JP2001208169A - 樹脂プーリー - Google Patents

樹脂プーリー

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JP2001208169A
JP2001208169A JP2000018556A JP2000018556A JP2001208169A JP 2001208169 A JP2001208169 A JP 2001208169A JP 2000018556 A JP2000018556 A JP 2000018556A JP 2000018556 A JP2000018556 A JP 2000018556A JP 2001208169 A JP2001208169 A JP 2001208169A
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JP
Japan
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weight
molecular weight
phenol resin
resin
average molecular
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JP2000018556A
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English (en)
Inventor
Hidemi Tanizawa
秀美 谷澤
Yasutaka Kimura
康孝 木村
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Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐熱衝撃性、熱時の機械的強度に優れたフェ
ノール樹脂製プーリーを提供すること。 【解決手段】 成形材料全体に対して、(a)ポリスチ
レンを基準物質としたときの重量平均分子量が 50,0
00以上である高分子量ノボラック型フェノール樹脂2
0〜40重量%、(b)ポリスチレンを基準物質とした
ときの重量平均分子量が 50,000未満のフェノール
樹脂10〜40重量%、(c)ヘキサメチレンテトラミ
ン3〜18重量%、及び(d)ガラス繊維10〜70重
量%を必須成分として含有することを特徴とするフェノ
ール樹脂成形材料からなる樹脂製プーリー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に熱時機械的強
度及び耐熱衝撃性に優れた産業機械、自動車部品に用い
られるフェノール樹脂製プーリーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のフェノール樹脂製プーリーは、金
属プーリーに比べ軽量でかつ低騒音になるという効果か
ら、またナイロンやポリフェニルサルファイドに代表さ
れる熱可塑性樹脂プーリーに比べ寸法精度が良く異常時
の過昇温時に溶融、変形しないという利点から、産業機
械や自動車部品に用いられている。しかしながら一方で
熱衝撃によるワレが生じ易いという問題もあった。ま
た、これらは、100℃以上の高温下で使用されるケー
スも多く、特に樹脂化することにより金属に比べ放熱性
が極めて小さくなるため一層の熱時の機械的強度が必要
となる。しかしながら従来の樹脂プーリーでは常温時の
機械的強度及び熱時の機械的強度が不足するため限られ
た部品での使用に止まっている。
【0003】機械的強度を向上させるためには、ガラス
繊維を配合することで改善が図られるが、ガラス繊維を
配合することで弾性率が高くなり熱衝撃によるワレが発
生しやすくなる。こうした問題を解決するために例えば
特開平9−217818にあるような方法が挙げられ
る。この方法は配合されるエラストマーや有機繊維によ
り効果を得る方法であるが、こうした配合では、熱時の
強度が低下するとういう問題がある。更に、従来のフェ
ノール樹脂成形材料は、用いるフェノール樹脂の分子量
がポリスチレンを基準物質としたときの重量平均分子量
が50,000 未満のフェノール樹脂であるのが通常で
あった。このようなレジンでは熱時の機械的強度の向上
は難しい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来のフェ
ノール樹脂製プーリーに比べて熱時の機械的強度に優
れ、かつ耐熱衝撃性に優れたフェノール樹脂製プーリー
を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、成形材料全体
に対して、(a)ポリスチレンを基準物質としたときの
重量平均分子量が 50,000以上である高分子量ノボ
ラック型フェノール樹脂20〜40重量%、(b)ポリ
スチレンを基準物質としたときの重量平均分子量が 5
0,000未満のフェノール樹脂10〜40重量%、
(c)ヘキサメチレンテトラミン3〜18重量%、及び
(d)ガラス繊維10〜70重量%を必須成分として含
有することを特徴としたフェノール樹脂成形材料を用い
てなるフェノール樹脂製プーリーである。好ましくは、
上記樹脂製プリーに用いる(b)ポリスチレンを基準物
質としたときの重量平均分子量が50,000未満のフ
ェノール樹脂がノボラック型フェノール樹脂及び又はレ
ゾール型フェノール樹脂である。
【0006】本発明に用いられる高分子量ノボラック型
フェノール樹脂(a)は3官能フェノール類とホルムア
ルデヒドの重縮合物であり、ポリスチレンを基準物質と
したときの重量平均分子量が 50,000以上である。
そして、成形材料を速硬化性にするためにはフェノール
水酸基に対してオルソ−オルソ位でのメチレン結合が全
メチレン結合の60%以上であるものが好ましい。更
に、成形材料化の際の作業性から 50,000以上20
0,000以下のものが好ましい。
【0007】一方、本発明に用いられるポリスチレンを
基準物質としたときの重量平均分子量が 50,000未
満のフェノール樹脂(b)はノボラック樹脂、レゾール
樹脂のどちらでも使用することができるが、成形材料化
の際の作業性から 1,500〜 30,000のものが好
ましい。
【0008】本発明においては、ポリスチレンを基準物
質としたときの重量平均分子量が50,000以上であ
る高分子量ノボラック型フェノール樹脂(a)と、 5
0,000未満のフェノール樹脂(b)とを使用する
が、かかる分子量の異なるフェノール樹脂を併用するこ
とにより、成形材料の溶融時の粘度を極端に高めること
なく、高分子量フェノール樹脂の特長である耐熱性を良
好にすることができる。更に高分子量ノボラックを用い
ることで、柔軟性が付与され耐熱衝撃性も向上すること
ができる。
【0009】両フェノール樹脂の配合量は、成形材料全
体に対して、(a)高分子量ノボラック型フェノール樹
脂20〜40重量%、及び(b)重量平均分子量 50,
000未満のフェノール樹脂10〜40重量%である。
(a)成分が20重量%未満あるいは(b)成分が40
重量%を越える場合、耐熱性及び耐熱衝撃性は従来の材
料を用いた場合と変わらず、効果が得られない。(a)
成分が40重量%を越える場合あるいは(b)成分が1
0重量%未満の場合、成形材料の溶融時の粘度が高くな
り、成形性が低下するようになる。本発明において、ヘ
キサメチレンテトラミン(c)を、成形材料全体に対し
て3〜18重量%使用する。3重量%未満では、硬化が
不十分となり、18重量%を越えて配合しても硬化性は
これ以上良くなることはなく、逆に分解ガス等により成
形不良の原因となりやすい。
【0010】本発明に用いる基材は(d)ガラス繊維が
必須であるが、必要に応じて、炭酸カルシウム、焼成或
いは未焼成のクレー、タルク、水酸化アルミニウム、ワ
ラストナイト等の無機基材を併用することができる。こ
の他、NBR、酢酸ビニル、ポリビニルブチラール等の
エラストマーを配合してもよい。ガラス繊維の添加量は
成形材料全体の10〜70重量%である。10重量%よ
り少ないと機械的強度や耐熱衝撃性が低下するようにな
り、70重量%より多いと樹脂量が少なくなるため、成
形性が低下するようになる。このような配合を持つフェ
ノール樹脂成形材料を圧縮成形、移送成形或いは射出成
形、射出圧縮成形により所望の樹脂プーリーを得る。
【0011】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明する。
【0012】実施例1 フェノール22.0Kgを熱交換器、加熱装置及び同径
の2段タービン型攪拌羽根を有した容量50Lの高圧反
応器内に入れ180℃まで加熱し、窒素ガスにて0.8
MPa迄加圧した後、ダイアフラム式高圧定量ポンプに
て予めイオン交換樹脂処理により蟻酸含有量をを50P
PMまで低減した40%ホルマリン13.3Kgを60
分間掛けて反応器下部より逐次添加し付加縮合反応をさ
せた。この間の反応温度が180〜200℃となるよう
に反応器のジャケット部の温度及び添加速度を調整し
た。添加終了後5分間その温度を保ち自己発熱が起こら
ないことを確認後、更に220〜230℃を保つように
加熱しながら、熱交換器経由で30分間掛けて常圧に戻
しながら脱水反応を行った。更にこの後1.3KPaま
で減圧し30分間未反応フェノールの除去を行い、冷却
バット上に取り出しポリスチレン換算で重量平均分子量
が 52,000のノボラック型フェノール樹脂20.0
Kgを得た。
【0013】この重量平均分子量 52,000のノボラ
ック型フェノール樹脂と、ポリスチレン換算で重量平均
分子量が 8,000のノボラック型フェノール樹脂を用
い、表1の配合にて混合、加熱ロールにて溶融混練して
フェノール樹脂成形材料を得た。次いで、この成形材料
を用い175℃に加熱された金型を用い2分間圧縮成形
して図1及び図2に示される形状のプーリーを得た。
【0014】比較例1及び2 ポリスチレン換算で重量平均分子量が 8,000のノボ
ラック型フェノール樹脂を用い、表1の配合にて成形材
料を得、実施例と同様にしてプーリーを成形した。比較
例1は、実施例1においてフェノール樹脂を全て重量平
均分子量8,000のノボラック型フェノール樹脂とし
たものである。比較例2は、比較例1で用いたフェノー
ル樹脂を35重量%、基材としてガラス繊維50重量
%、エラストマー5重量%、その他配合物として滑材、
着色剤等を5重量%配合し、エラストマーによる靱性を
付与を行った材料を用いた。
【0015】各例にて得られたプーリーについて、−4
0〜120℃の冷熱繰り返し熱衝撃試験を行った。ま
た、熱時の機械的強度は、試験片をポット式トランスフ
ァー成形にて175℃の金型温度で3分間硬化成形し、
JIS K 7203による120℃での引っ張り強さを
測定した。結果を表1に示す。実施例のより得られたプ
ーリーは、冷熱繰り返し熱衝撃試験500サイクルの繰
り返しにおいてもクラックが発生せず、120℃での引
っ張り強さも比較例のものより優れていることが分か
る。
【0016】
【表1】
【0017】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の樹脂プーリーは、従来のフェノール樹脂プーリーに比
べ耐熱衝撃性に優れ、また熱時の機械的強度にも優れる
ことが判る。このため各種の耐熱性を要求されるプーリ
ーとして好適に使用される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例及び比較例により成形されたプーリー
の平面図
【図2】 実施例及び比較例により成形されたプーリー
の側断面図
【符号の説明】
1 プーリー 2 インサート金具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 61/06 C08L 61/06 Fターム(参考) 3J031 BC05 BC10 CA03 4F071 AA41 AA81 AB28 AC12 AD01 AE02 AE17 AF14 AF23 AF43 AH17 BC07 4F072 AA02 AA07 AB09 AD15 AD16 AE01 AF28 AL01 AL02 4J002 CC04W CC04X DL007 EN046 EU186 FA047 FD010 FD017 FD146 GM00 GN00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形材料全体に対して、(a)ポリスチ
    レンを基準物質としたときの重量平均分子量が 50,0
    00以上である高分子量ノボラック型フェノール樹脂1
    0〜40重量%、(b)ポリスチレンを基準物質とした
    ときの重量平均分子量が50,000 未満のフェノール
    樹脂5〜40重量%、(c)ヘキサメチレンテトラミン
    3〜18重量%、(d)ガラス繊維10〜70重量%を
    配合することを特徴とするフェノール樹脂成形材料から
    なる樹脂製プーリー。
  2. 【請求項2】 (b)ポリスチレンを基準物質としたと
    きの重量平均分子量が50,000未満のフェノール樹
    脂がノボラック型フェノール樹脂及び又はレゾール型フ
    ェノール樹脂である請求項1記載の樹脂製プーリー。
JP2000018556A 2000-01-27 2000-01-27 樹脂プーリー Pending JP2001208169A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006226404A (ja) * 2005-02-17 2006-08-31 Jtekt Corp 樹脂製プーリ

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