JP2001202519A - パターンの位置合わせ方法 - Google Patents

パターンの位置合わせ方法

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JP2001202519A JP2000013745A JP2000013745A JP2001202519A JP 2001202519 A JP2001202519 A JP 2001202519A JP 2000013745 A JP2000013745 A JP 2000013745A JP 2000013745 A JP2000013745 A JP 2000013745A JP 2001202519 A JP2001202519 A JP 2001202519A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 位置決めマークあるいは位置決めマークの代
わりとなり得るようなランドが存在しないパターンの位
置合わせを行う。 【解決手段】 マスタパターン中に位置決め用領域を設
定する(ステップ105)。位置決め用領域中に存在す
るパターンエッジの近傍領域のみを相関値算出領域と
し、位置決め用領域に対応する領域を被測定パターンか
ら抽出して、この領域とマスタパターンの位置決め用領
域との相関値を算出する際に、マスタパターンと被測定
パターンの各々について相関値算出領域のみを用いて相
関値を算出する。最も相関値が高いピーク位置を被測定
パターンの位置決め用領域と見なし、マスタパターンと
被測定パターンの位置決め用領域の位置を合わせる(ス
テップ110)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、グリーンシートあ
るいはテープキャリア等に形成されたパターンを検査す
るパターン検査方法に係り、特にマスタパターンと被測
定パターンの位置合わせを行う位置合わせ方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、IC、LSIの多ピン化要求
に適した実装技術として、PGA(Pin Grid Array)が
知られている。PGAは、チップを付けるパッケージの
ベースとしてセラミック基板を用い、リード線の取り出
し位置まで配線を行っている。このセラミック基板を作
るために、アルミナ粉末を液状のバインダで練り合わせ
てシート状にしたグリーンシートと呼ばれるものが使用
され、このグリーンシート上に高融点の金属を含むペー
ストがスクリーン印刷される。そして、このようなシー
トを焼成することにより、グリーンシートを焼結させる
と共にペーストを金属化させる、いわゆる同時焼成が行
われる。
【0003】また、その他の実装技術として、TAB
(Tape Automated Bonding)が知られている。TAB法
は、ポリイミド製のテープキャリア(TABテープ)上
に形成された銅箔パターンをICチップの電極に接合し
て外部リードとする。銅箔パターンは、テープキャリア
に銅箔を接着剤で貼り付け、これをエッチングすること
によって形成される。
【0004】このようなグリーンシートあるいはテープ
キャリアでは、パターン形成後に顕微鏡を用いて人間に
より目視でパターンの検査が行われる。しかしながら、
微細なパターンを目視で検査するには、熟練を要すると
共に、目を酷使するという問題点があった。そこで、目
視検査に代わるものとして、テープキャリア等に形成さ
れたパターンをTVカメラで撮像して自動的に検査する
技術が提案されている(例えば、特開平6−27313
2号公報、特開平7−110863号公報)。
【0005】図15、図16は特開平6−273132
号公報に記載された断線を検出する従来の検査方法を説
明するための図である。良品と判定された被測定パター
ンを撮像することによって作成されたマスタパターン
は、パターンエッジを示す直線の集合として登録され
る。また、被測定パターンは、パターンを撮像した濃淡
画像から抽出したパターンエッジを示すエッジデータ
(エッジ座標)の集合として入力される。そして、抽出
した被測定パターンのエッジデータn1、n2、n3・
・・とマスタパターンの直線との対応付けを行う。この
対応付けを行うために、図15に示すように、マスタパ
ターンの連続する直線A1とA2、A2とA3・・・・
がつくる角をそれぞれ2等分する2等分線A2’、A
3’・・・・を求める。
【0006】この2等分線A2’、A3’・・・・によ
ってマスタパターンの直線A1、A2、A3・・・・の
周囲は、各直線にそれぞれ所属する領域に分割される。
これにより、各領域内に存在する被測定パターンのエッ
ジデータn1、n2、n3・・・・は、その領域が属す
るマスタパターンの直線A1、A2、A3・・・・とそ
れぞれ対応付けられたことになる。例えば図15におい
て、エッジデータn1〜n3は、直線A1と対応付けら
れ、データn4〜n6は、直線A2と対応付けられる。
次に、被測定パターンのエッジデータとマスタパターン
とを比較し、被測定パターンが断線しているかどうかを
検査する。この検査は、図16に示すように、被測定パ
ターンの連結したエッジデータn1〜n9を追跡するこ
とによりパターンエッジを追跡するラベリング処理によ
って実現される。このとき、被測定パターンの先端に生
じた断線により、この断線部でエッジデータが連結しな
いため、マスタパターンの直線A3〜A5に対応するエ
ッジデータが存在しない。こうして、被測定パターンの
断線を検出することができる。
【0007】図17は特開平6−273132号公報に
記載された短絡を検出する従来の検査方法を説明するた
めの図である。この検査方法では、まずマスタパターン
と被測定パターンを所定の大きさに切り出した検査領域
20において、被測定パターンの連結したエッジデータ
を追跡する。これにより、被測定パターンの各エッジデ
ータは、n1〜n18と順次ラベリングされる。しか
し、パターンエッジを示す対向する2直線からなるマス
タパターンMaと同じく対向する2直線からなるマスタ
パターンMbには、エッジデータn8、n17は登録さ
れていない。こうして、被測定パターンの短絡を検出す
ることができる。
【0008】図18は特開平7−110863号公報に
記載された欠損あるいは突起を検出する従来の検査方法
を説明するための図である。この検査方法では、まず中
心線Lに垂直な垂線を引いて、この垂線がマスタパター
ンのエッジを示す直線A1、A2と交わる交点間の長さ
をマスタパターンの幅W0として予め求めておく。次
に、実際の検査では、被測定パターンのエッジデータn
からマスタパターンの中心線Lに対して垂線を下ろすこ
とにより、対向するエッジデータ間の距離を求める。こ
の距離が被測定パターンの幅Wであり、これをマスタパ
ターンの幅W0と比較することにより、被測定パターン
の欠損あるいは突起を検出することができる。
【0009】しかし、このような検査方法を用いるパタ
ーン検査装置では、被測定パターンの全体にわたってマ
スタパターンとの比較による詳細な検査をソフトウェア
で行うため、パターン検査に時間がかかるという問題点
があった。そこで、短時間で検査が可能なパターン検査
装置が提案されている(例えば、特開平10−1419
30号公報)。特開平10−141930号公報に記載
されたパターン検査装置では、ハードウェアによって被
測定パターンの欠陥候補を検出し、検出した欠陥候補を
含む所定の小領域だけソフトウェアによって検査するの
で、被測定パターンの欠陥を従来よりも高速に検査する
ことができる。
【0010】以上のような検査方法を用いるパターン検
査装置では、カメラで取り込んだ被測定パターンとマス
タパターンを比較するために、マスタパターンと被測定
パターンの位置合わせが必要である。そして、この位置
合わせは、マスタパターンに予め設けられた位置決めマ
ークと、これに対応する被測定パターンの位置決めマー
クの位置を一致させることで行っていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ような位置合わせ方法では、他のパターンから独立した
位置決めマークが存在しないマスタパターンと被測定パ
ターンの位置を合わせることができないという問題点が
あった。そこで、位置決めマークが存在しないパターン
については、ランドの中心を位置決めマークの代わりと
したり、パターンの角を位置決めマークの代わりとした
りする位置合わせ方法が提案されている(特開平10−
318713号公報)。しかし、この位置合わせ方法に
おいても、位置決めマークの代わりとなり得るようなラ
ンドやパターンの角が存在しないマスタパターンと被測
定パターンの位置を合わせることができないという問題
点があった。
【0012】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、位置決めマークあるいは位置決めマークの
代わりとなり得るようなランドやパターンの角が存在し
ないパターンであっても、位置合わせを行うことができ
る位置合わせ方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のパターンの位置
合わせ方法は、マスタパターン(M)中に位置決め用領
域(Fm)を設定して、この位置決め用領域中に存在す
るパターンエッジの近傍領域のみを相関値算出領域(C
m)とし、位置決め用領域に対応する位置の領域(R
p)を被測定パターン(P)から抽出して、この被測定
パターンの領域とマスタパターンの位置決め用領域との
相関値を算出する際に、マスタパターンと被測定パター
ンの各々について相関値算出領域のみを用いて相関値算
出を行い、最も相関値が高いピーク位置を被測定パター
ンの位置決め用領域と見なして、マスタパターンと被測
定パターンの互いの位置決め用領域の位置を合わせるこ
とにより、マスタパターンと被測定パターンの位置合わ
せを行うようにしたものである。このように、マスタパ
ターンの位置決め用領域に対応する領域を被測定パター
ンから抽出して、この被測定パターンの領域とマスタパ
ターンの位置決め用領域との相関値を算出し、最も相関
値が高いピーク位置を被測定パターンの位置決め用領域
と見なして、マスタパターンと被測定パターンの互いの
位置決め用領域の位置を合わせることにより、マスタパ
ターンと被測定パターンの位置合わせを行うことができ
る。その結果、他のパターンから独立した位置決めマー
クあるいは位置決めマークの代わりとなり得るようなラ
ンドや角が存在しないパターンであっても、位置合わせ
を行うことができる。また、マスタパターンの位置決め
用領域中に存在するパターンエッジの近傍領域のみを相
関値算出領域とすることにより、濃淡の変化がない部分
の影響を少なくすることができる。
【0014】また、本発明のパターンの位置合わせ方法
の1構成例として、相関値算出領域を、位置決め用領域
内のマスタパターンを膨張処理したときのパターンエッ
ジと位置決め用領域内のマスタパターンを収縮処理した
ときのパターンエッジとの間の領域としたものである。
また、本発明のパターンの位置合わせ方法の1構成例
は、マスタパターンを所定の大きさの複数の矩形領域
(Rm)に分割し、各矩形領域の自己相関値を算出し
て、この自己相関値が位置合わせに適した特性を示す矩
形領域を位置決め用領域とするものである。これによ
り、マスタパターン中に位置合わせに好適な位置決め用
領域を設定することができる。また、本発明のパターン
の位置合わせ方法の1構成例は、自己相関値の極大値が
一定値以上を示し、かつこの極大値の他に一定値以上の
極大値が存在しない場合、自己相関値が位置合わせに適
した特性を示していると見なすようにしたものである。
また、本発明のパターンの位置合わせ方法の1構成例
は、マスタパターンと被測定パターンの各々の位置決め
用領域の座標より被測定パターンとマスタパターンの間
の座標変換式を決定し、この座標変換式を用いてマスタ
パターンを変換することにより、マスタパターンと被測
定パターンの位置合わせを行うようにしたものである。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の第1
の実施の形態を示す位置合わせ方法を用いるパターン検
査方法のフローチャート図、図2はこの検査方法で用い
るパターン検査装置のブロック図である。図2におい
て、1は検査ワークとなるグリーンシート、2はグリー
ンシート1を載置するためのX−Yテーブル、3はX−
Yテーブル2上のグリーンシート1を撮像するラインセ
ンサカメラ、4は被測定パターンの欠陥候補を検出する
一次検査を行い、欠陥候補の位置を示すアドレス情報を
出力する第1の画像処理装置、5はこのアドレス情報に
より欠陥候補を含む所定の領域について、被測定パター
ンとマスタパターンの誤差を求め、被測定パターンの二
次検査を行う第2の画像処理装置、6は装置全体を制御
するホストコンピュータ、7は検査結果を表示するため
の表示装置である。
【0016】最初に、検査の前に予め作成しておくマス
タパターンについて説明する。ホストコンピュータ6
は、CAD(Computer Aided Design )システムによっ
て作成され例えば磁気ディスクに書き込まれたグリーン
シートの設計値データ(以下、CADデータとする)を
図示しない磁気ディスク装置によって読み出す(図1ス
テップ101)。そして、ホストコンピュータ6は、読
み出したCADデータからパターンのエッジデータを抽
出する。エッジデータは、パターンエッジを示す画素
「1」の集合である。そして、パターンエッジを示す画
素「1」で囲まれた領域を「1」で塗りつぶし、この画
素「1」で塗りつぶされたパターン(パターン以外の背
景は「0」)を検査の基準となる第1のマスタパターン
とする(図1ステップ102)。
【0017】このように本実施の形態では、正確なマス
タパターンを作成するために、グリーンシート1の製造
上のマスタとなったCADデータを用いる。次に、パタ
ーン検査装置のオペレータは、全体の位置合わせを行う
ための位置決めマークを第1のマスタパターンMにおい
て3箇所以上指定する(ステップ103)。
【0018】図3は第1のマスタパターンMを示す図で
あり、Tmは位置決めマークを示す。オペレータは、表
示装置7の画面に表示された図3のような映像上におい
て、他のパターンから独立したパターンを位置決めマー
クTmとして指定する。ホストコンピュータ6は、指定
された第1の位置決めマークTmの位置をメモリに格納
する。
【0019】次に、オペレータは、図4のように第1の
マスタパターンM中に複数の分割領域Emを設定する
(ステップ104)。ホストコンピュータ6は、設定さ
れた各分割領域Emの位置と大きさをメモリに格納す
る。なお、各分割領域Emの大きさは一定でなくてもよ
い。
【0020】次に、ホストコンピュータ6は、位置決め
用矩形領域を分割領域Emごとに設定する(ステップ1
05)。図5は位置決め用矩形領域の設定方法を示すフ
ローチャート図、図6は位置決め用矩形領域の設定方法
を説明するための図である。まず、ホストコンピュータ
6は、第1のマスタパターンMの分割領域Emを図6
(a)のように所定の大きさの矩形領域Rmに分割する
(図5ステップ201)。
【0021】続いて、ホストコンピュータ6は、中心座
標がxs,ysの矩形領域Rm内の濃淡データと、この
矩形領域RmからX方向にi、Y方向にjだけ離れた矩
形領域Rm’内の濃淡データとの自己相関値f(xs,
ys)を次式によって算出する(ステップ202)。
【0022】
【数1】
【0023】式(1)において、master1(xs
+i,ys+j)は矩形領域Rm’内のマスタパターン
Mの濃淡データ、master2(i,j)は矩形領域
Rm内のマスタパターンMの濃淡データである。式
(1)は、図6(b)のように矩形領域Rmの位置をず
らした矩形領域Rm’と矩形領域Rmとの相関をとるこ
とを意味する。
【0024】このとき、矩形領域Rmの位置ずれ範囲を
指定する定数AS,AEは、マスタパターンMと被測定
パターンPとの間に生じ得る位置ずれ量と、システムで
許容可能な計算量(矩形領域Rmの位置ずれ量を大きく
する程、計算量が増える)とから予め決定される。この
定数AS,AEは、数画素程度の値に設定される。な
お、本実施の形態では、X方向、Y方向共に同一の位置
ずれ量AS,AEを用いているが、X方向、Y方向毎に
個別の位置ずれ量を設定してもよい。
【0025】ホストコンピュータ6は、以上のような自
己相関値f(xs,ys)の算出を分割領域Em中の各
矩形領域Rm毎に行う(ステップ203)。自己相関値
f(xs,ys)の算出後、ホストコンピュータ6は、
分割領域Em中において自己相関値f(xs,ys)が
位置合わせに適した特性を示している矩形領域Rmを位
置決め用矩形領域Fmとして4箇所以上選択する(ステ
ップ204)。
【0026】位置合わせに適した特性とは、X方向、Y
方向共に自己相関値f(xs,ys)の極大値が一定値
以上を示し、かつ自己相関値f(xs,ys)が急峻な
特性を示している場合である。本実施の形態では、X方
向、Y方向共に、自己相関値f(xs,ys)の極大値
が一定値TH以上を示し、かつこの極大値の他に一定値
TH以上の極大値が存在しない場合を自己相関値f(x
s,ys)が位置合わせに適した特性を示していると見
なして、該当矩形領域Rmを位置決め用矩形領域Fmと
する(図6(c))。そして、ホストコンピュータ6
は、位置決め用矩形領域Fmの座標をメモリに格納す
る。
【0027】このように、自己相関値f(xs,ys)
が位置合わせに適した特性を示す矩形領域Rmを位置決
め用矩形領域Fmとすることにより、マスタパターン中
に位置合わせに好適な位置決め用矩形領域Fmを設定す
ることができるので、位置合わせの精度を向上させるこ
とができる。
【0028】なお、選択すべき位置決め用矩形領域Fm
がn(例えばn=4)箇所と予め規定されていて、該当
矩形領域Rmがn箇所以上存在する場合には、n箇所の
位置決め用矩形領域Fmを頂点とするn角形の面積が最
大となるように該当矩形領域Rm中から位置決め用矩形
領域Fmを選択する。
【0029】ホストコンピュータ6は、以上のようなス
テップ201〜204の処理を第1のマスタパターンM
中の各分割領域Emごとに行う(ステップ205)。こ
うして、位置決め用矩形領域Fmの設定処理が終了す
る。
【0030】次に、ホストコンピュータ6は、第1のマ
スタパターンから欠損、ピンホール又は断線検出用の第
2のマスタパターンと、突起、飛び散り又は短絡検出用
の第3のマスタパターンとを以下のように作成する(ス
テップ106)。図7は第2、第3のマスタパターンの
作成方法を説明するための図であり、第1のマスタパタ
ーンの一部を示している。なお、図7では、説明を簡単
にするために、パターンエッジを意味する直線のみで第
1のマスタパターンを表し、パターンエッジを意味する
直線とその内側を意味する斜線で第2、第3のマスタパ
ターンを表しているが、実際の第1〜第3のマスタパタ
ーンは、パターンエッジとその内側が画素「1」で塗り
つぶされたものである。
【0031】まず、図7(a)に示すように、第1のマ
スタパターンをその中心線と直角の方向に収縮させて、
第2のマスタパターンM1を作成する。これは、第1の
マスタパターンの両エッジを示す対向する直線A1とA
4(中心線はL1)の間隔、及びA2とA3(中心線は
L2)の間隔を狭くして第1のマスタパターンを細らせ
ることにより作成することができる。
【0032】この第2のマスタパターンM1による欠陥
検出の精度は、第1のマスタパターンをどれだけ収縮さ
せるかによって決まる。例えば、第1のマスタパターン
の幅の1/5を超える欠損が存在するときに欠陥と認識
したい場合は、第2のマスタパターンM1の幅を第1の
マスタパターンの幅の3/5となるように縮小すればよ
い。検出精度は、画素単位や実際の寸法で決めてもよい
ことは言うまでもない。こうして、欠損、ピンホール又
は断線検出用の第2のマスタパターンM1が作成され
る。
【0033】続いて、図7(b)に示すように、第1の
マスタパターンをその中心線と直角の方向に膨張させ
て、第3のマスタパターンM2を作成する。これは、第
1のマスタパターンの両エッジを示す対向する直線A5
とA8(中心線はL3)、A6とA7(中心線はL
4)、A9とA12(中心線はL5)及びA10とA1
1(中心線はL6)の間隔をそれぞれ広くして第1のマ
スタパターンを太らせることにより作成することができ
る。ただし、実際に第3のマスタパターンM2になるの
は、膨張処理した結果を論理反転した領域、すなわち直
線A5〜A8からなる第1のマスタパターンMaと、直
線A9〜A12からなる第1のマスタパターンMbとを
それぞれ膨張処理して生じた2つのパターンに挟まれた
領域である。
【0034】この第3のマスタパターンM2による欠陥
検出の精度は、第1のマスタパターンをどれだけ膨張さ
せるかによって決まる。例えば、第1のマスタパターン
の幅の1/5を超える欠損が存在するときに欠陥と認識
したい場合は、第3のマスタパターンM2の幅を第1の
マスタパターンの幅の7/5となるように拡大すればよ
い。また、画素単位や実際の寸法で検出精度を決めても
よいことは第2のマスタパターンと同様である。こうし
て、突起、飛び散り又は短絡検出用の第3のマスタパタ
ーンM2が作成される。
【0035】次に、被測定パターンの検査について説明
する。まず、グリーンシート1をカメラ3によって撮像
する。そして、第1の画像処理装置4は、カメラ3から
出力された濃淡画像をディジタル化して、図示しない内
部の画像メモリにいったん記憶する(ステップ10
7)。カメラ3は、X方向に画素が配列されたラインセ
ンサなので、X−Yテーブル2あるいはカメラ3をY方
向に移動させることにより、2次元の画像データが画像
メモリに記憶される。
【0036】続いて、画像処理装置4は、画像メモリに
記憶された被測定パターンの濃淡画像を2値化する(ス
テップ108)。被測定パターンの濃淡画像データに
は、銅箔パターンとそれ以外の背景(グリーンシート等
の基材)とが含まれているが、銅箔パターンと背景には
濃度差があるので、銅箔パターンの濃度値と背景の濃度
値の間の値をしきい値として設定すれば、銅箔パターン
は「1」に変換され、背景は「0」に変換される。こう
して、パターンエッジとその内側が画素「1」で塗りつ
ぶされた被測定パターンを得ることができる。
【0037】次いで、画像処理装置4は、2値化処理し
た被測定パターン全体とマスタパターン全体の位置合わ
せを行う(ステップ109)。図8はこの位置合わせ方
法を説明するための図である。画像処理装置4には、前
述のように位置決めマークTmが設定された第1のマス
タパターンM(図8(a))と位置決めマークTmの位
置情報とがホストコンピュータ6より送られる。画像処
理装置4は、画像メモリに記憶した被測定パターンPに
おいて、位置決めマークTmに対応する領域を探索する
ことで、図8(b)のように位置決めマークTmに対応
する位置決めマークTpを検出する。
【0038】そして、画像処理装置4は、被測定パター
ンPとマスタパターンMの各々について、X方向に並ん
だ2つの位置決めマーク間の距離DXp、DXmを求め
る。なお、マーク間距離は、2つの位置決めマークの重
心間の距離である。続いて、画像処理装置4は、求めた
マーク間距離から拡大/縮小率(DXp/DXm)を算
出し、この拡大/縮小率によりマスタパターンのマーク
間距離が被測定パターンのマーク間距離と一致するよう
に、マスタパターンMを全方向に拡大又は縮小する。
【0039】次いで、画像処理装置4は、拡大/縮小補
正したマスタパターンM’と被測定パターンPのそれぞ
れについて、Y方向に並んだ2つの位置決めマーク間の
距離DYm、DYpを図8(c)、図8(d)のように
求める。そして、被測定パターンのマーク間距離がマス
タパターンのマーク間距離と一致するように、ラインセ
ンサカメラ3とグリーンシート1(X−Yテーブル2)
の相対速度を調整して、シート1を再度撮像する。Y方
向の画像分解能は、ラインセンサカメラ3の画素の大き
さと上記相対速度によって決定される。したがって、X
−Yテーブル2あるいはラインセンサカメラ3の移動速
度を変えることにより、Y方向の画像分解能を調整し、
マーク間距離を一致させることができる。
【0040】次に、画像処理装置4は、こうして撮像し
て得られた被測定パターンP’の位置決めマーク位置と
拡大/縮小補正したマスタパターンM’の位置決めマー
ク位置により、図8(e)のようにパターンP’、M’
の角度ずれθを求め、この角度ずれがなくなるようにマ
スタパターンM’を回転させる。最後に、画像処理装置
5は、互いのマーク位置が一致するように、マスタパタ
ーンM’と被測定パターンP’の位置を合わせる。
【0041】このように本実施の形態では、ラインセン
サカメラ3の画素数によって決定されるX方向の画像分
解能に対して、カメラ3の取り込み速度を変えてY方向
の画像分解能を調整することにより、縦(Y)、横
(X)の比率を1:1にすることができる。したがっ
て、良品ではあっても規格に対して許容できる範囲内の
伸びが存在する被測定パターンをマスタパターンに一致
させることができ、形成時のパターン位置のばらつきに
対して自動的にパターンの位置補正を行うことができ
る。
【0042】次に、画像処理装置4は、被測定パターン
とマスタパターンの分割領域ごとの位置合わせを行う
(ステップ110)。図9はこの分割領域ごとの位置合
わせ方法を示すフローチャート図、図10はこの位置合
わせ方法を説明するための図である。ステップ110の
位置合わせ処理において、画像処理装置4は、図10
(a)に示す第1のマスタパターンMから1つの分割領
域Emを切り出すと共に、この分割領域Emに対応する
分割領域Epを図10(b)に示す被測定パターンPか
ら切り出す(図9ステップ301)。
【0043】続いて、画像処理装置4は、切り出した分
割領域Em中の位置決め用矩形領域Fm(Fm1〜Fm
4)に対応する、分割領域Ep中の位置決め用矩形領域
Fpを探索する(ステップ302)。図11はこの探索
方法を示すフローチャート図である。
【0044】まず、画像処理装置4は、図10(d)に
示すように、切り出した分割領域Epから位置決め用矩
形領域Fm(Fm1〜Fm4)と対応する位置にある、
領域Fmと同一サイズの矩形領域Rp(Rp1〜Rp
4)を抽出する(図11ステップ401)。
【0045】次いで、画像処理装置4は、位置決め用矩
形領域Fm内の濃淡データとこれに対応する矩形領域R
p内の濃淡データとの相関値g(xs,ys)を次式に
よって算出する(ステップ402)。
【0046】
【数2】
【0047】式(2)において、target(xs+
i,ys+j)は矩形領域Rp内の被測定パターンPの
濃淡データ、master(i,j)は位置決め用矩形
領域Fm内のマスタパターンMの濃淡データ、BS,B
Eは相関値算出の際の位置ずれ範囲を指定する定数であ
る。
【0048】このとき、画像処理装置4は、濃淡の変化
がない部分の影響を少なくするために、マスタパターン
Mのパターンエッジの近傍領域を相関値算出領域とし、
マスタパターンと被測定パターンの各々について相関値
算出領域内の濃淡データのみを用いて、相関値g(x
s,ys)の算出を行う。
【0049】この相関値算出領域を決定するためには、
図10(e)に示す位置決め用矩形領域Fm内のマスタ
パターンMをその中心線と直角の方向に膨張させた画像
(図10(f))と、同マスタパターンMをその中心線
と直角の方向に収縮させた画像(図10(g))とを作
成して、図10(f)の画像と図10(g)の画像を反
転させた画像との論理積をとり、この論理積の結果を相
関値算出領域Cmとする(図10(h))。すなわち、
相関値算出領域Cmは、位置決め用矩形領域Fm内のマ
スタパターンMを膨張させたときのパターンエッジと同
マスタパターンMを収縮させたときのパターンエッジと
の間の領域である。
【0050】画像処理装置4は、図10(e)に示す位
置決め用矩形領域Fmのうち相関値算出領域Cm内のマ
スタパターンMの濃淡データと、前記位置決め用矩形領
域Fmに対応する矩形領域Rp(図10(i))のうち
相関値算出領域Cmに対応する領域内の被測定パターン
Pの濃淡データを用いて、相関値g(xs,ys)を算
出する。
【0051】次に、画像処理装置4は、相関値g(x
s,ys)が極大値をとる位置(以下、ピーク位置と呼
ぶ)を画素以下の精度で算出する(ステップ403)。
図12は相関値g(xs,ys)のピーク位置の算出方
法を説明するための図である。図12の例では、X座標
がxsmの位置で相関値g(xs,ys)が最大値をと
り、相関値g(xsm,ys),g(xsm−1,y
s),g(xsm+1,ys)が2次式にのっているも
のとする。これにより、次式が成立する。
【0052】
【数3】
【0053】
【数4】
【0054】
【数5】
【0055】式(3)、式(4)、式(5)より、係数
a,b,cは次式のように求めることができる。
【0056】
【数6】
【0057】
【数7】
【0058】
【数8】
【0059】一方、ax2 +bx+cをxで微分した傾
きが0になる点がピーク位置なので、次式が成立する。
【0060】
【数9】
【0061】式(6)〜式(9)より、ピーク位置のX
座標xは次式のように求めることができる。
【0062】
【数10】
【0063】なお、図12、式(3)〜式(10)にお
いてysは任意の値をとるものとする。こうして、式
(10)により、ピーク位置のX座標xを画素以下の精
度で求めることができる。また、同様の方法により、ピ
ーク位置のY座標yを画素以下の精度で求めることがで
きる。
【0064】次に、画像処理装置4は、位置決め用矩形
領域FmのX座標とピーク位置のX座標xとのずれ量の
絶対値、同矩形領域FmのY座標とピーク位置のY座標
yとのずれ量の絶対値が所定画素数以上であるか否かを
判定する(ステップ404)。さらに、画像処理装置4
は、相関値g(xs,ys)の極大値(ピーク位置xに
おける相関値とピーク位置yにおける相関値)が所定値
(例えば0.5)以下であるか否かを判定する(ステッ
プ405)。
【0065】画像処理装置4は、X方向のずれ量の絶対
値若しくはY方向のずれ量の絶対値の少なくとも一方が
所定画素数以上である場合、あるいは相関値g(xs,
ys)の極大値が所定値以下である場合、該当位置決め
用矩形領域Fmを位置合わせに不適切であると判断し
て、位置決め用矩形領域としての設定を解除する(ステ
ップ406)。
【0066】位置合わせに不適切であると判断して位置
決め用矩形領域Fmを削除する理由は、ずれ量の絶対値
が所定画素数以上の場合、位置決め用矩形領域Fmに対
応していない別の位置を探索している可能性が高く、相
関値g(xs,ys)の極大値が所定値以下の場合、位
置決め用矩形領域Fmとの相関性が不十分なためであ
る。
【0067】本発明では、ステップ105の処理におい
て自己相関値f(xs,ys)が位置合わせに適した特
性を示す矩形領域Rmを位置決め用矩形領域Fmとする
ことにより、マスタパターン中に位置合わせに好適な位
置決め用矩形領域Fmを設定しているので、ステップ4
05において相関性が不十分となる割合を減らすことが
でき、位置合わせを効率良く行うことができる。
【0068】なお、ステップ406の処理により、位置
決め用矩形領域Fmが2箇所となった場合、後述のよう
に座標変換式を求めることができなくなるので、この場
合にはグリーンシート1が不良であると判断する。
【0069】一方、画像処理装置4は、X,Y方向のず
れ量の絶対値が所定画素数より小さく、かつ相関値g
(xs,ys)の極大値が所定値より大きい場合、位置
決め用矩形領域Fmに対応する、分割領域Ep中の位置
決め用矩形領域Fpの中心座標を算出する(ステップ4
07)。すなわち、画像処理装置4は、算出したピーク
位置のX座標xを位置決め用矩形領域FpのX座標と
し、ピーク位置のY座標yを同矩形領域FpのY座標と
する。
【0070】以上のようなステップ302(ステップ4
01〜407)の処理が分割領域Emに設定された全て
の位置決め用矩形領域Fm(Fm1〜Fm4)に対して
行われる(ステップ408)。こうして、図10(c)
に示すマスタパターンMの分割領域Emにおいて予め設
定された位置決め用矩形領域Fm(Fm1〜Fm4)に
対して、これらに対応する位置決め用矩形領域Fp(F
p1〜Fp4)を被測定パターンPの対応分割領域Ep
において図10(j)のように求めることができる。
【0071】次に、画像処理装置4は、位置決め用矩形
領域Fm1〜Fm4の座標とこれに対応する位置決め用
矩形領域Fp1〜Fp4の座標により、被測定パターン
とマスタパターンの間の次式のような座標変換式を最小
2乗法によって求める(図9ステップ303)。 Xm=αXp+βYp+γ Ym=δXp+εYp+ζ ・・・(11)
【0072】式(11)において、Xm,Ymはマスタ
パターンのX,Y座標、Xp,Ypは被測定パターンの
X,Y座標、α,β,γ,δ,ε,ζは定数である。次
に、画像処理装置4は、位置決め用矩形領域Fp1〜F
p4のうちの任意の矩形領域、例えば領域Fp1の座標
をXp,Ypとして式(11)の座標変換式に代入し、
座標Xm,Ymを算出する。そして、座標変換式に代入
した位置決め用矩形領域Fp1に対応する位置決め用矩
形領域Fm1の座標と算出した座標Xm,Ymとの偏差
をX,Y座標ごとに求める。このような偏差の計算を位
置決め用矩形領域毎に行う(ステップ304)。
【0073】続いて、画像処理装置4は、算出した各偏
差が所定のしきい値より大きいか否かを判定し(ステッ
プ305)、全ての偏差が所定のしきい値以下の場合、
被測定パターンの分割領域Epの歪みが許容範囲内で、
かつ導出した座標変換式が適正であると判断し、この座
標変換式を用いて分割領域Em内のマスタパターンの座
標変換を行う(ステップ306)。
【0074】また、画像処理装置4は、全ての偏差が所
定のしきい値より大きい場合、被測定パターンの分割領
域Epの歪みが許容範囲外であり、検査対象のグリーン
シート1が不良であると判断する(ステップ307)。
一方、画像処理装置4は、しきい値以下の偏差としきい
値より大きい偏差が混在する場合、偏差がしきい値より
大となる位置決め用矩形領域、例えば領域Fp4とこれ
に対応する位置決め用矩形領域Fm4を除外した上で
(ステップ308)、残りの位置決め用矩形領域Fm1
〜Fm3,Fp1〜Fp3の座標により、式(11)の
座標変換式を再び求める(ステップ303)。
【0075】以上のようなステップ303〜305,3
07,308の処理を各偏差が所定のしきい値以下とな
るまで繰り返す。こうして、式(11)の座標変換式を
決定し、ステップ306のマスタパターンの変換を行う
ことができる。式(11)のような座標変換式を用いる
ことは、いわゆるアフィン変換(affine transformatio
n )を行うことを意味し、これにより分割領域Emと分
割領域Epの位置ずれを補正することができる。
【0076】本実施の形態では、座標変換式に被測定パ
ターンの位置決め用矩形領域Fpの座標を入力した結果
とマスタパターンの対応位置決め用矩形領域Fmの座標
との偏差を求め、この偏差が所定のしきい値より大きい
位置決め用矩形領域Fp,Fmを被測定パターンとマス
タパターンの双方から除外して座標変換式を再び求める
ことを全ての偏差が所定のしきい値以下となるまで繰り
返して、座標変換式を決定することにより、座標変換式
の精度を上げることができ、高精度な位置あわせを行う
ことができる。
【0077】なお、第2、第3のマスタパターンは第1
のマスタパターンから作成されたものなので、第1〜第
3のマスタパターンと被測定パターンとの位置合わせは
第1のマスタパターンを用いて1回行えばよい。
【0078】また、式(11)の座標変換式を求めるに
は、マスタパターン及び被測定パターン共に最低3箇所
ずつの位置決め用矩形領域の座標が必要である。しか
し、3箇所ずつでは座標変換式の精度が悪くなるため、
最低4箇所ずつの位置決め用矩形領域を指定して、偏差
がしきい値より大となる位置決め用矩形領域を座標変換
式の導出から除外するようにしている。したがって、マ
スタパターン及び被測定パターン共に位置決め用矩形領
域が3箇所ずつとなっても、各偏差がしきい値以下とな
らない場合には、位置決め用矩形領域を2箇所ずつにし
て座標変換式を求めることはできないので、この場合も
検査対象のグリーンシート1が不良であると判断する。
【0079】ステップ110の位置合わせ処理が終了し
た後、画像処理装置4は、被測定パターンの分割領域と
これに対応する第2、第3のマスタパターンの各分割領
域とを比較して、被測定パターンの一次検査を行う(ス
テップ111,112)。ステップ111,112の検
査は、画像処理装置4のハードウェアによって同時に実
施される。
【0080】まず、第2のマスタパターンM1との比較
による検査(ステップ111)について説明する。図1
3はこの検査方法を説明するための図である。なお、図
13の例では、梨地で示すパターンNPを除いた部分が
被測定パターンPである。画像処理装置4は、図13に
示すように、被測定パターンPの分割領域Epと第2の
マスタパターンM1の上記座標変換式によって位置補正
がなされた対応分割領域Emとを比較する。ただし、実
際に比較するのは、被測定パターンPを論理反転したパ
ターンNPと第2のマスタパターンM1である。
【0081】パターンNPと第2のマスタパターンM1
との論理積をとると、この論理積の結果は、被測定パタ
ーンPに欠損や断線があるか否かによって異なる。例え
ば、被測定パターンPがその値として「1」を有し、同
様にマスタパターンM1が「1」を有するとき、被測定
パターンPに欠損や断線がない場合は、パターンNPと
マスタパターンM1が重なることがないので、この論理
積の結果は「0」となる。
【0082】これに対して、図13のように被測定パタ
ーンPに欠損Cがあると、この部分でパターンNPとマ
スタパターンM1が重なるので、論理積の結果が「1」
となる。これは、被測定パターンにピンホールHや断線
がある場合も同様である。こうして、被測定パターンの
欠損、ピンホールあるいは断線を検出することができ
る。そして、画像処理装置4は、論理積の結果が「1」
となって欠陥候補と認識した位置(図13では、C,H
の位置)を記憶する。
【0083】次に、第3のマスタパターンM2との比較
による検査(ステップ112)について説明する。図1
4はこの検査方法を説明するための図である。画像処理
装置4は、図14に示すように、被測定パターンPの分
割領域Epと第3のマスタパターンM2の上記座標変換
式によって位置補正がなされた対応分割領域Emとを比
較する。上記と同様に、被測定パターンPa、Pbと第
3のマスタパターンM2の論理積をとると、この論理積
の結果は、被測定パターンPa、Pbに突起や短絡があ
るか否かによって異なる。つまり、被測定パターンP
a、Pbに突起や短絡がない場合は、論理積の結果は
「0」となる。
【0084】これに対し、図14のように被測定パター
ンPaに突起Kがあると、この部分で被測定パターンP
aとマスタパターンM2が重なるので、論理積の結果が
「1」となる。同様に、被測定パターンPa、Pb間に
短絡Sが存在すると、論理積の結果が「1」となる。こ
れは、被測定パターンに飛び散りが存在する場合も同様
である。こうして、被測定パターンの突起、飛び散りあ
るいは短絡を検出することができる。そして、画像処理
装置4は、論理積の結果が「1」となって欠陥候補と認
識した位置(図14では、K,Sの位置)を記憶する。
【0085】以上のような一次検査を行った後、画像処
理装置4は、記憶した欠陥候補の位置をアドレス情報と
して出力する。第2の画像処理装置5は、第1の画像処
理装置4によって欠陥候補が検出された場合(ステップ
113においてYES)、上記アドレス情報が示す位置
の欠陥候補を中心とする、分割領域より小さい所定の大
きさの領域について、被測定パターンと第1のマスタパ
ターンとを比較して誤差を求めることにより、被測定パ
ターンの二次検査を行う(ステップ114)。この検査
の方法は、前述した図15〜図18の従来の方法と同様
である。
【0086】以上のようなステップ110〜114の処
理を未検査の分割領域がなくなるまで(ステップ11
5)、分割領域ごとに行う。なお、位置決め用矩形領域
Fmは、マスタパターンの全ての分割領域に設定しなく
てもよい。例えば、位置決めマークTmに近い周辺部で
は、マスタパターンと被測定パターンの位置ずれが小さ
いので、分割領域ごとの位置合わせを省略してもよい。
すなわち、画像処理装置4は、位置決め用矩形領域Fm
が設定されていないマスタパターンの分割領域Emに対
応する、被測定パターンの分割領域Epについては分割
領域ごとの位置合わせを省略する。
【0087】第2,第3のマスタパターンの各々と被測
定パターンとの比較検査は、ハードウェアで実現でき、
検出した欠陥候補を含む所定の領域だけ、処理時間のか
かる被測定パターンと第1のマスタパターンの比較によ
って検査するので、被測定パターンを従来よりも高速に
検査することができる。
【0088】また、検査ワークに局所的な歪みが存在す
る場合、従来のパターン検査方法では、局所的なマスタ
パターンとのずれが発生し、このずれが欠陥候補として
検出されるため、検査ワークの局所的な歪みが許容範囲
内であったとしても、二次検査を実施することになり、
検査時間が低下してしまう。特に、テープキャリアは、
ポリイミド製の薄いフィルムであり、可撓性を有してい
る。このため、検査ワークがテープキャリアである場
合、カメラで撮像するテープキャリアには、局所的な歪
みが存在し、この歪みは、被測定パターンのマスタパタ
ーンとの位置ずれの原因となる。
【0089】また、テープキャリア上に形成されたパタ
ーンの中央付近には、位置決めマークとなり得るような
独立したパターンが存在しない。したがって、従来はテ
ープキャリアの周辺部に配設された独立したパターンを
位置決めマークとしている。しかし、このような位置合
わせ方法では、周辺部以外で発生している、テープキャ
リアの局所的な歪みに起因する位置ずれを補正すること
ができない。このため、この被測定パターンのマスタパ
ターンとの位置ずれは、前述の検査において欠陥として
検出されることになる。
【0090】これに対して本実施の形態では、検査ワー
クの局所的な歪みが許容範囲内(つまり、前記偏差がし
きい値以下)であれば、座標変換式による分割領域ごと
の位置合わせによって検査ワークの局所的な歪みを吸収
するので、この歪みが欠陥候補として検出されることが
なくなる。
【0091】なお、図10(a)、図10(b)では各
分割領域の重なりが存在しないが、実際の各分割領域は
左右上下が他の分割領域と重なるように設定される。こ
れにより、各分割領域の境界の部分の歪みが許容範囲内
か否かを隣り合う複数の分割領域の偏差によって判断す
ることができ、各分割領域のつながり具合を検査するこ
とができる。
【0092】また、本実施の形態では、1つの分割領域
の検査が終了した後に、次の分割領域の検査を行ってい
るが、複数の分割領域を並行して検査すれば、更に高速
な検査ができることは言うまでもない。さらに、本実施
の形態では、位置決め用矩形領域Fm,Fpを分割領域
毎の位置合わせに使用しているが、全体の位置合わせに
使用してもよい。
【0093】
【発明の効果】本発明によれば、マスタパターン中に位
置決め用領域を設定して、この位置決め用領域中に存在
するパターンエッジの近傍領域のみを相関値算出領域と
し、位置決め用領域に対応する位置の領域を被測定パタ
ーンから抽出して、この被測定パターンの領域とマスタ
パターンの位置決め用領域との相関値を算出する際に、
マスタパターンと被測定パターンの各々について相関値
算出領域のみを用いて相関値算出を行い、最も相関値が
高いピーク位置を被測定パターンの位置決め用領域と見
なして、マスタパターンと被測定パターンの互いの位置
決め用領域の位置を合わせることにより、マスタパター
ンと被測定パターンの位置合わせを行うことができる。
その結果、他のパターンから独立した位置決めマークあ
るいは位置決めマークの代わりとなり得るようなランド
や角が存在しないパターンであっても、位置合わせを行
うことができる。また、位置決め用領域中に存在するパ
ターンエッジの近傍領域のみを相関値算出領域とするこ
とにより、濃淡の変化がない部分の影響を少なくするこ
とができるので、位置合わせの精度を向上させることが
できる。さらに、本発明を局所的な位置合わせに使用す
れば、局所的な歪みが発生しやすく、かつ位置決めマー
クとなり得るような独立したパターンが存在しないテー
プキャリア等の検査ワークであっても、局所的な位置合
わせをして、検査ワークの局所的な歪みを吸収し、マス
タパターンの分割領域と被測定パターンの分割領域の微
妙な位置ずれを補正することができるので、正常な検査
を行うことができる。また、検査ワークの局所的な歪み
が許容範囲内であれば、この歪みが欠陥候補として検出
されることがなくなり、歪みに起因する二次検査が実施
されることがなくなるので、検査時間を短縮することが
できる。
【0094】また、マスタパターンを所定の大きさの複
数の矩形領域に分割し、各矩形領域の自己相関値を算出
して、この自己相関値が位置合わせに適した特性を示す
矩形領域を位置決め用領域とすることにより、マスタパ
ターン中に位置合わせに好適な位置決め用領域を設定す
ることができるので、位置合わせの精度を向上させるこ
とができる。さらに、マスタパターンの位置決め用領域
の設定後、被測定パターンの位置決め用領域を探索する
処理において、位置合わせに不適当な位置決め用領域の
設定を解除すれば、位置合わせの精度を向上させること
ができる。本発明では、マスタパターン中に位置合わせ
に好適な位置決め用領域を設定することができるので、
位置合わせを効率良く行うことができる。
【0095】また、マスタパターンと被測定パターンの
各々の位置決め用領域の座標より被測定パターンとマス
タパターンの間の座標変換式を決定し、この座標変換式
を用いてマスタパターンを変換することにより、マスタ
パターンと被測定パターンとの位置合わせを実現するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態を示す位置合わせ
方法を用いるパターン検査方法のフローチャート図であ
る。
【図2】 パターン検査装置のブロック図である。
【図3】 第1のマスタパターン及び位置決めマークを
示す図である。
【図4】 第1のマスタパターンの分割領域を示す図で
ある。
【図5】 マスタパターンの位置決め用矩形領域の設定
方法を示すフローチャート図である。
【図6】 マスタパターンの位置決め用矩形領域の設定
方法を説明するための図である。
【図7】 第2、第3のマスタパターンの作成方法を説
明するための図である。
【図8】 被測定パターンとマスタパターンの全体の位
置合わせ方法を説明するための図である。
【図9】 被測定パターンとマスタパターンの分割領域
ごとの位置合わせ方法を示すフローチャート図である。
【図10】 被測定パターンとマスタパターンの分割領
域ごとの位置合わせ方法を説明するための図である。
【図11】 被測定パターンの位置決め用矩形領域の探
索方法を示すフローチャート図である。
【図12】 相関値のピーク位置の算出方法を説明する
ための図である。
【図13】 第2のマスタパターンとの比較による検査
方法を説明するための図である。
【図14】 第3のマスタパターンとの比較による検査
方法を説明するための図である。
【図15】 断線を検出する従来の検査方法を説明する
ための図である。
【図16】 断線を検出する従来の検査方法を説明する
ための図である。
【図17】 短絡を検出する従来の検査方法を説明する
ための図である。
【図18】 欠損あるいは突起を検出する従来の検査方
法を説明するための図である。
【符号の説明】
1…グリーンシート、2…X−Yテーブル、3…ライン
センサカメラ、4…第1の画像処理装置、5…第2の画
像処理装置、6…ホストコンピュータ、7…表示装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 服部 新一 東京都港区西新橋三丁目20番1号 日本ア ビオニクス株式会社内 Fターム(参考) 5B057 AA03 BA24 CA12 CA16 CB12 CB16 CF01 CF02 DA07 DB02 DC16 DC34 5F044 MM03 5L096 BA03 CA02 EA02 EA35 FA06 FA34 JA03 JA09

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基準となるマスタパターンの画像とカメ
    ラで撮像した被測定パターンの画像とを比較することに
    より被測定パターンを検査するパターン検査方法におい
    て、 マスタパターン中に位置決め用領域を設定して、この位
    置決め用領域中に存在するパターンエッジの近傍領域の
    みを相関値算出領域とし、 前記位置決め用領域に対応する位置の領域を被測定パタ
    ーンから抽出して、この被測定パターンの領域と前記マ
    スタパターンの位置決め用領域との相関値を算出する際
    に、前記マスタパターンと被測定パターンの各々につい
    て前記相関値算出領域のみを用いて相関値算出を行い、 最も相関値が高いピーク位置を被測定パターンの位置決
    め用領域と見なして、前記マスタパターンと被測定パタ
    ーンの互いの位置決め用領域の位置を合わせることによ
    り、前記マスタパターンと被測定パターンの位置合わせ
    を行うことを特徴とするパターンの位置合わせ方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のパターンの位置合わせ方
    法において、 前記相関値算出領域は、前記位置決め用領域内のマスタ
    パターンを膨張処理したときのパターンエッジと前記位
    置決め用領域内のマスタパターンを収縮処理したときの
    パターンエッジとの間の領域であることを特徴とするパ
    ターンの位置合わせ方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のパターンの位置合わせ方
    法において、 前記マスタパターンを所定の大きさの複数の矩形領域に
    分割し、各矩形領域の自己相関値を算出して、この自己
    相関値が位置合わせに適した特性を示す矩形領域を前記
    位置決め用領域とすることを特徴とするパターンの位置
    合わせ方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のパターンの位置合わせ方
    法において、 前記自己相関値の極大値が一定値以上を示し、かつこの
    極大値の他に一定値以上の極大値が存在しない場合、前
    記自己相関値が位置合わせに適した特性を示していると
    見なすことを特徴とするパターンの位置合わせ方法。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のパターンの位置合わせ方
    法において、 前記マスタパターンと被測定パターンの各々の位置決め
    用領域の座標より被測定パターンとマスタパターンの間
    の座標変換式を決定し、この座標変換式を用いて前記マ
    スタパターンを変換することにより、前記マスタパター
    ンと被測定パターンの位置合わせを行うことを特徴とす
    るパターンの位置合わせ方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006119927A (ja) * 2004-10-21 2006-05-11 Toshiba Corp パターンマッチング方法およびプログラム
JP2017123588A (ja) * 2016-01-08 2017-07-13 富士ゼロックス株式会社 色処理装置、画像形成装置および画像形成システム

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