JP2001206364A - 折り曲げ罫線入りプラスチックシート及び包装ケース - Google Patents
折り曲げ罫線入りプラスチックシート及び包装ケースInfo
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- JP2001206364A JP2001206364A JP2000022636A JP2000022636A JP2001206364A JP 2001206364 A JP2001206364 A JP 2001206364A JP 2000022636 A JP2000022636 A JP 2000022636A JP 2000022636 A JP2000022636 A JP 2000022636A JP 2001206364 A JP2001206364 A JP 2001206364A
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Abstract
で組み立てる場合に、不十分な折れ曲がりや曲がり過ぎ
などの加工不良を生じず、綺麗に組み立てられるように
する。 【解決手段】折り曲げ罫線を形成する凹溝の底部にその
長さ方向に沿って凹凸部又は断続孔が設け、さらに、罫
線に対して直交する方向の引張強度が1〜15kgf/
cm2 の範囲内に設定してシートを形成する。
Description
み立てに対応した構造のプラスチックシート及び包装ケ
ースに関する。
チックシートとして、図3に断面図で示されているよう
に、シート31の表面に設けられた罫線を形成する凹溝
32の底部に、その長さ方向に沿って凹凸を形成して
(同図(A))、或いは断続孔を形成して(同図
(B))、深さの深い部分33と浅い部分34を交互に
設けた構造のものが知られている。
線が底部に凹凸のない凹溝によって形成されているもの
と比較して折り曲げ性が良好である。しかし、製函機を
用いてシートを組み立てる場合に、シートの材質や厚み
などの条件によっては、曲がり方が不十分でケースを組
み立てることができず、例え組み立てることができても
ケースが変形することがあった。これと反対に必要以上
に曲がると、やはりケースが変形してしまうことがあっ
た。さらにシート表面をささくれ立たせ、手触りを悪く
したり割れや裂け目ができたりすることもあった。
点に鑑み、折り曲げ罫線入りのプラスチックシートを自
動で組み立てる場合に、不十分な折れ曲がりや曲がり過
ぎなどの加工不良を起こすことなく、堅牢且つ綺麗に組
み立てることができるようにすることを課題とする。
げる場合、材料の有する弾性によって形状を回復する性
質、いわゆるスプリングバック性が小さいことが好まし
く、前記の如く罫線を形成する凹溝の底部に凹凸部をも
うけることにより、スプリングバック性を小さくするこ
とができる。しかし、シートの材質や厚み、凹溝の深
さ、凹溝内の凹凸の寸法比などの成形条件によってシー
トの物性が異なり、適正なスプリングバック性を確保で
きない場合に加工不良を引き起こすことがある。そこ
で、本発明者は、製函機での加工に適するシートの性状
について鋭意研究を重ね、シートの材質や成形寸法など
の条件に関わらず、罫線を境界とした引張強度が所定の
範囲内であれば加工不良が生じ難いことを見出し本発明
を案出した。
り曲げ罫線入りプラスチックシートは、折り曲げ罫線を
形成する凹溝の底部にその長さ方向に沿って凹凸部又は
断続孔が設けられており、前記罫線に対して直交する方
向の引張強度が1〜15kgf/cm2 の範囲内である
ように形成されたことを特徴とするものである。また、
この構成のシートを所定の輪郭に打ち抜き、これを罫線
に沿って折り曲げ、組み立てることにより本発明の包装
ケースが得られる。
いと製函機で組み立てた際にシートに割れや破れや生じ
やすく、15kgf/cm2 より大きいとシートが十分
に曲がらず、加工後に元の形状に戻ってしまうことがあ
る。プラスチックシートとしては、ポリ塩化ビニル、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリカー
ボネートなどの単体又は複合シートを用いることができ
る。シートの厚みは、通常、0.1〜1.0mm程度の
ものが用いられるが、これに限定されない。引張強度が
1〜15kgf/cm2 の範囲内であれば、シートに設
ける罫線の幅や深さ、罫線である凹溝内に設ける深さの
深い部分と浅い部分の幅、深さの割合などは、シートの
肉厚や材質などに応じて適宜に選定することができる。
る。ポリ塩化ビニルを用い、縦15mm、横60mm、
厚み0.3mmの矩形シートを複数枚成形し、図1に示
されているように、各シート1の対向する長手両辺の中
央部間にわたって罫線2を形成した。
部分(浅底部)を交互に配した凹溝からなり、具体的に
は図2に示されているように、凹溝3内に長手方向に沿
って開孔4を断続的に形成して深底部5と浅底部6を設
けた。各シートの罫線は、深底部5の長さL1と、浅底
部6の長さL2を同じ長さ(0.5mm)に設定すると
ともに、深底部5が開孔4の形成位置となり、その厚み
D1が0mmとなるのに対し、浅底部6の厚みD2を各
シートで異ならせて形成した。
た。測定は、シートの両端部を引張装置で把持し、罫線
に対して直交する両方向にシートを一定の速度(200
mm/分)で引っ張って行った。測定時の室温は25℃
に設定した。また、自動製函機を用いて各シートを罫線
に沿って折り曲げ、各シートがどのように折れ曲がるか
を目視で確認した。
確認結果を表1に示した。
D2を0.05mmに設定した実施例1では引張強度が
0.5kgf/cm2 となるが、このシートを自動製函
機で折り曲げると罫線に沿ってシートが割れてしまっ
た。また、浅底部6の厚みD2を0.30mmに設定し
た実施例7では引張強度が18.0kgf/cm2 とな
るが、このシートを自動製函機で折り曲げるとシートが
十分に折れ曲がらず、製函機から取り外した後、元の平
板状態に戻ってしまった。浅底部6の厚みD2を0.1
0〜0.25mmに設定した実施例2〜6では、引張強
度が1.0〜13.0kgf/cm2 となり、これらシ
ートは自動製函機で綺麗に折り曲げることができ、製函
機から取り外した後の弾性変形もなかった。
る。
た図である。
面を示した図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 折り曲げ罫線を形成する凹溝の底部にそ
の長さ方向に沿って凹凸部又は断続孔が設けられた折り
曲げ罫線入りプラスチックシートであって、罫線に対し
て直交する方向の引張強度が1〜15kgf/cm2 の
範囲内である折り曲げ罫線入りプラスチックシート。 - 【請求項2】 請求項1に記載のプラスチックシートを
所定の輪郭に打ち抜き、これを罫線に沿って折り曲げ、
組み立ててなる包装ケース。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000022636A JP2001206364A (ja) | 2000-01-31 | 2000-01-31 | 折り曲げ罫線入りプラスチックシート及び包装ケース |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000022636A JP2001206364A (ja) | 2000-01-31 | 2000-01-31 | 折り曲げ罫線入りプラスチックシート及び包装ケース |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001206364A true JP2001206364A (ja) | 2001-07-31 |
Family
ID=18548911
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000022636A Pending JP2001206364A (ja) | 2000-01-31 | 2000-01-31 | 折り曲げ罫線入りプラスチックシート及び包装ケース |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001206364A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006095934A (ja) * | 2004-09-30 | 2006-04-13 | Toppan Printing Co Ltd | リード罫及びリード罫が形成された紙器用ブランク並びにリード罫形成用刃物 |
JP2021020738A (ja) * | 2019-07-24 | 2021-02-18 | ケーユーシステム株式会社 | 台紙付き包装品用台紙、台紙付き包装品、並びに、台紙付き包装品製造装置および台紙付き包装品の製造方法 |
Citations (3)
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JPS5071762A (ja) * | 1973-10-26 | 1975-06-13 | ||
JPH11130050A (ja) * | 1997-11-04 | 1999-05-18 | Mitsubishi Plastics Ind Ltd | 包装用プラスチックシート及び包装用プラスチックケース |
JPH11139451A (ja) * | 1997-11-07 | 1999-05-25 | Mitsubishi Plastics Ind Ltd | 透明ケース用シートおよびこれを用いた透明ケース |
-
2000
- 2000-01-31 JP JP2000022636A patent/JP2001206364A/ja active Pending
Patent Citations (3)
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