JP2001204058A - 移動体自動制御装置,携帯機位置報知装置および携帯機位置検出装置 - Google Patents

移動体自動制御装置,携帯機位置報知装置および携帯機位置検出装置

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JP2001204058A
JP2001204058A JP2000011636A JP2000011636A JP2001204058A JP 2001204058 A JP2001204058 A JP 2001204058A JP 2000011636 A JP2000011636 A JP 2000011636A JP 2000011636 A JP2000011636 A JP 2000011636A JP 2001204058 A JP2001204058 A JP 2001204058A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】携帯機との間の通信に基づいて車両の状態を制
御する車両自動制御装置において、携帯機の車室内にお
ける位置に基づいて車両の状態をきめ細かに制御可能と
する。 【解決手段】送信機20から送信された応答要求信号に
対して携帯機から送信された応答信号が受信機22のみ
において受信された場合には、携帯機は受信領域aに位
置するとされる。受信機22,26によって検出された
場合には受信領域fに位置するとされる。このように、
携帯機からの応答信号を受信した受信機22〜30の受
信領域に基づけば、携帯機の車室内のいずれの位置ある
かを検出することができる。そして、携帯機が領域aに
ある場合にエンジンを始動させ、それ以外の場合には始
動させないようにすれば、エンジンを無駄に始動させる
ことを回避することができ、車両の状態をきめ細かに制
御することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、移動体と携帯機と
の間で通信を行う通信装置を含み、その通信装置による
通信状態に基づいて移動体の状態を制御する移動体自動
制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】特開昭62─78379号公報には、移
動体としての車両と携帯機との間で通信を行う通信装置
を含み、その通信装置による通信状態に基づいて車両の
ロック装置の施錠・解錠制御を行う車両自動制御装置が
記載されている。この車両自動制御装置においては、通
信装置が、車室内全体を覆う状態で設けられたループア
ンテナを有し、そのループアンテナから応答要求信号を
車の室内に送信する送信機と、携帯機から送信された応
答信号を受信する受信機とを含むものである。したがっ
て、この通信装置による通信状態に基づけば携帯機が車
室内にあるか否かを検出することができ、携帯機が車室
内にあるか否かに基づいてロック装置を制御することが
できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題、課題解決手段および効
果】しかし、上記公報に記載の車両制御装置において
は、携帯機が車室内におけるいずれの位置にあるかを検
出することができないため、例えば、運転者の意に反し
てロック装置が制御される場合があった。そこで、本発
明の課題は、移動体自動制御装置を、携帯機が移動体の
内部のいずれの位置にあるかを検出し、その位置に基づ
いて車両の状態をきめ細かに制御可能なものとすること
にある。この課題は、移動体自動制御装置を、下記各態
様の構成のものとすることによって解決される。各態様
は、請求項と同様に、項に区分し、各項に番号を付し、
必要に応じて他の項の番号を引用する形式で記載する。
これは、あくまで、本発明の理解を容易にするためであ
り、本明細書に記載の技術的特徴およびそれらの組合わ
せが以下の各項に限定されると解釈されるべきではな
い。また、1つの項に複数の事項が記載されている場
合、常に、すべての事項を一緒に採用しなければならな
いものではなく、一部の事項のみを取り出して採用する
ことも可能である。 (1)移動体と携帯機との間で通信を行う通信装置を含
み、その通信装置による通信状態に基づいて前記移動体
の状態を自動制御する移動体自動制御装置であって、前
記通信装置が、前記移動体の内部における複数の領域の
各々において前記携帯機との間で通信を行う複数領域通
信装置であり、当該移動体自動制御装置が、前記複数領
域通信装置の前記複数の領域の各々における通信状態に
基づいて前記携帯機の前記移動体内部における位置を検
出する位置検出装置と、その位置検出装置によって検出
された携帯機の位置に基づいて前記移動体の状態を自動
制御する位置対応制御部とを含むことを特徴とする移動
体自動制御装置(請求項1)。本項に記載の移動体自動
制御装置においては、複数領域通信装置によって、前記
移動体の内部における複数の領域の各々において前記携
帯機との間で通信が行われる。したがって、複数領域通
信装置の通信状態に基づけば携帯機が移動体内部のいず
れの領域に位置するかを検出することができる。また、
移動体の状態が携帯機の移動体内における位置に基づい
て制御される。そのため、車両の状態をきめ細かに制御
することが可能となる。例えば、携帯機が移動体の内部
の操縦席周辺にあると検出された場合に移動体の駆動源
が始動させられ、操縦席から離れた位置にあると検出さ
れた場合に駆動源が始動させられないようにする。この
ようにすれば、駆動源が無駄に始動させられることを回
避することができる。 (2)前記複数領域通信装置が、互いに完全には重なり
合わない複数の領域毎に応答要求信号を送信する送信機
と、前記応答要求信号に応じて前記携帯機から送信され
る応答信号を受信する受信機とを含み、前記位置検出装
置が、前記受信機が受信した応答信号が前記送信機によ
って前記複数の領域のうちのいずれの領域に送信された
信号に応じて送信されたものであるかに基づいて、前記
携帯機の位置を検出する送信領域対応位置検出部を含む
ことを特徴とする(1) 項に記載の移動体自動制御装置
(請求項2)。本項に記載の移動体自動制御装置におい
ては、受信機において受信した応答信号に基づいて、携
帯機が複数の送信領域のうちのいずれの領域に送信され
た応答要求信号に対して応答した信号であるかが検出さ
れる。その結果、携帯機が、複数の送信領域のうちのい
ずれの領域内に位置するかを検出することができる。複
数の送信領域の各々は、互いに重なり部分を有していて
も、重なり部分を有していなくてもよい。重なり部分を
有しない場合には、受信機が受信した応答信号に基づけ
ば、携帯機が位置する領域が1つ決まる。それに対し
て、重なり部分を有する場合には、携帯機が位置する領
域が複数検出される場合があるが、この場合には、複数
の領域の重なり領域(共通領域)に位置するとされる。
送信機は、次項に記載のように、複数の送信アンテナを
含むものとしても、送信アンテナは1つであって送信領
域を変更可能なものとしてもよい。 (3)前記送信機が、前記移動体の内部の互いに隔たっ
た位置に設けられた複数の送信アンテナを含む(2) 項に
記載の移動体自動制御装置。送信アンテナを複数設けれ
ば、対応する複数の領域の各々に応答要求信号を送信す
ることができる。送信アンテナを複数設ければよく、送
信部は必ずしも送信アンテナと同数設ける必要はない。
各送信アンテナに対応して送信部を設けることも可能で
あるが、複数の送信アンテナ(全部の送信アンテナでも
一部の送信アンテナでもよい)に対して1つの送信部を
設けてもよく、後者の場合には、送信部の数が少なくて
済む効果が得られる。また、移動体の内部には、シー
ト,操縦装置等が設けられており、1つの送信アンテナ
から移動体内部の全域に応答要求信号を送信することが
困難であることがある。それに対して、送信アンテナを
互いに隔たった位置に複数個設ければ、移動体の内部の
ほぼ全域に応答要求信号を送信することが可能となる。 (4)前記送信機が、前記複数の領域毎に時間を隔てて
応答要求信号を送信する(2) 項または(3) 項に記載の移
動体自動制御装置。本項に記載の移動体自動制御装置に
おいて、送信機によって応答要求信号が送信された場合
に、その度毎に、受信機が応答信号を受信したか否かを
検出すれば、携帯機の位置を検出することができる。 (5)前記送信機が、前記複数の領域毎に、その領域を
特定可能な状態で前記応答要求信号を送信するものであ
り、前記携帯機が、前記応答要求信号に応じて、その領
域を特定可能な状態で応答信号を送信する(2) 項ないし
(4) 項のいずれか1つに記載の移動体自動制御装置。本
項に記載の移動体自動制御装置においては、受信機が受
信した携帯機からの応答信号に基づいて、携帯機がいず
れの送信領域に送信された応答要求信号に応答したかを
検出することができ、それに基づいて携帯機の位置を検
出することができる。例えば、送信機を、複数の送信領
域毎に、互いに異なる周波数の応答要求信号を送信可能
なものとしたり、送信領域を特定可能な互いに異なる送
信領域信号を含む応答要求信号を送信可能なものとした
りすることができる。また、携帯機を、送信機から送信
される応答要求信号に基づいた応答信号を送信可能なも
のとする。例えば、携帯機において受信した応答要求信
号の周波数に対応する周波数(応答要求信号の周波数と
同じ周波数であっても、異なった周波数であってもよ
い)の応答信号を送信可能なものとしたり、応答要求信
号あるいは送信領域信号を含む応答信号を送信可能なも
のとしたりすることができる。また、携帯機において、
応答要求信号に基づいて送信領域を特定する信号が作成
され、その作成された送信領域信号を含む応答信号が送
信されるようにすることもできる。 (6)前記複数領域通信装置が、応答要求信号を送信す
る送信機と、前記応答要求信号に応じて前記携帯機から
送信される応答信号を互いに完全には重なり合わない複
数の領域毎に受信する受信機とを含み、前記位置検出装
置が、前記受信機の複数の領域各々における前記応答信
号の受信状態に基づいて前記携帯機の位置を検出する受
信領域対応位置検出部を含むことを特徴とする(1) 項な
いし(5) 項のいずれか1つ に記載の移動体自動制御装
置(請求項3)。受信機における受信状態に基づけば携
帯機の位置を検出することができる。具体的な一例を
(7) 項または(8) 項において記載する。 (7)前記受信領域対応位置検出部が、前記受信機の前
記複数の領域各々における前記応答信号の受信の有無に
基づいて位置を検出する(6) 項に記載の移動体自動制御
装置。携帯機から送信された応答信号が受信されれば、
その受信領域内に携帯機が位置することがわかる。 (8)前記受信領域対応位置検出部が、前記受信機の前
記複数の領域の少なくとも1つにおける前記応答信号の
受信強度に基づいて位置を検出する(6) 項または(7) 項
に記載の移動体自動制御装置。受信強度が強い場合には
受信機(受信アンテナ)の近傍に位置し、弱い場合には
離れた部分に位置することがわかる。本項に記載の技術
的特徴を、(1) 項ないし(7) 項に記載の技術的特徴を組
み合わせて適用すれば、携帯機の移動体内部における位
置を細かに検出することができる。送信領域あるいは受
信領域内のいずれの部分にあるかを検出することができ
るのである。なお、本項に記載の技術的特徴は、(1) 項
ないし(7) 項に記載の移動体自動制御装置とは独立に採
用することができる。すなわち、通信装置が複数領域毎
に通信可能なものでなくてもよい。例えば、受信機が移
動体内部の操縦席付近に設置されれば、携帯機が操縦席
近傍に位置するか操縦席から離間した領域に位置するか
を検出することができ、有効である。 (9)前記受信機が、前記移動体の内部の互いに隔たっ
た位置に設けられた複数の受信アンテナを含む(2) 項な
いし(8) 項のいずれか1つに記載の移動体自動制御装
置。 (10)前記応答信号が前記携帯機について決められた
識別情報を表す識別信号を含み、前記応答要求信号が前
記携帯機に前記識別信号の送信を要求する識別情報要求
信号を含み、かつ、当該移動体自動制御装置が、前記携
帯機から送信された応答信号に含まれる識別信号に対応
する識別情報と前記移動体について予め決められた識別
情報とが合致するか否かを判定する識別情報照合装置を
含む(1) 項ないし(9) 項のいずれか1つに記載の移動体
自動制御装置。携帯機の位置を検出する場合には、応答
信号に識別信号が含まれることは不可欠ではないが、移
動体の状態を制御する際に、識別情報の照合が行われれ
ば、セキュリティ性を高めることができる。合致には、
携帯機から送信された識別信号に対応する識別情報(以
下、携帯機側識別情報と称する)と移動体について予め
決められた識別情報(以下、移動体側識別情報と称す
る)とが一致することや、これら携帯機側識別情報と移
動体側識別情報とが互いに予め定められた関係を有する
こと等が該当する。 (11)前記移動体が、前記携帯機の移動体内における
位置に関連する情報を報知可能な報知装置を含み、前記
位置対応制御部が、前記位置検出装置によって検出され
た携帯機の位置に基づいて前記報知装置を制御する報知
装置制御部を含むことを特徴とする(1) 項ないし(10)項
のいずれか1つに記載の移動体自動制御装置(請求項
4)。報知装置は、携帯機の位置に関連する情報を視覚
的に報知する装置(例えば、ディスプレイや警告ランプ
等を含む装置)であっても、聴覚的に報知す装置(例え
ば、音声発生部や警告音発生部等を含む装置)であって
もよい。また、携帯機の位置を報知する装置であって
も、携帯機の位置が予め定められた領域内にないことが
検出された場合等にそのことを報知する装置であっても
よい。報知装置制御部は、報知装置を、位置検出装置に
よって検出された携帯機の位置が移動体の内部のいずれ
にあっても、その位置を報知させるように制御するもの
であっても、携帯機が予め定められた位置にないことが
検出された場合に、携帯機の位置を報知させるように制
御するものであっても、その予め定められた位置にない
ことを報知させるように制御するものであってもよい。
いずれにしても、報知装置によれば、操縦者等が携帯機
の位置に関連する情報を取得することができる。報知装
置が位置検出装置によって検出された携帯機の位置を報
知するものである場合には、携帯機の置き場所を忘れた
場合等に探すのが容易となる。さらに、位置検出装置
が、予め定められた設定時間の経過毎に携帯機の位置を
検出するものである場合には、携帯機が移動体の内部に
おいて移動させられた事実を取得することができる。そ
して、携帯機が操縦席近傍以外の位置から移動体の外へ
運び出される場合には、そのことを報知させることも可
能である。携帯機は本来操縦者に携帯されるものであ
り、操縦席近傍以外の領域から移動体外部へ運び出され
るのは、例えば、荷物の中に入れられたまま操縦者以外
により運び出される場合等であるため、そのことが報知
されるようにすることは有益である。 (12)前記移動体の内部における複数の領域の各々に
おいて前記携帯機との間で通信を行う複数領域通信装置
と、その複数領域通信装置の前記複数の領域の各々にお
ける通信状態に基づいて前記携帯機の前記移動体内部に
おける位置を検出する位置検出装置と、その位置検出装
置によって検出された前記携帯機の移動体内における位
置に関連する情報を報知する報知装置とを含むことを特
徴とする携帯機位置報知装置(請求項5)。本項に記載
の複数領域通信装置,位置検出装置は、前記(1) 項ない
し(11)項のいずれか1つに記載の技術的特徴を備えたも
のとすることができる。 (13)移動体の内部における複数の領域の各々におい
て携帯機との間で通信を行う複数領域通信装置を含み、
前記複数領域通信装置の前記複数の領域の各々における
通信状態に基づいて前記携帯機の前記移動体の内部にお
ける位置を検出する携帯機位置検出装置(請求項6)。
本項に記載の携帯機位置検出装置には、(1) 項ないし(1
2)項のいずれか1つに記載の技術的特徴を採用すること
ができる。
【0004】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態である
移動体自動制御装置について図面に基づいて説明する。
本移動体自動制御装置は、移動体としての車両の状態を
制御する車両自動制御装置である。また、本移動体自動
制御装置は、携帯機位置報知装置,携帯機位置検出装置
を含む。図1において、10はコンピュータを主体とす
る車両制御装置であり、CPU12,ROM13,RA
M14,EEPROM15,入出力部16等を含むもの
である。車両制御装置10には、1つの送信機20と複
数の受信機22〜28とが接続されており、これら送信
機20,受信機22〜28と携帯機32との間で通信が
行われる。
【0005】送信機20は、送信アンテナ40と送信部
42とを含むものである。送信部42は、トランジス
タ,発振素子等を含み、トランジスタが車両制御装置1
0からの制御信号に応じてON・OFF制御されると、
それに応じた信号を送信アンテナ40に出力する。送信
アンテナ40から送信される信号の周波数は発振素子に
よって決まる。送信機20から送信される信号は、携帯
機32に識別情報に対応する識別信号の送信を要求する
識別情報要求信号を含む応答要求信号である。送信機2
0は、この応答要求信号を車室内のほぼ全域に送信可能
なものであり、図2に示すように、車両のほぼ中央に設
けられている。なお、車両のほぼ中央には、送信アンテ
ナ40および送信部42(送信機20全体)が配設され
ても、送信アンテナ40のみが配設されてもよい。
【0006】複数の受信機22〜28は、それぞれ、受
信アンテナ44〜47と受信部48〜51とを含むもの
である。受信部48〜51は、それぞれ、複数のフィル
タ,コンパレータ等を含むものであり、受信アンテナ4
4〜47を介して受信した信号から、予め決められた帯
域の周波数の信号が抽出された後、コンパレータにおい
て基準レベルと比較されることによってディジタル化さ
れて、車両制御装置10に供給される。
【0007】複数の受信機22〜28は、図2に示すよ
うに、車室内の互いに隔たった位置に設けられている。
また、受信機22〜28の受信領域はそれほど広いもの
ではないため、それぞれ、領域a〜d内において送信さ
れた信号が受信可能となる。本実施形態においては、受
信機22〜28が、それぞれ、運転席の近傍(例えば、
シートの背もたれ近傍の運転席用ドア側),助手席の近
傍,後部座席の近傍(車両の幅方向の両側)に設けられ
ている。その結果、おおよそ、携帯機32が車室内のい
ずれの位置にあっても、携帯機32から送信された応答
信号を少なくとも1つの受信機22〜28によって受信
することが可能となる。車室内にはシート等があるた
め、受信可能な領域(受信領域)がそれほど広くないも
のを、互いに隔たった位置に複数個設けることが望まし
いのである。なお、図2に示す各々の位置には、受信ア
ンテナ44〜47のみが配設されるようにしても受信機
全体が配設されるようにしてもよい。
【0008】これら複数の受信機22〜28と車両制御
装置10とは、車両制御装置10に供給された応答信号
がいずれの受信アンテナ44〜47を介して受信された
ものであるかが判別可能な状態で接続される。本実施形
態においては、受信部48〜51と車両制御装置10と
が、それぞれ別個の信号線によって接続されており、信
号線を経て供給された信号が入出力部16の異なるゲー
トに入力されるようにされている。そのため、車両制御
装置10においては、信号が入力された入出力部16の
ゲートに基づいて受信機22〜28のいずれから供給さ
れた信号であるか、すなわち、いずれの受信領域から送
信された応答信号であるかを検出することができる。な
お、本実施形態においては、1つの送信機20と複数の
受信機22〜28とによって複数領域通信装置が構成さ
れるのであるが、複数の通信領域は、受信機22〜28
の受信領域によって決まる。
【0009】携帯機32は、図1に示すように、送信機
20から送信される応答要求信号を受信する受信アンテ
ナ56と受信部58とを含む受信機60,信号を送信す
る送信アンテナ62と送信部64とを含む送信機66,
識別信号発生部68,スイッチ70等を含むものであ
る。受信アンテナ56を介して受信部58において応答
要求信号が受信されると、ハイレベルの電流が識別信号
発生部68に供給される。識別信号発生部68において
は、記憶部に記憶された識別情報(携帯機側識別情報)
が読み出されて、識別情報に対応する識別信号が送信機
66に供給される。識別信号を含む応答信号が送信部6
4,送信アンテナ62を経て送信される。一方、スイッ
チ70は、常に(非操作状態にある間)開状態にあるス
イッチであり、ユーザに操作された(押された)とき
に、ハイレベルの電流が識別信号発生部68に供給され
る。識別信号発生部68から識別情報に対応する信号が
送信機66に供給される。
【0010】車両制御装置10には、その他、イグニッ
ションスイッチ72,運転席側のドアが開状態である場
合にON状態にされるカーテシランプスイッチ73等が
接続されるとともに、報知装置74,エンジン制御装置
75等が接続されている。本実施形態においては、イグ
ニッションスイッチ72がOFF状態にあって、かつ、
カーテシランプスイッチ73がON状態からOFF状態
に切り換えられた場合に送信条件が満たされたとされ、
送信機20から応答要求信号が送信される。運転者が乗
車したと推定された場合に応答要求信号が送信されるの
である。また、携帯機32の車内部における位置に基づ
いて報知装置74やエンジン制御装置75が制御され
る。報知装置74は、本実施形態においては、表示ディ
スプレイ76を含むものであり、表示ディスプレイ76
に携帯機32の位置が表示される。さらに、ROM13
には、図3のフローチャートで表される位置検出プログ
ラム,図4のフローチャートで表される車両自動制御プ
ログラム等が格納され、EEPROM15には、車両を
特定するための識別情報(車両側識別情報)が格納され
ている。携帯機32から供給される識別信号に対応する
携帯機側識別情報が、車両側識別情報と一致するか否か
の照合が行われるのである。また、RAM14には、受
信機24〜28の各々において受信した識別信号に対応
する携帯機側識別情報との照合結果等が記憶される。
【0011】以上のように構成された車両自動制御装置
における作動について説明する。本実施形態において
は、上述の送信条件が満たされると、送信機20から車
室内のほぼ全域に応答要求信号が送信される。その応答
要求信号に応じて携帯機32から応答信号が送信される
と、受信機22〜28のうちの1つ以上において受信さ
れ、車両制御装置10に供給される。車両制御装置10
において、車両側識別情報と携帯機側識別情報とが一致
するか否かの照合が行われ、その照合結果に基づいて携
帯機32が車室内のいずれの領域に位置するかが検出さ
れる。そして、携帯機32の位置に基づいて車両の状態
が制御される。携帯機32の位置が表示されるように報
知装置74が制御される。また、携帯機32が運転席周
辺にあると検出された場合には、エンジン制御装置75
にエンジン始動信号が出力される。燃料噴射装置の制御
等によりエンジンが始動させられる。
【0012】携帯機32の位置は、図3のフローチャー
トで表される位置検出プログラムの実行に従って検出さ
れる。ステップ1(以下、S1と略称する。他のステッ
プについても同様とする)において、送信条件が満たさ
れたか否かが判定される。送信条件が満たされた場合に
は判定がYESとなり、S2において、車両制御装置1
0によって送信機20に制御信号が出力される。その結
果、送信機20から応答要求信号が送信される。次に、
S3において、カウンタnのカウント値が1増加させら
れる。カウント値は、前述の入出力部16のゲートを表
す値であるが、ゲートと受信機22〜28とは1対1に
対応しているため、受信機22〜28や受信領域a〜d
を表す値でもある。本実施形態においては、受信機22
〜28の受信領域a,b,c,dがそれぞれカウント値
1,2,3,4に対応付けられている。
【0013】カウント値の初期値は0であるため、最初
にS3が実行された場合にはカウント値が1とされ、送
信機20によって応答要求信号が送信されてから予め定
められた設定時間(例えば、応答要求信号が送信され、
携帯機32から送信された応答信号を受信機22〜28
において受信するまでの時間)経過後に、S4,5にお
いて、受信機22において応答信号を受信したか否か、
その応答信号に含まれる識別信号に対応する携帯機側識
別情報と車両側識別信号とが一致したか否かが判定され
る。識別情報が一致した場合には、S5における判定が
YESとなり、S6において、その受信領域(受信領域
を表すカウント値)が記憶される。
【0014】次に、S7において、カウンタnのカウン
ト値が受信機の個数に対応する数N 0 (本実施形態にお
いては4)に達したか否かが判定される。すべての受信
機22〜28各々においてそれぞれ応答信号を受信した
か否かの検出が行われたか否かが判定されるのである。
S7が最初に実行された場合には、判定がNOとなり、
S3において、カウント値が2に増加させられる。カウ
ント値2に対応する受信機24において応答信号を受信
したか否かが判定されるのである。カウント値が4に達
するまで、S3〜7が繰り返し実行され、受信機22〜
28各々において応答信号を受信したか否かが順番に検
出される。S3〜7がN0 回実行され、すべての受信機
22〜28において識別信号を受信したか否かの検出が
行われた場合には、S7における判定がYESとなり、
S8において、S6において記憶された受信領域に基づ
いて携帯機32の位置が検出される。また、カウンタn
がクリアされる。
【0015】例えば、受信機22のみにおいて応答信号
が受信された場合には、RAM14にカウント値1が記
憶され、携帯機32が領域aに位置すると検出される。
また、受信機28のみにおいて受信された場合には、カ
ウント値4が記憶され、それによって領域dに位置する
と検出される。また、受信機22と受信機26とにおい
て受信された場合には、カウント値1,3が記憶され
る。この場合には、携帯機32が、受信機22の受信領
域aと受信機26の受信領域cとの共通領域fに位置す
ると検出される。以下、同様に、携帯機32によって送
信された応答信号がいずれの受信機22〜28において
受信されたかに基づいて、すなわち、携帯機32によっ
て送信された応答信号が受信された受信領域に基づいて
携帯機32の位置が検出されるのである。すべての受信
機22〜28において応答信号が受信されなかった場合
には、車室内にないと検出される。このように、車室内
の複数の領域の各々において携帯機との間で通信が行わ
れるようにすれば、携帯機32が複数の領域のうちのい
ずれの領域に位置するかを検出することができる。
【0016】そして、携帯機32の車室内における位置
に基づいて車両の状態が、図4のフローチャートで表さ
れる車両自動制御プログラムの実行に従って制御され
る。S21において、携帯機32の位置が領域aである
か否かが判定される。領域aに位置すると検出された場
合には、S22において、エンジン制御装置75にエン
ジン始動指令が出力される。その結果、エンジン制御装
置75によってエンジン制御が開始され、エンジンが始
動させられる。また、S23において、報知装置74が
制御され、携帯機32の位置が表示ディスプレイ76に
表示される。それに対して、領域aにないと検出された
場合には、S22が実行されることはない。エンジン始
動指令がエンジン制御装置75に供給されないのであ
り、エンジンが始動させられることはない。携帯機32
が運転席周辺にない場合には、運転者がいない場合もあ
り、この場合にエンジンが始動させられることは望まし
くないのであり、エンジンが無駄に始動させられること
を回避することができる。また、表示ディスプレイ76
には、携帯機32が車室内のいずれの位置にあっても、
その位置が表示されるため、携帯機32の置き場所を忘
れた場合等に有益である。
【0017】以上のように、本実施形態によれば、車両
自動制御装置10の図3のフローチャートで表される位
置検出プログラムを記憶する部分、実行する部分等によ
って位置検出装置が構成される。位置検出装置は、送信
領域対応位置検出部でもある。また、図4のフローチャ
ートで表される車両自動制御プログラムを記憶する部
分,実行する部分等によって位置対応制御部が構成さ
れ、位置対応制御部のうちのS23を実行する部分等に
よって報知装置制御部が構成される。
【0018】なお、上記実施形態においては、受信機2
2〜28の各々が、受信アンテナ44〜47と受信部4
8〜51とを含むものであったが、受信部を、4つの受
信アンテナ44〜47のうちの2つ以上に共通にするこ
ともできる。この場合には、受信部において、入力され
た応答信号が受信アンテナ44〜47のうちのいずれに
おいて受信されたものであるかが検出される。例えば、
受信アンテナ44〜47において受信された応答信号が
受信部の入出力部の互いに異なるゲートに入力されるよ
うにする。また、受信機22〜28の各々が、識別情報
を照合する照合装置を含むものとすることができる。こ
の場合には、受信機22〜28の各々から照合結果が車
両制御装置10に供給されることになり、車両制御装置
10においては、その照合結果に基づいて位置が検出さ
れる。さらに、受信機22〜28の各々が、自身の受信
領域a〜dを特定可能な情報(受信機自身を特定可能な
情報であってもよい)を、照合結果とともにあるいは携
帯機32から送信された応答信号とともに車両制御装置
10に供給可能なものとすることもできる。この場合に
は、図9に示すように、受信機22〜28と車両制御装
置10とを共通部分を有する信号線によって接続するこ
とも可能である。また、受信機22〜28各々の受信領
域を図2に示す領域とすることは不可欠ではなく、互い
に重なり部分を含まない領域とすることもできる。
【0019】さらに、受信機22〜28の各々において
受信された識別信号の強度を検出し、強度も考慮して携
帯機32の位置を検出することもできる。この場合に
は、受信部48〜51の各々において、受信した応答信
号の強度が検出されて、その強度を表す情報が車両制御
装置10に供給されるようにしても、受信部48〜51
においてディジタル化される以前の信号が車両制御装置
10に供給されて、車両制御装置10において、その信
号の強度が検出されるようにしてもよい。本実施形態に
おいては、強度に応じて受信領域がさらに複数に分けら
れる。例えば、図5に示すように、受信機22の受信領
域aが、受信信号の強度に基づいて受信領域a1 〜a4
に分けられる。以下、受信領域b〜dについても同様で
ある。
【0020】例えば、受信機22において携帯機32か
らの応答信号が受信され、その受信された信号の強度が
最も強い範囲にある場合には、携帯機32が領域a1
あるとされ、最も弱い範囲にある場合には領域a4 にあ
るとされる。また、領域a4と領域c3 との両方にある
と検出された場合には、これらの共通領域f1 にあると
検出することができる。このように、受信信号の強度も
考慮されれば、携帯機32の位置を細かに検出すること
が可能となる。
【0021】なお、本実施形態においては、複数の受信
機22〜28すべてにおいて受信された識別信号の強度
が検出されるようにされていたが、特に細かな位置の検
出が望まれる受信領域の受信機における受信強度のみが
検出され、他の受信機における受信強度は検出されない
ようにすることもできる。例えば、運転席周辺の領域を
覆う受信領域を有する受信機22において受信された応
答信号の強度のみが検出されるようにすることができ
る。また、本実施形態においては、受信領域が強度に基
づいて4つの領域に分けられたが、分けられる領域は2
つまたは3つであっても、5つ以上であってもよい。
【0022】さらに、上記実施形態においては、受信機
が複数個、送信機が1つ設けられていたが、図6,7に
示すように、受信機を1つ、送信機を複数個設けること
もできる。この場合には、1つの受信機80と複数の送
信機82〜88とによって複数領域通信装置が構成され
る。受信機80は、受信アンテナ92と受信部93とを
含むものであり、送信機82〜88は、それぞれ、送信
アンテナ95〜98と送信部100〜103とを含むも
のである。本実施形態においては、受信機80が、車室
内のほぼ全域において送信された応答信号を受信可能な
受信領域を有するものであり、送信機82〜88が、図
7に示すように、車室内の互いに隔たった位置に配設さ
れ、それぞれ、送信領域a′〜d′に応答要求信号を送
信するものである。複数領域通信装置の複数の通信領域
の各々が送信機82〜88の送信領域によって決まる。
【0023】車両制御装置10において、図8のフロー
チャートで表される位置検出プログラムの実行に従って
携帯機32の位置が検出される。本実施形態において
は、送信機82〜88の各々から時間を隔てて(順番
に)応答要求信号が送信され、それぞれに応じて携帯機
32からの応答信号が受信機80において受信されたか
否かが検出される。携帯機32の位置が送信領域に基づ
いて検出されるのである。S51において送信条件が満
たされるか否かが判定され、満たされた場合には、S5
2において、カウンタのカウント値が1増加させられ
る。本実施形態においては、カウント値nは送信領域を
表す値であり、カウント値1,2,3,4がそれぞれ送
信領域a′,b′,c′,d′を表すことになる。そし
て、S53において、カウント値1で表される送信領域
a′に応答要求信号を送信可能な送信機82に制御信号
が供給される。送信機82からは応答要求信号が送信さ
れ、その後、予め定められた設定時間後に、S54,5
5において、受信機80において応答信号が受信された
か否か、携帯機側識別情報と車両側識別情報とが一致し
たか否かの照合が行われる。一致した場合には、判定が
YESとなり、S56において、その送信領域(送信領
域を表すカウンタのカウント値)が記憶され、S57に
おいて、カウント値が送信機の個数に対応する数N0
達したか否かが判定される。達していない場合において
は、S52に戻され、カウント値が1増加させられ、以
下、同様にS52〜57が繰り返し実行される。
【0024】送信機82〜88の各々から順番に応答要
求信号が送信され、それに応じて受信機80において応
答信号が受信されたか否かが判定された場合には、S5
7における判定がYESとなり、S58において、携帯
機32が応答した応答要求信号が送信された送信領域に
基づいて携帯機32の位置が検出される。例えば、送信
機82から応答要求信号が送信された場合にのみ受信機
80において応答信号が受信された場合には、携帯機3
2が図7に示す領域a′に位置すると検出される。ま
た、送信機88から応答要求信号が送信された場合にの
み受信された場合には、領域d′に位置すると検出され
る。さらに、送信機22と送信機24とから送信された
場合に識別信号が受信された場合には、送信機22の送
信領域a′と送信機24の送信領域b′との共通部分
e′に位置すると検出される。このように、送信機を複
数含む場合においては、送信領域に基づいて携帯機32
の位置を検出することができる。
【0025】なお、上記実施形態においては、送信機8
2〜88各々から同じ応答要求信号が送信されるように
されていたが、それぞれ異なる応答要求信号が送信され
るようにすることもできる。送信領域a′〜d′を特定
可能な状態で送信領域信号が送信されるようにするので
ある。例えば、送信領域信号と識別情報要求信号とを含
む応答要求信号が送信機82〜88からそれぞれ送信さ
れ、携帯機32からは、識別信号とその送信領域信号と
を含む応答信号が送信されるようにする。そのようにす
れば、受信機80において、識別信号と送信領域信号と
を受信することができ、その送信領域信号に対応する送
信領域に基づいて携帯機32の位置を検出することがで
きる。この場合には、携帯機32の受信機60が、受信
した送信機82〜88から送信された送信領域信号を記
憶する記憶部を備えたものとし、その記憶部に記憶され
た送信領域信号が識別信号の後にあるいは先に送信機6
6から送信されるようにする。また、携帯機32から、
送信領域信号と識別信号とが組み合わされた(符号化さ
れた)信号が送信されるようにすることができる。
【0026】さらに、送信機82〜88の各々からそれ
ぞれ異なる周波数の信号が送信されるようにすることも
できる。この場合には、携帯機32の受信機60が異な
る周波数の信号を受信し得るようにする。また、送信機
66は、周波数に対応する応答信号を送信し得るものと
する。応答要求信号の周波数に対応する周波数の応答信
号を送信するものとしたり、応答要求信号の周波数に対
応する信号を含む応答信号を送信するものとしたりする
ことができる。これらいずれの場合においても、受信機
80において受信された応答信号に基づいて、応答要求
信号が送信された送信領域を検出することができ、送信
領域に基づいて携帯機32の位置を検出することができ
る。また、送信機82〜88の各々から異なる応答要求
信号が送信される場合には、すべての送信機82〜88
から同時に応答要求信号が送信されるようにすることも
できる。
【0027】さらに、上記各実施形態においては、イグ
ニッションスイッチ72がOFF状態にあり、かつ、カ
ーテシランプスイッチ74がON状態からOFF状態に
切り換えられた場合に送信条件が満たされたとされて、
応答要求信号が送信されるようにされていたが、送信条
件の内容はこれに限らない。例えば、運転席側のドアの
施錠が携帯機32のスイッチ70の操作に基づいて解除
された場合に送信条件が満たされるようにすることもで
きる。また、応答要求信号は間欠的に複数回送信される
ようにすることもできる。例えば、上述の送信条件が満
たされた場合には、その後、予め定められた設定時間経
過毎に送信されるようにするのである。応答要求信号が
設定時間経過毎に送信され、その都度、携帯機32の位
置が検出されて報知装置74によって報知されるように
すれば、携帯機32が車室内において移動させられるこ
とを検出することが可能となり、携帯機32が車外に持
ち出されることを事前に回避することが可能となる。応
答要求信号は、送信条件が満たされてから、車両が発進
するまで繰り返し送信されるようにしたり、送信条件が
満たされるか否かとは関係なく、常時、設定時間経過毎
に送信されるようにしたりすることもできる。
【0028】また、受信機と送信機との組み合わせを、
複数個設けることも可能である。この場合には、受信機
の受信領域や送信機の送信領域を狭いものとすることが
できるため、送信機,受信機各々のコストダウンを図る
ことができる。さらに、上記各実施形態においては、携
帯機32が運転席周辺に位置すると検出された場合に
は、エンジンが始動させられるようにされていたが、そ
のようにすることは不可欠ではなく、エンジンの制御が
許可されるようにすることができる。例えば、エンジン
制御を禁止するロック状態からエンジン制御を許可する
ロック解除状態にする指令が供給されるようにするので
ある。また、報知装置74は、音声によって携帯機32
の位置を報知するものとしたり、携帯機32が予め定め
られた領域内にない場合にそのことを警告ランプあるい
は警告音等によって報知するものとしたりすることもで
きる。その他、〔本発明が解決しようとする課題,課題
解決手段および効果〕において記載の態様の他、当業者
の知識に基づいて種々の変更,改良を施した形態で実施
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である車両自動制御装置を
示す図である。
【図2】上記車両自動制御装置に含まれる通信装置の設
置位置を表す図である。
【図3】上記車両自動制御装置のROMに格納された位
置検出プログラムを表すフローチャートである。
【図4】上記車両自動制御装置のROMに格納された車
両自動制御プログラムを表すフローチャートである。
【図5】本発明の別の一実施形態である車両自動制御装
置の通信装置の通信領域を示す図である。
【図6】本発明のさらに別の一実施形態である車両自動
制御装置を示す図である。
【図7】上記車自動制御装置に含まれる通信装置の設置
位置を表す図である。
【図8】上記車両自動制御装置のROMに格納された位
置検出プログラムを表すフローチャートである。
【図9】本発明の別の一実施形態である車両自動制御装
置に含まれる通信装置の設置位置を表す図である。
【符号の説明】
10 車両制御装置 20,82〜88 受信機 22〜28,80 送信機 74 報知装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】移動体と携帯機との間で通信を行う通信装
    置を含み、その通信装置による通信状態に基づいて前記
    移動体の状態を自動制御する移動体自動制御装置であっ
    て、 前記通信装置が、前記移動体の内部における複数の領域
    の各々において前記携帯機との間で通信を行う複数領域
    通信装置であり、 当該移動体自動制御装置が、 前記複数領域通信装置の前記複数の領域の各々における
    通信状態に基づいて前記携帯機の前記移動体内部におけ
    る位置を検出する位置検出装置と、 その位置検出装置によって検出された携帯機の位置に基
    づいて前記移動体の状態を自動制御する位置対応制御部
    とを含むことを特徴とする移動体自動制御装置。
  2. 【請求項2】前記複数領域通信装置が、互いに完全には
    重なり合わない複数の領域毎に応答要求信号を送信する
    送信機と、前記応答要求信号に応じて前記携帯機から送
    信される応答信号を受信する受信機とを含み、 前記位置検出装置が、前記受信機が受信した応答信号が
    前記送信機によって前記複数の領域のうちのいずれの領
    域に送信された応答要求信号に応じて送信されたもので
    あるかに基づいて、前記携帯機の位置を検出する送信領
    域対応位置検出部を含むことを特徴とする請求項1に記
    載の移動体自動制御装置。
  3. 【請求項3】前記複数領域通信装置が、応答要求信号を
    送信する送信機と、前記応答要求信号に応じて前記携帯
    機から送信される応答信号を互いに完全には重なり合わ
    ない複数の領域毎に受信する受信機とを含み、 前記位置検出装置が、前記受信機の複数の領域各々にお
    ける前記応答信号の受信状態に基づいて前記携帯機の位
    置を検出する受信領域対応位置検出部を含むことを特徴
    とする請求項1または2に記載の移動体自動制御装置。
  4. 【請求項4】前記移動体が、前記携帯機の移動体内にお
    ける位置に関連する情報を報知する報知装置を含み、 前記位置対応制御部が、前記位置検出装置によって検出
    された携帯機の位置に基づいて前記報知装置を制御する
    報知装置制御部を含むことを特徴とする請求項1ないし
    3のいずれか1つに記載の移動体自動制御装置。
  5. 【請求項5】前記移動体の内部における複数の領域の各
    々において前記携帯機との間で通信を行う複数領域通信
    装置と、 その複数領域通信装置の前記複数の領域の各々における
    通信状態に基づいて前記携帯機の前記移動体内部におけ
    る位置を検出する位置検出装置と、 その位置検出装置によって検出された前記携帯機の移動
    体内における位置に関連する情報を報知する報知装置と
    を含むことを特徴とする携帯機位置報知装置。
  6. 【請求項6】移動体の内部における複数の領域の各々に
    おいて携帯機との間で通信を行う複数領域通信装置を含
    み、 前記複数領域通信装置の前記複数の領域の各々における
    通信状態に基づいて前記携帯機の前記移動体の内部にお
    ける位置を検出することを特徴とする携帯機位置検出装
    置。
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