JP2001211738A - コンバインの脱穀装置 - Google Patents

コンバインの脱穀装置

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JP2001211738A
JP2001211738A JP2000024659A JP2000024659A JP2001211738A JP 2001211738 A JP2001211738 A JP 2001211738A JP 2000024659 A JP2000024659 A JP 2000024659A JP 2000024659 A JP2000024659 A JP 2000024659A JP 2001211738 A JP2001211738 A JP 2001211738A
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threshing
speed
rotation
paddy
engine
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JP2000024659A
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Hiroki Matsuzawa
宏樹 松沢
Hidetaka Hirayama
秀孝 平山
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P60/00Technologies relating to agriculture, livestock or agroalimentary industries
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 濡れ扱ぎ作業の場合にも脱ぷ米の増加等を抑
える。 【解決手段】 刈取り穀稈の脱穀を行う脱穀部と、脱穀
処理物の選別を行う選別部とを有するコンバインの脱穀
装置であって、濡れ扱ぎ作業かどうかを検出する水分計
を設け、濡れ扱ぎ作業を検出した場合は、唐箕3による
選別風量を増大し、シーブ18を絞り、且つ、エンジン
回転数を低下させることにより扱胴2の回転数を低下さ
せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、稲や麦などの穀粒
を回転する扱胴によって脱穀処理を行うコンバインの脱
穀装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、コンバインにて収穫作業を行う
際、脱穀装置の扱胴を高速回転で駆動することにより能
率良く脱穀処理が行え、その結果能率の良い収穫作業が
可能となることから、扱胴を出来るだけ高速で回転させ
ることが理想的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、雨上がりの
直後や夜露が降りた早朝は籾が濡れていて、このような
状況下でコンバイン作業を行うと、濡れ扱ぎと称して様
々な弊害が生じ易くなる。例えば、脱穀中に脱ぷしやす
くなり、また籾同士が団子状に固まって選別しにくくな
り、さらには、団子状に固まった籾の固まりがシーブに
詰まったり、選別棚に溜まったりするという問題があっ
た。本発明は、上記従来の問題を解決するためになされ
たものであって、その目的とするところは、濡れ扱ぎ作
業の場合にも脱ぷ米の増加等を抑えることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明は、刈取り穀稈の脱穀を行う脱穀部と、脱
穀処理物の選別を行う選別部とを有するコンバインの脱
穀装置において、濡れ扱ぎ作業かどうかを検出する手段
を設けるとともに、濡れ扱ぎ作業を検出した場合は、唐
箕による選別風量を増大し、シーブを絞り、且つ、エン
ジン回転数を低下させることにより扱胴回転数を低下さ
せることを特徴とするものである。また、上記の濡れ扱
ぎ作業かどうかを検出する手段は、籾の水分検出値であ
ることを特徴とするものである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して本発明の
実施の形態について説明する。図1は、本発明に係わる
コンバインの一例を示す全体側面図である。本発明に係
わるコンバインは、コンバインのクローラaと、クロー
ラ駆動軸bと、刈取部cと、刈取った穀稈を搬送しなが
ら脱穀機に供給するフィードチェーンdと、脱穀した穀
物を貯留する穀物タンクeと、貯留した穀物を機外へ排
出するオーガfとを有している。
【0006】図2は、本発明に係わるコンバインの脱穀
装置の構成を示すもので、図3は、図2におけるA−A
線断面図である。機体内上部には刈取った穀稈の脱穀を
行う脱穀部を有し、下部には脱穀処理物の選別を行う選
別部を有して構成される。上記脱穀部では、前記フィー
ドチェーンdによって搬送されてきた刈取り穀稈を扱室
1に供給して、これを回動する扱胴2によって脱穀処理
を行う。脱穀処理に伴って発生する排わらは上記フィー
ドチェーンdによって扱室1から搬出される。また、上
記選別部は、脱穀処理に伴う脱穀処理物を穀粒と塵埃と
に選別し、穀粒のうちの1番処理物を1番回転軸4によ
って機体の横方向外側に搬出し、さらに揚穀機(図示せ
ず)によって前記穀物タンクeに搬送していく。そし
て、穀粒のうちの2番処理物は2番回転軸(還元軸)5
によって機体横方向外側に搬出し、さらに揚送機(図示
せず)によって選別部に還元して再処理されるようにす
る。選別部での塵埃は唐箕3の回転により供給される選
別風と排塵ファン6とによって機体外へ排出される。
【0007】なお、上記選別部では、唐箕3による選別
風等によって脱穀部からの処理物を脱穀機体後方側に搬
送しながら1番処理物と2番処理物とその他排塵物とに
選別し、1番処理物を搬送途中において前記1番回転軸
4に向けて落下させ、2番処理物を前記2番還元軸5に
向けて落下させる。上記扱胴2の入口には水分計7を設
け、扱室1内に投入される穀稈の水分を測定するように
なっている。水分計7としては、例えば近赤外線水分計
などが用いられるが、もちろんこれに限定される訳では
ない。
【0008】本発明に係るコンバインの脱穀装置は、前
述したように、上記水分計7によって扱室内に投入され
る穀稈の水分を測定し、穀稈水分が高い場合は濡れ扱ぎ
状態と判断して、唐箕による選別風量を増大し、シーブ
を絞り、且つ、エンジン回転数を低下させることにより
扱胴2の回転数を低下させることを特徴としている。す
なわち、前にも述べたように、扱室1内に投入される穀
稈の水分が基準値より高い場合は、扱胴2を通常の高速
回転をさせて脱穀処理すると濡れ扱ぎ状態で脱ぷ米が増
加するため、本発明では扱胴2の回転数を低下させるこ
とにより脱穀処理時の穀粒への衝撃を出来るだけ少なく
して脱ぷ米の発生を防止するようにしている。また、唐
箕による選別風量を増大し、シーブを絞ることにより、
揺動棚上の風速を早めて、籾同士が団子状に固まった
り、シーブに詰まったりするのを防止するようにしてい
る。
【0009】なお、図3に示すように、前記の水分計7
を前述の脱穀部入口に設ける代わりに、脱穀部の二番処
理胴近傍に設けるようにすることもできる。 このよう
に、水分計7を脱穀部の2番処理胴8近傍に設けること
で、わらを取り除いた2番物(穀粒、わら屑等)の水分
を測定するため、その水分値によって扱胴2の回転数を
制御するという観点からすれば、より精度の高い脱穀処
理が可能となる。
【0010】図4は穀物タンク側から見た脱穀装置の構
成を示す図である。上下2枚の開閉板15、15による
空間部16の開け閉めにより、唐箕3の風量調節を行う
ようになっており、調節モータ10の回転によりロッド
11、アーム12〜14を介して2枚の開閉板15、1
5が開閉自在に構成されている。図5はシーブ18の開
閉機構を示す図である。すなわち、シーブ開閉モータ1
7の作動により、ロッド20、揺動板21、係止板22
及び揺動板23を介して各シーブ18がそれぞれ18a
を回動支点として円弧状スロット19に案内されながら
開閉するように構成されている。
【0011】図6は本発明の脱穀装置の制御フローチャ
ートである。処理を開始すると、まずエンジン回転が5
00rpm以上であるかどうか、脱穀レバーが入りかど
うか、穀稈センサがオンかどうかをそれぞれ判定し(ス
テップ1〜3)、いずれもイエスであれば籾水分センサ
値を検出する(ステップ4)。検出した水分値が予め設
定した所定量の値(例えば30%)よりも大きければ、
唐箕ポジション値がダイヤル設定位置より1段分高くな
っているかどうかを判定した上で、高くなっていなけれ
ば1段分高くするように唐箕強を出力して唐箕風を強く
(風量を増大)する(ステップ6、7)。
【0012】また、シーブポジション値がダイヤル設定
位置より1段分低くなっているかどうかを判定した上
で、低くなっていなければ1段分絞るようにシーブ閉を
出力する(ステップ8、9)。さらに、アクセル自動ス
イッチ(IQアクセルスイッチ)が入っていれば、エン
ジン回転が定格値より所定量低くなっているかどうかを
判定し、低くなっていない場合はアクセル閉を出力し
て、エンジン回転を定格より所定分減速させる(ステッ
プ10〜12)。これによってエンジン回転に直結して
作動する扱胴2の回転数を下げる。
【0013】以上のように、本発明に係るコンバインの
脱穀装置は、上記水分計7によって扱室内に投入される
穀稈の水分を測定し、穀稈水分が高い場合は濡れ扱ぎ状
態と判断して、唐箕による選別風量を増大し、シーブを
絞り、且つ、扱胴2の回転数を低下させるようにしてい
る。これにより、脱穀処理時の穀粒への衝撃を出来るだ
け少なくして脱ぷ米の発生を防止するとともに、揺動棚
上の風速を早めて、籾同士が団子状に固まったり、シー
ブに詰まったりするのを防止するようにしている。
【0014】なお、上記実施態様においては、脱穀部進
入前の穀稈の穂先の水分量、又は脱穀中の籾の水分量を
それぞれセンサで検出することにより、濡れ扱ぎ作業か
どうかを検出しているが、濡れ扱ぎ作業かどうかの検出
手段としてはこれらに限られない。たとえば、濡れ扱ぎ
作業の場合は、脱穀部内の湿度が高まるため、脱穀部内
の湿度を測定するセンサを設置し、そのセンサ値によっ
て濡れ扱ぎ作業かどうかの検出を行うようにすることも
可能である。
【0015】次に、本発明に関連して、脱穀作業中の籾
量が多いとき、扱胴回転数が低下してきたらエンジン回
転数を上げるようにするコンバインの脱穀装置について
説明する。従来、脱穀時のエンジン回転は定格回転数が
最適とされておりアクセル自動制御においても、この定
格回転を保持すべく制御を行っているが、作業時の穀稈
搬入による負荷によっては、エンジン回転を定格に保っ
ていても扱胴回転数が低下してしまう不具合が発生して
いた。
【0016】そこで、アクセル自動制御型のコンバイン
において、脱穀部内の籾量を検出する籾量センサと扱胴
回転数を検出する手段とを設け、籾量センサにて検出し
た籾量が所定量より多いとき、扱胴回転数が予め定めた
回転数を下回る場合、アクセル自動制御のエンジン回転
制御機能によりアクセルレバーを自動開操作してエンジ
ン回転を増速させて、扱胴回転数を最適に調整するよう
にする。
【0017】図7はこのような制御を行うフローチャー
トである。処理を開始すると、まずエンジン回転数が5
00rpm以上であるかどうか、脱穀スイッチがオンか
どうか、穀稈センサがオンかどうかをそれぞれ判定し
(ステップ13〜15)、すべてイエスであれば選別セ
ンサ(籾量センサ)値を検出する(ステップ16)。な
お、籾量センサは、例えば、2番処理胴8の上部近傍に
設けることができる。
【0018】籾量センサにより検出した籾量が所定量よ
りも多いときは、アクセル自動スイッチが入りである場
合に、扱胴回転センサ値を検出する(ステップ17〜1
9)。この扱胴回転センサは、通常、扱胴の回転軸に設
けられる。ここで、扱胴回転センサにより検出した扱胴
回転数が予め設定した回転数(最適値)を下回る場合
は、アクセルレバーを全開とするべく、アクセル開を出
力し(ステップ20〜22)、エンジン回転数を上げ
る。これによってエンジン回転に直結して作動する扱胴
2の回転数を上げるようにする。以上のごとく、作業中
の籾量が多い場合でも、エンジン回転及び扱胴回転を脱
穀に適した状態に制御し、脱穀性能の向上を図ることが
できる。
【0019】次に、本発明に関連して、脱穀作業中、車
速が高速になったとき、扱胴回転数が低下してきたらエ
ンジン回転数を上げるようにするコンバインの脱穀装置
について説明する。従来、脱穀時のエンジン回転は定格
回転数が最適とされておりアクセル自動制御において
も、この定格回転を保持すべく制御を行っているが、作
業時、車速が速く走行抵抗が高くなると、エンジン回転
を定格に保っていても扱胴回転数が低下してしまう不具
合が発生していた。つまり、高速作業時は、刈り取る穀
稈の量も多いので、脱穀装置内の被処理物も多くなるた
め、扱胴回転に高負荷がかかるようになる。
【0020】そこで、アクセル自動制御型のコンバイン
において、車速を検出する車速センサと扱胴回転数を検
出する手段とを設け、車速センサにて検出した車速が所
定値より高速になったとき、扱胴回転数が予め定めた回
転数を下回る場合、アクセル自動制御のエンジン回転制
御機能によりアクセルレバーを自動開操作してエンジン
回転を増速させて、扱胴回転数を最適に調整するように
する。
【0021】図8はこのような制御を行うフローチャー
トである。処理を開始すると、まずエンジン回転数が5
00rpm以上であるかどうか、脱穀スイッチがオンか
どうか、穀稈センサがオンかどうかをそれぞれ判定し
(ステップ23〜25)、すべてイエスであれば車速セ
ンサ値を検出する(ステップ26)。
【0022】車速センサにより検出した車速が所定値よ
りも高いときは、アクセル自動スイッチが入りである場
合に、扱胴回転センサ値を検出する(ステップ27〜2
9)。ここで、扱胴回転センサにより検出した扱胴回転
数が予め設定した回転数(最適値)を下回る場合は、ア
クセルレバーを全開とするべく、アクセル開を出力し
(ステップ30〜32)、エンジン回転数を上げる。こ
れによってエンジン回転に直結して作動する扱胴2の回
転数を上げるようにする。以上のごとく、作業中の籾量
が多い場合でも、エンジン回転及び扱胴回転を脱穀に適
した状態に制御し、脱穀性能の向上を図ることができ
る。
【0023】次に、本発明に関連して、脱穀作業中の籾
量が多いとき、二番処理胴回転数が低下してきたらエン
ジン回転数を上げるようにするコンバインの脱穀装置に
ついて説明する。前にも述べたように、従来は、脱穀時
のエンジン回転は定格回転数が最適とされておりアクセ
ル自動制御においても、この定格回転を保持すべく制御
を行っているが、作業時の穀稈搬入による負荷によって
は、エンジン回転を定格に保っていても二番処理胴回転
数が低下してしまう不具合が発生していた。
【0024】そこで、アクセル自動制御型のコンバイン
において、脱穀部内の籾量を検出する籾量センサと二番
処理胴8の回転数を検出する手段とを設け、籾量センサ
にて検出した籾量が所定量より多いとき、二番処理胴8
の回転数が予め定めた回転数を下回る場合、アクセル自
動制御のエンジン回転制御機能によりアクセルレバーを
自動開操作してエンジン回転を増速させて、二番処理胴
8の回転数を最適に調整するようにする。
【0025】図9はこのような制御を行うフローチャー
トである。処理を開始すると、まずエンジン回転数が5
00rpm以上であるかどうか、脱穀スイッチがオンか
どうか、穀稈センサがオンかどうかをそれぞれ判定し
(ステップ33〜35)、すべてイエスであれば選別セ
ンサ(籾量センサ)値を検出する(ステップ36)。
【0026】籾量センサにより検出した籾量が所定量よ
りも多いときは、アクセル自動スイッチが入りである場
合に、二番処理胴回転センサ値を検出する(ステップ3
7〜39)。この二番処理胴回転センサは、通常、二番
処理胴の回転軸に設けられる。ここで、二番処理胴回転
センサにより検出した二番処理胴の回転数が予め設定し
た回転数(最適値)を下回る場合は、アクセルレバーを
全開とするべく、アクセル開を出力し(ステップ40〜
42)、エンジン回転数を上げる。これによってエンジ
ン回転に直結して作動する二番処理胴8の回転数を上げ
るようにする。以上のごとく、作業中の籾量が多い場合
でも、エンジン回転及び二番処理胴回転を脱穀に適した
状態に制御し、脱穀性能の向上を図ることができる。
【0027】次に、本発明に関連して、脱穀作業中、車
速が高速になったとき、二番処理胴の回転数が低下して
きたらエンジン回転数を上げるようにするコンバインの
脱穀装置について説明する。前にも述べたように、従来
は、脱穀時のエンジン回転は定格回転数が最適とされて
おりアクセル自動制御においても、この定格回転を保持
すべく制御を行っているが、作業時、車速が速く走行抵
抗が高くなると、エンジン回転を定格に保っていても二
番処理胴回転数が低下してしまう不具合が発生してい
た。つまり、高速作業時は、刈り取る穀稈の量も多いの
で、脱穀装置内の被処理物も多くなるため、二番処理胴
回転に高負荷がかかるようになる。
【0028】そこで、アクセル自動制御型のコンバイン
において、車速を検出する車速センサと二番処理胴回転
数を検出する手段とを設け、車速センサにて検出した車
速が所定値より高速になったとき、二番処理胴回転数が
予め定めた回転数を下回る場合、アクセル自動制御のエ
ンジン回転制御機能によりアクセルレバーを自動開操作
してエンジン回転を増速させて、二番処理胴の回転数を
最適に調整するようにする。
【0029】図10はこのような制御を行うフローチャ
ートである。処理を開始すると、まずエンジン回転数が
500rpm以上であるかどうか、脱穀スイッチがオン
かどうか、穀稈センサがオンかどうかをそれぞれ判定し
(ステップ43〜45)、すべてイエスであれば車速セ
ンサ値を検出する(ステップ46)。
【0030】車速センサにより検出した車速が所定値よ
りも高いときは、アクセル自動スイッチが入りである場
合に、二番処理胴回転センサ値を検出する(ステップ4
7〜49)。ここで、二番処理胴回転センサにより検出
した回転数が予め設定した回転数(最適値)を下回る場
合は、アクセルレバーを全開とするべく、アクセル開を
出力し(ステップ50〜52)、エンジン回転数を上げ
る。これによってエンジン回転に直結して作動する二番
処理胴8の回転数を上げるようにする。以上のごとく、
作業中の籾量が多い場合でも、エンジン回転及び二番処
理胴回転を脱穀に適した状態に制御し、脱穀性能の向上
を図ることができる。
【0031】次に、本発明に関連して、オーガ排出時に
穀物タンク内の湿度が高い場合は、エンジン回転を定格
よりも下に設定し制御するコンバインについて説明す
る。通常、アクセル自動制御によるオーガ排出時のエン
ジン回転設定は、定格回転に設定することになっている
が、水分の多い籾(濡れ籾)の場合は、オーガ排出時、
つまりオーガfで穀物タンクeから機外へ排出するとき
に、脱ぷ等の籾の破損が生じやすい。
【0032】そこで、本実施形態のコンバインは、アク
セル自動制御機能を有し、さらに穀物タンクe内の湿度
を検出する手段を有し、通常はオーガ排出作業時のエン
ジン回転を定格回転に設定するべくアクセル自動開閉制
御を行い、検出した穀物タンクe内の湿度が所定値以上
であれば、エンジン回転を定格より減速した位置にアク
セル自動開閉制御を行うようにしたものである。
【0033】図11はこのような制御を行うフローチャ
ートである。処理を開始すると、まずアクセル自動スイ
ッチが入りかどうか、オーガクラッチが入りかどうかを
それぞれ判定し、いずれもイエスであれば、穀物タンク
e内の湿度を湿度センサにて検出する(ステップ53〜
55)。ここで、検出した湿度センサ値が予め設定した
所定値以上であれば、エンジン回転が排出限界以下のと
きは、アクセル開を出力し、エンジン回転が排出限界以
下でなければ、エンジン回転が定格より所定値分低いか
どうかを判定し、そうでなければアクセル閉を出力する
(ステップ56〜60)。
【0034】一方、上記ステップ56において、検出し
た湿度センサ値が所定値より小さければ、エンジン回転
が定格以上になっているときは通常のアクセル制御を行
い、定格より低いときはアクセル開を出力する(ステッ
プ61、62)。以上のように、排出時水分の多い籾は
低出力で排出した方が脱ぷ等の籾の破損が少なくなるた
め、穀物タンク内の湿度によって排出籾の水分を判断
し、適正な出力で排出を行うことにより、排出時の籾破
損を軽減することができる。
【0035】次に、本発明に関連して、籾の排出速度を
エンジン回転数調整操作に応じて制御するコンバインに
ついて説明する。一般に、籾排出速度の設定は、作業精
度や能率に大きく影響する。すなわち、高速排出は、能
率向上となるが、籾に損傷を与える原因となる。また低
速排出は、籾損傷の抑制が可能であるが、能率の低下と
なる。したがって、籾排出速度を作物の品種や水分値等
により適宜設定することが、作業精度及び能率を上げる
うえで重要になる。しかしながら、このような速度調整
をその都度オペレータが行うことは操作が煩わしくなる
ので不便である。
【0036】本実施形態のコンバインは、排出操作によ
り、エンジン回転数の増減を行い、排出速度が調整でき
る構成のアクセル自動制御型のコンバインであり、アク
セル制御装置は、図12に示すように、アクセル制御コ
ントローラ30に、アクセル開閉リレー31、32、エ
ンジン回転センサ33、アクセルポジションセンサ3
4、車速センサ35、HSTポジションセンサ36、脱
穀レバースイッチ37、排出レバースイッチ38、穀稈
センサ39、パワステ操作信号40等を接続して構成さ
れている。
【0037】かかる構成において、次のような排出速度
制御を行う。すなわち、初回の排出時のエンジン回転数
目標は、所定の定格値とする。そして、排出開始から終
了するまでにオペレータがエンジン回転数の調整操作を
行った場合は、この調整操作終了後にその調整後の回転
数を記憶させ、2回目以降の排出時のエンジン回転数目
標とする。ただし、排出終了直前のエンジン回転数はオ
ペレータのアクセル全開操作等により信頼性が低いた
め、排出終了直前のエンジン回転数調整操作を行った場
合は、それによるエンジン回転数目標の変更は行わな
い。このような排出速度制御によると、一旦排出速度を
設定すれば、以降の毎回微妙な速度調整を行う必要がな
くなり、容易に適切なエンジン回転数を設定することが
可能になる。
【0038】次に、本発明に関連して、脱穀作業時のエ
ンジン回転数目標をエンジン回転数調整操作に応じて制
御するコンバインについて説明する。一般に、脱穀装置
の扱胴回転数の設定は、作業精度や脱穀性能に大きく影
響する。すなわち、扱胴回転数が高速の場合は、脱穀性
能は向上するが、特に濡れ扱ぎでは籾に損傷を与える原
因となる。また扱胴回転数が低速の場合は、籾損傷の抑
制が可能であるが、脱穀性能が低下し扱ぎ残りやシコウ
付着の要因となる。したがって、扱胴回転数を作物の品
種や水分値等により適宜設定することが、作業精度及び
脱穀性能を上げるうえで重要になる。しかしながら、こ
のような回転数調整をその都度オペレータが行うことは
操作が煩わしくなるので不便である。
【0039】本実施形態のコンバインは、脱穀レバー操
作により、エンジン回転数の増減を行い、エンジン回転
と直結して作動する扱胴回転速度が調整できる構成のア
クセル自動制御型のコンバインであり、アクセル制御装
置は、前述の図12に示すように構成されている。
【0040】かかる構成において、次のような脱穀速度
制御を行う。すなわち、初回の脱穀作業時のエンジン回
転数目標は、所定の定格値とする。そして、脱穀作業中
にオペレータがエンジン回転数の調整操作を行った場合
は、この調整操作終了後にその調整後の回転数を記憶さ
せ、以降の脱穀作業時のエンジン回転数目標とする。こ
のような脱穀速度制御によると、一旦脱穀速度を設定す
れば、以降の毎回微妙な速度調整を行う必要がなくな
り、容易に適切なエンジン回転数を設定することが可能
になる。
【0041】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明のコ
ンバインの脱穀装置によれば、濡れ扱ぎ作業かどうかを
検出する手段を設け、濡れ扱ぎ作業を検出した場合は、
唐箕による選別風量を増大し、シーブを絞り、且つ、エ
ンジン回転数を低下させることにより扱胴回転数を低下
させ、脱穀処理時の穀粒への衝撃を出来るだけ少なくし
て脱ぷ米の発生を防止するとともに、揺動棚上の風速を
速めて、籾同士が団子状に固まったり、シーブに詰まっ
たりするのを防止することができるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるコンバインの全体側面図であ
る。
【図2】本発明に係わるコンバインの脱穀装置の構成を
示す断面図である。
【図3】図2のA−A線断面図である。
【図4】穀物タンク側から見た脱穀装置の構成図であ
る。
【図5】シーブの開閉機構を示す構成図である。
【図6】本発明の脱穀装置の制御フローチャートであ
る。
【図7】本発明に関連する制御フローチャートである。
【図8】本発明に関連する制御フローチャートである。
【図9】本発明に関連する制御フローチャートである。
【図10】本発明に関連する制御フローチャートであ
る。
【図11】本発明に関連する制御フローチャートであ
る。
【図12】本発明に関連する制御ブロック図である。
【符号の説明】
1 扱室 2 扱胴 3 唐箕 4 1番回転軸 5 2番還元軸 6 排塵ファン 7 水分計 8 二番処理胴 9 排塵処理胴 10 唐箕風調節モータ 15 開閉板 17 シーブ開閉モータ 18 シーブ 19 スロット a コンバインのクローラ b クローラ駆動軸 c 刈取部 d フィードチェーン e 穀物タンク f オーガ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2B092 AA01 AB04 CA02 CC02 CC07 CC09 2B095 AA01 AA02 AA07 AA12 BA03 BA11 BA21 BA25 BA35 BB29 CA02 CA09 CB18 CB21 EA02 FA11 GA08 GA17 GA18 GB01 GB08 GB10

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刈取り穀稈の脱穀を行う脱穀部と、脱穀
    処理物の選別を行う選別部とを有するコンバインの脱穀
    装置において、濡れ扱ぎ作業かどうかを検出する手段を
    設けるとともに、濡れ扱ぎ作業を検出した場合は、唐箕
    による選別風量を増大し、シーブを絞り、且つ、エンジ
    ン回転数を低下させることにより扱胴回転数を低下させ
    ることを特徴とするコンバインの脱穀装置。
  2. 【請求項2】 前記濡れ扱ぎ作業かどうかを検出する手
    段は、籾の水分検出値であることを特徴とする請求項1
    記載のコンバインの脱穀装置。
JP2000024659A 2000-02-02 2000-02-02 コンバインの脱穀装置 Withdrawn JP2001211738A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7406732B2 (ja) 2022-04-25 2023-12-28 井関農機株式会社 穀稈の刈取作業方法

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