JP2001205941A - 感熱記録材料 - Google Patents

感熱記録材料

Info

Publication number
JP2001205941A
JP2001205941A JP2000015685A JP2000015685A JP2001205941A JP 2001205941 A JP2001205941 A JP 2001205941A JP 2000015685 A JP2000015685 A JP 2000015685A JP 2000015685 A JP2000015685 A JP 2000015685A JP 2001205941 A JP2001205941 A JP 2001205941A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
sensitive recording
general formula
recording material
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000015685A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiharu Hizadate
祥治 膝舘
Hidetaka Tsukada
英孝 塚田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Paper Mills Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Paper Mills Ltd filed Critical Mitsubishi Paper Mills Ltd
Priority to JP2000015685A priority Critical patent/JP2001205941A/ja
Publication of JP2001205941A publication Critical patent/JP2001205941A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Heat Sensitive Colour Forming Recording (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】熱応答性、ならびに画像部の保存安定性が優れ
た感熱記録材料の提供。 【解決手段】電子供与性の通常無色ないし淡色の染料前
駆体と加熱時反応して染料前駆体を発色させる電子受容
性化合物とを含有する感熱記録層を有する感熱記録材料
において、感熱記録層中に一般式(1)で表される化合
物に、4−メチルベンゼスルホンアミドなどのスルホン
アミド誘導体、ベンジルフェニルケトンなどのケトン誘
導体、あるいはステラアミドなどのアミド誘導体のいず
れかを併用する。 (式1中、R1は水素原子、アルキル基、アルケニル
基、アラルキル基などをR2、およびR3は、水素原
子、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アラル
キル基などを表し、mは1から3のnは0から2の整数
を表す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は感熱記録材料に関
し、特に熱応答性、ならびに画像部の保存安定性に優れ
た感熱記録材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】感熱記録材料は、一般に支持体上に電子
供与性の通常無色ないし淡色の染料前駆体、ならびに電
子受容性の顕色剤とを主成分とする感熱記録層を設けた
ものであり、熱ヘッド、熱ペン、レーザー光などで加熱
することにより、染料前駆体と顕色剤とが瞬時反応し記
録画像が得られるもので、特公昭43−4160号公
報、同45−14039号公報などに開示されている。
このような感熱記録材料は、比較的簡単な装置で記録が
得られ、保守が容易なこと、騒音の発生がないことなど
の利点があり、計測記録計、ファクシミリ、プリンタ
ー、コンピューターの端末機、ラベル、乗車券の自動販
売機など広範囲の分野に利用されている。
【0003】特に近年は、ガス、水道、電気料金等の領
収書、金融機関のATMの利用明細書、各種レシートな
ど、財務関係の記録用紙にも感熱記録材料が用いられる
ようになっている。
【0004】この様に感熱記録材料の用途、需要が多種
多様に拡大するなか、高い熱応答性、ならびに画像部の
保存安定性が要求されるようになってきている。
【0005】しかしながら、感熱記録材料は、加熱によ
り記録画像を得るものであり、高い感度、すなわち熱応
答性を実現した場合、高温、および/または高湿度の条
件下に長時間曝された場合、記録画像が劣化したり、未
発色部の変色、すなわち地肌かぶりが大きくなってしま
う欠点がある。この記録画像の劣化と地肌かぶりによ
り、画像部と地肌のコントラストが失われることにな
る。従って、高い熱応答性、ならびに発色濃度を有しな
がら地肌かぶりが少なく、画像の保存安定性に優れた感
熱記録材料の開発が望まれている。
【0006】画像部の保存安定性を改良する手段には、
電子受容性化合物として、アルキル基、アラルキル基、
アルキルオキシ基、アシル基などの置換基を有するサリ
チル酸誘導体、またはその金属塩を使用する感熱記録材
料が提案されている。(特開昭62−169681号公
報、同63−22683号公報、同63−95977号
公報など)
【0007】しかしながら、該公報に記載されているサ
リチル酸誘導体では画像部の保存安定性を改良するには
まだ十分とは言いがたく、更には熱応答性が低く、実用
的な高速記録に対応した感熱記録材料とは言いがたいも
のであった。
【0008】一方、熱応答性を改良するためには必要に
応じて増感剤が添加される。増感剤は、伝達された熱エ
ネルギーによりそれ自身が融解する際、近傍の染料前駆
体、ならびに顕色剤を溶解、ないし内包して発色反応を
促進する作用があるため、増感剤の熱応答性、ないし染
料前駆体、ならびに顕色剤に対する相溶性を上げること
も感熱記録材料を高感度化する1つの手段である。
【0009】本手段として、特開昭48−19231号
公報にはワックス類を、特開昭49−34842号公
報、特開昭50−149353号公報、特開昭52−1
06746号公報、特開昭53−56364号公報に
は、含窒素化合物、カルボン酸エステルなどを、特開昭
57−64593号公報、特開昭58−87094号公
報にはナフトール誘導体を、特開昭57−64592号
公報、特開昭57−185187号公報、特開昭57−
191089号公報、特開昭58−110289号公報
にはナフトエ酸誘導体を、特開昭57−148688号
公報、特開昭57−182483号公報、特開昭58−
112788号公報、特開昭58−162379号公報
には安息香酸エステル誘導体を、特開昭60−1221
93号公報にはパラベンジルビフェニルを、特開昭60
−56588号公報にはジフェノキシエタン類を添加す
る例が開示されている。しかし、これらの開示された方
法によって製造した感熱記録材料においても、発色濃
度、ならびに熱応答性がなお不充分なものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、感熱
記録材料において、特に熱応答性、ならびに画像部の保
存安定性が優れた感熱記録材料を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
した結果、課題を解決することができる本発明の感熱記
録材料を発明するに到った。即ち、本発明の感熱記録材
料は、電子供与性の通常無色ないし淡色の染料前駆体
と、加熱時反応して該染料前駆体を発色させる電子受容
性化合物とを含有する感熱記録層を有する感熱記録材料
において、該感熱記録層中に一般式(1)で表されるジ
フェニルスルホン誘導体、ならびに一般式(2)で表さ
れるスルホンアミド誘導体とを含有することを特徴とす
る感熱記録材料である。
【0012】
【化9】 (式1中、R1は水素原子、アルキル基、アルケニル
基、アラルキル基、あるいはアリール基を示し、R2、
およびR3はそれぞれ同じであっても、あるいは異なっ
た置換基であってもよく、水素原子、ハロゲン原子、ア
ルキル基、アルケニル基、アラルキル基、アリール基、
アルコキシ基、アルケニルオキシ基、アラルキルオキシ
基、アリールオキシ基を示し、mは1から3の整数、n
は0から2の整数を表す。)
【0013】
【化10】 (式2中、Aはアリール基を示し、R4、R5はそれぞ
れ同じであっても、あるいは異なった置換基であっても
よく、水素原子、アルキル基、アルケニル基、アラルキ
ル基、あるいはアリール基を表す。)
【0014】また、一般式(1)で表されるジフェニル
スルホン誘導体と一般式(2)で表されるスルホンアミ
ド誘導体の含有量重量比が3:1〜1:3の範囲である
ことを特徴とする感熱記録材料である。
【0015】また、電子供与性の通常無色ないし淡色の
染料前駆体と、加熱時反応して該染料前駆体を発色させ
る電子受容性化合物とを含有する感熱記録層を有する感
熱記録材料において、該感熱記録層中に一般式(1)で
表されるジフェニルスルホン誘導体、一般式(2)で表
されるスルホンアミド誘導体、ならびに一般式(3)、
(4)あるいは(5)で表される化合物を含有すること
を特徴とする感熱記録材料である。
【0016】
【化11】 (式3中、R6、R7はそれぞれ同じでも、あるいは異
なっていてもよいアラルキル基を表す。)
【0017】
【化12】 (式4中、R8はアリール基を表し、R9はアルキル基
あるいはアラルキル基を表す。)
【0018】
【化13】 (式5中、R10、R11はそれぞれ同じでも、あるい
は異なってもよく、水素原子、アルキル基あるいはアリ
ール基を表す。)
【0019】また、一般式(2)で表されるスルホンア
ミド誘導体と一般式(3)、(4)あるいは(5)で表
される化合物の含有量重量比が1:5〜5:1の範囲で
あることを特徴とする感熱記録材料である。
【0020】また、該感熱記録層中に添加剤として一般
式(6)で表されるリン酸エステル誘導体を含有するこ
とを特徴とする感熱記録材料である。
【0021】
【化14】 (式6中、R12、R13、R14はそれぞれ同じで
も、あるいは異なっていてもよく、水素原子、アルキル
基、アルケニル基、アリール基、アルケニル基、アルカ
リ金属、アルカリ土類金属、遷移金属あるいはアミンを
表し、R12、R13、R14から選ばれる任意の2つ
の基は互いに連結して環を形成していてもよい。)
【0022】また、電子供与性の通常無色ないし淡色の
染料前駆体と、加熱時反応して該染料前駆体を発色させ
る電子受容性化合物とを含有する感熱記録層を有する感
熱記録材料において、該感熱記録層中に一般式(1)で
表されるジフェニルスルホン誘導体、一般式(7)で表
される化合物、ならびに一般式(6)で表されるリン酸
エステル誘導体を含有することを特徴とする感熱記録材
料である。
【0023】
【化15】 (式7中、R15はアリール基を表し、R16はアルキ
ル基、アリール基、アラルキル基を表す。)
【0024】また、一般式(1)で表されるジフェニル
スルホン誘導体と一般式(7)で表される化合物の含有
量重量比が1:1〜1:3の範囲であることを特徴とす
る感熱記録材料である。
【0025】また、電子供与性の通常無色ないし淡色の
染料前駆体と、加熱時反応して該染料前駆体を発色させ
る電子受容性化合物とを含有する感熱記録層を有する感
熱記録材料において、該感熱記録層中に一般式(1)で
表されるジフェニルスルホン誘導体、一般式(8)で表
される化合物、一般式(6)で表されるリン酸エステル
誘導体ならびに一般式(3)、(4)あるいは(5)の
いずれかで表される化合物を含有することを特徴とする
感熱記録材料。
【0026】
【化16】 (式8中、R17は水素原子、ハロゲン原子、アルキル
基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基を表し、
R18は水素原子、アルキル基、アシル基を表す。)
【0027】また、一般式(8)で表される化合物と一
般式(3)、(4)あるいは(5)で表される化合物の
含有量重量比が1:1〜3:1の範囲であることを特徴
とする感熱記録材料である。
【0028】また、一般式(1)で表されるジフェニル
スルホン誘導体が4,4’−ジヒドロキシジフェニルス
ルホンであることを特徴とする感熱記録材料である。
【0029】
【発明の実施の形態】本発明の内容を更に具体的に説明
する。本発明の感熱記録材料の感熱記録層を構成する、
染料前駆体を発色させる電子受容性化合物としては、一
般式(1)で表されるジフェニルスルホン誘導体が用い
られる。
【0030】好ましく用いられる一般式(1)で表され
る化合物の具体例としては、4−ヒドロキシ−4’−イ
ソプロポキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−
4’−n−プロポキシジフェニルスルホン、4,4’−
ジヒドロキシジフェニルスルホン、2,4’−ヒドロキ
シジフェニルスルホン、4−ヒドロキシジフェニルスル
ホン、4−ヒドロキシ−4’−メチルジフェニルスルホ
ン、4−ヒドロキシ−4’−メトキシジフェニルスルホ
ン、4−ヒドロキシ−4’−エトキシジフェニルスルホ
ン、4−ヒドロキシ−4’−n−ブトキシジフェニルス
ルホン、4−ヒドロキシ−4’−ベンジルオキシジフェ
ニルスルホン、ビス(3−アリル−4−ヒドロキシフェ
ニル)スルホン、ビス(3,5−ジブロモ−4−ヒドロ
キシフェニル)スルホン、ビス(3,5−ジクロロ−4
−ヒドロキシフェニル)スルホン、3,4−ヒドロキシ
ジフェニルスルホン、3,4−ジヒドロキシ−4’−メ
チルジフェニルスルホン、3,4,4’−トリヒドロキ
シジフェニルスルホン、3,4,3’,4’−テトラヒ
ドロキシジフェニルスルホン、2,3,4−トリヒドロ
キシジフェニルスルホン、3−フェニルスルホニル−4
−ヒドロキシジフェニルスルホンなどを挙げることがで
きるが、これに制限されるものではない。またこれらの
ジフェニルスルホン誘導体は必要に応じて単独、もしく
は2種以上混合して使用することができる。
【0031】本発明の感熱記録材料は、上記一般式
(1)で表される化合物に、一般式(2)で示されるス
ルホンアミド化合物を増感剤として併用することによ
り、より高い熱応答性を示し、更に温度、ならびに湿度
に対する画像部の保存安定性が優れた感熱記録材料とす
ることが可能となった。
【0032】一般式(2)中、Aはアリール基を表す
が、該アリール基はアルキル基、アルケニル基、アリー
ル基、アルコキシ基、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ
基、アシル基、アシルアミノ基等の置換基を有していて
もよい。また、R4,R5はれぞれ同じであっても、あ
るいは異なった置換基であってもよく、水素原子、アル
キル基、アルケニル基、アラルキル基、あるいはアリー
ル基を表すが、該アリール基はアルキル基、アルコキシ
基、ハロゲン原子等の置換基を有していてもよい。
【0033】具体的な一般式(2)で表される化合物の
例としては、ベンゼンスルホンアミド、4−メチルベン
ゼンスルホンアミド、2−メチルベンゼンスルホンアミ
ド、4−エチルベンゼンスルホンアミド、2,4,6−
トリメチルベンゼンスルホンアミド、4−スチレンスル
ホンアミド、4−ビフェニルスルホンアミド、4−メト
キシベンゼンスルホンアミド、4−クロルベンゼンスル
ホンアミド、2,5−ジクロルベンゼンスルホンアミ
ド、4−ヒドロキシベンゼンスルホンアミド、3−ニト
ロベンゼンスルホンアミド、4−アセチルベンゼンスル
ホンアミド、4−アセタミドベンゼンスルホンアミド、
1−ナフチルスルホンアミド、2−ナフチルスルホンア
ミド、4,4’−ビフェニルジスルホンアミド、ベンゼ
ンスルホンアニリド、4−メチルベンゼンスルホンアニ
リド、2−メチルベンゼンスルホンアニリド、N−(4
−メチルフェニル)ベンゼンスルホンアミド、N−(4
−クロルフェニル)4−メチルベンゼンスルホンアミ
ド、N−(4−メトキシフェニル)4−メチルベンゼン
スルホンアミド、N−メチル−4−メチルベンゼンスル
ホンアニリド、N−アリル−4−メチルベンゼンスルホ
ンアミド、N−ベンジル−4−メチルベンゼンスルホン
アミド等を挙げることができ、これらは単独もしくは2
種以上混合して用いることができる。この中でも特に4
−メチルベンゼンスルホンアミド、2−メチルベンゼン
スルホンアミド、4−メチルベンゼンスルホンアニリ
ド、2−メチルベンゼンスルホンアニリド、ベンゼンス
ルホンアミド、ベンゼンスルホンアニリドが好ましく用
いられる。
【0034】本発明における一般式(1)で表される化
合物、ならびに一般式(2)で表される化合物の含有量
重量比は3:1〜1:3の範囲が好ましい。一般式
(1)で表されるジフェニルスルホン誘導体の重量比が
過大である場合には良好な熱応答性が得られ難い。ま
た、一般式(1)で表されるジフェニルスルホン誘導体
の量比が過小である場合には飽和印字濃度が低下する。
【0035】また、本発明の感熱記録材料の感熱記録層
を構成する添加物としては、一般式(3)、(4)ある
いは(5)で表される化合物が用いられる。これによ
り、実用的なより高い熱応答性が得られた。その理由
は、これらの添加物が染料前駆体と電子受容性化合物の
相溶性を向上させるためと考えられる。
【0036】一般式(3)中、R6、R7はそれぞれ同
じでも異なっていてもよいアラルキル基を表すが、該ア
ラルキル基はアルキル基、ハロゲン原子等の置換基を有
していてもよい。具体的な一般式(3)で表される化合
物の例としては、シュウ酸ジベンジル、シュウ酸ジ−
(4−メチルベンジル)、シュウ酸ジ−(4−クロルベ
ンジル)等を挙げることができ、これらは単独もしくは
2種以上混合して用いることができる。この中でも特に
シュウ酸ジベンジル、シュウ酸ジ−(4−メチルベンジ
ル)が好ましく用いられる。
【0037】一般式(4)中、R8はアリール基を表
し、R9はアルキル基あるいはアラルキル基を表すが、
該アリール基、アルキル基およびアラルキル基はアルキ
ル基等で置換されていてもよい。具体的な一般式(4)
で表される化合物の例としては、2−ベンジルオキシナ
フタレン、α,α’−ジフェノキシ−o−キシレン、
1,2−ビス−3−メチルフェノキシエタン等が挙げる
ことができ、これらは単独あるいは2種以上混合して用
いることができる。この中でも特に2−ベンジルオキシ
ナフタレン、α,α’−ジフェノキシ−o−キシレンが
好ましく用いられる。
【0038】一般式(5)中、R10およびR11はそ
れぞれ同じでも異なっていてもよく、水素原子、アルキ
ル基あるいはアリール基を表すが、該アリール基はアル
キル基あるいはアリール基で置換されていてもよい。
【0039】具体的な一般式(5)で表される化合物の
例としては、ステアラミド、パルミタミド、ステアラニ
リド、パルミタニリド、N,N’−エチレンビスステア
ラミド、ベンズアニリド、ベンズアミド、p−トルアミ
ド、p−トルアニリド、4−フェニルベンズアミド等を
挙げることができ、これらは単独あるいは2種以上混合
して用いることができる。この中でも特にステアラミ
ド、N,N’−エチレンビスステアラミドが好ましく用
いられる。
【0040】本発明における一般式(2)で表されるス
ルホンアミド誘導体、ならびに一般式(3)、(4)あ
るいは(5)のいずれかで表される化合物の含有量重量
比は1:5〜5:1の範囲が好ましい。一般式(2)で
表されるスルホンアミド誘導体の重量比が過小あるいは
過大である場合には良好な熱応答性が得られ難い。
【0041】また、本発明の感熱記録材料は、感熱記録
層中に一般式(6)で表されるリン酸エステル誘導体を
添加することで、温度、ならびに湿度に対する画像部の
保存安定性がより一層向上し、熱応答性も優れた感熱記
録材料とすることが可能となった。
【0042】一般式(6)中、R12、R13およびR
14はそれぞれ同じでも異なっていてもよく、水素原
子、アルキル基、アルケニル基、アリール基、アルケニ
ル基、アルカリ金属、アルカリ土類金属、遷移金属ある
いはアミンを表し、R12、R13およびR14から選
ばれる任意の2つの基は互いに連結して環を形成してい
てもよい。
【0043】具体的な一般式(6)で表されるリン酸エ
ステル誘導体の例としては、トリフェニルホスフェー
ト、ジフェニルホスフェート、ビス(4−t−ブチルフ
ェニル)ホスフェート、ビス(4、6−ジ−t−ブチル
フェニル)ホスフェート、ビス(4−クロロフェニル)
ホスフェート、ビス(ベンジルオキシフェニル)ホスフ
ェート、2,2’−メチレンビス(4,6−ジ−t−ブ
チルフェニル)ホスフェート、ジメチルオキシホスフェ
ート、ジエチルオキシホスフェート、ビス(3,5−ジ
−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)ホスフェー
ト、3,5−ジ−t−ブチルジフェニルホスフェート、
ビス(4−t−ブチルフェニル)ホスフェート、ビス
(4、6−ジ−t−ブチルフェニル)ホスフェート、ビ
ス(4−クロロフェニル)ホスフェート、ビス(ベンジ
ルオキシフェニル)ホスフェート、2,2’−メチレン
ビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)ホスフェー
ト、ジメチルオキシホスフェート、ジエチルオキシホス
フェート、ジエチル(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)ホスフェート、2,2’−メチレン
ビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)ホスフェート
のナトリウム塩、2,2’−メチレンビス(4,6−ジ
−t−ブチルフェニル)ホスフェートのカルシウム塩、
2,2’−メチレンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェ
ニル)ホスフェートの亜鉛塩、2,2’−メチレンビス
(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)ホスフェートのア
ンモニウム塩等が挙げることができ、これらは単独もし
くは2種類以上混合して使うことができる。
【0044】一般式(6)で表されるリン酸エステル誘
導体の中でも特に、2,2’−メチレンビス(4,6−
ジ−t−ブチルフェニル)ホスフェート、2,2’−メ
チレンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)ホスフ
ェートのナトリウム塩が好ましく用いられる。
【0045】また、一般式(6)で表されるリン酸エス
テル誘導体は、電子受容性化合物に対して1重量%〜5
0重量%含有することが好ましい。更に詳しくは、3重
量%〜10重量%含有することがより好ましい。
【0046】一般式(6)で表されるリン酸エステル誘
導体が、電子受容性化合物に対して1重量%未満では、
画像保存性向上に効果は少なく、50重量%を越えてそ
れ以上だと、電子供与性の染料前駆体と、電子受容性化
合物の接触を阻害することになり、熱応答性低下を招く
要因となる。
【0047】また、本発明の感熱記録材料は、感熱記録
層中に上記一般式(1)で表されるジフェニルスルホン
誘導体に、一般式(7)で表される化合物および一般式
(6)で表されるリン酸エステル誘導体を併用すること
により、地肌部の白色度に優れ、より高い熱応答性を有
し、温度ならびに湿度に対する画像部の保存安定性に優
れた感熱記録材料とすることが可能となった。
【0048】一般式(7)中、R15はアリール基を表
し、R16はアルキル基、アリール基、アラルキル基を
表す。好ましく用いられる一般式(7)で表される化合
物の具体例としては、4−アセチルビフェニル、2,4
−ジヒドロキシベンゾフェノン、4’−ヒドロキシプロ
ピオフェノン、ベンジルフェニルケトン、2−ベンゾイ
ル安息香酸等が挙げることができ、これらは単独あるい
は2種以上混合して用いることができる。この中でも特
に4−アセチルビフェニルが好ましく用いられる。
【0049】また、一般式(1)で表されるジフェニル
スルホン誘導体と一般式(7)で表される化合物の含有
重量比は1:1〜1:3が好ましい。一般式(1)で表
されるジフェニルスルホン誘導体の重量比が過大である
場合には良好な熱応答性が得られ難い。また、一般式
(1)で表されるジフェニルスルホン誘導体の重量比が
過小である場合には飽和印字濃度が低下する。
【0050】更に、一般式(6)で表されるリン酸エス
テル誘導体を感熱記録層中に添加することでより優れた
画像保存性が実現する。一般式(6)で表されるリン酸
エステル誘導体は、一般式(1)で表されるジフェニル
スルホン誘導体に対して1重量%〜50重量%含有され
ることが好ましい。更に詳しくは、3重量%〜10重量
%含有されることがより好ましい。
【0051】一般式(6)で表されるリン酸エステル誘
導体が、一般式(1)で表されるジフェニルスルホン誘
導体に対して1重量%未満では、画像保存性向上に効果
は少なく、50重量%を越えてそれ以上だと、電子供与
性の染料前駆体と、電子受容性化合物の接触を阻害する
ことになり、熱応答性低下を招く要因となる。
【0052】また、本発明の感熱記録材料は、感熱記録
層中に上記一般式(1)で表されるジフェニルスルホン
誘導体に、一般式(8)で表される化合物、一般式
(6)で表される化合物および一般式(3)、(4)あ
るいは(5)で表される化合物を併用することにより、
地肌部の白色度に優れ、より高い熱応答性を有し、温度
ならびに湿度に対する画像部の保存安定性に優れた感熱
記録材料とすることが可能となった。
【0053】一般式(8)中、R17は水素原子、ハロ
ゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アリール基、ア
ラルキル基を表し、R18は水素原子、アルキル基、ア
シル基を表す。好ましく用いられる一般式(8)で表さ
れる化合物の具体例としては、p−アセトトルイジド、
o−アセトトルイジド、プロピオアニリド、o−クロロ
アセトアニリド、o−アセトアセチルトルイジド、o−
クロロアセトアセチルアニリド等を挙げることができ、
これらは単独、もしくは2種以上混合して使用すること
ができる。この中でも特にp−アセトトルイジドが好ま
しく用いられる。
【0054】また、一般式(8)で表される化合物と一
般式(3)、(4)あるいは(5)で表される化合物の
含有重量比は1:1〜3:1が好ましい。一般式(8)
で表される化合物の重量比が過大である場合には粉フキ
と呼ばれる画像部の白化現象が顕著となる。また、一般
式(8)で表される化合物の重量比が過小である場合に
は熱応答性および飽和印字濃度が低下する。
【0055】更に、感熱記録層中に一般式(6)で表さ
れるリン酸エステル誘導体を添加することで良好な画像
保存性が実現する。一般式(6)で表されるリン酸エス
テル誘導体は一般式(1)で表されるジフェニルスルホ
ン誘導体に対して1重量%〜50重量%含有されること
が好ましい。更に詳しくは、3重量%〜10重量%含有
されることがより好ましい。
【0056】一般式(6)で表されるリン酸エステル誘
導体が、一般式(1)で表されるジフェニルスルホン誘
導体に対して1重量%未満では、画像保存性向上に効果
は少なく、50重量%を越えてそれ以上だと、電子供与
性の染料前駆体と、電子受容性化合物の接触を阻害する
ことになり、熱応答性低下を招く要因となる。
【0057】上記一般式(1)で表されるジフェニルス
ルホン誘導体の中では、4,4’−ジヒドロキシジフェ
ニルスルホンを用いた場合、その他の一般式(1)で表
されるジフェニルスルホン誘導体を用いた場合と比較し
て、画像部の保存安定性、特に耐熱保存安定性が優れて
いるので好ましい。
【0058】本発明の感熱記録材料は、一般に支持体上
に電子供与性の通常無色ないし淡色の染料前駆体と電子
受容性化合物とを主成分とし、これらをバインダーに分
散した後、支持体上に塗布して感熱記録層を設け、熱ヘ
ッド、熱ペン、レーザー光などで加熱することにより、
染料前駆体と電子受容性化合物とが瞬時反応し記録画像
が得られるものである。また感熱記録層には顔料、増感
剤、バインダー、酸化防止剤、ステイッキング防止剤な
どが必要に応じて添加される。
【0059】本発明の感熱記録材料に用いられる染料前
駆体としては、一般に感圧記録材料、または感熱記録材
料に用いられているものに代表されるが、これらに制限
されることはない。
【0060】具体的な例を挙げれば、次のとおりであ
る。 (1)トリアリールメタン系化合物:3,3−ビス(p
−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタ
リド(クリスタルバイオレットラクトン)、3,3−ビ
ス(p−ジメチルアミノフェニル)フタリド、3−(p
−ジメチルアミノフェニル)−3−(1,2−ジメチル
インドール−3−イル)フタリド、3−(p−ジメチル
アミノフェニル)−3−(2−メチルインドール−3−
イル)フタリド、3−(p−ジメチルアミノフェニル)
−3−(2−フェニルインドール−3−イル)フタリ
ド、3,3−ビス(1,2−ジメチルインドール−3−
イル)−5−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス
(1,2−ジメチルインドール−3−イル)−6−ジメ
チルアミノフタリド、3,3−ビス(9−エチルカルバ
ゾール−3−イル)−5−ジメチルアミノフタリド、
3,3−ビス(2−フェニルインドール−3−イル)−
5−ジメチルアミノフタリド、3−p−ジメチルアミノ
フェニル−3−(1−メチルピロール−2−イル)−6
−ジメチルアミノフタリドなど、
【0061】(2)ジフェニルメタン系化合物:4,
4′−ビス(ジメチルアミノフェニル)ベンズヒドリル
ベンジルエーテル、N−クロロフェニルロイコオーラミ
ン、N−2,4,5−トリクロロフェニルロイコオーラ
ミンなど、
【0062】(3)キサンテン系化合物:ローダミンB
アニリノラクタム、ローダミンB−p−クロロアニリノ
ラクタム、3−ジエチルアミノ−7−ジベンジルアミノ
フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−オクチルアミノ
フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−フェニルフルオ
ラン、3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン、3
−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−メチルフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−7−(3,4−ジクロロアニ
リノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(2−ク
ロロアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−
メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジブチルアミノ
−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジペンチ
ルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−
(N−エチル−N−トリル)アミノ−6−メチル−7−
アニリノフルオラン、3−ピペリジノ−6−メチル−7
−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−トリ
ル)アミノ−6−メチル−7−フェネチルフルオラン、
3−ジエチルアミノ−7−(4−ニトロアニリノ)フル
オラン、3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリ
ノフルオラン、3−(N−メチル−N−プロピル)アミ
ノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−
エチル−N−イソアミル)アミノ−6−メチル−7−ア
ニリノフルオラン、3−(N−メチル−N−シクロヘキ
シル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、
3−(N−エチル−N−テトラヒドロフルフリル)アミ
ノ−6−メチル−7−アニリノフルオランなど、
【0063】(4)チアジン系化合物:ベンゾイルロイ
コメチレンブルー、p−ニトロベンゾイルロイコメチレ
ンブルーなど、
【0064】(5)スピロ系化合物:3−メチルスピロ
ジナフトピラン、3−エチルスピロジナフトピラン、
3,3′−ジクロロスピロジナフトピラン、3−ベンジ
ルスピロジナフトピラン、3−メチルナフト−(3−メ
トキシベンゾ)スピロピラン、3−プロピルスピロベン
ゾピランなどを挙げることができる。またこれらの染料
前駆体は必要に応じて単独、もしくは2種以上混合して
使用することができる。
【0065】本発明の感熱記録材料の感熱記録層は、染
料前駆体を発色させる主たる電子受容性化合物として、
一般式(1)で表される化合物を含有することを特徴と
する。更に、該感熱記録層中に本発明によって得られる
効果を損なわない範囲で他の電子受容性化合物を併用す
ることも可能である。併用できる電子受容性化合物とし
ては、一般に感圧記録材料、または感熱記録材料に用い
られる酸性物質に代表されるが、これらに制限されるこ
とはない。例えば、フェノール誘導体、芳香族カルボン
酸誘導体、N,N′−ジアリールチオ尿素誘導体、アリ
ールスルホニル尿素誘導体、有機化合物の亜鉛塩などの
多価金属塩を挙げることができる。
【0066】具体的な例を挙げれば次のとおりである。
すなわち、p−フェニルフェノール、p−ヒドロキシア
セトフェノン、4−ヒドロキシ−4′−ベンゼンスルホ
ニルオキシジフェニルスルホン、1,1−ビス(p−ヒ
ドロキシフェニル)プロパン、1,1−ビス(p−ヒド
ロキシフェニル)ペンタン、1,1−ビス(p−ヒドロ
キシフェニル)ヘキサン、1,1−ビス(p−ヒドロキ
シフェニル)シクロヘキサン、2,2−ビス(p−ヒド
ロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(p−ヒドロ
キシフェニル)ヘキサン、1,1−ビス(p−ヒドロキ
シフェニル)−2−エチルヘキサン、2,2−ビス(3
−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1
−ビス(p−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタ
ン、1,3−ジ−〔2−(p−ヒドロキシフェニル)−
2−プロピル〕ベンゼン、1,3−ジ−〔2−(3,4
−ジヒドロキシフェニル)−2−プロピル〕ベンゼン、
1,4−ジ−〔2−(p−ヒドロキシフェニル)−2−
プロピル〕ベンゼン、4,4′−ヒドロキシジフェニル
エーテル、3,3′−ジクロロ−4,4′−ヒドロキシ
ジフェニルスルフィド、2,2−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)酢酸メチル、2,2−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)酢酸ブチル、4,4′−チオビス(2−ター
シャリーブチル−5−メチルフェノール)、4−ヒドロ
キシフタル酸ジメチル、没食子酸ベンジル、没食子酸ス
テアリル、N,N’−ジフェニルチオ尿素、4,4’−
ビス(3−(4−メチルフェニルスルホニル)ウレイ
ド)ジフェニルメタン、N−(4−メチルフェニルスル
ホニル)−N’−フェニル尿素、サリチルアニリド、5
−クロロサリチルアニリド、サリチル酸、3,5−ジ−
ターシャリーブチルサリチル酸、3,5−ジ−α−メチ
ルベンジルサリチル酸、4−[2′−(4−メトキシフ
ェノキシ)エチルオキシ]サリチル酸あるいはこれらサ
リチル酸誘導体の金属塩などが挙げられる。
【0067】本発明の感熱記録材料に用いられる顔料と
しては、ケイソウ土、タルク、カオリン、焼成カオリ
ン、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化チタン、
酸化亜鉛、酸化ケイ素、水酸化アルミニウム、尿素−ホ
ルマリン樹脂などの無機、ならびに有機顔料が挙げられ
る。
【0068】本発明の感熱記録材料に用いられるバイン
ダーとしては、デンプン類、ヒドロキシエチルセルロー
ス、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、
ゼラチン、カゼイン、ポリビニルアルコール、変性ポリ
ビニルアルコール、ポリアクリル酸ソーダ、アクリル酸
アミド/アクリル酸エステル共重合体、アクリル酸アミ
ド/アクリル酸エステル/メタクリル酸3元共重合体、
スチレン/無水マレイン酸共重合体のアルカリ塩、エチ
レン/無水マレイン酸共重合体のアルカリ塩などの水溶
性バインダー、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン、ポリア
クリル酸エステル、スチレン/ブタジエン共重合体、ア
クリロニトリル/ブタジエン共重合体、アクリル酸メチ
ル/ブタジエン共重合体、エチレン/酢酸ビニル共重合
体などのラテックスなどが挙げられる。
【0069】その他の添加剤としては、加熱印字ヘッド
の摩耗防止、またはスティッキング防止などの目的でス
テアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウムなどの高級脂
肪酸金属塩、パラフィン、酸化パラフィン、ポリエチレ
ン、酸化ポリエチレン、ステアリン酸アミド、カスター
ドワックスなどのワックス類、また、ジオクチルスルホ
コハク酸ナトリウムなどの分散剤、ベンゾフェノン系、
ベンゾトリアゾール系などの紫外線吸収剤、さらに界面
活性剤、蛍光染料などを必要に応じて添加することがで
きる。
【0070】本発明に使用される支持体としては、紙が
主として用いられるが、不織布、プラスチックフィル
ム、合成紙、金属箔など、あるいはこれらを組み合わせ
た複合シートを任意に用いることができる。また、感熱
記録層を保護するために単層あるいは複数層からなるオ
ーバーコート層を設けたり、感熱記録層と支持体との間
に単層あるいは複数層の顔料あるいは樹脂からなるアン
ダーコート層を設けるなど、感熱記録材料製造に於ける
種々の公知技術を用いることができる。
【0071】感熱記録層の塗工量は、発色成分である染
料前駆体と電子受容性化合物の量で決められ、通常、染
料前駆体の塗工量で0.1〜1.0g/m2が適当であ
る。また、電子受容性化合物の量は、染料前駆体に対
し、通常5〜500重量%の範囲で添加されるが、20
〜400重量%の範囲が特に好ましい添加量である。
【0072】
【実施例】次に、本発明を実施例により、さらに詳細に
説明する。ただし、これらに限定されるものではない。
なお以下に示す部、ならびに%はいずれも重量基準であ
り、塗工量は絶乾塗工量である。
【0073】実施例1 (A)感熱記録層形成用塗工液の調製 発色色調が黒色系である染料前駆体、3−ジブチルアミ
ノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン30部を2.
5%ポリビニルアルコール水溶液69部と共にボールミ
ルで24時間粉砕し、染料前駆体分散液を得た。次いで
電子受容性化合物として4,4’−ジヒドロキシジフェ
ニルスルホン70部、増感剤として4−メチルベンゼン
スルホンアミド70部および添加剤として2,2’−メ
チレンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)ホスフ
ェートのナトリウム塩25部を、2.5%ポリビニルア
ルコール水溶液420部と共にサンドミルで粉砕し、体
積平均粒径2μm以下の電子受容性化合物を含有する分
散液を得た。上記2種の分散液を混合した後、攪拌下、
以下の添加物を添加、よく混合し、感熱記録層形成用塗
工液を調製した。 50%炭酸カルシウム水分散液 180部 40%ステアリン酸亜鉛水分散液 25部 10%ポリビニルアルコール水溶液 272部 水 300部
【0074】(B)感熱塗工用紙の作製 下記の配合よりなる塗工液を、坪量40g/m2の上質紙
に固形分塗抹量として9g/m2になる様に塗工、乾燥
して、感熱塗工用紙を作製した。 焼成カオリン 100部 50%スチレンブタジエン系ラテックス水分散液 24部 水 200部
【0075】(C)感熱記録材料の作製 (A)で作製した感熱記録層形成用塗工液を、(B)で
作製した感熱塗工用紙上に、固形分塗工量が4g/m2
なる様に塗工、乾燥して、感熱記録材料を作製した。
【0076】実施例2 実施例1において、添加剤の2,2’−メチレンビス
(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)ホスフェートのナ
トリウム塩の添加量を0部にした以外は実施例1と同様
にして感熱記録材料を作製した。
【0077】実施例3 実施例1において、電子受容性化合物を4−ヒドロキシ
−4’−ベンジルオキシジフェニルスルホンに変更した
以外は実施例1と同様にして感熱記録材料を作製した。
【0078】実施例4 実施例1において、増感剤の添加量を70部から15部
に変更した以外は実施例1と同様にして感熱記録材料を
作製した。
【0079】実施例5 実施例1において、増感剤の添加量を70部から25部
に変更した以外は実施例1と同様にして感熱記録材料を
作製した。
【0080】実施例6 実施例1において、増感剤の添加量を70部から200
部に変更した以外は実施例1と同様にして感熱記録材料
を作製した。
【0081】実施例7 実施例1において、増感剤の添加量を70部から300
部に変更した以外は実施例1と同様にして感熱記録材料
を作製した。
【0082】実施例8 実施例1において、増感剤を4−メチルベンゼンスルホ
ンアミド70部から4−メチルベンゼンスルホンアミド
10部、シュウ酸ジ−(4−メチルベンジル)60部に
変更した以外は実施例1と同様にして感熱記録材料を作
製した。
【0083】実施例9 実施例1において、増感剤を4−メチルベンゼンスルホ
ンアミド70部から4−メチルベンゼンスルホンアミド
15部、シュウ酸ジ−(4−メチルベンジル)55部に
変更した以外は実施例1と同様にして感熱記録材料を作
製した。
【0084】実施例10 実施例1において、増感剤を4−メチルベンゼンスルホ
ンアミド70部から4−メチルベンゼンスルホンアミド
35部、シュウ酸ジ−(4−メチルベンジル)35部に
変更した以外は実施例1と同様にして感熱記録材料を作
製した。
【0085】実施例11 実施例1において、増感剤を4−メチルベンゼンスルホ
ンアミド70部から4−メチルベンゼンスルホンアミド
55部、シュウ酸ジ−(4−メチルベンジル)15部に
変更した以外は実施例1と同様にして感熱記録材料を作
製した。
【0086】実施例12 実施例1において、増感剤を4−メチルベンゼンスルホ
ンアミド70部から4−メチルベンゼンスルホンアミド
60部、シュウ酸ジ−(4−メチルベンジル)10部に
変更した以外は実施例1と同様にして感熱記録材料を作
製した。
【0087】実施例13 実施例1において、増感剤を4−メチルベンゼンスルホ
ンアミド70部から4−メチルベンゼンスルホンアミド
10部、2−ベンジルオキシナフタレン60部に変更し
た以外は実施例1と同様にして感熱記録材料を作製し
た。
【0088】実施例14 実施例1において、増感剤を4−メチルベンゼンスルホ
ンアミド70部から4−メチルベンゼンスルホンアミド
15部、2−ベンジルオキシナフタレン55部に変更し
た以外は実施例1と同様にして感熱記録材料を作製し
た。
【0089】実施例9 実施例1において、増感剤を4−メチルベンゼンスルホ
ンアミド70部から4−メチルベンゼンスルホンアミド
35部、2−ベンジルオキシナフタレン35部に変更し
た以外は実施例1と同様にして感熱記録材料を作製し
た。
【0090】実施例16 実施例1において、増感剤を4−メチルベンゼンスルホ
ンアミド70部から4−メチルベンゼンスルホンアミド
55部、2−ベンジルオキシナフタレン15部に変更し
た以外は実施例1と同様にして感熱記録材料を作製し
た。
【0091】実施例17 実施例1において、増感剤を4−メチルベンゼンスルホ
ンアミド70部から4−メチルベンゼンスルホンアミド
60部、2−ベンジルオキシナフタレン10部に変更し
た以外は実施例1と同様にして感熱記録材料を作製し
た。
【0092】実施例18 実施例1において、増感剤を4−メチルベンゼンスルホ
ンアミド70部から4−メチルベンゼンスルホンアミド
10部、ステアラミド60部に変更した以外は実施例1
と同様にして感熱記録材料を作製した。
【0093】実施例19 実施例1において、増感剤を4−メチルベンゼンスルホ
ンアミド70部から4−メチルベンゼンスルホンアミド
15部、ステアラミド55部に変更した以外は実施例1
と同様にして感熱記録材料を作製した。
【0094】実施例20 実施例1において、増感剤を4−メチルベンゼンスルホ
ンアミド70部から4−メチルベンゼンスルホンアミド
35部、ステアラミド35部に変更した以外は実施例1
と同様にして感熱記録材料を作製した。
【0095】実施例21 実施例1において、増感剤を4−メチルベンゼンスルホ
ンアミド70部から4−メチルベンゼンスルホンアミド
55部、ステアラミド15部に変更した以外は実施例1
と同様にして感熱記録材料を作製した。
【0096】実施例22 実施例1において、増感剤を4−メチルベンゼンスルホ
ンアミド70部から4−メチルベンゼンスルホンアミド
60部、ステアラミド10部に変更した以外は実施例1
と同様にして感熱記録材料を作製した。
【0097】実施例23 実施例1において、増感剤を4−メチルベンゼンスルホ
ンアミド70部から4−アセチルビフェニル35部に変
更した以外は実施例1と同様にして感熱記録材料を作製
した。
【0098】実施例24 実施例1において、増感剤を4−メチルベンゼンスルホ
ンアミド70部から4−アセチルビフェニル70部に変
更した以外は実施例1と同様にして感熱記録材料を作製
した。
【0099】実施例25 実施例1において、増感剤を4−メチルベンゼンスルホ
ンアミド70部から4−アセチルビフェニル210部に
変更した以外は実施例1と同様にして感熱記録材料を作
製した。
【0100】実施例26 実施例1において、増感剤を4−メチルベンゼンスルホ
ンアミド70部から4−アセチルビフェニル300部に
変更した以外は実施例1と同様にして感熱記録材料を作
製した。
【0101】実施例27 実施例1において、増感剤を4−メチルベンゼンスルホ
ンアミド70部からp−アセトトルイジド20部、シュ
ウ酸ジ−(4−メチルベンジル)50部に変更した以外
は実施例1と同様にして感熱記録材料を作製した。
【0102】実施例28 実施例1において、増感剤を4−メチルベンゼンスルホ
ンアミド70部からp−アセトトルイジド35部、シュ
ウ酸ジ−(4−メチルベンジル)35部に変更した以外
は実施例1と同様にして感熱記録材料を作製した。
【0103】実施例29 実施例1において、増感剤を4−メチルベンゼンスルホ
ンアミド70部からp−アセトトルイジド50部、シュ
ウ酸ジ−(4−メチルベンジル)20部に変更した以外
は実施例1と同様にして感熱記録材料を作製した。
【0104】実施例30 実施例1において、増感剤を4−メチルベンゼンスルホ
ンアミド70部からp−アセトトルイジド60部、シュ
ウ酸ジ−(4−メチルベンジル)10部に変更した以外
は実施例1と同様にして感熱記録材料を作製した。
【0105】実施例31 実施例1において、増感剤を4−メチルベンゼンスルホ
ンアミド70部からp−アセトトルイジド20部、2−
ベンジルオキシナフタレン50部に変更した以外は実施
例1と同様にして感熱記録材料を作製した。
【0106】実施例32 実施例1において、増感剤を4−メチルベンゼンスルホ
ンアミド70部からp−アセトトルイジド35部、2−
ベンジルオキシナフタレン35部に変更した以外は実施
例1と同様にして感熱記録材料を作製した。
【0107】実施例33 実施例1において、増感剤を4−メチルベンゼンスルホ
ンアミド70部からp−アセトトルイジド50部、2−
ベンジルオキシナフタレン20部に変更した以外は実施
例1と同様にして感熱記録材料を作製した。
【0108】実施例34 実施例1において、増感剤を4−メチルベンゼンスルホ
ンアミド70部からp−アセトトルイジド60部、2−
ベンジルオキシナフタレン10部に変更した以外は実施
例1と同様にして感熱記録材料を作製した。
【0109】実施例35 実施例1において、増感剤を4−メチルベンゼンスルホ
ンアミド70部からp−アセトトルイジド20部、ステ
アラミド50部に変更した以外は実施例1と同様にして
感熱記録材料を作製した。
【0110】実施例36 実施例1において、増感剤を4−メチルベンゼンスルホ
ンアミド70部からp−アセトトルイジド35部、ステ
アラミド35部に変更した以外は実施例1と同様にして
感熱記録材料を作製した。
【0111】実施例37 実施例1において、増感剤を4−メチルベンゼンスルホ
ンアミド70部からp−アセトトルイジド50部、ステ
アラミド20部に変更した以外は実施例1と同様にして
感熱記録材料を作製した。
【0112】実施例38 実施例1において、増感剤を4−メチルベンゼンスルホ
ンアミド70部からp−アセトトルイジド60部、ステ
アラミド10部に変更した以外は実施例1と同様にして
感熱記録材料を作製した。
【0113】比較例1 実施例1において、増感剤を4−メチルベンゼンスルホ
ンアミドから2−ベンジルオキシナフタレンに変更した
以外は実施例1と同様にして感熱記録材料を作製した。
【0114】比較例2 実施例1において、増感剤を4−メチルベンゼンスルホ
ンアミド70部から4−アセチルビフェニル70部に変
更し、添加剤の2,2’−メチレンビス(4,6−ジ−
t−ブチルフェニル)ホスフェートのナトリウム塩の添
加量を0部とした以外は実施例1と同様にして感熱記録
材料を作製した。
【0115】比較例3 実施例1において、増感剤を4−メチルベンゼンスルホ
ンアミドからp−アセトトルイジドに変更した以外は実
施例1と同様にして感熱記録材料を作製した。
【0116】比較例4 実施例1において、増感剤を4−メチルベンゼンスルホ
ンアミドからシュウ酸ジ−(4−メチルベンジル)に変
更した以外は実施例1と同様にして感熱記録材料を作製
した。
【0117】比較例5 実施例1において、増感剤を4−メチルベンゼンスルホ
ンアミドからステアラミドに変更した以外は実施例1と
同様にして感熱記録材料を作製した。
【0118】比較例6 実施例1において、増感剤を4−メチルベンゼンスルホ
ンアミド70部からp−アセトトルイジド35部、シュ
ウ酸ジ−(4−メチルベンジル)35部に変更し、添加
剤の2,2’−メチレンビス(4,6−ジ−t−ブチル
フェニル)ホスフェートのナトリウム塩の添加量を0部
とした以外は実施例1と同様にして感熱記録材料を作製
した。
【0119】比較例7 実施例1において、増感剤を4−メチルベンゼンスルホ
ンアミド70部からp−アセトトルイジド35部、2−
ベンジルオキシナフタレン35部に変更し、添加剤の
2,2’−メチレンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェ
ニル)ホスフェートのナトリウム塩の添加量を0部とし
た以外は実施例1と同様にして感熱記録材料を作製し
た。
【0120】比較例8 実施例1において、増感剤を4−メチルベンゼンスルホ
ンアミド70部からp−アセトトルイジド35部、ステ
アラミド35部に変更し、添加剤の2,2’−メチレン
ビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)ホスフェート
のナトリウム塩の添加量を0部とした以外は実施例1と
同様にして感熱記録材料を作製した。
【0121】以上の実施例、比較例で作製した感熱記録
材料を、感熱塗工面のベック平滑度が400〜500秒
になるようにカレンダー処理した後に、以下の評価に供
した。評価の結果を表1、表2、ならび表3に示す。
【0122】[熱応答性試験]大倉電機製ファクシミリ
試験機TH−PMDを用いて印字テストを行った。ドッ
ト密度8ドット/mm、ヘッド抵抗185Ωのサーマル
ヘッドを使用し、ヘッド電圧12V、パルス幅0.8、
および1.0ミリ秒で通電して印字し、発色濃度をマク
ベスRD−918型反射濃度計で測定した。評価結果を
表1に示す。パルス幅0.8msecにおける発色濃度
0.80以上、同1.0msecにおける発色濃度1.
05以上が実用上必要である。
【0123】画像部の保存特性の評価は、耐熱性試験な
らびに耐熱性試験で行なった。
【0124】[画像部の耐熱性試験]耐熱性試験は、熱
応答性特性の評価で用いた1.0msecで印字した各
感熱記録材料の画像部、ならびに未印字の地肌部を、6
0℃の条件下に24時間保存した後の濃度を、マクベス
RD−918型反射濃度計で測定した。評価結果を表2
に示す。
【0125】[画像部の耐湿熱性試験]耐湿熱性試験
は、熱応答性特性の評価で用いた1.0msecで印字
した各感熱記録材料の画像部、ならびに未印字の地肌部
を、40℃、90%RHの条件下に24時間保存した後
の濃度を、マクベスRD−918型反射濃度計で測定し
た。評価結果を表2に示す。
【0126】
【表1】
【0127】
【表2】
【0128】
【発明の効果】実施例から明らかなごとく、電子供与性
の通常無色ないし淡色の染料前駆体と加熱時反応して該
染料前駆体を発色させる電子受容性化合物とを含有する
感熱記録層を有する感熱記録材料において、該感熱記録
層に一般式(1)で表されるジフェニルスルホン誘導
体、ならびに一般式(2)で表されるスルホンアミド誘
導体を併用することにより、熱応答性、ならびに画像部
の保存特性が優れた感熱記録材料を得ることが可能にな
る。また、これ一般式(3)、(4)あるいは(5)の
いずれかで表される化合物を添加することにより、さら
に熱応答性、ならびに画像部の保存特性のバランスがよ
く、かつ優れた感熱記録材料を得ることが可能になる。
【0129】また、該感熱記録層中に一般式(1)で表
されるジフェニルスルホン誘導体、一般式(7)で表さ
れる化合物、ならびに一般式(6)で表されるリン酸エ
ステル誘導体を含有させることにより熱応答性、ならび
に画像部の保存特性が優れた感熱記録材料を得ることが
可能になる。
【0130】また、該感熱記録層中に一般式(1)で表
される化合物、一般式(8)で表される化合物、一般式
(6)で表される化合物ならびに一般式(3)、(4)
あるいは(5)のいずれかで表される化合物を含有させ
ることにより熱応答性、ならびに画像部の保存特性が優
れた感熱記録材料を得ることが可能になる。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子供与性の通常無色ないし淡色の染料
    前駆体と、加熱時反応して該染料前駆体を発色させる電
    子受容性化合物とを含有する感熱記録層を有する感熱記
    録材料において、該感熱記録層中に一般式(1)で表さ
    れるジフェニルスルホン誘導体、ならびに一般式(2)
    で表されるスルホンアミド誘導体の1種または2種以上
    を含有することを特徴とする感熱記録材料。 【化1】 (式1中、R1は水素原子、アルキル基、アルケニル
    基、アラルキル基、あるいはアリール基を表し、R2、
    およびR3はそれぞれ同じであっても、あるいは異なっ
    た置換基であってもよく、水素原子、ハロゲン原子、ア
    ルキル基、アルケニル基、アラルキル基、アリール基、
    アルコキシ基、アルケニルオキシ基、アラルキルオキシ
    基、アリールオキシ基を表し、mは1から3の整数、n
    は0から2の整数を表す。) 【化2】 (式2中、Aはアリール基を表し、R4、R5はそれぞ
    れ同じであっても、あるいは異なった置換基であっても
    よく、水素原子、アルキル基、アルケニル基、アラルキ
    ル基、あるいはアリール基を表す。)
  2. 【請求項2】 該一般式(1)で表されるジフェニルス
    ルホン誘導体と該一般式(2)で表されるスルホンアミ
    ド誘導体の含有量重量比が3:1〜1:3の範囲である
    ことを特徴とする請求項1記載の感熱記録材料。
  3. 【請求項3】 該感熱記録層中に一般式(3)、(4)
    あるいは(5)のいずれかで表される化合物を含有する
    ことを特徴とする請求項1または2記載の感熱記録材
    料。 【化3】 (式3中、R6、R7はそれぞれ同じでも、あるいは異
    なっていてもよいアラルキル基を表す。) 【化4】 (式4中、R8はアリール基を表し、R9はアルキル基
    あるいはアラルキル基を表す。) 【化5】 (式5中、R10、R11はそれぞれ同じでも、あるい
    は異なってもよく、水素原子、アルキル基あるいはアリ
    ール基を表す。)
  4. 【請求項4】 該一般式(2)で表されるスルホンアミ
    ド誘導体と該一般式(3)、(4)あるいは(5)のい
    ずれかで表される化合物の含有量重量比が1:5〜5:
    1の範囲であることを特徴とする請求項3記載の感熱記
    録材料。
  5. 【請求項5】 該感熱記録層中に添加剤として一般式
    (6)で表されるリン酸エステル誘導体を含有すること
    を特徴とする請求項1〜4いずれか1項記載の感熱記録
    材料。 【化6】 (式6中、R12、R13、R14はそれぞれ同じで
    も、あるいは異なっていてもよく、水素原子、アルキル
    基、アルケニル基、アリール基、アルケニル基、アルカ
    リ金属、アルカリ土類金属、遷移金属あるいはアミンを
    表し、R12、R13、R14から選ばれる任意の2つ
    の基は互いに連結して環を形成していてもよい。)
  6. 【請求項6】 電子供与性の通常無色ないし淡色の染料
    前駆体と、加熱時反応して該染料前駆体を発色させる電
    子受容性化合物とを含有する感熱記録層を有する感熱記
    録材料において、該感熱記録層中に一般式(1)で表さ
    れるジフェニルスルホン誘導体、一般式(7)で表され
    る化合物、ならびに一般式(6)で表されるリン酸エス
    テル誘導体を含有することを特徴とする感熱記録材料。 【化7】 (式7中、R15はアリール基を表し、R16はアルキ
    ル基、アリール基、アラルキル基を表す。)
  7. 【請求項7】 該一般式(1)で表される化合物と該一
    般式(7)で表される化合物の含有量重量比が1:1〜
    1:3の範囲であることを特徴とする請求項6記載の感
    熱記録材料。
  8. 【請求項8】 電子供与性の通常無色ないし淡色の染料
    前駆体と、加熱時反応して該染料前駆体を発色させる電
    子受容性化合物とを含有する感熱記録層を有する感熱記
    録材料において、該感熱記録層中に一般式(1)で表さ
    れる化合物、一般式(8)で表される化合物、一般式
    (6)で表される化合物ならびに一般式(3)、(4)
    あるいは(5)のいずれかで表される化合物を含有する
    ことを特徴とする感熱記録材料。 【化8】 (式8中、R17は水素原子、ハロゲン原子、アルキル
    基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基を表し、
    R18は水素原子、アルキル基、アシル基を表す。)
  9. 【請求項9】 該一般式(8)で表される化合物と該一
    般式(3)、(4)あるいは(5)で表される化合物の
    含有量重量比が1:1〜3:1の範囲であることを特徴
    とする請求項8記載の感熱記録材料。
  10. 【請求項10】 該一般式(1)で表されるジフェニル
    スルホン誘導体が4,4’−ジヒドロキシジフェニルス
    ルホンであることを特徴とする請求項1〜9いずれか1
    項記載の感熱記録材料。
JP2000015685A 2000-01-25 2000-01-25 感熱記録材料 Pending JP2001205941A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000015685A JP2001205941A (ja) 2000-01-25 2000-01-25 感熱記録材料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000015685A JP2001205941A (ja) 2000-01-25 2000-01-25 感熱記録材料

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001205941A true JP2001205941A (ja) 2001-07-31

Family

ID=18542933

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000015685A Pending JP2001205941A (ja) 2000-01-25 2000-01-25 感熱記録材料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001205941A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003031195A1 (fr) * 2001-09-28 2003-04-17 Mitsubishi Paper Mills Limited Materiau d'enregistrement thermique
US7071144B2 (en) 2000-08-09 2006-07-04 Mitsubishi Paper Mills, Ltd. Thermal recording material

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7071144B2 (en) 2000-08-09 2006-07-04 Mitsubishi Paper Mills, Ltd. Thermal recording material
WO2003031195A1 (fr) * 2001-09-28 2003-04-17 Mitsubishi Paper Mills Limited Materiau d'enregistrement thermique
DE10197272B4 (de) * 2001-09-28 2015-10-29 Mitsubishi Paper Mills Ltd. Thermisches Aufzeichnungsmaterial

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3058758B2 (ja) 感熱記録材料
JPH06179290A (ja) 感熱記録材料
JP2001205941A (ja) 感熱記録材料
JP2001001647A (ja) 感熱記録材料
JPH0437583A (ja) 感熱記録材料
JPH0292580A (ja) 感熱記録材料
JP3058757B2 (ja) 感熱記録材料
JP2993788B2 (ja) 感熱記録材料
JP2001018522A (ja) 感熱記録材料
JP3712277B2 (ja) 感熱記録材料
JP3712353B2 (ja) 感熱記録材料
JP3156107B2 (ja) 感熱記録材料
JP2004276330A (ja) 感熱記録材料
JPH03114882A (ja) 感熱記録材料
JP2000301832A (ja) 感熱記録材料
JP2004025539A (ja) 感熱記録材料
JPH07108765A (ja) 感熱記録材料
JP2000280618A (ja) 感熱記録材料
JP2001063227A (ja) 感熱記録材料
JP2000141911A (ja) 感熱記録材料
JP2001026182A (ja) 感熱記録材料
JPH0439084A (ja) 感熱記録材料
JPH04310790A (ja) 感熱記録材料
JPH05286254A (ja) 感熱記録材料
JPH03234585A (ja) 感熱記録材料