JP2001206205A - ブレーキ操作装置 - Google Patents
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Abstract
出器の剛性増大等の問題を生ずることなく、踏力を検出
するブレーキ操作装置を提供する。 【解決手段】 ペダルブラケット24にブレーキペダル
12と同軸に力検出レバー40を回動可能に設け、係合
具50,可動支持軸80を設ける。可動支持軸80はペ
ダルブラケット24に対して移動可能であり、中間レバ
ー82を回動可能に支持する。中間レバー82をオペレ
ーティングロッド14に連結し、連結リンク94により
ブレーキペダル12に連結する。連結リンク94,中間
レバー82はブレーキペダル12の踏力を倍力率を変更
しつつオペレーティングロッド14に伝達し、可動支持
軸80の移動により力検出レバー40が回動して係合具
50がペダルブラケット24に設けた力検出器68に力
を加える。この力は倍力率変更の影響を受けず、力検出
器68は踏力に比例する力を検出する。
Description
関するものであり、特に、ブレーキペダルの踏力の検出
に関するものである。
11−227601号公報に記載されているように、踏
力スイッチを備え、ブレーキペダルの踏力が設定踏力に
達したことが検出される装置がある。このブレーキ操作
装置においてブレーキペダルは、その一端部において車
体に一軸線まわりに回動可能に支持されるとともに、中
間部に出力ロッドが第一支持軸により回動可能に連結さ
れている。第一支持軸はブレーキペダルに設けられた長
穴に、ブレーキペダルの回動軸線を中心とする円弧に対
する接線方向に相対移動可能に嵌合されており、出力ロ
ッドはブレーキペダルに、軸方向に相対移動可能に連結
されている。出力ロッドの出力はバキュームブースタの
入力ピストンに加えられ、踏力が倍力されてマスタシリ
ンダの加圧ピストンに加えられる。ブレーキペダルには
また、レバーが回動可能に取り付けられている。ブレー
キペダルの、第一支持軸が嵌合された部分に対して、ブ
レーキペダルの回動軸線とは反対側の部分に第二支持軸
がブレーキペダルの回動軸線と平行に設けられ、レバー
の一端部が相対回動可能に嵌合されている。レバーは、
第二支持軸から、ブレーキペダルの回動軸線側へ延び出
させられ、第一支持軸に相対回動可能に嵌合されるとと
もに、更に、ブレーキペダルの回動軸線側へ延び出させ
られて延出端部に係合部が設けられている。ブレーキペ
ダルには、レバーの係合部に対向して踏力スイッチが設
けられている。踏力スイッチは、本体と、その本体に対
して移動可能な検出子を備え、その検出子は常時、スプ
リングにより、本体から突出する向きに付勢されてい
る。レバーは、係合部と踏力スイッチの本体との間に設
けられたスプリングにより、係合部が検出子から離間す
る向きに付勢されている。
ダルが踏み込まれれば、出力ロッドが前進させられ、バ
キュームブースタにより踏力が倍力されてマスタシリン
ダの加圧ピストンに加えられ、加圧室に液圧が発生させ
られる。レバーには、出力ロッドおよび第一支持軸を介
してマスタシリンダからの反力が加えられ、レバーの係
合部が踏力センサの検出子に力を加える。この力が、レ
バーを検出子から離間する向きに付勢するスプリングの
セット荷重を超えれば(検出子を本体から突出する向き
に付勢するスプリングの付勢力は小さく、無視するもの
とする)、レバーが回動させられるとともに、検出子が
本体内に押し込まれる向きに移動させられ、踏力スイッ
チの出力信号がOFF信号からON信号に変わり、踏力
が設定踏力に達したことが検出される。
ッチに代えて踏力センサを設ければ、ブレーキペダルの
踏力が検出される。踏力センサを、弾性変形体を含み、
レバーにより加えられる力によって弾性変形体が弾性変
形させられるとともに、その弾性変形量に対応する信号
を出力するものとすれば、踏力が検出されるのである
が、踏力センサの場合、レバーが長くなり、ブレーキペ
ダルに設けることが困難な場合がある。踏力スイッチで
あれば、踏力が設定踏力に達したことが検出されればよ
く、踏力が設定踏力に達する前と、達した後とで変化す
る信号が得られればよいが、踏力センサであれば、ブレ
ーキペダルの踏込みにより得られる最大の踏力に対応す
る信号が得られることが必要であり、弾性変形体に加え
られる力が大きく、踏力センサを剛性の高いものとし、
損傷を回避することが必要となる。それに対し、レバー
比、すなわち、第二支持軸とレバーの係合部との間の距
離の、第二支持軸と第一支持軸との間の距離に対する比
を大きくすれば、出力ロッドからレバーに加えられる力
に対して、検出子に加えられる力の減少率を大きくする
ことができ、ブレーキペダルのストロークが増大し、踏
力が大きくなっても、弾性変形体に過大な力が加えられ
ることがなく、剛性の低い踏力センサにより踏力を検出
することができる。また、レバー比を大きくすれば、ブ
レーキペダルの無効ストロークを小さく抑えつつ、踏力
を正確に検出することができる。踏力センサを、零点ド
リフトや温度変化の影響を受け難く、電気的に安定して
踏力を検出するものとするためには、弾性変形体を弾性
変形し易いものとし、弾性変形体の弾性変形量に対する
検出値の変化量を小さくし、弾性変形体の弾性変形に対
して検出値が敏感に変化しないようにすればよいが、弾
性変形体の弾性変形に要するブレーキペダルの無効スト
ロークが大きくなる。それに対し、レバー比を大きくす
れば、レバーの出力ロッドが連結された部分の移動スト
ロークが小さくても、レバーの係合部の移動距離を十分
に大きくすることができ、ペダルストロークの無駄を小
さく抑えつつ、弾性変形体を大きく弾性変形させ、踏力
を安定して検出することができる。
果】しかしながら、ブレーキペダルが短かったり、曲が
っていれば、レバーを長くするには限度があり、レバー
比を十分に大きくすることができない。レバーが短くて
も、第一支持軸と第二支持軸との距離を短くすれば、レ
バー比を大きくすることができるが、それら支持軸の直
径等、機械的な配置の都合等により、両支持軸間の距離
を短くするには限度があり、踏力センサをブレーキペダ
ルに設けようとすれば、踏力センサの剛性の増大,ブレ
ーキペダルの無効ストロークの増大あるいは検出の不安
定さの問題が生ずる。特に、ブレーキペダルから出力ロ
ッドに伝達される力の倍力率が、ブレーキペダルの操作
ストロークに応じて変わる倍力率変更型のブレーキ操作
装置においては、倍力率変更のための機構を設けるため
にブレーキペダルを短くすることが多く、レバー比を大
きくしながら踏力センサを設けることが困難であること
が多い。
キペダルの形状,寸法の如何を問わず、力検出器の剛性
を高くすることなく、ブレーキペダルの無効ストローク
の増大を回避しつつ、踏力を安定して検出することがで
きるブレーキ操作装置を提供することを課題としてなさ
れたものであり、本発明によって、下記各態様のブレー
キ操作装置および倍力率変更型ブレーキ操作装置が得ら
れる。各態様は請求項と同様に、項に区分し、各項に番
号を付し、必要に応じて他の項の番号を引用する形式で
記載する。これは、あくまでも本発明の理解を容易にす
るためであり、本明細書に記載の技術的特徴およびそれ
らの組合わせが以下の各項に記載のものに限定されると
解釈されるべきではない。また、一つの項に複数の事項
が記載されている場合、それら複数の事項を常に一緒に
採用しなければならないわけではない。一部の事項のみ
を選択して採用することも可能なのである。 (1)入力部材としてのブレーキペダルと出力部材とし
ての出力ロッドとを含むブレーキ操作装置であって、車
体に対して固定的に設けられた車体側固定部と、前記ブ
レーキペダルの踏込みに基づく力を伝達する回動部材を
回動可能に支持するとともに、前記車体側固定部に対し
て半径方向に移動可能な可動支持軸と、前記車体側固定
部に固定的に設けられた力検出器を備え、前記ブレーキ
ペダルから前記出力ロッドに力が伝達される際における
前記可動支持軸の移動力を検出する力検出装置とを含む
ブレーキ操作装置(請求項1)。車体側固定部は、その
少なくとも一部が車体と一体に形成されていてもよく、
あるいは、車体とは別体の部材を車体に着脱可能に、あ
るいは着脱不能に固定して車体側固定部としてもよい。
力検出器は、例えば、ロードセルにより構成してもよ
く、あるいは、板ばねのように弾性変形量の大きい弾性
変形体と、歪みゲージや差動トランス等、弾性変形体の
弾性変形に基づいて、弾性変形体に加えられる力を電気
信号に変換する変換器とを含むものとしてもよい。力検
出器は、一部、例えば、ハウジングの少なくとも一部が
車体と一体に形成されてもよく、あるいは全部が車体と
は別体とされ、車体に固定されてもよい。出力ロッドの
出力に基づいて作動する装置には種々の装置があり、例
えば、マスタシリンダでもよく、あるいは、バキューム
ブースタあるいは液圧ブースタ等、ブレーキペダルの踏
力を倍力してマスタシリンダに伝達する流体圧倍力装置
でもよく、あるいは電動アクチュエータにより作動させ
られる電動ブレーキ等を備えたブレーキシステムにおい
てブレーキペダルに反力を付与する反力付与装置でもよ
い。ブレーキペダルが踏み込まれれば、回動部材が回動
させられてブレーキペダルの踏込みに基づく力を出力ロ
ッドに伝達し、作動装置が作動させられる。この際、回
動部材を回動可能に支持する可動支持軸にそれを半径方
向に移動させようとする移動力が作用し、その移動力が
力検出装置により検出される。この移動力は、ブレーキ
ペダルの踏力と1対1に対応しており、力検出装置の検
出値に基づいて踏力を得ることができる。本項のブレー
キ操作装置においては、力検出器がブレーキペダルに設
けられず、車体側固定部に設けられるため、従来のよう
に、踏力を検出するためにブレーキペダルを長くしなく
てよく、ブレーキペダルが短かったり、屈曲していて
も、可動支持軸を移動させるのに要するブレーキペダル
の無効ストロークを大きくすることなく、力検出器に加
えられる力が過大になることを回避しつつ、安定して力
を検出し、踏力を得ることができる。また、本態様にお
いては、力検出器が車体側固定部に設けられ、位置が固
定されているため、力検出器の電流供給線や信号伝達線
等、各種線がブレーキ操作装置の作動時に移動しないた
め、力検出器がブレーキペダル等の可動部材に設けられ
る場合に比較して、配線が容易になるとともに、線の寿
命が長くなる効果が得られる。 (2)前記回動部材が前記ブレーキペダルと前記出力ロ
ッドとの間に設けられた中間レバーである (1)項に記載
のブレーキ操作装置(請求項2)。 (3)両端がそれぞれピンにより前記ブレーキペダルと
前記中間レバーとに相対回動可能に接続されることによ
り、それらブレーキペダルと中間レバーとを連結する連
結リンクを含む (2)項に記載のブレーキ操作装置(請求
項3)。連結リンクは、中間レバーの、出力ロッドに力
を伝達する力伝達部とは異なる部分である連結部に連結
される。ブレーキペダルが踏み込まれれば、連結リンク
が移動させられるとともに中間レバーが回動させられ、
出力ロッドに力が伝達される。その際、連結リンクが伝
達する力の作用線(2本のピンの軸線と直交する直線)
の方向が変化することにより、その伝達力作用線と中間
レバーの回動軸線との距離が変化して、ブレーキペダル
から出力ロッドに伝達される力の倍力率が、ブレーキペ
ダルの操作ストロークの大きさに応じて変わる。また、
ブレーキペダルの全操作ストローク範囲における連結リ
ンクの伝達力作用線と中間レバーの回動軸線との相対的
な配置を変えることにより、上記倍力率の変化の仕方を
任意に変えることができる。倍力率は、連結リンクの伝
達力作用線と可動支持軸との距離が大きいほど大きくな
る。 (4)前記回動部材が前記ブレーキペダルである (1)項
に記載のブレーキ操作装置(請求項4)。本態様によれ
ば、ブレーキ操作装置の構成要素が少なくて済み、簡易
に構成することができる。 (5)前記力検出装置が、前記車体側固定部に回動可能
に支持され、その支持された部分から離れた第一部およ
び第二部のうち、第一部が前記可動支持軸に係合させら
れ、第二部が前記力検出器に係合させられた力検出レバ
ーを含む (1)項ないし (4)項のいずれか1つに記載のブ
レーキ操作装置(請求項5)。第一部の可動支持軸に対
する係合は、例えば、第一部を可動支持軸に回動可能に
嵌合する嵌合でもよく、可動支持軸に固定する固定でも
よく、あるいは可動支持軸に当接させる当接でもよい。
ブレーキペダルから出力ロッドに力が伝達されるとき、
可動支持軸の移動により、力検出レバーが回動させられ
て力検出器に力を加え、可動支持軸の移動力に対応する
力が検出される。可動支持軸の移動力は、可動支持軸に
より直接、力検出器に力を加えることにより検出される
ようにしてもよいが、力検出レバーを用いれば、力検出
器に加えられる力を、可動支持軸に作用する力とは異な
る大きさとすることができる。例えば、力検出レバーの
回動軸線と第二部との距離を、その回動軸線と第一部と
の距離より大きくすれば、力検出器に加えられる力を、
可動支持軸の移動力より小さくすることができ、力検出
器を剛性の低いものとすることができる。また、可動支
持軸の移動距離に対して、力検出レバーの第二部の移動
距離を大きくし、ブレーキペダルの無効ストロークを小
さく抑えつつ、力検出器において力が安定して検出され
るようにすることができる。 (6)車体に固定的に設けられる車体側固定部と、その
車体側固定部に回動可能に支持されたブレーキペダル
と、出力ロッドと、それらブレーキペダルと出力ロッド
との間に設けられ、ブレーキペダルから出力ロッドまで
の倍力率をブレーキペダルの全操作ストローク範囲の中
間領域において極大とし、かつ、その極大点の少なくと
も前側に倍力率が極大値の90%以下である領域を生じ
させる倍力率変更装置とを含む倍力率変更型ブレーキ操
作装置において、前記ブレーキペダルから前記出力ロッ
ドへ伝達される力であって、前記倍力率変更装置による
倍力率変更の影響を受ける前のものを検出する力検出装
置を設けたブレーキ操作装置。力検出装置は、例えば、
(1)項に記載の力検出器と同様に構成される力検出器を
含む装置とされる。本態様のブレーキ操作装置によれ
ば、ブレーキペダルの全操作ストローク範囲の少なくと
も初期領域においては倍力率が小さく、ブレーキペダル
の比較的小さい踏込ストロークに対して出力ロッドが比
較的大きく移動させられる。ブレーキペダルの踏込初期
における出力ロッドの移動は、主としてブレーキクリア
ランスを消滅させるために使用されるため、この時期に
は比較的大きい出力ロッドの移動量が必要である反面、
大きな力を必要としない。したがって、踏込初期におけ
る倍力率を小さくすることが、全操作ストロークを短縮
する上で望ましい。例えば、出力ロッドにより加えられ
る力によって作動する作動装置がマスタシリンダであ
り、マスタシリンダの加圧室に発生させられた液圧が液
圧ブレーキのブレーキシリンダに供給されて車両の車輪
の回転が抑制される液圧ブレーキシステムに本態様のブ
レーキ操作装置を設ければ、ブレーキペダルの踏込開始
からブレーキクリアランスが消滅させられるまでの間、
すなわち、ファーストフィル完了までのブレーキペダル
の踏込ストロークが小さくて済むのである。そして、全
操作ストローク範囲の中間領域において倍力率が大きく
されれば、ブレーキシリンダにブレーキペダルの踏力に
よる液圧より大きい液圧を供給するための装置の故障
時、例えば、バキュームブースタ,液圧ブースタ等の流
体圧倍力装置、マスタシリンダの液圧を液圧ポンプによ
り増圧してブレーキシリンダに供給する増圧装置、ある
いは、動力液圧源の液圧をブレーキペダルの踏力,踏込
ストローク等のブレーキ操作量に応じた液圧に制御して
ブレーキシリンダに供給する電気制御液圧源装置等の故
障時でも、車両を支障なく停止させ得る液圧をブレーキ
シリンダに供給することが可能となる。また、全操作ス
トローク範囲の末期に倍力率が再び減少させられるよう
にすれば、強いブレーキ操作が行われる場合に、ブレー
キペダルに十分な剛性感が得られ、ブレーキ操作フィー
リングが向上する。力検出装置を、倍力率変更装置の影
響を受けた力を検出するものとすること、例えば、従来
のように、出力ロッドから作動装置に加えられる力を検
出するものとすることも可能である。しかし、その場合
には、検出信号は当然踏力とは比例しないため、検出信
号に基づく踏力の演算が面倒となる。それに対し、本態
様における力検出装置は、前記ブレーキペダルから前記
出力ロッドへ伝達される力であって、前記倍力率変更装
置による倍力率変更の影響を受ける前のものを検出する
ものであるため、力検出装置の検出信号と、運転者によ
りブレーキペダルに加えられる踏力とが良好に比例し、
力検出装置の検出信号に基づいて踏力を容易に演算する
ことができる。なお、「力検出装置を、倍力率変更装置
による倍力率変更の影響を受ける前の力を検出するもの
とする」ことを、「力検出装置を、倍力率変更装置より
ブレーキペダル側に設ける」と称することも可能であ
る。 (7)前記倍力率変更装置が、前記ブレーキペダルと前
記出力ロッドとの間に設けられ、前記車体側固定部に回
動可能に支持された中間レバーと、両端がそれぞれピン
により前記ブレーキペダルと前記中間レバーとに相対回
動可能に接続されることにより、それらブレーキペダル
と中間レバーとを連結する連結リンクとを含む (6)項に
記載のブレーキ操作装置。倍力率変更装置を中間レバー
および連結リンクを含むものとすれば、 (3)項において
説明したのと同様に、ブレーキペダルの全操作ストロー
ク範囲における連結リンクの伝達力作用線と中間レバー
の回動軸線との相対位置の設定により、倍力率の変更を
任意に行うことができ、 (6)項に記載の倍力率変更装置
を容易に得ることができる。 (8)前記中間レバーを回動可能に支持する支持軸が前
記車体側固定部に対して半径方向に移動可能な可動支持
軸であり、前記力検出装置がその可動支持軸の半径方向
の移動力を検出する (7)項に記載のブレーキ操作装置。
ブレーキペダルから出力ロッドに伝達される力の倍力率
は、ブレーキペダルの回動に伴って連結リンクが移動す
るとき、その方向が変化し、連結リンクの伝達力作用線
と可動支持軸の軸線との距離が変化することにより変更
される。連結リンクから中間レバーに伝達される力(連
結リンクの伝達力)は、連結リンクの伝達力作用線と可
動支持軸の軸線との距離が大きいほど大きく倍力されて
中間レバーから出力ロッドへ伝達される力とされるとと
もに、その距離の変化により倍力率が変わるが、可動支
持軸に加えられる力は、上記距離の変化の影響を受け
ず、可動支持軸の移動力を検出すれば、倍力率変更装置
による倍力率の変更の影響を受けない力を検出すること
ができる。 (9)前記力検出装置が、前記車体側固定部に相対回動
可能に取り付けられ、前記可動支持軸に係合させられた
力検出レバーと、前記車体側固定部に固定され、前記力
検出レバーに係合させられた力検出器とを含む (8)項に
記載のブレーキ操作装置。本態様によれば、例えば、
(5)項に記載の効果および力検出器を車体側固定部に固
定することによる効果が得られる。 (10)前記力検出装置が、前記ブレーキペダルに相対
回動可能に取り付けられ、前記連結リンクと相対回動可
能に接続された力検出レバーと、前記ブレーキペダルに
固定され、前記力検出レバーと係合する力検出器とを含
む (7)項に記載のブレーキ操作装置。ブレーキペダルが
踏み込まれれば、力検出レバーはブレーキペダルと共に
回動させられ、それにより連結リンクが移動させられる
とともに中間レバーが回動させられて出力ロッドに力が
伝達される。そして、作動装置からの反力が中間レバ
ー,連結リンクを介して力検出レバーに作用して力検出
レバーの回動が止められるのに対し、ブレーキペダルが
回動させられ、力検出器と力検出レバーとが相対移動さ
せられて力検出器に力が加えられる。 (11)車体に対して固定的に設けられる車体側固定部
と、その車体側固定部に回動可能に支持されたブレーキ
ペダルと、ブレーキペダルの踏力に応じた力を出力する
出力ロッドと、ブレーキペダルから出力ロッドに伝達さ
れる力を検出する力検出装置とを含むブレーキ操作装置
であって、前記力検出装置が、前記ブレーキペダルと前
記車体側固定部とのいずれか一方に固定的に取り付けら
れた力検出器と、ブレーキペダルと車体側固定部との前
記一方に相対回動可能に設けられ、一部においてブレー
キペダルから出力ロッドまでの力伝達部材の一つに係合
するとともに、別の一部において力検出器と係合し、ブ
レーキペダルから出力ロッドへ伝達される力に対応する
力を力検出器に加える力検出レバーと、その力検出レバ
ーの、ブレーキペダルと車体側固定部との前記一方に対
する、前記力検出器への力が増大する向きの相対移動を
一定限度に規定するストッパとを含むブレーキ操作装
置。力伝達部材は、ブレーキペダル,出力ロッドの他、
リンク,レバー,ピン,軸等、力を伝達するすべての部
材により構成される。ストッパは、力検出レバーの相対
移動の限度を直接規定するものとしてもよく、あるいは
別の部材を介して間接的に規定するものとしてもよい。
本態様のブレーキ操作装置によれば、ブレーキペダルが
踏み込まれれば、出力ロッドに力が伝達されるととも
に、ブレーキペダルと車体側固定部との一方に対して力
検出レバーが相対回動して力検出器に力を加え、ブレー
キペダルから出力ロッドに伝達される力が検出される。
力検出レバーの相対移動がストッパにより一定限度に規
定されるため、力検出器に過大な力が加えられることが
なく、力検出器を余分に強度の高いものとしなくて済
む。また、力検出器の出力が過大になることを回避する
ことができ、力を精度良く検出することができる。力検
出レバーの相対移動がストッパにより一定限度に規定さ
れ、力検出器に加えられる力が制限されれば、検出され
る入力の範囲が狭くなり、入力の変化量に対する出力の
変化量を大きくすることができ、入力の微小な変化にも
対応して出力を得ることができるのである。力検出レバ
ーの相対移動限度は、ストッパにより、例えば、踏力に
基づく制御が予定されている全部の範囲の踏力に対応す
る力が力検出器により検出されるように規定してもよ
く、あるいは制御が予定されている全部の範囲の踏力の
一部であって、制御に必要な踏力に対応する力が検出さ
れるように規定してもよい。前者の場合、制御が予定さ
れていない範囲の踏力は検出されず、制御が予定されて
いる範囲の踏力が精度良く検出され、後者の場合、制御
の必要のある範囲の踏力が精度良く検出される。 (12)前記力検出レバーの、ブレーキペダルと車体側
固定部との前記一方への取付部と、前記力伝達部材への
係合部と、前記力検出器への係合部との相対位置が、前
記力検出器に加えられる力が、ブレーキペダルから出力
ロッドに伝達される力より小さくなる位置に選定された
(11)項に記載のブレーキ操作装置。本態様によれば、ブ
レーキペダルの無効ストロークを低減することができ
る。力検出レバーは、ブレーキペダルから出力ロッドへ
力を伝達する力伝達系の中に設けられ、力検出器に力を
伝達するために回動するため、この回動角度に対応する
ブレーキペダルの無効ストロークが生じる。そのため、
力検出レバーが力検出器に力を加えるための相対回動は
小さいことが望ましいのであるが、力検出レバーの力検
出器への係合部の移動距離は大きいことが望ましい。例
えば、力検出器を弾性変形体を含むものとし、弾性変形
体の弾性変形量を検出して力を検出する場合、弾性変形
体の弾性変形量に対する検出値の変化量が小さい方が安
定して力を検出することができ、そのためには、力検出
レバーの力検出器への係合部の移動量を大きくすること
が望ましいのである。本態様におけるように、力検出器
に加えられる力が、ブレーキペダルから出力ロッドに加
えられる力より小さくなるようにすれば、レバー比、す
なわち力検出レバーの取付部と力検出器への係合部との
距離の、力検出レバーの取付部と力伝達部材への係合部
との距離に対する比が大きくなり、力検出レバーの回動
角度を大きくしなくても、力検出レバーの力検出器への
係合部の移動距離を大きくすることができ、ブレーキペ
ダルの無効ストロークを小さく抑えつつ、力を安定して
検出することができる。また、力検出レバーの力検出器
への係合部の移動距離を大きくすれば、その移動距離に
対する検出値の変化を小さくすることができ、ストッパ
により規定される力検出レバーの移動限度位置の誤差の
許容範囲を大きくすることができ、ストッパの設置が容
易となる。
基づいて詳細に説明する。図1には、本発明の実施形態
である車両用ブレーキシステムのブレーキ操作装置10
が示されている。ブレーキ操作装置10は、入力部材と
してのブレーキペダル12と、出力部材としての出力ロ
ッドたるオペレーティングロッド14とを備えている。
ブレーキペダル12の踏力は、オペレーティングロッド
14からバキュームブースタ(以下、単にブースタと称
する)16の入力ピストンに伝達され、ブースタ16に
より倍力されてマスタシリンダ18の加圧ピストンに加
えられる。ブースタ16は、負圧によりブレーキペダル
12の踏力を倍力してマスタシリンダ18に伝達する。
マスタシリンダ18は、本実施形態においてはタンデム
型とされており、ハウジングに2つの加圧ピストンが互
いに直列にかつ各々摺動可能に嵌合されている。それに
より、ハウジング内には、各加圧ピストンの前方にそれ
ぞれ加圧室が互いに独立して形成され、踏力に応じて2
つの加圧室にそれぞれ等しい高さの液圧が機械的に発生
させられる。
レーキペダル12は、長手形状をなし、その上端部にお
いて、車体22に固定のペダルブラケット24に、固定
支持軸26により回動可能に取り付けられている。ペダ
ルブラケット24は、図1および図2に示すように、製
造の都合上、複数の部材が互いに組み付けられて成り、
組付け後は、一体のペダルブラケットとして機能する。
このペダルブラケット24は車体22とは別体に構成さ
れ、車体22に固定されて車体側固定部を構成してお
り、固定支持軸26は、ペダルブラケット24を構成す
る一対の板状の支持部30により両端をそれぞれ支持さ
れている。固定支持軸26はブラケットブラケット24
により位置を固定して支持されている。ブレーキペダル
12は固定支持軸26から下方へ延び出させられてお
り、その延出端部である自由端部にペダルパッド32が
取り付けられ、運転者の踏力はペダルパッド32からブ
レーキペダル12に入力される。
24との間に設けられた図示しないリターンスプリング
により、踏込方向とは逆向きに付勢されている。リター
ンスプリングの付勢によるブレーキペダル12の回動限
度は、車体に設けられた図示しないストッパにより規定
される。ブレーキペダル12がストッパに当接して停止
した位置が、ブレーキペダル12の原位置ないし非操作
位置たる非踏込位置であり、ブレーキペダル12はリタ
ーンスプリングにより原位置に向かって付勢されてい
る。
に示すように、力検出レバー40が相対回動可能に取り
付けられている。力検出レバー40は、互いに平行に設
けられた一対の板状の支持部42を有し、それら支持部
42において固定支持軸26により相対回動可能に支持
されている。支持部42は固定支持軸26から車体22
側へ延び出させられるとともに、その延出端部は互いに
連結されて連結部44が設けられており、力検出レバー
40は、支持部42の連結部44側の端部と、ペダルブ
ラケット24との間に配設された付勢装置の一種である
弾性部材たる引張コイルスプリング(以下、スプリング
と称する)46により、連結部44が上方へ移動する向
きに付勢されている。
軸線を中心とする円弧に対する接線に直角な板面を有
し、係合具50が設けられ、第二部を構成している。係
合具50は、保持部材52および係合部材54を含む。
保持部材52は概して円柱状をなし、両端部にそれぞれ
設けられた嵌合部56,58が、連結部44と、連結部
44の下面に固定の支持部材60とに軸方向に相対移動
可能に嵌合されている。保持部材52は連結部44の板
面に直角な方向であって、上記円弧の接線方向に移動可
能に支持されており、支持部材60と連結部44との間
に配設された付勢装置の一種である弾性部材たる圧縮コ
イルスプリング(以下、スプリングと称する)62によ
り、連結部44から上方へ突出する向きに付勢されてい
る。このスプリング62の付勢による保持部材52の移
動の限度は、保持部材52に半径方向外向きに設けられ
たフランジ状のストッパ部64が連結部44に当接する
ことにより規定される。また、保持部材52の支持部材
60に嵌合される嵌合部58は、側面に面取りが施され
て断面形状が矩形をなし、嵌合部58と支持部材60に
設けられた長穴との嵌合により、保持部材52の軸線ま
わりの回転が防止されている。
持部材52に設けられた雌ねじ穴に螺合され、ナット6
5により固定されている。係合部材54には、保持部材
52からの突出端部に、係合部材54の保持部材52に
螺合される部分より大径の係合部66が設けられてい
る。係合部材54の保持部材52への螺合量を調節する
ことにより、保持部材52のストッパ部64が連結部4
4に当接した状態における係合部66の連結部44から
の突出量を調節することができる。
上方において、係合具50と対向する部分に力検出器6
8が設けられ、力検出レバー40と共に力検出装置70
を構成している。力検出器68は、詳細な図示および説
明は省略するが、本実施形態では、ハウジング72,ハ
ウジング72内に移動可能に収容された検出子74,弾
性変形量の大きい弾性変形体の一種であって、検出子7
4が一体的に設けられた板ばねを含み、検出子74に加
えられる力が、板ばねの弾性変形に基づいて、歪みゲー
ジおよびブリッジ回路等により電気信号に変換されて出
力されるように構成されている。本実施形態では、力検
出器68はペダルブラケット24とは別体に設けられ、
ペダルブラケット24に、検出子74が、力検出レバー
40の回動に伴う係合部材54の回動軌跡内において、
その回動軌跡に対する接線方向に位置するとともに、下
向きに設けられており、スプリング46の付勢により係
合部材54の係合部66が検出子74に当接させられて
いる。
ら検出子74に加えられる力により板ばねが弾性変形さ
せられ、検出子74に加えられる力に対応する電気信号
が出力され、図示しない制御装置のコンピュータに入力
される。板ばねは弾性変形し易く、その弾性変形量、す
なわち検出子74の移動距離に対する検出値の変化量が
小さく、力が安定して検出される。なお、スプリング4
6の付勢によって係合部材54が検出子74に当接させ
られることにより、ブレーキペダル12が踏み込まれな
い状態においても検出子74に力(初期荷重)が加えら
れており、ブレーキペダル12の踏込みにより、係合部
材54から検出子74に加えられる力は初期荷重を除い
て求められる。
は、係合具50が設けられた部分と固定支持軸26に支
持された部分との間の部分に、可動支持軸80が固定支
持軸26と平行に取り付けられている。力検出レバー4
0の可動支持軸80が取り付けられた部分が第一部を構
成しており、力検出レバー40に取り付けられた可動支
持軸80は、ペダルブラケット24に対して半径方向に
移動可能であり、図2に示すように、可動支持軸80の
一対の支持部42の間の部分に中間レバー82が回動可
能に取り付けられている。中間レバー82は、可動支持
軸80,力検出レバー40および固定支持軸26を介し
て、ペダルブラケット24により回動可能に支持されて
いるのである。
字の屈曲部において可動支持軸80に回動可能に支持さ
れている。可動支持軸80の両端部にはそれぞれ、円形
断面の係合部84が設けられるとともに、各係合部84
はそれぞれ、前記ペダルブラケット24の一対の支持部
30にそれぞれ設けられた穴86内に位置させられてい
る。穴86の直径は、係合部84の直径より大きくされ
ており、可動支持軸80と穴86の穴面との間には隙間
88があり、可動支持軸80は、ペダルブラケット24
に対して半径方向に予め定められた距離、すなわち、穴
86の直径から、係合部84の直径を差し引いた距離だ
け移動可能である。
92に、一対の連結リンク94の各一端部が、アーム部
92を挟んでピン96により相対回動可能に連結され、
これら連結リンク94の他端部はピン98により、ブレ
ーキペダル12に、ブレーキペダル12を間に挟んで相
対回動可能に連結されている。これらピン96,98は
固定支持軸26と平行に設けられている。中間レバー8
2のL字の他方のアーム部104には、前記オペレーテ
ィングロッド14の一端部がクレビス106により回動
可能に連結されている。クレビス106は、断面形状が
コの字形をなし、コの字の一対の側壁部108において
アーム部104を挟み、ピン110により、固定支持軸
26と平行な回動軸線まわりに回動可能に連結されてい
る。オペレーティングロッド14の他端部は、前記ブー
スタ16の入力ピストンに、小角度揺動可能に係合させ
られている。
10において、ブレーキペダル12が踏み込まれ、図1
においては時計方向へ回動させられれば、連結リンク9
4が移動させられるとともに、中間レバー82が可動支
持軸80のまわりに、反時計方向へ回動させられ、オペ
レーティングロッド14に力が伝達されて前進させられ
る。それによりブースタ16がオペレーティングロッド
14により加えられる力を倍力してマスタシリンダ18
の加圧ピストンに伝達し、加圧室に液圧が発生させら
れ、車輪に設けられたブレーキのブレーキシリンダに伝
達されてブレーキシリンダが作動させられ、車輪の回転
が抑制される。
加えられる踏力は、連結リンク94および中間レバー8
2により倍力されてオペレーティングロッド14に伝達
される。この際、連結リンク94が伝達する力の作用線
(2本のピン96,98の軸線と直交する線)の方向が
変化することにより、その伝達力作用線と中間レバー8
2の回動軸線との距離が変化して、ブレーキペダル12
からオペレーティングロッド14に伝達される力の倍力
率が、ブレーキペダル12の操作ストロークの大きさに
応じて変わる。連結リンク94および中間レバー82が
倍力率変更装置を構成しており、倍力率は、連結リンク
94の伝達力作用線と可動支持軸80の回動軸線との距
離が大きいほど大きくなる。
リンク94は、図1に破線で示す位置から二点鎖線で示
す位置へ移動させられ、それに伴って伝達力作用線の方
向が変わる。ブレーキペダル12の全操作ストローク範
囲における連結リンク94の伝達力作用線と中間レバー
82の回動軸線との相対的な配置を変えることにより、
ブレーキペダル12からオペレーティングロッド14に
伝達される力の倍力率の変化の仕方を任意に変えること
ができ、本実施形態では、ブレーキペダル12の全操作
ストローク範囲において倍力率が変更されるとともに、
ブレーキペダル12の全操作ストローク範囲の中間領域
において極大となるようにされている。倍力率の極大値
は、極大点の前側の倍力率の1.1倍以上であることが
望ましく、1.2倍以上、1.3倍以上であることが更
に望ましい。そして、全操作ストローク範囲の末期の倍
力率は、初期領域の倍力率と同じでもよいが、本実施形
態では、初期領域の倍力率より大きくされている。
14がブースタ16の入力ピストンに伝達する力であっ
て出力の伝達線と、中間レバー82の回動軸線との距離
によっても変わり、その距離が長いほど小さくなるが、
本実施形態では、ブレーキペダル12の全操作ストロー
ク範囲の中間において上記距離が最も長く、その前後に
おいて対称に変化するようにされている。この距離の変
化は倍力率の変更に多少の影響はあるが、主として、中
間レバー82の回動軸線と連結リンク94の伝達力作用
線との距離の変化により倍力率が変更される。
ングロッド14へ伝達され、マスタシリンダ18が作動
させられるとき、中間レバー82には、オペレーティン
グロッド14を介してマスタシリンダ18からの反力が
加えられ、中間レバー82の可動支持軸80の軸線まわ
りの回動が止められる。この状態では、力検出レバー4
0は、可動支持軸80,中間レバー82および連結リン
ク94を介してブレーキペダル12と一体の状態とな
り、ブレーキペダル12と共に回動する。この際、力検
出レバー40に固定の支持部材60が移動し、スプリン
グ62を介して係合部材54が押され、力検出器68の
検出子74に力を加え、この力に対応する電気信号が制
御装置へ出力される。検出子74に加えられる力がスプ
リング62のセット荷重より小さい間は、スプリング6
2はあたかも剛体であるかのように、支持部材60と共
に係合部材54に力を加える。そして、可動支持軸80
は、ペダルブラケット24に対して移動可能に設けられ
ており、半径方向に移動しつつブレーキペダル12の踏
力を検出レバー40に伝達し、力検出器68により、可
動支持軸80の移動力に対応する力が検出される。
ペレーティングロッド14に伝達されるとともに、連結
リンク94の伝達力作用線と中間レバー82の回動軸線
との距離の変化により倍力率が変更されるが、可動支持
軸80に加えられる力は、上記距離の変化の影響を受け
ず、倍力率の変更の影響を受けない力が検出される。そ
のため、力検出器68の検出信号と、運転者によりブレ
ーキペダル12に加えられる力とが良好に比例し、制御
装置のコンピュータにおいて、力検出器68からの検出
信号に基づいて踏力が演算されるが、この演算は容易に
行われる。取得された踏力は、例えば、ブレーキシリン
ダの液圧制御に用いられる。
可動支持軸80の移動力より小さく、ブレーキペダル1
2から可動支持軸80を経てオペレーティングロッド1
4に伝達される力より小さい。力検出レバー40の固定
支持軸26に支持された部分である取付部と、係合具5
0が設けられて力検出器68に係合させられる部分との
距離は、取付部と、可動支持軸80を支持する部分との
距離より大きくされているからであり、それにより力検
出レバー40の回動角度を大きくしなくても、係合具5
0の移動距離を大きくすることができ、ブレーキペダル
12の無効ストロークを小さく抑えつつ、板ばねの弾性
変形量に対する検出値の変化量が小さい力検出器68に
よって安定して力が検出される。
84が穴86の穴面(ペダルブラケット24の穴86を
画定する部分)に当接することにより規定され、力検出
レバー40の移動が一定限度に規定されるため、力検出
器68に過大な力が加えられて損傷することが回避され
る。本実施形態においては、ペダルブラケット24の穴
86が形成された部分がストッパを構成しているのであ
る。係合部84が穴86の穴面に当接し、可動支持軸8
0の移動が止められた後もブレーキペダル12が踏み込
まれれば、連結リンク94,中間レバー82により踏力
が倍力されてオペレーティングロッド14に伝達され、
マスタシリンダ圧は増大させられるが、可動支持軸80
は移動せず、力検出器68の検出値は上限値のままであ
る。
4の穴86が形成された部分により構成されるストッパ
ないし隙間88は、0から1G前後までの減速度を生じ
させる踏力に対応する力が力検出器68によって検出さ
れるように、可動支持軸80のペダルブラケット24に
対する移動限度を規定するように設けられている。車輪
に設けられ、マスタシリンダ18の加圧室に発生させら
れた液圧に基づいて作動する液圧ブレーキは、本実施形
態では摩擦ブレーキとされており、ブレーキペダル12
の踏込みに基づいて車両に生じさせ得る減速度の最大値
は1G前後であり、1G前後の減速度を生じさせる踏力
を超える踏力を検出しても、1G前後を超える減速度を
生じさせることができないため、無駄である。そのた
め、本実施形態では、制御が予定されている全部の範囲
の踏力、すなわち0から1G前後までの減速度を生じさ
せる踏力が検出されるようにされており、制御に不要な
踏力は検出されず、制御に用いられる踏力が精度良く検
出される。なお、踏力に基づく制御の目的によっては、
制御が予定されている全部の範囲の踏力の一部であっ
て、制御の必要のある範囲、例えば、生じさせ得る全部
の減速度範囲のうち、小さい方の減速度を生じさせる範
囲の踏力のみが検出されるようにストッパを設けてもよ
い。
80の移動が止められる前に、検出子74に加えられる
力が過大になることはないが、万が一、そのようなこと
があっても、力検出レバー70がスプリング62の付勢
力に抗して係合部材54および保持部材52に対して移
動させられ、力検出器68が損傷することが回避され
る。スプリング62のセット荷重は、力検出器68によ
って検出されることが予定されている力の最大値よりや
や大きく、検出子74に加えられることが許容される最
大の力より小さい大きさに設定されており、検出子74
に加えられる力がスプリング62のセット荷重を超えれ
ば、力検出レバー70および支持部材60がスプリング
62を圧縮しつつ、保持部材52および係合部材54に
対して移動し、力検出器68に過大な力が加えられて損
傷することが回避されるのである。
ダルブラケット24の車体22側の部分に設けられてい
たが、ペダルブラケット24の車体22からの突出端側
に設けてもよい。その例を図3および図4に基づいて説
明する。なお、上記実施形態のブレーキ操作装置10と
同じ作用を為す構成要素には、同一の符号を付して対応
関係を示し、説明を省略する。
いて、力検出レバー152は、互いに平行に設けられた
一対の板状の支持部154を有し、それら支持部154
において固定支持軸26により回動可能に支持されると
ともに、可動支持軸80が取り付けられている。一対の
支持部154は、固定支持軸26により支持された部分
と、可動支持軸80が取り付けられた部分との間の部分
が上方へ、かつ車体22から離れる側へ延び出させら
れ、各延出端部が互いに連結されて連結部156が設け
られている。力検出レバー152は、ペダルブラケット
24の車体22から離れた部分との間に設けられた付勢
装置の一種である弾性部材たる引張コイルスプリング
(以下、スプリングと称する)158により、連結部1
56がペダルブラケット24に接近する向きに付勢され
ている。
取り付けられている。係合部材160は、ねじ部162
と、ねじ部162の一端部に設けられ、ねじ部162よ
り大径の係合部164とを有する。連結部156には、
雌ねじ部166が一体的に設けられており、係合部材1
60は、ねじ部162において雌ねじ部166に、力検
出レバー152の回動による連結部156の回動軌跡の
接線方向であって、ペダルブラケット24側へ突出する
向きに螺合されるとともに、ナット168が螺合されて
連結部156に固定されている。係合部材160の連結
部156に対する位置の調節により、係合部164の連
結部156からの突出量を調節することができる。
対向する部分に、力検出器68が固定されており、スプ
リング158による力検出レバー152の付勢により、
係合部材160は力検出器68の検出子74に係合させ
られている。なお、本実施形態においては、力検出器6
8が、前記実施形態のスプリング62に相当する付勢装
置の一種である弾性部材たるスプリングを備え、力検出
器68に過大な力が加えられないようにされている。例
えば、検出子74と板ばねとの間に圧縮コイルスプリン
グを設け、力検出器68をスプリングを内蔵するものと
し、検出子74に加えられる力がスプリングのセット荷
重を超えない間は、検出子74がスプリングを介して板
ばねを弾性変形させるが、セット荷重を超えれば、検出
子74がスプリングを圧縮しつつ板ばねに対して移動
し、板ばねを弾性変形させず、過大な力が加えられるこ
とが回避されるようにされているのである。検出子74
と板ばねとを一体的に設け、板ばねとハウジング72と
の間にスプリングを設けてもよい。力検出器68がスプ
リング62に相当するスプリングを有し、力検出器68
に過大な力が加えられないようにされていることは、図
5ないし図13に示す各実施形態の力検出器68におい
ても同じである。
結リンク94が移動させられ、中間レバー82が回動さ
せられてオペレーティングロッド14が前進させられ、
マスタシリンダ18の加圧室に液圧が発生させられる。
そして、マスタシリンダ18からの反力がオペレーティ
ングロッド14を介して中間レバー82に作用し、中間
レバー82の回動を妨げる。その状態では、力検出レバ
ー152が可動支持軸80,中間レバー82および連結
リンク94を介してブレーキペダル12と一体の状態と
なり、ブレーキペダル12と共に回動して係合部材16
0が検出子74に力を加える。力検出レバー152の、
固定支持軸26に支持された部分である取付部と、係合
部材160が設けられて力検出器68に係合する係合部
との距離が、取付部と、可動支持軸80を支持する部分
との距離より大きくされているため、係合部材160が
力検出器68に加える力は可動支持軸80の移動力より
小さく、ブレーキペダル12から可動支持軸80を経て
オペレーティングロッド14に伝達される力より小さ
い。
いても、ブレーキペダル12の踏力が倍力されてオペレ
ーティングロッド14に伝達されるとともに、踏込スト
ロークに応じて倍力率が変更され、ブレーキペダル12
の全操作ストローク範囲の中間部において倍力率が極大
となる。その他の作用および効果は、前記実施形態と同
じであり、説明を省略する。
レーキペダル12とオペレーティングロッド14との間
に設けられた中間レバー82とされていたが、回動部材
をブレーキペダル12により構成してもよい。その例を
図5および図6に基づいて説明する。なお、上記各実施
形態と同様の作用を為す構成要素には同一の符号を付し
て対応関係を示し、説明を省略する。
いては、ペダルブラケット202の板状を為す一対の支
持部204に固定支持軸206が位置を固定して支持さ
れるとともに、固定支持軸206により力検出レバー2
08が回動可能に支持されている。力検出レバー208
は、固定支持軸206から車体22側へ延び出させられ
たアーム部210を有し、アーム部209の延出端部
は、アーム部209と直角に曲げられて取付部212が
設けられ、係合部材160が取り付けられている。力検
出レバー208は、付勢装置の一種である弾性部材たる
引張コイルスプリング214により、係合部材160が
ペダルブラケット202に接近する向きに付勢されてい
る。ペダルブラケット202の係合部材160と対向す
る部分に力検出器68が設けられており、スプリング1
58による力検出レバー208の付勢により、係合部材
160は力検出器68の検出子74に係合させられてい
る。
06から下方へ延び出す向きに設けられた一対の支持部
218を有し、それら支持部218の延出端部に可動支
持軸220が取り付けられるとともに、その両端部にそ
れぞれ設けられた円形断面の係合部222は、ペダルブ
ラケット202の一対の支持部204にそれぞれ設けら
れた穴224内に位置させられている。穴224の直径
は、係合部222の直径より大きくされており、係合部
222と穴224の穴面との間に隙間226が設けられ
ている。
間の部分にブレーキペダル228が回動可能に取り付け
られている。ブレーキペダル228は長手形状を為し、
その一端部である下端部にペダルパッド230が設けら
れ、他端部である上端部において可動支持軸220に取
り付けられている。ブレーキペダル228にはまた、可
動支持軸220により支持された部分とペダルパッド2
30との間の部分であって、それらの中間部より可動支
持軸220に近い側の部分に、オペレーティングロッド
14がクレビス106によって回動可能に連結されてい
る。
いては、ブレーキペダル228が踏み込まれれば、オペ
レーティングロッド14が前進させられてブースタの入
力ピストンに力が加えられるとともに、マスタシリンダ
の加圧室に液圧が発生させられる。そして、マスタシリ
ンダからの反力がオペレーティングロッド14を介して
ブレーキペダル228に作用し、その回動を妨げる。そ
のため、ブレーキペダル228はピン110のまわりに
回動させられ、可動支持軸220が半径方向に移動させ
られる。それにより力検出レバー208が、係合部材1
60が力検出器68に接近する向きに回動させられ、力
検出器68に力を加える。力検出レバー208の支持軸
206により支持された取付部と、係合部材160が設
けられて力検出器68に力を加える係合部との距離は、
取付部と、可動支持軸220が取り付けられた部分との
距離より長くされており、力検出器68に加える力は、
可動支持軸220の移動力より小さく、ブレーキペダル
228から可動支持軸220を経てオペレーティングロ
ッド14に伝達される力より小さい。ブレーキペダル2
28にオペレーティングロッド14が直接連結されてい
るが、力を伝達するためには、支持軸206,可動支持
軸226等による支持が必要であり、これらも力伝達部
材を構成している。可動支持軸220の移動は、係合部
222が穴224の穴面に当接することにより規定さ
れ、力検出器68に過大な力が加えられることが回避さ
れる。
よび力検出レバー40,152,208は、ペダルブラ
ケット24,202に設けられていたが、ブレーキペダ
ルに設けてもよい。その例を図7に基づいて説明する。
いては、ペダルブラケット252の一対の支持部254
に支持軸256が取り付けられるとともに、ブレーキペ
ダル258が回動可能に支持されている。ブレーキペダ
ル258は長手形状をなし、その上端部において支持軸
256により回動可能に支持されるとともに、下端部に
ペダルパッド260が設けられている。
その長手方向の中間部より支持軸256に近い側の部分
に力検出レバー264が支持軸266により回動可能に
取り付けられている。力検出レバー264の支持軸26
6から支持軸256側へ延び出させられた延出端部は、
ブレーキペダル258側へ曲げられ、ブレーキペダル2
58を超えて他方の側面側へ延び出させられ、保持部2
68が設けられており、保持部268に係合部材270
が取り付けられている。係合部材270は雄ねじ部27
2,雄ねじ部272より大径の係合部274および工具
係合部276を有しており、保持部268に一体的に設
けられた雌ねじ部278に螺合されるとともに、ロック
ナット280が螺合されて力検出レバー264に固定さ
れている。係合部材270の雌ねじ部278に対する螺
合量の調節により、係合部274の保持部258からの
突出量を調節することができる。ブレーキペダル258
の側面には、係合部材270と対向する部分に力検出器
68が固定されており、力検出レバー264は、図示し
ないスプリングにより、係合部材270が力検出器68
に接近する向きに付勢されている。
4が取り付けられた側とは反対側の面には、リンク28
4の一端部が前記支持軸266により回動可能に支持さ
れている。力検出レバー264の支持軸266により支
持された部分および係合部材270が取り付けられた部
分との間の部分と、リンク284の他端部とは、ピン2
88により連結されている。ピン288は、ブレーキペ
ダル258に設けられた穴290を通って配設されてい
る。この穴290の直径は、ピン288の直径より大き
く、ピン288は穴290内を移動することができる。
54には、中間レバー300が支持軸302により回動
可能に取り付けられている。中間レバー300の支持軸
302からの延出端部にオペレーティングロッド14が
クレビス106により回動可能に連結されている。中間
レバー300のオペレーティングロッド14が連結され
た部分と支持軸302に支持された部分との間の部分に
は、一対の連結リンク306の各一端部が中間レバー3
00を挟んだ状態でピン308により回動可能に連結さ
れている。これら連結リンク306の各他端部は、力検
出レバー264,ブレーキペダル258およびリンク2
84を挟み、前記ピン288に回動可能に支持され、力
検出レバー264およびリンク284に回動可能に連結
されている。
ブレーキペダル258に取り付けられた力検出レバー2
64,リンク284が移動させられ、連結リンク306
が移動させられるとともに中間レバー300が回動させ
られ、オペレーティングロッド14が前進させられる。
本実施形態のブレーキ操作装置250においても、ブレ
ーキペダル258の踏力は、連結リンク306,中間レ
バー300により倍力されてオペレーティングロッド1
4に伝達され、ブレーキペダル258の全操作ストロー
ク範囲の中間部において倍力率が極大となる。
て中間レバー300の回動が妨げられることにより、ブ
レーキペダル258の回動に伴って力検出レバー264
がブレーキペダル258に対して支持軸266の軸線ま
わりに、係合部材270が力検出器68に接近する向き
に回動させられて検出子74に力を加える。力検出レバ
ー264のブレーキペダル258への取付部と、力検出
器68に力を加える部分との距離は、取付部と、連結リ
ンク306が連結された部分との距離より長く、力検出
レバー264が力検出器68に加える力は、ブレーキペ
ダル258から連結リンク306を経てオペレーティン
グロッド14へ伝達される力より小さい。また、力検出
レバー264の回動は、ピン288が穴290の穴面に
当接することにより規定される。
ペダルに設け、力検出レバーに力検出器を設けてもよ
い。その例を図8および図9に基づいて説明する。本実
施形態のブレーキ操作装置320においては、ペダルブ
ラケット322の支持部324により支持軸326の両
端部が支持され、支持軸326にブレーキペダル328
が回動可能に支持されている。ブレーキペダル328
は、長手形状をなし、その上端部において支持軸326
に回動可能に支持され、下端部にペダルパッド330が
設けられている。ブレーキペダル328の長手方向の中
間部より支持軸326に近い側には、板状の保持部材3
32がブレーキペダル328の側面と直角に固定されて
保持部を構成している。保持部材332には雌ねじ部3
34が設けられ、係合部材336が雄ねじ部338にお
いて、係合部340が前方(運転席とは反対側)へ延び
出す向きに螺合されるとともに、ナット342が雄ねじ
部338に螺合されて、係合部材336が保持部材33
2に固定されている。符号343は、係合部材336に
設けられた工具係合部である。また、保持部材332の
下端部は前方へ延び出させられ、規制部344が設けら
れている。
8が回動可能に支持されている。力検出レバー348は
ブレーキペダル328と同軸に回動可能に設けられてい
るのである。力検出レバー348はブレーキペダル32
8より短く、上端部において支持軸326により回動可
能に支持され、支持軸326から下方へ延び出させられ
ており、力検出レバー348の係合部材336に対応す
る部分に力検出器68が固定されている。力検出レバー
348は、ブレーキペダル328との間に設けられた図
示しないスプリングにより付勢され、力検出器68の検
出子74が係合部材336の係合部340に当接させら
れている。また、力検出レバー348の長手方向の中間
部にオペレーティングロッド14が回動可能に連結され
ている。
係合部材336が力検出器68を押し、力検出レバー3
48が回動させられてオペレーティングロッド14が前
進させられる。そして、マスタシリンダからの反力によ
って力検出レバー348の回動が妨げられることによ
り、ブレーキペダル328が力検出レバー348に対し
て回動させられ、係合部材336が力検出器68の検出
子74に力を加え、その力が検出される。力検出レバー
38の支持軸326に取り付けられた取付部と、力検出
器68が設けられた部分との距離は、取付部と、オペレ
ーティングロッド14が連結された部分との距離より長
く、力検出器68に加えられる力は、ブレーキペダル3
28からクレビス106を経てオペレーティングロッド
14に伝達される力より小さい。力検出レバー348の
ブレーキペダル328に対する相対回動は、力検出レバ
ー348がブレーキペダル328に設けられた規制部3
34に当接することにより制限され、力検出器68に過
大な力が加えられることが回避される。規制部334が
ストッパを構成しているのである。本実施形態において
は、ブレーキペダル328と力検出レバー348とが共
通の支持軸326によって回動可能に支持されており、
それぞれ別々の支持軸により支持する場合に比較して構
成部材が少なくて済み、ブレーキ操作装置320を簡易
にかつ安価に構成することができる。
に設ける別の例を図10ないし図12に基づいて説明す
る。なお、上記各実施形態のブレーキ操作装置の構成要
素と同じ作用を為す構成要素については、同一の符号を
付して対応関係を示し、説明を省略する。本実施形態の
ブレーキ操作装置360においては、ペダルブラケット
362の一対の支持部364により両端部を支持された
支持軸366に、ブレーキペダル368の上端部が回動
可能に取り付けられている。ブレーキペダル368は長
手形状を為すとともに、図11および図12に示すよう
に、断面形状がコの字形をなし、コの字の開口が前方
(マスタシリンダ側)に開放され、下端部にペダルパッ
ド370が設けられている。
により支持された部分より小距離下側に、力検出レバー
372が支持軸374により回動可能に取り付けられて
いる。力検出レバー372はブレーキペダル368より
短く、一対の支持部376を有し、ブレーキペダル36
8のコの字の一対の側板部378の間に収容されるとと
もに、支持部376の一端部において支持軸374によ
り支持されている。
延出端部は互いに連結されて連結部384が設けられて
おり、連結部384に係合部材336が取り付けられて
いる。力検出レバー372は、ブレーキペダル368の
コの字の底壁386との間に配設された引張コイルスプ
リング388により、底壁部386に向かって付勢され
ている。底壁部386には、係合部材336と対向する
部分に力検出器68が固定されており、スプリング38
8による力検出レバー372の付勢により、係合部材3
36が力検出器68の検出子74に係合させられてい
る。
り支持軸374に近い側の部分に、図10および図11
に示すように、オペレーティングロッド14がクレビス
390により回動可能に連結されている。クレビス39
0のコの字の一対の側壁部392は、図11に示すよう
に、ブレーキペダル368の一対の側板部378の外側
に配設されており、それら側壁部392により両端を支
持されたピン394は、一対の側板部378にそれぞれ
設けられた穴396を通って配設され、ピン394の側
板部378の間の部分に力検出レバー372が回動可能
に取り付けられている。穴396の直径はピン394の
直径より大きく、クレビス390および力検出レバー3
72はブレーキペダル368に対して移動することがで
きる。
ブレーキペダル368と共に力検出レバー372が移動
させられ、オペレーティングロッド14が前進させられ
る。そして、マスタシリンダからの反力がオペレーティ
ングロッド14を介して力検出レバー372に作用し、
力検出レバー372の移動が妨げられれば、その状態で
ブレーキペダル368が更に踏み込まれるとき、力検出
レバー372はブレーキペダル368の回動と共に移動
しつつ、ブレーキペダル368に対して、支持軸374
の軸線まわりに係合部材336が力検出器68に接近す
る向きに回動させられ、係合部材336が力検出器68
の検出子74に力を加える。力検出レバー372の支持
軸374に支持された取付部と、力検出器68への係合
部との距離は、取付部と、オペレーティングロッド14
が連結された部分との距離より長く、力検出器68に加
えられる力は、ブレーキペダル368からクレビス39
0を経てオペレーティングロッド14に伝達される力よ
り小さい。力検出レバー372の移動は、ピン394が
穴396の穴面に当接することにより一定限度に規制さ
れ、力検出器68の損傷が回避される。また、本実施形
態のブレーキ操作装置360においては、ブレーキペダ
ル368が断面形状がコの字形をなし、ブレーキペダル
368内に力検出レバー372および力検出器68が配
設され、力検出レバー372および力検出器68はブレ
ーキペダル368により覆われているため、運転者の足
が当たる恐れがなく、力検出レバー372および力検出
器68をペダルパッド370に近い位置に設けることが
できる。
いて説明する。本実施形態のブレーキ操作装置410に
おいては、ブレーキペダル412が第一ペダルアーム4
14および第二ペダルアーム416により構成されてい
る。ペダルブラケット418の一対の支持部420によ
り支持軸422の両端部が支持されるとともに、支持軸
422に第一ペダルアーム414が回動可能に取り付け
られている。第一ペダルアーム414は長手形状をな
し、その上端部において支持軸422により回動可能に
支持され、下端部に第二ペダルアーム416が支持軸4
24により回動可能に取り付けられている。
し、一対の板状の支持部428を有する。これら支持部
428は第一ペダルアーム414を間に挟み、その長手
方向の中間部よりやや下側において前記支持軸424の
両端部を支持し、第一ペダルアーム414に回動可能に
連結されており、下端部にペダルパッド430が設けら
れている。
28の上端部は互いに連結されて連結部432が設けら
れるとともに、係合部材336が取り付けられている。
第二ペダルアーム416は、第一ペダルアーム414と
の間に配設された付勢装置の一種である弾性部材たる引
張コイルスプリング(以下、スプリングと称する)43
4により、係合部材336が第一ペダルアーム414に
接近する向きに付勢されている。第二ペダルアーム41
6にはまた、一対の支持部428にピン436が取り付
けられている。ピン436は、第一ペダルアーム414
を厚さ方向に貫通して形成された穴438に挿通されて
いるが、穴438の直径はピン436の直径より大き
く、第二ペダルアーム416は第一ペダルアーム414
に対して、予め定められた距離、移動することができ
る。さらに、第一ペダルアーム414には、係合部材3
36に対応する部分に力検出器68が固定されるととも
に、第二ペダルアーム416と支持軸422との間の部
分に、オペレーティングロッド14がクレズ106によ
って回動可能に連結されている。
第一,第二ペダルアーム414、416が一体的に回動
させられ、オペレーティングロッド14が前進させられ
る。そして、オペレーティングロッド14を介して伝達
されるマスタシリンダの反力により第一ペダルアーム4
14の回動が妨げられれば、第二ペダルアーム416が
支持軸424の軸線まわりに回動させられ、係合部材3
36が力検出器68に力を加える。第二ペダルアーム4
16の第一ペダルアーム414に対する回動は、ピン4
36が穴434の穴面に当接することにより規制され、
力検出器68に過大な力が加えられることが回避され
る。本実施形態においては、第二ペダルアーム416が
ブレーキペダル412を構成するとともに、力検出レバ
ーを構成している。
において、係合部材160,270336に代えて、図
1および図2に示す実施形態の係合具50と同様の係合
具を設けてもよい。この場合、力検出器68に、検出
子,板ばねに過大な力が加えられることを回避するため
のばねを設けることは不要である。
圧ブレーキシステムのブレーキ操作装置に限らず、その
他のブレーキシステム、例えば、電動ブレーキを有する
電気ブレーキシステムのブレーキ操作装置等に適用する
ことができる。
に説明したが、これらは例示に過ぎず、本発明は、前記
〔発明が解決しようとする課題,課題解決手段および効
果〕の項に記載された態様を始めとして、当業者の知識
に基づいて種々の変更、改良を施した形態で実施するこ
とができる。
す正面図である。
作装置を、固定支持軸および可動支持軸において断面に
して示す図である。
を示す正面図である。
作装置を、固定支持軸および可動支持軸において断面に
して示す図である。
装置を示す正面図である。
作装置を、固定支持軸および可動支持軸において断面に
して示す図である。
装置を示す正面図である。
装置を示す正面図である。
作装置を示す正面図である。
I 断面図であり、ブレーキ操作装置を、力検出レバーに
オペレーティングロッドが連結された部分において断面
にして示す図である。
XII 断面図であり、ブレーキ操作装置を、力検出器およ
び係合部材が設けられた部分において断面にして示す図
である。
作装置を示す正面図である。
14:オペレーティングロッド 22:車体 2
4:ペダルブラケット 40:力検出レバー 68:力検出器 70:力検出装置 80:可動支
持軸 82:中間レバー 94:連結リンク 9
6,98:ピン 150:ブレーキ操作装置 152:力検出レバー 200:ブレーキ操作装置
202:ペダルブラケット 208:力検出レバー
220:可動支持軸 228:ブレーキペダル
250:ブレーキ操作装置 252:ペダルブラケ
ット 258:ブレーキペダル 264:力検出レ
バー 300:中間レバー 306:連結リンク
320:ブレーキ操作装置 322:ペダルブラケ
ット 328:ブレーキペダル 348:力検出レバー
360:ブレーキ操作装置 362:ペダルブラケッ
ト 368:ブレーキペダル 372:力検出レバ
ー 410:ブレーキ操作装置 412:ブレーキ
ペダル 418:ペダルブラケット
Claims (5)
- 【請求項1】 入力部材としてのブレーキペダルと出力
部材としての出力ロッドとを含むブレーキ操作装置であ
って、 車体に対して固定的に設けられた車体側固定部と、 前記ブレーキペダルの踏込みに基づく力を伝達する回動
部材を回動可能に支持するとともに、前記車体側固定部
に対して半径方向に移動可能な可動支持軸と、 前記車体側固定部に固定的に設けられた力検出器を備
え、前記ブレーキペダルから前記出力ロッドに力が伝達
される際における前記可動支持軸の移動力を検出する力
検出装置とを含むことを特徴とするブレーキ操作装置。 - 【請求項2】 前記回動部材が前記ブレーキペダルと前
記出力ロッドとの間に設けられた中間レバーであること
を特徴とする請求項1に記載のブレーキ操作装置。 - 【請求項3】 両端がそれぞれピンにより前記ブレーキ
ペダルと前記中間レバーとに相対回動可能に接続される
ことにより、それらブレーキペダルと中間レバーとを連
結する連結リンクを含むことを特徴とする請求項2に記
載のブレーキ操作装置。 - 【請求項4】 前記回動部材が前記ブレーキペダルであ
ることを特徴とする請求項1に記載のブレーキ操作装
置。 - 【請求項5】 前記力検出装置が、前記車体側固定部に
回動可能に支持され、その支持された部分から離れた第
一部および第二部のうち、第一部が前記可動支持軸に係
合させられ、第二部が前記力検出器に係合させられた力
検出レバーを含むことを特徴とする請求項1ないし4の
いずれか1つに記載のブレーキ操作装置。
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