JP2001204138A - 電力供給装置 - Google Patents

電力供給装置

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JP2001204138A
JP2001204138A JP2000009328A JP2000009328A JP2001204138A JP 2001204138 A JP2001204138 A JP 2001204138A JP 2000009328 A JP2000009328 A JP 2000009328A JP 2000009328 A JP2000009328 A JP 2000009328A JP 2001204138 A JP2001204138 A JP 2001204138A
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power
inverter
storage battery
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power supply
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JP2000009328A
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Kazushi Sezukuri
一志 勢造
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 深夜電力を有効に利用して、使用負荷のピー
クの削減及び電気料金の削減を実現する電力供給装置を
提供する。 【解決手段】 本発明の電力供給装置は、時間帯別電力
25を整流する整流回路3と、時間帯別電力25を充電
する蓄電池11と、電気料金が安い時間帯に整流回路3
からの直流電力を直流−直流変換して蓄電池11に供給
し、電気料金が高い時間帯に蓄電池11からの直流電力
を直流−交流変換して一般負荷群5−1〜5−nに供給
するインバータ5を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電力供給装置に関
し、特に、深夜電力を有効に利用して使用負荷のピーク
の削減及び電気料金の削減を図る電力供給装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】電力の有効利用が望まれており、特に深
夜電力の有効利用に関する技術が注目されている。本発
明に関連する公知技術として特許第2555083号公
報には、電力供給制御装置が開示されている。この電力
供給制御装置は、蓄電装置と、該蓄電装置を充電する充
電装置と、整流器、直流チョッパ及びPWM(Pulse W
idth Modulation)インバータを有する潮流分配装置
と、放電/充電制御を行う演算制御装置等から構成され
る。
【0003】この電力供給制御装置において、潮流分配
装置は、整流器により交流電力から変換した直流電力を
チョッピングすることにより電力を制御した出力と、蓄
電装置等からの直流電力をチョッピングすることにより
電力を制御した信号とを結合し、この結合した電力を交
流に変換して負荷に供給している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記公知技術では、潮
流分配装置と充電装置とが分離しているため、充電装置
は、割高な電気料金の時間帯の電力量を賄うため大きな
形状とならざるをえず、コストが高くなり不経済であ
る。また、潮流分配装置内では、整流器により交流電力
を直流電力に変換したものと蓄電装置の電力とを結合す
るために、一旦スイッチングを行い相互のパルス列を生
成して合成した後に、PWMインバータで交流に変換し
ているが、直流チョッパとPWMインバータとによる2
回のスイッチングを行っており、スイッチングの過渡状
態で多く発生するスイッチングロスのために電力変換効
率が悪化する。本発明の目的は、深夜電力を有効に利用
して、使用負荷のピークの削減及び電気料金の削減を実
現する電力供給装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の電力供給装置は、商用電力を整流する整流手
段と、前記商用電力を充電する蓄電手段と、電気料金が
安い時間帯に前記整流手段からの直流電力を直流−直流
変換して前記蓄電手段に供給し、電気料金が高い時間帯
に前記蓄電手段からの直流電力を直流−交流変換して負
荷に供給するインバータ手段と、を備えるものである。
【0006】他の観点において本発明の電力供給装置
は、商用電力を整流する整流手段と、前記商用電力を充
電する蓄電手段と、電気料金が安い時間帯に前記整流手
段からの直流電力を直流−直流変換して前記蓄電手段に
供給し、電気料金が高い時間帯に前記整流手段からの直
流電力を直流−交流変換して負荷に供給する第1インバ
ータ手段と、前記蓄電手段からの直流電力を直流−交流
変換して負荷に供給する第2インバータ手段と、を備え
るものである。また、上記電力供給装置は、電気料金が
安い時間帯に前記商用電力を負荷に直接供給する通電路
を備えることで、上記整流手段及びインバータ手段にお
けるスイッチングロスを抑制して電力を供給することが
できる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら本
発明の好適な実施の形態について説明する。図1は、本
発明の第1実施の形態による電力供給装置の構成を示す
ブロック図である。本電力供給装置は、整流回路3、イ
ンバータ5、フィルタ回路7、制御装置9、蓄電池1
1、非常用コンセント13、一般負荷群15−1〜15
−n(nは整数)、センサD1〜D3、開閉器SW1,
SW2,SW3,SW4,SW5−1〜5−n及びSW
6、通電路19,21及び23から構成される。
【0008】整流回路3は、開閉器SW1及びSW6を
介して、交流電力である時間帯別電力25を直流電力に
変換する。時間帯別電力25とは、一定時間帯(通常2
3時から翌朝7時まで)の電気料金は非常に安価で、そ
れ以外の時間帯の電気料金は通常より若干割高となる契
約方法によるものである。開閉器SW6は、制御装置9
からの指示により、時間帯別電力25を一般負荷群15
−1〜15−nに直接通電又は遮断が可能であり、開閉
器SW1は、制御装置9からの指示により、時間帯別電
力25をインバータ5に通電又は遮断が可能である。
【0009】インバータ5は、PWM(Pulse Width
Modulation)インバータでありスイッチング素子(図3
参照)を有している。インバータ5は、電気料金が高い
時間帯には直流−交流変換器として機能し、電気料金が
割安な時間帯には直流−直流変換器として機能する。こ
れは、各スイッチング素子が制御装置9からのPWM駆
動信号17に応じてON/OFFすることにより、蓄電
池11又は整流回路3からの直流波形を有する電力を、
後述するPWM駆動信号17(図6又は図7参照)の波
形を有する電力に変換することによる。
【0010】フィルタ回路7は、インバータ5からの出
力信号における所定の周波数成分を除去して交流又は直
流波形を出力する(図6又は図7参照)。また、フィル
タ回路7から交流波形を有する電力が出力される場合に
は、センサD2により放電電力量が検出され、検出結果
が制御装置9に送出される。制御装置9は、電気料金が
割安な時間帯と電気料金が高い時間帯の各々に応じて、
上記PWM駆動信号17を発生することによりインバー
タ5を制御する。また、制御装置9は、制御装置9の内
部又は外部に設けられている計時手段(図示せず)から
の時刻情報、各センサD1〜D3からの各検出量等に基
づいて、開閉器SW1〜SW6の各々を制御する。
【0011】蓄電池11は、通電路21によりフィルタ
回路7からの直流電力を充電する。この通電路21は、
電気料金が割安な時間帯に一般負荷群15−1〜15−
nへの給電が遮断されるインバータ5の出力を蓄電池1
1に接続するものであり、制御装置9からの指示によ
り、通電又は遮断が可能な開閉器SW3と、蓄電池11
の充電電流を検出するセンサD3とを有する。センサD
3の検出結果は、制御装置9に送出される。また、蓄電
池11は、通電路23によりインバータ5に放電する。
この通電路23は、電気料金が割高な時間帯に蓄電池1
1の電力をインバータ5に接続するものであり、制御装
置9からの指示により、通電又は遮断が可能な開閉器S
W2を有する。
【0012】通電路19は、電気料金が割安な時間帯に
はインバータ5を介さずに、時間帯別電力25又は後述
する深夜電力29を直接一般負荷群15−1〜15−n
の各々に通電可能とするものである。この通電路19
は、上述した開閉器SW6と、一般負荷群15−1〜n
の消費電力量を検出するセンサD1と、時間帯別電力2
5と蓄電池11の電力のいずれかを一般負荷群15−1
〜15−nの各々に供給する開閉器SW5−1〜SW5
−nとを有する。センサD1の検出結果は制御装置9に
送出される。
【0013】つぎに、本実施の形態による電力供給装置
の動作を説明する。前提として停電時以外は開閉器SW
6は常時閉、開閉器SW4は常時開とする。はじめに、
電気料金が割安な時間帯には、開閉器SW5−1〜SW
5−nを時間帯別電力25からの給電側に切替え、時間
帯別電力25を通電路19を介して一般負荷群15−1
〜15−nに直接給電する。また、開閉器SW2は開
き、開閉器SW3を閉じた上で開閉器SW1を閉じて、
整流回路3、インバータ5及びフィルタ回路7からなる
電源供給装置に時間帯別電力25を給電する。
【0014】整流回路3は、時間帯別電力25を直流電
力に変換する。インバータ5は、整流回路3からの直流
電力から制御装置9からのPWM駆動信号17に応じた
信号を出力する。フィルタ回路7は、インバータ5の出
力における所定の周波数成分を除去して適切な直流電力
に変換した上で通電路21を介して蓄電池11を充電す
る。つぎに、インバータ5及びフィルタ回路7の動作の
詳細を説明する。はじめに、説明の便宜上一般的に知ら
れているインバータ5の直流−交流変換から説明する。
これは、電気料金が高い時間帯の処理になる。
【0015】図3は、インバータ5(PWMインバー
タ)の一般的な構成を例示する回路図である。図4は、
図3に示すインバータ5が有するスイッチング素子Q1
〜Q4に印加されるPWM駆動信号17(ON/OFF
で示す)を示す図、及び各状態1〜5に対応するインバ
ータ5の出力波形を示す図である。又、図5は、図3に
示すインバータ5の出力波形と、フィルタ回路7を通過
後の出力波形との関係を示す図である。
【0016】図3に示すインバータ5において、整流回
路3からの直流入力が入力端子P,Nに入力される。4
つのスイッチング素子Q1〜Q4の各々は、制御装置9
からのPWM駆動信号17に応じて開閉し、直流入力を
パルス波である交流出力として出力端子U,Vより出力
する。例えば、図4に示すように時間軸上の状態1にお
いて、スイッチング素子Q1が“ON”、Q2が“OF
F”、Q3が“OFF”及びQ4が“ON”となるPW
M駆動信号17が印加された場合には、図3に示す出力
端子U,V間に生じる出力波形は正のパルスとなる。同
様に状態2、状態3、状態4及び状態5の各々において
図4に示す信号が印加された場合には、出力波形はゼ
ロ、負、ゼロ及び正のパルスとなる。状態1から状態5
におけるスイッチングにより、1周期のパルス波(擬似
正弦波)が出力される。
【0017】また、図4に示す状態1〜状態5における
スイッチング時間を変えることにより、図5に示すよう
な擬似正弦波を得ることができる。図5に示す擬似正弦
波は、この擬似正弦波の両端に近いところはパルス幅を
狭くし、中央部はパルス幅を広くするように、半サイク
ルの間に何回も同じ方向にスイッチング動作を行うこと
により作ることができる。この擬似正弦波の所定の高周
波数成分をフィルタ回路7により除去することにより、
点線により示される交流波形を作ることができる。
【0018】以上の説明は、電気料金が高い時間帯にお
けるインバータ5の直流−交流変換である。つぎに、電
気料金が割安な時間帯におけるインバータ5の直流−直
流変換を説明する。この変換処理は、図4及び図5に示
す擬似正弦波における負のパルスを作らないように、図
3に示すインバータ5のスイッチング素子Q1〜Q4の
各々を制御することにより実現できる。この場合には、
制御装置9は、図4に示す状態1及び状態2に対応する
PWM駆動信号17を、パルス幅が変わるように発生す
ることになる。
【0019】図7は、インバータ5が直流−直流変換器
として機能する場合の出力波形(PWM駆動波形)と、
フィルタ回路7を通過後の波形とを示す図である。電気
料金が割安な時間帯には、蓄電池11を充電する充電装
置としてインバータ5を機能させるために、パルス幅を
変化させ充電電圧を制御する。フィルタ回路7は、イン
バータ5の出力に含まれる所定の高周波数成分を除去し
て直流波形を出力する。制御装置9は、内蔵している検
出回路(図示せず)により、蓄電池11の充電量とセン
サD3により検出される充電電流とを監視しており、満
充電されると開閉器SW1及びSW3を開いてインバー
タの充電装置としての動作を停止する。その間も一般負
荷群15−1〜15−nには時間帯別電力25の供給を
継続する。
【0020】制御装置9に設けられている計時手段から
の時刻情報を基に、電気料金が割高な時間帯に入ると、
開閉器SW1及びSW3は開いたまま開閉器SW2を閉
じて蓄電池11の電力を電源供給装置内のインバータ5
に放電する。制御装置9は、上述の図3〜図5に示すP
WM駆動信号17によりインバータ5を制御する。イン
バータ5は、PWM駆動信号17に応じて擬似正弦波
(図5参照)を出力する。フィルタ回路7は、インバー
タ5からの出力信号における所定の周波数成分を除去し
て交流波形を作成する。
【0021】図6は、インバータ5が直流−交流変換器
として機能する場合の出力波形と、フィルタ回路7を通
過後の出力波形とを示す図である。上述のように、この
擬似正弦波は、両端に近いところはパルス幅を狭くし、
中央部はパルス幅を広くするように、半サイクルの間に
何回も同じ方向にスイッチング動作を行うことによりパ
ルス幅を変化させて作ることができる。
【0022】フィルタ回路7からの交流電力は、開閉器
SW5−1〜5−nを介して一般負荷群15−1〜15
−nの各々に供給される。たとえば、制御装置9は、セ
ンサD1により検出される消費電力量を監視しながら一
般負荷群15−1〜15−nのうちのいずれかに対応す
る開閉器(例えばSW5−1)をインバータ5の出力側
に切替え、更にセンサD2により検出される蓄電池11
の放電電力量を監視しながら蓄電池11の放電能力内で
順次開閉器SW5−2以降の開閉器をインバータ5の出
力側に切替えていく。
【0023】蓄電池11の電力を放電中も、制御装置9
は、センサD1からの時間帯別電力25の消費電力量及
びセンサD2からの蓄電池11の放電電力量を監視す
る。蓄電池11の放電電力量が一定範囲を越えるか又は
少なすぎると判断した場合、開閉器SW5−1〜SW5
−nを適宜開閉して蓄電池11からの放電電力量を制御
する。制御装置9は、蓄電池11の蓄電量(通常は電池
電圧)を監視しており、電気料金が割高な時間帯に放電
が終了しそうな場合、開閉器SW5−1〜5−nを全て
時間帯別電力25側に切替えた上で開閉器SW2を開と
し、インバータ5の直流−交流変換動作を停止する。
【0024】また、上記放電終了のまま、又は放電継続
中に電気料金が割安な時間帯に入ると開閉器SW5−1
〜SW5−nは時間帯別電力25側、開閉器SW2は
開、開閉器SW1及びSW3は閉にして蓄電池11の充
電を開始する。以上により、電気料金の割安な時間帯の
間は時間帯別電力25を直接一般負荷群15−1〜15
−nに供給することにより、インバータ5の変換ロス無
しに給電することが可能となり、総合的な効率が向上す
る。
【0025】つぎに、時間帯別電力25の系統と開閉器
SW6との間に設けているセンサ(図示せず。通常は交
流電圧を監視する)により停電を検出した場合について
説明する。制御装置9は、開閉器SW6を開として、シ
ステムを時間帯別電力25の系統から分離する。つぎ
に、開閉器SW5−1〜5−nを時間帯別電力25側
(インバータ出力が給電されない側)にし、開閉器SW
1及びSW3を開にし、開閉器SW2及びSW4を閉に
して非常用コンセント13にインバータ5(フィルタ回
路7)の出力を給電し、テレビ、ラジオ、照明等の機器
に電力供給する。また、時間帯別電力25の系統と開閉
器SW6との間に設けているセンサにより停電からの復
旧を感知した場合には、制御装置9は各開閉器を操作し
て時間帯に応じて適した状態に自動的に復帰する。この
ような停電検出機能により、時間帯に関わらず、停電検
出後ブザー音等の音声警報又はランプの点滅等の視覚表
示、更にはその両方を装置に設け、停電検出後蓄電池1
1の電力をインバータ5で交流変換した電力を非常用コ
ンセント13に供給することにより、非常時の電力供給
が可能となる。
【0026】図2は、本実施の形態による電力供給装置
が停電時において機能を維持するための電源の構成を説
明する図である。通常時は、時間帯別電力25等の商用
電源の電圧V1は、蓄電池11の電源電圧V2に比べて
大きいため、商用電源側から制御装置9、開閉器作動、
インバータ5及び各センサD1〜D3等の電源に対する
電力供給を行う。また、停電時は、蓄電池11側から上
記電源に対する電力供給を行う。停電等を検出すると停
電警報音、停電警報表示を行い、商用電力側と一般負荷
群15−1〜15−nの各々の接続を全て開放して蓄電
池11の電力をインバータ5を経由して非常用コンセン
ト13にのみ給電する。また、停電が解除されると自動
的に通常運転に復帰する。
【0027】なお、上述の実施の形態では、電気料金が
割高な時間帯で蓄電池11の電力を直ちに放電している
が、蓄電池11の電力を直ちに放電せずに、放電容量が
大きくない場合等に制御装置9内の記憶部(図示せず)
に記憶されている前日又は過去の履歴を基に一般負荷群
15−1〜15−nの消費電力量がピークとなる前後で
放電を行えるよう制御装置9内の演算部(図示せず)で
放電開始の時間を遅らせる時間を演算し、その間は割高
な時間帯別電力25ではあるがそのまま一般負荷群15
−1〜15−nへの給電を維持する構成としてもよい。
【0028】蓄電池11の放電を割高な時間帯に入ると
直ちに行うのではなく、過去の時間毎の使用電力量の履
歴を記憶する機能と接続されている電池容量とを自動判
別し、割高な時間帯開始後しばらく商用電源直結方式で
負荷に給電し、使用電力のピークの前後で放電するよう
蓄電池の放電開始時刻を演算で求める構成としてもよ
い。また、図1では、蓄電池11からの放電電力量を測
定するセンサD2を電力供給装置出力部に1個設けてい
るが、一般負荷群15−nの分割数nだけのセンサの各
々を開閉器SW5−nと一般負荷群15−nとの間に設
け、一般負荷群15−1〜15−nの各々の放電電力量
を制御装置9に送出する構成としてもよい。
【0029】図8は、本発明の第2実施の形態による電
力供給装置の構成を示すブロック図である。図8に示す
構成と図1に示す構成との相違点は、商用電力の供給源
として図1では時間帯別電力25が、図8では通常の商
用電力27と深夜電力29との2系統になっていること
である。深夜電力29は、夜間の特定時間帯のみに電力
供給が行われ、それ以外の時間帯では電力供給が自動的
にカットされるものである。なお、図1と同じ機能又は
性質を有する構成(信号)には同一符号を付して詳細な
説明を省略する。
【0030】図8に示す深夜電力29と通常の商用電力
27との場合でも、基本的な流れは図1に示す時間帯別
電力25の場合と同一である。ただし、深夜電力時間帯
に入る直前に開閉器SW7を閉じて深夜電力時間帯に入
った直後にSW6の開閉器を開とし割安な深夜電力29
が電力供給装置に供給され、深夜電力カット時間帯にな
る直前に開閉器SW6を閉じて深夜電力カット時間帯に
入った直後に開閉器SW7が開となるよう制御装置9の
計時手段を利用して制御を行う必要がある。また、停電
検出時は、図1の場合の開閉器SW6に加えて開閉器S
W7も開とする必要がある。
【0031】以上により、上述した第1及び第2実施の
形態による電力供給装置は、時間帯により電力料金が異
なる電力25(時間帯別電力)、又は深夜電力専用線の
電力29(深夜電力)を利用する場合に、電気料金が割
安な時間帯には、インバータ5を介して上記時間帯別電
力25又は深夜電力29を蓄電池11に充電し、電気料
金が高い時間帯には、インバータ5を介して一般負荷群
15−1〜15−nに電力を供給する。
【0032】電気料金が割安な時間帯には、インバータ
5の出力を蓄電池11に接続する。インバータ5には時
間帯別電力25又は深夜電力29を給電し、制御装置9
からのPWM駆動信号17によりインバータ5が特定電
圧を出力するようにスイッチング制御を行い、蓄電池1
1を充電する。PWM駆動信号17を変えることでイン
バータ5を直流−直流変換器として使用し、深夜に商用
電源と一般負荷群15−1〜15−nを直結している間
は充電装置として使用する。
【0033】電気料金が割高な時間帯になる直前に、イ
ンバータ5への入力を時間帯別電力25又は深夜電力2
9から切り離し、充電された蓄電池11に接続し、時間
帯別電力25又は深夜電力29と一般負荷群15−1〜
15−nとを直接接続していた通電路19を切り離すと
同時にインバータ5からの交流電力を一般負荷群15−
1〜15−nに給電するように接続する。
【0034】蓄電池11の電力をインバータ5を介して
放電中は、蓄電池11の残容量を検出して、電気料金が
割高な時間帯内に残容量が無くなる場合、時間帯別電力
25を利用する場合は深夜の充電時に使用するインバー
タ5を介さないで一般負荷群15−1〜15−nと直結
する通電路19を用いる。深夜電力29を利用する場合
は、通常の時間帯では深夜電力専用線には給電されない
ため別途通常の商用電力27をインバータ5を介さずに
直接一般負荷群15−1〜15−nに給電可能な通電路
19を用いて商用電源を直接負荷に給電可能とし、イン
バータ5は一旦運転を停止する。負荷への電力供給を商
用電源又は蓄電池11の電力のどちらか一方のみを供給
するだけでなく、負荷への供給系統を複数設け、系統毎
に商用電源あるいは蓄電池11の電力を供給可能にする
構成としてもよい。
【0035】その際に、上記系統の電力供給部分それぞ
れにあるいは系統の分岐前の1ヶ所に電流検出センサを
設け、負荷への供給電流を制御装置9で記憶し監視可能
な構成とし、一般負荷群15−1〜15−nへの供給電
流が蓄電池11からインバータ5を介して供給可能な限
度値を超えると蓄電池11からの電力供給中でも自動的
に一部の系統の供給電力源を商用電源に切替える。切替
え後も電流値を監視し、電流値の増減に応じて再度別系
統を商用電源に切替える、もしくは商用電源から蓄電池
11の放電電力に戻す。このように、電気料金が割高な
時間帯に商用電源を使う場合、商用電源から直接に負荷
へ電力を供給することで、インバータ5等によるスイッ
チングロスを抑制することができる。
【0036】蓄電池11の放電が続いている間、又は上
記のように放電終了後商用電源を一般負荷群15−1〜
15−nに供給している状態で電気料金が割安な時間帯
に入ると上述した通電路の接続を行う。時間帯別電力2
5又は深夜電力29の電気料金が割安な時間帯はインバ
ータ5を経由せずに割安な商用電力を直接一般負荷群1
5−1〜15−nに導く。
【0037】電気料金の割安な時間帯の電力は、インバ
ータ5にも導くがインバータ5の出力は一般負荷群15
−1〜15−nに接続しないで蓄電池11に接続し、イ
ンバータ5の出力が一般負荷群15−1〜15−nに接
続されている時は交流波形を生成するようにインバータ
5内のブリッジ回路を駆動するPWM駆動信号17を発
生し、蓄電池11に接続されている時は蓄電池11に適
切な充電圧が生じるようにPWM駆動信号17を発生さ
せて蓄電池11を充電する。これにより蓄電池11の充
電電源となる直流−直流変換器と、直流−交流変換器と
の兼用が可能となる。
【0038】電気料金の割高な時間帯は、蓄電池11を
インバータ5の入力段に接続し、蓄電池11の電力を放
電してインバータ5を駆動し一般負荷群15−1〜15
−nに給電する。蓄電池11の電力を放電中に一般負荷
群15−1〜15−nの消費電力が放電可能な電力を越
えそうな場合、一般負荷群15−1〜15−n毎に設け
た開閉器SW5−1〜5−nの1つをあるいはそれ以上
を商用電力側に切替えることで蓄電池11の放電電力を
一定値以内に抑える。
【0039】また負荷の消費電力が下がれば順次商用電
力側に切替えられていた開閉器SW5−1〜5−nを蓄
電池11の放電側に戻して一定範囲内の放電電力を維持
するようにする。これにより上述の従来技術における2
重のスイッチングロスを防止できる。電気料金の割高な
時間帯で蓄電池11の残容量が少なくなると一般負荷群
15−1〜15−nへの供給を商用電力側に切替えイン
バータ5の運転を停止する。
【0040】図9は、本発明の第3実施の形態による電
力供給装置の構成を示すブロック図である。図9に示す
構成と図1に示す構成との相違点は、図9では、時間帯
別電力25に対して直流−直流変換及び直流−交流変換
を行うインバータ5−1と、蓄電池11の電力に対して
直流−交流変換を行うインバータ5−2とを備えている
点である。なお、図1と同じ機能又は性質を有する構成
(信号)には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0041】インバータ5−1,5−2の各々には、制
御装置9からのPWM駆動信号17が入力される。イン
バータ5−1は、PWM駆動信号17に応じて時間帯別
電力25を直流−直流変換又は直流−交流変換する。イ
ンバータ5−2は、PWM駆動信号17に応じて通電路
23を介して入力される蓄電池11の電力を直流−交流
変換する。
【0042】つぎに、本実施の形態による電力供給装置
の動作を説明する。上述した第1実施の形態と同様に、
停電時以外は開閉器SW6は常時閉、SW4は常時開と
する。電気料金が割安な時間帯は、開閉器SW5−1〜
5−nの各々を時間帯別電力25からの給電側に切替え
て直接一般負荷群15−1〜15−nに給電する。
【0043】また、開閉器SW2は開き、開閉器SW3
を閉じた上で開閉器SW1を閉じて、整流回路3、イン
バータ5−1,5−2及びフィルタ回路7からなる電源
供給装置に時間帯別電力25を給電し、制御装置9から
のPWM駆動信号17でインバータ5−1で適切な直流
電力に変換した上で蓄電池11に充電する。この場合の
PWM駆動信号17に応じたインバータ5−1の動作
は、上述の第1実施の形態と同じである(図7参照)。
【0044】制御装置9は内蔵する検出回路により、セ
ンサD3による充電電流及び充電電圧等の蓄電池11の
充電量を監視しており、満充電されると開閉器SW3及
びSW1を開いてインバータ5−1の動作を停止する。
その間も一般負荷群15−1〜15−nには直接時間帯
別電力25の供給を継続する。電気料金の割安な時間帯
の間は、通電路19を介して時間帯別電力25を直接一
般負荷群15−1〜15−nに供給することでインバー
タ5−1の変換ロス無しに給電することが可能となり総
合的な効率が向上する。
【0045】制御装置9は、内蔵している計時手段の時
刻情報を基に、電気料金が高い時間帯に入ると、開閉器
SW3は開いたまま開閉器SW2を閉じて電源供給装置
内のインバータ5−2に蓄電池11の電力を供給する。
又開閉器SW1も閉じて時間帯別電力25をインバータ
5−1に供給する。制御装置9は、インバータ5−1及
び5−2の各々に対して、交流波形(擬似正弦波、図5
及び図6参照)を出力するようにPWM駆動信号17を
加えて、インバータ5−1とインバータ5−2とが結合
された出力の後ろに接続されているフィルタ回路7から
交流波形(図5及び図6参照)を生成する。この場合、
インバータ5−1とインバータ5−2の駆動時には出力
が互いに干渉しないように排他的にPWM駆動信号17
を入力し、しかも合成後の波形が正弦波となるように制
御する。
【0046】図10は、本実施の形態におけるインバー
タ5−1及び5−2の動作を説明するものであり、フィ
ルタ回路7の出力波形を示す図である。以下、放電中の
電力会社からの電力が供給されるインバータ5−1の出
力と、蓄電池11の放電電力が供給されるインバータ5
−2の出力とを合成して一つの合成された交流波形を生
成する例を説明する。
【0047】区間a及び区間cは、蓄電池11が接続さ
れているインバータ5−2をPWM駆動信号17により
スイッチングすることにより生成した波形であり、区間
bは、商用電力(時間帯別電力25)が入力されている
インバータ5−1をPWM駆動信号17によりスイッチ
ングすることにより生成した波形を示している。電力会
社の交流波形の位相と同期してインバータ5−1又はイ
ンバータ5−2の各々にPWM駆動信号17を印加して
スイッチングを行う。図10に示す例であれば、はじめ
に蓄電池11の電力を放電する側のインバータ5−2を
駆動して擬似正弦波(図6参照)を生成させ、半周期の
特定区間(図10では区間a)スイッチングするとイン
バータ5−2の駆動を停止する。
【0048】インバータ5−2の停止と共に、電力会社
側の電力が供給されるインバータ5−1を駆動して擬似
正弦波(図6参照)を生成させ、上記半周期の特定区間
(図10では区間b)スッチングするとインバータ5−
1の駆動を停止する。インバータ5−1の停止と共に、
蓄電池11の電力を放電する側のインバータ5−2を駆
動して擬似正弦波(図6参照)を生成させ、半周期の特
定区間(図10では区間c)スイッチングするとインバ
ータ5−2の駆動を停止する。
【0049】区間a〜cにおいて各々生成された擬似正
弦波は、時間軸上で実質的に連続な擬似正弦波に合成さ
れ、フィルタ回路7に入力する。フィルタ回路7は、こ
の合成された擬似正弦波における所定の周波数成分を除
去し、図10に示すような交流波形を生成する。
【0050】また、図10に示す順番ではなく、電力会
社からの電力からスイッチングを開始しても当然よく、
また図10の方式では電源周波数が50Hzの地域では
10ミリ秒毎にパルス的に電力会社の系統の電力消費が
発生するため電力会社の送電路に負担がかかる場合、も
っと細かい切替え周期でインバータ5−1及びインバー
タ5−2の切替えを行い、電力系統の負担を軽減させる
方法でもよい。また、同様な装置が多数同一送電路に接
続されている場合、切替え周期を細かくしても送電路へ
の負担が大きくなるため、各装置が乱数発生回路(図示
せず)に基づいてランダムな周期で切替えを行い、送電
路への負担を軽減する方法もある。
【0051】図9に戻り、制御装置9は、センサD2に
より検出される消費電力量と、センサD3により検出さ
れる蓄電池11の放電電流とを基に、蓄電池11の放電
電力量が一定範囲に収まるようにインバータ5−1とイ
ンバータ5−2に加えるPWM駆動信号17の比率を調
整する。蓄電池11の放電電力量は上記のように一定範
囲内で制御するのではなく、制御装置9内の演算部内の
記憶部に記憶された前日又は過去の履歴を基に一般負荷
群15−1〜15−nの消費電力量がピークとなる時間
帯の前後で放電電力量の割合を放電能力内で増加させ、
それ以外の時間帯では蓄電池11からの放電電力量を抑
制するようPWM駆動信号17の比率を制御し、使用電
力量のピークカット効果を最大にするよう制御を行うよ
うにしてもよい。
【0052】制御装置9は、蓄電池11の蓄電量(通常
は蓄電池電圧)を監視しており、電気料金が高い時間帯
に放電が終了しそうな場合、開閉器SW5−1〜5−n
を時間帯別電力25側に切替えた上で開閉器SW2及び
SW1を開としインバータ5−1及び5−2の動作を停
止する。上記放電終了のままあるいは放電継続中に割安
な電気料金の時間帯に入ると、開閉器SW5−1〜5−
nは時間帯別電力25側、開閉器SW2は開、開閉器S
W1及びSW3は閉として蓄電池11の充電を開始す
る。なお、図10で示したように、インバータ5−1,
5−2を交互に使用して電力会社からの電力と蓄電池1
1からの電力を合成する場合、同一のPWM駆動信号1
7を単に時間比率を変えるのみでインバータ5−1及び
インバータ5−2に供給すると、図11(B)に示すよ
うな不連続点が発生する。
【0053】図11は、直流電圧の違いによる不連続点
が発生する様子を説明する図である。図11(A)は不
連続点が発生する原因を説明する回路図であり、図11
(B)は不連続点を示す図である。図11(A)におい
て、PWM駆動信号17は、第1AND回路31及び第
2AND回路33の各々の一方の端子に入力される。ま
た、インバータ5−1及びインバータ5−2の選択信号
は、NOT回路35を介して第1AND回路31の他方
の端子に入力されると共に、第2AND回路33の他方
の端子に直接入力される。第1AND回路31はインバ
ータ5−2に接続され、第2AND回路33はインバー
タ5−1に接続される。したがって、例えばインバータ
5−1を選択した場合には第2AND回路33がON
し、PWM駆動信号17はインバータ5−1のみに印加
される。
【0054】この不連続点は、電力会社からの電力を整
流した電圧と蓄電池11の電圧とが異なっている場合に
発生する。たとえば、蓄電池11の電圧が電力会社から
の電力を直流変換した電圧より高い場合、はじめに、イ
ンバータ5−2は、PWM駆動信号17に応じてスイッ
チングを行うことにより蓄電池11の直流電力から擬似
正弦波を出力し、フィルタ回路7を通過して交流波形が
立ち上がる。つぎに、インバータ5−1は、PWM駆動
信号17に応じてスイッチングを行うことにより電力会
社からの電力から擬似正弦波を出力する。ここで、イン
バータ5−1内のブリッジ回路に印加される電圧が低い
ため、フィルタ回路7を通過した後の電圧がドロップす
る現象が発生する。この場合には、インバータ5−1側
のPWM駆動信号17のON,OFFの比率に関してオ
ン比率を予め上げておく処理が必要となる。
【0055】図12は、上記不連続点の発生を防止する
回路を説明する図である。インバータ5−1専用のPW
M駆動信号17は第1AND回路31の一方の端子に入
力され、インバータ5−2専用のPWM駆動信号17は
第2AND回路33の一方の端子に入力される。また、
インバータ5−1及びインバータ5−2の選択信号は、
NOT回路35を介して第1AND回路31の他方の端
子に入力されると共に、第2AND回路33の他方の端
子に直接入力される。第1AND回路31はインバータ
5−2に接続され、第2AND回路33はインバータ5
−1に接続される。
【0056】図12に示す回路は、電力会社からの整流
電圧と蓄電池11からの放電電圧とに応じたPWM駆動
信号17をそれぞれ生成し、交互に印加することで不連
続点の発生を防止するものである。つぎに、時間帯別電
力25の系統と開閉器SW6との間に設けているセンサ
(図示せず。通常は交流電圧を監視する)により停電を
検出した場合について説明する。制御装置9は、開閉器
SW6を開として、システムを時間帯別電力25の系統
から分離する。つぎに、開閉器SW5−1〜5−nを時
間帯別電力25側(インバータ出力が給電されない側)
にし、開閉器SW1及びSW3を開にし、開閉器SW2
及びSW4を閉にして非常用コンセント13にインバー
タ5−2(フィルタ回路7)の出力を給電し、テレビ、
ラジオ、照明等の機器に電力供給する。また、時間帯別
電力25の系統と開閉器SW6との間に設けているセン
サにより停電からの復旧を感知した場合には、制御装置
9は各開閉器を操作して時間帯に応じて適した状態に自
動的に復帰する。以上の点は、上述の第1実施の形態
(図2参照)において説明した内容と同じである。
【0057】図13は、本発明の第4実施の形態による
電力供給装置の構成を示すブロック図である。図9と図
13の相違点は、商用電力の供給源が図9では時間帯別
電力25であり、図13では通常の商用電力27と深夜
電力29の2系統になっている点である。したがって、
図1と図8との関係は、図9と図13との関係に対応し
ている。
【0058】図13に示す深夜電力29と通常の商用電
力27との場合でも、基本的な流れは図9の時間帯別電
力25の場合と同一である。ただし、深夜電力時間帯に
入る直前に開閉器SW7を閉じて深夜電力時間帯に入っ
た直後に開閉器SW6を開とし割安な深夜電力29が電
力供給装置に供給され、深夜電力カット時間帯になる直
前に開閉器SW6を閉じて深夜電力カット時間帯に入っ
た直後に開閉器SW7が開となるように制御装置9の計
時手段を利用して制御を行う必要がある。また、停電検
出時は、図9の場合の開閉器SW6に加えて開閉器SW
7も閉とする必要がある。
【0059】以上により、上述した第3及び第4実施の
形態による電力供給装置は、時間帯により電力料金が異
なる電力25(時間帯別電力)、又は深夜電力専用線の
電力29(深夜電力)を利用する場合に、電気料金が割
安な時間帯には、インバータ5−1を介して上記時間帯
別電力25又は深夜電力29を蓄電池11に充電し、電
気料金が高い時間帯には、インバータ5−1及び5−2
を介して一般負荷群15−1〜15−nに電力を供給す
る。
【0060】電気料金が割高な時間帯になる際はインバ
ータ5−1への入力を時間帯別電力の場合はそのままで
よいが、深夜電力の場合は通常の商用電力側に切替え、
インバータ5−1の出力を蓄電池11に接続していた通
電路21を開放し、蓄電池11の出力を同じ電力変換装
置内にあるインバータ5−1とは出力のみが結合されて
いるインバータ5−2の入力に開閉器SW2を介して接
続する。電気料金が割高な時間帯には制御装置9からの
個別に制御されたインバータ5−1及びインバータ5−
2の各々に対するPWM駆動信号17を用いて時間帯別
電力25又は通常の商用電力27と蓄電池11からの電
力とを交流変換し、電気料金の割安な時間帯には直接一
般負荷群15−1〜15−nに給電していた通電路19
を開放し、インバータ5−1及びインバータ5−2が結
合されている出力から一般負荷群15−1〜15−nに
給電するよう開閉器SW5−1〜5−nを制御装置9か
らの指示で制御する。
【0061】インバータ5−1及びインバータ5−2の
出力が衝突しないよう制御装置9からのPWM駆動信号
17は排他的に交互に送出し、送出期間の比率を変更す
ることで、時間帯別電力25又は通常の商用電力27と
蓄電池11からの電力の負荷への供給電力の比率を制御
する。一般負荷群15−1〜15−nの消費電力が蓄電
池11から供給可能な電力を上回る場合、蓄電池11か
らの放電電力の比率を下げるよう制御装置9からのPW
M駆動信号17を制御することで蓄電池11からの放電
電力を一定値以下に保つ、又は事前に制御装置9内の演
算装置内で計算した放電パターンに見合うかたちで一般
負荷群15−1〜15−nの消費電力の変動に関わらず
制御することが可能である。
【0062】蓄電池11の放電電力をインバータ5−2
を介して放電中は、蓄電池11の残容量を検出して、電
気料金が割高な時間帯内に残容量が無くなる場合、時間
帯別電力25を利用する場合は深夜の充電時に使用する
インバータ5−1,5−2を介さないで一般負荷群15
−1〜15−nと直結する通電路19を用い、深夜電力
29を利用する場合は通常の時間帯では深夜電力専用線
には給電されないため別途通常の商用電力27をインバ
ータ5−1,5−2を介さずに直接一般負荷群15−1
〜15−nに給電可能な通電路19を用いて商用電源を
直接負荷に給電可能とし、インバータ5−1,5−2は
一旦運転を停止する。時間帯別電力25又は深夜電力2
9の電気料金の割安な時間帯はインバータ5−1,5−
2を経由せずに割安な電力会社の供給電力を直接一般負
荷群15−1〜15−nに導く。
【0063】電気料金の割安な時間帯の電力はインバー
タ5−1にも導くが、インバータ5−1の出力は一般負
荷群15−1〜15−nに接続しないで蓄電池11に接
続し、インバータ5−1が一般負荷群15−1〜15−
nに接続されているときは交流波形を生成するようにイ
ンバータ5−1内のブリッジ回路を駆動するPWM駆動
信号17を発生し、蓄電池11に接続されている時は蓄
電池11に適切な充電電圧が生じるようにPWM駆動信
号17を発生させて蓄電池11を充電する。これによ
り、インバータ5−1を蓄電池11の充電電源と直流−
交流変換器としての兼用が可能となる。
【0064】電気料金の割高な時間帯は蓄電池11をイ
ンバータ5−2の入力段に接続し、蓄電池11の電力を
放電してインバータ5−2を駆動し一般負荷群15−1
〜15−nに給電する。その際、電気料金の割安な時間
帯で電力会社からの電力を一般負荷群15−1〜15−
nに直接給電していた通電路19は開放する。電気料金
の割安な時間帯に時間帯別電力25又は深夜電力29を
入力していたインバータ5−1に関しては電気料金の割
高な時間帯には時間帯別電力25又は通常の商用電力2
7を供給し、インバータ5−1の出力と蓄電池11の放
電電力を変換するインバータ5−2の出力と結合する。
【0065】インバータ5−1とインバータ5−2の出
力が衝突しないよう制御装置9からのPWM駆動信号1
7は排他的に入力し、その比率を変更することで一般負
荷群15−1〜15−nへの供給電力の電力会社からの
供給分と蓄電池11からの放電分の比率を変更する。蓄
電池11の電力を放電中に一般負荷群15−1〜15−
nの消費電力が放電可能な電力を越えそうな場合、上述
の比率を電力会社からの供給が多くなるよう制御して蓄
電池11の放電電力を一定値以内に抑える。
【0066】また負荷の消費電力が下がれば蓄電池11
からの放電比率を増やすよう制御することで予め設定さ
れている放電パターンを維持する。電気料金の割高な時
間帯で蓄電池11の残容量が少なくなると一般負荷群1
5−1〜15−nへの供給を、インバータ5−1を介さ
ずに電力会社からの電力を直接供給可能な通電路19に
切替えインバータ5−1の運転を停止する。これによ
り、蓄電池11の放電容量が無くなった際のインバータ
5−1の変換ロスを無くし総合的な効率を向上させるこ
とができる。
【0067】停電等を検出すると停電警報音、停電警報
表示を行い、商用電力側及び一般負荷群15−1〜15
−nの接続を全て開放して蓄電池11の電力をインバー
タ5−2を経由して非常用コンセント13にのみ給電す
る。停電が解除されると自動的に通常運転に復帰する。
なお、上述した実施の形態では、インバータ5−1とイ
ンバータ5−2というように、インバータが2個存在す
るように示しているが、実際はインバータ内で直流−交
流変換を行うブリッジ回路のみを2個用意すればよく、
現在ではこのブリッジ回路もIGBTモジュール等の集
積化された専用半導体モジュールがあるため追加の部品
が少なく、しかも高効率な電力利用が可能となる。
【0068】
【発明の効果】インバータと充電装置に兼用可能な構成
とすることにより容積的、価格的に優れた電力供給装置
を実現できる。商用電力と蓄電池電力をそれぞれスイッ
チングして合成した上でインバータに通して交流変換す
るためスイッチングが2重になる従来技術と異なり、商
用電源に直結又は蓄電池電力を直接インバータに通すた
め、スイッチングに伴うロス(発熱)が少なく電力変換
効率を向上できる。また、電力会社の電力変換用のイン
バータと蓄電池11の電力変換用のインバータを排他的
に動作させて交流波形を合成することで、1段しか各系
統がスイッチングされないため電力変換効率を向上でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態による電力供給装置の
構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1実施の形態による電力供給装置が
停電時において機能を維持するための電源の構成を説明
する図である。
【図3】本発明の第1実施の形態におけるインバータ
(PWMインバータ)の一般的な構成を例示する回路図
である。
【図4】図3に示すインバータが有するスイッチング素
子に印加されるPWM駆動信号(ON/OFFで示す)
を示す図、及び各状態1〜5に対応するインバータの出
力波形を示す図である。
【図5】図3に示すインバータの出力波形と、フィルタ
回路を通過後の出力波形との関係を示す図である。
【図6】本発明の第1実施の形態において、インバータ
が直流−交流変換器として機能する場合の出力波形と、
フィルタ回路を通過後の出力波形とを示す図である。
【図7】本発明の第1実施の形態において、インバータ
が直流−直流変換器として機能する場合の出力波形(P
WM駆動波形)と、フィルタ回路を通過後の波形とを示
す図である。
【図8】本発明の第2実施の形態による電力供給装置の
構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の第3実施の形態による電力供給装置の
構成を示すブロック図である。
【図10】本発明の第3実施の形態におけるインバータ
の動作を説明するものであり、フィルタ回路の出力波形
を示す図である。
【図11】本発明の第3実施の形態において、直流電圧
の違いによる不連続点が発生する様子を説明する図であ
る。
【図12】本発明の第3実施の形態において、不連続点
の発生を防止する回路を説明する図である。
【図13】本発明の第4実施の形態による電力供給装置
の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
3 整流回路 5,5−1,5−2 インバータ 7 フィルタ回路 9 制御装置 11 蓄電池 13 非常用コンセント 15−1〜15−n 一般負荷群 17 PWM駆動信号 19,21,23 通電路 25 時間帯別電力 27 通常の商用電力 29 深夜電力 31 第1AND回路 33 第2AND回路 35 NOT回路 SW1〜4,SW5−1〜5−n,SW6 開閉器 D1〜3 センサ Q1〜Q4 スイッチング素子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 商用電力を整流する整流手段と、前記商
    用電力を充電する蓄電手段と、電気料金が安い時間帯に
    前記整流手段からの直流電力を直流−直流変換して前記
    蓄電手段に供給し、電気料金が高い時間帯に前記蓄電手
    段からの直流電力を直流−交流変換して負荷に供給する
    インバータ手段と、を備えることを特徴とする電力供給
    装置。
  2. 【請求項2】 商用電力を整流する整流手段と、前記商
    用電力を充電する蓄電手段と、電気料金が安い時間帯に
    前記整流手段からの直流電力を直流−直流変換して前記
    蓄電手段に供給し、電気料金が高い時間帯に前記整流手
    段からの直流電力を直流−交流変換して負荷に供給する
    第1インバータ手段と、前記蓄電手段からの直流電力を
    直流−交流変換して負荷に供給する第2インバータ手段
    と、を備えることを特徴とする電力供給装置。
  3. 【請求項3】 電気料金が安い時間帯に前記商用電力を
    負荷に直接供給する通電路を備えることを特徴とする請
    求項1又は2記載の電力供給装置。
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