JP2001212865A - ゴム系内装材およびその製造方法 - Google Patents

ゴム系内装材およびその製造方法

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JP2001212865A
JP2001212865A JP2000023472A JP2000023472A JP2001212865A JP 2001212865 A JP2001212865 A JP 2001212865A JP 2000023472 A JP2000023472 A JP 2000023472A JP 2000023472 A JP2000023472 A JP 2000023472A JP 2001212865 A JP2001212865 A JP 2001212865A
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rubber
sponge rubber
sponge
skin layer
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Takeshi Ogawa
健 小川
Toru Takasu
徹 高巣
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Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 布貼り工法等によらずに、高級感あふれたス
エード調加飾面をもつウエザーストリップを提供する。 【解決手段】 エチレンプロピレンゴムを基材とするソ
リッド状のウエルト部2とパネルリップ4、およびスポ
ンジゴム製のシールリップ3のほか、ウエルト部2とパ
ネルリップ4の表面を被覆するアルキル化クロロスルホ
ン化ポリエチレンを基材とするスポンジゴム表皮層25
とを同時押出成形法により一体に成形する。一旦被覆成
形したスポンジゴム表皮層25のうちその外側のスポン
ジゴム外皮層21を引き剥がすことにより、そのスポン
ジゴム表皮層25のごく一部の発泡セルのみを母材ゴム
層側に残して発泡セル被覆層8とし、この発泡セル被覆
層8をもってスエード調加飾面9を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、断面略U字状のウ
エルト部とシールリップとが一体となった自動車用のウ
エザーストリップもしくはウエルト部単体で使用される
ウエルトボデーサイド等に代表されるようなゴム系内装
材とその製造方法に関し、特に意匠面の装飾のためにい
わゆる起毛布状態としたスエード調加飾面を有するゴム
系内装材とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】断面略U字状のウエルト部とシールリッ
プとが一体となった自動車用のウエザーストリップにあ
っては、外観上の見栄えの良さと高級感を付与するため
にそれ自体の色調,質感を内装材と一致させることが要
求され、そのための手段として、ウエザーストリップの
表面に装飾用の布を貼り付ける方法(例えば、特許第2
533910号公報参照)や、上記装飾布に代わるゴム
被覆材を同時押出成形した上でシボ加工を施す方法のほ
か、さらなる高級感付与を目的としてウエザーストリッ
プの表面にスエード調加飾面を形成することが行われて
いる。なお、スエード調加飾面とは、皮革の裏面をけば
だてることによってできる起毛状態に近似した表面状態
をいう。
【0003】このスエード調加飾面を付与する方法とし
ては、先に述べた布貼り工法を基本としてスエード調の
装飾布を貼り付ける方法や、上記装飾布に代わるゴム被
覆材をウエザーストリップ本体とともに同時押出成形し
た上で加硫処理を施し、別工程にて上記ゴム被覆材部分
にバフがけを施して表面を適当に荒らすことによりスエ
ード化する方法が採られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】布貼り工法を基本とし
た前者の方法では、押出成形されたウエザーストリップ
に対して接着剤を併用しつつスエード調の装飾布を貼り
付けるために工法自体が複雑でコストアップが余儀なく
される。他方、バフがけを基本とした後者の方法では、
バフがけ作業自体の自動化が困難で手作業に頼らざるを
得ないために加工工数が大幅に増加するとともに、仕上
がり状態のばらつきのために安定した品質を維持するこ
とが困難であり、また、あくまでも疑似的にスエード化
する工法であるために外観品質が必ずしも十分に満足で
きる状況になく、本来の目的である外観上の見栄えの良
さや高級感の付与にもおのずと限界がある。
【0005】本発明は以上のような課題に着目してなさ
れたもので、外観品質に著しく優れたスエード調加飾面
を有するゴム系内装材を提供するとともに、そのスエー
ド調加飾面をきわめて容易に且つ安定して成形できるよ
うにしたゴム系内装材の製造方法を提供しようとするも
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、エチレンプロピレンゴムを基材とする母材ゴム層の
表面をアルキル化クロロスルホン化ポリエチレンを基材
とするスポンジゴムの発泡セルで被覆し、この発泡セル
被覆層をもって前記母材ゴム層の表面にスエード調加飾
面を形成したゴム系内装材であることを特徴としてい
る。
【0007】本発明が対象としているゴム系内装材とし
ては、先に述べたように、断面略U字状のウエルト部と
シールリップとが一体となった自動車用のウエザースト
リップ、あるいは上記ウエルト部単独で使用されるウエ
ルトボデーサイド等が代表的なものであるが、これらは
一例にすぎず、本発明の主旨を逸脱しない範囲内でそれ
以外の内装材等にも適用できることは言うまでもない。
【0008】母材としてのゴム層は、その基材であるエ
チレンプロピレンゴムとして例えばEPDMもしくはE
PMを用いてソリッド状に形成し、その表面を、アルキ
ル化クロロスルホン化ポリエチレン(以下、アルキル化
CSMと略称する)を基材とするスポンジゴムの発泡セ
ルにて被覆する。この発泡セル被覆層となるアルキル化
CSMの発泡度合いとして、例えば密度1.4g/cm
3のものを1.1g/cm3程度になるまで発泡させる。
アルキル化CSMは通常のCSMよりもアルキル化され
ていることにより、エチレンプロピレンゴムを基材とす
る母材ゴム層と強固に接合される。そして、母材ゴム層
を被覆しているスポンジゴムの発泡セル被覆層が露出す
ることにより、質感として実際のスエードにきわめて近
いスエード調加飾面が形成される。
【0009】上記スポンジゴムの発泡セルをもって形成
されるところの発泡セル被覆層を形成するには、請求項
2に記載の方法による。
【0010】すなわち、請求項2に記載の発明は、請求
項1に記載のゴム系内装材を製造するに際し、エチレン
プロピレンゴムを基材とするソリッド状の母材ゴム層の
表面をアルキル化CSMを基材とするスポンジゴム表皮
層で被覆するようにして上記母材ゴム層とスポンジゴム
表皮層とを一体成形して中間成形体とし、この中間成形
体に加硫処理を施した後に、その中間成形体について、
加硫形成されたスポンジゴム表皮層のうち母材ゴム層と
の境界層近くのスポンジゴムの発泡セル部のみを残して
それ以外のスポンジゴム外皮層を引き剥がすことによ
り、残された発泡セル被覆層をもって前記母材ゴム層の
表面にスエード調加飾面を形成することを特徴としてい
る。
【0011】前記エチレンプロピレンゴムを基材とする
母材ゴム層とアルキル化CSMを基材とするスポンジゴ
ム表皮層とを一体成形して、その母材ゴム層をアルキル
化CSMのスポンジゴム表皮層で被覆するには、その母
材ゴム層とスポンジゴム表皮層とを同時押出成形法にて
成形する方法のほか、予め予備成形した母材ゴム層の上
にスポンジゴム表皮層を貼着して被覆するなどの方法が
あるが、工程短縮の上では請求項3に記載の発明のよう
に同時押出成形法の方が好ましい。
【0012】上記エチレンプロピレンゴムを基材とする
母材ゴム層とアルキル化CSMを基材とするスポンジゴ
ム表皮層とを例えば同時押出成形法により一体成形し
て、その母材ゴム層をアルキル化CSMのスポンジゴム
表皮層で被覆した上で加硫処理を施した場合、スポンジ
ゴム表皮層自体は、加硫が進行する過程でその表裏両面
にソリッド状のスキン層が形成されつつ内部では独立気
泡もしくは連続気泡の発泡セルが形成されてスポンジ状
になる性質がある一方で、スポンジゴム表皮層であるア
ルキル化CSMは通常のCSMよりもアルキル化が促進
されているために母材ゴム層であるエチレンプロピレン
ゴムとの親和性がきわめてよく、スポンジゴム表皮層は
母材ゴム層と強固に接着されることになる。ただし、ス
ポンジゴム表皮層の発泡度合いは、上記のように例えば
密度1.4g/cm3のものを1.1g/cm3程度にな
るまで発泡させるものとする。また、加硫後のスポンジ
ゴム表皮層の厚みは、例えば750×10-6m〜100
0×10-6m程度とする。
【0013】その結果として、母材ゴム層とスポンジゴ
ム表皮層との接着強度(剥離強度)が例えば49.0×
105N/m2程度となるのに対して、スポンジゴム層自
体の強度は19.6×105N/m2程度となって、スポ
ンジゴム層自体の引張強度の方が相手側である母材ゴム
層との間の接着強度よりも大幅に小さいものとなる。
【0014】そこで、一旦被覆形成したスポンジゴム表
皮層のうちその外側の層(外皮層)のみを母材ゴム層か
ら引き剥がすと、上記の強度の関係から、スポンジゴム
表皮層の内層側の発泡セル部分で破断が起こり、剥離さ
れることになるスポンジゴム外皮層と母材ゴム層との境
界部分のごく一部の発泡セルのみを母材ゴム層側に残し
たままそれ以外のスポンジゴム外皮層が奇麗に剥離す
る。このとき、母材ゴム層側に残される発泡セルの厚み
は50×10-6m〜100×10-6m程度の均一なもの
となって、この発泡セル被覆層がスエード調加飾面とし
て実際のスエードにきわめて近似した質感を呈すること
になる。
【0015】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、そのス
エード調加飾面の質感ならびに外観品質が著しく向上し
て実際のスエードにきわめて近似した加飾効果を付与す
ることができるようになって、従来のものに比べてゴム
系内装材の品質が大幅に向上する効果がある。
【0016】また、請求項2に記載の発明によれば、請
求項1に記載のゴム系内装材を製造するに際し、一旦は
母材ゴム層と一体成形したスポンジゴム表皮層のうち外
側のスポンジゴム外皮層のみを引き剥がすだけで外観品
質等に優れたスエード調加飾面を付与することができる
ことから、安定した品質を維持することができるととも
に、大幅な加工工数の増加や工程内容の変更を伴う必要
がなく、製造コストを低減できる効果がある。
【0017】特に、請求項3に記載の発明のように、母
材ゴム層とスポンジゴム表皮層とを同時押出成形法にて
一体成形するようにすれば、既存の押出成形ラインにス
ポンジゴム外皮層を引き剥がす工程もしくは機構を付加
するだけで容易に対応できることから、生産性の向上と
併せて一段とコストダウンを図ることができる効果があ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係るゴム系内装材
の好ましい実施の形態として自動車用ウエザーストリッ
プの構造を示す図であって、このウエザーストリップ1
は、断面略U字状をなす長尺なウエルト部2の一方の外
側面に中空状のシールリップ3が一体に形成されている
とともに、ウエルト部2の他方の外側面には車体側ある
いはドア側のパネルや内装材に弾接することになるパネ
ルリップ4が一体に形成されており、ウエルト部2には
金属等の芯材5が埋設されている。また、前記ウエルト
部2の内周にはそのウエルト部2が嵌合することになる
車体側のフランジ部に弾接する複数の保持リップ6,7
が突設されている。
【0019】そして、上記ウエルト部2がEPDMに代
表されるようなエチレンプロピレンゴムのソリッド状の
ゴム体をもって形成されているのに対して、シールリッ
プ3はウエルト部2自体の開放端部2aとともに発泡ス
ポンジゴムをもって形成されており、さらにウエルト部
2の基部外表面からパネルリップ4の外表面にまたがる
部分は意匠面として機能するがために、そのパネルリッ
プ4自体が弾接もしくは近接することになる内装材等と
色調や質感を合わせるべく、上記ウエルト部2の一部や
パネルリップ4の表面にはアルキル化CSMを基材とす
る極薄状のスポンジゴムの発泡セルをもって発泡セル被
覆層8が形成されていて、この発泡セル被覆層8はパネ
ルリップ4の表面にスエード調加飾面9を付与してい
る。このスエード調加飾面9とは、パネルリップ4に装
飾効果を付与するために、皮革等の裏面をけばだてた時
にできる起毛布状態の表面性状と質感とを模したもので
ある。
【0020】なお、上記スエード調加飾面9を形成して
いる発泡セル被覆層8は、後述するようにウエルト部2
やシールリップ3の成形と同時にアルキル化CSMを基
材とするスポンジゴムをもってスポンジゴム表皮層を一
旦押出成形し、加硫処理後に上記スポンジゴム表皮層の
うち外側の層であるスポンジゴム外皮層を引き剥がすこ
とにより、その内側のスポンジゴム層の一部がウエルト
部2側およびパネルリップ4側に残されることで初めて
成形される。
【0021】このような互いに異材質のウエルト部2と
シールリップ3および発泡セル被覆層8を有するウエザ
ーストリップ1は、図2に示す同時押出成形法により押
出成形される。
【0022】より詳しくは、図2に示すように、押出成
形用の口金10を共有するかたちでウエルト部押出成形
用の押出機11とシールリップ押出成形用の押出機12
およびスポンジゴム表皮層押出用の押出機13とがそれ
ぞれ並べて配置されており、口金10の後段側に加硫槽
14と引取機15および外皮層剥離機16のほか、ベン
ダー加工機17と裁断機18とが配置されている。そし
て、口金10に対して芯材送り出しロール19から芯材
5を連続的に供給しつつそれぞれの押出機11〜13か
ら所定のゴム材料を押し出すことで、図3に示すように
図1に示した最終製品形状よりも多少口開きさせた展開
断面形状を有するウエザーストリップの中間成形体20
が長尺且つ一本のものとして連続的に押出成形される。
なお、芯材送り出しロール19から送り出される芯材5
は図3に示す展開形状に予め予備成形されている。
【0023】すなわち、ウエルト部押出成形用の押出機
11からはそのウエルト部2の成形材料としてEPDM
に代表されるようなエチレンプロピレンゴムを基材とす
るソリッド状のゴム材料が押し出され、シールリップ押
出成形用の押出機12からはウエルト部2の材質と同種
もしくは異種のゴム材料に発泡剤を加えた発泡質のスポ
ンジゴム材料が押し出される。また、スポンジゴム表皮
層押出成形用の押出機13からはアルキル化CSMを基
材とする発泡質のスポンジゴム材料が押し出される。こ
れにより図3に示すように比較的厚めのスポンジゴム表
皮層25を有する中間成形体20が押出成形される。
【0024】そして、上記口金10への芯材5の送り込
み動作を含む押出成形動作に同期して中間成形体20に
は引取機15による引取力が作用していることから、成
形直後の中間成形体20はそのまま加硫槽14を通過す
ることで加硫処理が施される。
【0025】一方、引取機15の直後に設けられた外皮
層剥離機16はその引取機15の引取動作に同期して作
動するようになっており、図4に示すように加硫処理直
後の中間成形体20からスポンジゴム表皮層25のうち
その外側のスポンジゴム外皮層21を連続的に引き剥が
すことで、初めて図1に示すようにウエルト部2の基部
からパネルリップ4にまたがる部分の表面にスエード調
加飾面9を有するウエザーストリップの中間成形体20
が成形され、さらに中間成形体20は引取機15の後段
のベンダー加工機17にて図1に示すところの最終製品
たる断面形状にベンディング加工された上、さらにその
後段の裁断機18で所定長さに裁断されることで図1に
示す形状のウエザーストリップ1と化することになる。
【0026】すなわち、加硫処理を終えたばかり中間成
形体20のうちそのスポンジゴム表皮層25の部分で
は、図5に拡大して示すように、母材ゴム層たるウエル
ト部2の一部やパネルリップ4を被覆するようにして、
外側と内側の不完全発泡層たるソリッド状のスキン層2
2,23とそれらスキン層22,23間に挟まれたスポ
ンジ状の発泡層(スポンジゴム層)24とからなるスポ
ンジゴム表皮層25が形成される。この時のスポンジゴ
ム表皮層25の厚みTは例えば750×10-6m〜10
00×10-6m程度とし、またその発泡度合いは密度
1.4g/cm3のものを1.1g/cm3程度になるま
で発泡させるものとする。その結果として、母材ゴム層
たるウエルト部2とスポンジゴム表皮層25との接着強
度(剥離強度)が例えば49.0×105N/m2程度と
なるのに対して、スポンジゴム表皮層25の一部である
発泡層24の引張強度は19.6×105N/m2程度と
なって、スポンジゴム表皮層25における発泡層24の
引張強度の方が相手側の母材ゴム層であるウエルト部2
との間の接着強度よりも大幅に小さいものとなる。
【0027】このような状態の中間成形体20につい
て、一旦被覆成形したスポンジゴム表皮層25のうちス
キン層22と発泡層24とを主体とする外側のスポンジ
ゴム外皮層21を母材ゴム層たるウエルト部2から引き
剥がすと、強度的に弱い発泡層24と内側のスキン層2
3との間で破断が起こり、内側のスキン層23とそのス
キン層23にごく近い発泡セルのみを残してそれ以外の
スポンジゴム外皮層21が奇麗に剥離し、この発泡セル
被覆層8がスエード調加飾面9として機能することにな
る。この発泡セル被覆層8をもって形成されるところの
スエード調加飾面9の厚みtは50×10-6m〜100
×10-6m程度の均一なものとなってそれ以上厚みがば
らつくことはなく、実際のスエードの起毛状態にきわめ
て近似した表面性状と質感とを呈することになる。そし
て、このスエード調加飾面9の表面性状は起毛トリコッ
トの100〜130g/cm2程度のものに相当するも
のであり、外観上の見栄えの向上と高級感付与に大きく
貢献できることが判明した。
【0028】ここで、本実施の形態では図1に示したよ
うに中空状のシールリップ3を有するウエザーストリッ
プ1を例にとって説明したが、例えばシールリップ3が
中空状でないタイプのウエザーストリップやシールリッ
プ3そのものがなくウエルト部2単体で使用されるいわ
ゆるウエルトボデーサイドのほか、シール材以外の各種
内装材等にも本発明を適用できることはもちろんであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい実施の形態として自動車用ウ
エザーストリップの一例を示す断面図。
【図2】図1に示す自動車用ウエザーストリップの製造
工程の一例を示す説明図。
【図3】図1に示す自動車用ウエザーストリップとなる
べき中間成形体の断面図。
【図4】図3に示すスポンジゴム外皮層を剥離させる時
の工程説明図。
【図5】図4に示すスポンジゴム外皮層の剥離部での挙
動を示す要部拡大断面説明図。
【符号の説明】
1…自動車用ウエザーストリップ 2…ウエルト部(母材ゴム層) 3…シールリップ 4…パネルリップ(母材ゴム層) 5…芯金 8…発泡セル被覆層 9…スエード調加飾面 11…押出機 12…押出機 13…押出機 14…加硫槽 15…引取機 16…外皮層剥離機 20…中間成形体 21…スポンジゴム外皮層 25…スポンジゴム表皮層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29L 31:30 B29L 31:30 Fターム(参考) 3D024 AA00 AB06 AB19 AB33 AB37 AB57 4F207 AA09 AA45 AB02 AG03 AG20 AG21 AH23 KA01 KA11 KA17 KA20 KB26 KB28 KL65 KL74 KW33

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレンプロピレンゴムを基材とする母
    材ゴム層の表面をアルキル化クロロスルホン化ポリエチ
    レンを基材とするスポンジゴムの発泡セルで被覆し、こ
    の発泡セル被覆層をもって前記母材ゴム層の表面にスエ
    ード調加飾面を形成したことを特徴とするゴム系内装
    材。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のゴム系内装材を製造す
    る方法であって、 エチレンプロピレンゴムを基材とするソリッド状の母材
    ゴム層の表面をアルキル化クロロスルホン化ポリエチレ
    ンを基材とするスポンジゴム表皮層で被覆するようにし
    て上記母材ゴム層とスポンジゴム表皮層とを一体成形し
    て中間成形体とする工程と、 前記中間成形体に加硫処理を施す加硫処理工程と、 加硫処理後の中間成形体について、加硫形成されたスポ
    ンジゴム表皮層のうち母材ゴム層との境界層近くのスポ
    ンジゴムの発泡セル部のみを残してそれ以外のスポンジ
    ゴム外皮層を引き剥がすことにより、残された発泡セル
    被覆層をもって前記母材ゴム層の表面にスエード調加飾
    面を形成する工程と、 を含むことを特徴とするゴム系内装材の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記母材ゴム層とスポンジゴム表皮層と
    を一体成形する方法が押出機による同時押出成形法であ
    ることを特徴とする請求項2に記載のゴム系内装材の製
    造方法。
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