破断用弱部3b(後退許容手段)を設け
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、車両用灯具に関
し、主に前方へ照射する車両用灯具に障害物が衝突した
時にレンズのみを後退させるようにした車両用灯具に関
する。
【0002】
【従来の技術】 車両用灯具は、車両前端部のヘッドラ
ンプ、フォグランプ、ターンシグナルランプと車両後端
部のテールランプ、ストップランプ、ターンシグナルラ
ンプ等の種類があり、それら車両用灯具のうち、特に車
両前端部のヘッドランプとフォグランプは、夜間走行時
あるいはトンネル走行時や視界の悪い悪天候時の走行
中、前方の道路と道路上の障害物(対象物)を視易くす
る為のものである。
【0003】近年、障害物との衝突時にその障害物への
衝撃を緩和する為、車両前端部の車両用灯具のレンズの
前端部とバンパーの表面の前後方向位置をほぼ揃えて配
置し、その車両用灯具が道路上の障害物等に衝突した
時、障害物とともに車両用灯具を後退するように構成し
て、その障害物への衝撃を緩和するようにした車両用灯
具が提案されている。例えば、特開平9−30321号
公報の車両用灯具は、車両前端部に配設されたレンズ
と、このレンズの後端の外周部を支持するハウジングと
を備え、このハウジングの内部にはリフレクタ、電球等
が設けられている。車体側には上下1対の傾動ステーが
傾動可能に連結され、各傾動ステーの先端部にはスリッ
トが夫々形成され、ハウジングの後端部には上下1対の
ブラケットが固着され、各ブラケットには係合ピンが夫
々取付けられて各係合ピンに各傾動ステーのスリット
(被係合部)が離脱可能に夫々係合されている。
【0004】常時は、これら傾動ステーがほぼ鉛直姿勢
に保持されて係合ピンとスリットとが係合状態を保持す
る。例えば障害物との衝突時には、各傾動ステーが傾動
してほぼ水平方向に回動し、ハウジング及びレンズが斜
め下方側後方へ移動し、最終的に係合ピンはスリットか
ら離脱する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】 特開平9−3032
1号公報の車両用灯具では、障害物との衝突時に、車両
用灯具全体が傾動ステーに対して後退する構造なので、
車両に車両用灯具後退用のスペースを設けなければなら
ず、他の部材や機器のレイアウトにも制約を受ける。傾
動ステー、ブラケット、係合ピンが必要となるので、部
品点数が多くなり構造が複雑となる。組立ての際にスリ
ットに係合ピンを係合させたり、係合ピンの係合状態
で、水平姿勢の傾動ステーを鉛直姿勢に回動してセット
する、等の多くの工数と労力が必要となる。本発明の目
的は、車両用灯具の衝突時の障害物(対象物)に対する
衝撃緩和を図る為の構造を簡単化すること、車両用灯具
の為の設置スペースを極力小さくすること、組立ての際
の作業負荷を軽減すること、等である。
【0006】
【課題を解決するための手段】 請求項1の車両用灯具
は、車両前端部に配設されたレンズと、このレンズの後
端に外周部を支持するとともに車体に固定されたハウジ
ングとを備えた車両用灯具において、障害物との衝突時
に、前記レンズをハウジングの車体への取付部に対して
相対的に後退可能とする後退許容手段を設けたことを特
徴とするものである。障害物との衝突時その衝撃力があ
るレベル以上のとき、レンズが、後退許容手段によりハ
ウジングの車体への取付部に対して相対的に後退する。
例えば、後退許容手段として、ハウジングに形成した破
断用弱部を適用する場合には、衝突時、その破断用弱部
が破断してレンズがハウジングの車体への取付部に対し
て相対的に後退する。後退許容手段として、ハウジング
に衝突時収縮可能に形成された蛇腹形状部を適用する場
合には、衝突時、蛇腹形状部が収縮してレンズがこの蛇
腹形状部とともに後退移動する。
【0007】衝突の際の衝撃力があるレベル以上のと
き、レンズがハウジングの車体への取付部に対して相対
的に後退するので、障害物への衝撃を緩和することがで
き、ハウジング後退用の前後方向のスペースを確保する
必要がなくなり、設計の自由度が広がり、車両用灯具の
後方付近における他の車体部材とエンジンルーム内の機
器のレイアウト上も有利となる。前記公報に記載の従来
のものに比べて部品点数を少なくでき、構造が簡単化す
る。ハウジングの取付部を車体にボルト等で取付けるだ
けで簡単に組立てることができるので、組立ての工数と
労力を軽減することができる。
【0008】請求項2の車両用灯具は、請求項1の発明
において、前記後退許容手段は、ハウジングの前端部の
レンズ外周支持部とハウジングの前記取付部との間に衝
突時破断可能に形成された破断用弱部であることを特徴
とするものである。障害物との衝突時には、ハウジング
の前記取付部が車体に固定されたままハウジングの破断
用弱部が破断し、レンズが後退する。
【0009】請求項3の車両用灯具は、請求項2の発明
において、前記破断用弱部はハウジングの他の部位より
も薄肉状に形成され、この破断用弱部が破断された状態
では、前記レンズの周壁部がハウジングに外嵌するよう
に構成されたことを特徴とするものである。破断用弱部
がハウジングの他の部位よりも薄肉状に形成されている
ので、衝突時、破断用弱部は衝撃力により破断し易くな
る。破断用弱部が破断された状態では、レンズの周壁部
がハウジングに外嵌するので、ハウジングの外周側のス
ペースを有効活用してハウジング後退用のスペースを確
保する必要がない。
【0010】請求項4の車両用灯具は、請求項1の発明
において、前記後退許容手段は、ハウジングに衝突時収
縮可能に形成された蛇腹形状部であることを特徴とする
ものである。障害物との衝突時には、ハウジングの前記
取付部が車体に固定されたまま蛇腹形状部が収縮するこ
とにより、レンズが後退する。請求項5の車両用灯具
は、請求項4の発明において、前記ハウジングの車体へ
の取付部に、衝撃吸収支持部を設けたことを特徴とする
ものである。衝突時、蛇腹形状部が収縮し、その後衝撃
吸収支持部が崩壊することにより、レンズの後退距離は
長くなり、衝突した障害物への衝撃を一層緩和すること
ができる。
【0011】請求項6の車両用灯具は、請求項5の発明
において、前記衝撃吸収支持部はハニカム構造からなる
ことを特徴とするものである。それ故、衝撃吸収支持部
に強い衝撃力が作用したとき、蛇腹形状部の収縮の後、
このハニカム構造が崩壊し、レンズの後退距離は長くな
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。本実施形態は、自動車の前
端部のヘッドランプとしての左右1対の車両用灯具1に
本発明を適用した場合の例である。但し、左右1対の車
両用灯具1は左右対称の同じ構造であるので、片側のも
のについて説明する。図1〜図4に示すように、車両用
灯具1は、車両前端部に配設されたレンズ2と、このレ
ンズ2の後端の外周部2aを支持するとともに車体に固
定されたハウジング3とを備え、これらレンズ2とハウ
ジング3の内部空間には、リフレクタ4と電球5等がハ
ウジング3の奥端部に可動に連結されている。電球5は
リフレクタ4と一体的にハウジング3に対してボールジ
ョイント11等を介して連結され、上下左右方向に背面
側から光軸調整可能である。
【0013】レンズ2について説明すると、レンズ2
は、ガラス製またはプラスチック製で正面視略四角形状
に形成されるとともに側面視の断面が略コ字形状に形成
され且つその開口部を後方に向けて配設され、レンズ2
の後端の外周部2aよりやや前側の外周部にはフランジ
部2bが形成されている。レンズ2の前面のうち下端部
はバンパー6の表面と同一面をなすように隙間を空けて
配置され、レンズ2の前面のうち上端部は閉状態のボン
ネット7の先端部近傍に配置され、これによりレンズ2
の前面は下端側に向かう程前側にやや突出する形状に配
置されている。
【0014】ハウジング3について説明すると、図2〜
図4に示すように、ハウジング3は、合成樹脂製で正面
視略四角形状に形成され、側面視の断面はレンズ2の断
面コ字形状よりも小さい略コ字形状断面に形成され、リ
フレクタ4の形状に沿って左右方向の中央付近程後方へ
膨らんだ形に形成されている。このハウジング3の外周
部のうち、前後方向中央付近における左側下端部、右側
面部には、ハウジング3を車体へ取付ける取付部8,9
が夫々一体的に設けられ、これら取付部8,9が車体の
シュラウドパネル10にボルトで固定されている。
【0015】ハウジング3の前端部には、レンズ2の外
周部2aを支持する断面コ字形状の環状のレンズ外周支
持部3aが形成され、これらレンズ外周支持部3aとレ
ンズ2の外周部2aとの間の環状隙間には、ホットメル
トシール12が充填されて水密に固着されている。レン
ズ外周支持部3aと取付部8,9との間のうちレンズ外
周支持部3aの近傍部には、ハウジング3の全周に亙っ
て後退許容手段としての破断用弱部3bが形成され、こ
の破断用弱部3bは、ハウジング3の他の部位よりも薄
肉状に形成されて衝突時にあるレベル以上の衝撃力が作
用したときに破断可能である(図4参照)。従って、障
害物との衝突時その衝撃力があるレベル以上のとき、破
断用弱部3bが破断して、レンズ2とレンズ外周支持部
3aはハウジング3の取付部8,9に対して相対的に後
退するように構成されている。尚、符号13は電球5の
為の端子を示す。
【0016】次に、この車両用灯具1の作用について説
明する。障害物(歩行者も含む)との衝突時には、図4
に示すように、レンズ2に作用する衝撃力が所定レベル
以上のとき、ハウジング3の取付部8,9(図2参照)
が車体のシュラウドパネル10に固定されたまま破断用
弱部3bが破断し、レンズ2とレンズ外周支持部3aが
ハウジング3の車体への取付部8,9に対して相対的に
後退しボンネット7等も変形する。このとき、レンズ2
の周壁部とレンズ外周支持部3aがハウジング3に部分
的に外嵌する状態になる。
【0017】衝突時、レンズ2がハウジング3の取付部
8,9に対して相対的に後退するので、障害物への衝撃
を著しく緩和することができ、ハウジング3の大部分は
車体に対して相対的に後退しないため、ハウジング3後
退用の前後方向のスペースを確保する必要がなくなり、
設計の自由度が広がり、車両用灯具の後方付近における
他の車体部材とエンジンルーム内の機器のレイアウト上
も有利となる。前記公報に記載の従来のものに比べて部
品点数を少なくすることができ、構造が簡単化し製作費
を低減できる。ハウジング3の取付部8,9を車体のシ
ュラウドパネル10にボルトで取付けるだけで簡単に組
立てることができるので、組立ての工数や労力を大幅に
軽減することができる。
【0018】次に、本実施形態を部分的に変更した変更
形態の車両用灯具について説明する。但し、前記実施形
態と同じ部材には同一符号を付して説明を適宜省略す
る。 1)変更形態1・・・(図5、図6参照) 車両用灯具1Aについて説明するが、1対の車両用灯具
1Aは車両用灯具1と同様に左右対称の同じ構造である
ので、片側のものについて説明する。図5、図6に示す
ように、ハウジング3Aはハウジング本体30と、この
ハウジング本体30に外嵌固着されたレンズ外周支持部
14とを備えている。即ち、ハウジング本体30の前端
部には、レンズ2の外周部2aを支持する為の環状のレ
ンズ外周支持部14が接着剤26により外嵌固着され、
障害物との衝突時に、後退許容手段としての接着剤26
の破断を介して、レンズ2とこのレンズ外周支持部14
がハウジング3Aの取付部8,9に対して相対的に後退
可能に構成されている。このレンズ外周支持部14は断
面コ字形状に形成され、これらレンズ外周支持部14と
レンズ2の外周部2aとの間の環状隙間には、ホットメ
ルトシール12が充填されて水密に固着されている。
【0019】次に、この車両用灯具1Aの作用について
説明する。障害物との衝突時には、図6に示すように、
その衝撃力により接着剤26の破断を介して、レンズ2
とレンズ外周支持部14とがハウジング3Aの取付部
8,9に対して相対的に後退しボンネット7等も変形す
る。このとき、レンズ2の周壁部とレンズ外周支持部1
4がハウジング3Aに部分的に外嵌する状態になる。こ
の車両用灯具1Aは、レンズ外周支持部14をハウジン
グ3Aと別部品で形成し、後退許容手段として車両用灯
具1の破断用弱部3bの代わりに接着剤26を適用した
構成であるので、基本的に前記実施形態とほぼ同様の作
用、効果を奏する。
【0020】2)変更形態2・・・(図7、図8参照) 車両用灯具1Bは、車両用灯具1と略同様に構成されて
いるが、後退許容手段としての破断用弱部15の周方向
の形成範囲が車両用灯具1のものより狭くなっている。
即ち、ハウジング3Bのレンズ外周支持部3aと取付部
9との間のうちレンズ外周支持部3aの近傍部には、ハ
ウジング3Bの全周のうち下壁部を除く部分(上壁部と
左右両側壁部)に後退許容手段としての破断用弱部15
が形成されている。この破断用弱部15は、ハウジング
3Bの他の部位よりも薄肉状に形成されて衝突時にある
レベル以上の衝撃力が作用したときに破断可能に構成さ
れている。従って、障害物(歩行者も含む)との衝突時
には、レンズ2に作用する衝撃力が所定レベル以上のと
き、図8に示すように、ハウジング3Bの取付部8,9
(図2参照)が車体のシュラウドパネル10に固定され
たまま破断用弱部15が破断し、レンズ2とレンズ外周
支持部3aの大部分(上壁部と左右両側壁部)がハウジ
ング3Bの車体への取付部8,9に対して相対的に後方
へ傾きつつ後退しボンネット7等も変形する。
【0021】このとき、レンズ2の外周部2aにはレン
ズ外周支持部3aが固定された状態のままレンズ2が後
退する。破断用弱部15が破断された状態では、レンズ
2の周壁部とレンズ外周支持部3aの大部分がハウジン
グ3Bに部分的に外嵌する状態になる。この車両用灯具
1Bは、車両用灯具1のハウジング3の破断用弱部3b
の代わりに形成範囲の小さい破断用弱部15を適用した
構成であるので、レンズ2の下端側部分の後退は規制さ
れるが基本的に前記実施形態とほぼ同様の作用、効果を
奏する。
【0022】次に、車両用灯具の別実施形態について、
図9〜図11に基づいて説明する。但し、前記実施形態
と同じ部材には同一符号を付して説明を適宜省略する。
車両用灯具1Cは、レンズ2と、レンズ2の後端の外周
部2aを支持するとともに車体に固定されたハウジング
3Cとを備え、ハウジング3Cは合成樹脂製で正面視略
四角形状に形成されている。ハウジング3Cの前端部に
は環状のレンズ外周支持部3aが形成され、ハウジング
3Cの外周のうちのレンズ外周支持部3aを除くほぼ全
周には、蛇腹形状部16が形成され衝突時あるレベル以
上の衝撃力が作用したときに前後方向に収縮可能に構成
されている。
【0023】ハウジング3Cの後端面の4隅には、4つ
の、ハウジング3Cを車体へ取付ける取付部17〜20
が付設されている。これら取付部17〜20のうち、上
側の2つの取付部17,18は左右対称に形成され、車
体のシュラウドアッパーパネル21に夫々ボルト31で
固定されている。各取付部17(18)は、蛇腹形状部
16の収縮前の前後方向長さとほぼ同じ長さの枠部22
を備え、この枠部22には、ハニカム構造の衝撃吸収支
持部23が設けられている。衝突時あるレベルよりも大
きい衝撃力が作用したときに蛇腹形状部16が収縮し、
その後、ハニカム構造が崩壊し、衝撃吸収支持部23は
後方に圧縮される構成になっている。
【0024】下側の2つの取付部19,20は左右対称
に形成され、車体のシュラウドパネル10に夫々ボルト
32で連結されている。各取付部19(20)は枠部2
2とほぼ同じ前後方向長さの枠部24を備え、この枠部
24には、ハニカム構造の衝撃吸収支持部25が設けら
れている。衝突時あるレベルよりも大きい衝撃力が作用
したときに蛇腹形状部16が収縮し、その後、ハニカム
構造が崩壊し、衝撃吸収支持部25は前後方向に圧縮さ
れる構成になっている。
【0025】次に、この車両用灯具1Cの作用について
説明する。通常の使用時には、図10に示すように、蛇
腹形状部16は伸びた状態に保持されている。障害物と
の衝突時その衝撃力があるレベル以上のとき、図9、図
11に示すように、その衝撃力によりハウジング3Cの
取付部17〜20が車体に固定されたまま蛇腹形状部1
6が収縮し、レンズ2が取付部17〜20に対して相対
的に後退する。衝突時ある前記のレベルよりも大きい衝
撃力が作用したときには、図示しないがハニカム構造が
崩壊して衝撃吸収支持部25は後方に圧縮される。この
別実施形態においてもレンズ2がハウジング3Cの取付
部17〜20に対して相対的に後退するので、障害物へ
の衝撃を著しく緩和することができ、ハウジング3Cの
後端部は車体に対して相対的に後退しないため、ハウジ
ング3後退用の前後方向のスペースを確保する必要がな
くなり、設計の自由度が広がり、車両用灯具1Cの後方
付近における他の車体部材とエンジンルーム内の機器の
レイアウト上も有利となる。その他前記実施形態と同様
の効果を奏する。
【0026】次に、前記各実施形態を部分的に変更した
変更形態について説明する。 1)レンズ外周支持部14とハウジング本体30の前端
部との間に、例えば凹凸の係合を介して係合される係合
部を設け、車両用灯具1Aの後退許容手段として、この
係合部と接着剤26とを適用してもよい。この場合、障
害物との衝突時にあるレベル以上の衝撃力が作用したと
き、接着剤26の破断、係合部の係合解除を介してレン
ズ2とレンズ外周支持部14がハウジング3Aの取付部
8,9に対して相対的に後退する。 2)ハウジングのうち破断用弱部の部分だけを、ハウジ
ングの他の部位よりも破断しやすい別材質のもので構成
することも可能である。 3)破断用弱部の形成範囲は、前記実施形態の形成範囲
に限定されるものではないが、形成範囲を極力大きくす
る観点から、車両用灯具1のようにハウジング3の全周
に形成するのが望ましい。その他、本発明の趣旨を逸脱
しない範囲で、前記実施形態に種々の変更を付加した形
態で実施することも可能である。
【0027】
【発明の効果】 請求項1の発明によれば、衝突の際の
衝撃力があるレベル以上のとき、レンズがハウジングの
車体への取付部に対して相対的に後退するので、障害物
への衝撃を緩和することができ、ハウジングの大部分は
車体に対して相対的に後退しないため、ハウジング後退
用の前後方向のスペースを確保する必要がなくなり、設
計の自由度が広がり、車両用灯具の後方付近における他
の車体部材とエンジンルーム内の機器のレイアウト上も
有利となる。前記公報に記載の従来ものに比べて部品点
数を少なくすることができ、構造が簡単化するので、製
造費を低減することができる。ハウジングの取付部を車
体にボルトで取付けるだけで簡単に組立てることができ
るので、時間工数を削減でき、労力を軽減することがで
き、サイクルタイムを短くすることも可能となる。
【0028】請求項2の発明によれば、後退許容手段
は、ハウジングの前端部のレンズ外周支持部と、ハウジ
ングの前記取付部との間に衝突時破断可能に形成された
破断用弱部であるので、障害物との衝突時には、ハウジ
ングの前記取付部が車体に固定されたままハウジングの
破断用弱部が破断し、レンズが確実に後退する。その他
請求項1と同様の効果を奏する。
【0029】請求項3の発明によれば、破断用弱部がハ
ウジングの他の部位よりも薄肉状に形成されているの
で、衝突時、破断用弱部は衝撃力により破断し易くな
る。破断用弱部が破断された状態では、レンズの周壁部
がハウジングに外嵌するので、ハウジングの外周側のス
ペースを有効活用してハウジング後退用の前後方向のス
ペースを確保する必要がない。
【0030】請求項4の発明によれば、後退許容手段
は、ハウジングに衝突時収縮可能に形成された蛇腹形状
部であるので、障害物との衝突時には、ハウジングの前
記取付部が車体に固定されたまま蛇腹形状部が収縮作用
によりレンズが蛇腹形状部と一体的に後退し、衝突した
障害物への衝撃を緩和することができる。その他請求項
1と同様の効果を奏する。
【0031】請求項5の発明によれば、ハウジングの車
体への取付部に、衝撃吸収支持部を設けたので、衝突
時、蛇腹形状部が収縮し、その後衝撃吸収支持部が崩壊
することにより、レンズの後退距離は長くなり、衝突し
た障害物への衝撃を一層緩和することができる。その他
請求項4と同様の効果を奏する。請求項6の発明によれ
ば、衝撃吸収支持部に強い衝撃力が作用したとき、蛇腹
形状部の収縮の後、このハニカム構造が崩壊し、レンズ
の後退距離は長くなる。その他請求項5と同様の効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の車両用灯具の車両への装着
状態の斜視図である。
【図2】車両用灯具の背面側斜視図である。
【図3】レンズとハウジングとその車体取付部との関係
を示す縦断面図である。
【図4】衝突時破断用弱部の破断を介して後退したレン
ズのハウジングへの外嵌状態を示す縦断面図である。
【図5】変更形態に係る図3相当図である。
【図6】衝突時接着剤の破断を介して後退したレンズの
ハウジング本体への外嵌状態を示す縦断面図である。
【図7】別の変更形態に係る図3相当図である。
【図8】別の変更形態に係る図4相当図である。
【図9】別実施形態に係る車両用灯具の蛇腹形状部の収
縮時の斜視図である。
【図10】蛇腹形状部の収縮前の状態の縦断面図であ
る。
【図11】蛇腹形状部の収縮状態を示す車両用灯具の縦
断面図である。
【符号の説明】 1,1A 車両用灯具 2 レンズ 2a 外周部 3,3A,3B ハウジング 3a,14 レンズ外周支持部 3b,15 破断用弱部 8,9 取付部 16 蛇腹形状部 17,18 取付部 19,20 取付部 23,25 衝撃吸収支持部 26 接着剤

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両前端部に配設されたレンズと、この
    レンズの後端の外周部を支持するとともに車体に固定さ
    れたハウジングとを備えた車両用灯具において、 障害物との衝突時に、前記レンズをハウジングの車体へ
    の取付部に対して相対的に後退可能とする後退許容手段
    を設けたことを特徴とする車両用灯具。
  2. 【請求項2】 前記後退許容手段は、ハウジングの前端
    部のレンズ外周支持部とハウジングの前記取付部との間
    に衝突時破断可能に形成された破断用弱部であることを
    特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
  3. 【請求項3】 前記破断用弱部はハウジングの他の部位
    よりも薄肉状に形成され、この破断用弱部が破断された
    状態では、前記レンズの周壁部がハウジングに外嵌する
    ように構成されたことを特徴とする請求項2に記載の車
    両用灯具。
  4. 【請求項4】 前記後退許容手段は、ハウジングに衝突
    時収縮可能に形成された蛇腹形状部であることを特徴と
    する請求項1に記載の車両用灯具。
  5. 【請求項5】 前記ハウジングの車体への取付部に、衝
    撃吸収支持部を設けたことを特徴とする請求項4に記載
    の車両用灯具。
  6. 【請求項6】 前記衝撃吸収支持部はハニカム構造から
    なることを特徴とする請求項5に記載の車両用灯具。
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