JP2001212915A - 非塩素系化粧シート及び非塩素系化粧材 - Google Patents

非塩素系化粧シート及び非塩素系化粧材

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JP2001212915A
JP2001212915A JP2000025467A JP2000025467A JP2001212915A JP 2001212915 A JP2001212915 A JP 2001212915A JP 2000025467 A JP2000025467 A JP 2000025467A JP 2000025467 A JP2000025467 A JP 2000025467A JP 2001212915 A JP2001212915 A JP 2001212915A
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Tadamitsu Minamizawa
忠光 南沢
Kazuteru Onoda
一輝 小野田
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】燃焼させた場合に塩化水素の発生しない化粧シ
ート及び化粧材を提供することを目的とする。 【解決手段】 ポリオレフィン系樹脂シート2からなる
基材シートの裏面側に基材接着用プライマー層3が設け
られ、上記ポリオレフィン系樹脂シート2の表面側にベ
タ印刷層4及び絵柄印刷層5などからなる装飾層6が設
けら、さらに装飾層の表面に硬化型樹脂層7が設けられ
て非塩素系化粧シート1が構成される。そして、上記ポ
リオレフィン系樹脂シート2、基材接着用プライマー層
3、装飾層6、硬化型樹脂層7を構成する樹脂として、
塩素原子を含まない非塩素系樹脂を用いた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は建材などに用いられ
る化粧シート及び化粧材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の化粧シートは、基材フィルムとし
てポリ塩化ビニルフィルムを使用し、これに印刷、エン
ボス加工などの装飾処理を施したものが用いられてき
た。しかし、上記化粧シートは、焼却時に塩化水素ガス
などの含塩素有毒ガスが発生するという問題があった。
含塩素有毒ガスは、それ自体人体や環境に有害であると
ともに、燃焼した状態で有機物と結合してダイオキシン
などの多環有機塩素化合物が発生するという問題もあ
る。そのために、化粧シートの基材フィルムとして、ポ
リ塩化ビニルフィルムに代えてポリオレフィン系フィル
ムが用いられるようになった。
【0003】このようなポリオレフィン系フィルムを基
材フィルムとして用いた化粧シートは、基材フィルム以
外の構成としては、たとえば裏面側に一般に塩化ビニル
酢酸ビニル共重合体をバインダー樹脂として用いたイン
キからなるプライマー層が設けられる。化粧シートが建
材用化粧材などに用いられる場合、該シートを接着剤を
介して化粧材の基材に貼着する。プライマー層は、その
場合の化粧シートと接着剤層との密着力を上げるために
設けるものである。また、ポリオレフィン系フィルムの
表面側には絵柄などが印刷形成されているが、この絵柄
の印刷には、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体をバインダ
ー樹脂としたインキが用いられていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記従来の化粧
シートは、基材樹脂にポリオレフィン系樹脂を用いてい
るものの、プライマー層や絵柄印刷などに塩化ビニル酢
酸ビニル共重合体などの塩素原子含有樹脂からなるイン
キを使用しているために、化粧シートを燃焼させた場合
に微量ではあるが塩化水素を発生してしまう。
【0005】本発明は上記従来技術の欠点を解決するた
めになされたものであり、燃焼させた場合に塩化水素の
発生しない化粧シート及び化粧材を提供することを目的
とする。また、本発明は塩化水素の発生しない化粧シー
ト及び化粧材であって、絵柄や基材との接着性の点で十
分実用的なものを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、(1)ポリオ
レフィン系樹脂シートの裏面側に基材接着用プライマー
層が設けられ、上記ポリオレフィン系樹脂シートの表面
側に装飾層及び硬化型樹脂層が設けられている化粧シー
トにおいて、上記ポリオレフィン系樹脂シート、基材接
着用プライマー層、装飾層及び硬化型樹脂層を形成する
樹脂に非塩素系樹脂を用い、化粧シートを燃焼させた場
合に含塩素系ガスが発生しないように形成したことを特
徴とする非塩素系化粧シート、(2)基材接着用プライ
マー層のバインダー樹脂が、ポリウレタン系樹脂と硝化
綿との混合樹脂からなる非塩素系樹脂である上記(1)
記載の非塩素系化粧シート、(3)装飾層を形成するイ
ンキのバインダー樹脂が、ポリウレタン系樹脂とアクリ
ル系樹脂との混合樹脂からなる非塩素系樹脂である上記
(1)または(2)に記載の非塩素系化粧シート、
(4)硬化型樹脂層が、ウレタン(メタ)アクリレート
系オリゴマーを主成分とする組成物から形成された非塩
素系樹脂から構成されている上記(1)〜(3)のいず
れか1に記載の非塩素系化粧シート、(5)上記(1)
〜(4)のいずれか1に記載の化粧シートが、基材接着
用プライマー層側に非塩素系樹脂からなる接着剤層を介
して化粧材基材に積層されていることを特徴とする非塩
素系化粧材、を要旨とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明を詳細
に説明する。本発明の非塩素系化粧シートは、図1に示
すように、少なくともポリオレフィン系樹脂シート2か
らなる基材シートの裏面側に基材接着用プライマー層3
が設けられ、上記ポリオレフィン系樹脂シート2の表面
側にベタ印刷層4及び絵柄印刷層5などからなる装飾層
6が設けら、さらに装飾層の表面に硬化型樹脂層7が設
けられて構成される。そして、上記ポリオレフィン系樹
脂シート2、基材接着用プライマー層3、装飾層6、硬
化型樹脂層7を構成する樹脂として、塩素原子を含まな
い非塩素系樹脂を用いたものである。化粧シート1は基
材シート及び各層に塩素原子を含まないために、燃焼時
に含塩素系ガスを発生しないように形成されているもの
である。図1において8は硬化型樹脂層7の表面に設け
たエンボス加工による凹凸模様である。
【0008】本発明においてポリオレフィン系樹脂シー
ト2は、塩素原子を含まないポリオレフィン系樹脂が用
いられる。具体的なポリオレフィン系樹脂としては、ポ
リエチレン(低密度、又は高密度)、ポリプロピレン
(アイソタクチック型、シンジオタクチック型、又はこ
れらの混合型)、ポリメチルペンテン、ポリブテン、エ
チレン−プロピレン共重合体、プロピレン−ブテン共重
合体等の高結晶質の非エラストマーポリオレフィン樹
脂、或いは下記に記載した各種のオレフィン系熱可塑性
エラストマーなどが挙げられる。
【0009】上記オレフィン系熱可塑性エラストマー
は、主原料がハードセグメントである高密度ポリエチ
レン又はポリプロピレンのいずれかからなり、これにソ
フトセグメントとしてのエラストマー及び無機充填剤を
添加してなるもの、特公平6−23278号公報記載
の、ハードセグメントであるアイソタクチックポリプロ
ピレンとソフトゼグメントとしてのアタクチックポリプ
ロピレンとの混合物からなるもの、特開平9−111
055号公報、特開平5−77371号公報、特開平7
−316358号公報等に記載のエチレン−プロピレン
−ブテン共重合体からなるもの、が代表的なものであ
る。必要に応じて着色剤等の添加剤をこれに添加して用
いる。以下これらの詳細を述べる。
【0010】高密度ポリエチレンとしては、好ましく
は、比重が0.94〜0.96のポリエチレンであっ
て、低圧法で得られる結晶化度が高く分子に枝分かれ構
造の少ない高分子である高密度ポリエチレンが用いられ
る。また、ポリプロピレンとしては、好ましくは、アイ
ソタクチックポリプロピレンが用いられる。
【0011】上記エラストマーとしては、ジエン系ゴ
ム、水素添加ジエン系ゴム、オレフィンエラストマー等
が用いられる。水素添加ジエン系ゴムは、ジエン系ゴム
分子の二重結合の少なくとも一部分に水素原子を付加さ
せてなるもので、ポリオレフィン系樹脂(本発明におい
ては、高密度ポリエチレン又はポリプロピレン)の結晶
化を抑え、柔軟性をアップさせる。ジエン系ゴムとして
は、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、ブチルゴム、プ
ロピレン・ブタジエンゴム、アクリロニトリル・ブタジ
エンゴム、アクリロニトリル・イソプレンゴム、スチレ
ンブタジエンゴム等がある。オレフィンエラストマーと
しては、2種類又は3種類以上のオレフィンと共重合し
うるポリエンを少なくとも1種加えた弾性共重合体であ
り、オレフィンはエチレン、プロピレン、α−オレフィ
ン等が使用され、ポリエンとしては、1,4ヘキサジエ
ン、環状ジエン、ノルボルネン等が使用される。好まし
いオレフィン系共重合体ゴムとしては、例えばエチレン
−プロピレン共重合体ゴム、エチレン−プロピレン−非
共役ジエンゴム、エチレン−ブタジエン共重合体ゴム等
のオレフィンを主成分とする弾性共重合体が挙げられ
る。なお、これらのエラストマーは、必要に応じて有機
過酸化物、硫黄等の架橋剤を用いて、適量架橋させても
よい。
【0012】上記エラストマーの添加量としては、10
〜60重量%、好ましくは30重量%程度である。10
重量%より低いと一定荷重伸度の温度に対する変化が急
峻になり過ぎ、また、破断時伸度、耐衝撃性、易接着性
の低下が生じ、60重量%より高いと透明性、耐候性及
び耐クリープ性の低下が生じる。
【0013】上記無機充填剤としては、炭酸カルシウ
ム、硫酸バリウム、クレー、タルク等の平均粒径0.1
〜10μm程度の粉末が用いられる。添加量としては、
1〜60重量%程度、好ましくは5〜30重量%程度で
ある。1重量%より低いと耐クリープ変形性及び易接着
性の低下が生じ、60重量%より高いと破断時伸度及び
耐衝撃性の低下が生じると共に製膜が難しくなる。
【0014】特公平6−23278号公報記載の、
(A)ソフトセグメントとして、数平均分子量Mnが2
5000以上、且つ、重量平均分子量Mwと数平均分子
量Mnとの比Mw/Mn≦7の沸騰ヘプタンに可溶なア
タクチックポリプロピレン10〜90重量%と、(B)
ハードセグメントとして、メルトインデックスが0.1
〜4g/10分の沸騰ヘプタン不溶性のアイソタクチッ
クポリプロピレン90〜10重量%、との混合物からな
る軟質ポリプロピレン。この種のオレフィン系熱可塑性
エラストマーの中でも、所謂『ネッキング』を生じ難
く、加熱、加圧を用いて各種形状に成形したりエンボス
加工する際に適性良好なものとしては、アイソタクチッ
クポリプロピレンとアタクチックポリプロピレンとの混
合物からなり、且つアタクチックポリプロピレンの重量
比が5重量%以上50重量%以下であるものである。
【0015】ポリプロピレン系のオレフィン系熱可塑性
エラストマー自体はすでに公知のものであるが、包装容
器等従来公知の用途に用いられる場合は、強度を重視す
る為に、ソフトセグメントとなるアタクチックポリプロ
ピレンの重量比が5重量%未満のものが専ら使用されて
いた。しかしながら三次元形状乃至凹凸形状に成形した
り、エンボス加工する場合、前記の如くネッキングを生
じて良好な加工が不可能である。これに対し、従来の組
成設計とは逆に、ポリプロピレン系のオレフィン系熱可
塑性エラストマーに於いて、アタクチックポリプロピレ
ンの重量比が5重量%以上とする事によって、エンボス
加工したり、三次元形状乃至凹凸形状の物品に成形する
際のネッキングによる不均一なシートの変形、及びその
結果としての皺、絵柄の歪み等の欠点が解消できる。特
にアタクチックポリプロピレンの重量比が20重量%以
上の場合が良好である。一方、アタクチックポリプロピ
レンの重量比が増加し過ぎると、シート自体が変形し、
絵柄が歪んだり、多色刷りの場合に見当(Resist
er)が合わなくなる等の不良が発生し易くなる。又、
成形時にも破れ易くなる為、好ましくない。アタクチッ
クポリプロピレンの重量比の上限としては、輪転グラビ
ア印刷等の通常の輪転印刷機を用いて絵柄層を印刷し、
又、シートのエンボス加工、真空成形、Vカット加工、
射出成形同時ラミネート等を採用する場合は50重量%
以下、より好ましくは40重量%以下である。
【0016】エチレン・プロピレン・ブテン共重合体
樹脂からなる熱可塑性エラストマー。ここで、そのブテ
ンとして、1ブテン、2ブテン、イソブチレンの3種の
構造異性体のいずれも用いることができる。共重合体と
しては、ランダム共重合体で、非晶質の部分を一部含
む。上記エチレン・プロピレン・ブテン共重合体の好ま
しい具体例としては次の(i)〜(iii)が挙げられる。
(i)特開平9−111055号公報記載のもの。これ
はエチレン・プロピレン及びブテンの3元共重合体によ
るランダム共重合体である。単量体成分の重量比はプロ
ピレンが90重量%以上とする。メルトフローレート
は、230℃、2.16Kgで1〜50g/10分のも
のが好適である。そして、このような3元ランダム共重
合体100重量部に対して、燐酸アリールエステル化合
物を主成分とする透明造核剤を0.01〜50重量部、
炭素数12〜22の脂肪酸アミド0.003〜0.3重
量部を熔融混練してなるものである。(ii)特開平5−7
7371号公報記載のもの。これは、エチレン、プロピ
レン、1ブテンの3元共重合体であって、プロピレン成
分含有率が50重量%以上の非晶質重合体20〜100
重量%に、非晶質ポリプロピレンを80〜0重量%添加
してなるものである。(iii)特開平7−316358号
公報記載のもの。これは、エチレン・プロピレン・1ブ
テン3元共重合体であって、プロピレン及び/又は1ブ
テン含有率が50重量%以上の低結晶質重合体20〜1
00重量%に対して、アイソタクチックポリプロピレン
等の結晶性ポリオレフィン80〜0重量%に混合した組
成物100重量部に対してNアシルアミン酸アミン塩、
Nアシルアミン酸エステル等の油ゲル化剤を5重量%添
加してなるものである。エチレン・プロピレン・ブテン
共重合体樹脂は、単独で用いてもよいし、上記(i)〜(ii
i)に必要に応じ他のポリオレフィン樹脂を混合して用い
てもよい。
【0017】ポリオレフィン系樹脂シート2は、延伸シ
ート、未延伸シートのいずれも使用可能である。またポ
リオレフィン系樹脂シート2には、ポリオレフィン系樹
脂に充填剤、発泡剤、難燃剤、滑剤、酸化防止剤、紫外
線吸収剤、光安定剤、ラジカル補足剤等の各種の添加剤
を添加してもよい。これらの添加剤は塩素原子を含まな
いものであればよい。また、ポリオレフィン系樹脂シー
ト2の厚みは、用途等によるが、20〜300μm程度
が好ましい。
【0018】ポリオレフィン系樹脂シート2に添加する
着色剤は、化粧シートとして必要な色彩を持たせるため
のものであり、チタン白、亜鉛華、弁柄、朱、群青、コ
バルトブルー、チタン黄、黄鉛、カーボンブラック等の
無機顔料、イソインドリノン、ハンザイエローA、キナ
クリドン、パーマネントレッド4R、フタロシアニンブ
ルー等の有機顔料或いは染料、アルミニウム、真鍮等の
箔粉からなる金属顔料、二酸化チタン被覆雲母、塩基性
炭酸亜鉛等の箔粉からなる真珠光沢顔料等が用いられ
る。基材シート(ポリオレフィン系樹脂)の着色は、透
明着色、不透明(隠蔽)着色いずれでも可である。
【0019】ポリオレフィン系樹脂シート2に添加され
る熱安定剤は、フェノール系、サルファイト系、フェニ
ルアルカン系、フォスファイト系、アミン系等公知のも
のであり、熱加工時の熱変色等の劣化の防止性をより向
上させる場合に用いられる。また難燃剤としては、水酸
化アルミニウム、水酸化マグネシウム等の粉末が用いら
れ、これらは難燃性を付与する必要がある場合に添加す
る。
【0020】ポリオレフィン系樹脂シート2は上記のポ
リオレフィン系樹脂及び添加剤をブレンドしたものをカ
レンダー製法等の常用の方法により製膜して得ることが
できる。尚、ポリオレフィン系樹脂として着色剤、無機
充填剤、又はその両方を添加した組成物を用い、熔融押
出法で製膜する場合、薄膜に製膜すると製膜適性が低下
し、表面が平滑に仕上がらないことがある。一般的には
着色剤等を計10重量部程度以上添加し、80μm以下
に製膜する場合、此の傾向が目立つ。そこで此の様な場
合、3層共押出とし中心の層のみに着色剤を添加し、表
裏の最外層には顔料等は無添加にすると良い。このよう
にポリオレフィン系樹脂シート2は、単一層からなるシ
ートであっても複数のシートの積層体であってもよい。
【0021】シートの積層は、たとえばシートどうしを
接着剤を用いて行う。この接着剤としては2液硬化型の
ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂などの、塩素原子
を含まないドライラミネート接着剤が用いられる。また
上記方法以外に、第1のシートに第2のシートを熔融押
出塗工(エクストルージョンコート)して、シート製膜
と同時に積層する方法を用いても良い。
【0022】基材接着用プライマー層3のバインダー樹
脂は、塩素を含まない樹脂であり、基材との密着力が得
られるものであればよいが、硝化綿とポリウレタン系樹
脂との混合物が好ましい。ポリウレタン系樹脂の単独使
用の場合には、ブロッキング現象が起こりやすく、印刷
適性が低下するおそれがあるためである。
【0023】基材接着用プライマー層の組成物には上記
樹脂以外に、シリカ微粉末などの充填剤、光安定剤、等
の添加剤を添加しても良い。プライマー層は、これらの
組成物を、塗工して、必要に応じ乾燥、硬化させること
で形成される。具体的にはプライマー組成物をグラビア
ロールコート、ロールコート等の方法で塗工して乾燥
(硬化)させて形成される。プライマー層の塗布量は1
〜20g/m2(乾燥時)が好ましく、更に好ましくは
1〜5g/m2(乾燥時)である。このプライマー層を
形成する時期は、絵柄などの印刷の前、同時、硬化型樹
脂層の塗工の前後、その後のエンボス加工の前後など
の、いずれの時期でもよい。製造効率の点からは、絵柄
印刷と同時に形成するのが好ましい。
【0024】ベタ印刷層4は、化粧シートにおける背景
として用途に応じた色相に設けられるもので、ポリエス
テル樹脂、ポリウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリ
酢酸ビニル樹脂、セルロース系樹脂等の一種又は二種以
上混合した樹脂をバインダーとし、チタン白、酸化鉄、
カーボンブラック等の着色剤を含有するインキを使用し
て印刷形成される。
【0025】絵柄印刷層5は、化粧シートを例えば木目
調とする場合にはオーク等の木目模様とするように、そ
の意匠は化粧シートの用途などに応じたものを用いる。
絵柄印刷層5は、ベタ印刷層のインキと同様に塩素原子
を含まないバインダー樹脂と着色剤を含有するインキを
使用し、グラビアコートなどの印刷方法を用いて形成す
ることができる。上記絵柄は木目模様以外に、石目模
様、布目模様、皮紋模様、幾何学図形、文字、記号、線
画、各種抽象模様の柄を用いることができる。
【0026】ベタ印刷層4、絵柄印刷層5などの印刷方
法は、グラビア印刷以外に、オフセット印刷、シルクス
クリーン印刷、転写シートからの転写印刷等公知の印刷
法を用いることもできる。
【0027】絵柄印刷層及びベタ印刷層を形成するため
のインキの着色剤としては、チタン白、カーボンブラッ
ク、弁柄、黄鉛、群青、フタロシアニンブルー、キナク
リドン、イソインドリノン等の顔料又は染料、アルミニ
ウム、真鍮等の金属箔粉、二酸化チタン被覆雲母等の箔
粉からなる光輝性顔料を1種又は2種以上混合したもの
が挙げられる。絵柄印刷層は、硬化型樹脂層表面の凹凸
模様や凹部内の着色インキによる模様と位置を合わせ
て、重ね合わせることで、深みのある模様とすることが
できる。
【0028】また装飾層は絵柄やベタの印刷層を印刷形
成する以外に、金属薄膜より形成しても良い。例えば、
アルミニウム、クロム、金、銀、銅などの金属を用い、
真空蒸着、スパッタリングなどの方法で金属薄膜を製膜
する。この金属薄膜は、全面ベタ、部分ベタ、絵柄のよ
うなパターン状に形成したり、上記絵柄印刷層およびベ
タ印刷層と組み合わても良い。
【0029】基材接着用プライマー層3、ベタ印刷層
4、絵柄印刷層5などのインキに使用されるポリウレタ
ン系樹脂としては、ポリオール類と多価イソシアネート
類との重付加反応生成物であるポリウレタン樹脂が挙げ
られる。ポリオール類としては、分子中に2個以上の水
酸基を有するもので、例えばポリエチレングリコール、
ポリプロピレングリコール、アクリルポリオール、ポリ
エステルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリカ
ーボネートポリオール等が用いられる。また、前記多価
イソシアネートとしては、分子中に2個以上のイソシア
ネート基を有するものであり、例えば2,4−トリレン
ジイソイアネート、4,4−ジフェニルメタンジイソシ
アネート等の芳香族イソシアネート、或いは1,6−ヘ
キサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシア
ネート、水素添加トリレンジイソシアネート、水素添加
ジフェニルメタンジイソシアネート等の脂肪族(ないし
は脂環式)イソシアネートが例示される。これら多価イ
ソシアネートは単量体で用いる他、3量体、5量体等の
プレポリマー、或いは附加体として用いることもでき
る。
【0030】また上記インキに用いられる、アクリル系
樹脂としては、ポリ(メタ)アクリル酸メチル、ポリ
(メタ)アクリル酸エチル、ポリ(メタ)アクリル酸プ
ロピル、ポリ(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アク
リル酸メチル−(メタ)アクリル酸ブチル共重合体、
(メタ)アクリル酸エチル−(メタ)アクリル酸ブチル
共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸メチル共重合
体、スチレン−(メタ)アクリル酸メチル共重合体等の
(メタ)アクリル酸エステルを含む単独又は共重合体か
らなる(メタ)アクリル樹脂等が例示される。尚、(メ
タ)アクリルとはメタクリルまたはアクリルを意味す
る。
【0031】化粧シートにおいて硬化型樹脂層7は、塩
素原子を含まない非塩素系樹脂であればよいが、耐衝撃
性などが良好であり、さらに耐溶剤性、耐汚染性及び耐
擦傷性などにおいても良好であり、これらの特性のバラ
ンスがとれている点から、ウレタン(メタ)アクリレー
トオリゴマーを主成分とする組成物を硬化させたものが
好ましい。
【0032】硬化型樹脂層7を形成するのに用いられる
られるウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーは、1
分子中に2個のラジカル重合性不飽和基を有するもので
あり、たとえばジイソシアネートと、1分子中に水酸基
を2個以上有する重量平均分子量が500〜2000の
多価アルコールと、末端に水酸基を有するとともにラジ
カル重合性不飽和基を有する(メタ)アクリレート化合
物とが結合してなる、重量平均分子量が1000〜40
00のオリゴマーが挙げられる。このオリゴマーにはポ
リウレタン樹脂、多官能アクリレートモノマーなどを添
加してもよい。
【0033】ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー
は分子量が1000未満では、硬化後の樹脂層において
ウレタン(メタ)アクリレートの持つ柔軟性を充分発揮
できず、Vカット加工やラッピング加工などの曲げ加
工、及びエンボスに際しての加工性が低下する。また分
子量が4000を越えると、耐汚染性等の特性が低下す
る。
【0034】上記ジイソシアネートは、1分子中に2個
以上のイソシアネート基を有する脂肪族、脂環式または
芳香族のイソシアネートであり、例えば2,4−トリレ
ンジイソシアネート、4,4′−ジフェニルメタンジイ
ソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネー
ト、イソホロンジイソシアネート、水添トリレンジイソ
シアネート、水添ジフェニルメタンジイソシアネートな
どが挙げられる。
【0035】重量平均分子量が500〜2000の多価
アルコールとしては、両末端に水酸基を有するポリエス
テルポリオール、ポリエーテルポリオール及びポリカー
ボネートポリオール、アクリルポリオール等がある。上
記ポリエステルポリオールとしては、(イ)芳香族また
はスピロ環骨格を有するジオール化合物と、ラクトン化
合物またはその誘導体またはエポキシ化合物との付加反
応生成物、(ロ)多塩基酸とアルキレングリコールとの
縮合生成物、及び(ハ)環状エステル化合物から誘導さ
れる開環ポリエステル化合物があり、これらを単独また
は2種以上を混合して使用することができる。上記ポリ
エーテルポリオールとしては、ポリテトラメチレンエー
テルグリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピ
レングリコールなどがある。上記(ロ)の多塩基酸とし
てアジピン酸を用い、アルキレングリコールと縮合生成
物として得られる重量平均分子量500〜2000の、
両末端に水酸基を有するポリエステルジオールが、各種
物性が良好であることから好ましく用いられる。
【0036】また、末端に水酸基を有するとともにラジ
カル重合性不飽和基を有する(メタ)アクリレートは、
アクリル酸またはメタクリル酸もしくはこれらの誘導体
のエステル化合物であって、末端に水酸基を有するもの
である。具体的には、2−ヒドロキシエチル(メタ)ア
クリレート、2−ヒドロキシルプロピル(メタ)アクリ
レート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、
4−ヒドロキシシクロヘキシル(メタ)アクリレート、
5−ヒドロキシシクロオクチル(メタ)アクリレート、
2−ヒドロキシ−3−フェニルオキシプロピルアクリレ
ートなどの重合性不飽和基を1個有する(メタ)アクリ
ル酸エステル化合物、あるいはその他の重合性不飽和基
を2個以上有する(メタ)アクリル酸エステル化合物な
どが例示される。
【0037】ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー
は、好ましくは、多価アルコール成分を、アルキレング
リコールとアジピン酸から形成される重量平均分子量5
00〜2000のポリエステルポリオールとし、また、
ジイソシアネート成分をイソホロンジイソシアネートと
し、アクリレート成分をヒドロキシエチル(メタ)アク
リル酸エステルとし、これらを反応させて得られる重量
平均分子量が1000〜3000のオリゴマーが望まし
い。
【0038】多官能アクリレートモノマーを添加する場
合は、1分子中に3個〜4個のラジカル重合性不飽和基
を有するものであり、特に(メタ)アクリロイル基を3
個〜4個有する多官能アクリレートが好ましく用いられ
る。
【0039】多官能アクリレートモノマーの配合量は、
樹脂成分中の20重量%〜50重量%程度である。配合
量が多くなりウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー
が50重量%未満になると、硬化型樹脂層の可とう性、
展性が不十分となり、耐衝撃性が低下してしまい、一
方、ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーが80重
量%を越えると、耐擦傷性および耐汚染性が低下してし
まう種である。
【0040】硬化型樹脂層を形成するウレタン(メタ)
アクリレートオリゴマーに添加するポリウレタン樹脂と
しては、ポリオール類とジイソシアネート類との重付加
反応生成物が挙げられる。ポリオール類としては、分子
中に2個以上の水酸基を有するもので、例えばポリエチ
レングリコール、ポリプロピレングリコール、アクリル
ポリオール、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポ
リオール等が用いられる。また、前記ジイソシアネート
としては、分子中に2個以上のイソシアネート基を有す
る多価イソシアネートであり、2,4−トリレンジイソ
シアネート、4,4−ジフェニルメタンジイソシアネー
ト等の芳香族イソイアネート、或いは1,6−ヘキサメ
チレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネー
ト、水素添加トリレンジイソシアネート、水素添加ジフ
ェニルメタンジイソシアネート等の脂肪族(ないしは脂
環族)イソシアネートが例示される。
【0041】上記のポリウレタン樹脂としては、重量平
均分子量が30,000〜60,000のものが好まし
く、さらに好ましくは40,000〜50,000のも
のである。重量平均分子量30,000より低いと、展
性を付与しえなく、また、Vカット加工やラッピング加
工等の曲加工、及びエンボス加工に際して硬化型樹脂層
に対して加工性を改良できず、また、60,000を超
えるとウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーとの相
溶性が低下し、同じく加工性を改良できない。
【0042】このようなポリウレタン樹脂の市販品とし
て、例えば大日精化工業(株)製「セイカボンド532
8、重量平均分子量40,000」、同製「セイカボン
ド5325,重量平均分子量50,000」等が例示さ
れる。
【0043】ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー
とポリウレタン樹脂の混合比は、ウレタン(メタ)アク
リレートオリゴマー90重量%〜70重量%に対して、
ポリウレタン樹脂を10重量%〜30重量%とするとよ
い。
【0044】ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー
が90重量%より多いと、得られる可とう性、展性が不
充分であり、Vカット加工やラッピング加工等の曲加
工、及びエンボス加工に際して硬化型樹脂層に対して加
工性を改良できず、また、ポリウレタン樹脂が30重量
%より多いと、耐擦傷性、耐汚染性、耐薬品性や耐溶剤
性に劣るものとなる。
【0045】硬化型樹脂層7には、艶消し(マット化)
や、耐擦傷性を更に高めることを目的として、α−アル
ミナ、シリカ、酸化クロム、酸化鉄、ダイヤモンド等の
無機粒子、及び架橋アクリルなどの合成樹脂ビーズなど
の有機樹脂粒子などの平均粒径5μm〜30μm程度の
粉末を添加してもよい。これら粉末の粒子形状として
は、各種形状のものが用いられるが、特に球形状ないし
はこれに類似した球類似形状のものを用いると、耐擦傷
性が良好であり、塗工適性も良く、手触り感も粗くなく
好ましい。上記粉末の添加量は、硬化型樹脂層中に5重
量%〜30重量%が好ましい。
【0046】硬化型樹脂層7には、表面の滑りを良くす
るために滑剤を添加することができる。滑剤としては、
ポリエチレンワックス、4フッ化エチレン樹脂粉末、金
属石鹸類、プラスチックビーズ、シリコーンオイルなど
が挙げられる。滑剤の添加量は、硬化型樹脂に対し、
0.5重量%〜5重量%が好ましい。
【0047】また硬化型樹脂層7には、耐候性を向上さ
せるために、ベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン
系、サリシレート系などの紫外線吸収剤を添加するのが
好ましい。紫外線吸収剤を添加する場合は電子線を照射
して樹脂層を硬化させる。また、紫外線を照射して樹脂
層を硬化させる場合には、光重合開始剤として、アセト
フェノン類、ベンゾフェノン類、ミヒラーベンゾイルベ
ンゾエート、α−アミノキシムエステル、テトラメチル
チウラムモノサルファイド、チオキサントン類、芳香族
ジアゾニウム塩、芳香族スルホニウム塩、メタロセン、
又、光重合促進剤(増感剤)としてn−ブチルアミン、
トリエチルアミン、トリ−n−ブチルホスフィン等を用
いる。
【0048】硬化型樹脂層7は、上記の各成分を含む塗
工組成物を適宜手段で塗工し、電子線などの電離放射線
を照射して硬化させて形成する。この塗工組成物には、
必要に応じて、溶剤、染料、顔料等の着色剤、艶調製
剤、増量剤等の充填剤、消泡剤、レベリング剤、チクソ
トロピー性付与剤等の各種添加剤を加えることができ
る。硬化型樹脂層7は、乾燥後膜厚10〜50μm程度
に形成するのが好ましい。また、硬化型樹脂層は、加熱
により硬化させることができる。加熱による硬化は、硬
化型樹脂層中にベンゾイルパーオキサイド、メチルエチ
ルケトンパーオキサイドなどの有機過酸化物を1重量%
〜5重量%添加し、塗膜形成後、不活性雰囲気中で10
0℃〜150℃にして2分〜5分加熱する。
【0049】硬化型樹脂層を硬化させる場合の電子線の
照射量は、通常100〜1000keV、好ましくは1
00〜300keVのエネルギーを持つ電子を0.1〜
30Mrad程度の照射量で照射する。照射量が0.1
Mrad未満の場合、硬化が不十分となる虞れがあり、
又、照射量が30Mradを超えると、硬化した塗膜或
いは基材が損傷を受ける虞れが出てくる。又、紫外線に
より硬化させる場合の照射量は、好ましくは50〜10
00mJ/cm2である。紫外線の照射量が50mJ/
cm2未満では硬化が不十分となる虞れがあり、又、照
射量が1000mJ/cm2を超えると、硬化した塗膜
が黄変化する虞れがある。
【0050】電離放射線硬化型樹脂の硬化に用いられる
電離放射線照射装置は、紫外線を照射する場合、超高圧
水銀灯、高圧水銀灯、低圧水銀灯、カーボンアーク、ブ
ラックライトランプ、メタルハライドランプ等の光源が
用いられ、又、電子線を照射する場合には、コックロフ
トワルトン型、バンデグラフ型、共振変圧器型、絶縁コ
ア変圧器型、あるいは直線型、ダイナミトロン型、高周
波型等の各種電子線加速器等を用いる。
【0051】上記の溶剤としては、塗料、インキ等に通
常使用されるものが使用でき、具体例としては、トルエ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素、アセトン、メチルエ
チルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノ
ン等のケトン類、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、酢酸
アミルなどの酢酸エステル類、メチルアルコール、エチ
ルアルコール、イソプロピルアルコールなどのアルコー
ル類、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジイソプロピ
ルエーテルなどのエーテル類およびこれらの2種以上の
混合物が挙げられる。
【0052】硬化型樹脂層7形成する方法は、塗工組
成物を直接塗工する直接コーティング法、又は、剥離
性の基材表面に樹脂層を予め形成した後、該層を転写す
る、転写コーティング法等が用いられる。 上記の直接コーティング法は、グラビアコート、グラ
ビアリバースコート、グラビアオフセットコート、スピ
ンナーコート、ロールコート、リバースロールコート、
キスコート、ホイラーコート、ディップコート、シルク
スクリーンによるベタコート、ワイヤーバーコート、フ
ローコート、コンマコート、かけ流しコート、刷毛塗
り、スプレーコート等を用いることができるが、好まし
いのはグラビアコートである。
【0053】転写コーティング法は、一旦、下記の
(a)〜(d)に示す薄いシート(フィルム)基材に塗
膜を形成し架橋硬化せしめ、しかる後基材表面に被覆す
る方法であり、塗工組成物の塗膜を基材と共に立体物に
接着するラミネート法(a、b)、一旦離型性支持体シ
ート上に塗膜と必要に応じて接着剤層を形成し塗膜を架
橋硬化させてなる転写シートを、その塗膜側を立体物に
接着後、支持体シートのみ剥離する転写法(c)等の手
段を利用することができる。尚、薄いシート基材に硬化
型樹脂層を形成する手段は、上記の直接コーティング法
と同じ各種のコーティング手段を用いることができる。
(a)特公平2−42080号公報、特公平4−199
24号公報等に開示されるような射出成形同時転写法。
或いは特公昭50−19132号公報に開示されるよう
な射出成形同時ラミネート法。(b)特開平4−288
214号公報、特開平5−57786号公報に開示され
るような真空成形同時転写法。或いは特公昭56−45
768号公報に開示されるような真空成形同時ラミネー
ト法。(c)特公昭59−51900号公報、特公昭6
1−5895号公報、特公平3−2666号公報等に開
示されるように、ラッピング同時転写法、又はラッピン
グ同時ラミネート法。(d)実公大15−31122号
公報等に開示されているVカット加工同時ラミネート
法、或いは特公昭56−7866号公報等に開示されて
いるVカット加工同時転写法。
【0054】又、上記の転写コーティング法の一つと
して下記の(A)〜(D)の工程を順次行う方法を用い
ることもできる(特開平2−26673号公報等記
載)。(A)非吸収性且つ離型性の合成樹脂シートに、
未硬化液状の電離放射線硬化型樹脂組成物を塗工する工
程。(B)前記電離放射線硬化型樹脂組成物の塗布面が
基材と接するようにラミネートする工程。(C)前記電
離放射線硬化性型樹脂組成物の塗膜に電離放射線を照射
して架橋、硬化させる工程。(D)合成樹脂シートを剥
離除去する工程。上記の工程において、電離放射線硬化
型性樹脂として溶剤で希釈されたものを使用する場合に
は、工程(A)と(B)との間に溶剤を乾燥する工程を
行う。
【0055】また特に図示しないが、ポリオレフィン系
樹脂シートの表面を易接着処理した後、基材接着用プラ
イマー層、ベタ印刷層などの装飾処理を施してもよい。
易接着処理は、コロナ放電処理、プラズマ処理、オゾン
処理等を施す。この易接着処理は、この種のシートに於
いて通常使用される方法を用いることができる。此の様
な易接着処理を行うことによって、ポリオレフィン系樹
脂シートの表面に、水酸基、カルボキシル基等の活性水
素原子含有官能基を生成出来る。尚、ポリオレフィン系
樹脂シートを熔融押出法で製膜する場合には、製膜時に
表面に或る程度これら極性官能基が生成される。よって
製膜時に生成される極性官能基が十分であれば、易接着
処理は省いても良い。
【0056】凹凸模様8は例えば、導管溝、石板表面凹
凸(花崗岩劈開面等)、布表面テクスチュア、梨地、砂
目、ヘアライン、万線条溝等である。凹凸模様8を形成
するには、例えば、加熱・加圧によるエンボス加工法、
ヘアライン加工法、賦形フィルム法等がある。エンボス
加工法は硬化型樹脂層を加熱して軟化させ、表面をエン
ボス版で加圧してエンボス版の凹凸模様を賦形し、冷却
して固定化するもので、公知の枚葉式、或いは輪転式の
エンボス機等が用いられる。例えばエンボス加工は、シ
ート温度℃120℃〜160℃にて凸版を硬化型樹脂層
面に10〜40kg/cm2の圧力で加圧し、凸版パタ
ーンを転写する。
【0057】また凹凸模様8にワイピング加工を施して
凹部にワイピングインキを充填しても良い。またワイピ
ング加工は、特公昭58−14312号公報などに記載
されているように、凹凸模様上に着色インキを塗布した
後、ワイピング処理し、凹凸模様の凹部内に着色インキ
を充填することにより行う。
【0058】また他のエンボス加工およびワイピング加
工方法として、硬化型樹脂の液状物をロール凹版の少な
くとも凹部に充填させると共にロール凹版に基材シート
を重ね、電離放射線を照射して硬化型樹脂を半硬化させ
た後、基材シートをロール凹版から剥離して基材シート
上に凹凸模様の硬化型樹脂層を転写し、さらに半硬化状
態の凹凸模様上に着色インキを塗布した後、ワイピング
処理し、凹凸模様の凹部内に着色インキを充填し、半硬
化状態の凹凸模様に電離放射線を再度照射して硬化型樹
脂層を硬化させる方法を用いても良い。
【0059】また化粧シート1には、抗菌性を付与する
為に、ポリオレフィン系樹脂シート、あるいは他の樹脂
層に、銀イオン担持ゼオライト等の抗菌剤や10,1
0′−オキシビスフェノキシアルシン等の防黴剤等を添
加してもよい。
【0060】図2は本発明化粧材の1例を示す断面図で
ある。図2に示すように本発明化粧材10は、図1に示
すごとき非塩素系化粧シートが、基材接着用プライマー
層3側に、非塩素系樹脂からなる接着剤層11を介して
化粧材基材12に積層されているものである。
【0061】接着剤層11の材質としては、塩素原子を
含まない樹脂のなかから被着体となる化粧材基材の材質
などに応じて適宜選択することができる。例えば、被着
体が木質材料の場合には、ウレタン系接着剤が好まし
い。また被着体がプラスチック材料の場合には、ホット
メルト接着剤、ドライラミネート用接着剤などが利用で
きる。ホットメルト接着剤は、被着体を成形する際の予
熱あるいは後加熱を利用できる。
【0062】化粧材基材(被着体)12としては、各種
の木質材料、金属材料、プラスチック材料、セラミック
材料、等が用いられる。具体的には、杉、松、檜、樫、
ラワン、チーク、メラピー等の各種樹木からなる木材単
板、木材合板、パーティクルボード、中密度繊維板(M
DF)、木質繊維板、集成材等の木質材、鉄、アルミニ
ウム等の金属、アクリル、ポリカーボネート、エチレン
−酢酸ビニル共重合体、エチレンビニルアセテート、ポ
リエステル、ポリスチレン、ポリオレフィン、ABS、
フェノール樹脂、セルロース系樹脂、ゴム等の樹脂等か
らなる平板、曲面板等の板材、シート(或いはフィル
ム)、或いは各種立体形状物品(成形品)が対象とな
り、その他被着体として専ら板材、或いは立体形状物品
として用いられる素材としては、ガラス、陶磁器等のセ
ラミックス、ALC(発泡軽量コンクリート)等のセメ
ント、硅酸カルシウム、石膏等の非セメント窯業系材料
が挙げられ、被着体として専らシート(或いはフィル
ム)として用いられる素材としては、上質紙、和紙等の
紙、炭素、石綿、チタン酸カリウム、ガラス、合成樹脂
等の繊維からなる不織布又は織布等が挙げられる。本発
明の化粧材において、上記化粧材基材として樹脂材料を
用いる場合には、塩素原子を含まない樹脂が用いられ
る。
【0063】化粧シート1を化粧材基材12に積層する
方法としては、接着剤層11を間に介して板状基材に加
圧ローラーで加圧して積層する方法、特公昭50−19
132号公報、特公昭43−27488号公報等に記載
されるように、化粧シート1を射出成形の雌雄両金型間
に挿入して、両金型を閉じ、雄型のゲートから溶融樹脂
を射出充填した後、冷却して樹脂成形品の成形と同時に
その表面に化粧シートを接着積層する、いわゆる射出成
形同時ラミネート法、特公昭56−45768号公報、
特公昭60−58014号公報等に記載されるように、
化粧シートを成形品の表面に接着剤を介して対向ないし
は載置し、成形品側からの真空吸引による圧力差により
化粧シートを成形品表面に積層する、いわゆる真空プレ
ス積層方法、特公昭61−5895号公報、特公平3−
2666号公報等に記載されるように、円柱、多角柱等
の柱状基材の長軸方向に、化粧シートを間に接着剤層を
介して供給しつつ、多数の向きの異なるローラーによ
り、柱状体を構成する複数の側面に順次化粧シートを加
圧接着して積層してゆく、所謂ラッピング加工方法、実
公大15−31122号公報、特開昭48−47972
号公報等に記載されるように、先ず建材用化粧シートを
板状基材に接着剤層を介して積層し、次いで板状基材の
化粧シートとは反対側の面に、化粧シートと板状基材と
の界面に到達する、断面がV字状、またはU字状溝を切
削し、次いで該溝内に接着剤を塗布した上で、該溝を折
り曲げ、箱体又は柱状体を成形する所謂Vカット又はU
カット加工方法等が挙げられる。
【0064】本発明の非塩素系化粧材は、各種用途に用
いることができる。例えば、壁、天井、床等の建築物の
内装、窓枠、扉枠、扉、手摺等の建具の表面化粧、箪笥
等の家具又はテレビジョン受像機等の弱電・OA機器の
キャビネットの表面化粧、自動車、電車等の車両の内
装、航空機の内装、窓硝子の化粧等に利用できる。
【0065】例えば図3(a),(b)に示すように,
芯材17の表面に化粧材16を積層し扉板本体15を扉
枠14にはめ込んでフラッシュ扉を構成することができ
る。また、図4(a),(b)に示すように、芯材22
の表面に化粧シート23を積層した化粧材により横框2
4、縦框25及び鏡板26をそれぞれ構成し、これらを
組み合わせて扉板21とし、扉枠20にはめ込んで框扉
19を構成できる。
【0066】
【実施例】実施例1 (1)着色ポリプロピレンフィルム(三菱化学MKV
製:PB010 厚み80μm)の表面に、ポリウレタ
ン樹脂とアクリル樹脂との混合系からなるベタ用インキ
[ウレタン/アクリル=4/1(重量比で示す、以下す
べて同じ)、シリカ1重量%、ワックス1重量%添加]と
絵柄用インキ(ウレタン/アクリル=1/3、硫酸バリ
ウム5重量%添加)を用いてベタ印刷層及び絵柄印刷層
を順次グラビアコート方式で設け、更にその上に、ウレ
タンアクリレートオリゴマーにポリウレタン樹脂を添加
したインキ(大日精化製:EBS−075、オリゴマー
/ウレタン=9/1、シリカ1%添加)を用いて電離放
射線硬化型樹脂層をロールコーター方式で塗工して硬化
させた。 (2)上記(1)のフィルムの裏面に、ポリウレタン樹
脂と硝化綿との混合系からなるインキ(ウレタン/硝化
綿=2/1、シリカ10重量%添加)を用いて、グラビア
コーターで塗工して化粧シートを得た。 (3)上記化粧シートを125℃〜135℃に加熱しな
がら硬化型樹脂層の表面にエンボスを施した。
【0067】比較例1 着色ポリ塩化ビニルフィルム(可塑剤23部含有)に塩
化ビニルー酢酸ビニル共重合体を用いたインキにて絵柄
を印刷形成し、更にクリアーポリ塩化ビニルフィルムを
積層して化粧シートとした。
【0068】比較例2 着色ポリオレフィン樹脂フィルムの表面にポリウレタン
樹脂系インキを用いてプライマー処理し、アクリル系イ
ンキによるベタ印刷層、塩ビアクリル系インキを用いて
絵柄を順次印刷した後、クリアーポリオレフィンフィル
ムを積層し、一方、着色ポリオレフィン樹脂フィルムの
裏面側には塩化ビニル−酢酸ビニル系樹脂を用いてプラ
イマー処理を行って、化粧シートを得た。
【0069】実施例1、比較例1及び比較例2の化粧シ
ートを燃焼させた場合にどのくらいの塩素ガスが発生す
るかを比較試験した。試験結果を表1に示す。試験方法
は燃焼方法 JIS K 2541 燃焼管式空気法を
用いた。
【0070】
【表1】 ※1:不検出は0.5mg/g以下である。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、ポリオレ
フィン系樹脂シート、基材接着用プライマー層、装飾層
及び硬化型樹脂層を形成する樹脂、或いは接着剤層に非
塩素系樹脂を用い、燃焼させた場合に含塩素系ガスが発
生しないように形成したことにより、含塩素系ガスがま
ったく発生しない非塩素系化粧シート、及び非塩素系化
粧剤が得られた。。
【0072】基材接着用プライマー層のバインダー樹脂
としてポリウレタン系樹脂と硝化綿との混合樹脂からな
る非塩素系樹脂を用いた場合には、ブロッキング性が良
好で印刷適性に優れたものが得られる。
【0073】装飾層を形成するインキのバインダー樹脂
が、ポリウレタン系樹脂とアクリル系樹脂との混合樹脂
からなる非塩素系樹脂を用いた場合は、密着性に優れ、
特に耐熱性及び耐候性に優れたものが得られる。
【0074】また、硬化型樹脂層をウレタン(メタ)ア
クリレート系オリゴマーを主成分とする組成物から形成
すると、Vカット加工などの際に割れが発生せず後加工
適性に優れたものが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の非塩素系化粧シートの1例を示す断面
図である。
【図2】本発明の非塩素系化粧材の1例を示す断面図で
ある。
【図3】本発明の非塩素系化粧材を用いた建材の1例を
示し、(a)は正面図、(b)は(a)の断面図であ
る。
【図4】本発明の非塩素系化粧材を用いた建材の他の例
を示し、(a)は正面図、(b)は(a)の断面図であ
る。
【符号の説明】
1 非塩素系化粧シート 2 ポリオレフィン系樹脂シート 3 基材接着用プライマー層 4 ベタ印刷層 5 絵柄印刷層 6 装飾層 7 硬化型樹脂層 8 エンボス加工による凹凸模様 10 非塩素系化粧材 11 接着剤層 12 化粧材基材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AA07H AA20H AJ06B AK01D AK03A AK07 AK25C AK25D AK51B AK51C AK51D AL05B AL05C AR00B AR00C AT00E BA04 BA05 BA07 BA10B BA10D CA23 CB00 EJ65B GB08 HB00C HB21 HB31 JB12D JJ03 JK06 JL00 JL01 JL09 JL11B

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオレフィン系樹脂シートの裏面側に
    基材接着用プライマー層が設けられ、上記ポリオレフィ
    ン系樹脂シートの表面側に装飾層及び硬化型樹脂層が設
    けられている化粧シートにおいて、上記ポリオレフィン
    系樹脂シート、基材接着用プライマー層、装飾層及び硬
    化型樹脂層を形成する樹脂に非塩素系樹脂を用い、化粧
    シートを燃焼させた場合に含塩素系ガスが発生しないよ
    うに形成したことを特徴とする非塩素系化粧シート。
  2. 【請求項2】 基材接着用プライマー層のバインダー樹
    脂が、ポリウレタン系樹脂と硝化綿との混合樹脂からな
    る非塩素系樹脂である請求項1記載の非塩素系化粧シー
    ト。
  3. 【請求項3】 装飾層を形成するインキのバインダー樹
    脂が、ポリウレタン系樹脂とアクリル系樹脂との混合樹
    脂からなる非塩素系樹脂である請求項1又は2に記載の
    非塩素系化粧シート。
  4. 【請求項4】 硬化型樹脂層が、ウレタン(メタ)アク
    リレート系オリゴマーを主成分とする組成物から形成さ
    れた非塩素系樹脂から構成されている請求項1〜3のい
    ずれか1に記載の非塩素系化粧シート。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1に記載の化粧
    シートが、基材接着用プライマー層側に非塩素系樹脂か
    らなる接着剤層を介して化粧材基材に積層されているこ
    とを特徴とする非塩素系化粧材。
JP2000025467A 2000-02-02 2000-02-02 非塩素系化粧シート及び非塩素系化粧材 Pending JP2001212915A (ja)

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