JP2001208189A - 自動変速装置 - Google Patents

自動変速装置

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JP2001208189A
JP2001208189A JP2000020370A JP2000020370A JP2001208189A JP 2001208189 A JP2001208189 A JP 2001208189A JP 2000020370 A JP2000020370 A JP 2000020370A JP 2000020370 A JP2000020370 A JP 2000020370A JP 2001208189 A JP2001208189 A JP 2001208189A
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delay time
automatic transmission
feedback control
rotation speed
output
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JP2000020370A
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Ryuji Choshi
竜二 調子
Takamine Ezaka
高峰 江坂
Yukio Mizuno
行雄 水野
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Aisin AI Co Ltd
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Aisin AI Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 制御を安定化させ、従来における同期初期に
過大な荷重が作用することを阻止して、同期装置の耐久
性を向上すること。 【解決手段】 シフトアクチュエータ50によって自動
変速されるマニュアルトランスミッション10における
目標入出力回転数と実入出力回転数を比較し荷重を調整
する同期フィードバック制御が行われる自動変速装置に
おいて、前記同期制御の最初に、指示電流値が前記実入
出力回転数の変化として現れるまでの応答遅れ時間を考
慮して決定された一定時間のディレイ時間が設定され、
該ディレイ時間経過後、同期装置3の同期フィードバッ
ク制御が行われるように構成されている自動変速装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シフトアクチュエ
ータによって自動変速されるマニュアルトランスミッシ
ョンにおける目標入出力回転数と実入出力回転数を比較
し荷重を調整する同期フィードバック制御が行われる自
動変速装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の自動変速装置は、シフトアクチュ
エータによって自動変速されるマニュアルトランスミッ
ションにおいて、図6に示されるように指示電流を作用
させ、実入出力回転数と目標入出力回転数とを比較し
て、同期が完了するまで荷重を調整するシンクロの同期
フィードバック制御を行うことにより、同期時間の安定
化を制御するものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の自動変速装
置は、シンクロの同期フィードバック制御において、指
示電流値が前記実入出力回転数の変化として現れるまで
の応答遅れ時間を考慮することなく実入出力回転数と目
標入出力回転数とを比較して指示電流値を決定して荷重
を調整するものであるため、制御が不安定になり、図7
に示されるように同期初期に過大な電流(図7(B))
および荷重(図7(D))がかかってしまい、同期装置
の耐久性を著しく低下させてしまうという問題があっ
た。
【0004】すなわち図8に示されるように上記指示電
流値が変更されると、まず実電流値が変化し、該実電流
値が変化すると、次に前記実電流値の変化に対応して荷
重が変化し、該荷重が変化すると、次に荷重の変化に対
応して実入出力回転数が変化するので、該実入出力回転
数が変化するには時間がかかり、この時間が応答遅れと
なり現れるのであり、本発明者による実験的確認によれ
ば、特に前記荷重の変化および実入出力回転数の変化に
おいて時間を要するものであった。
【0005】そこで本発明者は、シフトアクチュエータ
によって自動変速されるマニュアルトランスミッション
における目標入出力回転数と実入出力回転数を比較し荷
重を調整する同期フィードバック制御が行われる自動変
速装置において、前記同期フィードバック制御の最初
に、指示電流値が前記実入出力回転数の変化として現れ
るまでの応答遅れ時間を考慮したディレイ時間を設定す
るという本発明の技術的思想に着眼し、更に研究開発を
重ねた結果、制御を安定化させ、従来における同期初期
に過大な荷重が作用することを阻止して、同期装置の耐
久性を向上するという目的を達成する本発明に到達し
た。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明(請求項1に記載
の第1発明)の自動変速装置は、シフトアクチュエータ
によって自動変速されるマニュアルトランスミッション
における目標入出力回転数と実入出力回転数を比較し荷
重を調整する同期フィードバック制御が行われる自動変
速装置において、前記同期フィードバック制御の最初
に、指示電流値が前記実入出力回転数の変化として現れ
るまでの応答遅れ時間を考慮したディレイ時間を設定し
て、前記同期フィードバック制御の最初の一定時間に、
ディレイ時間が設定されているものである。
【0007】本発明(請求項2に記載の第2発明)の自
動変速装置は、前記第1発明において、前記ディレイ時
間が、指示電流値が前記実入出力回転数の変化として現
れるまでの応答遅れ時間を考慮して決定されているもの
である。
【0008】本発明(請求項3に記載の第3発明)の自
動変速装置は、前記第2発明において、前記ディレイ時
間において、指示電流値が低い一定レベルに設定される
ものである。
【0009】本発明(請求項4に記載の第4発明)の自
動変速装置は、前記第3発明において、前記ディレイ時
間経過後、同期フィードバック制御が行われるように構
成されているものである。
【0010】本発明(請求項5に記載の第5発明)の自
動変速装置は、前記第4発明において、前記ディレイ時
間経過後の同期フィードバック制御は、前記目標入出力
回転数と前記実入出力回転数との差に基づき過大な荷重
が発生しないように指示電流値が徐々に設定されるもの
である。
【0011】本発明(請求項6に記載の第6発明)の自
動変速装置は、前記第5発明において、前記ディレイ時
間経過後の同期フィードバック制御は、前記目標入出力
回転数と前記実入出力回転数との差に基づき、指示電流
値の増加と減少が繰り返し設定されるものである。
【0012】本発明(請求項7に記載の第7発明)の自
動変速装置は、前記第6発明において、前記ディレイ時
間経過後の同期フィードバック制御は、前記目標入出力
回転数と前記実入出力回転数との差に基づき、指示電流
のパルス幅が変調制御されるものである。
【0013】
【発明の作用および効果】上記構成より成る第1発明の
自動変速装置は、シフトアクチュエータによって自動変
速されるマニュアルトランスミッションにおける目標入
出力回転数と実入出力回転数を比較し荷重を調整する同
期フィードバック制御が行われる自動変速装置におい
て、前記同期フィードバック制御の最初の一定時間に、
ディレイ時間が設定されているので、従来における同期
初期に過大な荷重が作用することを阻止して、同期装置
の耐久性を向上することを可能にするという効果を奏す
る。
【0014】上記構成より成る第2発明の自動変速装置
は、前記第1発明において、前記ディレイ時間が、指示
電流値が前記実入出力回転数の変化として現れるまでの
応答遅れ時間を考慮して決定されているので、制御を安
定化させるという効果を奏する。
【0015】上記構成より成る第3発明の自動変速装置
は、前記第2発明において、前記ディレイ時間におい
て、指示電流値が低い一定レベルに設定されるので、従
来における同期初期に過大な荷重が作用することを阻止
して、同期装置の耐久性を向上するという効果を奏す
る。
【0016】上記構成より成る第4発明の自動変速装置
は、前記第3発明において、前記ディレイ時間経過後、
同期フィードバック制御が行われるように構成されてい
るので、従来における同期初期に過大な荷重が作用する
ことを阻止して、同期装置の耐久性を向上するという効
果を奏する。
【0017】上記構成より成る第5発明の自動変速装置
は、前記第4発明において、前記ディレイ時間経過後の
同期フィードバック制御は、前記目標入出力回転数と前
記実入出力回転数との差に基づき過大な荷重が発生しな
いように指示電流値が徐々に設定されるので、制御を安
定化させ、従来における同期初期に過大な荷重が作用す
ることを阻止して、同期装置の耐久性を向上するという
効果を奏する。
【0018】上記構成より成る第6発明の自動変速装置
は、前記第5発明において、前記ディレイ時間経過後の
同期フィードバック制御は、前記目標入出力回転数と前
記実入出力回転数との差に基づき、指示電流値の増加と
減少が繰り返し設定されるので、制御を安定化させ、従
来における同期初期に過大な荷重が作用することを阻止
して、同期装置の耐久性を向上するという効果を奏す
る。
【0019】上記構成より成る第7発明の自動変速装置
は、前記第6発明において、前記ディレイ時間経過後の
同期フィードバック制御は、前記目標入出力回転数と前
記実入出力回転数との差に基づき、指示電流のパルス幅
が変調制御されるので、制御を安定化させ、従来におけ
る同期初期に過大な荷重が作用することを阻止して、同
期装置の耐久性を向上するという効果を奏する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態につき、
図面を用いて説明する。
【0021】(第1実施形態)本第1実施形態の自動変
速装置は、図1ないし図4に示されるようにシフトアク
チュエータ50によって自動変速されるマニュアルトラ
ンスミッション10における目標入出力回転数と実入出
力回転数を比較し荷重を調整する同期フィードバック制
御が行われる自動変速装置100において、前記同期制
御の最初に、指示電流値が前記実入出力回転数の変化と
して現れるまでの応答遅れ時間を考慮して決定された一
定時間のディレイ時間が設定され、該ディレイ時間経過
後、同期装置3の同期フィードバック制御が行われるよ
うに構成されているものである。
【0022】本第1実施形態における自動変速装置の概
略ハード構成の一例が、図2に示されている。図2に示
される自動変速装置は、変速機ケース1に収納された歯
車変速機構2と、該歯車変速機構2の噛合い歯車の組合
せ(伝達状態)を切り換えて変速比を設定するシンクロ
メッシュ機構30と、該シンクロメッシュ機構30を電
気式に駆動するセレクトアクチュエータ40およびシフ
トアクチュエータ50、該アクチュエータ40、50を
制御する制御手段6とから構成されている。
【0023】前記制御手段6は、スイッチ、レバー等の
マニュアル部材7の信号により前記アクチュエータ4
0、50を駆動するものであり、該アクチュエータ4
0、50を構成する電気モータを制御するECU62等
によって構成されている。
【0024】検出手段としては、前記アクチュエータ4
0、50の位置検出として、ストロークセンサ41、5
1、入力シャフト回転検出として、入力シャフト回転セ
ンサ23、出力シャフト回転検出として、出力シャフト
回転センサ24があり、それら検出信号は、前記ECU
62へ出力されている。
【0025】図2に示される自動操作変速装置は、マニ
ュアルトランスミッション(以下、手動変速機)を想定
しており、手動変速機の歯車変速機構2は、例えば入力
シャフト21、カウンタシャフトおよび出力シャフト2
2(ドリブンシャフト)上に配列された常時噛合い式歯
車列の伝達状態を前記同期装置3を構成する操作機構と
してのシンクロメッシュ機構30によって切り換えるこ
とにより所定の変速比が設定(シフト)される。
【0026】前記操作機構は、コーン摩擦面により相対
的にブレーキをかけるシンクロメッシュ機構が主に採用
されており、このシンクロメッシュ機構30とそのスリ
ーブに係合したシフトフォークとから構成される。
【0027】車速を検出する前記車速検出手段は、前記
コントローラ6を構成する前記ECU62に接続された
出力シャフト回転センサ24によって構成されている。
【0028】図1に示されるように同期制御が開始され
ると、ステップ101において指示電流値がかけられ、
ステップ102において、ディレイ時間が設定される。
【0029】すなわち本第1実施形態においては、前記
同期フィードバック制御の最初の前記応答遅れ時間に対
応する前記一定時間である前記ディレイ時間において、
図4(C)に示されるように指示電流値が低い一定レベ
ルに設定されるものである。
【0030】ディレイ時間経過後、ステップ103にお
いて、同期フィードバック制御が行われる。
【0031】すなわち図3に示されるようにステップ1
031において、入出力の相対回転数を算出し、目標入
出力回転数を算出して、算出した前記目標入出力回転数
に対応する指示電流を流す。
【0032】次にステップ1032において、前記目標
入出力回転数と実入出力回転数を比較して、その差を算
出する。
【0033】またステップ1033において、算出され
た前記目標入出力回転数と実入出力回転数との差に基づ
き、補正電流を算出して、前記指示電流を算出する。
【0034】前記ディレイ時間経過後の同期フィードバ
ック制御は、前記目標入出力回転数と前記実入出力回転
数との差に基づき、図4に示されるように過大な荷重が
発生しないように設定されるのである。
【0035】すなわち図4に示されるように、前記ディ
レイ時間において、図4(C)に示されるように低い一
定レベルに設定された指示電流値が前記ディレイ時間に
おけるレベルより高いレベルにおいて徐々に増加するよ
うに設定され、過大な荷重が発生しないとともに、図4
(A)に示されるように前記目標入出力回転数を越えな
いように設定される。
【0036】次にステップ1034において、前記目標
入出力回転数と実入出力回転数との同期が完了したかど
うかが判断され、同期が完了していない場合はステップ
1032に戻り再びステップ1032およびステップ1
033が繰り返され、同期が完了したと判断されるまで
続けられる。
【0037】したがってシフトアクチュエータのシフト
ストロークは、前記ディレイ時間においても図4(C)
に示されるように低い一定レベルに設定された前記指示
電流値に基づき図4(B)に示されるように徐々に直線
的に増加するが、前記ディレイ時間が経過した後の同期
フィードバック制御期間においては、一定レベルに維持
され、同期フィードバック制御期間終了後徐々に増加し
た後一定レベルとなる。
【0038】上述したようにステップ1034におい
て、同期が完了したと判断されると、ステップ104に
おいて、同期完了とされ、同期フィードバック制御が完
了される。
【0039】上記構成および作用の本第1実施形態の自
動変速装置は、シフトアクチュエータによって自動変速
されるマニュアルトランスミッションにおける目標入出
力回転数と実入出力回転数を比較し荷重を調整する同期
フィードバック制御が行われる自動変速装置において、
前記同期フィードバック制御の最初の一定時間に、ディ
レイ時間が設定されているので、従来における同期初期
に過大な荷重が作用することを阻止して、前記同期装置
としての前記シンクロメッシュ機構30の耐久性を向上
することを可能にするという効果を奏する。
【0040】また本第1実施形態の自動変速装置は、前
記ディレイ時間が、指示電流値が前記実入出力回転数の
変化として現れるまでの応答遅れ時間を考慮して決定さ
れているので、制御を安定化させるという効果を奏す
る。
【0041】さらに本第1実施形態の自動変速装置は、
前記ディレイ時間において、指示電流値が低い一定レベ
ルに設定されるので、従来における同期初期に過大な荷
重が作用することを阻止して、同期装置の耐久性を向上
するという効果を奏する。
【0042】また本第1実施形態の自動変速装置は、前
記ディレイ時間経過後、同期フィードバック制御が行わ
れるように構成されているので、従来における同期初期
に過大な荷重が作用することを阻止して、同期装置の耐
久性を向上するという効果を奏する。
【0043】さらに本第1実施形態の自動変速装置は、
前記ディレイ時間経過後の同期フィードバック制御は、
前記目標入出力回転数と前記実入出力回転数との差に基
づき過大な荷重が発生しないように指示電流値が徐々に
設定されるので、制御を安定化させ、従来における同期
初期に過大な荷重が作用することを阻止して、同期装置
としてのシンクロメッシュ機構30の耐久性を向上する
という効果を奏する。
【0044】また本第1実施形態の自動変速装置は、上
述したように無駄な電流を流さなくて良いので、バッテ
リの消費を抑制して、省エネルギーを実現するという効
果を奏する。
【0045】さらに本第1実施形態の自動変速装置は、
上述したように過大な荷重が発生しないので、マニュア
ルトランスミッション10より異音が発生しなくなると
ともに、車両への振動の伝達が防止されるという効果を
奏する。
【0046】(第2実施形態)本第2実施形態の自動変
速装置は、図5に示されるように前記ディレイ時間経過
後の同期フィードバック制御を、前記目標入出力回転数
と前記実入出力回転数との差に基づき、指示電流値の増
加と減少が繰り返し設定される点が相違点であり、以下
相違点を中心に説明する。
【0047】本第2実施形態においては、前記同期制御
の最初に応答遅れによる影響を除外するために設定さ
れ、指示電流値が前記実入出力回転数の変化として現れ
るまでの応答遅れ時間を考慮して決定された一定時間の
ディレイ時間においては、低いレベルの一定電流による
制御が成される。
【0048】応答遅れによる影響を除外するために前記
同期初期に設けられた前記ディレイ時間が経過したそれ
以降は、フィードバック同期制御を用いて同期制御が行
われる。
【0049】すなわち、本第2実施形態におけるフィー
ドバック同期制御においては、図5(A)に示されるよ
うに前記ディレイ時間における低いレベルの一定電流に
比べて高いレベルすなわち応答遅れが考慮されていない
図6に示される従来におけるフィードバック同期制御時
に比べてかなり低いレベルに前記ディレイ時間より短い
第1の一定時間維持され、次に再び低いレベルに前記第
1の一定時間より短い第2の一定時間維持され、その後
再び高いレベルに前記第2の一定時間より短い第3の一
定時間維持され、その後低いレベルに継続して維持さ
れ、目標入出力回転数に対して実入出力回転数を漸近さ
せ、越えることはないように設定される。
【0050】本第2実施形態におけるフィードバック同
期制御においては、前記ディレイ時間経過後の同期フィ
ードバック制御は、前記目標入出力回転数と前記実入出
力回転数との差に基づき、指示電流のパルス幅が変調制
御されるものである。
【0051】従来においては、図6に示されるように同
期制御の全区間において、フィードバック制御を実施す
るものであり、応答遅れによる影響を考えていないの
で、図7に示されるように同期制御初期に目標入出力
(I/P)回転数に対して実入出力(I/P)回転数が
遅れていると判断し、図7(D)に示されるように必要
以上の指示電流値が演算され、応答した時点では過大な
荷重が発生し、急激に実入出力(I/P)回転数が変化
し目標入出力(I/P)回転数を越えて(オーバーシュ
ート、図7(C))しまい、目標入出力(I/P)回転
数の様に制御できないという問題があった。
【0052】上記本第2実施形態の自動変速装置におい
ては、前記ディレイ時間経過後の同期フィードバック制
御が、前記目標入出力回転数と前記実入出力回転数との
差に基づき、指示電流値の増加と減少が繰り返し設定さ
れるので、制御を安定化させ、従来における同期初期に
過大な荷重が作用することを阻止して、同期装置として
のシンクロメッシュ機構30の耐久性を向上するという
効果を奏する。
【0053】本第2実施形態においては、上述したよう
に指示電流が制御されることにより、同期初期の過大な
荷重の発生を防ぐことができ、同期装置としてのシンク
ロメッシュ機構30の耐久性は向上し、安定したフィー
ドバック制御ができる。
【0054】すなわち従来のマニュアルトランスミッシ
ョンMTをシフトアクチュエータにて自動変速させてシ
ンクロの同期フィードバック制御(実I/P回転数と目
標I/P回転数を比較し荷重を調整し同期時間の安定化
をする制御)を行っているので、問題点として、指示電
流値を出してから、実入出力(I/P)回転数に変化が
現れるのに時間がかかり、(応答遅れ時間・・・実電
流、荷重、I/P回転数の応答遅れ時間も含む)結果と
して、制御が不安定になり、同期初期に過大な荷重がか
かってしまい同期装置の耐久性を著しく低下させてしま
う。
【0055】そこで、本第2実施形態においては、上述
したように応答遅れによる制御性への影響を考慮してデ
ィレイ時間を設定することにより、前記応答遅れ時間中
はフィードバック制御はカットし、低い一定電流にて制
御することによって、上述した従来に比べて安定なフィ
ードバック制御を可能にし、制御性の向上および過大な
荷重の発生を防止して、同期装置の耐久性の向上を図る
ものである。
【0056】また本第2実施形態の自動変速装置におい
ては、前記ディレイ時間経過後の同期フィードバック制
御が、前記目標入出力回転数と前記実入出力回転数との
差に基づき、指示電流のパルス幅が変調制御されるの
で、制御を安定化させ、従来における同期初期に過大な
荷重が作用することを阻止して、同期装置としての前記
シンクロメッシュ機構30の耐久性を向上するという効
果を奏する。
【0057】上述の実施形態は、説明のために例示した
もので、本発明としてはそれらに限定されるものでは無
く、特許請求の範囲、発明の詳細な説明および図面の記
載から当業者が認識することができる本発明の技術的思
想に反しない限り、変更および付加が可能である。
【0058】上述の実施形態においては、一例としてセ
レクトアクチュエータ40およびシフトアクチュエータ
50を電気モータによって構成し、シンクロメッシュ機
構30を電気式に駆動する例について説明したが、本発
明としてはそれらに限定されるものでは無く、必要に応
じて油圧、空圧による駆動制御を採用することが可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の自動変速装置における
同期制御手順を示すチャート図である。
【図2】本第1実施形態の自動変速装置の概略ハード構
成を示すブロック図である。
【図3】本第1実施形態における同期フィードバック制
御の詳細手順を示すチャート図である。
【図4】本第1実施形態の制御時における入出力回転
数、シフトストロークおよび指示電流の変動を示す線図
である。
【図5】本発明の第2実施形態の自動変速装置の制御時
における指示電流、実電流、入出力回転数、荷重の変動
を示す線図である。
【図6】従来の自動変速装置における同期制御手順を示
すチャート図である。
【図7】上記従来の自動変速装置の制御時における指示
電流、実電流、入出力回転数、荷重の変動を示す線図で
ある。
【図8】上記従来の自動変速装置の制御時における応答
遅れの発生要因を説明するための説明図である。
【符号の説明】
10 マニュアルトランスミッション 50 シフトアクチュエータ 100 自動変速装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16H 59:68 F16H 59:68 (72)発明者 水野 行雄 愛知県刈谷市昭和町2丁目3番地 アイシ ン・エンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 3J052 AA17 CA01 CA11 FB31 GC43 GC44 GC75 HA01 KA07 LA01 3J067 AA01 AA16 AB23 AC05 CA06 CA07 CA08 CA09 CA32 FB85

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シフトアクチュエータによって自動変速
    されるマニュアルトランスミッションにおける目標入出
    力回転数と実入出力回転数を比較し荷重を調整する同期
    フィードバック制御が行われる自動変速装置において、 前記同期フィードバック制御の最初の一定時間に、ディ
    レイ時間が設定されていることを特徴とする自動変速装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記ディレイ時間が、指示電流値が前記実入出力回転数
    の変化として現れるまでの応答遅れ時間を考慮して決定
    されていることを特徴とする自動変速装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記ディレイ時間において、指示電流値が低い一定レベ
    ルに設定されることを特徴とする自動変速装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 前記ディレイ時間経過後、同期フィードバック制御が行
    われるように構成されていることを特徴とする自動変速
    装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 前記ディレイ時間経過後の同期フィードバック制御は、
    前記目標入出力回転数と前記実入出力回転数との差に基
    づき過大な荷重が発生しないように指示電流値が徐々に
    設定されることを特徴とする自動変速装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 前記ディレイ時間経過後の同期フィードバック制御は、
    前記目標入出力回転数と前記実入出力回転数との差に基
    づき、指示電流値の増加と減少が繰り返し設定されるこ
    とを特徴とする自動変速装置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 前記ディレイ時間経過後の同期フィードバック制御は、
    前記目標入出力回転数と前記実入出力回転数との差に基
    づき、指示電流のパルス幅が変調制御されることを特徴
    とする自動変速装置。
JP2000020370A 2000-01-28 2000-01-28 自動変速装置 Pending JP2001208189A (ja)

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