JP4823742B2 - 自動二輪車のブレーキ装置 - Google Patents
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このように構成することで、ブレーキ回路の液圧にかかわらず迅速にブレーキ操作部の操作開始を検出して、ブレーキ回路を開閉弁によって遮断して液損シミュレータを作動させるタイミングをより早くすることができる。
さらに、ブレーキ操作部のストローク量の増加に対する操作力の増加をスムーズに行いつつ、液圧センサの検出結果に基づいてモジュレータを制御してブレーキ作動部に所定の液圧を付与することができる。
また、例えば、ライダーがブレーキ操作部に軽く指をかけた状態で走行している場合など、ブレーキを操作する意思がないにもかかわらずブレーキ操作が検出されているような場合であっても、所定時間経過することで開閉弁の待機状態を解除することができる。
請求項3に記載した発明は、請求項1又は2に記載の自動二輪車のブレーキ装置において、前記スイッチは、ブレーキランプを点灯させるためのブレーキランプスイッチであることを特徴とする。
このように構成することで、ブレーキランプスイッチを、ブレーキ操作開始を検出するスイッチと兼用することができる。
このように構成することで、例えば、スイッチからの入力が何らかの理由で無かった場合であっても、前記解除後に液圧が発生したとしても、液圧センサの検出結果に基づいてブレーキ制御を行うことができる。
このように構成することで、ブレーキレバーの操作荷重が増加することがない上、ブレーキレバーが地面に接触した場合でも、ストロークセンサに過剰な力が働かない。
このように構成することで、ハンドル転舵による影響を受けにくくすることができる。
このように構成することで、マスターシリンダの軸線方向とストロークの伸び方向とにおける構成をコンパクトにすることができる。
このように構成することで、ブレーキレバーの回動にリニアな動作でストロークセンサをストロークさせることができる。
また、ブレーキ操作部のストローク量の増加に対する操作力の増加をスムーズに行いつつ、液圧センサの検出結果に基づいてモジュレータを制御してブレーキ作動部に所定の液圧を付与することができるため、より精度良く制動力を制御することができる効果がある。
さらに、例えば、ライダーがブレーキ操作部に軽く指をかけた状態で走行している場合など、ブレーキを操作する意思が無いにもかかわらずブレーキ操作が検出されているような場合であっても、所定時間経過することで開閉弁の待機状態を解除することができるため、開閉弁の電力消費を低減することができる効果がある。
図1はこの発明の1実施形態の自動二輪車のブレーキ装置の液圧回路図を示している。同図に示すようにこの第1の実施形態のブレーキ装置は、相互に独立した前輪側のブレーキ回路1aと後輪側のブレーキ回路1bとがコントローラ(ECU)20により連係されたものである。
また、このブレーキ装置では前後輪の一方側をブレーキ操作することにより前後の車輪制動手段が連動して制動動作するブレーキシステム(CBS;COMBINED BRAKE SYSTEM,以下、「CBS」という。)を採用している。
更に、このブレーキ装置ではABSを採用している。
そして、前記分岐通路8には第2の電磁開閉弁V2を迂回してバイパス通路15が設けられ、このバイパス通路15には液損シミュレータ9側からマスターシリンダ3方向への作動液の流れを許容する逆止弁16が設けられている。
ここで、前記電動モータ23は、PWM制御により入力デューティ比(ON時間/ON時間+OFF時間)で決定される電流値を調整することで、前述したカム機構21の回動位置で決定されるピストン18の位置を電気的に正確且つ簡単に調整し、前記液圧室19の圧力を調整するようになっている。
まず、ブレーキ操作部2の操作開始直後の領域であるストローク量(縦軸)が0〜5mm程度の範囲(以下、マスターシリンダ無効ストローク領域と呼ぶ)では、ブレーキキャリパ4のピストンは作動せずブレーキ操作部2の操作力(横軸)は2〜3Nから微小な増加に留まる(図中、太い破線で示す)。
図3は、ブレーキ操作部2のレバー又はペダルのストローク量[mm](縦軸)に対する、そのレバー又はペダルの操作力[N](横軸)の変化を示したものである。この図3に示すように、まず、ブレーキ操作部2の操作を開始してレバー又はペダルのストローク量(以下、単にストローク量と呼ぶ)を0〜5mmに増加させると、レバー又はペダルの操作力(以下、単に操作力と呼ぶ)は2〜3Nから6Nまで緩やかに増加し、ストローク量が4mm程度となった時に前述したブレーキランプスイッチ32がブレーキ操作部2の操作を検知して、コントローラ20は前述したスタンバイ状態に切り換える。ここで、ストローク量が0〜5mmの領域は、マスターシリンダ3の無効ストローク領域(図中太い破線で示す部分)でありストローク量が増加してもマスターシリンダ3から発生する液圧の増加は微小なものとなる。
更に、ブレーキ操作部2のストローク量の増加に対する操作力の増加をスムーズに行いつつ、圧力センサ28の検出結果に基づいて液圧モジュレータ6を制御してブレーキキャリパ4に所定の液圧を付与することができるため、より精度良く制動力を制御することができる。
また、ストロークセンサ66を右ハンドル40のブレーキ操作部2に設けた場合を説明したが、ブレーキペダル側に設けてもよい。
3 マスターシリンダ
4 ブレーキキャリパ(ブレーキ作動部)
5 主ブレーキ通路(ブレーキ回路)
6 液圧モジュレータ(モジュレータ)
9 液損シミュレータ
28 圧力センサ(液圧センサ)
32 ブレーキランプスイッチ(スイッチ)
61 ピボットボルト(回動軸)
66 ストロークセンサ
71 延長アーム(アーム部材)
V1 第1の電磁開閉弁(開閉弁)
Claims (8)
- マスターシリンダ(3)から液圧を発生させるブレーキ操作部(2)と、
付与された液圧に応じて車輪に制動力を与えるブレーキ作動部(4)と、
前記ブレーキ操作部(2)と前記ブレーキ作動部(4)とを接続するブレーキ回路(5)のブレーキ操作部(2)側とブレーキ作動部(4)側とを遮断する常開型の開閉弁(V1)と、
前記ブレーキ回路(5)のブレーキ操作部(2)側に設けられ液圧を検出する液圧センサ(28)と、
該液圧センサ(28)の検出結果に基づいて前記ブレーキ作動部(4)へ所定の液圧を付与するモジュレータ(6)と、
前記ブレーキ回路(5)の遮断時にブレーキ操作部(2)に反力を付与する液損シミュレータ(9)と、
を備え、前記液圧センサ(28)の検出結果に基づいて前記モジュレータ(6)を制御して前後輪に制動力を配分する自動二輪車のブレーキ装置において、
前記ブレーキ操作部(2)は、その作動開始を検出するスイッチ(32)を備え、
前記開閉弁(V1)は、前記スイッチ(32)により前記ブレーキ操作部(2)の作動を検出した場合に前記ブレーキ回路(5)を遮断するとともに、このブレーキ回路(5)を遮断した待機状態で前記液圧センサ(28)に所定時間入力がない場合に前記ブレーキ回路(5)の遮断を解除することを特徴とする自動二輪車のブレーキ装置。 - 前記ブレーキ回路(5)の前記開閉弁(V1)よりもブレーキ操作部(2)側には、常閉型の第2開閉弁(V2)を介して前記モジュレータが接続され、前記ブレーキ回路(5)の前記開閉弁(V1)よりも前記ブレーキ作動部(4)側には常閉型の第3開閉弁(V3)を介して前記液損シミュレータ(9)が接続され、前記ブレーキ操作部(2)の作動を検出した場合に前記第2開閉弁(V2)を開き、前記ブレーキ回路(5)の遮断時に前記第3開閉弁(V3)を開くことを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車のブレーキ装置。
- 前記スイッチ(32)は、ブレーキランプを点灯させるためのブレーキランプスイッチであることを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車のブレーキ装置。
- 前記スイッチ(32)の検出結果にかかわらず、前記液圧センサ(28)が所定の圧力を検出すると、前記開閉弁(V1)の作動を開始させ、前記モジュレータ(6)が前記ブレーキ作動部(4)に所定の液圧を付与することを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の自動二輪車のブレーキ装置。
- 前記スイッチ(32)はストロークセンサ(66)で構成され、該ストロークセンサ(66)はストロークの伸び方向でブレーキの操作量を検知することを特徴とする請求項1又は2に記載の自動二輪車のブレーキ装置。
- 前記ストロークセンサ(66)は、マスターシリンダ(3)の下方に配置されることを特徴とする請求項5に記載の自動二輪車のブレーキ装置。
- 前記ストロークセンサ(66)は、前記ストロークの伸び方向が前記マスターシリンダ(3)の軸線方向に対し略直交するように配置されていることを特徴とする請求項5に記載の自動二輪車のブレーキ装置。
- 前記ストロークセンサ(66)は、前記ブレーキ操作部(2)のブレーキレバーの回動軸(61)により軸支され、前記ブレーキレバーと一体的に回転するアーム部材(71)によりストロークされることを特徴とする請求項7に記載の自動二輪車のブレーキ装置。
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