JP2001206301A - 袋詰め方法と装置 - Google Patents

袋詰め方法と装置

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JP2001206301A
JP2001206301A JP2000014812A JP2000014812A JP2001206301A JP 2001206301 A JP2001206301 A JP 2001206301A JP 2000014812 A JP2000014812 A JP 2000014812A JP 2000014812 A JP2000014812 A JP 2000014812A JP 2001206301 A JP2001206301 A JP 2001206301A
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mouth
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Yuko Nomura
裕晧 野村
Kunio Kaji
國男 梶
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Taiyu Co Ltd
Taiyu KK
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Taiyu Co Ltd
Taiyu KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各種物品や土砂等を自動で袋詰めできる袋詰
め装置を提供する。 【解決手段】 袋1を1枚づつ定位置に供給する袋供給
装置5と、この供給された袋1を開口する袋開口装置6
と、開口された袋1の口を拡げる口拡げ装置7と、物品
が充填される袋1を支える袋受け台8と、物品が充填さ
れた袋1を口紐2で吊り下げて口絞りする口絞り装置9
と、口絞りされた袋1の口を保持する袋口保持装置10
と、保持された袋1の口に留め環3を供給する留め環供
給装置と、供給された留め環3を袋1の口に装着する留
め環締め付け装置12を、基台13に近接して配置し、
自動で物品を袋詰めできるようにしたのである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、物品を袋詰めす
る装置に関わり、特にボルト、クランプ工具や土砂等の
袋詰めに好適な袋詰め装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】機械装置の据え付けや土木建築等に使用
されるボルトやクランプ工具等の物品は、必要な数量を
見込んで袋詰めされ、工事現場に供給されている。これ
らの物品の袋詰めには、図31(a)に示すような、強
化繊維入りの袋1が用いられ、作業者が所定の数量の物
品を袋1の中に入れ、口紐2で袋1の口を絞ったのち、
口絞りした袋1の口に、図31(b)に示す留め環3を
締め付け、図30に示すような荷姿で工事現場に供給し
ている。
【0003】また、土嚢作り等にも、口紐付きの袋が使
用され、土砂を袋に詰め込んで、口紐等で封止してい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の袋詰め
作業は、作業者が多量の物品や土砂を袋の中に繰り返し
入れる必要があり、繰り返し作業と相俟って袋詰めされ
る物品や土砂の重量感も増し、作業者が非常に疲労する
問題がある。また、一つ一つの袋を封止する手間もかか
る。
【0005】そこで、この発明の課題は、物品や土砂等
を自動で袋詰めできる袋詰め方法と装置を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するため、請求項1の発明は、袋を1枚づつ定位置に取
り出して口拡げ状態に保持する工程と、口拡げ状態の袋
内に物品を充填する工程と、物品が充填された袋の口部
を封止する工程と、封止された袋を搬出する工程とを自
動的に連続して行なう構成を採用したものである。
【0007】請求項2の発明は、袋を収納する袋収納部
と、この袋収納部から袋を1枚づつ取り出して定位置に
待機する袋受け取り台車上に口を上向きにした姿勢で移
送し、台車上で袋を口拡げ状態に保持する口拡げ機構
と、台車上で口の開いた袋の上部に上下動自在に配置さ
れ、下降位置にあるとき袋内で拡開して袋の口部を口拡
げ状態に保持することにより、袋を口拡げ機構から持ち
替え、袋内への物品の投入後に袋の保持を解いて上昇位
置に待機する物品投入シュート機構と、前記台車の移動
方向に沿う他端側の位置に待機し、台車に載って移動し
てきた袋の口部を口絞り状に保持する口絞り機構と、該
口絞り機構で保持された袋の口絞りされた部分を封止す
るための封止機構とからなる構成を採用したものであ
る。
【0008】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、前記口絞り機構が封止後の袋を保持したまま台車上
から搬出するようになっている構成を採用したものであ
る。
【0009】請求項4の発明は、請求項2又は3の発明
において、前記口絞り機構による袋の搬出途中の位置
に、袋に物品の種類に応じた色彩の塗料を塗布するマー
キング機構を配置した構成を採用したものである。
【0010】請求項5の発明は、請求項2乃至4の発明
において、前記口拡げ機構が、袋収納部の上部と台車の
上部の間を移動すると共に、上下動と90°の回転が自
在となり、袋収納部に積み重ねた袋の最上部袋の一面側
を吸着して持ち上げ、該袋を口が上向きになる姿勢で台
車上に移送する第1の吸着手段と、この第1の吸着手段
と台車上を挟んで反対側の位置に進退動自在に配置さ
れ、第1の吸着手段で台車上に供給された袋の他面側を
吸着する第2の吸着手段とからなり、第1と第2の吸着
手段は、台車上で袋を吸着した状態で互いに所定ストロ
ークを離反動し、袋の口部を口拡げ状態に保持するよう
になっている構成を採用したものである。
【0011】請求項6の発明は、請求項2乃至5の発明
において、前記物品投入シュート機構は、上下に移動自
在となり、それぞれが半割りの筒状で開閉自在となるよ
う対向状に配置され、閉じた状態で下部が小径のテーパ
となる一対のシュートと、両シュートの外面側の位置に
それぞれシュートに対して進退動するよう配置され、拡
開したシュートに向けて前進動することにより、口部が
口拡げ状態になった袋をシュートに固定する固定爪とで
形成されている構成を採用したものである。
【0012】請求項7の発明は、請求項2乃至6の発明
において、前記口絞り機構が、台車で移動してきた袋の
上部を絞り込んで送り出す一対の絞りローラと、この絞
りローラから送り出されてきた袋の上部を受け取って口
絞り状態に固持するクランブとで形成され、このクラン
ブが搬出用搬送体に取り付けられている構成を採用した
ものである。
【0013】請求項8の発明は、口紐付きの袋を1枚づ
つ定位置に取り出して口拡げ状態に保持する工程と、口
拡げ状態の袋内に物品を充填する工程と、物品が充填さ
れた袋の口部を口絞りする工程と、袋の口絞りされた袋
を搬出する工程とを自動的に連続して行なう構成を採用
したものである。
【0014】請求項9の発明は、口紐付きの袋を1枚づ
つ取り出して定位置に供給する手段と、この供給された
袋を口拡げする手段と、この口拡げして物品が充填され
た袋を口絞りする手段と、前記口絞りした袋を封止する
手段とからなる構成を採用したものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
示例と共に説明する。
【0016】図1乃至図30は、この発明に係る袋詰め
装置の第1の実施の形態を示している。
【0017】図1および図2は袋詰め装置の全体図を示
す。図1は平面図、図2は正面図である。この袋詰め装
置は、紙管4に畳み重ねられて保持された、強化繊維入
りの袋1の束を受け取り、袋1を1枚づつ定位置に供給
する袋供給装置5と、この供給された袋1を開口する袋
開口装置6と、開口された袋1の口を拡げる口拡げ装置
7と、物品が充填される袋1を支える袋受け台8と、物
品が充填された袋1を口紐2で吊り下げて口絞りする口
絞り装置9と、口絞りされた袋1の口を保持する袋口保
持装置10と、保持された袋1の口に留め環3を供給す
る留め環供給装置11と、供給された留め環3を袋1の
口に装着する留め環締め付け装置12とで構成され、こ
れらが一つの基台13に近接して配置されている。
【0018】前記袋供給装置5は、図3に示すように、
水平面内で旋回する旋回台14が柱15に取り付けら
れ、この旋回台14の旋回軸を通る縦フレーム16の前
後面に、2本の平行な袋保持棒17と袋1の口紐2を掛
ける紐掛け棒18が取り付けられている。各袋保持棒1
7は、前記紙管4と等径で、その先端が紙管4に嵌まり
込むように小径に形成されている。また、各紐掛け棒1
8は、前記旋回軸に関して互いに点対称に取り付けられ
ている。
【0019】前記縦フレーム16の上部には、2つのロ
ッドレスシリンダ19が金具20で互いに平行に取り付
けられている。各ロッドレスシリンダ19のキャリッジ
21には、アーム22が互いに逆向きに取り付けられ、
各アーム22の先端に金具23を介して当て板24が取
り付けられている。この当て板24は前記袋保持棒17
に貫通されており、ロッドレスシリンダ19の作動で袋
保持棒17に保持された袋1を前面側に押し出すように
なっている。
【0020】前記袋開口装置6は、図4に示すように、
水平台25の上下面にそれぞれシリンダ26とロッドレ
スシリンダ27が取り付けられている。この水平台25
は、袋受け台8に立てられた柱28に取り付けブロック
29で固定されている。
【0021】前記シリンダ26の先端には、袋1の口を
掴む2つのチャック30が金具31、32を介して取り
付けられている。これらの各チャック30はロッドレス
シリンダ33で開閉されるようになっている。また、金
具31は、水平台25の上面に取り付けられたガイドブ
ロック34で案内される2本のガイド棒35の先端にも
固定されている。なお、前記チャック30の替わりに吸
着盤等を用いることもできる。
【0022】前記ロッドレスシリンダ27のキャリッジ
36には、金具37を介して2本の袋受け棒38が、前
記取り付けブロック29を貫通して取り付けられてい
る。これらの袋受け棒38は、外径が前記袋保持棒17
の外径と等しく形成され、その先端には前記袋保持棒1
7の先端が嵌まり込む穴が設けられている。各袋受け棒
38は、水平台25の下面に取り付けられたガイドブロ
ック39に案内されて、袋保持棒17に接続されるよう
になっている。
【0023】前記口拡げ装置7は、図5に示すように、
柱40の頂部にシリンダ41と回転軸42が、互いに平
行で水平に取り付けられ、この回転軸42はシリンダ4
3とリンク44で回転されるようになっている。回転軸
42には、2本のアーム45、46が回転方向を固定し
て取り付けられ、先端側のアーム45は軸方向も固定さ
れている。他方のアーム46は、シリンダ41に金具4
7を介して取り付けられ、回転軸42に沿ってスライド
できるようになっている。
【0024】前記袋受け台8は、、図6に示すように、
基台13に取り付けられたシリンダ48に連結され、同
じく基台13に取り付けられた2本のガイド軸49にガ
イドブロック50で案内されて、スライドされるように
なっている。袋受け台8の上面には、物品が充填される
袋1を支える4本の支え棒51と、前記水平台25を支
持する柱28が立てられている。
【0025】前記口絞り装置9は、図7および図8に示
すように、柱52に垂直方向向きのロッドレスシリンダ
53が取り付けられ、このロッドレスシリンダ53のキ
ャリッジ54に、袋1の口紐2が掛けられる吊り下げ棒
55とシリンダ56が、互いに平行で水平に取り付けら
れている。これらの吊り下げ棒55とシリンダ56は、
柱52の内側に取り付けられたガイド棒57で案内され
て上下にスライドし、吊り下げ棒55はシリンダ56で
前方へ押し出される。この吊り下げ棒55は、下降位置
で前方へ押し出されたときに、前記袋供給装置5の前面
側の紐掛け棒18に接続されるようになっている。
【0026】前記袋口保持装置10は、図9および図1
0に示すように、柱58にロッドレスシリンダ59が水
平に取り付けられ、このロッドレスシリンダ59のキャ
リッジ60に金具61で連結されたフレーム台62の先
端に、先端拡がりの溝63を有する袋口受け板64が取
り付けられている。また、この袋口受け板64と対向し
て、先端に同じく先端拡がりの溝65を有する袋口押さ
え板66が配置されている。
【0027】前記袋口受け板64はフレーム台62とと
もに、ガイドレール67に案内されて進退する。前記袋
口押さえ板66は、後の図11に示すように、シリンダ
68でガイドレール69に沿って進退し、両者が前進し
た際に、袋口押さえ板66の先端部が袋口受け板64の
上面側に重なり合い、口絞りされた袋1の口を前記袋口
受け板64の溝63に嵌め込むようになっている。
【0028】前記フレーム台62には、前記留め環締め
付け装置12も取り付けられている。この留め環締め付
け装置12は、ガイド部材70に案内され、コイルばね
71で前方に付勢されたスライド板72に、挟み部材7
3が取り付けられている。この挟み部材73は、前記袋
口押さえ板66と同一高さ位置に配置され、前記袋1の
口を袋口受け板64の溝63に嵌め込む際には、袋口押
さえ板66で後方に押し戻されるようになっている。ま
た、挟み部材73の後方には楔体74が配置され、金具
75でスライド板72下面のシリンダ76に連結されて
いる。
【0029】前記挟み部材73は、2本の梃子77a、
77bが交叉しないタイプのものであり、これらの梃子
77a、77bの各支点78よりも後端側がコイルばね
79で連結され、先端が開放する側に付勢されている。
また、各梃子77a、77bの後端には、前記楔体74
に係合する回転リング80が取り付けられている。
【0030】前記楔体74は、前記スライド板72に取
り付けられたガイド部材81に案内されて前記シリンダ
76で前方に押し出され、前記2つの回転リング80の
間に押し込まれて、両梃子77a、77bの後端側を離
反させ、挟み部材73の先端を閉塞するようになってい
る。楔体74が押し込まれる際には、各回転リング80
が楔体74の径斜面に沿って転動するため、楔体74を
スムーズに押し込むことができる。
【0031】前記留め環供給装置11は、図11に示す
ように、留め環3を収納する収納筒82と、この収納筒
82の下側に接続され、前記口絞りされた袋1の口に留
め環3を供給するシュート83より成る。この収納筒8
2は、柱84に固定された取り付け板85に傾斜して取
り付けられ、収納筒82の底板86には、後述するシリ
ンダ87とリンク88が取り付けられている。また、こ
の柱84には、前記袋口押さえ板66を進退させるシリ
ンダ68も取り付けられている。
【0032】前記収納筒82の内部には、図12および
図13に示すように、その中心に回転軸89が取り付け
られ、この回転軸89の下端が前記リンク88を介して
シリンダ87に連結されている。
【0033】前記収納筒82の上底部と下底部には、円
板90、91が収納され、これらの円板90、91はそ
の外周に等間隔で配置された柱部材92で互いに連結さ
れている。これらの各柱部材92にはパイプ棒93が取
り付けられ、各パイプ棒93の外周に留め環3が嵌め込
まれるようになっている。留め環3は、蓋94を外し
て、上方から各パイプ棒93に積層して嵌め込まれる。
パイプ棒93の替わりに、その内側に留め環3を積層収
納できる筒を用いることもできる。
【0034】前記底板86には、前記シュート83の位
置に合わせて、留め環3が落ち込む孔95が設けられ、
前記各パイプ棒93はこの孔95の上に来たときに、嵌
め込まれた留め環3をシュート83に落とし込むように
なっている。
【0035】前記上底側の円板90は軸受96を介して
前記回転軸89に嵌合され、下底側の円板91は、回転
軸89に嵌合されたワンウェイクラッチ97に固定され
ている。また、円板91の下面には、前記各柱部材92
の周方向取り付け位置に合わせて位置決め穴98が設け
られ、ねじ99の先端に組み込まれたコイルばね100
で付勢されたボール101が、この位置決め穴98に嵌
まり込むようになっている。したがって、前記留め環3
を貯める各パイプ棒93は、前記シリンダ87の作動で
円板91とともに一方向へ間歇的に回転し、ボール10
1と位置決め穴98の係合で、順に前記シュート83の
上方にセットされる。
【0036】前記シュート83は、図13および図14
に示すように、U字形断面の前面ガイド102と平板状
の後面ガイド103を有し、留め環3は、図14(b)
に示すように、これらの両ガイド102、103の間に
嵌まり込んで落下する。後面ガイド103の上端は、後
面側へ傾斜して逃がされ、落下する留め環3がスムーズ
にシュート83に入るようになっている。
【0037】前記後面ガイド103の下端部には、図1
4(a)に示すように、押さえピン104を押圧するシ
リンダ105が取り付けられ、最下端から2番目の留め
環3を押圧するようになっている。したがって、留め環
3は最下端のものだけが、一つづつ前記袋口押さえ板6
6の上に落とされる。この留め環3のストッパーとして
は、シュート83の通路を遮蔽するスライド板等も採用
することができる。
【0038】以下に、上述した袋詰め装置を用いて袋1
に物品を袋詰めする方法を、図15乃至図29に基づい
て説明する。
【0039】まず、使用される袋1は、図15に示すよ
うに、枠106で束ねて畳み重ねられ、上部に紙管4を
通された形態で支給される。このとき各袋1の口紐2も
枠106の棒に掛けられている。この袋1の束は、図1
6および図17に示すように、紙管4が前記袋保持棒1
7の先端に嵌め込まれ、袋供給装置5の後面側から袋保
持棒17に移し替えられる。同時に、各口紐2も前記紐
掛け棒18に引っ掛けられる。こののち、前記旋回台1
4が180°旋回され、袋保持棒17に移し替えられた
袋1は、前面側へ移動される。
【0040】前記袋保持棒17への袋1のセットは、袋
保持棒17の直径を紙管4の内径よりも小さくし、紙管
4ごと袋保持棒17に嵌め込むようにすることもでき
る。また、紙管4を用いない場合は、袋保持棒17の先
端を尖らせて、袋1を袋保持棒17に突き刺すようにし
てもよい。
【0041】つぎに、図18に示すように、シリンダ4
8が作動され、袋受け台8とともに袋開口装置6が前進
し、さらにシリンダ26で前記チャック30が前方に押
し出されて、図中に一点鎖線で示すように、前記前面側
の袋保持棒17に保持される最前面の袋1に押し当てら
れる。このとき、前記袋受け棒38もロッドレスシリン
ダ27で前方に押し出され、図中に二点鎖線で示すよう
に、袋保持棒17の先端に接続される。
【0042】続いて、図19に示すように、ロッドレス
シリンダ33を作動されるチャック30で、前記最前面
の袋1を掴み、チャック30を後退させて袋1を開口す
る。このとき、前記アーム45、46を合体させて待機
している口拡げ装置7は、前記シリンダ43で回転軸4
2を回転させ、図中に一点鎖線で示すように、アーム4
5、46が袋1の口に差し込まれる。
【0043】さらに、図20および図21に示すよう
に、前記チャック30が開放されて後退するとともに、
前記アーム46がシリンダ41で後方に引っ張られ、両
アーム45、46が離反して袋1が口拡げされる。この
とき、前記口絞り装置9の吊り下げ棒55は、シリンダ
56で前方へ押し出されて前記紐掛け棒18に接続され
ており、袋1の口紐2は吊り下げ棒55の方へ移動す
る。この状態で、物品が筒107から袋1の中に投入さ
れ、物品を充填された袋1は、前記袋受け台8の支え棒
51で直立するように支えられる。
【0044】袋1に物品が充填されたのち、図22およ
び図23に示すように、合体されたアーム45、46と
袋受け棒38が袋1から抜き取られ、図24に示すよう
に、前記口絞り装置9のロッドレスシリンダ53が作動
されて、吊り下げ棒55が上昇し、物品を充填された袋
1が吊り下げられて口絞りされる。
【0045】つぎに、図25に示すように、前記袋口受
け板64と袋口押さえ板66が、それぞれロッドレスシ
リンダ59とシリンダ68の作動で、前記吊り下げられ
た袋1の口に向かって前進し、口絞りされた袋1の口を
袋口受け板64の溝63に案内する。
【0046】こののち、図26および図27に示すよう
に、袋口押さえ板66はさらに前進し、前記袋1の口を
袋口受け板64の溝63に嵌め込むとともに、前記挟み
部材73の先端を押し、挟み部材73を袋1の口から退
避させる。この状態で、前記シュート83の下端部に取
り付けられた押さえピン104が開放され、シュート8
3内に積層充填された留め環3は一段づつ下降し、最下
端の留め環3が袋口押さえ板66上に落下して袋1の口
に嵌まり込む。こののち、押さえピン104はシリンダ
105で再びシュート83内の留め環3を押圧する。
【0047】最後に、図28に示すように、前記袋口押
さえ板66が後退するとともに、挟み部材73の先端
が、前記コイルばね71の付勢で、留め環3が嵌まり込
んだ袋1の口まで前進し、図29に示すように、前記楔
体74が梃子77a、77b後端の2つの回転リング8
0の間に押し込まれ、挟み部材73で留め環3が袋1の
口に締め付けられる。こののち、前記ロッドレスシリン
ダ53で吊り下げ棒55が下降され、留め環3を締め付
けられた袋1は、図30に示す形態で床上に降ろされ
る。
【0048】次に、図32乃至図44は、この発明に係
る袋詰装置の第2の実施の形態を示している。
【0049】この第2の実施の形態の袋詰装置は、図4
3に示すように、袋1aに口紐のないものを使用し、平
面的に積み重ねてストックした袋1aを一枚づつ取り出
すと共に、この袋1aへの物品の充填と口部の絞り、絞
った口部の封止及び封止された袋の搬出を自動的に連続
して行なうようにしたものである。
【0050】図32乃至図42に示すように、袋詰装置
は、ベース台110の外側に配置され、袋1aを上下に
積み重ね状態で収納する袋収納部111と、ベース台1
10上に設けた袋受け取り台車112と、上記袋収納部
111から袋1aを1枚づつ取り出して受け取り位置に
待機する台車112上に口を上向きにした姿勢で移送
し、台車112上で袋1aを口拡げ状態に保持する口拡
げ機構113と、台車112上で口の開いた袋1aの上
部に上下動自在に配置され、下降位置にあるとき袋1a
内を拡開して袋1aの口部を口拡げ状態に保持すること
により、袋1aを口拡げ機構113から持ち替え、袋1
a内への物品の投入後に袋1aの保持を解いて上昇位置
に待機する物品投入シュート機構114と、前記台車1
12の移動方向に沿う他端側の位置に待機し、台車11
2に載って移動してきた袋1aの口部を口絞り状に保持
する口絞り機構115と、該口絞り機構115で保持さ
れた袋1aの口絞りされた部分に封止針を打ち込んで袋
1aの口部を封止する封止機構116とからなり、前記
口絞り機構115が封止後の袋1aを台車114上から
搬出すると共に、口絞り機構115による袋1aの搬出
途中の位置に、袋1aに物品の種類に応じた色彩の塗料
を塗布するマーキング機構117を配置した構成になっ
ている。
【0051】上記袋受け取り台車112は、袋1aの下
部を安定よく支持できるよう断面上向きコ字状となり、
袋収納部111の直前に停止する袋受け取り位置から側
方へ、ベース台110上に設けた一対のレール118に
沿って、シリンダ119で所定ストロークを水平に移動
すると共に、下面に設けたバイブレータで振動すること
により、袋1a内に充填された物品の姿勢を安定させる
ようになっている。
【0052】上記口拡げ機構113は、袋収納部111
の上部と台車112の上部の間を移動すると共に、上下
動と90°の回転が自在となり、袋収納部111に積み
重ねた袋1aの最上部袋の上面側を吸着して持ち上げ、
該袋1aを口が上向きになる姿勢で袋受け取り位置に待
機する台車112上に移送する第1の吸着手段120
と、この第1の吸着手段120と台車112上を挟んで
反対側の位置に進退動自在に配置され、第1の吸着手段
120で台車112上に供給された袋1aの他面側を吸
着する第2の吸着手段121とからなり、第1と第2の
吸着手段120、121は、台車112上で袋1aを吸
着した状態で互いに所定ストロークを離反動し、袋1a
の口部を口拡げ状態に保持するようになっている。
【0053】第1の吸着手段120は、袋収納部111
と袋受け取り位置に待機する台車112の間の側方に水
平ガイド122を、シリンダ等での駆動で支柱123に
沿って上下動するよう配置し、水平ガイド122にシリ
ンダ等で往復移動するよう取り付けた移動部材124に
移動方向に平行する支持杆125を固定し、この支持杆
125の先端側に袋1aの吸着杆126を回転可能に枢
止し、支持杆125の他端側に固定したモータ127で
吸着杆126を90°回転させるようになっている。
【0054】この吸着杆126は、吸引源と接続した複
数の吸着パッドを有し、吸着パッドが下向き状態で袋収
納部111上に位置して下降することにより、最上部に
位置する袋1aの上面側で口部寄りの位置を吸着し、上
昇動でこれを持ち上げると共に、上昇位置で台車112
側に90°回転して袋1aを口部が上向きの姿勢になる
よう保持し、この袋1aを台車112の上部に移送する
ことになる。
【0055】第2の吸着手段121は、前面に吸引源と
接続した複数の吸着パッドを有する吸着杆128が、上
昇位置にある第1の吸着手段120の吸着杆126と同
じ高さ位置にあり、ベース台110上の支柱129の上
端に取り付けられたシリンダ130で進退動するように
なっており、第1の吸着手段120の吸着杆126で台
車112上に搬入された袋1aの他面側を前進位置で吸
着することになる。従って、吸着杆126で台車112
上に搬入された袋1aは、吸着杆126と128の接近
動で両側から挟まれて吸着されることになり、両吸着杆
126と128が互いに所定ストロークを離反動するこ
とで、台車112上に位置する袋1aの口部は開かれる
ことになる。
【0056】前記物品投入シュート機構114は、ベー
ス台110上の支持部材131に固定され、袋受け取り
位置に待機する台車112の直上に垂直状態で位置する
ガイド筒132と、このガイド筒132に沿って上下動
可能に外嵌する円筒状の昇降筒133と、この昇降筒1
33の下端に枢止され、それぞれが半割りの筒状で開閉
自在となるよう対向状に垂下し、閉じた状態で下部が小
径のテーパとなる一対のシュート134と、両シュート
134の外面側の位置にそれぞれシュート134に対し
て進退動するよう配置され、袋1aをシュート134に
固定する固定爪135とで形成されている。
【0057】両シュート134は、上昇位置にあるとき
その下端が、台車112上で開口状態に保持された袋1
aの上端よりも上方に位置し、また閉じた状態で下降す
ることにより、その下半部が袋1a内に進入し、この下
降位置で拡開することになり、固定爪135が拡開した
シュート134に向けて前進動することにより、口部が
口拡げ状態になった袋1aをシュート134に固定化す
ることになる。
【0058】上記ガイド筒132に外嵌して上下に移動
可能となるよう保持された昇降筒133には、、ベース
台110上の支持部材131に一端を枢止した揺動アー
ム136の先端二又部が枢止結合され、シリンダ137
で揺動アーム136を揺動させることにより、該昇降筒
133が上下動するようになっている。なお、ガイド筒
132の上端部に排出端が臨むように物品投入コンベア
138が配置されている。
【0059】一対のシュート134は、図34に示すよ
うに、半円筒体の開口縁の下部を斜めにカットして形成
され、両吸着杆126と128の進退方向に開閉動する
よう、上部の両端を昇降筒133の下端部両側に固定し
たブラケット139に枢軸140で枢止し、自重で下部
窄まりの姿勢となり、両シュート134の相反する位置
において、枢軸140に基部を固定したL形リンク14
1の下部一端側と支持部材131に取り付けたシリンダ
142をチエン143で連結し、下降位置でシリンダ1
42がL形リンク141を引き上げることにより、両シ
ュート134が円筒状の配置に拡開するようになってい
る。
【0060】上記両シュート134の上端部で開閉動側
の外側にそれぞれ水平軸144をブラケット139間へ
の架設によって配置し、この各水平軸144に上端を固
定した二又アーム145の両側下端に、シュート134
に向けて突出するよう固定爪135が取り付けられ、両
シュート134の固定爪135と対応する位置に固定爪
135の先端が嵌入する孔146が設けられ、水平軸1
44の端部に固定したリンク147の上端と前記L形リ
ンク141の上部他端側がロッド148で連結されてい
る。
【0061】二又アーム145は、両シュート134が
下部窄まりの姿勢にあるとき、外方に広がり状の配置と
なり、両シュート134がシリンダ142の作動で円筒
状の配置に拡開すると、これと連動して二又アーム14
5は内方へ回動し、固定爪135の先端が孔146に嵌
入することになる。従って、台車112上に搬入された
袋1a内に下部窄まりの姿勢にある両シュート134が
進入し、この進入状態で両シュート134が拡開して袋
1aの口部を押し拡げると、固定爪135の先端が袋1
aに突きささった状態で孔146に嵌入し、両シュート
134に対して袋1aの上部を固定化し、物品の投入に
よる衝撃で袋1aが両シュート134から脱落すること
のないようにする。なお、両シュート134が下部窄ま
りの姿勢に戻ると、二又アーム145は外方へ復帰して
袋1aの固定を解くことになる。
【0062】上記物品投入シュート機構114の一方シ
ュート134の外側の位置に、両シュート134が下部
窄まりの姿勢で下降し、袋1aの内部で拡開するとき、
袋1aの開口部両端を押し拡げ、袋1aの開口部を両シ
ュート134の外面に密着させるための口部押し拡げ機
構181が設けられている。
【0063】この口部押し拡げ機構181は、昇降筒1
33の外面に固定したブラケット182に一対となるリ
ンク183の上端を枢止し、ベース台110上に配置し
た水平軸184に、弾性金属軸材を用いた一対となる押
し拡げ杆185を、その先端部が両シュート134間の
両側に位置するよう、上下に回動自在となるよう取り付
け、この押し拡げ杆185の途中に上記リンク183の
下端を連結し、押し拡げ杆185の先端部に下向きの屈
曲片186を設けた構造になっている。
【0064】図39のように、昇降筒133が上昇位置
にあるとき、一対となるリンク183を介して両押し拡
げ杆185の先端側が引き上げられ、リンク183は角
度が狭くなり、両押し拡げ杆185の先端側をシュート
134に接近させていると共に、屈曲片186の下端が
袋1aの上端縁よりも上方に位置した姿勢になってい
る。
【0065】また、台車112の袋1aに対して進入す
るよう昇降筒133が下降動すると、図40のようにリ
ンク183も一体に下降し、該リンク183は両押し拡
げ杆185の先端側を押し下げることにより両側に広が
り、従って、両押し拡げ杆185は先端部の下降動と両
側への広がりの複合した運動が付与され、図38のよう
に、下降動によって屈曲片186が袋1a内に進入する
と共に、両側への広がりにより袋1aの口部を両側に引
っ張り、袋1aの開口部を両シュート134の外面に密
着させることになる。
【0066】なお、昇降筒133の上昇動時は、上記と
逆に、両押し拡げ杆185の先端側は、接近動しながら
上昇するので、袋1aの口部から支障なく抜け出ること
になる。
【0067】前記口絞り機構115は、台車112で移
動する袋1aを挟む両側に位置し、袋1aの上部を絞り
込んで送り出す一対の絞りローラ装置149と、台車1
12の移動方向に沿う他端側の位置に待機し、この絞り
ローラ装置149から送り出されてきた袋1aの上部を
受け取って口絞り状態に固持するクランブ装置150と
で形成され、このクランブ装置150が袋1aを台車1
12上から搬出する搬送体151に取り付けられてい
る。
【0068】上記一対の絞りローラ装置149は、ベー
ス台110上で袋取り出し位置に待機する台車112の
両側の立設した支柱152の途中にそれぞれ水平アーム
153の後端側を枢止し、水平アーム153の先端にこ
の水平アーム153に固定したモータ154で回転駆動
される溝形ローラ155を枢止すると共に、ベース台1
10上に配置したシリンダ156と水平アーム153の
後端に突設したレバー157を連結し、シリンダ156
の伸縮で水平アーム153を揺動させるようになってい
る。
【0069】図32のように、両側の水平アーム153
は、台車112が袋受け取り位置に待機するとき、両側
に離反して拡開位置にあり、袋1aを載せた台車112
が他端側の位置に向けて移動するとき、シリンダ156
が伸長して水平アーム153は溝形ローラ155が互い
に接近するように回動し、通過する袋1aの上部を両溝
形ローラ155で挟み込んで口部を閉じ、後方に位置す
るクランブ装置150に袋1aの上部を絞り込み状態で
送り込むことになり、クランブ装置150へ袋1aの上
部を送り込むと、シリンダ156が収縮して溝形ローラ
155は離反位置に戻ることになる。なお、両溝形ロー
ラ155は、互いに接近したとき噛み合うように上下に
段差のある配置になっている。
【0070】袋1aを台車112上から搬出する搬送体
151は、図33に示すように、袋取り出し位置に待機
する台車112の側方に下端側が位置するよう、ベース
台110上から外方に上り傾斜となるレール158を配
置し、このレール158の両端に枢止したスプロケット
159間に、モータ160で駆動されるチエン等のエン
ドレス走行体161を巻回し、レール158に沿って可
動となる移動部材162を該走行体161に連結して上
下に往復動するようにすると共に、移動部材162の前
面に突設した水平アーム163にクランブ装置150が
取り付けられ、このクランブ装置150は下降位置にあ
るとき、袋取り出し位置に戻った台車112の上方に待
機している。
【0071】このクランブ装置150は、水平アーム1
63の前面に固定した支持台164に、この支持台16
4から突出する一対の袋挟持爪165と、袋挟持爪16
5の上部に位置する一対の袋抜け止め爪166を、支持
台164の下面に取り付けたシリンダで開閉動するよう
取り付け、更に支持台164の上部に袋1aの上部が納
まる一対のガイド爪167を設けて形成され、両溝形ロ
ーラ155の接近動時に袋挟持爪165と袋抜け止め爪
166が開き、両溝形ローラ155で送りだされてきた
袋1aの上部が袋挟持爪165と袋抜け止め爪166間
の内部に押し込まれ、袋1aの上部の全長が押し込まれ
ると袋挟持爪165と袋抜け止め爪166が閉じ、クラ
ンブ装置150で袋1aの上部を固持することになる。
【0072】前記封止機構116は、ベース台110上
で袋取り出し位置に待機する台車112の両側支柱の上
端間に横梁168を架設し、この横梁168にブラケッ
ト169を介してシリンダ170を取り付け、横梁16
9で保持した昇降軸171の下端に枢止したL形揺動杆
172をシリンダ170と連結し、L形揺動杆172の
垂下する下端部に針打機173を取り付けて形成され、
この封止機構116は、袋1aの上部がクランブ装置1
50に固持され、両溝形ローラ155が離反位置に戻る
まで、図33に実線で示すように、針打機173が袋1
aの上部よりも高い上昇位置に待機し、上記両溝形ロー
ラ155が離反位置に戻ると、図33に矢印で示すよう
に、シリンダ170の伸長で下降動と前進回動の複合運
動が付与され、下降位置でクランブ装置150の支持台
164と対面し、この支持台164の前面を打針時の受
け金として、袋挟持爪165と袋抜け止め爪166間に
押し込まれた袋1aの上部にコ字状等の針1bを打ち込
み、図44のように、この針1bで袋1aの上部を閉じ
て封止することになる。
【0073】上記搬送体151は、封止機構116が針
1bを打ち込んで袋1aの上部を封止し、針打機173
が上昇位置に退動すると、モータ154の起動によりガ
イドレール158に沿ってクランブ装置150が上昇動
し、物品の入った袋1aを吊り下げ状に保持して上端部
に搬送し、この上端部でクランブ装置150の袋挟持爪
165と袋抜け止め爪166が開き、袋1aの固持を解
くことにより、該袋1aは直下の収納容器内に落下収納
され、この後クランブ装置150は下降位置に戻ること
になる。
【0074】前記マーキング機構117は、図32
(B)のように、ベース台110上で搬送体151の下
端部と対面する位置にターンテーブル174を配置し、
このターンテーブル174上に塗料ボンベ175を起立
状に保持する複数のホルダー176を、該ターンテーブ
ル174の回転軸心を中心に円状に配置し、ターンテー
ブル174をホルダー176の配置角度に合わせて間欠
的に回転させるようにすると共に、ターンテーブル17
4の上方で搬送体151側の位置に、直下に停止する塗
料ボンベ175のノズルを押し下げ、クランブ装置15
0で吊り下げ状に保持されて搬送体151の上部に移動
していく袋1aに塗料を噴射させる押し下げシリンダ1
77を配置した構造になっている。
【0075】袋1aに収納せんとする物品には幾つかの
種類やサイズがあり、袋1aに収納した後の物品の種類
やサイズが外部からの目視で判るよう、物品の種類やサ
イズごとに特定の色彩を決めておき、袋1aに収納され
た物品に対応する色彩の塗料ボンベ175が押し下げシ
リンダ177の下に位置するようターンテーブル174
を回転させ、袋1aに内部の物品に合った色彩をペイン
トすることにより、外部から物品の種類やサイズが判別
できることになる。
【0076】なお、図示の例では、ベース台110がモ
ータ178による車輪179の駆動によりレール180
に沿って移動自在とし、物品の種類やサイズごとに専用
の物品投入コンベア138をベース台110の移動方向
に沿って所定の間隔で複数配置しておき、ベース台11
0を物品投入シュート機構114が所望する物品投入コ
ンベア138の排出端に臨むように移動させることによ
り、物品の種類やサイズごとに袋詰めが行なえることに
なる。
【0077】次に、この第2の実施の形態の袋詰方法を
説明する。
【0078】図32(A)に示すように、袋詰装置の初
期の状態は、袋収納部に口紐のない袋1aを上下に積み
重ね状態で収納し、ベース台110上に設けた袋受け取
り台車112が袋受け取り位置に待機し、口拡げ機構1
13は両吸着杆126、128が離反位置にあり、一方
吸着杆126が袋収納部111の上に位置し、物品投入
シュート機構114は、昇降筒133が上昇位置にあっ
て、一対のシュート134が自重で下部窄まりの姿勢と
なり、両側の固定爪135は離開位置にあり、口絞り機
構115は、両溝形ローラ155が離開位置にあり、ク
ランプ装置150が下降位置に待機し、封止機構116
は打釘機173が上昇位置にあり、更に、マーキング機
構117は、物品の種類やサイズに対応する色彩の塗料
ボンベ175が押し下げシリンダ177の直下に臨んで
いる。
【0079】先ず、口拡げ機構113の一方吸着杆12
6が下降動し、袋収納部111の最上部の袋1aを吸着
すると上昇し、上昇位置で90°回転して水平に前進動
し、袋1aを受け取り位置に待機する台車112上に口
を上向きにした姿勢で移送し、続いて他方吸着杆128
も前進動して台車112上で袋1aの上部を両吸着杆1
26、128で両側から同時に吸着し、続いて両吸着杆
126、128は袋吸着状態のまま所定ストロークを後
退動し、袋1aの口部を両側に開いて保持する。
【0080】次に、物品投入シュート機構114の昇降
筒133が下降動し、下部窄まりの姿勢となるシュート
134の下部が袋1a内に進入し、下降位置で両側のシ
ュート134が拡開し、開き状となる袋1aの口部を内
側から保持すると共に、両側の固定爪135がそれぞれ
のシュート134に向けて接近動し、袋1aの上部を両
側のシュート134に対して固定化し、この時点で両吸
着杆126、128は袋1aの吸着を解き、後退位置に
戻って待機する。
【0081】袋1aが両側のシュート134に固定され
ると、物品投入コンベア138が作動し、物品投入シュ
ート機構114を介して袋1aの内部に所定量の物品が
投入される。このとき、袋1aは下部が台車112で支
持され、上部がシュート134に固定化されているの
で、物品が投入される衝撃で袋1aが離脱するようなこ
とがないと共に、台車112に設けたバイブレータを作
動させることにより、物品は袋1a内に安定よく納まる
ことになる。
【0082】袋1a内への所定量の物品の投入が終わる
と、物品投入シュート機構114は昇降筒133が上昇
位置に戻り、固定爪135がそれぞれ離開してシュート
134が下部窄まりの姿勢となって袋1a内から抜け、
物品の入った袋1aはシュートへの固定が解かれて台車
112上に起立状態の姿勢で保持され、該台車112は
シリンダ119の伸長で袋取り出し側の位置に移動す
る。
【0083】口絞り機構115は、両溝形ローラ155
が回転すると共に接近位置に移動し、クランプ装置15
0の袋挟持爪165と袋抜け止め爪166が開き、上記
台車112が袋取り出し側の位置に移動すると、袋1a
の上部は両溝形ローラ155で挟まれて口部が閉じて行
き、この閉じられた部分が後方に待機するクランプ装置
150の袋挟持爪165と袋抜け止め爪166の内部に
送り込まれ、この送り込みにより袋1aの上部が絞られ
た状態になる。
【0084】クランプ装置150に袋1aの上部を送り
込むと、両溝形ローラ155が離開位置に戻り、クラン
プ装置150の袋挟持爪165と袋抜け止め爪166が
シリンダの作動で閉じ、絞り込んだ袋1aの上部を固持
する。
【0085】クランプ装置150が袋1aの上部を固持
すると、釘打機173が作動し、下降してクランプ装置
150に接近し、この接近位置で袋1aの袋挟持爪16
5と袋抜け止め爪166で固持された部分の上部の位置
に封止針1bを打ち込んで袋1aの口部を封止した後上
昇位置に退動し、釘打機173が上昇位置に戻ると搬送
体151が作動し、ガイドレール158に沿ってクラン
プ装置150を上昇動させると、該クランプ装置150
で上部が固持された物品入りの袋1aは吊り下げられて
台車112上から持ち上げられ、クランプ装置150の
移動でガイドレール158の上端に向けて取り出さ、上
記袋1aが台車112上から持ち上げられて移動する
と、マーキング機構117で袋1a内の物品の種類やサ
イズに対応した色彩の塗料が袋に塗布され、この後ガイ
ドレール158の上端部にクランプ装置150が達する
と、袋挟持爪165と袋抜け止め爪166が開き、物品
入りの袋1aは真下の容器内に収納され、クランプ装置
150はガイドレール158の下端側に戻ることにな
る。
【0086】このように、第2の実施の形態の袋詰装置
は、口紐のない袋1aの一枚ずつの取り出しと、袋1a
の口開き、袋1a内への物品の投入、袋1aの口部絞り
と封止、袋1aへのマーキングと搬出が自動的に連続し
て行なえることになる。
【0087】なお、第1及び第2の実施の形態におい
て、袋1及び袋1aの口部の封止手段は、留め環、封止
針の使用に限定されるものではなく、例えば、袋の口部
をミシンで逢着したり、口部を熱シールによって封止す
るようにしてもよい。
【0088】
【発明の効果】以上のように、この発明によると、袋の
一枚ずつの取り出しと、袋の口開き、袋内への物品の投
入、袋の口部絞りと封止、袋の搬出を自動的に連続して
行なうようにしたので、物品を自動的に袋詰めすること
ができ、作業者に負担をかけることなく、省力的に効率
よく袋詰め作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の袋詰め装置を示す一部省略平
面図
【図2】図1の一部省略正面図
【図3】図1の袋供給装置の部分を示す外観斜視図
【図4】図1の袋開口装置の部分を示す外観斜視図
【図5】図1の口拡げ装置の部分を示す外観斜視図
【図6】図1の袋受け台の部分を示す外観斜視図
【図7】図1の口絞り装置の部分を示す外観斜視図
【図8】図7の一部を拡大して示す外観斜視図
【図9】図1の袋口保持装置と留め環締め付け装置の部
分を示す外観斜視図
【図10】図9のX−X線に沿った断面図
【図11】図2の留め環供給装置の部分を示す外観斜視
【図12】図11の一部省略縦断面図
【図13】図12のXIII−XIII線に沿った断面図
【図14】aは図11の一部省略縦断面図、bはaのXI
V −XIV 線に沿った断面図
【図15】袋束の外観斜視図
【図16】図15の袋束を図3の袋供給装置へセットす
る方法を説明する外観斜視図
【図17】図15の袋束を紙管から袋供給装置へ移し替
える方法を説明する断面図
【図18】図4の袋開口装置の作動を説明する正面図
【図19】図4の袋開口装置の作動を説明する一部断面
正面図
【図20】図5の口拡げ装置の作動を説明する一部断面
正面図
【図21】図19の平面図
【図22】図4の袋開口装置と図5の口拡げ装置の作動
を説明する正面図
【図23】図22の側面図
【図24】図7の口絞り装置の作動を説明する側面図
【図25】図9の袋口保持装置の作動を説明する平面図
【図26】図9の袋口保持装置と図11の留め環供給装
置の作動を説明する一部断面平面図
【図27】図26のXXVII −XXVII 線に沿った断面図
【図28】図9の袋口保持装置と留め環締め付け装置の
作動を説明する平面図
【図29】図9の留め環締め付け装置の作動を説明する
拡大平面図
【図30】物品を袋詰めした袋の正面図
【図31】aは袋詰めに使用される袋の斜視図、bはa
の袋に装着される留め環の斜視図
【図32A】第2の実施の形態の袋詰め装置を示す平面
【図32B】同上におけるマーキング機構の縦断面図
【図33】第2の実施の形態の袋詰め装置を示す側面図
【図34】同上における物品投入シュート機構のシュー
トが上昇位置にある袋供給状態を示す正面図
【図35】同物品投入シュート機構の袋開口状態を示す
正面図
【図36】同物品投入シュート機構のシュートが下降し
て袋内に進入した状態を示す正面図
【図37】同物品投入シュート機構のシュートが下降し
て袋内で拡開した状態を示す正面図
【図38】同物品投入シュート機構のシュートが下降し
て袋内で拡開した状態を示す平面図
【図39】シュートが上昇位置にある状態の袋の口部押
し広げ機構の側面図
【図40】シュートが下降した状態の袋の口部押し広げ
機構の側面図
【図41】袋の口部を絞る溝形ローラの斜視図
【図42】クランプ装置の袋クランプ状態を示す斜視図
【図43】第2の実施の形態の袋詰め装置に用いる袋の
斜視図
【図44】同上の袋による物品の袋詰め状態を示す斜視
【符号の説明】
1 袋 2 口紐 3 留め環 4 紙管 5 袋供給装置 6 袋開口装置 7 口拡げ装置 8 袋受け台 9 口絞り装置 10 袋口保持装置 11 留め環供給装置 12 留め環締め付け装置 13 基台 1a 袋 110 ベース台 111 袋収納部 112 台車 113 口拡げ機構 114 物品投入シュート機構 115 口絞り機構 116 封止機構 117 マーキング機構 132 ガイド筒 134 シュート 135 固定爪 149 絞りローラ装置 150 クランプ装置 151 搬送体 181 口部押し拡げ機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E018 AA04 AB01 AB03 BA01 BA06 BA07 BA08 CA09 DA02 DA05 DA07 EA03 3E030 AA04 BA04 BB10 BC02 BC04 CA04 CA05 CB01 CC02 DA10 EA01 EB01 EB03 GA05 3E094 AA12 BA06 CA01 CA35 CA37 DA01 DA05 DA06 EA01 FA02 FA07 FA19 HA02 HA03

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 袋を1枚づつ定位置に取り出して口拡げ
    状態に保持する工程と、口拡げ状態の袋内に物品を充填
    する工程と、物品が充填された袋の口部を封止する工程
    と、封止された袋を搬出する工程とを自動的に連続して
    行なうことを特徴とする袋詰め方法。
  2. 【請求項2】 袋を収納する袋収納部と、この袋収納部
    から袋を1枚づつ取り出して定位置に待機する袋受け取
    り台車上に口を上向きにした姿勢で移送し、台車上で袋
    を口拡げ状態に保持する口拡げ機構と、台車上で口の開
    いた袋の上部に上下動自在に配置され、下降位置にある
    とき袋内で拡開して袋の口部を口拡げ状態に保持するこ
    とにより、袋を口拡げ機構から持ち替え、袋内への物品
    の投入後に袋の保持を解いて上昇位置に待機する物品投
    入シュート機構と、前記台車の移動方向に沿う他端側の
    位置に待機し、台車に載って移動してきた袋の口部を口
    絞り状に保持する口絞り機構と、該口絞り機構で保持さ
    れた袋の口絞りされた部分を封止するための封止機構と
    からなることを特徴とする袋詰め装置。
  3. 【請求項3】 前記口絞り機構が封止後の袋を保持した
    まま台車上から搬出するようになっていることを特徴と
    する請求項2に記載の袋詰め装置。
  4. 【請求項4】 前記口絞り機構による袋の搬出途中の位
    置に、袋に物品の種類に応じた色彩の塗料を塗布するマ
    ーキング機構を配置したことを特徴とする請求項2又は
    3に記載の袋詰め装置。
  5. 【請求項5】 前記口拡げ機構が、袋収納部の上部と台
    車の上部の間を移動すると共に、上下動と90°の回転
    が自在となり、袋収納部に積み重ねた袋の最上部袋の一
    面側を吸着して持ち上げ、該袋を口が上向きになる姿勢
    で台車上に移送する第1の吸着手段と、この第1の吸着
    手段と台車上を挟んで反対側の位置に進退動自在に配置
    され、第1の吸着手段で台車上に供給された袋の他面側
    を吸着する第2の吸着手段とからなり、第1と第2の吸
    着手段は、台車上で袋を吸着した状態で互いに所定スト
    ロークを離反動し、袋の口部を口拡げ状態に保持するよ
    うになっていることを特徴とする請求項2乃至4の何れ
    かに記載の袋詰め装置。
  6. 【請求項6】 前記物品投入シュート機構は、上下に移
    動自在となり、それぞれが半割りの筒状で開閉自在とな
    るよう対向状に配置され、閉じた状態で下部が小径のテ
    ーパとなる一対のシュートと、両シュートの外面側の位
    置にそれぞれシュートに対して進退動するよう配置さ
    れ、拡開したシュートに向けて前進動することにより、
    口部が口拡げ状態になった袋をシュートに固定する固定
    爪とで形成されていることを特徴とする請求項2乃至5
    の何れかに記載の袋詰め装置。
  7. 【請求項7】 前記口絞り機構が、台車で移動してきた
    袋の上部を絞り込んで送り出す一対の絞りローラと、こ
    の絞りローラから送り出されてきた袋の上部を受け取っ
    て口絞り状態に固持するクランブとで形成され、このク
    ランブが搬出用搬送体に取り付けられていることを特徴
    とする請求項2乃至6の何れかに記載の袋詰め装置。
  8. 【請求項8】 口紐付きの袋を1枚づつ定位置に取り出
    して口拡げ状態に保持する工程と、口拡げ状態の袋内に
    物品を充填する工程と、物品が充填された袋の口部を口
    絞りする工程と、袋の口絞りされた袋を搬出する工程と
    を自動的に連続して行なうことを特徴とする袋詰め方
    法。
  9. 【請求項9】 口紐付きの袋を1枚づつ取り出して定位
    置に供給する手段と、この供給された袋を口拡げする手
    段と、この口拡げして物品が充填された袋を口絞りする
    手段と、前記口絞りした袋を封止する手段とからなるこ
    とを特徴とする袋詰め装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103448951A (zh) * 2013-06-28 2013-12-18 上海御流包装机械有限公司 一种装袋系统及其装袋方法
CN105173212A (zh) * 2015-10-17 2015-12-23 晋江市恒松机械制造有限公司 一种独立塑料袋的自动装袋装置
CN109250160A (zh) * 2018-08-29 2019-01-22 宗德东 一种农业用五谷颗粒自动装袋设备
CN115285471A (zh) * 2022-08-25 2022-11-04 浙江瑞志机械有限公司 双上袋方式的给袋包装机

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