JP2001206097A - 車両用追従走行制御装置 - Google Patents

車両用追従走行制御装置

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JP2001206097A
JP2001206097A JP2000013389A JP2000013389A JP2001206097A JP 2001206097 A JP2001206097 A JP 2001206097A JP 2000013389 A JP2000013389 A JP 2000013389A JP 2000013389 A JP2000013389 A JP 2000013389A JP 2001206097 A JP2001206097 A JP 2001206097A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】先行車の追従制御において、路側リフレクタ等
の停止物を誤認識したときに運転者に違和感を与える減
速状態を抑制する。 【解決手段】 制動対象物を捕捉していない状態では、
ステップS3で自車速と設定車速との偏差に基づく目標
減速度GV * を算出し、ステップS25で目標減速度G
V * に基づいてスロットル開度を制御して車速制御を行
う。この車速制御状態で、制動対象物を捕捉したとき
に、制動対象物が停止しているときには、ステップS1
9〜S23で停止継続時間TS を計測し、TS <TSS
ときには路側リフレクタ等の停止物を誤認識している可
能性があると判断してブレーキアクチュエータを使用す
る制動を抑制し、TS ≧TSSのときには停止している先
行車停止状態と判断して車間距離と目標車間距離との偏
差に基づいて算出される目標加減速度GL * に基づいて
ブレーキアクチュエータを使用する制動制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自車両前方の追
従制御対象車両に追従して走行制御を行うようにした車
両用追従走行制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の車両用追従走行制御装置として
は、例えば特開平7−40762号公報に記載されたも
のがある。この従来例には、3ビーム方式の固定式レー
ザーレーダ装置を使用して自車両が走行する車線上に存
在する先行車両や隣接車線の割込車両等を検知するが、
中央ビームと左右ビームとを用いた3ビーム方式を使用
した場合には、高速道路等を走行する場合に路側リフレ
クタ、車間距離確認用表示板等に左右ビームが当たり、
その反射ビームを認識することにより、停止物と誤判断
することにより、定速走行制御が解除されることを防止
するために、中央ビームと左右ビームにより車間距離を
検出し、実車間距離から相対速度を算出すると共に、検
出された一定値以下の実車間距離が左右のビームのみに
よって検出され、且つ相対速度と実車速とが同じである
ときには、誤検出と判断して定速走行制御を継続するよ
うにした車両の速度制御装置が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の車両用追従走行制御装置にあっては、追従制御対象
車両の検出能力を上げるためには追従対象とする範囲を
広げなければならず、誤認識とはトレードオフの関係に
あり、現実的には走行路上のリフレクタ、キャッツアイ
等の停止物を誤認識するような場合もある。このため、
追従走行制御を低車速域まで行おうとすると誤認識によ
る制動が発生する場合があり、運転者に違和感を与えた
り、乗り心地が悪化するという未解決の課題がある。
【0004】そこで、本発明は、上記従来例の未解決の
課題に着目してなされたものであり、追従制御対象車両
の検出能力を上げて、走行路上のリフレクタ、キャッツ
アイ等の停止物を誤認識した場合に、運転者に違和感を
与えたり、乗り心地を悪化させる制動状態に移行するこ
とを抑制することができる車両用追従走行制御装置を提
供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る車両用追従走行制御装置は、自車両
の車速を検出する車速検出手段と、自車両前方の追従制
御対象車両との車間距離を検出する車間距離検出手段
と、目標車間距離を設定する目標車間距離設定手段と、
該目標車間距離設定手段で設定した目標車間距離と前記
車間距離検出手段で検出した車間距離との車間距離偏差
を小さくするように自車両の駆動力及び制動力の何れか
を制御する動力制御手段とを備えた車両用追従走行制御
装置において、前記動力制御手段は、前記車間距離偏差
に基づいて第1の減速度で減速制御する第1の減速制御
手段と、該第1の減速制御手段よりも小さな第2の減速
度で減速制御する第2の減速制御手段と、前記追従制御
対象車両の停止状態を検出したときに正当な停止状態で
あるか否かを判定する停止状態判定手段と、該停止状態
判定手段で正当な停止状態と判定したときには前記第1
の減速制御手段を選択し、正当でない停止状態と判定し
たときには前記第2の減速制御手段を選択する減速制御
選択手段とを備えていることを特徴としている。
【0006】この請求項1に係る発明においては、停止
状態判定手段で、追従制御対象車両の停止状態を検出し
たときに正当な停止状態即ち追従制御対象車両が減速し
て停止状態に至ったとき或いは渋滞の最後尾の停止車両
や信号待ちの停止車両に接近したときには、第1の減速
制御手段を選択することにより、車間距離偏差に応じた
減速度制御を行うが、正当でない停止状態即ちリフレク
タ、キャッツアイ等を誤認識したときには第2の減速制
御手段を選択することにより、小さな減速度で減速制御
する。
【0007】また、請求項2に係る車両用追従走行制御
装置は、請求項1に係る発明において、前記第2の減速
制御手段が、エンジンブレーキ力を利用して減速するよ
うに構成されていることを特徴としている。この請求項
2に係る発明においては、第2の減速制御手段がスロッ
トル開度を絞ることによるエンジンブレーキ力を利用し
て減速することから、誤認識時の減速度を小さい値に抑
制することができ、この状態で、正当な停止状態と判定
したときに速やかに第1の減速制御手段で制動装置を作
動させて制動状態に移行することができる。
【0008】さらに、請求項3に係る車両用追従走行制
御装置は、請求項1に係る発明において、前記第2の減
速制御手段が、車間距離偏差に基づいて減速量を算出す
る際の算出ゲインが前記第1の減速制御手段の算出ゲイ
ンより小さい値に設定されていることを特徴としてい
る。この請求項3に係る発明においては、第2の減速制
御手段で、車間距離偏差に基づいて減速度を算出する際
の減速量算出ゲインが第1の減速制御手段の算出ゲイン
より小さい値に設定されているので、第2の減速制御手
段の構成を第1の減速制御手段と同様の構成とすること
ができる。
【0009】さらにまた、請求項4に係る車両用追従走
行制御装置は、請求項1に係る発明において、前記第2
の減速制御手段は、車間距離偏差に基づいて減速制御す
る際の減速度変化量を抑制する制限値が前記第1の減速
制御手段の制限値より小さい値に設定されていることを
特徴としている。この請求項4に係る発明においては、
第2の減速制御手段で減速度や制動圧指令値等の減速変
化量を抑制する制限値を第1の減速制御手段の制限値よ
り小さい値に設定することにより、第1の減速制御手段
に比較して緩やかな減速制御を行う。
【0010】なおさらに、請求項5に係る車両用追従走
行制御装置は、自車両の車速を検出する車速検出手段
と、自車両前方の追従制御対象車両との車間距離を検出
する車間距離検出手段と、目標車間距離を設定する目標
車間距離設定手段と、該目標車間距離設定手段で設定し
た目標車間距離と前記車間距離検出手段で検出した車間
距離との車間距離偏差を小さくするように自車両の駆動
力及び制動力の何れかを制御する車間距離制御手段と、
車速検出手段で検出した車速と目標車速との車速偏差を
小さくするように自車両の駆動力及び制動力の何れかを
制御する車速制御手段とを備えた車両用追従走行制御装
置において、前記追従制御対象車両の停止状態を検出し
たときに正当な停止状態であるか否かを判定する停止状
態判定手段と、該停止状態判定手段で正当な停止状態と
判定したときには前記車間距離制御手段を選択し、正当
でない停止状態と判定したときには前記車速制御手段を
選択する制御選択手段とを備えていることを特徴として
いる。
【0011】この請求項5に係る発明においては、停止
状態判定手段で追従制御対象車両が正当な停止状態にあ
ると判定したときには、車間距離制御手段によって目標
車間距離と実際の車間距離との偏差に応じた減速制御を
行い、停止状態判定手段で正当でない停止状態にあると
判定したときには設定車速に維持する車速制御を行うこ
とにより、制動状態となることを回避する。
【0012】また、請求項6に係る車両用追従走行制御
装置は、請求項1乃至5の何れかの発明において、前記
停止状態判定手段が、追従制御対象車両の停止状態を検
出したときの検出継続時間が設定値以上であるときに正
当な停止状態と判定し、検出継続時間が設定値未満であ
るときに正当でない停止状態であると判定するように構
成されていることを特徴としている。
【0013】この請求項6に係る発明においては、追従
制御対象車両の停止状態を判断する際に、停止状態を検
出している継続時間が設定値以上であるときには、先行
車両が正当に停止しているものと判断し、停止状態を検
出している継続時間が設定値未満であるときにはリフレ
クタ、キャッツアイ等の反射による誤認識であると判断
する。
【0014】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、追従走行
中に先行車が減速して停止した場合には正当な停止状態
と判断されて、第1の減速制御手段で目標車間距離を維
持するように減速制御が行われるが、リフレクタやキャ
ッツアイ等の停止物を誤検出した場合には、正当な停止
状態ではないと判断されて、第2の減速制御手段で、緩
やかな減速制御が行われることにより、誤認識状態で運
転者に違和感を与えたり、乗り心地が悪化することを確
実に抑制することができるという効果が得られる。
【0015】また、請求項2に係る発明によれば、第2
の減速制御手段は制動装置を作動させることなくエンジ
ンブレーキ力でのみ減速するので、より緩やかな減速状
態とすことができ、運転者に違和感を与えたり、乗り心
地が悪化することをより確実に抑制することができると
いう効果が得られる。さらに、請求項3に係る発明によ
れば、第1の減速制御手段及び第2の減速制御手段を同
一構成として、減速変化量を算出する算出ゲインを第2
の減速制御手段の方が小さい値に設定するだけでよいの
で、設計が容易であるという効果が得られる。
【0016】さらにまた、請求項4に係る発明によれ
ば、請求項3に係る発明と同様に、第1の減速制御手段
及び第2の減速制御手段を同一構成として、減速変化量
を制限する制限値を第2の減速制御手段の方が小さい値
に設定するだけでよいので、設計が容易であるという効
果が得られる。なおさらに、請求項5に係る発明によれ
ば、停止状態判定手段で追従制御対象車両が正当な停止
状態にあると判定したときには、車間距離制御手段によ
って目標車間距離と実際の車間距離との偏差に応じた減
速制御を行い、停止状態判定手段で正当でない停止状態
にあると判定したときには設定車速に維持する車速制御
を行うことにより、制動状態となることを回避すること
ができ、リフレクタやキャッツアイ等を誤認識したとき
に、運転者に与える違和感や乗り心地の悪化を確実に防
止することができるという効果が得られる。
【0017】また、請求項6に係る発明によれば、追従
制御対象車両に対する停止状態の判断を、停止状態を検
出している継続時間が設定値以上であるか否かによって
正当であるか誤認識であるかを判断するので、正確な誤
認識判定を行うことができるという効果が得られる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明の第1の実施形態を
示す概略構成図であって、図中、1FL,1FRは従動
輪としての前輪、1RL,1RRは駆動輪としての後輪
であって、後輪1RL,1RRは、エンジン2の駆動力
が自動変速機3、プロペラシャフト4、最終減速装置5
及び車軸6を介して伝達されて回転駆動される。
【0019】前輪1FL,1FR及び後輪1RL,1R
Rには、夫々制動力を発生するディスクブレーキ7が設
けられていると共に、これらディスクブレーキ7の制動
油圧が制動制御装置8によって制御される。ここで、制
動制御装置8は、図示しないブレーキペダルの踏込みに
応じて制動油圧を発生すると共に、追従制御用コントロ
ーラ20から供給される制動圧指令値PBDの大きさに応
じた制動油圧を発生してディスクブレーキ7に供給する
ように構成されている。
【0020】また、エンジン2には、その出力を制御す
るエンジン出力制御装置9が設けられている。このエン
ジン出力制御装置9は、エンジン出力の制御方法とし
て、スロットルバルブ11の開度を調整してエンジン回
転数を制御する方法と、アイドルコントロールバルブの
開度を調整してエンジン2のアイドル回転数を制御する
方法とが考えられるが、本実施形態では、スロットルバ
ルブ11の開度を調整する方法が採用されている。
【0021】さらに、自動変速機3には、その変速位置
を制御する変速機制御装置10が設けられている。一
方、車両の前方側の車体下部には、先行車両との間の車
間距離Lを検出する車間距離検出手段としてのレーダ装
置で構成される車間距離センサ12が設けられている。
この車間距離センサ12としては、例えばレーザ光を前
方に掃射して先行車両からの反射光を受光することによ
り、先行車両と自車両との車間距離Lを計測するレーダ
装置や電波や超音波を利用して車間距離Lを計測する距
離センサを適用することができる。
【0022】また、車両には、自動変速機3の出力側に
配設された出力軸の回転速度を検出することにより、自
車速Vsを検出する車速センサ13が配設され、さらに
エンジン回転速度NE を検出するエンジン回転速度セン
サ14とトルクコンバータの出力回転速度NT を検出す
るトルクコンバータ出力回転速度センサ15とが配設さ
れている。
【0023】そして、車間距離センサ12、車速センサ
13、エンジン回転速度センサ14及びトルクコンバー
タ出力回転速度センサ15の各出力信号が追従制御用コ
ントローラ20に入力され、この追従制御用コントロー
ラ20によって、車間距離センサ12で検出した車間距
離L、車輪速度センサ13で検出した自車速Vs、エン
ジン回転速度センサ14で検出したエンジン回転速度N
E 及びトルクコンバータ出力回転速度センサ15で検出
したトルクコンバータ出力回転速度NT に基づいて、制
動制御装置8、エンジン出力制御装置9及び変速機制御
装置10を制御することにより、先行車両との間に適正
な車間距離を維持しながら追従走行する追従走行制御を
行うと共に、追従制御対象車両の停止状態を検出したと
きに正当な停止状態であるか否かを判定し、この判定結
果に応じて異なる制動制御を行う。
【0024】次に、上記実施形態の動作を追従制御用コ
ントローラ20で実行する制御処理手順を示す図2のフ
ローチャートを伴って説明する。追従追従制御用コント
ローラ20では、図2に示す走行制御処理を所定時間
(例えば10msec)毎のタイマ割込処理として実行
する。この走行制御処理は、先ず、ステップS1で、車
間距離センサ12で検出した車間距離Lを読込むと共
に、車輪速度センサ13で検出した自車速Vsを読込
み、次いでステップS2に移行して、車間距離センサ1
2で先行車を捕捉しているか否かを判定する。この判定
は、車間距離Lが予め設定された設定車間距離Ls以下
であるか否かを判定することにより行い、L>Lsであ
るときには、追従制御対象となる先行車がいないものと
判断して、ステップS3に移行し、運転者が予め設定し
た目標車速V* に実際の自車速Vsが一致するように目
標加減速度G V * を算出する。この目標加減速度GV *
は、先ず、目標車速V* から自車速Vsを減算して車速
偏差ΔVs(=V* −Vs)を算出し、この車速偏差Δ
Vsに基づいて下記(1)式の演算を行うことにより算
出し、これを目標加減速度G*としてRAM等の記憶装
置に形成した目標加減速度記憶領域に更新記憶し、次い
でステップS4で後述する制動制御フラグFBをディス
クブレーキ7による制動力を作用させない“0”にリセ
ットすると共に、後述する停止継続時間計測状態フラグ
FSを計測状態ではないことを表す“0”にリセット
し、さらに後述する走行継続時間計測状態フラグFRを
計測状態ではないことを表す“0”にリセットすると共
に、後述する先行車捕捉状態フラグFTを走行状態では
ないことを表す“0”にリセットしてから後述するステ
ップS25に移行する。
【0025】 GV * =kPV・ΔVs+kIV・∫ΔVsdt+kDV・dΔVs/dt……(1) この(1)式で右辺第1項、第2項及び第3項はPID
制御におけるフィートバック項で、kPVは比例ゲイン、
IVは積分ゲイン、kDVは微分ゲインである。一方、ス
テップS2の判定結果が、L≦Lsであるときには追従
制御対象となる先行車が存在するものと判断してステッ
プS5に移行し、車間距離Lを微分して相対速度ΔVRE
を算出し、次いでステップS6に移行して、自車速Vs
に相対速度ΔVREを加算して先行車車速Vt(=Vs+
ΔVRE)を算出する。
【0026】次いで、ステップS7に移行して、自車速
Vsと自車が現在の先行車の後方L 0 [m]の位置に到
達するまでの時間T0 (車間時間)とから下記(2)式
に従って先行車と自車との間の目標車間距離L* を算出
する。 L* =Vt×T0 +LS …………(2) この車間時間という概念を取り入れることにより、車速
が速くなるほど、車間距離が大きくなるように設定され
る。なお、LS は停止時車間距離である。
【0027】次いで、ステップS8に移行して、目標車
間距離L* から実際の車間距離Lを減算した距離偏差Δ
L(=L* −L)を算出し、次いでステップS9に移行
して、距離偏差ΔLに基づいて下記(3)式の演算を行
って距離偏差用目標加減速度GL * を算出し、これを目
標加減速度G* として目標加減速度記憶領域に更新記憶
する。
【0028】 GL * =kPL・ΔL+kIL・∫ΔLdt+kDL・dΔL/dt……(3) この(3)式でも右辺第1項、第2項及び第3項はPI
D制御におけるフィートバック項であり、kPLは比例ゲ
イン、kILは積分ゲイン、kDLは微分ゲインである。次
いで、ステップS10に移行して、先行車を捕捉したと
きに先行車が走行状態であったことを表す先行車捕捉状
態フラグFTが“1”にセットされているか否かを判定
し、これが先行車走行状態であることを表す“1”にセ
ットされているときには直接後述するステップS25に
ジャンプし、先行車走行状態ではないことを表す“0”
にリセットされているときにはステップS11に移行す
る。
【0029】このステップS11では、先行車車速Vt
が“0”であるか否かを判定し、Vt>0であるときに
は、先行車が走行中であり、停止物ではないものと判断
してステップS12に移行して、走行継続時間計測状態
フラグFRが“1”にセットされているか否かを判定
し、これが“0”にリセットされているときには、ステ
ップS13に移行して、走行継続時間TR を“0”にク
リアしてからステップS14に移行して、走行継続時間
計測状態フラグFRを“1”にセットしてから後述する
ステップS25に移行する。
【0030】また、ステップS12の判定結果が走行継
続時間計測状態フラグFRが“1”にセットされている
ものであるときには、ステップS15に移行して、現在
の走行継続時間TR を“1”だけインクリメントした値
を新たな走行継続時間TR として設定してからステップ
S16に移行する。このステップS16では、現在の走
行継続時間TR が予め設定された比較的短い設定時間T
RS以上であるか否かを判定し、TR <TRSであるときに
は直接後述するステップS17にジャンプし、TR ≧T
RSであるときにはステップS17に移行して、後述する
停止継続時間計測状態フラグFSを“0”にリセットす
ると共に、先行車捕捉状態フラグFTを“1”にセット
してからステップS18に移行する。
【0031】このステップS18では、ディスクブレー
キ7を作動させる制動制御を中止するか否かを表す制動
制御フラグFBをディスクブレーキ7を作動状態とする
“1”にセットしてから後述するステップS25に移行
する。また、前記ステップS11の判定結果が、Vt=
0であるときには先行車が停止物であると判断してステ
ップS19に移行する。
【0032】このステップS19では、先行車が停止状
態を継続する停止継続時間計測状態であるか否かを表す
停止継続時間計測状態フラグFSが“1”にセットされ
ているか否かを判定し、FS=“0”であるときにはス
テップS20に移行して、停止継続時間TS を“0”に
クリアし、次いでステップS21に移行して、停止経過
時間計測状態フラグFSを“1”にセットすると共に、
走行継続時間計測状態フラグFRを“0”にリセットし
てから後述するステップS25に移行し、FS=“1”
であるときには、ステップS22に移行して、現在の停
止経過時間TSに“1”をインクリメントして新たな停
止経過時間TS を算出し、次いでステップS23に移行
して、算出した停止経過時間TS が予め設定した設定時
間TSS以上となったか否かを判定し、TS ≧TSSである
ときには先行車の正当な停止状態であるものと判断して
前記ステップS17に移行し、TS <TSSであるときに
はリフレクタやキャッツアイ等を誤認識している可能性
があるものと判断してステップS24に移行する。
【0033】このステップS24では、制動制御フラグ
FBをディスクブレーキ7での制動動作を行わない非制
動状態とする“0”にリセットしてからステップS25
に移行する。このステップS25では、目標加減速度記
憶領域に記憶されている目標加減速度G* に基づいて目
標スロットル開度θ* を算出し、これら目標スロットル
開度θ* をエンジン出力制御装置9に出力する。
【0034】ここで、目標スロットル開度θ* は、先
ず、距離偏差用目標加減速度GL * に基づいて下記
(4)式の演算を行って目標車輪トルクτW * を算出す
る。 τW =r・m・GL * …………(4) また、エンジン回転速度センサ14で検出したエンジン
回転速度NE (rpm)及びトルクコンバータ出力回転
速度センサ15で検出したトルクコンバータ出力回転速
度NT (rpm)に基づいて下記(5)式の演算を行っ
て速度比eを算出する。
【0035】e=NT /NE …………(5) 次いで、速度比eをもとに予めROM等の記憶装置に予
め記憶された図3に示すトルク比算出マップを参照して
トルク比ηT を算出する。ここで、トルク比算出マップ
は、図3に示すように、速度比eが“0”であるときに
最大トルク比η Tmaxを採り、この状態から速度比eが増
加するに応じてトルク比ηT が直線的に減少するように
設定されている。
【0036】そして、目標車輪トルクτW * 、トルク比
ηT 及びギヤ比ηG に基づいて下記(6)式の演算を行
って目標エンジントルクτE * を算出する。 τE * =τW * /ηT ・ηG …………(6) 次いで、算出した目標エンジントルクτE * とエンジン
回転速度NE とをもとに、予めROM等の記憶装置に記
憶されたスロットル開度算出マップを参照して目標スロ
ットル開度θ* を算出する。ここで、スロットル開度算
出マップは、図4に示すように、横軸にエンジン回転速
度NE をとり、縦軸に目標エンジントルクτE * をとっ
て、目標スロットル開度θ* をパラメータとして設定さ
れており、目標スロットル開度θ* が40%程度である
ときにエンジン回転速度NE の増加に応じて略直線的に
減少し、これより大きな目標スロットル開度θ* が60
%〜100%に増加すると、その増加量が多くなるに従
って弯曲率が大きくなる凸状に設定され、逆に目標スロ
ットル開度θ* が20〜0%に減少すると、その減少量
が多くなるに従って弯曲率が大きくなる凹状に設定され
ている。そして、目標スロットル開度θ* が20%以下
となるとエンジン回転速度NE が増加したときに目標エ
ンジントルクτE * が負となってエンジンブレーキ力を
発生する。
【0037】次いで、ステップS26に移行して、停止
経過時間計測状態フラグFSが“0”にリセットされて
いるか否かを判定し、これが“0”にリセットされてい
るときにはディスクブレーキ7による制動制御を行わな
いものと判断してステップS27に移行し、目標制動圧
B * を“0”にクリアし、この目標制動圧PB * を制
動制御装置8に出力してからタイマ割込処理を終了して
所定のメインプログラムに復帰し、制動制御フラグFB
が“1”にセットされているときにはディスクブレーキ
7による制動制御を行うものと判断してステップS28
に移行する。
【0038】このステップS28では、実際のスロット
ル開度θ、エンジン回転速度NE 、目標加減速度G*
に基づいて目標制動圧PB * を算出し、これを制動制御
装置8に出力してからタイマ割込処理を終了して所定の
メインプログラムに復帰する。この目標制動圧P
B * は、先ず、スロットル開度センサ16で検出した実
際のスロットル開度θとエンジン回転速度センサ14で
検出したエンジン回転速度N E とから前述した図4のス
ロットル開度算出マップを参照してエンジントルクτ E
を算出する。
【0039】このエンジントルクτE 、トルク比ηT
びギヤ比ηG に基づいて下記(7)式の演算を行うこと
により、車輪トルク推定値τW を算出する。 τW =τE ・ηT ・ηG …………(7) 次いで、車輪トルク推定値τW 、車両重量m及び車輪半
径rに基づいて下記(8)式の演算を行うことにより、
加減速度推定値Gを算出する。
【0040】 G=τW /r・m …………(8) 次いで、目標加減速度記憶領域に記憶されている前記
(1)式又は(3)式に基づく目標加減速度G* と加減
速度推定値Gとに基づいて下記(9)式の演算を行って
加減速度偏差ΔGを算出する。 ΔG=GL * −G …………(9) そして、車輪半径r、車両重量m及び加減速度偏差ΔG
に基づいて下記(10)式の演算を行って目標制動トル
クτB * を算出する。
【0041】 τB * =r・m・ΔG/2 …………(10) この目標制動トルクτB * と制御ゲインkとに基づいて
下記(11)式の演算を行って目標制動圧PB * を算出
する。 PB * =−k・τB * …………(11) また、エンジン出力制御回路9では、追従制御用コント
ローラ20から入力される目標スロットル開度θ* とス
ロットル開度センサ16で検出した実スロットル開度θ
とのスロットル開度偏差Δθを算出し、このスロットル
開度偏差Δθに基づいて下記(12)式の演算を行って
スロットルアクチュエータ指令値θT を算出し、これを
スロットルアクチュエータ11に出力してスロットル開
度θを制御する。
【0042】 θT =kPT・Δθ+kIT・∫Δθdt+kDT・dΔθ/dt……(13) ここで、kPTは比例ゲイン、kITは積分ゲイン、kDT
微分ゲインである。さらに、制動制御装置8では、追従
制御用コントローラ20から入力される目標制動圧PB
* と実際の制動圧PB との制動圧偏差ΔPB を算出し、
この制動圧偏差ΔPB に基づいて下記(13)式の演算
を行って制動圧PBTを算出し、この制動圧指令値PBT
応じた制動圧Pをディスクブレーキ7に出力する。
【0043】 PBT=kPB・ΔPB +kIB・∫ΔPB dt+kDB・dΔPB /dt…(13) ここで、kPTは比例ゲイン、kITは積分ゲイン、kDT
微分ゲインである。この図2の制御演算処理が動力制御
手段に対応し、このうちステップS18、S26及びS
28の処理が第1の減速制御手段に対応し、ステップS
24、S26及びS27の処理が第2の減速制御手段に
対応し、ステップS11、S19〜S23の処理が停止
状態判定手段に対応している。
【0044】したがって、今、自車両が運転者が目標車
速V* を設定して追従制御状態にあり、車間距離センサ
12で先行車を捕捉していない状態では、図2の制御処
理におけるステップS2からステップS3に移行して、
目標車速V* と現在の自車速Vsとの車速偏差ΔVに基
づいて前記(1)式の演算を行って車速制御用目標加減
速度GV * を算出し、次いでステップS4で制動制御フ
ラグFBを“0”にリセットすると共に、停止継続時間
計測状態フラグFSを“0”にリセットし、さらに、走
行継続時間計測状態フラグFRを“0”にリセットする
と共に、先行車捕捉状態フラグFTを“0”にリセット
してからステップS25に移行することにより、このス
テップS25で目標スロットル開度θ* を算出してこれ
をエンジン出力制御装置9に出力し、次いでステップS
16を経てステップS20に移行し、目標制動圧PB *
を“0”に設定し、これを制動制御装置8に出力する。
このため、ディスクブレーキ7で制動力を発揮すること
なく、スロットル開度の制御のみで自車速Vsが予め設
定した目標車速V* に一致するように車速制御が行われ
る。
【0045】この車速制御状態で、自車両の走行してい
る走行レーンの自車両より低速で走行している先行車に
追いつくことにより、車間距離センサ12で先行車を捕
捉する状態となると、図2のステップS2からステップ
S5に移行し、先行車との相対速度ΔVREを算出し、次
いでステップS6で先行車速度Vtを算出し、次いでス
テップS7で目標車間距離L* を算出し、さらにステッ
プS8で車間距離偏差ΔLを算出してから、ステップS
9に移行して、車間距離偏差ΔLを小さくするための車
間距離用目標加減速度GL * が算出される。次いで、ス
テップS10で前回の車速制御処理で先行車捕捉状態フ
ラグFTが“0”にリセットされているので、ステップ
S11に移行して、先行車が停止状態であるか否かを判
定し、走行中であるので、ステップS12に移行し、走
行継続時間計測状態フラグFRが“0”にリセットされ
ているので、ステップS13に移行して、走行継続時間
R を“0”にクリアし、次いでステップS14に移行
して、走行継続時間計測状態フラグFRを“1”にセッ
トしてから前記ステップS25に移行する。このため、
ステップS25でステップS9で算出された車間距離L
と目標車間距離L*との偏差に基づく目標加減速度GL
* に基づいて目標スロットル開度θ* が算出され、これ
がエンジン出力制御装置9に出力され、この状態では制
動状態フラグFBが“0”にリセットされているので、
ステップS26からステップS27に移行して、目標制
動圧PB * が“0”に設定され、これが制動制御装置8
に出力されることにより、制動制御装置8から出力され
る制動圧が“0”となってディスクブレーキ7が非制動
状態に制御される。
【0046】所定のタイマ割込周期が経過して再度図2
の処理が実行される状態となると、この状態でも先行車
を捕捉しておりかつステップS6で算出される先行車車
速Vtが正の値であるときには、ステップS12からス
テップS15に移行して、走行継続時間TR が“1”だ
けインクリメントされ、次いでステップS16に移行す
るが、走行継続時間TR がカウントアップされたばかり
であるので、設定時間TRS未満であるので、直接ステッ
プS25にジャンプし、前述したと同様の目標加減速度
L * に基づくスロットル開度制御のみの追従走行制御
が行われる。
【0047】ところが、所定時間が経過して、走行継続
時間TR が設定時間TRS以上となると、先行車を捕捉し
た状態から先行車が走行状態を継続しているものと判断
して、ステップS16からステップS18に移行し、停
止継続時間計測状態フラグFSを“0”にリセットする
と共に、先行車捕捉状態フラグFTを“1”にセット
し、さらにステップS18に移行して、制動状態フラグ
FBを“1”にセットしてからステップS25に移行す
る。
【0048】このため、目標加減速度GL * に基づくス
ロットル開度制御が行われると共に、制動状態フラグF
Bが“1”にセットされているので、ステップS28に
移行して、目標加減速度GL * に基づいて目標制動圧P
B * が算出され、これが制動制御装置8に出力される。
したがって、先行車との相対速度ΔVREが小さく、車間
距離偏差ΔLが小さい場合には、ステップS9で算出さ
れる目標加減速度GL * が負で絶対値が小さい値となる
ことから、目標スロットル開度θ* がエンジン回転速度
E に応じて20%以下の小さい値に設定され、これに
応じてスロットルバルブ11が制御されることにより、
エンジンブレーキが作動される。次いでステップS28
で目標制動圧PB * が演算されるが、この状態では目標
制動圧PB * が“0”又はこれに近い値となり、ディス
クブレーキ7で発生される制動力は小さい値となる。
【0049】これに対して、先行車との相対速度ΔVRE
が大きく、車間距離偏差ΔLが大きい場合には、目標加
減速度GL * が負で絶対値が大きい値となることから、
目標スロットル開度θ* が“0”に設定され、最大のエ
ンジンブレーキが作動される共に、ステップS28でエ
ンジンブレーキでの制動力の不足分に相当する大きな値
の目標制動圧PB * が算出され、これが制動制御装置8
に出力されることにより、ディスクブレーキ7で大きな
制動力が発生されて、実車間距離Lが目標車間距離L*
に一致するように制動制御され、先行車に目標車間距離
* を維持して追従走行する状態となる。
【0050】この追従走行状態から、先行車が赤信号等
で減速しながら停止すると、これに応じて自車両も減速
して行き、先行車が停止する直前には、停止距離LS
保って略停止する状態となる。ところが、先行車を捕捉
していない車速制御状態で、車間距離センサ12で走行
路脇に設置された路側リフレクタ、車間距離確認用表示
板、キャッツアイ等を検出することにより、車間距離L
が出力される状態となると、図2の制御処理において、
ステップS2からステップS5に移行し、相対速度ΔV
REを算出し、次いでステップS6で自車速Vsに相対速
度ΔVREを加算して先行車速度Vtを算出する。この先
行車速度Vtは、路肩リフレクタ、車間距離確認用表示
板、キャッツアイ等の静止物を検出していることから
“0”となり、ステップS11からステップS19に移
行する。
【0051】この状態では、前回までの車速制御状態
で、停止継続時間計測状態フラグFSが“0”にリセッ
トされているので、ステップS20に移行し、停止継続
時間T S を“0”にクリアし、次いでステップS21で
停止継続時間計測状態フラグFSを“1”にセットする
と共に、走行継続時間計測状態フラグFRを“0”にリ
セットしてからステップS24に移行して、制動制御フ
ラグFBを“0”にリセットする。このため、ステップ
S25ではステップS9で算出された目標加減速度GL
* に基づいて目標スロットル開度θ* を算出する。この
とき、車間距離Lが目標車間距離L* 以上であるときに
は、目標加減速度GL * が加速度を表す正値となってい
るので、これに応じた目標スロットル開度θ* が算出さ
れて、これがエンジン出力制御装置9に出力され、スロ
ットル開度θが制御される。ところが、車間距離Lが目
標車間距離L* 未満となると、目標加減速度GL * が減
速度を表す負となり、この減速度を得るためのエンジン
ブレーキ量に相当する目標スロットル開度θ* が算出さ
れ、これがエンジン出力制御装置9に出力され、スロッ
トル開度θが制御されて、目標加減速度GL * に応じた
エンジンブレーキ力が発生される。
【0052】また、制動制御フラグFBが“0”にリセ
ットされているので、ステップS26からステップS2
7に移行して、目標制動圧PB * が“0”に設定され、
これが制動制御装置8に出力される。したがって、制動
制御装置8では、制動圧が発生されず、ディスクブレー
キ7は非制動状態を維持する。この結果、路肩リフレク
タ、車間距離確認用表示板、キャッツアイ等の静止物を
検出している状態では、エンジンブレーキのみの緩制動
状態となり、運転者に違和感を与えることを確実に防止
することができる。
【0053】その後、所定のタイマ割込周期が経過し
て、図2の制御処理が実行されるタイミングでは、停止
継続時間計測状態フラグFSが“1”にセットされてい
ることにより、ステップS19からステップS22に移
行し、停止継続時間TS が“1”だけインクリメントさ
れるが、新たな停止継続時間TS は設定時間TSS未満で
あるので、ステップS23に移行して、エンジンブレー
キ発生状態を継続する。
【0054】したがって、停止継続時間TS が設定時間
SS未満である状態では、目標減速度GL * が負の状態
を維持し、正値の目標制動圧PB * が算出される場合で
もステップS27で目標制動圧PB * が“0”に抑制さ
れ、スロットル制御によるエンジンブレーキ力のみが作
用され、この結果、大きな制動力が作用することを回避
して運転者に違和感を与えることを防止することができ
る。
【0055】このように、車間距離センサ12で路肩リ
フレクタ、車間距離確認用表示板、キャッツアイ等の静
止物を検出している状態では、自車両が静止物に近づく
に従って、車間距離センサ12の指向範囲が狭まること
により、この指向範囲から静止物が外れて、先行車を捕
捉しない状態に復帰する。このため、図2の制御処理に
おいて、ステップS2からステップS3に移行して、車
速制御状態に復帰し、次いでステップS4で制動制御フ
ラグFBが“1”にセットされると共に、停止継続時間
計測状態フラグFSが“0”にリセットされ、さらに走
行継続時間継続状態フラグFRが“0”にリセットされ
ると共に、先行車捕捉状態フラグFTも“0”にリセッ
トされる。
【0056】この車速制御状態で、渋滞で停車している
最後尾の先行車に近づいた場合には、先行車捕捉状態を
継続することにより、前述した停止継続時間TS のイン
クリメントが継続して行われ、これが設定時間TSSに達
すると、ステップS23からステップS17に移行し
て、停止継続時間計測状態フラグFSが“0”にリセッ
トされると共に、先行車捕捉状態フラグFTが“1”に
セットされ、次いでステップS18に移行して、制動制
御フラグFBが“1”にセットされる。
【0057】このため、ステップS25で目標スロット
ル開度θ* を算出し、これに基づいてエンジン出力制御
装置9でスロットルバルブ11を制御してからステップ
S26を経てステップS28に移行し、目標加減速度G
L * に基づいて目標制動圧P B * が算出され、この目標
制動圧PB * が制動制御装置8に出力されることによ
り、この制動制御装置8で目標制動圧PB * に応じた制
動圧が発生され、これがディスクブレーキ7に供給され
て、このディスクブレーキ7で制動力が発生されて減速
制御され、停止している先行車に対して停止距離Lsを
保った状態で停止される。
【0058】このように、上記第1の実施形態において
は、車間距離センサ12で制動制御対象物となる正当に
停車中の先行車又は路肩リフレクタ、車間距離確認用表
示板、キャッツアイ等の静止物を検出したときに、停止
継続時間TS を計測して、これが設定時間TSS未満であ
るときには、路肩リフレクタ、車間距離確認用表示板、
キャッツアイ等の静止物を停車中の先行車として誤認識
している可能性があると判断してスロットル開度制御の
みに基づくエンジンブレーキ力を発生する程度の小さな
制動力を発生させるが、停止継続時間TS が設定時間T
SSを超えると実際に停車中の先行車であると判断して、
スロットル開度制御によるエンジンブレーキと、ディス
クブレーキ7の制動圧を制御する制動圧制御との双方を
行って、目標車間距離L* を維持しながら先行車に追従
して停車状態に制御する。したがって、路肩リフレク
タ、車間距離確認用表示板、キャッツアイ等の静止物を
停車中の先行車として誤認識した場合に運転者に違和感
を与えることを確実に阻止することができる。
【0059】次に、本発明の第2の実施形態を図5につ
いて説明する。この第2の実施形態は、前述した第1の
実施形態のように、先行車車速Vtが“0”であって、
先行車停車中であると判断したときに、目標制動圧PB
* を“0”に設定する場合に代えて、目標制動圧PB *
を算出する前述した(11)式の制御ゲインkを小さい
値に変更するようにしたものである。
【0060】すなわち、第2の実施形態においては、追
従制御用コントローラ20で実行する制御処理が図5に
示すように、前述した第1の実施形態における図2の制
御処理において、ステップS18の処理が制動制御フラ
グFBを“1”にセットすると共に、(11)式の制御
ゲインkを通常値kL に設定するステップS31に置換
され、さらにステップS24の処理が制動制御フラグF
Bを“1”にセットすると共に、(11)式の制御ゲイ
ンkを通常値kL に比較して小さく、運転者に違和感を
与えない制動力を発揮する程度に設定された最小値kS
に設定するステップS32に置換されていることを除い
ては図2と同様の処理を行い、図2との対応処理には同
一ステップ番号を付し、その詳細説明はこれを省略す
る。
【0061】この図5の制御演算処理が動力制御手段に
対応し、このうちステップS31、S26及びS28の
処理が第1の減速制御手段に対応し、ステップS32、
S26及びS27の処理が第2の減速制御手段に対応
し、ステップS11、S19〜S23の処理が停止状態
判定手段に対応している。この第2の実施形態による
と、車間距離センサ12で先行者を捕捉していない状態
では、ステップS3に移行して、設定車速VSET と自車
速Vsとの車速偏差ΔVに基づいて車速制御用の目標加
減速度GV * を算出し、次いでステップS4で制動制御
フラグFBを“1”にセットすると共に、停止継続時間
計測状態フラグFSを“0”にリセットし、さらに走行
継続時間計測状態フラグFRを“0”にリセットすると
共に、先行車捕捉状態フラグFTを“0”にリセットし
てからステップS25に移行することにより、このステ
ップS25で目標加減速度GV * に基づく目標スロット
ル開度θ* を算出し、次いでステップS26からステッ
プS27に移行して、目標制動圧PB * を“0”に設定
することにより、第1の実施形態と同様のスロットル開
度を制御するのみで車速制御を行う。
【0062】また、車間距離センサ12で先行車を捕捉
し、この先行車が停止状態でないときには、前述した第
1の実施形態と同様にステップS12〜S16の処理を
行って走行状態であることが確定したときに、ステップ
S17を経てステップS18に移行して、制動制御フラ
グFBを“1”にセットすると共に、(11)式の制御
ゲインkを通常値kL に設定してからステップS25及
びS26を経てステップS28に移行することにより、
車間距離Lと目標車間距離L* との偏差に基づく目標加
減速度GL * と通常値kL の制御ゲインkとに基づいて
(11)式の演算を行って目標制動圧PB * を算出する
ことにより、第1の実施形態と同様の追従制御を行う。
【0063】ところが、車間距離センサ12で先行車を
捕捉した状態で、先行車車速Vtが“0”で、停止状態
であると判断されて、停止継続時間TS が設定時間TSS
未満である状態では、ステップS32に移行することに
より、制動制御フラグFBを“1”にセットすると共
に、(11)式の制御ゲインkが最小値kS に設定され
ることにより、ステップS28で(11)式の演算を行
って目標制動圧PB * を算出する際に、制御ゲインkが
通常値kS に比較して小さい最小値kS に設定されるの
で、算出される目標制動圧PB * は通常時即ち先行車が
走行している場合に比較して小さい値となり、ディスク
ブレーキ7で発生される制動力が運転者に違和感を与え
ない程度に抑制される。したがって、路側リフレクタ、
車間距離確認用表示板、キャッツアイ等の静止物を先行
車として誤認識した場合に、運転者に違和感を与えない
程度の制動力が発生される。
【0064】そして、停車中の先行車を捕捉している場
合には、前述した第1の実施形態と同様に停止継続時間
S が設定時間TSS以上となることにより、ステップS
31に移行して、(11)式の制御ゲインkが通常値k
L に設定されることにより、通常の制動状態に復帰し
て、停止している先行車に応じた減速制御を行って先行
車に対して停止距離Ls離れた位置に停車する。
【0065】このように、第2の実施形態においても、
路側リフレクタ、車間距離確認用表示板、キャッツアイ
等の静止物を先行車として誤認識した場合には、運転者
に違和感を与えない程度の制動力をディスクブレーキ7
で発生し、停車中の先行車を検出したときには、通常の
追従制御を行うことができる。さらに、本発明の第3の
実施形態を図6について説明する。
【0066】この第3の実施形態は、上述した第2の実
施形態のように、(11)式の制御ゲインを変更する場
合に代えて、減速度の変化量を制限する減速度制限値を
変更するようにしたものである。即ち、第3の実施形態
では、図6に示すように、上述した第2の実施形態にお
ける図5の処理において、ステップS31の処理が制動
制御フラグFBを“1”にセットすると共に、目標加減
速度における減速度の増加を制限する減速度制限値ΔG
を通常減速度制限値ΔGU に設定するステップS41に
変更されていると共に、ステップS32の処理が減速度
制限値ΔGを通常減速度制限値ΔGU に対して小さく運
転者に違和感を与えない程度の減速度の増加量となる抑
制減速度制限値ΔGS を設定するステップS42に変更
され、さらにステップS41及びステップS42とステ
ップS25との間に目標加減速度GL * (n) が減速度を
表す負であるか否かを判定するステップS43と、この
ステップS43の判定結果がGL * (n) <0であるとき
に今回の目標加減速度GL * (n) の絶対値から前回の目
標加減速度GL * (n-1) の絶対値を減算した目標加減速
度偏差が減速度制限値ΔGを越えているか否かを判定す
るステップS44と、このステップS44の判定結果が
|GL * (n) |−|GL * (n-1) |>ΔGであるときに
前回の目標加減速度GL * (n-1) に減速度制限値ΔGを
減算した値を新たな目標加減速度GL *(n) として設定
するステップS45とが介挿され、ステップS43の判
定結果がGL * (n) ≧0であるとき及びステップS44
の判定結果が|GL * (n) |−|GL * (n-1) |≦ΔG
であるときには夫々ステップS25に移行することを除
いては図5と同様の処理を行い、図5との対応処理には
同一ステップ番号を付しその詳細説明はこれを省略す
る。
【0067】この図6の制御演算処理が動力制御手段に
対応し、このうちステップS41、S43、S44及び
S28の処理が第1の減速制御手段に対応し、ステップ
S42、S43、S44及びS28の処理が第2の減速
制御手段に対応し、ステップS11、S19〜S23の
処理が停止状態判定手段に対応している。この第3の実
施形態によると、車間距離センサ12で先行者を捕捉し
ていない状態では、ステップS3に移行して、設定車速
SET と自車速Vsとの車速偏差ΔVに基づいて車速制
御用の目標加減速度GV * を算出し、次いでステップS
4で制動制御フラグFBを“1”にセットすると共に、
停止継続時間計測状態フラグFSを“0”にリセット
し、さらに走行継続時間計測状態フラグFRを“0”に
リセットすると共に、先行車捕捉状態フラグFTを
“0”にリセットしてからステップS25に移行するこ
とにより、このステップS25で目標加減速度GV *
基づく目標スロットル開度θ* を算出し、次いでステッ
プS26からステップS27に移行して、目標制動圧P
B * を“0”に設定することにより、第2の実施形態と
同様のスロットル開度を制御するのみで車速制御を行
う。
【0068】また、車間距離センサ12で先行車を捕捉
し、この先行車が停止状態でなく走行状態であることが
確定されたときには、ステップS16からステップS1
7に移行して、停止継続時間計測状態フラグFSを
“0”にリセットすると共に、先行車捕捉状態フラグF
Tを“1”にセットしてからステップS41に移行し
て、制動制御フラグFBを“1”にセットすると共に、
減速度制限値ΔGとして通常減速度制限値ΔGU を設定
してからステップS43に移行する。このとき、先行車
との車間距離Lが目標車間距離L* 以上であるときに
は、ステップS9で算出される目標加減速度GL * (n)
が加速度を表す正の値となるので、ステップS25に移
行して、目標スロットル開度θ* が算出され、これがエ
ンジン出力制御装置9に出力されることにより、スロッ
トルバルブ11が開制御されて加速され、これによって
車間距離Lが減少される。
【0069】しかしながら、先行車との車間距離Lが目
標車間距離L* 未満であるときには、ステップS9で算
出される目標加減速度GL * (n) が減速度を表す負の値
となるので、ステップS43からステップS44に移行
し、今回の目標加減速度GL * (n) の絶対値から前回の
目標加減速度GL * (n-1) の絶対値を減算した値が通常
減速度制限値ΔGU に設定された減速度制限値ΔGより
大きいか否かを判定し、|GL * (n) |−|GL * (n-
1) |≦ΔGであるときにはそのままステップS25に
移行することにより、第1の実施形態と同様の制動制御
を伴う追従制御処理が行われる。
【0070】また、|GL * (n) |−|GL * (n-1) |
>ΔGであるときにはステップS45に移行して、前回
の目標加減速度GL * (n-1) から減速度制限値ΔGU
減算した値を新たな目標加減速度GL * (n) として設定
してからステップS25に移行するので、目標加減速度
L * (n) の増加量が抑制される。このため、ステップ
S28で算出される目標制動圧PB * も第1の実施形態
に比較して抑制され、運転者の意図しない急制動状態が
発生することを確実に抑制することができる。
【0071】さらに、車間距離センサ12で先行車を捕
捉した状態で、先行車車速Vtが“0”近傍で、停止状
態であると判断されて、停止継続時間TS が設定時間T
SS未満である状態では、ステップS42に移行すること
により、減速度制限値ΔGが通常減速度制限値ΔGU
対して小さな抑制減速度制限値ΔGS に設定されるの
で、ステップS43で目標加減速度GL * (n) が減速度
を表す負であると判断されたときに、ステップS44に
移行したときに、目標加減速度の偏差|GL * (n) |−
|GL * (n-1) |が抑制減速度制限値ΔGS 以下である
ときに、ステップS45に移行して、今回の目標加減速
度GL * (n) が前回の目標加減速度GL *(n-1) から抑
制減速度制限値ΔGS を減算した値に抑制されることに
なる。このため、ステップS28で算出される目標制動
圧PB * の増加量も通常値に比較して小さい値に抑制さ
れることになり前述した第2の実施形態と同様に、路側
リフレクタ、車間距離確認用表示板、キャッツアイ等の
静止物を先行車として誤認識した場合を考慮した運転者
に違和感を与えない程度の制動力を発生する。
【0072】そして、停車中の先行車を捕捉している場
合には、前述した第1及び第2の実施形態と同様に停止
継続時間TS が設定時間TSS以上となることにより、ス
テップS41に移行して、減速度制限値ΔGが通常減速
度制限値ΔGU に設定されることにより、通常の制動状
態に復帰して、停止している先行車に応じた減速制御を
行って先行車に対して停止距離Ls離れた位置に停車す
る。
【0073】このように、第3の実施形態においても、
路側リフレクタ、車間距離確認用表示板、キャッツアイ
等の静止物を先行車として誤認識した場合には、運転者
に違和感を与えない程度の制動力をディスクブレーキ7
で発生し、停車中の先行車を検出したときには、通常の
追従制御を行うことができる。なお、上記第3の実施形
態においては、目標加減速度GL * に対して設定される
減速度の制限値を変更する場合について説明したが、こ
れに限定されるものではなく、ステップS28で算出さ
れる目標制動圧PB * に対して増加量の制限値を設け、
この制限値を先行車が走行している場合には通常制限値
を設定し、先行車が停止しており、停止継続時間TS
設定時間TSS未満であるときに、通常制限値より小さく
運転者に違和感を与えない制動力を発揮する制限値に設
定するようにしてもよく、さらには制動制御装置8で発
生する制動圧に対して制限値を設け、この制限値を先行
車が走行している場合には通常制限値を設定し、先行車
が停止しており、停止継続時間TS が設定時間TSS未満
であるときに、通常制限値より小さく運転者に違和感を
与えない制動力を発揮する制限値に設定するようにして
もよい。
【0074】次に、本発明の第4の実施形態を図7につ
いて説明する。この第4の実施形態では、先行車を捕捉
していない状態から先行車を捕捉する状態となったとき
に、先行車が走行している場合には、車間距離L及び目
標車間距離L* に基づく車間距離制御を行い、先行車が
停止している場合には、停止継続時間TS が設定時間T
SSに達するまでの間は車速制御を継続するようにしたも
のである。
【0075】すなわち、第4の実施形態では、追従制御
用コントローラ20で、図7に示す演算処理を実行す
る。この演算処理は、第1の実施形態における図2の処
理におけるステップS24の処理が制動制御フラグFB
を“0”にリセットすると共に、前述したステップS3
と同様の処理を行って自車速Vsと運転者が設定した設
定車速VSET との車速偏差に基づいて目標加減速度GV
* を算出し、これを目標加減速度G* として記憶装置の
目標加減速度記憶領域に更新記憶するステップS51に
変更されていることを除いては図2と同様の処理を行
い、図2との対応処理には同一ステップ番号を付し、そ
の詳細説明はこれを省略する。
【0076】この第4の実施形態によると、車間距離セ
ンサ12で先行車を捕捉しておらず、ステップS3で自
車速Vsと運転者が設定した設定車速VSET との車速偏
差に基づいて目標加減速度GV * を算出し、この目標加
減速度GV * に基づいてステップS25でスロットル開
度制御によって、自車速Vsを設定車速VSET に一致さ
せるように車速制御している状態で、車間距離センサ1
2で先行車を捕捉する状態となり、このとき、先行車車
速Vtが“0”で停止しているものと判断したときに
は、ステップS51に移行して、ステップS3と同様に
自車速Vsと運転者が設定した設定車速VSET との車速
偏差に基づいて目標加減速度GV * を算出し、この目標
加減速度GV * に基づいてステップS25でスロットル
開度制御を継続する。
【0077】この状態で、路側リフレクタ、車間距離確
認用表示板、キャッツアイ等の静止物を先行車として誤
認識することにより、停止継続時間TS が設定時間TSS
に達する以前に、車間距離センサ12で先行車を捕捉し
ない状態に復帰したときには、ステップS2からステッ
プS3に移行して、引き続き車速制御状態を継続するの
で、路側リフレクタ、車間距離確認用表示板、キャッツ
アイ等の静止物を先行車として誤認識した場合にこれが
車速制御に影響することを確実に防止することができ
る。
【0078】一方、車速制御状態から渋滞や信号待ちで
停止している先行車を捕捉した場合には、停止継続時間
S が時間の経過と共にカウントアップされてそのカウ
ント値が設定時間TSSに達すると、ステップS23から
ステップS17を経てステップS18に移行することに
より、ステップS51での車速偏差に基づいて目標加減
速度GV * の算出が中止され、ステップS9で算出され
る車間距離Lと目標車間距離L* との車間距離偏差に基
づく目標加減速度GL * が目標加減速度G* として設定
されるので、ステップS25及びS26を経てステップ
S28に移行して、車間距離偏差に基づく目標加減速度
L * に基づいて目標制動圧PB * が算出され、これが
制動制御装置8に出力されることにより、ディスクブレ
ーキ7の制動圧が制御されて、制動力が発生され、停止
している先行車に対して車間距離Lsだけ手前で停止さ
れる。
【0079】なお、上記各実施形態においては、先行車
を捕捉しておらず車速制御状態から先行車を捕捉して追
従制御状態に移行する際に、車間距離センサ12で検出
した車間距離Lに基づいて算出した先行車車速Vtが正
値であるときには、この状態を設定時間TRSだけ継続し
たときに先行車捕捉状態であると確定するようにした場
合について説明したが、これに限定されるものではな
く、先行車車速Vtが正値であるときに直ちに先行車捕
捉状態であると確定するようにしてもよい。
【0080】また、上記各実施形態においては、先行車
車速Vtが“0”であるときに先行車が停止状態である
と判断するようにした場合について説明したが、先行車
車速Vtが厳密に“0”である必要はなく、“0”近傍
の設定値未満であるときに停車状態であると判断するよ
うにしてもよい。さらに、上記各実施形態においては、
追従制御用コントローラ5でソフトウェアによる演算処
理を行う場合について説明したが、これに限定されるも
のではなく、関数発生器、比較器、演算器等を組み合わ
せて構成した電子回路でなるハードウェアを適用して構
成するようにしてもよい。
【0081】さらにまた、上記各実施形態においては、
ブレーキアクチュエータとしてディスクブレーキ7を適
用した場合について説明したが、これに限定されるもの
ではなく、ドラムブレーキ等の他のアクチュエータを適
用することができることは勿論、制動圧以外に電気的に
制御されるブレーキアクチュエータを適用することもで
き、この場合には、ステップS28で目標制動圧PB *
に代えて、目標電流等の指令値を演算し、これを指令値
に基づいてブレーキアクチュエータを制御する制動制御
装置8に出力するようにすればよい。
【0082】なおさらに、上記各実施形態においては、
後輪駆動車に本発明を適用した場合について説明した
が、前輪駆動車に本発明を適用することもでき、また回
転駆動源としてエンジン2を適用した場合について説明
したが、これに限定されるものではなく、電動モータを
適用することもでき、さらには、エンジンと電動モータ
とを使用するハイブリッド仕様車にも本発明を適用する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す概略構成図であ
る。
【図2】図1の追従制御用コントローラにおける演算処
理手順の一例を示すフローチャートである。
【図3】速度比とトルク比との関係を表すトルク比算出
マップを示す特性線図である。
【図4】スロットル開度をパラメータとしてエンジン回
転速度とエンジントルクとの関係を示すスロットル開度
算出マップを示す特性線図である。
【図5】本発明の第2の実施形態を示す追従制御用コン
トローラにおける演算処理手順の一例を示すフローチャ
ートである。
【図6】本発明の第3の実施形態を示す追従制御用コン
トローラにおける演算処理手順の一例を示すフローチャ
ートである。
【図7】本発明の第4の実施形態を示す追従制御用コン
トローラにおける演算処理手順の一例を示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
2 エンジン 3 自動変速機 7 ディスクブレーキ 8 制動制御装置 9 エンジン出力制御装置 10 変速機制御装置 11 スロットルバルブ 12 車間距離センサ 13 車速センサ 14 エンジン回転速度センサ 15 トルクコンバータ出力回転速度センサ 16 スロットル開度センサ 20 追従制御用コントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // G05D 1/02 G05D 1/02 S Fターム(参考) 3D041 AA33 AA41 AD02 AD04 AD23 AD50 AD51 AE03 AE04 AE11 AE41 AE45 AF00 AF01 3D044 AA45 AC03 AC05 AC21 AC26 AC56 AC59 AD04 AD16 AD21 AE04 AE07 AE14 3G093 AA01 BA23 DA01 DA06 DB00 DB05 DB16 DB23 EA02 EA03 EA09 EB00 EB04 FA05 FA11 FA12 FB00 FB05 5H180 AA01 CC03 CC14 CC27 LL01 LL04 LL09 5H301 AA03 AA10 BB20 CC06 GG08 GG14 JJ03 LL03 LL07 LL08 LL11 LL14

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自車両の車速を検出する車速検出手段
    と、自車両前方の追従制御対象車両との車間距離を検出
    する車間距離検出手段と、目標車間距離を設定する目標
    車間距離設定手段と、該目標車間距離設定手段で設定し
    た目標車間距離と前記車間距離検出手段で検出した車間
    距離との車間距離偏差を小さくするように自車両の駆動
    力及び制動力の何れかを制御する動力制御手段とを備え
    た車両用追従走行制御装置において、前記動力制御手段
    は、前記車間距離偏差に基づいて第1の減速度で減速制
    御する第1の減速制御手段と、該第1の減速制御手段よ
    りも小さな第2の減速度で減速制御する第2の減速制御
    手段と、前記追従制御対象車両の停止状態を検出したと
    きに正当な停止状態であるか否かを判定する停止状態判
    定手段と、該停止状態判定手段で正当な停止状態と判定
    したときには前記第1の減速制御手段を選択し、正当で
    ない停止状態と判定したときには前記第2の減速制御手
    段を選択する減速制御選択手段とを備えていることを特
    徴とする車両用追従走行制御装置。
  2. 【請求項2】 前記第2の減速制御手段は、エンジンブ
    レーキ力を利用して減速するように構成されていること
    を特徴とする請求項1記載の車両用追従走行制御装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の減速制御手段は、車間距離偏
    差に基づいて減速度を算出する際の算出ゲインが前記第
    1の減速制御手段の算出ゲインより小さい値に設定され
    ていることを特徴とする請求項1記載の車両用追従走行
    制御装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の減速制御手段は、車間距離偏
    差に基づいて減速制御する際の減速度変化量を抑制する
    制限値が前記第1の減速制御手段の制限値より小さい値
    に設定されていることを特徴とする請求項1記載の車両
    用追従走行制御装置。
  5. 【請求項5】 自車両の車速を検出する車速検出手段
    と、自車両前方の追従制御対象車両との車間距離を検出
    する車間距離検出手段と、目標車間距離を設定する目標
    車間距離設定手段と、該目標車間距離設定手段で設定し
    た目標車間距離と前記車間距離検出手段で検出した車間
    距離との車間距離偏差を小さくするように自車両の駆動
    力及び制動力の何れかを制御する車間距離制御手段と、
    車速検出手段で検出した車速と目標車速との車速偏差を
    小さくするように自車両の駆動力及び制動力の何れかを
    制御する車速制御手段とを備えた車両用追従走行制御装
    置において、前記追従制御対象車両の停止状態を検出し
    たときに正当な停止状態であるか否かを判定する停止状
    態判定手段と、該停止状態判定手段で正当な停止状態と
    判定したときには前記車間距離制御手段を選択し、正当
    でない停止状態と判定したときには前記車速制御手段を
    選択する制御選択手段とを備えていることを特徴とする
    車両用追従走行制御装置。
  6. 【請求項6】 前記停止状態判定手段は、追従制御対象
    車両の停止状態を検出したときの検出継続時間が設定値
    以上であるときに正当な停止状態と判定し、検出継続時
    間が設定値未満であるときに正当でない停止状態である
    と判定するように構成されていることを特徴とする請求
    項1乃至5の何れかに記載の車両用追従走行制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020100244A (ja) * 2018-12-21 2020-07-02 マツダ株式会社 走行制御装置および該方法

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