JP2001203608A - スペクトル拡散受信装置、およびスペクトル拡散受信方法 - Google Patents

スペクトル拡散受信装置、およびスペクトル拡散受信方法

Info

Publication number
JP2001203608A
JP2001203608A JP2000010410A JP2000010410A JP2001203608A JP 2001203608 A JP2001203608 A JP 2001203608A JP 2000010410 A JP2000010410 A JP 2000010410A JP 2000010410 A JP2000010410 A JP 2000010410A JP 2001203608 A JP2001203608 A JP 2001203608A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
delay
delay profile
value
correlation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000010410A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3943305B2 (ja
Inventor
Kazuaki Ishioka
和明 石岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP2000010410A priority Critical patent/JP3943305B2/ja
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to US09/926,124 priority patent/US6912243B1/en
Priority to CA 2360979 priority patent/CA2360979A1/en
Priority to DE2000608355 priority patent/DE60008355T2/de
Priority to PCT/JP2000/003661 priority patent/WO2001054294A1/ja
Priority to EP20000931709 priority patent/EP1164710B1/en
Priority to CNB00805214XA priority patent/CN1161890C/zh
Priority to KR10-2001-7011873A priority patent/KR100406667B1/ko
Publication of JP2001203608A publication Critical patent/JP2001203608A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3943305B2 publication Critical patent/JP3943305B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/69Spread spectrum techniques
    • H04B1/707Spread spectrum techniques using direct sequence modulation
    • H04B1/7097Interference-related aspects
    • H04B1/711Interference-related aspects the interference being multi-path interference
    • H04B1/7115Constructive combining of multi-path signals, i.e. RAKE receivers
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/69Spread spectrum techniques
    • H04B1/707Spread spectrum techniques using direct sequence modulation
    • H04B1/7097Interference-related aspects
    • H04B1/711Interference-related aspects the interference being multi-path interference
    • H04B1/7113Determination of path profile
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/69Spread spectrum techniques
    • H04B1/707Spread spectrum techniques using direct sequence modulation
    • H04B1/7097Interference-related aspects
    • H04B1/711Interference-related aspects the interference being multi-path interference
    • H04B1/7115Constructive combining of multi-path signals, i.e. RAKE receivers
    • H04B1/7117Selection, re-selection, allocation or re-allocation of paths to fingers, e.g. timing offset control of allocated fingers
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/69Spread spectrum techniques
    • H04B1/707Spread spectrum techniques using direct sequence modulation
    • H04B1/7097Interference-related aspects
    • H04B1/711Interference-related aspects the interference being multi-path interference
    • H04B1/7115Constructive combining of multi-path signals, i.e. RAKE receivers
    • H04B1/712Weighting of fingers for combining, e.g. amplitude control or phase rotation using an inner loop

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Noise Elimination (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 RAKE合成するパスの信号間で熱雑音や干
渉の時間相関が大きい場合、RAKE合成による信号電
力比の改善効果は少なく、RAKE合成することによ
り、却って信号電力比が劣化する可能性もある。 【解決手段】 電力巡回積分を行うことにより信号電力
比を改善した相関電力値より作成した遅延プロファイル
を用いて第1のパスの検出を行うとともに、干渉や熱雑
音の時間相関を考慮して予め演算された補正係数を記憶
する補正係数記憶手段より、検出した第1のパス信号の
遅延時間の偏差に応じて読み出した補正係数を用いて遅
延プロファイルの相関電力値を補正し、補正した遅延プ
ロファイルから第2のパスを検出するRAKE合成パス
タイミング検出器を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スペクトル拡散受
信装置に関するものであって、特にRAKE合成に適し
た信号を検出するRAKE合成信号の検出に関する。
【0002】
【従来の技術】DS−CDMA(直接拡散CDMA)方
式を用いて通信するスペクトル拡散受信装置は、情報信
号を送信するとき、情報信号にQPSK等の一次変調を
施した後、PN系列等の拡散符号を用いて拡散変調して
送信する。受信側のスペクトル拡散受信装置は、受信し
たスペクトル拡散信号と所定の参照用拡散符号の相関値
を演算して拡散符号の同期位相を検出し、検出した同期
位相に基づいて生成した逆拡散符号を用いて受信スペク
トル拡散信号を逆拡散する。そして、逆拡散した信号を
情報復調することにより情報信号を取り出す。
【0003】移動通信環境においては、送信信号のうち
一部は、ビルなどの建造物や地形により反射、回折、散
乱され、異なる経路を経由して異なる時間に受信側に到
達する。例えば、建造物で反射して受信側に到達した反
射波は、送信側から受信側に直接到達した直接波に比べ
て経路長が長いため時間的に遅れて到達する。反射波な
ど時間的に遅れて到達した遅延波と直接波の到達時間差
はおよそ数十マイクロ秒程度になる。送信側から受信側
に到達する信号の経路をパスといい、送信信号が複数の
パスを経由して到来する通信環境のことをマルチパスと
いう。マルチパス環境下では、同じスペクトル拡散信号
が異なる時間に複数到達するため、受信側は遅延時間の
異なる複数のパスの信号が重畳された多重波を受信する
ことになる。移動体通信では送信側または受信側が動く
ので、位相の合成具合が常に変化しており、多重波の振
幅が変わるフェージングが発生する。
【0004】RAKE受信器は、受信した多重波を逆拡
散して所定のパスの信号を分離する複数のRAKEフィ
ンガから出力された信号をコンバイナでRAKE合成
(最大比合成)して受信信号レベルに応じた重み付けを
行う。RAKE受信を行うことにより、受信したマルチ
パス信号の熱雑音や干渉に対する信号電力比を向上させ
ることができ、ダイバーシチ受信を実現できる。しかし
ながら、多重波から各パスの信号を逆拡散してRAKE
合成するためには、RAKE合成に適したパスの信号を
複数個選択する必要がある。
【0005】RAKE合成に適したパスの信号の選択
は、受信スペクトル拡散信号と所定の参照用拡散符号よ
り演算された相関値とその遅延時間をサンプル点ごとに
示す遅延プロファイルを用いて行われる。遅延プロファ
イルのサンプル点のうち相関電力値が大きい信号に情報
信号が含まれていると考えられる。したがって、RAK
E合成に適したパスの信号の選択は、相関電力値が大き
いサンプル点から選択することになる。例えば、逆拡散
するRAKEフィンガを3組備えたスペクトル拡散受信
装置の場合、RAKE合成できるパス数は3パスである
ため、図18に示すように相関値が大きい順に3つサン
プル点を検出することによりパスの信号を選択する方法
がある。
【0006】図18に示すサンプル点間の熱雑音や干渉
に時間相関がなければ、相関値が大きい順にサンプル点
を検出し、検出したサンプル点の遅延時間に応じてそれ
ぞれ逆拡散した信号をRAKE合成すると、RAKE合
成後の干渉+熱雑音で規格化した信号電力Scは最大とな
り次式で表わすことができる。Siは第iの検出パスタイ
ミングにおける相関電力値を示す。
【0007】
【数1】
【0008】しかしながら、実際のサンプル点間の熱雑
音や干渉には時間相関があるため、単純に相関値が大き
い順に検出したパスの信号をRAKE合成したのでは信
号電力Scはより小さな値となる。具体的には次式で表わ
される。ただし、s=(s1、s2、s3)Tである。また、
siはタイミングiに対応する相関値を示す。
【0009】
【数2】
【0010】
【数3】
【0011】ρijはタイミングi、j間のノイズや干渉の
時間相関係数を表わす。つまり、検出するサンプル点の
間隔が狭いほど、いいかえれば、受信側に到達した時刻
が極めて近い場合(遅延プロファイルにおいて遅延時間
が近接している場合)、これらの信号間の熱雑音や干渉
の時間相関は大きくなる。サンプル点間の熱雑音や干渉
の時間相関による影響を排し、干渉+熱雑音で規格化し
た信号電力を大きくするため、図19に示すように、検
出したサンプル点とは遅延時間が充分に離れたサンプル
点より、相関値が大きいサンプル点を順に検出する方法
がある。
【0012】また、特開平10−336072号公報に
開示された従来発明は、図20に示す遅延プロファイル
のうち、相関値が最も大きいサンプル点を選択して第1
のパスを検出する(図20(a))。そして、既に検出
したサンプル点に対して±k個(kは自然数)の範囲内
に位置するサンプル点を選択対象から除外し、±k個
(kは自然数)の範囲外のサンプル点から最も相関値が
大きいサンプル点を選択して第2のパスを検出する(図
20(b))。そして、第2のパスのサンプル点に対し
て±k個の範囲外のサンプル点から最も相関値が大きい
サンプル点を選択して第3のパスを検出する(図20
(c))。以上説明したように、選択するサンプル点の
間隔をkサンプル以上にして、RAKE合成に適したパ
スを選択する方法もある。
【0013】また、特開平10−308688号公報に
開示された従来発明は、フェージング変動や送受信のキ
ャリア周波数偏差の影響を排除して平均化を行なうため
に電力に変換して巡回積分を行い遅延プロファイルを作
成する。そして、理想的な受信信号と参照符号の逆拡散
結果の理論値を求め、疑似相関除去部により相関値の最
大振幅部分を除いた部分を遅延プロファイルから差し引
くことにより遅延プロファイルをインパルス状にしてか
ら、RAKE合成するパスを検出する方法が示されてい
る。また、理想的な受信信号と参照符号の逆拡散結果の
理論値と受信信号の行列演算によりRAKE合成するパ
スを検出する方法も示されている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
マルチパス環境下では送信されたスペクトル拡散信号が
複数のパスを経由して異なる時間に到達するため、受信
側は遅延時間の異なる信号が重畳された多重波を受信す
ることになる。したがって、マルチパスフェージングの
影響を除去するためには、所定の参照用拡散符号と受信
多重信号の相関値を演算して作成した遅延プロファイル
より、RAKEフィンガの個数分パスの信号を選択し、
選択されたパス信号の遅延時間に応じて多重波を逆拡散
することによりパスの信号を分離し、分離されたパスの
信号をRAKE合成することにより、干渉+熱雑音に対
する信号電力比を改善させる必要がある。したがって、
RAKE合成による信号電力比の改善効果を最適にする
ためには、RAKE合成に適したパスの信号をいかに選
択するかが重要となる。
【0015】例えば、選択されたパス間で熱雑音や干渉
の時間相関が非常に大きい場合にはRAKE合成による
信号電力比の改善効果は少ない。また、RAKE合成す
ることにより却って信号電力の特性が劣化することもあ
り得る。このように、RAKE合成による信号電力比改
善効果は、各パス信号の熱雑音と干渉の時間相関に大き
く依存している。また、RAKE合成復調器を構成する
RAKEフィンガ数には限りがあるので、熱雑音や干渉
の時間相関が大きなパス信号はRAKE合成せず、熱雑
音や干渉の時間相関が小さなパス信号をRAKE合成す
る方が、単純に相関値が大きい順に合成するよりもRA
KE合成の効果は大きくなる。
【0016】特開平10−336072号公報に開示さ
れた従来発明によると、第1のパスとして検出したサン
プル点に対して±k個の範囲内に位置するサンプル点を
第2のパスの選択対象から除外するので、RAKE合成
することにより特性が改善できるサンプル点であっても
第2のパスとして検出できないという問題がある。さら
に、第1のパスとして検出したサンプル点に対して±k
個の範囲外に位置するサンプル点を、熱雑音や干渉の時
間相関に関わらず相関値が大きければ第2のパスとして
検出するので、RAKE合成することにより特性が劣化
する可能性もある。つまり、従来発明は、熱雑音や干渉
の時間相関を考慮して各パスを検出していないため、検
出した各パスの信号の遅延時間に応じて逆拡散した信号
をRAKE合成すると却って信号特性が劣化する可能性
がある。
【0017】また、特開平10−308688号公報に
開示された従来発明によると、電力に変換して巡回積分
を行って遅延プロファイルを作成する。しかし、この遅
延プロファイルは電力に変換した影響が考慮されていな
いため、RAKE合成するのに最適なパスを検出するこ
とができない。また、特開平10−308688号公報
に開示された従来発明によると、遅延プロファイルをイ
ンパルス状にしてからRAKE合成するパスを検出す
る。しかし、RAKE合成して特性が改善できるパスで
あっても切り捨ててしまい、また、RAKE合成するこ
とにより特性が劣化するパスであっても電力が大きけれ
ば検出してしまうという問題がある。また、電圧レベル
で巡回加算を行い、電圧レベルで遅延プロファイルを補
正しているが、電圧レベルの遅延プロファイルの信号対
干渉比は劣悪で補正を行なうことが困難である。
【0018】拡散符号がシンボル周期より長い長周期拡
散符号が用いられた場合や、既知送信シンボル列の長さ
が長い場合は、受信信号と参照符号の逆拡散結果の理論
値を求める演算は膨大なものとなり装置の回路規模が大
きくなってしまう。したがって、RAKE合成パスタイ
ミングの検出のたびに膨大な演算処理を行うことにより
消費電力が増大する。例えば、都市部でセル半径10k
m、チップレート4MHz程度を考えると遅延の広がり
は256チップ程度考慮する必要があり、4倍のオーバ
サンプルで動作すると1024×1024程度の行列を
逆行列する必要がある。これは高速で移動する移動局の
伝搬環境に追従してRAKE合成に適したパスの信号を
検出するにはあまりにも演算量が膨大で現実的ではな
い。また、この逆行列は必ず存在する保証がなく、逆行
列が存在せずRAKE合成パスタイミングが検出できな
い場合がある。
【0019】また、特開平10−308688に開示さ
れた従来発明によると、遅延プロファイルを補正する疑
似相関除去部とRAKE合成するパスを検出する同期検
出部が別構成となっているので、ハードウエアの規模が
大きくなり、消費電力も増大するという問題がある。
【0020】本発明は、以上説明した問題点を解決する
ためになされたもので、熱雑音や干渉の時間相関を考慮
してRAKE合成に適したパスの信号を選択するととも
に、選択したパス信号をRAKE合成することにより干
渉、熱雑音に対する信号電力比を改善するスペクトル拡
散受信装置を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】この発明に係るスペクト
ル拡散受信装置は、拡散変調して送信されたスペクトル
拡散信号を、所定時間遅延させた逆拡散符号を用いて逆
拡散することにより、所定の遅延時間の信号を前記スペ
クトル拡散信号より分離する複数の逆拡散手段、これら
の逆拡散手段が逆拡散した信号をRAKE合成する合成
手段、前記逆拡散手段に供給される逆拡散符号を外部か
ら入力された遅延制御信号に応じて遅延させる遅延手段
を有するRAKE合成手段と、前記スペクトル拡散信号
と参照用拡散符号の相関値を電力に変換した相関電力値
とその遅延時間より遅延プロファイルを作成する遅延プ
ロファイル作成手段、干渉と熱雑音の時間相関より予め
演算された補正係数を遅延時間の偏差ごとに記憶する補
正係数記憶手段、相関電力値が最大となる信号の遅延時
間と前記遅延プロファイルの信号の遅延時間の偏差を測
定し、測定した偏差に応じて前記補正係数記憶手段から
読み出した補正係数と前記遅延プロファイルのうち最大
の相関電力値を乗算した乗算値を用いて前記遅延プロフ
ァイルの相関電力値を補正する遅延プロファイル補正手
段、前記遅延プロファイル作成手段が作成した遅延プロ
ファイルのうち相関電力値が最大になる信号を検出し、
検出された信号の遅延時間を第一の遅延制御信号とし
て、前記遅延プロファイル補正手段が補正した遅延プロ
ファイルのうち相関電力値が最大になる信号の遅延時間
を第二の遅延制御信号として前記遅延手段に出力する信
号検出手段を有するRAKE合成信号検出手段を備えた
ものである。
【0022】また、この発明に係るスペクトル拡散受信
装置は、遅延プロファイルの相関電力値の平均値を演算
する平均値演算手段を有し、前記遅延プロファイルのう
ち最大の相関電力値から前記平均値演算手段が演算した
平均値を減算した値と補正係数を乗算する遅延プロファ
イル補正手段を備えたものである。
【0023】また、この発明に係るスペクトル拡散受信
装置は、相関電力値を所定のしきい値と比較して、相関
電力値が所定のしきい値以上か判定するしきい値判定手
段を備え、前記しきい値よりも大きい相関電力値より遅
延プロファイルを作成する遅延プロファイル作成手段を
備えたものである。
【0024】また、この発明に係るスペクトル拡散受信
装置は、しきい値判定手段によりしきい値よりも相関電
力値が大きい信号の相関電力値を記憶する相関電力値記
憶手段と、前記しきい値よりも相関電力値が大きい信号
の遅延時間を記憶する遅延時間記憶手段を有する遅延プ
ロファイル作成手段を備えたものである。
【0025】この発明にかかるスペクトル拡散受信方法
は、受信スペクトル拡散信号と参照用拡散符号の相関値
より作成した遅延プロファイルより相関値が大きい信号
を複数個検出し、検出した信号の遅延時間に応じて遅延
させた逆拡散符号を用いて前記受信スペクトル拡散信号
より分離した信号をRAKE合成するスペクトル拡散受
信方法において、前記相関値を電力に変換した相関電力
値より遅延プロファイルを作成する遅延プロファイル作
成工程と、この遅延プロファイル作成工程において作成
された遅延プロファイルより相関電力値が最大になる信
号の遅延時間を検出する第1のRAKE合成信号検出工
程と、この第1のRAKE合成信号検出工程において検
出された前記遅延時間と前記遅延プロファイルの他の信
号の遅延時間の偏差を測定し、干渉と熱雑音の時間相関
より予め演算されて偏差ごとに記憶された補正係数のう
ち、前記偏差に対応する補正係数と前記第1のRAKE
合成信号検出工程が検出した信号の相関電力値を用いて
前記遅延プロファイルを補正する遅延プロファイル補正
工程と、この遅延プロファイル補正工程において補正さ
れた遅延プロファイルより相関電力値が最大になる信号
の遅延時間を検出する第2のRAKE合成信号検出工程
を含むものである。
【0026】また、この発明にかかるスペクトル拡散受
信方法は、遅延プロファイルの相関電力値の平均値を演
算するとともに、演算された平均値を用いて前記遅延プ
ロファイルの相関電力値を補正する遅延プロファイル補
正工程を含むものである。
【0027】また、この発明にかかるスペクトル拡散受
信方法は、相関電力値と所定のしきい値を比較するとと
もに、相関電力値が前記しきい値よりも大きい信号より
遅延プロファイルを作成する遅延プロファイル作成工程
を含むものである。
【0028】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は本発明に係
るスペクトル拡散受信装置の構成を示すブロック図であ
る。図2はRAKE合成パスタイミング検出器の構成を
示すブロック図である。図1において、1はアンテナ、
2はRF増幅器、3A、3Bはミクサ、4は局部発振
器、5は90°移相器、6A、6Bは低域通過フィル
タ、7A、7BはA/D変換器、8はRAKE合成パス
タイミング検出器、9はRAKE合成復調器、10はデ
ィジタル処理回路である。
【0029】次に構成および動作について説明する。局
部発振器4は、希望信号にほぼ等しい周波数の局部発振
信号をミクサ3A、3Bに供給する。ミクサ3Bと局部
発振器4の間には90°移相器5が設けられている。こ
の90°移相器5は局部発振器4から出力された局部発
振信号を90度移相してミクサ3Bに出力する。また、
これらのミクサ3A、3Bには局部発振信号のほか、ア
ンテナ1を介して入力され、RF増幅器2において増幅
されるとともに2チャンネルに分配された受信多重信号
が入力される。ミクサ3A、ミクサ3B、局部発振器
4、90°移相器5は受信したスペクトル拡散信号を直
交検波してIチャネルベースバンド信号、Qチャネルベ
ースバンド信号を出力する。
【0030】低域通過フィルタ6Aは、ミクサ3Aから
Iチャネルベースバンド信号が入力され、低域通過フィ
ルタ6Bは、ミクサ3BからQチャネルベースバンド信
号が入力される。低域通過フィルタ6Aおよび低域通過
フィルタ6BはIチャネルベースバンド信号とQチャネ
ルベースバンド信号を濾波して希望信号を取り出すもの
である。濾波されたIチャネルベースバンド信号、Qチ
ャネルベースバンド信号はA/D変換器7A、7Bに出
力されて、アナログ信号からディジタル信号に変換され
る。
【0031】A/D変換器7AおよびA/D変換器7B
は、アナログ信号であるIチャネルベースバンド信号と
Qチャネルベースバンド信号をサンプリング等の処理を
行ってディジタル信号に変換し、Iチャネルディジタル
信号、Qチャネルディジタル信号をRAKE合成パスタ
イミング検出器8およびRAKE合成復調器9に出力す
る。
【0032】次にRAKE合成パスタイミング検出器
8、RAKE合成復調器9について説明する。マルチパ
ス環境下では送信されたスペクトル拡散信号が複数のパ
スを経由して異なる時間に到達するため、受信側は遅延
時間の異なる信号が重畳された多重波を受信することは
既に説明した。したがって、マルチパスフェージングの
影響を除去するためには、所定の参照用拡散符号とIチ
ャネル、Qチャネルディジタル信号(この時点では複数
のパスの信号が含まれた多重信号である)の相関値を演
算して作成した遅延プロファイルより、RAKE合成に
適したパスの信号をRAKEフィンガの個数分選択し、
選択されたパス信号の遅延時間に応じて多重波を逆拡散
することによりパスの信号を分離し、分離されたパスの
信号をRAKE合成する必要がある。
【0033】遅延プロファイルを作成して、RAKE合
成に適したパスの信号を選択するとともに選択された信
号の遅延時間を遅延制御信号として出力するのがRAK
E合成パスタイミング検出器8であり、RAKE合成パ
スタイミング検出器8が検出したパス信号の遅延時間に
応じて遅延させた逆拡散コードを用いて多重波を逆拡散
して所定のパスの信号を分離し、分離されたパスの信号
をRAKE合成するとともに、情報復調するのがRAK
E合成復調器9である。RAKE合成パスタイミング検
出器8は検出したパス信号の遅延時間を遅延制御信号と
してRAKE合成復調器9に出力し、RAKE合成復調
器9は、RAKE合成パスタイミング検出器8から出力
された遅延制御信号に応じて遅延させた逆拡散符号を用
いて多重信号を逆拡散し、逆拡散した各パスの信号をR
AKE合成することにより干渉+熱雑音に対する信号電
力比を最適に改善することが可能となる。RAKE合成
復調器9において逆拡散およびRAKE合成され、情報
復調された復調信号はディジタル処理回路10にて誤り
訂正処理等がなされて情報信号が再現される。
【0034】図2は、図1に示すスペクトル拡散受信装
置の備えられたRAKE合成タイミング検出器8の構成
を示すブロック図である。図2において、11はマッチ
ドフィルタ、12は電圧巡回積分器、13は電力変換
器、14は切り換え手段、15は加算器、16は電力巡
回積分メモリ、17はアドレス生成手段、18は最大値
検出器、19は偏差測定器、20は補正係数ROM、2
1は乗算器である。図2に示すRAKE合成パスタイミ
ング検出器8は、所定の参照用拡散符号とIチャネル、
Qチャネルディジタルデータの相関値を演算して遅延プ
ロファイルを作成する遅延プロファイル作成モードと、
RAKE合成に適したパスの信号をRAKEフィンガの
個数分選択するRAKE合成パスタイミング検出モード
の2つの動作モードを切り換えながら動作する。
【0035】次に図2に示すRAKE合成パスタイミン
グ検出器8の構成と動作について説明する。遅延プロフ
ァイルを作成するときには、切り換え手段14は電力変
換器13と加算器15間で信号経路を形成するように切
り換える。遅延プロファイル作成モードにおいて、A/
D変換器7Aから出力されたIチャネルディジタルデー
タ、およびA/D変換器7Bから出力されたQチャネル
ディジタルデータはマッチドフィルタ11に入力され
る。マッチドフィルタ11は所定の参照用拡散符号とI
チャネルディジタルデータおよびQチャネルディジタル
データの相関演算を行い1サンプルごとに相関値を電圧
巡回積分器12に出力する。マッチドフィルタ11はト
ランスバーサルフィルタであり、データシフトレジスタ
を備えトランスバーサルフィルタの重み係数として参照
用拡散符号を入力したものでサンプルごとに相関値を出
力する。
【0036】図3はマッチドフィルタ11の出力を示す
図である。図3において、(a)、(b)、(c)、(d)はそれ
ぞれ異なるタイミングのマッチドフィルタ11出力であ
る。しかし、マッチドフィルタ11の出力段では熱雑音
や他チャンネル干渉が多く、殆ど信号成分を観測するこ
とはできない。そこで、電圧巡回積分器12は、マッチ
ドフィルタ11からサンプルごとに出力された図3(a)
〜(d)に示す相関値を遅延時間ごとに対し合わせる巡回
積分を行い、干渉と熱雑音に対する信号電力比を改善さ
せる。図4は電圧巡回積分器12の出力を示す図であ
る。電圧巡回積分器12における巡回積分の結果、図4
では図3に比べて鋭いピークが現れており、信号らしき
レベルを観測することができる。つまり、電圧巡回積分
によって干渉と熱雑音に対する信号電力比が不十分なが
ら改善されていることがわかる。
【0037】電圧巡回積分器12が出力した相関値の干
渉+熱雑音に対する信号電力比を改善するにはさらに電
圧巡回積分する必要がある。しかし、フェージング変動
や送受信間の搬送波周波数偏差の影響でこれ以上電圧巡
回積分しても同相で加算することができない。そこで、
電力計算器13は図4(a)〜(d)に示す相関値を遅
延時間ごとに電力に変換し、切り換え手段14を介して
加算器15、電力巡回積分メモリ16に出力する。そし
て、加算器15と電力巡回積分メモリ16は、電力計算
器13から出力された相関電力値を遅延時間ごとに対し
合わせる電力巡回積分を行うことにより干渉+熱雑音に
対する信号電力比をさらに改善させる。巡回積分するこ
とにより干渉+熱雑音に対する信号電力比が改善された
相関電力値は電力巡回積分メモリ16に書き込まれる。
【0038】また、アドレス生成手段17は、それぞれ
所定の相関電力値を有するサンプル点を識別するための
アドレスとしてアドレス番号を電力巡回積分メモリ16
に出力する。以上の処理により、それぞれ所定の相関電
力値を有するサンプル点が遅延時間ごとに配列されて、
それぞれアドレス番号を付されたサンプル点を記録した
遅延プロファイルが作成される。作成された遅延プロフ
ァイルは電力巡回積分メモリ16に記憶される。図5は
遅延プロファイルを示す図である。図5に示す遅延プロ
ファイルによると、64個のサンプル点のうち、アドレ
ス番号が20〜30のサンプル点の相関電力が大きいこ
とが分かる。図2に示すRAKE合成パスタイミング検
出器8は、以上の処理により作成された遅延プロファイ
ルを用いてRAKE合成に適したパスの信号を選択す
る。
【0039】遅延プロファイルを用いてRAKE合成に
適したパスの信号を選択し、その遅延時間を検出するR
AKE合成パスタイミング検出を行うときには、切り換
え手段14は乗算器21と加算器15間で信号経路を形
成するように切り換える。以下、RAKE合成パスタイ
ミング検出について図2と図6〜図8を用いて説明す
る。図6は第1のパス検出に用いる遅延プロファイルと
第1のパス検出を説明する説明図である。図7は第2の
パス検出に用いる遅延プロファイルと第2のパス検出を
説明する説明図である。図8は第3のパス検出に用いる
遅延プロファイルと第3のパス検出を説明する説明図で
ある。また、RAKE合成パスタイミング検出を説明す
る数値を表1に示す。
【0040】
【表1】
【0041】表1のうち、「第1のパス検出時の相関電
力値」の欄に示す数値は、図6に示す遅延プロファイル
のサンプル点の相関電力値を示す。また、表1の「第2
のパス検出時の相関電力値」および「第3のパス検出時
の相関電力値」は、それぞれ図7、図8に示す遅延プロ
ファイルのサンプル点の相関電力値を示す。
【0042】RAKE合成パスタイミング検出モードに
おいて、最大値検出器18は、電力巡回積分メモリ16
から遅延プロファイルを読み出し、表1に示す各サンプ
ル点の相関電力値を比較する。そして、表1および図6
に示すように、相関電力値が211のサンプル点を第1
のパスとして選択して、その相関電力値(211)を検
出相関値として乗算器21に出力する。また、最大値検
出器18は、第1のパスとして選択したサンプル点の遅
延時間を遅延制御信号としてRAKE合成復調器9に出
力し、また、アドレス番号(24)を図2に示すyとし
て偏差測定器19に出力する。偏差測定器19には図2
に示すxとして、アドレス生成手段17から遅延プロフ
ァイルの全てのアドレス番号(1〜64)が順に入力さ
れる。
【0043】偏差測定器19はxとして入力されたアド
レス番号(1〜64)と、yとして入力されたアドレス
番号(24)の偏差の絶対値(|x−y|)を演算す
る。例えば、アドレス番号1(x=1)のサンプル点と
アドレス番号24(y=24)のサンプル点の偏差の絶
対値は|1−24|=23となる。また、アドレス番号
が23、25(x=23、x=25)の信号は双方とも
偏差が1となる。受信側への到達時間が極めて近い信
号、すなわち、偏差が近い信号同士は互いに干渉しやす
いので、遅延時間が近接した信号をRAKE合成するパ
スとして選択するのは不適である。つまり、偏差測定器
19が行う処理は、第1のパスとして選択したアドレス
番号24のサンプル点の遅延時間に対する他のサンプル
点の遅延時間の偏差を測定して、第1のパスとRAKE
合成するのに適したパスと不適なパスを区別するために
行うものである。偏差測定器19は演算した偏差の絶対
値を補正係数ROM20に出力する。補正係数ROM2
0には偏差(0〜10)に対応する補正係数が記憶され
る。偏差に対応した補正係数の一例を表2に示す。
【0044】
【表2】
【0045】補正係数ROM20に記憶される補正係数
は干渉や熱雑音の時間相関から求められる。まず、理想
的な時間相関は以下の式で表される。
【0046】
【数4】
【0047】また、熱雑音の時間相関は以下の式で表さ
れる。
【0048】
【数5】
【0049】そして、受信信号に想定される干渉電力と
熱雑音の比率をa:a−1(a=0.8)として補正係
数を以下の式で演算する。
【0050】
【数6】
【0051】さらにディジタルで時間が離散系となって
いるためのタイミングジッタを考慮して、
【0052】
【数7】
【0053】さらに、ノイズにより遅延プロファイルに
ばらつきがあることを考慮して、係数k(k=1.1)
を乗じる。また、必要に応じて、検出した信号の±1/
2chip以内に割り当てを行わないなど条件を付けて以下
の式で補正係数を演算する。
【0054】
【数8】
【0055】以上説明したように補正係数は干渉や熱雑
音の時間相関より求められる。またタイミング差が2/4c
hip程度では、割り当ては行われないのでタイミング差
が0から2では係数は−1以下の値ならどのような値で
も用いることができる。補正係数ROM20は、偏差測
定器19が出力した偏差の絶対値に応じて補正係数を読
み出して乗算器21に順に出力する。例えば、表2に示
すように、偏差測定器19から入力された偏差が0〜2
であれば−1を、偏差が3であれば−0.15を、偏差
が10であれば−0.02を乗算器21に出力する。ま
た、偏差が11以上の場合には0を出力する。相関電力
値が最も大きいサンプル点のアドレス番号は24である
ため、偏差が10以内のサンプル点はアドレス番号が1
4から34のサンプル点である。補正係数ROM20は
アドレス番号が14〜34のサンプル点の相関電力値を
補正するための係数をアドレス番号順に出力する。
【0056】乗算器21は最大値検出器18が出力した
検出相関値(211)と補正係数ROM20が出力した
アドレス番号が14〜34に対応する補正係数を乗算し
て、乗算結果を切り換え手段14を介して加算器15に
出力する。乗算結果は表1の「検出相関値に補正係数を
乗じた値」の欄に示すとおりである。例えば、偏差が1
0であるアドレス番号14の場合、補正係数−0.02
を検出相関値211に乗算して、乗算結果−4.2を加
算器15に出力する。アドレス番号15〜34について
も同様に補正係数と検出相関値を乗算し加算器15に出
力する。加算器15は、乗算器21から出力された乗算
結果と、対応するアドレス番号の相関電力値を加算して
遅延プロファイルの相関電力値を補正する。補正結果は
表1の「第2のパス検出時の相関電力値」の欄に示すと
おりである。
【0057】例えば、アドレス番号が14の相関電力値
は、もとの相関電力値26.8と乗算結果−4.2が加
算された結果22.6に補正される。同様にアドレス番
号15〜34の相関電力値も補正される。なお、検出相
関値のアドレス番号24に対する偏差が2以内のアドレ
ス番号22〜26のサンプル点の相関電力値はいずれも
0に補正される。以上説明した処理により補正された、
表1の「第2のパス検出時の相関電力値」に示す相関電
力値は電力巡回積分メモリ16に出力されて、図7に示
す第2のパス検出用の遅延プロファイルが作成される。
【0058】第2のパス検出も第1のパス検出と同様の
処理で行われる。すなわち、最大値検出器18は、電力
巡回積分メモリ16から第2のパス検出時の遅延プロフ
ァイルを読み出し、表1の「第2のパス検出時の相関電
力値」に示す各サンプル点の相関電力値を比較する。そ
して、図7に示すように、相関電力値が118のサンプ
ル点を第2のパスとして選択して、その相関電力値(1
18)を検出相関値として乗算器21に、そのサンプル
点の遅延時間を遅延制御信号としてRAKE合成復調器
9に出力する。また、最大値検出器18はアドレス番号
(29)を図2に示すyとして偏差測定器19に出力す
る。偏差測定器19はxとして入力されたアドレス番号
(1〜64)と、yとして入力されたアドレス番号(2
9)の偏差の絶対値(|x−y|)を演算し、偏差の絶
対値を補正係数ROM20に出力する。補正係数ROM
20は、偏差測定器19が出力した偏差の絶対値に応じ
て補正係数を読み出して乗算器21に出力する。
【0059】乗算器21は最大値検出器18が出力した
検出相関値(118)と補正係数ROM20が出力した
補正係数を乗算して、乗算結果を切り換え手段14を介
して加算器15に出力する。加算器15は、乗算器21
から出力された乗算結果と、表1に示す対応するアドレ
ス番号の相関電力値を加算して遅延プロファイルの相関
電力値を補正し、電力巡回積分メモリ16に出力する。
以上説明した処理によって、図7に示す第2のパス検出
に用いられた遅延プロファイルは補正され、図8に示す
第3のパス検出に用いる遅延プロファイルが作成され
る。
【0060】第3のパス検出は図8に示す遅延プロファ
イルを用いて行われる。すなわち、最大値検出器18
は、電力巡回積分メモリ16から第3のパス検出時の遅
延プロファイルを読み出し、相関電力値が最も大きい
(80.2 アドレス番号20)サンプル点を第3のパ
スとして選択して、そのサンプル点の遅延時間を遅延制
御信号としてRAKE合成復調器9に出力する。検出す
るべきパス数は3つなので、遅延プロファイルの補正を
行う必要はなく、偏差測定器19、乗算器21への信号
出力は行わない。以上説明したように、RAKE合成パ
スタイミング検出器8は、第1のパスとして選択したア
ドレス番号24のサンプル点の遅延時間、第2のパスと
して選択したアドレス番号29のサンプル点の遅延時
間、第3のパスとして選択したアドレス番号20のサン
プル点の遅延時間を遅延制御信号としてRAKE合成復
調器9に出力することにより、RAKE合成復調器が逆
拡散するパス信号が特定される。
【0061】次にRAKE合成復調器9について説明す
る。図9はRAKE合成復調器9の構成を示すブロック
図である。図9において、22はPN発生器、23は遅
延回路、24、25、26はRAKEフィンガ、27は
コンバイナ、28は復調部である。図2に示すRAKE
合成復調器9は、A/D変換器7A、7Bから入力され
たIチャネル、Qチャネルディジタルデータを、RAK
E合成パスタイミング検出器8から出力された各パスの
遅延時間に応じて逆拡散し、逆拡散した各パスの信号を
RAKE合成するとともに情報復調するものである。
【0062】次に図9に示すRAKE合成復調器9の構
成と動作について説明する。PN発生器22は逆拡散符
号であるPN系列を生成して遅延回路23に出力する。
RAKE合成パスタイミング検出器8は遅延制御信号を
遅延回路23に出力する。遅延回路23は、RAKE合
成パスタイミング検出器8から入力された遅延制御信号
より、PN発生器22から入力されたPN系列を各パス
の遅延時間に応じて遅延させ、第1のパス信号の遅延時
間に応じて遅延させたPN系列をRAKEフィンガ24
に、第2のパス信号の遅延時間に応じて遅延させたPN
系列をRAKEフィンガ25に、第3のパス信号の遅延
時間に応じて遅延させたPN系列をRAKEフィンガ2
6にそれぞれ出力する。
【0063】RAKEフィンガ24、25、26にはA
/D変換器7A、7BからIチャネル、Qチャネルディ
ジタル信号が入力される。RAKEフィンガ24は第1
のパス信号の遅延時間に応じて遅延させたPN系列を用
いて、Iチャネル、Qチャネルディジタル信号を逆拡散
することにより、Iチャネル、Qチャネルディジタル信
号に含まれる複数のパスの信号より第1のパスの信号だ
けを分離することができる。同様に、RAKEフィンガ
25、26は第2、第3のパス信号の遅延時間に応じて
遅延させたPN系列を用いて、Iチャネル、Qチャネル
ディジタル信号を逆拡散することにより、それぞれIチ
ャネル、Qチャネルディジタル信号に含まれる複数のパ
スの信号より第2、第3のパスの信号を分離する。
【0064】RAKEフィンガ24、25、26は、逆
拡散して得た第1、第2、第3のパス信号をコンバイナ
27にそれぞれ出力する。コンバイナ27は、RAKE
フィンガ24、25、26から出力された第1、第2、
第3のパス信号に重み付けをして合成するRAKE合成
を行うものである。重み付けの重みとしては信号の振幅
レベルが用いられる。コンバイナ27はRAKE合成し
た合成信号を復調部28に出力する。復調部28はRA
KE合成されて干渉+熱雑音に対する信号電力比が改善
された合成信号を情報復調し、復調信号を図1に示すデ
ィジタル処理回路10に出力する。
【0065】以上説明したスペクトル拡散受信装置が採
用するスペクトル拡散受信方法について説明する。図1
0は本発明に係るスペクトル拡散受信方法を説明するフ
ローチャートである。図10において、STEP1は受
信スペクトル拡散信号と参照用拡散符号より相関値を演
算する工程で、STEP2はSTEP1で演算されて、
電圧巡回積分された相関値を電力に変換する工程であ
る。STEP3は相関値が電力に変換された相関電力値
より遅延プロファイルを作成する工程である。STEP
4はSTEP3で作成された遅延プロファイルのうち、
相関電力値が最大の信号を検出して、検出された信号の
遅延時間を遅延制御信号としてRAKE合成復調器9に
出力する第1のRAKE合成信号検出工程である。ST
EP5はSTEP4までの工程でRAKE合成する信号
の検出を終えたか判定する工程である。RAKE合成す
る信号の数はRAKE合成復調器9に設けられたRAK
Eフィンガ24、25、26の個数と等しく、上記説明
によるスペクトル拡散受信装置の場合、RAKE合成可
能な信号の数は3つである。
【0066】STEP5において、RAKE合成信号検
出が終了していない場合、STEP6において遅延プロ
ファイルが補正される。STEP7は、STEP6にお
いて補正された遅延プロファイルから第2のRAKE合
成信号を検出する工程である。STEP6における第2
のRAKE合成信号検出工程はSTEP4における第1
のRAKE合成信号検出工程と同様の処理を行うもので
ある。STEP7を終えると再度STEP5が実行され
てRAKE合成する信号の検出を終えたか判定される。
RAKE合成可能な、言い換えればRAKEフィンガの
個数分の信号を検出していない場合にはSTEP6にお
いて遅延プロファイルが補正され、STEP7におい
て、補正された遅延プロファイルよりRAKE合成信号
が検出される。以上の工程で、RAKE合成可能な3つ
の信号の検出を終えたので、STEP5は処理をSTE
P8に引き渡してRAKE合成信号検出工程を終了させ
る。
【0067】以上説明したように本発明に係るスペクト
ル拡散受信方法は、RAKE合成信号を検出すると遅延
プロファイルを補正するものである。次に遅延プロファ
イルを補正する工程である図10、STEP6の内容に
ついて説明する。図11は遅延プロファイル補正工程の
内容を説明するフローチャートである。図11におい
て、STEP9は相関電力値が最大となる検出信号の遅
延時間と補正前の遅延プロファイルの信号の遅延時間の
偏差を測定する偏差測定工程である。STEP9は図2
に示す偏差測定器19が実行するものである。STEP
10はSTEP9の偏差測定工程で測定された偏差に対
応する補正係数を読み出す工程である。補正係数は干渉
と熱雑音の時間相関よりあらかじめ演算されて補正係数
ROM20に記憶されているものである。STEP11
は、STEP10において読み出された補正係数と検出
信号の相関電力値を乗算し、乗算値を順次出力する工程
である。STEP11は乗算器21が実行するものであ
る。
【0068】STEP12は、STEP11で演算され
た乗算値と補正前の相関電力値を加算し、遅延プロファ
イルの信号の相関電力値を補正する工程である。STE
P12は加算器15が実行するものである。STEP1
3は、STEP12から出力された相関電力値より遅延
プロファイルを補正するとともに、補正した遅延プロフ
ァイルを記憶する工程である。補正された遅延プロファ
イルは電力巡回積分メモリ16に記憶される。
【0069】以上説明したように、本発明に係るスペク
トル拡散受信装置は、電圧巡回積分器12出力を電力変
換器13によって電力に変換し、加算器15、電力巡回
積分メモリ16によって電力巡回積分を行い、信号電力
比の高い遅延プロファイルを作成するRAKE合成パス
タイミング検出器8を備えたので、精度の高い遅延プロ
ファイルを作成することができる。したがって、従来例
と比較してRAKE合成に適したパスの検出確率が高く
なり、検出したパスの遅延時間も高精度に求めることが
できる。
【0070】また、本発明に係るスペクトル拡散受信装
置は、上記説明による信号電力比の高い遅延プロファイ
ルを用いてパスの検出を行い、パスを検出する度に干渉
や熱雑音を考慮した補正係数を用いて遅延プロファイル
を補正するRAKE合成パスタイミング検出器8を備え
たので、RAKE合成に適した、すなわち、RAKE合
成後の信号電力比が最大となるパスの信号を選択するこ
とができる。また、補正係数を用いて遅延プロファイル
を補正する処理は巡回積分を行なう処理と同様にフィー
ドバックで行なうことが可能であるので、電力巡回積分
メモリ16や加算器15は遅延プロファイル作成モード
でもRAKE合成パスタイミング検出モードでも共用可
能であるため、別回路にする場合と比べ回路規模を削減
できる。
【0071】また、上記説明によると、補正係数は10
個程度であるため補正係数ROM20のサイズは10wo
rd程度と小さく、補正するデータの数は観測する遅延プ
ロファイル長によらず1回の補正につき20程度である
ため、演算量及び消費電力も小さい。また、補正係数は
拡散符号や伝搬環境によらず固定値で良いので、拡散符
号が変わっても再計算の必要がなく従来例と比べ回路規
模や消費電力を削減している。
【0072】また、本発明に係るスペクトル拡散受信装
置は、参照用拡散符号として拡散符号周期が1シンボル
周期より長い長周期符号を用いた場合は、電力巡回積分
を行い十分平均化するRAKE合成パスタイミング検出
器8を備えたので、参照符号の自己相関特性による疑似
相関は十分に平均化され、自己相関の影響を排除するこ
とができる。したがって、パスの検出や遅延プロファイ
ルの補正を精度良く行うことができ、RAKE合成後の
信号電力比を改善できる。また、遅延プロファイルの補
正は干渉と熱雑音の相互相関を考慮して検出タイミング
の近傍だけ行なえば良いので、大幅に処理量と回路規模
を削減することができる。
【0073】また、本発明に係るスペクトル拡散受信装
置は、RAKE合成パスタイミング検出器8が検出し
た、RAKE合成後の信号電力比が最大となるパスの信
号をRAKE合成するRAKE合成復調器9を備えたの
で、RAKE合成により干渉+熱雑音に対する信号電力
を大幅に改善することができ、高性能なスペクトル拡散
受信装置を得ることができる。
【0074】すなわち、上記説明によるスペクトル拡散
受信装置を携帯電話として用いることにより感度が良く
なり、通信が切れにくくなるという効果がある。さら
に、CDMA方式を採用した通信システムにおいて、上
記説明による感度の良いスペクトル拡散受信装置を端末
として用いることにより、1セルに収容できる端末の数
が増加するので、セルの半径を大きくすることが可能と
なる。したがって、基地局の設置数を減らしてインフラ
にかかるコストを削減することができる。
【0075】また、本発明に係るスペクトル拡散受信方
法は、相関値を電力に変換した相関電力値より遅延プロ
ファイルを作成するので、精度の高い遅延プロファイル
を作成することができる。この遅延プロファイルを用い
てRAKE合成する信号を検出することによりRAKE
合成に適した信号を高精度に検出することができる。ま
た、第1のRAKE合成信号以降の第2、第3のRAK
E合成信号は、干渉や熱雑音の時間相関から求められた
補正係数を用いて遅延プロファイルを補正しながら検出
するので、第2、第3のRAKE合成信号を高精度に検
出することができ、これらのRAKE合成信号をRAK
E合成することにより、干渉および熱雑音に対する信号
電力比の改善効果を大きくすることができる。
【0076】実施の形態2.図12は本発明の実施の形
態2に係るスペクトル拡散受信装置に備えられたRAK
E合成パスタイミング検出器の構成を示すブロック図で
ある。図12において、81はRAKE合成パスタイミ
ング検出器、29は平均値計算器、30は第二の加算器
である。なお、図12において図2に示す符号と同一の
符号は同一または相当部分を示すので説明は省略する。
本発明に係るスペクトル拡散受信装置に備えられたRA
KE合成パスタイミング検出器81は、電圧巡回積分器
12出力を電力変換器13によって電力に変換し、さら
に、加算器15、電力巡回積分メモリ16によって電力
巡回積分を行って信号電力比を改善する。しかしなが
ら、RAKE合成に適したパスをより高精度に検出する
ためには、電圧巡回積分器12出力を電力変換器13に
よって電力に変換した影響を考慮する必要がある。
【0077】すなわち、電力に変換すると0以下がなく
なるなど波形が変形する。また、帯域幅が2倍になりピ
ークが鋭くなる。さらに、干渉や熱雑音が直流成分とし
て現れ、信号レベルを評価する場合は干渉や熱雑音レベ
ルを差し引く必要がある。図13は電力巡回積分を繰り
返すうちに干渉、熱雑音電力が加算された遅延プロファ
イルを示す図である。図5に示す遅延プロファイルは干
渉電力+雑音電力+信号電力が観測されている。この状
態から電力巡回積分を繰り返すと信号電力のみならず干
渉電力と雑音電力も加算され、図13に示すように遅延
プロファイルのサンプル点全体が上方に移動する。した
がって、より正確に遅延プロファイルを補正するには電
力巡回積分結果から干渉電力+雑音電力を減算する必要
がある。
【0078】信号電力が存在するタイミングは、遅延プ
ロファイル全体のわずかな部分、すなわち相関電力が大
きい部分であるため遅延プロファイルの平均値を計算す
ればおよそ干渉電力+雑音電力と見なすことができる。
図12において、平均値計算器29は、遅延プロファイ
ルのサンプル点の相関電力値から平均値を演算する。そ
して、第二の加算器30は最大値検出器18が検出した
検出相関値から平均値計算器29が演算した平均値を減
算し、減算した検出相関値を乗算器21に出力する。以
上説明したように、検出相関値から平均値を減算するこ
とにより、遅延プロファイルを補正する度に干渉電力+
雑音電力が除去される。したがって、精度の高い遅延プ
ロファイルを作成することができる。また、この遅延プ
ロファイルを用いることによりRAKE合成に適したパ
スを正確に選択することができる。さらに選択されたパ
スの遅延時間も正確に求めることができるのでRAKE
合成の精度が改善される。
【0079】図14は遅延プロファイル補正工程を説明
するフローチャートである。図14においてSTEP1
0以前の工程とSTEP11以後の工程は図10、図1
1に示した工程と同一であるので説明は省略する。ST
EP14は、補正前の遅延プロファイルの信号の相関電
力値の平均値を演算する工程である。この工程は図12
に示す平均値計算器29により実行される。STEP1
5は、STEP4において検出された相関電力値からS
TEP14において演算された平均値を減算することに
より、検出相関電力値を補正する工程である。この工程
は第二の加算器30により実行される。以上説明したS
TEP14、STEP15の工程を経てSTEP11〜
STEP13の工程を実行することにより、干渉電力+
雑音電力の成分を含まないように遅延プロファイルを補
正することができる。
【0080】実施の形態3.図15は本発明の実施の形
態3に係るスペクトル拡散受信装置に備えられたRAK
E合成パスタイミング検出器の構成を示すブロック図で
ある。図15において、82はRAKE合成パスタイミ
ング検出器、31は第一の加算器、32は電力巡回積分
メモリ、33は閾値判定器、34は切り換え手段、35
は相関値メモリ、36はアドレス生成手段1、37はア
ドレス生成手段2、38はタイミングメモリ、39は最
大値検出器、40は第二の加算器、41は平均値計算
器、42は偏差測定手段、43は補正係数ROM、44
は乗算器、45は第三の加算器である。なお、図15に
おいて図2および図12に示す符号と同一の符号は同一
または相当部分を示すので説明は省略する。図16は遅
延プロファイルの連続測定例を示す図である。
【0081】図16に示す遅延プロファイルは、図5に
示した遅延プロファイルに比べて測定時間が長いもので
あり、遅延プロファイルに含まれるサンプル点の数も桁
違いに多い。このような測定時間の長い遅延プロファイ
ルからRAKE合成に適したパスを検出するには、相関
電力値を所定のしきい値と比較して、相関電力値がしき
い値を下回るサンプル点を除外することにより、パス検
出対象となるサンプル点の個数を減少させることが必要
となる。
【0082】以下、実施の形態3に係るスペクトル拡散
受信装置に備えられたRAKE合成パスタイミング検出
器82の構成と動作について説明する。遅延プロファイ
ルを作成するときには、切り換え手段34は閾値判定器
33と相関値メモリ35間で信号経路を形成するように
切り換える。遅延プロファイル作成モードにおいて、R
AKE合成パスタイミング検出器82は、電圧巡回積分
器12出力を電力変換器13によって電力に変換し、さ
らに、第一の加算器31、電力巡回積分メモリ32によ
って電力巡回積分を行って信号電力比を改善する。アド
レス生成手段(1)36はアドレス番号を電力巡回積分
メモリ32に出力する。電力巡回積分メモリ32は相関
電力値を平均値計算器41に出力する。
【0083】閾値判定器33は、電力巡回積分メモリ3
2から入力された相関電力値を所定のしきい値と比較
し、相関電力値がしきい値よりも大きいサンプル点の相
関電力値を相関値メモリ34に出力する。相関値メモリ
34はしきい値よりも大きいサンプル点の相関電力値を
記憶するものである。アドレス生成手段(1)36、ア
ドレス生成手段(2)37はサンプル点を識別するアド
レス番号を生成するものであり、アドレス生成手段
(1)36は電力巡回積分メモリ32とタイミングメモ
リ38に、アドレス生成手段(2)37は相関値メモリ
35とタイミングメモリ38にアドレス番号を出力す
る。タイミングメモリ38は、相関電力値がしきい値よ
りも大きいサンプル点の遅延時間を記憶するものであ
る。以上の処理により、遅延プロファイルが作成され、
相関電力値がしきい値よりも大きいサンプル点の相関電
力値、遅延時間が特定される。
【0084】以上の処理を経て、RAKE合成パスタイ
ミング検出器82は、RAKE合成に適したパスを選択
するパスタイミング検出を行う。パスタイミング検出モ
ードにおいて、切り換え手段34は、第三の加算器45
と相関値メモリ35間で信号経路を形成するように切り
換える。最大値検出器39は、相関値メモリ35から遅
延プロファイルを読み出し、各サンプル点の相関電力値
を比較して相関電力値が最大のサンプル点とその相関電
力値を検出する。そして、相関電力値が最大となるサン
プル点の遅延時間を遅延制御信号としてRAKE合成復
調器9の遅延回路22に出力する。以上の処理によって
RAKE合成する第1のパスの信号が特定される。ま
た、最大値検出器39は検出したサンプル点の相関電力
値を検出相関値として第二の加算器40に出力する。第
二の加算器40は、最大値検出器39から出力された検
出相関値から、平均値計算器41が計算した遅延プロフ
ァイルの相関電力値から演算した平均値(干渉電力+雑
音電力)を減算して乗算器44に出力する。
【0085】また、最大値検出器39はタイミングメモ
リ38から入力された各サンプル点に対応するアドレス
番号のうち、相関電力値が最大となるサンプル点のアド
レス番号yを偏差測定器42に出力する。偏差測定器4
2には、タイミングメモリ38から各サンプル点のアド
レス番号xが入力される。偏差測定器42は相関電力値
が最大となるサンプル点のアドレス番号と、他のサンプ
ル点のアドレス番号の偏差の絶対値を演算して、偏差を
補正係数ROM43に出力する。補正係数ROM43は
偏差測定器42から出力された偏差に応じた係数を乗算
器44に出力する。乗算器44は、補正係数ROM43
から出力された補正係数に第二の加算器40にて平均値
が減算された検出相関値を乗算して第三の加算器45に
出力する。
【0086】第三の加算器45は、相関値メモリ35か
ら出力された遅延プロファイルのサンプル点の相関電力
値を乗算器44から入力された値を加算して、偏差が1
0以内のサンプル点の相関電力値を補正する。補正され
た相関電力値は切り換え手段34を介して相関値メモリ
35に書き込まれる。以上の処理によって、第1のパス
検出に用いられた遅延プロファイルは補正され、第2の
パス検出に用いる遅延プロファイルが作成される。第2
のパス、第3のパスも、以上説明した第1のパスの検出
と同様の処理により検出される。第2のパス、第3のパ
スとして検出されたサンプル点の遅延時間も遅延制御信
号としてRAKE合成復調器の遅延回路22に出力され
る。
【0087】図17は遅延プロファイル作成工程を説明
するフローチャートである。図17においてSTEP2
以前の工程とSTEP5以後の工程は図10、図11に
示した工程と同一であるので説明は省略する。STEP
16は、電力に変換した信号の相関電力値をしきい値と
比較する工程である。STEP17は相関電力値がしき
い値より大きい信号を検出する工程である。STEP1
6、STEP17の工程は図15に示す閾値判定器33
により実行される。STEP18は、STEP17にお
いて検出された信号の相関電力値と遅延時間より遅延プ
ロファイルを作成する工程である。STEP16〜ST
EP18の工程を経て作成された遅延プロファイルは相
関値メモリ35、タイミングメモリ38に記憶される。
こうして作成された遅延プロファイルを用いてRAKE
合成信号を検出することにより、長時間連続測定した遅
延プロファイルより効率的にRAKE合成信号を検出す
ることができる。
【0088】以上説明したスペクトル拡散受信装置は、
実施の形態1、実施の形態2において説明したスペクト
ル拡散受信装置と同様の効果を奏する。また、電力巡回
積分された相関電力値を所定のしきい値と比較する閾値
判定器33を有するRAKE合成パスタイミング検出器
を備えたので、パス検出対象となるサンプル点の個数を
削減することが可能になり、パス検出処理に要する処理
量を削減することができる。
【0089】また、相関電力値がしきい値より大きいサ
ンプル点の相関電力値を記憶する相関値メモリ35と、
相関電力値がしきい値より大きいサンプル点の遅延時間
を記憶するタイミングメモリ38を備えたので、遅延プ
ロファイルを記憶する電力巡回積分メモリ32の内容
を、遅延プロファイルを補正するたびに書き換える必要
がなくなる。したがって、忘却係数付きの巡回積分を行
なうことが可能となる。つまり、忘却係数付き巡回積分
が可能になるということは、積分時間に関わらず任意の
間隔でデータを出力することができるので、定期的にメ
モリの中身を0にする放電操作を行いメモリのオーバー
フローを防ぐ積分放電方式に比べて動作の自由度が増す
という効果がある。
【0090】また、相関値メモリ35やタイミングメモ
リ38は閾値判定後のデータを収納できる程度のメモリ
容量が有ればよく、電力巡回積分メモリ32と比べて十
分に小さなメモリ容量で実現できる。
【発明の効果】
【0091】この発明に係るスペクトル拡散受信装置
は、拡散変調して送信されたスペクトル拡散信号を、所
定時間遅延させた逆拡散符号を用いて逆拡散することに
より、所定の遅延時間の信号を前記スペクトル拡散信号
より分離する複数の逆拡散手段、これらの逆拡散手段が
逆拡散した信号をRAKE合成する合成手段、前記逆拡
散手段に供給される逆拡散符号を外部から入力された遅
延制御信号に応じて遅延させる遅延手段を有するRAK
E合成手段と、前記スペクトル拡散信号と参照用拡散符
号の相関値を電力に変換した相関電力値とその遅延時間
より遅延プロファイルを作成する遅延プロファイル作成
手段、干渉と熱雑音の時間相関より予め演算された補正
係数を遅延時間の偏差ごとに記憶する補正係数記憶手
段、相関電力値が最大となる信号の遅延時間と前記遅延
プロファイルの信号の遅延時間の偏差を測定し、測定し
た偏差に応じて前記補正係数記憶手段から読み出した補
正係数と前記遅延プロファイルのうち最大の相関電力値
を乗算した乗算値を用いて前記遅延プロファイルの相関
電力値を補正する遅延プロファイル補正手段、前記遅延
プロファイル作成手段が作成した遅延プロファイルのう
ち相関電力値が最大になる信号を検出し、検出された信
号の遅延時間を第一の遅延制御信号として、前記遅延プ
ロファイル補正手段が補正した遅延プロファイルのうち
相関電力値が最大になる信号の遅延時間を第二の遅延制
御信号として前記遅延手段に出力する信号検出手段を有
するRAKE合成信号検出手段を備えたので、信号電力
比の改善された相関電力値から精度の高い遅延プロファ
イルを用いて遅延時間の検出と遅延プロファイルの補正
を行い、RAKE合成に適した、すなわち、RAKE合
成後の信号電力比が最大となるパスの信号を選択するこ
とができる。
【0092】また、この発明に係るスペクトル拡散受信
装置は、遅延プロファイルの相関電力値の平均値を演算
する平均値演算手段を有し、前記遅延プロファイルのう
ち最大の相関電力値から前記平均値演算手段が演算した
平均値を減算した値と補正係数を乗算する遅延プロファ
イル補正手段を備えたので、電力に変換した影響を考慮
して、遅延プロファイルを補正する度に干渉電力+雑音
電力が除去される。
【0093】また、この発明に係るスペクトル拡散受信
装置は、相関電力値を所定のしきい値と比較して、相関
電力値が所定のしきい値以上か判定するしきい値判定手
段を備え、前記しきい値よりも大きい相関電力値より遅
延プロファイルを作成する遅延プロファイル作成手段を
備えたので、パス検出対象となるサンプル点の個数を削
減することが可能になり、パス検出処理に要する処理量
を削減することができる。
【0094】また、この発明に係るスペクトル拡散受信
装置は、しきい値判定手段によりしきい値よりも相関電
力値が大きい信号の相関電力値を記憶する相関電力値記
憶手段と、前記しきい値よりも相関電力値が大きい信号
の遅延時間を記憶する遅延時間記憶手段を有する遅延プ
ロファイル作成手段を備えたので、電力巡回積分メモリ
と比べて十分に小さなメモリ容量で実現できる。
【0095】この発明に係るスペクトル拡散受信方法
は、受信スペクトル拡散信号と参照用拡散符号の相関値
より作成した遅延プロファイルより相関値が大きい信号
を複数個検出し、検出した信号の遅延時間に応じて遅延
させた逆拡散符号を用いて前記受信スペクトル拡散信号
より分離した信号をRAKE合成するスペクトル拡散受
信方法において、前記相関値を電力に変換した相関電力
値より遅延プロファイルを作成する遅延プロファイル作
成工程と、この遅延プロファイル作成工程において作成
された遅延プロファイルより相関電力値が最大になる信
号の遅延時間を検出する第1のRAKE合成信号検出工
程と、この第1のRAKE合成信号検出工程において検
出された前記遅延時間と前記遅延プロファイルの他の信
号の遅延時間の偏差を測定し、干渉と熱雑音の時間相関
より予め演算されて偏差ごとに記憶された補正係数のう
ち、前記偏差に対応する補正係数と前記第1のRAKE
合成信号検出工程が検出した信号の相関電力値を用いて
前記遅延プロファイルを補正する遅延プロファイル補正
工程と、この遅延プロファイル補正工程において補正さ
れた遅延プロファイルより相関電力値が最大になる信号
の遅延時間を検出する第2のRAKE合成信号検出工程
を含むので、第1のRAKE合成信号以外のRAKE合
成信号は、干渉や熱雑音を考慮した補正係数を用いて補
正された遅延プロファイルより検出され、第2、第3の
RAKE合成信号を高精度に検出できる。
【0096】また、この発明に係るスペクトル拡散受信
方法は、遅延プロファイルの相関電力値の平均値を演算
するとともに、演算された平均値を用いて前記遅延プロ
ファイルの相関電力値を補正する遅延プロファイル補正
工程を含むので、干渉電力+雑音電力の成分を含まない
ように遅延プロファイルを補正することができる。
【0097】また、この発明に係るスペクトル拡散受信
方法は、相関電力値と所定のしきい値を比較するととも
に、相関電力値が前記しきい値よりも大きい信号より遅
延プロファイルを作成する遅延プロファイル作成工程を
含むので、長時間連続測定した遅延プロファイルであっ
ても効率的にRAKE合成信号を検出することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るスペクトル拡散受信装置の構成
を示すブロック図である。
【図2】 本発明の実施の形態1に係るスペクトル拡散
受信装置に備えられたRAKE合成パスタイミング検出
器の構成を示すブロック図である。
【図3】 相関値演算結果を示す図である。
【図4】 電圧巡回積分結果を示す図である。
【図5】 作成された遅延プロファイルを示す図であ
る。
【図6】 第1のパス検出に用いる遅延プロファイルと
第1のパス検出を説明する説明図である。
【図7】 第2のパス検出に用いる遅延プロファイルと
第2のパス検出を説明する説明図である。
【図8】 第3のパス検出に用いる遅延プロファイルと
第3のパス検出を説明する説明図である。
【図9】 RAKE合成復調器の構成を示すブロック図
である。
【図10】 本発明に係るスペクトル拡散受信方法にお
けるRAKE合成信号検出方法を説明するフローチャー
トである。
【図11】 遅延プロファイル補正工程の内容を説明す
るフローチャートである。
【図12】 本発明の実施の形態2に係るスペクトル拡
散受信装置に備えられたRAKE合成パスタイミング検
出器の構成を示すブロック図である。
【図13】 雑音電力および干渉電力が加算された遅延
プロファイルを示す図である。
【図14】 遅延プロファイル補正工程の内容を説明す
るフローチャートである。
【図15】 本発明の実施の形態3に係るスペクトル拡
散受信装置に備えられたRAKE合成パスタイミング検
出器の構成を示すブロック図である。
【図16】 遅延プロファイルの連続測定例を示す図で
ある。
【図17】 遅延プロファイル作成工程を説明するフロ
ーチャートである。
【図18】 従来のパス検出の一例を示す説明図であ
る。
【図19】 従来のパス検出の一例を示す説明図であ
る。
【図20】 従来のパス検出の一例を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 アンテナ、2 RF増幅器、3A、3B ミクサ、
4 90°移相器、5 局部発振器、6A、6B ロー
パスフィルタ、7A、7B A/D変換器、8 RAK
E合成パスタイミング検出器、9 RAKE合成復調
器、10 ディジタル処理回路、11 マッチドフィル
タ、12 電圧巡回積分器、13 電力変換器、14
切り換え手段、15 加算器、16 電力巡回積分メモ
リ、17 アドレス生成手段、18 最大値検出器、1
9 偏差測定器、20 補正係数ROM、21 乗算
器、22 遅延回路、23 PN系列発生器、24 R
AKEフィンガ、25 RAKEフィンガ、26 RA
KEフィンガ、27 コンバイナ、28 復調部、29
平均値計算器、30 第二の加算器、31 第一の加
算器、32 電力巡回積分メモリ、33 閾値判定器、
34 切り換え手段、35 相関値メモリ、36 アド
レス生成手段1、37 アドレス生成手段2、38 タ
イミングメモリ、39 最大値検出器、40 第二の加
算器、41 平均値計算器、42 偏差測定手段、43
補正係数ROM、44 乗算器、45 第三の加算
器、81 RAKE合成パスタイミング検出器、82
RAKE合成パスタイミング検出器

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 拡散変調して送信されたスペクトル拡散
    信号を、所定時間遅延させた逆拡散符号を用いて逆拡散
    することにより、所定の遅延時間の信号を前記スペクト
    ル拡散信号より分離する複数の逆拡散手段、これらの逆
    拡散手段が逆拡散した信号をRAKE合成する合成手
    段、前記逆拡散手段に供給される逆拡散符号を外部から
    入力された遅延制御信号に応じて遅延させる遅延手段を
    有するRAKE合成手段と、 前記スペクトル拡散信号と参照用拡散符号の相関値を電
    力に変換した相関電力値とその遅延時間より遅延プロフ
    ァイルを作成する遅延プロファイル作成手段、干渉と熱
    雑音の時間相関より予め演算された補正係数を遅延時間
    の偏差ごとに記憶する補正係数記憶手段、相関電力値が
    最大となる信号の遅延時間と前記遅延プロファイルの信
    号の遅延時間の偏差を測定し、測定した偏差に応じて前
    記補正係数記憶手段から読み出した補正係数と前記遅延
    プロファイルのうち最大の相関電力値を乗算した乗算値
    を用いて前記遅延プロファイルの相関電力値を補正する
    遅延プロファイル補正手段、前記遅延プロファイル作成
    手段が作成した遅延プロファイルのうち相関電力値が最
    大になる信号を検出し、検出された信号の遅延時間を第
    一の遅延制御信号として、前記遅延プロファイル補正手
    段が補正した遅延プロファイルのうち相関電力値が最大
    になる信号の遅延時間を第二の遅延制御信号として前記
    遅延手段に出力する信号検出手段を有するRAKE合成
    信号検出手段を備えたことを特徴とするスペクトル拡散
    受信装置。
  2. 【請求項2】 遅延プロファイル補正手段は、遅延プロ
    ファイルの相関電力値の平均値を演算する平均値演算手
    段を有し、前記遅延プロファイルのうち最大の相関電力
    値から前記平均値演算手段が演算した平均値を減算した
    値と補正係数を乗算することを特徴とする請求項1に記
    載のスペクトル拡散受信装置。
  3. 【請求項3】 遅延プロファイル作成手段は、相関電力
    値を所定のしきい値と比較して、相関電力値が所定のし
    きい値以上か判定するしきい値判定手段を備え、前記し
    きい値よりも大きい相関電力値より遅延プロファイルを
    作成することを特徴とする請求項1または請求項2に記
    載のスペクトル拡散受信装置。
  4. 【請求項4】 遅延プロファイル作成手段は、しきい値
    判定手段によりしきい値よりも相関電力値が大きい信号
    の相関電力値を記憶する相関電力値記憶手段と、前記し
    きい値よりも相関電力値が大きい信号の遅延時間を記憶
    する遅延時間記憶手段を備えたことを特徴とする請求項
    3に記載のスペクトル拡散受信装置。
  5. 【請求項5】 受信スペクトル拡散信号と参照用拡散符
    号の相関値より作成した遅延プロファイルより相関値が
    大きい信号を複数個検出し、検出した信号の遅延時間に
    応じて遅延させた逆拡散符号を用いて前記受信スペクト
    ル拡散信号より分離した信号をRAKE合成するスペク
    トル拡散受信方法において、 前記相関値を電力に変換した相関電力値より遅延プロフ
    ァイルを作成する遅延プロファイル作成工程と、 この遅延プロファイル作成工程において作成された遅延
    プロファイルより相関電力値が最大になる信号の遅延時
    間を検出する第1のRAKE合成信号検出工程と、 この第1のRAKE合成信号検出工程において検出され
    た前記遅延時間と前記遅延プロファイルの他の信号の遅
    延時間の偏差を測定し、干渉と熱雑音の時間相関より予
    め演算されて偏差ごとに記憶された補正係数のうち、前
    記偏差に対応する補正係数と前記第1のRAKE合成信
    号検出工程が検出した信号の相関電力値を用いて前記遅
    延プロファイルを補正する遅延プロファイル補正工程
    と、 この遅延プロファイル補正工程において補正された遅延
    プロファイルより相関電力値が最大になる信号の遅延時
    間を検出する第2のRAKE合成信号検出工程を含むこ
    とを特徴とするスペクトル拡散受信方法。
  6. 【請求項6】 遅延プロファイル補正工程は、遅延プロ
    ファイルの相関電力値の平均値を演算するとともに、演
    算された平均値を用いて前記遅延プロファイルの相関電
    力値を補正することを特徴とする請求項6に記載のスペ
    クトル拡散受信方法。
  7. 【請求項7】 遅延プロファイル作成工程は、相関電力
    値と所定のしきい値を比較するとともに、相関電力値が
    前記しきい値よりも大きい信号より遅延プロファイルを
    作成することを特徴とする請求項5または請求項6に記
    載のスペクトル拡散受信方法。
JP2000010410A 2000-01-19 2000-01-19 スペクトル拡散受信装置、およびスペクトル拡散受信方法 Expired - Fee Related JP3943305B2 (ja)

Priority Applications (8)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000010410A JP3943305B2 (ja) 2000-01-19 2000-01-19 スペクトル拡散受信装置、およびスペクトル拡散受信方法
CA 2360979 CA2360979A1 (en) 2000-01-19 2000-06-06 Method of and apparatus for spread spectrum reception
DE2000608355 DE60008355T2 (de) 2000-01-19 2000-06-06 Spreizspektrumempfänger und spreizspektrumempfangsverfahren
PCT/JP2000/003661 WO2001054294A1 (fr) 2000-01-19 2000-06-06 Recepteur a etalement de spectre et procede correspondant
US09/926,124 US6912243B1 (en) 2000-01-19 2000-06-06 Spread spectrum receiver and spread spectrum receiving method
EP20000931709 EP1164710B1 (en) 2000-01-19 2000-06-06 Spread spectrum receiver and spread spectrum receiving method
CNB00805214XA CN1161890C (zh) 2000-01-19 2000-06-06 扩展频谱接收装置及接收方法
KR10-2001-7011873A KR100406667B1 (ko) 2000-01-19 2000-06-06 스펙트럼 확산 수신 장치 및 스펙트럼 확산 수신 방법

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000010410A JP3943305B2 (ja) 2000-01-19 2000-01-19 スペクトル拡散受信装置、およびスペクトル拡散受信方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001203608A true JP2001203608A (ja) 2001-07-27
JP3943305B2 JP3943305B2 (ja) 2007-07-11

Family

ID=18538433

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000010410A Expired - Fee Related JP3943305B2 (ja) 2000-01-19 2000-01-19 スペクトル拡散受信装置、およびスペクトル拡散受信方法

Country Status (8)

Country Link
US (1) US6912243B1 (ja)
EP (1) EP1164710B1 (ja)
JP (1) JP3943305B2 (ja)
KR (1) KR100406667B1 (ja)
CN (1) CN1161890C (ja)
CA (1) CA2360979A1 (ja)
DE (1) DE60008355T2 (ja)
WO (1) WO2001054294A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6996157B2 (en) 2000-02-02 2006-02-07 Nec Corporation Pattern generation circuit, multi-path detection circuit employing the same and multi-path detection method
JP2006524971A (ja) * 2003-04-28 2006-11-02 テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) 電力遅延プロファイルから信号レイを除去することによりマルチパス遅延を推定する方法および受信機

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6826169B1 (en) * 1996-12-20 2004-11-30 Fujitsu Limited Code multiplexing transmitting apparatus
DE60230794D1 (de) * 2001-11-20 2009-02-26 Mediatek Inc Verfahren und vorrichtungen zur spreizspektrum-signalverarbeitung unter verwendung eines unkonfigurierbaren koprozessors
JP3884309B2 (ja) * 2002-03-14 2007-02-21 三菱電機株式会社 スペクトラム拡散用受信装置
JP4097615B2 (ja) * 2004-03-23 2008-06-11 三洋電機株式会社 信号検出方法および装置ならびにそれを利用した送信装置および受信装置
CN101030997B (zh) * 2006-03-03 2011-01-12 华为技术有限公司 一种获取串扰信息的方法及装置
US8831139B2 (en) * 2006-12-01 2014-09-09 Broadcom Corporation Method and system for delay matching in a rake receiver
US20130343372A1 (en) * 2012-06-22 2013-12-26 Nicholas William Whinnett Femtocell base station synchronization
JP2014099713A (ja) * 2012-11-13 2014-05-29 Fujitsu Ltd 無線通信装置及び1パス判定方法
WO2016191941A1 (zh) * 2015-05-29 2016-12-08 华为技术有限公司 对移动终端定位时的到达时间toa获取方法及装置
GB201908534D0 (en) * 2019-06-13 2019-07-31 Decawave Ltd Secure ultra wide band ranging
CN113466803B (zh) * 2021-07-02 2024-09-06 中国船舶集团有限公司第七二四研究所 基于修正互相关系数的雷达主瓣假目标干扰剔除方法

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2605648B2 (ja) 1994-12-22 1997-04-30 日本電気株式会社 Ss受信機における逆拡散符号位相検出装置
JPH09321667A (ja) * 1996-05-29 1997-12-12 Yozan:Kk Cdma通信システム用受信機
JP2850958B2 (ja) 1997-05-02 1999-01-27 日本電気株式会社 スペクトラム拡散通信用受信装置
JP3462364B2 (ja) 1997-06-02 2003-11-05 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ 直接拡散cdma伝送方式におけるrake受信機
JP3305639B2 (ja) 1997-12-24 2002-07-24 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ 直接拡散cdma伝送方式におけるrake受信機
JPH11298401A (ja) * 1998-04-14 1999-10-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd 同期処理装置及び同期処理方法
DE19824218C1 (de) 1998-05-29 2000-03-23 Ericsson Telefon Ab L M Multipfad-Ausbreitungsverzögerungs-Bestimmungsvorrichtung unter Verwendung von periodisch eingefügten Pilotsymbolen
JP2982795B1 (ja) * 1998-06-29 1999-11-29 日本電気株式会社 スペクトラム拡散信号受信方法および受信機
JP2000078110A (ja) * 1998-08-31 2000-03-14 Mitsubishi Electric Corp Rake受信機,無線受信装置およびrake受信機のパス検出方法
JP3031351B2 (ja) 1998-09-24 2000-04-10 日本電気株式会社 Cdma受信装置及びそれに用いるパス検出方法並びにその制御プログラムを記録した記録媒体
JP3031354B1 (ja) 1998-09-30 2000-04-10 日本電気株式会社 Cdma受信装置及びそのマルチパスのフィンガ割り当て方法並びにその制御プログラムを記録した記録媒体
JP3322253B2 (ja) * 1999-10-27 2002-09-09 日本電気株式会社 Cdma受信装置及びそれに用いるパス検出方法並びにその制御プログラムを記録した記録媒体
JP3438701B2 (ja) * 2000-06-09 2003-08-18 日本電気株式会社 Ds−cdmaシステムにおける受信パスタイミング検出回路

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6996157B2 (en) 2000-02-02 2006-02-07 Nec Corporation Pattern generation circuit, multi-path detection circuit employing the same and multi-path detection method
JP2006524971A (ja) * 2003-04-28 2006-11-02 テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) 電力遅延プロファイルから信号レイを除去することによりマルチパス遅延を推定する方法および受信機

Also Published As

Publication number Publication date
DE60008355D1 (de) 2004-03-25
EP1164710B1 (en) 2004-02-18
EP1164710A4 (en) 2002-08-21
WO2001054294A1 (fr) 2001-07-26
US6912243B1 (en) 2005-06-28
CA2360979A1 (en) 2001-07-26
JP3943305B2 (ja) 2007-07-11
KR20010113768A (ko) 2001-12-28
DE60008355T2 (de) 2004-12-09
EP1164710A1 (en) 2001-12-19
KR100406667B1 (ko) 2003-11-20
CN1344443A (zh) 2002-04-10
CN1161890C (zh) 2004-08-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3831229B2 (ja) 伝搬路特性推定装置
KR100552076B1 (ko) Cdma통신시스템에있어서의신호수신장치
KR100298565B1 (ko) 스펙트럼확산신호수신방법및스펙트럼확산신호수신장치
JP3973017B2 (ja) 干渉電力を推定する無線受信機
WO1999034546A1 (fr) Recepteur rake pour transmission cdma a etalement direct
JP3228405B2 (ja) 直接拡散cdma伝送方式の受信機
US7042862B1 (en) Path searching method and device
JP3943305B2 (ja) スペクトル拡散受信装置、およびスペクトル拡散受信方法
JP3462364B2 (ja) 直接拡散cdma伝送方式におけるrake受信機
US6275521B1 (en) Demodulating apparatus and demodulating method
JP2003198427A (ja) Cdma受信装置
JPH10313267A (ja) スペクトラム拡散通信同期捕捉復調装置
JP2000078110A (ja) Rake受信機,無線受信装置およびrake受信機のパス検出方法
KR20010078096A (ko) 저역 통과 필터를 갖는 레이크 수신기
JP2001223671A (ja) フェージングピッチ検出装置およびこれを用いた携帯情報端末
JP2000091973A (ja) Rake合成回路
JPH08111653A (ja) Cdma受信機
JP3992459B2 (ja) 受信装置、受信方法、および、半導体装置
KR100421413B1 (ko) 코드분할 다중접속 시스템에서 분할 역확산된 파일럿심볼을 이용한 신호대간섭비 측정 장치 및 그 방법
JP4661560B2 (ja) 同期追跡回路及びcdma受信装置
JPH10308690A (ja) 干渉除去受信装置
JPH08331011A (ja) 拡散通信システムの受信装置
JP2003163615A (ja) Cdma信号受信装置
JP2001177441A (ja) Cdma復調装置及びcdma復調方法
JP2004215106A (ja) Cdma受信装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20040628

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20040917

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041004

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070123

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070319

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070403

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070405

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100413

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110413

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120413

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120413

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130413

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees