JP3322253B2 - Cdma受信装置及びそれに用いるパス検出方法並びにその制御プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

Cdma受信装置及びそれに用いるパス検出方法並びにその制御プログラムを記録した記録媒体

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JP3322253B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はCDMA受信装置及
びそれに用いるパス検出方法並びにその制御プログラム
を記録した記録媒体に関し、特に遅延プロファイルを測
定し、その測定範囲内で信号電力が大きいパスをいくつ
か選択するパス検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】DS−CDMA(Direct Seq
uence − Code Division Mul
tiple Access:直接拡散−符号分割多元接
続方式)は複数の通信者が同一の周波数帯を用いて通信
を行う方式であり、各通信者の識別は拡散符号を用いて
行っている。
【0003】移動通信では多重波伝搬の各受信波の伝搬
路長にばらつきがあるため、伝搬遅延時間が異なる多重
波が干渉し合っている。DS−CDMA通信においては
情報データを伝搬時間よりも周期が短い高速のレートの
拡散符号で帯域拡散するため、この伝搬遅延時間が異な
る夫々の多重波が分離・抽出できるようになる。
【0004】移動局は基地局に対して変動するため、こ
の遅延プロファイル(遅延時間に対する信号電力分布)
も時間変動する。また、夫々のパスの信号は、見通しで
ない所ではレイリー変動する。
【0005】DS−CDMA通信においてはこの時間分
離した伝搬遅延時間の異なる複数のレイリー変動するマ
ルチパス信号をかき集め、同相合成(Rake合成)す
ることによって、ダイバーシティ効果がえられて受信特
性が向上する。あるいは一定の受信品質(ビット誤り
率)に対してはRake合成に伴うダイバーシティ効果
によって送信電力を低減することができ、したがって同
一セル内、セル外の他のユーザに対しての干渉電力が低
減するため、一定周波数帯域における加入者容量を増大
することができる。
【0006】しかしながら、上記のように、移動局は基
地局に対して相対変動をするため、遅延プロファイルも
変動し、Rake合成すべきパスの遅延時間も変動す
る。したがって、移動通信環境下では遅延プロファイル
の変動に対して追従し、瞬時において最大の信号電力が
得られる複数のパスに対してRake合成できるような
マルチパスサーチ、トラッキング機能が受信機に必要に
なる。
【0007】例えば、上記のCDMA受信装置として
は、図22に示すように、通信環境によるマルチパスサ
ーチ部(マルチパス検出手段)24と、複数のパスを同
相合成(RAKE合成)するRake合成受信部25と
から構成されたものがある。尚、21はアンテナ、22
は高周波受信回路部、23はA/D(アナログ/ディジ
タル)変換部を夫々示している。
【0008】このような構成を有する従来のCDMA受
信システムでは、マルチパスサーチ部24によって遅延
プロファイル(遅延時間に対する信号電力分布)を測定
し、測定範囲内で信号電力が大きいパスをいくつか選択
し、Rake合成受信部25にそのパスのタイミングを
通知する。Rake合成受信部25ではそのタイミング
情報を基に各パス毎に逆拡散を行い、Rake合成する
ことによってパスダイバーシティ効果が得られる。
【0009】また、Rake合成受信部25では別途指
定されたパスの動きに対して追従する手段(パストラッ
キング)を有する場合があるが、マルチパスサーチ部2
4が少なくとも初期、または一定周期毎にパス情報をR
ake合成受信部25に知らせる必要がある。このCD
MA受信装置及びマルチパスサーチ方法については、特
開平9−181704号公報等に開示されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のCDM
A受信装置では、マルチパスサーチ部によって遅延プロ
ファイルを測定し、測定範囲内で信号電力が大きいパス
をいくつか選択し、Rake合成受信部にそのパスのタ
イミングを通知している。
【0011】しかしながら、遅延プロファイルは一般に
データ数が多く、全てのデータからピークを探し出す処
理に時間がかかるので、測定した遅延プロファイルから
いくつかのマルチパスを探し出すために探し出すパスの
数の分だけ最大値検索をする必要があり、または全プロ
ファイルデータのソート処理をする必要がある。
【0012】よって、DSP(ディジタルシグナルプロ
セッサ)等を用いて最大値検索を行う場合にはその処理
に時間がかかるとともに、消費電流が増大する。また、
ハードウェアで最大値検索を実現する場合にはハード規
模が大きくなり、遅延プロファイルから必要な数の相関
ピークを探し出す最適な手段が必要となる。
【0013】そこで、本発明の目的は上記の問題点を解
消し、パスサーチ部の演算の処理量を大幅に短縮するこ
とができ、消費電流の削減とハードウェア構成の簡略化
とを図ることができるとともに、パスの変動に対する追
従性を向上させることができるCDMA受信装置及びそ
れに用いるパス検出方法並びにその制御プログラムを記
録した記録媒体を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明によるCDMA受
信装置は、複数のパスの受信信号を同相合成するRak
e受信回路を含むCDMA受信装置であって、前記受信
信号の遅延時間に対する信号電力分布を示す遅延プロフ
ァイルを測定し、測定された前記遅延プロファイルの平
均電力を計算することで前記遅延プロファイルの有効デ
ータ判定しきい値を推定し、推定された前記有効データ
判定しきい値に基づいて前記遅延プロファイルの中から
有効データを抽出し、抽出された前記有効データから複
数の相関ピーク位置を検出してその前記相関ピーク位置
を基に前記Rake受信回路に対するパス割り当てを決
定するよう構成し 前記有効データ判定しきい値の推定
は、前記遅延プロファイルの平均電力を算出し、算出さ
れた前記平均電力に予め設定された係数を演算して行う
よう構成し、 前記係数は、前記遅延プロファイルで相関
値が低い干渉波電力成分が全て前記有効データ判定しき
い値未満となるように予め設定している。
【0015】本発明による他のCDMA受信装置は、複
数のパスの受信信号を同相合成するRake受信回路を
含むCDMA受信装置であって、前記受信信号の遅延時
間に対する信号電力分布を示す遅延プロファイルを測定
する遅延プロファイル測定手段と、前記遅延プロファイ
ル測定手段で測定された前記遅延プロファイルの平均電
力を計算することで前記遅延プロファイルの有効データ
判定しきい値を推定する推定手段と、前記遅延プロファ
イル測定手段で測定された前記遅延プロファイルの中か
ら前記推定手段で推定された有効データ判定しきい値
基づいて有効データを抽出する有効データ判定手段と、
前記有効データ判定手段で抽出された前記有効データか
ら複数の相関ピーク位置を検出する相関ピーク位置検出
手段と、前記相関ピーク位置検出手段で検出された前記
相関ピーク位置を基に前記Rake受信回路に対するパ
ス割り当てを決定するRakeパス割り当て手段と、前
記受信信号の入力毎に当該受信信号の受信環境の変化を
検出する手段とを備え 前記受信環境の変化がないこと
が検出された時に前回の処理で用いられた前記有効デー
タ判定しきい値に基づいて前記遅延プロファイルの中か
ら有効データを抽出するよう構成している。
【0016】本発明によるCDMA受信装置のパス検出
方法は、複数のパスの受信信号を同相合成するRake
受信回路を含むCDMA受信装置のパス検出方法であっ
て、前記受信信号の遅延時間に対する信号電力分布を示
す遅延プロファイルを測定するステップと、その測定さ
れた前記遅延プロファイルの平均電力を計算することで
前記遅延プロファイルの有効データ判定しきい値を推定
するステップと、この推定された有効データ判定しきい
を基に前記遅延プロファイルの中から有効データを抽
出するステップと、抽出された前記有効データから複数
の相関ピーク位置を検出するステップと、検出された前
記相関ピーク位置を基に前記Rake受信回路に対する
パス割り当てを決定するステップと、前記受信信号の入
力毎に当該受信信号の受信環境の変化を検出するステッ
プと、前記受信環境の変化がないことが検出された時に
前回の処理で用いられた前記有効データ判定しきい値に
基づいて前記遅延プロファイルの中から有効データを抽
出するステップとを備えている。
【0017】
【0018】すなわち、本発明のCDMA受信装置は、
CDMA(スペクトラム拡散通信)方式のRake受信
装置の通信パスタイミング検出部(マルチパス・サーチ
部)において、高速かつ低消費電力で複数の通信パスタ
イミングを検出することができる構成及び相関ピーク検
出方法を提供するものである。
【0019】より具体的には、本発明のCDMA受信装
置はマルチパスサーチ部を有し、複数のマルチパスを同
相合成して復調することができる受信機(Rake受信
機)を備えている。この受信機は遅延プロファイル測定
部と、遅延プロファイル干渉波電力推定部(平均電力計
算部及び有効データしきい値計算部)及び相関ピーク位
置検出部と、Rakeパス割り当て判定部とを備えてお
り、このうち遅延プロファイル干渉波電力推定部及び相
関ピーク位置検出部と、Rakeパス割り当て判定部と
はDSP(デジタルシグナルプロセッサ)で構成可能で
ある。
【0020】相関ピーク位置検出部では遅延プロファイ
ルから予め平均電力計算部が測定された遅延プロファイ
ルの平均電力を計算することで、有効データしきい値計
算部がその計算結果から推定した遅延プロファイルのフ
ロアレベル(有効データ判定しきい値)よりも低い値を
取り除き、位置検出データ数を削減した後で相関ピーク
値検索を行う。これによって、相関ピーク検索を行う際
の検索データ量を大幅に削減することができるため、検
索処理を高速化することが可能となる。
【0021】このようにして、高速かつ低消費電力で、
複数の通信パス、マルチパスのタイミング検出を可能に
する。また、処理遅延を短縮することができるため、パ
スの変動に対する追従性を向上させることが可能とな
る。
【0022】さらに、処理量が少ないため、音声コーデ
ック用DSPや通信制御用CPU(中央処理装置)の1
機能としてマルチパスサーチ部を実装することも可能な
ため、装置構成を簡略化することが可能となる。さらに
また、マルチパスサーチ以外にも、基地局サーチにも利
用することが可能となる。
【0023】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例について図
面を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施例に
よるRake受信装置の構成を示すブロック図である。
図において、本発明の第1の実施例によるRake受信
装置はパスサーチ部をなすDSP(ディジタルシグナル
プロセッサ)1と、遅延プロファイル測定部2と、RA
M(ランダムアクセスメモリ)によって構成される遅延
プロファイルデータを一時的に保存する遅延プロファイ
ル相関値記憶部3と、アンテナ4と、高周波受信回路部
5と、アナログ信号をディジタル信号に変換するA/D
(アナログ/ディジタル)変換部6と、複数のパスの受
信信号を同相合成するRake受信部7とから構成され
ている。
【0024】DSP1は平均電力計算部11と、有効デ
ータ判定しきい値計算部12と、有効データ判定部13
と、有効相関データテーブル保存部15及び検出パステ
ーブル保存部16を含む内部記憶部(RAM)14と、
相関ピーク位置検出部17と、Rakeパス割り当て部
18とから構成され、図示せぬ制御メモリに格納された
プログラムによるプログラム制御によって動作する。ま
た、DSP1は必ずしもパスサーチ専用のDSPで無く
ても良く、スピーチコーデック等の他の機能が実装され
ていても良い。
【0025】DSP1の平均電力計算部11は遅延プロ
ファイルの平均電力を算出し、有効データ判定しきい値
計算部12は平均電力計算部11の計算結果を基に遅延
プロファイルの相関データが有効なパスのデータである
か否かを判定するための有効データ判定しきい値を計算
する。
【0026】有効データ判定部13は有効データ判定し
きい値計算部12で計算された有効データ判定しきい値
に基づいて遅延プロファイルの有効データを判定し、有
効な相関データのみを選択する。有効相関データテーブ
ル保存部15は有効データ判定部13で選択されたデー
タを一時的に保存する。
【0027】相関ピーク位置検出部17は複数の相関ピ
ーク(パス)の位置を検出し、検出パステーブル保存部
16は相関ピーク位置検出部17で検出されたパス位置
を保存する。Rakeパス割り当て部18はRake受
信部7に対するパス割り当てを決定する。
【0028】アンテナ4から高周波受信回路部5によっ
て受信されたアナログ信号はA/D変換部6によってデ
ィジタルデータに変換される。遅延プロファイル測定部
2はマッチドフィルタやスライディング相関器で構成す
ることができ、定められた範囲内で逆拡散コード及び受
信データの相関電力値の遅延時間分布(遅延プロファイ
ル)を計測する。
【0029】また、本発明の第1の実施例によるRak
e受信装置はDSP1の平均電力計算部11で一定時間
の遅延プロファイルデータの電力平均をとることによっ
て、フェージングによるパス変動を平均化している。測
定された遅延プロファイルの例を図6に示す。
【0030】遅延プロファイル測定部2で測定された遅
延プロファイルは遅延プロファイル相関値記憶部3に出
力され、遅延プロファイル測定部2からDSP1に対し
て測定終了のメッセージが送信される。
【0031】DSP1の平均電力計算部11では遅延プ
ロファイルの遅延時間毎のデータを平均化し、遅延プロ
ファイルの平均電力値を求める。図6に示す例でX個の
逆拡散タイミング(遅延時間:横軸)に対する相関デー
タをサンプルした場合、1〜Xの時間の相関データを全
て足しあわせ、サンプル数Xで割る。これによって、平
均電力計算部11では図6に示すような遅延プロファイ
ル平均電力値が求まる。
【0032】有効データ判定しきい値計算部12では平
均電力計算部11で計算された平均電力に対して、干渉
波レベル(相関ピークが無い部分)の分散を吸収できる
ように、適当な一定値を掛け合わせる。図6に示すよう
に、遅延プロファイルで相関値が低いフロア部分(干渉
波電力成分)が全てしきい値以下になるような係数(例
えば、1.5倍)を掛け合わせることによって、図6に
示すような有効データ判定しきい値が得られる。尚、有
効データ判定しきい値計算部12では上記の係数を加算
したり、減算したり、あるいは除算したりして有効デー
タ判定しきい値を計算することも可能である。
【0033】上記の係数については、実際の通信環境に
おいて遅延プロファイルデータを収集し、最適なデータ
を決定すればよい。もしくは、遅延プロファイルの平均
時間(電力加算数)に応じて分散が変化するため、この
遅延プロファイル平均化時間によって変化する係数を用
いても良い。
【0034】有効データ判定部13では有効データ判定
しきい値以上の遅延プロファイルデータの相関値と位相
とを、有効相関データテーブル保存部15に書込む。相
関ピーク位置検出部17では有効相関データテーブル保
存部15に記憶された有効相関データから予め定められ
た数の相関ピーク(マルチパス位置)を検出し、検出パ
ステーブル保存部16に書込む。
【0035】Rakeパス割り当て部18では検出パス
テーブル保存部16に記憶されたパスデータを基に、R
ake受信部7に対してパス割り当てを行う。パス割り
当ての一例としては、検出されたパスを大きい方から順
にRake合成可能な数だけRake受信部7に指定す
る方法がある。この場合、Rakeパス割り当て部18
では検出されたパスが1本のであれば、設定されたパス
の数が6本であっても、その検出されたパスのみを指定
する。尚、有効相関データテーブル保存部15及び検出
パステーブル保存部16としてはDSP1に内蔵されて
いる内部記憶部14を使用している。
【0036】図2は図1のDSP1の処理動作を示すフ
ローチャートである。これら図1及び図2を参照して本
発明の第1の実施例によるRake受信装置のパスサー
チ処理の動作について説明する。この図2に示す処理動
作は制御メモリに格納されたプログラムをDSP1が実
行することで実現され、制御メモリとしては内部記憶部
14内に設けても、ROM(リードオンリメモリ)やフ
ロッピディスク等を用いても良い。
【0037】まず、遅延プロファイル測定部2から遅延
プロファイル計算終了の信号がくると(図2ステップS
1)、DSP1の平均電力計算部11は遅延プロファイ
ル平均電力を計算する(図2ステップS2)。有効デー
タ判定しきい値計算部12は平均電力計算部11で求め
た平均電力に予め設定されたしきい値係数(定数)を掛
け合わせて有効データ判定しきい値を算出する(図2ス
テップS3)。
【0038】有効データ判定部13は遅延プロファイル
データから有効データ判定しきい値計算部12で算出し
た有効データ判定しきい値以上のデータを取り出し、有
効相関データテーブル保存部15に有効なデータの値と
その位置とを保存する(図2ステップS4)。
【0039】相関ピーク位置検出部17は有効相関デー
タテーブル保存部15に保存されたデータの中から予め
設定された数の相関ピークを検出し、検出パステーブル
保存部16にそのパスの大きさと位置とを保存する(図
2ステップS5)。
【0040】最後に、Rakeパス割り当て部18はR
ake受信部7に対して検出したパスを指定する(図2
ステップS6)。これ以降、DSP1は遅延プロファイ
ル測定部2から測定終了信号がくるまで待ち、上記と同
様の処理動作を繰返し行う。
【0041】図3は図1の有効データ判定部13の処理
動作を示すフローチャートである。図3においては有効
データ判定部13の処理動作とともに処理サイクル例を
示している。これら図1及び図3を参照して有効データ
判定部13の処理動作について説明する。
【0042】有効データ判定部13ははじめに遅延プロ
ファイル相関値記憶部3から相関データの1つを読込み
(図3ステップS11)、そのデータの値が有効データ
判定しきい値以上かどうかを判定する(図3ステップS
12)。
【0043】有効データ判定部13は遅延プロファイル
相関値記憶部3から読込んだ相関データがしきい値以上
であれば、データが有効であるとし、その値とデータ位
置とを有効データテーブル保存部15に保存する(図3
ステップS13)。
【0044】有効データ判定部13は全遅延プロファイ
ルデータの判定が終了するまで、上記の処理動作を繰返
し行い(図3ステップS14)、全遅延プロファイルデ
ータの判定が終了すると上記の処理動作を終了する。
【0045】上述した有効判定及び保存処理を、汎用の
DSPで実現した場合、その概算処理サイクルは、図3
に示すように、8×遅延プロファイルサンプル数(遅延
プロファイルのデータ数)となる。
【0046】図4は図1の相関ピーク位置検出部17の
処理動作を示すフローチャートである。図4においては
相関ピーク位置検出部17の処理動作とともに処理サイ
クル例を示している。これら図1及び図4を参照して相
関ピーク位置検出部17の処理動作について説明する。
【0047】相関ピーク位置検出部17は複数のピーク
を検出するために最大値検索を行い(図4ステップS2
1)、最大ピーク位置を保存した後(図4ステップS2
2)、検出したピーク位置のデータをマスクする(検出
した最大ピーク部のデータを0でマスクする)(図4ス
テップS23)。
【0048】相関ピーク位置検出部17はピーク位置の
データをマスクすることで検出済みのピーク位置のデー
タを除外し、以降、予め設定されている検出ピーク数分
だけ、残りのピーク位置のデータに対して上記と同様の
処理動作を繰返し行う(図4ステップS24)。上述し
た相関ピーク検出処理を、汎用のDSPで実現した場
合、その概算処理サイクル数は、図4に示すように、3
×検索データ数×検出ピーク数となる。この場合、後述
する最大値検索フローを用いている。
【0049】図5は図1の相関ピーク位置検出部17に
よる最大値検索処理を示すフローチャートである。図5
においては相関ピーク位置検出部17の処理動作ととも
に処理サイクル例を示している。これら図1及び図5を
参照して相関ピーク位置検出部17による最大値検索処
理について説明する。
【0050】相関ピーク位置検出部17ははじめに最大
値の初期値を読込み(例えば、データの先頭の値を設
定)、検索開始アドレスを設定する(図5ステップS3
1)。続いて、相関ピーク位置検出部17は有効相関デ
ータテーブル保存部15からデータを読込み、読込みア
ドレスを次のデータ位置に進める(図5ステップS3
2)。
【0051】相関ピーク位置検出部17は有効相関デー
タテーブル保存部15から読込んだデータを最大値デー
タと比較し(図5ステップS33)、データが最大値よ
り大きい場合(図5ステップS34)、最大値を入替え
て最大値位置を検出パステーブル保存部16に保存する
(図5ステップS35)。
【0052】相関ピーク位置検出部17は全検索データ
を最大値と比較し終わるまで、上記と同様の処理動作を
繰返し行う(図5ステップS36)。上述した最大値検
索処理を、汎用のDSPで実現した場合、その概算処理
サイクル数は、図5に示すように、3×検索データ数と
なる。
【0053】上述したように、パスサーチの処理量につ
いてみると、一般的な最大値検索のみを用いた場合には
(3×遅延プロファイルデータ数×検出ピーク数)程度
の処理サイクルが必要であるが、本発明の第1の実施例
による検索方法を用いると、算出された有効データ判定
しきい値以上のデータに検索対象を絞り込むことができ
るので、予め検索データ数を減らすことができ、処理サ
イクルを大幅に削減することができる。
【0054】例えば、図6に示すような遅延プロファイ
ルが測定された場合、有効判定されたデータは元の遅延
プロファイルデータの1/30程度になる。この場合、
処理サイクルは、 (有効判定サイクル数+ピーク検出サイクル数+平均電
力計算サイクル数)=(8×遅延プロファイルデータ
数)+(3×遅延プロファイルデータ/30×検出ピー
ク数)+(平均電力計算サイクル数) となる。
【0055】また、平均電力計算は(1×遅延プロファ
イルデータ数)サイクル程度で実現することができるた
め、総合的な処理数は、 総合的な処理数=((9+検出ピーク数/10)×遅延
プロファイルデータ数) となる。
【0056】具体例として検出ピーク数が10の場合に
ついて考える。この場合、有効判定無しであれば(30
0×遅延プロファイルデータ数)サイクルとなり、有効
判定有りであれば(10×遅延プロファイルデータ数)
サイクルとなる。よって、有効判定を入れることで、処
理量を1/30程度まで削減することができることにな
る。
【0057】一方、図7に示すように、遅延プロファイ
ルに明らかなピークが現れない場合、つまりノイズのよ
うなデータしか測定されなかった場合には、上述したケ
ースよりも処理数が増えることになる。この場合、上述
した有効データと遅延プロファイルデータとの比が1/
30から1/2程度までしか改善できない場合がある
が、その場合でも有効判定をいれることによって、1/
2程度の処理量が改善されることになる。また、しきい
値係数を最適化することで、ピークが無い場合でも更に
処理量を削減することが可能となる。
【0058】図8は本発明の第2の実施例によるRak
e受信装置の構成を示すブロック図である。図におい
て、本発明の第2の実施例によるRake受信装置は、
DSP8内に平均電力計算部11の代わりに最大値検索
部81を配設し、有効データ判定しきい値計算部82が
最大値検索部81の検索結果から有効データ判定しきい
値を計算するようにした以外は、図1に示す本発明の第
1の実施例によるRake受信装置と同様の構成となっ
ており、同一構成要素には同一符号を付してある。ま
た、同一構成要素の動作は本発明の第1の実施例による
Rake受信装置の動作と同様である。
【0059】最大値検索部81は有効データ判定部13
で有効判定する前に遅延プロファイル相関値記憶部3か
ら読込んだ相関データの最大値検索を行う。有効データ
判定しきい値計算部82は最大値検索部81で検索され
た最大ピーク値×X(Xは予め設定した比:例えば、6
dB)を有効データ判定しきい値とする。ここで、有効
データ判定しきい値計算部82は図1の有効データ判定
しきい値計算部12と同様に、上記のXを加算したり、
減算したり、あるいは除算したりして有効データ判定し
きい値を計算することも可能である。
【0060】有効データ判定部13は有効データ判定し
きい値計算部82で計算された有効データ判定しきい値
以上の遅延プロファイルデータの相関値と位相とを、有
効相関データテーブル保存部15に書込む。
【0061】相関ピーク位置検出部17では有効相関デ
ータテーブル保存部15に記憶された有効相関データか
ら予め定められた数の相関ピーク(マルチパス位置)を
検出し、検出パステーブル保存部16に書込む。
【0062】Rakeパス割り当て部18では検出パス
テーブル保存部16に記憶されたパスデータを基に、R
ake受信部7に対してパス割り当てを行う。これによ
って、有効/無効判定の精度をあげることができる。
【0063】図9は図8のDSP8の処理動作を示すフ
ローチャートである。これら図8及び図9を参照して本
発明の第2の実施例によるRake受信装置のパスサー
チ処理の動作について説明する。この図9に示す処理動
作は制御メモリに格納されたプログラムをDSP8が実
行することで実現され、制御メモリとしては内部記憶部
14内に設けても、ROMやフロッピディスク等を用い
ても良い。
【0064】まず、遅延プロファイル測定部2から遅延
プロファイル計算終了の信号がくると(図9ステップS
41)、DSP8の最大値検索部81は有効データ判定
部13で有効判定する前に遅延プロファイル相関値記憶
部3から読込んだ相関データの最大値検索を行う(図9
ステップS42)。有効データ判定しきい値計算部82
は最大値検索部81で検索した最大値に予め設定された
しきい値係数(定数)を演算して(掛け合わせて)有効
データ判定しきい値を算出する(図9ステップS4
3)。
【0065】有効データ判定部13は遅延プロファイル
データから有効データ判定しきい値計算部82で算出し
た有効データ判定しきい値以上のデータを取り出し、有
効相関データテーブル保存部15に有効なデータの値と
その位置とを保存する(図9ステップS44)。
【0066】相関ピーク位置検出部17は有効相関デー
タテーブル保存部15に保存されたデータの中から予め
設定された数の相関ピークを検出し、検出パステーブル
保存部16にそのパスの大きさと位置とを保存する(図
9ステップS45)。
【0067】最後に、Rakeパス割り当て部18はR
ake受信部7に対して検出したパスを指定する(図9
ステップS46)。これ以降、DSP8は遅延プロファ
イル測定部2から測定終了信号がくるまで待ち、上記と
同様の処理動作を繰返し行う。尚、最大値検索部81で
検索された最大ピーク値は相関ピーク位置検出部17に
おける相関ピーク位置検出処理においても使用される。
【0068】また、本発明の第2の実施例では図10に
示すように、遅延プロファイルに明らかなピークが現れ
ない場合、つまりノイズのようなデータしか測定されな
かった場合よりも、図11に示すように、遅延プロファ
イルに明らかなピークが現れる場合、つまりノイズより
相関値が高いピークが現れるようなデータが測定される
場合により有効な処理結果が得られる。
【0069】図12は本発明の第3の実施例によるRa
ke受信装置の構成を示すブロック図である。図におい
て、本発明の第3の実施例によるRake受信装置は、
DSP8内に平均電力計算部11の計算結果及び最大値
検索部81の検索結果から遅延プロファイルの相関デー
タが有効なパスのデータであるか否かを判定する有効デ
ータ判定しきい値計算部83を付加した以外は、図8に
示す本発明の第2の実施例によるRake受信装置と同
様の構成となっており、同一構成要素には同一符号を付
してある。また、同一構成要素の動作は本発明の第1の
実施例によるRake受信装置の動作と同様である。
【0070】最大値検索部81は有効データ判定部13
で有効判定する前に遅延プロファイル相関値記憶部3か
ら読込んだ相関データの最大値検索を行う。有効データ
判定しきい値計算部83は平均電力計算部11で計算さ
れた平均電力に対して、干渉波レベル(相関ピークが無
い部分)の分散を吸収できるように、適当な一定値を掛
け合わせて有効データ判定しきい値aとし、最大値検索
部81で検索された最大ピーク値×X(Xは予め設定し
た比:例えば、6dB)を有効データ判定しきい値bと
する。有効データ判定部13ではこれら有効データ判定
しきい値a以上または有効データ判定しきい値b以上の
データのみを有効データとすることによって、有効/無
効判定の精度をあげることができる。ここで、有効デー
タ判定しきい値計算部83は図1の有効データ判定しき
い値計算部12と同様に、上記の係数やXを加算した
り、減算したり、あるいは除算したりして有効データ判
定しきい値を計算することも可能である。
【0071】図13は図12のDSP8の処理動作を示
すフローチャートである。これら図12及び図13を参
照して本発明の第2の実施例によるRake受信装置の
パスサーチ処理の動作について説明する。この図13に
示す処理動作は制御メモリに格納されたプログラムをD
SP8が実行することで実現され、制御メモリとしては
内部記憶部14内に設けても、ROMやフロッピディス
ク等を用いても良い。
【0072】まず、遅延プロファイル測定部2から遅延
プロファイル計算終了の信号がくると(図13ステップ
S51)、DSP8の平均電力計算部11は遅延プロフ
ァイル平均電力を計算する(図13ステップS52)。
有効データ判定しきい値計算部83は平均電力計算部1
1で求めた平均電力に予め設定されたしきい値係数(定
数)を演算して(掛け合わせて)有効データ判定しきい
値aを算出する(図13ステップS53)。
【0073】この処理動作と同時に、DSP8の最大値
検索部81は有効データ判定部13で有効判定する前に
遅延プロファイル相関値記憶部3から読込んだ相関デー
タの最大値検索を行う(図13ステップS54)。有効
データ判定しきい値計算部83は最大値検索部81で検
索した最大値に予め設定されたしきい値係数(定数)を
演算して(掛け合わせて)有効データ判定しきい値bを
算出する(図13ステップS55)。
【0074】有効データ判定しきい値計算部83は算出
した有効データ判定しきい値a,bを比較し、有効デー
タ判定しきい値a>有効データ判定しきい値bであれば
(図13ステップS56)、有効データ判定しきい値a
を有効データ判定しきい値とし(図13ステップS5
7)、有効データ判定しきい値a<有効データ判定しき
い値bであれば(図13ステップS56)、有効データ
判定しきい値bを有効データ判定しきい値とする(図1
3ステップS58)。
【0075】有効データ判定部13は遅延プロファイル
データから有効データ判定しきい値計算部83で算出し
た有効データ判定しきい値以上のデータを取り出し、有
効相関データテーブル保存部15に有効なデータの値と
その位置とを保存する(図13ステップS59)。
【0076】相関ピーク位置検出部17は有効相関デー
タテーブル保存部15に保存されたデータの中から予め
設定された数の相関ピークを検出し、検出パステーブル
保存部16にそのパスの大きさと位置とを保存する(図
13ステップS60)。
【0077】最後に、Rakeパス割り当て部18はR
ake受信部7に対して検出したパスを指定する(図1
3ステップS61)。これ以降、DSP8は遅延プロフ
ァイル測定部2から測定終了信号がくるまで待ち、上記
と同様の処理動作を繰返し行う。尚、最大値検索部81
で検索された最大ピーク値は相関ピーク位置検出部17
における相関ピーク位置検出処理においても使用され
る。
【0078】また、本発明の第3の実施例では図10に
示すように、遅延プロファイルに明らかなピークが現れ
ない場合、つまりノイズのようなデータしか測定されな
かった場合でも、図11に示すように、遅延プロファイ
ルに明らかなピークが現れる場合、つまりノイズより相
関値が高いピークが現れるようなデータが測定される場
合でも両方に対応することができる。
【0079】図14は本発明の第4の実施例によるRa
ke受信装置の構成を示すブロック図である。図におい
て、本発明の第4の実施例によるRake受信装置は、
DSP1内の平均電力計算部11にRakeパス割り当
て部18の割当結果を入力するようにした以外は、図1
に示す本発明の第1の実施例によるRake受信装置と
同様の構成となっており、同一構成要素には同一符号を
付してある。また、同一構成要素の動作は本発明の第1
の実施例によるRake受信装置の動作と同様である。
【0080】平均電力計算部11はX個の逆拡散タイミ
ング(遅延時間:横軸)に対する相関データをサンプル
した場合、1〜Xの時間の相関データを全て足しあわせ
た結果からRakeパス割り当て部18が指定するパス
の相関データを減算し、その値を「サンプル数X−指定
パス数」で割る。
【0081】これによって、平均電力計算部11はほぼ
ノイズ成分だけの平均値を得ることができるので、その
値を基に有効データ判定しきい値計算部12で有効デー
タ判定しきい値を計算すれば、有効データ判定しきい値
の精度を向上させることができ、それまで見逃していた
パスを検出することも可能となる。
【0082】図15は図14のDSP1の処理動作を示
すフローチャートである。これら図14及び図15を参
照して本発明の第4の実施例によるRake受信装置の
パスサーチ処理の動作について説明する。この図15に
示す処理動作は制御メモリに格納されたプログラムをD
SP1が実行することで実現され、制御メモリとしては
内部記憶部14内に設けても、ROMやフロッピディス
ク等を用いても良い。
【0083】まず、遅延プロファイル測定部2から遅延
プロファイル計算終了の信号がくると(図15ステップ
S71)、DSP1の平均電力計算部11は予め定めら
れた所定範囲内の遅延プロファイルの電力値を算出し、
その電力値と保持している電力値(それ以前に算出され
た電力値)とを比較する(図15ステップS72)。
【0084】平均電力計算部11は今回の電力値と保持
している電力値との差が予め設定された許容範囲内にな
ければ(図15ステップS73)、続けて遅延プロファ
イルの平均電力を計算する(図15ステップS74)。
有効データ判定しきい値計算部12は平均電力計算部1
1で求めた平均電力に予め設定されたしきい値係数(定
数)を演算して(掛け合わせて)有効データ判定しきい
値を算出する(図15ステップS75)。
【0085】有効データ判定部13は遅延プロファイル
データから有効データ判定しきい値計算部12で算出し
た有効データ判定しきい値以上のデータを取り出し、有
効相関データテーブル保存部15に有効なデータの値と
その位置とを保存する(図15ステップS76)。
【0086】相関ピーク位置検出部17は有効相関デー
タテーブル保存部15に保存されたデータの中から予め
設定された数の相関ピークを検出し、検出パステーブル
保存部16にそのパスの大きさと位置とを保存する(図
15ステップS78)。
【0087】Rakeパス割り当て部18はRake受
信部7に対して検出したパスを指定する(図15ステッ
プS79)。この時、平均電力計算部11にはRake
パス割り当て部18が指定するパスの情報が入力される
ので、今回の処理で新たなしきい値を算出したのであれ
ば(図15ステップS80)、上記の処理で計算した相
関データの全ての加算結果からRakeパス割り当て部
18が指定するパスの相関データを減算し、その値を
「サンプル数−指定パス数」で割り、割り当てたパスの
ピーク値を除く平均値を計算する。
【0088】有効データ判定しきい値計算部12は平均
電力計算部11で求めた平均電力に予め設定されたしき
い値係数(定数)を演算して(掛け合わせて)有効デー
タ判定しきい値を算出し(図15ステップS81)、算
出した有効データ判定しきい値を保存する(図15ステ
ップS82)。
【0089】一方、平均電力計算部11は今回の電力値
と保持している電力値との差が予め設定された許容範囲
内にあれば(図15ステップS73)、遅延プロファイ
ルの平均電力の計算を中断し、前回の処理で用いた有効
データ判定しきい値が使用可能であることを有効データ
判定しきい値計算部12に通知する。有効データ判定し
きい値計算部12はその通知を受けると、保存している
有効データ判定しきい値を有効データ判定部13に送出
する。
【0090】有効データ判定部13は遅延プロファイル
データから有効データ判定しきい値計算部12に保存さ
れた有効データ判定しきい値以上のデータを取り出し、
有効相関データテーブル保存部15に有効なデータの値
とその位置とを保存する(図15ステップS77)。
【0091】相関ピーク位置検出部17は有効相関デー
タテーブル保存部15に保存されたデータの中から予め
設定された数の相関ピークを検出し、検出パステーブル
保存部16にそのパスの大きさと位置とを保存する(図
15ステップS78)。
【0092】Rakeパス割り当て部18はRake受
信部7に対して検出したパスを指定する(図15ステッ
プS79)。これ以降、DSP1は遅延プロファイル測
定部2から測定終了信号がくるまで待ち、上記と同様の
処理動作を繰返し行う。
【0093】上述したように、本発明の第4の実施例で
は受信環境が同じである状態が続いていることを検出し
た時に、それ以前の処理で算出した有効データ判定しき
い値を用いているので、処理の短縮を図ることができ
る。この時、遅延プロファイル測定部2等への電源供給
を断とすることで、省電力化を図ることも可能である。
【0094】図16は本発明の第5の実施例によるRa
ke受信装置の構成を示すブロック図である。図におい
て、本発明の第5の実施例によるRake受信装置は、
DSP8内の最大値検索部81にRakeパス割り当て
部18の割当結果を入力するようにした以外は、図8に
示す本発明の第2の実施例によるRake受信装置と同
様の構成となっており、同一構成要素には同一符号を付
してある。また、同一構成要素の動作は本発明の第2の
実施例によるRake受信装置の動作と同様である。
【0095】最大値検索部81はRakeパス割り当て
部18が指定するパスの情報が入力されると、次回の処
理において、予め定められた所定範囲内の遅延プロファ
イルの電力値を算出し、その電力値を保持している電力
値(それ以前に算出された電力値)と比較する。
【0096】最大値検索部81は今回の電力値と保持し
ている電力値との差が予め設定された許容範囲内になけ
れば最大値検索処理を続行し、許容範囲内にあれば最大
値検索処理を中断してそれ以前に算出された有効データ
判定しきい値で有効データの抽出を行わせるよう動作す
る。
【0097】図17は図16のDSP8の処理動作を示
すフローチャートである。これら図16及び図17を参
照して本発明の第5の実施例によるRake受信装置の
パスサーチ処理の動作について説明する。この図17に
示す処理動作は制御メモリに格納されたプログラムをD
SP8が実行することで実現され、制御メモリとしては
内部記憶部14内に設けても、ROMやフロッピディス
ク等を用いても良い。
【0098】まず、遅延プロファイル測定部2から遅延
プロファイル計算終了の信号がくると(図17ステップ
S91)、DSP8の最大値検索部81は予め定められ
た所定範囲内の遅延プロファイルの電力値を算出し、そ
の電力値と保持している電力値(それ以前に算出された
電力値)とを比較する(図17ステップS92)。
【0099】最大値検索部81は今回の電力値と保持し
ている電力値との差が予め設定された許容範囲内になけ
れば(図17ステップS93)、続けて有効データ判定
部13で有効判定する前に遅延プロファイル相関値記憶
部3から読込んだ相関データの最大値検索を行う(図1
7ステップS94)。
【0100】有効データ判定しきい値計算部82は最大
値検索部81で検索した最大値に予め設定されたしきい
値係数(定数)を演算して(掛け合わせて)有効データ
判定しきい値を算出する(図17ステップS95)。
【0101】有効データ判定部13は遅延プロファイル
データから有効データ判定しきい値計算部82で算出し
た有効データ判定しきい値以上のデータを取り出し、有
効相関データテーブル保存部15に有効なデータの値と
その位置とを保存する(図17ステップS96)。
【0102】相関ピーク位置検出部17は有効相関デー
タテーブル保存部15に保存されたデータの中から予め
設定された数の相関ピークを検出し、検出パステーブル
保存部16にそのパスの大きさと位置とを保存する(図
17ステップS98)。
【0103】Rakeパス割り当て部18はRake受
信部7に対して検出したパスを指定する(図17ステッ
プS99)。この時、最大値検索部81にはRakeパ
ス割り当て部18が指定するパスの情報が入力されるの
で、今回の処理で新たなしきい値を算出したのであれば
(図17ステップS100)、有効データ判定しきい値
計算部82で算出された有効データ判定しきい値を保存
する(図17ステップS101)。
【0104】一方、最大値検索部81は今回の電力値と
保持している電力値との差が予め設定された許容範囲内
にあれば(図17ステップS93)、遅延プロファイル
の最大値の検索を中断し、前回の処理で用いた有効デー
タ判定しきい値が使用可能であることを有効データ判定
しきい値計算部82に通知する。有効データ判定しきい
値計算部82はその通知を受けると、保存している有効
データ判定しきい値を有効データ判定部13に送出す
る。
【0105】有効データ判定部13は遅延プロファイル
データから有効データ判定しきい値計算部82に保存さ
れた有効データ判定しきい値以上のデータを取り出し、
有効相関データテーブル保存部15に有効なデータの値
とその位置とを保存する(図17ステップS97)。
【0106】相関ピーク位置検出部17は有効相関デー
タテーブル保存部15に保存されたデータの中から予め
設定された数の相関ピークを検出し、検出パステーブル
保存部16にそのパスの大きさと位置とを保存する(図
17ステップS98)。
【0107】Rakeパス割り当て部18はRake受
信部7に対して検出したパスを指定する(図17ステッ
プS99)。これ以降、DSP8は遅延プロファイル測
定部2から測定終了信号がくるまで待ち、上記と同様の
処理動作を繰返し行う。
【0108】上述したように、本発明の第5の実施例で
は受信環境が同じである状態が続いていることを検出し
た時に、それ以前の処理で算出した有効データ判定しき
い値を用いているので、処理の短縮を図ることができ
る。この時、遅延プロファイル測定部2等への電源供給
を断とすることで、省電力化を図ることも可能である。
【0109】図18は本発明の第6の実施例によるRa
ke受信装置の構成を示すブロック図である。図におい
て、本発明の第6の実施例によるRake受信装置は、
DSP8内の平均電力計算部11にRakeパス割り当
て部18の割当結果を入力するようにした以外は、図1
2に示す本発明の第3の実施例によるRake受信装置
と同様の構成となっており、同一構成要素には同一符号
を付してある。また、同一構成要素の動作は本発明の第
3の実施例によるRake受信装置の動作と同様であ
る。
【0110】平均電力計算部11はX個の逆拡散タイミ
ング(遅延時間:横軸)に対する相関データをサンプル
した場合、1〜Xの時間の相関データを全て足しあわせ
た結果からRakeパス割り当て部18が指定するパス
の相関データを減算し、その値を「サンプル数X−指定
パス数」で割る。
【0111】これによって、平均電力計算部11はほぼ
ノイズ成分だけの平均値を得ることができるので、その
値を基に有効データ判定しきい値計算部12で有効デー
タ判定しきい値を計算すれば、有効データ判定しきい値
の精度を向上させることができ、それまで見逃していた
パスを検出することも可能となる。
【0112】図19及び図20は図18のDSP8の処
理動作を示すフローチャートである。これら図18〜図
20を参照して本発明の第6の実施例によるRake受
信装置のパスサーチ処理の動作について説明する。この
図19及び図20に示す処理動作は制御メモリに格納さ
れたプログラムをDSP8が実行することで実現され、
制御メモリとしては内部記憶部14内に設けても、RO
Mやフロッピディスク等を用いても良い。
【0113】まず、遅延プロファイル測定部2から遅延
プロファイル計算終了の信号がくると(図19ステップ
S111)、DSP8の平均電力計算部11は予め定め
られた所定範囲内の遅延プロファイルの電力値を算出
し、その電力値と保持している電力値(それ以前に算出
された電力値)とを比較する(図19ステップS11
2)。
【0114】平均電力計算部11は今回の電力値と保持
している電力値との差が予め設定された許容範囲内にな
ければ(図19ステップS113)、続けて遅延プロフ
ァイルの平均電力を計算する(図19ステップS11
4)。有効データ判定しきい値計算部83は平均電力計
算部11で求めた平均電力に予め設定されたしきい値係
数(定数)を演算して(掛け合わせて)有効データ判定
しきい値aを算出する(図19ステップS115)。
【0115】この処理動作と同時に、DSP8の最大値
検索部81は有効データ判定部13で有効判定する前に
遅延プロファイル相関値記憶部3から読込んだ相関デー
タの最大値検索を行う(図19ステップS116)。有
効データ判定しきい値計算部83は最大値検索部81で
検索した最大値に予め設定されたしきい値係数(定数)
を演算して(掛け合わせて)有効データ判定しきい値b
を算出する(図19ステップS117)。
【0116】有効データ判定しきい値計算部83は算出
した有効データ判定しきい値a,bを比較し、有効デー
タ判定しきい値a>有効データ判定しきい値bであれば
(図19ステップS119)、有効データ判定しきい値
aを有効データ判定しきい値とし(図19ステップS1
20)、有効データ判定しきい値a<有効データ判定し
きい値bであれば(図19ステップS119)、有効デ
ータ判定しきい値bを有効データ判定しきい値とする
(図19ステップS121)。
【0117】有効データ判定部13は遅延プロファイル
データから有効データ判定しきい値計算部83で算出し
た有効データ判定しきい値以上のデータを取り出し、有
効相関データテーブル保存部15に有効なデータの値と
その位置とを保存する(図19ステップS122)。
【0118】相関ピーク位置検出部17は有効相関デー
タテーブル保存部15に保存されたデータの中から予め
設定された数の相関ピークを検出し、検出パステーブル
保存部16にそのパスの大きさと位置とを保存する(図
19ステップS123)。
【0119】Rakeパス割り当て部18はRake受
信部7に対して検出したパスを指定する(図19ステッ
プS124)。この時、平均電力計算部11にはRak
eパス割り当て部18が指定するパスの情報が入力され
るので、今回の処理で新たなしきい値が算出され(図2
0ステップS125)、かつその新たなしきい値が平均
電力を基に算出されたのであれば(図20ステップS1
26)、上記の処理で計算した相関データの全ての加算
結果からRakeパス割り当て部18が指定するパスの
相関データを減算し、その値を「サンプル数−指定パス
数」で割り、割り当てたパスのピーク値を除く平均値を
計算する。
【0120】有効データ判定しきい値計算部83は平均
電力計算部11で求めた平均電力に予め設定されたしき
い値係数(定数)を演算して(掛け合わせて)有効デー
タ判定しきい値を算出し(図20ステップS127)、
算出した有効データ判定しきい値を保存する(図20ス
テップS128)。
【0121】これに対し、今回の処理で新たなしきい値
が算出され(図20ステップS125)、かつその新た
なしきい値が平均電力を基に算出されたのでなければ
(図20ステップS126)、つまり最大値検索部81
の検索結果を基にしきい値が求められたのであれば、そ
のしきい値(今回の処理で用いられたしきい値)を保存
する(図20ステップS129)。
【0122】一方、平均電力計算部11は今回の電力値
と保持している電力値との差が予め設定された許容範囲
内にあれば(図19ステップS113)、遅延プロファ
イルの平均電力の計算及び遅延プロファイルの最大値の
検索を中断し、前回の処理で用いた有効データ判定しき
い値が使用可能であることを有効データ判定しきい値計
算部83に通知する。有効データ判定しきい値計算部8
3はその通知を受けると、保存している有効データ判定
しきい値を有効データ判定部13に送出する。
【0123】有効データ判定部13は遅延プロファイル
データから有効データ判定しきい値計算部83に保存さ
れた有効データ判定しきい値以上のデータを取り出し、
有効相関データテーブル保存部15に有効なデータの値
とその位置とを保存する(図19ステップS118)。
【0124】相関ピーク位置検出部17は有効相関デー
タテーブル保存部15に保存されたデータの中から予め
設定された数の相関ピークを検出し、検出パステーブル
保存部16にそのパスの大きさと位置とを保存する(図
19ステップS123)。
【0125】Rakeパス割り当て部18はRake受
信部7に対して検出したパスを指定する(図19ステッ
プS124)。これ以降、DSP8は遅延プロファイル
測定部2から測定終了信号がくるまで待ち、上記と同様
の処理動作を繰返し行う。
【0126】上述したように、本発明の第6の実施例で
は受信環境が同じである状態が続いていることを検出し
た時に、それ以前の処理で算出した有効データ判定しき
い値を用いているので、処理の短縮を図ることができ
る。この時、遅延プロファイル測定部2等への電源供給
を断とすることで、省電力化を図ることも可能である。
【0127】図21は本発明におけるパスの遅延時間の
変動に対する追従を説明するための図である。図におい
て、遅延プロファイル相関ピーク位置にフィンガ(Fi
nger)を割り当てる(これはパス割当のアルゴリズ
ムによって異なる)場合、次の更新時に前回フィンガに
割り当てたタイミング近傍(1CHIP程度)に有効な
パスが検出された場合、フィンガに割り当てているパス
を有効とし、そのタイミングを検出された位置に更新す
る。このように動作することでパスの変動に対する追従
性を向上させることができる。
【0128】このように、有効データ判定しきい値計算
部12,83で平均電力計算部11の計算結果を基に、
または有効データ判定しきい値計算部82,83で最大
値検索部81の検索結果を基に遅延プロファイルの相関
データが有効なパスのデータであるか否かを判定するた
めの有効データ判定しきい値を計算し、その有効データ
判定しきい値に基づいて有効データ判定部13で遅延プ
ロファイルの有効データを判定することによって、演算
すべきデータ数を削減することができ、DSP(パスサ
ーチ部)1,8の演算の処理量を大幅に低減することが
できる。
【0129】また、DSP1,8の演算の処理量を低減
することができるので、低クロックでDSP1,8を動
作させることが可能となり、消費電流を削減することが
できる。
【0130】さらに、DSP1,8の演算の処理量の低
減によって演算時間を短縮することができるので、処理
遅延を小さくすることができ、パスの変動に対する追従
性を向上させることができるため、パス割り当て特性を
向上させることができる。
【0131】さらにまた、DSP1,8の演算の処理量
を低減することができ、パスサーチ機能をスピーチコー
デック用DSPやCPUの中に実装することができるの
で、ハードウェア構成を簡略化することができる。
【0132】尚、上記の各実施例の構成及びその説明で
は動作説明を簡単化するために、1つの基地局からの受
信信号に対する処理について述べたが、通常CDMA受
信装置では複数の基地局からの受信信号を処理している
ので、ソフトハンドオーバ等による各基地局からの受信
信号各々に対して上記の処理を行うようにすればよい。
その場合、上述した各回路は各基地局毎に設けても、ま
た各基地局で共用してもよい。
【0133】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、複
数のパスの受信信号を同相合成するRake受信回路を
含むCDMA受信装置において、受信信号の遅延時間に
対する信号電力分布を示す遅延プロファイルを測定し、
その測定された遅延プロファイルの平均電力を計算する
ことで遅延プロファイルのフロアレベルを推定し、測定
された遅延プロファイルの中から推定されたフロアレベ
ル以上の値を抽出した後に複数の相関ピーク位置を検出
するとともに、この検出された相関ピーク位置を基にR
ake受信回路に対するパス割り当てを決定することに
よって、パスサーチ部の演算の処理量を大幅に短縮する
ことができ、消費電流の削減とハードウェア構成の簡略
化とを図ることができるとともに、パスの変動に対する
追従性を向上させることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例によるRake受信装置
の構成を示すブロック図である。
【図2】図1のDSPの処理動作を示すフローチャート
である。
【図3】図1の有効データ判定部の処理動作を示すフロ
ーチャートである。
【図4】図1の相関ピーク位置検出部の処理動作を示す
フローチャートである。
【図5】図1の相関ピーク位置検出部による最大値検索
処理を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第1の実施例による遅延プロファイル
の測定結果の一例を示す図である。
【図7】本発明の第1の実施例による遅延プロファイル
の測定結果の他の例を示す図である。
【図8】本発明の第2の実施例によるRake受信装置
の構成を示すブロック図である。
【図9】図8のDSPの処理動作を示すフローチャート
である。
【図10】本発明による平均電力を基に算出した有効デ
ータ判定しきい値が有効な場合の遅延プロファイルの測
定結果の一例を示す図である。
【図11】本発明による最大値を基に算出した有効デー
タ判定しきい値が有効な場合の遅延プロファイルの測定
結果の一例を示す図である。
【図12】本発明の第3の実施例によるRake受信装
置の構成を示すブロック図である。
【図13】図12のDSPの処理動作を示すフローチャ
ートである。
【図14】本発明の第4の実施例によるRake受信装
置の構成を示すブロック図である。
【図15】図14のDSPの処理動作を示すフローチャ
ートである。
【図16】本発明の第5の実施例によるRake受信装
置の構成を示すブロック図である。
【図17】図16のDSPの処理動作を示すフローチャ
ートである。
【図18】本発明の第6の実施例によるRake受信装
置の構成を示すブロック図である。
【図19】図18のDSPの処理動作を示すフローチャ
ートである。
【図20】図18のDSPの処理動作を示すフローチャ
ートである。
【図21】本発明におけるパスの遅延時間の変動に対す
る追従を説明するための図である。
【図22】従来のCDMA受信装置の構成例を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
1,8 DSP 2 遅延プロファイル測定部 3 遅延プロファイル相関値記憶部 7 Rake受信部 11 平均電力計算部 12,82,83 有効データ判定しきい値計算部 13 有効データ判定部 14 内部記憶部 15 有効相関データテーブル保存部 16 検出パステーブル保存部 17 相関ピーク位置検出部 18 Rakeパス割り当て部 81 最大値検索部

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のパスの受信信号を同相合成するR
    ake受信回路を含むCDMA受信装置であって、前記
    受信信号の遅延時間に対する信号電力分布を示す遅延プ
    ロファイルを測定し、測定された前記遅延プロファイル
    の平均電力を計算することで前記遅延プロファイルの
    効データ判定しきい値を推定し、推定された前記有効デ
    ータ判定しきい値に基づいて前記遅延プロファイルの中
    から有効データを抽出し、抽出された前記有効データか
    ら複数の相関ピーク位置を検出してその前記相関ピーク
    位置を基に前記Rake受信回路に対するパス割り当て
    を決定するよう構成し 前記 有効データ判定しきい値の推定は、前記遅延プロフ
    ァイルの平均電力を算出し、算出された前記平均電力に
    予め設定された係数を演算して行うよう構成し、 前記係数は、前記遅延プロファイルで相関値が低い干渉
    波電力成分が全て前記有効データ判定しきい値未満とな
    るように予め設定し たことを特徴とするCDMA受信装
    置。
  2. 【請求項2】 前記有効データの抽出は、前記遅延プロ
    ファイルを前記有効データ判定しきい値と比較して行う
    よう構成したことを特徴とする請求項1記載のCDMA
    受信装置。
  3. 【請求項3】 複数のパスの受信信号を同相合成するR
    ake受信回路を含むCDMA受信装置であって、前記
    受信信号の遅延時間に対する信号電力分布を示す遅延プ
    ロファイルを測定し、測定された前記遅延プロファイル
    の平均電力を計算することで前記遅延プロファイルの有
    効データ判定しきい値を推定し、推定された前記有効デ
    ータ判定しきい値に基づいて前記遅延プロファイルの中
    から有効データを抽出し、抽出された前記有効データか
    ら複数の相関ピーク位置を検出してその前記相関ピーク
    位置を基に前記Rake受信回路に対するパス割り当て
    を決定するよう構成し、 前記受信信号の入力毎に当該受信信号の受信環境の変化
    を検出し、前記受信環境の変化がないことが検出された
    時に前回の処理で用いられた前記有効データ判定しきい
    値に基づいて前記遅延プロファイルの中から有効データ
    を抽出するよう 構成したことを特徴とする CDMA受信
    装置。
  4. 【請求項4】 前記Rake受信回路に割り当てられた
    パスに対応する遅延プロファイルのデータを除いて前記
    遅延プロファイルの平均電力を算出するよう構成したこ
    とを特徴とする請求項3記載のCDMA受信装置。
  5. 【請求項5】 複数のパスの受信信号を同相合成するR
    ake受信回路を含むCDMA受信装置であって、 前記受信信号の遅延時間に対する信号電力分布を示す遅
    延プロファイルを測定し、測定された前記遅延プロファ
    イルの平均電力を計算することで前記遅延プロファイル
    の有効データ判定しきい値を推定し、推定された前記有
    効データ判定しきい値に基づいて前記遅延プロファイル
    の中から有効データを抽出し、抽出された前記有効デー
    タから複数の相関ピーク位置を検出してその前記相関ピ
    ーク位置を基に前記Rake受信回路に対するパス割り
    当てを決定するよう構成し、前記有効データの抽出前に 前記遅延プロファイルの最大
    値検索を行い、 前記遅延プロファイルの中から前記有効データ判定しき
    い値及び前記最大値検索の検索結果のうちの一方を使用
    して前記有効データを抽出するよう構成したことを特徴
    とするCDMA受信装置。
  6. 【請求項6】 複数のパスの受信信号を同相合成するR
    ake受信回路を含むCDMA受信装置であって、前記
    受信信号の遅延時間に対する信号電力分布を示す遅延プ
    ロファイルを測定する遅延プロファイル測定手段と、前
    記遅延プロファイル測定手段で測定された前記遅延プロ
    ファイルの平均電力を計算することで前記遅延プロファ
    イルの有効データ判定しきい値を推定する推定手段と、
    前記遅延プロファイル測定手段で測定された前記遅延プ
    ロファイルの中から前記推定手段で推定された有効デー
    タ判定しきい値に基づいて有効データを抽出する有効デ
    ータ判定手段と、前記有効データ判定手段で抽出された
    前記有効データから複数の相関ピーク位置を検出する相
    関ピーク位置検出手段と、前記相関ピーク位置検出手段
    で検出された前記相関ピーク位置を基に前記Rake受
    信回路に対するパス割り当てを決定するRakeパス割
    り当て手段と、前記受信信号の入力毎に当該受信信号の
    受信環境の変化を検出する手段とを有し、 前記受信環境の変化がないことが検出された時に前回の
    処理で用いられた前記 有効データ判定しきい値に基づい
    て前記遅延プロファイルの中から有効データを抽出する
    よう構成したことを特徴とする CDMA受信装置。
  7. 【請求項7】 前記Rake受信回路に割り当てられた
    パスに対応する遅延プロファイルのデータを除いて前記
    遅延プロファイルの平均電力を算出するよう構成したこ
    とを特徴とする請求項6記載のCDMA受信装置。
  8. 【請求項8】 複数のパスの受信信号を同相合成するR
    ake受信回路を含むCDMA受信装置であって、 前記受信信号の遅延時間に対する信号電力分布を示す遅
    延プロファイルを測定する遅延プロファイル測定手段
    と、前記遅延プロファイル測定手段で測定された前記遅
    延プロファイルの平均電力を計算することで前記遅延プ
    ロファイルの有効データ判定しきい値を推定する推定手
    段と、前記遅延プロファイル測定手段で測定された前記
    遅延プロファイルの中から前記推定手段で推定された有
    効データ判定しきい値に基づいて有効データを抽出する
    有効データ判定手段と、前記有効データ判定手段で抽出
    された前記有効データから複数の相関ピーク位置を検出
    する相関ピーク位置検出手段と、前記相関ピーク位置検
    出手段で検出された前記相関ピーク位置を基に前記Ra
    ke受信回路に対するパス割り当てを決定するRake
    パス割り当て手段とを有し、 前記推定手段は、前記有効データ判定手段で有効判定す
    る前に前記遅延プロファイル測定手段で測定された前記
    遅延プロファイルの最大値検索を行う最大値検索手段を
    含み、 前記遅延プロファイル測定手段で測定された前記遅延プ
    ロファイルの中から前記有効データ判定しきい値及び前
    記最大値検索手段の検索結果のうちの一方を使用して
    記有効データ判定手段で前記有効データを抽出するよう
    構成したことを特徴とするCDMA受信装置。
  9. 【請求項9】 複数のパスの受信信号を同相合成するR
    ake受信回路を含むCDMA受信装置のパス検出方法
    であって、前記受信信号の遅延時間に対する信号電力分
    布を示す遅延プロファイルを測定するステップと、その
    測定された前記遅延プロファイルの平均電力を計算する
    ことで前記遅延プロファイルの有効データ判定しきい値
    を推定するステップと、この推定された有効データ判定
    しきい値を基に前記遅延プロファイルの中から有効デー
    タを抽出するステップと、抽出された前記有効データか
    ら複数の相関ピーク位置を検出するステップと、検出さ
    れた前記相関ピーク位置を基に前記Rake受信回路に
    対するパス割り当てを決定するステップと、前記受信信
    号の入力毎に当該受信信号の受信環境の変化を検出する
    ステップと、前記受信環境の変化がないことが検出され
    た時に前回の処理で用いられた前記有効データ判定しき
    い値に基づいて前記遅延プロファイルの中から有効デー
    タを抽出するステップとを有することを特徴とするパス
    検出方法。
  10. 【請求項10】 前記有効データを抽出するステップ
    は、前記遅延プロファイルを前記有効データ判定しきい
    値と比較して前記有効データを抽出するようにしたこと
    を特徴とする請求項9記載のパス検出方法。
  11. 【請求項11】 抽出された前記有効データを保持する
    ステップと、検出された前記相関ピーク位置を保持する
    ステップとを含むことを特徴とする請求項9または請求
    項10記載のパス検出方法。
  12. 【請求項12】 複数のパスの受信信号を同相合成する
    Rake受信回路を含むCDMA受信装置のパス検出方
    法であって、 前記受信信号の遅延時間に対する信号電力分布を示す遅
    延プロファイルを測定するステップと、その測定された
    前記遅延プロファイルの平均電力を計算することで前記
    遅延プロファイルの有効データ判定しきい値を推定する
    ステップと、この推定された有効データ判定しきい値を
    基に前記遅延プロファイルの中から有効データを抽出す
    るステップと、抽出された前記有効データから複数の相
    関ピーク位置を検出するステップと、検出された前記相
    関ピーク位置を基に前記Rake受信回路に対するパス
    割り当てを決定するステップとを有し、 前記有効データ判定しきい値を推定するステップは、測
    定された前記遅延プロファイルの最大値検索を前記有効
    データを抽出する前に行うステップを含み、 測定された前記遅延プロファイルの中から前記有効デー
    タ判定しきい値及び前記最大値検索の検索結果のうちの
    一方を使用して前記有効データを抽出するようにしたこ
    とを特徴とするパス検出方法。
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