JP2001213067A - 頁捲り装置及び冊子プリンタ - Google Patents

頁捲り装置及び冊子プリンタ

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JP2001213067A
JP2001213067A JP2000026092A JP2000026092A JP2001213067A JP 2001213067 A JP2001213067 A JP 2001213067A JP 2000026092 A JP2000026092 A JP 2000026092A JP 2000026092 A JP2000026092 A JP 2000026092A JP 2001213067 A JP2001213067 A JP 2001213067A
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JP2000026092A
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English (en)
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Yoshiteru Sugizaki
芳晃 杉崎
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Toshiba Corp
Toshiba TEC Corp
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Toshiba Corp
Toshiba TEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 頁の捲り方向を問わず、頁の捲り上げ及び跳
ね上げを確実に行わせる。 【解決手段】 搬送モータを正方向に駆動し冊子搬送部
材6ないし9を正方向に回転させて冊子2を捲りローラ
10に向かう正(左)方向に搬送して頁捲りをするが、
冊子搬送方向遅れ側の頁2aを冊子搬送方向進み側に捲
る逆捲りに際しては、搬送モータを正方向に駆動して冊
子2を正方向に搬送した後に、搬送モータの回転を冊子
搬送部材に伝達する動力伝達系の遊びに相当する駆動パ
ルスをもって搬送モータを逆方向に駆動することによ
り、冊子搬送部材6ないし9の正方向の動きを阻止する
ことができる。したがって、捲りローラ10から冊子2
に作用する力が冊子搬送部材6ないし9を遊びの分だけ
正方向に回転させる力として作用しても、ロック状態の
冊子搬送部材6ないし9で冊子2を定位置に保持し、頁
2aの捲り方向を問わず、頁2aの捲り上げ及び跳ね上
げを確実にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冊子の頁を捲る頁
捲り装置及び冊子プリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】頁捲り装置には種々の構造のものが提案
されているが、比較的シンプルなものとして図15ない
し図17に示すような頁捲り装置200が考えられてい
る。以下、図を参照して具体的に説明する。
【0003】1は冊子(この例では通帳)2の搬送径路
を定める冊子搬送路である。この冊子搬送路1は、下部
ガイド板3に上部ガイド板4,5を所定の隙間を開けて
対向配置することにより形成されている。この冊子搬送
路1には、それぞれ上下方向で対をなす複数の搬送ロー
ラ6〜9が回転可能に設けられている。この例では、下
部の搬送ローラ7,9が正逆回転可能な搬送モータに連
結されている。また、隣接する搬送ローラ6,8の間に
は捲りローラ10が回転可能に設けられている。捲りロ
ーラ10を駆動するローラ駆動軸11は正逆回転駆動可
能な捲りローラモータ(図示せず)に連結されている。
【0004】さらに、捲りローラ10に対向する平坦な
冊子押圧面12を有する揺動ガイド13が設けられてい
る。揺動ガイド13を回動させるガイド軸14の両端は
冊子搬送路1の両側に配置されたレバー15に固定的に
連結されている。ガイド軸14は正逆回転可能な揺動ガ
イドモータ(図示せず)に連結され、このガイド軸14
を駆動することによりレバー15と揺動ガイド13とは
一体に回動するように構成されている。
【0005】ローラ駆動軸11の両端はレバー15に回
転可能に支承されている。また、冊子搬送路1には、通
過する冊子2を検知する冊子センサ16が設けられてい
る。
【0006】さらに、レバー15にはローラガイド50
が設けられている。このローラガイド50は、下部が捲
りローラ10の半径よりやや小さい半径をもつ略半円形
状に形成され、上部が捲りローラ10の外周より外側に
突出する山形の形状に形成され、中心部にはローラ駆動
軸11に跨るように嵌合される逆U字形の切欠51が形
成されている。このローラガイド50はレバー15に固
定された軸52により、ローラ駆動軸11を中心とする
回転運動が阻止されている。
【0007】次に、従来の頁捲り装置200の制御につ
いて説明する。図15ないし図17において、搬送ロー
ラ6及び7と、搬送ローラ8及び9との間が頁捲り領域
Sである。図15ないし図17に示す状態は、冊子2を
右下方向から左上方向(正方向)に向けて搬送し、正方
向における冊子搬送方向進み側の頁2aを捲る正捲りを
行う状態である。
【0008】ここで、図18に示すフローチャートを参
照して正捲りの頁捲り処理について説明する。冊子2が
冊子センサ16よりも上流側に位置する状態において、
搬送モータを正方向に駆動開始し(S5−1)、搬送ロ
ーラ7,9を正方向(反時計方向)に回転させ、冊子2
を正方向(図15において左上方向)に搬送する。この
搬送により冊子2の搬送方向進み側の先端が冊子センサ
16を通過すると、その通過の瞬間に冊子センサ16が
OFFとなる(S5−2のY)ので、冊子センサ16の
検出信号がOFFになった時点から、搬送モータの駆動
パルスをカウントする。搬送モータを規定パルス分正方
向に駆動した状態を認識したときに(S5−3のY)、
搬送モータを停止させる(S5−4)。これにより、図
15に示すように、冊子2が正方向に搬送され、その正
方向の冊子搬送方向進み側(左側)の頁2aが捲りロー
ラ10と対向する。
【0009】この図15に示す搬送過程において、揺動
ガイド13の位置は、冊子押圧面12が冊子搬送路1に
対して平行で、冊子押圧面12と捲りローラ10との間
に冊子2の搬送を許容する隙間を形成する退避位置Aで
ある。
【0010】続いて、頁捲り上げ(正捲り)に移行する
(S5−5)。すなわち、揺動ガイドモータを反時計方
向に駆動することにより、図16に示すように、レバー
15を揺動ガイド13とともに反時計方向に所定角度回
動させる。このときの揺動ガイド13の位置は、冊子押
圧面12で冊子2を捲りローラ10に押圧する進出位置
Cである。この状態で、捲りローラ10を冊子2の搬送
方向と逆の頁捲り方向(反時計方向)に回転させる。こ
れにより、冊子2の頁2aが捲り上げられ、捲り上げら
れた頁2aはローラガイド50の上に跳ね上げられる
(S5−6)。
【0011】続いて、次頁の戻しを行う(S5−7)。
この次頁の戻しは、図16に示す状態からガイド軸14
を駆動してレバー15を揺動ガイド13とともに時計方
向に戻し、捲りローラ10を正方向(時計方向)に回転
させることにより行う。これにより、捲り上げられた最
上位の頁2aに次の頁2aが摩擦により捲り上げられ始
めたとしても、その次の頁2aが時計方向に回転する捲
りローラ10及び揺動ガイド13により戻される。
【0012】この後に、頁捲り返し処理に移行する(S
5−8)。この頁捲り返し処理は、図17に示すよう
に、レバー15を揺動ガイド13とともに退避位置Aに
復帰させた状態で行う。この状態では跳ね上げられてい
る頁2aがローラガイド50により少し上流側に倒され
る。この状態で、捲りローラ10を時計方向に回転さ
せ、搬送モータを正方向に駆動し搬送ローラ7,9を正
方向(反時計方向)に回転させ、冊子2を正方向(左上
方向)に搬送する。これにより、跳ね上げられた頁2a
は冊子2が捲りローラ10の下を潜り抜ける過程で上流
側に倒され上流側の頁の上に重ねられ、すなわち頁2a
の捲り返しが行われる。
【0013】続いて、次の処理を行う(S5−9)。次
の処理とは、例えば、前述したように、頁捲りをした冊
子2を印字ヘッドまで搬送することである。
【0014】次に、図19に示すフローチャートを参照
して逆捲りの頁捲り処理について説明する。冊子2が冊
子センサ16よりも上流側に位置する状態において、搬
送モータを正方向に駆動開始し(S6−1)、搬送ロー
ラ7,9を正方向(反時計方向)に回転させ、冊子2を
正方向(図15において左上方向)に搬送する。この搬
送により冊子2の搬送方向進み側の先端が冊子センサ1
6を通過すると、その通過の瞬間に冊子センサ16がO
FFとなり(S6−2のY)、続いて、冊子2の搬送方
向遅れ側の端縁が冊子センサ16を通過すると、その通
過の瞬間に冊子センサ16がONとなる(S6−3の
Y)ので、冊子センサ16の検出信号がONになった時
点から、搬送モータの駆動パルスをカウントする。搬送
モータを規定パルス分正方向に駆動した状態を認識した
ときに(S6−4のY)、搬送モータを停止させる(S
6−5)。これにより、冊子2が正方向に搬送され、そ
の正方向の冊子搬送方向遅れ側(右側)の頁2aが捲り
ローラ10と対向する。
【0015】このときの冊子2の停止位置は図示しない
が、図15に示す位置よりもさらに左側に寄った位置で
ある。このときの冊子2の搬送過程において、揺動ガイ
ド13の位置は、冊子押圧面12が冊子搬送路1に対し
て平行で、冊子押圧面12と捲りローラ10との間に冊
子2の搬送を許容する隙間を形成する退避位置Aであ
る。
【0016】続いて、頁捲り上げ(逆捲り)処理(S6
−6)、頁跳ね上げ(逆捲り)処理(S6−7)、次頁
の戻し処理(S6−8)、頁捲り返し処理(S6−1
0)を行う。これらの処理は基本的に正捲りでの処理S
5−5〜S5−9と同様であるが、頁捲り上げ(逆捲
り)処理(S6−6)、頁跳ね上げ(逆捲り)処理(S
6−7)、次頁の戻し処理(S6−8)における捲りロ
ーラ10の回転方向は、正捲りの場合の回転方向と逆で
ある。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところで、正逆回転自
在の搬送モータの回転は、ギヤやベルト等を含む動力伝
達部材により搬送ローラ7,9に伝達されるが、この動
力伝達系の部品間には必ず遊びが発生する。回転をギヤ
により伝達する場合であればギヤのバックラッシュが遊
びとして発生し、回転をプーリとベルトとで伝達する場
合であればベルトの弛みが遊びとして発生する。
【0018】動力伝達系の遊びがあっても、図15に示
すように、冊子2を正方向(左上方)に搬送する過程で
は搬送ローラ7,9の逆方向(時計方向)への動きは阻
止されるので、搬送ローラ7,9は正方向(反時計方
向)への外力を受けると遊びの分だけ回転可能である
が、図16に示すように反時計方向に回転する捲りロー
ラ10の回転力を頁2aを介して逆方向(時計方向)へ
の外力として受けても回転しない。すなわち、正捲りに
際しては、捲るべき頁2aが捲りローラ10に接触する
位置は変わらない。
【0019】これに対して、逆捲りに際しては、頁2a
の捲り上げ及び跳ね上げに際して捲りローラ10が逆の
時計方向に回転するため、冊子2は捲りローラ10によ
り正方向(左上方)に引っ張られる。この引張力は搬送
ローラ7,9を正方向(反時計方向)に回転させる力と
して作用するので、搬送ローラ7,9は動力伝達系の遊
びの分だけ正方向に回転する。すなわち、逆捲りに際し
ては、捲るべき頁2aが捲りローラ10に接触する位置
が狂ってしまう。
【0020】冊子2の頁2aを捲る場合に、捲りローラ
10に対する頁2aの接触位置を規制することは頁捲り
の精度に大きく影響する。すなわち、捲りローラ10に
対する接触位置が頁2aの綴じ部側に寄り過ぎると頁2
aが折れ易く、接触位置が反対側に寄り過ぎると頁2a
が直ぐに捲りローラ10から離れてしまうため捲り上
げ、跳ね上げを満足に行うことができない。上記のよう
に動力伝達系の遊びにより冊子2の位置ずれは1mm強
であるが、この値は頁捲りの精度に影響を与える問題が
ある。
【0021】本発明は、頁の捲り方向を問わず、頁の捲
り上げ及び跳ね上げを確実に行わせることを目的とす
る。
【0022】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の頁捲り装
置は、冊子搬送路に沿って配設され正逆回転自在の搬送
モータにより駆動され冊子を挟持搬送する複数対の冊子
搬送部材と、冊子搬送方向において隣接する複数の前記
冊子搬送部材の間となる頁捲り領域の中間部に配置され
た回転自在の捲りローラと、前記頁捲り領域を搬送先と
する正方向の冊子搬送方向進み側の前記冊子の頁を冊子
搬送方向遅れ側に捲る正捲りに際しては冊子搬送方向と
は反対の一方向に前記捲りローラを回転させ冊子搬送方
向遅れ側の前記冊子の頁を冊子搬送方向進み側に捲る逆
捲りに際しては前記捲りローラを他方向に回転させるよ
うに駆動される正逆回転自在の捲りローラモータとを備
え、さらに、前記頁の正捲りに際しては、前記搬送モー
タを正方向に規定パルス分駆動し前記冊子搬送部材を正
方向に回転させ前記冊子を正方向に搬送して正方向にお
ける冊子搬送方向進み側の前記頁の頁捲り位置が前記捲
りローラと対向する位置まで達したときに前記搬送モー
タを停止させる正捲り搬送モータ制御手段を備え、さら
に、前記頁の逆捲りに際しては、前記搬送モータを正方
向に規定パルス分駆動し前記冊子搬送部材を正方向に回
転させ前記冊子を前記捲りローラに向かわせる正方向に
搬送して正方向における冊子搬送方向遅れ側の前記頁を
前記捲りローラに対向させた後に、前記搬送モータの回
転を前記媒体搬送部材に伝達する動力伝達系の遊びに相
当する駆動パルス分をもって前記搬送モータを逆方向に
駆動する逆捲り搬送モータ制御手段を備える。
【0023】したがって、搬送モータの回転を冊子搬送
部材に伝達する動力伝達系の遊びがあっても、正捲りに
際しては、冊子を冊子搬送部材により捲りローラに向か
う正方向に搬送した状態では冊子搬送部材の逆方向の動
きが阻止され、冊子の頁を捲りローラにより捲る捲り力
が冊子搬送部材に対して逆方向に作用するため、ロック
状態の冊子搬送部材で冊子を定位置に保持できる。逆捲
りに際しては、冊子を捲りローラと対向するまで正方向
に搬送したままの状態では、捲りローラの捲り力が冊子
を介して冊子搬送部材に作用した場合に動力伝達系の遊
びの分だけ冊子搬送部材の正方向の回転が許容されてし
まうが、遊びの分だけ搬送モータを逆方向に駆動するこ
とにより、冊子搬送部材の正方向の動きが阻止される。
したがって、捲りローラから冊子に作用する力が冊子搬
送部材を遊びの分だけ正方向に回転させる力として作用
しても、ロック状態の冊子搬送部材で冊子を定位置に保
持できる。
【0024】請求項2記載の発明は、冊子搬送路に沿っ
て配設され正逆回転自在の搬送モータにより駆動され冊
子を挟持搬送する複数対の冊子搬送部材と、冊子搬送方
向において隣接する複数の前記冊子搬送部材の間となる
頁捲り領域の中間部に配置された回転自在の捲りローラ
と、前記頁捲り領域を搬送先とする正方向の冊子搬送方
向進み側の前記冊子の頁を冊子搬送方向遅れ側に捲る正
捲りに際しては冊子搬送方向とは反対の一方向に前記捲
りローラを回転させ冊子搬送方向遅れ側の前記冊子の頁
を冊子搬送方向進み側に捲る逆捲りに際しては前記捲り
ローラを他方向に回転させるように駆動される正逆回転
自在の捲りローラモータと、正方向の冊子搬送方向にお
ける前記頁捲り領域の上流側に配置されて前記冊子の有
無により検出信号が切り替わる冊子センサと、前記頁の
正捲りに際しては、前記搬送モータを正方向に駆動し前
記冊子搬送部材を正方向に回転させ冊子搬送方向進み側
となる前記冊子の端縁が前記冊子センサを通過した時点
から、前記搬送モータをさらに正方向に規定パルス分駆
動し前記冊子搬送部材を正方向に回転させ前記冊子を正
方向に搬送して正方向の冊子搬送方向進み側の頁の頁捲
り位置が前記捲りローラと対向する位置まで達したとき
に前記搬送モータを停止させる正捲り搬送モータ制御手
段と、を備え、正方向における冊子搬送方向遅れ側の前
記冊子の後端が前記冊子センサを通過した時点から、冊
子搬送方向遅れ側の前記頁の頁捲り位置が前記捲りロー
ラに達するまでの前記搬送モータの駆動パルスをa、前
記搬送モータの回転を前記媒体搬送部材に伝達する動力
伝達系の遊びに相当する分の前記搬送モータの駆動パル
スを前記駆動パルスaに加えた駆動パルスをb、余裕と
して定めた駆動パルスをcとして、前記頁の逆捲りに際
しては、前記搬送モータを正方向に駆動し前記冊子搬送
部材を正方向に回転させ冊子搬送方向遅れ側の前記冊子
の後端が前記冊子センサを通過した時点から、b+cの
駆動パルスをもって前記搬送モータを正方向に駆動し前
記冊子搬送部材を正方向に回転させ前記冊子を前記捲り
ローラに向かわせる正方向に搬送した後に、b-a+cの
駆動パルスをもって前記搬送モータを逆方向に駆動する
逆捲り搬送モータ制御手段を備える。
【0025】したがって、正捲りに際して、搬送モータ
の回転を冊子搬送部材に伝達する動力伝達系の遊びがあ
っても、正捲りに際しては、冊子を冊子搬送部材により
捲りローラに向かう正方向に搬送した状態では冊子搬送
部材の逆方向の動きが阻止され、冊子の頁を捲りローラ
により捲る捲り力が冊子搬送部材に対して逆方向に作用
するため、ロック状態の冊子搬送部材で冊子を定位置に
保持できる。逆捲りに際して、搬送モータをb+cの駆
動パルスをもって正方向に駆動し冊子を捲りローラと対
向するまで正方向に搬送したままの状態では、捲りロー
ラの捲り力が冊子を介して冊子搬送部材に作用した場合
に動力伝達系の遊びの分だけ冊子搬送部材の正方向の回
転が許容されてしまうが、動力伝達系の遊びに相当する
駆動パルス以上の値となるb-a+cの駆動パルス分だけ
駆動パルス搬送モータを逆方向に駆動することにより、
動力伝達系の遊びのバラツキがあっても冊子搬送部材の
正方向への動きを確実に除くことができる。したがっ
て、捲りローラから冊子に作用する力が冊子搬送部材を
遊びの分だけ正方向に回転させる力として作用しても、
ロック状態の冊子搬送部材で冊子を定位置に保持でき
る。
【0026】請求項3記載の発明は、冊子搬送路に沿っ
て配設され正逆回転自在の搬送モータにより駆動され冊
子を挟持搬送する複数対の冊子搬送部材と、冊子搬送方
向において隣接する複数の前記冊子搬送部材の間となる
頁捲り領域の中間部に配置された回転自在の捲りローラ
と、前記頁捲り領域を搬送先とする正方向の冊子搬送方
向進み側の前記冊子の頁を冊子搬送方向遅れ側に捲る正
捲りに際しては冊子搬送方向とは反対の一方向に前記捲
りローラを回転させ冊子搬送方向遅れ側の前記冊子の頁
を冊子搬送方向進み側に捲る逆捲りに際しては前記捲り
ローラを他方向に回転させるように駆動される正逆回転
自在の捲りローラモータと、正方向における前記頁捲り
領域の上流側に配置されて前記冊子の有無により検出信
号が切り替わる冊子センサと、前記頁の正捲りに際して
は、前記搬送モータを正方向に駆動し前記冊子搬送部材
を正方向に回転させ冊子搬送方向進み側となる前記冊子
の端縁が前記冊子センサを通過した時点から前記搬送モ
ータを規定パルス分駆動し、前記冊子搬送部材を正方向
に回転させ前記冊子を正方向に搬送して正方向における
冊子搬送方向進み側の頁の頁捲り位置が前記捲りローラ
と対向する位置まで達したときに前記搬送モータを停止
させる正捲り搬送モータ制御手段と、を備え、正方向に
おける冊子搬送方向遅れ側の前記冊子の後端が前記冊子
センサを通過した時点から冊子搬送方向遅れ側の前記頁
の頁捲り位置が前記捲りローラに達するまでの前記搬送
モータの駆動パルスをa、駆動中の前記搬送モータをス
ローダウンさせるに必要な駆動パルスをd、前記搬送モ
ータの回転を前記媒体搬送部材に伝達する動力伝達系の
遊びに相当する駆動パルスに余裕の駆動パルスを加えた
駆動パルスをeとして、前記頁の逆捲りに際しては、前
記搬送モータを正方向に駆動して冊子搬送方向遅れ側の
前記冊子の後端が前記冊子センサを通過した時点から、
任意値a’の駆動パルスをもって前記搬送モータを正方
向に駆動し前記冊子搬送部材を正方向に回転させ前記冊
子を前記捲りローラに向かわせる正方向に所定距離搬送
した後に、前記搬送モータを逆方向に駆動し前記冊子搬
送部材を逆方向に回転させて前記冊子を逆方向に戻し、
前記冊子の前記捲りローラとは反対側の端部が前記冊子
センサにより検出された時点からは逆方向に回転する前
記搬送モータをdの駆動パルスをもってスローダウンさ
せて停止させた後に、a+d+eの駆動パルスをもって前
記搬送モータを正方向に駆動し前記冊子搬送部材を正方
向に回転させ、正方向における冊子搬送方向遅れ側の前
記冊子の前記頁の頁捲り位置が前記捲りローラと対向す
るまで前記冊子を正方向に搬送し、その後にeの駆動パ
ルスをもって前記搬送モータを逆方向に駆動する逆捲り
搬送モータ制御手段を備える。
【0027】したがって、正捲りに際しては、搬送モー
タの回転を冊子搬送部材に伝達する動力伝達系の遊びが
あっても、正捲りに際しては、冊子を冊子搬送部材によ
り捲りローラに向かう正方向に搬送した状態では冊子搬
送部材の逆方向の動きが阻止され、冊子の頁を捲りロー
ラにより捲る捲り力が冊子搬送部材に対して逆方向に作
用するため、ロック状態の冊子搬送部材で冊子を定位置
に保持できる。逆捲りに際しては、搬送モータをa’の
駆動パルスをもって正方向に駆動し、冊子の戻し位置を
冊子センサにより確かめながら搬送モータを逆方向に駆
動してdの駆動パルスをもってスローダウンさせて停止
させることにより、次の搬送モータを正方向に駆動する
際の動力伝達系の遊びの方向を一方向に揃えることがで
きる。そして、この状態から、a+d+eの駆動パルスを
もって搬送モータを正方向に駆動し、冊子を捲りローラ
と対向するまで正方向に搬送したままの状態は、捲りロ
ーラの捲り力が冊子を介して冊子搬送部材に作用した場
合に動力伝達系の遊びの分だけ冊子搬送部材の正方向の
回転が許容されてしまうが、動力伝達系の遊びより余裕
をもつeの駆動パルス分だけ搬送モータを逆方向に駆動
することにより、冊子搬送部材の正方向への動きを確実
に阻止することができる。したがって、捲りローラから
冊子に作用する力が冊子搬送部材を遊びの分だけ正方向
に回転させる力として作用しても、ロック状態の冊子搬
送部材で冊子を定位置に保持できる。
【0028】請求項4記載の発明は、請求項1ないし3
の何れか一記載の発明において、前記捲りローラに対す
る前記頁の頁捲り位置は、その頁の端縁からその頁の幅
の約3分の1以下の距離を隔てた位置に設定されてい
る。
【0029】したがって、この頁捲り位置は頁の綴じ部
から離れているため頁捲りに際して頁が折れることを防
止でき、また、この頁捲り位置は綴じ部とは反対の端縁
からの距離が妥当であるため、捲りローラに対する接触
長さを十分に確保して捲り上げ及び跳ね上げを確実にす
ることができる。
【0030】請求項5記載の発明は、請求項1ないし4
の何れか一記載の頁捲り装置と、前記頁捲り装置の前記
冊子搬送路が接続された主搬送路と、前記主搬送路に設
けられた冊子搬送部材と、前記主搬送路に設けられた印
字手段と、を備える。
【0031】したがって、冊子の頁を正捲りと逆捲りと
の何れの方向に捲る場合でも、頁を確実に捲った状態で
情報を印字できる。
【0032】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施の形態を図1
ないし図12に基いて説明する。図15ないし図17に
おいて説明した部分と同一部分は同一符号を用い、その
同一部分については簡単に説明する。まず、図1ないし
図8を参照し、頁捲り装置100の構成について説明す
る。
【0033】1は冊子(この例では通帳)2の搬送径路
を定める冊子搬送路である。この冊子搬送路1は、下部
ガイド板3に上部ガイド板4,5を所定の隙間を開けて
対向配置することにより形成されている。この冊子搬送
路1には、それぞれ上下方向で対をなす複数の冊子搬送
部材としての搬送ローラ6〜9が回転可能に設けられて
いる。隣接する搬送ローラ6,8の間は頁捲り領域Sで
ある。この頁捲り領域Sの中間部には冊子2の搬送方向
と直交する方向に配設された複数の捲りローラ10がロ
ーラ駆動軸11と一体に回転可能に設けられている。
【0034】さらに、捲りローラ10に対向する平坦な
冊子押圧面12で冊子2を捲りローラ10に押圧する冊
子押圧部材として機能する揺動ガイド13が設けられて
いる。揺動ガイド13を回動させるガイド軸14の両端
は冊子搬送路1の両側に配置されたレバー15に固定的
に連結されている。このガイド軸14を駆動することに
よりレバー15と揺動ガイド13とは一体に回動するよ
うに構成されている。
【0035】ローラ駆動軸11の両端はレバー15に回
転可能に支承されている。また、冊子搬送路1には、通
過する冊子2を検知する冊子センサ16が設けられてい
る。この冊子センサ16は、この例では透過型の光セン
サであり、通常はONの信号を出力するが、冊子2によ
り光軸が遮断されたときにOFFの信号を出力する。し
かし、冊子センサ16は反射型の光センサを用いてもよ
い。
【0036】冊子2の搬送方向に配列された複数の捲り
ローラ10の側面の近傍にはローラガイド18が配設さ
れている。これらのローラガイド18は、揺動ガイド1
3の冊子押圧面12に対して垂直に捲りローラ10の中
心を通る垂直線19を境とする対称形状をなし、捲りロ
ーラ10の冊子押圧面12に対向する下部側の略半周に
亘る範囲を開放する開放部20と、冊子押圧面12と平
行に捲りローラ10の中心を通る平行線21付近から上
方に至る部分において捲りローラ10の半径より長い寸
法をもって山形形状に突出する突出部22とを備えてい
る。この突出部22は、捲り上げられた冊子2の頁2a
を捲りローラ10から離反させるために備えている。
【0037】また、ローラガイド18は、ローラ駆動軸
11に跨るように嵌合される逆U字形の切欠23が下部
に形成され、突出部22の頂部がレバー15に固定され
た軸24により係止されている。すなわち、ローラガイ
ド18は、揺動ガイド13とは不動の相対位置関係を維
持して変位するようにレバー15によって支持されてい
る。
【0038】さらに、捲りローラ10により捲り上げら
れる頁2aに押されて回動するシャッタガイド25,2
6が設けられている。これらのシャッタガイド25,2
6の回動中心は、搬送ローラ6,8の回転中心と同軸上
である。そして、これらのシャッタガイド25,26の
動きを検出することで、捲りローラ10により捲り上げ
られる頁2aの膨らみ量を検出する膨らみセンサ27,
28が設けられている。これらの膨らみセンサ27,2
8は、この例では透過型の光センサであり、通常はON
の信号を出力するが、シャッタガイド25,26を検出
したときにOFFの信号を出力する。しかし、膨らみセ
ンサ27,28は反射型の光センサ、或いはメカニカル
スイッチ等を用いてもよい。
【0039】次に、図9を参照して冊子プリンタ101
の構成について説明する。プリンタ本体102には前述
した頁捲り装置100が設けられている。そして、プリ
ンタ本体102には、その正面側の冊子挿入口103か
ら頁捲り装置100の下方を通り奥に向かう主搬送路1
04と、この主搬送路104の奥から上方の冊子格納部
105に向けて分岐された分岐路106と、主搬送路1
04の中間部から頁捲り装置100の冊子搬送路1に接
続された分岐路107とが形成されている。主搬送路1
04と分岐路107との分岐点には、主搬送路104の
奥から正面側(手前側)に搬送される冊子を、冊子挿入
口103又は頁捲り装置100に案内するためのフラッ
パ108が支軸109を中心に回動自在に設けられてい
る。また、プリンタ本体102の正面側の上部には頁捲
り装置100の冊子搬送路1に接続された延長路110
が設けられている。
【0040】そして、主搬送路104、分岐路106、
延長路110には、複数の搬送ローラ111,112が
設けられている。駆動側の搬送ローラ111には、全て
ではないが従動側の搬送ローラ112が圧接されてい
る。また、主搬送路104の中央部には、冊子2のぺー
ジマークや印字済の行を光学的に読み取る読取装置11
3、印字手段である印字ヘッド(この例ではインパクト
ドットヘッド)114、この印字ヘッド114に対向す
るプラテン115が設けられている。印字ヘッド114
は、プラテン115に沿って往復駆動されるキャリア
(図示せず)に搭載されている。なお、主搬送路104
中の搬送ローラ111,112は請求項5における主搬
送路冊子搬送部材である。
【0041】搬送ローラ7,9,111を駆動する搬送
モータ116と、頁捲り装置100の捲りローラ10を
駆動する捲りローラモータ117と、ガイド軸14を介
して揺動ガイド13及びレバー15を駆動する揺動ガイ
ドモータ118とは、それぞれ正逆回転可能なもので、
プリンタ本体102の内部に設けられている。
【0042】ここで、図10を参照して電気的接続構造
について説明する。プログラム等の固定データが記憶さ
れているROM119と、各部の動作を監視してROM
119内のプログラムを実行するCPU120と、ワー
クデータ等の可変データを更新自在に格納するRAM1
21と、インターフェース122とがシステムバス12
3により接続されている。
【0043】また、読取装置113(図9参照)が備え
ているCCDセンサ124を駆動するCCDセンサ駆動
回路125と、印字ヘッド114を駆動する印字ヘッド
駆動回路126と、搬送モータ116を駆動する搬送モ
ータ駆動回路127と、捲りローラモータ117を駆動
する捲りローラモータ駆動回路128と、揺動ガイドモ
ータ118を駆動する揺動ガイドモータ駆動回路129
と、フラッパ(図10参照)108が連結されたソレノ
イド130を駆動するフラッパ駆動回路131と、冊子
センサ16や膨らみセンサ27,28を駆動するセンサ
制御回路132と、キャリアを移動させるためのキャリ
アモータ133を駆動するキャリアモータ駆動回路13
4とが、システムバス123を介してCPU120に接
続されている。
【0044】このような構成において、まず、図9を参
照して冊子プリンタ101の動作について説明する。な
お、冊子は図9では図示していない。冊子を冊子挿入口
103に挿入し、その状態を入口センサ(図示せず)が
検出すると搬送モータ116が正転し、搬送ローラ11
1,112により冊子が奥に向けて搬送される。読取装
置113により冊子のページマークを読み取った結果、
印字すべき冊子の頁を捲る必要があるときは、主搬送路
104と分岐路107とを接続するようにフラッパ10
8をソレノイド130により駆動し、搬送モータ116
により搬送ローラ111,112を逆回転させ、冊子を
頁捲り装置100に送る。
【0045】頁捲り装置100による頁捲り動作につい
ては後で詳しく述べるが、頁捲りを終了した冊子は再び
搬送ローラ111,112により印字ヘッド114に案
内され、印字ヘッド114により所望の情報が印字され
る。印字後の冊子は、搬送ローラ111,112を逆回
転させることにより冊子挿入口103に戻される。この
ときは、フラッパ108を上方に作動させ、主搬送路1
04と分岐路107との間を遮断しておく。冊子挿入口
103に冊子が放置された状態をセンサ等により認識し
たときは、搬送ローラ111,112を正転させて冊子
を冊子格納部105に格納する。このときは主搬送路1
04と分岐路106とをフラッパ108により接続して
おく。
【0046】次に、頁捲り装置100の頁捲り動作につ
いて説明する。頁捲りをするためには冊子2を分岐路1
07(図9参照)から頁捲り装置100に向かって正方
向に搬送するが、頁捲り処理には、図1ないし図4に示
すように、正方向における冊子搬送方向進み側(左側)
の頁2aを捲りローラ10により右側に捲る正捲りと、
図5ないし図8に示すように、正方向における冊子搬送
方向遅れ側(右側)の頁2aを捲りローラ10により左
側に捲る逆捲りがある。
【0047】まず、図1ないし図4及び図11のフロー
チャートを参照し、正捲りの頁捲り処理について説明す
る。冊子プリンタ101の主搬送路104から頁捲り装
置100に送られた冊子2は、搬送モータ116を正方
向に駆動開始し(S1−1)、搬送ローラ7,9を正方
向(反時計方向)に回転させるにより正方向に搬送され
る。この搬送により冊子2の搬送方向進み側の先端が冊
子センサ16を通過すると、その通過の瞬間に冊子セン
サ16がOFFとなる(S1−2のY)ので、冊子セン
サ16の検出信号がOFFになった時点から、搬送モー
タ116の駆動パルスをカウントする。搬送モータ11
6を規定パルス分正方向に駆動した状態を認識したとき
に(S1−3のY)、搬送モータ116を停止させる。
これにより、図1に示すように、冊子2が正方向に搬送
され、その正方向の冊子搬送方向進み側(左側)の頁2
aが捲りローラ10と対向する。
【0048】この図1に示す状態は、冊子2の左側の頁
2aの頁捲り位置を捲りローラ10の中心に対向させた
停止状態で、揺動ガイド13の位置は、冊子押圧面12
が冊子搬送路1に対して平行で、冊子押圧面12と捲り
ローラ10との間に冊子2の搬送を許容する隙間を形成
する退避位置A(冊子押圧面12と直交する垂直線19
が冊子搬送路1と直交する位置)である。
【0049】続いて、頁捲り上げ(正捲り)処理を実行
する(S1−5)。この頁捲り上げ処理は、揺動ガイド
モータ118を正方向に駆動し、図2に示すように、揺
動ガイド13をレバー15及びローラガイド18ととも
に反時計方向に所定角度回動させる。このときの揺動ガ
イド13の位置は、冊子押圧面12で冊子2を捲りロー
ラ10に押圧する進出位置C(冊子押圧面12と直交す
る垂直線19が冊子搬送路1と所定角度傾斜して交叉す
る位置)である。このとき、下流側のシャッタガイド2
6はローラガイド18に押されて上方に回動する。
【0050】この図2に示す状態で、捲りローラモータ
117を正方向に駆動すると、捲りローラ10が正方向
(反時計方向)に回転する。これにより、冊子2の頁2
aが次第に捲り上げられるので、上流側のシャッタガイ
ド25は上方に膨らむ頁2aに押されて上方に回動し、
膨らみセンサ27をOFFにする。この膨らみセンサ2
7がOFFになったとき、その時点を基準にして捲りロ
ーラモータ117を駆動するパルスをカウントし、その
カウント値が規定パルスに達したときに、捲りローラモ
ータ117を停止させ、捲りローラ10を停止させる。
【0051】続いて、頁跳ね上げ(正捲り)処理を実行
する(S1−6)。すなわち、揺動ガイドモータ118
を駆動し、図3に示すように、揺動ガイド13をレバー
15及びローラガイド18とともに時計方向に回転させ
て退避位置A側に寄ったB位置に戻し、その状態で、捲
りローラモータ117を正方向に規定パルス駆動し停止
させる。これにより、前工程で捲り上げられた頁2a
は、回転する捲りローラ10により跳ね上げられ、その
後に真っ直ぐに伸びてローラガイド18の突出部22に
より支えられる。
【0052】続いて、次頁の戻し処理を実行する(S1
−7)。すなわち、揺動ガイド13がB位置に位置する
状態で捲りローラモータ117を頁捲り方向とは逆方向
に規定パルスだけ回転させ、捲りローラ10を時計方向
に回転させることにより、それまでの頁捲り上げ及び頁
跳ね上げ処理によって上方に膨らみかけた次頁の頁2a
を冊子搬送方向に戻す。
【0053】続いて、揺動ガイドモータ118を逆方向
に規定パルスだけ駆動し、図4に示すように、揺動ガイ
ド13をレバー15及びローラガイド18とともに退避
位置Aに戻し、この位置で、捲りローラモータ117を
頁捲り方向とは逆方向に規定パルスだけ回転させて捲り
ローラ10を時計方向に回転させるとともに、搬送モー
タ116を規定パルスだけ正方向に駆動して搬送ローラ
7,9を正方向(反時計方向)に回転させる。これによ
り、冊子2は頁捲り領域Sよりも上流側(図4において
左側)に搬送され、この搬送により捲り上げた左側の頁
2aが右側の頁2aの上に捲られる。
【0054】以上で一連の頁捲り(正捲り)の作業が終
了する。頁捲りを終了した冊子2は、冊子プリンタ10
1の延長路110(図9参照)に位置する。続いて、次
の処理を行う(S1−9)。次の処理とは、例えば、前
述したように、頁捲りをした冊子2を印字ヘッド114
まで搬送することである。
【0055】以上のように、正捲りの場合において、搬
送モータ116の回転を搬送ローラ7,9に伝達する動
力伝達系の遊びがあっても、図1に示すように、冊子2
を正方向(左上方)に搬送する過程では搬送ローラ7,
9の逆方向(時計方向)への動きは阻止される。これに
より、搬送ローラ7,9は正方向(反時計方向)への外
力を受けると遊びの分だけ回転可能であるが、図2に示
すように反時計方向に回転する捲りローラ10の回転力
を頁2aを介して逆方向(時計方向)への外力として受
けても回転しない。すなわち、正捲りに際しては、捲る
べき頁2aが捲りローラ10に接触する位置は変わらな
い。
【0056】次に、図5ないし図8及び図12のフロー
チャートを参照し、逆捲りの頁捲り処理について説明す
る。
【0057】冊子プリンタ101の主搬送路104から
頁捲り装置100に送られた冊子2は、搬送モータ11
6を正方向に駆動開始し(S2−1)、搬送ローラ7,
9を正方向(反時計方向)に回転させるにより正方向に
搬送される。この搬送により冊子2の搬送方向進み側の
先端が冊子センサ16を通過すると、その通過の瞬間に
冊子センサ16がOFFとなり(S2−2のY)、続い
て、冊子2の搬送方向遅れ側の端縁が冊子センサ16を
通過すると、その通過の瞬間に冊子センサ16がONと
なる(S2−3のY)ので、冊子センサ16の検出信号
がONになった時点から、搬送モータ116の駆動パル
スをカウントする。搬送モータ116を規定パルス分
(ここではxパルス分とする)正方向に駆動した状態を
認識したときに(S2−4のY)、搬送モータ116を
停止させる(S2−5)。これにより、冊子2が正方向
に搬送され、図5に示すように、正方向の冊子搬送方向
遅れ側(右側)の頁2aが捲りローラ10と対向する。
このときの冊子2の停止位置は図1ないし図4に示す位
置よりもさらに左側に寄った位置で、上流側の搬送ロー
ラ6,7から離れた位置である。この位置で搬送モータ
116を逆方向にΔxだけ駆動し搬送ローラ7,9を逆
方向(時計方向)に駆動する(S2−6)。
【0058】このときの冊子2の搬送過程において、揺
動ガイド13の位置は、冊子押圧面12が冊子搬送路1
に対して平行で、冊子押圧面12と捲りローラ10との
間に冊子2の搬送を許容する隙間を形成する退避位置A
である。
【0059】続いて、頁捲り上げ(逆捲り)処理を実行
する(S2−7)。この頁捲り上げ処理は、揺動ガイド
モータ118を正方向に駆動し、図6に示すように、揺
動ガイド13をレバー15及びローラガイド18ととも
に時計方向に所定角度回動させる。このときの揺動ガイ
ド13の位置は、冊子押圧面12で冊子2を捲りローラ
10に押圧する進出位置C’(図2及び図3に示す進出
位置Cとは退避位置Aを境として対称位置)である。こ
のとき、上流側のシャッタガイド25はローラガイド1
8に押されて上方に回動する。
【0060】この図6に示す状態で、捲りローラモータ
117を逆方向に駆動すると、捲りローラ10が逆方向
(時計方向)に回転する。これにより、冊子2の頁2a
が次第に捲り上げられるので、下流側のシャッタガイド
26は上方に膨らむ頁2aに押されて上方に回動し、膨
らみセンサ28をOFFにする。この膨らみセンサ28
がOFFになったとき、その時点を基準にして捲りロー
ラモータ117を駆動するパルスをカウントし、そのカ
ウント値が規定パルスに達したときに、捲りローラモー
タ117を停止させ、捲りローラ10を停止させる。
【0061】続いて、頁跳ね上げ(逆捲り)処理を実行
する(S2−8)。すなわち、揺動ガイドモータ118
を駆動し、図7に示すように、揺動ガイド13をレバー
15及びローラガイド18とともに反時計方向に回転さ
せて退避位置A側に寄ったB’位置(図3に示すB位置
とは退避位置Aを境として対称位置)に戻し、その状態
で、捲りローラモータ117を逆方向に規定パルス駆動
し停止させる。これにより、前工程で捲り上げられた頁
2aは、回転する捲りローラ10により跳ね上げられ、
その後に真っ直ぐに伸びてローラガイド18の突出部2
2により支えられる。
【0062】続いて、次頁の戻し処理を実行する(S2
−9)。すなわち、揺動ガイド13がB’位置に位置す
る状態で捲りローラモータ117を頁捲り方向とは逆方
向に規定パルスだけ回転させ、捲りローラ10を反時計
方向に回転させることにより、それまでの頁捲り上げ及
び頁跳ね上げ処理によって上方に膨らみかけた次頁の頁
2aを右方向に戻す。
【0063】続いて、揺動ガイドモータ118を逆方向
に規定パルスだけ駆動し、図8に示すように、揺動ガイ
ド13をレバー15及びローラガイド18とともに退避
位置Aに戻し、この位置で、捲りローラモータ117を
頁捲り方向とは逆方向に規定パルスだけ回転させて捲り
ローラ10を反時計方向に回転させるとともに、搬送モ
ータ116を規定パルスだけ逆方向に駆動して搬送ロー
ラ7,9を逆方向(時計方向)に回転させる。これによ
り、冊子2は頁捲り領域Sの上流側(図8において右
側)に搬送され、この搬送により捲り上げた右側の頁2
aが左側の頁2aの上に捲り返される(S2−10)。
【0064】以上で一連の頁捲り(逆捲り)の作業が終
了する。頁捲りを終了した冊子2は、冊子プリンタ10
1の延長路110(図9参照)に位置する。続いて、次
の処理を行う(S2−11)。次の処理とは、例えば、
前述したように、頁捲りをした冊子2を印字ヘッド11
4まで搬送することである。
【0065】以上のように、逆捲りに際しては、冊子2
を捲りローラ10と対向するまで正方向に搬送したまま
の状態では、搬送ローラ9が冊子2を介して捲りローラ
10の捲り力を受けた場合に動力伝達系の遊びの分だけ
搬送ローラ9の正方向の回転が許容されてしまうが、遊
びの分だけ搬送モータ116を逆方向に駆動することに
より、搬送ローラ7,9の正方向への動きを阻止するこ
とができる。したがって、図6及び図7に示すように、
捲りローラ10から冊子2に作用する力が搬送ローラ9
を遊びの分だけ正方向に回転させる力として作用して
も、ロック状態の搬送ローラ8,9で冊子を定位置に保
持できる。これにより逆捲りに際しても捲りローラ10
に対する冊子2の頁捲り位置のずれを防止できる。
【0066】さらに、捲りローラに対する頁2aの頁捲
り位置は、その頁2aの端縁からその頁2aの幅の約3
分の1以下の距離を隔てた位置に設定することにより、
頁2aの綴じ部から離れている部分から頁捲りをするこ
とができる。このため頁捲りに際して頁2aが折れるこ
とを防止でき、また、この頁捲り位置は綴じ部とは反対
の端縁からの距離が妥当であるため、捲りローラ10に
対する接触長さを十分に確保して捲り上げ及び跳ね上げ
を確実にすることができる。
【0067】なお、図1のフローチャートにおけるステ
ップS1−1ないしS1−4は、正捲りに際して搬送モ
ータ116の動作を制御する正捲り搬送モータ制御手段
に相当する。図12のフローチャートにおけるステップ
S2−1ないしS2−6は、逆捲りに際して搬送モータ
116の動作を制御する逆捲り搬送モータ制御手段に相
当する。
【0068】次に、本発明の第二の実施の形態を図5な
いし図8及び図13に示すフローチャートに基いて説明
する。前記実施の形態と同一部分は同一符号を用い説明
も省略する。なお、ステップS3−7の頁捲り上げ(逆
捲り)処理、ステップS3−8の頁跳ね上げ(逆捲
り)、ステップS3−9の次頁の戻し処理、ステップS
3−10の頁捲り返し処理、ステップS3−11の次の
処理は、図12のフローチャートを用いて説明したステ
ップS2−7の頁捲り上げ(逆捲り)処理、ステップS
2−8の頁跳ね上げ(逆捲り)、ステップS2−9の次
頁の戻し処理、ステップS2−10の頁捲り返し処理、
ステップS2−11の次の処理と同様につき説明を省略
する。
【0069】図13におけるステップS3−1ないしS
3−6は、逆捲りに際して搬送モータ116の動作を制
御する逆捲り搬送モータ制御手段に相当する。以下、そ
の逆捲り搬送モータ制御手段について説明する。本実施
の形態では、搬送モータ116の駆動パルスは次のよう
に設定されている。
【0070】正方向における冊子搬送方向遅れ側(図5
ないし図8において右側)の冊子2の後端が冊子センサ
16を通過した時点から、冊子搬送方向遅れ側の頁2a
の頁捲り位置が捲りローラ10に達するまでの搬送モー
タ116の駆動パルス(設計値)をaとして定める。搬
送モータ116の回転を搬送ローラ7,9に伝達する動
力伝達系の遊びに相当する分の搬送モータ116の駆動
パルスを上記の駆動パルスaに加えた駆動パルスをbと
して定める(すなわちb>a)。そして、余裕として定
めた駆動パルスcを定める。
【0071】冊子プリンタ101の主搬送路104から
頁捲り装置100に送られた冊子2は、搬送モータ11
6を正方向に駆動開始し(S3−1)、搬送ローラ7,
9を正方向(反時計方向)に回転させるにより正方向に
搬送される。この搬送により冊子2の搬送方向進み側の
先端が冊子センサ16を通過すると、その通過の瞬間に
冊子センサ16がOFFとなり(S3−2のY)、続い
て、冊子2の搬送方向遅れ側の端縁が冊子センサ16を
通過すると、その通過の瞬間に冊子センサ16がONと
なる(S3−3のY)ので、冊子センサ16の検出信号
がONになった時点から、搬送モータ116の駆動パル
スをカウントする。搬送モータ116を規定パルス分
(ここではb+cパルス分とする)正方向に駆動した状
態を認識したときに(S3−4のY)、搬送モータ11
6を停止させる(S3−5)。これにより、冊子2が正
方向に搬送され、図5に示すように、正方向の冊子搬送
方向遅れ側(右側)の頁2aが捲りローラ10と対向す
る。このときの冊子2の停止位置は図1ないし図4に示
す位置よりもさらに左側に寄った位置で、上流側の搬送
ローラ6,7から離れた位置である。この位置で搬送モ
ータ116を逆方向にb-a+cの駆動パルスだけ駆動し
搬送ローラ7,9を逆方向(時計方向)に駆動する(S
3−6)。
【0072】続いて、頁捲り上げ(逆捲り)処理(S3
−7)以降の処理を実行する。頁捲り上げ処理は、揺動
ガイドモータ118を正方向に駆動し、図6に示すよう
に、揺動ガイド13をレバー15及びローラガイド18
とともに進出位置C’に回動させ、前述のように捲りロ
ーラ10を時計方向に回転させて頁捲りを行う。
【0073】このように逆捲りに際して、搬送モータ1
16をb+cの駆動パルスをもって正方向に駆動し冊子
2を捲りローラ10と対向するまで正方向に搬送したま
まの状態では、捲りローラ10の捲り力が冊子2を介し
て搬送ローラ9に作用した場合に動力伝達系の遊びの分
だけ搬送ローラ9の正方向の回転が許容されてしまう
が、動力伝達系の遊びに相当する駆動パルス以上の値と
なるb-a+cの駆動パルスをもって搬送モータ116を
逆方向に駆動することにより、動力伝達系の遊びのバラ
ツキがあっても搬送ローラ7,9の正方向への動きを確
実に阻止することができる。したがって、図6及び図7
に示すように、捲りローラ10から冊子2に作用する力
が搬送ローラ7,9を遊びの分だけ正方向(反時計方
向)に回転させる力として作用しても、ロック状態の搬
送ローラ8,9で冊子2を定位置に保持できる。
【0074】次に、本発明の第三の実施の形態図5ない
し図8及び図14に示すフローチャートに基いて説明す
る。前記実施の形態と同一部分は同一符号を用い説明も
省略する。なお、ステップS4−11の頁捲り上げ(逆
捲り)処理、ステップS4−12の頁跳ね上げ(逆捲
り)、ステップS4−13の次頁の戻し処理、ステップ
S4−14の頁捲り返し処理、ステップS4−15の次
の処理は、図12のフローチャートを用いて説明したス
テップS2−7の頁捲り上げ(逆捲り)処理、ステップ
S2−8の頁跳ね上げ(逆捲り)、ステップS2−9の
次頁の戻し処理、ステップS2−10の頁捲り返し処
理、ステップS2−11の次の処理と同様につき説明を
省略する。
【0075】図14におけるステップS4−1ないしS
4−10は、逆捲りに際して搬送モータ116の動作を
制御する逆捲り搬送モータ制御手段に相当する。以下、
その逆捲り搬送モータ制御手段について説明する。本実
施の形態では、搬送モータ116の駆動パルスは次のよ
うに設定されている。
【0076】正方向における冊子搬送方向遅れ側の冊子
2の後端が冊子センサ16を通過した時点から冊子搬送
方向遅れ側の頁2aの頁捲り位置が捲りローラ10に達
するまでの搬送モータ116の駆動パルス(設計値)を
aとして定め、駆動中の搬送モータ116をスローダウ
ンさせるに必要な駆動パルスをdとして定め、搬送モー
タ116の回転を搬送ローラ7,9に伝達する動力伝達
系の遊びに相当する駆動パルスに余裕の駆動パルスを加
えた駆動パルスをeとして定める。
【0077】冊子プリンタ101の主搬送路104から
頁捲り装置100に送られた冊子2は、搬送モータ11
6を正方向に駆動開始し(S4−1)、搬送ローラ7,
9を正方向(反時計方向)に回転させるにより正方向に
搬送される。この搬送により冊子2の搬送方向進み側の
先端が冊子センサ16を通過すると、その通過の瞬間に
冊子センサ16がOFFとなり(S4−2のY)、続い
て、冊子2の搬送方向遅れ側の端縁が冊子センサ16を
通過すると、その通過の瞬間に冊子センサ16がONと
なる(S4−3のY)ので、冊子センサ16の検出信号
がONになった時点から、搬送モータ116の駆動パル
スをカウントする。搬送モータ116を規定パルス分
(ここではa’パルス分とする)正方向に駆動した状態
を認識したときに(S4−4のY)、搬送モータ116
を停止させる(S4−5)。このときの搬送モータ11
6の回転は、冊子2を定位置に搬送させるために行う事
前の動作であるため、a’の値は任意でよい。
【0078】続いて、搬送モータ116を逆方向に駆動
すると(S4−6)、搬送ローラ7,9が逆方向(時計
方向)に回転するため冊子2は逆方向に搬送される。こ
の搬送により、冊子センサ16が冊子2の右端を検出し
てONになる(S4−7)ので、その信号を合図にし
て、搬送モータ116をスローダウンのために逆方向に
dの駆動パルス分だけ駆動して停止させる(S4−
8)。
【0079】再び、搬送モータ116をa+d+eの駆動
パルスをもって正方向に駆動し(S4−9)、搬送ロー
ラ7,9を正方向(反時計方向)に回転させ、図5に示
すように、正方向の冊子搬送方向遅れ側(右側)の頁2
aが捲りローラ10と対向するまで冊子2を正方向に搬
送する。このときの冊子2の停止位置は図1ないし図4
に示す位置よりもさらに左側に寄った位置で、上流側の
搬送ローラ6,7から離れた位置である。この位置で搬
送モータ116を逆方向にeの駆動パルス分駆動し(S
4−10)、搬送ローラ7,9を逆方向(時計方向)に
回転させる。
【0080】続いて、頁捲り上げ(逆捲り)処理を(S
4−11)以降の処理を実行する。頁捲り上げ処理は、
揺動ガイドモータ118を正方向に駆動し、図6に示す
ように、揺動ガイド13をレバー15及びローラガイド
18とともに進出位置C’に回動させ、前述のように捲
りローラ10を時計方向に回転させて頁捲りを行う。
【0081】上述のように逆捲りに際しては、搬送モー
タ116をa’の駆動パルスをもって正方向に駆動し
(S4−6)、冊子2の戻し位置を冊子センサ16によ
り確かめながら(S4−7)、スローダウン分のdの駆
動パルスをもって搬送モータ116を逆方向に駆動して
停止させることにより、次に搬送モータ116を正方向
に駆動する(S4−9)際の動力伝達系の遊びの方向を
一方向に揃えることができる。そして、この状態から、
a+d+eの駆動パルスをもって搬送モータを正方向に駆
動した(S4−9)後に、動力伝達系の遊びより余裕を
もつeの駆動パルス分だけ搬送モータ116を逆方向に
駆動することにより、搬送ローラ7,9の正方向への動
きを確実に阻止することができる。したがって、捲りロ
ーラ10から冊子2に作用する力が搬送ローラ7,9を
遊びの分だけ正方向に回転させる力として作用しても、
ロック状態の搬送ローラ8,9で冊子2を定位置に保持
できる。したがって、逆捲りに際しても、捲りローラ1
0に対して頁2aの捲り位置がずれることはない。
【0082】
【発明の効果】請求項1記載の頁捲り装置によれば、搬
送モータを正方向に駆動し冊子搬送部材を正方向に回転
させて冊子を捲りローラに向かう正方向に搬送して頁捲
りをするが、冊子搬送方向遅れ側の頁を冊子搬送方向進
み側に捲る逆捲りに際しては、搬送モータを正方向に駆
動して冊子を搬送した後に、搬送モータの回転を冊子搬
送部材に伝達する動力伝達系の遊びに相当する駆動パル
スをもって搬送モータを逆方向に駆動することにより、
冊子搬送部材の正方向の動きを阻止することができ、し
たがって、捲りローラから冊子に作用する力が冊子搬送
部材を遊びの分だけ正方向に回転させる力として作用し
ても、ロック状態の冊子搬送部材で冊子を定位置に保持
できる。
【0083】請求項2記載の頁捲り装置によれば、請求
項1記載の発明と同様に、頁の逆捲りに際しては、搬送
モータを正方向に駆動して冊子を搬送した後に、搬送モ
ータの回転を冊子搬送部材に伝達する動力伝達系の遊び
に相当する駆動パルスをもって搬送モータを逆方向に駆
動することにより、冊子搬送部材の正方向の動きを阻止
することができ、したがって、捲りローラから冊子に作
用する力が冊子搬送部材を遊びの分だけ正方向に回転さ
せる力として作用しても、ロック状態の冊子搬送部材で
冊子を定位置に保持できる。特に、正方向における冊子
搬送方向遅れ側の冊子の後端が冊子センサを通過した時
点から、冊子搬送方向遅れ側の頁の頁捲り位置が捲りロ
ーラに達するまでの搬送モータの駆動パルスをa、動力
伝達系の遊びに相当する分の前記搬送モータの駆動パル
スを前記の駆動パルスaに加えた駆動パルスをb、余裕
として定めた駆動パルスをcとして、冊子搬送方向遅れ
側の冊子の後端が冊子センサを通過した時点から、b+
cの駆動パルスをもって搬送モータを正方向に駆動した
後に、b-a+cの駆動パルスをもって搬送モータを逆方
向に駆動するようにしたので、動力伝達系の遊びのバラ
ツキがあっても冊子搬送部材の正方向への動きを確実に
除くことができる。したがって、冊子の位置をより一層
正確に定めることができる。
【0084】請求項3記載の頁捲り装置によれば、請求
項1記載の発明と同様に、頁の逆捲りに際しては、搬送
モータを正方向に駆動して冊子を搬送した後に、搬送モ
ータの回転を冊子搬送部材に伝達する動力伝達系の遊び
に相当する駆動パルスをもって搬送モータを逆方向に駆
動することにより、冊子搬送部材の正方向の動きを阻止
することができ、したがって、捲りローラから冊子に作
用する力が冊子搬送部材を遊びの分だけ正方向に回転さ
せる力として作用しても、ロック状態の冊子搬送部材で
冊子を定位置に保持できる。特に、正方向における冊子
搬送方向遅れ側の冊子の後端が冊子センサを通過した時
点から冊子搬送方向遅れ側の頁の頁捲り位置が前記捲り
ローラに達するまでの搬送モータの駆動パルスをa、駆
動中の前記搬送モータをスローダウンさせるに必要な駆
動パルスをd、動力伝達系の遊びに相当する駆動パルス
に余裕の駆動パルスを加えた駆動パルスをeとして、逆
捲りに際しては、搬送モータをa’の駆動パルスをもっ
て正方向に駆動し、冊子の戻し位置を冊子センサにより
確かめながら搬送モータを逆方向に駆動してdの駆動パ
ルスをもってスローダウンさせて停止させることによ
り、次の搬送モータを正方向に駆動する際の動力伝達系
の遊びの方向を一方向に揃えることができ、そして、こ
の状態から、a+d+eの駆動パルスをもって搬送モータ
を正方向に駆動し、動力伝達系の遊びより余裕をもつe
の駆動パルス分だけ搬送モータを逆方向に駆動すること
により、冊子搬送部材の正方向への動きを確実に阻止す
ることができ、したがって、冊子の位置をより一層正確
に定めることができる。
【0085】請求項4記載の頁捲り装置によれば、請求
項1ないし3の何れか一記載の発明において、捲りロー
ラに対する前記頁の頁捲り位置は、その頁の端縁からそ
の頁の幅の約3分の1以下の距離を隔てた位置に設定さ
れているので、この頁捲り位置は頁の綴じ部から離れて
いるため頁捲りに際して頁が折れることを防止でき、ま
た、この頁捲り位置は綴じ部とは反対の端縁からの距離
が妥当であるため、捲りローラに対する接触長さを十分
に確保して捲り上げ及び跳ね上げを確実にすることがで
きる。
【0086】請求項5記載の冊子プリンタによれば、請
求項1ないし4の何れか一記載の頁捲り装置を備えてい
るので、冊子の頁を正捲りと逆捲りとの何れの方向に捲
る場合でも、頁を確実に捲った状態で情報を印字でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の正捲りの頁捲り処理に
おける冊子の搬送過程を示す縦断側面図である。
【図2】正捲りに際して冊子の頁を捲り上げる状態を示
す縦断側面図である。
【図3】正捲りに際して捲り上げた冊子の頁を跳ね上げ
る過程を示す縦断側面図である。
【図4】正捲りに際して捲り上げた冊子の頁を跳ね上げ
た状態を示す縦断側面図である。
【図5】逆捲りの頁捲り処理における冊子の搬送過程を
示す縦断側面図である。
【図6】逆捲りに際して冊子の頁を捲り上げる状態を示
す縦断側面図である。
【図7】逆捲りに際して捲り上げた冊子の頁を跳ね上げ
る過程を示す縦断側面図である。
【図8】正捲りに際して捲り上げた冊子の頁を跳ね上げ
た状態を示す縦断側面図である。
【図9】冊子プリンタの内部の概略構造を示す縦断側面
図である。
【図10】電気的接続構造を示すブロック図である。
【図11】正捲りの頁捲りの一連の処理を示すフローチ
ャートである。
【図12】逆捲りの頁捲りの一連の処理を示すフローチ
ャートである。
【図13】本発明の第二の実施の形態の逆捲りの頁捲り
の一連の処理を示すフローチャートである。
【図14】本発明の第三の実施の形態の逆捲りの頁捲り
の一連の処理を示すフローチャートである。
【図15】従来例を示すもので、冊子の搬送過程を示す
縦断側面図である。
【図16】冊子の頁を捲り上げた状態を示す縦断側面図
である。
【図17】捲り返しに移行する状態を示す縦断側面図で
ある。
【図18】正捲りの頁捲りの一連の処理を示すフローチ
ャートである。
【図19】逆捲りの頁捲りの一連の処理を示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1 冊子搬送路 2 冊子 2a 頁 6〜9 冊子搬送部材 10 捲りローラ 16 冊子センサ 100 頁捲り装置 104 主搬送路 111,112 主搬送路冊子搬送部材 114 印字手段 116 搬送モータ S 頁捲り領域 S1−1ないしS1−4 正捲り搬送モータ制御手段 S2−1ないしS2−6 逆捲り搬送モータ制御手段 S3−1ないしS3−6 逆捲り搬送モータ制御手段 S4−1ないしS4−10 逆捲り搬送モータ制御手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冊子搬送路に沿って配設され正逆回転自
    在の搬送モータにより駆動され冊子を挟持搬送する複数
    対の冊子搬送部材と、 冊子搬送方向において隣接する複数の前記冊子搬送部材
    の間となる頁捲り領域の中間部に配置された回転自在の
    捲りローラと、 前記頁捲り領域を搬送先とする正方向の冊子搬送方向進
    み側の前記冊子の頁を冊子搬送方向遅れ側に捲る正捲り
    に際しては冊子搬送方向とは反対の一方向に前記捲りロ
    ーラを回転させ冊子搬送方向遅れ側の前記冊子の頁を冊
    子搬送方向進み側に捲る逆捲りに際しては前記捲りロー
    ラを他方向に回転させるように駆動される正逆回転自在
    の捲りローラモータと、 前記頁の正捲りに際しては、前記搬送モータを正方向に
    規定パルス分駆動し前記冊子搬送部材を正方向に回転さ
    せ前記冊子を正方向に搬送して正方向における冊子搬送
    方向進み側の前記頁の頁捲り位置が前記捲りローラと対
    向する位置まで達したときに前記搬送モータを停止させ
    る正捲り搬送モータ制御手段と、 前記頁の逆捲りに際しては、前記搬送モータを正方向に
    規定パルス分駆動し前記冊子搬送部材を正方向に回転さ
    せ前記冊子を前記捲りローラに向かわせる正方向に搬送
    して正方向における冊子搬送方向遅れ側の前記頁を前記
    捲りローラに対向させた後に、前記搬送モータの回転を
    前記媒体搬送部材に伝達する動力伝達系の遊びに相当す
    る駆動パルス分をもって前記搬送モータを逆方向に駆動
    する逆捲り搬送モータ制御手段と、を備える頁捲り装
    置。
  2. 【請求項2】 冊子搬送路に沿って配設され正逆回転自
    在の搬送モータにより駆動され冊子を挟持搬送する複数
    対の冊子搬送部材と、 冊子搬送方向において隣接する複数の前記冊子搬送部材
    の間となる頁捲り領域の中間部に配置された回転自在の
    捲りローラと、 前記頁捲り領域を搬送先とする正方向の冊子搬送方向進
    み側の前記冊子の頁を冊子搬送方向遅れ側に捲る正捲り
    に際しては冊子搬送方向とは反対の一方向に前記捲りロ
    ーラを回転させ冊子搬送方向遅れ側の前記冊子の頁を冊
    子搬送方向進み側に捲る逆捲りに際しては前記捲りロー
    ラを他方向に回転させるように駆動される正逆回転自在
    の捲りローラモータと、 正方向の冊子搬送方向における前記頁捲り領域の上流側
    に配置されて前記冊子の有無により検出信号が切り替わ
    る冊子センサと、 前記頁の正捲りに際しては、前記搬送モータを正方向に
    駆動し前記冊子搬送部材を正方向に回転させ冊子搬送方
    向進み側となる前記冊子の端縁が前記冊子センサを通過
    した時点から、前記搬送モータをさらに正方向に規定パ
    ルス分駆動し前記冊子搬送部材を正方向に回転させ前記
    冊子を正方向に搬送して正方向の冊子搬送方向進み側の
    頁の頁捲り位置が前記捲りローラと対向する位置まで達
    したときに前記搬送モータを停止させる正捲り搬送モー
    タ制御手段と、を備え、 正方向における冊子搬送方向遅れ側の前記冊子の後端が
    前記冊子センサを通過した時点から、冊子搬送方向遅れ
    側の前記頁の頁捲り位置が前記捲りローラに達するまで
    の前記搬送モータの駆動パルスをa、 前記搬送モータの回転を前記媒体搬送部材に伝達する動
    力伝達系の遊びに相当する分の前記搬送モータの駆動パ
    ルスを前記駆動パルスaに加えた駆動パルスをb、 余裕として定めた駆動パルスをcとして、 前記頁の逆捲りに際しては、前記搬送モータを正方向に
    駆動し前記冊子搬送部材を正方向に回転させ冊子搬送方
    向遅れ側の前記冊子の後端が前記冊子センサを通過した
    時点から、b+cの駆動パルスをもって前記搬送モータ
    を正方向に駆動し前記冊子搬送部材を正方向に回転させ
    前記冊子を前記捲りローラに向かわせる正方向に搬送し
    た後に、b-a+cの駆動パルスをもって前記搬送モータ
    を逆方向に駆動する逆捲り搬送モータ制御手段を備える
    ことを特徴とする頁捲り装置。
  3. 【請求項3】 冊子搬送路に沿って配設され正逆回転自
    在の搬送モータにより駆動され冊子を挟持搬送する複数
    対の冊子搬送部材と、 冊子搬送方向において隣接する複数の前記冊子搬送部材
    の間となる頁捲り領域の中間部に配置された回転自在の
    捲りローラと、 前記頁捲り領域を搬送先とする正方向の冊子搬送方向進
    み側の前記冊子の頁を冊子搬送方向遅れ側に捲る正捲り
    に際しては冊子搬送方向とは反対の一方向に前記捲りロ
    ーラを回転させ冊子搬送方向遅れ側の前記冊子の頁を冊
    子搬送方向進み側に捲る逆捲りに際しては前記捲りロー
    ラを他方向に回転させるように駆動される正逆回転自在
    の捲りローラモータと、 正方向における前記頁捲り領域の上流側に配置されて前
    記冊子の有無により検出信号が切り替わる冊子センサ
    と、 前記頁の正捲りに際しては、前記搬送モータを正方向に
    駆動し前記冊子搬送部材を正方向に回転させ冊子搬送方
    向進み側となる前記冊子の端縁が前記冊子センサを通過
    した時点から前記搬送モータを規定パルス分駆動し、前
    記冊子搬送部材を正方向に回転させ前記冊子を正方向に
    搬送して正方向における冊子搬送方向進み側の頁の頁捲
    り位置が前記捲りローラと対向する位置まで達したとき
    に前記搬送モータを停止させる正捲り搬送モータ制御手
    段と、を備え、 正方向における冊子搬送方向遅れ側の前記冊子の後端が
    前記冊子センサを通過した時点から冊子搬送方向遅れ側
    の前記頁の頁捲り位置が前記捲りローラに達するまでの
    前記搬送モータの駆動パルスをa、 駆動中の前記搬送モータをスローダウンさせるに必要な
    駆動パルスをd、 前記搬送モータの回転を前記媒体搬送部材に伝達する動
    力伝達系の遊びに相当する駆動パルスに余裕の駆動パル
    スを加えた駆動パルスをeとして、 前記頁の逆捲りに際しては、前記搬送モータを正方向に
    駆動して冊子搬送方向遅れ側の前記冊子の後端が前記冊
    子センサを通過した時点から、任意値a’の駆動パルス
    をもって前記搬送モータを正方向に駆動し前記冊子搬送
    部材を正方向に回転させ前記冊子を前記捲りローラに向
    かわせる正方向に所定距離搬送した後に、前記搬送モー
    タを逆方向に駆動し前記冊子搬送部材を逆方向に回転さ
    せて前記冊子を逆方向に戻し、前記冊子の前記捲りロー
    ラとは反対側の端部が前記冊子センサにより検出された
    時点からは逆方向に回転する前記搬送モータをdの駆動
    パルスをもってスローダウンさせて停止させた後に、a
    +d+eの駆動パルスをもって前記搬送モータを正方向に
    駆動し前記冊子搬送部材を正方向に回転させ、正方向に
    おける冊子搬送方向遅れ側の前記冊子の前記頁の頁捲り
    位置が前記捲りローラと対向するまで前記冊子を正方向
    に搬送し、その後にeの駆動パルスをもって前記搬送モ
    ータを逆方向に駆動する逆捲り搬送モータ制御手段を備
    えることを特徴とする頁捲り装置。
  4. 【請求項4】 前記捲りローラに対する前記頁の頁捲り
    位置は、その頁の端縁からその頁の幅の約3分の1以下
    の距離を隔てた位置に設定されていることを特徴とする
    請求項1ないし3の何れか一記載の頁捲り装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4の何れか一記載の頁捲
    り装置と、 前記頁捲り装置の前記冊子搬送路が接続された主搬送路
    と、 前記主搬送路に設けられた主搬送路冊子搬送部材と、 前記主搬送路に設けられた印字手段と、を備える冊子プ
    リンタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008043661A (ja) * 2006-08-21 2008-02-28 Kyoraku Sangyo Kk パチンコ遊技機およびその制御方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008043661A (ja) * 2006-08-21 2008-02-28 Kyoraku Sangyo Kk パチンコ遊技機およびその制御方法

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